JP2019171786A - 印刷装置、プログラム、及び、印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】パスワードが設定されていない印刷データに対しても、印刷装置においてエラーが発生して印刷が中断された場合には、当該印刷データに応じた画像がユーザの意に反して他人に見られるのを低減する。【解決手段】制御部は、印刷が終了していない印刷データが記憶部に記憶されている場合に、エラー検出部がエラーを検出したとき、前記印刷が終了していない印刷データにパスワードを設定し、前記エラー検出部が前記エラーを検出しなくなった後、前記設定されたパスワードが入力されたときに、前記パスワードが設定された印刷データに応じた画像を、印刷部を介して印刷媒体に印刷する。【選択図】図2
Description
本開示は、コンピュータから印刷データを受信して、当該印刷データに応じた画像を印刷媒体に印刷する印刷装置、プログラム、及び、印刷方法に関する。
コンピュータにおいて印刷データにパスワードを設定して当該印刷データを印刷装置に送信し、印刷装置において当該パスワードが入力されたとき、当該印刷データに応じた画像を印刷装置が印刷するシステムが提案されている。また、このようなシステムにおける印刷装置において、ジャムや用紙切れ等のエラーが発生して印刷が中断されることがある。そのような場合、パスワードが設定された印刷データに対しては、エラーが解消されても即座には印刷を実行させず、改めて適切なパスワードが入力されたときに、当該印刷データに対する印刷を実行させることが、特許文献1にて提案されている。
しかしながら、特許文献1の構成では、パスワードが設定されていない印刷データに対しては、エラーが解消されると即座に印刷が実行される可能性がある。コンピュータのユーザは、他人に見られたくない画像に応じた印刷データであっても、当該印刷データに応じた画像が印刷されるであろうと思われるタイミング(以下、タイミングA)を予測して、パスワードを設定せずに当該印刷データを送信する場合がある。そのような場合に、印刷装置においてエラーが発生して印刷が中断されると、エラー解消後に前記印刷データに対する印刷が実行されるタイミングBと、前記タイミングAとの間に時間差が生じる可能性がある。そして、その時間差によって、前記印刷データに応じた画像が他人に見られる可能性が生じる。
本開示の1つの局面は、パスワードが設定されていない印刷データに対しても、印刷装置においてエラーが発生して印刷が中断された場合には、当該印刷データに応じた画像がユーザの意に反して他人に見られるのを低減することにある。
本開示の一態様による印刷装置は、受信部と、記憶部と、印刷部と、エラー検出部と、制御部と、を備える。
受信部は、少なくとも1つのコンピュータから印刷データを受信するように構成されている。記憶部は、前記受信部が受信した印刷データを記憶するように構成されている。印刷部は、前記記憶部に記憶された印刷データに応じた画像を印刷媒体に印刷するように構成されている。エラー検出部は、印刷を中断すべきエラーが前記印刷部に発生したことを検出するように構成されている。制御部は、前記記憶部に記憶された印刷データ及び前記エラー検出部の検出結果に応じて、前記印刷部を制御するように構成されている。
前記制御部は、印刷が終了していない印刷データが前記記憶部に記憶されている場合に、前記エラー検出部が前記エラーを検出したとき、前記印刷が終了していない印刷データにパスワードを設定し、前記エラー検出部が前記エラーを検出しなくなった後、前記設定されたパスワードが入力されたときに、前記パスワードが設定された印刷データに応じた画像を、前記印刷部を介して印刷媒体に印刷するように構成されている。
このような構成によれば、コンピュータから受信部を介して受信された後、印刷部による印刷が終了していない印刷データが記憶部に記憶されている場合に、印刷を中断すべきエラーをエラー検出部が検出したとき、制御部は、前記印刷が終了していない印刷データにパスワードを設定する。前記エラーが解消され、エラー検出部がエラーを検出しなくなった後、制御部は、前記設定されたパスワードが入力されたときに、当該設定されたパスワードに対応する印刷データに応じた画像を、前記印刷部を介して印刷媒体に印刷する。
すなわち、印刷を中断すべきエラーをエラー検出部が検出すると、印刷が終了しないまま記憶部に記憶されている印刷データはパスワードで保護され、当該印刷データに応じた画像は前記パスワードが入力されるまで印刷されなくなる。従って、パスワードが設定されていない印刷データに対しても、印刷装置においてエラーが発生して印刷が中断された場合には、当該印刷データに応じた画像がユーザの意に反して他人に見られるのを低減することができる。
