JP7340948B2 - 電子部品 - Google Patents

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本発明は、電子部品に関する。
特許文献1は、半導体基板と、半導体基板の上に形成された絶縁膜と、絶縁膜の上に形成されたポリシリコン抵抗層と、ポリシリコン抵抗層の上に形成された絶縁膜と、ポリシリコン抵抗層の上でポリシリコン抵抗層に接続された配線と、を含む、半導体装置を開示している。
特許文献2は、シリコン基板と、シリコン基板の上に形成されたLOCOS酸化膜と、LOCOS酸化膜の上に形成されたポリシリコン抵抗と、ポリシリコン抵抗の上でポリシリコン抵抗に接続された配線と、を含む、半導体装置を開示している。
特許文献3は、シリコン基板と、シリコン基板の上に形成された絶縁層と、絶縁層の上に形成されたポリシリコン抵抗素子と、ポリシリコン抵抗素子の上でポリシリコン抵抗素子に接続された配線と、を含む、半導体装置を開示している。
特開2009-038099号公報 特開2013-172000号公報 特開2015-012259号公報
ポリシリコンを含む抵抗層は、比較的大きい厚さおよび比較的大きい平面面積で形成される。ポリシリコンを含む抵抗層は、基板の主面に近接した領域に配置されるため、抵抗層に対するコンタクトは抵抗層の上に形成される。
一方、基板の主面の上に形成される多層配線構造では、複数の配線層が密に引き回され、かつ、平坦性が要求される。したがって、抵抗層の形成領域の観点および多層配線構造の平坦性の観点から、多層配線構造の内部にポリシリコンを含む抵抗層を組み込むことは好ましいとはいえない。
本発明の一実施形態は、抵抗層を多層配線構造に適切に組み込むことができる電子部品を提供する。
本発明の一実施形態は、下側絶縁層と、前記下側絶縁層の上に形成された上側絶縁層と、前記下側絶縁層に埋め込まれた第1ビア電極と、前記第1ビア電極から離間して前記下側絶縁層に埋め込まれた第2ビア電極と、金属薄膜からなり、前記下側絶縁層および前記上側絶縁層の間の領域に介在し、前記第1ビア電極および前記第2ビア電極に電気的に接続された抵抗層と、を含む、電子部品を提供する。
この電子部品によれば、抵抗層が金属薄膜からなる。金属薄膜によれば、抵抗層の厚さを低減しながら、抵抗層の平面面積を縮小できる。これにより、平坦性を確保しながら、下側絶縁層および上側絶縁層の間の領域に抵抗層を適切に介在させることができる。また、抵抗層に対するコンタクトを下側絶縁層に埋め込まれたビア電極によって形成できるから、抵抗層の上層における平坦性を適切に高めることができる。その結果、多層配線構造に抵抗層を適切に組み込むことができる電子部品を提供できる。
本発明の一実施形態は、下側絶縁層と、前記下側絶縁層の上に形成された上側絶縁層と、前記下側絶縁層に埋め込まれた第1ビア電極と、前記第1ビア電極から離間して前記下側絶縁層に埋め込まれた第2ビア電極と、前記上側絶縁層の上に形成された第1上側配線層と、前記第1上側配線層から離間して前記上側絶縁層の上に形成された第2上側配線層と、金属薄膜からなり、平面視において前記第1上側配線層および前記第2上側配線層の間の領域に位置するように前記下側絶縁層および前記上側絶縁層の間の領域に介在し、前記第1ビア電極および前記第2ビア電極に電気的に接続された抵抗層と、を含む、電子部品を提供する。
この電子部品によれば、抵抗層が金属薄膜からなる。金属薄膜によれば、抵抗層の厚さを低減しながら、抵抗層の平面面積を縮小できる。これにより、平坦性を確保しながら、下側絶縁層および上側絶縁層の間の領域に抵抗層を適切に介在させることができる。また、抵抗層に対するコンタクトを下側絶縁層に埋め込まれたビア電極によって形成できるから、抵抗層の上層における平坦性を適切に高めることができる。つまり、上側絶縁層の平坦性を適切に高めることができる。
これにより、平坦性が高められた上側絶縁層の上に第1上側配線層および第2上側配線層を適切に形成できる。その結果、多層配線構造に抵抗層を適切に組み込むことができる電子部品を提供できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子部品を示す模式的な平面図であって、第1形態例に係る抵抗層が組み込まれた形態を示す平面図である。 図2は、図1に示すII-II線に沿う断面図である。 図3は、図2に示す領域IIIの拡大図である。 図4は、図2に示す領域IVの拡大図である。 図5は、抵抗層の平面形状を説明するための平面図である。 図6は、抵抗層の温度特性を説明するためのグラフである。 図7Aは、第2形態例に係る抵抗層を示す平面図である。 図7Bは、第3形態例に係る抵抗層を示す平面図である。 図7Cは、第4形態例に係る抵抗層を示す平面図である。 図7Dは、第5形態例に係る抵抗層を示す平面図である。 図7Eは、第6形態例に係る抵抗層を示す平面図である。 図8Aは、図2に対応する部分の断面図であって、図1に示す電子部品の製造方法の一例を説明するための断面図である。 図8Bは、図8Aの後の工程を説明するための断面図である。 図8Cは、図8Bの後の工程を説明するための断面図である。 図8Dは、図8Cの後の工程を説明するための断面図である。 図8Eは、図8Dの後の工程を説明するための断面図である。 図8Fは、図8Eの後の工程を説明するための断面図である。 図8Gは、図8Fの後の工程を説明するための断面図である。 図8Hは、図8Gの後の工程を説明するための断面図である。 図8Iは、図8Hの後の工程を説明するための断面図である。 図8Jは、図8Iの後の工程を説明するための断面図である。 図8Kは、図8Jの後の工程を説明するための断面図である。 図8Lは、図8Kの後の工程を説明するための断面図である。 図8Mは、図8Lの後の工程を説明するための断面図である。 図8Nは、図8Mの後の工程を説明するための断面図である。 図8Oは、図8Nの後の工程を説明するための断面図である。 図8Pは、図8Oの後の工程を説明するための断面図である。 図8Qは、図8Pの後の工程を説明するための断面図である。 図8Rは、図8Qの後の工程を説明するための断面図である。 図8Sは、図8Rの後の工程を説明するための断面図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る電子部品を示す模式的な平面図であって、第1形態例に係る抵抗層が組み込まれた形態を示す平面図である。 図10は、本発明の第3実施形態に係る電子部品を示す模式的な断面図であって、第1形態例に係るヒューズ抵抗層が組み込まれた形態を示す断面図である。 図11は、図10に示す領域XIの拡大図である。 図12は、図10に示す領域XIIの拡大図である。 図13は、ヒューズ抵抗層の平面形状を示す平面図である。 図14Aは、第2形態例に係るヒューズ抵抗層を示す平面図である。 図14Bは、第3形態例に係るヒューズ抵抗層を示す平面図である。 図14Cは、第4形態例に係るヒューズ抵抗層を示す平面図である。 図15は、図10に示す電子部品の要部回路例である。 図16は、第1~第3実施形態に係る電子部品の第1形態例に係る電気的構造を示す回路図である。 図17は、第1~第3実施形態に係る電子部品の第2形態例に係る電気的構造を示す回路図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子部品1を示す模式的な平面図であって、第1形態例に係る抵抗層10が組み込まれた形態を示す平面図である。
