JP6026813B2 - 飲料容器 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料を内部に収容し得る飲料容器に関するものである。
従来、例えば、乳幼児等が飲料を飲む際に用いるカップ等の飲料容器は、特許文献1に示すような構成となっていた。
このようなカップは、乳幼児等が飲料を飲み易くするための飲み口部が形成され、この飲み口部の近傍には、カップ本体内に収容された飲料を排出するための開口が形成されている。このため、かかるカップを用いることで、乳幼児等は飲料を飲みやすくなっている。
ところで、特許文献1には明記されていないが、このような開口部付きカップを持ち歩くために、その内容物である飲料が外部に漏れ出さないように、開口部を閉塞する閉塞部をカップに設ける提案はなされていた。
特許第3942306号公報(図1等)
しかし、使用者等が、この閉塞部を確実に閉めることなく、蓋部を閉めて持ち運ぶと、カップ本体内の飲料が、開口部から漏れ出し、蓋部内に溜まり、ひいては蓋部外に漏れ出すという問題があった。
このため、従来は、閉塞部を設けながらも、飲料の漏れ出しを想定して、蓋部のシールを確実にする構成とする必要があり、製造コストが上昇してしまうという問題があった。
また、従来は、閉塞部を開状態にして飲料を開口部から排出する際に、飲料を適切に制御するのが困難であるという問題もあった。
そこで、本発明は、製造コストを上昇させることなく、飲料の漏れ出しを確実に防止できると共に、飲料の流量の調整もすることができる飲料容器を提供することを目的とする。
前記目的は、本発明によれば、飲料を収容するための容器本体と、前記容器本体内の飲料を排出させるための開口部と、前記開口部を開閉可能にすると共に、前記開口部から排出される飲料の流量を無段階に調整することができる可動栓からなる開閉部と、少なくとも、前記開口部及び前記開閉部を覆うことができる蓋部と、を備え、前記蓋部には、前記蓋部による被覆を阻害するために前記蓋部の内面から突出して形成される阻害部が形成され、また、前記開閉部に、前記蓋部による、少なくとも、前記開口部及び前記開閉部の被覆を許容する切り欠き部からなる被覆許容部が形成され、前記開閉部は回動し、前記開口部との位置を変化させることで前記開口部を閉塞状態又は流量の異なる状態を含む開状態に変化させることができる螺旋溝となっており、前記開閉部が前記閉塞状態の位置に配置されたときに、前記被覆許容部により、前記蓋部が、少なくとも、前記開閉部を覆うことができる構成となっていることを特徴とする飲料容器により達成される。
前記構成によれば、開閉部が閉塞状態の位置に配置されたときのみ蓋部で開閉部等を被覆することができ、それ以外の位置では、蓋部が開閉部等を被覆することができない。
したがって、飲料容器の使用者が開閉部を閉塞状態に配置しないとき、換言すれば、開閉部が開口部を未だ閉塞状態としていないときは、蓋部を閉めることができない。
このため、使用者は、蓋部が閉まらないことで、開口部が開いている状態であることを認識することができ、この開いている状態で飲料容器をバッグ等内に収容して持ち運び、飲料容器内の飲料が漏れ出すことを未然に防ぐことができる。
また、前記構成では、従来のように、飲料の漏れ出しを想定して、蓋部のシールを確実にする構成を採用する必要がないので、飲料容器の製造コストが上昇することがない。
さらに、前記構成では、開閉部は、容器本体内の飲料の開口部からの流量を無段階に調整することができるので、使用者は、その必要に応じて飲料の流量を適切に調整することができる。
好ましくは、前記開口部の近傍に使用者が飲料を飲む際に使用する飲み口部を有し、前記開閉部は、回することで前記開口部において、その相対位置が前記容器本体側に近接するように移動させられる構成となっていると共に、その移動により、飲料の流量が徐々に増大する螺旋溝ともなっていることを特徴とする。
前記構成によれば、開閉部を開状態にすると開閉部は開口部に対して、その位置が飲料容器本体側へ沈むように移動することになる。
したがって、飲料容器の使用者が、飲料を飲む際、開閉部を操作して開状態にし、その状態で飲み口部に口唇を当て、飲む動作をしたとき、開口部から開閉部が突出することなく、使用者の飲む動作を妨げることがない。
