JP7346039B2 - データ処理装置、データ処理方法、及びプログラム - Google Patents

データ処理装置、データ処理方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7346039B2
JP7346039B2 JP2019026495A JP2019026495A JP7346039B2 JP 7346039 B2 JP7346039 B2 JP 7346039B2 JP 2019026495 A JP2019026495 A JP 2019026495A JP 2019026495 A JP2019026495 A JP 2019026495A JP 7346039 B2 JP7346039 B2 JP 7346039B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
reference data
interpolation
ranges
data processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019026495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020135283A (ja
Inventor
真彦 溝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2019026495A priority Critical patent/JP7346039B2/ja
Publication of JP2020135283A publication Critical patent/JP2020135283A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7346039B2 publication Critical patent/JP7346039B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Complex Calculations (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Description

本発明は、画像等のデータを処理するデータ処理技術に関する。
画像の階調を補正・変換する階調変換関数や、画像の形状を補正・変形する幾何変換関数は、画像の座標位置を変数とする大域関数や局所関数によって近似することができ、その多くは多項式や射影変換のような有理多項式で表現される。ただし、局所関数で近似できる場合でも、該局所関数の適用領域をきちんと定めて、該局所関数を領域境界で切り換えるのは困難である。そこで画像の補正や変形等を行うデータ処理では、局所関数値をある画素間隔ごとの格子点で評価した値をLUT(ルックアップテーブル)に保持し、該LUTから読み出した格子点の関数値を補間して、補正値や変形値として用いることが一般的に行われている。
LUTに格納するデータは、実時間で計算する必要がないため、複雑な演算を要する高次の多項式や各種関数を用いてなるべく高精度に計算されて生成されている。それに対し、LUTから読み出したデータの補間処理等は、実時間で行う必要があるため、特許文献1に記載されているように、1次補間、あるいは3次補間を行うのが一般的である。また、特許文献2には、前述の1次補間と3次補間の中間の性能および演算規模の2次補間に関する技術も開示されている。
しかし、高次の多項式で補間しようとすれば、乗算や加算を何回も行う必要がある上に、該多項式の係数を実時間で計算する必要があるため、回路構成は、かなり大きな規模になってしまう。例えば映像機器では、画素レートと演算回路の動作周波数とがほぼ同じであり、画素毎に演算を行うには、演算式に現れる乗算回数と同じだけの乗算器が必要になる。特に近年は、8K×4Kサイズの映像が登場し、演算回路の動作周波数より画素レートの方が高い状況では演算回路を並列駆動する必要があり、さらに回路規模が大きくなる。
特開2011-81477号公報 特表平9-511079号公報
ここで、非線形性が強い関数、言い換えると高次関数によるデータ変換を、テーブルデータと補間処理によって高精度に実現するためには、テーブルデータの格子間隔を狭くする、あるいは高次の補間処理が必要になってくる。しかしながら、格子間隔が狭いほどメモリ量は増大し、また、補間処理次数が高次になるほど演算規模は増大してしまう。よって、補間精度を上げるための回路規模が大きくなり、コストが高くなるという課題がある。
そこで、本発明は、高次関数によるデータ処理を高精度かつ少ない演算量で実現可能とし、回路規模の小型化とコストの低減を可能にすることを目的とする。
本発明のデータ処理装置は、入力データを基に補間範囲を決定し、前記補間範囲に基づいて、前記入力データと出力データとの関係を複数の格子間隔で離散した複数の離散化された出力データである参照データのテーブルデータを参照して、三つの参照データを生成もしくは取得する生成手段と、前記補間範囲に応じた前記三つの参照データのうち近傍の二つの参照データごとに得られる二つの中点を通り且つ前記近傍の二つの参照データごとに得られる二つの線分に接する二次近似曲線を用いた二次補間演算を行って、前記入力データから出力データを算出する演算手段と、を有し、前記生成手段は、隣接する二つの補間範囲に対応した二つの格子間隔が異なる間隔の格子間隔である場合、前記隣接する二つの補間範囲における前記中点のうち前記二つの補間範囲の境界部に近い中点が、前記二つの補間範囲で共通した点となる参照データを生成もしくは取得することを特徴とする。
本発明によれば、高次関数によるデータ処理を高精度かつ少ない演算量で実現でき、回路規模の小型化とコストの低減が可能となる。
実施形態のデータ処理装置の構成例を示す図である。 二次補間処理の概要の説明図である。 第1実施形態における二次補間処理の説明図である。 第2実施形態における二次補間処理の説明図である。 第3実施形態における二次補間処理の説明図である。 第4実施形態における二次補間処理の説明図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
図1(A)および図1(B)は本実施形態のデータ処理装置の一構成例を示した図である。図1(A)は本実施形態のデータ変換装置100で行われる各処理に応じた各機能部を示した機能ブロック図である。図1(B)は図1(A)に示したデータ変換装置100を実現するデータ処理装置110のハードウェア構成例を示した図である。
図1(B)に示すように、本実施形態のデータ処理装置110は、CPU111、RAM112、ROM113、通信I/F(インタフェース)114、記録I/F115、表示I/F116等を有しており、パーソナルコンピュータ等であるとする。また、データ処理装置110は、記録I/F115を介してハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体120と接続され、表示I/F116を介して液晶ディスプレイ等の表示装置121に接続されているとする。また、データ処理装置110は、通信I/F114を介して、例えば撮像装置130や各種のNW(ネットワーク)131にも接続可能となされている。
ROM113は、本実施形態に係るデータ処理プログラムを含む各種プログラム等を保持している。ROM113のプログラムはRAM112に展開されてCPU111により実行される。RAM112は、プログラムが展開される他、CPU111の作業領域として使用され、入力された画像データや処理途中の画像データ等を一時的に記憶する。
通信I/F114は、例えば撮像装置130やネットワーク131との間で通信を行う。例えば撮像装置130やネットワーク131から送られてきた画像データなどを、通信I/F114が受信すると、それら画像データは、CPU111による制御の下で、一時的にRAM112に蓄積される。そして、それら画像データは、CPU111により必要に応じて各種画像処理等が施された後、表示I/F116を介して表示装置121の画面上に表示されたり、記録I/F115を介して記録媒体120に記録されたりする。
CPU111は、データ処理装置110における各種処理や制御を行い、また、本実施形態に係るデータ処理プログラム等を実行して、後述するようなデータ変換処理を含む各種の画像処理を行うことができる。なお本実施形態では、図1(A)のデータ変換装置100の各機能部の処理は、CPU111がプログラムを実行するソフトウェア処理で実現する例を挙げるが、勿論、それら各機能部の処理はそれぞれに対応した回路等のハードウェア構成で実現されてもよい。
<二次補間処理の概要>
以下、図1(A)と図2~図6を参照しながら、データ変換装置100の機能構成と、データ変換装置100において行われるデータ補間処理の基本となる二次補間処理の理論について説明する。図2は二次補間処理の概念を説明するための図であり、図3~図6は第1~第4実施形態における二次補間処理で用いる二次近似曲線を示した図である。
データ変換装置100は、データ補間処理を実行するために、入力データ10に応じた参照データ12を、参照データ生成部102において生成もしくは取得する。参照データ生成部102における参照データの生成には、予め複数の参照データ12が記録されたLUT(ルックアップテーブル)から参照データを取得すること、LUTに記録された参照データを基に新たな参照データを生成することが含まれる。入力データ10は、画像データ、画像の輝度や座標等のデータである。参照データ12は、画像の階調を補正・変換する階調変換関数や、画像の形状を補正・変形する幾何変換関数によって決定される離散データである。
ここで、後述する第1実施形態と第2実施形態の場合、参照データ生成部102は、参照データ保持部101に記録されているLUTの中から参照データを取得する。つまり、第1実施形態と第2実施形態では、参照データ生成部102が取得する参照データ12の全てが、参照データ保持部101に記録されている。そして参照データ保持部101に記録されたLUTデータは、テーブルデータ11として参照データ生成部102によって取得される。
一方、後述する第3実施形態と第4実施形態の場合、参照データ12の一部のみが、LUTデータとして参照データ保持部101に記録されており、そのLUTデータはテーブルデータ11として参照データ生成部102に供給される。そして、参照データ生成部102は、後述するような手法により、テーブルデータ11の参照データ12を基にした演算を行うことで、不足している参照データを生成する。
