JP7353429B1 - 回転式流量計の低流速状態での流量推定方法 - Google Patents

回転式流量計の低流速状態での流量推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従前に記録したデータにより2つのピックアップ信号の間で流量の推定値を計算することにより回転式流量計の低流速状態での流量推定方法を提供する。【解決手段】インペラと、センサと、MCUとを有する流量計に応用され、センサがインペラのトリガを受けて複数のピックアップ信号を発生し、インペラが1回転して発生する複数のピックアップ信号の複数の間隔時間が1サイクルを形成するステップと、複数の間隔時間に基づいて流量計内の流体の流速を計算するステップと、複数サイクルの流速情報を記録し、流速情報は1サイクル内の複数の間隔時間を含むステップと、記録した複数サイクル中の複数の間隔時間に基づいて本サイクル中の複数の推定間隔時間をそれぞれ計算するステップと、複数の推定間隔時間に基づいて本サイクル中の複数の推定ピックアップ信号のトリガ時点を計算し、各トリガ時点上の推定流量を計算し表示するステップと、を含む。【選択図】図6A

Description

本発明は回転式流量計に関し、とりわけ回転式流量計の流量推定方法に関する。
図1および図2を参照されたい。このうち図1は関連技術の流量計の概略図であり、図2は関連技術のピックアップ信号検知の概略図である。図1に示すように、一般的な流量計1は少なくとも流体入口11と、流体出口12と、インペラ13と、センサ14と、表示手段とを有する。流量計1は流体の流速/流量を計算するのに必要な位置に取り付けられ得る。流体(例えば水)は流体入口11から流量計に流入するとともに、流量計の流体出口12から流出する。流体が流量計1に流入すると、インペラ13が流体が流動する動的エネルギーの影響を受けて回転する。センサ14はインペラ13の一側に設けられている。インペラ13が回転してその上の1枚のベーンがセンサ14を通過すると、センサ14をトリガして1つのピックアップ信号(pick-up signal)2を発生することができる。
図2の実施例は4枚のベーンを有するインペラ13を例としている。センサ14が1枚のベーンが通過したことを検知したときに1つのピックアップ信号2を発生するとともに、流量計1ではセンサ14が完全な4つのピックアップ信号2を検知するのに要する時間を1サイクルとみなす。
流体の流速が正常である状態では、インペラの回転は安定していることから、上記ピックアップ信号2の時点も安定しており、つまり、各々のピックアップ信号2の間の間隔時間は安定している。図2に示すように、1つの一定の測定時間(t)内で4つのピックアップ信号2(つまり、1つの完全なサイクル)を安定的に取得することができる。しかも、
Figure 0007353429000002
の計算式を通じて、流量の現時点の流速を得ることができる。続いて、特定数式の変換を経て、流量計1のこの時間内における累積流量を得ることができる。
低流速状態時におけるピックアップ信号の検知概略図である図3を更に参照されたい。低流速の状態では、インペラ13は流体から受ける動的エネルギーは小さく、インペラ13の回転が遅くなったり、不安定となってしまう。しかも、加えて静摩擦力の要因および流量計1自体の構造的な制限から、各々のピックアップ信号2の間隔時間が大きく異なってしまい、ひいては不安定なサイクルが形成されてしまう。
図3に示すように、上記した一定の測定時間(t)内で検出可能なピックアップ信号2の数は1未満となってしまう、つまり信号を完全には測定できない事態が生じてしまうおそれがある。よって、低流速の状態では、流量計1は低流動態的な取得時間(T)を用いて前記ピックアップ信号2を検出しなければならない。しかしながら、流量計1ではいずれか2つのピックアップ信号2の間には如何なるデータが発生して出力することはないため、よって、流量計1は低流速の状態にて測定結果が正確ではないか、または測定分解能が低くなり過ぎるという問題が発生してしまう。
本発明の主な目的は、従前に記録したデータにより2つのピックアップ信号の間で流量の推定値を計算するとともに提供することができる、回転式流量計の低流速状態での流量推定方法を提供するところにある。
上記した目的を達成するために、本発明の流量推定方法は主に、インペラと、センサと、MCUとを有する流量計上に応用可能であるとともに、
a)前記センサが前記インペラのトリガを受けて複数のピックアップ信号(pick-up signal)を発生し、前記インペラが1回転して発生する複数の前記ピックアップ信号の複数の間隔時間が1サイクルを形成する、ステップと、
b)前記MCUにより前記複数の間隔時間に基づいて前記流量計内の流体の流速を計算するステップと、
c)複数サイクルの流速情報を記録し、前記流速情報は1サイクル内の複数の前記間隔時間を少なくとも含む、ステップと、
d)記録した前記複数サイクル中の複数の前記間隔時間に基づいて、前記MCUにより本サイクル中の複数の推定間隔時間をそれぞれ計算するステップと、
e)前記複数の推定間隔時間に基づいて本サイクル中の複数の推定ピックアップ信号のトリガ時点を計算するとともに、各前記トリガ時点上の推定流量を計算し表示するステップと、を含む。
このうち、記録した前記複数サイクル中の複数の前記間隔時間は、本サイクル中の複数の推定間隔時間を計算するのに用いられており、これが作成した推定関数は、記録した前記複数サイクル中のデータで表現され、加重移動平均、中央値、最頻値、確率関数等を推定方法としている。
関連技術と比較して、本発明は2つの実質的なピックアップ信号間で流量の推定値を計算して提供することができる。これにより、一般的な流量計では2つのピックアップ信号の間で流量を判断できないという問題を解決することができ、ひいては流量計の低流速状態での測定精度を改善するとともに、測定分解能を向上することができる。
