JP7341435B2 - メタボロームの分離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、メタボロームの分離方法に関する。
メタボロミクスとは、病気の診断等に応用されている研究領域であり、細胞の代謝産物総体であるメタボロームを網羅的に分析し生命現象を理解することを目的とする研究領域である。メタボロームの分析手法としては、ガスクロマトグラフィー/質量分析法(GC/MS)、液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)、キャピラリー電気泳動/質量分析法(CE/MS)等が用いられている(非特許文献1参照)。
GC/MSは、芳香族化合物等の揮発性代謝物の測定に適している。しかし、不揮発性代謝物質を測定する場合には誘導体化が必要であり、定量性に問題が生じる場合がある。また、代謝物の多くが不揮発性であるため、GCの最大メリットである揮発性物質の測定は有機酸等に限定される傾向がある。
LC/MSは、幅広い化学物質の代謝物の測定が可能であり、メタボローム研究で頻繁に利用されている。しかし、溶媒選択が複雑であること、イオン性代謝物質分析において、MSと適合性を有しないこと等に課題がある。
CE/MSは、アミノ酸、核酸代謝等に含まれる代謝中間体のほとんどがイオン性を有するので有用な分析法である。しかし、GC/MS及びLC/MSと比較して、濃度感度が劣ること、扱いが難しくユーザーが使用し難いこと等の問題がある。
近年、LC法におけるイオン交換等の分離方法においてもメタボローム成分の測定が検討されており、例えば、イオン交換でヌクレオチドを分離する例が報告されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、イオン性を有しない成分の分離が不充分であること、溶離液に有機溶剤を多く含んでしまうと、分離材の膨潤、収縮が発生して、カラムが破損し測定再現が確認できないこと等が問題点として懸念される。
特開2015-129775号公報
平山明由,和泉自泰,松田史生,石川貴正,杉浦悠毅,鈴木隆著、メタボロミクスにおける親水性代謝物解析、日本質量分析学会誌、Vol.65,No5,2017
本発明は、LCを用いたメタボロームを含む試料からメタボロームを分離する方法を提供することを目的とする。
メタボローム解析が対象とする生体成分は高親水性成分が多く、LC法で一般的に用いられるODSカラム(オクタデシルシリカカラム)では、これら成分を保持することが困難となる傾向にある。このような傾向は、特に塩基性条件下において顕著である。本発明者らが鋭意検討したところ、ポリマー粒子において、特定の基を導入することによって、このような課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の[1]~[5]に記載のメタボロームの分離方法を提供する。
[1]メタボロームを含む試料を分離材が充填されたカラムに通液し、試料からメタボロームを分離する工程を備え、分離材が、ポリマー粒子と、ポリマー粒子に結合した、第四級アンモニウム基を含む有機基とを有する、メタボロームの分離方法。
[2]メタボロームが、アミノ酸、有機酸、核酸塩基、ヌクレオシド、及びヌクレオチドからなる群より選ばれる少なくとも1種である、[1]に記載の分離方法。
[3]ポリマー粒子が、(メタ)アクリレートに由来する構造単位を有するポリマーを含む、[1]又は[2]に記載の分離方法。
[4]分離材の平均粒子径が、2~5μmである、[1]~[3]のいずれかに記載の分離方法。
[5]分離材の第四級アンモニウム基量が、10~500μeq/gである、[1]~[4]のいずれかに記載の分離方法。
本発明によれば、LCを用いたメタボロームを含む試料からメタボロームを分離する方法が提供される。
実施例のカラム評価におけるHPLCのグラジエント条件を示すグラフである。 実施例のカラム評価の結果を示すクロマトグラムのスコア表である。 (a)は、実施例1のカラムを用いたときの塩基性条件下のアデニンのクロマトグラムであり、(b)は、実施例2のカラムを用いたときの塩基性条件下のアデニンのクロマトグラムである。 (a)は、実施例1のカラムを用いたときの塩基性条件下のアデノシンのクロマトグラムであり、(b)は、実施例2のカラムを用いたときの塩基性条件下のアデノシンのクロマトグラムである。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル酸」とは、「アクリル酸」又はこれに対応する「メタクリル酸」を意味し、「(メタ)アクリレート」等の他の類似の記載についても同様である。
<メタボロームの分離方法>
本実施形態に係るメタボロームの分離方法は、メタボロームを含む試料を分離材が充填されたカラムに通液し、試料からメタボロームを分離する工程を備える。
当該メタボロームの分離方法においては、まず、ポリマー粒子と、ポリマー粒子に結合した、第四級アンモニウム基を含む有機基とを有する分離材を準備する。このような分離材を用いることによって、塩基性条件下で使用した場合においても、メタボロームを含む試料からメタボロームを分離することが可能となる。
このような分離材は、例えば、ポリマー粒子を作製する工程(ポリマー粒子作製工程)と、作製したポリマー粒子に、第四級アンモニウム基を含む有機基を導入する工程(有機基導入工程)とを備える方法によって製造することができる。
(ポリマー粒子)
ポリマー粒子は、一般的に、シリカと比較し、耐塩基性に優れると考えられる。したがって、本実施形態に係る分離材は、ODSを基材とする分離材と比較して、耐塩基性に優れると考えられる。
