JP7344947B2 - 鞍乗り型車両におけるエアクリーナ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両におけるエアクリーナ構造に関する。
鞍乗り型車両は、外気をエアクリーナ内のエアクリーナエレメント等のフィルターで濾過した後、内燃機関に送る構造を備える。
特許文献1では、略半球形状のカバー部を燃料タンクの下方に備えるエアクリーナを開示する。このエアクリーナにおいては、コネクティングチューブが浄化室に挿入されてすぐの位置に開口部が設けられた態様が開示されている。
特開2015-132233号公報
しかし、上記エアクリーナの構造では吸気効率の改善の余地があった。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、エアクリーナにおける吸気効率の向上を目的とする。
鞍乗り型車両は、未浄化室と、浄化室とがエアクリーナエレメントによって仕切られ、浄化室には、パワーユニットに外気を導入するコネクティングチューブが挿入されるとともに、浄化室を形成する第1ケース部と未浄化室を形成する第2ケース部とを有するエアクリーナにおいて、第2ケース部は略半球形状であり、コネクティングチューブは第1ケース部の略半球形状の頂部に向けて、その上流端開口部を臨ませ、車両側面視において、前記エアクリーナエレメントに対して垂直な第2仮想平面を前記第1ケース部の前後長の中間位置に仮定したときに、前記コネクティングチューブの前記上流端開口部の少なくとも一部は、第2仮想平面よりも、前記コネクティングチューブが前記第1ケース部に挿入される基端部から遠ざかる位置に設けられ、前記第1ケース部は第2仮想平面に対して前後方向の両側に球状壁面を有している。
半球体形状の第1ケース部の頂部に集まる空気を、効率的に内燃機関に導入することができるため、吸気抵抗を減らして吸気量を向上できる。
鞍乗り型車両の側面図である。 図1の3矢示部の一部切り欠き拡大図である。 エアクリーナ構造の断面図である。 図2のIV-IV断面図である。 図3の90矢視図である。 図5のVI-VI断面図である。 図3の100矢視図である。 図7のVIII-VIII断面図である。 第1ケース部の一部を省略した状態での図2の4矢視図である。 エアクリーナ31の内部における外気の流れについてのシミュレーション実験結果を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、パワーユニット12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
図2は、図1の符号3で示す矢示部の一部切り欠き拡大図である。シリンダー部24の後部側壁には吸気装置であるエアクリーナ31が接続される。エアクリーナ31は、燃料タンク29とパワーユニット12の間であって、パワーユニット12よりも後方に配設される。またエアクリーナ31は、車体フレーム11の後部に支持され、リアフェンダー27の前方に配置される。
エアクリーナ31は、図2中の上方に配設される第1ケース部37と、下方に配設される第2ケース部35と、第1ケース部37と第2ケース部35とを隔てるエアクリーナエレメント41とを有する。エアクリーナ31は、第2ケース部35が形成する未浄化室32と、第1ケース部37が形成する浄化室33とが、エアクリーナエレメント41によって仕切られる。エアクリーナエレメント41は略板状の乾式または湿式のフィルターである。第1ケース部37は略半球形状である。
浄化室33には、パワーユニット12に外気を導入するコネクティングチューブ43が挿入される。ここで、コネクティングチューブ43の浄化室33側を吸気の上流と定義し、コネクティングチューブ43のシリンダー部24側を吸気の下流と定義する。コネクティングチューブ43は、第1ケース部37の略半球形状の頂部39に向けて、その上流端開口部57を臨ませる。
コネクティングチューブ43の下流端部には、スロットルボディ45が接続され、スロットルボディ45には燃料噴射弁47が付設される。スロットルボディ45の下流端部にはシリンダー部24が接続される。また、コネクティングチューブ43には、レゾネーター50が接続されていてもよい。