関連技術の流量計の概略図である。 関連技術のピックアップ信号の検知概略図である。 低流速状態時でのピックアップ信号の検知概略図である。 本発明の具体的な実施例の流量計の回路ブロック図である。 本発明の具体的な実施例の流量推定の概略図である。 本発明の具体的な実施例の推定方法の第1のフローチャートである。 本発明の具体的な実施例の推定方法の第2のフローチャートである。 本発明の第1の具体的な実施例の推定間隔時間の計算フローチャートである。 本発明の第2の具体的な実施例の推定間隔時間の計算フローチャートである。 本発明の具体的な実施例の推定間隔時間の概略図である。
ここに本発明の1つの好ましい実施例について、図面を合わせて、以下のように詳細に説明する。
まず、本発明の具体的な実施例の流量計の回路ブロック図である図4を参照されたい。本発明は、回転式流量計の低流速時での流量推定方法(以下、明細書中では推定方法とする)を開示しており、前記推定方法は主に、図4に示す回転式流量計(以下、流量計4とする)中に応用される。
本発明では、流量計4はパドルホイール式流量計または家庭用電子式水道メータとすることができるが、限定はしない。図4に示すように、流量計4は主に、インペラ41と、センサ42と、MCU(Micro Control Unit)43と、表示手段44とを有する。流体が流体入口(図示せず)を通じて流量計4に流入して流量計4の流体出口(図示せず)から流出するとき、インペラ41の回転を駆動することができる。センサ42はインペラ41の一側に設けられて、インペラ41の回転を検知するのに用いることができる。
図4の実施例中では、インペラ41は、第1の検知ベーン411、第2の検知ベーン412、第3の検知ベーン413および第4の検知ベーン414を含む合計4枚の検知ベーンを有する。インペラ41が回転して第1の検知ベーン411がセンサ42により検知されると、センサ14は1番目のピックアップ信号(pick-up signal)を発生することができる。第2の検知ベーン412がセンサ42により検知されると、センサ14は2番目のピックアップ信号を発生することができる。第3の検知ベーン413がセンサ42により検知されると、センサ14は3番目のピックアップ信号を発生することができる。第4の検知ベーン414がセンサ42により検知されると、センサ14は4番目のピックアップ信号を発生することができる。センサ42が4回トリガ(pick-up)されるとともに4つのピックアップ信号を発生した後、1サイクルが経過したとみなすことができる。上記した実施例では、インペラ41が4枚の検知ベーンを有するものとして説明したが、しかし実際の運用では、インペラ41はn枚の検知ベーンを有することができる。nはn≧1の整数であって、図4の実施例で限定するものではない。
具体的には、前記インペラ41は主にセンサ42下方に配置して、検知ベーン411~414をセンサ42の下方で回転させるようにできる。センサ42は例えば磁界を下向きに発生するホールセンサとすることができる。インペラ41がいずれかの検知ベーン411~414により磁界の乱れを発生すると、センサ42はトリガを受けて対応するピックアップ信号を発生する。
図4の実施例は、4枚の検知ベーン411~414を有するインペラ41を例としているが、インペラ41の検知ベーンの枚数は4枚に限定しない。
本発明において、流量計4のMCU43には実行可能プログラムコードが記録されており、MCU43が前記実行可能プログラムコードを実行した後には、すなわち本発明の推定方法を実現することができる。しかも、本発明の推定方法は主に流量計4内の流体が低流速状態にあるときに起動する(後述する)。
流量計4のMCU43はクロック(clock)計算を行うことができるため、各々のピックアップ信号のトリガ時点を記録するとともに、いずれか2つのピックアップ信号間の間隔時間(例えば図3に示す間隔時間(T))を計算することができる。複数の間隔時間を取得した後、MCU43がこれら間隔時間の逆数を計算することで、この時間における流体の流速に換算することができる。しかも、流量計4はMCU43が計算することで得られた流速を流量計4の表示手段44上に表示することができる。
言及したいことは、流量計4は工場製造時に試験および校正することで、低流速状態に対して補正するための変換係数(Convert coefficient、つまりK係数)を発生することができる、ということである。MCU43が低流速状態にて流体の現時点の流速を算出した後、更に流速に前記変換係数を乗算することで、計算結果をより実質に近づけることができる。
また、流量計4は前記試験および校正された後には、更に流速と流量との対応するパラメータを記録することができる。MCU43は、各々の間隔時間における流体の流速に前記対応するパラメータを乗算することで、各々の間隔時間内で増加した対応する流量を得ることができる。しかも、流量計4はMCU43が計算して得られた流量(増加した流量または累積流量)を表示手段44上に表示することができる。
本発明の具体的な実施例の推定流量概略図である図5を同時に参照されたい。図5の実施例において、センサ42は時点Tn-2にてこのうち1枚の検知ベーンのトリガを受けて1番目のピックアップ信号を発生するとともに、時点Tn-1時の他の1枚の検知ベーンのトリガを受けて2番目のピックアップ信号を発生する。この2つのピックアップ信号の間隔時間(Δt)に基づいて、MCU43はこの時間内で増加した流量ΔQを算出することができる。しかも、MCU43は1番目のピックアップ信号のトリガ時点Tn-2の累積流量Qn-2にこの時間内で増加した流量ΔQを加えることで、時点Tn-1の累積流量Qn-1を得ることができる。言及しておきたいことは、ここでの累積流量Qn-1およびQn-2はいずれも実質累積流量21となる、ということである。
図5に示すように、センサ42が時点T時に更に次の1枚の検知ベーンのトリガを受けて3番目のピックアップ信号を発生する。2番目のピックアップ信号と3番目のピックアップ信号との間隔時間(ΔT)に基づいて、MCU43はこの時間内で増加した流量ΔQを算出することができる。しかも、MCU43は時点Tn-1時の累積流量Qn-1に増加した流量ΔQを加えることで、時点Tの累積流量Qを得ることができる。同様に、ここでの累積流量Qは実質累積流量21となる。
