JP5489635B2 - 超音波流量計 - Google Patents

超音波流量計 Download PDF

Info

Publication number
JP5489635B2
JP5489635B2 JP2009240276A JP2009240276A JP5489635B2 JP 5489635 B2 JP5489635 B2 JP 5489635B2 JP 2009240276 A JP2009240276 A JP 2009240276A JP 2009240276 A JP2009240276 A JP 2009240276A JP 5489635 B2 JP5489635 B2 JP 5489635B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
ultrasonic transducer
upstream
downstream
wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009240276A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011085545A (ja
Inventor
浩 服部
徳行 鍋島
臣哉 長谷部
芳富 鮫田
浩人 宇山
孝 道下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Toshiba Toko Meter Systems Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Toshiba Toko Meter Systems Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd, Tokyo Gas Co Ltd, Aichi Tokei Denki Co Ltd, Toshiba Toko Meter Systems Co Ltd, Toho Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2009240276A priority Critical patent/JP5489635B2/ja
Publication of JP2011085545A publication Critical patent/JP2011085545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5489635B2 publication Critical patent/JP5489635B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

本発明は、超音波流量計に関する。
被計測流体が流れる流路の上流側と下流側に一対の超音波送受波器(以下、送受波器ともいう)を設け、この超音波送受波器間における、上流側から下流側への超音波の伝搬時間と、下流側から上流側への超音波の伝搬時間に基づいて被計測流体の流量を測定する超音波流量計が知られている。
この超音波流量計により流量を測定しようとする供給ガス等の気体には、都市ガス供給配管や工場の配管等を長期間使用していることにより発生した錆や、工事等により配管内に侵入した塵や埃等の所謂ダストが混入していることが少なくない。
前記ダストが、超音波の伝播を阻害する位置に付着したり、超音波送受波器に付着したりすると、受信信号(受信波)が小さくなってしまい、このダストの付着量が多くなると超音波の送受が困難になってしまう虞があることが知られている。
この対策として、超音波送受波器間を伝搬した超音波の受信信号の波形を、予め定められた所定の大きさまで増幅するようにしたオートゲインコントロール機能を有する増幅器を用いた超音波流量計において、前記増幅器における増幅度の短期及び長期の変化量に基づいて、ダストが、気体を流通させる流路内に長期間に亘って混入している状態か否かを判定する方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2008−261699号公報
前記特許文献1の超音波流量計においては、上流側の超音波送受波器と、下流側の超音波送受波器へのダストの付着量が異なると、上流側の送受波器から下流側の送受波器へ伝搬した(順方向の)超音波の受信信号の波形と、下流側の送受波器から上流側の送受波器へ伝搬した(逆方向の)超音波の受信信号の波形の大きさ(振幅)が異なることになり、前記増幅器等の反応差が生じ、順方向と逆方向における超音波の送受において、例えば、流量がゼロの場合において、順方向と逆方向への超音波の伝搬時間は同じでも、求めた順方向到達時間と逆方向到達時間とが異なり、ゼロ点シフト(ゼロ点異常)が生じる。
また、特開2006−3296号公報のように、受信信号をコントロール部からの増幅信号で指示された増幅度で増幅し、その増幅した受信信号から受信ポイントを検知するようにした超音波流量計においても、順方向と逆方向の超音波の受信信号の大きさが異なることにより、受信ポイントを検知する機器等の応答速度に差が生じ、同様のゼロ点シフト(ゼロ点異常)が生じる。
このゼロ点シフトが生じると、流量がゼロであっても微小流量が流れていると測定したり、微小流量が流れていても流量がゼロであると測定したりして、微小流量域における測定精度が低下し、ガス漏れ検知機能が低下する虞がある。
上記特許文献1では、上流側と下流側の送受波器へのダストの付着量の差については考慮しておらず、長期間にわたって送受波器へダストが付着しているか否かを判定するのみで、ゼロ点シフトが生じる現象については見過ごされてきた。
そこで、本発明は、ゼロ点シフト(ゼロ点異常)が生じているか否かを判定することができる超音波流量計を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、被被計測流体が流れる流路の上流側と下流側に所定の距離を離して設置された少なくとも1対の超音波送受波器間で超音波の送受を行い、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間とに基づいて、被計測流体の流量を求める超音波流量計であって、
