JP7345982B2 - 飲料容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ストローを介して内部の飲料を吸飲可能な飲料容器に関する。
従来、お茶やミネラルウォーターなどの飲料を内部に貯留して持ち運ぶための飲料容器(水筒)が知られている。従来の飲料容器については、例えば、特許文献1~3に記載されている。特許文献1~3の飲料容器は、いずれもストローを有する。飲料容器のユーザは、飲料容器内の飲料を、ストローを介して吸飲することができる。
特開2019-006491号公報 特開2017-030812号公報 特許2015-051781号公報
特許文献1~3の飲料容器では、蓋を閉じたときに、蓋の内面に設けられた突起により、ストローを屈曲させている。これにより、ストローを蓋の内側に収納するとともに、ストローの内部流路を閉塞して、ストローからの飲料の漏れを防止している。しかしながら、ストローを屈曲させた状態で、飲料容器を長期に保管すると、ストローが塑性変形してしまい、蓋を開放したときに、屈曲したストローが元の形状に復元しにくくなるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、ストローを屈曲させることなく、ストローからの飲料の漏れを防止できる飲料容器を提供することを目的とする。
本発明の飲料容器は、ストローを介して内部の飲料を吸飲可能であり、上下方向に延びる有底円筒状の容器本体と、前記容器本体の上部に固定されるカバーユニットと、前記カバーユニットに取り付けられ、その下端部が前記容器本体内に位置する前記ストローと、前記ストローの下端部に取り付けられた止水ユニットと、を備え、前記止水ユニットは、前記止水ユニットの外部に連通する円孔を有する弁座と、球体と、前記球体を前記弁座へ向けて付勢する付勢部材と、を有し、通常時には、前記球体により前記円孔が封止され、吸飲時には、前記円孔から前記球体が浮き上がる。
この飲料容器は、通常時には、付勢部材の付勢力により、球体が弁座へ押し付けられる。これにより、弁座の円孔が封止される。したがって、容器本体内の飲料が、ストローを通って外部へ漏れ出すことを防止できる。ただし、ユーザがストローを吸うと、ストロー内に生じる負圧により、弁座から球体が浮き上がり、容器本体内の飲料が、円孔を介してストローの内部へ流れ込む。これにより、ユーザは、飲料を吸飲することができる。
特に、前記付勢部材の付勢力は、前記球体の重量よりも大きいことが好ましい。このようにすれば、飲料容器を倒立させた状態でも、球体を弁座へ押し付けた状態に維持できる。したがって、飲料容器の姿勢にかかわらず、飲料の漏れを防止できる。
また、前記止水ユニットは、前記球体よりも上方に位置する開口と、前記開口を外側から覆う薄膜状の板パッキンと、を有し、前記板パッキンは、前記開口を封止するとともに、外側へ向けて変形することにより、前記開口を開放可能であることが好ましい。これにより、ストローの内部に残存する飲料を、開口を介してストローの外部へ排出できる。また、ストローの外部から開口を介してストローの内部へ飲料が進入することを抑制できる。
また、飲料容器は、前記カバーユニットに設けられたエア抜き孔に固定されるエア抜きパッキンをさらに備え、前記エア抜きパッキンは、薄肉状の隔膜部を有し、前記隔膜部は、放射状に延びる3本以上の切り込みを有することが好ましい。これにより、容器本体内の気圧を、適切に調整できる。
本発明によれば、通常時には、付勢部材の付勢力により、球体が弁座へ押し付けられる。これにより、弁座の円孔が封止される。したがって、容器本体内の飲料が、ストローを通って外部へ漏れ出すことを防止できる。ただし、ユーザがストローを吸うと、ストロー内に生じる負圧により、弁座から球体が浮き上がり、容器本体内の飲料が、円孔を介してストローの内部へ流れ込む。これにより、ユーザは、飲料を吸飲することができる。
飲料容器の縦断面図である。 飲料容器の縦断面図である。 カバーユニットおよびストローユニットの斜視図である。 カバーユニットおよびストローユニットの分解斜視図である。 操作リングおよび上述した係合部品の平面図である。 操作リングの縦断面図である。 操作リングの縦断面図である。 止水ユニットの縦断面図である。 エア抜きパッキンの縦断面図および上面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.飲料容器の構成>