流量計4が低流速状態にあるとき、各ピックアップ信号の間隔時間は長くなり且つ不安定となる(例えば図5中の間隔時間ΔT)。もし2つのピックアップ信号の間隔時間が長いと、流量計4の流速/流量に対する測定結果が不正確で、しかも分解能も低下してしまうおそれがある。
図5に示すように、本発明の主な目的は、流量計4が低流速状態にある場合に、2つの実質ピックアップ信号間で1つ以上の推定間隔時間を計算するとともに、これら推定間隔時間に基づいて2つの実質累積流量21間で1つ以上の推定累積流量3を提供する、ところにある。
図5の実施例において、流量計4は時点Tn-1の後に低流速状態となる。この実施例において、MCU43は1つ前の実質的なピックアップ信号のトリガ時点Tn-1を始点とするとともに、従前に記録した複数のサイクル中の複数の間隔時間で第1の推定間隔時間Δt、第2の推定間隔時間Δt、第mの推定間隔時間Δtを計算する。しかも、MCU43はこれら推定間隔時間によって複数の時点上の第1の推定累積流量q、第2の推定累積流量q、第mの推定累積流量qを推定する。
上記複数の推定間隔時間および複数の推定累積流量3の計算を通じて、MCU43は流量計4の低流速状態時における測定精度および分解能を向上することができる。
引き続き図6Aおよび図6Bを参照されたい。このうち図6Aは本発明の具体的な実施例の推定方法の第1のフローチャートであり、図6Bは本発明の具体的な実施例の推定方法の第2のフローチャートである。図6Aおよび図6Bは、本発明の推定方法の具体的な実行ステップを開示しており、しかも前記推定方法は主に図4に示す流量計4上に応用することができるが、これに限定しない。
図6Aに示すように、流量計4は取り付けが完了するとともに起動すると、センサ42がインペラ41のトリガを引き続き受けて複数のピックアップ信号を発生するとともに、MCU43により内部クロック(Clock)に基づいて複数のピックアップ信号間の間隔時間を順次計算するとともに記録する。しかも、MCU43は複数の間隔時間に基づいて流体の現時点での流速を計算することができる(ステップS10)。4枚の検知ベーン411~414を有するインペラ41を例とすると、インペラ41が1回転するとセンサ42をトリガして計4つのピックアップ信号を発生させることができる。この4つのピックアップ信号はそれぞれ1つ前のピックアップ信号に対して1つの間隔時間を有しており、MCU43は4つの間隔時間(つまり、センサ42が4つのピックアップ信号を発生する時間)を1つの完全なサイクルとしてみなす。
流体の流速が1つの所定のしきい値よりも高いとき、流量計4は正常モードで運転する。流体の流速がしきい値よりも低いとき、流量計4は低流速推定モードで運転する。
具体的には、流体の流速がしきい値よりも高いとき、流体はインペラ41を安定的に回転させる。正常モードでは、複数のピックアップ信号の間隔時間はかなり安定するとともに、安定したサイクルを構成することができる。よって、流量計4は正常モードでは流速/流量の推定を行う必要はない。
言及したいことは、本発明の推定方法は、すでに発生した複数の完全なサイクルのデータを用いて、未来のサイクルのデータ(例えば流速および流量)を推定するというものである、ということである。流量計4が推定プログラムを随時開始して実行できるように、MCU43はセンサ42の動作時に一定数のサイクルの流速情報を引き続き記録するとともに更新する必要がある。このうち、前記流速情報は1つの完全なサイクル中の複数の間隔時間を含む。
1つの実施例において、MCU43は3サイクルの流速情報を記録することが可能であり、しかも新たなデータが発生したときに、最も古いデータを削除することで、基準データの正確性を保持することができる。他の実施例において、MCU43は最新の5サイクルの流速情報を記録することができる。ただし、上記は単に本発明の一部の具体的な実施例に過ぎず、これに限定しない。
上記したように、もしインペラ41が4枚の検知ベーン411~414を有すると、センサ42は4枚の検知ベーン411~414のトリガを受けて4つのピックアップ信号を順次発生することができる。しかも、前記1サイクル中にはこの4つのピックアップ信号の間隔時間が含まれるとともに、前記流速情報は1サイクル内の4つの間隔時間を含む。
流量計4の運転過程中には、MCU43は流体の現時点での流速が1つの所定のしきい値未満であるか否かを引き続き判断する(ステップS12)。もし流体の現時点での流速がしきい値未満である場合には(例えば0.3m/s)、インペラ41の回転が安定していることを表している。このとき、MCU43は実行ステップS10を引き続き実行して、センサ42は引き続き検知してピックアップ信号を発生するとともに、MCU43は流速情報を引き続き更新する。
他の実施例において、MCU43はクロック(Clock)の計算を引き続き実行することができ、センサ42がピックアップ信号を発生しない時間がしきい時間を超えたときには、流体の現時点での流速がしきい値未満であると判断する。ただし、上記は単に本発明の一部の具体的な実施例に過ぎず、これに限定しない。
もし流体の現時点での流速がしきい値である場合には、現在、流量計4が低流速状態にあることを意味していることから、インペラ41の回転は相対的に不安定となる。このとき、MCU43は直ちに低流速推定モードを起動することができる(ステップS14)。低流速推定モードにおいて、MCU43は実行可能プログラムコードを実行することで、推定プログラムを実現する(例えば図6Aおよび図6Bに示すステップS16からステップS30、ただしこれに限定しない)。
低流速推定モードに移行した後、MCU43は記録済みのデータが目標数に達しているか否かを判断する(ステップS16)。1つの実施例において、MCU43は目標数のサイクル(例えば3サイクルまたは5サイクル等)の流速情報を記録したか否かを判断する。他の実施例において、MCU43は目標数の間隔時間を記録したか否かを判断する(例えば15個または20個等)。
