JP7343350B2 - 超音波流量計および流量計測方法 - Google Patents
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Description
また、本発明の超音波流量計の1構成例(第1、第2の実施例)において、前記計測ユニットの前記第1の通信部は、送信処理の対象の計測回の時刻配列に格納されたゼロクロス時刻のうち、順逆の方向が同一で計測回が異なる少なくとも1回分の時刻配列の同一の格納位置に値が格納されているゼロクロス時刻を、前記流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値とすることを特徴とするものである。
また、本発明の超音波流量計の1構成例(第1、第2の実施例)において、前記演算ユニットの前記流量算出部は、前記シフト処理によって欠けが生じたゼロクロス時刻を前記シフト処理の情報に基づいて特定し、特定したゼロクロス時刻の時間軸上の位置と対応する位置のゼロクロス時刻を、順逆の方向が同一で計測回が異なる複数の計測回分のゼロクロス時刻から除いた結果を、前記流量計算に使用するゼロクロス時刻とすることを特徴とするものである。
また、本発明の超音波流量計の1構成例(第3の実施例)において、前記計測ユニットの前記第1の通信部は、送信処理の対象の複数の計測回分の時刻配列に格納されたゼロクロス時刻のうち、順逆の方向が同一で計測回が異なる全ての時刻配列の同一の格納位置に値が格納されているゼロクロス時刻を、前記流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値とすることを特徴とするものである。
また、本発明の超音波流量計の1構成例(第3の実施例)において、前記計測ユニットの前記第1の通信部は、前記流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値を特定する際、送信処理の対象の複数の計測回について前記シフト処理で適用した個々のシフト量の適用回数をそれぞれ計数し、得られた適用回数の大小判定の結果に基づいて、予め設定されている基準格納位置に格納されている複数の計測回分のゼロクロス時刻を、前記流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値とすることを特徴とするものである。
また、本発明の超音波流量計の1構成例(第1~第3の実施例)において、前記シフト処理の情報は、シフト量またはシフト処理後のゼロクロス時刻が格納された時刻配列の先頭位置の情報である。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る超音波流量計の構成を示すブロック図である。超音波流量計は、計測ユニット1と、演算ユニット2とから構成される。
演算ユニット2の通信部20と流量算出部21と流量出力部22とは、例えばマイクロコンピュータによって実現される。
次に、図2を参照して、本発明の原理について説明する。図2は、超音波受信信号とゼロクロス点との関係を示す信号波形図である。
受信部14によって増幅された超音波受信信号Vin(電圧信号)は、図2に示すように、振幅が時間軸に沿って増減する複数の正弦波交流パルスからなる。
計測ユニット1のトランスデューサ11または12は、送信部13からの送信パルスに応じて、配管10内を流れる気体に対して超音波を送信する(図4ステップS101)。上記のとおり、順方向の場合はトランスデューサ11から超音波を送信し、逆方向の場合はトランスデューサ12から超音波を送信する。本実施例では、順方向から計測を開始するものとする。
時間計測部16は、Vin#i≦Vs、すなわち超音波受信信号Vin#iが閾値電圧Vs以下の場合、ゼロクロス時刻の検出を開始しない。時間計測部16は、Vin#i>Vs、すなわち超音波受信信号Vin#iが閾値電圧Vsを超えた場合、ゼロクロス時刻の検出を開始する。
こうして、時刻配列D#iの格納位置kを更新しながら、H個のゼロクロス時刻Tzを順番に計測し、格納位置kに格納する。
逆方向についてH個のゼロクロス時刻Tzの計測が終了すると、順逆両方向の計測終了となるので、時間計測部16は、計測回数iを1増やす(図4ステップS112)。
シフト処理部18は、時刻配列D#1に格納された初回のゼロクロス時刻Tzについてはシフト無しとする(シフト量Sfは0)。
