JP7351653B2 - 電子ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、電子ユニットに関する。
例えば、電子ユニットとして自動車等の車両に搭載される車載電子制御装置は、回路基板に搭載されたコネクタハウジングの一部を露出させて、回路基板をベースとカバーで構成された筐体に密閉収納している(特許文献1参照)。
この車載電子制御装置では、コネクタハウジングに凸条を形成するとともに、カバー及びベースに凸条が係合する凹条を形成し、これらの係合箇所に塗布した防水シール材によって防水性を確保している。
特開2016-82090号公報
ところで、コネクタハウジングを備えた回路基板を筐体に収容した電子ユニットでは、防水性を確保しつつコネクタハウジングと筐体との間のがたつきを抑制することが求められている。
上記特許文献1に記載の技術では、コネクタハウジングに凸条を形成するとともに、カバー及びベースに凹条を形成し、これらの凸条と凹条とを係合させる際に、係合箇所に防水シール材を塗布しなければならず、組立作業が煩雑であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、良好な組立作業性を確保しつつがたつきの抑制効果及び防水性を得ることが可能な電子ユニットを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 回路基板と、
前記回路基板の上面に実装されたコネクタと、
前記コネクタのハウジングの一部を露出させる開口部を画成するようにして前記回路基板を囲う筐体と、
を備えた電子ユニットであって、
前記筐体は、前記回路基板の上面側から組付けられる上部ケースと、前記回路基板の下面側から組付けられる下部ケースと、を有し、
前記ハウジングには、外周面から外側へ突出する突条が前記開口部の開口周縁方向に沿って延設され、
記上部ケースには、前記突条が係合される係合溝が延設され、
前記突条は、前記外周面から外側へ向かって延びる立上げ部と、前記立上げ部の上縁部から前記ハウジングの前方へ延びる庇部とを有する断面視略L字状に形成され、
前記ハウジングと前記上部ケースとの係合箇所に防水シール材を介在させることなく、前記係合溝に前記突条が係合されることにより、前記外周面と、前記突条と、前記係合溝の前方側の内面とによって囲われた空間部が形成されることで、前記上部ケースの前縁部と前記外周面との隙間から前記空間部に浸入した水は毛管現象による浸透が阻止され、内方の前記回路基板側への浸水が抑えられる
ことを特徴とする電子ユニット。
上記(1)の構成の電子ユニットによれば、上部ケースを組付けることにより、係合溝に突条が係合されると、これらの係合溝と突条との係合箇所には、ハウジングの外周面と、突条と、係合溝の前方側の内面とによって囲われた空間部が形成される。これにより、上部ケースの前縁部とハウジングの外周面との隙間から水が浸入したとしても、この空間部に浸入した水は毛管現象による浸透が阻止され、これより内方の回路基板側への浸水が防止される。また、係合溝への突条の係合によってコネクタのハウジングに対する上部ケースのがたつきが抑えられる。したがって、煩雑な防水シール材の塗布作業等を行うことなく、良好な組立作業性を確保しつつ、上部ケースのがたつきを抑え、しかも、防水性を確保することができる。
(2) 前記ハウジングは、正面視矩形状に形成され、
前記上部ケースは、前記ハウジングの上面部を覆う上板部と、前記ハウジングの側面部を覆う側板部とを有し、
前記ハウジングにおける前記外周面の全周にわたって前記突条が形成され、
前記上部ケースの前記上板部及び前記側板部に前記係合溝が形成されている
ことを特徴とする上記(1)に記載の電子ユニット。
上記(2)の構成の電子ユニットによれば、上部ケースを組付けることにより、ハウジングの上面部及び側面部の突条を上部ケースの上板部及び側板部の係合溝に嵌め込み、がたつきを抑えつつ防水性を確保することができる。
(3) 前記ハウジングにおける前記側面部に設けられた前記突条の前記立上げ部には、前記ハウジングの後方へ突出する突起部が形成され、
前記側板部に形成された前記係合溝の後方側の内面が前記突起部を乗り上げることにより、前記上部ケースが前記ハウジングに対して後方へ変位される
ことを特徴とする上記(2)に記載の電子ユニット。