もし記録した流速情報が目標数に達していなければ、MCU43は流量の推定プログラムを一時的に実行しない。しかしながら、流量計4は低流速状態にあり且つMCU43は推定プログラムを実行しないものの、流量計4は依然としてセンサ42によりインペラ41を検知して対応するピックアップ信号を発生するとともに、MCU43によりピックアップ信号の間隔時間を計算する(ステップS18)。これにより、MCU43は、推定プログラムを実行するのに十分な流速情報を引き続き記録するとともに累計することができる。
もし記録した流速情報が目標数に達していれば、MCU43は流量の推定プログラムを実行することができる。具体的には、MCU43はまず記録した複数サイクル中の各々のセグメントの間隔時間に基づいて、本サイクル中の対応する各々のセグメントの推定間隔時間をそれぞれ計算する(ステップS20)。
具体的には、MCU43は主に、過去の複数のサイクル中にて同じセグメントの間隔時間をもって、本サイクル中の同じセグメントの推定間隔時間を計算する。
本発明の具体的な実施例の推定間隔時間の概略図である図9を同時に参照されたい。図9の実施例は、インペラ41上に4枚の検知ベーン411~414を有するとともに、1回転するとセンサ42をトリガして4つのピックアップ信号を発生させるものを例としている。
図9の実施例において、流体の流速がしきい値未満であることから、MCU43はセンサ42で時点Tにて第1の実質ピックアップ信号81を発生するとともに新たなサイクルCに移行した後、流量推定の実行を開始する。時点Tであるとき、MCU43は先行する3サイクルCn-3、Cn-2およびCn-1の流速情報を記録済みである。図9の実施例において、MCU43が記録した流速情報は、先行する3サイクルCn-3、Cn-2、Cn-1内の第1のセグメントの間隔時間Δt(n-3,1)、Δt(n-2,1)およびΔt(n-1,1)、第2のセグメントの間隔時間Δt(n-3,2)、Δt(n-2,2)およびΔt(n-1,2)、第3のセグメントの間隔時間Δt(n-3,3)、Δt(n-2,3)およびΔt(n-1,3)、および第4のセグメントの間隔時間Δt(n-3,4)、Δt(n-2,4)およびΔt(n-1,4)を含む。
サイクルCn-3中では、センサ42は第1のセグメントの間隔時間Δt(n-3,1)終了後に第2の実質ピックアップ信号52を発生し、第2のセグメントの間隔時間Δt(n-3,2)終了後に第3の実質ピックアップ信号53を発生し、第3のセグメントの間隔時間Δt(n-3,3)終了後に第4の実質ピックアップ信号54を発生するともに、第4のセグメントの間隔時間Δt(n-3,4)終了後にサイクルCn-2に移行するとともにサイクルCn-2の第1の実質ピックアップ信号51を発生する。サイクルCn-2とサイクルCn-1との流速情報の規則はサイクルCn-3と同じであることから、以下では説明を省略する。
MCU43が本サイクル(例えば図9のサイクルC)中における複数の時点の流速を計算する場合、本サイクル内の複数の推定間隔時間を予め計算しなければならない。上記ステップS20中にて、MCU43はサイクルCn-3、サイクルCn-2およびサイクルCn-1中の第1のセグメントの間隔時間Δt(n-3,1)、Δt(n-2,1)および間隔時間Δt(n-1,1)を取得するとともに、この3つのデータをもって本サイクルC中の対応セグメント(つまり、第1のセグメント)の推定間隔時間Pret(n,1)を計算する。
本サイクルの第1の実質ピックアップ信号81のトリガ時点および第1のセグメントの推定間隔時間Pret(n,1)に基づいて、MCU43は第2の推定ピックアップ信号62のトリガ時点を推定することができる。
同様に、ステップS20にて、MCU43は更にサイクルCn-3、サイクルCn-2およびサイクルCn-1中の第2のセグメントの間隔時間Δt(n-3,2)、Δt(n-2,2)および間隔時間Δt(n-1,2)を取得するとともに、この3つのデータをもって本サイクルC中の対応セグメント(つまり、第2のセグメント)の推定間隔時間Pret(n,2)を計算する。しかも、第2の推定ピックアップ信号62のトリガ時点および第2のセグメントの推定間隔時間Pret(n,2)に基づいて、MCU43は第3の推定ピックアップ信号63のトリガ時点を推定することができる。
しかも、上記と同じ方式で、MCU43は第3のセグメントの推定間隔時間Pret(n,3)および第4の推定ピックアップ信号64のトリガ時点、および第4のセグメントの推定間隔時間Pret(n,4)および次のサイクルCn+1の第1の推定ピックアップ信号71のトリガ時点を推定することができる。
言及したいことは、本発明は主に、流量計4が低流速状態に移行した後の1番目の実質ピックアップ信号のトリガ時点を推定の始点とするとともに、次に向けて推定を行う、ということである。よって、1つの完全なサイクル中のいずれか1つの実質ピックアップ信号はいずれも推定の始点とすることができる。
図6Aに戻る。ステップS20の後、MCU43は本サイクル中の複数の推定間隔時間(例えば図9中に示すサイクルC中の複数の推定間隔時間Pret(n,1)、Pret(n,2)、Pret(n,3)およびPret(n,4))を算出済みである。これにより、MCU43は更に複数の推定間隔時間に基づいて本サイクル中の複数の推定ピックアップ信号のトリガ時点を計算するとともに、各々のトリガ時点上の推定流量を計算するとともに表示する(ステップS22)。
図9に示すように、MCU43は本サイクルCの第1の実質推定信号81のトリガ時点および第1のセグメントの推定間隔時間Pret(n,1)に基づいて、第2の推定ピックアップ信号62のトリガ時点を計算し、第2の推定ピックアップ信号62のトリガ時点および第2のセグメントの推定間隔時間Pret(n,2)に基づいて、第3の推定ピックアップ信号63のトリガ時点を計算し、第3の推定ピックアップ信号63のトリガ時点および第3のセグメントの推定間隔時間Pret(n,3)に基づいて、第4の推定ピックアップ信号64のトリガ時点を計算するとともに、第4の推定ピックアップ信号64のトリガ時点および第4のセグメントの推定間隔時間Pret(n,4)に基づいて、次のサイクルCn-1の第1の推定ピックアップ信号71のトリガ時点を計算する、という具合に規則性を持つ。