図1に示すように、シリンダー部24の前部側壁には排気装置25が接続される。排気装置25は、シリンダー部24の前部側壁からパワーユニット12の前方を経てパワーユニット12の下方に延びる排気管51と、パワーユニット12の下方で排気管51の下流端部に接続される触媒コンバータ52と、触媒コンバータ52の下流端部に接続される排気マフラー53とを備える。
未浄化室32には、図2に示すように、外気を導入するための吸気ダクト40が挿入される。吸気ダクト40の上流には、パラボラ形状の反射板49が対向して設けられる。反射板49は、鞍乗り型車両10が走行中に、カウル内を前方から後方に流れる外気を反射して吸気ダクト40にガイドする。
M3は吸気ダクト40が第2ケース部35に挿入された断面の中心である。M2は吸気ダクトの下流端開口部55の中心である。M4はコネクティングチューブ43の上流端開口部57の中心である。M1はコネクティングチューブ43が第1ケース部37に挿入された断面の中心である。換言すればM1は基端部61の中心である。
図3に示すように、板状のエアクリーナエレメント41を含んでエアクリーナエレメント41の主面に平行な第3仮想平面VCと、第3仮想平面VCと垂直な第2仮想平面VVを仮定する。このときエアクリーナエレメント41の前後長の略中間位置に第2仮想平面VVを置くとする。このとき第3仮想平面VCと平行でM1を含む平面を第1仮想平面VHとする。
第1仮想平面VHと第2仮想平面VVとの交線と、エアクリーナ31の縦断面の交点を中心に球面Cを仮定する。球面Cは第1ケース部37の内周面の少なくとも一部を含んでよい。コネクティングチューブ43の上流端開口部57の中心M4は、球面Cと第1仮想平面VHと第2仮想平面VVに囲まれた立体内にある。球面Cに対向する内周面Pにおいて、第1仮想平面VHと第2仮想平面VVで囲まれた部分である頂部39に、コネクティングチューブ43の上流端開口部57が臨む。
コネクティングチューブ43の上流端開口部57の全体が、球面Cと第1仮想平面VHと第2仮想平面VVに囲まれた立体内にあることが望ましい。
第1ケース部37は、第1仮想平面VHよりも上方に向かって略半球形状である。側面視した場合の第1仮想平面VHをX軸と考えて、第2仮想平面VVをY軸と考えた場合であって、図3の右下向きをX軸正の向き、図3の右上向きをY軸正の向きとするとき、第2象限にあたる場所にコネクティングチューブ43の上流端開口部57の少なくとも一部が入っている。
第2象限にあたる場所にコネクティングチューブ43の上流端開口部57の全体が入っていることが望ましい。
この構成によれば、半球体状の第1ケース部37の頂部39に集まる吸気を、より効率的に内燃機関に導入することができる。そのため吸気抵抗を減らして内燃機関への吸気量が向上する。
第1ケース部37の車両前方側に設けられる基端部61からコネクティングチューブ43が浄化室33へ挿入される。車両側面視において、コネクティングチューブ43の上流端開口部57の中心M4は、コネクティングチューブ43が第1ケース部37に挿入される基端部61の中心M1から、エアクリーナエレメント41と略平行に延びた第1仮想平面VHよりも頂部39側に設けられる。
この構成によれば、半球体状の第1ケース部37の頂部39に集まる吸気を、より効率的に内燃機関に導入することができる。
車両側面視において、エアクリーナエレメント41に対して垂直で第2仮想平面VVを第1ケース部37の前後長の中間位置に仮定したときに、コネクティングチューブ43の上流端開口部57の少なくとも一部は、第2仮想平面VVよりも基端部61から遠ざかった位置に設けられる。
この構成によれば、吸気ダクトを未浄化室32内で最大限長く配置できる。このため中低速領域において、吸気の脈動効果を最大限に活用することができ、吸気量を増大させてドライバビリティを向上させる。
コネクティングチューブ43は、基端部61から第1ケース部37の頂部39に向かって延びる屈曲部59を有する。
この構成によれば、コネクティングチューブ43が直線形状である構造と比べて、より長く延伸することができる。そして半球体状の第1ケース部37の頂部39に集まる空気を、効率的に内燃機関に導入することができる。またコネクティングチューブ43が長いため脈動効果が生じやすくなり、吸気量を向上することができる。