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る飲料容器1の縦断面図である。図3は、飲料容器1のカバーユニット20およびストローユニット30の斜視図である。図4は、飲料容器1のカバーユニット20およびストローユニット30の分解斜視図である。この飲料容器1は、お茶やミネラルウォーターなどの飲料(液体)を内部に貯留して持ち運ぶことが可能な容器(水筒)である。図1~図4に示すように、本実施形態の飲料容器1は、容器本体10、カバーユニット20、およびストローユニット30を備えている。容器本体10、カバーユニット20、およびストローユニット30は、互いに着脱可能である。ユーザは、飲料容器1を、容器本体10、カバーユニット20、およびストローユニット30に分解して洗浄し、洗浄後にこれらを再度組み付けることができる。
容器本体10は、飲料を内部に貯留する本体部品である。容器本体10の材料には、例えば、ステンレス鋼が用いられる。容器本体10は、上下方向に延びる有底円筒状の外形を有する。すなわち、容器本体10は、円板状の底部11と、底部11の縁から上方へ向けて延びる円筒状の側壁部12と、を有する。底部11および側壁部12は、それぞれ、二重構造となっており、内面と外面との間に真空層を有する。これにより、容器本体10の内部に貯留された飲料を保温または保冷することができる。また、容器本体10は、側壁部12の上端部の外周面に、雄ねじ13を有する。
カバーユニット20は、栓カバー21、キャップ22、蓋23、係合部品24、および操作リング25を有する。栓カバー21、キャップ22、蓋23、係合部品24、および操作リング25は、それぞれ、弾性変形しにくい合成樹脂により形成されている。
栓カバー21は、容器本体10の上部に固定される円環状の部材である。栓カバー21は、下部の内周面に、雌ねじ211を有する。栓カバー21は、この雌ねじ211を、容器本体10の雄ねじ13に螺合させることにより、容器本体10に固定される。
キャップ22は、栓カバー21の上部を覆う部材である。本実施形態のキャップ22は、第1キャップ部品221と、第1キャップ部品221の内側に固定された第2キャップ部品222とにより構成されている。ただし、キャップ22は、単一の部品であってもよい。第1キャップ部品221は、爪部の係合により、栓カバー21に固定されている。第2キャップ部品222は、後述するストロー33を通す第1貫通孔223と、後述するエア抜きパッキン35を通す第2貫通孔224とを有する。
蓋23は、第2キャップ部品222の上部を開閉するための部材である。蓋23は、第2キャップ部品222の上部を覆う閉鎖姿勢(図1の状態)と、第2キャップ部品222の上部を開放する開放姿勢(図2の状態)との間で、キャップ22に設けられたヒンジ225を中心として回動する。また、蓋23は、ヒンジ225に取り付けられたばね26により、開放姿勢へ向けて付勢されている。
蓋23は、第1封止突起231および第2封止突起232を有する。蓋23が閉鎖姿勢のときには、第1封止突起231が、後述するストロー33の上端部に接触する。これにより、ストロー33の上端部が封止される。また、蓋23が閉鎖姿勢のときには、第2封止突起232が、後述するエア抜きパッキン35の上端部に接触する。これにより、エア抜きパッキン35の上端部が封止される。また、蓋23が開放姿勢のときには、ストロー33の上端部およびエア抜きパッキン35の上端部が開放される。
係合部品24は、キャップ22の上面に配置されている。係合部品24は、退避位置と、退避位置よりも前方へ突出した係合位置との間で、キャップ22の上面に沿って移動可能である。また、係合部品24は、ばね27により、係合位置へ向けて付勢されている。一方、蓋23の下面には、係合部品24に係合可能な爪部233が設けられている。係合部品24が係合位置に配置された状態で、蓋23を閉じると、蓋23の爪部233が、係合部品24に係合する。また、係合部品24が係合位置から退避位置へ移動すると、係合部品24に対する爪部233の係合が外れて、ばね27の付勢力により、蓋23が閉鎖姿勢から開放姿勢へ回動する。
