JP7347288B2 - ホモセリン誘導体の吸着材料 - Google Patents
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(1) 以下の一般式(1)で表されるポリアミンがアミド基を含むリンカーを介して基材に結合した水不溶性材料を含み、アミノ基の含量は、上記水不溶性材料の乾燥重量1g当たり7.4~12.0mmolであり、アミド基の含量は、上記水不溶性材料の乾燥重量1g当たり2.8~10.0mmolであり、上記水不溶性材料は、直径が1~100μmの繊維からなる、ホモセリン誘導体の吸着材料。
R1R2N-X-NR3R4 ・・・(1)
[式(1)中、Xは、8~50個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基において2~15個の炭素原子を窒素原子で置き換えたヘテロ原子含有炭素鎖であり、該窒素原子に結合する水素原子は、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよく、R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子又はアルキル基であり、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基又は置換されていてもよいアニリド基であるが、R3及びR4が、同時に置換されていてもよいアニリド基を表すことはない。]
(2) 上記一般式(1)中のXは、8~14個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基において2~4個の炭素原子を窒素原子で置き換えたヘテロ原子含有炭素鎖であり、該窒素原子に結合する水素原子は、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよく、R1~R4は、それぞれ独立に、水素原子又はアルキル基である、(1)記載の吸着材料。
(3) 上記繊維は、ポリオレフィンを島成分とし、非結晶性のポリスチレン又はその誘導体を海成分とする、海島型複合繊維である、(1)又は(2)記載の吸着材料。
(4) 上記直径は、20~50μmである、(1)~(3)のいずれかに記載の吸着材料。
(5) 上記ホモセリン誘導体は、N-アシル化ホモセリンラクトン誘導体である、(1)~(4)のいずれかに記載の吸着材料。
(6) (1)~(5)のいずれかに記載の吸着材料を備える、吸着カラム。
R1R2N-X-NR3R4 ・・・(1)
[式(1)中、Xは、8~50個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基において2~15個の炭素原子を窒素原子で置き換えたヘテロ原子含有炭素鎖であり、該窒素原子に結合する水素原子は、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよく、R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子又はアルキル基であり、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基又は置換されていてもよいアニリド基であるが、R3及びR4が、同時に置換されていてもよいアニリド基を表すことはない。]
H2N-(CH2)p1-NH-(CH2)p2-NH-(CH2)p3-NH2 ・・・式(1-1)
[式(1-1)中、p1、p2及びp3は、それぞれ独立に、2~44(好ましくは2~5、2~4、2~3、2)の整数であり、p1、p2、p3の和は48以下であり、2級アミノ基の水素原子は、それぞれ独立に、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよく、両末端の1級アミノ基の水素原子のうち少なくとも1つはアルキル基又は置換されていてもよいアニリド基で置換されていてもよい。]、
H2N-(CH2)p1-NH-(CH2)p2-NH-(CH2)p3-NH-(CH2)p4-NH2 ・・・式(1-2)
[式(1-2)中、p1、p2、p3及びp4は、それぞれ独立に、2~41(好ましくは2~5、2~4、2~3、2)の整数であり、p1、p2、p3及びp4の和は47以下であり、2級アミノ基の水素原子は、それぞれ独立に、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよく、両末端の1級アミノ基の水素原子のうち少なくとも1つはアルキル基又は置換されていてもよいアニリド基で置換されていてもよい。]、
H2N-(CH2)p1-NH-(CH2)p2-NH-(CH2)p3-NH-(CH2)p4-NH-(CH2)p5-NH2 ・・・式(1-3)
[式(1-3)中、p1、p2、p3、p4及びp5は、それぞれ独立に、2~38(好ましくは2~5、2~4、2~3、2)の整数であり、p1、p2、p3、p4及びp5の和は46以下であり、2級アミノ基の水素原子は、それぞれ独立に、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよく、両末端の1級アミノ基の水素原子のうち少なくとも1つはアルキル基又は置換されていてもよいアニリド基で置換されていてもよい。]
海成分としてアタクチック(非結晶性)ポリスチレン、島成分としてポリプロピレンを用いて別々に溶融計量し、1つの吐出孔当たり704の島成分用分配孔が穿設された海島複合口金が組み込まれた紡糸パックに流入させて、海島複合流とし、溶融吐出した。島比率を50wt%に制御し、単繊度が7.1dtex(直径30μm)である海島型複合繊維A(以下、繊維A)を採取した。
海成分としてアタクチック(非結晶性)ポリスチレン、島成分としてポリプロピレンを用いて別々に溶融計量し、1つの吐出孔当たり704の島成分用分配孔が穿設された海島複合口金が組み込まれた紡糸パックに流入させて、海島複合流とし、溶融吐出した。島比率を50wt%に制御し、単繊度が50dtex(直径80μm)である海島型複合繊維B(以下、繊維B)を採取した。