ポリマー粒子は、特に制限はされないが、耐塩基性がさらに向上することから、例えば、メタクリル酸エステル又はアクリル酸エステル((メタ)アクリル酸エステル)に由来する構造単位を有するポリマー((メタ)アクリレート系ポリマー)を含んでいてよい。上記(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2-エチルヘキシル、アクリル酸n-オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2-クロロエチル、アクリル酸フェニル、α-クロロアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n-ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2-エチルヘキシル、メタクリル酸n-オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル等の直鎖状又は分岐状のアルキル基を有する単官能(メタ)アクリル酸エステル、グリセロールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3-ブタンジオールジアクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5-ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,7-ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,8-オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、3-メチル-1,5-ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10-デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸エステルは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ポリマー粒子は、メタボロームの回収率のさらなる向上の観点から、水酸基等の親水性基を有するポリマーを含むことが好ましく、ポリマー粒子は、親水性ポリマー粒子であることがより好ましい。すなわち、(メタ)アクリル酸エステルに由来する構造単位は、水酸基等の親水性基を有する(メタ)アクリル酸エステルに由来する構造単位を含むことが好ましい。
(ポリマー粒子作製工程)
ポリマー粒子は、特に制限されないが、シード重合法を用いて製造することが好ましい。
カラムの理論段数は、ポリマー粒子の粒子径が小さいほど大きくなると考えられる。一般的に、ポリマー粒子はシリカに比較して粒子径が小さい粒子を形成し難い傾向にあるが、シード重合法で形成されるポリマー粒子は、粒子径が小さい粒子を形成し易く、高い理論段数の分離材が得られ易い傾向にある。
シード重合法は、公知の方法に従って行うことができる。以下にシード重合法の一般的な方法を一例として説明するが、シード重合法はこの方法に限定されるものではない。
シード重合法は、例えば、シード粒子を作製し、当該シード粒子を、重合性モノマーを含む乳化液中で膨潤させた後(シード粒子に重合性モノマーを吸収させた後)、重合性モノマーを重合させる方法であってよい。すなわち、ポリマー粒子は、例えば、シード粒子に重合性モノマーを吸収させた後、上記重合性モノマーを重合して得られる粒子であってよい。ポリマー粒子は、例えば、シード粒子と、シード粒子の表面上に形成された、重合性モノマーに由来する構造単位を有するポリマーとを有するポリマー粒子であってよい。
シード粒子は、例えば、乳化重合法、ソープフリー乳化重合法、分散重合法等の公知の方法で作製することができる。
シード粒子は、例えば、(メタ)アクリル酸エステルを含むモノマーを重合して得られる粒子であってよい。すなわち、シード粒子は、(メタ)アクリル酸エステルに由来する構造単位を有するポリマー含むものであってよい。シード粒子は、(メタ)アクリル酸エステルに由来する構造単位を有するポリマーからなるものであってもよい。
シード粒子の作製に用いられる(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、上述のポリマー粒子の(メタ)アクリル酸エステルで例示した単官能(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸エステルは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シード粒子の平均粒子径は、得られるポリマー粒子の設計粒子径に応じて調整することができる。シード粒子の平均粒子径は、重合性モノマーの吸収時間を短縮できることから、例えば、2.0μm以下又は1.5μm以下であってよい。シード粒子の平均粒子径は、均一かつ真球に近いシード粒子が得られ易いことから、例えば、0.1μm以上又は0.5μm以上であってよい。これらの観点から、シード粒子の平均粒子径は、0.1~2.0μm、0.5~2.0μm、又は0.5~1.5μmであってもよい。
シード粒子の粒子径(直径)の変動係数(CV)は、得られるポリマー粒子の均一性が低下し難いことから、10%以下又は7%以下であってよい。
シード粒子、ポリマー粒子、及び分離材の平均粒子径及び粒子径のCV(変動係数)は、以下の測定法により求めることができる。
(1)粒子を、超音波分散装置を使用して水に分散させ、1質量%の粒子を含む分散液を調製する。
(2)粒度分布計(MT-3300EX II、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて、上記分散液を測定し平均粒子径及び粒子径のCVを算出する。
シード粒子と重合性モノマーから形成されるポリマーとの相互作用が充分になることから、シード粒子の粒子径に対する最終的に得られるポリマー粒子の粒子径の比は、3~10倍、3~7倍、又は4~6倍となるように調整することが好ましい。
以下、重合性モノマーをシード粒子に吸収させ、次いで重合性モノマーを重合させる方法の一例を具体的に説明する。
まず、重合性モノマーと水性媒体とを含む乳化液を作製し、当該乳化液にシード粒子を添加する。
乳化液は、公知の方法に従って作製できる。例えば、重合性モノマーを水性媒体に添加して、ホモジナイザー、超音波処理機、ナノマイザー等の微細乳化機によって水性媒体に分散させることで、乳化液を得ることができる。乳化液は、必要に応じて重合開始剤を含んでいてよい。重合開始剤の添加は、使用される重合性モノマーの種類によって適宜設定することができる。得られた乳化液中の重合性モノマー液滴の粒子径は、シード粒子の粒子径よりも小さいと、重合性モノマーがシード粒子に効率よく吸収され易くなる傾向にある。
シード粒子を乳化液に添加する方法は、特に制限されず、乳化液に直接シード粒子を添加する方法であってもよく、シード粒子を水性分散体に分散させて分散液とし、当該分散液を乳化液に添加する方法であってもよい。
シード粒子を乳化液へ添加した後、シード粒子を膨潤させて重合性モノマーを吸収させる。重合性モノマーの吸収は、通常、シード粒子を添加した後の乳化液を、室温(25℃)で0.5~24時間撹拌することによって行うことができる。また、乳化液を30~50℃程度に加温することによって重合性モノマーの吸収を促進することができる。
