JP7352183B2 - 画像形成装置、画像処理システム、およびプログラム - Google Patents

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本開示は、画像形成装置に対するアクセスを制限するユーザー認証機能において、ワンタイムパスワード機能を有する画像形成装置に関する。
従来、MFP(Multi-Functional Peripheral)等の画像形成装置の多くは、装置に対するアクセスを制限するユーザー認証機能を搭載している。ユーザー認証機能の一例において、画像形成装置は、ユーザーがユーザー名およびパスワードを入力すると、入力されたユーザー名およびパスワードが登録されているそれらと一致する場合に、当該ユーザーに対して装置の利用を許可する。こうしたユーザー認証機能を搭載した画像形成装置について、特開2015-176591号公報(特許文献1)は、一定期間かつ一度だけ有効なパスワード(以下、ワンタイムパスワード、または、OTP(One Time Password)とも称する)を生成してユーザー宛てに送信し、同パスワードを入力させることにより利用を許可する「ワンタイムパスワード機能」(OTP機能)を搭載した画像形成装置を開示している。
特開2015-176591号公報
OTPの送信後、ユーザーが送信されたOTPを画像形成装置から離間した場所で確認する場合には不都合が生じ得る。たとえば、第1のユーザーは、画像形成装置での操作を継続する意思を持ちながら、OTPの確認のために画像形成装置から離れる。このような場合、第1のユーザーは、画像形成装置での操作を継続する意思があるため、他のユーザー(第2のユーザー)に視認されることを意図しない情報を入力したまま、画像形成装置から離れる場合があり得る。しかしながら、従来、OTPの送信を要求したユーザーがOTPの確認のために画像形成装置を離れることを想定して、当該ユーザーによって入力された情報に関するセキュリティー保護については検討がなされていなかった。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、ワンタイムパスワードの確認のために画像形成装置から離れる可能性のあるユーザーによって画像形成装置に入力された情報のセキュリティーを保護するための技術を提供することである。
本開示のある局面に従うと、画像形成装置であって、メモリーと、画像形成装置の動作を制御するコントローラーと、画像形成装置の近傍におけるユーザーの存在を検知するためのセンサーと、ユーザーを特定する情報の入力を受け付ける入力インターフェースと、を備え、メモリーは、ユーザーを特定する情報を宛先と関連付けて格納し、コントローラーは、入力インターフェースに、入力されたユーザーを特定する情報を表示し、入力インターフェースが一時認証の要求を受け付けた場合に、入力インターフェースに入力されたユーザーを特定する情報に関連付けられた宛先に向けて、ワンタイムパスワードを送信し、画像形成装置の近傍からユーザーが離れた場合に、入力インターフェースにおけるユーザーを特定する情報の表示を抑制し、ワンタイムパスワードの有効期限に関する一定時間を計測し、一定時間の計測完了前であれば、ワンタイムパスワードの入力に応じて、入力インターフェースに入力されたユーザーを特定する情報について画像形成装置の利用のためにユーザーを認証する、画像形成装置が提供される。
好ましくは、コントローラーは、入力インターフェースにおけるユーザーを特定する情報の表示を抑制した後、画像形成装置の近傍にユーザーを特定する情報に対応するユーザーが存在することが検知されたことに応じて、抑制を解除する。
好ましくは、コントローラーは、画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知されたことに応じて、ユーザーを特定する情報の表示を抑制する。
好ましくは、コントローラーは、画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、ユーザーを特定する情報に対応するユーザーとは別のユーザーの画像形成装置の近傍における存在が検知されたことに応じて、ユーザーを特定する情報の表示を抑制する。
好ましくは、コントローラーは、画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、用紙の出力を伴うデータを受信したことに応じて、ユーザーを特定する情報の表示を抑制する。
好ましくは、用紙の出力を伴うデータは、プリントジョブの実行指示またはファクシミリデータを含む。
好ましくは、画像形成装置は、通信インターフェースをさらに備え、コントローラーは、通信インターフェースを介してネットワークに接続し、画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、ネットワーク上の他の画像形成装置においてトラブルが発生したことに応じて、ユーザーを特定する情報の表示を抑制する。
好ましくは、画像形成装置は、通信インターフェースをさらに備え、コントローラーは、通信インターフェースを介してネットワークに接続し、画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、ネットワーク上の他の画像形成装置において消耗品のエンプティーが発生したことに応じて、ユーザーを特定する情報の表示を抑制する。
好ましくは、抑制は、ユーザーを特定する情報の少なくとも一部の消去を含む。
好ましくは、抑制は、ユーザーを特定する情報の少なくとも一部を別の情報で置換することを含む。
好ましくは、抑制は、入力インターフェースにスクリーンセーバーを表示することを含む。
好ましくは、コントローラーは、スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報がユーザーを特定する情報と一致すれば、入力インターフェースにおけるユーザーを特定する情報の表示を復活させた状態でスクリーンセーバーを解除し、スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報がユーザーを特定する情報と一致しなければ、入力インターフェースにおけるユーザーを特定する情報の表示を復活させることなくスクリーンセーバーを解除する。
好ましくは、コントローラーは、スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報がユーザーを特定する情報と一致すれば、入力インターフェースにおけるユーザーを特定する情報の表示を復活させた状態でスクリーンセーバーを解除し、スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報がユーザーを特定する情報と一致しなければ、入力インターフェースにおけるユーザーを特定する情報の表示を別の情報で置換させた状態でスクリーンセーバーを解除する。
本開示の他の局面に従うと、画像形成装置と、画像形成装置を利用するユーザーを認証する認証サーバーと、を備え、画像形成装置は、画像形成装置の動作を制御する第1のコントローラーと、画像形成装置の近傍におけるユーザーの存在を検知するためのセンサーと、ユーザーを特定する情報の入力を受け付ける入力インターフェースと、を含み、第1のコントローラーは、入力インターフェースに、入力されたユーザーを特定する情報を表示し、入力インターフェースが一時認証の要求を受け付けた場合に、認証サーバーに、入力インターフェースに入力されたユーザーを特定する情報について一時認証の要求を送信し、画像形成装置の近傍からユーザーが離れた場合に、入力インターフェースにおけるユーザーを特定する情報の表示を抑制し、認証サーバーは、ユーザーを特定する情報を宛先に関連付けて格納するメモリーと、画像形成装置から一時認証の要求を受信した場合に、入力インターフェースに入力されたユーザーを特定する情報に関連付けられた宛先に向けて、ワンタイムパスワードを送信する第2のコントローラーと、を含み、第1のコントローラーは、入力インターフェースに入力されたワンタイムパスワードを、認証サーバーへ送信し、第2のコントローラーは、ワンタイムパスワードの有効期限に関する一定時間を計測し、一定時間の計測が完了する前に画像形成装置からワンタイムパスワードが送信されれば、画像形成装置から受信したユーザーを特定する情報について画像形成装置の利用のためにユーザーを認証する、画像処理システムが提供される。
好ましくは、第1のコントローラーは、入力インターフェースにおけるユーザーを特定する情報の表示を抑制した後、画像形成装置の近傍にユーザーを特定する情報に対応するユーザーが存在することが検知されたことに応じて、抑制を解除する。
好ましくは、第1のコントローラーは、画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知されたことに応じて、ユーザーを特定する情報の表示を抑制する。
好ましくは、第1のコントローラーは、画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、ユーザーを特定する情報に対応するユーザーとは別のユーザーの画像形成装置の近傍における存在が検知されたことに応じて、ユーザーを特定する情報の表示を抑制する。
好ましくは、第1のコントローラーは、画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、用紙の出力を伴うデータを受信したことに応じて、ユーザーを特定する情報の表示を抑制する。
好ましくは、用紙の出力を伴うデータは、プリントジョブの実行指示またはファクシミリデータを含む。
好ましくは、画像形成装置は、通信インターフェースをさらに含み、第1のコントローラーは、通信インターフェースを介してネットワークに接続し、画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、ネットワーク上の他の画像形成装置においてトラブルが発生したことに応じて、ユーザーを特定する情報の表示を抑制する。
好ましくは、画像形成装置は、通信インターフェースをさらに含み、第1のコントローラーは、通信インターフェースを介してネットワークに接続し、画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、ネットワーク上の他の画像形成装置において消耗品のエンプティーが発生したことに応じて、ユーザーを特定する情報の表示を抑制する。
好ましくは、抑制は、ユーザーを特定する情報の少なくとも一部の消去を含む。
好ましくは、抑制は、ユーザーを特定する情報の少なくとも一部を別の情報で置換することを含む。
好ましくは、抑制は、入力インターフェースにスクリーンセーバーを表示することを含む。
好ましくは、第1のコントローラーは、スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報がユーザーを特定する情報と一致すれば、入力インターフェースにおけるユーザーを特定する情報の表示を復活させた状態でスクリーンセーバーを解除し、スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報がユーザーを特定する情報と一致しなければ、入力インターフェースにおけるユーザーを特定する情報の表示を復活させることなくスクリーンセーバーを解除する。
好ましくは、第1のコントローラーは、スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報がユーザーを特定する情報と一致すれば、入力インターフェースにおけるユーザーを特定する情報の表示を復活させた状態でスクリーンセーバーを解除し、スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報がユーザーを特定する情報と一致しなければ、入力インターフェースにおけるユーザーを特定する情報の表示を別の情報で置換させた状態でスクリーンセーバーを解除する。