以下に説明する「発明の実施形態」は実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的手段や構造等に限定されるものではない。
[1.第1実施形態]
[1−1.通信システムの全体構成]
図1は、第1実施形態の通信システム1の構成を表すブロック図である。図1に示すように、第1実施形態の通信システム1は、ネットワークを通じて、複合機3、FTPサーバ5、パーソナルコンピュータ(以下、PC)7、及び、メールサーバ9が互いに通信可能に接続された構成にされている。なお、ネットワークは、インターネットでもイントラネットでもよく、更に他のネットワークであってもよい。
[1−1.通信システムの全体構成]
図1は、第1実施形態の通信システム1の構成を表すブロック図である。図1に示すように、第1実施形態の通信システム1は、ネットワークを通じて、複合機3、FTPサーバ5、パーソナルコンピュータ(以下、PC)7、及び、メールサーバ9が互いに通信可能に接続された構成にされている。なお、ネットワークは、インターネットでもイントラネットでもよく、更に他のネットワークであってもよい。
複合機3は、ネットワークプリンタ機能、スキャナ機能及びコピー機能等を実現可能な多機能装置であり、制御部10と、印刷部21と、読取部23と、エラー検出部25と、操作部27と、受信部の一例としてのネットワークインタフェース(ネットワークI/F)29と、を備える。
制御部10は、CPU11と、CPU11が実行するプログラム等を記憶するROM13と、CPU11によるプログラム実行時に作業領域として使用されるRAM15と、電気的にデータ書換可能な不揮発性メモリとしてのNVRAM17とを備える。制御部10は、プログラムの実行により、装置各部を統括制御し、ネットワークプリンタ機能、スキャナ機能及びコピー機能等を実現する。
印刷部21は、周知のプリンタ装置と同様の構成にされ、制御部10に制御されて、給紙トレイから用紙(印刷媒体の一例)を取り出し、この用紙に、印刷対象の画像データに基づく画像を形成する。また、読取部23は、周知のスキャナ装置と同様の構成にされ、制御部10に制御されて、原稿台に載置された原稿を光学的に読み取り、その原稿の読取画像を表す読取画像データを、制御部10に入力する。
エラー検出部25は、印刷部21における用紙切れ、トナー又はインク等の印刷材の消耗、用紙詰まり(すなわち、ジャム)等のエラーの発生を検出する。操作部27は、利用者が操作可能なキーを備え、キーの押下操作により、利用者から得られた複合機3に対する操作情報を、制御部10に入力する。
ネットワークインタフェース29は、ネットワークから受信した自装置宛のデータを、制御部10に入力すると共に、制御部10から入力された送信対象のデータを、ネットワークに送信する。例えば、ネットワークインタフェース29は、PC7にて生成されたジョブ(印刷データの一例)を、ネットワーク上のサーバ装置であるFTPサーバ5を介して受信することで、当該ジョブに応じた画像の印刷部21による印刷を可能にする。
[1−2.処理]
次に、印刷部が印刷を実行している途中で、用紙、印刷材等の消耗品がなくなったことをエラー検出部25がエラーとして検出した場合、制御部10は、図2に示す再印刷処理を実行する。
次に、印刷部が印刷を実行している途中で、用紙、印刷材等の消耗品がなくなったことをエラー検出部25がエラーとして検出した場合、制御部10は、図2に示す再印刷処理を実行する。
図2に示すように、この処理では、先ず、S1にて(Sはステップを表す:以下同様)にて、制御部10は、エラーが発生したことをRAM15に記憶する。続くS3では、制御部10は、印刷中のジョブに対して管理者パスワードを設定して(すなわち、管理者パスワードによりロックして)、RAM15又はNVRAM17に設定されて印刷が未終了のジョブを記憶するための領域(以下、内部メモリ:記憶部の一例)に蓄積する。なお、このS3の処理は、パスワードがPC7において設定されているジョブに対しても、パスワードがPC7において設定されていないジョブに対しても、同様に実行される。
続くS5にて、制御部10は、内部メモリに蓄積された印刷待ちのジョブがあるか否かを判断し、ある場合は(S5:YES)、S7にて当該蓄積されたジョブに管理者パスワードを設定し、内部メモリに蓄積する。このS7の処理も、パスワードがPC7において設定されているジョブに対しても、パスワードがPC7において設定されていないジョブに対しても、同様に実行される。続くS9では、制御部10は、エラー検出部25の状態を参照することにより、エラーが解除されたか否かを判断する。そして、エラーが解除されていない場合は(S9:NO)、制御部10は処理をS5へ戻す。なお、印刷待ちのジョブであって、かつ、S7の処理が終了していないジョブがない場合は(S5:NO)、制御部10は、処理をS5からS9へ直接移行させる。
