JP7340950B2 - 積層体およびその製造方法 - Google Patents
積層体およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7340950B2 JP7340950B2 JP2019083846A JP2019083846A JP7340950B2 JP 7340950 B2 JP7340950 B2 JP 7340950B2 JP 2019083846 A JP2019083846 A JP 2019083846A JP 2019083846 A JP2019083846 A JP 2019083846A JP 7340950 B2 JP7340950 B2 JP 7340950B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- fibrous structure
- laminate
- fibrous
- entangled body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
R=(h1-h2)/h1 (1)
h1;荷重前繊維構造体厚さ(mm)、 h2;荷重後繊維構造体厚さ(mm)
ここで、前記繊維絡合体がテキスタイル、不織布、紙、編み物からなる群より選ばれるいずれかであることが好ましい。
さらに、前記繊維構造体の構成繊維の少なくとも一部が高分子材料により被覆されているのが好ましい。
R=(h1-h2)/h1 (1)
h1;荷重前繊維構造体厚さ(mm)、 h2;荷重後繊維構造体厚さ(mm)
繊維構造体における繊維絡合体の単位面積あたりの質量(g/cm2)を厚さ(cm)で除した値を局所見掛け密度(g/cm3)とし、繊維絡合体の任意の10箇所について測定した局所見掛け密度を算術平均した値を、その繊維絡合体の見掛け密度とする。なお、厚さは、JIS L1096に準じて圧力23.5kPa(240gf/cm2)で測定される。
繊維構造体を50±3mmの正四角形に裁断し、複数枚を20mm±5mmになるよう重ね、この時の高さh1を測定する。次に200gの荷重をかけて厚さ方向に圧縮させ、この時の高さh2を測定する。この測定を各3回行うことで、h1,h2の平均値を算出し、下記式(1)より圧縮性Rとした。
R=(h1-h2)/h1 (1)
ただし、h1;荷重前繊維構造体厚さ(mm)、 h2;荷重後繊維構造体厚さ(mm)である。
繊維構造体層の高分子弾性体と繊維絡合体の質量比W1は、下式(2)により得ることができる。
W1=(WW-WD)/WD (2)
=[{(WW-WD)/WW}×100]/{(WD/WW)×100} (2)’
ただし、WD:高分子弾性体の溶液または水分散液を含浸する前の繊維構造体の目付(g/m2)、
WW:高分子弾性体の溶液または水分散液を含浸した後の繊維構造体の目付(g/m2)である。
長さ200mm、巾50mm、厚さ3mmの繊維構造体層と基盤樹脂層とからなる積層体を、長さ125mm、巾20mmに切り出し、繊維構造体を端部から長さ80mm程度剥離する。繊維構造体層および基盤樹脂層それぞれの端部を、初期間隔100mmにセットした引張試験機の上下それぞれのチャックに挟んで、引張速度5mm/分での引張時間に対応した、繊維構造体層と基盤樹脂層との接着部分の剥離強力を測定し、チャートに記録する。チャート上に得られた引張時間-剥離強力曲線の剥離強力がほぼ一定している箇所についての平均値を読み取り、その試験片の剥離強力値とした。1種類の繊維構造体について、任意の試験片3個の剥離強力測定値を算術平均した値を、その繊維構造体の剥離強力値とした。
繊維構造体における布帛(繊維絡合体)の見掛け密度が0.39g/cm3であり、前記繊維構造体の高分子弾性体/繊維絡合体の質量比が12/88である人工皮革(図3参照)を、直圧式油圧成形機((株)名機製作所製のM-100C-AS-DM)の型のキャビティ部に前記人工皮革を装着した状態で、基盤樹脂層の材料としてABS樹脂を射出成形することで、厚さ3mm、巾50mm、長さ200mmの繊維構造体/樹脂なる積層体を得た。射出成形の条件は、樹脂温度235℃、金型温度50℃、射出ピーク圧78MPaとした。
得られた積層体について上述した評価方法により、剥離強力を評価した。このときの剥離強力は、0.69N/mmと高いものであった。本実施例で得られた積層体は、しっとり感と柔軟性を兼ね備えており、優れた触感を有するものであった。
繊維構造体層の高分子弾性体と繊維絡合体の質量比を下記のように変更した以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。評価結果を表1に示す。
繊維絡合体の見掛け密度を下記のように変更した以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。評価結果を表1に示す。
繊維絡合体の見掛け密度を下記のように変更した以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。評価結果を表1に示す。
繊維構造体層の高分子弾性体と繊維絡合体の質量比を下記のように変更した以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。本実施例で得られた積層体は、高分子弾性体と繊維絡合体の質量比が高いため、しっとり感や柔軟性が若干劣るものの、剥離強力は十分に高いものであった。評価結果を表1に示す。
繊維絡合体の見掛け密度を下記のように変更した以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。本比較例で得られた積層体は、優れた触感を有していたものの、高い見掛け密度により樹脂が浸潤する隙間がなくなったことで、剥離強力は測定限界を下回るものであった。評価結果を表1に示す。
繊維構造体層の高分子弾性体と繊維絡合体の質量比、および繊維絡合体の見掛け密度を下記のように変更(図4参照)した以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。本比較例で得られた積層体は、見掛け密度が低いため、繊維同士の纏まりが不十分となり剥離強力が小さかった。評価結果を表1に示す。
2 繊維構造体層
3 基盤樹脂層
4 繊維構造体/樹脂なる積層体
5 ゲート部
Claims (5)
- 繊維絡合体から成る繊維構造体層と、前記繊維構造体層の各繊維の隙間に浸潤して固着されている樹脂層とを備える積層体であって、前記繊維絡合体を構成する繊維が長繊維であり、前記繊維絡合体の見掛け密度が0.35~0.47g/cm3の範囲内であり、かつ、前記繊維構造体を50±3mmの正四角形に裁断し、複数枚を20mm±5mmになるよう重ね、この時の高さh1、次に200gの荷重をかけて厚さ方向に圧縮させ、この時の高さh2とし、この測定を各3回行うことで、h1,h2の平均値を算出し、下記式(1)で定義される前記繊維構造体の圧縮性Rが0.08以下であることを特徴とする積層体。
R=(h1-h2)/h1 (1)
h1;荷重前繊維構造体厚さ(mm)、 h2;荷重後繊維構造体厚さ(mm)
- 前記繊維絡合体がテキスタイル、不織布、紙、編み物からなる群より選ばれるいずれかである請求項1に記載の積層体。
- 前記繊維構造体が、前記繊維絡合体と該絡合体に含浸された高分子弾性体から成り、前記繊維構造体の高分子弾性体と繊維絡合体の質量比(高分子弾性体の質量/繊維絡合体の質量)が5/95~40/60の範囲内である請求項1または2に記載の積層体。
