JP5070165B2 - 自動二輪車のエアクリーナ - Google Patents

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本発明は、自動二輪車のV型エンジンのバンク空間内に配置されるエアクリーナに関するものである。
V型エンジンを搭載した自動二輪車では、エアクリーナは気筒間のバンク空間に配置されている(特許文献1)。特許文献1では、バンク空間の右側にエアクリーナが配置されており、取り込んだ外気をフィルタで清浄化した後、エンジンの吸入ダクトへ清浄空気を送り出している。一般に、エアクリーナにおけるフィルタの下流側のクリーンサイドの容積が大きいほど、効率の改善や騒音の抑制といったエンジンの性能が図れることが知られている。そこで、上記特許文献1において、クリーンサイドの容積を大きくするために、バンク空間の一側方に外気取入口とフィルタを、他側方に、クリーンサイドとなる、エンジンの吸入ダクトへの送出ダクトを配置し、これらをバンク空間を横断する接続通路で接続することが考えられる。
特開2005−90267号公報
しかしながら、このような構成のエアクリーナでは、バンク空間の一側方の部品、他側方の部品およびそれらの接続通路の3つの部品が必要となるので、部品点数および組立工数が増加し、その結果、コストも増大する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、十分なクリーンサイドの容積を確保しつつ、部品点数および組立工数の増加を抑えることができる自動二輪車のエアクリーナを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る自動二輪車のエアクリーナは、自動二輪車に搭載されたV型エンジンのバンク空間内に配置されるエアクリーナであって、前記V型エンジンの回転軸心方向の一側部に配置されてフィルタを収容する第1室、前記V型エンジンの回転軸心方向の他側部に配置されて前記第1室から導入された清浄空気をエンジンの吸入ダクトへ送る第2室、および前記第1室と第2室とを回転軸心方向に接続する接続通路を有し、前記第1室は第1ケースとこれに着脱自在に連結された第1カバーとにより形成され、前記第2室は第2ケースとこれに着脱自在に連結された第2カバーとにより形成され、前記第1ケースに前記接続通路の上流側部分が一体形成され、前記第2ケースに前記接続通路の下流側部分が一体形成され、前記第1ケースおよび前記第2ケースはそれぞれ前記回転軸心方向に開閉する型成形品からなる。
この構成によれば、V型エンジンの回転軸心方向の一側部に配置されてフィルタを収容する第1室、前記V型エンジンの回転軸心方向の他側部に配置されて前記第1室から導入された清浄空気をエンジンの吸入ダクトへ送る第2室、および前記第1室と第2室とを回転軸心方向に接続する接続通路を有しているので、フィルタ下流のクリーンサイドの容積を大きくすることができる。また、前記第1ケースに前記接続通路の上流側部分が一体形成され、前記第2ケースに前記接続通路の下流側部分が一体形成されているので、接続通路を両ケースと別部材とするのに比べて、部品点数を減らすことができ、これにより組立工数も減少する。さらに、前記第1ケースおよび第2ケースはそれぞれ前記回転軸心方向に開閉する成形型、つまり単純な2つ割りの型成形品からなるので、製造が容易である。
本発明において、前記接続通路の上流側部分と下流側部分とが、相対向する端部での突き合わせにより接続されていることが好ましい。この構成によれば、ボルトのような接続具が不要であるので、組立てが容易になることで組立工数の増加を抑えることができる。
さらに、前記接続通路の下流側部分が前記吸気通路の下方に位置し、前記接続通路の上流側部分が前記接続通路の下流側部分よりも通路面積の大きい大通路部と、前記吸気通路に近接し、下流側に向かって面積が小さくなる傾斜部とを有し、前記突合せの位置が、前記傾斜部の近傍に設定されていることが好ましい。この構成によれば、通路面積の大きい大通路部を設けることでエアクリーナのクリーンサイドの容積を大きくすることができる。また、突き合せの位置を、下流側に向かって面積が小さくなる傾斜部の近傍とすることで、第1ケースにおける傾斜部の下流に続く直管部を短くして、直管部の抜き勾配のために最小径となる前記突き合わせ位置における通路面積の減少を抑制できる。
好ましくは、前記第1ケースと第2ケースはそれぞれ、前記回転軸心方向に締め付けられる締結部材によりエンジンに取り付けられている。この構成によれば、突き合わせ部を押し当てる方向に締結部材を締め付けるので、第1ケースと第2ケースが強固に突き合わされる。