参照データ12は、ある画素間隔ごとの格子点での離散データであり、これ以降、参照データ12の離散的な格子点ごとの間隔を格子間隔DISと呼ぶ。格子間隔DISの詳細については後述するが、例えば、格子間隔が狭いほど、補間処理におけるデータ変換精度は高精度になるが、保持しておかなければならないテーブルデータ量は多量になる。一方、格子間隔が広いほど、データ変換精度は低精度になるが、テーブルデータ量は少量で済む。
図2は、格子間隔DISが一定である場合の例を示している。図2において、図中のY1、Y2、Y3、Y4は、参照データ12のそれぞれ離散データであり、これらY1、Y2、Y3、Y4の間隔である格子間隔DISは一定の間隔となっている。また、補間範囲A,Bは、隣接する参照データ間の中点から次の中点までの範囲であるため、それぞれ補間範囲A,Bの幅は格子間隔DISと一致している。
ここで、例えば入力データ10がXIである場合、このデータXIに対応した最近傍の参照データ12はY2であり、またこのY2を中心とした前後の近傍の参照データ12はY1とY3である。補間範囲は参照データ生成部102により求められ、図2の例では、Y1とY2との間の中点M1から、Y2とY3との間の中点M2までが、補間範囲Aとして算出される。この補間範囲Aを求める際に用いられる三つの参照データ12は、順にY(-1)=Y1、Y(0)=Y2、Y(1)=Y3である。
また、二次補間演算部103は、後述する線分を算出して、当該線分と中点M1、M2とを基に二次近似曲線を求め、その二次近似曲線を用いた補間処理を実行することにより、出力データ13として補間出力データYOを生成する。
二次補間演算部103で実行される補間処理の理論式は式(1)で表される。なお、式(1)中のxは補間範囲内における入力データ10の相対位置を格子間隔DISで規格化したものであり、0~1の値をとる。また式(1)中のYは出力データ13である。
Y=(Ca・x+Cb)・x+Cc
a=(Y(-1)-2・Y(0)+Y(1))/2
b=Y(0)-Y(-1)
c=(Y(-1)+Y(0))/2 式(1)
二次補間演算部103は、この式(1)によって表現される二次近似曲線を基に補間処理を行う。二次近似曲線は、図2の補間範囲AではY1とY2との間の中点M1並びにY2とY3との間の中点M2を通り、且つ、Y1とY2とを結ぶ線分(Y1-Y2)並びにY2とY3とを結ぶ線分(Y2-Y3)に接する曲線となる。なお、図2の補間範囲Bの二次近似曲線についても、前述した補間範囲Aの場合と同様にして求められる。補間範囲Bにおける二次近似曲線は、Y2とY3との間の中点M2並びにY3とY4との間の中点M3を通り、且つ、Y2とY3を結ぶ線分(Y2-Y3)並びにY3とY4とを結ぶ線分(Y3-Y4)接する曲線となる。
つまり、隣接する補間範囲Aと補間範囲Bとの境界部において中点M2は同一の点であり、また線分(Y2-Y3)は同一の線分である。言い換えると、隣接する補間範囲Aと補間範囲Bとの境界部では中点M2と線分(Y2-Y3)とが共に共通して使用されるため、それら両補間範囲の境界部における二次近似曲線は必ず滑らかに繋がる。
ただし、該二次近似曲線は、参照データを通らず、テーブルデータとして保持されている一連の参照データによって、入力データから出力データの変換特性が定まるものである。よって、データ変換装置100では、あらかじめ決められた変換特性を実現したいガンマ変換等に好適なデータ補間を実現することができる。
<第1実施形態>
第1実施形態では、テーブルデータにおける格子間隔が複数の格子間隔、つまりは不均等な格子間隔であり、入力データに応じて適用する格子間隔が変わる場合について説明する。このような不均等な格子間隔は、例えば非線形性が強い階調変換関数などに好適である。例えば、非線形性が強い低階調領域では狭い格子間隔を適用し、線形性が強い高階調領域では広い格子間隔を適用することで、低階調から高階調までの全域の階調変換精度を高く維持したまま、保持しなければならないテーブルデータ量を削減可能となる。ただしこの場合、隣接する補間範囲の境界部において、格子間隔並びに補間間隔が異なる状態になることがあるため、それら両範囲の二次近似曲線を滑らかに繋げるための施策が必要となる。第1実施形態では、このように隣接する補間範囲の境界部において格子間隔並びに補間間隔が異なる場合に、それら両範囲の二次近似曲線を滑らかに繋げることを実現可能とする。
図3は、本実施形態の参照データ生成部102における処理の概念を説明する図である。図3の例において、図2の例との違いは、隣接する補間範囲の間で補間間隔が異なる場合に、両補間範囲の間で共通な参照データが無く、例えば前述したような三つの参照データが全部切り換わることである。
図3に示した補間範囲Aの二次補間処理は、図2で説明した内容と同等であり、二次補間演算部103は、参照データのY(-1)=Y1、Y(0)=Y2、Y(1)=Y3と、式(1)とを基に、出力データYを演算する。ただし、図3では、格子間隔並びに補間範囲はDIS_Aとしている。
一方で、図3の補間範囲Bの二次補間処理では、参照データのY(-1)=Y1'、Y(0)=Y2'、Y(1)=Y3'と式(1)とを基に、出力データYが演算される。図3では、格子間隔並びに補間範囲はDIS_Bとする。なお、第1実施形態の場合、これら参照データ(Y1、Y2、Y3ならびにY1'、Y2'、Y3')は、全てテーブルデータとして参照データ保持部101に保持されている。
