JP2003300550A - 容器の蓋構造 - Google Patents

容器の蓋構造

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JP2003300550A
JP2003300550A JP2002107409A JP2002107409A JP2003300550A JP 2003300550 A JP2003300550 A JP 2003300550A JP 2002107409 A JP2002107409 A JP 2002107409A JP 2002107409 A JP2002107409 A JP 2002107409A JP 2003300550 A JP2003300550 A JP 2003300550A
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Takashi Fujimoto
高志 藤本
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Hanshin Kasei Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋本体の回転操作により容器本体の口部を開
封し、蓋本体を通じて液状物を直接取り出すことが出来
る蓋構造であって、使用するまでは未開封の状態を確実
に維持でき、しかも、開封操作が一層容易な容器の蓋構
造を提供する。 【解決手段】 容器の蓋構造は、容器本体(1)の口部
に嵌着される中栓(2)と、中栓(2)の外周側に回動
自在に装着される蓋本体(3)とから構成される。中栓
(2)は、容器本体(1)の口部に挿入される挿入筒
(27)を備え、蓋本体(3)は、注出口(31)に連
続し且つ挿入筒(27)の更に内側に挿入される内筒部
(37)を有する。中栓(2)の挿入筒(27)は、蓋
本体(3)の回転操作によって昇降する可動栓(4)に
より開閉される。そして、蓋本体(3)には、所定の回
転力を与えた場合に解除されるストッパー機構が設けら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器の蓋構造に関
するものであり、詳しくは、蓋の回転操作により容器本
体の口部を開封し、蓋部分を通じて液状物を直接取り出
すことが出来る容器の蓋構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】実公平6−123公報には薬液注入用の
「座薬容器」が記載されている。斯かる座薬容器は、薬
液が収容され且つ上端の口部が閉鎖膜(本体成型時に形
成された封止部)によって封止された押潰し可能な容器
本体と、先端に注出口を有し且つ容器本体の口部に螺合
する筒状キャップとから構成され、かつ、筒状キャップ
の先端注出口に連続する閉鎖膜切断用の内筒が筒状キャ
ップの内側に軸線に沿って設けられたものである。上記
の容器は、キャップの捻込み操作により、容器本体の口
部の閉鎖膜を内筒によって破断し、内筒および注出口を
通じて薬液を取り出す様になされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の蓋構
造は、誤ったキャップ操作により、僅かに開封された状
態となる虞があり、また、そのような場合でも、未使用
か否か、すなわち、開封前の状態か否かが判別し難いと
言う問題がある。特に、薬液容器の場合には、衛生上の
観点から、使用するまでは未開封の状態を確実に保証す
る必要がある。また、上記の蓋構造は、口部を開封する
際、キャップの内筒(円筒体)によって口部を破断しな
ければならないため、比較的大きな力(キャップの旋回
力)を必要とする。
【0004】本発明は、上記の実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、蓋本体の回転操作により容器本
体の口部を開封し、蓋本体を通じて液状物を直接取り出
すことが出来る蓋構造であって、使用するまでは未開封
の状態を確実に維持でき、しかも、開封操作が一層容易