操作リング25は、蓋23の開放動作および後述するストロー33の昇降動作を行うために、ユーザが操作する円環状の部品である。図1および図2に示すように、操作リング25は、栓カバー21とキャップ22との間に、回動可能な状態で支持されている。本実施形態の操作リング25は、外側リング251と、外側リング251の内側に固定された内側リング252と、の2部品で構成されている。ただし、操作リング25は、単一の部品であってもよい。
外側リング251の外周面の一部は、キャップ22の前面に設けられた開口部から外部に露出する。また、操作リング25は、このキャップ22から露出した部分に、凹部253を有する。ユーザは、操作リング25の当該凹部253に指を当てて横方向に動かすことより、操作リング25を回動させることができる。
操作リング25の機能の詳細については、後述する。
ストローユニット30は、栓31、ストローホルダ32、ストロー33、止水ユニット34、およびエア抜きパッキン35を有する。栓31およびストローホルダ32は、それぞれ、弾性変形しにくい合成樹脂により形成されている。ストロー33およびエア抜きパッキン35は、シリコン等の弾性変形可能な樹脂により形成されている。
栓31は、栓カバー21の内側に取り付けられる円筒状の部材である。栓31は、外周部に設けられた爪部311を、栓カバー21に設けられた段差部212に係合させることにより、栓カバー21に対して固定される。栓31は、ストローホルダ32が挿入されるストロー孔312と、エア抜きパッキン35が取り付けられるエア抜き孔313とを有する。ストロー孔312およびエア抜き孔313は、それぞれ、栓31を上下方向に貫通する。また、図1、図2、および図4に示すように、栓31の下部の外周面には、弾性材料からなる円環状の栓パッキン314が取り付けられている。栓パッキン314は、容器本体10と栓31との間に介在する。これにより、容器本体10内の飲料が、容器本体10と栓31との間を通って、飲料容器1の外部へ漏れ出すことが防止される。
ストローホルダ32は、ストロー33を保持する円筒状の部材である。ストローホルダ32は、栓31のストロー孔312に挿入され、ストロー孔312に沿って上下方向に移動可能に支持されている。図4に示すように、ストローホルダ32は、一対の突起321を有する。一対の突起321は、それぞれ、栓31の外周面から外側へ向けて突出する。一方、栓31は、突起321の上下方向の移動を案内する一対のスリット315を有する。一対の突起321は、それぞれ、スリット315に挿入され、スリット315に沿って上下方向に移動する。
ストローホルダ32の外周面には、弾性材料からなる円環状のホルダパッキン322が取り付けられている。ホルダパッキン322は、ストローホルダ32の外周面と栓31の内周面との間に介在する。これにより、容器本体10内の飲料が、ストローホルダ32と栓31との間を通って、飲料容器1の外部へ漏れ出すことが防止される。
ストロー33は、容器本体10内の飲料をユーザが吸飲するために使用するチューブである。本実施形態のストロー33は、上ストロー331と下ストロー332の2部品により構成されている。ただし、ストロー33は、単一の部品であってもよい。ストロー33は、ストローホルダ32に固定されている。上ストロー331の上端は、ストローホルダ32よりも上方に位置する。下ストロー332の下端は、容器本体10内に位置する。ユーザは、ストロー33の上端部をくわえて、容器本体10内に貯留された飲料を吸飲することができる。
止水ユニット34は、下ストロー332の下端部に取り付けられている。止水ユニット34は、容器本体10内の飲料の飲み残しを防止する機能と、ストロー33の内部への飲料の不要な流入を防止する機能と、ストロー33の内部に残った飲料をストロー33の外部へ排出する機能と、を有する。止水ユニット34の詳細な構造については、後述する。
エア抜きパッキン35は、容器本体10内の気圧を調整するための部材である。エア抜きパッキン35は、栓31に設けられたエア抜き孔313の上端部に固定される。ユーザが容器本体10内の飲料を吸飲すると、容器本体10内の気圧が低下する。これに伴い、飲料容器1の外部から、エア抜きパッキン35を介して容器本体10の内部へ、空気が流入する。これにより、ユーザは、軽い吸引力で飲料を吸飲できる。また、環境温度の上昇などにより、容器本体10内の気圧が高まると、容器本体10内の空気の一部が、エア抜きパッキン35を介して容器本体10の外部へ排出される。これにより、容器本体10の内部の気圧が過度に上昇することを防止でき、飲料がストロー33を介して容器本体10外に漏れ出すことを回避できる。