また鞍乗り型車両10は、コネクティングチューブ43の屈曲部59の第1内径D1は、その上流側の第2内径D2よりも径が大きい。
この構成によれば、屈曲箇所による吸気抵抗を減らすことができる。そのため低中速のドライバビリティを向上させることができる。
第2ケース部35の車両後方側から吸気ダクト40が未浄化室32へ挿入される。吸気ダクト40は、コネクティングチューブ43と対向する方向から取り付けられており、図3中のM3とM2の距離を吸気ダクト40のエアクリーナ31内に挿入される挿入部の長さL1と定義する。また図3中のM4とM1の距離を、コネクティングチューブ43の上流端開口部57の中心と、第1ケース部の壁面72との間隔の長さL2とする。L1とL2の長さは略同一である。
この構成によれば、吸気効率を向上し得る。このため吸気量が増大し、ドライバビリティを向上させる。
また吸気ダクト40の下流端開口部55は、その開口部軸線方向に直交して開口する。このように開口することで、例えば斜面80方向への流れ等が円滑になる。
図4は、図2におけるIV-IV断面図である。図4中では、反射板49の一部が省略されている。
吸気ダクト40の上流端開口部54の外周63に沿って二重管部67が設けられる。外気は反射板49に反射された後、二重管部67で整流され吸気ダクト40の上流端開口部54から未浄化室32へと導入される。
図5は、吸気ダクト40の上流端開口部54を示す、図3における90矢視図である。二重管部67は、吸気ダクト40の上流端開口部54を取り囲むように弧状に設けられる。図6は、図5のVI-VI断面図である。
上流端開口部54に直接入る向きの吸気と、吸気ダクト40の外周に沿った方向から吸気ダクト40の上流端開口部54に入ろうとする吸気が衝突して乱流が起きることを防ぐ整流作用が生じる。
二重管部67によって吸気を整流することができるので吸気ダクト40からの吸気効率を向上させることができる。そのため出力が向上する。
図7は、吸気ダクト40の下流端開口部55を示す、図3における100矢視図である。
吸気ダクトの下流端開口部55の外周63に沿って二重管部69が設けられる。言い換えれば二重管部69は、吸気ダクト40の下流端開口部55を取り囲むように弧状に設けられる。図8は、図7のVIII-VIII断面図である。
この構成によれば、二重管部69によって、上記開口部55後方へ流れる吸気の流れを抑制し、上記開口部55近傍での乱流発生を抑制する整流作用及び吸気騒音低減作用を高める。また、このような構成によれば、吸気効率を向上し得る。このため吸気量を増大させてドライバビリティを向上させる。
図9は、第1ケース部37の一部を省略した状態での、図2の符号4で示す矢視図である。コネクティングチューブの上流端開口部57の外周65に沿って二重管部71が設けられる。未浄化室32から導入された外気は、エアクリーナエレメント41で濾過された後に、浄化室33に到達する。
濾過された外気は、第1ケース部37の半球形状の内周面Pに沿って頂部39方向に流れる。外気は、二重管部71で整流されてコネクティングチューブ43の上流端開口部57から吸気される。具体的には外径の大きな二重管部71の裏手からコネクティングチューブ43の上流端開口部57へと入り込もうとする外気の流れと、直接コネクティングチューブ43の上流端開口部57に吸気される外気の流れが衝突し難くなり、吸気効率が向上する。外気は、頂部39の近傍に開口したコネクティングチューブ43の上流端開口部57から吸気され、最終的にパワーユニット12へと導かれる。
この構成によれば、二重管部71によって吸気を整流することができるので吸気効率を向上させることができる。そのため出力が向上する。
図10はエアクリーナ31の内部における外気の流れについてのシミュレーション実験結果を示す模式図である。
吸気ダクト40の上流端開口部54から吸気された外気は、吸気ダクト40から未浄化室32へと導かれる。
このとき外気は斜面80に衝突して未浄化室32内で拡散する流れや、吸気ダクトの下流端開口部55からエアクリーナエレメント41方向に拡散する流れもあり、また吸気ダクト40の下流端開口部55の裏手に廻り込む流れもある。それらの外気は、エアクリーナエレメント41によって濾過されて浄化室33へ導入される。