シード粒子は、重合性モノマーの吸収によって膨潤する。シード粒子に対する重合性モノマーの混合比率が小さ過ぎると、形成されるポリマー粒子の粒子径の増加率が小さくなるため、ポリマー粒子の生産性が低下する傾向にある。一方、重合性モノマーの混合比率が大きくなり過ぎると、シード粒子に吸収されないで、水性媒体中で重合性モノマー自体が懸濁重合してしまい、目的とする粒子径以外の粒子が生成する場合がある。なお、重合性モノマーの吸収は、例えば、光学顕微鏡を用いてシード粒子を観察して粒子径の拡大から確認することができ、重合性モノマーの吸収を終了するか継続するかを判断することができる。
重合性モノマーとしては、重合性官能基を有するモノマーであれば特に制限されないが、例えば、上述のポリマー粒子の(メタ)アクリル酸エステルで例示した単官能(メタ)アクリル酸エステル、多官能(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。重合性モノマーは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
単官能(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2-エチルヘキシル、アクリル酸n-オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2-クロロエチル、アクリル酸フェニル、α-クロロアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n-ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2-エチルヘキシル、メタクリル酸n-オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル等が挙げられる。
多官能(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、アルカンジオールジ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル基を2つ有するジ(メタ)アクリレート化合物が挙げられる。
ジ(メタ)アクリレート化合物は、例えば、下記式(1)で表される化合物であってよい。
Figure 0007341435000001
式(1)中、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を示し、Lはアルキレン基を示す。当該アルキレン基の炭素数は、例えば、1~5であってもよい。アルキレン基は、例えば、置換基で置換されていてもよい。置換基としては、例えば、水酸基が挙げられる。また、アルキレン基は、直鎖状、分岐状、又は環状であってもよい。
式(1)で表されるジ(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、グリセロールジ(メタ)アクリレート、1,3-ブタンジオールジアクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5-ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,7-ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,8-オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、3-メチル-1,5-ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10-デカンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ジ(メタ)アクリレート化合物は、例えば、エトキシ化ビスフェノールA系ジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化エトキシ化ビスフェノールA系ジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、1,1,1-トリスヒドロキシメチルエタンジ(メタ)アクリレート、エトキシ化シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート;(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)テトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート等の(ポリ)アルキレングリコール系ジ(メタ)アクリレートであってもよい。
ジ(メタ)アクリレート化合物以外の多官能(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、3官能以上の(メタ)アクリレートが挙げられる。3官能以上の(メタ)アクリレートとしては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、1,1,1-トリスヒドロキシメチルエタントリ(メタ)アクリレート、1,1,1-トリスヒドロキシメチルプロパントリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。3官能以上の(メタ)アクリレートの市販品としては、例えば、新中村化学工業株式会社製のNKエステル(A-TMPT-6P0、A-TMPT-3E0、A-TMM-3LMN、A-GLYシリーズ、A-9300、AD-TMP、AD-TMP-4CL、ATM-4E、A-DPH)等が挙げられる。
重合性モノマーは、単官能(メタ)アクリル酸エステル及び多官能(メタ)アクリル酸エステルであってよいが、これらに加えて、他の単官能モノマー又は多官能モノマーを含んでいてもよい。