電子部品1は、導体材料もしくは半導体材料、または、半導体材料の性質等を利用して形成される種々の機能デバイスを含む半導体装置である。電子部品1は、直方体形状に形成されたチップ状の半導体層2を含む。半導体層2は、一方側の第1主面3、他方側の第2主面4、ならびに、第1主面3および第2主面4を接続する側面5A,5B,5C,5Dを含む。
第1主面3は、デバイス形成面である。第1主面3および第2主面4は、それらの法線方向から見た平面視(以下、単に「平面視」という。)において四角形状(この形態では正方形状)に形成されている。
半導体層2は、半導体材料の一例としてのSi(シリコン)を含むSi半導体層であってもよい。Si半導体層は、Si半導体基板およびSiエピタキシャル層を含む積層構造を有していてもよい。Si半導体層は、Si半導体基板からなる単層構造を有していてもよい。
半導体層2は、半導体材料の一例としてのSiC(炭化シリコン)を含むSiC半導体層であってもよい。SiC半導体層は、SiC半導体基板およびSiCエピタキシャル層を含む積層構造を有していてもよい。SiC半導体層は、SiC半導体基板からなる単層構造を有していてもよい。
半導体層2は、半導体材料の一例としての化合物半導体材料を含む化合物半導体層であってもよい。化合物半導体層は、化合物半導体基板および化合物半導体エピタキシャル層を含む積層構造を有していてもよい。化合物半導体層は、化合物半導体基板からなる単層構造を有していてもよい。
化合物半導体材料は、III-V族化合物半導体材料であってもよい。半導体層2は、III-V族化合物半導体材料の一例としてのAlN(窒化アルミニウム)、InN(窒化インジウム)、GaN(窒化ガリウム)およびGaAs(ヒ化ガリウム)のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
半導体層2は、デバイス領域6および外側領域7を含む。デバイス領域6は、機能デバイスが形成された領域である。デバイス領域6は、半導体層2の側面5A~5Dから内方領域に間隔を空けて形成されている。デバイス領域6は、この形態では平面視においてL字形状に形成されている。デバイス領域6の平面形状は、任意であり、図1に示される平面形状に限定されない。
機能デバイスは、半導体層2に形成される。機能デバイスは、より具体的には、半導体層2の第1主面3および/または第1主面3の表層部を利用して形成されている。機能デバイスは、受動デバイス、半導体整流デバイスおよび半導体スイッチングデバイスのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。受動デバイスは、半導体受動デバイスを含んでいてもよい。
受動デバイス(半導体受動デバイス)は、抵抗、コンデンサおよびコイルのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。半導体整流デバイスは、pn接合ダイオード、ツェナーダイオード、ショットキーバリアダイオードおよびファーストリカバリーダイオードのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
半導体スイッチングデバイスは、BJT(Bipolar Junction Transistor)、MISFET(Metal Insulator Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Junction Transistor)、および、JFET(Junction Field Effect Transistor)のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
機能デバイスは、受動デバイス(半導体受動デバイス)、半導体整流デバイスおよび半導体スイッチングデバイスのうちの少なくとも2つが選択的に組み合わされた回路網を含んでいてもよい。回路網は、集積回路の一部または全部を形成していてもよい。
集積回路は、SSI(Small Scale Integration)、LSI(Large Scale Integration),MSI(Medium Scale Integration)、VLSI(Very Large Scale Integration)およびULSI(Ultra-Very Large Scale Integration)を含んでいてもよい。
外側領域7は、デバイス領域6の外側の領域である。外側領域7は、機能デバイスを含まない。外側領域7は、この形態では、半導体層2の側面5A~5Dおよびデバイス領域6の間の領域に区画されている。外側領域7は、この形態では平面視において四角形状に形成されている。
外側領域7の平面形状は、任意であり、図1に示される平面形状に限定されない。外側領域7の配置および平面形状は、任意であり、図1に示される配置および平面形状に限定されない。外側領域7は、平面視において第1主面3の中央部に形成されていてもよい。
外側領域7には、金属薄膜からなる抵抗層10を含む抵抗回路11が、半導体層2の第1主面3から間隔を空けて形成されている。つまり、抵抗回路11(抵抗層10)は、この形態では、平面視においてデバイス領域6を避けて形成されている。抵抗回路11(抵抗層10)は、機能デバイスに電気的に接続されている。
抵抗回路11(抵抗層10)を外側領域7に配置することにより、抵抗回路11がデバイス領域6に与える電気的な影響を抑制し、デバイス領域6が抵抗回路11に与える電気的な影響を抑制できる。一例として、デバイス領域6および抵抗回路11の間の寄生容量を抑制できる。つまり、ノイズの低減およびQ値の向上を図ることができる。