本開示のさらに他の局面に従うと、画像形成装置のコンピューターによって実行されることにより、画像形成装置に、入力インターフェースが一時認証の要求を受け付けたか否かを判断するステップと、入力インターフェースが一時認証の要求を受け付けた場合に、入力インターフェースに入力されたユーザーを特定する情報に関連付けられた宛先に向けて、ワンタイムパスワードを送信するステップと、一時認証の要求が受け付けられた後、画像形成装置の近傍からユーザーが離れたか否かを判断するステップと、一時認証の要求が受け付けられた後、画像形成装置の近傍からユーザーが離れた場合に、入力インターフェースにおけるユーザーを特定する情報の表示を抑制するステップと、ワンタイムパスワードの有効期限に関する一定時間の計測完了前であれば、ワンタイムパスワードの入力に応じて、入力インターフェースに入力されたユーザーを特定する情報について画像形成装置の利用のためにユーザーを認証するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
本開示によれば、画像形成装置において、当該画像形成装置の近傍からユーザーが離れた場合に、入力インターフェースに入力された、ユーザーを特定する情報の表示が抑制される。これにより、第1のユーザーによって入力された当該第1のユーザーを特定する情報が第2のユーザーによって利用される機会が回避され得る。
画像処理システムの第1の実施の形態の構成を示す図である。 MFP100のハードウェア構成を示す図である。 情報処理装置200のハードウェア構成を示す図である。 認証サーバー300のハードウェア構成を示す図である。 ユーザー情報データベースのデータ構造を示す図である。 第1の実施の形態におけるユーザー認証の概要を示す図である。 ログイン画面の一例を示す図である。 OTP送信要求画面の一例を示す図である。 OTPの送信を報知するための画面(OTP送信報知画面)の一例を示す図である。 トップメニュー画面の一例を示す図である。 ログイン画面における入力欄501の表示の一例を示す図である。 ログイン画面における入力欄501の表示の他の例を示す図である。 ディスプレイ121に表示されるスクリーンセーバー画面の一例を示す図である。 OTPによるユーザー認証のためにMFP100において実行される処理のフローチャートである。 OTPによるユーザー認証のためにMFP100において実行される処理のフローチャートである。 OTPによるユーザー認証のためにMFP100において実行される処理のフローチャートである。 第2の実施の形態におけるOTPを利用したユーザー認証の概要を示す図である。 第2の実施の形態においてOTPによるユーザー認証のために実行される処理のフローチャートである。 第2の実施の形態においてOTPによるユーザー認証のために実行される処理のフローチャートである。 第2の実施の形態においてOTPによるユーザー認証のために実行される処理のフローチャートである。 第2の実施の形態においてOTPによるユーザー認証のために実行される処理のフローチャートである。 第2の実施の形態においてOTPによるユーザー認証のために実行される処理のフローチャートである。 第2の実施の形態においてOTPによるユーザー認証のために実行される処理のフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、画像処理システムの実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
[画像処理システムの構成]
図1は、画像処理システムの第1の実施の形態の構成を示す図である。図1に記載されるように、画像処理システムは、画像形成装置の一例であるMFP100と、情報処理装置200と、認証サーバー300とを含む。MFP100は、人感センサー106と操作パネル120とカメラ150とを含む。操作パネル120は、ディスプレイ121を含む。人感センサー106および操作パネル120を含むMFP100の構成の詳細は、図2を参照して後述される。
MFP100は、画像形成装置の一例であり、MFP100の利用には、ユーザー認証が必要とされる。画像処理システムでは、MFP100または認証サーバー300がユーザーを認証し得る。MFP100は、各ユーザーについて予め登録されたパスワードを用いてユーザーを認証することもできるし、各ユーザーの要求に応じて発行されるOTPを用いてユーザーを認証することもできる。すなわち、MFP100は、OTPを用いたユーザー認証によりMFP100の利用を許可する機能(OTP機能)を有する。
[MFP100のハードウェア構成]
図2は、MFP100のハードウェア構成を示す図である。図2に示されるように、MFP100は、主な構成要素として、制御部110、タイマー回路101、原稿読取部102、印刷出力部103、用紙搬送部104、ファクシミリ(FAX)部105、人感センサー106、ネットワークインターフェース(I/F)107、Bluetooth(登録商標)インターフェース(I/F)108、記憶装置109、操作パネル120、および、カメラ150を含む。図2に示された各要素は、内部バスによって互いに接続されている。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112、および、ROM(Read Only Memory)113を含む。CPU111は、所与のプログラムを実行することにより、MFP100の動作を制御する。RAM112は、CPU111がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する。ROM113は、CPU101が実行するプログラムを含む各種のデータを格納する。
MFP100は、制御部110の代わりに、または、制御部110とともに、MFP100の制御に利用される専用の集積回路(たとえば、Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。
タイマー回路101は、時間を計測するための電気回路である。制御部110は、タイマー回路101による時間の計測結果を取得することにより、OTPの有効期限が満了しているか否か等の種々の事象を判断し得る。
原稿読取部102は、いわゆるスキャナーによって実現され、MFP100においてセットされた原稿をスキャンすることにより当該原稿の画像データを生成する。
印刷出力部103は、画像データに基づく画像を記録用紙上に形成する。一実現例では、印刷出力部103は、感光体ドラムおよび転写ローラーを含む。印刷出力部103は、たとえば電子写真方式に従って画像を形成するが、画像形成の方式はこれに限定されない。
用紙搬送部104は、MFP100において、原稿および/または記録用紙を搬送するためのローラー、および、当該ローラーを回転されるためのモーターを含む。
FAX部105は、ファクシミリ通信により画像データを送受信する。
人感センサー106は、図1に示されるようにMFP100の正面に設置され、たとえば赤外線センサーを含む。制御部110は、人感センサー106から出力される信号に基づいて、MFP100(人感センサー106)から所与の距離の範囲にユーザーが存在するか否かを検知する。この意味において、人感センサー106は第1のセンサーの一例である。
ネットワークI/F107は、MFP100をネットワークを介して他の装置(認証サーバー300および情報処理装置200)と通信させ、たとえばNIC(Network Interface Card)によって実現される。
Bluetooth_I/F108は、MFP100をBluetooth規格に従って他の装置と無線通信させる。制御部110は、Bluetooth_I/F108がユーザーに関連付けられた端末と通信しているか否かに基づいて、ユーザーが端末を携行しているか否かを判断し得る。この意味において、Bluetooth_I/F108は、第2のセンサーの一例である。
記憶装置109は、たとえばハードディスクドライブ(HDD)またはソリッドステートドライブ(SSD)によって構成される不揮発性記憶装置であり、プログラムおよび/またはデータを格納する。記憶装置109は、ジョブデータを格納し得る。すなわち、制御部110は、ネットワークを介してパーソナルコンピューターから受信したジョブデータを記憶装置109に格納し、その後、当該ジョブデータを記憶装置109から読み出すことにより、当該ジョブデータに係るジョブを実行し得る。
操作パネル120は、ディスプレイ121、タッチセンサー122、および、操作キー123を含む。ディスプレイ121は、後述されるログイン画面などの種々の画面を表示する。タッチセンサー122は、ディスプレイ121の少なくとも一部を覆う。ディスプレイ121とタッチセンサー122によってタッチパネルが構成される。操作キー123は、電源キーなどのハードウェアキーとして実現される。制御部110は、ディスプレイ121における表示を制御し、また、タッチセンサー122および操作キー123に対する操作に従って出力される信号を受信する。この意味において、操作パネル120は、ユーザーからの入力を受け付ける入力インターフェースの一例である。
カメラ150は、一実現例では、図1に示されるように、操作パネル120に設置される。これにより、カメラ150は、操作パネル120を視認するユーザーの顔面を含む領域の画像を撮影し得る。なお、カメラ150の設置位置はこれに限定されない。また、画像処理システムにおいて、カメラ150は、MFP100とは別の装置として設けられても良い。すなわち、カメラ150は、MFP100に含まれていなくても良い。
[情報処理装置200のハードウェア構成]
図3は、情報処理装置200のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置200は、スマートフォンなどの携帯端末であってもよいし、パーソナルコンピューターなどの備え付けの端末であってもよい。
図3に示されるように、情報処理装置200は、主な構成要素として、CPU201、RAM202、ストレージ203、ディスプレイ204、入力装置205、NIC206、および、Bluetooth I/F207を含む。図3に示された各要素は、内部バスによって互いに接続されている。
CPU201は、情報処理装置200の動作を制御する。RAM202は、CPU201における処理実行時のワークエリアとして機能する。ストレージ203は、CPU201が実行する各種のプログラムおよびプログラムの実行に利用されるデータを格納する不揮発性記憶装置である。ストレージ203は、たとえば、フラッシュEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROM、HDD、および/または、SSDによって実現されるが、これらに限定されない。
ディスプレイ204は、CPU201によって実行されるプログラムの処理結果を示す画像を表示するための表示装置である。
入力装置205は、一実現例では、キーボードや操作キー、および/または、タッチセンサーによって実現される。入力装置205は、情報の入力を受け付けると、当該情報をCPU201へ送る。
NIC206は、情報処理装置200をネットワークを介して他の装置(MFP100など)と通信させる通信インターフェースである。
Bluetooth I/F207は、情報処理装置200をMFP100などの他の装置と近距離通信させるための通信インターフェースである。
[認証サーバー300のハードウェア構成]
図4は、認証サーバー300のハードウェア構成を示す図である。認証サーバー300は、一実現例では、汎用のコンピューターによって実現され得る。
図4に示されるように、認証サーバー300は、主な構成要素として、CPU301、RAM302、記憶装置303、ディスプレイ304、入力装置305、NIC306、および、タイマー回路307を含む。図4に示された各要素は、内部バスによって互いに接続されている。
CPU301は、認証サーバー300の動作を制御する。RAM302は、CPU301における処理実行時のワークエリアとして機能する。記憶装置303は、CPU301が実行する各種のプログラムおよびプログラムの実行に利用されるデータを格納する不揮発性記憶装置である。記憶装置303は、たとえばHDDまたはSSDによって実現されるが、これらに限定されない。