単官能モノマーとしては、例えば、スチレン、o-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メチルスチレン、α-メチルスチレン、o-エチルスチレン、m-エチルスチレン、p-エチルスチレン、2,4-ジメチルスチレン、p-n-ブチルスチレン、p-t-ブチルスチレン、p-n-ヘキシルスチレン、p-n-オクチルスチレン、p-n-ノニルスチレン、p-n-デシルスチレン、p-n-ドデシルスチレン、p-メトキシスチレン、p-フェニルスチレン、p-クロロスチレン、3,4-ジクロロスチレン等のスチレン及びその誘導体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル;N-ビニルピロール、N-ビニルカルバゾール、N-ビニルインドール、N-ビニルピロリドン等のN-ビニル化合物;フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、アクリル酸トリフルオロエチル、アクリル酸テトラフルオロプロピル等の含フッ素化モノマー;ブタジエン、イソプレン等の共役ジエンが挙げられる。これらの単官能モノマーは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。ただし、単官能モノマーが、スチレン等の疎水性の高い単官能モノマーである場合、当該単官能モノマーの含有量は、親水性ポリマー粒子が得られ易く、分析対象成分との疎水吸着が生じ難いことから、重合性モノマーの全質量を基準として、20質量%以下であることが好ましい。
多官能モノマーとしては、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルビフェニル、ジビニルナフタレン等のジビニル化合物;ジアリルフタレート及びその異性体;トリアリルイソシアヌレート及びその誘導体などが挙げられる。これらの多官能性モノマーは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
重合性モノマーは、(メタ)アクリル酸エステルを含むことが好ましく、グリセロールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3-ブタンジオールジアクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,5-ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,7-ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,8-オクタンジオールジ(メタ)アクリレート、3-メチル-1,5-ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10-デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、及びペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートからなる群より選ばれる少なくとも一種を含むことがより好ましい。
水性媒体としては、水、水と水溶性溶媒(例えば、低級アルコール)との混合媒体等が挙げられる。水性媒体には、界面活性剤が含まれていてよい。界面活性剤は、アニオン系、カチオン系、ノニオン系、及び両性イオン系の界面活性剤のいずれかを用いることができる。
アニオン系界面活性剤としては、例えば、オレイン酸ナトリウム、ヒマシ油カリ等の脂肪酸油、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等のジアルキルスルホコハク酸塩、アルケルニルコハク酸塩(ジカリウム塩)、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等が挙げられる。
カチオン系界面活性剤としては、例えば、ラウリルアミンアセテート、ステアリルアミンアセテート等のアルキルアミン塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド等の第四級アンモニウム塩などが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリエチレングリコールアルキルエーテル類、ポリエチレングリコールアルキルアリールエーテル類、ポリエチレングリコールエステル類、ポリエチレングリコールソルビタンエステル類、ポリアルキレングリコールアルキルアミン又はアミド類等の炭化水素系ノニオン界面活性剤、シリコンのポリエチレンオキサイド付加物類、ポリプロピレンオキサイド付加物類等のポリエーテル変性シリコン系ノニオン界面活性剤、パーフルオロアルキルグリコール類等のフッ素系ノニオン界面活性剤などが挙げられる。
両性イオン系界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミンオキサイド等の炭化水素界面活性剤、リン酸エステル系界面活性剤、亜リン酸エステル系界面活性剤などが挙げられる。
界面活性剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、重合性モノマーの重合時の分散安定性の観点から、界面活性剤は、アニオン系界面活性剤が好ましい。
必要に応じて添加される重合開始剤としては、例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、オルソクロロ過酸化ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化ベンゾイル、3,5,5-トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、ジ-t-ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物;2,2’-アゾビスイソブチロニトリル、1,1’-アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、2,2’-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)等のアゾ系化合物などが挙げられる。重合開始剤の含有量は、重合性モノマー総量100質量部に対して、0.1~7.0質量部であってよい。
次に、シード粒子に吸収させた重合性モノマーを重合させることによって、単分散性のポリマー粒子を得ることができる。
重合温度は、重合性モノマー及び重合開始剤の種類に応じて、適宜設定することができる。重合温度は、25~110℃又は50~100℃であってよい。重合反応は、シード粒子が充分に膨潤し、重合性モノマー及び任意の重合開始剤が充分に吸収された後に、昇温させて行うことが好ましい。
ポリマー粒子は、必要に応じて重合液から遠心分離又はろ過によって水性媒体を除去し、水及び溶剤で洗浄した後、乾燥することで単離することができる。