この形態では、抵抗回路11が1つの抵抗層10を含む例について説明するが、抵抗回路11は、複数(2つ以上)の抵抗層10を含んでいてもよい。以下、図1に加えて図2~図5を併せて参照して、抵抗層10(抵抗回路11)について具体的に説明する。
図2は、図1に示すII-II線に沿う断面図である。図3は、図2に示す領域IIIの拡大図である。図4は、図2に示す領域IVの拡大図である。図5は、抵抗層10の平面形状を説明するための平面図である。
図2~図4を参照して、デバイス領域6および外側領域7において、半導体層2の第1主面3の上には、多層配線構造12が形成されている。多層配線構造12は、複数の絶縁層が積層された積層構造を有し、複数の絶縁層内に選択的に形成された複数の配線層を含む。
多層配線構造12は、この形態では、半導体層2の第1主面3側からこの順に積層された第1絶縁層13、第2絶縁層14、第3絶縁層15(下側絶縁層)および第4絶縁層16(上側絶縁層)を含む。第1~第4絶縁層13~16に係る「第1」、「第2」、「第3」および「第4」の用語は、図中の絶縁層を識別するために付したものであり、順列を付することを意図しない。
多層配線構造12における絶縁層の積層数は任意であり、図2に示される積層数に限定されない。したがって、多層配線構造12は、4層未満の絶縁層を含んでいてもよいし、5層以上の絶縁層を含んでいてもよい。
第1~第4絶縁層13~16は、主面をそれぞれ有している。第1~第4絶縁層13~16の主面は、それぞれ平坦に形成されている。第1~第4絶縁層13~16の主面は、それぞれ半導体層2の第1主面3に平行に延びている。第1~第4絶縁層13~16の主面は、それぞれ研削面であってもよい。つまり、第1~第4絶縁層13~16の主面は、研削痕をそれぞれ有していてもよい。
第1~第4絶縁層13~16は、酸化シリコン膜および窒化シリコン膜を含む積層構造をそれぞれ有していてもよい。この場合、酸化シリコン膜の上に窒化シリコン膜が形成されていてもよいし、窒化シリコン膜の上に酸化シリコン膜が形成されていてもよい。
第1~第4絶縁層13~16は、酸化シリコン膜または窒化シリコン膜からなる単層構造をそれぞれ有していてもよい。第1~第4絶縁層13~16は、同一種からなる絶縁材料によって形成されていることが好ましい。第1~第4絶縁層13~16は、この形態では、酸化シリコン膜からなる単層構造をそれぞれ有している。
第1~第4絶縁層13~16の厚さTIは、それぞれ、100nm以上3500nm以下であってもよい。厚さTIは、それぞれ、100nm以上500nm以下、500nm以上1000nm以下、1000nm以上1500nm以下、1500nm以上2000nm以下、2000nm以上2500nm以下、2500nm以上3000nm以下、または、3000nm以上3500nm以下であってもよい。厚さTIは、それぞれ、100nm以上1500nm以下であることが好ましい。第1~第4絶縁層13~16の厚さTIは、互いに等しくてもよいし、互いに異なっていてもよい。
多層配線構造12は、この形態では、互いに異なる層に形成された接続回路形成層21および抵抗回路形成層22を含む。
接続回路形成層21は、半導体層2の第1主面3側に形成されている。接続回路形成層21は、第1絶縁層13および第2絶縁層14を含む。接続回路形成層21は、デバイス領域6(機能デバイス)および外側領域7(抵抗回路11)の電気的接続を1つの目的とした層である。接続回路形成層21の具体的な構造については、後述する。
抵抗回路形成層22は、接続回路形成層21の上に形成されている。抵抗回路形成層22は、第3絶縁層15および第4絶縁層16を含む。抵抗回路形成層22は、外側領域7における抵抗回路11(抵抗層10)の形成を1つの目的とした層である。
抵抗回路11は、第1ビア電極23および第2ビア電極24を含む。第1ビア電極23は、第3絶縁層15に埋め込まれ、第3絶縁層15の主面から露出している。第2ビア電極24は、第1ビア電極23から間隔を空けて第3絶縁層15に埋め込まれ、第3絶縁層15の主面から露出している。
第1ビア電極23は、この形態では平面視において円形状に形成されている。第1ビア電極23の平面形状は任意である。第1ビア電極23は、円形状に代えて、平面視において三角形状、四角形状もしくは六角形状等の多角形状、または、楕円形状に形成されていてもよい。
図3を参照して、第1ビア電極23は、第3絶縁層15の主面の法線方向に関して、一方側の第1端部23aおよび他方側の第2端部23bを含む。第1ビア電極23の第1端部23aは、第3絶縁層15の主面から露出している。第1ビア電極23の第2端部23bは、第3絶縁層15内に位置している。第1ビア電極23は、断面視において第1端部23aから第2端部23bに向けて幅が狭まる先細り形状に形成されている。
第1ビア電極23の第1端部23aは、この形態では、第3絶縁層15の主面から第4絶縁層16に向けて突出した第1突出部23cを含む。第1突出部23cは、第1ビア電極23の主面および側面によって形成されている。
第1ビア電極23は、本体層25およびバリア層26を含む積層構造を有している。本体層25は、第3絶縁層15に埋め込まれている。本体層25は、タングステン(W)または銅(Cu)を含んでいてもよい。本体層25は、この形態では、タングステン層27からなる単層構造を有している。
バリア層26は、第3絶縁層15および本体層25の間に介在されている。バリア層26は、この形態では、複数の電極層が積層された積層構造を有している。バリア層26は、この形態では、第3絶縁層15からこの順に形成されたTi層28およびTiN層29を含む。Ti層28は、第3絶縁層15に接している。TiN層29は、本体層25に接している。バリア層26は、Ti層28またはTiN層29からなる単層構造を有していてもよい。
第2ビア電極24は、この形態では平面視において円形状に形成されている。第2ビア電極24の平面形状は任意である。第2ビア電極24は、円形状に代えて、平面視において三角形状、四角形状もしくは六角形状等の多角形状、または、楕円形状に形成されていてもよい。
図4を参照して、第2ビア電極24は、第3絶縁層15の主面の法線方向に関して、一方側の第1端部24aおよび他方側の第2端部24bを含む。第2ビア電極24の第1端部24aは、第3絶縁層15の主面から露出している。第2ビア電極24の第2端部24bは、第3絶縁層15内に位置している。第2ビア電極24は、断面視において第1端部24aから第2端部24bに向けて幅が狭まる先細り形状に形成されている。