そして、S5〜S9のループ処理が繰り返される間に、エラーが解除されると(9:YES)、制御部10は、S11にて、エラーが解除されてから一定時間が経過したか否かを判断する。なお、この一定時間は、各PC7のユーザがそれぞれ複合機3の設置場所へ移動して印刷物を取得するのに十分な時間に設定され、操作部27を介して適宜の時間に設定することもできる。
最初に、このS11へ処理が移行したときは、一定時間が経過していないので(S11:NO)、制御部10は、操作部27を介してパスワードの入力を受け付ける処理をS13にて実行する。続くS15では、制御部10は、S13の処理中に入力されたパスワードが正解である(すなわち、管理者パスワードと一致した)か否かを判断する。制御部10は、パスワードが正解でない場合、又は、S13の処理中にパスワードが入力されなかった場合は、S15にてNOと判断し、処理を前述のS11へ戻す。一方、パスワードが正解である場合は(S15:YES)、制御部10は、当該パスワードが設定されたジョブ(すなわち、内部メモリに蓄積された全てのジョブ)に応じた画像を、S17にて印刷部23を介して用紙に印刷して、本再印刷処理を一旦終了する。
一方、正しいパスワードが入力されることなく(S15:NO)、前記一定時間が経過すると(S11:YES)、制御部10は、内部メモリに蓄積された全てのジョブ(すなわち、印刷データ)をS19にて削除して、本再印刷処理を終了する。なお、パスワードがPC7において設定されているジョブは、S17の対象から外してもよい。
[1−3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1A)制御部10は、S3,S7の処理で、印刷が終了していないジョブに対して、パスワードがPC7において設定されていないジョブに対しても管理者パスワードを設定する。このため、エラーが解消(すなわち、解除)された後は(S9:YES)、印刷が終了しないまま内部メモリに記憶されているジョブは管理者パスワードで保護され、当該ジョブに応じた画像は管理者パスワードが入力されるまで印刷されなくなる。従って、パスワードがPC7において設定されていないジョブに対しても、複合機3においてエラーが発生して印刷が中断された場合には、当該ジョブに応じた画像がユーザの意に反して他人に見られるのを低減することができる。
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1A)制御部10は、S3,S7の処理で、印刷が終了していないジョブに対して、パスワードがPC7において設定されていないジョブに対しても管理者パスワードを設定する。このため、エラーが解消(すなわち、解除)された後は(S9:YES)、印刷が終了しないまま内部メモリに記憶されているジョブは管理者パスワードで保護され、当該ジョブに応じた画像は管理者パスワードが入力されるまで印刷されなくなる。従って、パスワードがPC7において設定されていないジョブに対しても、複合機3においてエラーが発生して印刷が中断された場合には、当該ジョブに応じた画像がユーザの意に反して他人に見られるのを低減することができる。
(1B)また、図2の処理は、消耗品がなくなった場合に実行される。ジャムの場合は、エラー発生時には既にジョブが一部分印刷されていることがあり、当該部分が他人に見られる可能性があるが、用紙等の消耗品がなくなってエラーが発生した場合には、前述のようにパスワードでジョブを保護(ロック)する効果が一層顕著になる。
(1C)また、本第1実施形態では、印刷が終了していないジョブのそれぞれに対して共通のパスワードを設定している。このため、各ジョブを送信したPC7のユーザに対して個別にパスワードを通知する必要がなく、パスワードの設定も1つのパスワードを設定すればよいので、制御部10における処理を簡略化することができる。
(1D)また、パスワードが一定時間以上入力されないと(S11:YES)、内部メモリに蓄積されたジョブが削除される。このため、当該ジョブに応じた画像がユーザの意に反して他人に見られるのを一層低減することができる。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。第2実施形態では、用紙、印刷材等の消耗品がなくなったことをエラー検出部25がエラーとして検出した場合に制御部10が実行する再印刷処理が、図3に示すように構成された点で第1実施形態と異なる。
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。第2実施形態では、用紙、印刷材等の消耗品がなくなったことをエラー検出部25がエラーとして検出した場合に制御部10が実行する再印刷処理が、図3に示すように構成された点で第1実施形態と異なる。