<2.操作リングの機能について>
続いて、操作リング25の機能の詳細について、説明する。
<2-1.蓋のロック解除機能について>
図5は、操作リング25および上述した係合部品24の平面図である。操作リング25は、ユーザの操作により、図5の上段に示す第1回転位置と、図5の下段に示す第2回転位置との間で、回動することができる。また、図5に示すように、操作リング25は、回転方向の位置に応じて回転中心からの距離が徐々に変化する傾斜面254を有している。
ユーザの操作により、操作リング25が第1回転位置から第2回転位置へ向けて回動すると、操作リング25の傾斜面254が、係合部品24の一部分(図5においてハッチングを付した部分)に接触しつつ、回転方向へ移動する。そうすると、係合部品24は、傾斜面254に押され、ばね27の付勢力に抗して、図5の上段に示す係合位置から図5の下段に示す退避位置へ移動する。
係合部品24が係合位置に配置された状態では、蓋23の爪部233を係合部品24に係合させて、蓋23を閉鎖姿勢に保つことができる。この状態から、上述のように、操作リング25を第2回転位置へ向けて回動させると、係合部品24が係合位置から退避位置へ移動し、係合部品24に対する爪部233の係合が外れる。このため、ばね26の付勢力により、蓋23が閉鎖姿勢から開放姿勢へ回動する。
このように、飲料容器1のユーザは、操作リング25を回動させることにより、蓋23のロックを解除して、蓋23を開くことができる。
<2-2.ストローの進退機能について>
図6および図7は、操作リング25の縦断面図である。図6および図7には、ストローホルダ32の突起321の断面も図示されている。図6および図7に示すように、操作リング25は、内周面に2本のらせん状の溝255を有する。ストローホルダ32の一対の突起321の先端は、それぞれ、溝255に係合する。
ユーザが操作リング25を第1回転位置から第2回転位置へ向けて回動させると、溝255が回転方向に移動することにより、溝255に沿って突起321が移動する。すなわち、図6に二点鎖線で示したように、突起321は、溝255に案内されながら押し上げられるため、上方へ移動する。このとき、突起321は、栓31に設けられたスリット315に沿って、上昇する。その結果、突起321を有するストローホルダ32が、図1に示す下降位置から、図2に示す上昇位置へ移動する。これにより、ストローホルダ32と、ストローホルダ32に保持されたストロー33とを、栓31に対して、上方へ進出させることができる。
ストロー33が上方へ進出した状態(図2の状態)では、ストロー33の上端部が、キャップ22の上面から上方へ大きく突出する。したがって、ユーザは、容易にストロー33をくわえて、容器本体10内の飲料を吸飲することができる。
一方、ユーザが操作リング25を第2回転位置から第1回転位置へ戻すと、上記とは逆の動作により、突起321が下方へ移動する。その結果、突起321を有するストローホルダ32が、図2に示す上昇位置から、図1に示す下降位置へ移動する。これにより、ストローホルダ32と、ストローホルダ32に保持されたストロー33とを、栓31に対して、下方へ退避させることができる。
ストロー33が下方へ退避した状態(図1の状態)では、キャップ22の上面からのストロー33の突出量が小さくなる。すなわち、ストロー33の略全体が、キャップ22の上面よりも下側へ収納される。したがって、ストロー33の上端部を屈曲させることなく、蓋23を閉鎖することができる。
このように、この飲料容器1では、キャップ22の上面からストロー33を突出させた状態と、ストロー33を収納した状態とを、操作リング25の回動により、容易に切り替えることができる。また、ストロー33を収納するために、ストロー33の上端部を屈曲させる必要がない。したがって、長期の保管により、ストロー33が塑性変形してしまうことを抑制できる。