しかも、上記したように、MCU43は各々のセグメントの推定間隔時間の逆数を計算することで、流体の各々の時点における流速を取得することができる。より具体的には、MCU43は下記数式に基づいて流速を計算することができる。
Figure 0007353429000003
しかも、MCU43は推定した流速に流量計4の所定の対応するパラメータを乗算することで、各々のセグメント中で増加した対応流量を推定することができる。これにより、MCU43は更に流体の各々の時点上における累積流量を推定することができる。しかも、使用者が確認できるように、上記のMCU43で推定した流速および累積流量はいずれも流量計4により表示手段44上に表示され得る。上記流速および累積流量の推定および表示により、流量計4の測定結果および測定分解能は効果的に向上することができる。
言及したいことは、インペラ41の回転は低流速状態では不安定ではあるものの、MCU43は推定プログラムを実行すると同時に、センサ42は依然としてインペラ41の回転を引き続き検知するとともに対応する実質ピックアップ信号(例えば図9中の実質ピックアップ信号8)を発生している、ということである。図6Bに示すように、センサ42が新たな実質ピックアップ信号8を発生したとき、MCU43は同様に1つ前の実質ピックアップ信号と現時点での実質ピックアップ信号とに基づいて、対応する間隔時間、流速および流量を計算するとともに、表示手段44を通じて表示することができる(ステップS24)。
上記推定プログラム中にて、MCU43は本サイクルが終了したか否かを引き続き判断する(ステップS26)とともに、本サイクル終了前にステップS22およびステップS24を引き続き実行する。これにより、流量計4は、実質ピックアップ信号に基づいて流速および流量を計算するとともに提供する以外に、更に2つの実質ピックアップ信号の間で推定した流速および流量を提供することで、流量計4の測定結果をより正確にするとともに、提供したデータ分解能を向上することも可能である。
本発明中にて、MCU43は低流速推定モードを起動した後、流体の現時点での流速がしきい値未満でないか否かを引き続き判断する。言い換えれば、MCU43は低流速推定モードを起動した後、低流速推定モードを抜けるか否かを引き続き判断する(ステップS28)。
1つの実施例において、MCU43はステップS14中にて流速が第1のしきい値(例えば0.3m/s)未満であると判断したとき、低流速推定モードを起動する。ステップS28にて、MCU43は流速がすでに第1のしきい値未満ではなくなったと判断したとき、低流速推定モードを抜ける。
他の実施例において、MCU43はステップS14中にて流速が第1のしきい値(例えば0.3m/s)未満であると判断したとき、低流速推定モードを起動する。ステップS28にて、MCU43は流速が第1のしきい値よりも若干高い第2のしきい値(例えば0.5m/s)未満ではないとき、低流速推定モードを抜ける。第1のしきい値よりも若干高い第2のしきい値を設定することで、流体の流速が瞬間的に変化することでMCU43が判断ミスを起こすのを回避することができる。
他の実施例において、MCU43は流速が第1のしきい値または第2のしきい値未満ではなく、しかも回数が設定値(例えば3回または5回)を超えたと判断したとき、低流速推定モードを抜ける。上記設定値を設定することを通じて、流体の流速が瞬間的に変化することでMCU43が判断ミスを起こすのを回避することができる。
低流速推定モードを抜けた後、MCU43はステップS10に戻って、推定プログラムを実行しない状況にて、センサ42がインペラ41を引き続き検知するとともに対応するピックアップ信号を発生するようにする。
もしステップS28中にて低流速推定モードを抜けないと判断した場合(つまり、現時点での流速が依然としてしきい値未満である)、本サイクル終了後に、MCU43は続いて次のサイクルの複数の推定間隔時間を計算する。上記したように、1つ前のサイクルの複数の推定間隔時間にて、センサ42は依然として実質ピックアップ信号を発生する(単にトリガ時点が不安定で且つ間隔時間が長いだけである)。推定データをより実質に近づけるために、推定プログラムを1回実行した後、MCU43は1つ前のサイクルの複数のセグメントの推定間隔時間および複数のセグメントの実質的な間隔時間に基づいて、次のサイクルの複数のセグメントの推定間隔時間を計算することができる(ステップS30)。
図9の実施例を例とすると、時点T後、MCU43は4つのセグメントの推定間隔時間Pret(n,1)、Pret(n,2)、Pret(n,3)およびPret(n,4)を発生している。サイクルC終了後に、MCU43は時点Tn+1で次のサイクルの第1の実質ピックアップ信号811を受け取る。このとき、MCU43は時点Tn+1を始点として、次のサイクルCn+1の複数の推定間隔時間の推定を開始する。
具体的には、ステップS30にて、MCU43は主に、1つ前のサイクルの第1のセグメントの間隔時間Δt(n,1)および推定間隔時間Pret(n,1)に基づいて、次のサイクルの対応セグメント(つまり、第1のセグメント)の推定間隔時間Pret(n+1,1)を計算し、1つ前のサイクルの第2のセグメントの間隔時間Δt(n,2)および推定間隔時間Pret(n,2)に基づいて、次のサイクルの対応セグメント(つまり、第2のセグメント)の推定間隔時間Pret(n+1,2)を計算し、1つ前のサイクルの第3のセグメントの間隔時間Δt(n,3)および推定間隔時間Pret(n,3)に基づいて、次のサイクルの対応セグメント(つまり、第3のセグメント)の推定間隔時間Pret(n+1,3)を計算するとともに、1つ前のサイクルの第4のセグメントの間隔時間Δt(n,4)および推定間隔時間Pret(n,4)に基づいて、次のサイクルの対応セグメント(つまり、第4のセグメント)の推定間隔時間Pret(n+1,4)を計算することができる。