- 前記繊維構造体において構成繊維の少なくとも一部が高分子材料により被覆されている請求項1~3のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記繊維構造体を成形用金型のキャビティに配置する工程と、前記繊維構造体が配置された金型を型締めし、前記繊維構造体の各繊維の隙間に溶融した熱可塑性樹脂を浸潤しつつ前記繊維構造体層に熱可塑性樹脂層を固着して形成する工程を備えた請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019083846A JP7340950B2 (ja) | 2019-04-25 | 2019-04-25 | 積層体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019083846A JP7340950B2 (ja) | 2019-04-25 | 2019-04-25 | 積層体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020179583A JP2020179583A (ja) | 2020-11-05 |
JP7340950B2 true JP7340950B2 (ja) | 2023-09-08 |
Family
ID=73023758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019083846A Active JP7340950B2 (ja) | 2019-04-25 | 2019-04-25 | 積層体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7340950B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004091960A (ja) | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Kuraray Co Ltd | スエード調人工皮革の製造方法 |
JP2004291637A (ja) | 2003-03-13 | 2004-10-21 | Toray Ind Inc | 合成樹脂成形物およびその製造方法 |
WO2015076204A1 (ja) | 2013-11-21 | 2015-05-28 | 東レ株式会社 | シート状物 |
JP2017065216A (ja) | 2015-10-02 | 2017-04-06 | 株式会社クラレ | 繊維構造体を含むインモールド材を表面に一体化させた積層成形体の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5842306B2 (ja) * | 1979-12-03 | 1983-09-19 | 旭化成株式会社 | 人工皮革 |
-
2019
- 2019-04-25 JP JP2019083846A patent/JP7340950B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004091960A (ja) | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Kuraray Co Ltd | スエード調人工皮革の製造方法 |
JP2004291637A (ja) | 2003-03-13 | 2004-10-21 | Toray Ind Inc | 合成樹脂成形物およびその製造方法 |
WO2015076204A1 (ja) | 2013-11-21 | 2015-05-28 | 東レ株式会社 | シート状物 |
JP2017065216A (ja) | 2015-10-02 | 2017-04-06 | 株式会社クラレ | 繊維構造体を含むインモールド材を表面に一体化させた積層成形体の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020179583A (ja) | 2020-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR0169993B1 (ko) | 열성형성 복합 쉬트 | |
US3705226A (en) | Artificial leather and a method of manufacturing the same | |
CN101970227B (zh) | 表皮整体发泡成型用的表皮材料 | |
KR20110038611A (ko) | 인공 피혁용 기재 및 그 제조 방법 | |
US10717397B2 (en) | Interior part and method for manufacturing the same | |
JP5905716B2 (ja) | 加飾成形用シート、加飾成形体、及び、加飾成形体の製造方法 | |
TWI447281B (zh) | 人造皮革用基材及其製法 | |
US11840053B2 (en) | Skin material and method for producing the same | |
KR101755837B1 (ko) | 통풍 시트용 인조가죽 원단 및 이의 제조방법 | |
JP5003028B2 (ja) | 発泡ウレタン補強材 | |
JP6625812B2 (ja) | 表皮材用布帛 | |
JP2017061051A (ja) | 可撓性加飾積層体、及び可撓性加飾積層体の製造方法 | |
JP7340950B2 (ja) | 積層体およびその製造方法 | |
US10676044B2 (en) | Interior part and method for manufacturing the same | |
KR20160038526A (ko) | 인공피혁의 제조방법 | |
KR20120033257A (ko) | 인공피혁 및 그 제조방법 | |
JP6231967B2 (ja) | 粒状綿複合シート | |
US20070193490A1 (en) | Complex matting with a layer of volumized fibers | |
JP2017008478A (ja) | 人工皮革用基材 | |
JP2009001945A (ja) | 皮革様シートおよびその製造方法 | |
JP2013047405A (ja) | 人工皮革用基材及びその製造方法 | |
JP3008414B2 (ja) | 立毛繊維シートおよびその製造方法 | |
KR20070063366A (ko) | 인공 스웨이드 제조방법 | |
CN212666879U (zh) | 多层材料 | |
JP2014189673A (ja) | 熱可塑性樹脂シート及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220331 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230125 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20230327 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230518 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230822 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230829 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7340950 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |