JP7353393B2 - 溶接継手及び溶接継手の製造方法 - Google Patents
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Description
[1]鋼板同士を溶接してなる溶接継手であって、
前記鋼板が、ブリネル硬さで400HBW以上の表面硬さを有する耐摩耗鋼板であり、
溶接金属部が、質量%で、
C:0.20~0.80%、 Si:0.10~0.90%
Mn:15.0~28.0%、 P:0.030%以下、
S:0.030%以下、 Ni:0.01~10.00%、
Cr:0.4~1.9%、 Mo:0.01~5.00%、
を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる溶接金属部組成を有することを特徴とする溶接継手。
[2]前記溶接金属部組成に加えてさらに、質量%で、V:1.0%以下、Ti:1.0%以下、Nb:1.0%以下、W:1.0%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する溶接金属部組成とすることを特徴とする[1]に記載の溶接継手。
[3]前記溶接金属部組成に加えてさらに、質量%で、Cu:1.0%以下、Al:0.10%以下、Ca:0.010%以下、REM:0.020%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する溶接金属部組成とすることを特徴とする[1]または[2]に記載の溶接継手。
[4]前記耐摩耗鋼板が、質量%で、C:0.10~0.50%、Si:0.10~0.90%、Mn:0.40~2.00%、P:0.030%以下、S:0.030%以下、Cr:0.10~2.00%、Mo:0.10~1.00%を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼板組成を有することを特徴とする[1]~[3]のいずれかに記載の溶接継手。
[5]前記鋼板組成に加えてさらに、質量%で、Cu:1.0%以下、Ni:2.0%以下、V:0.5%以下、Ti:0.5%以下、Al:0.20%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する鋼板組成とすることを特徴とする[4]に記載の溶接継手。
[6]鋼板同士を溶接する溶接継手の製造方法であって、
前記鋼板が、ブリネル硬さで400HBW以上の表面硬さを有する耐摩耗鋼板であり、
溶接金属部が、質量%で、
C:0.20~0.80%、 Si:0.10~0.90%
Mn:15.0~28.0%、 P:0.030%以下、
S:0.030%以下、 Ni:0.01~10.00%、
Cr:0.4~1.9%、 Mo:0.01~5.00%、
を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる溶接金属部組成を有することを特徴とする溶接継手の製造方法。
[7]前記溶接金属部組成に加えてさらに、質量%で、V:1.0%以下、Ti:1.0%以下、Nb:1.0%以下およびW:1.0%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する溶接金属部組成とすることを特徴とする[6]に記載の溶接継手の製造方法。
[8]前記溶接金属部組成に加えてさらに、質量%で、Cu:1.0%以下、Al:0.10%以下、Ca:0.010%以下およびREM:0.020%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する溶接金属部組成とすることを特徴とする[6]または[7]に記載の溶接継手の製造方法。
[9]前記耐摩耗鋼板が、質量%で、C:0.10~0.50%、Si:0.10~0.90%、Mn:0.40~2.00%、P:0.030%以下、S:0.030%以下、Cr:0.10~2.00%、Mo:0.10~1.00%を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼板組成を有し、
前記溶接がガスメタルアーク溶接であり、該ガスメタルアーク溶接で用いる溶接材料が、質量%で、
C:0.20~0.90%、 Si:0.10~1.00%
Mn:16.0~30.0%、 P:0.030%以下、
S:0.030%以下、 Ni:0.01~12.00%、
Cr:0.1~2.5%、 Mo:0.10~6.00%
を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなるワイヤ組成を有するソリッドワイヤである、ことを特徴とする[6]~[8]のいずれかに記載の溶接継手の製造方法。
[10]前記耐摩耗鋼板が、前記鋼板組成に加えてさらに、Cu:1.0%以下、Ni:2.0%以下、V:0.5%以下、Ti:0.5%以下、Al:0.20%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する鋼板組成を有することを特徴とする[9]に記載の溶接継手の製造方法。