第2ビア電極24の第1端部24aは、この形態では、第3絶縁層15の主面から第4絶縁層16に向けて突出した第2突出部24cを含む。第2突出部24cは、第2ビア電極24の主面および側面によって形成されている。
第2ビア電極24は、本体層30およびバリア層31を含む積層構造を有している。本体層30は、第3絶縁層15に埋め込まれている。本体層30は、タングステン(W)または銅(Cu)を含んでいてもよい。本体層30は、この形態では、タングステン層32からなる単層構造を有している。
バリア層31は、第3絶縁層15および本体層30の間に介在されている。バリア層31は、この形態では、複数の電極層が積層された積層構造を有している。バリア層31は、この形態では、第3絶縁層15からこの順に形成されたTi層33およびTiN層34を含む。Ti層33は、第3絶縁層15に接している。TiN層34は、本体層30に接している。バリア層31は、Ti層33またはTiN層34からなる単層構造を有していてもよい。
抵抗層10は、CrSi(クロムシリコン合金)、TaN(窒化タンタル)およびTiN(窒化チタン)のうちの少なくとも1つを含む金属薄膜からなることが好ましい。抵抗層10は、CrSiを含むことが特に好ましい。抵抗層10は、CrSi膜、TaN膜またはTiN膜からなる単層構造を有していてもよい。抵抗層10は、任意の順で積層されたCrSi膜およびTaN膜を含む積層構造を有していてもよい。
抵抗層10は、任意の順で積層されたCrSi膜およびTiN膜を含む積層構造を有していてもよい。抵抗層10は、任意の順で積層されたTaN膜およびTiN膜を含む積層構造を有していてもよい。抵抗層10は、任意の順で積層されたCrSi膜、TaN膜およびTiN膜を含む積層構造を有していてもよい。抵抗層10は、この形態では、CrSi膜からなる単層構造を有している。
抵抗層10のシート抵抗値は、100Ω/□以上50000Ω/□以下であってもよい。抵抗層10のシート抵抗値は、100Ω/□以上5000Ω/□以下、5000Ω/□以上10000Ω/□以下、10000Ω/□以上15000Ω/□以下、15000Ω/□以上20000Ω/□以下、20000Ω/□以上25000Ω/□以下、25000Ω/□以上30000Ω/□以下、30000Ω/□以上35000Ω/□以下、35000Ω/□以上40000Ω/□以下、40000Ω/□以上45000Ω/□以下、または、45000Ω/□以上50000Ω/□以下であってもよい。
抵抗層10の総重量に対するCrの含有量は、5重量%以上50重量%以下であってもよい。Crの含有量は、5重量%以上10重量%以下、10重量%以上15重量%以下、15重量%以上20重量%以下、20重量%以上25重量%以下、25重量%以上30重量%以下、30重量%以上35重量%以下、35重量%以上40重量%以下、40重量%以上45重量%以下、または、45重量%以上50重量%以下であってもよい。
抵抗層10は、第3絶縁層15の厚さTI未満の厚さTR(TR<TI)を有している。第3絶縁層15の厚さTIに対する抵抗層10の厚さTRの比TR/TIは、0.001以上0.01以下であってもよい。比TR/TIは、0.001以上0.002以下、0.002以上0.004以下、0.004以上0.006以下、0.006以上0.008以下、または、0.008以上0.01以下であってもよい。
厚さTRは、0.1nm以上100nm以下であってもよい。厚さTRは、0.1nm以上10nm以下、10nm以上20nm以下、20nm以上30nm以下、30nm以上40nm以下、40nm以上50nm以下、50nm以上60nm以下、60nm以上70nm以下、70nm以上80nm以下、80nm以上90nm以下、また、90nm以上100nm以下であってもよい。厚さTRは、1nm以上20nm以下であることが好ましい。
抵抗層10は、第3絶縁層15および第4絶縁層16の間の領域に介在されている。抵抗層10は、より具体的には、第3絶縁層15の主面の上に膜状に形成されている。抵抗層10は、第3絶縁層15の主面を専有している。第3絶縁層15の主面の上には、デバイス領域6および外側領域7において抵抗層10以外の膜状または層状の配線は形成されていない。第3絶縁層15は、抵抗層10を形成するために設けられている。
抵抗層10を外側領域7に配置することにより、抵抗層10がデバイス領域6に与える電気的な影響を抑制し、デバイス領域6が抵抗層10に与える電気的な影響を抑制できる。一例として、デバイス領域6および抵抗層10の間の寄生容量を抑制できる。つまり、ノイズの低減およびQ値の向上を図ることができる。
図5を参照して、抵抗層10は、第1ビア電極23および第2ビア電極24に跨るように形成されている。これにより、抵抗層10は、第1ビア電極23および第2ビア電極24に電気的に接続されている。抵抗層10は、この形態では、平面視において四角形状(より具体的には長方形状)に形成されている。
抵抗層10は、一方側の第1端部10a、他方側の第2端部10b、ならびに、第1端部10aおよび第2端部10bを接続する接続部10cを含む。抵抗層10の第1端部10aは、第1ビア電極23を被覆している。第1端部10aは、より具体的には、第1ビア電極23の第1端部23a(第1突出部23c)を被覆している。第1端部10aは、第1ビア電極23の主面および側面に沿って膜状に形成されている。
抵抗層10の第2端部10bは、第2ビア電極24を被覆している。第2端部10bは、より具体的には、第2ビア電極24の第1端部24a(第2突出部24c)を被覆している。第2端部10bは、第2ビア電極24の主面および側面に沿って膜状に形成されている。
接続部10cは、第1端部10aおよび第2端部10bの間の領域を帯状に延びている。接続部10cは、第1端部10aおよび第2端部10bを結ぶ直線に沿って帯状に延びている。抵抗層10の第1端部10a、第2端部10bおよび接続部10cは、この形態では、一様な幅で形成されている。
図6は、抵抗層10の温度特性を説明するためのグラフである。図6のグラフにおいて、縦軸は抵抗値(Ω)を示し、横軸は温度(℃)を示している。図6には、第1線L1および第2線L2が示されている。第1線L1は、抵抗層10が、導電性ポリシリコンを含む場合の特性を示している。第2線L2は、抵抗層10が、CrSiを含む場合の特性を示している。
