JP7346104B2 - 口腔用組成物 - Google Patents

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Description

本開示は口腔用組成物等に関し、より詳細には乳酸アルミニウム及びヒドロキシアパタイト粒子を含有する口腔用組成物等に関する。
乳酸アルミニウムは、知覚過敏予防のための薬効成分であることから、当該効果を期待して口腔用組成物に配合されている。
特開平5-155745号公報
乳酸アルミニウムを含む口腔用組成物は色が黄色くなる(黄ばむ)おそれが高く、特に経時的に黄ばむことが多い。このため口腔用組成物の見た目が悪くなり、需要者(消費者)から使用を敬遠される原因となることから、当該黄ばみを抑制することが望ましい。
本発明者らは上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、乳酸アルミニウムに加えヒドロキシアパタイト粒子を含有することで、口腔用組成物の黄ばみが効率よく抑制され得ることを見出した。そして、当該知見に基づき、さらに検討を進めた。
本開示は、例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
ヒドロキシアパタイト粒子及び乳酸アルミニウムを含有する口腔用組成物であって、
乳酸アルミニウムを0.5~3質量%含有する、
口腔用組成物。
項2.
さらに、増粘剤を含有する、項1に記載の口腔用組成物。
項3.
さらに、アルギン酸若しくはその塩、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース若しくはその塩、結晶セルロース、キサンタンガム、及びカラギーナンからなる群より選択される少なくとも1種を含有する、項1に記載の口腔用組成物。
項4.
さらに、アルギン酸若しくはその塩を含有する、項1に記載の口腔用組成物。
項5.
L*a*b*表色系におけるb*値が、0以下である、項1~4のいずれかに記載の口腔用組成物。
なお、特に限定される訳ではないが、本開示の主題からは、例えば(i)ヒドロキシアパタイト粒子を3質量%、乳酸アルミニウムを2.2質量%、カルボキシメチルセルロースナトリウムを1質量%、及びキサンタンガムを0.5質量%含有する口腔用組成物、並びに/あるいは(ii)ヒドロキシアパタイト粒子を5質量%、乳酸アルミニウムを2.2質量%、カルボキシメチルセルロースナトリウムを1質量%、及びキサンタンガムを0.5質量%含有する口腔用組成物、が除かれてもよい。
乳酸アルミニウムを含有し且つ黄ばみが抑制された口腔用組成物が提供される。
以下、本開示に包含される各実施形態について、さらに詳細に説明する。なお、本開示は、口腔用組成物、特に乳酸アルミニウム及びヒドロキシアパタイト粒子を含む口腔用組成物等を好ましく包含するが、これらに限定されるわけではなく、本開示は本明細書に開示され当業者が認識できる全てを包含する。
本開示に包含される口腔用組成物は、乳酸アルミニウム及びヒドロキシアパタイト粒子を含有する。なお、本明細書において当該口腔用組成物を「本開示の口腔用組成物」と呼ぶことがある。
ヒドロキシアパタイト粒子としては、口腔用組成物分野において公知のヒドロキシアパタイト粒子を用いることができる。また、公知の方法又は公知の方法から容易に想到できる方法により調製されたヒドロキシアパタイト粒子を用いることもできる。またさらに、ヒドロキシアパタイト市販品を購入して用いることもできる。例えば、富田製薬株式会社から購入して用いることができる。
また、ヒドロキシアパタイト粒子のメジアン径(d50)は、特に制限されるものではないが、好ましくは5μm以下、より好ましくは4.5μm以下である。該メジアン径の下限は、特に制限されないが、例えば1μm以上、2μm以上、又は3μm以上が挙げられる。より具体的には、例えば1~5μmが挙げられる。なお、該メジアン径は、レーザー回折・散乱法により測定される値である。より具体的には、レーザー回折式粒度分布測定装置を使用して乾式粒度分布測定により測定される値である。
ヒドロキシアパタイト粒子は、例えば、pHが4以上7未満であるリン酸アルカリ塩水溶液と水酸化カルシウムスラリーとを混合して35~85℃で反応させる工程を含む、ヒドロキシアパタイト粒子を製造する方法により調製することができる。
リン酸アルカリ塩としては、特に制限されず、水和物及び無水物を包含する。リン酸アルカリ塩としては、例えばリン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、ピロリン酸四ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸三カリウム等が挙げられ、好ましくはリン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム等のリン酸ナトリウム塩が挙げられ、より好ましくはリン酸二水素ナトリウムが挙げられる。
リン酸アルカリ塩水溶液中のリン酸アルカリ塩の濃度は、特に制限されず、例えば3~50質量%である。該濃度は、好ましくは3~30質量%、より好ましくは5~20質量%、さらに好ましくは7~15質量%である。