海成分としてシンジオタクチック(結晶性)ポリスチレン、島成分としてポリプロピレンを用いて別々に溶融計量し、1つの吐出孔当たり704の島成分用分配孔が穿設された海島複合口金が組み込まれた紡糸パックに流入させて、海島複合流とし、溶融吐出した。島比率を50wt%に制御し、単繊度が7.1dtex(直径30μm)である海島型複合繊維C(以下、繊維C)を採取した。
アタクチック(非結晶性)ポリスチレンに10wt%のポリプロピレンが溶融混練されたアロイポリマーを一穴の口金から溶融吐出し、単繊度が7.1dtex(直径30μm)であるアロイ繊維D(以下、繊維D)を採取した。
海成分としてアタクチック(非結晶性)ポリスチレン、島成分としてポリプロピレンを用いて別々に溶融計量し、1つの吐出孔当たり704の島成分用分配孔が穿設された海島複合口金が組み込まれた紡糸パックに流入させて、海島複合流とし、溶融吐出した。島比率を50wt%に制御し、単繊度が110dtex(直径120μm)である海島型複合繊維E(以下、繊維E)を採取した。
繊維Aを用いて、筒編み機(機種名:丸編み機 MR-1、丸善産業株式会社)の度目調整目盛りを調整し、目付けが0.0039g/cm2、嵩密度が0.22g/cm3の筒編み編地A(以下、編地A)を作製した。
繊維Bを用いて、筒編み機(機種名:丸編み機 MR-1、丸善産業株式会社)の度目調整目盛りを調整し、目付けが0.0039g/cm2、嵩密度が0.22g/cm3の筒編み編地B(以下、編地B)を作製した。
繊維Cを用いて、筒編み機(機種名:丸編み機 MR-1、丸善産業株式会社)の度目調整目盛りを調整し、目付けが0.0039g/cm2、嵩密度が0.22g/cm3の筒編み編地C(以下、編地C)を作製した。
繊維Dを用いて、筒編み機(機種名:丸編み機 MR-1、丸善産業株式会社)の度目調整目盛りを調整し、目付けが0.0039g/cm2、嵩密度が0.22g/cm3の筒編み編地D(以下、編地D)を作製した。
繊維Eを用いて、筒編み機(機種名:丸編み機 MR-1、丸善産業株式会社)の度目調整目盛りを調整し、目付けが0.0039g/cm2、嵩密度が0.22g/cm3の筒編み編地E(以下、編地E)を作製した。
N-メチロール-α-クロロアセトアミド(以下、NMCA)2.4gをニトロベンゼン31gと98重量%硫酸31gの混合溶液に添加、NMCAが溶解するまで10℃で攪拌して、NMCA溶液とした。次に、ニトロベンゼン2.0g、98重量%硫酸2.0gにパラホルムアルデヒド(以下、PFA)0.2gを添加し、PFAが溶解するまで20℃で攪拌し、PFA溶液とした。PFA溶液4.2gを5℃に冷却し、NMCA溶液に混合、5分間攪拌し、編地A1gを添加して2時間含浸した。含浸後の編地Aを0℃のニトロベンゼン200mL中に浸して反応を停止させた後、当該編地に付着しているニトロベンゼンをメタノールで洗浄した。
吸着材料1中の水不溶性材料のアミノ基の含量は、当該水不溶性材料中のアミノ基量を、酸塩基逆滴定することより決定した。200mLナスフラスコに吸着材料1を5.0g、100mLのトルエンを添加し、150℃で24時間還流し、添加されているポリプロピレンを除去した。還流後の溶液を、100℃に加温した2Lのトルエンにすみやかに添加、洗浄し、不溶成分のみ濾紙でそのままろ別、メタノールで洗浄して乾燥機にて80℃で48時間静置することで水不溶性材料を得た。次に、ポリプロピレン製容器に対し、水不溶性材料を1.0g、6M水酸化ナトリウム水溶液50mLを添加して30分攪拌し、濾紙を用いて水不溶性材料をろ別した。次にイオン交換水50mLにろ別した水不溶性材料を添加して30分間攪拌し、濾紙を用いてろ別した。水不溶性材料を添加したイオン交換水のpHが7になるまでイオン交換水に添加、ろ別を繰り返すことで脱塩後の水不溶性材料を得た。脱塩後の水不溶性材料を80℃常圧条件で48時間静置した後、ポリプロピレン製容器に当該水不溶性材料を1.0gと0.1M塩酸を30mL添加し、10分間攪拌した。攪拌後、溶液のみを5mL抜き取って、ポリプロピレン製容器に移した。次に、得られた溶液に対して、0.1Mの水酸化ナトリウム水溶液を0.1mL滴下した。滴下後10分間攪拌し、溶液のpHを測定した。滴下後10分間の攪拌、pHの測定を同様に100回繰り返した。溶液のpHが8.5を越えた際の水酸化ナトリウム水溶液滴下量を1g当たりの滴定量とした。1g当たりの滴定量と以下の式2を用いて、水不溶性材料の乾燥重量1g当たりのアミノ基の含量を算出した。結果を表1に示す。
吸着材料1中の水不溶性材料のアミド基の含量は、当該水不溶性材料中のアミド基を加水分解することで生成したアミノ基量を、酸塩基逆滴定により測定することで決定した。水不溶性材料のアミノ基の含量測定と同様の操作で、吸着材料1中の水不溶性材料を得た。次に、当該水不溶性材料を1.0gと6Mの塩酸100mLを200mLナスフラスコに添加し、24時間130℃で還流した。還流後、濾紙でろ別することで水不溶性材料を回収し、分解後の水不溶性材料を得た。次に、ポリプロピレン製容器に対し、得られた分解後の水不溶性材料を全量、6M水酸化ナトリウム水溶液50mLを添加して30分攪拌し、濾紙を用いてろ別した。次にイオン交換水50mLにろ別した分解後の水不溶性材料を添加して30分間攪拌し、濾紙を用いてろ別した。当該水不溶性材料を添加したイオン交換水のpHが7になるまでイオン交換水に添加、ろ別を繰り返し、80℃常圧条件で48時間静置した。次に、ポリプロピレン製容器に当該水不溶性材料を全量と0.1M塩酸を60mL添加し、10分間攪拌した。攪拌後、溶液のみを5mL抜き取って、ポリプロピレン製容器に移した。次に、得られた溶液に対して、0.1Mの水酸化ナトリウム水溶液を0.1mL滴下した。滴下後10分間攪拌し、溶液のpHを測定した。滴下後10分間の攪拌、pHの測定を同様に100回繰り返した。溶液のpHが8.5を越えた際の水酸化ナトリウム水溶液滴下量を1g当たりの滴定量とした。1g当たりの滴定量と以下の式3を用いて、水不溶性材料の乾燥重量1g当たりのアミド基の含量を算出した。結果を表1に示す。
NMCA添加量を4.9gに変更した以外は吸着材料1と同様の操作を行うことで、TEPA化編地2(以下、吸着材料2)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料2中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表1に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料2中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表1に示す。