さらに好ましくは、前記締結部材の取付箇所が、前記接続通路の外周近傍にある。この構成によれば、第1ケースと第2ケースを回転軸心方向に押し当てる力が、突合せ部に直接伝達されるので、突合せ部が開くのを防止することができる。
本発明において、前記第1ケースの上流側部分および第2ケースの下流側部分のいずれか一方の前記端部に、他方の端部の周面に嵌合するガイド片が形成されていることが好ましい。この構成によれば、ガイド片に沿って第1ケースと第2ケースとを容易に突き合わせることができる。
本発明の自動二輪車のエアクリーナによれば、十分なクリーンサイドの容積を確保しつつ、部品点数および組立工数の増加を抑えることができる。また、エアクリーナを単純な2つ割りの成形型により成形できるので、製造が容易である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、この明細書において車体の左側および右側はライダーからの左右をいう。
図1は本発明の第1実施形態に係るエアクリーナを備えた自動二輪車を示す側面図である。同図に示す自動二輪車は、車体フレームFRの前半部を構成するメインフレーム1およびダウンチューブ18の前端に、ヘッドパイプ2が取り付けられ、このヘッドパイプ2に回動自在に挿通されたステアリングシャフト15を介して、アッパーブラケット7およびロワーブラケット8が支持され、これらアッパーブラケット7およびロワーブラケット8にフロントフォーク3が支持され、このフロントフォーク3の下端部に前輪4が支持されている。また、フロントフォーク3の上端部のアッパーブラケット7にはハンドル5が取り付けられている。メインフレーム1およびダウンチューブ18にV型2気筒のエンジンEが支持されている。エンジンEは、車幅方向に回転軸心、つまりクランク軸心AXを有し、ベルト(図示せず)により後輪9を駆動する。
エンジンEはクランクケース22の上部に前傾した前気筒12と、後傾した後気筒13とを有し、両気筒12,13の間が、側面視でV字形のバンク空間Sとなっており、このバンク空間S内にエアクリーナ40が配置されている。各気筒12,13がクランクケース22に連結されたシリンダ23とその上部に連結されたシリンダヘッド24とを有している。また、エンジンEの前気筒12と後気筒13の各シリンダヘッド24から取り出された排気管14がそれぞれ、車体の右側方の集合管16に連通され、この集合管16から分岐して左右一対のサイレンサ17が配置されている。なお、サイレンサ17は、左右一対に限られず、車体の右側方に2本配置されていてもよい。
前記メインフレーム1は、湾曲部11で下方に湾曲してスイングアームブラケット6に連なっており、この湾曲部11に、後方へ延びる左右2本のシートレール10が連結されている。前記ダウンチューブ18の後半部はスイングアームブラケット6からさらに後方の上方へ延びてシートレール10に連結される左右2本の補強メンバ19を形成している。前記シートレール10には、ライダー用シート30と同乗者用シート31とが支持されている。前記メインフレーム1の上部、つまり、車体上部で、前記ハンドル5とライダー用シート30との間には、燃料タンク20が取り付けられている。また、車体前部に、前記ハンドル5の前方から車体前部の上部側方にかけての部分を覆う樹脂製のカウリング21が装着されている。なお、カウリング21が装着されない機種もある。
要部の平面図である図2に示すように、エアクリーナ40は、エンジンEのクランク軸心AX方向の一側部である左側部に第1ケース48とこれに着脱自在に連結された第1カバー50とが配置され、エンジンEのクランク軸心AX方向の他側部である右側部に第2ケース52とこれに着脱自在に連結された第2カバー54とが配置されており、第1ケース48と第1カバー50とにより第1室42が形成され、第2ケース52と第2カバー54とにより第2室44が形成されている。また、両ケース48,52の接続ダクト部48a、52aに、両室42,44をクランク軸心AX方向である左右方向に接続する接続通路46が形成されている。前気筒12、後気筒13の吸気ダクト45,47とエアクリーナ40の第2ケース52との間に、ダブルスロットル型のスロットルボディ60が連結されており、接続通路46はスロットルボディ60および吸気ダクト45,47の下方に位置している。スロットルボディ60内前後に並んで形成された2つの吸気通路部分60a,60bと、吸気ダクト45,47の吸気通路部分45a,47aとにより、エンジンEの2つの吸気通路72、73が形成されており、吸気ダクト45,47の上部に、燃料噴射弁81,83が設けられている。前側の吸気通路72は前気筒12の吸気ポート78に接続され、後側の吸気通路73は後気筒13の吸気ポート79に接続されている。
