JP7347998B2 - 遮断器 - Google Patents

遮断器 Download PDF

Info

Publication number
JP7347998B2
JP7347998B2 JP2019156645A JP2019156645A JP7347998B2 JP 7347998 B2 JP7347998 B2 JP 7347998B2 JP 2019156645 A JP2019156645 A JP 2019156645A JP 2019156645 A JP2019156645 A JP 2019156645A JP 7347998 B2 JP7347998 B2 JP 7347998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
movable
side electrode
fixed
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019156645A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021034335A (ja
Inventor
幸三 田村
深大 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority to JP2019156645A priority Critical patent/JP7347998B2/ja
Publication of JP2021034335A publication Critical patent/JP2021034335A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7347998B2 publication Critical patent/JP7347998B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)

Description

本発明は遮断器に係り、特に、相対向する電極の可動側が操作器等の駆動部により駆動されるものに好適な遮断器に関する。
遮断器に関する従来技術としては、特許文献1に記載されている真空遮断器を挙げることができる。この特許文献1には、真空遮断器の重量やサイズを増加させることなく、真空遮断器の開閉動作に伴う衝撃や振動による応力を軽減して操作機構部の筺体の撓みを低減し、開閉動作に対する信頼性を向上させるために、少なくとも固定側電極及び可動側電極が格納され、周囲がモールド部で覆われている真空バルブと、駆動軸を介して連結されて前記可動側電極を駆動する操作機構部とを備え、前記真空バルブ(固定側電極及び可動側電極)と前記駆動軸及び前記操作機構部が直線状に配置されていると共に、前記真空バルブのモールド部と前記操作機構部に跨り両者を固定する固定部材を備えていることが記載されている。
特開2018-147643号公報
しかしながら、上述した特許文献1の真空遮断器は、真空バルブ(固定側電極及び可動側電極)と駆動軸及び駆動部である操作機構部が直線状に配置されているため、固定側電極と可動側電極が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する際に、可動側電極が固定側電極にぶつかる(接触する)ことによる操作機構部からの駆動力が直接固定側電極に掛ることになる。
このため、固定側電極と可動側電極が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する時、可動側電極が固定側電極にぶつかる(接触する)際の衝撃で、可動側電極に反発応力が加わり、一時的に可動側電極が固定側電極との接続状態が外れてしまう(可動側電極と固定側電極が完全な非接触状態となってしまう)恐れがある。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、固定側電極と可動側電極が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する時、可動側電極が固定側電極にぶつかる(接触する)衝撃が発生したとしても、可動側電極に反発応力が加わることがなく、一時的に可動側電極が固定側電極との接続状態が外れることのない遮断器を提供することにある。
本発明の遮断器は、上記目的を達成するために、固定側電極と、該固定側電極と対向配置され電気的に接触する可動側電極と、該可動側電極を駆動する駆動部とを備えた遮断器であって、
前記固定側電極と前記可動側電極との接触時(駆動最終時)における前記駆動部の駆動力を、駆動途中の駆動終盤時の駆動力より強くして前記可動側電極を前記固定側電極に押し付けるように制御する制御部を備え、
前記制御部による前記駆動力の制御は、駆動電流若しくは駆動電圧の大小で行うか、或いはデジタルによるパルス駆動として単位時間当たりのパルス幅若しくはパルス数により行うことを特徴とする。
本発明によれば、固定側電極と可動側電極が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する時、可動側電極が固定側電極にぶつかる(接触する)衝撃が発生したとしても、可動側電極に反発応力が加わることがなく、一時的に可動側電極が固定側電極との接続状態が外れることはない。
本発明の遮断器の一例として真空遮断器を示す断面図である。 本発明の遮断器の実施例1である真空遮断器の駆動開始時(固定側電極と可動側電極が非接触時)を示す図である。 本発明の遮断器の実施例1である真空遮断器の図2の状態から固定側電極と可動側電極との距離が近づき接触が近い駆動終盤時を示す図である。 本発明の遮断器の実施例1である真空遮断器の固定側電極に可動側電極が接触した駆動最終時を示す図である。 本発明の遮断器の実施例1である真空遮断器の駆動開始時から駆動終盤時、駆動最終時へと可動側電極が移動する際の操作機構部の駆動力の変化を示す図である。 本発明の遮断器の実施例2である真空遮断器の駆動開始時(固定側電極と可動側電極が非接触時)を示す図である。 本発明の遮断器の実施例2である真空遮断器の図の状態から固定側電極と可動側電極との距離が近づき接触が近い駆動終盤時を示す図である。 本発明の遮断器の実施例2である真空遮断器の固定側電極に可動側電極が接触した駆動最終時を示す図である。 本発明の遮断器の実施例2である真空遮断器の駆動開始時から駆動終盤時、駆動最終時へと可動側電極が移動する際の操作機構部の駆動速度の変化を示す図である。 ばねを用いた従来の真空遮断器の固定側電極と可動側電極が非接触の状態を示す図である。 ばねを用いた従来の真空遮断器の固定側電極と可動側電極が接触している状態を示す図である。 