図3に示すように、この処理では、先ず、S31にて、前述のS1と同様に制御部10はエラーの発生を記憶する。続くS33では、制御部10は、印刷中のジョブに対して、今回のエラー専用のワンタイムパスワードを発行(すなわち、新たに生成)し、S35にて、当該ワンタイムパスワードによりジョブをロックして内部メモリに蓄積する。このS33,S35の処理及び後述のS39の処理も、S3,S7の処理と同様に、パスワードがPC7において設定されているジョブに対しても、パスワードがPC7において設定されていないジョブに対しても、同様に実行される。
続くS37にて、制御部10は、内部メモリに蓄積された印刷待ちのジョブがあるか否かを判断し、ある場合は(S37:YES)、処理をS39へ移行させる。S39では、制御部10は、S33にて発行したワンタイムパスワードによって、内部メモリに蓄積された各ジョブをロックして、内部メモリに蓄積する。続くS41では、制御部10は、予め設定された代表のアドレス(例えば、各PC7に共通のメーリングリスト)宛に、一括通知部の一例としてのネットワークインタフェース29を介して前記ワンタイムパスワードを送信する。続くS43では、制御部10は、エラーが解除されたか否かを判断し、エラーが解除されていない場合は(S43:NO)、処理をS37へ戻す。なお、印刷待ちのジョブであって、かつ、S39,S41の処理が終了していないジョブがない場合は(S37:NO)、制御部10は、処理をS37からS41へ直接移行させる。
そして、S37〜S43のループ処理が繰り返される間に、エラーが解除されると(S43:YES)、制御部10は、S45にて、前述のS11と同様に、エラーが解除されてから一定時間が経過したか否かを判断する。
最初に、このS45へ移行したときは、一定時間が経過していないので(S45:NO)、制御部10は、操作部27を介してパスワードの入力を受け付ける処理をS47にて実行し、当該S47の処理中に入力されたパスワードが正解である(すなわち、ワンタイムパスワードと一致した)か否かをS49にて判断する。制御部10は、パスワードが正解でない場合、又は、S47の処理中にパスワードが入力されなかった場合は、S49にてNOと判断し、処理を前述のS45へ戻す。一方、パスワードが正解である場合は(S49:YES)、制御部10は、当該ワンタイムパスワードが設定されたジョブ(すなわち、内部メモリに蓄積された全てのジョブ)に応じた画像を、S17と同様にS51にて印刷部23を介して用紙に印刷して、本再印刷処理を一旦終了する。
一方、正しいパスワードが入力されることなく(S49:NO)、前記一定時間が経過すると(S45:YES)、制御部10は、前記ワンタイムパスワードをS53にて失効させ、内部メモリに蓄積された全てのジョブをS55にて削除して、本再印刷処理を終了する。
[2−2.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、第1実施形態における(1A)〜(1D)の効果に加えて以下の効果を奏する。
以上詳述した第2実施形態によれば、第1実施形態における(1A)〜(1D)の効果に加えて以下の効果を奏する。
(2A)制御部10は、エラーが発生して本再印刷処理が実行される毎に、S33の処理で新たにワンタイムパスワードを発行する。このため、複合機3においてエラーが発生して印刷が中断された場合に、パスワードがPC7において設定されていないジョブに応じた画像がユーザの意に反して他人に見られるのを、第1実施形態に比べて一層低減することができる場合がある。
(2B)また、パスワードは代表のメールアドレスを介してユーザに通知される。このため、第1実施形態のようにユーザにパスワードが通知されない場合に比べて、各PC7のユーザがパスワードを入力して複合機3に印刷を実行させることが一層容易になる場合がある。
(2C)また、パスワードが一定時間以上入力されないと(S45:YES)、内部メモリに蓄積されたジョブが削除されるのとほぼ同時に、パスワードも失効される。このため、当該ジョブに応じた画像がユーザの意に反して他人に見られるのを、パスワードが失効されない場合に比べて一層低減することができる。
[3.第3実施形態]
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。第3実施形態では、用紙、印刷材等の消耗品がなくなったことをエラー検出部25がエラーとして検出した場合に制御部10が実行する再印刷処理が、図4に示すように構成された点で第1実施形態と異なる。