図3はエアクリーナ40を右後方から視た図で、図4は左前方から見た図である。図3に示すように、両ダクト部48a、52aの相対向する端部48aa、52aa同士が突き合わせにより接続されている。第1ケース48の上部には外気Aを取り入れるための取込ダクト68が、その開口をバンク空間Sに臨むようにして設けられている。
他方、図4に示すように、第2ケース52における第2接続ダクト52aの上側に、2つの送出ダクト64が、その開口をバンク空間Sに臨むようにして設けられており、これら送出ダクト64が図2のスロットルボディ60に接続され、エンジンEへ清浄空気CAを送り込んでいる。図4の第2ケース52の上部には、2次エア供給口62が形成されている。
エアクリーナ40の縦断面図である図5に示すように、第1ケース48と第1カバー50とにより第1室42および接続通路46の上流側部分46aが形成され、第2ケース52と第2カバー54とにより第2室44および接続通路46の下流側部分46bが形成されている。第1室42には、接続通路46の上流側部分46aの上流側に位置するように、エアフィルタユニット70が収容されている。第1ケース48の第1ダクト48aと第2ケース52の第2ダクト52aにより、接続通路46の上流側部分46aと下流側部分46bがそれぞれ形成されている。接続通路46はエアクリーナ40の下部寄りに設けられ、接続通路46の下面はほぼ水平となっている。これら第1ケース48および第2ケース52は樹脂製であり、それぞれ車体の左右方向に開閉する成形型による2つ割りの型成形品からなる。
第1カバー50および第2カバー54は、鉄製の板金をプレス加工後に光沢のあるめっき処理を施したもので、ボルトのような締結部材91により第1ケース48および第2ケース52にそれぞれ取り付けられている。エアクリーナ40において、エアフィルタユニット70の上流側をダーティサイドB、下流側をクリーンサイドCと呼ぶ。エアフィルタユニット70はケージ74の内部に外気Aを浄化するエアフィルタ76を収納したもので、締結部材91により第1カバー50、第1ケース48に共締めされており、第1カバー50を第1ケース48から取り外すことで容易に交換できるようになっている。図の例では、接続通路46の上流側部分46aの上部には開口66が設けられており、この開口66に、弾性部材90を介してブローバイガスを第1室42内へ送り込む吸入管58が取り付けられている。
エアフィルタユニット70に連なる接続通路46の上流側部分46aは通路面積の大きい大通路部46abと、下流側に向かって面積が小さくなる傾斜部46acとを有する。大通路部46abは前記スロットルボディ60近傍まで略水平に延び、スロットルボディ60近傍で、下流側に向かって面積が小さくなる前記傾斜部46acにつながっている。第2ケース52における接続通路46の下流側部分46bは、スロットルボディ60の下方に位置し、大通路部46abよりも通路面積の小さい小通路部となっている。接続通路46を形成する第1接続ダクト48aと第2接続ダクト52aとの突合せ部85は、スロットルボディ60の下方で傾斜部46acの下流端の近傍に設定されている。
クリーンサイドCの容積を大きくするために、大通路部46abの長さを可能な限り大きくしてある。その結果、第1ダクト48aの長さL1は第2ダクト52aの長さL2よりも長く、この突合せ部85は、接続通路46の通路長さ方向の中間ラインMよりも下流側に位置している。第2ダクト52aの端部52aaに、第1ダクト48aの端部48aaの内周面に嵌合するガイド片84が形成されている。第2ダクト52aの端部52aaの外周に環状のフランジ53が形成されている。突合せ部85における一方の突合せ面は第1ダクト48aの端部48aaの端面であり、他方の突合せ面は第2ダクト52aの端部52aaのガイド片84とフランジ53との間の溝底面であり、両面の間にリング状のシール部材87が介在している。ガイド片84は第1ダクト48aの端部48aaの外周面に嵌合させてもよい。また、ガイド片84は、第1ダクト48aの端部48aaに設けてもよい。
第1カバー50は、その開口縁部50bが第1ケース48の外周のフランジ部48bに形成された嵌合溝48cに嵌合している。視認される第1カバー50と第1ケース48との境界はフランジ部48bの先端縁48dになる。この境界となる先端縁48dは、車体の車幅方向中心側に向かって滑らかで凹んだ曲面状となっている。これにより、第1カバー50の外面50aの車幅方向のはみ出しを抑えつつ、外面50aの表面積、すなわち光沢のある箇所の面積を大きくして外観を向上させている。第2カバー54は、その開口縁部54bが第2ケース52の外周のフランジ部52bに形成された嵌合溝52cに嵌合している。境界となる、第2ケース52のフランジ部52bの先端縁52dも同様の曲面状であり、同様の効果を奏する。