な容器の蓋構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、蓋本体の回転操作により容器本体の口部
を開封すると共に、容器本体に収容された液状物を蓋本
体から直接取出可能な容器の蓋構造において、開封操作
前は、蓋本体に設けたストッパー機構により、誤操作な
どによる蓋本体の容易な回転を防止する様にした。そし
て、口部に挿入される挿入筒が備えられた特定の中栓を
採用し、蓋本体の回転操作に伴って作動する特定の可動
栓を前記の挿入筒の内側に配置することにより、上記の
ストッパー機構を一旦解除した後は、蓋本体の一層少な
い回転力によって可動栓を作動させ、中栓を開封する様
にした。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、回転操作によ
り容器本体の口部を開封すると共に、前記容器本体に収
容された液状物を直接取出可能な容器の蓋構造であっ
て、前記容器本体の口部に嵌着される中栓と、当該中栓
の外周側に回動自在に装着される蓋本体とから構成さ
れ、前記中栓は、前記容器本体の口部に挿入される挿入
筒が内側に備えられた略二重円筒状に形成され、前記蓋
本体は、頂部の注出口に連続し且つ前記中栓の挿入筒の
更に内側に挿入される内筒部を有し、前記蓋本体の内筒
部の内周側には、前記蓋本体の回転操作によって昇降す
ることにより前記中栓の挿入筒の下端部を開閉する可動
栓が設けられ、前記蓋本体の下端部には、常態で前記蓋
本体の回転を規制し、前記蓋本体に所定の回転力を与え
た場合に解除されるストッパー機構が設けられているこ
とを特徴とする容器の蓋構造に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る容器の蓋構造の一実
施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係
る容器の蓋構造における開封前の主要部の構造を示す縦
断面図であり、図2は、本発明に係る容器の蓋構造にお
ける開封後の主要部の構造を示す縦断面図である。ま
た、図3は、本発明に係る容器の蓋構造を適用した容器
の一例の縦断面図である。なお、以下の実施形態の説明
においては、容器の蓋構造を「蓋構造」と略記する。
【0008】本発明の蓋構造は、図3に示す様に、容器
本体(1)の口部に設けられ且つ回転操作により容器本
体(1)の口部を開封すると共に、容器本体(1)に収
容された液状物を直接取出可能な蓋構造であり、液状医
薬品、消毒剤、液体石鹸、液状食品などの液状物を収容
する各種の容器に適用される。
【0009】容器本体(1)の構成材料としては、変形
可能な適宜の材料を使用し得るが、通常はオレフィン系
樹脂が使用される。斯かるオレフィン系樹脂としては、
ポリエチレンとポリプロピレン系樹脂が代表的である。
ポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン(HDP
E)、低密度ポリエチレン(LDPE)、これらのブレ
ンド物(HDPE/LDPE)が挙げられる。また、ポ
リエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)又はこれらのブレンド物が挙げら
れる。ポリプロピレン系ポリマーとしては、ポリプロピ
レン、ポリプロピレンとエチレン等の他のα−オレフィ
ンとのランダム(又はブロック)共重合体、シンジオタ
クチックポリプロピレン、これらのブレンド物が挙げら
れる。容器本体(1)は、通常、押出ブロー成形法、延
伸ブロー成形法などの各種のブロー成形法によって製造
される。
【0010】容器本体(1)は、口部の先端部(上端
部)が後述の中栓(2)を取付可能な形状を備えている
限り種々の形状に形成できるが、最もシンプルな例とし
ては、図1に示す様に、有底円筒状に形成されたものが
挙げられる。容器本体(1)の内容積は、用途に応じて
適宜に設定できるが、通常は5〜300cm3程度とさ
れる。本発明の蓋構造は、容器本体(1)の口部に嵌着
される中栓(2)と、中栓(2)の外周側に回動自在に