上記重合工程において、シード粒子の分散安定性を向上させる観点から、乳化液に高分子分散安定剤を添加してもよい。
高分子分散安定剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリカルボン酸、セルロース類(ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等)、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。高分子分散安定剤は、トリポリリン酸ナトリウム等の無機系水溶性高分子化合物を併用してもよい。これらの中でも、高分子分散安定剤は、ポリビニルアルコール又はポリビニルピロリドンを含むことが好ましい。高分子分散安定剤の含有量は、重合性モノマー総量100質量部に対して1~10質量部であってよい。
水中で重合性モノマー自体が単独で乳化重合することを抑制するために、亜硝酸塩類、亜硫酸塩類、ハイドロキノン類、アスコルビン酸類、水溶性ビタミンB類、クエン酸、ポリフェノール類等の水溶性の重合禁止剤を用いてもよい。
ポリマー粒子は、耐塩基性がさらに向上することから、メタクリル酸メチルに由来する構造単位を有するシード粒子と、シード粒子の表面上に形成された、グリセロールジ(メタ)アクリレートに由来する構造単位を有するポリマーとを有するポリマー粒子であってよい。
ポリマー粒子の平均粒子径は、高い理論段数が得られ易いことから、例えば、6μm以下、5μm以下、又は4μm以下であってよい。
ポリマー粒子の粒子径(直径)の変動係数は、高い理論段数が得られ易いことから、例えば、25%以下、20%以下、15%以下、又は10%以下であってよい。
ポリマー粒子は、例えば、多孔構造を有する粒子(多孔質ポリマー粒子)であってもよい。
(有機基導入工程)
次いで、作製したポリマー粒子に、第四級アンモニウム基を含む有機基を導入する。ポリマー粒子がシード重合法を用いて製造された場合、第四級アンモニウム基を含む有機基は、重合性モノマーに由来する構造単位を有するポリマーに導入され得る。第四級アンモニウム基を含む有機基は、スルホン酸基、リン酸基等のイオン性基をさらに含んでいてもよい。第四級アンモニウム基を含む有機基は、第四級アンモニウム基を含むアルキル基又は第四級アンモニウム基を含むアルコキシ基であってよく、これらのアルキル基又はアルコキシ基はリン酸基、スルホン酸基等のイオン性基をさらに有していてもよい。
第四級アンモニウム基を含む有機基をポリマー粒子に導入する方法としては、特に制限されないが、例えば、ポリマー粒子とエポキシ基を有する化合物とを反応させてエポキシ基を導入し、エポキシ基を有するポリマー粒子と第三級アミンとを反応させる方法、ポリマー粒子にオキソジオキソホスホリル基を有する化合物とを反応させてオキソジオキソホスホリル基を導入し、オキソジオキソホスホリル基を有するポリマー粒子と第三級アミンとを反応させる方法、2-クロロエチル(メタ)アクリレート等のハロゲン化アルキル基を有する(メタ)アクリレートを共重合させて得られるハロゲン化アルキル基を有するポリマー粒子に第三級アミンを反応させる方法、2-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の第三級アミノ基を有する(メタ)アクリレートを共重合させて得られる第三級アミノ基を有するポリマー粒子にヨウ化メチル等のハロゲン化アルキルを反応させる方法等が挙げられる。ここで、有機基は、ポリマー粒子と反応させるエポキシ基を有する化合物、オキソジオキソホスホリル基を有する化合物、ハロゲン化アルキル基を有する(メタ)アクリレート、第三級アミノ基を有する(メタ)アクリレート等に由来する基であり得る。
エポキシ基を導入する方法としては、例えば、水酸基等を有するポリマー粒子に、エピクロルヒドリン等のハロゲン基含有グリシジル化合物を反応させる方法などが挙げられる。
エポキシ基と反応させる第三級アミンとしては、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、分岐状のポリエチレンイミン等が挙げられる。ポリエチレンイミンの市販品としては、例えば、ポリエチレンイミン(重量平均分子量600)、ポリエチレンイミン(重量平均分子量1800)(和光純薬工業株式会社製、商品名)等が挙げられる。第3級アミンは、スルホン酸基、リン酸基等のイオン性基をさらに有していてもよい。例えば、エポキシ基を有するポリマー粒子とスルホン酸基を有する第三級アミンとを反応させることによって、第四級アンモニウム基及びスルホン酸基を含む有機基を有する分離材を得ることができる。
第三級アミンと反応させた後に、例えば、未反応のエポキシ基を開環するために、硫酸洗浄等の処理を施してもよい。
オキソジオキソホスホリル基を導入する方法としては、例えば、水酸基等を有するポリマー粒子に、2-クロロ-オキソ-1,3,2-ジオキサホスホラン等のハロゲン基含有ジオキサホスホラン化合物を反応させる方法などが挙げられる。
オキソジオキソホスホリル基と反応させる第三級アミンとしては、例えば、エポキシ基と反応させる第三級アミンで例示したものと同様のものが挙げられる。オキソジオキソホスホリル基を有するポリマー粒子と第三級アミンとを反応させることによって、第四級アンモニウム基及びリン酸基を含む有機基を有する分離材を得ることができる。
このようにして得られる分離材は、ポリマー粒子と、ポリマー粒子に結合した、第四級アンモニウム基を含む有機基とを有する。有機基は、第四級アンモニウム基以外に、スルホン酸基、リン酸基等のイオン性基をさらに含んでいてもよいが、メタボロームに対して高い分離性を有し、クロマトグラムにおいてよりシャープなピークが得られる観点から、第四級アンモニウム基以外のイオン性基を含まないことが好ましい。
分離材の平均粒子径は、高い理論段数が得られ易いことから、例えば、2~5μm以下であってよい。分離材の平均粒子径は、2.5μm以上、3μm以上、又は3.2μm以上であってもよく、4.5μm以下、4μm以下、又は3.8μm以下であってもよい。
分離材の粒子径(直径)の変動係数は、高い理論段数が得られ易いことから、例えば、25%以下、20%以下、15%以下、又は10%以下であってよい。
分離材の第四級アンモニウム基量(中性塩分解容量)は、イオン性化合物に対するより高い分離性を示すことから、10~500μeq/gであってよい。分離材の第四級アンモニウム基量(中性塩分解容量)は、10μeq/g以上、30μeq/g以上、又は60μeq/g以上であってもよく、500μeq/g以下、300μeq/g以下、又は100μeq/g以下であってもよい。
