JP7347786B2 - ヒンジ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば事務機器の本体に事務機器の原稿圧着板を開閉可能に連結する等、第一連結対象物に第二連結対象物を開閉可能に連結するヒンジに関する。
従来、複写機、ファクシミリ、スキャナー等、オフィスで使用される事務機器の多くは、その本体の上面に原稿読み取り部(コンタクトガラス)を具備するとともに、当該原稿読み取り部を覆う原稿圧着板を具備する。原稿圧着板は、原稿読み取り部に載置された原稿を原稿読み取り部に密着させるとともに原稿読み取り部に対する原稿の位置を保持するものである。
事務機器の本体と原稿圧着板とを連結する器具としては、第一ウイング部材と、第一ウイング部材に固定されるカム部材と、第一ウイング部材に回動軸を介して回動可能に連結される第二ウイング部材と、カム部材に接近する方向およびカム部材から離間する方向に移動可能なスライド部材と、スライド部材をカム部材に接近する方向に付勢することによりスライド部材をカム部材に当接させる付勢部材と、を具備するヒンジが知られている(特許文献1参照)。
また、ヒンジには、カム部材に設けられたオイルが付着することを防止するために、スライド部材とカム部材の当接部分の外側に、オイルフェンス(フェンス部材)を備える構成のものがある。
特開2011-191728号公報
しかしながら、前記ヒンジでは、第二ウイング部材の回動角度によっては、スライド部材とカム部材の当接部分が露出した状態となっている。このような状態では、外側からスライド部材とカム部材の当接部分側に異物が入り込むことによって、当該異物にオイルが付着する場合があった。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、第二ウイング部材の閉状態から開状態まで、スライド部材とカム部材との当接部分側に異物が入り込んで当該異物にカム部材に設けられたオイルが付着すること等を確実に防止することができるヒンジを提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、一ウイング部材と、前記第一ウイング部材に設けられるカム部材と、記第一ウイング部材に回動軸を介して回動可能に連結され、前記第一ウイング部材に対して開状態と閉状態との間で遷移する第二ウイング部材と、前記第二ウイング部材に収容されつつ前記カム部材に接近する方向および前記カム部材から離間する方向に移動可能なスライド部材と、前記スライド部材を前記カム部材に接近する方向に付勢することにより前記スライド部材を前記カム部材に当接させる付勢部材と、前記カム部材と前記スライド部材の当接部分の近傍外側に配置され、前記第二ウイング部材が前記閉状態と前記開状態との間で遷移する間、前記スライド部材及び前記カム部材の外側から、前記スライド部材と前記カム部材の当接部分側に異物が入り込むことを防止するフェンス部材と、具備し、前記スライド部材は、前記カム部材側に突出し、前記カム部材と当接する当接部を有し、前記第二ウイング部材が前記開状態と前記閉状態との間で遷移するときに、前記当接部が前記カム部材上を滑り動くことで、前記接近する方向または前記離間する方向に移動し、前記第二ウイング部材は、使用時での前記開状態では、上下方向において前記第一ウイング部材の上方に位置し、
前記フェンス部材は、前記当接部を支点に回転可能に前記当接部にぶら下がるように支持されるものである。
請求項2においては、前記フェンス部材は、前記第二ウイング部材が前記閉状態のとき、上下方向に沿った姿勢となるものである。
請求項3においては、前記フェンス部材は、弧状に形成されるものである。
請求項4においては、前記フェンス部材は、グリスや塵芥等が前記フェンス部材の前記カム部材側から外側に漏出すことを防止するガード部を有するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、第二ウイング部材の閉状態から開状態まで、スライド部材とカム部材との当接部分側に異物が入り込んで、当該異物にカム部材に設けられたオイルが付着すること等を確実に防止することができる。
本発明の実施形態に係るヒンジを具備する複合機を示す右側面図。 同じくヒンジの開放状態を示す側面図。 同じくヒンジの開放状態を示す正面図。 同じくヒンジの開放状態を示す断面図。 同じくヒンジの閉塞状態を示す側面図。 同じくヒンジの開放状態を示す断面図。 同じくヒンジのフェンス部材周辺部分を示す斜視図。 同じくヒンジの第一スライダを示す斜視図。 同じくヒンジのフェンス部材を示す斜視図。