第1線L1を参照して、導電性ポリシリコンを含む抵抗層10の場合、温度上昇に伴ってシート抵抗値が単調に減少した。導電性ポリシリコンを含む抵抗層10は、温度上昇に対して比較的大きい変動率を有していることが分かった。これに対して、第2線L2を参照して、CrSiを含む金属薄膜からなる抵抗層10の場合、温度上昇に対するシート抵抗値の変動率が、第1線L1のシート抵抗値の変動率よりも小さいことが分かった。
つまり、CrSiは、ポリシリコンと比べて比較的小さい温度依存性を有し、かつ、ポリシリコンのシート抵抗よりも優れたシート抵抗値を有している。また、図示はしないが、CrSiは、ポリシリコンと比べて比較的小さい電圧依存性を有している。
したがって、CrSiを抵抗層10に採用することにより、抵抗層10の厚さを適切に低減しながら、抵抗層10の平面面積を適切に縮小できる。これにより、平坦性を確保しながら、第3絶縁層15および第4絶縁層16の間の領域に抵抗層10を適切に介在させることができる。
また、抵抗層10の平面面積を適切に縮小できるから、抵抗層10に対するデザインルールを緩和できる。すなわち、抵抗層10をデバイス領域6ではなく、外側領域7に適切に配置できる。よって、抵抗層10およびデバイス領域6の相互間における電気的影響を適切に抑制できる。抵抗層10が、CrSiに加えてまたはこれに代えてTaNおよび/またはTiNを含む場合であっても、上記と同様の効果を奏することができる。
抵抗層10は、種々の形態を取り得る。以下、図7A~図7Eを参照して、抵抗層10の他の形態例について説明する。
図7Aは、第2形態例に係る抵抗層10を示す平面図である。以下では、電子部品1に対して述べた構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図7Aを参照して、第2形態例に係る抵抗層10は、接続部10cに形成された1つの切欠部110を含む。切欠部110は、接続部10cが延びる方向に交差する方向に延びている。切欠部110は、この形態では、接続部10cが延びる方向に直交する方向に延びている。
切欠部110は、接続部10cの一部の領域がレーザ光照射法によって溶断されたレーザ光加工痕である。切欠部110によって、抵抗層10の電流経路が延びる。これにより、抵抗層10の抵抗値が高められている。抵抗層10の抵抗値は、切欠部110によって増加方向に調整可能である。
図7Bは、第3形態例に係る抵抗層10を示す平面図である。以下では、電子部品1に対して述べた構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図7Bを参照して、第3形態例に係る抵抗層10は、接続部10cに形成された複数の切欠部110を含む。複数の切欠部110は、接続部10cが延びる方向に交差する方向にそれぞれ延びている。複数の切欠部110は、この形態では、接続部10cが延びる方向に直交する方向にそれぞれ延びている。複数の切欠部110は、より具体的には、1つまたは複数(この形態では3つ)の第1切欠部110Aおよび1つまたは複数(この形態では4つ)の第2切欠部110Bを含む。
複数の第1切欠部110Aは、接続部10cにおいて長手方向に沿って延びる一方の辺に間隔を空けて形成されている。複数の第1切欠部110Aは、接続部10cが延びる方向に交差する方向にそれぞれ延びている。
複数の第2切欠部110Bは、接続部10cにおいて長手方向に沿って延びる他方の辺に間隔を空けて形成されている。複数の第2切欠部110Bは、接続部10cが延びる方向に交差する方向にそれぞれ延びている。
複数の第1切欠部110Aおよび複数の第2切欠部110Bは、この形態では、接続部10cが延びる方向に沿って交互に形成されている。これにより、抵抗層10は、平面視において全体として葛折り状に形成されている。
複数の第1切欠部110Aおよび複数の第2切欠部110Bは、それぞれ接続部10cの一部の領域がレーザ光照射法によって溶断されたレーザ光加工痕である。複数の第1切欠部110Aおよび複数の第2切欠部110Bによって、抵抗層10の電流経路が延びる。これにより、抵抗層10の抵抗値が高められている。抵抗層10の抵抗値は、複数の第1切欠部110Aおよび複数の第2切欠部110Bによって増加方向に調整可能である。
図7Cは、第4形態例に係る抵抗層10を示す平面図である。以下では、電子部品1に対して述べた構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図7Cを参照して、第4形態例に係る抵抗層10では、第1端部10a、第2端部10bおよび接続部10cが互いに異なる幅を有している。より具体的には、第1端部10aは、接続部10cとは異なる幅で形成されている。また、第2端部10bは、接続部10cとは異なる幅で形成されている。第2端部10bは、この形態では、第1端部10aと等しい幅で形成されている。第2端部10bは、第1端部10aとは異なる幅で形成されていてもよい。
第1端部10aは、この形態では、平面視において四角形状(この形態では正方形状)に形成されている。また、第2端部10bは、平面視において四角形状(この形態では正方形状)に形成されている。また、接続部10cは、第1端部10aの幅および第2端部10bの幅よりも狭い幅を有している。
図7Dは、第5形態例に係る抵抗層10を示す平面図である。以下では、電子部品1に対して述べた構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図7Dを参照して、第5形態例に係る抵抗層10では、第1端部10a、第2端部10bおよび接続部10cが互いに異なる幅を有する帯状に形成されている。より具体的には、第1端部10aは、接続部10cとは異なる幅で形成されている。また、第2端部10bは、接続部10cとは異なる幅で形成されている。第2端部10bは、この形態では、第1端部10aと等しい幅で形成されている。第2端部10bは、第1端部10aとは異なる幅で形成されていてもよい。
第1端部10aは、この形態では、平面視において四角形状(この形態では正方形状)に形成されている。また、第2端部10bは、平面視において四角形状(この形態では正方形状)に形成されている。また、接続部10cは、第1端部10aの幅および第2端部10bの幅よりも狭い幅を有している。接続部10cは、さらに、平面視において第1端部10aおよび第2端部10bの間の領域を葛折り状に延びている。
図7Eは、第6形態例に係る抵抗層10を示す平面図である。以下では、電子部品1に対して述べた構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図7Eを参照して、第6形態例に係る抵抗層10は、複数(2以上。この形態では4つ)の第1ビア電極23および複数(2以上。この形態では4つ)の第2ビア電極24に電気的に接続されている。