ここで、本実施形態において採用する二次補間の特性から、異なる補間範囲の境界部、つまりは図3の中点M2の点おいて二次近似曲線を滑らかに繋ぐために、テーブルデータは、式(2)の関係式を満たすデータとなされる。
2+X3=X1'+X2'
2+Y3=Y1'+Y2' 式(2)
式(2)の一つ目の式は各々の入力データの中点が一致することを意味し、二つ目の式は各々の出力データの中点が一致することを意味する。ゆえに、式(2)を満たすことで、補間範囲A並びに補間範囲Bの境界部となる中点M2の座標が一致するため、両補間範囲を跨いだ場合であっても二次近似曲線は連続的に滑らかに繋がることになる。
以上のように第1実施形態においては、非線形性が強い低階調領域では二次補間処理の格子間隔が狭い、つまり密なテーブルデータを持ち、一方、非線形特性が弱い高階調領域では二次補間処理の格子間隔が広い、つまり疎なテーブルデータを持っている。これにより、本実施形態によれば、階調のデータ変換処理における低階調から高階調までの全域の変換精度を高くすることができ、同時に補間処理に必要なテーブルデータも削減することが可能である。さらに本実施形態によれば、補間間隔が異なる領域の境界部で二次近似曲線が滑らかに繋がるようにできるため、例えば階調のデータ変換を行う場合であれば、階調ジャンプを防ぎ、滑らかなグラデーション表現を実現できるようになる。
なお、本実施形態の説明において、各格子間隔は、参照データを選択する際並びに相対位置xを算出する際の演算負荷を軽減するために、2のべき乗であることが望ましいが、これに限定されるものではない。さらに、図3で示した格子間隔DIS_Bは、格子間隔DIS_Aの2倍として図示しているが、格子間隔の関係はこれに限定されるものではなく、例えば3倍、4倍、あるいは0.5倍、0.25倍などでもよく、正の実数倍であればよい。
<第2実施形態>
第2実施形態では、第1実施形態に対し、隣接した異なる補間範囲の境界部におけるテーブルデータの条件が追加された例である。なお、以降の説明では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図4は、第2実施形態の参照データ生成部102における処理の概念図を説明する図である。第2実施形態では、採用している二次補間の特性から、隣接した異なる補間範囲の境界部、つまりは図4における中点M2の点おいて二次近似曲線を滑らかに繋ぐために、テーブルデータは前述の式(2)に加えて式(3)の関係式を満たす。
(Y3-Y2)/(X3-X2)=(Y2'-Y1')/(X2'-X1')
3-X2=DIS_A
2'-X1'=DSI_B 式(3)
式(3)は隣接する参照データ間を結ぶ線分の傾きが同じであることを意味している。ゆえに第2の実施形態の場合、式(3)を満たすことによって、補間範囲A並びに補間範囲Bの境界部となる中点M2の座標における、二次近似曲線の傾きを一致させることができる。
第2実施形態においては、両補間範囲を跨いだ場合であっても、第1実施形態よりさらに、二次近似曲線は確実に滑らかに繋がった特性となる。
なお、本実施形態の説明において各格子間隔は、参照データを選択する際並びに相対位置xを算出する際並びに式(3)の関係式の演算負荷を軽減するために、2のべき乗であることが望ましいが、これに限定されるものではない。さらに図4で示している格子間隔DIS_BはDIS_Aの2倍として図示しているが、格子間隔の関係はこれに限定されるものではなく、例えば3倍、4倍、あるいは0.5倍、0.25倍などでもよく、正の実数倍であればよい。
<第3実施形態>
第3実施形態では、参照データ12の一部のみがテーブルデータとして参照データ保持部101に記録されており、不足している参照データを生成する例について説明する。本実施形態では、例えば第1実施形態で示した式(2)を満たすような参照データの一つであるY1'を生成する場合を例に挙げて説明する。なお、以降の説明では、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図5は、第3実施形態の参照データ生成部102における処理の概念を説明する図である。図5に示している参照データのうち、図中に□で表しているY1、Y2、Y3並びに図中に△で表しているY2'、Y3'は、テーブルデータとして参照データ保持部101に保持されている。一方で、図中に〇で表しているY1'は、式(2)から導出される式(4)の算出式により、参照データ生成部102で生成される。
1'=-Y2'+(Y2+Y3) 式(4)
第3実施形態においては、式(4)を満たすことで、第1実施形態と場合と同じ参照データを使用して補間処理を行うことができる。したがって、第3実施形態では、補間範囲A並びに補間範囲Bの境界部となる中点M2の座標が一致するため、両補間範囲の跨いだ場合であっても二次近似曲線は連続的に滑らかに繋がる。
第3実施形態によれば、第1実施形態と補間処理の性能は同一でありながら、第1実施形態よりもテーブルデータを削減することが可能である。