ディスプレイ304は、CPU301によって実行されるプログラムの処理結果を示す画像を表示するための表示装置である。
入力装置305は、一実現例では、キーボードや操作キー、および/または、タッチセンサーによって実現される。入力装置305は、情報の入力を受け付けると、当該情報をCPU301へ送る。
NIC306は、認証サーバー300をネットワークを介して他の装置(MFP100など)と通信させる通信インターフェースである。
タイマー回路307は、時間を計測するための電気回路である。CPU301は、タイマー回路307による時間の計測結果を取得する。
[ユーザー情報データベースのデータ構造]
図5は、ユーザー情報データベースのデータ構造を示す図である。ユーザー情報データベースは、ユーザーの認証に利用され、たとえばMFP100の記憶装置109に格納され得る。
図5に示されるように、ユーザー情報データベースは、「ユーザー名」「パスワード」「OTP送信宛先」「OTP」「OTP計時開始日時」および「有効期限」を互いに関連付けて格納する。
「ユーザー名」は、各ユーザーを識別する情報である。「パスワード」は、ユーザーごとに割り当てられ、各ユーザーの認証のために利用される情報である。「OTP送信宛先」は、ユーザーごとの、OTPを送信される宛先(メールアドレスなど)を規定する情報である。「OTP」は、各ユーザーに発行されたOTPを規定する情報である。「OTP計時開始日時」は、OTPの有効期限の計測が開始されたタイミングを規定する情報である。「有効期限」は、「OTP計時開始日時」として特定されたタイミングからのOTPの有効期限の時間の長さを規定する情報である。
一実現例では、MFP100の利用を許可されているユーザーには、「ユーザー名」「パスワード」および「OTP送信宛先」が登録され、さらに、ユーザーに対してOTPが生成されると、「OTP」「OTP計時開始日時」および「有効期限」が登録される。
ここで、図5に示された値の意味の具体例を説明する。
図5の例では、「ユーザー名」の一例として「User0001」が、「パスワード」の一例として「Pass0001」が、「OTP送信宛先」の一例として「u001@company.com」が、「OTP」の一例として「728951」が、「OTP計時開始日時」の一例として「2019/10/31_9:21:05」が、そして、「有効期限」の一例として「10分」が、それぞれ登録されている。
上記の例は、「User0001」によって特定されるユーザーについて、「Pass0001」というパスワードが登録されていることを意味する。したがって、当該ユーザーは、MFP100に、ユーザー名として「User0001」を入力し、パスワードとして「Pass0001」を入力することにより、画像処理システムにおいて認証され、MFP100を利用し得る。
また、上記の例は、「User0001」によって特定されるユーザーに対してOTPとして文字列「728951」が発行されたことを意味し、また、当該OTPは2019年10月31日の9時21分05秒(OTP計時開始日時)から10分間(有効期限)有効であることを意味する。したがって、当該ユーザーは、2019年10月31日の9時31分05秒までに、ユーザー名として「User0001」を入力し、パスワードとして「Pass0001」またはOTPとして「728951」を入力することにより、画像処理システムにおいて認証され、MFP100を利用し得る。
また、上記の例は、OTPの通知が「u001@company.com」(OTP送信宛先)を宛先としたOTPの送信によって実現されたことを意味する。
図5の例では、「ユーザー名」の他の例として「User0002」が、「パスワード」の他の例として「Pass0002」が、「OTP送信宛先」の他の例として「u002@company.com」が、それぞれ登録されている。図5の例では、「User0002」によって特定されるユーザーについては、「OTP」「OTP計時開始日時」および「有効期限」の値は登録されていない。「OTP」「OTP計時開始日時」および「有効期限」の値は、OTPが送信されたことに応じて登録される値である。すなわち、図5に示された状態では、「User0002」によって特定されるユーザーには、まだOTPが送信されていない。
[OTPを利用したユーザー認証の概要]
図6は、第1の実施の形態におけるユーザー認証の概要を示す図である。図6の左側には、MFP100および情報処理装置200に加えて、認証の対象となるユーザーが「ユーザー400」として示されている。図6の右側には、OTPを利用したユーザー400の認証において、MFP100と情報処理装置200のそれぞれが実行する処理の概略的な流れが示されている。
まず、MFP100は、ステップSA1として示されるようにログイン画面を表示し、ユーザーからの認証用の情報の入力を待つ。
図7は、ログイン画面の一例を示す図である。一実現例では、図7に示されたログイン画面500は、MFP100のディスプレイ121に表示される。ログイン画面500は、入力欄501,502、キー503、および、リンク504を含む。入力欄501は、ユーザー名の入力を受け付ける。入力欄502は、パスワードまたはOTPの入力を受け付ける。キー503は、ユーザー名(入力欄501に入力される)およびパスワードまたはOTP(入力欄502に入力される)を用いた認証(ログイン)の要求を受け付ける。リンク504は、OTPの送信の要求を受け付ける。
図6に戻って、ステップSB1として示されるように、情報処理装置200を利用しているユーザー400が、MFP100を利用するためにMFP100に近づく。
ステップSB2として示されるように、MFP100に近づいたユーザー400は、MFP100にユーザー名を入力する。ユーザー400は、パスワードを失念した等の理由から、ステップSB3として示されるように、MFP100にOTPの送信の要求を入力する。OTPの送信の要求は、一時認証の要求の一例である。
一実現例では、ユーザー名はログイン画面500の入力欄501に入力され、OTPの送信の要求の入力はリンク504に対する操作によって完了する。他の例では、OTPの送信の要求の入力は、リンク504が操作された場合に、当該操作によって表示される画面(OTP送信要求画面)に対する操作によって完了する。
図8は、OTP送信要求画面の一例を示す図である。一実現例では、図8に示されたOTP送信要求画面510は、MFP100のディスプレイ121に表示されてる。OTP送信要求画面510は、入力欄511およびキー512,513を含む。入力欄511は、ユーザー名の入力を受け付ける。キー512は、OTPの送信の要求を受け付ける。キー513は、ディスプレイの表示をログイン画面500に戻す要求を受け付ける。
MFP100は、OTPの送信の要求に応じて、OTPを生成し、生成されたOTPを入力欄511に入力されたユーザー名に関連付けられた宛先に向けて送信する。この宛先は、たとえば、ユーザー情報データベースにおいてユーザー名に関連付けられたOTP送信宛先である。なお、MFP100は、入力欄511(図7)に、入力欄501(図6)に入力されたユーザー名を表示してもよい。これにより、ユーザーは、入力欄501に入力したユーザー名を再度入力欄511に入力する必要がない。
図6に戻って、ステップSA2として示されるように、MFP100は、OTPの送信の要求を受け付けると、入力欄501または入力欄511に入力されたユーザー名によって特定されるユーザー400のOTPを生成し、生成されたOTPを当該ユーザー400に関連付けられた宛先に向けて送信する。MFP100は、OTPの送信を報知してもよい。
図9は、OTPの送信を報知するための画面(OTP送信報知画面)の一例を示す図である。一実現例では、図9に示されたOTP送信報知画面520は、タイトル「OTP送信」と、メッセージ「あなたの登録アドレス宛にワンタイムパスワードを送信しました。送信したワンタイムパスワードでログインしてください。」とを含む。OTP送信報知画面520は、さらにキー521を含む。MFP100は、キー521に対して操作されることに応じて、ディスプレイ121の表示をログイン画面500に戻す。
なお、MFP100は、OTPの送信に失敗した場合、当該失敗を報知してもよい。この場合、MFP100は、たとえば、タイトル「OTPの送信失敗」と、メッセージ「あなたの登録アドレス宛にはワンタイムパスワードを送信できませんでした。他のアドレスを登録してください。」とを含む画面(OTP送信失敗画面)を表示してもよい。ユーザー400は、OTP送信失敗画面が表示されたことに応じて、ユーザー情報データベースに、OTP送信宛先として別の宛先を送信し得る。
図6に戻って、ステップSC1として示されるように、情報処理装置200は、たとえばメーラーを利用して、送信されたOTPを受信する。情報処理装置200によるOTPの受信は、ユーザーの操作に基づくプル型であってもよいし、ネットワークサーバーなどの外部機器からの能動的な送信に基づくプッシュ型であってもよいし、ポーリングによる擬似的なプッシュ型であってもよい。
一方、ステップSB4として示されるように、ユーザー400は、OTPの送信を要求(ステップSB3)した後、自席に戻る。そして、ユーザー400は、ステップSB5として示されるように、自席の情報処理装置200に対してOTPの表示を指示する。たとえば、ユーザー400は、情報処理装置200のメーラーを利用して、OTPを含むメール文をディスプレイ204に表示することを指示する。ユーザー400の指示に応じて、情報処理装置200は、ステップSC2として示されるように、OTPをディスプレイ204に表示する。
ステップSB6として示されるように、ユーザー400は、情報処理装置200に表示されたOTPを確認する。このとき、ユーザー400は、MFP100まで戻る間にOTPを忘れないように、OTPをメモ用紙に書き写してもよい。
その後、ユーザー400は、ステップSB7として示されるように、MFP100に戻り、そして、ステップSB8として示されるように、ユーザー名とOTPとをMFP100に入力する。MFP100に既にユーザー名が入力されている場合には、ステップSB8におけるユーザー名の入力は省略され得る。
図6では、ユーザー400がOTPの送信の要求をMFP100に入力してから、ユーザー400が情報処理装置200でOTPを確認してMFP100に戻るまでの時間が、時間TAとして示されている。OTPの有効期限は、少なくとも時間TAより長くされることが好ましい。
MFP100は、ステップSA3として示されるように、入力されたユーザー名およびOTPを利用してユーザー認証を実行する。MFP100は、ユーザー認証に成功すると、ステップSA4として示されるように、MFP100のディスプレイ121にトップメニュー画面を表示する。これにより、MFP100は利用可能な状態になる。
ユーザー認証の成功は、ユーザーが入力したユーザー名とパスワード(またはOTP)の組合せが、ユーザー情報データベースにおいて登録されたユーザー名とパスワード(または(OTP)の組合せと一致したことを意味する。ユーザー認証が成功すると、ユーザーは、MFP100にログインでき、MFP100を利用できる。
ユーザー認証の失敗は、ユーザーが入力したユーザー名とパスワード(またはOTP)の組合せが、ユーザー情報データベースにおいて登録されたユーザー名とパスワード(または(OTP)の組合せと一致しなかったことを意味する。この場合、ユーザーは、MFP100にログインできず、MFP100を利用できない。
図10は、トップメニュー画面の一例を示す図である。図10に示されるトップメニュー画面530は、MFP100にコピージョブなどのジョブを指示するための種々の設定項目(カラー、用紙、倍率、など)を含む。