このため、特に、乳幼児等に飲料容器で飲料を飲む練習をさせる場合、突出した開閉部が乳幼児等の鼻に当たったり、視界の妨げになったりして、乳幼児等に不快感等を与えることを防止することができる。
好ましくは、前記開閉部が前記閉塞状態の位置に配置されたときに、前記蓋部は、前記飲み口部を被覆し、前記飲み口部と係合可能な構成となっていることを特徴とする。
前記構成によれば、使用者が開閉部を操作し、開口部を閉塞状態にしたつもりが、開閉部が未だ閉塞状態の位置となっていない場合は、蓋部を操作して、飲み口部を被うように移動させても、蓋部を飲み口部に係合させることができない。
このため、使用者は開口部が閉塞状態でないことを知ることができ、飲料容器内の飲料のバッグ等内への漏れ出し等を未然に防止することができる。
好ましくは、前記開閉部が前記開状態のうち、飲料の最大流量を排出する位置に配置されたとき、前記開閉部の更なる回転を阻害するために前記開閉部が最も開状態に配置されたことを使用者に報知させるストッパとストッパ係合部である回転阻害部が形成されていることを特徴とする。
前記構成によれば、使用者が開閉部を操作して、飲料の流量を大となる方向に回転させても、最大まで移動すると回転阻害部で、その回転が阻害される。
したがって、使用者が開閉部を必要以上に回転させ、開閉部が抜け落ちるトラブルの発生を防ぐことができる。
本発明は、製造コストを上昇させることなく、飲料の漏れ出しを確実に防止できると共に、飲料の流量の調整もすることができる飲料容器を提供できるという利点がある。
本発明の実施の形態にかかる飲料容器である例えば、トレーニングコップを示す概略斜視図である。 図1の上蓋を開いた状態を示す概略平面図である。 図2の可動栓を示す概略図である。 可動栓を取り外した中蓋を示す概略平面図である。 可動栓を取り外した中蓋を示す概略底面図である。 図2の上蓋突起部等を示す概略図である。 (a)は、可動栓の操作用つまみの配置状態を示す概略であり、(b)は(a)のA―A‘線概略端面図であり、(c)は、(a)のB―B’線概略端面図である。 (a)は、可動栓の操作用つまみの他の配置状態を示す概略であり、(b)は(a)のA―A‘線概略端面図であり、(c)は、(a)のB―B’線概略端面図である。 (a)は、可動栓の操作用つまみの他の配置状態を示す概略であり、(b)は(a)のA―A‘線概略端面図であり、(c)は、(a)のB―B’線概略端面図である。 (a)は、可動栓の操作用つまみの他の配置状態を示す概略であり、(b)は(a)のA―A‘線概略端面図であり、(c)は、(a)のB―B’線概略端面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1に示す飲料容器である例えば、トレーニングコップ1は、乳幼児等が飲料を飲む練習等をするためのコップである。
トレーニングコップ1は、図1に示すように、乳幼児等が飲む飲料を収容するための容器本体である例えば、コップ本体2を有すると共に、このコップ本体2の開口側(本実施の形態では、図1中の上側)を覆うように配置される中蓋3を有している。
このコップ本体2は、全体が有底の略円筒状を成し、底部から開口側にかけて僅かにその径が長くなるように形成されている。
したがって、このコップ本体2の開口を覆うように配置される中蓋3は、平面側から見て、全体が略円形を成すように形成されている。
また、トレーニングコップ1は、図1に示すように、この中蓋3に対して開閉可能に配置される上蓋5を有している。
そして、中蓋3とコップ本体2の開口側とは、一方側に設けられている雄ねじと、他方側に設けられている雌ねじとを締める方向に移動させることで、中蓋3がコップ本体2に固定されると共に、これらのネジを緩める方向に移動させることで、中蓋3をコップ本体2から取り外すことが可能な構成となっている。
すなわち、トレーニングコップ1の利用者等は、コップ本体2の開口側から飲料をコップ本体2内に収容させた後に、ネジで固定することで、その開口側を中蓋3で確実に覆うことができる構成となっている。
図2に示すように、中蓋3には、乳幼児等が飲料を飲む練習をする際に、上下の口唇により挟むための飲み口部32が外方に突出するように形成されている。