上記(3)の構成の電子ユニットによれば、上部ケースの側板部に形成された係合溝の後方側の内面がハウジングの突条に形成された突起部を乗り上げることにより、上部ケースがハウジングに対して後方へ変位される。すると、突条の庇部の前縁部が係合溝の前方側の内面に押し付けられる。したがって、空間部に入り込んだ水が、突条の庇部の前縁部と係合溝の前方側の内面との隙間を通して回路基板側へ入り込むのをさらに抑制することができる。
(4) 前記ハウジングにおける前記上面部には、前記突条における前記庇部との対向位置に、少なくとも一側部へ向かって下方へ傾斜された導水面部が形成されている
ことを特徴とする上記(2)または(3)に記載の電子ユニット。
上記(4)の構成の電子ユニットによれば、ハウジングの上面部側に形成された空間部に入り込んだ水を導水面部に沿って側方の空間部へ導いて排出することができる。これにより、回路基板側への水の入り込みをさらに抑制することができる。
(5) 前記ハウジングの下面部側における前記庇部には、切欠き部が形成されている
ことを特徴とする上記(2)~(4)のいずれか一つに記載の電子ユニット。
上記(5)の構成の電子ユニットによれば、空間部に入り込んで下方へ導かれた水を切欠き部から排出させることができる。これにより、回路基板側への水の入り込みをさらに抑制することができる。
本発明によれば、良好な組立作業性を確保しつつがたつきの抑制効果及び防水性を得ることが可能な電子ユニットを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係る電子ユニットの上方側から視た分解斜視図である。 本実施形態に係る電子ユニットの下方側から視た分解斜視図である。 本実施形態に係る電子ユニットの前後方向に沿う断面図である。 本実施形態に係る電子ユニットの組み立て前における前後方向に沿う断面図及び一部の拡大図である。 図1に示したハウジングと上部ケースとの係合箇所の構造を示す図であって、(a)は組付け前における一部を断面視した斜視図、(b)は組付け状態における一部を断面視した斜視図である。 図1に示したハウジングの構造を示す図であって、(a)はハウジングの側方から視た部分斜視図、(b)はハウジングの下方側から視た部分斜視図である。 本実施形態に係る電子ユニットにおける上部ケースの一部を破断した部分斜視図である。 上部ケースの組付け状態を示す図であって、(a)及び(b)は、それぞれ上部ケースを断面視した部分斜視図である。 上部ケースの組付け状態を示す図であって、(a)及び(b)は、それぞれ上部ケースを断面視した部分斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子ユニット10の上方側から視た分解斜視図である。図2は、本実施形態に係る電子ユニット10の下方側から視た分解斜視図である。図3は、本実施形態に係る電子ユニット10の前後方向に沿う断面図である。図4は、本実施形態に係る電子ユニット10の組み立て前における前後方向に沿う断面図である。
図1~図4に示すように、本実施形態に係る電子ユニット10は、回路基板20と、コネクタ30と、筐体60と、を有している。この電子ユニット10は、例えば、自動車等の車両に搭載される車載電子制御ユニット(ECU)であり、コネクタ30には、ワイヤハーネスの端部に設けられた相手側コネクタ(図示略)が接続される。
回路基板20は、平面視矩形状のプリント配線板であり、銅箔などからなる導体パターンが下面に形成されている。この回路基板20の上面には、電子制御回路を構成する種々の電子部品(図示略)が実装され、これらの電子部品が導体パターンと電気的に接続されている。この回路基板20は、上面の一縁部がコネクタ実装部21とされており、コネクタ実装部21には、複数のスルーホール22が形成されている。また、回路基板20の両側縁近傍には、挿通孔24が形成されている。
コネクタ30は、ハウジング31と、複数の端子50とを有している。ハウジング31は、例えば、電気絶縁性を有する合成樹脂材料から成形されている。ハウジング31は、上面部32と、両側面部33と、下面部34とを有する正面視矩形状に形成されている。
ハウジング31は、その前方側(図3中、左側)に、複数の嵌合凹部35を有しており、これらの嵌合凹部35に、相手側コネクタが嵌合される。ハウジング31は、その後方側に複数の端子孔36を有する隔壁37を有しており、この隔壁37によって嵌合凹部35の後方側が閉塞されている。隔壁37の前面には、ガイド突起38が形成されている。
ガイド突起38は、各嵌合凹部35内に設けられており、隔壁37から前方へ向かって突設されている。これらのガイド突起38は、嵌合凹部35に嵌合される相手側コネクタを挿入ガイドする。