リン酸アルカリ塩水溶液のpHは、好ましくは4以上7未満である。該pHは、より好ましくは5~6.5である。なお、後述のように、リン酸アルカリ塩水溶液のpHが比較的低い場合(例えば、pH4以上5未満の場合)は、リン酸アルカリ塩として無水物を使用し、且つ反応温度を比較的高い温度、例えば65~85℃、好ましくは70~85℃、より好ましくは75~85℃に設定することが望ましい。
水酸化カルシウムスラリーはシュウ酸反応性を有するところ、前記水酸化カルシウムスラリーは、シュウ酸に対して特定の反応性を有する水酸化カルシウムのスラリーであることが好ましい。
シュウ酸に対する反応性は、例えば、以下の定義で表すことができる:
シュウ酸反応性:5質量%の濃度に調製され、25±1℃に保たれた水酸化カルシウムスラリー50gに、25±1℃に保たれた0.5モル/リットルの濃度のシュウ酸水溶液40gを一気に添加し、添加後pH7.0になるまでの時間(分)。
前記シュウ酸に対する特定の反応性としては、上記定義で表す場合、好ましくは1~40分、より好ましくは5~30分、さらに好ましくは10~20分である。
水酸化カルシウムスラリーのBET比表面積は、好ましくは5m/g以上、より好ましくは6m/g以上である。該BET比表面積の上限は、特に制限されないが、例えば20m/g、15m/g、10m/gである。
シュウ酸反応性が高い(例えば上述した特定のシュウ酸に対する反応性を有する)水酸化カルシウムスラリーは、典型的には、水酸化カルシウムスラリーを磨砕処理することにより得ることができる。磨砕処理により、シュウ酸反応性をより高める(上記定義の時間をより短くする)ことができる。磨砕処理は、例えばビーズミルを用いて行われる。磨砕処理の条件としては特に制限されず、例えば特開2017-036176号公報に記載の方法に従った条件を採用することができる。
水酸化カルシウムスラリーは、例えば、石灰石を焼成して得られる生石灰(酸化カルシウム)に水を反応させることにより、調製することができる。例えば、石灰石をキルン内において約1000℃で焼成して、生石灰を生成し、この生石灰に約10倍量の熱水を投入し、30分間攪拌させることにより、水酸化カルシウムスラリーを調製することができる。
水酸化カルシウムスラリーの固形分濃度は、特に制限されないが、例えば1~30質量%、好ましくは3~20質量%、より好ましくは5~15質量%、さらに好ましくは6~12質量%である。
リン酸アルカリ塩水溶液と水酸化カルシウムスラリーとの量比は、ヒドロキシアパタイト粒子を製造できる比である限り特に制限されない。該量比は、Ca/Pモル比が、好ましくは0.3~0.7、より好ましくは0.4~0.6、さらに好ましくは0.45~0.55になるように調整されることが望ましい。
リン酸アルカリ塩水溶液と水酸化カルシウムスラリーとを混合する態様は特に制限されない。例えば、リン酸アルカリ塩水溶液を含む反応容器に水酸化カルシウムスラリーを添加する態様(態様1)、水酸化カルシウムスラリーを含む反応容器にリン酸アルカリ塩水溶液を添加する態様(態様2)、リン酸アルカリ塩水溶液と水酸化カルシウムスラリーを同時に反応容器に添加する態様(態様3)等が挙げられる。これらの中でも、態様1が好ましい。反応容器への上記添加の際には、通常、反応容器中の液は攪拌されている。
反応容器への上記添加は、一定程度の時間をかけて行うことが望ましい。添加開始から添加終了までの時間は、例えば10~90分間、好ましくは20~60分間、より好ましくは20~40分間である。
反応は、通常、攪拌下で行う。反応温度は、35~85℃である。該反応温度は、好ましくは40~75℃、より好ましくは45~70℃、さらに好ましくは50~70℃、よりさらに好ましくは55~65℃である。反応温度は、リン酸アルカリ塩水溶液のpHが比較的低い場合(例えば、pH4以上5未満の場合)は、比較的高い温度、例えば65~85℃、好ましくは70~85℃、より好ましくは75~85℃である。反応時間(リン酸アルカリ塩水溶液と水酸化カルシウムスラリーが全て混合されてから開始する時間、上記態様1~3において、リン酸アルカリ塩水溶液と水酸化カルシウムスラリーの添加が終了した時点から開始する時間)は、例えば10~180分間、好ましくは20~120分間、より好ましくは40~90分間、さらに好ましくは50~70分間である。
上記工程により生成したヒドロキシアパタイト粒子は、必要に応じて、精製処理に供される。精製処理としては、例えばろ過処理、水洗処理等が挙げられる。また、必要に応じて、乾燥処理に供することもできる。
ヒドロキシアパタイト粒子は、口腔用組成物に、例えば1~10質量%程度含有させることができる。当該含有割合範囲の上限または下限は、例えば1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、又は9.5質量%であってもよい。例えば、当該範囲は、2~8質量%又は3~7質量%であることがより好ましい。
また、乳酸アルミニウムは、本開示の口腔用組成物に、0.5~3質量%含有される。当該範囲の上限または下限は、例えば0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、又は2.9質量%であってもよい。例えば、当該範囲は、0.8~2.7質量%又は1~2.5質量%であってもよい。