以下では図1を用いて事務機器の実施の一形態である複合機1について説明する。
複合機1は本体2および原稿圧着板3を具備する。本実施形態において、複合機1は、本発明の第一実施形態に係るヒンジ100または本体2に対して原稿圧着板3を開閉可能とする開閉装置(以下「開閉装置」と称する)を具備する構成とするが、複合機1または開閉装置が後述する他の実施形態に係るヒンジまたは開閉装置を具備する構成とすることも可能である。
本体2は本発明に係る第一連結対象物の実施の一形態である。
本体2は原稿読み取り装置、制御装置、印刷装置、表示装置および入力装置を具備する。
原稿読み取り装置は本体2の上面に配置される。原稿読み取り装置は本体2の上面に載置された原稿を読み取る(原稿の画像情報を生成する)。
制御装置は複合機1の各部の動作、より詳細には原稿読み取り装置、後述する印刷装置および後述するADFの動作を制御する。
また、制御装置は原稿読み取り装置が生成した画像情報および本体2に接続された回線(インターネット回線等)を通じて取得した画像情報を記憶することが可能である。
印刷装置は原稿読み取り装置の下方に配置される。印刷装置は制御装置が記憶した画像情報に基づいて所定の用紙に画像を印刷する。
表示装置は例えば液晶パネルからなり、複合機1の動作状況等に係る情報を表示する。
入力装置は例えばボタン、スイッチ等からなり、作業者が複合機1に対する指示等を入力する際に操作する。表示装置および入力装置は本体2の上面前部に配置される。
原稿圧着板3は本発明に係る第二連結対象物の実施の一形態である。
原稿圧着板3は原稿読み取り装置の上に載置された原稿を原稿読み取り装置に向かって押さえつける(圧着する)ことにより、原稿読み取り装置が原稿を読み取る際に原稿が動く(原稿読み取り装置との相対的な位置が変化する)ことを防止する。
原稿圧着板3は読取前原稿収容トレイ、ADF(Auto Document Feeder)および読取後原稿収容トレイを具備する。
ADFは読取前原稿収容トレイに積層状態で収容された複数枚の原稿を一枚ずつ順に取り出して原稿読み取り装置の上の所定の読取位置に載置する。原稿読み取り装置による原稿の読み取りが終了した後、ADFは読取位置に載置された原稿を読取後原稿収容トレイに搬送する。
「事務機器」は、少なくとも原稿を読み取る(原稿の画像情報を取得する)機能を具備する装置を指す。
事務機器の具体例としては、(a)原稿を読み取る機能および読み取った原稿に係る画像情報を他の機器(例えば、パーソナルコンピュータ)に送信する機能を具備するスキャナー、(b)原稿を読み取る機能、読み取った原稿に係る画像情報を通信回線を介して他の機器に送信する機能および他の機器から取得した画像情報をプリントアウトする機能を具備するファクス、(c)原稿を読み取る機能および読み取った原稿に係る画像情報をプリントアウトする機能を具備するコピー機、(d)上記スキャナー、ファクス、およびコピー機としての機能を兼ねる複合機、等が挙げられる。
以下で詳述する実施形態に係るヒンジはいずれも複合機1の本体2に原稿圧着板3を開閉可能(回動可能)に連結する用途に用いられるが、本発明に係るヒンジの用途はこれに限定されない。
すなわち、本発明に係るヒンジは、「二つの部材のうちの一方の部材(第一連結対象物)に他方の部材(第二連結対象物)を開閉可能に連結する用途」に広く適用可能である。
本発明に係るヒンジが適用される他の用途の具体例としては、事務機器の本体にトナーカートリッジを交換するためのハッチ(蓋)を開閉可能に連結する用途、自動車の車体にボンネットを開閉可能に連結する用途、便器に便座を開閉可能に連結する用途、等が挙げられる。
以下の説明では、原稿圧着板3が閉じているとき(原稿圧着板3の下面が本体2の上面に当接しているとき)の原稿圧着板3の回動角度θ(より厳密には、本体2に対する原稿圧着板3の回動角度θ)を「0度」とし、原稿圧着板3が開く方向に回動した場合に回動角度θが増加する(回動角度θが正になる)ように原稿圧着板3の回動角度θを定義する(図1参照)。本実施形態において、本体2に対する原稿圧着板3の回動角度θは、後述する第二ウイング部材の第一ウイング部材に対する閉状態からの回動角度とも一致する。このため、本実施形態では双方とも「回動角度θ」と記載する。