また、中蓋3には、図2に示すように,内部の飲料を飲む乳幼児等が、その手でつかみ、保持するためのハンドル31が、例えば、2つ形成されている。この2つのハンドル31、31は、それぞれ、乳幼児等がつかみ易いように、コップ本体2から離間する方向に突出すると共に、やや湾曲した形状となっている。
また、ハンドル31,31は、略円形状を成す中蓋3の直径方向の両側に配置され、乳幼児等が飲み口部32にその口を当接させたときに、両手で持ちやすい位置に形成されている。
また、この中蓋3には、コップ本体2の開口と連接され、コップ本体2内に収容されている飲料を排出させるための開口部である例えば、中蓋開口部33が形成されている。
そして、この中蓋開口部33には、この中蓋開口部33を開閉すると共に、中蓋開口部33から排出される飲料の流量の増減を無段階で調整することができる開閉部である例えば、可動栓4が配置されている。
図3(a)に示すように、可動栓4は、全体が略円柱状と成っていると共に、その側面には、螺旋状の螺旋溝41が形成されている。また、これに対応して中蓋3の中蓋開口部33に、この螺旋溝41が係合する溝係合部33aが形成されている(図4参照)。
このため、図2の矢印R1方向に可動栓4を回動させると、可動栓4が中蓋開口部33に対して上下方向、すなわち図3(a)の矢印h方向に移動する構成となっている。
すなわち、可動栓4は、中蓋開口部33に対して、矢印h方向に移動することで、中蓋開口部33の溝係合部33aに対する螺旋溝41の螺合状態を変化させる構成となっている。具体的には、可動栓4が矢印hの上方向に移動するにしたがい強く螺合する構成となっている。
また、図3(a)に示すように、可動栓4の下方側(可動栓4の装着時におけるコップ本体2側)には、可動栓4と中蓋開口部33との隙間を密閉するリング状のパッキン42が形成されている。
一方、中蓋3には、図5に示すように、可動栓4のパッキン42が当接するパッキン当接リング33cが溝係合部33aの下方側に形成されている。すなわち、可動栓4が移動して、このパッキン42が、図5のパッキン当接リング33cの下側(コップ本体2側)に当接することで、中蓋開口部33が閉状態となるように構成されている。
また、溝係合部33aは、図4に示すように、飲み口部32に対応する部分や飲み口部32と対向する部分には、形成されておらず、中蓋開口部33の全周に亘っては設けられていない。
したがって、飲料を中蓋開口部33から飲み口部32へ導く際に、溝係合部33aが、かかる飲料の流れを阻害することがなく、飲料が円滑に飲み口部32へ導かれる構成となっている。また、このように溝係合部33aを形成しない部分は、飲料の流れを促進する空気孔の機能も発揮する構成となっている。
このように、本実施の形態では、パッキン42が可動栓4の下側にあるので、可動栓4が下がることで、パッキン42とパッキン当接リング33cによる密閉状態が緩み中蓋開口部33が開状態となる。また、可動栓4が上述のように下方向に移動し、その螺旋溝41と中蓋開口部33の溝係合部33aとの螺合状態が徐々に緩む構成となっている。
したがって、使用者がトレーニングコップ1を使用する際、可動栓4が閉状態のときは、可動栓4を回転させ、下方に下げて、飲み口部32に口を配置し、飲料を飲むことができる。すなわち、使用者が飲料を飲む際に可動栓4が上方に突出して、可動栓4が使用者の飲む動作を邪魔し、妨げることがない。
また、この可動栓4には,図2に示すように、その上側(中蓋開口部33への装着状態で上側)に、凸状の操作用つまみ43が形成されている。
このため、トレーニングコップ1の使用者は、この操作用つまみ43を指で持ち、矢印R1方向に可動栓4を回動させることで、可動栓4を中蓋3に対して上下方向に移動させることができる構成となっている。
この矢印は可動栓4の通常の使用時における移動範囲を示す可動範囲アイマークR2であり、詳細は後述する。
ところで、この可動栓4の側面に形成されている螺旋溝41には、その表面から突出するように形成されている、図3(a)に示す上側ストッパ44、44が形成されている。
この上側ストッパ44は、図3(a)に示すように、螺旋溝41の上方に形成されている。
一方、中蓋開口部33の溝係合部33aには、図4に示すように、内方に突出するように形成されたストッパ係合部33bが設けられている。