図5は、図1に示したハウジング31と上部ケース61との係合箇所の構造を示す図であって、図5の(a)は組付け前における一部を断面視した斜視図、図5の(b)は組付け状態における一部を断面視した斜視図である。図6は、図1に示したハウジング31の構造を示す図であって、図6の(a)はハウジング31の側方から視た部分斜視図、図6の(b)はハウジング31の下方側から視た部分斜視図である。図7は、本実施形態に係る電子ユニット10における上部ケース61の一部を破断した部分斜視図である。
図5の(a),(b)、図6の(a),(b)に示すように、ハウジング31は、その外周面31aに、突条としてのシールリブ41を有している。シールリブ41は、ハウジング31の外周面31aにおける全周にわたって形成されている。即ち、外周面31aから外側へ突出するシールリブ41は、後述する筐体60の開口部60aの開口周縁方向に沿って延設されている。
このシールリブ41は、ハウジング31の外周面31aから外側へ向かって延びる立上げ部42と、この立上げ部42の上縁部からハウジング31の前方へ延びる庇部43とを有する断面視略L字状に形成されている。庇部43は、ハウジング31の外周面31aに対して隙間をあけて配置されている。また、庇部43は、その前縁部におけるハウジング31側に、端部へ向かって次第にハウジング31から離間する傾斜面43aを有している。
図6の(a)に示すように、シールリブ41は、ハウジング31の側面部33から張り出した立上げ部42に、突起部44を有している。この突起部44は、立上げ部42におけるハウジング31の後方側の面に形成されて後方へ突出している。また、この突起部44は、ハウジング31の高さ方向における下方寄りに配置されている。
また、図6の(b)に示すように、ハウジング31の下面部34側における庇部43の両端部には、切欠き部45が形成されている。
図5の(a)及び図7に示すように、ハウジング31における上面部32には、シールリブ41における庇部43との対向位置に、ハウジング31の外周面31aから僅かに膨出する導水面部46が形成されている。この導水面部46は、ハウジング31の幅方向に沿って形成されている。この導水面部46は、ハウジング31の中央部から両側部へ向かって緩やかに下方へ傾斜されている。
端子50は、例えば、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の導電性を有する金属材料から形成されている。端子50は、棒状に形成されており、中間部で屈曲されてL字状に形成されている。端子50は、一端側が接続部51とされ、他端側が脚部53とされている。端子50は、一端側の接続部51がハウジング31の隔壁37に形成された端子孔36に、ハウジング31の後方側から圧入されている。これにより、各端子50は、接続部51がハウジング31の嵌合凹部35内に突設された状態でハウジング31に固定されている。ハウジング31に固定された端子50は、その脚部53がハウジング31の下方側へ向けられており、ハウジング31の下面部34よりも下方側に突出されている。なお、端子50は、ハウジング31に対してインサート成形によって固定されてもよい。
コネクタ30は、回路基板20の上面のコネクタ実装部21に実装される。このコネクタ実装部21に実装されるコネクタ30は、各端子50の脚部53が、回路基板20のコネクタ実装部21に形成されたスルーホール22に挿し込まれる。そして、これらのスルーホール22に挿し込まれた端子50の脚部53は、回路基板20の下面に形成された導体パターンのランドにはんだ付けされて電気的に接続される。
このように、回路基板20の上面のコネクタ実装部21に実装されたコネクタ30は、ハウジング31の下面部34に形成されたシールリブ41の立上げ部42に回路基板20の縁部が当接されて位置決めされる。そして、この状態で、コネクタ30は、ハウジング31の前方側の一部が回路基板20の縁部から張り出すように配置される。
回路基板20を覆う筐体60は、上部ケース61と、下部ケース62とから構成されている。上部ケース61は、回路基板20に対して上面側から組付けられ、下部ケース62は、回路基板20に対して下面側から組付けられる。即ち、筐体60は、コネクタ30におけるハウジング31の一部である嵌合凹部35を露出させる開口部60aを上部ケース61と下部ケース62とで画成するようにして回路基板20を囲っている。