なお、本実施形態の説明において各格子間隔は、テーブルデータを選択する際並びに相対位置xを算出する際の演算負荷を軽減するために、2のべき乗であることが望ましいが、これに限定されるものではない。さらに図5で示している格子間隔DIS_BはDIS_Aの2倍の間隔の比で図示しているが、格子間隔の関係はこれに限定されるものではなく、例えば3倍、4倍、あるいは0.5倍、0.25倍などでもよく、正の実数倍であればよい。また、本実施形態では、Y2'とY2とY3からY1'を生成する例を示しているが、これに限ったものではなく、Y2'あるいはY2ないしはY3のいずれか一つを他のテーブルデータから生成してもよい。その際は、式(2)をそれぞれのデータ(Y2'あるいは、Y2ないしはY3)について解いた算出式が用いられる。
<第4実施形態>
第4実施形態では、参照データ12の一部のみがテーブルデータとして参照データ保持部101に記録されており、不足している参照データを生成する例を説明する。本実施形態では、例えば第2実施形態で示した式(3)を満たすような参照データの二つのデータであるY1'とY2'を生成する場合を例に挙げて説明する。なお以降の説明では、第1、第2実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図6は、第4実施形態の参照データ生成部102における処理の概念を説明する図である。図6に示している参照データのうち図中に□で表しているデータY1、Y2、Y3並びに図中に△で表しているデータY3'はテーブルデータとして参照データ保持部101に保持されている。一方で、図中に〇で表しているデータY1'、Y2'は式(2)および式(3)から導出される式(5)の算出式により、参照データ生成部102で生成される。
1'=(1/2)・[(Y2+Y3)+(DIS_B/DIS_A)・(Y3-Y2)]
2'=(1/2)・[(Y2+Y3)-(DIS_B/DIS_A)・(Y3-Y2)]
式(5)
第4実施形態においては、式(5)を満たすことで、第2実施形態と場合と同じ参照データを使用して補間処理を行うことができる。したがって、第5実施形態では、補間範囲A並びに補間範囲Bの境界部となる中点M2の座標における、二次近似曲線の傾きを一致させることができる。
第4実施形態によれば、第2実施形態と補間処理の性能は同一でありながら、第2実施形態よりもテーブルデータを削減することが可能である。
なお、本実施形態の説明において各格子間隔は、テーブルデータを選択する際並びに相対位置xを算出する際並びに式(5)の関係式の演算負荷を軽減するために2のべき乗であることが望ましいが、これに限定されるものではない。さらに図6で示している格子間隔DIS_BはDIS_Aの2倍として図示しているが、格子間隔の関係はこれに限定されるものではなく、例えば3倍、4倍、あるいは0.5倍、0.25倍などでもよく、正の実数倍であればよい。また、本実施形態では、Y2とY3からY1'とY2'を生成する例を示しているが、これに限ったものではなく、Y1'とY2'からY2とY3を生成してもよい。その際は、式(2)および式(3)を基にしてY2とY3について解いた算出式を用いればよい。
<その他の実施形態>
本発明は、前述の各実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける一つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
前述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100:データ変換装置、101:参照データ保持部、102:参照データ生成部、103:二次補間演算部

Claims (13)

  1. 入力データを基に補間範囲を決定し、前記補間範囲に基づいて、前記入力データと出力データとの関係を複数の格子間隔で離散した複数の離散化された出力データである参照データのテーブルデータを参照して、三つの参照データを生成もしくは取得する生成手段と、
    前記補間範囲に応じた前記三つの参照データのうち近傍の二つの参照データごとに得られる二つの中点を通り且つ前記近傍の二つの参照データごとに得られる二つの線分に接する二次近似曲線を用いた二次補間演算を行って、前記入力データから出力データを算出する演算手段と、を有し、
    前記生成手段は、隣接する二つの補間範囲に対応した二つの格子間隔が異なる間隔の格子間隔である場合、前記隣接する二つの補間範囲における前記中点のうち前記二つの補間範囲の境界部に近い中点が、前記二つの補間範囲で共通した点となる参照データを生成もしくは取得することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記生成手段は、隣接する二つの補間範囲に対応した二つの格子間隔が異なる間隔の格子間隔である場合、前記隣接する二つの補間範囲における前記線分のうち前記二つの補間範囲の境界部に近い線分の傾きが、前記二つの補間範囲で共通した線分の傾きとなる参照データを生成もしくは取得することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記生成手段は、
    前記テーブルデータを参照して、前記入力データに対して最近傍の第1の参照データと、前記第1の参照データを中心とした前後の近傍の第2の参照データおよび第3の参照データとを、前記三つの参照データとして生成もしくは取得し、