本発明の遮断器の実施例3である真空遮断器の固定側電極と可動側電極が非接触の状態を示す図である。 本発明の遮断器の実施例3である真空遮断器の固定側電極と可動側電極が接触している状態を示す図である。 ばねを用いた従来の真空遮断器における可動側電極の駆動速度とばねの反発力との関係を示す図である。 本発明の遮断器の実施例3である真空遮断器における可動側電極の駆動速度とばねの反発力との関係を、ばねを用いた従来の真空遮断器における可動側電極の駆動速度とばねの反発力と比較して示す図である。 本発明の遮断器の実施例4である真空遮断器の固定側電極と可動側電極が接触している状態を示す図である。 本発明の遮断器の実施例5である真空遮断器の固定側電極と可動側電極が接触している状態を示す図である。 本発明の遮断器の実施例6である真空遮断器の固定側電極と可動側電極が非接触の状態を示す図である。 本発明の遮断器の実施例6である真空遮断器の固定側電極と可動側電極が接触している状態を示す図である。 本発明の遮断器の実施例6である真空遮断器の油圧ダンパ接触時と電極接触時における可動側電極の駆動速度の変化を示す図である。 本発明の遮断器の実施例6である真空遮断器の油圧ダンパ接触時と電極接触時における油圧ダンパの制動力の変化を示す図である。 本発明の遮断器の実施例7である真空遮断器の固定側電極と可動側電極が非接触の状態を示す図である。 本発明の遮断器の実施例7である真空遮断器の可動側電極が固定側電極に接触するために移動した際の第1の溝部における固定側電極と可動側電極が非接触の状態の時の突起体の位置を示す図である 図23(a)の状態から可動側電極が左側に移動した時の第1の溝部における突起体の位置を示す図である。 図23(b)の状態から可動側電極が更に左側に移動した時の第2の溝部の曲率部における突起体の位置を示す図である。 図23(c)の状態から可動側電極が更に左側に移動した時の第2の溝部における突起体の位置を示す図である。 本発明の遮断器の実施例8である真空遮断器の固定側電極と可動側電極が接触している状態を示す図である。 本発明の遮断器の実施例8である真空遮断器の固定側電極と可動側電極が非接触の状態を示す図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の遮断器を説明する。なお、各実施例において、同一構成部品には同符号を使用する。
先ず、図1を用いて本発明の遮断器の代表的な例である真空遮断器について説明する。
図1に示す如く、真空遮断器40は、エポキシ樹脂等の固体絶縁物により一体注型(モールド)されて形成された(周囲がモールド部1Aで覆われた)真空バルブ1と、固定側ケーブルブッシング導体15の周囲がモールドされている固定側ケーブルブッシング2と、可動側ケーブルブッシング導体16の外部の周囲がモールドされている可動側ケーブルブッシング3と、後述する可動側電極13を操作する駆動部である操作機構部4とで概略構成されている。通常、エポキシ樹脂等の固体絶縁物により一体注型された真空バルブ1は、モールド真空バルブと呼ばれている。なお、特に図示しないが、モールド部分は通常接地されている。
上述した真空バルブ1は、円筒絶縁材5の一端に接合された固定側端板6と、固定側端板6を気密に貫通する固定側導体7と、円筒絶縁材5の他端に接合された可動側端板8と、可動側端板8に一端が接合され、可動部の駆動を許容する蛇腹形状のベローズ9と、ベローズ9を気密に貫通し真空を維持しながら軸方向に駆動する可動側導体10とから構成され、その内部圧力は、およそ10-2Pa以下の真空に保たれている。
その真空バルブ1の内部には、円筒絶縁材5で支持された浮遊電位金属11と、固定側導体7の端部に接続された固定側電極12と、可動側導体10の端部に接続された可動側電極13とが配置されている。
可動側導体10は操作用絶縁ロッド14に接続され、操作用絶縁ロッド14は操作機構部4に収納され、電極対に接触荷重を加えるワイプ機構と連結された操作器に接続されている。操作用絶縁ロッド14の周囲空間には、空気や六フッ化硫黄などの絶縁ガス18が充填されている。
また、図示しない操作器の駆動に連動して操作用絶縁ロッド14を介して可動側電極13が駆動することで、固定側電極12と可動側電極13の接離、即ち、真空バルブ1の開状態と閉状態を切り替えることができる。なお、図1の真空バルブ1は、開状態を示している。
固定側ケーブルブッシング2は、固定側ケーブルブッシング導体15を真空バルブ1の固定側導体7に電気的に接続して、また、可動側ケーブルブッシング3は、可動側ケーブルブッシング導体16を真空バルブ1の可動側に配置して、真空バルブ1と一緒にエポキシ樹脂等の固体絶縁物により一体注型されており、真空バルブ1の可動側導体10と可動側ケーブルブッシング導体16は、摺動通電可能な接触子17を介して電気的に接続され、固定側ケーブルブッシング2と可動側ケーブルブッシング3に、図示しない電源側ケーブルや負荷側ケーブルがそれぞれ接続されることで、運転できる構成となっている。
また、図1に示す真空遮断器40は、真空バルブ(固定側電極12及び可動側電極13)1と駆動軸(可動側導体10、操作用絶縁ロッド14)及び駆動部である操作機構部4とがほぼ直線状に配置されていると共に、真空バルブ1の周囲のモールド部1Aと操作機構部4とに跨り、両者を一体に固定する固定部材19を有した構成となっている。
このように、図1に示す真空遮断器40は、真空バルブ(固定側電極12及び可動側電極13)1と駆動軸(可動側導体10、操作用絶縁ロッド14)及び操作機構部4とがほぼ直線状に配置されているため、固定側電極12と可動側電極13が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する際に、可動側電極13が固定側電極12にぶつかる(接触する)ことによる操作機構部4からの駆動力が、操作用絶縁ロッド14、可動側導体10及び可動側電極13を介して直接固定側電極12に掛ることになる。
このことから、固定側電極12と可動側電極13が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する時、可動側電極13が固定側電極12にぶつかる(接触する)際の衝撃で、可動側電極13に反発応力が加わり、一時的に可動側電極13が固定側電極12との接続状態が外れてしまう(可動側電極13と固定側電極12が完全な非接触状態となってしまう)恐れがある。
これを解決するのが本発明の遮断器であり、本発明の遮断器の一例である真空遮断器40では、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時)における駆動部である操作機構部4の駆動力を、駆動途中の駆動終盤時の駆動力より強くして可動側電極13を固定側電極12に押し付けるように制御する制御部を備えているか、或いは、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時)における駆動部である操作機構部4の駆動速度を、駆動途中の駆動終盤時の駆動速度より小さくして可動側電極13を固定側電極12に押し付けるように制御する制御部又はばねを備えていることを特徴とする。