言い換えれば、流量計4が低流速推定モードを起動した後に1回目の推定プログラムを実行するとき、MCU43は過去における複数のサイクルの実質データのみを用いて次のサイクルの推定データを計算する。そして1回目の推定プログラムの後、MCU43は1つ前のサイクルの実質データおよび1つ前のサイクルの推定データを同時に用いて、次のサイクルの推定データを計算する。
ステップS30の後、MCU43は次のサイクル中の複数の推定間隔時間(例えば図9中に示すサイクルCn+1中の複数の推定間隔時間Pret(n+1,1)、Pret(n+1,2)、Pret(n+1,3)およびPret(n+1,4))を算出済みである。これにより、MCU43はステップS22を再度実行し、複数の推定間隔時間に基づいて次のサイクル中の複数の推定ピックアップ信号72、73、74のトリガ時点を計算するとともに、各々のトリガ時点の推定流量を計算するとともに表示する(ステップS22)。
本発明中にて、MCU43は、流量計4が低流速推定モードを抜けるまでステップS22からステップS30までを引き続き実行する。しかも、本発明のMCU43は流量計4が動作を開始した後、流量計4が流体の流速/流量を検知する必要がなくなるまで、ステップS10からステップS30を引き続き実行する。
続いて図6A、図6Bおよび図7を同時に参照されたい。このうち図7は本発明の第1の具体的な実施例の推定間隔時間の計算フローチャートである。図7は、図6AのステップS20に対して更なる説明を行うのに用いる。
図示するように、センサ42が1つの実質ピックアップ信号を発生するとともに新たなサイクルを開始したとき、MCU43は記録した複数サイクル中から第nのセグメントの複数の間隔時間を抽出する(ステップS40)。続いて、MCU43は第nのセグメントの複数の間隔時間に基づいて、本サイクル中の第nのセグメントの推定間隔時間を計算する(ステップS42)。本実施例において、前記nは1から数える正の整数である。
ステップS42の後、MCU43は本サイクル中の全てのセグメントの推定間隔時間の計算がいずれも完了しているか否かを判断する(ステップS44)。1つの実施例において、1サイクル中のセグメント数はインペラ41上の検知ベーン411~414の枚数に等しいが、限定はしない。
もしステップS40中にて本サイクル中の推定間隔時間の計算が完了していないと判断した場合、MCU43はn+1とする(ステップS46)とともに、ステップS40およびステップS42を再度実行することで、記録した複数のサイクル中の第n+1のセグメントの複数の間隔時間に基づいて、本サイクル中の第n+1のセグメントの推定間隔時間を計算する。
もしステップS44中にて本サイクル中の推定間隔時間の計算の全てが完了したと判断した場合、MCU43はこの回の推定プログラムを終了するとともに、引き続き図6Aに示すステップS22を実行することができる。
図9の実施例において、MCU43はセンサ42にて第1の実質ピックアップ信号81を発生するとともに新たなサイクルCを開始したとき、記録したデータ中からサイクルCn-3の第1のセグメントの間隔時間Δt(n-3.1)、サイクルCn-2の第1のセグメントの間隔時間Δt(n-2.1)およびサイクルCn-1の第1のセグメントの間隔時間Δt(n-1.1)を抽出するとともに、これに基づいて本サイクルCの第1のセグメントの間隔時間Pret(n,1)を計算する。しかも、MCU43はサイクルCn-3の第2のセグメントの間隔時間Δt(n-3.2)、サイクルCn-2の第2のセグメントの間隔時間Δt(n-2.2)およびサイクルCn-1の第2のセグメントの間隔時間Δt(n-1.2)に基づいて、本サイクルCの第2のセグメントの間隔時間Pret(n,2)を計算する、という具合に規則性を持つ。
1つの実施例において、MCU43は移動平均法(Moving Average Method)を用いて、記録した同じセグメントの複数の間隔時間の移動平均値を計算するとともに、この移動平均値を本サイクル中における対応セグメントの推定間隔時間とすることができる。
1つの実施例において、MCU43は、記録した同じセグメントの複数の間隔時間の中央値を計算することで、本サイクル中における対応セグメントの推定間隔時間とすることができる。例えば、もし同じセグメントの3つの間隔時間をそれぞれ1秒、2秒および7秒とした場合、MCU43は中央値に属する2秒を本サイクル中における対応セグメントの推定間隔時間とする。
1つの実施例において、MCU43は、記録した同じセグメントの複数の間隔時間の最頻値(mode)を計算することで、本サイクル中における対応セグメントの推定間隔時間とすることができる。例えば、もし同じセグメントの3つの間隔時間をそれぞれ1秒、5秒および1秒とした場合、MCU43は1秒を本サイクル中における対応セグメントの推定間隔時間とする。
1つの実施例において、MCU43は、記録した同じセグメントの複数の間隔時間に基づいて、確率密度関数(Probability Density Function,PDF)を計算するとともに、この確率密度関数をもって本サイクル中における対応セグメントの推定間隔時間を推測する。
ただし、上記は単に本発明の一部の具体的な実施例に過ぎず、上記に限定しない。
言及したいことは、流量の急激な変化がMCU43の推定結果に影響するのを回避するために、本発明のMCU43は推定プログラムを実行するとき、基準としての複数の間隔時間に対して重み付け演算を行うことができる、ということである。具体的には、MCU43は最後の1サイクルの間隔時間の計算重みを他のサイクルの間隔時間の計算重みより小さくすることで、最後の1サイクルのデータの計算全体に対する影響力を低減することができる。
例を挙げると、記録した同じセグメントの3つの間隔時間がもしそれぞれ4秒、2秒および12秒である場合は、平均値を計算するとき、MCU43は3つの間隔時間を加算した後に3で割って6秒の平均値を得るとともに、6秒を本サイクル中の同じセグメントの推定間隔時間とすることができる。