前記上流側の超音波送受波器、又は、下流側の超音波送受波器で受信した受信信号を、複数段階に定めた増幅度のうち任意の1つの増幅度で増幅する増幅部を有し、
前記増幅度を複数段階に亘って切替えながら、前記1対の超音波送受波器間で、被計測流体の流量を求めるための超音波の送受とは別の超音波の送受を行い、夫々の増幅度で増幅した受信信号が、予め定めた基準電圧レベルとの関係で検知できたか否かを判定し、
上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号を検知できたと判定した増幅度と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号を検知できたと判定した増幅度とを比較して、
前記比較した増幅度が一部異なっている場合には、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさの差が、所定以上であるとして異常と判定し、
前記比較した増幅度が全て一致している場合には、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさの差が、所定未満であるとして異常なしと判定することを特徴とするものである。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、増幅した受信信号における特定の波が、前記基準電圧レベルを最初に超えた場合のみを、増幅した受信信号を検知できたと判定することを特徴とするものである。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記増幅した受信信号における特定の波が、第3波であることを特徴とするものである。
請求項記載の発明は、請求項1乃至の何れか1項に記載の発明において、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較するための超音波の送受を、
被計測流体の流量を求めるための超音波の送受とは異なる間隔で行うようにしたことを特徴とするものである。
請求項記載の発明は、請求項1乃至の何れか1項に記載の発明において、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較するための超音波の送受を、
被計測流体の流量が所定以下の時に行うようにしたことを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、被計測流体が流れる流路の上流側と下流側に所定の距離を離して設置された少なくとも1対の超音波送受波器間で超音波の送受を行い、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間とに基づいて、被計測流体の流量を求める超音波流量計であって、
上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較して、その波形の大きさの差が所定以上の場合には、異常と判定し、前記差が所定未満である場合には異常なしと判定し、
上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較するための超音波の送受を、
被計測流体の流量を求めるための超音波の送受とは異なる間隔で行うようにしたことを特徴とするとするものである。
請求項7記載の発明は、被計測流体が流れる流路の上流側と下流側に所定の距離を離して設置された少なくとも1対の超音波送受波器間で超音波の送受を行い、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間とに基づいて、被計測流体の流量を求める超音波流量計であって、
上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較して、その波形の大きさの差が所定以上の場合には、異常と判定し、前記差が所定未満である場合には異常なしと判定し、
上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較するための超音波の送受を、
被計測流体の流量が所定以下の時に行うようにしたことを特徴とするとするものである。
請求項8記載の発明は、被計測流体が流れる流路の上流側と下流側に所定の距離を離して設置された少なくとも1対の超音波送受波器間で超音波の送受を行い、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間とに基づいて、被計測流体の流量を求める超音波流量計であって、
上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較して、その波形の大きさの差が所定以上の場合には、異常と判定し、前記差が所定未満である場合には異常なしと判定し、
上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較するための超音波の送受を、
被計測流体の流量が所定以下の時に、被計測流体の流量を求めるための超音波の送受とは異なる間隔で行うようにしたことを特徴とするとするものである。
請求項記載の発明は、請求項1乃至の何れか1項に記載の発明において、前記超音波流量計は、被計測流体が直線状に流れる主流路と、被計測流体が超音波流量計内に流入する流入部と、被計測流体が超音波流量計外に流出する流出部と、前記流入部と主流路とを連通する第1通路と、前記流出部と主流路とを連通する第2通路を有し、
前記第1通路内に前記上流側の超音波送受波器を配設し、前記第2通路内に下流側の超音波送受波器を配設し、
超音波送受波器間での超音波の伝搬経路が前記主流路内を通ることを特徴とするものである。
請求項10記載の発明は、請求項1乃至の何れか1項に記載の発明において、前記被計測流体が、気体であることを特徴とするものである。
本発明によれば、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較して、その差が所定以上の場合には、異常と判定することにより、ゼロ点シフトが起きている可能性をいち早く知ることができ、ガスメータにおいては、ガス漏れ検知機能が低下する前に、異常を検知でき、ガス漏れ事故等を未然に防止することができる。