以下、上記操作機構部4の駆動力を、駆動途中の駆動終盤時の駆動力より強くして可動側電極13を固定側電極12に押し付けるように制御部で制御する具体例、及び上記操作機構部4の駆動速度を、駆動途中の駆動終盤時の駆動速度より小さくして可動側電極13を固定側電極12に押し付けるように制御部又はばねで制御する具体例について説明する。
図2、図3、図4及び図5に、本発明の遮断器の実施例1として操作機構部4の駆動力を、駆動途中の駆動終盤時の駆動力より強くして可動側電極13を固定側電極12に押し付けるように制御部で制御する例を示す。
図2、図3及び図4は、図1に示した真空遮断器40の概略構成であり、図2は真空遮断器40の駆動開始時(a)(固定側電極12と可動側電極13が非接触時)を、図3は図2の状態から固定側電極12と可動側電極13との距離が近づき接触が近い駆動終盤時(b)を、図4は固定側電極12に可動側電極13が接触した駆動最終時(c)をそれぞれ示し、図5は駆動開始時(a)から駆動終盤時(b)、駆動最終時(c)へと可動側電極13が移動する際の操作機構部4の駆動力の変化を示す。
図2、図3及び図4に示す本実施例では、操作機構部4に制御部20Aを備え、この制御部20Aで、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時(c))における操作機構部4の駆動力を、駆動途中の駆動終盤時(b)の駆動力より強くして可動側電極13を固定側電極12に押し付けるように制御している。
即ち、制御部20Aで、図5に示すように、駆動開始時(a)には操作機構部4の駆動力を最も大きい“大”にし、図2の状態から固定側電極12と可動側電極13との距離が近づき接触が近い図3の状態の駆動終盤時(b)には操作機構部4の駆動力を最も小さい“小”にし、固定側電極12に可動側電極13が接触した図4の駆動最終時(c)には操作機構部4の駆動力を駆動終盤時(b)の駆動力より大きい“中”にして可動側電極13を固定側電極12に押し付けるようにしている。
なお、上記した制御部20Aによる操作機構部4の駆動力の制御は、駆動電流若しくは駆動電圧の大小で行うか、或いはデジタルによるパルス駆動として単位時間当たりのパルス幅若しくはパルス数により行うものである。
このように、制御部20Aで、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時(c))における操作機構部4の駆動力を、駆動途中の駆動終盤時(b)の駆動力より強く(大きく)して可動側電極13を固定側電極12に押し付けるように制御することにより、固定側電極12と可動側電極13が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する時、可動側電極13が固定側電極12にぶつかる(接触する)衝撃が発生したとしても、駆動最終時(c)における操作機構部4の駆動力を、駆動途中の駆動終盤時(b)の駆動力より強くして可動側電極13を固定側電極12に押し付けているので、可動側電極13への反発を抑制でき、可動側電極13に反発応力が加わることがなく、一時的に可動側電極13が固定側電極12との接続状態が外れることはない。
図6、図7、図8及び図9に、本発明の遮断器の実施例2として固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時(c))における操作機構部4の駆動速度を、駆動途中の駆動終盤時(b)の駆動速度より小さくして可動側電極13を固定側電極12に押し付けるように制御部で制御する例を示し、固定側電極12と可動側電極13との接触前に、操作機構部4の駆動速度を最高速度より低下させるように制御する例を示す。
図6、図7及び図8は、図1に示した真空遮断器40の概略構成であり、図6は真空遮断器40の駆動開始時(a)(固定側電極12と可動側電極13が非接触時)を、図7は図6の状態から固定側電極12と可動側電極13との距離が近づき接触が近い駆動終盤時(b)を、図8は固定側電極12に可動側電極13が接触した駆動最終時(c)をそれぞれ示し、図9は駆動開始時(a)から駆動終盤時(b)、駆動最終時(c)へと可動側電極13が移動する際の操作機構部4の駆動速度の変化を示す。
図6、図7及び図8に示す本実施例では、操作機構部4に制御部20Bを備え、この制御部20Bで、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時(c))における操作機構部4の駆動速度を、駆動途中の駆動終盤時(b)の駆動速度より小さくして可動側電極13を固定側電極12に押し付けるように制御している。
即ち、制御部20Bで、図9に示すように、駆動開始時(a)には操作機構部4の駆動速度を零にし、図6の状態から固定側電極12と可動側電極13との距離が近づき接触が近い図7の状態の駆動終盤時(b)には操作機構部4の駆動速度を最高速度にし、固定側電極12に可動側電極13が接触した図8の駆動最終時(c)には操作機構部4の駆動速度を駆動終盤時(b)の駆動速度(最高速度)より小さくして可動側電極13を固定側電極12に押し付けるようにしている。
このように、制御部20Bで、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時(c))における操作機構部4の駆動速度を、駆動途中の駆動終盤時(b)の駆動速度より小さくして可動側電極13を固定側電極12に押し付けるように制御、即ち、固定側電極12と可動側電極13との接触前に、操作機構部4の駆動速度を最高速度より低下させるように制御部20Bで制御することにより、固定側電極12と可動側電極13が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する時、可動側電極13が固定側電極12にぶつかる(接触する)衝撃が発生したとしても、駆動最終時(c)における操作機構部4の駆動速度を、駆動途中の駆動終盤時(b)の駆動速度より小さくして可動側電極13を固定側電極12に押し付けているので、可動側電極13への反発を抑制でき、可動側電極13に反発応力が加わることがなく、一時的に可動側電極13が固定側電極12との接続状態が外れることはない。
図12、図13及び図15に、本発明の遮断器の実施例3として、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時)における操作機構部4の駆動速度を、ばねで制御する例を示す。