NMCA添加量を5.8g、TEPAの添加濃度を1.5Mに変更した以外は吸着材料1と同様の操作を行うことで、TAPA化編地3(以下、吸着材料3)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料3中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表1に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料3中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表1に示す。
用いる編地を編地Aから編地Bに、NMCA添加量を3.4gに変更した以外は吸着材料1と同様の操作を行うことで、TEPA化編地4(以下、吸着材料4)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料4中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表1に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料4中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表1に示す。
用いる編地を編地Aから編地Cに、NMCA添加量を4.0gに変更した以外は吸着材料1と同様の操作を行うことで、TEPA化編地5(以下、吸着材料5)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料5中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表1に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料5中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表1に示す。
用いる編地を編地Aから編地Dに、NMCA添加量を4.9gに変更した以外は吸着材料1と同様の操作を行うことで、TEPA化編地6(以下、吸着材料6)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料6中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表1に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料6中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表1に示す。
NMCAの添加量を4.9g、用いるポリアミンをTEPAからポリエチレンイミン(重量平均分子量600g/mol, 以下PEI600)にし、PEI600の添加濃度を0.4Mに変更した以外は吸着材料1と同様の操作を行うことで、PEI化編地7(以下、吸着材料7)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料7中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表1に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料7中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表1に示す。
NMCA添加量を1.6gに変更した以外は吸着材料1と同様の操作を行うことで、TEPA化編地8(以下、吸着材料8)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料8中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表1に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料8中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表1に示す。
NMCA添加量を4.9g、TEPAの添加濃度を0.6Mに変更した以外は吸着材料1と同様の操作を行うことで、TEPA化編地9(以下、吸着材料9)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料9中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表1に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料9中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表1に示す。
用いる編地を編地Aから編地Eに、NMCA添加量を2.9g、TEPAの添加濃度を0.6Mに変更した以外は吸着材料1と同様の操作を行うことで、TEPA化編地10(以下、吸着材料10)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料10中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表1に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料10中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表1に示す。
NMCA添加量を4.9g、TEPAをアンモニアにして添加濃度を10Mに変更した以外は吸着材料1と同様の操作を行うことで、アンモニア化編地11(以下、吸着材料11)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料11中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表1に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料11中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表1に示す。