本発明の実施例1における超音波流量計の概略の構成を示す説明図。 基準電圧レベルと、増幅した受信信号との関係を説明するための図。 基準電圧レベルと、増幅した受信信号との関係を説明するための図。 基準電圧レベルと、増幅した受信信号との関係を説明するための図。 本発明の実施例1の受信検知部のブロック図。 本発明の実施例1の増幅部のブロック図。 本発明の実施例2における超音波流量計の概略の構成を示す説明図。 図7のピーク値A/D変換部のブロック図。
本発明を実施するための形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
図1乃至図6は本発明の実施例1を示す。
図1は、本実施例1の超音波流量計1の全体構成を示すブロック図である。
先ず、超音波流量計1における流量の計測について、超音波流量計1を構成する各部の機能とともに説明する。該超音波流量計1は、流路2と、1対の超音波送受波器3,4と、切替部5と、制御部6と、発信駆動部7と、増幅部8と、受信検知部10と、到達時間計測部9で構成されている。
前記超音波流量計1は、被計測流体が流れる流路2を有し、該流路2の上流側と下流側に所定の距離を隔てて、1対の超音波送受波器3,4が、相対して設けられている。
この2つの送受波器3と4は、切替部5により何れか一方を送信側とした時、他方を受信側として使用するように相互に切り替えられる。すなわち、該切替部5は、制御部6からの方向制御信号に応答して、順方向(上流側から下流側方向)での超音波の送受の場合には、発信駆動部7からの駆動信号を上流側の送受波器3に送るとともに、下流側の送受波器4からの信号を増幅部8に送り、逆方向(下流側から上流側方向)での超音波の送受の場合には、発信駆動部7からの駆動信号を下流側の送受波器4に送るとともに、上流側の送受波器3からの信号を増幅部8に送るように切り替える。
発信駆動部7は、制御部6から発信指令信号が送られると、該発信指令信号に応答して駆動信号を、切替部5を介して送信側の送受波器3(4)に送る。また、制御部6は、発信駆動部7へ発信駆動信号を送ると共に、到達時間計測部9へも前記発信駆動信号を送る。
前記送信側の送受波器3(4)は、切替部5を介して送られてくる駆動信号により駆動して超音波を発生し、受信側の送受波器4(3)に向けて送信する。受信側の送受波器4(3)は、送信された超音波を受信して、電気信号に変換し受信信号として、切替部5を介して増幅部8に送る。
前記増幅部8は、制御部6から送られる増幅度信号により指定された増幅度で、受信側の送受波器4(3)から切替部5を介して送られてくる受信信号を増幅する。この増幅された受信信号は、受信検知部10に送られる。
受信検知部10は、増幅された受信信号から受信ポイントを検知し、受信検知信号として、到達時間計測部9及び制御部6へ送る。
該到達時間計測部9は、発信指令信号からゼロクロス点までの時間を計測して到達時間として制御部6へ送る。
制御部6は、受信検知部10から送られた受信検知信号により、到達時間計測部9から送られた到達時間を読みとり、順方向到達時間又は逆方向到達時間とする。このような、順方向への超音波の送受と、逆方向への超音波の送受を交互に複数回繰り返して、複数の順方向到達時間又は逆方向到達時間を得、夫々の平均値を用いて、被計測流体の流量を演算するようになっている。
次に、ゼロ点異常が生じているか否かの判定について説明する。
送受波器3,4と、切替部5と、制御部6と、発信駆動部7と、増幅部8と、受信検知部10等が、上流側の送受波器から下流側の送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の受信波形と、下流側の送受波器から上流側の送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の受信波形との大きさ(振幅)を比較して、その差が所定以上の場合には、異常と判定し、前記差が所定未満である場合には異常なしと判定する判定部を構成する。
先ず、被計測流体の流量測定を中断する。
制御部6は、複数段階の増幅度において、最小の増幅度から最大の増幅度まで、順に切替ながら送受波器3と4との間で超音波の送受を行うことができるように、所定の増幅度を示す増幅度信号、すなわち、最初の超音波の送受においては、最小の増幅度を示す増幅度信号を制御部6から増幅部8に送る。
前記増幅部8は、制御部6からの増幅度信号に基づいて、異なる複数段階の増幅度で受信信号を増幅することができるようになっている。本実施例においては、図6に示すように、増幅度信号により、8つの異なる抵抗から1つの抵抗を選択することで、異なる8段階の増幅度で増幅できるようになっている。
次に、発信駆動部7は、制御部6から発信指令信号を送り、前記上流側の送受波器3から下流側の送受波器4に向かって超音波を送信し、下流側の送受波器4は、送信された超音波を受信して電気信号に変換し受信信号として、切替部5を介して増幅部8に送る。
制御部6からの増幅度信号により、複数段階の増幅度のうち最小の増幅度で、下流側の送受波器4から切替部5を介して送られてくる受信信号を増幅して、受信検知部10に送る。
受信検知部10は、増幅された受信信号の受信波形と、予め定めた基準電圧レベルVthとの関係で、所定の時間内(本実施例においては発信指令信号の送信後1msec)に、受信信号を検知できたか否かを判定し、その判定結果を信号として制御部6へ送る。なお、前記所定の時間は、到達時間よりも十分に長い時間であればよく、その時間は任意に設定する。
制御部6は、その判定の際の増幅度と、その送受方向(順方向)と、その判定結果を記憶する。この増幅された受信信号を検知できたか否かの判定方法の詳細は後述する。
次に、下流側の送受波器4から上流側の送受波器3に向かって超音波を送信し、この送信された超音波を、上流側の送受波器3で受信し、この受信信号を、切替部5を介して増幅部8に送る。