先ず、図10及び図11を用いて、従来の構成における課題について説明する。図10及び図11は、図1に示した真空遮断器40の概略構成であり、図10は固定側電極12と可動側電極13が非接触の状態、図11は固定側電極12と可動側電極13が接触している状態を示す。
図10及び図11に示すように、絶縁体で構成された駆動軸である操作用絶縁ロッド14の可動側電極13とは反対側の先端にはばね21が設置されており、このばね21は、操作機構部4に形成された中空部4a内に配置されている。
上記したばね21は、図10に示す固定側電極12と可動側電極13が非接触(OFF時)の状態では圧縮状態であり、この状態からばね21の圧縮状態を解放すると図11に示す固定側電極12と可動側電極13が接触するが、この際、図14に示すように、ばね21の圧縮解放後、ばね21の力で可動側電極13は徐々に速度を上げ、やがて固定側電極12と接触時(ON時)には、可動側電極13は最高速度となる。
固定側電極12と可動側電極13の接触時(ON時)に、可動側電極13が最高速度となるため、その分反発力も大きくなり反発力が増大し、収束までに時間がかかってしまうという課題があった。
この課題を解決するのが、図12及び図13に示す実施例3である。
図12及び図13は、図1に示した真空遮断器40の概略構成であり、図12は固定側電極12と可動側電極13が非接触の状態、図13は固定側電極12と可動側電極13が接触している状態を示す。
図12及び図13に示す実施例3は、絶縁体で構成された駆動軸である操作用絶縁ロッド14の可動側電極13とは反対側の先端に設置され、固定側電極12と可動側電極13の非接触時に圧縮状態となる操作機構部4に形成された中空部4a内に配置された第1のばね21Aと、この第1のばね21Aとは別に操作用絶縁ロッド14に一端が第1の支持部材23を介して接続され、操作機構部4に他端が第2の支持部材24を介して接続されていると共に、固定側電極12と可動側電極13の接触時に引っ張り応力となる第2のばね22とを備えて構成されている。
そして、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時)に、第2のばね22の引っ張り応力が最大となるようにし、可動側電極13の駆動速度を減速するようにしている。
このように、圧縮状態の第1のばね21Aに加え、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時)に引っ張り力となる第2のばね22を設け、第2のばね22の引っ張り力が、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時)に最大となるようにすることにより、固定側電極12と可動側電極13が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する時、可動側電極13が固定側電極12にぶつかる(接触する)衝撃が発生したとしても、駆動最終時における操作機構部4の駆動速度を低下させて可動側電極13を固定側電極12に押し付けているので、可動側電極13への反発を抑制でき、可動側電極13に反発応力が加わることがなく、一時的に可動側電極13が固定側電極12との接続状態が外れることはない。
図14に示すように(第2のばね22がない場合)、ばね21の圧縮解放後、ばね21の力で可動側電極13は徐々に速度を上げ、やがて固定側電極12と接触時(ON時)には、可動側電極13は最高速度となることは上述したが、図15に示すように、第2のばね22がある場合には、第2のばね22がない場合に比べて、固定側電極12との接触時(ON時)の可動側電極13の最高速度が低下していることが分かる。
また、図15から分かるように、第1のばね21Aの反発力の最小値が、第2のばね22の引っ張り力の最大値より大きくなければ、固定側電極12と可動側電極13との接触が外れてしまうので、第1のばね21Aの反発力の最小値は、第2のばね22の引っ張り力の最大値より大きいことが重要である。
図16に、本発明の遮断器の実施例4として、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時)における操作機構部4の駆動速度を、ばねで制御する例を示す。
図16は、図1に示した真空遮断器40の概略構成であり、固定側電極12と可動側電極13が接触している状態を示す。
図16に示す実施例4は、絶縁体で構成された駆動軸である操作用絶縁ロッド14の可動側電極13とは反対側の先端に設置され、操作機構部4に形成された中空部4a内に配置された第1のばね21Aと、この第1のばね21Aの外周に、操作用絶縁ロッド14に一端が第1の支持部材23aを介して接続され、操作機構部4に他端が第2の支持部材24aを介して接続されると共に、第1のばね21Aと同軸上に配置された第2のばね25とを備え、第2のばね25の巻き数を第1のばね21Aの巻き数より少なくし、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時)での第2のばね25の引っ張り力を、一時的に第1のばね21Aの引っ張り力より大きくし、可動側電極13の固定側電極12との接触速度を低減するようにしている。
このように、第1のばね21Aの外周に、第1のばね21Aと同軸上に配置された第2のばね25の巻き数を第1のばね21Aの巻き数より少なくし、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時)での第2のばね25の引っ張り力を、一時的に第1のばね21Aの引っ張り力より大きくし、可動側電極13の固定側電極12との接触速度を低減することにより、固定側電極12と可動側電極13が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する時、可動側電極13が固定側電極12にぶつかる(接触する)衝撃が発生したとしても、駆動最終時における操作機構部4の駆動速度を低下させて可動側電極13を固定側電極12に押し付けているので、可動側電極13への反発を抑制でき、可動側電極13に反発応力が加わることがなく、一時的に可動側電極13が固定側電極12との接続状態が外れることはない。
図17に、本発明の遮断器の実施例5として、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時)における操作機構部4の駆動速度を、電磁石で制御する例を示す。
図17は、図1に示した真空遮断器40の概略構成であり、固定側電極12と可動側電極13が接触している状態を示す。