こうして、シフト処理部18と通信部19の処理が終了する。シフト処理部18と通信部19とは、図5、図6で説明した処理を計測回毎および順逆の方向毎に実施すればよい。
流量算出部21は、以上のようなステップS302の処理を順逆の方向毎に行えばよい。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第1の実施例では、計測ユニット1からシフト量Sfの情報を演算ユニット2に送信しているが、シフト量Sfでなく、シフト処理後のゼロクロス時刻Tzが格納された各時刻配列D#iの先頭位置Lの情報を演算ユニット2に送信するようにしてもよい。本実施例においても、超音波流量計の構成は第1の実施例と同様であるので、図1の符号を用いて説明する。
図9(A)~図9(E)は、それぞれ第1の実施例の図6(A)~図6(E)に対応している。第1の実施例で説明したとおり、初回の計測で得られたゼロクロス時刻Tzについてはシフト無しとするので、初回の計測で得られたゼロクロス時刻Tzが格納された時刻配列D#1の先頭位置Lは3である(図9(A))。
第1の実施例と同様に、シフト処理部18と通信部19とは、図8、図9で説明した処理を計測回毎および順逆の方向毎に実施すればよい。
流量算出部21は、以上のようなステップS302aの処理を順逆の方向毎に行えばよい。
本実施例では、第1の実施例と同様に、2回目の計測時における2つのゼロクロス時刻Tzを送信しない。また、時刻配列D#iの先頭位置Lは、発明の原理の説明から明らかなように、{1,3,5}の何れかになるので、2bitで表現できる。したがって、本実施例では、第1の実施例と同様に送信データ量を削減することができ、超音波流量計の消費電力を削減することが可能となる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。第1、第2の実施例では、計測の度にゼロクロス時刻Tzと、シフト量Sfまたは時刻配列D#iの先頭位置Lの情報とを計測ユニット1から演算ユニット2に送信しているが、順逆両方向X回の計測が終了した後に送信するようにしてもよい。本実施例においても、超音波流量計の構成は第1の実施例と同様であるので、図1の符号を用いて説明する。
本実施例の計測ユニット1の通信部19は、シフト処理部18におけるシフト処理終了後、順逆両方向X回の計測が終了したかどうかを判定する(図11ステップS203)。ステップS113で説明したとおり、計測回数iがXを超えておらず、順逆両方向X回の計測が終了していない場合、ステップS200に戻る。
通信部19は、シフト量Sf{0}を除く適用回数が最も多いシフト量Sf{左2}に対応する基準格納位置k=3~8に格納されているX=3回分のゼロクロス時刻Tzを、流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻Tzの値とする。シフト量Sf{0}を除く適用回数が最も多いシフト量がSf{右2}である場合、シフト量Sf{右2}に対応する基準格納位置はk=5~10である。また、左2シフト、右2シフトが発生せず、シフト量Sf{0}の適用回数の最多である場合、シフト量Sf{0}に対応する基準格納位置はk=3~10である。通信部19は、以上のように流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻Tzを、順逆の方向毎に抽出すればよい。
本実施例では、全ての計測回で計測したゼロクロス時刻Tzを基に、流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻Tzを順逆の方向毎に抽出した上で計測ユニット1から演算ユニット2に送信しているので、第1の実施例と比較して送信データ量を更に削減することができ、超音波流量計の消費電力を更に削減することが可能となる。例えば図6(E)の例では、一方向あたりの送信データ量は582bitとなる。
次に、本発明の第4の実施例について説明する。第3の実施例では、X回の計測中に、時刻配列D#iのゼロクロス時刻Tzを左側に2つ分シフトさせる左2シフトと、ゼロクロス時刻Tzを右側に2つ分シフトさせる右2シフトとが発生してしまうと、格納位置k=5~8の位置のゼロクロス時刻Tzを、流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻Tzとしてしまう。通常の状態では、X回の計測中に左2シフトと右2シフトが両方共発生することはないが、ノイズなどの影響により左2シフトと右2シフトが両方共発生する場合があり得る。