前記増幅部8は、上流側の送受波器3から切替部5を介して送られてくる受信信号を、制御部6からの増幅度信号により、先の順方向の送受と同じ増幅度、すなわち、複数段階の増幅度のうち最小の増幅度で増幅して受信検知部10に送り、増幅した受信信号と基準電圧レベルVthとの関係で、増幅した受信信号を検知できたか否かを判定し、その判定結果を信号として制御部6へ送る。制御部6は、その判定の際の増幅度と、その送受方向(逆方向)と、その判定結果を記憶する。
次に、上流側の送受波器3から下流側の送受波器4に向かって超音波を発信し、この発信された超音波を、下流側の送受波器4で受信し、この受信信号を、切替部5を介して増幅部8に送る。
次に、増幅部8は、受信信号を、制御部6からの増幅度信号により、複数段階における最小段階から1段上の2段階目の増幅度で増幅し、増幅した受信信号を受信検知部10に送り、増幅した受信信号が、基準電圧レベルVthとの関係で検知できたか否かを判定し、その判定結果を信号として制御部6へ送る。制御部6は、その判定の際の増幅度と、その送受方向(順方向)と、その判定結果を記憶する。
このように、複数段階に亘って定められた増幅度における最小から最大の増幅度まで変化させながら、夫々の増幅度において、順方向への超音波の送受と、逆方向への超音波の送受を行い、その送受の増幅した受信信号が、基準電圧レベルVthとの関係で、検知できたか否かの判定を夫々の超音波の送受毎に行う。すなわち、本実施例においては8段階に定められた増幅度のうち、第1番目の増幅度から第8番目の増幅度まで、8段階変化させながら、夫々の段階で、順方向への超音波の送受と、逆方向への超音波の送受を行い、各送受において判定を行い、判定ごとに、制御部6は、その送受方向(順、逆)と、判定の際の増幅度(1〜8)と、その判定結果(成、否)を記憶する。
なお、受信検知部10は、増幅した受信信号の受信波形の一部が、予め定めた基準電圧レベルVthを超えるか否かのみを判定し、基準電圧レベルVthを超えた波がある場合には、最初に超えた波が特定の波(例えば、第3波)か否か等を制御部6で判定し、これらの判定結果から、増幅された受信信号の受信波形と、予め定めた基準電圧レベルVthとの関係で、所定の時間内に、増幅された受信信号を検知できたか否かを判定するようにしてもよい。なお、前記所定の時間は、到達時間よりも十分に長い時間であればよく、その時間は任意に設定する。
また、増幅した受信信号が、基準電圧レベルVthとの関係で検知できた場合のみ、受信検知信号を制御部6へ送り、所定の時間内に制御部6に受信検知信号が入力されたか否かで、増幅した受信信号が、基準電圧レベルVthとの関係で検知できたか否かを判定するようにしてもよい。
次に、制御部6は、最小段階から最大段階まで、夫々の増幅度における順方向と逆方向の増幅度と判定結果から、順方向で超音波を送受した受信信号を検知できたと判定した増幅度と、逆方向で超音波を送受した受信信号を検知できたと判定した増幅度とを比較し、その増幅度が全て一致していた場合には、順方向で超音波を送受した受信信号の受信波形と、逆方向で超音波を送受した受信信号の受信波形との大きさ(振幅)の差が所定未満であるとして、ゼロ点異常が起きていないと判定する。一方、比較した増幅度が一部で一致していない場合には、順方向で超音波を送受した受信信号の受信波形と、逆方向で超音波を送受した受信信号の受信波形との大きさの差が所定以上であるとして、ゼロ点異常が起きていると判定する。
例えば、順方向で超音波を送受した受信信号を検知できたと判定した増幅度が4〜7で、逆方向で超音波を送受した受信信号を検知できたと判定した増幅度が4〜7の場合には、順方向と逆方向で超音波を送受した受信信号を検知できたと判定した増幅度が全て同一であり、ゼロ点異常が起きていないと判定する。また、順方向で超音波を送受した受信信号を検知できたと判定した増幅度が4〜7で、逆方向で超音波を送受した受信信号を検知できたと判定した増幅度が5〜8の場合には、順方向と逆方向で超音波を送受した受信信号を検知できたと判定した増幅度が一部で異なっており、ゼロ点異常が起きていると判定する。
ゼロ点異常と判定した場合は、図示しない表示部にアラーム(警告)を表示するようになっている。また、アラームの表示の他に、超音波流量計1が通信機能を具備している場合には、アラームを所定の場所へ出力(送信)したり、被計測流体の流れを遮断する等を行うようにしてもよい。
一方、ゼロ点異常が生じていないと判定した場合は、ゼロ点異常か否かの判定を行うための測定が終了した後に、通常の被計測流体の流量計測に戻す。
このように、順方向で超音波を送受した受信信号の受信波形と、逆方向で超音波を送受した受信信号の受信波形との大きさ(振幅)を比較して、その差が所定以上の場合には、ゼロ点異常と判定することにより、ゼロ点シフトが起きている可能性をいち早く知ることができ、特に、ガスメータにおいては、ガス漏れ検知機能が低下する前に異常を知ることができ、ガス漏れ事故等を未然に防止することができる。
本実施例においては、増幅度を8段階に亘って設定し、各段階における増幅度の割合は比例関係となるように設定したが、各増幅度は、順方向で超音波を送受した受信信号の受信波形と、逆方向で超音波を送受した受信信号の受信波形との大きさが所定以上に異なっているか否かがわかるように設定すればよく、その段階の数は任意に設定するとともに、各段階における増幅度の関係も任意に設定することができる。また、本実施例においては、送受波器3,4等にダストが付着していない状態における、増幅した受信信号が、基準電圧レベルVthとの関係で検知できる増幅度は3〜6に設定されている。
次に、増幅した受信信号が、前記基準電圧レベルVthとの関係で、所定の時間内に、検知できたか否かの判定方法ついて詳述する。
前記受信検知部10は、図2に示すように、予め定めた基準電圧レベルVthを、最初に超えた波が第3波の場合のみ、増幅した受信信号を検知できたと判定するようになっている。すなわち、図2に示すような場合には、基準電圧レベルVthを最初に超えた波が第3波であり、増幅した受信信号を検知できたと判定する。一方、増幅した受信信号の受信波形が小さいために、図3に示すように、所定の時間内に、基準電圧レベルVthを何れの波も超えなかった場合や、基準電圧レベルVthを最初に超えた波が、第3波以外の第5波である場合(図示せず)には、増幅した受信信号を検知できなかったと判定する。また、図4に示すように、増幅した受信信号の受信波形が大きいために、基準電圧レベルVthを最初に超えた波が第3波以外の第1波である場合には、増幅した受信信号を検知できなかったと判定するようになっている。