また、特に制限はされないが、口腔用組成物に含有されるヒドロキシアパタイト粒子及び乳酸アルミニウムの質量比は、ヒドロキシアパタイト粒子1に対して乳酸アルミニウム0.2~0.6程度が好ましい。当該範囲の上限または下限は0.25、0.3、0.35、4、0.45、0.5、又は0.55であってもよく、例えば0.25~0.55又は0.3~0.5程度がより好ましい。
本開示の口腔用組成物は、常法により製造することができ、例えば医薬品、医薬部外品、化粧品としても用いることができる。また、本開示の口腔用組成物の形態は、特に限定するものではないが、常法に従って例えば軟膏剤、ペースト剤、パスタ剤、ジェル剤、液剤、スプレー剤、洗口液剤、液体歯磨剤、練歯磨剤、塗布剤等の形態(剤形)にすることができる。なかでも、洗口液剤、液体歯磨剤、練歯磨剤、ペースト剤、液剤、スプレー剤、ジェル剤、塗布剤であることが好ましく、練歯磨剤、ペースト剤、ジェル剤がより好ましい。また、口腔用組成物を歯ブラシにのせて、あるいは口腔用組成物を口腔内に適用した後に、ブラッシングを行うことが好ましく、このため、ブラッシングに適した形態であることが好ましい。
本開示の口腔用組成物には、乳酸アルミニウム及びヒドロキシアパタイト粒子に加え、増粘剤を含有してもよい。言い換えれば、本開示の口腔用組成物は、乳酸アルミニウム、ヒドロキシアパタイト粒子、及び増粘剤を含有してもよい。
上記の通り、乳酸アルミニウムは口腔用組成物の黄ばみの原因になり、特に乳酸アルミニウム及び増粘剤(粘結剤)を含む口腔用組成物は色がより顕著に黄ばむことが多いところ、このような乳酸アルミニウム及び増粘剤を含む口腔用組成物であったとしても、ヒドロキシアパタイト粒子を含むことによって、黄ばみが抑制され得る。つまり、増粘剤を含有する口腔用組成物においては、本開示の口腔用組成物における黄ばみ抑制効果がより一層好ましく発揮され得る。
このような増粘剤としては、例えば、アルギン酸若しくはその塩、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース若しくはその塩、結晶セルロース、キサンタンガム、ジェランガム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、カラギーナン、デキストリン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、増粘性シリカ、ビーガム、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸若しくはその塩、寒天等が挙げられる。
これらの中でも、アルギン酸若しくはその塩、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース若しくはその塩、結晶セルロース、キサンタンガム、及びカラギーナンが好ましい。
アルギン酸の塩としては、アルギン酸のアルカリ金属塩が好ましく、より具体的にカリウム塩及びナトリウム塩が好ましい。特にアルギン酸ナトリウムが好ましい。
ヒドロキシアルキルセルロースのアルキルとしては、炭素数1~4(1、2、3、又は4)のアルキルが好ましい。ヒドロキシアルキルセルロースとしては、具体的には、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が好ましく挙げられる。
カルボキシアルキルセルロースのアルキルとしては、炭素数1~4(1、2、3、又は4)のアルキルが好ましい。ヒドロキシアルキルセルロースとしては、具体的には、例えば、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース等が好ましく挙げられる。また、カルボキシアルキルセルロースの塩としては、アルカリ金属塩が好ましく、より具体的にはカリウム塩又はナトリウム塩が好ましい。
ポリアクリル酸の塩としては、ナトリウム塩またはカリウム塩が好ましく例示できる。
増粘剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また増粘剤は、例えば、口腔用組成物に0.5~5質量%程度含有することができ、当該範囲の上限又は下限は例えば1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、又は4.5質量%とすることができる。例えば、当該範囲は1~3質量%又は1~2.5質量%とすることができる。
本開示の口腔用組成物は、乳酸アルミニウムによる黄ばみが抑制されたものであることが好ましく、具体的には、L*a*b*表色系におけるb*値が0以下であることが好ましく、-0.1以下、-0.2以下、-0.3以下、又は-0.4以下であることがより好ましい。b*値は、例えば、-0.5以下、-1以下、-1.5以下、又は-2以下であってもよく、より好ましい。b*値の下限は特に制限はされないが、例えば-8、-7.5、-7、又は-6.5が挙げられる。なお、当該b*値は、蛍光分光濃度計を用いて測定した値である。このような蛍光分光濃度計としては、コニカミノルタ社製FD-5を例示することができる。
本開示の口腔用組成物には、効果を損なわない範囲で、口腔用組成物に配合し得る上記以外の成分を、単独で又は2種以上組み合わせて、さらに配合してもよい。