    前記第1の参照データと前記第2の参照データとの間の第1の中点と、前記第1の参照データと前記第3の参照データとの間の第2の中点とを、前記二つの参照データごとに得られる二つの点として算出し、前記第1の中点と第2の中点との間の範囲を前記補間範囲とすることを特徴とする請求項1または2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記演算手段は、前記第1の参照データと前記第2の参照データとを結ぶ第1の線分と、前記第1の参照データと前記第3の参照データとを結ぶ第2の線分とを、前記二つの参照データごとに得られる二つの線分として算出することを特徴とする請求項3に記載のデータ処理装置。
  5. 前記テーブルデータを保持する保持手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  6. 前記保持手段が保持している前記テーブルデータは、前記複数のすべての格子間隔に対応したすべての参照データを含み、
    前記生成手段は、前記補間範囲に基づいて前記テーブルデータから前記三つの参照データを取得することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  7. 前記保持手段が保持している前記テーブルデータは、前記複数のすべての格子間隔のうちの一部の格子間隔に対応した一部の参照データのみを含み、
    前記生成手段は、前記テーブルデータに含まれる参照データを用いて、前記テーブルデータに含まれない参照データを生成することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  8. 前記生成手段は、前記隣接する二つの補間範囲の境界部に最も近い参照データを前記二つの補間範囲のそれぞれについて前記テーブルデータから取得し、前記取得した参照データを用いて前記テーブルデータに含まれない一つ以上の参照データを生成することを特徴とする請求項7に記載のデータ処理装置。
  9. 前記格子間隔は2のべき乗であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  10. 前記隣接する二つの補間範囲に対応した二つの格子間隔における間隔の比は2のべき乗であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  11. 前記テーブルデータは、前記格子間隔が密に分布された参照データと、前記格子間隔が疎に分布された参照データとを含むことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  12. データ処理装置が実行するデータ処理方法であって、
    入力データを基に補間範囲を決定し、前記補間範囲に基づいて、前記入力データと出力データとの関係を複数の格子間隔で離散した複数の離散化された出力データである参照データのテーブルデータを参照して、三つの参照データを生成もしくは取得する生成工程と、
    前記補間範囲に応じた前記三つの参照データのうち近傍の二つの参照データごとに得られる二つの中点を通り且つ前記近傍の二つの参照データごとに得られる二つの線分に接する二次近似曲線を用いた二次補間演算を行って、前記入力データから出力データを算出する演算工程と、を有し、
    前記生成工程では、隣接する二つの補間範囲に対応した二つの格子間隔が異なる間隔の格子間隔である場合、前記隣接する二つの補間範囲における前記中点のうち前記二つの補間範囲の境界部に近い中点が、前記二つの補間範囲で共通した点となる参照データを生成もしくは取得することを特徴とするデータ処理方法。
  13. コンピュータを、請求項1から11のいずれか1項に記載のデータ処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
JP2019026495A 2019-02-18 2019-02-18 データ処理装置、データ処理方法、及びプログラム Active JP7346039B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019026495A JP7346039B2 (ja) 2019-02-18 2019-02-18 データ処理装置、データ処理方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019026495A JP7346039B2 (ja) 2019-02-18 2019-02-18 データ処理装置、データ処理方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020135283A JP2020135283A (ja) 2020-08-31
JP7346039B2 true JP7346039B2 (ja) 2023-09-19

Family