上記目的を達成するために、MCU43は最後の1つの間隔時間の計算重みをその他2つの間隔時間の計算重み(例えば順次0.4、0.4および0.2となる)よりも小さくすることができる。この実施例において、MCU43は計算式(4×0.4+2×0.4+12×0.2)で4.8秒の平均値を得るとともに、4.8秒を本サイクル中の同じセグメントの推定間隔時間とすることができる。これにより、MCU43は流速が瞬間的に変動したとき推定精度が損なわれてしまうことを回避することができる。
続いて図6A、図6Bおよび図8を同時に参照されたい。このうち図8は本発明の第1の具体的な実施例の推定間隔時間の計算フローチャートである。図8は、図6BのステップS30に対して更なる説明を行うのに用いる。
図示するように、センサ42が1つの実質ピックアップ信号を発生するとともに新たなサイクルを開始した後、MCU43は記録したデータ中から1つ前のサイクル中の第nのセグメントの間隔時間および1つ前のサイクル中の第nのセグメントの推定間隔時間を取得する(ステップS50)。続いて、MCU43は第nのセグメントの間隔時間および第nのセグメントの推定間隔時間に基づいて、次のサイクル中の第nのセグメントの推定間隔時間を計算する(ステップS52)。本実施例において、前記nは1から数える正の整数である。
ステップS52の後、MCU43は本サイクル中の全ての推定間隔時間につき計算がいずれも完了しているか否かを判断する (ステップS54)。
もしステップS54中にて本サイクル中の推定間隔時間につき計算が完了していないと判断した場合、MCU43はn+1とする(ステップS56)とともに、ステップS50およびステップS52を再度実行することで、1つ前のサイクル中の第n+1のセグメントの間隔時間および第n+1のセグメントの推定間隔時間に基づいて、次のサイクル中の第n+1のセグメントの推定間隔時間を計算する。
もしステップS54中にて次のサイクルの推定間隔時間の全ての計算が完了したと判断した場合、MCU43は今回の推定プログラムを終了するとともに、続いて図6Aに示すステップS22を実行する。
図9の実施例において、MCU43はセンサ42で第1の実質ピックアップ信号811を発生するとともに新たなサイクルCn+1を開始したとき、記録したデータ中からサイクルCの第1のセグメントの間隔時間Δt(n,1)および推定間隔時間Pret(n,1)を取得することで、本サイクルCn+1の対応セグメント(つまり、第1のセグメント)の間隔時間Pret(n+1,1)を計算することができる。しかも、MCU43はサイクルCの第2のセグメントの間隔時間Δt(n,2)および推定間隔時間Pret(n,2)に基づいて、本サイクルCn+1の第2のセグメントの間隔時間Pret(n+1,2)を計算することができる、という具合に規則性を持つ。
言及したいことは、本実施例中のMCU43は1つ前のサイクルの実質的な間隔時間および推定間隔時間に基づいて、次のサイクルの推定データを計算することから、実質的な間隔時間および推定間隔時間に対して異なる計算重みをそれぞれ設定することができる、ということである。
1つの実施例において、MCU43は主に、下記数式により次のサイクル中の第mのセグメントの推定間隔時間を計算することができる。Pret(n+1,m)=α×Pret(n,m)+(1-α)×Δt(n,m)であり、α<1、Pret(n+1,m)は次のサイクル中の第mのセグメントの推定間隔時間、Pret(n,m)は1つ前のサイクル中の第mのセグメントの推定間隔時間、Δt(n,m)は1つ前のサイクル中の第mのセグメントの間隔時間である。これにより、MCU43はα値に対する設定により、実質的な間隔時間および推定間隔時間の推定プログラム中における計算重みを調整することができる。
より具体的には、推定プログラムを実行するとき、MCU43は下記の第1の数式により次のサイクル中の第1のセグメントの推定間隔時間を計算することができる。Pret(n+1,1)=α×Pret(n,1)+(1-α)×Δt(n,1)であり、Pret(n+1,1)は次のサイクル中の第1のセグメントの推定間隔時間、Pret(n,1)は1つ前のサイクル中の第1のセグメントの推定間隔時間、Δt(n,1)は1つ前のサイクル中の第1のセグメントの間隔時間である。しかも、MCU43は下記の第2の数式により次のサイクル中の第2のセグメントの推定間隔時間を計算することができる。Pret(n+1,2)=α×Pret(n,2)+(1-α)×Δt(n,2)であり、Pret(n+1,2)は次のサイクル中の第2のセグメントの推定間隔時間、Pret(n,2)は1つ前のサイクル中の第2のセグメントの推定間隔時間、Δt(n,2)は1つ前のサイクル中の第2のセグメントの間隔時間である、という具合に規則性を持つ。
本発明の技術手法を通じて、流量計は2つの実質ピックアップ信号の間で流速または流量の推定値を提供することで、低流速状態下にて、流量計の測定精度および測定分解能が低くなるという問題を解決することができる。
上記は単に本発明の好ましい具体的な実施例に過ぎず、これによって本発明の保護範囲を限定するものではない。故に本発明の内容を運用して行う等価変化は、いずれも同様の理論で本発明の保護範囲内に含まれるということを予め言明しておく。
1 流量計
11 流体入口
12 流体出口
13 インペラ
14 センサ
2 ピックアップ信号
21 実質累積流量
3 推定累積流量
4 流量計
41 インペラ
411 第1の検知ベーン
412 第2の検知ベーン
413 第3の検知ベーン
414 第4の検知ベーン
42 センサ
43 MCU
44 表示手段
51 第1の実質ピックアップ信号
52 第2の実質ピックアップ信号
53 第3の実質ピックアップ信号
54 第4の実質ピックアップ信号
71 第1の推定ピックアップ信号
62、72 第2の推定ピックアップ信号
63、73 第3の推定ピックアップ信号
64、74 第4の推定ピックアップ信号
8 実質ピックアップ信号
81、811 第1の実質ピックアップ信号
S10~S22、S24~S30 推定ステップ
S40~S46、S50~S56 計算ステップ

Claims (10)

  1. インペラと、センサと、MCUとを有する流量計に応用される回転式流量計の低流速状態での流量推定方法であって、