次いで、カラムを作製する。カラムは、上述の分離材を充填することによって製造できる。カラムに分離材を充填する方法は特に制限されず、公知の方法を適宜採用することができる。
次いで、メタボロームを含む試料を分離材が充填されたカラムに通液することによって、試料からメタボロームを分離する。
メタボロームは、アミノ酸、核酸塩基、ヌクレオシド、ヌクレオチド、及び有機酸からなる群より選ばれる少なくとも1種であってよい。
アミノ酸としては、例えば、グリシン(Gly)、アラニン(Ala)、セリン(Ser)、トレオニン(Thr)、システイン(Cys)、バリン(Val)、イソロイシン(Ile)、メチオニン(Met)、プロリン(Pro)、フェニルアラニン(Phe)、チロシン、トリプトファン(Trp)、アスパラギン酸(Asp)、グルタミン酸(Glu)、アスパラギン(Asn)、グルタミン(Gln)、ヒスチジン(His)、リシン(Lys)、アルギニン(Arg)、グルタチオン(GSH)、及び酸性型グルタチオン(GSSG)からなる群より選ばれる少なくとも1種が挙げられる。アミノ酸は、より好ましくはアラニン(Ala)、トレオニン(Thr)、バリン(Val)、ロイシン(Leu)、イソロイシン(Ile)、メチオニン(Met)、プロリン(Pro)、フェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)、トリプトファン(Trp)、アスパラギン酸(Asp)、アスパラギン(Asn)、及びアルギニン(Arg)からなる群より選ばれる少なくとも1種である。
核酸塩基としては、例えば、アデニン(Adenine)、グアニン(Guanine)、チミン(Thymine)、ウラシル(Uracil)、及びシトシン(Cytosine)からなる群より選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
ヌクレオシドとしては、例えば、アデノシン(Adenosine)、グアノシン(Guanosine)、チミジン(Thymidine)、ウリジン(Uridine)、及びシチジン(Cytidine)からなる群より選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
ヌクレオチドとしては、例えば、アデノシン-1-リン酸(AMP)、グアノシン-1-リン酸(GMP)、チミジン-1-リン酸(TMP)、ウリジン-1-リン酸(UMP)、及びシチジン-1-リン酸(CMP)からなる群より選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
有機酸としては、例えば、クエン酸(Cit)、イソクエン酸(IsoCit)、フマル酸(Fum)、マレイン酸(Mal)、及びコハク酸(Suc)からなる群より選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
メタボロームの分離条件は、メタボロームの種類に合わせて適宜設定することができ、酸性条件、中性条件、及び塩基性条件のいずれであってもよいが、塩基性条件であってもよい。メタボロームを含む試料の通液速度も、メタボロームの種類に合わせて適宜設定することができる。
以下、本発明について実施例を挙げてより具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[分離材の作製]
(実施例1:第四級アンモニウム基を含む有機基を有する分離材)
<シード粒子の作製>
500mLのセパラブルフラスコに、メタクリル酸メチル70g、オクタンチオール2.1g、及びイオン交換水370gを加え、窒素でバブリングするとともに、撹拌羽根で撹拌しながら30℃で1時間保温した。その後、ペルオキソ二硫酸カリウム0.875g及びイオン交換水30gを加え、70℃で6時間反応させ、シード粒子を含む反応液を得た。得られた反応液を冷却した後、反応液中の塊状物及び微粒子を除去して、シード粒子のスラリー(固形分濃度:3.5質量%)を得た。ここで、塊状物は、目開き150μmの篩を用いて取り除いた。また、微粒子は、塊状物を取り除いた後の反応液(篩を通過したスラリー)を遠心脱水機で処理し、デカンテーションで上澄み液を廃棄することによって取り除いた。得られたスラリー中のシード粒子の平均粒子径及び粒子径のCV(変動係数)を、粒度分布測定機(マイクロトラック・ベル株式会社製(MT-3300EX II)で粒度分布を測定することによって算出した。シード粒子の平均粒子径は750nmであり、CVは6.4%であった。
<ポリマー粒子の作製>
3Lのセパラブルフラスコに、グリセロールジ(メタ)アクリレート80.6g、酢酸ブチル72.5g、及びイソアミルアルコール48.4gを加え、さらに、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル0.4gを加えて、溶解させた。次いで、セパラブルフラスコに、ラウリル硫酸トリエタノールアミンを40質量%含む水溶液11.6g及びイオン交換水1529.7gをさらに加え、超音波ホーンで10分間超音波分散させて乳化液を得た。得られた乳化液に、撹拌羽根で撹拌しながら、上記で作製したシード粒子のスラリー14.0g及びイオン交換水122gを加え、30℃(フラスコ内の温度)で1時間保温して、シード粒子にグリセロールジ(メタ)アクリレートを吸収させた。次いで、ポリビニルアルコール水溶液(ポリビニルアルコール濃度:6質量%)121gを加え、窒素でバブリングしながら78℃(フラスコ内の温度)で5時間重合させ、冷却した。重合によって生成した粒子を、イオン交換水、イオン交換水/メタノール混合液、メタノールの順で洗浄した後、目開き5μmの篩で湿式分級して凝集物を除去した。凝集物除去後のスラリーから、重合によって生成した粒子をろ別し乾燥することによって、ポリマー粒子を得た。得られたポリマー粒子の平均粒子径及び粒子径のCV(変動係数)を、粒度分布測定機(マイクロトラック・ベル株式会社製(MT-3300EX II)で粒度分布を測定することによって算出した。ポリマー粒子の平均粒子径は3.5μmであり、CVは6.8%であった。
<エポキシ基を有するポリマー粒子の作製>
300mLの三口フラスコに、乾燥したポリマー粒子15g、イオン交換水112.5g、クロロメチルオキシラン22.5g、及び水酸化ナトリウム水溶液(水酸化ナトリウム濃度:30質量%)8.8gを1分間超音波分散させ、撹拌羽根で撹拌しながら30℃で1時間反応させた。反応後のポリマー粒子をろ別し、イオン交換水、メタノールの順で洗浄し、エポキシ基を有するポリマー粒子を得た。