つまり、外側領域7には、複数(2以上。この形態では4つ)の第1ビア電極23および複数(2以上。この形態では4つ)の第2ビア電極24が形成されていてもよい。この場合、抵抗層10は、複数(2以上。この形態では4つ)の第1ビア電極23および複数(2以上。この形態では4つ)の第2ビア電極24を一括して被覆していてもよい。
第1ビア電極23の個数および第2ビア電極24の個数は、任意である。第1ビア電極23の個数および第2ビア電極24の個数は、互いに異なっていてもよい。第1ビア電極23の個数は、第2ビア電極24の個数以下であってもよい。第1ビア電極23の個数は、第2ビア電極24の個数以上であってもよい。
また、1つの第1ビア電極23が形成されている一方で、複数の第2ビア電極24が形成されていてもよい。複数の第1ビア電極23が形成されている一方で、1つの第2ビア電極24が形成されていてもよい。
第1形態例、第2形態例、第3形態例、第4形態例、第5形態例および第6形態例に係る抵抗層10の特徴は、それらの間で任意の態様および任意の形態で組み合わされることができる。第1~第6形態例に係る抵抗層10の特徴のうちの少なくとも2つの特徴が組み合わされた形態を有する抵抗層10が採用されてもよい。
たとえば、第6形態例に係る抵抗層10の特徴が、第1~第5形態例に係る抵抗層10に組み込まれてもよい。この場合、第1~第5形態例に係る第1端部10aは、複数の第1ビア電極23を一括して被覆する。また、第1~第5形態例に係る第2端部10bは、複数の第2ビア電極24を一括して被覆する。
図2~図4を再度参照して、抵抗回路11は、抵抗層10を保護する保護層40をさらに含む。保護層40は、第3絶縁層15および第4絶縁層16の間の領域に介在し、抵抗層10を被覆している。保護層40は、抵抗層10に沿って膜状に形成されている。
保護層40は、抵抗層10の平面形状に整合する平面形状を有している。保護層40は、抵抗層10の側面に連なる側面を有している。つまり、保護層40の側面は、抵抗層10の側面に面一に形成されている。
保護層40は、酸化シリコン膜および窒化シリコン膜を含む積層構造を有していてもよい。この場合、酸化シリコン膜の上に窒化シリコン膜が形成されていてもよいし、窒化シリコン膜の上に酸化シリコン膜が形成されていてもよい。保護層40は、酸化シリコン膜または窒化シリコン膜からなる単層構造を有していてもよい。保護層40は、この形態では、酸化シリコン膜からなる単層構造を有している。
保護層40の厚さは、1nm以上5μm以下であってもよい。保護層40の厚さは、1nm以上10nm以下、10nm以上50nm以下、50nm以上100nm以下、100nm以上200nm以下、200nm以上400nm以下、400nm以上600nm以下、600nm以上800nm以下、または、800nm以上1μm以下であってもよい。
保護層40の厚さは、1μm以上1.5μm以下、1.5μm以上2μm以下、2μm以上2.5μm以下、2.5μm以上3μm以下、3μm以上3.5μm以下、3.5μm以上4μm以下、4μm以上4.5μm以下、または、4.5μm以上5μm以下であってもよい。保護層40の厚さは、抵抗層10の厚さTR以上であることが好ましい。
抵抗回路11は、第1下側配線層41および第2下側配線層42をさらに含む。第1下側配線層41は、抵抗層10に対して第3絶縁層15側の領域に形成されている。第1下側配線層41は、より具体的には、接続回路形成層21(第2絶縁層14)の上に形成され、第3絶縁層15によって被覆されている。第1下側配線層41は、第3絶縁層15に埋め込まれている。第1下側配線層41は、第1ビア電極23を介して抵抗層10に電気的に接続されている。
第2下側配線層42は、抵抗層10に対して第3絶縁層15側の領域に形成されている。第2下側配線層42は、より具体的には、接続回路形成層21(第2絶縁層14)の上に形成され、第3絶縁層15によって被覆されている。第2下側配線層42は、第3絶縁層15に埋め込まれている。第2下側配線層42は、第1下側配線層41から間隔を空けて形成されている。第2下側配線層42は、第2ビア電極24を介して抵抗層10に電気的に接続されている。
これにより、抵抗層10は、第1下側配線層41および第2下側配線層42に直列接続されている。抵抗層10は、平面視において第1下側配線層41および第2下側配線層42を結ぶライン上に形成されている。抵抗層10は、この形態では、平面視において第1下側配線層41および第2下側配線層42の間の領域を直線状に延びている。
第1下側配線層41および第2下側配線層42は、第1厚さTL1をそれぞれ有している。第1厚さTL1は、100nm以上3000nm以下であってもよい。第1厚さTL1は、それぞれ、100nm以上500nm以下、500nm以上1000nm以下、1000nm以上1500nm以下、1500nm以上2000nm以下、2000nm以上2500nm以下、または、2500nm以上3000nm以下であってもよい。
第1厚さTL1は、100nm以上1500nm以下であることが好ましい。第1下側配線層41の第1厚さTL1および第2下側配線層42の第1厚さTL1は、互いに異なっていてもよい。第1下側配線層41の第1厚さTL1および第2下側配線層42の第1厚さTL1は、互いに等しいことが好ましい。
図3を参照して、第1下側配線層41は、一方側の第1端部41a、他方側の第2端部41b、ならびに、第1端部41aおよび第2端部41bを接続する接続部41cを含む。第1端部41aは、平面視において抵抗層10の第1端部10aに重なっている。第1端部41aは、第1ビア電極23を介して抵抗層10の第1端部10aに電気的に接続されている。
第2端部41bは、平面視において抵抗層10外の領域に位置している。第2端部41bは、この形態では、外側領域7に位置している。接続部41cは、平面視において第1端部41aおよび第2端部41bの間の領域を帯状に延びている。接続部41cは、この形態では、第1端部41aおよび第2端部41bを結ぶ直線に沿って帯状に延びている。
第1下側配線層41は、この形態では、複数の電極層が積層された積層構造を有している。第1下側配線層41は、接続回路形成層21(第2絶縁層14)の上からこの順に積層された第1バリア層43、本体層44および第2バリア層45を含む。