また、この飲料容器1では、上述の通り、操作リング25を第1回転位置から第2回転位置へ回動させるという1回の操作で、蓋23の開放と、ストロー33の進出と、の双方が実現される。したがって、飲料容器1のユーザは、飲料容器1を取り出した後、操作リング25を回動させるだけで、素早く飲料容器1内の飲料を吸飲することができる。
なお、カバーユニット20とストローユニット30とを分解して洗浄した後は、操作リング25を第1回転位置に戻した状態で、カバーユニット20にストローユニット30を取り付けることが好ましい。このようにすれば、ストローホルダ32の突起321が、操作リング25の溝255の下端部に係合する。
しかしながら、ユーザが、操作リング25を第1回転位置に戻すことなく、カバーユニット20にストローユニット30を取り付けた場合、ストローホルダ32の突起321は、操作リング25の溝255から外れた状態となる。
このような状況に備えて、図7に示すように、操作リング25は、溝255の下端部に、弾性変形可能な可撓壁256を有する。可撓壁256は、溝255の下端部の下面を構成する薄肉状の部分である。可撓壁256は、溝255の内部へ向かう方向(上向き)には弾性変形するが、その下面は栓カバー21の上面と近接しているため、反対側(下向き)には弾性変形しない。
上記のように、突起321が溝255から外れた状態となった場合、操作リング25を第1回転位置へ向けて回動させると、図7中の二点鎖線のように、可撓壁256が弾性変形することによって、突起321が可撓壁256を通過する。その結果、図7中の実線のように、溝255の内部に突起321が進入する。そして、可撓壁256の撓みが復元する際のカチッという音により、ユーザは、操作リング25の回転位置が正しい位置に配置された手応えを感じることができる。その後、ユーザは、操作リング25を、第1回転位置から再び第2回転位置へ向けて回動させることにより、上述したストロー33の進出動作を行うことができる。
なお、上記の実施形態では、操作リング25が、らせん状の溝255を有し、ストローホルダ32が、その溝255に係合する突起321を有していた。しかしながら、ストローホルダ32が、らせん状の溝を有し、操作リング25が、その溝に係合する突起を有していてもよい。すなわち、操作リング25およびストローホルダ32のいずれか一方が、らせん状の溝を有し、操作リング25およびストローホルダ32の他方が、その溝に係合する突起を有していればよい。そして、操作リング25の回動に伴い、溝に対して突起が、上下方向に相対的に移動することにより、ストローホルダ32が進出および退避すればよい。
<3.止水ユニットについて>
続いて、止水ユニット34の詳細な構造について、説明する。
図8は、止水ユニット34の縦断面図である。図8に示すように、止水ユニット34は、筒部材41、先端部材42、弁座43、球体44、付勢部材45、板パッキン46、およびパッキンカバー47を有する。
筒部材41は、下ストロー332の下端部に取り付けられた筒状の部材である。筒部材41の内部には、ストロー33の内部と連通する流路が形成されている。
先端部材42は、筒部材41の下端部の開口を覆うように、筒部材41に固定されている。先端部材42は、下面の中央から下方へ向けて突出した先端凸部421を有する。先端凸部421の側面には、止水ユニット34の内部と外部とを連通する流入口422が設けられている。容器本体10内の飲料は、流入口422を介して止水ユニット34の内部へ流入する。流入口422は、容器本体10の内面に吸着しないため、流入口422の吸着による飲料の飲み残しが発生することはない。
弁座43は、弾性材料からなる円環状の部材である。弁座43は、筒部材41と先端部材42との間に挟まれている。弁座43は、中央に円孔431を有する。円孔431は、先端部材42の流入口422を介して、止水ユニット34の外部と連通する。
球体44は、弁座43の円孔431を封止する真球状の部材である。球体44は、筒部材41の内部に位置する。球体44の外径は、筒部材41の内部流路の径よりも小さく、かつ、弁座43の円孔431の径よりも大きい。球体44の材料には、軽量の樹脂が用いられる。
付勢部材45は、球体44を弁座43へ向けて付勢するための部材である。付勢部材45には、例えばコイルばねが用いられる。ただし、コイルばねに代えて、板ばねなどの他の付勢部材を用いてもよい。付勢部材45は、筒部材41に設けられたばね受け部411と、球体44との間に、自然長よりも圧縮された状態で配置される。したがって、付勢部材45は、常に、球体44に対して、弁座43へ向かう方向の押圧力を与える。