<分離材の作製>
2Lのセパラブルフラスコに、上記で作製したエポキシ基を有するポリマー粒子全量、イオン交換水300g、及び分岐状のポリエチレンイミン(重量平均分子量1800、和光純薬工業株式会社製)750gを加え、撹拌羽根で撹拌しながら、30℃(フラスコ内の温度)で3時間反応させた。反応後のポリマー粒子をろ別し、イオン交換水、メタノールの順で洗浄してから、反応後のポリマー粒子、イオン交換水300g、及び硫酸水溶液(硫酸濃度:47質量%)1.2gを加え、撹拌羽根で撹拌しながら、40℃(フラスコ内の温度)で3時間洗浄した。洗浄後のポリマー粒子をろ別し、イオン交換水、メタノールの順で洗浄し、ポリマー粒子を乾燥することによって、第四級アンモニウム基を含む有機基を有する分離材を得た。得られた分離材の平均粒子径を、粒度分布測定機(マイクロトラック・ベル株式会社製(MT-3300EX II)で粒度分布を測定することによって算出した。平均粒子径は3.58μmであった。
<イオン交換容量の測定>
得られた分離材のイオン交換容量を以下の方法によって測定した。100mLビーカーに、分離材1gを秤量し、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を加えて撹拌し、分離材をロートで吸引ろ過によってろ別した。ろ別した粒子をイオン交換水に分散させ、ロートで吸引ろ過によってろ別し、ろ液が中性になるまでイオン交換水で分離材を洗浄した。100mLビーカーに、洗浄した分離材を移し、0.1mol/Lの塩酸水溶液を加えて撹拌し、分離材をロートで吸引ろ過によってろ別した。ろ別した粒子をイオン交換水に分散させ、ロートで吸引ろ過によってろ別し、ろ液が中性になるまでイオン交換水で分離材を洗浄した。このときに得られたろ液(洗浄に用いたイオン交換水を含む)を500mLビーカーに移し、0.1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液で滴定することによって、イオン交換容量を測定した。分離材のイオン交換容量は1.7meq/gであった。
<第四級アンモニウム基量(中性塩分解容量)の測定>
得られた分離材の第四級アンモニウム基量(中性塩分解容量)を以下の方法によって測定した。100mLビーカーに、分離材1gを秤量し、1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を加えて撹拌し、分離材をロートで吸引ろ過によってろ別した。ろ別した粒子をイオン交換水に分散させ、ロートで吸引ろ過によってろ別し、ろ液が中性になるまでイオン交換水で分離材を洗浄した。100mLビーカーに、洗浄した分離材を移し、1mol/Lの塩化ナトリウム水溶液を加えて撹拌し、分離材をロートで吸引ろ過によってろ別した。ろ別した粒子をイオン交換水に分散させ、ロートで吸引ろ過によってろ別し、ろ液が中性になるまでイオン交換水で分離材を洗浄した。このときに得られたろ液(洗浄に用いたイオン交換水を含む)を500mLビーカーに移し、0.1mol/Lの塩酸水溶液で滴定することによって、第四級アンモニウム基量(中性塩分解容量)を測定した。分離材の第四級アンモニウム基量(中性塩分解容量)は70μeq/gであった。
(実施例2:第四級アンモニウム基及びスルホン酸基を含む有機基を有する分離材)
<2-ジメチルアミノエタンスルホン酸(DMAES)の合成>
250mLのフラスコに、2-臭化エチルスルホン酸のNa塩10.9gを加え、これに水100mLを加えて溶解させた。さらにジメチルアミン12.4gを加えて、室温で45分間放置し、得られた混合液を加熱還流下、70~80℃で18時間反応させた。反応後、反応液を40℃まで冷却し、活性炭約2gを加えてから15分間煮沸した。その後、反応液を室温まで冷却し、活性炭を沈降させ、反応液の上澄みを吸引ろ過によってろ過した。水/エタノールで2回再結晶を行い、真空オーブンで50℃、24時間乾燥させることによって、DMAESを得た。
<分離材の作製>
500mLセパラブルフラスコに、実施例1の条件で作製したエポキシ基を有するポリマー粒子全量、DMAES16g、及び0.2mMリン酸緩衝液(pH8)200mLを加え、撹拌羽根で撹拌しながら、内温50℃、90時間反応させた。反応後のポリマー粒子をろ別し、イオン交換水、メタノールの順で洗浄してから、反応後のポリマー粒子、イオン交換水300g、及び硫酸水溶液(硫酸濃度:47質量%)1.2gを加え、撹拌羽根で撹拌しながら、40℃(フラスコ内の温度)で3時間洗浄した。洗浄後ポリマー粒子をろ過し、イオン交換水、メタノールの順で洗浄し、ポリマー粒子を乾燥することによって、第四級アンモニウム基及びスルホン酸基を含む有機基を有する分離材を得た。得られた分離材の平均粒子径を、粒度分布測定機(マイクロトラック・ベル株式会社製(MT-3300EX II)で粒度分布を測定することによって算出した。平均粒子径は3.6μmであった。実施例1と同様の方法で、第四級アンモニウム基量を測定したところ、分離材の第四級アンモニウム基量(中性塩分解容量)は50μeq/gであった。また、硫黄元素含有量から求めたスルホン酸基量は50μeq/gであった。
(実施例3:第四級アンモニウム基及びリン酸基を含む有機基を有する分離材)
<分離材の作製>
500mL三口フラスコに、実施例1の条件で作製したポリマー粒子15g及び乾燥テトラヒドロフラン200mLを加え、撹拌しながら窒素雰囲気下-5℃に冷却させた。これに撹拌しながら、2-クロロ-オキソ-1,3,2-ジオキサホスホラン100gを1時間かけて窒素雰囲気下で滴下し、5℃で48時間反応させ、テトラヒドロフランを5℃以下の条件で減圧下留去した。トリエチルアミン70gとテトラヒドロフラン200mLとを混合してトリエチルアミンのテトラヒドロフラン溶液を調製し、留去後の残さに時間をかけないように加えて、40℃で24時間反応させた。反応後のポリマー粒子をろ別し、イオン交換水、メタノールの順で洗浄することによって、第四級アンモニウム基及びリン酸基を含む有機基を有する分離材を得た。得られた分離材の平均粒子径を、粒度分布測定機(マイクロトラック・ベル株式会社製(MT-3300EX II)で粒度分布を測定することによって算出した。平均粒子径は3.6μmであった。実施例1と同様の方法で、第四級アンモニウム基量を測定したところ、分離材の第四級アンモニウム基量(中性塩分解容量)は40μeq/gであった。また、リン元素含有量から求めたリン酸基量は40μeq/gであった。