トップメニュー画面530は、コピージョブにおけるコピー部数を示す欄531を含む。MFP100におけるコピー部数の初期値は「1」である。MFP100は、ユーザーからコピー部数の設定を受け付けると、設定された値を記憶装置109等のメモリーに格納し、また、設定された値を欄531に表示する。たとえば、コピー部数の設定値として「3」が入力されると、MFP100は、記憶装置109にコピー部数の設定値として「3」を格納し、また、欄531に表示される数字を「1」から「3」に変更する。
MFP100は、無操作時間がオートリセット機能について設定された「一定時間」以上継続すると、ユーザーから入力された設定値を初期値に戻す。コピー部数の設定値として「3」が入力された後、無操作時間が上記一定時間以上継続すると、MFP100は、記憶装置109におけるコピー部数の設定値を初期値である「1」に戻すとともに、欄531に表示される数字を「3」から「1」に戻す。なお、「コピー部数」は、設定される項目の単なる一例である。
本実施の形態では、ユーザー400によるOTPの送信要求後、ユーザー400がMFP100から離れた場合、MFP100においてユーザー400から入力された情報の表示が抑制される。抑制の一例が図11をさらに参照して説明される。
図11は、ログイン画面における入力欄501の表示の一例を示す図である。図11に示されたログイン画面500Aは、入力欄501に、(図7のステップSB2においてユーザー400が入力した)ユーザー名を表示する。その後、MFP100では、ユーザー400がMFP100から離れたことが検知された場合、入力欄501からユーザー名の表示が消去される。すなわち、ログイン画面の表示が、図11のログイン画面500Aから図7のログイン画面500に戻される。なお、ユーザー400がMFP100から離れたことが検知された場合、入力欄501に表示されていたユーザー名の少なくとも一部が消去されれば良い。たとえば、ユーザー名「User0001」のうち「User」は複数のユーザーに共通する文字列であり、「0001」がユーザー固有の文字列である場合、「0001」の表示のみが消去され、「User」の表示は入力欄501において維持されてもよい。
図12は、ログイン画面における入力欄501の表示の他の例を示す図である。抑制の他の例が図12をさらに参照して説明される。
図12に示されたログイン画面500Bは、入力欄501に、ユーザー名として想定される文字列(たとえば、単語「User」を含む文字列)とは異なる文字列(abcdefg)を表示する。「異なる文字列」は、予め定められていてもよいし、表示の時点でランダムに設定されてもよい。
一実現例では、MFP100は、ユーザー400からのユーザー名の入力に応じて、図11に示されたように、入力欄501に、入力されたユーザー名を表示する。その後、ユーザー400がMFP100から離れたことが検知されると、MFP100は、図12に示されるように、入力欄501における表示を他の文字列によって置換する。
図12に示されたように入力欄501に代わりの文字列が表示されることにより、ユーザー400がMFP100から離れている間に他のユーザー(ユーザー400以外のユーザー)がユーザー400によって入力された文字列を視認することが回避されることに加えて、他のユーザーに対していずれかのユーザーがOTPの確認のためにMFP100を離れている最中であることを認識させることができる。なお、ユーザー400がMFP100から離れたことが検知された場合、入力欄501に表示されていたユーザー名の少なくとも一部が他の文字列によって置換されれば良い。たとえば、上記の例において、文字列「User」の表示は維持され、文字列「0001」のみが他の文字列と置換されてもよい。
図13は、ディスプレイ121に表示されるスクリーンセーバー画面の一例を示す図である。抑制のさらに他の例が図13をさらに参照して説明される。
図13のスクリーンセーバー画面540は、ユーザー名を特定する文字列を含まない。MFP100では、ユーザー400がMFP100から離れたことが検知された場合、ディスプレイ121の表示が図11のログイン画面500Aから図13のスクリーンセーバー画面540に変更され得る。
[処理の流れ]
図14~図16は、OTPによるユーザー認証のためにMFP100において実行される処理のフローチャートである。MFP100では、たとえば電源が投入されたことにより図14~図16に示された処理が開始される。MFP100は、たとえばCPU111が所与のプログラムを実行することによって、図14~図16に示された処理を実行する。
図14を参照して、MFP100に電源が投入されると、ステップS401にて、MFP100は、MFP100の初期化処理を実行する。
ステップS403にて、MFP100は、ディスプレイ121にログイン画面を表示する。
ステップS405にて、MFP100は、ログアウトの要求を受け付けたか否かを判断する。一実現例では、ログアウトとは、ユーザーの認証を解消することを意味する。MFP100は、ログアウトの要求を受け付けたと判断すると(ステップS405にてYES)、ステップS403へ制御を戻す。これにより、ディスプレイ121の表示がログイン画面に戻される。一方、MFP100は、ログアウトの要求を受け付けていないと判断すると(ステップS405にてNO)、ステップS407へ制御を進める。
ステップS407にて、MFP100は、OTPの送信の要求を受け付けたか否かを判断する。MFP100は、OTPの送信の要求を受け付けたと判断すると(ステップS407にてYES)、ステップS431へ制御を進め、そうでなければ(ステップS407にてNO)、ステップS409(図15)へ制御を進める。
ステップS431にて、MFP100は、OTPを送信する宛先が特定可能であるか否かを判断する。この判断は、たとえば、ユーザー情報データベースが、OTPの送信の要求に含まれるユーザー名に関連付けられた「OTP送信宛先」として何らかの値を格納しているか否か、または、格納されている値が所与の形式に従った値(たとえば、メールアドレスの形式に従った値)であるか否かに基づいて実現される。
MFP100は、OTPを送信する宛先が特定可能であると判断すると(ステップS431にてYES)、ステップS433へ制御を進め、そうでなければ(ステップS431にてNO)、ステップS445へ制御を進める。
ステップS445にて、MFP100は、OTPの送信ができないことをディスプレイ121に表示する。当該表示は、たとえば、OTP送信失敗画面の表示により実現される。その後、MFP100はステップS405へ制御を戻す。このとき、ディスプレイ121の表示はログイン画面に戻されてもよい。
なお、MFP100は、ステップS431にて、OTPの送信に必要な情報のすべてが入力および登録されているか否かを判断してもよい。そして、MFP100は、すべての情報が入力または登録されていると判断するとステップS433へ制御を進め、少なくとも一部の情報が入力または登録されていないと判断するとステップS445へ制御を進めてもよい。たとえば、OTPの送信要求の際にMFP100にユーザー名が入力されていなければ、MFP100は、ステップS445にて、ユーザー名が入力されていないことを報知する画面をディスプレイ121に表示してもよい。
ステップS433にて、MFP100は、OTPの送信の要求の際に入力されたユーザー名について、OTPを生成する。
ステップS435にて、MFP100は、ステップS433にて生成されたOTPをユーザー情報データベースに登録する。このとき、MFP100は、ユーザー情報データベースに、さらに、当該OTPに関連付けられた「有効期限」を登録してもよい。
一実現例では、MFP100は、有効期限として予め定められた値(たとえば、5分)を設定し、当該値を「有効期限」として設定してもよい。
他の実現例では、MFP100は、認証対象のユーザーが使用する端末の種類を特定する情報を取得し、特定された種類に関連付けられた「有効期限」の値を取得し、そして、取得された「有効期限」の値をユーザー情報データベースに「有効期限」として登録してもよい。端末の種類の一例は「個人PC」であり、他の例は「携帯端末」である。端末の種類が「個人PC」である場合は、「携帯端末」であるよりも、「有効期限」としてより長い時間が設定されてもよい。より具体的には、「携帯端末」である場合は、ユーザーは、携帯端末を携帯しながらMFP100に対してOTPの送信を要求し、そのまま、当該携帯端末でOTPを確認する可能性がある。一方、「個人PC」である場合、ユーザーは、MFP100に対してOTPの送信を要求した後、MFP100から当該個人PCまで移動してOTPを確認する可能性がある。すなわち、後者の場合は前者の場合よりもユーザーがOTPの確認に要する時間が長くなる状況が想定される。端末の種類に応じて有効期限の時間の長さが設定されることにより、OTPの確認に要することが想定される必要最小限の時間が有効期限として設定され得る。
ステップS437にて、MFP100は、ステップS433にて生成されたOTPを、OTPの送信の要求の際に入力されたユーザー名に関連付けられた宛先(OTP送信宛先)に向けて送信する。
ステップS439にて、MFP100は、OTPの有効期限の計測を開始する。より具体的には、MFP100は、ユーザー情報データベースにおいて、現在の日時を、ステップS433にて生成されたOTPの「OTP計時開始日時」として登録する。ステップS439の制御によって、OTPが送信されたときが、OTPの有効期限の開始の起点となる。
ステップS441にて、MFP100は、OTPの送信を要求したユーザーの画像を記憶装置109に登録する。MFP100がOTPの送信を要求したユーザーの画像を取得する一例には、操作パネル120近傍を撮影するカメラの画像が利用される。この場合、画像処理システムは、操作パネル120近傍を撮影するカメラをさらに含み、MFP100は、当該カメラと接続されている。MFP100は、ステップS407にてOTPの送信の要求を受け付けたと判断したときに(ステップS407にてYES)、カメラから撮像画像を取得し、当該撮像画像から人物の画像を抽出する。人物の画像の抽出は、たとえばパターン認識技術を用いて実現され得る。MFP100は、抽出された人物の画像を、OTPの送信を要求したユーザーの画像として登録する。
ステップS443にて、MFP100は、OTP送信結果をディスプレイ121に表示する。OTP送信報知画面520は、OTP送信結果の一例である。その後、MFP100はステップS405へ制御を戻す。このとき、MFP100は、ディスプレイ121における表示をログイン画面に戻してもよい。
図15を参照して、ステップS409にて、MFP100は、ステップS437におけるOTPの送信先に関連付けられたユーザーがMFP100から離れたか否かを判断する。一実現例では、MFP100は、人感センサー106が当該人感センサー106の近傍に赤外線を出力する物体を検知しなくなったことに基づいて、ユーザーがMFP100から離れたことを検知してもよい。一実現例では、MFP100は、カメラ150によって撮影される画像が、ステップS441において画像を登録されているユーザーを含まないことが検知されたことに基づいて、ユーザーがMFP100から離れたことを検知してもよい。一実現例では、MFP100は、人感センサー106が近傍に赤外線を出力する物体を検知しなくなり、かつ、カメラ150の撮像画像が上記ユーザーを含まないことが検知されたことにより、ユーザーがMFP100から離れたことを検知してもよい。
MFP100は、上記ユーザーがMFP100から離れたと判断すると(ステップS409にてYES)、ステップS451へ制御を進め、そうでなければ(ステップS409にてNO)、ステップS411へ制御を進める。
ステップS411にて、MFP100は、ステップS437におけるOTPの送信先に関連付けられたユーザーのOTP確認中に、当該ユーザーとは他のユーザーがMFP100に操作しに来たか否かを判断する。一実現例では、人感センサー106が一度物体を検知しなくなった後で物体を検知し、かつ、カメラ150の撮像画像がステップS441において画像を登録されたユーザーとは異なるユーザーを含むことを検知したことに基づいて、上記他のユーザーがMFP100に操作しに来たと判断する。