ユーザが飲料を吸飲していないときには、上記のように、付勢部材45の付勢力によって、球体44が弁座43に押し付けられる。これにより、弁座43の円孔431が封止される。したがって、容器本体10内の飲料が、ストロー33を通って外部へ漏れ出すことを防止できる。また、飲料の漏れを防止するために、ストロー33を屈曲させる必要がない。したがって、長期の保管により、ストロー33が塑性変形してしまうことを抑制できる。
一方、飲料の吸飲時には、ユーザがストロー33を吸うことにより、ストロー33内に負圧が生じる。そうすると、付勢部材45が収縮して、図8中に二点鎖線で示したように、弁座43から球体44が浮き上がる。これにより、先端部材42の流入口422から、弁座43の円孔431を通って、ストロー33の内部へ至る流路が確保される。したがって、ユーザは、ストロー33を介して飲料を吸飲することができる。
また、従来の飲料容器では、サイフォン効果によって、ストローから飲料が漏れ出す可能性があった。しかしながら、本実施形態の飲料容器1では、蓋23を開放した後も、ユーザが吸飲をしていない時は、止水ユニット34の球体44が付勢部材45の付勢力により弁座43に押し付けられているため、容器本体10内の飲料はストロー33内へ流入しない。したがって、蓋23の開放直後における飲料の漏れ出しを防止できる。
付勢部材45の付勢力は、球体44の重量よりも大きいことが好ましい。すなわち、飲料容器1を倒立させた状態でも、球体44の重量により付勢部材45が収縮せず、弁座43へ球体44を押し付けた状態に維持できることが好ましい。このようにすれば、飲料容器1の姿勢にかかわらず、容器本体10内の飲料が、ストロー33を通って外部ヘ漏れ出すことを防止できる。
ただし、付勢部材45の付勢力が強すぎると、ユーザが飲料を吸飲するときに、ストロー33を強く吸う必要がある。このため、球体44の材料には、金属よりも軽い樹脂を用い、付勢部材45は、球体44を弁座43へ押し付けることができる最小限の付勢力をもつものとすることが好ましい。これにより、ユーザは、軽い吸引力で、容器本体10内の飲料を吸飲することができる。
図8に示すように、筒部材41は、球体44および付勢部材45よりも上方に、開口412を有する。開口412は、筒部材41の内部と外部とを連通する。板パッキン46は、弾性材料からなる薄膜状の部材である。板パッキン46は、開口412を外側から覆う。板パッキン46は、その上端部のみが、筒部材41の外面に固定されている。したがって、板パッキン46は、図8中に二点鎖線で示したように、外側へ向けて変形可能である。ストロー33および筒部材41の内部に飲料が残存する場合、その飲料の重みによって、板パッキン46が外側へ撓む。これにより、ストロー33および筒部材41の内部の飲料が、開口412を通って外部へ排出される。
また、止水ユニット34の周囲から開口412への飲料や空気の流入は、板パッキン46により阻止される。これにより、容器本体10内の飲料が、板パッキン46より低い水位になった場合でも、流入口422から飲料を吸引できる。したがって、飲み残しを、より抑制できる。
パッキンカバー47は、板パッキン46を保護するため部材である。パッキンカバー47は、板パッキン46を外側から覆うように、筒部材41に対して固定される。これにより、ストローユニット30の洗浄時などに、板パッキン46が損傷することを防止できる。ただし、筒部材41とパッキンカバー47との間には、隙間471が存在する。このため、ストロー33の内部に残存する飲料は、パッキンカバー47に阻止されることなく、上述した開口412および隙間471を通って、排出される。
<4.エア抜きパッキンについて>
続いて、エア抜きパッキン35の詳細な構造について、説明する。
図9は、エア抜きパッキン35の縦断面図および上面図である。エア抜きパッキン35は、弾性材料からなる略円筒状の部材である。エア抜きパッキン35は、栓31に設けられたエア抜き孔313の上端部に固定される。図9に示すように、エア抜きパッキン35は、薄肉状の隔膜部351を有する。円筒状のエア抜きパッキン35の内部空間は、隔膜部351によって、上部空間と下部空間とに仕切られている。