[カラム評価]
<カラムの作製(分離材の充填)>
実施例1~3の分離材を用いて、カラムを作製した。100mLビーカーに、分離材0.8gと超純水及びアセトニトリルの25:75(容量比)の混合液とを加え、超音波を当てながら分散混合することによって充填スラリーを調製した。その後、2.1mmφ×150mmのステンレスカラム(株式会社杉山商事製)を取り付けたステンレスパッカーに充填スラリーを流し込んで密閉し、プランジャー式充填ポンプ(ユニフローズ株式会社製、uf-20020SZWP2ポンプ)で加圧充填した。充填後、0.1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を0.1mL/分、3時間通液しカラム内を塩基性に置換した。水酸化ナトリウム水溶液を通液した後、超純水及びアセトニトリルの25:75(容量比)の混合液を通液し、過剰の塩基性成分(水酸化ナトリウム水溶液)を洗い落とすことによって、カラムを作製した。
<カラム評価>
作製した実施例1~3のカラムを用いて、液体クロマトグラフィー(HPLC)に取り付けて、酸性条件、中性条件、及び塩基性条件下で、メタボロームを含む試料からメタボロームの分離によってカラム評価を行った。
(HPLC条件(酸性))
検出:LC/MS/MS(株式会社島津製作所製、Nexera UHPLC/HPLC System超高速トリプル四重極型LC/MS/MSシステムLCMS-8060)
移動相A:5mM重炭酸アンモニウム水溶液95体積%-アセトニトリル5体積%(酢酸でpH3.6に調整)
移動相B:5mM重炭酸アンモニウム水溶液5体積%-アセトニトリル95体積%
流量:0~15分、0.25mL/分、25~35分、0.40mL/分
グラジエント条件:図1
(HPLC条件(中性))
温度:40℃
検出:LC/MS/MS(株式会社島津製作所製、Nexera UHPLC/HPLC System超高速トリプル四重極型LC/MS/MSシステムLCMS-8060)
移動相A:5mM重炭酸アンモニウム水溶液95体積%-アセトニトリル5体積%(酢酸でpH6.8に調整)
移動相B:5mM重炭酸アンモニウム水溶液5体積%-アセトニトリル95体積%
流量:0~15分、0.25mL/分、25~35分、0.40mL/分
グラジエント条件:図1
(HPLC条件(塩基性))
温度:40℃
検出:LC/MS/MS(株式会社島津製作所製、Nexera UHPLC/HPLC System超高速トリプル四重極型LC/MS/MSシステムLCMS-8060)
移動相A:5mM重炭酸アンモニウム水溶液95体積%-アセトニトリル5体積%(アンモニアでpH9.8に調整)
移動相B:5mM重炭酸アンモニウム水溶液5体積%-アセトニトリル95体積%
流量:0~15分、0.25mL/分、25~35分、0.40mL/分
グラジエント条件:図1
(試料の調製)
下記メタボロームの1種と超純水とを混合して、10μM(バリン、アデノシンは1μM)のメタボロームを含む試料を28種類作製した。
1.アミノ酸
アラニン(Ala)、トレオニン(Thr)、バリン(Val)、ロイシン(Leu)、イソロイシン(Ile)、メチオニン(Met)、プロリン(Pro)、フェニルアラニン(Phe)、チロシン(Tyr)、トリプトファン(Trp)、アスパラギン酸(Asp)、アスパラギン(Asn)、アルギニン(Arg)
2.核酸塩基
アデニン(Adenine)、グアニン(Guanine)、チミン(Thymine)、ウラシル(Uracil)、シトシン(Cytosine)
3.ヌクレオシド
アデノシン(Adenosine)、グアノシン(Guanosine)、チミジン(Thymidine)、ウリジン(Uridine)、シチジン(Cytidine)
4.ヌクレオチド
アデノシン-1-リン酸(AMP)、グアノシン-1-リン酸(GMP)、ウリジン-1-リン酸(UMP)、シチジン-1-リン酸(CMP)
5.有機酸
フマル酸(Fum)
なお、ヌクレオチド及び有機酸については、HPLC条件(塩基性)のみの検討を行った。
(評価基準)
以下の基準でメタボロームごとに得られたクロマトグラムをスコア化した。+1点以上を結果が良好であると評価した。
(1)ボイドボリューム域(1.88又は2.06分)で保持される +1点
(2)5分以上保持される +1点
(3)ピーク幅が1分以下である +1点
(4)ピーク幅が3分以上5分未満である -1点
(5)ピーク幅が5分以上である -1点
図2は、実施例のカラム評価の結果を示すクロマトグラムのスコア表である。図2に示すとおり、実施例のカラムは、塩基性条件下で使用した場合においても、良好な結果を示した。
図3(a)は、実施例1のカラムを用いたときの塩基性条件下のアデニンのクロマトグラムであり、図3(b)は、実施例2のカラムを用いたときの塩基性条件下のアデニンのクロマトグラムである。図4(a)は、実施例1のカラムを用いたときの塩基性条件下のアデノシンのクロマトグラムであり、図4(b)は、実施例2のカラムを用いたときの塩基性条件下のアデノシンのクロマトグラムである。図3及び図4に示すとおり、実施例1のカラムは、実施例2のカラムよりもシャープなピークを与えることが判明した。
これらの結果が示すように、本発明の分離方法が、LCを用いてメタボロームを含む試料からメタボロームを分離することが可能であることが確認された。

Claims (4)

  1. メタボロームを含む試料を分離材が充填されたカラムに通液し、前記試料からメタボロームを分離する工程を備え、
    前記分離材が、ポリマー粒子と、前記ポリマー粒子に結合した、第四級アンモニウム基及びイオン性基を含む有機基とを有し、
    前記イオン性基が、スルホン酸基又はリン酸基であり、
    前記分離材の平均粒子径が、2~5μmである、メタボロームの分離方法。
  2. 前記メタボロームが、アミノ酸、核酸塩基、ヌクレオシド、ヌクレオチド、及び有機酸からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の分離方法。
  3. 前記ポリマー粒子が、(メタ)アクリレートに由来する構造単位を有するポリマーを含む、請求項1又は2に記載の分離方法。
  4. 前記分離材の第四級アンモニウム基量が、10~500μeq/gである、請求項1~のいずれか一項に記載の分離方法。
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