MFP100は、上記他のユーザーがMFP100に操作しに来たと判断すると(ステップS411にてYES)、ステップS451へ制御を進め、そうでなければ(ステップS411にてNO)、ステップS413へ制御を進める。
ステップS413にて、MFP100は、OTPの送信先に関連付けられたユーザーのOTP確認中に、MFP100が接続しているネットワークを介して、プリントジョブまたはファクシミリ文書を受信したか否かを判断する。MFP100は、プリントジョブまたはファクシミリ文書を受信したと判断すると(ステップS413にてYES)、ステップS451へ制御を進め、そうでなければ(ステップS413にてNO)、ステップS415へ制御を進める。ここで、プリントジョブおよびファクシミリ文書のそれぞれは、用紙の出力を伴う(用紙の出力をMFP100に指示する)データの一例として挙げられる。
ステップS415にて、MFP100は、ステップS437におけるOTPの送信先に関連付けられたユーザーのOTP確認中に、MFP100が接続されているネットワーク上の他の画像形成装置においてトラブル(たとえば、通信異常、ペーパージャム、ペーパーエンプティー、または、トナー(もしくはインク)エンプティーなどによる動作停止)が発生しているか否かを判断する。MFP100は、たとえば既存の通信技術を利用することにより、ネットワーク上の他の画像形成装置の状態を検知することができる。
MFP100は、ネットワーク上の他の画像形成装置においてトラブルが発生していると判断すると(ステップS415にてYES)、ステップS451へ制御を進め、そうでなければ(ステップS415にてNO)、ステップS417へ制御を進める。
ステップS451にてMFP100は、ディスプレイ121に表示されたユーザー名(たとえば、ログイン画面の入力欄501に表示されたユーザー名)の表示を、図7および図11~図13を参照して説明されたように抑制する(マスクする)。その後、MFP100はステップS405へ制御を戻す。
本実施の形態では、ステップS409~ステップS415およびステップS451により、MFP100は、OTP送信後、OTPの送信先のユーザー以外のユーザーがMFP100を操作する可能性を高くする事象が発生したことに応じて、ディスプレイ121におけるユーザー名の少なくとも一部の表示を抑制する。なお、MFP100は、ステップS409~ステップS415の少なくとも1つの事象が発生したことに応じてユーザー名の表示の少なくとも一部の表示を抑制する。したがって、MFP100において実行される処理は、ステップS409~ステップS415の中の少なくとも1つを含んでいれば、これらの全てを含む必要はない。
一方、ステップS417にて、MFP100は、ステップS437におけるOTPの送信先のユーザーがMFP100に戻ったか否かを判断する。一実現例では、MFP100は、ステップS437におけるOTPの送信後、一旦人感センサー106が動体を検出しなくなった後、再度動体を検知したこと、および、カメラ150の撮像画像がステップS441において画像を登録されたユーザーを含むことを検知したことに基づき、上記ユーザーがMFP100に戻ったと判断する。
MFP100は、上記ユーザーがMFP100に戻ったと判断すると(ステップS417にてYES)、ステップS455へ制御を進め、そうでなければ(ステップS417にてNO)、ステップS419(図16)へ制御を進める。
ステップS455にて、MFP100は、ステップS451におけるユーザー名のマスクを解除する。これにより、ログイン画面が表示される場合、図11に示されたように、入力欄501における、ユーザーから入力されていたユーザー名の表示が再開される。その後、MFP100はステップS405へ制御を戻す。
図16を参照して、ステップS419にて、MFP100は、ログインの要求を受け付けたか否かを判断する。MFP100は、たとえばキー503(図7)を操作されることにより、ログインの要求を受け付ける。MFP100は、ログインの要求を受け付けたと判断すると(ステップS419にてYES)、ステップS461へ制御を進め、そうでなければ(ステップS419にてNO)、ステップS421へ制御を進める。
ステップS461にて、MFP100は、ログインの要求において入力された、ユーザー名とパスワードの組合せまたはユーザー名とOTPの組合せが、ユーザー情報データベースにおいて登録されている組合せと一致するか否かを判断する。MFP100は、一致すると判断すると(ステップS461にてYES)、ステップS463へ制御を進め、そうでなければ(ステップS461にてNO)、ステップS471へ制御を進める。
ステップS471にて、MFP100は、ユーザー認証の失敗をディスプレイ121に表示し、その後、ステップS405へ制御を戻す。MFP100は、ユーザー認証の失敗の表示の後、ディスプレイ121における表示をログイン画面に戻してもよい。
ステップS463にて、MFP100は、ステップS461において認証に利用された情報がOTPであったか否かを判断する。MFP100は、たとえば、ログインの要求においてユーザー名とともに入力された情報が、ユーザー情報データベースにおける「パスワード」ではなく「OTP」と一致したと判断した場合、ステップS461において認証に利用された情報がOTPであったと判断する。
MFP100は、ユーザー認証に利用された情報がOTPであったと判断すると(ステップS463にてYES)、ステップS465へ制御を進め、そうでなければ(ステップS463にてNO)、ステップS467へ制御を進める。
ステップS465にて、MFP100は、OTPの有効期限満了前であるか否かを判断する。MFP100は、OTPの有効期限がまだ満了していなければ(ステップS465にてYES)、ステップS467へ制御を進め、そうでなければ(ステップS465にてNO)、ステップS471へ制御を進める。
ステップS467にて、MFP100は、ユーザー認証に利用されたOTPをユーザー情報データベースから消去して、ステップS469へ制御を進める。これにより、一度認証に利用されたOTPが、再度利用されることが回避される。なお、画像処理システムでは、OTPは、有効期限を設定されていれば、複数回の認証に利用されるパスワードであってもよい。
ステップS469にて、MFP100は、トップメニュー画面530をディスプレイ121に表示した後、ステップS405へ制御を戻す。
ステップS461~ステップS471の制御によって、ログインの要求において、ユーザー情報データベースに登録されたユーザー名とパスワードの組合せが入力されれば(ステップS461にてYES、かつ、ステップS463にてNO)、ステップS467にて当該ユーザー名に関連付けられて登録されたOTPがクリアされた後、ステップS469にてトップメニュー画面530が表示される。これにより、ユーザーは、MFP100の利用を許可される。
ログインの要求において、ユーザー情報データベースに登録されたユーザー名とOTPの組合せが入力されれば(ステップS461にてYES、かつ、ステップS463にてYES)、OTPの有効期限の満了前であることを条件として(ステップS465にてYES)、ステップS469にてトップメニュー画面530が表示される。この場合、ステップS467にて、ユーザー認証に利用されたOTPがユーザー情報データベースから削除される。これにより、一度ユーザー認証に利用されたOTPがその後も利用されることが回避され得る。
ステップS469においてトップメニュー画面530が表示されることは、ユーザー認証が成功したことを意味する。ステップS471において認証失敗が表示されることは、ユーザー認証が失敗したことを意味する。
ステップS421にて、MFP100は、上述の要求(ステップS405のログアウト、ステップS407のOTPの送信、および、ステップS419のログイン)以外の要求を受け付けたか否かを判断する。ステップS421において判断される要求(以下、「他の要求」ともいう)の一例は、トップメニュー画面530に対して入力される要求(コピー枚数の変更の要求など)であり、他の例は、キー操作によるコピージョブの実行開始の要求である。
MFP100は、上記他の要求を受け付けたと判断すると(ステップS421にてYES)、ステップS481へ制御を進め、そうでなければ(ステップS421にてNO)、ステップS405へ制御を戻す。
ステップS481にて、MFP100は、要求に応じた処理を実行した後、ステップS405へ制御を戻す。要求に応じた処理の一例は、コピー枚数の変更に応じた、トップメニュー画面530の更新およびコピージョブの設定更新である。すなわち、MFP100は、ユーザーがMFP100にログインした後は、ステップS481にてユーザーからの要求に応じた処理を実行する。また、MFP100は、ログイン前のユーザー名の入力を、ステップS481にて受け付ける。
以上説明された本実施の形態では、OTPの送信後、OTPの送信先のユーザー以外のユーザーがMFP100を操作する可能性を高くする事象が発生したことに応じて、MFP100は、ディスプレイ121上のユーザー名の少なくとも一部の表示を抑制する。より具体的には、MFP100は、ユーザー400(図6)からの要求に応じて、ユーザー400に関連付けられた宛先に向けてOTPを送信し、その後、ユーザー400以外のユーザーがMFP100を操作する可能性を高くする事象が発生したことに応じて、ディスプレイ121におけるユーザー400のユーザー名の少なくとも一部の表示を抑制する。これにより、OTP確認のためなどにOTPの送信先のユーザーがMFP100から離れている間に当該ユーザーのユーザー名を他のユーザーが見て、当該ユーザー名を用いた「なりすまし」によって不正にMFP100(またはネットワーク上の他の機器)を利用する事態が回避され得る。
なお、ステップS455(図15)において説明されたように、MFP100は、ユーザー名の表示を、OTPの送信先のユーザーがMFP100に戻ったことに応じて復活させる。ここで、ユーザー名の表示の抑制として図13を参照して説明されたようなスクリーンセーバーが表示される場合、ユーザー名の復帰方法に変更が加えられても良い。
たとえば、ステップS417において、MFP100は、OTPの送信先のユーザーがMFP100に戻ったか否かを判断する代わりに、スクリーンセーバーの解除を解除する操作およびユーザー名を入力する操作があったか否かを判断してもよい。MFP100は、そのような2つの操作の双方または少なくとも一方がないと判断するとステップS419(図16)へ制御を進める。
一方、MFP100は、上記2つの操作の双方があったと判断した場合、入力されたユーザー名が、ステップS451において表示を抑制したユーザー名と一致するか否かを判断する。
スクリーンセーバーの解除のための操作とともに入力されたユーザー名がステップS451において表示を抑制されたユーザー名と一致する場合には、MFP100は、ディスプレイ121において、抑制していたユーザー名の表示を復活させる。これにより、ログイン画面500の入力欄501には、表示を抑制されていたユーザー名が再度表示される。その後、MFP100はステップS405へ制御を戻す。
一致しない場合には、MFP100は、ディスプレイ121に、表示を抑制されていたユーザー名ではなく、スクリーンセーバーの解除のための操作とともに入力されたユーザー名を表示する。これにより、ログイン画面の入力欄501には、新たに入力されたユーザー名が表示される。その後、MFP100はステップS405へ制御を戻す。これにより、第1のユーザーがOTPの確認のためにMFP100から離れた場合、MFP100は、第2のユーザーに第1のユーザーのユーザー名を見せることなく、MFP100を利用するための操作を許容し得る。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態の画像処理システムは、図1と同様に、MFP100、情報処理装置200、および、認証サーバー300を含む。第2の実施の形態では、認証サーバー300がユーザー認証の少なくとも一部を実行する。MFP100の制御部110は、第1のコントローラーの一例であり、認証サーバー300のCPU301は第2のコントローラーの一例である。ユーザー情報データベース(図5)は、認証サーバー300の記憶装置303に格納される。