NMCA添加量を4.9g、TEPAをトリエチレンテトラミンにして添加濃度を1.5Mに変更した以外は吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料であるトリエチレンテトラミン化編地12(以下、吸着材料12)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料12中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表1に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料12中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表1に示す。
NMCAの添加量を4.9g、用いるポリアミンをTEPAからポリエチレンイミン(重量平均分子量1000g/mol, 以下PEI1000)にし、PEI1000の添加濃度を0.2Mに変更した以外は吸着材料1と同様の操作を行うことで、PEI化編地13(以下、吸着材料13)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料13中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表1に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料13中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表1に示す。
NMCA4.9gをニトロベンゼン31gと98重量%硫酸31gの混合溶液に添加し、NMCAが溶解するまで10℃で攪拌して、NMCA溶液とした。次に、ニトロベンゼン2.0g、98重量%硫酸2.0gにPFA0.2gを添加し、PFAが溶解するまで20℃で攪拌し、PFA溶液とした。PFA溶液4.2gを5℃に冷却し、NMCA溶液に混合、5分間攪拌し、編地A1gを添加して2時間含浸した。含浸後の編地Aを0℃のニトロベンゼン200mL中に浸して反応を停止させた後、当該編地に付着しているニトロベンゼンをメタノールで洗浄した。DMSO51gにTEPAの添加濃度が0.8Mになるように溶解し、さらにイソシアン酸-4-クロロフェニルが0.01Mになるように添加して30分撹拌した。さらにトリエチルアミン0.2gを溶解し、メタノールで洗浄した後の編地Aをそのまま添加し、40℃で3時間含浸させた。ガラスフィルター上に当該編地をろ別し、500mLのDMSOで洗浄した。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料14中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表2に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料14中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表2に示す。
吸着材料14中の水不溶性材料のアニリド基の含量は、当該水不溶性材料中の尿素結合を加水分解することで生成したアニリド基由来化合物であるパラクロロアニリン濃度を測定することで決定した。水不溶性材料のアミノ基の含量測定と同様の操作で、吸着材料14中の水不溶性材料を得た。得られた水不溶性材料を、2cm2ずつ4枚切り出して乾燥させ、乾燥重量を測定した。その後、耐圧ガラス瓶中に6M塩酸4mLと切り出した当該材料4枚を添加し、110℃で20時間加熱した。20時間後、耐圧ガラス瓶中の溶液を1mL採取してサンプル管に移し取った。当該サンプル管に硝酸ナトリウム塩5mg含有0.5M塩酸12mL、スルファミン酸アンモニウム塩36mg含有0.5wt%TWEEN(登録商標)20水溶液12mL、1-ナフチルエチレンジアミン・二塩酸塩8mg含有0.5wt%TWEEN(登録商標)20水溶液12mLを逐次添加して赤色に発色させた。得られた赤色溶液の545nmにおける吸光度を測定した。濃度既知のパラクロロアニリン水溶液を同様の方法で発色させて検量線を作成し、加水分解溶液中のパラクロロアニリン濃度を定量した。さらに、式4を用いてアニリド基の含量を算出した。結果を表2に示す。
アニリド基の含量(mmol/g)=加水分解溶液中のパラクロロアニリン濃度(mmol/mL)×加水分解溶液量(4mL)×測定溶液希釈倍率(37倍)/添加した水不溶性材料の乾燥重量(g) ・・・式4
イソシアン酸-4-クロロフェニルの添加濃度を0.01Mから0.05Mに変更した以外は吸着材料14と同様の操作を行うことで、TEPA-p-クロロアニリド化編地15(以下、吸着材料15)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料15中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表2に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料15中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表2に示す。
吸着材料14と同様の操作を行うことで、吸着材料15中の水不溶性材料中のアニリド基の含量を測定した。結果を表2に示す。
イソシアン酸-4-クロロフェニルの添加濃度を0.01Mから0.2Mに変更した以外は吸着材料14と同様の操作を行うことで、TEPA-p-クロロアニリド化編地16(以下、吸着材料16)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料16中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表2に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料16中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表2に示す。
吸着材料14と同様の操作を行うことで、吸着材料16中の水不溶性材料中のアニリド基の含量を測定した。結果を表2に示す。
用いるポリアミンをTEPAからPEI600にし、PEI600の添加濃度を0.4Mに変更した以外は吸着材料14と同様の操作を行うことで、吸着材料であるPEI-p-クロロアニリド化編地17(以下、吸着材料17)を得た。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料17中の水不溶性材料のアミノ基の含量を測定した。結果を表2に示す。
吸着材料1と同様の操作を行うことで、吸着材料17中の水不溶性材料のアミド基の含量を測定した。結果を表2に示す。
吸着材料14と同様の操作を行うことで、吸着材料17中の水不溶性材料中のアニリド基の含量を測定した。結果を表2に示す。
吸着材料1の吸着性能を確認するため、N-ブチリルホモセリンラクトン(C4-HSL)の水溶液に吸着材料1を所定時間含浸して取り出し、含浸前後の溶液中のC4-HSL減少量を測定、吸着率を算出した。以下に測定及び算出方法を示す。
吸着材料2について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表1に示す。
吸着材料3について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表1に示す。
吸着材料4について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表1に示す。
吸着材料5について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表1に示す。
吸着材料6について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表1に示す。
吸着材料7について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表1に示す。
吸着材料14について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表2に示す。
吸着材料15について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表2に示す。
吸着材料16について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表2に示す。
吸着材料17について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表2に示す。
吸着材料8について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表1に示す。
吸着材料9について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表1に示す。
吸着材料10について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表1に示す。
吸着材料11について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表1に示す。
吸着材料12について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表1に示す。
吸着材料13について、実施例1と同様の操作を行い、C4-HSL吸着率を算出した。結果を表1に示す。
Claims (6)
- 以下の一般式(1)で表されるポリアミンがアミド基を含むリンカーを介して基材に結合した水不溶性材料を含み、
アミノ基の含量は、前記水不溶性材料の乾燥重量1g当たり7.4~12.0mmolであり、
アミド基の含量は、前記水不溶性材料の乾燥重量1g当たり2.8~10.0mmolであり、
前記水不溶性材料は、直径が1~100μmの繊維からなる、ホモセリン誘導体の吸着材料。
R1R2N-X-NR3R4 ・・・(1)
[式(1)中、Xは、8~50個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基において2~15個の炭素原子を窒素原子で置き換えたヘテロ原子含有炭素鎖であり、該窒素原子に結合する水素原子は、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよく、R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子又はアルキル基であり、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基又は置換されていてもよいアニリド基であるが、R3及びR4が、同時に置換されていてもよいアニリド基を表すことはない。] - 前記一般式(1)中のXは、8~14個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基において2~4個の炭素原子を窒素原子で置き換えたヘテロ原子含有炭素鎖であり、該窒素原子に結合する水素原子は、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよく、R1~R4は、それぞれ独立に、水素原子又はアルキル基である、請求項1記載の吸着材料。
- 前記繊維は、ポリオレフィンを島成分とし、非結晶性のポリスチレン又はその誘導体を海成分とする、海島型複合繊維である、請求項1又は2記載の吸着材料。
- 前記直径は、20~50μmである、請求項1~3のいずれか一項記載の吸着材料。
- 前記ホモセリン誘導体は、N-アシル化ホモセリンラクトン誘導体である、請求項1~4のいずれか一項記載の吸着材料。
- 請求項1~5のいずれか一項記載の吸着材料を備える、吸着カラム。
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