図17に示す実施例5は、絶縁体で構成された駆動軸である操作用絶縁ロッド14の可動側電極13とは反対側の先端に設置され、操作機構部4に形成された中空部4a内に配置された第1のばね21Aと、この第1のばね21Aの外周に、操作用絶縁ロッド14に一端が第1の支持部材23aを介して接続され、操作機構部4に他端が第2の支持部材24aを介して接続されると共に、第1のばね21Aと同軸上に配置された第2のばね25と、操作用絶縁ロッド14に第1の支持部材23aを介して設置されている磁石受け部27と、この磁石受け部27と対向配置された電磁石26とを備え、固定側電極12と可動側電極13との間の距離が一定以上近づいた段階で、一時的に電磁石26を作動させて磁石受け部27を吸引接触して操作用絶縁ロッド14に減速力を発生させ、駆動途中の駆動終盤時での駆動速度を急減速し、減速後、電磁石26をOFFにして磁石受け部27との吸引接触を開放し、固定側電極12と可動側電極13を低速度で接触させるようにしている。
このように、固定側電極12と可動側電極13との間の距離が一定以上近づいた段階で、一時的に電磁石26を作動させて磁石受け部27を吸引接触して操作用絶縁ロッド14に減速力を発生させ、駆動途中の駆動終盤時での駆動速度を急減速し、減速後、電磁石26をOFFにして磁石受け部27との吸引接触を開放し、固定側電極12と可動側電極13を低速度で接触させることにより、固定側電極12と可動側電極13が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する時、可動側電極13が固定側電極12にぶつかる(接触する)衝撃が発生したとしても、駆動最終時における操作機構部4の駆動速度を低下させて可動側電極13を固定側電極12に押し付けているので、可動側電極13への反発を抑制でき、可動側電極13に反発応力が加わることがなく、一時的に可動側電極13が固定側電極12との接続状態が外れることはない。
図18及び図19に、本発明の遮断器の実施例6として、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時)における操作機構部4の駆動速度を、油圧ダンパで制御する例を示す。
図18及び図19は、図1に示した真空遮断器40の概略構成であり、図18は固定側電極12と可動側電極13が非接触の状態、図19は固定側電極12と可動側電極13が接触している状態を示す。
図18及び図19に示す実施例6は、絶縁体で構成された駆動軸である操作用絶縁ロッド14の可動側電極13とは反対側の先端に設置され、操作機構部4に形成された中空部4a内に配置された第1のばね21Aと、この第1のばね21Aの外周に、操作用絶縁ロッド14に一端が、後述する油圧ダンパ28の先端部28aと接触する接触板を兼ねる第1の支持部材23bを介して接続され、操作機構部4に他端が第2の支持部材24aを介して接続されると共に、第1のばね21Aと同軸上に配置された第2のばね25と、操作用絶縁ロッド14と一緒に動作する接触板を兼ねる第1の支持部材23bと対向して配置され、支持部材29を介して第2の支持部材24aに支持されている油圧ダンパ28とを備え、固定側電極12と可動側電極13とが非接触状態(図18)では第1及び第2のばね21A及び25は圧縮状態で、油圧ダンパ28の先端部28aと接触板を兼ねる第1の支持部材23bの距離が所定値離れており、第1及び第2のばね21A及び25の圧縮状態を解放する力により可動側電極13が固定側電極12に向って図18の左側に移動すると、油圧ダンパ28の先端部28aと接触板を兼ねる第1の支持部材23bの距離が徐々に減少し、やがて、速度が乗った状態で油圧ダンパ28の先端部28aが接触板を兼ねる第1の支持部材23bに接触することにより、油圧ダンパ28が操作用絶縁ロッド14に減速力を発生させ(高速度のため、油圧ダンパ28は硬い状態の反応となり急減速)、駆動途中の駆動終盤時での駆動速度を急減速し、減速後、引き続き可動側電極13は図18の左側に動くが、この時は速度が落ちているため油圧ダンパ28は柔らかい状態となるため、再び速度を向上して、やがて、固定側電極12と可動側電極13とが接触して通電するようにしている。
このように、固定側電極12と可動側電極13とが非接触状態では第1及び第2のばね21A及び25は圧縮状態で、油圧ダンパ28の先端部28aと接触板を兼ねる第1の支持部材23bの距離が所定値離れており、第1及び第2のばね21A及び25の圧縮状態を解放する力により可動側電極13が固定側電極12に向って移動すると、油圧ダンパ28の先端部28aと接触板を兼ねる第1の支持部材23bの距離が徐々に減少し、やがて、速度が乗った状態で油圧ダンパ28の先端部28aが接触板を兼ねる第1の支持部材23bに接触することにより(図20に示すように、油圧ダンパ28の接触時に可動側電極13の駆動速度が最高速度になっている)、油圧ダンパ28が操作用絶縁ロッド14に減速力を発生させ(図21に示すように、油圧ダンパ28の制動力が最大になっている)、駆動途中の駆動終盤時での駆動速度を急減速し(図20に示すように、可動側電極13の駆動速度が急激に減少している)、減速後、再び可動側電極13が固定側電極12に向って移動して固定側電極12と可動側電極13とが接触することにより、固定側電極12と可動側電極13が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する時、可動側電極13が固定側電極12にぶつかる(接触する)衝撃が発生したとしても、駆動最終時における操作機構部4の駆動速度を低下させて可動側電極13を固定側電極12に押し付けているので、可動側電極13への反発を抑制でき、可動側電極13に反発応力が加わることがなく、一時的に可動側電極13が固定側電極12との接続状態が外れることはない。
図22、図23(a)、図23(b)、図23(c)及び、図23(d)に、本発明の遮断器の実施例7として、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時)における操作機構部4の駆動速度を、駆動軸に設けられた溝部と、この溝部を移動する突起体で制御する例を示す。
図22、図23(a)、図23(b)、図23(c)及び、図23(d)は、図1に示した真空遮断器40の概略構成であり、図22は固定側電極12と可動側電極13が非接触の状態、図23(a)、図23(b)、図23(c)及び図23(d)は可動側電極13が固定側電極12に接触するために移動した際の溝部における突起体の位置を示す図である。
図22に示す実施例7は、絶縁体で構成された駆動軸である操作用絶縁ロッド14の可動側電極13とは反対側の先端に設置され、操作機構部4に形成された中空部4a内に配置された第1のばね21Aと、この第1のばね21Aの外周に、操作用絶縁ロッド14に一端が第1の支持部材23aを介して接続され、操作機構部4に他端が第2の支持部材24aを介して接続されると共に、第1のばね21Aと同軸上に配置された第2のばね25とを備えている。