基準電圧レベルVthを最初に超えた波が第3波であるか否かの判定は、例えば、特開平10−332452号公報や、特開2006−3296号公報等の任意の方法を用いて行うことができるが、本実施例に用いた方法について、増幅した受信信号が、基準電圧レベルVthとの関係で検知できたか否かの判定とともに説明する。
増幅部8で所定の増幅度で増幅された受信信号は、図5に示すように、受信検知部10の比較部14とゼロクロス検知部15に入力される。
比較部14は、入力された受信信号と基準電圧レベルVthとを比較し、受信信号が基準電圧レベルVthより大きい場合には、信号を第3波ゼロクロス検知部16へ出力するようになっている。なお、前記比較部14は、発信指令信号の入力を起点として、受信信号が基準電圧レベルVthを超えるのが2回目又はそれ以上の場合には、信号を出力しないようになっている。
ゼロクロス検知部15は、入力された受信信号とゼロレベルとを比較し、受信波とゼロレベルとのクロス点(ゼロクロス点)を、第3波ゼロクロス検知部16へ出力する。
第3波ゼロクロス検知部16は、比較部14からの出力と、ゼロクロス検知部15からの出力とから、比較部14からの信号の出力があった後の、ゼロクロス点を受信ポイントとし、その受信ポイントを受信検知信号として、到達時間計測部9及び制御部6へ送り、到達時間計測部9は、発信指令信号から受信検知信号までの時間を計測して到達時間として制御部6へ送る。
この受信ポイントは、図2に示す場合には、第3波が基準電圧レベルVthを最初に超えたA点が該当する。これより増幅度を小さくすると、ある増幅度において、第5波が基準電圧レベルVthを最初に超える波となり、B点が受信ポイントとなり、到達時間は一気に受信波の1周期分長くなる。一方、図2に示す状態より増幅度を大きくすると、ある増幅度において、図4に示すように、第1波が基準電圧レベルVthを最初に超える波となり、C点が受信ポイントとなり、到達時間が一気に受信波の1周期分短くなる。このように、到達時間の変化より、基準電圧レベルVthを最初に超えた波が、第3波かそれ以外の波かを、制御部6は判定することができる。
この判定を踏まえて、受信検知部10から制御部6へ受信検知信号が送られた場合に、基準電圧レベルVthを最初に超えた波が第3波と判定した場合には、増幅した受信信号を検知できたと判定し、基準電圧レベルVthを最初に超えた波が第3波以外の第1波や第5波等であると判定した場合には、増幅した受信信号を検知できなかったと判定する。
また、増幅した受信信号が、図3に示すように、基準電圧レベルVthよりも小さく、すなわち、何れの波も基準電圧レベルVthを超えなかった場合は、所定の時間内に、受信検知部10から制御部6へ受信検知信号が送られない。所定の時間内に、受信部6に受信検知信号が入力されない場合には、増幅した受信信号が、基準電圧レベルVthとの関係で検知できなかったと判定する。なお、前記所定の時間は、到達時間よりも十分に長い時間であればよく、その時間は任意に設定する。
なお、本実施例においては、基準電圧レベルVthを最初に超えた波が第3波の場合のみ、増幅した受信信号を検知できたと判定したが、第3波以外にも第1波や第5波が、最初に基準電圧レベルVthを超えた場合に、増幅した受信信号が、前記基準電圧レベルVthとの関係で、所定の時間内に検知できたと判定してもよい。
また、本実施例においては、基準電圧レベルVthを最初に超えた波が第3波の場合のみ、増幅した受信信号を検知できたと判定したが、増幅した受信信号の何れか1つの波が基準電圧レベルVthを超えた場合には、増幅した受信信号を検知できたと判定するようにしてもよい。すなわち、増幅した受信信号における第1波、第3波、第5波、第7波等の波のうち少なくとも1つが、基準電圧レベルVthを超えた場合には、増幅した受信信号が、基準電圧レベルVthとの関係で検知できたと判定し、増幅した受信信号における何れの波も基準電圧レベルVthを超えることができなかった場合には、増幅した受信信号が基準電圧レベルVthとの関係で検知できなかったと判定してもよい。例えば、図5に示す受信検知部10を用いた場合、所定の時間内に、受信検知部10から制御部6へ受信検知信号が入力された場合は、増幅した受信信号が、基準電圧レベルVthとの関係で検知できたと判定し、所定の時間内に、制御部6に受信検知信号が入力されない場合には、増幅した受信信号が、基準電圧レベルVthとの関係で検知できなかったと判定する。
ゼロ点異常が生じているか否かの判定は、流路2内の被計測流体の流量が、所定の流量以下のとき、好ましくは、流量がゼロの時に行う。所定の流量は、被計測流体の流量が受信波形へ影響を及ぼしにくい任意の値とすることができるが、本実施例においては、200L/h以下のときに行うように設定した。
また、送受波器3,4へのダストの付着量は、ゆっくりと増加するため、ゼロ点異常が生じているか否かの判定のための超音波の送受を行う頻度(間隔)は、被計測流体の流量計測のための超音波の送受の頻度(間隔)とは異なり、それよりも少ない頻度で(長い間隔をおいて)行えばよく、例えば、1日に1回程度でも、1週間に1回程度でもよく、流路2へのダストの混入量等から任意に定める。本実施例においては、1日に1回行うようにした。また、流量が200L/h以下であるとき、直前の使用流量及び使用パターン等を考慮して、判定を行う時刻を決めることが望ましい。また、判定を行う時刻は、ガス等が使われることが少ない深夜を予め見込んで設定したり、所定の期間の被計測流体(例えばガス)の使用傾向を学習し、被計測流体が使用される可能性が低い時間帯に行うように変更するようにしても良い。
また、ゼロ点異常が生じているか否かの判定を行うための超音波の送受は、夫々の増幅度ごとにおいて、順方向と逆方向で夫々1回行えばよい。
次に、前記流路2について詳述する。
前記流路2は、図1に示すように、被計測流体が直線状に流れる主流路20と、被計測流体が超音波流量計1内に流入する流入部21と、被計測流体が超音波流量計1外に流出する流出部22と、流入部21と主流路20とを連通する第1通路23と、流出部22と主流路20とを連通する第2通路24とで構成されている。