以下では、図1から図9を用いて本発明に係るヒンジの一実施形態であるヒンジ100について説明する。なお、開閉装置は、本体2に対して原稿圧着板3を開閉可能とする装置としてヒンジ100を用いて構成したものを示す。
図1に示す如く、ヒンジ100は複合機1の本体2に原稿圧着板3を回動可能に連結する。
図2から図9に示す如く、ヒンジ100は下部固定部材10、中間部材20、第一回動ピン71、上部固定部材30、第二回動ピン72、受圧部73、第一スライダ40、第二スライダ50、バネ60、ダンパー62、カム部材80、及びフェンス部材90を具備する。
以下では便宜上、原稿圧着板3が本体2に対して閉じているとき(回動角度θ=0度のとき)の複合機1の上下方向、前後方向および左右方向を基準として(原稿圧着板3が本体2に対して閉じているときの複合機1の上下方向、前後方向および左右方向をそれぞれヒンジ100の上下方向、前後方向および左右方向に対応させて)ヒンジ100を構成する各部材の形状を説明する。
下部固定部材10は本発明に係る第一ウイング部材の実施の一形態である。下部固定部材10は複合機1の本体2に固定される。
本実施形態の下部固定部材10は一枚の金属板を適宜折り曲げることにより成形される。下部固定部材10は底板11、左右の側板12・12、および背板13を具備する。
底板11は下部固定部材10の下部を成す板状の部材である。底板11は上下一対の板面を有する。底板11の形状は平面視で前後方向にやや長い概ね長方形である。
側板12は下部固定部材10における左右それぞれの側部を成す板状の部材である。側板12は側面視で概ね前下がりの階段の如き形状を有する。側板12の下端部は底板11の端部に繋がっている(一枚の金属板を直角に折り曲げることにより、底板11および側板12・12が形成される)。側板12の後上端部には、第一回動ピン71を挿通するための貫通孔が開口される。
背板13は下部固定部材10の後部を成す板状の部材である。背板13は前後一対の板面を有する。背板13の形状は正面視で左右方向にやや長い概ね長方形である。
背板13の下端部は底板11の後端部に繋がっている(一枚の金属板を直角に折り曲げることにより、底板11および背板13が形成される)。
中間部材20は本発明に係る中間部材の実施の一形態であり、一枚の金属板を適宜折り曲げることにより、天板及び左右の側板21・21で形成される部材である。中間部材20は後述する如く第一スライダ40、第二スライダ50、バネ60、ダンパー62等を収容した状態で、第一回動ピン71を介して下部固定部材10に回動可能に支持される。側板21・21の後部には、第一回動ピン71を挿通するための貫通孔が左右方向に開口されている。
第一回動ピン71は本発明に係る「第一ウイング部材に対する第二ウイング部材の回動軸(第二ウイング部材を第一ウイング部材に回動可能に連結する回動軸)」の実施の一形態であり、概ね円柱形状の部材である。
第一回動ピン71は、中間部材20の側板21・21の貫通孔及び下部固定部材10の側板12の貫通孔に挿通される。中間部材20は第一回動ピン71を介して下部固定部材10に回動可能に連結される。
上部固定部材30は本発明に係る固定部材の実施の一形態であり、一枚の金属板を適宜折り曲げることにより、天板及び左右の側板31・31で形成される略筒状の部材である。上部固定部材30は後述する如く第二回動ピン72を介して中間部材20に回動可能に支持される。また、上部固定部材30は原稿圧着板3に固定されている。
また、側板31・31には受圧部73を取付けるための貫通孔が形成される。
第二回動ピン72は本発明に係る「中間部材に対する固定部材の回動軸(固定部材を中間部材に回動可能に連結する回動軸)」の実施の一形態であり、上部固定部材30を中間部材20に回動可能に連結する回動軸を成す部材である。第二回動ピン72は概ね円柱形状の部材であり、上部固定部材30及び中間部材20の前部に挿通される。その結果、上部固定部材30は第二回動ピン72を介して中間部材20に回動可能に連結される。
受圧部73は、本発明に係る受圧部の実施の一形態である。受圧部73は、ピン状に構成される。受圧部73は、側板31・31の貫通孔に挿通されて上部固定部材30に固定される。受圧部73のスライダ側の面は、カム面として構成され、第二スライダ50のカム当接面52と当接する。
なお、受圧部73は、ピン状のものに限定されるものではなく、板状の部材を折り曲げて構成すること等、他の構成とすることもできる。
第一スライダ40は本発明に係るスライド部材の実施の一形態である。本実施形態の第一スライダ40は樹脂材料からなる。
第一スライダ40は、有底に構成される本体41と、本体41の底部後面から後方(本体41の外側)に突出するカム当接部42とを備える。カム当接部42の左右幅は、本体41の左右幅よりも短く構成される。また、第一スライダ40は後面にカム当接面43を備える。カム当接面43は、カム当接部42の後方の面で構成される。第一スライダ40(本体41)にはバネ60の後端部を収容するバネ受け穴が形成されている。第一スライダ40は中間部材20の内部における後部で前後方向に摺動可能に収容される。
第二スライダ50は本発明に係るスライド部材の実施の一形態である。本実施形態の第二スライダ50は樹脂材料からなる。
第二スライダ50は前面にカム当接面52を備える。第二スライダ50にはバネ60の前端部を収容するバネ受け穴が形成されている。
本実施形態では、「中間部材20、上部固定部材30、第一スライダ40、第二スライダ50、第二回動ピン72および受圧部73を合わせたもの」が本発明に係る第二ウイング部材の実施の一形態に相当する。言い換えれば、本発明に係る第二ウイング部材の実施の一形態は、中間部材20、上部固定部材30、第一スライダ40、第二スライダ50、第二回動ピン72および受圧部73を具備する。そして、上部固定部材30が原稿圧着板3に固定されることにより、第二ウイング部材は第二連結対象物に固定される。
本実施形態においては、第二ウイング部材が第一ウイング部材に最も近接した状態を第二ウイング部材の「閉状態」(原稿圧着板3が本体2に対して閉じている状態)とする。閉状態とは、第二ウイング部材の第一ウイング部材に対する閉状態からの回動角度θが0度となる状態を指す。また、第二ウイング部材が第一ウイング部材から最も離間した状態を第二ウイング部材の「開状態」とする。開状態とは、原稿圧着板3が本体2に対して開いている状態であり、回動角度θが90度となる状態を指す。
バネ60は、付勢部材の実施の一形態であり、金属製の巻きバネ(圧縮バネ)で構成される。バネ60は中間部材20の内部(第一スライダ40と第二スライダ50とのバネ受け孔)に収容される。
バネ60の後端部は第一スライダ40に形成されたバネ受け穴に挿入されてバネ受け穴の底面に当接する。また、バネ60の前端部は第二スライダ50に形成されたバネ受け穴に挿入されてバネ受け穴の底面に当接する。
バネ60が発生する付勢力、すなわち、圧縮される方向に弾性変形したバネ60が元の形状(外力が作用していないときの形状)に戻ろうとする力(弾性力)により、第一スライダ40は中間部材20の長手方向のうち第一回動ピン71に接近する方向に付勢され、第二スライダ50は中間部材20の長手方向のうち受圧部73に接近する方向に付勢される。
ダンパー62は、第一スライダ40及び第二スライダ50のバネ受け穴に収容されている。ダンパー62の本体部は、第二スライダ50の底部に固定され、その先端部62aが第一回動ピン71の側に突出する。ダンパー62は、第一スライダ40の底部によって先端部62aが押圧力を受けたときに反力を発生させる。このため、当該反力により第一スライダ40が移動する速度が小さくなり、ダンパー62による緩衝効果が発生する。ダンパー62は一般的な流体ダンパーで構成される。
カム部材80は樹脂材料からなる。カム部材80は下部固定部材10の背板13に固定される。カム部材80の上後部に形成された貫通孔には、第一回動ピンが挿通される。カム部材80の上後部には、第一スライダ40のカム当接面43に当接するカム面81が形成されている。
カム部材80を下部固定部材10に取付け、第二ウイング部材を閉状態とした際には、第一スライダ40のカム当接面43はカム部材80のカム面81に当接するとともに、第二スライダ50のカム当接面52が受圧部73に当接する。
その結果として、バネ60に生じる弾性力により、中間部材20(第二ウイング部材)は下部固定部材10に対して開く方向に回動するように付勢され、上部固定部材30は中間部材20に対して閉じる方向に回動するように付勢される。この際、ダンパー62の先端部62aは第二スライダ50の底部によって押圧され、本体部側に押し込まれる。
本実施形態では、第二ウイング部材の第一ウイング部材に対する閉状態からの回動角度θが0度から第一の所定角度φ1までの第一領域にあるとき(0度≦θ≦φ1のとき)、バネ60に生じる弾性力により、第二ウイング部材を第一ウイング部材に対して開状態となる方向に回動させる構成としている。例えば、第一の所定角度φ1は60度(回動角度θ=第一の所定角度φ1=60度)に設定されている。なお、第一の所定角度φ1は60度以外の他の角度に設定することも可能である。
本実施形態においては、上部固定部材30に固定された原稿圧着板3の自重に起因してヒンジ100を閉じようとする回転力と、バネ60の付勢力に起因してヒンジ100を開こうとする回転力と、が概ね平衡するように、第一スライダ40のカム当接面43またはカム部材80のカム面81の形状等が予め定められる。
このように構成することにより、複合機1の本体2に対する原稿圧着板3の回動角度θが0度からφ1までの範囲において作業者が原稿圧着板3から手を離した場合には、回動角度θが保持される。
フェンス部材90は、カム部材80のカム面81の近傍において、カム部材80のカム面81及び第一スライダ40のカム当接面43の前方に配置される(図7参照)。フェンス部材90は、中間部材20の閉状態から開状態まで(中間部材20の回動範囲の全域に亘って)、第一スライダ40及びカム部材80の外側から、第一スライダ40のカム当接面43とカム部材80のカム面81との当接部分側に異物(例えば原稿等)が入り込むことを防止する。フェンス部材90は、カム部材80のカム面81(第一スライダ40のカム当接面43とカム部材80のカム面81との当接部分)を前方外側から見えないようにして、外側との空間を遮蔽するように構成される。
フェンス部材90は、第一スライダ40(カム当接部42)にぶら下がるように(回動可能に)支持される。フェンス部材90は、中間部材20の回動動作または第一スライダ40の移動動作とともに移動可能に構成される。
フェンス部材90は、本体部91と、一対のアーム92と、を具備する(図9参照)。
本体部91は、カム部材80(カム面81)の左右幅と略同一の板状に構成される。
アーム92は、本体部91の左右上端部からそれぞれ外側に突出してさらに上方に突出する。アーム92は、その上方の突出側の端部において左右方向内側に突出する凸部93・93を有する。
第一スライダ40は、凹部44と、案内部45と、を具備する(図8参照)。
凹部44は、第一スライダ40のカム当接部42の左右の側面略中央部に形成される略半球状の凹状の切欠きである。左右の凹部44にフェンス部材90の左右の凸部93がそれぞれ配置されることによって、フェンス部材90が第一スライダ40(カム当接部42)に支持される。
案内部45は、第一スライダ40のカム当接部42の左右の側面に形成される溝(貫通溝)である。案内部45は、カム当接部42の側面を後上端部から凹部44まで切欠くように形成される。案内部45は、フェンス部材90を第一スライダ40に取付けるときに、フェンス部材90の凸部93が第一スライダ40の案内部45を通って凹部44に至るようにすることから、凸部93を凹部44に配置し易くする。
このように、フェンス部材90は、第一スライダ40にぶら下がるように支持されて、カム部材80のカム面81近傍においてカム部材80のカム面81及び第一スライダ40のカム当接面43との前方(カム部材80と第一スライダ40の当接部分の前方)に配置され、第一スライダ40及びカム部材80の外側から、第一スライダ40のカム当接面43とカム部材80のカム面81との当接部分側に異物(例えば原稿等)が入り込むことを防止することから、第二ウイング部材の閉状態から開状態まで、例えば、本体2の上面に配置された原稿が第一スライダ40のカム当接面43とカム部材80のカム面81との当接部分側に入り込んで、当該原稿にオイルが付着すること等を確実に防止することができる。
また、フェンス部材90は、第一スライダ40に支持されて、第一スライダ40のカム当接面43とカム部材80のカム面81との当接部分を前方外側から見えないようにして外側との空間を遮蔽するように構成されることから、カム部材80のカム面81が極力露出しないこととなり、カム部材80側からオイルが外側に飛散することを抑制することができる。
また、フェンス部材90は、第一スライダ40に支持され、中間部材20の回動動作または第一スライダ40移動動作とともに移動可能に構成されることから、異物が第一スライダ40のカム当接面43とカム部材80のカム面81との当接部分側に入り込むことをより確実に防止することができる。