例えば、界面活性剤として、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤または両性界面活性剤を配合することができる。具体的には、ノニオン界面活性剤としてはショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル;脂肪酸アルカノールアミド類;ソルビタン脂肪酸エステル;脂肪酸モノグリセライド;ポリオキシエチレン付加係数が8~10、アルキル基の炭素数が13~15であるポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン付加係数が10~18、アルキル基の炭素数が9であるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;セバシン酸ジエチル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン等が例示される。アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等の硫酸エステル塩;ラウリルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;ココイルサルコシンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム等のアシルアミノ酸塩;ココイルメチルタウリンナトリウム等が例示される。両性イオン界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン型活性剤;N-ココイル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等のイミダゾリン型活性剤;N-ラウリルジアミノエチルグリシン等のアミノ酸型活性剤等が例示される。これらの界面活性剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。その配合量は、通常、組成物全量に対して0.1~5質量%である。
また、サッカリンナトリウム、アセスルファムカリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチン、タウマチン、アスパラチルフェニルアラニルメチルエステル、p-メトキシシンナミックアルデヒド等の甘味剤を配合し得る。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。またこれらは、組成物全量に対して0.01~1質量%配合することができる。
さらに、湿潤剤として、ソルビット、グリセリン、ポリプロピレングリコール、キシリット、マルチット、ラクチット、ポリオキシエチレングリコール等を単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
防腐剤として、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラベン類、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等を単独又は2種以上組み合わせて配合することができる。
着色剤として、青色1号、黄色4号、赤色202号、緑3号等の法定色素、群青、強化群青、紺青等の鉱物系色素、酸化チタン等を単独又は2種以上組み合わせて配合してもよい。
pH調整剤として、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、ピロリン酸、乳酸、酒石酸、グリセロリン酸、酢酸、硝酸、またはこれらの化学的に可能な塩や水酸化ナトリウム等を配合してもよい。これらは、組成物のpHが4~8、好ましくは5~7の範囲となるよう、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。pH調整剤の配合量は例えば0.01~2重量%が例示される。
薬効成分として、殺菌剤を配合してもよい。例えば、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン等のカチオン性殺菌剤、ドデシルジアミノエチルグリシン等の両性殺菌剤、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール等の非イオン性殺菌剤、ヒノキチオール等が挙げられる。またさらに、殺菌剤以外の薬効成分を配合することもできる。例えば、硝酸カリウム、酢酸dl-α-トコフェロール、コハク酸トコフェロール、またはニコチン酸トコフェロール等のビタミンE類、フッ化ナトリウム等を配合してもよい。薬効成分は単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。なお、硝酸カリウムは、知覚過敏予防のための薬効成分であるため、本開示の口腔用組成物にさらに配合するのに特に好ましい。特に硝酸カリウムを配合する場合は、口腔用組成物に例えば1~10質量%程度含有させることができる。当該含有割合範囲の上限または下限は、例えば1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、又は9.5質量%であってもよい。例えば、当該範囲は、2~8質量%又は3~7質量%であることがより好ましい。