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。第3実施形態では、用紙、印刷材等の消耗品がなくなったことをエラー検出部25がエラーとして検出した場合に制御部10が実行する再印刷処理が、図4に示すように構成された点で第1実施形態と異なる。
図4に示すように、この処理では、先ず、S61にて、前述のS1と同様に制御部10はエラーの発生を記憶する。続くS63では、制御部10は、印刷中のジョブを実行させているユーザに紐付くメールアドレス(例えば、当該ジョブを送信したPC7のメールアドレス)を取得する。続くS65では、制御部10は、当該ジョブ専用のワンタイムパスワードを発行し、個別通知部の一例としてのネットワークインタフェース29を介して、S63で取得されたメールアドレス宛てに送信する。続くS67では、制御部10は、S67にて発行されたワンタイムパスワードによりジョブをロックして内部メモリに蓄積する。このS65,S67の処理及び後述のS75,S77の処理も、S3,S7の処理と同様に、パスワードがPC7において設定されているジョブに対しても、パスワードがPC7において設定されていないジョブに対しても、同様に実行される。
続くS69にて、制御部10は、内部メモリに蓄積された印刷待ちのジョブがあるか否かを判断し、ある場合は(S69:YES)、処理をS71〜S79のループ処理へ移行させる。このループ処理は、印刷待ちのジョブ数だけ繰り返されることにより各ジョブに対してそれぞれ実行される。
S71では、制御部10は、印刷待ちのジョブのうちS71〜S79の処理が終了していないジョブを1つ選択し、S73にて、当該ジョブを実行させているユーザに紐付くメールアドレスを取得する。続くS75では、制御部10は、当該ジョブに個別のワンタイムパスワードを発行して、ネットワークインタフェース29を介して、S73で取得されたメールアドレス宛てに送信する。続くS77では、制御部10は、S75にて発行したワンタイムパスワードによって前記ジョブをロックして、内部メモリに蓄積する。
制御部10は、続くS79にて、S71〜S79の処理が終了していないジョブが存在すると判断した場合はS71以下の処理を繰り返し、全ての印刷待ちのジョブに対してS71〜S79の処理が終了すると、処理をS81へ移行させる。S81では、制御部10は、エラーが解除されたか否かを判断し、エラーが解除されていない場合は(S81:NO)、処理をS69へ戻す。なお、印刷待ちのジョブであって、かつ、S71〜S79の処理が終了していないジョブがない場合は(S69:NO)、制御部10は、処理をS69からS81へ直接移行させる。
そして、S69〜S81の処理が繰り返される間に、エラーが解除されると、制御部10は、S83にて、前述のS11と同様に、エラーが解除されてから一定時間が経過したか否かを判断する。
最初に、このS83へ移行したときは、一定時間が経過していないので(S83:NO)、制御部10は、操作部27を介してパスワードの入力を受け付ける処理をS85にて実行し、当該S85の処理中に入力されたパスワードが正解である(すなわち、S65又はS75で発行されたワンタイムパスワードのいずれかと一致した)か否かを判断する。制御部10は、パスワードが正解でない場合、又は、S85の処理中にパスワードが入力されなかった場合は、S87にてNOと判断し、処理を前述のS83へ戻す。一方、パスワードが正解である場合は(S87:YES)、制御部10は、内部メモリに蓄積された全てのジョブのうち、当該ワンタイムパスワードによってロックされたジョブに応じた画像を、S89にて印刷部23を介して用紙に印刷して、処理をS83へ戻す。
前記一定時間が経過すると(S83:YES)、制御部10は、前記ワンタイムパスワードをS91にて失効させ、内部メモリに蓄積された全てのジョブをS93にて削除して、本再印刷処理を終了する。
[3−2.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、第1実施形態における(1A),(1B),(1D)の効果及び第2実施形態における(2C)の効果に加えて以下の効果を奏する。
以上詳述した第3実施形態によれば、第1実施形態における(1A),(1B),(1D)の効果及び第2実施形態における(2C)の効果に加えて以下の効果を奏する。
(3A)制御部10は、エラーが発生して本再印刷処理が実行される毎に、S65,S75の処理で新たにワンタイムパスワードを発行する。しかも、このワンタイムパスワードは、ジョブ毎に発行される。このため、複合機3においてエラーが発生して印刷が中断された場合に、パスワードがPC7において設定されていないジョブに応じた画像がユーザの意に反して他人に見られるのを、第1,第2実施形態に比べて一層低減することができる場合がある。
