JP2008214651A - 溶接性に優れた耐磨耗鋼板 - Google Patents

溶接性に優れた耐磨耗鋼板 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接性に優れる耐摩耗鋼板を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.38〜0.50%、Si:0.05〜1.0%、Mn:0.1〜0.5%、Nb:0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.05%、B:0.0003〜0.0030%、Al:0.1%以下、P:0.010%以下、S:0.005%以下、更に、Cu、Ni、Cr、Mo、V、Wの1種または2種以上を含有し、Ceq*=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+V)/5+W/10が0.60%以下であり、かつ、DI*=33.85×(0.1×C)0.5×(0.7×Si+1)×(3.33×Mn+1)×(0.35×Cu+1)×(0.36×Ni+1)×(2.16×Cr+1)×(3×Mo+1)×(1.75×V+1)×(1.5×W+1)が45以上で残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼板。但し、式中の各元素は含有量(質量%)である。
【選択図】図1

Description

本発明は、建設、土木、鉱山等の分野で使用される、例えば、パワーショベル、ブルドーザー、ホッパー、バケットなどの産業機械や運搬機器等のうち、土砂との接触による摩耗が問題となるような部材用として好適な耐摩耗鋼板で、特に、溶接性に優れるものに関する。
土、砂等による摩耗を受ける部材には、長寿命化のため、耐摩耗性に優れた鋼材が使用される。鋼材の耐摩耗性は、高硬度化することにより、向上することが知られ、耐摩耗性が要求される部材には、C量を高くし、高硬度化した鋼材が使用されてきた。
しかし、高C鋼は、一般的に溶接性が悪く、溶接施工時に低温割れが発生するため、C量を一定量以下として溶接性を改善し、耐摩耗性はその他の成分組成で調整したり(特許文献1,2,3,4,5,7)、高C鋼であってもパラメータ式を用いて成分調整を行い、低温焼き戻しを行うことが提案されてきた(特許文献6)。
特許文献1,2,3,4,5,7は、添加するC量を0.35%以下と規制している。
特許文献1は、スラリー状物質や摩耗性の高い硬質の物質の輸送に用いられる耐磨耗鋼管として好適な耐磨耗鋼材で、フェライトあるいはベイナイトとマルテンサイトとの2相組織とし耐摩耗性を確保している。
特許文献2は、金属組織をフェライト、ベイナイトあるいはフェライトとベイナイトの混合組織を地組織とし、さらに特定の面積分率の島状マルテンサイトを含むものとし耐摩耗性を向上させている。
特許文献3は、0.10〜0.19%C系においてCeqを特定範囲に規定して溶接性を確保し、焼入れ時の加熱温度を高温とすることにより鋼板表面硬さをより高く、硬化深さを大きくすることで耐摩耗性を向上させている。
特許文献4は、0.21〜0.35%C系において希土類元素を添加し、パラメータ式PHによって成分を調整して低温割れ感受性を低下させ、金属組織をマルテンサイトまたは低温焼戻しマルテンサイトとすることで耐摩耗性を向上させている。
特許文献5は、0.05〜0.20%C系においてB、REMを添加して溶接割れ感受性を著しく低くし、焼入れ後の焼き戻しを400℃以下の低温焼き戻しとすることで耐摩耗性を向上させている。
特許文献7は、スラリー状物質の輸送に好適な耐摩耗鋼に関し、0.05〜0.20%C系においてAlを0.02〜2.00%と多量に含有し、マルテンサイトを生成させることにより、硬さを低下させて耐摩耗性を向上する。
一方、特許文献6では、特許文献1〜7に比較してC量を0.30〜0.50%と多量に含有した成分系において、溶接性指標としてPH式を規定して溶接後の耐遅れ割れ性を改善し、焼入れ後低温焼戻しを行うことで耐摩耗性を改善した鋼板が提案されている。
特許第2970309号公報 特許第3003451号公報 特許第1798292号公報 特許第1254391号公報 特許第1138799号公報 特許第1983314号公報 特許第2864960号公報
上述したように、従来の耐摩耗鋼は、溶接性や耐摩耗性の観点から鋼中C量をその他の添加元素の種類や焼戻し温度によって増減させるものであるが、成分組成によっては所望の効果が得られないことが懸念される。
例えば、特許文献6記載のように、Mn量が0.50%以上と高く、一般的にMnが高いと、Pの粒界偏析を助長し、このため溶接後、あるいは、ガス切断などの溶断後にPの濃化した粒界を起点とした遅れ破壊が発生する可能性が高い。
そこで、本発明は、比較的多量のCを含有する成分組成で、耐摩耗性を確保し、溶接施工性および耐遅れ破壊特性など、溶接性に優れる耐摩耗鋼板を提供することを目的とする。
発明者等は、上記した目的を達成するために、耐摩耗性と溶接性に影響する各種要因について、鋭意研究を重ねた。その結果、Cを0.38%以上、Mnを0.50%以下とし、Nb、Ti、Bを適量添加し、かつ、(1)式で示されるCeq*を0.60%以下とすることによって溶接後、および、ガス切断などの溶断後に、低温割れのような遅れ破壊が発生せずに、かつ、耐磨耗性を著しく改善することが可能であることを見出した。尚、本発明で、「鋼板」には、鋼板、鋼帯を含むものとする。
本発明は、得られた知見に、更に検討を加えて完成されたもので、すなわち、本発明は
(1)質量%で、C:0.38〜0.50%、Si:0.05〜1.0%、Mn:0.1〜0.5%、Nb:0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.05%、B:0.0003〜0.0030%、Al:0.1%以下、P:0.010%以下、S:0.005%以下、更に、Cu:0.1〜1.0%、Ni:0.1〜2.0%、Cr:0.1〜1.0%、Mo:0.05〜1.0%、V:0.005〜0.10%、W:0.05〜1.0%の1種または2種以上を含有し、(1)式で示されるCeq*が0.60%以下であり、かつ、(2)式で示されるDI*が45以上であり、残部Feおよび不可避的不純物からなる溶接性に優れた耐摩耗鋼板。
Ceq*=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+V)/5+W/10・・・・・(1)
DI*=33.85×(0.1×C)0.5×(0.7×Si+1)×(3.33×Mn+1)×(0.35×Cu+1)×(0.36×Ni+1)×(2.16×Cr+1)×(3×Mo+1)×(1.75×V+1)×(1.5×W+1)・・・・・(2)
(2)更に、金属組織が、旧オーステナイト粒径が20μm以下のマルテンサイトを基地相とすることを特徴とする(1)記載の溶接性に優れた耐磨耗鋼板。
(3)更に、表面硬度がブリネル硬さで560HBW10/3000以上有する(1)または(2)に記載の溶接性に優れた耐磨耗鋼板。
本発明によれば、溶接性に優れる耐磨耗鋼板を製造することが可能で、産業上格段の効果を奏する。
まず、鋼組成を規定した理由について説明する。なお、以下の%表示は、いずれも質量%で表す。
C:0.38〜0.50%
Cは、マトリクス硬度を向上させ耐磨耗性を向上させる元素である。磨耗性を著しく改善するためには、0.38%以上の添加が必要である。一方、0.50%以上添加すると、溶接性が劣化する。したがって、0.38%以上、0.50%以下とした。なお、好ましくは、0.38〜0.45%である。
Si:0.05〜1.0%
Siは、脱酸元素として有効な元素であり、このような効果を得るためには0.05%以上の含有を必要とする。また、鋼に固溶して固溶強化により高硬度化に寄与する有効な元素であるが、1.0%を超える含有は、延性、靭性を低下させ、さらに介在物量が増加するなどの問題を生じる。このため、Siは0.05〜1.0%の範囲に限定することが好ましい。なお、より好ましくは0.05〜0.40%である。
Mn:0.1〜0.5%
Mnは、焼入れ性を改善するために有効な元素で、0.1%以上必要である。また、Pの粒界偏析を助長し、遅れ破壊を発生しやすくするため0.5%以下とする。
図1に、y形溶接割れ試験結果に及ぼすMn量の影響を示す。Mn添加量が0.5%以下の場合には予熱温度が150℃であっても割れが発生せず、低温割れ感受性が低下する。
供試鋼はmass%で、0.42%C−0.21%Si−0.12〜1.0%Mn−0.008%P−0.003%S−0.025%Al―0.022%Nb−0.02%Ti―0.0015%Bを含み、Cu、Ni、Cr、Mo、Wを適宜添加し、Ceq*を0.60%と一定とした鋼片を、30mmtに圧延後、空冷し、その後900℃に再加熱したのちに焼入れて製造した。
また、最も厳しい条件を再現するために、脆化処理として、400℃の低温焼戻し脆性温度で焼き戻した。得られた鋼板について、JISZ3185で規定されているy形溶接割れ試験を予熱温度150、175、200℃、試験溶接:SMAW、試験雰囲気20℃−60%によって実施した。