したがって、使用者が中蓋開口部33を閉塞状態(可動栓4のパッキン42がパッキン当接リング33cに当接している状態)にしている可動栓4を回転させ、下方に移動させて、中蓋開口部33を開状態にする際、完全に可動栓4が下がり、これ以上下がらない最大開状態位置に至ると、可動栓4の上側ストッパ44が、ストッパ係合部33bに当接し、可動栓4の回転を止める構成となっている。
したがって、使用者が可動栓4を回転させ過ぎることを未然に防止することができる構成となっている。特に本実施の形態では、中蓋開口部33を開状態とする際、可動栓4を上方に上げるのではなく,コップ本体2側に下げる構成となっているため、可動栓4がどの程度下がっているか使用者が把握し難い構成となっている。
このため、この上側ストッパ44及びストッパ係合部33bの当接により、使用者に、可動栓4が最も開状態に配置されたことを報知させる構成となっている。
このように、可動栓4の上側ストッパ44と中蓋3のストッパ係合部33bが、回転阻害部の一例となっている。
また、操作用つまみ43には、操作用つまみ43の突出している凸状部分を切り欠いた切り欠き部43aが形成されている。
そして、操作用つまみ43の両側には、図2に示すように平面視で略半円形からなる凹状のつまみ用凹部45a、45bが形成されている。すなわち、使用者は、このつまみ用凹部45a、45b内に、指を差し込むことで、操作用つまみ43を保持する構成となっている。
また、この可動栓4に形成されている操作用つまみ43の両側に形成されているつまみ用凹部45a、45bの大きさは、比較的小さく、それぞれ操作者の指が1本程度挿入可能な大きさとなっている。
そして、つまみ用凹部45a、45bは、図2に示すように、可動栓4の回転中心に近い位置に設けられ、操作用つまみ43に比較的力を入れにくい構成となっている。
このため、操作者が操作用つまみ43を操作する際に力を入れすぎ、操作用つまみ43が上側ストッパ44とストッパ係合部33bとの係合を乗り越えたことを,操作者が気付かないという事態の発生を防止する構成となっている。
また、図3(b)に示すように、可動栓4の螺旋溝41の下側には、下側ストッパ46、46が形成されている。
したがって、使用者が中蓋開口部33を開状態から閉塞状態にするため可動栓4を回転させて、可動栓4を上方に移動させ、可動栓4のパッキン42がパッキン当接リング33cの下側に当接するまで移動し、閉塞位置に到達させると、この下側ストッパ46が、溝係合部33aのストッパ係合部33bと当接し、使用者に閉塞位置に達したことを報知する構成となっている。
一方、上蓋5には、図2に示すように、全体が変形U字形を成す上蓋突起部51が形成されている。
図6に示すように、上蓋突起部51は、上蓋5の内面から突出するように形成されている。
また、操作用つまみ43は、図2に示すように上蓋突起部51の一部を収容することができる上述の切り欠き部43aを有している。
この上蓋突起部51の一部は、使用者が可動栓4を回転させて、図3(a)のパッキン42が図5のパッキン当接リング33cの下側に当接し、中蓋開口部33を閉塞する閉塞状態に可動栓4が配置されたときにのみ、図2の点線で示すように切り欠き部43a内に収容される構成となっている。
このとき、上蓋突起部51の他の部分は、図2の点線で示すように、つまみ用凹部45a内に収容される構成となっている。
なお、図2に示す可動栓4の位置は、後述する図8(a)と同様の位置となっている。すなわち、このときの可動栓4の位置は、後述する図7(a)に示す中蓋開口部33の完全な閉塞状態より開状態に移動しているが、依然、閉塞状態が維持される位置となっている。
すなわち、可動栓4が、中蓋開口部33を閉塞する位置以外では、上蓋突起部51の一部は、切り欠き部43a内に収容されない構成となっている。そして、このように上蓋突起部51が配置されるように、上蓋突起部51は、変形U字形を成している。
一方、可動栓4が、上述の中蓋開口部33を閉塞する状態に配置されないときは、上蓋5の上蓋突起部51は、その一部が切り欠き部43a内に配置されず、これがため、上蓋突起部51は、操作用つまみ43に当接することになる。