[11]前記ソリッドワイヤが、前記ワイヤ組成に加えてさらに、質量%で、V:1.0%以下、Ti:1.0%以下、Nb:1.0%以下およびW:1.0%以下のうちから選ばれた1種または2種以上、および/または、Cu:1.0%以下、Al:0.10%以下、Ca:0.010%以下およびREM:0.020%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有するワイヤ組成を有することを特徴とする[9]または[10]に記載の溶接継手の製造方法。
また、本発明によれば、耐溶接割れ性に優れた溶接継手を提供することができる。
本発明の溶接継手は、2枚又はそれ以上の複数枚の鋼板を、ブリネル硬さで400HBW以上の表面硬さを有する耐摩耗鋼板とし、該鋼板同士を溶接金属部を形成して溶接接合してなる耐摩耗鋼溶接継手である。
被溶接材である耐摩耗鋼板は、所望の耐摩耗性を確保するために、ブリネル硬さで400HBW以上の表面硬さを有する鋼板とする。ブリネル硬さの上限値は、特に限定されないが、ガス切断時の割れ回避の観点から600HBW以下であることが好ましい。耐摩耗鋼板は、上記した表面硬さを確保できる組成範囲の、耐摩耗鋼板がいずれも好適である。このような耐摩耗鋼板は、例えば、質量%で、C:0.10~0.50%の範囲とし、所望の特性(例えば、強度、靭性等)に応じて、他の合金元素を適宜含有する鋼板組成とすればよく、とくに限定する必要はない。例えば、400HBW以上の表面硬さを有し、板厚:6~100mmでC:0.10~0.50%、Si:0.10~0.90%、Mn:0.40~2.00%、P:0.030%以下、S:0.030%以下、Cr:0.10~2.00%、Mo:0.10~1.00%を基本の合金元素として含み、あるいはさらに、Cu:1.0%以下、Ni:2.0%以下、V:0.5%以下、Ti:0.5%以下、Al:0.20%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を任意の合金元素として含有し得る、残部Feおよび不可避的不純物からなる組成の鋼板が例示される。
そして、本発明の溶接継手では、溶接金属部が、質量%で、C:0.20~0.80%、Si:0.10~0.90%、Mn:15.0~28.0%、P:0.030%以下、S:0.030%以下、Ni:0.01~10.00%、Cr:0.4~1.9%、Mo:0.01~5.00%を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる組成(溶接金属部組成)を有することを特徴とする。このような組成を基本の組成とする溶接金属部を形成することにより、溶接時に予熱あるいは後熱を施すことなく、溶接割れの発生を抑制(防止)して溶接継手を作製することができる。
Cは、オーステナイト相を安定化させる元素であり、また、固溶強化により、溶接金属の強度(硬さ)上昇に寄与し、耐摩耗性を向上させる作用を有する元素である。このような効果を得るためには、0.20%以上の含有を必要とする。一方、0.80%を超えて含有すると、溶接時の高温割れが生じやすくなる。このため、Cは0.20~0.80%の範囲に限定した。なお、好ましくは、0.40%以上である。また好ましくは0.60%以下である。
Siは、脱酸剤として作用するとともに、炭化物の析出を抑制することで、Cをオーステナイト相に固溶させ、オーステナイト相を安定化させる作用を有する元素である。このような効果を得るためには、0.10%以上の含有を必要とする。一方、0.90%を超えて含有すると、凝固時に偏析し、凝固セル界面に液相を生成して、耐高温割れ性を低下させる。このため、Siは0.10~0.90%の範囲に限定した。なお、好ましくは0.20%以上である。また好ましくは0.80%以下である。
Mnは、安価に、オーステナイト相を安定化する作用を有する元素であり、本発明では15.0%以上の含有を必要とする。Mn含有量が15.0%未満では、オーステナイト相の安定度が不足するため、溶接金属中に硬質のマルテンサイト相が生成し、低温割れが発生する。一方、28.0%を超えて含有すると、凝固時に過度のMn偏析が発生し、高温割れを誘発する。そのため、Mnは15.0~28.0%の範囲に制限した。なお、好ましくは16.0%以上である。また好ましくは26.0%以下である。
Pは、結晶粒界に偏析し、高温割れを誘発する作用を有する元素であり、本発明では、できるだけ低減することが好ましいが、0.030%以下であれば許容できる。このため、Pは0.030%以下に限定した。なお、過度の低減は、精練コストの高騰を招くため、Pは0.003%以上に調整することが好ましい。
Sは、結晶粒界に偏析し、高温割れを誘発する作用を有する元素であり、本発明では、できるだけ低減することが好ましいが、0.030%以下であれば、許容できる。このため、Sは0.030%以下に限定した。なお、過度の低減は、精練コストの高騰を招くため、Sは0.003%以上に調整することが好ましい。
Niは、オーステナイト粒界を強化する作用を有する元素であり、粒界の脆化を抑制することにより、高温割れの発生を抑制する。このような効果を得るためには、0.01%以上の含有を必要とする。また、Niはオーステナイト相を安定化させる効果もある。一方、Niは高価な元素であり、10.00%を超える含有は、経済的に不利となる。このため、Niは0.01~10.00%に限定した。なお、好ましくは1.00%以上である。また好ましくは8.00%以下である。