ID=72263137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019026495A Active JP7346039B2 (ja) 2019-02-18 2019-02-18 データ処理装置、データ処理方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7346039B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7500254B2 (ja) 2020-04-03 2024-06-17 キヤノン株式会社 データ処理装置およびその制御方法
CN113111270B (zh) * 2021-03-03 2024-05-03 成理智源科技(成都)有限公司 基于物联网及3s技术的用于地质灾害预警的数据预处理方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3808483B2 (ja) * 2004-07-27 2006-08-09 独立行政法人科学技術振興機構 離散信号の信号処理装置及び信号処理方法
JP5410232B2 (ja) * 2009-10-05 2014-02-05 日本放送協会 画像復元装置、そのプログラム、及び、多次元画像復元装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
島田武ほか,局所移動平均を用いた補間曲線の性質とその回路応用,電子情報通信学会技術研究報告,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2016年12月08日,Vol.116 No.365,91ページ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020135283A (ja) 2020-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4351394B2 (ja) 拡大あるいは縮小画像解像度変換の非線形および線形方法
US6496609B1 (en) Hybrid-linear-bicubic interpolation method and apparatus
US9715746B2 (en) Curve rendering method and apparatus
JP6274746B2 (ja) 投射型画像表示装置、投影画像表示方法、及びコンピュータプログラム
JP7346039B2 (ja) データ処理装置、データ処理方法、及びプログラム
JP2012060517A (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP2009027612A (ja) 映像信号処理装置、映像信号処理方法及び表示装置
JP4399449B2 (ja) 画像ノイズ低減システム、画像ノイズ低減方法およびコンピュータ・プログラム
JP6300444B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
US20110131265A1 (en) Electronic hardware resource management in video processing
US10424055B2 (en) Image processing apparatus and method for controlling the same
US20180218477A1 (en) Data interpolation device, method therefor, and image processing apparatus
US7397483B1 (en) Image data conversion using interpolation
JP7500254B2 (ja) データ処理装置およびその制御方法
TWI406187B (zh) 快速高畫質視頻影像內插方法及裝置
US20070121126A1 (en) Image conversion apparatus and image conversion method
JP3394551B2 (ja) 画像変換処理方法及び画像変換処理装置
JP2021189458A (ja) 装置、方法、及びプログラム
JP6974954B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法
JP2010033406A (ja) 画像処理装置、画像機器、画像処理方法
JP2022015743A (ja) 装置、方法、及びプログラム
Burova et al. Approximation by the Third-Order Splines on Uniform and Non-uniform Grids and Image Processing
JP2009049752A (ja) 映像信号処理装置、映像信号処理方法、及び表示装置
JP2021103346A (ja) データ変換装置、データ変換方法、及びプログラム
CN116227507B (zh) 一种用于进行双线性插值处理的运算装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230906

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7346039

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151