このとき、上蓋5は、これら上蓋突起部51と操作用つまみ43により、中蓋3を完全に覆うことができない構成となる。
逆に、上述のように可動栓4が中蓋開口部33を閉塞する状態に配置されると、上蓋突起部51は、操作用つまみ43の切り欠き部43aとつまみ用凹部45a内に収容される。
したがって、この場合は、上蓋突起部51が操作用つまみ43に当接せず、上蓋5は、中蓋3を完全に覆うことができる。
また、図2に示すように、上蓋5の内面側には、上蓋5が中蓋3を完全に覆ったときに、飲み口部32を係合固定する飲み口係合部52、52が形成されている。
このため、上蓋5は、可動栓4が中蓋開口部33を閉塞状態となったときにのみ、飲み口係合部52、52が飲み口部32の一部と係合することで、中蓋3に固定することができる構成となっている。
このように、本実施の形態では、可動栓4が中蓋開口部33を閉塞する位置に配置されたときにのみ、上蓋5が中蓋3を完全に覆い、上蓋5の飲み口係合部52、52が飲み口部32の一部と係合固定される構成となっている。
したがって、使用者は、可動栓4が中蓋開口部33を完全に閉塞する位置に配置せずに、上蓋5を閉めようとしても、上蓋5の上蓋突起部51と操作用つまみ43が当接する。そして、上蓋5の飲み口係合部52、52が飲み口部32の一部を係合させることができない。このため、使用者は、可動栓4が中蓋開口部33を完全に閉塞する位置に配置されていないことを認識することができる。
したがって、誤ってバッグ等内でトレーニングコップ1内の飲料が漏れ出すこと等を未然に防止することができる。
上述のように、上蓋突起部51は、操作用つまみ43の切り欠き部43a以外の部分に当接するとき、阻害部の一例として機能し、切り欠き部43aは、その内側に上蓋突起部51の一部が収容されたとき、被覆許容部の一例として機能する。
また、上述のように、可動栓4は、図2の矢印R1方向に回動することで、中蓋開口部33に対して上下方向(図3(a)の矢印h方向、図1の上下方向)に移動可能な構成となっていると共に、この移動によって、中蓋開口部33から排出される飲料の流量が無段階で調整される構成となっている。
具体的には、可動栓4が下方に下がるに従い無段階に飲料の流量を増加させることができ、流量が最大となったときに、上述のように、可動栓4は、上側ストッパ44とストッパ係合部33bにより、その回転が停止させられる構成となっている。
ところで、図3(a)等に示すように、可動栓4の下には、使用者が可動栓4を中蓋開口部33に取り付けるための下側操作用つまみ47が形成されている。
この下側操作用つまみ47は、図1の中蓋3がコップ本体2から取り外されているときに、操作者が、この下側操作用つまみ47を操作し、可動栓4を回転させることで、可動栓4を溝係合部33aに螺着させやすい構成となっている。
特に、下側操作用つまみ47は、可動栓4の上側に配置されている操作用つまみ43に比べ大きく形成されている。このため、使用者が下側操作用つまみ47を指で保持した場合、操作用つまみ43よりも力を入れやすく、操作し易い構成となっている。
以下、可動栓4を操作することで飲料の流量を無段階に増加させる構成を詳細に説明する。
図7乃至図10は、可動栓4の回転(下方向の移動)により、可動栓4のパッキン42と中蓋3の溝係合部33aとの間の密閉状態が徐々に開状態に変化する状態を示す概略図である。
また、図2等に示す矢印R2は、上述のように、可動栓4の通常の使用時における移動範囲を示す可動範囲アイマークR2である。具体的には、可動範囲アイマークR2の矢印の基点位置で、可動栓4が中蓋開口部33を閉塞している状態となり、他方の矢印の先端位置では、飲料の流量が最大となる。この移動範囲は、例えば、210°(度)となっている。
そして、この可動範囲アイマークR2は、その流量が多くなる位置に対応して、その幅が徐々に広くなる構成となっている。
また、図2に示すように、可動栓4の操作用つまみ43の表面には、矢印R1方向に回動する操作用つまみ43の回動位置を示す操作用つまみアイマーク43bが形成されている。
この操作用つまみアイマーク43bは、例えば、図2に示すように三角形を成している。