(3B)また、パスワードは各ジョブを実行させているユーザに紐付くメールアドレスに通知される。このため、第1実施形態のようにユーザにパスワードが通知されない場合に比べて、各PC7のユーザがパスワードを入力して複合機3に印刷を実行させることが一層容易になる場合がある。
[4.他の実施形態]
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4A)前記各実施形態では、ジョブをロックするためのパスワードとして管理者パスワード又はワンタイムパスワードを利用したが、これに限定されるものではない。例えば、ジョブのファイル名又は当該ファイル名を加工したものをパスワードとして利用してもよいし、PC7のアドレス若しくはID又はそれらを加工したものをパスワードとして利用してもよい。更に、PC7のアドレス又はIDとは無関係に、PC7毎に予めパスワードが設定されていてもよい。
(4B)前記第3実施形態では、個別通知部としてのネットワークインタフェース29は、個別に発行されたワンタイムパスワードを各PC7に送信(すなわち、通知)したが、これに限定されるものではない。例えば、各PC7のユーザの携帯電話のメールアドレスに通知を行ってもよい。また、個別に発行されたワンタイムパスワードは、例えば、ユーザが複合機3に社員証等をかざしたときに当該複合機3に表示されてもよい。
(4C)前記各実施形態では、消耗品がなくなったときに再印刷処理が実行されたが、これに限定されるものではない。例えば、再印刷処理は、ジャム等のエラーの発生時に実行されてもよい。
(4D)前記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、前記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、前記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の前記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…通信システム 3…複合機 5…FTPサーバ
7…パーソナルコンピュータ 10…制御部 11…CPU
15…RAM 17…NVRAM 21…印刷部
25…エラー検出部 29…ネットワークインタフェース
7…パーソナルコンピュータ 10…制御部 11…CPU
15…RAM 17…NVRAM 21…印刷部
25…エラー検出部 29…ネットワークインタフェース
Claims (8)
- 少なくとも1つのコンピュータから印刷データを受信するように構成された受信部と、
前記受信部が受信した印刷データを記憶するように構成された記憶部と、
前記記憶部に記憶された印刷データに応じた画像を印刷媒体に印刷するように構成された印刷部と、
印刷を中断すべきエラーが前記印刷部に発生したことを検出するように構成されたエラー検出部と、
前記記憶部に記憶された印刷データ及び前記エラー検出部の検出結果に応じて、前記印刷部を制御するように構成された制御部と、
を備え、
前記制御部は、印刷が終了していない印刷データが前記記憶部に記憶されている場合に、前記エラー検出部が前記エラーを検出したとき、前記印刷が終了していない印刷データにパスワードを設定し、前記エラー検出部が前記エラーを検出しなくなった後、前記設定されたパスワードが入力されたときに、前記パスワードが設定された印刷データに応じた画像を、前記印刷部を介して印刷媒体に印刷するように構成された印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記印刷が終了していない印刷データが前記記憶部に複数記憶されている場合に、前記エラー検出部が前記エラーを検出したとき、前記印刷が終了していない印刷データのそれぞれに対して共通のパスワードを設定し、前記エラー検出部が前記エラーを検出しなくなった後、前記設定されたパスワードが入力されたときに、前記記憶部に記憶された各印刷データに応じた画像を、前記印刷部を介して印刷媒体にそれぞれ印刷するように構成された印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置であって、
前記少なくとも1つのコンピュータは、複数のコンピュータであり、
前記設定されたパスワードを、前記複数のコンピュータに対して一括して通知するように構成された一括通知部を、
更に備えた印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記印刷が終了していない印刷データが前記記憶部に複数記憶されている場合に、前記エラー検出部が前記エラーを検出したとき、前記印刷が終了していない印刷データのそれぞれに対して個別にパスワードを設定し、前記エラー検出部が前記エラーを検出しなくなった後、前記設定されたパスワードが入力されたときに、前記記憶部に記憶された印刷データのうち、当該パスワードに対応する印刷データに応じた画像を、前記印刷部を介して印刷媒体に印刷するように構成された印刷装置。 - 請求項4に記載の印刷装置であって、