前記上流側の送受波器3を前記第1通路23に設け、前記下流側の送受波器4を前記第2通路24に設け、送受波器3と4間での超音波の伝搬経路が前記主流路20内を通り、主流路20内を流れる被計測流体の流れ方向と、上流側の送受波器3から下流側の送受波器4への超音波の伝搬方向とが同方向となるように送受波器3,4が配設されている。上流側の送受波器3は、主流路20の流入口と対向する位置に離間配設し、下流側の送受波器4は主流路20の流出口と対向する位置に離間配設されている。
このように主流路20を形成するとともに、上流側の送受波器3と下流側の送受波器4を前記のように配置したことにより、送受波器3と4間の距離を大きくすることができる。そのため、到達時間の分解能が高くなり、流量測定の精度を高めることができる。しかし、主流路20から流れてきた被計測流体は、下流側の送受波器4の超音波を送受する面に、略正面から当たることとなり、ダストは、上流側の送受波器3に比べて下流側の送受波器4に付着しやすく、上流側の送受波器3と下流側の送受波器4とでダストの付着量に差が生じやすく、ゼロ点異常(ゼロ点シフト)が生じる可能性が高い。そのため、このような流路2と送受波器3,4の配置において、ゼロ点異常が生じているか否かの判定を行うことは、特に有効である。
なお、主流路20内を流れる被計測流体の流れ方向(主流路20の中心軸)と、上流側の送受波器3と下流側の送受波器4間の超音波の伝搬経路とが相互に傾斜するように、上流側の送受波器3と下流側の送受波器4を配置してもよいし、被計測流体が流れる流路2の形状を任意の形状にしてもよい。このように流路形状や、流路に対する上流側と下流側の送受波器の位置が、前記図1に示す構造と異なるものにおいても、上流側と下流側の送受波器へのダスト等の付着量に差が生じる可能性があり、このような超音波流量計に対しても、ゼロ点異常が生じているか否かの判定を行うことは有益である。
また、前記超音波流量計1は、気体や液体等の任意の流体の流量を計測するものに対して用いることができるが、特に被計測流体が気体の場合には、超音波送受波器3,4に対しダスト等が付着する可能性が高くなり、特に有効である。また、ガスメータにおいては、ガス漏れ検知機能が低下する前に、異常を知ることができ、ガス漏れ事故等を未然に防止することができる。
なお、前記実施例においては、超音波送受波器3,4を、流路2の上流側と下流側とで1対設けたが、超音波送受波器は、上流側と下流側とで少なくとも1対あればよく、2対等の複数対設けてもよい。
図7,8は実施例2を示す。
本実施例2は、前記実施例1とは、ゼロ点異常が生じているか否かの判定方法が異なる。なお、本実施例2における流量の計測は、前記実施例1の超音波流量計1における流量の計測と同様である。
本実施例2におけるゼロ点異常が生じているか否かの判定方法について説明する。
図7は、本実施例2の全体構成を示すブロック図である。図8は、図7におけるピーク値A/D変換部31のブロック図であり、ピーク値A/D変換部31は、図8に示すように、ピーク値ホールド回路32と、A/D変換回路33を有する。
先ず、前記実施例1と同様に、順方向で超音波の送受を行い、増幅部8で受信信号を増幅し、増幅した受信信号を、ピーク値ホールド回路32に入力し、その受信信号のピーク電圧を維持するとともに、A/D変換回路33に送る。制御部6は、発信指令信号が、制御部6から発せられてから所定の時間後(本実施例においては発信指令信号を送信後1msec)に、A/D変換指示信号をA/D変換回路33に送る。A/D変換回路33は、A/D変換指示信号に応答して、その時の受信信号のピーク電圧をA/D変換し、そのA/D変換値(ピーク値)を制御部6へ送る。なお、所定の時間は、到達時間よりも十分に長い時間であればよく、その時間は任意に設定する。
次に、制御部6は、順方向への超音波の送受におけるA/D変換値(ピーク値)、及び、その時の増幅部8で増幅させた増幅度を記憶するとともに、リセット信号をピーク値ホールド回路32に送り、ピーク電圧をゼロにリセットする。
次に、逆方向で超音波の送受を行い、その受信信号を、順方向で超音波の送受と同じ増幅度で増幅した後に、A/D変換回路33は、順方向の場合と同様に、A/D変換値(ピーク値)を制御部6へ送り、制御部6はそのA/D変換値を記憶する。そして、ピーク値ホールド回路32のピーク電圧はゼロにリセットされる。
次に、制御部6は、順方向と逆方向の夫々のA/D変換値(ピーク値)から、その差を演算する。A/D変換値の差が、所定未満の場合には、順方向で超音波を送受した受信信号の受信波形と、逆方向で超音波を送受した受信信号の受信波形との大きさ(振幅)の差が所定未満であるとして、ゼロ点異常がおきていないと判定する。一方、A/D変換値の差が所定以上である場合には、順方向で超音波を送受した受信信号の受信波形と、逆方向で超音波を送受した受信信号の受信波形との大きさの差が所定値以上であり、ゼロ点異常が生じていると判定する。判定部は、ピーク値A/D変換部31と制御部6で構成する。
なお、順方向での超音波の送受と、逆方向での超音波の送受とで、その受信信号に対する増幅度を異なるものとしても良い。その場合、前記A/D変換値を、A/D変換値に増幅度を乗算したもの(A/D変換値×増幅度)に置き換えて、同様に、ゼロ点異常が生じているか否かを判定する。
本実施例においては、順方向での超音波の送受と、逆方向での超音波の送受の受信信号におけるA/D変換値の差が、順方向へのA/D変換値に対して、25%以上である場合には、ゼロ点異常であると判定し、25%未満の場合には、ゼロ点異常がおきていないと判定するようにしたが、ゼロ点異常か否かを判定する順方向へのA/D変換値に対する、順方向と逆方向のA/D変換値の差は、被計測流体の特性等から任意に設定することができる。
本実施例2においても、前記実施例1と同様の効果を奏する。
特開2008−261699号公報のように、超音波を受信側の送受波器で受信した受信信号を、予め定められた所定の大きさまで増幅するオートゲインコントロール機能を有する増幅器を用いて、増幅部を構成する超音波流量計においては、増幅部から制御部へ、順方向で超音波を送受した受信信号を増幅させた増幅度と、逆方向で超音波を送受した受信信号を増幅させた増幅度を夫々送り、その増幅度の差を演算するようにしてもよい。