上部ケース61は、下方及び前方が開放された箱型に形成されており、コネクタ30が実装された回路基板20に対して上面側から被せられて組付けられる。上部ケース61は、例えば、電気絶縁性を有する合成樹脂から成形されたもので、上板部63と、両側板部64と、後板部65とを有している。側板部64には、その内面側に、ネジ穴66を有する固定部67が形成されている。また、側板部64には、その下縁部に、ボルト挿通孔68が形成された固定片69が側方へ延在されている。
図4に示すように、上部ケース61には、上板部63及び側板部64の前縁部における内面側に、肉厚部63a,64aがそれぞれ形成されている。上板部63及び側板部64の肉厚部63a,64aには、係合溝71が開口部60aの開口周縁方向に沿って形成されている。この係合溝71には、コネクタ30のハウジング31に形成されたシールリブ41が係合される。
下部ケース62は、板状に形成されており、回路基板20に対して、下面側から組付けられる。下部ケース62は、例えば、電気絶縁性を有する合成樹脂から成形されたもので、両側部寄りには、回路基板20への装着方向へ突出する固定板部81が形成されている。固定板部81には、回路基板20に形成された挿通孔24と連通する固定孔83が形成されている。また、下部ケース62の前縁部には、上方へ立ち上がる係止板部85が形成されている。この係止板部85は、コネクタ30のハウジング31に形成されたシールリブ41における庇部43の前縁部を係止する。
次に、上述した電子ユニット10を組み立てる場合について説明する。
図8は、上部ケース61の組付け状態を示す図であって、図8の(a),(b)は、それぞれ上部ケース61を断面視した部分斜視図である。図9は、上部ケース61の組付け状態を示す図であって、図9の(a),(b)は、それぞれ上部ケース61を断面視した部分斜視図である。
まず、回路基板20の上面のコネクタ実装部21にコネクタ30を実装する(図4参照)。具体的には、コネクタ30の端子50の脚部53を回路基板20のスルーホール22に挿し込んでハウジング31を回路基板20の上面に配置させ、端子50の脚部53を導体パターンのランドにはんだ付けする。
次に、コネクタ30を実装させた回路基板20に上部ケース61を被せる。このとき、図8の(a),(b)に示すように、上部ケース61に形成された係合溝71における側板部64に形成された部分に、ハウジング31の側面部33に形成されたシールリブ41を係合させる。これにより、上部ケース61は、シールリブ41によって挿入ガイドされ、回路基板20に位置決めされる。また、図9の(a)に示すように、上部ケース61が回路基板20側へ押下され、上部ケース61の側板部64がシールリブ41の立上げ部42に形成された突起部44に達する。そして、上部ケース61がさらに押下されると、図9の(b)に示すように、上部ケース61の側板部64に形成された係合溝71の後方側の内面71bがハウジング31のシールリブ41に形成された突起部44に乗り上げる。これにより、コネクタ30のハウジング31に対して上部ケース61が相対的に後方へ変位される。
このようにして回路基板20に上部ケース61を被せると、上部ケース61の係合溝71における上板部63に形成された部分に、ハウジング31の上面部32に形成されたシールリブ41が入り込む。また、上部ケース61の側板部64の内面側に形成された固定部67のネジ穴66が回路基板20の挿通孔24に連通された状態となる。
その後、回路基板20の下面側に下部ケース62を組付ける。具体的には、下部ケース62の係止板部85をコネクタ30のハウジング31の下方において、シールリブ41の庇部43の前縁部に係止させながら、回路基板20の下面側から下部ケース62をあてがい、回路基板20の挿通孔24に固定板部81の固定孔83を連通させる。この状態で、下部ケース62の固定孔83及び回路基板20の挿通孔24へネジ90を挿し込み、固定部67のネジ穴66にねじ込む。すると、ネジ90によって回路基板20に上部ケース61及び下部ケース62が締結されて固定される。そこで、コネクタ30が実装された回路基板20が上部ケース61と下部ケース62とからなる筐体60によって覆われる(図3参照)。
このように、回路基板20に上部ケース61及び下部ケース62からなる筐体60を組付けることで、上部ケース61の係合溝71にハウジング31のシールリブ41が入り込んで係合される。
また、上部ケース61の係合溝71にハウジング31のシールリブ41が入り込んで係合されると、これらの係合溝71とシールリブ41との係合箇所には、ハウジング31の外周面31aと、シールリブ41と、係合溝71の前方側の内面71aとによって囲われた空間部Sが形成される(図5の(b)及び図7参照)。すると、上部ケース61の前縁部とハウジング31の外周面31aとの隙間から水が浸入したとしても、この空間部Sに浸入した水は毛管現象による浸透が阻止されることとなり、上部ケース61によって覆われた回路基板20側への浸水が抑えられることとなる。