[OTPを利用したユーザー認証の概要]
図17は、第2の実施の形態におけるOTPを利用したユーザー認証の概要を示す図である。図17は、図6と同様に、MFP100、情報処理装置200、およびユーザー400が示す。なお、図17には、MFP100および情報処理装置200のそれぞれにおける処理に加えて、認証サーバー300における処理が示される。
図17を参照して、MFP100は、ステップSA1として示されるようにログイン画面を表示し、ユーザーからの認証用の情報の入力を待つ。
情報処理装置200を利用しているユーザー400は、ステップSB1として示されるように、MFP100を利用するためにMFP100に近づく。
ステップSB2として示されるように、MFP100に近づいたユーザー400は、MFP100にユーザー名を入力する。ユーザー400は、パスワードを失念した等の理由から、ステップSB3として示されるように、OTPの送信を要求する。
MFP100は、ステップSA11として示されるように、ユーザー400からのOTPの送信の要求に応じて、認証サーバー300にユーザー400のOTPの送信を要求する。このとき、MFP100は、ユーザー400のユーザー名を認証サーバー300に通知する。
認証サーバー300は、ステップSC1において、MFP100からの要求に応じて、ユーザー400のOTPを生成し、生成されたOTPをユーザー400のユーザー名に関連付けられた宛先に向けて送信する。この宛先は、たとえば、ユーザー情報データベースにおいてユーザー名に関連付けられたOTP送信宛先である。
認証サーバー300は、ステップSA12において、OTPの送信の完了をMFP100に通知する。この通知に応じて、MFP100は、OTP送信報知画面(図10)をディスプレイ121に表示してもよい。
情報処理装置200は、ステップSC1として示されるように、たとえばメーラーを利用して、送信されたOTPを受信する。
一方、ユーザー400は、ステップSB4として示されるように、OTPの送信を要求(ステップSB3)した後、自席に戻る。そして、ユーザー400は、ステップSB5として示されるように、自席の情報処理装置200に対してOTPの表示を指示する。
情報処理装置200は、ステップSC2として示されるように、ユーザー400の指示に応じて、ディスプレイ204にOTPを表示する。
ユーザー400は、ステップSB6として示されるように、情報処理装置200に表示されたOTPを確認する。
その後、ユーザー400は、ステップSB7として示されるように、MFP100に戻り、そして、ステップSB8として示されるように、ユーザー名とOTPとをMFP100に入力する。MFP100に既にユーザー名が入力されている場合には、ステップSB8におけるユーザー名の入力は省略され得る。
MFP100は、ステップSA13として示されるように、入力されたユーザー名およびOTPを利用して、認証サーバー300に対してユーザー認証を要求する。
認証サーバー300は、ステップSD2として示されるように、MFP100からの要求に応じてユーザー認証を実行し、ステップSD3として示されるように、ユーザー認証の結果をMFP100に通知する。
画像処理システムの第2の実施の形態では、認証サーバー300によるOTPの送信後、MFP100は、第1の実施の形態と同様に、MFP100が他のユーザーによって利用される可能性を高める事象が発生すると、ディスプレイ121におけるユーザー名の表示を抑制する。
[処理の流れ]
図18~図23は、第2の実施の形態においてOTPによるユーザー認証のために実行される処理のフローチャートである。図18~図23では、図14~図16において説明された制御に対応する制御には、図14~図16において付されたのと同じ符号(「S401」など)が付されている。図18,図20~図22のそれぞれでは、左側にMFP100における処理が示され、右側に認証サーバー300における処理が示される。図20および図23では、MFP100における処理が示される。
図18を参照して、MFP100に電源が投入されると、ステップS401にて、MFP100は、MFP100の初期化処理を実行する。
ステップS403にて、MFP100は、ディスプレイ121にログイン画面(図8)を表示する。
ステップS405にて、MFP100は、ログアウトの要求を受け付けたか否かを判断する。MFP100は、ログアウトの要求を受け付けたと判断すると(ステップS405にてYES)、ステップS403へ制御を戻す。これにより、ディスプレイ121の表示がログイン画面に戻される。一方、MFP100は、ログアウトの要求を受け付けていないと判断すると(ステップS405にてNO)、ステップS407へ制御を進める。
ステップS407にて、MFP100は、OTPの送信の要求を受け付けたか否かを判断する。MFP100は、OTPの送信の要求を受け付けたと判断すると(ステップS407にてYES)、ステップS441へ制御を進め、そうでなければ(ステップS407にてNO)、ステップS442へ制御を進める。
ステップS441にて、MFP100は、OTPの送信を要求したユーザーの画像を記憶装置109に登録する。
ステップS407Aにて、MFP100は、認証サーバー300に対してOTPの送信を要求する。当該要求は、たとえば、ユーザーから入力されたユーザー名を含むメッセージの送信によって実現される。その後、MFP100はステップS405へ制御を戻す。
認証サーバー300は、ステップS420にて、MFP100からOTPの送信の要求(ステップS407A)を受けたか否かを判断する。認証サーバー300は、OTPの送信の要求を受けたと判断すると(ステップS420にてYES)、ステップS431へ制御を進め、そうでなければ(ステップS420にてNO)、ステップS460(図21)へ制御を進める。
ステップS431にて、認証サーバー300は、OTPを送信する宛先が特定可能であるか否かを判断する。認証サーバー300は、OTPを送信する宛先が特定可能であると判断すると(ステップS431にてYES)、ステップS433へ制御を進め、そうでなければ(ステップS431にてNO)、ステップS424(図19)へ制御を進める。
ステップS433にて、認証サーバー300は、OTPの送信の要求の際に入力されたユーザー名について、OTPを生成する。
ステップS435にて、認証サーバー300は、ステップS433にて生成されたOTPをユーザー情報データベースに登録する。このとき、認証サーバー300は、ユーザー情報データベースに、さらに、当該OTPに関連付けられた「有効期限」を登録してもよい。一実現例では、認証サーバー300は、一定の値(たとえば、3分)を「有効期限」として登録する。他の実現例では、認証サーバー300は、ユーザーがOTPの確認に利用する情報処理装置200の種類(たとえば、第1の種類または第2の種類)に従って、「有効期限」として登録する値を設定する。
ステップS437にて、認証サーバー300は、ステップS433にて生成されたOTPを、OTPの送信の要求の際に入力されたユーザー名に関連付けられた宛先(「OTP送信宛先」)に向けて送信する。
ステップS438にて、認証サーバー300は、MFP100に、OTPの送信を通知する。
MFP100は、ステップS442にて、OTPの送信の通知を受信したか否かを判断する。MFP100は、OTPの送信の通知を受信したと判断すると(ステップS442にてYES)、ステップS443にて、ディスプレイ121にOTP送信報知画面(図9)を表示した後、ステップS405へ制御を戻す。このとき、ディスプレイ121の表示はログイン画面に戻されてもよい。MFP100は、OTPの送信の通知を受信していないと判断すると(ステップS442にてNO)、ステップS409(図20)へ制御を進める。
認証サーバー300は、ステップS439にて、OTPの有効期限の計測を開始する。ステップS439の制御によって、認証サーバー300では、OTPが送信されたときが、OTPの有効期限の開始の起点となる。その後、認証サーバー300はステップS420へ制御を戻す。
図19を参照して、認証サーバー300は、ステップS424にて、MFP100に、OTPを送信する宛先が特定不能であることを通知する。
MFP100は、ステップS434にて、OTPを送信する宛先が特定不能であることを表す通知を受信したか否かを判断し、当該通知を受信したと判断すると(ステップS434にてYES)、ステップS435へ制御を進め、そうでなければ(ステップS434にてNO)、ステップS419(図21)へ制御を進める。
ステップS435にて、MFP100は、OTPの送信ができないことをディスプレイ121に表示する。当該表示は、たとえば、OTP送信失敗画面の表示により実現される。その後、MFP100は、ステップS405へ制御を戻す。このとき、ディスプレイ121の表示はログイン画面に戻されてもよい。
図20を参照して、ステップS409にて、MFP100は、図15を参照して説明されたのと同様に、ステップS437におけるOTPの送信先に関連付けられたユーザーがMFP100から離れたか否かを判断する。
MFP100は、上記ユーザーがMFP100から離れたと判断すると(ステップS409にてYES)、ステップS451へ制御を進め、そうでなければ(ステップS409にてNO)、ステップS411へ制御を進める。
ステップS411にて、MFP100は、図15を参照して説明されたのと同様に、ステップS437におけるOTPの送信先に関連付けられたユーザーのOTP確認中に、当該ユーザーとは他のユーザーがMFP100に操作しに来たか否かを判断する。
MFP100は、上記他のユーザーがMFP100に操作しに来たと判断すると(ステップS411にてYES)、ステップS451へ制御を進め、そうでなければ(ステップS411にてNO)、ステップS413へ制御を進める。
ステップS413にて、MFP100は、図15を参照して説明されたのと同様に、OTPの送信先に関連付けられたユーザーのOTP確認中に、MFP100が接続しているネットワークを介して、プリントジョブまたはファクシミリ文書を受信したか否かを判断する。MFP100は、プリントジョブまたはファクシミリ文書を受信したと判断すると(ステップS413にてYES)、ステップS451へ制御を進め、そうでなければ(ステップS413にてNO)、ステップS415へ制御を進める。
ステップS415にて、MFP100は、図15を参照して説明されたのと同様に、ステップS437におけるOTPの送信先に関連付けられたユーザーのOTP確認中に、MFP100が接続されているネットワーク上の他の画像形成装置においてトラブル(たとえば、通信異常、ペーパージャム、ペーパーエンプティー、または、トナー(もしくはインク)エンプティーなどによる動作停止)が発生しているか否かを判断する。
MFP100は、ネットワーク上の他の画像形成装置においてトラブルが発生していると判断すると(ステップS415にてYES)、ステップS451へ制御を進め、そうでなければ(ステップS415にてNO)、ステップS417へ制御を進める。
ステップS451にてMFP100は、図15を参照して説明されたのと同様に、ディスプレイ121に表示されたユーザー名(たとえば、ログイン画面の入力欄501に表示されたユーザー名)の表示を抑制する(マスクする)。これにより、ディスプレイ121において、ログイン画面500A(図11)の表示がログイン画面500B(図12)またはログイン画面500(図7)へと変更され、または、スクリーンセーバー(図13)が表示される。その後、MFP100はステップS405へ制御を戻す。