そして、上記構成に加え、本実施例では、駆動軸の一部である可動側導体10と操作用絶縁ロッド14の間に設けられた回転軸30を、可動側導体10に対しては第1の回転接続部30aを介して、操作用絶縁ロッド14に対しては第2の回転接続部30bを介して、それぞれ回転可能に構成し、回転可能に構成された回転軸30に溝部31を設け、この溝部31を移動する突起体32を備えている。
本実施例では、固定側電極12と可動側電極13とが非接触状態では第1のばね21Aは圧縮状態で、この状態から第1のばね21Aの圧縮状態を解放する力により可動側電極13が固定側電極12に向って移動すると突起体32が溝部31を移動して、駆動軸(可動側電極13、操作用絶縁ロッド14)に減速力を発生させ、駆動途中の駆動終盤時での可動側電極13の駆動速度を急減速し、減速後、回転軸30が回転し、突起体32が溝部31を移動することによって、再び可動側電極13が固定側電極12に向って移動して固定側電極12と可動側電極13とが接触するものである。
上記した溝部31は、図23(a)、図23(b)、図23(c)及び、図23(d)に示すように、軸方向に伸延する直線状の第1の溝部31aと、この第1の溝部31aの操作機構部4側端部から連続して形成された曲線状の第2の溝部31bとから構成され、可動側電極13が固定側電極12に向って移動すると突起体32が第1の溝部31aを移動し、回転軸30が回転し、突起体32が第2の溝部31bの曲線状の曲率部に衝突することにより駆動軸(可動側電極13、操作用絶縁ロッド14)に減速力を発生させ、駆動途中の駆動終盤時での可動側電極13の駆動速度を急減速する。
図23(a)、図23(b)、図23(c)及び、図23(d)を用いて、更に具体的に説明すると、図23(a)に示す固定側電極12と可動側電極13が非接触の状態(OFF状態)では、可動側電極13は移動していないので、突起体32は第1の溝部31aの略中央部に位置している。
この状態から可動側電極13が固定側電極12との接触に向けて図23(b)の左側に移動を開始すると、図23(b)に示すように、突起体32は第1の溝部31aの右側に位置している。
この図23(b)の状態から可動側電極13が固定側電極12との接触に向けて更に左側に移動すると、突起体32が第2の溝部31bの曲線状の曲率部に衝突(この状態が図23(c))し、可動側電極13は急減速する。
その後、引き続き可動側電極13が左側に向う方向の力が加わることで回転軸30が回転され、突起体32は曲率部のある第2の溝部31b内を更に進行する(この状態が図23(d))。この時、可動側電極13は、少し加速しながら左側に移動する。
このように、軸方向に伸延する直線状の第1の溝部31aと、この第1の溝部31aの操作機構部4側端部から連続して形成された曲線状の第2の溝部31bとから構成され、可動側電極13が固定側電極12に向って移動すると突起体32が第1の溝部31aを移動し、回転軸30が回転し、突起体32が第2の溝部31bの曲線状の曲率部に衝突することにより駆動軸(可動側電極13、操作用絶縁ロッド14)に減速力を発生させ、駆動途中の駆動終盤時での可動側電極13の駆動速度を急減速し、その後、引き続き可動側電極13が左側に向う方向の力が加わることで回転軸30が回転され、突起体32は曲率部のある第2の溝部31b内を更に進行して、固定側電極12と可動側電極13を接触させることにより、固定側電極12と可動側電極13が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する時、可動側電極13が固定側電極12にぶつかる(接触する)衝撃が発生したとしても、駆動最終時における操作機構部4の駆動速度を低下させて可動側電極13を固定側電極12に押し付けているので、可動側電極13への反発を抑制でき、可動側電極13に反発応力が加わることがなく、一時的に可動側電極13が固定側電極12との接続状態が外れることはない。
なお、本実施例では、固定側電極12と可動側電極13が接触したあとの反発も、回転軸30が回転しながらでないと可動側電極13が反発できないため、接触後の反発も抑制でき、更に接触安定化までの時間を短縮できる。
図24及び図25に、本発明の遮断器の実施例8として、固定側電極12と可動側電極13との接触時(駆動最終時)における操作機構部4の駆動速度を、固定側電極12の周囲に配置した電磁石で制御する例を示す。
図24及び図25は、図1に示した真空遮断器40の概略構成であり、図24は固定側電極12と可動側電極13が接触している状態、図25は固定側電極12と可動側電極13が非接触の状態を示す。
図24及び図25に示す実施例は、絶縁体で構成された駆動軸である操作用絶縁ロッド14の可動側電極13とは反対側の先端に設置され、固定側電極12と可動側電極13の非接触時に圧縮状態となり、接触時には伸びきった状態になる操作機構部4に形成された中空部4a内に配置されたばね21と、固定側電極12の周囲に配置された電磁石33とを備えて構成されている。
そして、電磁石33に電流を流し、この電磁石33による吸着力(A)とばね21による固定側電極12と可動側電極13の引きはがし力(B)の関係がA>Bであれば、固定側電極12と可動側電極13が接触して導通し(図24の状態)、電磁石33の電流がOFFか又は弱まり吸着力(A)とばね21による固定側電極12と可動側電極13の引きはがし力(B)の関係がA<Bになれば、固定側電極12と可動側電極13が分離して非導通(図25の状態)となるようにしたものである。
このように、電磁石33に電流を流し、この電磁石33による吸着力(A)とばね21による固定側電極12と可動側電極13の引きはがし力(B)の関係がA>Bであれば、固定側電極12と可動側電極13が接触して導通し(図24の状態)、電磁石33の電流がOFFか又は弱まり吸着力(A)とばね21による固定側電極12と可動側電極13の引きはがし力(B)の関係がA<Bになれば、固定側電極12と可動側電極13が分離して非導通(図25の状態)となるようにすることにより、固定側電極12と可動側電極13が遮断状態(開)から投入状態(閉)に移行する時、可動側電極13が固定側電極12にぶつかる(接触する)衝撃が発生したとしても、駆動最終時における操作機構部4の駆動速度を低下させて可動側電極13を固定側電極12に押し付けているので、可動側電極13への反発を抑制でき、可動側電極13に反発応力が加わることがなく、一時的に可動側電極13が固定側電極12との接続状態が外れることはない。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換える事が可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加える事も可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をする事が可能である。