しかも、ハウジング31の側面部33に設けられたシールリブ41の立上げ部42に形成された突起部44によって、ハウジング31に対して上部ケース61が相対的に後方へ変位されるので、シールリブ41における庇部43の前縁部が係合溝71の前方側の内面71aに押し付けられる。したがって、空間部Sに入り込んだ水が、シールリブ41の庇部43の前縁部と係合溝71の前方側の内面71aとの隙間を通して回路基板20側へ入り込むのがさらに抑制される。また、シールリブ41の庇部43の前縁部が係合溝71の前方側の内面71aに押し付けられることにより、上部ケース61がコネクタ30に対してがたつきなく組付けられた状態とされる。
このようにして組み立てられた電子ユニット10は、筐体60を構成する上部ケース61に形成された固定片69のボルト挿通孔68に通したボルト(図示略)を車両のボディに形成されたネジ孔にねじ込むことでボディに取り付けられる。
以上、説明したように、本実施形態に係る電子ユニット10によれば、上部ケース61を組付けることにより、係合溝71にシールリブ41が係合されると、これらの係合溝71とシールリブ41との係合箇所には、ハウジング31の外周面31aと、シールリブ41と、係合溝71の前方側の内面71aとによって囲われた空間部Sが形成される。これにより、上部ケース61の前縁部とハウジング31の外周面31aとの隙間から水が浸入したとしても、この空間部Sに浸入した水は毛管現象による浸透が阻止され、これより内方の回路基板20側への浸水が防止される。また、係合溝71へのシールリブ41の係合によってコネクタ30のハウジング31に対する上部ケース61のがたつきが抑えられる。したがって、煩雑な防水シール材の塗布作業等を行うことなく、良好な組立作業性を確保しつつ、上部ケース61のがたつきを抑え、しかも、防水性を確保することができる。
また、本実施形態に係る電子ユニット10によれば、上部ケース61の側板部64に形成された係合溝71の後方側の内面71bがハウジング31のシールリブ41に形成された突起部44を乗り上げることにより、上部ケース61がハウジング31に対して後方へ変位される。すると、シールリブ41の庇部43の前縁部が係合溝71の前方側の内面71aに押し付けられる。したがって、空間部Sに入り込んだ水が、シールリブ41の庇部43の前縁部と係合溝71の前方側の内面71aとの隙間を通して回路基板20側へ入り込むのをさらに抑制することができる。
さらに、本実施形態に係る電子ユニット10によれば、ハウジング31の上面部32側に形成された空間部Sに入り込んだ水を導水面部46に沿って両側方の空間部Sへ導いて排出することができる。また、空間部Sに入り込んで下方へ導かれた水を切欠き部45から排出させることができる。これにより、回路基板20側への水の入り込みをさらに抑制することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る電子ユニットの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 回路基板(20)と、
前記回路基板(20)の上面に実装されたコネクタ(30)と、
前記コネクタ(30)のハウジング(31)の一部を露出させる開口部(60a)を画成するようにして前記回路基板(20)を囲う筐体(60)と、
を備えた電子ユニット(10)であって、
前記筐体(60)は、前記回路基板(20)の上面側から組付けられる上部ケース(61)と、前記回路基板(20)の下面側から組付けられる下部ケース(62)と、を有し、
前記ハウジング(31)には、外周面(31a)から外側へ突出する突条(シールリブ41)が前記開口部(60a)の開口周縁方向に沿って延設され、
少なくとも前記上部ケース(61)には、前記突条(シールリブ41)が係合される係合溝(71)が延設され、
前記突条(シールリブ41)は、前記外周面(31a)から外側へ向かって延びる立上げ部(42)と、前記立上げ部(42)の上縁部から前記ハウジング(31)の前方へ延びる庇部(43)とを有する断面視略L字状に形成され、
前記係合溝(71)に前記突条(41)が係合されることにより、前記外周面(31a)と、前記突条(41)と、前記係合溝(71)の前方側の内面(71a)とによって囲われた空間部(S)が形成される
ことを特徴とする電子ユニット。