そして、矢印の基点位置では、上述の図3(b)の下側ストッパ46が溝係合部33aのストッパ係合部33bと当接する位置となり、この位置では、両者が係合することで、可動栓4を操作する使用者にクリック感を感じさせることができる。したがって、使用者は、当該位置が閉塞位置にあることを知ることができる。
一方、矢印の先端位置では、上述の図3(a)の上側ストッパ44が溝係合部33aのストッパ係合部33bと当接することで可動栓4の更なる回転を止める構成となっている。
図7は、可動栓4が、可動範囲アイマークR2の矢印の基点位置(中蓋開口部33の閉塞位置)に配置された状態を示している。
図7(b)(c)に示すように、可動栓4のパッキン42が、パッキン当接リング33cの下側に強く押しつけられている状態であり、中蓋3の中蓋開口部33は完全に閉塞状態となっている。
したがって、可動栓4が図7の位置に配置されているときは、コップ本体2内の飲料が漏れ出すことがない。このため、使用者が上蓋5を閉めるときは、図2の上蓋突起部51は、操作用つまみ43の切り欠き部43a及びつまみ用凹部45a内に収容され、中蓋本体の飲み口部32の一部を上蓋5の飲み口係合部52に係合させ、上蓋5を中蓋3に固定することができる。
図8は、その(a)に示すように、可動栓4が、図7よりは開状態に回転方向に移動しているが、図8(b)及び図8(c)に示すように、未だパッキン42が、パッキン当接リング33cの下側と接触し、閉塞状態を保持している。
このため、本実施の形態では、図7と同様に、使用者が上蓋5を閉めるときは、図2の上蓋突起部51は、操作用つまみ43の切り欠き部43a及びつまみ用凹部45a内に収容される。そして、中蓋3の飲み口部32の一部が上蓋5の飲み口係合部52に係合させられ、使用者は、上蓋5を中蓋3に固定することができる。
なお、このときの可動栓4の位置は、上述の図2と同様である。
また、本実施の形態とは異なり、より安全性を考慮し、図8は、飲料が漏れ出すおそれがあるとして、図2の上蓋突起部51は、操作用つまみ43の切り欠き部43a及びつまみ用凹部45a内に収容されない構成とすることもできる。この場合は、上蓋5を中蓋3の飲み口部32の一部に係合させることができない構成となり、使用者に可動栓4が十分に閉塞状態となっていないことを気づかせる構成となる。
図9は、その(a)に示すように、可動栓4が、図7の可動栓4の操作用つまみアイマーク43bが指し示す位置より145°(度)開状態側に回転移動している。この場合は、図9(b)及び図9(c)に示すように、パッキン42とパッキン当接リング33cの下側等との接触が不十分となり、部分的に密閉状態が維持されない。
このため、コップ本体2内の飲料は、図9(b)の矢印で示すように、適量、中蓋開口部33から排出されることになる。すなわち、使用者が、飲料を飲むときは、図9(a)のように、可動栓4を回転させ、その回転程度を調整することで、その流量を使用者の所望の流量に調整することができる。
なお、図9の可動栓4の位置で、使用者が上蓋5を閉めようとしても、上蓋突起部51が、操作用つまみ43に当接し、閉めることができない状態である。
図10は、その(a)に示すように、可動栓4が、図7の可動栓4の操作用つまみアイマーク43bが指し示す位置より210°(度)開状態側に回転移動している。この場合は、図10(b)及び図10(c)に示すように、パッキン42とパッキン当接リング33cの下側とは、完全に離間し、飲料の中蓋開口部33からの流量は最大となる。
このとき、図3(a)に示す可動栓4の上側ストッパ44と、図4に示す中蓋開口部33のストッパ係合部33bが係合し、上述のように、その回転が阻害され停止される。
したがって、使用者が、さらに可動栓4を回転させ、可動栓4が中蓋3から抜け落ちるといったトラブル等が発生することを未然に防止することができる。
また、このときの流量は、約4.5ml/sとなっている。この流量は、本実施の形態に係るトレーニングコップ1を使用する月齢の乳幼児において、流れ出る量が多すぎず、むせることがない適切な値となっている。この値は、本発明の飲料容器の形状(すなわち、流量ノブ(操作用つまみ43)の位置、その位置から流れ出る飲料、流れ出た飲料を使用者の口に誘導する飲み口の形状)において、本出願人が鋭意検討した結果、導き出した値である。