    a)前記センサが前記インペラのトリガを受けて複数のピックアップ信号(pick-up signal)を発生し、前記インペラが1回転して発生する複数の前記ピックアップ信号の複数の間隔時間が1サイクルを形成する、ステップと、
    b)前記MCUにより前記複数の間隔時間に基づいて前記流量計内の流体の流速を計算するステップと、
    c)複数サイクルの流速情報を記録し、前記流速情報は1サイクル内の複数の前記間隔時間を少なくとも含む、ステップと、
    d)記録した前記複数サイクル中の複数の前記間隔時間に基づいて、前記MCUにより本サイクル中の複数の推定間隔時間をそれぞれ計算するステップと、
    e)前記複数の推定間隔時間に基づいて本サイクル中の複数の推定ピックアップ信号のトリガ時点を計算するとともに、各前記トリガ時点上の推定流量を計算し表示するステップと、を含む、ことを特徴とする回転式流量計の低流速状態での流量推定方法。
  2. f1)前記MCUにより前記流速が第1のしきい値未満であるか否かを判断するステップと、
    f2)前記流速が前記第1のしきい値未満ではないとき、前記ステップa)、前記ステップb)および前記ステップc)を繰り返し実行するステップと、
    f3)前記流速が前記第1のしきい値未満であるとき低流速推定モードを起動するステップと、
    f4)前記低流速推定モード中に前記ステップd)および前記ステップe)を実行するステップと、を更に含む、請求項1に記載の流量推定方法。
  3. 前記インペラはn枚の検知ベーンを含み、前記センサは前記n枚の検知ベーンのトリガを受けてn個の前記ピックアップ信号を順次発生するとともに、前記流速情報は1サイクル内のn個のセグメントの前記間隔時間を含み、nは≧1の整数である、請求項2に記載の流量推定方法。
  4. 前記ステップd)は、
    d1)記録した前記複数サイクル中の第1のセグメントの前記間隔時間を前記MCUにより取得するステップと、
    d2)前記第1のセグメントの複数の前記間隔時間に基づいて、本サイクル中の前記第1のセグメントの前記推定間隔時間を計算するステップと、
    d3)記録した前記複数サイクル中の次のセグメントの前記間隔時間を前記MCUにより取得するステップと、
    d4)次のセグメントの複数の前記間隔時間に基づいて、本サイクル中の次のセグメントの前記推定間隔時間を計算するステップと、
    d5)本サイクルの複数セグメントの前記推定間隔時間につき計算がいずれも完了する前に、前記ステップd3)および前記ステップd4)を繰り返し実行するステップと、を含む、請求項2に記載の流量推定方法。
  5. 前記ステップd2)および前記ステップd4)は、前記複数の間隔時間の移動平均値、中央値、最頻値または確率密度関数を計算することで、前記推定間隔時間を発生するものである、請求項4に記載の流量推定方法。
  6. 前記ステップd2)および前記ステップd4)中にて、最後の1サイクルの前記間隔時間の計算重みは他のサイクルの前記間隔時間の前記計算重みよりも小さい、請求項5に記載の流量推定方法。
  7. g)本サイクルが終了したか否かを判断するステップと、
    h)本サイクル終了前に前記ステップe)を引き続き実行するステップと、
    i)本サイクル終了後に、1つ前のサイクルの複数の前記推定間隔時間および1つ前のサイクルの複数の前記間隔時間に基づいて、次のサイクルの複数の前記推定間隔時間を計算するとともに、次のサイクルの複数の前記推定間隔時間に基づいて前記ステップe)を実行するステップと、を更に含む、請求項2に記載の流量推定方法。
  8. 前記ステップi)は、
    i1)1つ前のサイクルの第1のセグメントの前記推定間隔時間および前記間隔時間を前記MCUにより取得するステップと、
    i2)1つ前のサイクルの前記第1のセグメントの前記推定間隔時間および前記間隔時間に基づいて、次のサイクル中の前記第1のセグメントの前記推定間隔時間を計算するステップと、
    i3)1つ前のサイクルの次のセグメントの前記推定間隔時間および前記間隔時間を前記MCUにより取得するステップと、
    i4)1つ前のサイクルの次のセグメントの前記推定間隔時間および前記間隔時間に基づいて、次のサイクルの次のセグメントの前記推定間隔時間を計算するステップと、
    i5)次のサイクルの複数セグメントの前記推定間隔時間につき計算がいずれも完了する前に、前記ステップi3)および前記ステップi4)を繰り返し実行するステップと、を含む、請求項7に記載の流量推定方法。
  9. 前記ステップi2)は第1の数式に基づいて次のサイクルの前記第1のセグメントの前記推定間隔時間を計算するものであり、
    Pret(n+1,1)=α×Pret(n,1)+(1-α)×Δt(n,1)
    α<1、Pret(n+1,1)は次のサイクルの前記第1のセグメントの前記推定間隔時間、Pret(n,1)は1つ前のサイクルの前記第1のセグメントの前記推定間隔時間、Δt(n,1)は1つ前のサイクルの前記第1のセグメントの前記間隔時間であり、
    前記ステップi4)は第2の数式に基づいて次のサイクルの次のセグメントの前記推定間隔時間を計算するものであり、
    Pret(n+1,m)=α×Pret(n,m)+(1-α)×Δt(n,m)
    α<1、Pret(n+1,m)は次のサイクルの次のセグメントの前記推定間隔時間、Pret(n,m)は1つ前のサイクルの次のセグメントの前記推定間隔時間、Δt(n,m)は1つ前のサイクルの次のセグメントの前記間隔時間である、請求項8に記載の流量推定方法。
  10. j)前記MCUが前記低流速推定モード中に前記流速が第2のしきい値未満でないか否かを引き続き判断するステップと、
    k)前記流速が前記第1のしきい値よりも大きい前記第2のしきい値未満でないとき、前記低流速推定モードを抜けるステップと、を含む、請求項7に記載の流量推定方法。
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