第1バリア層43は、この形態では、接続回路形成層21(第2絶縁層14)の上からこの順に積層されたTi層46およびTiN層47を含む積層構造を有している。第1バリア層43は、Ti層46またはTiN層47からなる単層構造を有していてもよい。
本体層44は、第1バリア層43の抵抗値および第2バリア層45の抵抗値未満の抵抗値を有している。本体層44は、第1バリア層43の厚さおよび第2バリア層45の厚さを超える厚さを有している。本体層44は、Al、Cu、AlSiCu合金、AlSi合金およびAlCu合金のうちの少なくとも一種を含んでいてもよい。本体層44は、この形態では、AlCu合金層48からなる単層構造を有している。
第2バリア層45は、この形態では、本体層44の上からこの順に積層されたTi層49およびTiN層50を含む積層構造を有している。第2バリア層45は、Ti層49またはTiN層50からなる単層構造を有していてもよい。
図4を参照して、第2下側配線層42は、一方側の第1端部42a、他方側の第2端部42b、ならびに、第1端部42aおよび第2端部42bを接続する接続部42cを含む。第1端部42aは、平面視において抵抗層10の第2端部10bに重なっている。第1端部42aは、第2ビア電極24を介して抵抗層10の第2端部10bに電気的に接続されている。
第2端部42bは、平面視において抵抗層10外の領域に位置している。第2端部42bは、この形態では、外側領域7に位置している。接続部42cは、平面視において第1端部42aおよび第2端部42bの間の領域を帯状に延びている。接続部42cは、この形態では、第1端部42aおよび第2端部42bを結ぶ直線に沿って帯状に延びている。
第2下側配線層42は、この形態では、複数の電極層が積層された積層構造を有している。第2下側配線層42は、接続回路形成層21(第2絶縁層14)の上からこの順に積層された第1バリア層53、本体層54および第2バリア層55を含む。
第1バリア層53は、この形態では、接続回路形成層21(第2絶縁層14)の上からこの順に積層されたTi層56およびTiN層57を含む積層構造を有している。第1バリア層53は、Ti層56またはTiN層57からなる単層構造を有していてもよい。
本体層54は、第1バリア層53の抵抗値および第2バリア層55の抵抗値未満の抵抗値を有している。本体層54は、第1バリア層53の厚さおよび第2バリア層55の厚さを超える厚さを有している。本体層54は、Al、Cu、AlSiCu合金、AlSi合金およびAlCu合金のうちの少なくとも一種を含んでいてもよい。本体層54は、この形態では、AlCu合金層58からなる単層構造を有している。
第2バリア層55は、この形態では、本体層54の上からこの順に積層されたTi層59およびTiN層60を含む積層構造を有している。第2バリア層55は、Ti層59またはTiN層60からなる単層構造を有していてもよい。
抵抗回路11は、第1上側配線層61および第2上側配線層62をさらに含む。第1上側配線層61は、第3絶縁層15の上に形成されている。第1上側配線層61は、多層配線構造12の最上配線層の1つを形成している。第1上側配線層61は、第1下側配線層41に電気的に接続されている。
第2上側配線層62は、第1上側配線層61から間隔を空けて第3絶縁層15の上に形成されている。第2上側配線層62は、多層配線構造12の最上配線層の1つを形成している。第2上側配線層62は、第2下側配線層42に電気的に接続されている。
これにより、抵抗層10は、第1下側配線層41を介して第1上側配線層61に電気的に接続されている。また、抵抗層10は、第2下側配線層42を介して第2上側配線層62に電気的に接続されている。抵抗層10は、第1下側配線層41および第2下側配線層42を介して第1上側配線層61および第2上側配線層62に直列接続されている。
第1上側配線層61は、平面視において抵抗層10から間隔を空けて形成されている。第1上側配線層61は、平面視において抵抗層10に重なっていない。抵抗層10の全体は、平面視において第1上側配線層61から露出している。
第2上側配線層62は、平面視において抵抗層10から間隔を空けて形成されている。第2上側配線層62は、平面視において抵抗層10に重なっていない。抵抗層10の全体は、平面視において第2上側配線層62から露出している。
つまり、抵抗層10は、平面視において第1上側配線層61および第2上側配線層62の間の領域に形成されている。これにより、抵抗層10および第1上側配線層61の間の領域において寄生容量を抑制できる。また、抵抗層10および第2上側配線層62の間の領域において寄生容量を抑制できる。
抵抗層10は、この形態では、平面視において第1上側配線層61および第2上側配線層62から間隔を空けて形成されている。これにより、抵抗層10および第1上側配線層61の間の領域において寄生容量を適切に抑制できる。
第1上側配線層61および第2上側配線層62は、第2厚さTL2をそれぞれ有している。第2厚さTL2は、第1厚さTL1以上(TL1≦TL2)である。第2厚さTL2は、より具体的には、第1厚さTL1を超えている(TL1<TL2)。
第2厚さTL2は、100nm以上15000nm以下であってもよい。第2厚さTL2は、100nm以上1500nm以下、1500nm以上3000nm以下、3000nm以上4500nm以下、4500nm以上6000nm以下、6000nm以上7500nm以下、7500nm以上9000nm以下、9000nm以上10500nm以下、10500nm以上12000nm以下、12000nm以上13500nm以下、また、13500nm以上15000nm以下であってもよい。
第1上側配線層61の第2厚さTL2および第2上側配線層62の第2厚さTL2は、互いに異なっていてもよい。第1上側配線層61の第2厚さTL2および第2上側配線層62の第2厚さTL2は、互いに等しいことが好ましい。
図3を参照して、第1上側配線層61は、一方側の第1端部61a、他方側の第2端部61b、ならびに、第1端部61aおよび第2端部61bを接続する接続部61cを含む。第1端部61aは、平面視において第1下側配線層41の第1端部41aに重なる領域に位置している。
第2端部61bは、平面視において抵抗層10外の領域に位置している。第2端部61bは、この形態では、平面視においてデバイス領域6に位置している。第2端部61bは、外側領域7に位置していてもよい。接続部61cは、平面視において第1端部61aおよび第2端部61bの間の領域を帯状に延びている。接続部61cは、この形態では、第1端部61aおよび第2端部61bを結ぶ直線に沿って帯状に延びている。