また、本実施の形態では、上述のように可動栓4をR1方向に回転させることで、0ml/sから約4.5ml/sまで無段階で流量調整することができる構成となっている。
以上のように、本実施の形態では、使用者が可動栓4の回転程度を調整することで、中蓋開口部33から排出される飲料の流量を調整することができる。すなわち、図7乃至図10では、可動栓4を0°、145°そして210°に移動させた場合について説明したが、本実施の形態では、これら以外の回転角度とすることもでき、使用者は所望の流量を選択することができる。
また、図2に示すように、本実施の形態では、上蓋5と中蓋3とは、蝶番6を介して連結されており、この蝶番6により上蓋5は中蓋3に対して開閉可能な構成となっている。
この蝶番6は、図2に示すように2つの軸を有している。すなわち、蝶番6と上蓋5とを回動可能に連結する第1の軸6aと、蝶番6と中蓋3とを回動可能に連結する第2の軸6bである。
したがって、使用者が、上蓋5を中蓋3に対して開状態にすべく開くとき、2つの軸(第1の軸6a、第2の軸6b)を支点として、開くので、上蓋5を中蓋3に対して、より広角度に開くことができる。
このように、上蓋5を2軸の蝶番6で開くことで、使用者がトレーニングコップ1を用いて、飲料を飲むときに、上蓋5が使用者の飲む動作を妨げることがない。また、上述のように、可動栓4が開状態では、中蓋3から突出方向に移動せず、沈む方向に移動することと相まって、使用者がより飲料を飲み易い構成としている。
1・・・トレーニングコップ、2・・・コップ本体、3・・・中蓋、4・・・可動栓、5・・・上蓋、6・・・蝶番、6a・・・第1の軸、6b・・・第2の軸、31・・・ハンドル、32・・・飲み口部、33・・・中蓋開口部、33a・・・溝係合部、33b・・・ストッパ係合部、33c・・・パッキン当接リング、41・・・螺旋溝、42・・・パッキン、43・・・操作用つまみ、43a・・・切り欠き部、43b・・・操作用つまみアイマーク、44・・・上側ストッパ、45a、45b・・・つまみ用凹部、46・・・下側ストッパ、51・・・上蓋突起部、52・・・飲み口係合部、R2・・・可動範囲アイマーク

Claims (4)

  1. 飲料を収容するための容器本体と、
    前記容器本体内の飲料を排出させるための開口部と、
    前記開口部を開閉可能にすると共に、前記開口部から排出される飲料の流量を無段階に調整することができる可動栓からなる開閉部と、
    少なくとも、前記開口部及び前記開閉部を覆うことができる蓋部と、を備え、
    前記蓋部には、前記蓋部による被覆を阻害するために前記蓋部の内面から突出して形成される阻害部が形成され、
    また、前記開閉部に、前記蓋部による、少なくとも、前記開口部及び前記開閉部の被覆を許容する切り欠き部からなる被覆許容部が形成され、
    前記開閉部は回動し、前記開口部との位置を変化させることで前記開口部を閉塞状態又は流量の異なる状態を含む開状態に変化させることができる螺旋溝となっており、
    前記開閉部が前記閉塞状態の位置に配置されたときに、前記被覆許容部により、前記蓋部が、少なくとも、前記開閉部を覆うことができる構成となっていることを特徴とする飲料容器。
  2. 前記開口部の近傍に使用者が飲料を飲む際に使用する飲み口部を有し、
    前記開閉部は、回することで前記開口部において、その相対位置が前記容器本体側に近接するように移動させられる構成となっていると共に、その移動により、飲料の流量が徐々に増大する螺旋溝ともなっていることを特徴とする請求項1に記載の飲料容器。
  3. 前記開閉部が前記閉塞状態の位置に配置されたときに、前記蓋部は、前記飲み口部を被覆し、前記飲み口部と係合可能な構成となっていることを特徴とする請求項2に記載の飲料容器。
  4. 前記開閉部が前記開状態のうち、飲料の最大流量を排出する位置に配置されたとき、前記開閉部の更なる回転を阻害するために前記開閉部が最も開状態に配置されたことを使用者に報知させるストッパとストッパ係合部である回転阻害部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の飲料容器。
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