Crは、低温では、オーステナイト相を安定化する作用を有する元素であり、また、Crは、溶接金属を硬化させ、耐摩耗性を向上させる作用も有する。また、Crは、溶接金属の耐食性向上に寄与する。このような効果を得るためには0.4%以上の含有を必要とする。一方、1.9%を超えて含有すると、オーステナイト粒界でCr炭化物(Cr23C6)が生成し、粒界が脆化し、高温割れを誘発する。このため、Crは0.4~1.9%の範囲に限定した。なお、好ましくは、0.4%以上である。また好ましくは1.8%以下である。さらに好ましくは0.6%以上である。また、さらに好ましくは1.6%以下である。
Moは、オーステナイト粒界を強化する作用を有する元素であり、粒界脆化を抑制して、高温割れの発生を抑制する。また、Moは溶接金属を硬化させることで耐摩耗性を向上させる作用も有する。このような効果を得るためには、0.01%以上の含有を必要とする。一方、5.00%を超えて含有すると、粒内が硬化しすぎて、相対的に粒界が弱くなり、高温割れが発生する。そのため、Moは0.01~5.00%の範囲に限定した。なお、好ましくは、0.10%以上である。また好ましくは4.00%以下である。
V、Ti、NbおよびWはいずれも、炭化物を形成し、溶接金属の耐摩耗性向上に寄与する元素であり、必要に応じ選択して1種または2種以上を含有できる。
Cuは、オーステナイト相を安定化する作用を有する元素であり、Alは、脱酸剤として作用する元素であり、CaおよびREMは高温割れ抑制に寄与する元素であり、必要に応じて選択して含有できる。
REMは、強力な脱酸剤であり、溶接金属中ではREM酸化物の形態で存在する。REM酸化物は凝固時の核生成サイトとなることで、溶接金属の凝固形態を変化させ、高温割れの抑制に寄与する。このような効果を得るためには0.001%以上の含有が必要である。しかし、0.020%を超えて含有すると、アークの安定性が低下する。このため、含有する場合には、REMは0.020%以下に限定した。なお、より好ましくは0.001%以上である。またより好ましくは0.015%以下である。なお、REMは、La、Ce等の希土類元素の総称で、含有量もそれら元素の合計量を意味する。
ついで、本発明の溶接継手の好ましい製造方法について説明する。
まず、上記した表面硬さを有する耐摩耗鋼板を2枚又はそれ以上の複数枚、用意する。そして、用意した鋼板同士が所定形状の開先を形成するように、開先加工を行う。形成する開先形状については、とくに限定する必要はないが、溶接構造物用として常用のV開先、X開先等とすることが好ましい。
用いる溶接法は、とくに限定する必要はないが、ソリッドワイヤを用いて、上記した組成を有し且つ所望の特性を有する溶接金属部を形成できる、ガスメタルアーク溶接(「溶極式ガスシールドアーク溶接」とも称される)とすることが好ましい。
なお、使用する溶接材料は、上記した組成の溶接金属部が形成できるソリッドワイヤとする。ソリッドワイヤのワイヤ組成としては、質量%で、C:0.20~0.90%、Si:0.10~1.00%、Mn:16.0~30.0%、P:0.030%以下、S:0.030%以下、Ni:0.01~12.00%、Cr:0.1~2.5%およびMo:0.10~6.00%を基本の合金元素として含み、あるいはさらに、V:1.0%以下、Ti:1.0%以下、Nb:1.0%以下およびW:1.0%以下のうちから選ばれた1種または2種以上、および/または、Cu:1.0%以下、Al:0.10%以下、Ca:0.010%以下およびREM:0.020%以下のうちから選ばれた1種または2種以上、を任意の合金元素として含有してもよく、残部Feおよび不可避的不純物からなるワイヤ組成が例示できる。
通常、鋼板同士を溶接材料を用いて溶接する場合には、鋼板由来の溶湯(溶融部金属)と、溶接材料由来の溶湯(溶着金属)とが、混り合って溶接金属を形成する。多層盛溶接では、通常とくに、第1層(初層)の溶接金属が、他の層の溶接金属に比べて鋼板の溶け込み割合(希釈率)が高くなるため、第1層の溶接金属の組成が上記した溶接金属部組成の範囲内となるように、鋼板の溶け込み割合を調整することが好ましい。第1層の溶接金属の鋼板の溶け込み割合は、板厚、開先形状、溶接条件によって変化するが、とくに、溶接入熱量の影響が大きいため、溶接入熱量を変化させて鋼板の溶け込み割合を調整することが好ましい。なお、溶接入熱量は、高温割れ防止の観点から、5~70kJ/cmの範囲とすることが好ましい。
なお、被溶接材である耐摩耗鋼板の製造方法は、常用の耐摩耗鋼板の製造方法がいずれも適用できる。好ましくは、上記した鋼板組成を有する溶鋼を、転炉、電気炉等の、常用の溶製方法で溶製し、連続鋳造法あるいは造塊-分解圧延法等の、常用の鋳造方法により、所定寸法のスラブ等の鋼素材を得る。なお、溶製に際しては、真空脱ガス炉等による2次精錬を実施してもよい。得られた鋼素材は、更に、加熱されて、熱間圧延およびその後の冷却を施されて、表面硬さが400HBW以上である耐摩耗鋼板を得ることが好ましい。
また、溶接材料(ソリッドワイヤ)の好ましい製造方法は次のとおりである。
本発明で溶接継手の製造に使用される溶接材料(ソリッドワイヤ)の製造には、常用の溶接材料(ソリッドワイヤ)の製造方法がいずれも適用できる。