1…真空バルブ、1A…真空バルブのモールド部、2…固定側ケーブルブッシング、3…可動側ケーブルブッシング、4…操作機構部、4a…中空部、5…円筒絶縁材、6…固定側端板、7…固定側導体、8…可動側端板、9…ベローズ、10…可動側導体、11…浮遊電位金属、12…固定側電極、13…可動側電極、14…操作用絶縁ロッド、15…固定側ケーブルブッシング導体、16…可動側ケーブルブッシング導体、17…接触子、18…絶縁ガス、19…固定部材、20A、20B…制御部、21…ばね、21A…第1のばね、22、25…第2のばね、23、23a…第1の支持部材、23b…接触板を兼ねる第1の支持部材、24、24a…第2の支持部材、26、33…電磁石、27…磁石受け部、28…油圧ダンパ、28a…油圧ダンパの先端部、29…支持部材、30…回転軸、30a…第1の回転接続部、30b…第2の回転接続部、31…溝部、31a…第1の溝部、31b…第2の溝部、32…突起体、40…真空遮断器。

Claims (10)

  1. 固定側電極と、該固定側電極と対向配置され電気的に接触する可動側電極と、該可動側電極を駆動する駆動部とを備えた遮断器であって、
    前記固定側電極と前記可動側電極との接触時(駆動最終時)における前記駆動部の駆動力を、駆動途中の駆動終盤時の駆動力より強くして前記可動側電極を前記固定側電極に押し付けるように制御する制御部を備え、
    前記制御部による前記駆動力の制御は、駆動電流若しくは駆動電圧の大小で行うか、或いはデジタルによるパルス駆動として単位時間当たりのパルス幅若しくはパルス数により行うことを特徴とする遮断器。
  2. 請求項1に記載の遮断器であって、
    前記可動側電極と前記駆動部が駆動軸を介して接続されていると共に、前記固定側電極と前記可動側電極及び前記駆動部が直線状に配置されていることを特徴とする遮断器。
  3. 固定側電極と、該固定側電極と対向配置され電気的に接触する可動側電極と、該可動側電極を駆動する駆動部とを備え、前記可動側電極と前記駆動部が駆動軸を介して接続されていると共に、前記固定側電極と前記可動側電極及び前記駆動部が直線状に配置されている遮断器であって、
    絶縁体で構成された前記駆動軸の前記可動側電極とは反対側の先端に設置され、前記固定側電極と前記可動側電極の非接触時に圧縮状態となる前記駆動部内に配置された第1のばねと、該第1のばねとは別に前記駆動軸に一端が、前記駆動部に他端が接続され、前記固定側電極と前記可動側電極の接触時に引っ張り力となる第2のばねとを備え、
    前記固定側電極と前記可動側電極との接触時(駆動最終時)に、前記第2のばねの引っ張り力が最大となり、前記可動側電極の駆動速度を減速することを特徴とする遮断器。
  4. 請求項に記載の遮断器であって、
    前記第1のばねの反発力の最小値は、前記第2のばねの引っ張り力の最大値より大きいことを特徴とする遮断器。
  5. 固定側電極と、該固定側電極と対向配置され電気的に接触する可動側電極と、該可動側電極を駆動する駆動部とを備え、前記可動側電極と前記駆動部が駆動軸を介して接続されていると共に、前記固定側電極と前記可動側電極及び前記駆動部が直線状に配置されている遮断器であって、
    絶縁体で構成された前記駆動軸の前記可動側電極とは反対側の先端に設置され、前記駆動部内に配置された第1のばねと、該第1のばねの外周に、該第1のばねと同軸上に配置された第2のばねとを備え、
    前記第2のばねの巻き数を前記第1のばねの巻き数より少なくし、前記固定側電極と前記可動側電極との接触時(駆動最終時)での前記第2のばねの引っ張り力を、一時的に前記第1のばねの引っ張り力より大きくしたことを特徴とする遮断器。
  6. 固定側電極と、該固定側電極と対向配置され電気的に接触する可動側電極と、該可動側電極を駆動する駆動部とを備え、前記可動側電極と前記駆動部が駆動軸を介して接続されていると共に、前記固定側電極と前記可動側電極及び前記駆動部が直線状に配置されている遮断器であって、
    絶縁体で構成された前記駆動軸の前記可動側電極とは反対側の先端に設置され、前記駆動部内に配置された第1のばねと、該第1のばねの外周に、該第1のばねと同軸上に配置された第2のばねと、前記駆動軸に設置されている磁石受け部と、該磁石受け部と対向配置された電磁石とを備え、
    前記固定側電極と前記可動側電極間の距離が一定以上近づいた段階で、一時的に前記電磁石を作動させて前記磁石受け部を吸引接触して前記駆動軸に減速力を発生させ、駆動途中の駆動終盤時での駆動速度を急減速し、減速後、前記電磁石をOFFにして前記磁石受け部との吸引接触を開放し、前記固定側電極と前記可動側電極を低速度で接触させることを特徴とする遮断器。
  7. 固定側電極と、該固定側電極と対向配置され電気的に接触する可動側電極と、該可動側電極を駆動する駆動部とを備え、前記可動側電極と前記駆動部が駆動軸を介して接続されていると共に、前記固定側電極と前記可動側電極及び前記駆動部が直線状に配置されている遮断器であって、
    絶縁体で構成された前記駆動軸の前記可動側電極とは反対側の先端に設置され、前記駆動部内に配置されたばねと、前記駆動軸と一緒に動作する接触板と対向して配置された油圧ダンパとを備え、
    前記固定側電極と前記可動側電極とが非接触状態では前記ばねは圧縮状態で、前記油圧ダンパと前記接触板の距離が所定値離れており、前記ばねの圧縮状態を解放する力により前記可動側電極が前記固定側電極に向って移動すると前記油圧ダンパと前記接触板の距離が徐々に減少し、前記油圧ダンパが前記接触板に接触することにより前記油圧ダンパが前記駆動軸に減速力を発生させ、駆動途中の駆動終盤時での駆動速度を急減速し、減速後、再び前記可動側電極が前記固定側電極に向って移動して前記固定側電極と前記可動側電極とが接触することを特徴とする遮断器。
  8. 固定側電極と、該固定側電極と対向配置され電気的に接触する可動側電極と、該可動側電極を駆動する駆動部とを備え、前記可動側電極と前記駆動部が駆動軸を介して接続されていると共に、前記固定側電極と前記可動側電極及び前記駆動部が直線状に配置されている遮断器であって、
    前記駆動軸の一部を回転可能に構成すると共に、絶縁体で構成された前記駆動軸の前記可動側電極とは反対側の先端に設置され、前記駆動部内に配置されたばねと、前記駆動軸の回転可能に構成された部分に溝部を設け、前記溝部を移動する突起体とを備え、