第2の実施の形態では、OTPの送信後、MFP100は、第1の実施の形態と同様に、ステップS409~ステップS415およびステップS451により、OTPの送信先のユーザー以外のユーザーがMFP100を操作する可能性を高くする事象が発生したことに応じて、ディスプレイ121におけるユーザー名の少なくとも一部の表示を抑制する。なお、MFP100は、ステップS409~ステップS415の少なくとも1つの事象が発生したことに応じてユーザー名の表示の少なくとも一部の表示を抑制する。したがって、MFP100において実行される処理は、ステップS409~ステップS415の中の少なくとも1つを含んでいれば、これらの全てを含む必要はない。
一方、ステップS417にて、MFP100は、図15を参照して説明されたのと同様に、ステップS437におけるOTPの送信先のユーザーがMFP100に戻ったか否かを判断する。
MFP100は、上記ユーザーがMFP100に戻ったと判断すると(ステップS417にてYES)、ステップS455へ制御を進め、そうでなければ(ステップS417にてNO)、ステップS419(図21)へ制御を進める。
ステップS455にて、MFP100は、図15を参照して説明されたのと同様に、ステップS451におけるユーザー名のマスクを解除する。これにより、ログイン画面が表示される場合、図11に示されたように、入力欄501における、ユーザーから入力されていたユーザー名の表示が再開される。その後、MFP100はステップS405へ制御を戻す。
図21を参照して、ステップS419にて、MFP100は、ログインの要求を受け付けたか否かを判断する。MFP100は、ログインの要求を受け付けたと判断すると(ステップS419にてYES)、ステップS419Aへ制御を進め、そうでなければ(ステップS419にてNO)、ステップS468(図22)へ制御を進める。
ステップS419Aにて、MFP100は、認証サーバー300にログインの要求を送信する。当該要求は、ユーザーから入力された、ユーザーと、パスワードまたはOTPを含む。その後、MFP100は、ステップS405(図18)へ制御を戻す。
認証サーバー300は、ステップS460にて、ログインの要求を受信したか否かを判断する。認証サーバー300は、ログインの要求を受信したと判断すると(ステップS460にてYES)、ステップS461(図22)へ制御を進め、そうでなければ(ステップS460にてNO)、ステップS420(図18)へ制御を戻す。
図22を参照して、認証サーバー300は、ステップS461にて、ログインの要求として受信した、ユーザー名とパスワードの組合せまたはユーザー名とOTPの組合せが、ユーザー情報データベースにおいて登録されている組合せと一致するか否かを判断する。認証サーバー300は、一致すると判断すると(ステップS461にてYES)、ステップS463へ制御を進め、そうでなければ(ステップS461にてNO)、ステップS462へ制御を進める。
ステップS462にて、認証サーバー300は、MFP100にユーザー認証の失敗を通知した後、ステップS420(図18)へ制御を戻す。
ステップS463にて、認証サーバー300は、ステップS461において認証に利用された情報がOTPであったか否かを判断する。認証サーバー300は、ユーザー認証に利用された情報がOTPであったと判断すると(ステップS463にてYES)、ステップS465へ制御を進め、そうでなければ(ステップS463にてNO)、ステップS466Aへ制御を進める。
ステップS465にて、認証サーバー300は、OTPの有効期限満了前であるか否かを判断する。認証サーバー300は、OTPの有効期限がまだ満了していなければ(ステップS465にてYES)、ステップS466Aへ制御を進め、そうでなければ(ステップS465にてNO)、ステップS466Bへ制御を進める。
ステップS466Aにて、認証サーバー300は、MFP100にユーザー認証の成功を通知した後、ステップS467へ制御を進める。一方、ステップS466Bにて、認証サーバー300は、MFP100にユーザー認証の失敗を通知した後、ステップS420(図18)へ制御を戻す。
ステップS467にて、認証サーバー300は、ユーザー認証に利用されたOTPをユーザー情報データベースから消去して、ステップS420(図18)へ制御を戻す。
一方、MFP100は、ステップS468にて、ユーザー認証の成功の通知を受信したか否かを判断する。MFP100は、成功の通知を受信したと判断すると(ステップS468にてYES)、ステップS469へ制御を進め、そうでなければ(ステップS468にてNO)、ステップS470へ制御を進める。
ステップS469にて、MFP100は、トップメニュー画面530をディスプレイ121に表示した後、ステップS405へ制御を戻す。これにより、ユーザーは、MFP100の利用を許可される。その後、MFP100はステップS405(図18)へ制御を戻す。
ステップS470にて、MFP100は、ユーザー認証の失敗の通知を受信したか否かを判断する。MFP100は、失敗の通知を受信したと判断すると(ステップS470にてYES)、ステップS471へ制御を進め、そうでなければ(ステップS470にてNO)、ステップS417(図23)へ制御を進める。
ステップS471にて、MFP100は、ユーザー認証が失敗したことをディスプレイ121に表示し、その後、ステップS405(図18)へ制御を戻す。MFP100は、ユーザー認証の失敗の表示の後、ディスプレイ121における表示をログイン画面に戻してもよい。
図23を参照して、ステップS417にて、MFP100は、上述の要求(ステップS405のログアウト、ステップS407のOTPの送信、および、ステップS419のログイン)以外の要求(以下、「他の要求」という)を受け付けたか否かを判断する。MFP100は、上記他の要求を受け付けたと判断すると(ステップS417にてYES)、ステップS481へ制御を進め、そうでなければ(ステップS417にてNO)、ステップS405へ制御を戻す。
ステップS481にて、MFP100は、要求に応じた処理を実行した後、ステップS405へ制御を戻す。要求に応じた処理の一例は、コピー枚数の変更に応じた、トップメニュー画面530の更新およびコピージョブの設定更新である。すなわち、MFP100は、ユーザーがMFP100にログインした後は、ステップS481にてユーザーからの要求に応じた処理を実行する。また、MFP100は、ログイン前のユーザー名の入力を、ステップS481にて受け付ける。
以上説明された第2の実施の形態では、OTPの送信の後、OTPの送信先のユーザー以外のユーザーがMFP100を利用する可能性を高める事象が発生したことにより、MFP100は、ディスプレイ121におけるユーザー名の表示を抑制する。
なお、ユーザー名の表示の抑制としてスクリーンセーバーが表示される場合、第1の実施の形態と同様に、第2の実施の形態においても、MFP100は、ユーザー名の復帰方法に変更を加えても良い。
たとえば、ステップS417において、MFP100は、OTPの送信先のユーザーがMFP100に戻ったか否かを判断する代わりに、スクリーンセーバーの解除を解除する操作およびユーザー名を入力する操作があったか否かを判断してもよい。MFP100は、そのような2つの操作がなかったと判断するとステップS419(図21)へ制御を進める。
一方、MFP100は、上記2つの操作があったと判断した場合、入力されたユーザー名が、ステップS451において表示を抑制したユーザー名と一致するか否かを判断する。
スクリーンセーバーの解除のための操作とともに入力されたユーザー名がステップS451において表示を抑制されたユーザー名と一致する場合には、MFP100は、ディスプレイ121において、抑制していたユーザー名の表示を復活させる。これにより、ログイン画面500の入力欄501には、表示を抑制されていたユーザー名が再度表示される。その後、MFP100はステップS405へ制御を戻す。
一致しない場合には、MFP100は、ディスプレイ121に、表示を抑制されていたユーザー名ではなく、スクリーンセーバーの解除のための操作とともに入力されたユーザー名を表示する。これにより、ログイン画面の入力欄501には、新たに入力されたユーザー名が表示される。その後、MFP100はステップS405へ制御を戻す。これにより、第1のユーザーがOTPの確認のためにMFP100から離れた場合、MFP100は、第2のユーザーに第1のユーザーのユーザー名を見せることなく、MFP100を利用するための操作を許容し得る。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
100 MFP、106 人感センサー、120 操作パネル、200 情報処理装置、300 認証サーバー、400 ユーザー、500,500A,500B ログイン画面、510 送信要求画面、520 送信報知画面、530 トップメニュー画面、540 スクリーンセーバー画面。

Claims (27)

  1. 画像形成装置であって、
    メモリーと、
    前記画像形成装置の動作を制御するコントローラーと、
    前記画像形成装置の近傍におけるユーザーの存在を検知するためのセンサーと、
    ユーザーを特定する情報の入力を受け付ける入力インターフェースと、を備え、
    前記メモリーは、ユーザーを特定する情報を宛先と関連付けて格納し、
    前記コントローラーは、
    前記入力インターフェースに、入力された前記ユーザーを特定する情報を表示し、
    前記入力インターフェースが一時認証の要求を受け付けた場合に、前記入力インターフェースに入力されたユーザーを特定する情報に関連付けられた宛先に向けて、ワンタイムパスワードを送信し、
    前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れた場合に、前記入力インターフェースにおける前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制し、
    前記ワンタイムパスワードの有効期限に関する一定時間を計測し、
    前記一定時間の計測完了前であれば、前記ワンタイムパスワードの入力に応じて、前記入力インターフェースに入力されたユーザーを特定する情報について前記画像形成装置の利用のためにユーザーを認証する、画像形成装置。
  2. 前記コントローラーは、前記入力インターフェースにおける前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制した後、前記画像形成装置の近傍に前記ユーザーを特定する情報に対応するユーザーが存在することが検知されたことに応じて、前記抑制を解除する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記コントローラーは、前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知されたことに応じて、前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制する、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記コントローラーは、前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、前記ユーザーを特定する情報に対応するユーザーとは別のユーザーの前記画像形成装置の近傍における存在が検知されたことに応じて、前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制する、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記コントローラーは、前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、用紙の出力を伴うデータを受信したことに応じて、前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制する、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記用紙の出力を伴うデータは、プリントジョブの実行指示またはファクシミリデータを含む、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 通信インターフェースをさらに備え、