前記少なくとも1つのコンピュータは、複数のコンピュータであり、
前記設定されたパスワードを、前記コンピュータに対して個別に通知するように構成された個別通知部を、
更に備え、
前記制御部は、前記パスワードを設定した印刷データのそれぞれに対して、当該印刷データを前記受信部に送信した前記コンピュータを特定し、前記印刷データのそれぞれに対して設定されたパスワードを、当該印刷データを前記受信部に送信した前記コンピュータに対して前記個別通知部を介してそれぞれ通知するように構成された印刷装置。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記エラー検出部が前記エラーを検出したとき、前記パスワードを新たに生成して設定するように構成された印刷装置。 - 少なくとも1つのコンピュータから印刷データを受信するように構成された受信部と、
前記受信部が受信した印刷データを記憶するように構成された記憶部と、
前記記憶部に記憶された印刷データに応じた画像を印刷媒体に印刷するように構成された印刷部と、
印刷を中断すべきエラーが前記印刷部に発生したことを検出するように構成されたエラー検出部と、
前記記憶部に記憶された印刷データ及び前記エラー検出部の検出結果に応じて、前記印刷部を制御するように構成された制御部と、
を備えた印刷装置における前記制御部としてのコンピュータに、
印刷が終了していない印刷データが前記記憶部に記憶されている場合に、前記エラー検出部が前記エラーを検出したとき、前記印刷が終了していない印刷データにパスワードを設定する処理と、前記エラー検出部が前記エラーを検出しなくなった後、前記設定されたパスワードが入力されたときに、前記パスワードが設定された印刷データに応じた画像を、前記印刷部を介して印刷媒体に印刷する処理と、を実行させるように構成されたプログラム。 - 少なくとも1つのコンピュータから印刷データを受信するように構成された受信部と、
前記受信部が受信した印刷データを記憶するように構成された記憶部と、
前記記憶部に記憶された印刷データに応じた画像を印刷媒体に印刷するように構成された印刷部と、
印刷を中断すべきエラーが前記印刷部に発生したことを検出するように構成されたエラー検出部と、
前記記憶部に記憶された印刷データ及び前記エラー検出部の検出結果に応じて、前記印刷部を制御するように構成された制御部と、
を備えた印刷装置における前記制御部に、
印刷が終了していない印刷データが前記記憶部に記憶されている場合に、前記エラー検出部が前記エラーを検出したとき、前記印刷が終了していない印刷データにパスワードを設定させ、
前記エラー検出部が前記エラーを検出しなくなった後、前記設定されたパスワードが入力されたときに、前記パスワードが設定された印刷データに応じた画像を、前記印刷部を介して印刷媒体に印刷させる印刷方法。
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---|---|---|---|
JP2018065250A JP2019171786A (ja) | 2018-03-29 | 2018-03-29 | 印刷装置、プログラム、及び、印刷方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018065250A JP2019171786A (ja) | 2018-03-29 | 2018-03-29 | 印刷装置、プログラム、及び、印刷方法 |
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JP2021126867A (ja) * | 2020-02-17 | 2021-09-02 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置、画像処理システム、およびプログラム |
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-
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JP2021126842A (ja) * | 2020-02-14 | 2021-09-02 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置、画像処理システム、およびプログラム |
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