装着される蓋本体(3)と、中栓(2)を開封する可動
栓(4)とから主に構成される。
【0011】中栓(2)は、口部に気密に嵌合し且つ上
記の可動栓(4)によって気密に封止し得る様に、比較
的軟質の材料によって構成される。具体的には、中栓
(2)の構成材料としては、ポリエチレン系樹脂、特
に、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチ
レン(HDPE)と低密度ポリエチレン(LDPE)の
ブレンド物(HDPE/LDPE)が挙げられる。中栓
(2)は、射出成型によって一体的に製造される。
【0012】中栓(2)は、液状物が充填された容器本
体(1)の口部を実質的に封止するための栓機構の一部
を構成する部材である。図1に示す様に、中栓(2)
は、容器本体(1)の口部に挿入される挿入筒(27)
を内側に備えた略二重円筒状に形成される。中栓(2)
の外側の筒状部分の外周部には、蓋本体(3)を回動自
在に装着するための凹部(溝)(28)が周方向に設け
られ、後述する蓋本体(3)の凸部(38)が嵌合する
様になされている。
【0013】中栓(2)の内側の筒状部分に相当する挿
入筒(27)は、容器本体(1)の口部の内径と略同じ
大きさの外径で形成され且つ下端が開放されている。中
栓(2)の挿入筒(27)の下端内周縁は、後述する可
動栓(4)が密着する様にテーパー面に形成される。そ
して、中栓(2)の挿入筒(27)の下端内周部には、
後述の可動栓(4)のスリット(47)に係合する張出
片(26)が設けられる。
【0014】また、中栓(2)の外側の筒状部分の内周
部(凹部(28)の裏側部分)には、通常、縦リブ(2
1)が複数箇所に設けられる。他方、容器本体(1)の
口部の外周部には、上記の縦リブ(21)に対応する位
置に縦溝(11)が設けられる。そして、中栓(2)
は、縦リブ(21)が縦溝(11)に係合することによ
り、容器本体(1)の口部に対して回動不能に嵌着され
る。
【0015】すなわち、中栓(2)を容器本体(1)の
口部に装着する場合には、上方から押し付ける様にし
て、挿入筒(27)を口部内に挿入し且つ外側の筒状部
分を口部の外周側に装着することにより、挿入筒(2
7)の落し込み形状によって容器本体(1)の口部の上
端側を挟み込み、そして、縦リブ(21)と縦溝(1
1)の係合によって円周方向のずれを防止する様になさ
れている。斯かる係合構造により、蓋本体(3)を回転
操作する際の中栓(2)の伴回りが防止される。なお、
符号(22)は、縦リブ(21)の縁側に形成された抜
け止め用のアンダーカット部である。
【0016】一方、蓋本体(3)は、可動栓(4)を操
作するため、比較的硬質の材料によって構成される。具
体的には、蓋本体(3)の構成材料としては、ポリプロ
ピレン系樹脂、特に、ポリプロピレン、ポリプロピレン
とエチレン等の他のα−オレフィンとのランダム(又は
ブロック)共重合体、シンジオタクチックポリプロピレ
ン、これらのブレンド物が挙げられる。蓋本体(3)
は、射出成型によって一体的に製造される。
【0017】蓋本体(3)は、可動栓(4)を作動させ
て中栓(2)を開封すると共に、容器本体(1)に収容
された液状物を取り出すための部材である。蓋本体
(3)は、二重の略逆有底円筒状に形成され、頂部(上
部)に注出口(31)を備えている。しかも、注出口
(31)に連続し且つ中栓(2)の挿入筒(27)の更
に内側に挿入される内筒部(37)を備えている。すな
わち、蓋本体(3)の内側の筒状部分である内筒部(3
7)は、中栓(2)の挿入筒(27)の内側に緩く嵌合
し、その上端側は、注出口(31)に通じている。
【0018】蓋本体(3)の内筒部(37)の内周部に
は、上記の可動栓(4)が螺合するねじ(36)が設け
られる。ねじ(36)は、蓋本体(3)の少ない回転操
作(例えば90〜360度の回転操作)により可動栓
(4)の軸栓方向の移動距離を大きくするため、二乗ね
じに構成されているのが好ましい。また、内筒部(3
7)には、円滑に液状物を流出させるため、軸線方向に