    前記固定側電極と前記可動側電極とが非接触状態では前記ばねは圧縮状態で、前記ばねの圧縮状態を解放する力により前記可動側電極が前記固定側電極に向って移動すると前記突起体が前記溝部を移動することにより前記駆動軸に減速力を発生させ、駆動途中の駆動終盤時での駆動速度を急減速し、減速後、前記駆動軸の回転可能に構成された部分が回転し、前記突起体が前記溝部を移動することによって、再び前記可動側電極が前記固定側電極に向って移動して前記固定側電極と前記可動側電極とが接触することを特徴とする遮断器。
  9. 請求項に記載の遮断器であって、
    前記溝部は、軸方向に伸延する直線状の第1の溝部と、該第1の溝部の前記駆動部側端部から連続して形成された曲線状の第2の溝部とから成り、
    前記可動側電極が前記固定側電極に向って移動すると前記突起体が前記第1の溝部を移動し、前記駆動軸の回転可能に構成された部分が回転し、前記突起体が前記第2の溝部の曲線状の曲率部に衝突することにより前記駆動軸に減速力を発生させ、駆動途中の駆動終盤時での駆動速度を急減速することを特徴とする遮断器。
  10. 固定側電極と、該固定側電極と対向配置され電気的に接触する可動側電極と、該可動側電極を駆動する駆動部とを備え、前記可動側電極と前記駆動部が駆動軸を介して接続されていると共に、前記固定側電極と前記可動側電極及び前記駆動部が直線状に配置されている遮断器であって、
    絶縁体で構成された前記駆動軸の前記可動側電極とは反対側の先端に設置され、前記駆動部内に配置されたばねと、前記固定側電極の周囲に配置された電磁石とを備え、
    前記電磁石に電流を流し、前記電磁石による吸着力(A)と前記ばねによる前記固定側電極と前記可動側電極の引きはがし力(B)の関係がA>Bであれば、前記固定側電極と前記可動側電極が接触して導通し、前記電磁石の電流がOFFか又は弱まりA<Bになれば、前記固定側電極と前記可動側電極が分離して非導通となることを特徴とする遮断器。
JP2019156645A 2019-08-29 2019-08-29 遮断器 Active JP7347998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019156645A JP7347998B2 (ja) 2019-08-29 2019-08-29 遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019156645A JP7347998B2 (ja) 2019-08-29 2019-08-29 遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021034335A JP2021034335A (ja) 2021-03-01
JP7347998B2 true JP7347998B2 (ja) 2023-09-20

Family

ID=74677631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019156645A Active JP7347998B2 (ja) 2019-08-29 2019-08-29 遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7347998B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009266511A (ja) 2008-04-24 2009-11-12 Japan Ae Power Systems Corp 真空遮断器
JP2014186878A (ja) 2013-03-25 2014-10-02 Mitsubishi Electric Corp 電磁操作式開閉装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005078971A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Mitsubishi Electric Corp 電磁反発駆動電力用開閉装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009266511A (ja) 2008-04-24 2009-11-12 Japan Ae Power Systems Corp 真空遮断器
JP2014186878A (ja) 2013-03-25 2014-10-02 Mitsubishi Electric Corp 電磁操作式開閉装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021034335A (ja) 2021-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4272661A (en) High speed vacuum interrupter
JP2011009156A (ja) 投入抵抗接点付きガス遮断器及びその投入、遮断方法
US20150206683A1 (en) Switchgear
JP7347998B2 (ja) 遮断器
KR101300264B1 (ko) 개폐기
JP4829097B2 (ja) 電磁アクチュエータ
JPWO2019167103A1 (ja) 電磁アクチュエータ、開閉器およびスイッチギア
JP4172615B2 (ja) 開閉接点および開閉器
JP6535610B2 (ja) ガス遮断器
JP2018522382A (ja) 磁石アーマチャ、磁石アーマチャを備えた接触器および接触器を切り替える方法
CN114097054B (zh) 断路器
US11955300B2 (en) Switch
JP2022531820A (ja) 中圧および高圧使用用の真空切替器
EP2682974A1 (en) Pushrod assembly for a medium voltage vacuum circuit breaker
EP4227972A1 (en) Switch
WO2021176751A1 (ja) 電磁操作式開閉装置
WO2022157978A1 (ja) 高速投入器
JP7422947B2 (ja) 操作器
CN111430179B (zh) 一种具有分离式斥力机构的断路器
JPH08306269A (ja) ガス遮断器
JP6989373B2 (ja) 開閉器
JP2003036771A (ja) 開閉器
KR100625524B1 (ko) 중전압급 차단기용 자석형 조작기
JPS6332209B2 (ja)
JP2021034333A (ja) 遮断器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7347998

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150