本実施例の計測ユニット1は、トランスデューサ11,12と、送信部13と、受信部14と、切替部15と、時間計測部16と、記憶部17と、シフト処理部18と、通信部19と、補間処理部31とを備えている。
演算ユニット2の構成および動作は、第3の実施例と同じである。
第1~第4の実施例では、計測ユニット1から演算ユニット2にデータを送信するようにしているが、演算ユニット2から計測ユニット1の記憶部に格納されたゼロクロス時刻のデータを読み出すことも可能である。図17は本実施例に係る超音波流量計の構成を示すブロック図である。
本実施例の演算ユニット2は、通信部20aと、流量算出部21と、流量出力部22とを備えている。
図18は計測ユニット1のシフト処理部18と通信部19aの動作を説明するフローチャート、図19は演算ユニット2の動作を説明するフローチャートである。
図6(A)~図6(E)を参照して、ステップS308の通信部20aの動作について説明する。ステップS308の処理は、順逆の方向毎および計測回毎に実施されるが、ここでは順方向または逆方向の1方向についてのみ説明する。
通信部20aは、ステップS307,S308の処理を計測回毎および順逆の方向毎に実施すればよい。
こうして、本実施例では、演算ユニット2から計測ユニット1の記憶部17に格納されたゼロクロス時刻のデータを読み出す場合において第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
第5の実施例では、計測の度に演算ユニット2がゼロクロス時刻Tzを計測ユニット1から読み出しているが、順逆両方向X回の計測が終了した後に読み出すようにしてもよい。本実施例においても、超音波流量計の構成は第5の実施例と同様であるので、図17の符号を用いて説明する。
図20は計測ユニット1のシフト処理部18と通信部19aの動作を説明するフローチャート、図21は演算ユニット2の動作を説明するフローチャートである。
通信部20aは、ステップS312の処理を順逆の方向毎に実施すればよい。
こうして、本実施例では、演算ユニット2から計測ユニット1の記憶部17に格納されたゼロクロス時刻のデータを読み出す場合において第3の実施例と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例に第4の実施例で説明した補間処理を適用してもよい。
Claims (11)
- 計測ユニットと、
演算ユニットとを備え、
前記計測ユニットは、
測定対象の流体が流れるように構成された配管と、
この配管の上流と下流に配置された1対のトランスデューサと、
一方の前記トランスデューサから超音波を送信させるように構成された送信部と、
上流側の前記トランスデューサから超音波を送信して下流側の前記トランスデューサで受信する順方向の計測回のときの超音波受信信号のゼロクロス時刻、および下流側の前記トランスデューサから超音波を送信して上流側の前記トランスデューサで受信する逆方向の計測回のときの超音波受信信号のゼロクロス時刻を、計測回毎および順逆の方向毎に格納する時刻配列を記憶するように構成された記憶部と、
前記ゼロクロス時刻を計測回毎および順逆の方向毎にそれぞれ複数計測して、計測した複数のゼロクロス時刻を、対応する計測回および対応する方向のために用意された前記時刻配列の特定の格納位置から順に格納するように構成された時間計測部と、
ゼロクロス時刻間の時刻差が最小になるシフト量を求めるシフト処理を順逆の方向毎に行うように構成されたシフト処理部と、
前記ゼロクロス時刻のうち、前記流体の流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値を前記演算ユニットに送信するように構成された第1の通信部とを備え、
前記演算ユニットは、
前記計測ユニットから送信されたゼロクロス時刻の情報とを受信するように構成された第2の通信部と、