つぎに、エアクリーナ40における空気の流れについて説明する。図5の第1ケース48の取込ダクト68から外気Aを第1室42内に取り込む。第1室42内に取り込まれた外気Aはエアフィルタユニット70を通過し、清浄空気CAとなる。清浄空気CAは接続通路46を通って、第2室44の下部へ流入し、第2室44内で膨張して吸気音レベルを低下させたのち、送出ダクト64からスロットルボディ60内の吸気通路72,73を通ってエンジンE(図2)へ送出される。
つづいて、エアクリーナ40の組立方法について説明する。上述のように、エアクリーナ40は、型成形により成形された第1ケース48および第2ケース52と、板金製の第1カバー50および第2カバー54と、エアフィルタユニット70とからなる。まず、第1ケース48における第1接続ダクト48aの端部48aaと、第2ケース52における第2接続ダクト52aの端部52aaとを突き合わせた状態で、第1ケース48および第2ケース52を、ボルトからなる複数の締結部材93により、弾性部材92を介してエンジンEのシリンダヘッド24とシリンダ23とにそれぞれ取り付ける。締結部材93は左右方向に締め付けられ、第1ケース48では、図3に示すように、上部に2箇所と下部の接続通路46の外周近傍に1箇所とで支持され、第2ケース52では、図4に示すように、下部の接続通路46の外周近傍に2箇所(1箇所のみ図示)で支持されている。図5に示す第2ケース52の上部は、送出ダクト64とスロットルボディ60の開口を合わせた状態でボルトのような締結部材95により締め付けることで、第2ケース52とスロットルボディ60とを連結している。
こうして、第1および第2ケース48,52をエンジンに取り付けた後、エアフィルタユニット70を第1ケース48における接続通路46の上流側に取付ねじ94により取り付け、第1カバー50を、複数の締結部材91(この実施形態では4箇所)により第1ケース48に取り付ける。このとき、上述のように、締結部材91のうちの1本で、第1カバー50、エアフィルタユニット70および第1ケース48を共締めしている。第2カバー54は、4本のボルトのような締結部材96により第2ケース52に取り付けられる。
上記構成において、エアクリーナ40は、エンジンEの左側部に配置されてエアフィルタユニット70を収容する第1室42と、エンジンEの右側部に配置されて第1室42から導入された清浄空気CAをエンジンEの吸気通路72へ送る第2室44と、第1室42と第2室44とを左右方向に接続する接続通路46とを有しているので、バンク空間Sを有効に利用して、クリーンサイドCの容積を大きくすることができる。また、第1ケース48に接続通路46の上流側部分46aが形成され、第2ケース52に接続通路46の下流側部分46bが形成されているので、接続通路46を各ケース48,52と別部材で形成するのに比べて、部品点数を減らすことができ、これにより組立工数も減少し、その結果、生産コストを削減することができる。さらに、第1ケース48および第2ケース52はそれぞれ、左右方向に開閉する単純な2つ割りの成形型による型成形品からなるので、容易に製造することができ、さらなる製造工数の減少を達成できる。また、第1室42と第2室44は、突合せにより接続されているから、接続用のボルトが不要であるので、部品点数および組立工数の増加を抑えることができる。
さらに、突合せ面85を押し込む方向に締結部材93を締め付けるので、第1ケース48と第2ケース52が強固に押し付けられる。この第1ケース48と第2ケース52を左右方向に押し付ける力が、突合せ部85に直接伝達されるので、突合せ部85が離間する口開きを防止することができる。また、第2接続ダクト52aにガイド片84を設けたから、ガイド片84に沿って第1ケース48と第2ケース52とを容易に突合せることができる。
突合せ部85はスロットルボディ60の下方で傾斜部46acの下流端近傍に位置しているので、つぎの利点がある。接続通路46の上流側部分46aには、前述のとおり、クリーンサイドCの容積を大きくするために大通路部46abが形成されている。一方、接続通路46の下流側部分46bは、第2ケース52の上部に接続されるスロットルボディ60との干渉を避けるために、大通路部46abよりも通路面積が小さい小通路部となる。そのため、両通路46ab,46bの間には傾斜部46acが形成されている。大通路部46abをできるだけ長くすると、傾斜部46acはスロットルボディ60に近接した位置になる。ここで、突合せ部85を大通路部46abまたは傾斜部46acに設定すると、右側の第2ケース52の上流側部分がアンダーカットとなる、つまり、第2ケース52における接続通路46の下流側部分46bが上流に向かって広がる形状となって、型を抜くことができなくなるので、第2ケース52を左右2つ割りの単純な成形型により型成形することができなくなる。したがって、突合せ部85は傾斜部46acよりも下流に位置することになる。