濾過された外気は第1ケース部37の内周面Pに沿って頂部39方向に流れる。もちろんエアクリーナエレメント41から直接コネクティングチューブの上流端開口部57方向に向かう流れや、斜面82に沿って頂部39へと向かう流れ等も存在し、いずれも頂部39付近に向かって流れる。
頂部39の近傍に開口されたコネクティングチューブの上流端開口部57から、外気はパワーユニット12へと導かれるため、吸気効率が従来の構成よりもよくなるという優れた効果を奏する。
(上記実施の形態によりサポートされる構成)
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)
エアクリーナ構造は、未浄化室と、浄化室とがエアクリーナエレメントによって仕切られ、前記浄化室には、パワーユニットに外気を導入するコネクティングチューブが挿入されるとともに、前記浄化室を形成する第1ケース部と前記未浄化室を形成する第2ケース部とを有するエアクリーナにおいて、前記第1ケース部は略半球形状であり、前記コネクティングチューブは前記第1ケース部の略半球形状の頂部に向けて、その上流端開口部を臨ませることを特徴とする鞍乗り型車両におけるエアクリーナ構造。
このような構成によれば、半球体形状の第1ケース部の頂部に集まる空気を、効率的に内燃機関に導入することができる。そのため吸気抵抗を減らして吸気量を向上することができる。
(構成2)
車両側面視において、前記コネクティングチューブの前記上流端開口部の中心は、前記コネクティングチューブが前記第1ケース部に挿入される前記基端部の中心から、前記エアクリーナエレメントと平行に延びた第1仮想平面よりも前記頂部側に設けられることを特徴とする(構成1)に記載の鞍乗り型車両におけるエアクリーナ構造。
このような構成によれば、半球体状の第1ケース部の頂部に集まる吸気を、より効率的に内燃機関に導入することができる。このため吸気抵抗を減らして吸気量を向上することができる。
(構成3)
車両側面視において、前記エアクリーナエレメントに対して垂直な第2仮想平面を前記第1ケース部の前後長の中間位置に仮定したときに、前記コネクティングチューブの前記上流端開口部の少なくとも一部は、第2仮想平面よりも前記基端部から遠ざかる位置に設けられることを特徴とする(構成1)または(構成2)に記載の鞍乗り型車両におけるエアクリーナ構造。
このような構成によれば、吸気ダクトをエアクリケースカバー内で最大限長く配置できる。このため中低速領域において、吸気の脈動効果を最大限に活用することができ、吸気量を増大させてドライバビリティを向上させる。
(構成4)
前記コネクティングチューブの外周に沿って二重管部が設けられることを特徴とする(構成1)から(構成3)のうちのいずれかに記載の鞍乗り型車両におけるエアクリーナ構造。
このような構成によれば、開口部に直接入る向きの吸気と、コネクティングチューブの外周に沿った方向から開口部に入ろうとする吸気が衝突して乱流が起きることを防ぐ整流作用が生じる。二重管部によって吸気を整流することができるのでコネクティングチューブからの吸気効率を向上させることができる。そのため出力が向上する。
(構成5)
前記コネクティングチューブは、前記基端部から前記第1ケース部の前記頂部に向かって延びる屈曲部を有することを特徴とする(構成1)から(構成4)のうちのいずれかに記載の鞍乗り型車両におけるエアクリーナ構造。
このような構成によれば、コネクティングチューブが直線形状である構造と比べて、より長く延伸することができる。そして半球体状の第1ケース部の頂部に集まる空気を、効率的に内燃機関に導入することができる。またコネクティングチューブが長いため脈動効果が生じやすくなり、吸気量を向上することができる。
(構成6)
前記コネクティングチューブの屈曲部の内径は、その上流側の内径よりも径が大きいことを特徴とする(構成5)に記載の鞍乗り型車両におけるエアクリーナ構造。
このような構成によれば、屈曲箇所による吸気抵抗を減らすことができる。そのため低中速のドライバビリティを向上させることができる。
(構成7)
前記第2ケース部(35)には外気を導入するための吸気ダクトが挿入され、前記気ダクトの外周に沿って二重管部が設けられることを特徴とする(構成1)から(構成6)のいずれかに記載の鞍乗り型車両におけるエアクリーナ構造。
このような構成によれば、開口部後方へ流れる吸気の流れを抑制し、上記開口部近傍での乱流発生を抑制する整流作用 及び吸気騒音低減作用を高める。したがって、吸気を整流することができるので吸気ダクトからの外気の吸気効率を向上させることができる。そのため出力が向上する。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、コネクティングチューブ43が挿入される浄化室33と、吸気ダクト40が挿入される未浄化室32の位置関係が、鉛直方向について、上記したものと逆に置かれてもよい。換言すれば、頂部39と表現した半球形状の浄化室33の部分が、車両の下方側に位置してもよい。
10 鞍乗り型車両
31 エアクリーナ
32 未浄化室
33 浄化室
35 第2ケース部
37 第1ケース部
39 頂部
40 吸気ダクト
41 エアクリーナエレメント
43 コネクティングチューブ
55 吸気ダクトの下流端開口部
57 コネクティングチューブの上流端開口部
59 屈曲部
61 基端部
63 外周
65 外周
67 二重管部
71 二重管部
72 壁面
D1 第1内径
D2 第2内径
L1 長さ
L2 長さ
M1 中心
M4 中心
P 内周面
VH 第1仮想平面
VV 第2仮想平面
VC 第3仮想平面

Claims (6)

  1. 未浄化室(32)と、浄化室(33)とがエアクリーナエレメント(41)によって仕切られ、前記浄化室(33)には、パワーユニット(12)に外気を導入するコネクティングチューブ(43)が挿入されるとともに、前記浄化室(33)を形成する第1ケース部(37)と前記未浄化室(32)を形成する第2ケース部(35)とを有するエアクリーナにおいて、
    前記第1ケース部(37)は略半球形状であり、
    前記コネクティングチューブ(43)は前記第1ケース部(37)の略半球形状の頂部(39)に向けて、その上流端開口部(57)を臨ませ
    車両側面視において、前記エアクリーナエレメント(41)に対して垂直な第2仮想平面(VV)を前記第1ケース部(37)の前後長の中間位置に仮定したときに、前記コネクティングチューブ(43)の前記上流端開口部(57)の少なくとも一部は、第2仮想平面(VV)よりも、前記コネクティングチューブ(43)が前記第1ケース部(37)に挿入される基端部(61)から遠ざかる位置に設けられ、
    前記第1ケース部(37)は第2仮想平面(VV)に対して前後方向の両側に球状壁面を有していることを特徴とする鞍乗り型車両におけるエアクリーナ。
  2. 車両側面視において、前記コネクティングチューブ(43)の前記上流端開口部(57)の中心(M4)は、前記コネクティングチューブ(43)が前記第1ケース部(37)に挿入される基端部(61)の中心(M1)から、前記エアクリーナエレメント(41)と平行に延びた第1仮想平面(VH)よりも前記頂部(39)側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両におけるエアクリーナ。
  3. 前記コネクティングチューブ(43)の外周(65)に沿って二重管部(71)が設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鞍乗り型車両におけるエアクリーナ。
  4. 前記コネクティングチューブ(43)は、前記基端部(61)から前記第1ケース部(37)の前記頂部(39)に向かって延びる屈曲部(59)を有することを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれかに記載の鞍乗り型車両におけるエアクリーナ。
  5. 前記コネクティングチューブ(43)の屈曲部(59)の第1内径(D1)は、その上流側の第2内径(D2)よりも径が大きいことを特徴とする請求項に記載の鞍乗り型車両におけるエアクリーナ。
  6. 前記第2ケース部(35)には外気を導入するための吸気ダクト(40)が挿入され、前記吸気ダクト(40)の外周(63)に沿って二重管部(67)が設けられることを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれかに記載の鞍乗り型車両におけるエアクリーナ。
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