沿って複数のスリットが形成されている。他方、蓋本体
(3)の外筒部分の内周部には、上記の中栓(2)の凹
部(28)に嵌合する凸部(膨出部)(38)が設けら
れる。そして、蓋本体(3)は、中栓(2)の凹部(2
8)に凸部(38)が嵌合することにより、中栓(2)
に対して回動自在に装着される。
【0019】また、蓋本体(3)の上端側には、開封後
に上記の注出口(31)を開閉するための開閉蓋(3
2)が設けられてもよい。開閉蓋(32)は、注出口
(31)が設けられた蓋本体(3)の天面を覆う状態に
蓋本体(3)と一体的に形成され、蓋本体(3)上端の
外周部の一部に形成されたヒンジ部(連続部)(35)
を支点に回動する様になされている。そして、開閉蓋
(32)の内面中央には、注出口(31)に嵌合して当
該注出口を開放、封止する開閉ピン(33)が突設され
ている。
【0020】本発明の蓋構造においては、使用前は未開
封の状態を確実に保証するため、蓋本体(3)の下端部
には、容器本体(1)と係合することにより常態で蓋本
体(3)の回転を規制し、蓋本体(3)に所定の回転力
を与えた場合に解除されるストッパー機構が設けられ
る。蓋本体(3)のストッパー機構は、例えば、蓋本体
(3)の下端部に付設され且つ容器本体(1)の首部
(12)に設けられた切欠き(19)に嵌合するコマ
(39)によって構成される。
【0021】蓋本体(3)のコマ(39)は、蓋本体
(3)の一部として製造時に当該蓋本体と一体に成型さ
れたものであり、例えば、側面視して頂角が下方へ向け
られた扁平な五角形状の板片に形成され且つ2本のピン
(脆弱部)を介して蓋本体(3)の下端縁に連続した構
造に構成される。すなわち、蓋本体(3)は、これを所
定の力で回転させた場合に2本のピンが折れ、コマ(3
9)が外れることにより自在に回転する様になされてい
る(図2参照)。
【0022】また、図1に示す様に、蓋本体(3)の下
端内周部には、容器本体(1)の突起(14)に係合し
てラチェット機構を構成する縦リブ(34)が設けられ
る。他方、容器本体(1)の口部の基部の外周部には、
平面視した場合に蓋本体(3)の回転方向に向かうに従
い漸次外周側へ突出する傾斜面を備えた突起(14)が
設けられる。すなわち、本発明の蓋構造では、蓋本体
(3)の縦リブ(34)と容器本体(1)の口部の突起
(14)とにより、容器本体(1)の一方向への回転の
みを許容するラチェット機構が構成されている。斯かる
ラチェット機構により、一旦開封した後は蓋本体(3)
の逆転を規制し、中栓(2)の開封状態を保持して改竄
(再封止)などを防止できる。
【0023】蓋本体(3)の内筒部(37)の内周側に
は、蓋本体(3)の回転操作によって昇降することによ
り中栓(2)の挿入筒(27)の下端部を開閉する可動
栓(4)が設けられる。可動栓(4)は、中栓(2)の
挿入筒(27)の下端テーパー面に密着し得る様に、下
端部が幾分大径に拡径された略円柱体の栓部材である。
可動栓(4)は、容器本体(1)と同様のオレフィン系
樹脂により射出成型にて作製される。
【0024】可動栓(4)の外周部にはねじ(46)が
設けられ、可動栓(4)は蓋本体(3)の内筒部(3
7)に螺合している。ねじ(46)は、上記のねじ(3
6)と共に二乗ねじに構成されるのが好ましい。上記の
様に、蓋本体(3)の内筒部(37)のねじ(36)及
び可動栓(4)外周部のねじ(46)が二乗ねじに構成
されていることにより、蓋本体(3)の一層すくない回
転で可動栓(4)を移動させることが出来る。
【0025】また、可動栓(4)の外周部にはスリット
(47)が軸栓方向に沿って形成されており、上記の中
栓(2)の挿入筒(27)下端の張出片(26)がスリ
ット(47)に係合している。すなわち、可動栓(4)
は、蓋本体(3)の内筒部(37)の内周部に螺合し、
かつ、張出片(26)とスリット(47)の係合によっ
て回動を規制されていることにより、蓋本体(3)の回
転操作によって回転することなく軸線方向に移動可能に
構成される。しかも、蓋本体(3)の上記のラチェット
機構により、蓋本体(3)の一方向への回転によって下