前記増幅度の差が、所定未満の場合には、順方向で超音波を送受した受信信号の受信波形と、逆方向で超音波を送受した受信信号の受信波形との大きさの差が所定未満であるとして、ゼロ点異常がおきていないと判定し、その差が所定以上である場合には、順方向で超音波を送受した受信信号の受信波形と、逆方向で超音波を送受した受信信号の受信波形との大きさの差が所定以上であるとして、ゼロ点異常がおきていると判定するようにしてもよい。判定部は、増幅部と制御部で構成する。
本実施例においては、増幅度の差が、順方向の送受で受信波信号を増幅させた増幅度に対して、25%以上である場合には、ゼロ点異常であると判定し、25%未満の場合には、ゼロ点異常がおきていないと判定するようにしたが、ゼロ点異常であると判定する順方向の送受で受信信号を増幅させた増幅度に対する、増幅度の差は、被計測流体の特性等から任意に設定することができる。
本実施例3においても、前記実施例1,2と同様の効果を奏する。
1 超音波流量計
2 流路
3,4 超音波送受波器
8 増幅部
20 主流路
21 流入部
22 流出部
23 第1通路
24 第2通路
Vth 基準電圧レベル

Claims (10)

  1. 被計測流体が流れる流路の上流側と下流側に所定の距離を離して設置された少なくとも1対の超音波送受波器間で超音波の送受を行い、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間とに基づいて、被計測流体の流量を求める超音波流量計であって、
    前記上流側の超音波送受波器、又は、下流側の超音波送受波器で受信した受信信号を、複数段階に定めた増幅度のうち任意の1つの増幅度で増幅する増幅部を有し、
    前記増幅度を複数段階に亘って切替えながら、前記1対の超音波送受波器間で、被計測流体の流量を求めるための超音波の送受とは別の超音波の送受を行い、夫々の増幅度で増幅した受信信号が、予め定めた基準電圧レベルとの関係で検知できたか否かを判定し、
    上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号を検知できたと判定した増幅度と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号を検知できたと判定した増幅度とを比較して、
    前記比較した増幅度が一部異なっている場合には、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさの差が、所定以上であるとして異常と判定し、
    前記比較した増幅度が全て一致している場合には、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさの差が、所定未満であるとして異常なしと判定することを特徴とする超音波流量計。
  2. 増幅した受信信号における特定の波が、前記基準電圧レベルを最初に超えた場合のみを、増幅した受信信号を検知できたと判定することを特徴とする請求項記載の超音波流量計。
  3. 前記増幅した受信信号における特定の波が、第3波であることを特徴とする請求項記載の超音波流量計。
  4. 上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較するための超音波の送受を、
    被計測流体の流量を求めるための超音波の送受とは異なる間隔で行うようにしたことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の超音波流量計。
  5. 上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較するための超音波の送受を、
    被計測流体の流量が所定以下の時に行うようにしたことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の超音波流量計。
  6. 被計測流体が流れる流路の上流側と下流側に所定の距離を離して設置された少なくとも1対の超音波送受波器間で超音波の送受を行い、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間とに基づいて、被計測流体の流量を求める超音波流量計であって、
    上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較して、その波形の大きさの差が所定以上の場合には、異常と判定し、前記差が所定未満である場合には異常なしと判定し、
    上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較するための超音波の送受を、
    被計測流体の流量を求めるための超音波の送受とは異なる間隔で行うようにしたことを特徴とする超音波流量計。
  7. 被計測流体が流れる流路の上流側と下流側に所定の距離を離して設置された少なくとも1対の超音波送受波器間で超音波の送受を行い、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間とに基づいて、被計測流体の流量を求める超音波流量計であって、
    上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較して、その波形の大きさの差が所定以上の場合には、異常と判定し、前記差が所定未満である場合には異常なしと判定し、
    上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較するための超音波の送受を、
    被計測流体の流量が所定以下の時に行うようにしたことを特徴とする超音波流量計。
  8. 被計測流体が流れる流路の上流側と下流側に所定の距離を離して設置された少なくとも1対の超音波送受波器間で超音波の送受を行い、上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器までの超音波の伝搬時間とに基づいて、被計測流体の流量を求める超音波流量計であって、