[2] 前記ハウジング(31)は、正面視矩形状に形成され、
前記上部ケース(61)は、前記ハウジング(31)の上面部(32)を覆う上板部(63)と、前記ハウジング(31)の側面部(33)を覆う側板部(64)とを有し、
前記ハウジング(31)における前記外周面(31a)の全周にわたって前記突条(41)が形成され、
前記上部ケース(61)の前記上板部(63)及び前記側板部(64)に前記係合溝(71)が形成されている
ことを特徴とする上記[1]に記載の電子ユニット。
[3] 前記ハウジング(31)における前記側面部(33)に設けられた前記突条(シールリブ41)の前記立上げ部(42)には、前記ハウジング(31)の後方へ突出する突起部(44)が形成され、
前記側板部(64)に形成された前記係合溝(71)の後方側の内面(71b)が前記突起部(44)を乗り上げることにより、前記上部ケース(61)が前記ハウジング(31)に対して後方へ変位される
ことを特徴とする上記[2]に記載の電子ユニット。
[4] 前記ハウジング(31)における前記上面部(32)には、前記突条(シールリブ41)における前記庇部(43)との対向位置に、少なくとも一側部へ向かって下方へ傾斜された導水面部(46)が形成されている
ことを特徴とする上記[2]または[3]に記載の電子ユニット。
[5] 前記ハウジング(31)の下面部(34)側における前記庇部(43)には、切欠き部(45)が形成されている
ことを特徴とする上記[2]~[4]のいずれか一つに記載の電子ユニット。
10…電子ユニット
20…回路基板
30…コネクタ
31a…外周面
41…シールリブ(突条)
42…立上げ部
43…庇部
60…筐体
61…上部ケース
62…下部ケース
71…係合溝
S…空間部

Claims (5)

  1. 回路基板と、
    前記回路基板の上面に実装されたコネクタと、
    前記コネクタのハウジングの一部を露出させる開口部を画成するようにして前記回路基板を囲う筐体と、
    を備えた電子ユニットであって、
    前記筐体は、前記回路基板の上面側から組付けられる上部ケースと、前記回路基板の下面側から組付けられる下部ケースと、を有し、
    前記ハウジングには、外周面から外側へ突出する突条が前記開口部の開口周縁方向に沿って延設され、
    記上部ケースには、前記突条が係合される係合溝が延設され、
    前記突条は、前記外周面から外側へ向かって延びる立上げ部と、前記立上げ部の上縁部から前記ハウジングの前方へ延びる庇部とを有する断面視略L字状に形成され、
    前記ハウジングと前記上部ケースとの係合箇所に防水シール材を介在させることなく、前記係合溝に前記突条が係合されることにより、前記外周面と、前記突条と、前記係合溝の前方側の内面とによって囲われた空間部が形成されることで、前記上部ケースの前縁部と前記外周面との隙間から前記空間部に浸入した水は毛管現象による浸透が阻止され、内方の前記回路基板側への浸水が抑えられる
    ことを特徴とする電子ユニット。
  2. 前記ハウジングは、正面視矩形状に形成され、
    前記上部ケースは、前記ハウジングの上面部を覆う上板部と、前記ハウジングの側面部を覆う側板部とを有し、
    前記ハウジングにおける前記外周面の全周にわたって前記突条が形成され、
    前記上部ケースの前記上板部及び前記側板部に前記係合溝が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ユニット。
  3. 前記ハウジングにおける前記側面部に設けられた前記突条の前記立上げ部には、前記ハウジングの後方へ突出する突起部が形成され、
    前記側板部に形成された前記係合溝の後方側の内面が前記突起部を乗り上げることにより、前記上部ケースが前記ハウジングに対して後方へ変位される
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子ユニット。
  4. 前記ハウジングにおける前記上面部には、前記突条における前記庇部との対向位置に、少なくとも一側部へ向かって下方へ傾斜された導水面部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電子ユニット。
  5. 前記ハウジングの下面部側における前記庇部には、切欠き部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載の電子ユニット。
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