    前記コントローラーは、
    前記通信インターフェースを介してネットワークに接続し、
    前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、前記ネットワーク上の他の画像形成装置においてトラブルが発生したことに応じて、前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制する、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 通信インターフェースをさらに備え、
    前記コントローラーは、
    前記通信インターフェースを介してネットワークに接続し、
    前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、前記ネットワーク上の他の画像形成装置において消耗品のエンプティーが発生したことに応じて、前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制する、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  9. 前記抑制は、前記ユーザーを特定する情報の少なくとも一部の消去を含む、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記抑制は、前記ユーザーを特定する情報の少なくとも一部を別の情報で置換することを含む、請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記抑制は、前記入力インターフェースにスクリーンセーバーを表示することを含む、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記コントローラーは、
    前記スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報が前記ユーザーを特定する情報と一致すれば、前記入力インターフェースにおける前記ユーザーを特定する情報の表示を復活させた状態で前記スクリーンセーバーを解除し、
    前記スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報が前記ユーザーを特定する情報と一致しなければ、前記入力インターフェースにおける前記ユーザーを特定する情報の表示を復活させることなく前記スクリーンセーバーを解除する、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記コントローラーは、
    前記スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報が前記ユーザーを特定する情報と一致すれば、前記入力インターフェースにおける前記ユーザーを特定する情報の表示を復活させた状態で前記スクリーンセーバーを解除し、
    前記スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報が前記ユーザーを特定する情報と一致しなければ、前記入力インターフェースにおける前記ユーザーを特定する情報の表示を別の情報で置換させた状態で前記スクリーンセーバーを解除する、請求項11に記載の画像形成装置。
  14. 画像形成装置と、前記画像形成装置を利用するユーザーを認証する認証サーバーと、を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記画像形成装置の動作を制御する第1のコントローラーと、
    前記画像形成装置の近傍におけるユーザーの存在を検知するためのセンサーと、
    ユーザーを特定する情報の入力を受け付ける入力インターフェースと、を含み、
    前記第1のコントローラーは、
    前記入力インターフェースに、入力された前記ユーザーを特定する情報を表示し、
    前記入力インターフェースが一時認証の要求を受け付けた場合に、前記認証サーバーに、前記入力インターフェースに入力されたユーザーを特定する情報について一時認証の要求を送信し、
    前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れた場合に、前記入力インターフェースにおける前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制し、
    前記認証サーバーは、
    ユーザーを特定する情報を宛先に関連付けて格納するメモリーと、
    前記画像形成装置から一時認証の前記要求を受信した場合に、前記入力インターフェースに入力されたユーザーを特定する情報に関連付けられた宛先に向けて、ワンタイムパスワードを送信する第2のコントローラーと、を含み、
    前記第1のコントローラーは、
    前記入力インターフェースに入力されたワンタイムパスワードを、前記認証サーバーへ送信し、
    前記第2のコントローラーは、
    ワンタイムパスワードの有効期限に関する一定時間を計測し、
    前記一定時間の計測が完了する前に前記画像形成装置から前記ワンタイムパスワードが送信されれば、前記画像形成装置から受信したユーザーを特定する情報について前記画像形成装置の利用のためにユーザーを認証する、画像処理システム。
  15. 前記第1のコントローラーは、前記入力インターフェースにおける前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制した後、前記画像形成装置の近傍に前記ユーザーを特定する情報に対応するユーザーが存在することが検知されたことに応じて、前記抑制を解除する、請求項14に記載の画像処理システム。
  16. 前記第1のコントローラーは、前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知されたことに応じて、前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制する、請求項14または請求項15に記載の画像処理システム。
  17. 前記第1のコントローラーは、前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、前記ユーザーを特定する情報に対応するユーザーとは別のユーザーの前記画像形成装置の近傍における存在が検知されたことに応じて、前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制する、請求項14または請求項15に記載の画像処理システム。
  18. 前記第1のコントローラーは、前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、用紙の出力を伴うデータを受信したことに応じて、前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制する、請求項14または請求項15に記載の画像処理システム。
  19. 前記用紙の出力を伴うデータは、プリントジョブの実行指示またはファクシミリデータを含む、請求項18に記載の画像処理システム。
  20. 前記画像形成装置は、通信インターフェースをさらに含み、
    前記第1のコントローラーは、
    前記通信インターフェースを介してネットワークに接続し、
    前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、前記ネットワーク上の他の画像形成装置においてトラブルが発生したことに応じて、前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制する、請求項14または請求項15に記載の画像処理システム。
  21. 前記画像形成装置は、通信インターフェースをさらに含み、
    前記第1のコントローラーは、
    前記通信インターフェースを介してネットワークに接続し、
    前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れたことが検知された後、前記ネットワーク上の他の画像形成装置において消耗品のエンプティーが発生したことに応じて、前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制する、請求項14または請求項15に記載の画像処理システム。
  22. 前記抑制は、前記ユーザーを特定する情報の少なくとも一部の消去を含む、請求項14~請求項21のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  23. 前記抑制は、前記ユーザーを特定する情報の少なくとも一部を別の情報で置換することを含む、請求項14~請求項22のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  24. 前記抑制は、前記入力インターフェースにスクリーンセーバーを表示することを含む、請求項14~請求項21のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  25. 前記第1のコントローラーは、
    前記スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報が前記ユーザーを特定する情報と一致すれば、前記入力インターフェースにおける前記ユーザーを特定する情報の表示を復活させた状態で前記スクリーンセーバーを解除し、
    前記スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報が前記ユーザーを特定する情報と一致しなければ、前記入力インターフェースにおける前記ユーザーを特定する情報の表示を復活させることなく前記スクリーンセーバーを解除する、請求項24に記載の画像処理システム。
  26. 前記第1のコントローラーは、
    前記スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報が前記ユーザーを特定する情報と一致すれば、前記入力インターフェースにおける前記ユーザーを特定する情報の表示を復活させた状態で前記スクリーンセーバーを解除し、
    前記スクリーンセーバーの解除の要求に伴って入力された情報が前記ユーザーを特定する情報と一致しなければ、前記入力インターフェースにおける前記ユーザーを特定する情報の表示を別の情報で置換させた状態で前記スクリーンセーバーを解除する、請求項24に記載の画像処理システム。
  27. 画像形成装置のコンピューターによって実行されることにより、前記画像形成装置に、
    入力インターフェースが一時認証の要求を受け付けたか否かを判断するステップと、
    前記入力インターフェースが一時認証の要求を受け付けた場合に、前記入力インターフェースに入力されたユーザーを特定する情報に関連付けられた宛先に向けて、ワンタイムパスワードを送信するステップと、
    前記一時認証の要求が受け付けられた後、前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れたか否かを判断するステップと、
    前記一時認証の要求が受け付けられた後、前記画像形成装置の近傍からユーザーが離れた場合に、前記入力インターフェースにおける前記ユーザーを特定する情報の表示を抑制するステップと、
    前記ワンタイムパスワードの有効期限に関する一定時間の計測完了前であれば、前記ワンタイムパスワードの入力に応じて、前記入力インターフェースに入力されたユーザーを特定する情報について前記画像形成装置の利用のためにユーザーを認証するステップと、を実行させる、プログラム。
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