    上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較して、その波形の大きさの差が所定以上の場合には、異常と判定し、前記差が所定未満である場合には異常なしと判定し、
    上流側の超音波送受波器から下流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形と、下流側の超音波送受波器から上流側の超音波送受波器へ伝搬した超音波の受信信号の波形との大きさを比較するための超音波の送受を、
    被計測流体の流量が所定以下の時に、被計測流体の流量を求めるための超音波の送受とは異なる間隔で行うようにしたことを特徴とする超音波流量計。
  9. 前記超音波流量計は、被計測流体が直線状に流れる主流路と、被計測流体が超音波流量計内に流入する流入部と、被計測流体が超音波流量計外に流出する流出部と、前記流入部と主流路とを連通する第1通路と、前記流出部と主流路とを連通する第2通路を有し、
    前記第1通路内に前記上流側の超音波送受波器を配設し、前記第2通路内に下流側の超音波送受波器を配設し、
    超音波送受波器間での超音波の伝搬経路が前記主流路内を通ることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の超音波流量計。
  10. 前記被計測流体が、気体であることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の超音波流量計。
JP2009240276A 2009-10-19 2009-10-19 超音波流量計 Expired - Fee Related JP5489635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009240276A JP5489635B2 (ja) 2009-10-19 2009-10-19 超音波流量計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009240276A JP5489635B2 (ja) 2009-10-19 2009-10-19 超音波流量計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011085545A JP2011085545A (ja) 2011-04-28
JP5489635B2 true JP5489635B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=44078583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009240276A Expired - Fee Related JP5489635B2 (ja) 2009-10-19 2009-10-19 超音波流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5489635B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6652840B2 (ja) * 2016-01-13 2020-02-26 アズビル株式会社 超音波流量計
CN111905174B (zh) * 2020-08-07 2023-07-28 成都威力生生物科技有限公司 一种透析管路气泡检测电路

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54143258A (en) * 1978-04-28 1979-11-08 Toshiba Corp Ultrasonic flowmeter
JP2008185441A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波流量計

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011085545A (ja) 2011-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5796154B2 (ja) 流量計測装置
JP2007187506A (ja) 超音波流量計
JP5489635B2 (ja) 超音波流量計
JP5505159B2 (ja) ガス遮断装置
JP4561088B2 (ja) 超音波流量計
JP5982640B2 (ja) 大流量計測装置
JP5948566B2 (ja) 流量計測装置
JP5141613B2 (ja) 超音波流量計
JP5965292B2 (ja) 超音波流量計
US10591330B2 (en) Flow rate measurement device
JP2006343292A (ja) 超音波流量計
JP2018136276A (ja) 超音波流量計
JP4273519B2 (ja) 超音波流量計
JP3624743B2 (ja) 超音波流量計
JP5649476B2 (ja) 超音波流量計
JP2000283820A (ja) ガスメータ
JP6767628B2 (ja) 流量計測装置
JP5974280B2 (ja) 大流量計測装置
JPH10197302A (ja) 超音波流量計
JP7460351B2 (ja) 故障判定装置
KR101306480B1 (ko) 두께감시방법 및 장치
JP4888464B2 (ja) 流量計測装置
JP3672997B2 (ja) 相関式流量計および渦流量計
JP2009008691A (ja) 流量計測装置
JP2004069531A (ja) 流量計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121001

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5489635

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees