JP7347374B2 - 空調用レジスタ - Google Patents
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Description
上記課題を解決する空調用レジスタは、空調用空気を流す通風路に設けられた下流フィン及び上流フィンを備えている。下流フィンは第1回転軸の中心線回りに回転可能とされている。上流フィンは通風路における前記下流フィンよりも上流側で第2回転軸の中心線回りに回転可能とされている。第2回転軸は第1回転軸とは異なる方向に延びている。更に、上記下流フィンは、第1回転軸の中心線方向にスライド移動可能とされており、そのスライド移動に伴って上流フィンを同スライド移動方向に押圧する駆動部を有している。
この構成によれば、ユーザーが下流フィンの把持部を手で持ちやすくなる。このため、ユーザーが把持部を手で持って下流フィンの回転やスライド移動を行うことが容易になる。また、把持部の厚さが下流フィンの厚さ以下となるため、その把持部によって空調用レジスタにおける空調用空気の流通断面積が減少することもない。
以下、空調用レジスタの第1実施形態について、図1~図7を参照して説明する。
図1に示す空調用レジスタは、車両の空調装置からの空調用空気を車室内に吹き出すとともに、その空調用空気の吹き出す方向を調整するためのものである。空調用レジスタは四角筒状のリテーナ1を備えている。リテーナ1の内部には、空調用空気を流すための通風路2が形成されている。なお、通風路2内の空調用空気は、図1の紙面と直交する方向の奥側から手前側に向かって流れる。空調用レジスタは、リテーナ1の通風路2に設けられた複数の下流フィン3,4及び複数の上流フィン5,6も備えている。
図2に示すように、下流フィン3は、回転軸7及びスライダ10を介してリテーナ1のスライド孔9によって支持されている。スライド孔9の内周面には突部9aが形成されている。スライダ10には回転軸7と同じ方向に延びる凹部10aが形成されている。凹部10aには上記突部9aが挿入されている。そして、これら凹部10a及び突部9aにより、スライダ10が回転軸7の中心線L1方向(図2の紙面と直交する方向)にスライド移動可能、且つ回転軸7の中心線L1回りに回転しないようにされている。
図5に示すように、下流フィン3の上流端(図5の上端)であって図5の左右軸方向の中央部には、上流側に向かって突出する一対のフォーク20が形成されている。一対のフォーク20は、上流フィン5の連結バー19を挟むように位置している。なお、フォーク20は、下流フィン3の回転軸7の中心線L1方向についてのスライド移動に伴って上流フィン5を同スライド移動方向に押圧する駆動部として機能する。
空調用レジスタ(通風路2)からの空調用空気の吹き出し方向を図1の上下軸方向に調整する際、ユーザーは、把持部3aを手で持って下流フィン3を回転軸7の中心線L1回りに回転させる。こうした下流フィン3の回転は、スライダ10の回転孔11に対する回転軸7の回転を通じて実現される。更に、このときには下流フィン3の回転に連動して、下流フィン4も回転軸8の中心線L2回りに回転する。従って、ユーザーは、下流フィン3の回転操作により、通風路2からの空調用空気の吹き出し方向を上下軸方向に調整することができる。
(1)下流フィン3の回転によって下流フィン3,4が回転操作されるとともに、下流フィン3のスライド移動によって上流フィン5,6が回転操作される。このため、下流フィン3,4及び上流フィン5,6の回転操作を行うためのノブ等を、下流フィン3に取り付けなくてもよくなる。従って、下流フィン3にノブ等を取り付けることに伴い、空調用レジスタにおける通風路2から車室内に吹き出される空調用空気の流通断面積の減少を抑制できる。
次に、空調用レジスタの第2実施形態について図8~図11を参照して説明する。
第2実施形態では、第1実施形態に対し、回転支持部及びスライド支持部が異なっている。また、第2実施形態では、下流フィンとして一つの下流フィン3のみが設けられている。
(5)上記回転支持部は、回転軸7と回転孔33とによって形成されている。このため、回転軸7と回転孔33との間の摩擦抵抗の調整等により、下流フィン3の回転操作の際の反力の大きさを調整することができる。また、上記スライド支持部は、筒体31のスライド穴32によって形成されている。このため、下流フィン3の端部とスライド穴32との間の摩擦抵抗の調整等により、下流フィン3のスライド移動操作の際の反力の大きさを調整することができる。なお、下流フィン3の端部とスライド穴32との間の摩擦抵抗の調整としては、例えば弾性部材35の材質変更やスライド穴32に対する弾性部材35の押し付け強さの変更等が考えられる。
次に、空調用レジスタの第3実施形態について図12~図15を参照して説明する。
第3実施形態は、第1実施形態に対し、回転支持部及びスライド支持部が異なっている。
(6)上記回転支持部は、回転軸7と回転穴42とによって形成されている。このため、回転軸7と回転穴42との間の摩擦抵抗の調整等により、下流フィン3の回転操作の際の反力の大きさを調整することができる。また、上記スライド支持部は、回転軸7の平面44とスライド溝41の平坦部43とによって形成されている。このため、平面44と平坦部43との間の摩擦抵抗の調整等により、下流フィン3のスライド移動操作の際の反力の大きさを調整することができる。
なお、上記各実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1~第3実施形態において、把持部3aの厚さは下流フィン3の厚さよりも小さい値であってもよい。
・第1~第3実施形態において、下流フィン3の回転方向及びスライド移動方向、下流フィン4の回転方向、並びに、上流フィン5,6の回転方向を適宜変更してもよい。例えば、下流フィン3を水平方向(図1の左右軸方向)に回転するとともに上下軸方向にスライド移動するものとし、下流フィン4を水平方向に回転するものとし、上流フィン5,6を上下軸方向に回転するものとすることが考えられる。
・第1及び第3実施形態において、下流フィン4及びリンク12を省略してもよい。
2…通風路
3…下流フィン
3a…把持部
4…下流フィン
5…上流フィン
6…上流フィン
7…回転軸
7a…大径部
8…回転軸
9…スライド孔
9a…突部
10…スライダ
10a…凹部
10b…フランジ
11…回転孔
12…リンク
13…回転軸
14…回転軸
15…リンク
16…連結軸
17…連結軸
18…空間部
19…連結バー
20…フォーク
21…連結軸
22…連結軸
31…筒体
32…スライド穴
33…回転孔
34…突出片
35…弾性部材
41…スライド溝
42…回転穴
43…平坦部
44…平面
Claims (3)
- 空調用空気を流す通風路に設けられた下流フィン及び上流フィンを備えており、前記下流フィンは第1回転軸の中心線回りに回転可能とされており、前記上流フィンは前記通風路における前記下流フィンよりも上流側で第2回転軸の中心線回りに回転可能とされており、前記第2回転軸は前記第1回転軸とは異なる方向に延びている空調用レジスタにおいて、
前記下流フィンは、前記第1回転軸の中心線方向にスライド移動可能とされており、そのスライド移動に伴って前記上流フィンを同スライド移動方向に押圧する駆動部を有しており、
前記下流フィンは、回転支持部によって前記第1回転軸の中心線回りに回転可能に支持されているとともに、スライド支持部によって前記第1回転軸の中心線方向にスライド移動可能に支持されており、前記回転支持部と前記スライド支持部とが異なる位置に設けられており、
前記第1回転軸は、前記下流フィンに固定されており、
前記通風路は、リテーナに形成されており、
前記リテーナには、スライダを前記第1回転軸の中心線方向にスライド移動可能に支持するスライド孔が形成されており、
前記スライダには、前記第1回転軸を回転可能に支持する回転孔が形成されており、
前記下流フィンは、前記第1回転軸及び前記スライダを介して前記リテーナに支持されており、
前記回転支持部は、前記第1回転軸及び前記スライダの回転孔によって形成されており、
前記スライド支持部は、前記スライダ及び前記リテーナのスライド孔によって形成されていることを特徴とする空調用レジスタ。 - 空調用空気を流す通風路に設けられた下流フィン及び上流フィンを備えており、前記下流フィンは第1回転軸の中心線回りに回転可能とされており、前記上流フィンは前記通風路における前記下流フィンよりも上流側で第2回転軸の中心線回りに回転可能とされており、前記第2回転軸は前記第1回転軸とは異なる方向に延びている空調用レジスタにおいて、
前記下流フィンは、前記第1回転軸の中心線方向にスライド移動可能とされており、そのスライド移動に伴って前記上流フィンを同スライド移動方向に押圧する駆動部を有しており、
前記下流フィンは、回転支持部によって前記第1回転軸の中心線回りに回転可能に支持されているとともに、スライド支持部によって前記第1回転軸の中心線方向にスライド移動可能に支持されており、前記回転支持部と前記スライド支持部とが異なる位置に設けられており、
前記通風路は、リテーナに形成されており、
前記第1回転軸は、前記リテーナに支持される筒体に固定されており、
前記リテーナには、前記第1回転軸を回転可能に支持する回転孔が形成されており、
前記筒体には、前記下流フィンが挿入されて同下流フィンを前記第1回転軸の中心線方向にスライド移動可能に支持するスライド穴が形成されており、
前記下流フィンは、前記筒体及び前記第1回転軸を介して前記リテーナに支持されており、
前記回転支持部は、前記第1回転軸及び前記リテーナの回転孔によって形成されており、
前記スライド支持部は、前記筒体のスライド穴によって形成されていることを特徴とする空調用レジスタ。 - 前記下流フィンの下流端には、同下流フィンの厚さ以下の厚さを有する把持部が突出形成されている請求項1又は2に記載の空調用レジスタ。
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