表2に示す組成(ワイヤ組成)の溶鋼を、真空溶解炉で溶製し、鋼塊(100kgf)とした。得られた鋼塊を1200℃に加熱したのち、熱間圧延を施し、棒状の鋼素材を得た。得られた棒状の鋼素材にさらに、焼鈍を挟んで複数回の冷間伸線を施し、溶接用ソリッドワイヤ(1.2mmφ)を得た。
Claims (8)
- 鋼板同士を溶接してなる溶接継手であって、
前記鋼板が、ブリネル硬さで400HBW以上の表面硬さと、質量%で、C:0.10~0.50%、Si:0.10~0.90%、Mn:0.40~2.00%、P:0.030%以下、S:0.030%以下、Cr:0.10~2.00%、Mo:0.10~1.00%を含み、任意選択的にCu:1.0%以下、Ni:2.0%以下、V:0.5%以下、Ti:0.5%以下、Al:0.20%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼板組成とを有する耐摩耗鋼板であり、
溶接金属部が、質量%で、
C:0.20~0.61%、 Si:0.20~0.90%
Mn:15.0~26.0%、 P:0.030%以下、
S:0.030%以下、 Ni:0.01~10.00%、
Cr:0.4~1.9%、 Mo:0.01~5.00%、
を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる溶接金属部組成を有することを特徴とする溶接継手。 - 前記溶接金属部組成に加えてさらに、質量%で、V:1.0%以下、Ti:1.0%以下、Nb:1.0%以下、W:1.0%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する溶接金属部組成とすることを特徴とする請求項1に記載の溶接継手。
- 前記溶接金属部組成に加えてさらに、質量%で、Cu:1.0%以下、Al:0.10%以下、Ca:0.010%以下、REM:0.020%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する溶接金属部組成とすることを特徴とする請求項1または2に記載の溶接継手。
- 鋼板同士を溶接する溶接継手の製造方法であって、
前記鋼板が、ブリネル硬さで400HBW以上の表面硬さと、質量%で、C:0.10~0.50%、Si:0.10~0.90%、Mn:0.40~2.00%、P:0.030%以下、S:0.030%以下、Cr:0.10~2.00%、Mo:0.10~1.00%を含み、任意選択的にCu:1.0%以下、Ni:2.0%以下、V:0.5%以下、Ti:0.5%以下、Al:0.20%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼板組成とを有する耐摩耗鋼板であり、
溶接金属部が、質量%で、
C:0.20~0.61%、 Si:0.20~0.90%
Mn:15.0~26.0%、 P:0.030%以下、
S:0.030%以下、 Ni:0.01~10.00%、
Cr:0.4~1.9%、 Mo:0.01~5.00%、
を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる溶接金属部組成を有することを特徴とする溶接継手の製造方法。 - 前記溶接金属部組成に加えてさらに、質量%で、V:1.0%以下、Ti:1.0%以下、Nb:1.0%以下およびW:1.0%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する溶接金属部組成とすることを特徴とする請求項4に記載の溶接継手の製造方法。
- 前記溶接金属部組成に加えてさらに、質量%で、Cu:1.0%以下、Al:0.10%以下、Ca:0.010%以下およびREM:0.020%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有する溶接金属部組成とすることを特徴とする請求項4または5に記載の溶接継手の製造方法。
- 前記溶接がガスメタルアーク溶接であり、該ガスメタルアーク溶接で用いる溶接材料が、質量%で、
C:0.20~0.90%、 Si:0.10~1.00%
Mn:16.0~30.0%、 P:0.030%以下、
S:0.030%以下、 Ni:0.01~12.00%、
Cr:0.1~2.5%、 Mo:0.02~6.00%
を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなるワイヤ組成を有するソリッドワイヤである、ことを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載の溶接継手の製造方法。 - 前記ソリッドワイヤが、前記ワイヤ組成に加えてさらに、質量%で、V:1.0%以下、Ti:1.0%以下、Nb:1.0%以下およびW:1.0%以下のうちから選ばれた1種または2種以上、および/または、Cu:1.0%以下、Al:0.10%以下、Ca:0.010%以下およびREM:0.020%以下のうちから選ばれた1種または2種以上を含有するワイヤ組成を有することを特徴とする請求項7に記載の溶接継手の製造方法。
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