Al:0.1%以下
Alは、脱酸材として作用し、このような効果は、0.0020%以上の含有で認められるが、0.1%を超える多量の含有は、鋼の清浄度を低下させる。このため、Alは0.1%以下に限定することが好ましい。
Nb:0.005〜0.05%
Nbは、炭窒化物あるいは炭化物として析出し、組織を微細化し、遅れ破壊発生を抑制する効果を有する。その効果を得るためには、0.005%以上必要である。0.05%以上添加すると、粗大な炭窒化物が析出し、破壊の起点となることがある。したがって、0.005〜0.05%とする。
Ti:0.005〜0.05%
Tiは、Nを固定することにより、BN析出を抑制しBの焼入れ性向上効果を助長する効果を有する。その効果を得るためには、0.005%以上の添加が必要であう。0.05%以上添加すると、TiCを析出し母材靭性を劣化させる。そのため、0.005〜0.05%とする。
B:0.0003〜0.0030%
Bは、微量添加により、焼入れ性を著しく改善する。その効果を得るためには、0.0003%以上必要である。一方、0.0030以上添加すると溶接性が劣化する。したがって、0.0003〜0.003%とする。
P:0.010%以下
Pは、粒界に偏析し、遅れ破壊発生の起点となる。そのため、Pは0.010%以下とする。
S:0.005%以下
Sは、MnSを形成し、破壊の発生起点となる。そのため、Sは0.005%以下とする。
Cu:0.1〜1.0%、Ni:0.1〜2.0%、Cr:0.1〜1.0%、Mo:0.05〜1.0%、W:0.05〜1.0%、V:0.005〜0.10%の1種または2種以上
Cu:0.1〜1.0%
Cuは、固溶することにより焼入れ性を向上させる元素であり、その効果を得るためには0.1%以上の含有を必要とする。一方、1.0%を超える含有は、熱間加工性を低下させる。このため、添加する場合は0.1〜1.0%の範囲に限定することが好ましい。なお、より好ましくは0.1〜0.5%である。
Ni:0.1〜2.0%
Niは、固溶することにより焼入れ性を向上させる元素であり、その効果は0.1%以上の含有で顕著となる。一方、2.0%を越える含有は、材料コストを著しく上昇させる。このため、添加する場合は0.1〜2.0%の範囲に限定することが好ましい。なお、より好ましくは0.1〜1.0%である。
Cr:0.1〜1.0%
Crは、焼入れ性を向上させる効果を有し、その効果を得るためには、0.1%以上の含有を必要とするが、0.1%を超える含有は、溶接性を低下させる。このため、添加する場合は0.1〜1.0%の範囲に限定することが好ましい。なお、より好ましくは0.1〜0.40%である。
Mo:0.05〜1.0%
Moは、焼入れ性を向上させる元素である。その効果を得るためには、0.05%以上の含有を必要とする。一方、1.0%を超えて含有すると溶接性を低下させる。そのため、添加する場合は0.05〜1.0%の範囲に限定することが好ましい。なお、より好ましくは、0.05〜0.40%である。
W:0.05〜1.0%
Wは、焼入れ性を向上させる元素である。その効果を得るためには、0.05%以上の含有を必要とする。一方、1.0%を超えて含有すると溶接性を低下させる。そのため、添加する場合は0.05〜1.0%の範囲に限定することが好ましい。なお、より好ましくは、0.05〜0.40%である。
Ceq*:0.60%以下
Ceq*(=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+V)/5+W/10、各元素は含有量(mass%))が0.60%を超えると、拘束度の小さい隅肉溶接においても、低温割れを防止するため予熱が必要となるため、0.60%以下とした。
DI*:45以上
DI*(=33.85×(0.1×C)0.5×(0.7×Si+1)×(3.33×Mn+1)×(0.35×Cu+1)×(0.36×Ni+1)×(2.16×Cr+1)×(3×Mo+1)×(1.75×V+1)×(1.5×W+1),各元素は含有量(mass%))が45以下の場合、板厚表層からの焼入れ深さが10mm未満となり、耐磨耗鋼としての寿命が短くなる。そのため、DI*は45以上とする。
次に、本発明に係る耐摩耗鋼板として好ましい製造方法について説明する。本発明に係る耐摩耗鋼板は、上記した組成の溶鋼を、公知の溶製方法で溶製し、連続鋳造法あるいは造塊−分解圧延法により、所定寸法のスラブ等の鋼素材とする。
次いで、鋼素材を、冷却することなく直ちに、または冷却後950〜1250℃に再加熱したのち、熱間圧延し、所望板厚(肉厚)の鋼板とする。所望の板厚にした鋼板は、熱間圧延直後、あるいは、空冷ー再加熱後に焼入れする。