降する様になされている。
【0026】本発明の蓋構造は、予め、中栓(2)に可
動栓(4)及び蓋本体(3)を装着した後、所要の液状
物が充填された容器本体(1)の口部に中栓(2)を嵌
合させることにより組み立てられる(図1参照)。
【0027】可動栓(4)の取付においては、上記の様
に、中栓(2)の張出片(26)を可動栓(4)のスリ
ット(47)に係合させることにより、中栓(2)の挿
入筒(27)の内側に下方から可動栓(4)を取り付け
る。また、蓋本体(3)の装着においては、蓋本体
(3)の内筒部(37)の下端を挿入筒(27)と可動
栓(4)の隙間にあてがう様にして、蓋本体(3)を回
転させながら中栓(2)の外周側に蓋本体(3)を装着
する。なお、容器本体(1)の口部への中栓(2)の装
着は、前述の通り、中栓(2)を軸線方向に強く押し付
けることにより、挿入筒(27)の落し込みによる挟込
み構造、中栓(2)の縦リブ(21)と容器本体(1)
の縦溝(11)の係合構造を利用し、脱落や回動のない
強固な嵌合を構成できる。
【0028】また、本発明の蓋構造を開封する場合は、
先ず、蓋本体(3)を一方向、通常はねじの締付方向に
回転させることにより、蓋本体(3)下端のストッパー
機構のコマ(39)を切り離す。コマ(39)は、2本
のピンで接続されているだけであるから若干強く回転さ
せるだけで容器に分離する(図2参照)。続いて、蓋本
体(3)を更に回転させると、蓋本体(3)の内筒部
(37)に螺合する可動栓(4)は、漸次下降し、中栓
(2)の挿入筒(27)の下端部を開放する。
【0029】蓋本体(3)の挿入筒(27)は、注出口
(31)に連続しているため、開封後は、容器本体
(1)を傾けるか或いは容器本体(1)を押圧すること
により、注出口(31)から液状物を取り出すことが出
来る。すなわち、容器本体(1)内の液状物は、開放さ
れた挿入筒(27)の下端から蓋本体(3)の内筒部
(37)の内側へ流れ込んで注出口(31)へ至る。特
に、図示する様に、内筒部(37)にスリットが形成さ
れている場合には、内筒部(37)において液状物が一
層円滑に流れるため、より多くの流量で液状物を取り出
すことが出来る。
【0030】上記の様に、本発明の蓋構造は、常態で蓋
本体(3)の回転を規制し、蓋本体(3)に所定の回転
力を与えた場合に解除されるストッパー機構が蓋本体
(3)下端部に設けられており、開封操作を行うまでは
誤操作などにより蓋本体(3)が回転することがないた
め、中栓(2)の未開封の状態を確実に維持できる。ま
た、一旦開封操作を行った場合は、可動栓(4)の下降
によって中栓(2)の挿入筒(27)を開放する構造を
備えているため、極めて小さな力で容易に中栓(2)を
開封できる。そして、開封後は、上記のラチェット機構
により、蓋本体(3)が戻ることがなく、開封された状
態を確実に保持できる。従って、本発明の蓋構造は、開
封前の未使用の状態と開封状態を確実に判別することが
出来、医薬品などの液状物を収容する容器において、誤
操作や改竄を防止して確実に衛生管理を行うことが出来
る。
【0031】なお、本発明の蓋構造において、蓋本体
(3)は、開閉蓋(32)のない形態、注出口(31)
がノズルとして上方に伸長された形態などの種々の形態
に構成することが出来る。また、開封前の蓋本体(3)
の回転を規制するストッパー機構としては、上記の様な
コマ(39)と切欠き(19)による機構の他、蓋本体
(3)の下端を容器本体(1)の首部(12)にピンで
接続した機構などを挙げることが出来る。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る容器の蓋構造によれば、特
定のストッパー機構により、開封操作を行うまでは誤操
作などによって蓋本体が回転することがないため、中栓
の未開封の状態を確実に維持でき、また、一旦開封操作
を行った場合は、可動栓によって中栓を開放する特定の
構造を備えているため、極めて小さな力で容易に開封で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器の蓋構造における開封前の主