また、基剤として、例えば、アルコール類、シリコン、アパタイト、白色ワセリン、パラフィン、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン、プラスチベース等を単独または2種以上を組み合わせて添加することも可能である。
なお、以上の任意成分の記載は例示であり、用い得る任意成分を限定するものではない。
なお、本明細書において「含む」とは、「本質的にからなる」と、「からなる」をも包含する(The term "comprising" includes "consisting essentially of” and "consisting of.")。また、本開示は、本明細書に説明した構成要件を任意の組み合わせを全て包含する。
また、上述した本開示の各実施形態について説明した各種特性(性質、構造、機能等)は、本開示に包含される主題を特定するにあたり、どのように組み合わせられてもよい。すなわち、本開示には、本明細書に記載される組み合わせ可能な各特性のあらゆる組み合わせからなる主題が全て包含される。
以下に、例に基づいて本開示の主題をより詳細に説明するが、本開示の主題はこれらの例に限定されるものではない。
製造例1:ヒドロキシアパタイト粒子の調製
Ca/Pモル比が0.5になるように、10.7質量%リン酸二水素ナトリウム・2水和物水溶液及び、固形分濃度8.6質量%磨砕処理水酸化カルシウムスラリー(BET比表面積:6.7m/g シュウ酸反応性:15分30秒 特開第2017-036176号公報)を調製した。リン酸二水素ナトリウム・2水和物水溶液をステンレスビーカーに入れ、撹拌しながら60℃に加温し撹拌停止まで維持した。10%NaOH水溶液を添加してpHを5.5に調整した。そこに水酸化カルシウムスラリーを30分かけて添加した。添加終了後、更に1時間撹拌したあとに、ろ過、水洗、及び80℃にて乾燥させ、ヒドロキシアパタイト粒子(粉末)を得た。
検討例:乳酸アルミニウムによる口腔用組成物の黄ばみの検討
表1に示す各成分を混合して各口腔用組成物を調製した。乳酸アルミニウムを配合した組成物には、pHを7付近に調整するために苛性ソーダも配合した。なお、表1に示す各成分の数値は質量%を示す。また、表1において、「製造例1HAp」は製造例1と同様にして得られたヒドロキシアパタイト粒子を示し、「市販HAp」は市販ヒドロキシアパタイト粒子(富田製薬(株)製)を示す。
得られた各口腔用組成物を無色透明なガラス容器(柏洋硝子製)に60mL以上充填し、55℃、暗所にて6ヶ月間保存した。その後、各口腔用組成物の色差を次のようにして測定した。保存後の口腔用組成物をポリスチレン製の容器に高さ2cmとなるよう充填し、白板の上でFD-5(コニカミノルタ社製蛍光分光濃度計)にて撮影を行った。撮影条件は一定の照明、シャッター速度、しぼり、焦点距離とした。6か所の被測定部位のL*a*b*表色系におけるb*を測定し、平均値を算出して黄変色(黄ばみ)の評価の指標とした。当該結果も表1にあわせて示す。
Figure 0007346104000001

Claims (4)

  1. ヒドロキシアパタイト粒子を1~10質量%、
    乳酸アルミニウムを0.5~3質量%、並びに
    アルギン酸若しくはその塩、及びカルボキシアルキルセルロース若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種を0.5~5質量%
    含有し、
    且つ、質量比で、ヒドロキシアパタイト粒子1に対して乳酸アルミニウムを0.2~0.6含有する、口腔用組成物。
  2. アルギン酸若しくはその塩、及びカルボキシアルキルセルロース若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種が、
    アルギン酸ナトリウム、及びカルボキシメチルセルロースナトリウムからなる群より選択される少なくとも1種である、
    請求項1に記載の口腔用組成物。
  3. L*a*b*表色系におけるb*値が、0以下である、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
  4. 乳酸アルミニウムを含む口腔用組成物の黄ばみを抑制する方法であって、
    ヒドロキシアパタイト粒子を1~10質量%、
    乳酸アルミニウムを0.5~3質量%、並びに
    アルギン酸若しくはその塩、及びカルボキシアルキルセルロース若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種を0.5~5質量%を含有し、
    且つ、質量比で、ヒドロキシアパタイト粒子1に対して乳酸アルミニウムを0.2~0.6含有するように、
    ヒドロキシアパタイト粒子、乳酸アルミニウム、並びに、アルギン酸若しくはその塩、及びカルボキシアルキルセルロース若しくはその塩からなる群より選択される少なくとも1種を、混合する工程を含む、
    方法。
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