ここで、傾斜部46acの下流端に位置する端部48aaの横断面寸法は、周囲の部品との干渉を避けるために制約がある。このため、突合せ部85を傾斜部46acよりも下流側に大きく離れた位置に設定すると、傾斜部46acから端部48aaまでの小通路部分が長くなるので、成形型の小通路部分の抜き勾配のために、端部48aaの開口面積、つまり接続通路46の最小通路面積が小さくなるうえに、この端部48aaに突き合わされる接続通路46の下流側部分46bの端部の通路面積も小さくなるから、通路面積の小さい通路が長くなって、通路抵抗が増大する。したがって、突合せ部85を傾斜部46acの下流端近傍に設定することにより、成形型の抜き勾配による影響を小さくして、接続通路46の最小通路面積を大きくし、通路面積の大きな通路を長くすることができる利点がある。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、V型エンジンEの両気筒は車体の前後方向に並んでいるが、左右方向に並ぶ形式であってもよい。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
本発明の第1実施形態に係るエアクリーナを備えた自動二輪車を示す側面図である。 同上エアクリーナとその周辺を示す平面図である。 同上エアクリーナを示す後方斜視図である。 同上エアクリーナを示す前方斜視図である。 同上エアクリーナの縦断面図である。
符号の説明
E エンジン
AX クランク軸心
S バンク空間
40 エアクリーナ
42 第1室
44 第2室
46 接続通路
46a 上流側部分
46ab 大通路部
46ac 傾斜部
46b 下流側部分
48 第1ケース
48a 第1接続ダクト
48aa 端部
50 第1カバー
52 第2ケース
52a 第2接続ダクト
52aa 端部
54 第2カバー
70 エアフィルタユニット
84 ガイド片
85 突合せ部
93 締結部材

Claims (6)

  1. 自動二輪車に搭載されたV型エンジンのバンク空間内に配置されるエアクリーナであって、
    前記V型エンジンの回転軸心方向の一側部に配置されてフィルタを収容する第1室、前記V型エンジンの回転軸心方向の他側部に配置されて前記第1室から導入された清浄空気をエンジンの吸気通路へ送る第2室、および前記第1室と第2室とを回転軸心方向に接続する接続通路を有し、
    前記第1室は第1ケースとこれに着脱自在に連結された第1カバーとにより形成され、前記第2室は第2ケースとこれに着脱自在に連結された第2カバーとにより形成され、
    前記第1ケースに前記接続通路の上流側部分が形成され、前記第2ケースに前記接続通路の下流側部分が形成され、
    前記第1ケースおよび前記第2ケースはそれぞれ前記回転軸心方向に開閉する型成形品からなる自動二輪車のエアクリーナ。
  2. 請求項1において、前記接続通路の上流側部分を形成する第1接続ダクトと前記接続通路の下流側部分を形成する第2接続ダクトとが、相対向する端部での突き合わせにより接続されている自動二輪車のエアクリーナ。
  3. 請求項2において、前記接続通路の下流側部分が前記吸気通路の下方に位置し、前記接続通路の上流側部分が、前記接続通路の下流側部分よりも通路面積の大きい大通路部と、前記吸入ダクトに近接し、下流側に向かって面積が小さくなる傾斜部とを有し、前記突合せの位置が、前記傾斜部の下流端近傍に設定されている自動二輪車のエアクリーナ。
  4. 請求項2または3において、前記第1ケースと第2ケースはそれぞれ、前記回転軸心方向に締め付けられる締結部材によりエンジンに取り付けられている自動二輪車のエアクリーナ。
  5. 請求項4において、前記締結部材の取付箇所が、前記接続通路の外周近傍にある自動二輪車のエアクリーナ。
  6. 請求項2から5のいずれか一項において、前記第1接続ダクトおよび第2接続ダクトのいずれか一方の前記端部に、他方の端部の周面に嵌合するガイド片が形成されている自動二輪車のエアクリーナ。
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