また、図9の平面図に示すように、隔膜部351は、その中央から放射状に延びる4本の切り込み352を有する。このため、隔膜部351の上部の空間と下部の空間との間に気圧差が生じると、隔膜部351の隣り合う切り込み352の間の扇形の部分が撓むことにより、隔膜部351の中央に開口が形成される。これにより、飲料容器1の外部から内部へ、あるいは飲料容器1の内部から外部へ、空気が移動する。その結果、容器本体10内の気圧が、適切に調整される。
なお、隔膜部351に設けられる切り込み352の数は、3本であってもよく、5本以上であってもよい。すなわち、隔膜部351は、放射状に延びる3本以上の切り込み352を有していればよい。
<5.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態の飲料容器1では、操作リング25の回動により、蓋23の開放動作と、ストロー33の昇降動作との、2つの機能が実現されていた。しかしながら、操作リング25は、ストロー33の昇降動作のみを実現し、操作リング25とは別の機構により、蓋23の開放動作を実現してもよい。
また、本発明の飲料容器は、ストローの昇降動作を行わないものであってもよい。
また、飲料容器の細部の形状については、本願の各図と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 飲料容器
10 容器本体
20 カバーユニット
21 栓カバー
22 キャップ
23 蓋
24 係合部品
25 操作リング
26 ばね
27 ばね
30 ストローユニット
31 栓
32 ストローホルダ
33 ストロー
34 止水ユニット
35 エア抜きパッキン
41 筒部材
42 先端部材
43 弁座
44 球体
45 付勢部材
46 板パッキン
47 パッキンカバー
221 第1キャップ部品
222 第2キャップ部品
231 第1封止突起
232 第2封止突起
233 爪部
251 外側リング
252 内側リング
253 凹部
254 傾斜面
255 溝
256 可撓壁
314 栓パッキン
315 スリット
321 突起
322 ホルダパッキン
331 上ストロー
332 下ストロー
351 隔膜部
352 切り込み
412 開口
421 先端凸部
422 流入口
431 円孔

Claims (4)

  1. ストローを介して内部の飲料を吸飲可能な飲料容器であって、
    上下方向に延びる有底円筒状の容器本体と、
    前記容器本体の上部に固定されるカバーユニットと、
    前記カバーユニットに取り付けられ、その下端部が前記容器本体内に位置する前記ストローと、
    前記ストローの下端部に取り付けられ、前記ストロー内への飲料の流入を制限する止水ユニットと、
    を備え、
    前記止水ユニットは、
    前記止水ユニットの外部に連通する円孔を有する弁座と、
    球体と、
    前記球体を前記弁座へ向けて付勢する付勢部材と、
    を有し、
    通常時には、前記球体により前記円孔が封止され、
    吸飲時には、前記円孔から前記球体が浮き上がる、飲料容器。
  2. 請求項1に記載の飲料容器であって、
    前記付勢部材の付勢力は、前記球体の重量よりも大きい、飲料容器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の飲料容器であって、
    前記止水ユニットは、
    前記球体よりも上方に位置する開口と、
    前記開口を外側から覆う薄膜状の板パッキンと、
    を有し、
    前記板パッキンは、前記開口を封止するとともに、外側へ向けて変形することにより、前記開口を開放可能である、飲料容器。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の飲料容器であって、
    前記カバーユニットに設けられたエア抜き孔に固定されるエア抜きパッキン
    をさらに備え、
    前記エア抜きパッキンは、
    薄肉状の隔膜部
    を有し、
    前記隔膜部は、放射状に延びる3本以上の切り込みを有する、飲料容器。

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