要部の構造を示す縦断面図
【図2】本発明に係る容器の蓋構造における開封後の主
要部の構造を示す縦断面図
【図3】本発明に係る容器の蓋構造を適用した容器の一
例の縦断面図
【符号の説明】
1 :容器本体 11 :縦溝 12 :首部 14 :突起(ラチェット機構) 19 :切欠き 2 :中栓 21 :縦リブ 22 :アンダーカット部 26 :張出片 27 :挿入筒 28 :凹部 3 :蓋本体 31 :注出口 32 :開閉蓋 33 :開閉ピン 34 :縦リブ(ラチェット機構) 36 :ねじ 37 :内筒部 38 :凸部 39 :コマ 4 :可動栓 46 :ねじ 47 :スリット
フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA02 AA12 AA25 AA26 AB01 AB05 BA03 CA01 CB02 CC05 DA01 DB01 DB13 DB18 DC05 EA03 EB02 EC04 FA03 FC04 GA06 GB06 KA12 KA16 LA12 LA14 LA17 LA18 LB02 LB07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転操作により容器本体(1)の口部を
    開封すると共に、容器本体(1)に収容された液状物を
    直接取出可能な容器の蓋構造であって、容器本体(1)
    の口部に嵌着される中栓(2)と、中栓(2)の外周側
    に回動自在に装着される蓋本体(3)とから構成され、
    中栓(2)は、容器本体(1)の口部に挿入される挿入
    筒(27)が内側に備えられた略二重円筒状に形成さ
    れ、蓋本体(3)は、頂部の注出口(31)に連続し且
    つ中栓(2)の挿入筒(27)の更に内側に挿入される
    内筒部(37)を有し、蓋本体(3)の内筒部(37)
    の内周側には、蓋本体(3)の回転操作によって昇降す
    ることにより中栓(2)の挿入筒(27)の下端部を開
    閉する可動栓(4)が設けられ、蓋本体(3)の下端部
    には、常態で蓋本体(3)の回転を規制し、蓋本体
    (3)に所定の回転力を与えた場合に解除されるストッ
    パー機構が設けられていることを特徴とする容器の蓋構
    造。
  2. 【請求項2】 蓋本体(3)のストッパー機構は、蓋本
    体(3)の下端部に付設され且つ容器本体(1)の首部
    (12)に設けられた切欠き(19)に嵌合するコマ
    (39)によって構成されている請求項1に記載の容器
    の蓋構造。
  3. 【請求項3】 可動栓(4)の外周部にはスリット(4
    7)が軸線方向に沿って形成され、中栓(2)の挿入筒
    (27)の下端にはスリット(47)に係合する張出片
    (26)が設けられ、そして、可動栓(4)は、蓋本体
    (3)の内筒部(37)の内周部に螺合していることに
    より、蓋本体(3)の回転操作によって昇降可能になさ
    れている請求項1又は2に記載の容器の蓋構造。
  4. 【請求項4】 蓋本体(3)の下端内周部には、縦リブ
    (34)が設けられ、容器本体(1)の口部の基部の外
    周部には、平面視した場合に蓋本体(3)の回転方向に
    向かうに従い漸次外周側へ突出する傾斜面を備えた突起
    (14)が設けられ、そして、蓋本体(3)の縦リブ
    (34)と容器本体(1)の口部の突起(14)とによ
    り、蓋本体(3)の一方向への回転のみを許容するラチ
    ェット機構が構成され、可動栓(4)は、蓋本体(3)
    の一方向への回転によって下降する様になされている請
    求項1〜3の何れかに記載の容器の蓋構造。
JP2002107409A 2002-04-10 2002-04-10 容器の蓋構造 Withdrawn JP2003300550A (ja)

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