上述した成分組成と製造条件の組み合わせにより、金属組織が、旧オーステナイト粒径が20μm以下のマルテンサイトを基地相とし、表面硬度がブリネル硬さで560HBW10/3000以上有する耐磨耗鋼板が得られる。
ミクロ組織:粒径が20μmを超えると遅れ破壊感受性が高まり、溶接後あるいはガス切断後に遅れ破壊が発生する。従って、20μm以下とする。
表面硬度:耐摩耗性は硬度が高い程良くなる。より過酷な使用条件下では表面硬度が高いほど望ましく、HBW10/3000の値が560以上必要である。
従って、本発明では、560以上と規定した。尚、560以上とは、5点測定した平均値を指すものとする。
表1に示す種々の組成の溶鋼を、真空溶解炉で溶製し、小型鋼塊(50kg)(鋼素材)とした。これら鋼素材を、1050〜1250℃に加熱したのち、熱間圧延を施して板厚6〜32mmの鋼板とした。得られた鋼板を900℃に再加熱し、焼入れた。
得られた鋼板について、表面硬度測定、摩耗試験、y形溶接割れ試験、CTS試験を実施した。
表面硬度測定
JIS規定に準拠し、表層下の表面硬度を測定した。このとき、10MMのタングステン硬球を使用し、荷重は3000Kgfとした。本発明範囲は、560HBW以上とする。
摩耗試験
得られた鋼板から試験片(大きさ:t×20×75mm)を採取し、ASTMG65の規定に準拠して、磨耗砂を使用してラバーホイール摩耗試験を実施した。試験後、試験片の摩耗量を測定した。
耐摩耗性は、軟鋼(SS400)板の摩耗量を基準(1.0)として、耐摩耗比=(軟鋼板の摩耗量)/(各鋼板の摩耗量)で評価した。耐摩耗比が大きいほど、耐摩耗性に優れていることを意味し、本発明範囲は、耐摩耗比が6.0以上とする。
y形溶接割れ試験
得られた鋼板からJISZ3158に準拠してy形溶接割れ試験片を採取し、予熱温度150℃、試験雰囲気20℃−60%において、溶接割れ試験(試験溶接:SMAW)を実施し、割れの有無を調査した。
CTS試験
WESに準拠して採取したCTS試験片を用いて、予熱無し,試験雰囲気20℃−60%で、試験溶接をSMAWにより行い、溶接割れ試験を実施し、割れの有無を調査した。
得られた結果を表2に示す。鋼板No.1〜4の本発明例は、y形溶接割れ試験で割れが発生しておらず溶接性に優れ、かつ、表面硬度が560HBW以上、耐磨耗比が6以上の、耐磨耗性が非常に優れた鋼板となっている。
鋼板No.5〜7の比較例は、耐磨耗比が6未満で耐磨耗性が低下しているか(鋼板No.5)、y形溶接割れ試験および/またはCTS試験で割れが発生している(鋼板No.6,7)。
Figure 2008214651
Figure 2008214651
Figure 2008214651
y形溶接割れ試験結果に及ぼすMn量の影響を示す図。

Claims (3)

  1. 質量%で、C:0.38〜0.50%、Si:0.05〜1.0%、Mn:0.1〜0.5%、Nb:0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.05%、B:0.0003〜0.0030%、Al:0.1%以下、P:0.010%以下、S:0.005%以下、更に、Cu:0.1〜1.0%、Ni:0.1〜2.0%、Cr:0.1〜1.0%、Mo:0.05〜1.0%、V:0.005〜0.10%、W:0.05〜1.0%の1種または2種以上を含有し、(1)式で示されるCeq*が0.60%以下であり、かつ、(2)式で示されるDI*が45以上であり、残部Feおよび不可避的不純物からなる溶接性に優れた耐摩耗鋼板。
    Ceq*=C+Mn/6+(Cu+Ni)/15+(Cr+Mo+V)/5+W/10・・・・・(1)
    DI*=33.85×(0.1×C)0.5×(0.7×Si+1)×(3.33×Mn+1)×(0.35×Cu+1)×(0.36×Ni+1)×(2.16×Cr+1)×(3×Mo+1)×(1.75×V+1)×(1.5×W+1)・・・・・(2)
    但し、(1)、(2)式で、各元素は含有量(mass%)とする。
  2. 更に、金属組織が、旧オーステナイト粒径が20μm以下のマルテンサイトを基地相とすることを特徴とする請求項1記載の溶接性に優れた耐磨耗鋼板。
  3. 更に、表面硬度がブリネル硬さで560HBW10/3000以上有する請求項1または2に記載の溶接性に優れた耐磨耗鋼板。
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