受信した情報の中から流量計算に使用するゼロクロス時刻の値を順逆の方向毎に取得し、取得した順方向のゼロクロス時刻と逆方向のゼロクロス時刻とに基づいて順方向と逆方向の超音波の伝搬時間差を算出して、この伝搬時間差から前記流体の流量を算出するように構成された流量算出部とを備えることを特徴とする超音波流量計。 - 請求項1記載の超音波流量計において、
前記計測ユニットの前記第1の通信部は、前記流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値と前記シフト処理の情報とを計測回毎および順逆の方向毎に前記演算ユニットに送信し、
前記演算ユニットの前記流量算出部は、受信した情報の中から前記シフト処理の情報に基づいて、流量計算に使用するゼロクロス時刻の値を順逆の方向毎に取得することを特徴とする超音波流量計。 - 請求項2記載の超音波流量計において、
前記計測ユニットの前記第1の通信部は、送信処理の対象の計測回の時刻配列に格納されたゼロクロス時刻のうち、順逆の方向が同一で計測回が異なる少なくとも1回分の時刻配列の同一の格納位置に値が格納されているゼロクロス時刻を、前記流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値とすることを特徴とする超音波流量計。 - 請求項2または3記載の超音波流量計において、
前記演算ユニットの前記流量算出部は、前記シフト処理によって欠けが生じたゼロクロス時刻を前記シフト処理の情報に基づいて特定し、特定したゼロクロス時刻の時間軸上の位置と対応する位置のゼロクロス時刻を、順逆の方向が同一で計測回が異なる複数の計測回分のゼロクロス時刻から除いた結果を、前記流量計算に使用するゼロクロス時刻とすることを特徴とする超音波流量計。 - 請求項1記載の超音波流量計において、
前記計測ユニットの前記第1の通信部は、前記流体の流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値を複数の計測回分纏めて順逆の方向毎に前記演算ユニットに送信し、
前記演算ユニットの前記流量算出部は、受信した順方向のゼロクロス時刻の値をそのまま流量計算に使用する順方向のゼロクロス時刻の値とし、受信した逆方向のゼロクロス時刻の値をそのまま流量計算に使用する逆方向のゼロクロス時刻の値とすることを特徴とする超音波流量計。 - 請求項5記載の超音波流量計において、
前記計測ユニットの前記第1の通信部は、送信処理の対象の複数の計測回分の時刻配列に格納されたゼロクロス時刻のうち、順逆の方向が同一で計測回が異なる全ての時刻配列の同一の格納位置に値が格納されているゼロクロス時刻を、前記流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値とすることを特徴とする超音波流量計。 - 請求項5記載の超音波流量計において、
前記計測ユニットの前記第1の通信部は、前記流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値を特定する際、送信処理の対象の複数の計測回について前記シフト処理で適用した個々のシフト量の適用回数をそれぞれ計数し、得られた適用回数の大小判定の結果に基づいて、予め設定されている基準格納位置に格納されている複数の計測回分のゼロクロス時刻を、前記流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値とすることを特徴とする超音波流量計。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の超音波流量計において、
前記シフト処理の情報は、シフト量またはシフト処理後のゼロクロス時刻が格納された時刻配列の先頭位置の情報であることを特徴とする超音波流量計。 - 計測ユニットと、
演算ユニットとを備え、
前記計測ユニットは、
測定対象の流体が流れるように構成された配管と、
この配管の上流と下流に配置された1対のトランスデューサと、
一方の前記トランスデューサから超音波を送信させるように構成された送信部と、
上流側の前記トランスデューサから超音波を送信して下流側の前記トランスデューサで受信する順方向の計測回のときの超音波受信信号のゼロクロス時刻、および下流側の前記トランスデューサから超音波を送信して上流側の前記トランスデューサで受信する逆方向の計測回のときの超音波受信信号のゼロクロス時刻を、計測回毎および順逆の方向毎に格納する時刻配列を記憶するように構成された記憶部と、
前記ゼロクロス時刻を計測回毎および順逆の方向毎にそれぞれ複数計測して、計測した複数のゼロクロス時刻を、対応する計測回および対応する方向のために用意された前記時刻配列の特定の格納位置から順に格納するように構成された時間計測部と、
ゼロクロス時刻間の時刻差が最小になるシフト量を求めるシフト処理を順逆の方向毎に行うように構成されたシフト処理部と、
前記演算ユニットとの通信を行うように構成された第1の通信部とを備え、
前記演算ユニットは、
前記シフト処理の情報を前記第1の通信部を介して読み出し、読み出したシフト処理の情報に基づいて、前記流体の流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値を前記記憶部から前記第1の通信部を介して読み出すように構成された第2の通信部と、
前記第2の通信部によって読み出された情報の中から流量計算に使用するゼロクロス時刻の値を順逆の方向毎に取得し、取得した順方向のゼロクロス時刻と逆方向のゼロクロス時刻とに基づいて順方向と逆方向の超音波の伝搬時間差を算出して、この伝搬時間差から前記流体の流量を算出するように構成された流量算出部とを備えることを特徴とする超音波流量計。 - 計測ユニットが、測定対象の流体が流れる配管の上流側のトランスデューサから超音波を送信して前記配管の下流側のトランスデューサで受信する順方向の計測回のときの超音波受信信号のゼロクロス時刻と、下流側の前記トランスデューサから超音波を送信して上流側の前記トランスデューサで受信する逆方向の計測回のときの超音波受信信号のゼロクロス時刻とを、計測回毎および順逆の方向毎にそれぞれ複数計測する第1のステップと、
前記計測ユニットが、計測した複数のゼロクロス時刻を、対応する計測回および対応する方向のために用意された時刻配列の特定の格納位置から順に格納する第2のステップと、
前記計測ユニットが、ゼロクロス時刻間の時刻差が最小になるシフト量を求めるシフト処理を順逆の方向毎に行う第3のステップと、
前記計測ユニットが、前記ゼロクロス時刻のうち、前記流体の流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値を演算ユニットに送信する第4のステップと、
前記演算ユニットが、前記計測ユニットから送信されたゼロクロス時刻の情報を受信する第5のステップと、
前記演算ユニットが、受信した情報の中から流量計算に使用するゼロクロス時刻の値を順逆の方向毎に取得し、取得した順方向のゼロクロス時刻と逆方向のゼロクロス時刻とに基づいて順方向と逆方向の超音波の伝搬時間差を算出して、この伝搬時間差から前記流体の流量を算出する第6のステップとを含むことを特徴とする流量計測方法。 - 計測ユニットが、測定対象の流体が流れる配管の上流側のトランスデューサから超音波を送信して前記配管の下流側のトランスデューサで受信する順方向の計測回のときの超音波受信信号のゼロクロス時刻と、下流側の前記トランスデューサから超音波を送信して上流側の前記トランスデューサで受信する逆方向の計測回のときの超音波受信信号のゼロクロス時刻とを、計測回毎および順逆の方向毎にそれぞれ複数計測する第1のステップと、
前記計測ユニットが、計測した複数のゼロクロス時刻を、対応する計測回および対応する方向のために用意された時刻配列の特定の格納位置から順に格納する第2のステップと、
前記計測ユニットが、ゼロクロス時刻間の時刻差が最小になるシフト量を求めるシフト処理を順逆の方向毎に行う第3のステップと、
演算ユニットが、前記シフト処理の情報を前記計測ユニットから読み出す第4のステップと、
前記演算ユニットが、読み出したシフト処理の情報に基づいて、シフト処理後のゼロクロス時刻のうち、前記流体の流量計算に使用される可能性があるゼロクロス時刻の値を前記計測ユニットから読み出す第5のステップと、
前記演算ユニットが、読み出した情報の中から流量計算に使用するゼロクロス時刻の値を順逆の方向毎に取得し、取得した順方向のゼロクロス時刻と逆方向のゼロクロス時刻とに基づいて順方向と逆方向の超音波の伝搬時間差を算出して、この伝搬時間差から前記流体の流量を算出する第6のステップとを含むことを特徴とする流量計測方法。
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