フェンス部材90の本体部91は、上下中央部が前方に突出するように緩やかに湾曲する弧状に形成されつつ、下端部が後方(カム部材80側)に突出するように構成される。
このように構成することによって、中間部材20の閉状態から開状態まで、第一スライダ40及びカム部材80の外側から、第一スライダ40のカム当接面43とカム部材80のカム面81との当接部分側に異物が入り込むことをより確実に防止することができる。
なお、フェンス部材90の本体部91は、第一スライダ40のカム当接面43とカム部材80のカム面81との当接部分側に異物が入り込むことをより確実に防止するにあたって、このように湾曲する等の構成以外に角張るように構成することもできる。
フェンス部材90の本体部91は、左右一対のガード部94・94を有する。
ガード部94は、フェンス部材90の本体部91の内側(後面)に溜まったグリスや塵芥等が本体部91の外側(左右外側)に漏出すことを防止する。ガード部94は、本体部91の後面(カム部材80側の面)左右縁部近傍に設けられる。ガード部94は、本体部91の上端部近傍から下端部近傍に亘って上下方向に形成される突条に構成される。
このように構成することによって、フェンス部材90の本体部91の内側に溜まったグリス等が本体部91の外側に漏出すことを防止するものを簡易な構成で実現することができる。
なお、フェンス部材90が、第一スライダ40にぶら下がるように支持される構成はこのような構成に限定されるものではない。例えば、フェンス部材90のアーム92が凸部93を有さずに凹部を有し、第一スライダ40が凹部44を有さずに凸部を有し、フェンス部材90の凹部に第一スライダ40の凸部が配置されることによって、フェンス部材90が第一スライダ40に支持される構成とすることもできる。また例えば、フェンス部材90が第一スライダ40の本体41に支持される構成とすることもできる。
1 複合機
2 本体
3 原稿圧着板
10 下部固定部材
20 中間部材
30 上部固定部材
40 第一スライダ
41 本体
42 カム当接部
43 カム当接面
44 凹部
45 案内部
50 第二スライダ
71 第一回動ピン
72 第二回動ピン
73 受圧部
80 カム部材
81 カム面
90 フェンス部材
91 本体部
92 アーム
93 凸部
94 ガード部
100 ヒンジ

Claims (4)

  1. 第一ウイング部材と、
    前記第一ウイング部材に設けられるカム部材と、
    前記第一ウイング部材に回動軸を介して回動可能に連結され、前記第一ウイング部材に対して開状態と閉状態との間で遷移する第二ウイング部材と、
    前記第二ウイング部材に収容されつつ前記カム部材に接近する方向および前記カム部材から離間する方向に移動可能なスライド部材と、
    前記スライド部材を前記カム部材に接近する方向に付勢することにより前記スライド部材を前記カム部材に当接させる付勢部材と、
    前記カム部材と前記スライド部材との当接部分の近傍外側に配置され、前記第二ウイング部材が前記閉状態と前記開状態との間で遷移する間、前記スライド部材及び前記カム部材の外側から、前記スライド部材と前記カム部材の当接部分側に異物が入り込むことを防止するフェンス部材と、
    を具備し、
    前記スライド部材は、前記カム部材側に突出し、前記カム部材と当接する当接部を有し、前記第二ウイング部材が前記開状態と前記閉状態との間で遷移するときに、前記当接部が前記カム部材上を滑り動くことで、前記接近する方向または前記離間する方向に移動し、
    前記第二ウイング部材は、使用時での前記開状態では、上下方向において前記第一ウイング部材の上方に位置し、
    前記フェンス部材は、前記当接部を支点に回転可能に前記当接部にぶら下がるように支持される、
    ヒンジ。
  2. 前記フェンス部材は、前記第二ウイング部材が前記閉状態のとき、上下方向に沿った姿勢となる、請求項1に記載のヒンジ。
  3. 前記フェンス部材は、弧状に形成される、
    請求項1または請求項2に記載のヒンジ。
  4. 前記フェンス部材は、グリスや塵芥等が前記フェンス部材の前記カム部材側から外側に漏出すことを防止するガード部を有する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のヒンジ。
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