第1上側配線層61は、この形態では、複数の電極層が積層された積層構造を有している。第1上側配線層61は、接続回路形成層21(第2絶縁層14)の上からこの順に積層された第1バリア層63、本体層64および第2バリア層65を含む。
第1バリア層63は、この形態では、接続回路形成層21(第2絶縁層14)の上からこの順に積層されたTi層66およびTiN層67を含む積層構造を有している。第1バリア層63は、Ti層66またはTiN層67からなる単層構造を有していてもよい。
本体層64は、第1バリア層63の抵抗値および第2バリア層65の抵抗値未満の抵抗値を有している。本体層64は、第1バリア層63の厚さおよび第2バリア層65の厚さを超える厚さを有している。本体層64は、Al、Cu、AlSiCu合金、AlSi合金およびAlCu合金のうちの少なくとも一種を含んでいてもよい。本体層64は、この形態では、AlCu合金層68からなる単層構造を有している。
第2バリア層65は、この形態では、本体層64の上からこの順に積層されたTi層69およびTiN層70を含む積層構造を有している。第2バリア層65は、Ti層69またはTiN層70からなる単層構造を有していてもよい。
図4を参照して、第2上側配線層62は、一方側の第1端部62a、他方側の第2端部62b、ならびに、第1端部62aおよび第2端部62bを接続する接続部62cを含む。第1端部62aは、平面視において第2下側配線層42の第2端部42bに重なる領域に位置している。
第2端部62bは、平面視において抵抗層10外の領域に位置している。第2端部62bは、この形態では、平面視においてデバイス領域6に位置している。第2端部62bは、平面視において外側領域7に位置していてもよい。接続部62cは、平面視において第1端部62aおよび第2端部62bの間の領域を帯状に延びている。接続部62cは、この形態では、第1端部62aおよび第2端部62bを結ぶ直線に沿って帯状に延びている。
第2上側配線層62は、この形態では、複数の電極層が積層された積層構造を有している。第2上側配線層62は、接続回路形成層21(第2絶縁層14)の上からこの順に積層された第1バリア層73、本体層74および第2バリア層75を含む。
第1バリア層73は、この形態では、接続回路形成層21(第2絶縁層14)の上からこの順に積層されたTi層76およびTiN層77を含む積層構造を有している。第1バリア層73は、Ti層76またはTiN層77からなる単層構造を有していてもよい。
本体層74は、第1バリア層73の抵抗値および第2バリア層75の抵抗値未満の抵抗値を有している。本体層74は、第1バリア層73の厚さおよび第2バリア層75の厚さを超える厚さを有している。本体層74は、Al、Cu、AlSiCu合金、AlSi合金およびAlCu合金のうちの少なくとも一種を含んでいてもよい。本体層74は、この形態では、AlCu合金層78からなる単層構造を有している。
第2バリア層75は、この形態では、本体層74の上からこの順に積層されたTi層79およびTiN層80を含む積層構造を有している。第2バリア層75は、Ti層79またはTiN層80からなる単層構造を有していてもよい。
図1~図4を参照して、抵抗回路11は、第1ロングビア電極83および第2ロングビア電極84を含む。第1ロングビア電極83は、第1下側配線層41および第1上側配線層61に電気的に接続されている。第2ロングビア電極84は、第2下側配線層42および第2上側配線層62に電気的に接続されている。
これにより、抵抗層10は、第1ビア電極23、第1下側配線層41および第1ロングビア電極83を介して第1上側配線層61に電気的に接続されている。また、抵抗層10は、第2ビア電極24、第2下側配線層42および第2ロングビア電極84を介して第2上側配線層62に電気的に接続されている。
第1ロングビア電極83は、抵抗層10の側方に形成されている。第1ロングビア電極83は、この形態では、第1ビア電極23および第2ビア電極24を結ぶ直線上に位置している。
第2ロングビア電極84は、第1ロングビア電極83から間隔を空けて抵抗層10の側方に形成されている。第2ロングビア電極84は、この形態では、抵抗層10を挟んで第1ロングビア電極83に対向している。第2ロングビア電極84は、第1ビア電極23および第2ビア電極24を結ぶ直線上に位置している。
これにより、抵抗層10は、第1ロングビア電極83および第2ロングビア電極84を結ぶ直線上に位置している。抵抗層10は、第1ビア電極23、第2ビア電極24、第1ロングビア電極83および第2ロングビア電極84を結ぶ直線上に位置している。抵抗層10は、この形態では、第1ロングビア電極83および第2ロングビア電極84を結ぶ直線に沿って延びている。
第1ロングビア電極83は、この形態では平面視において円形状に形成されている。第1ロングビア電極83の平面形状は任意である。第1ロングビア電極83は、円形状に代えて、平面視において三角形状、四角形状もしくは六角形状等の多角形状、または、楕円形状に形成されていてもよい。
第1ロングビア電極83は、第3絶縁層15の主面の法線方向に抵抗層10を横切っている。第1ロングビア電極83は、第3絶縁層15および第4絶縁層16を貫通して第3絶縁層15および第4絶縁層16に埋め込まれ、第4絶縁層16の主面から露出している。
第1ロングビア電極83は、第3絶縁層15の主面の法線方向に関して、一方側の第1端部83aおよび他方側の第2端部83bを含む。第1端部83aは、第4絶縁層16の主面から露出している。第1端部83aは、第1上側配線層61の第1端部61aに電気的に接続されている。
第2端部83bは、第3絶縁層15内に位置している。第2端部83bは、第1下側配線層41の第2端部41bに電気的に接続されている。第1ロングビア電極83は、断面視において第1端部83aから第2端部83bに向けて幅が狭まる先細り形状に形成されている。
第1ロングビア電極83は、抵抗層10に対して第3絶縁層15側に位置する下側部分83c、および、抵抗層10に対して第4絶縁層16側に位置する上側部分83dを有している。第3絶縁層15の主面の法線方向に関して、上側部分83dの長さは、下側部分83cの長さ以上である。上側部分83dの長さは、より具体的には、下側部分83cの長さを超えている。
第1ロングビア電極83は、本体層85およびバリア層86を含む積層構造を有している。本体層85は、第3絶縁層15および第4絶縁層16に埋め込まれている。本体層85は、タングステン(W)または銅(Cu)を含んでいてもよい。第1ロングビア電極83は、この形態では、タングステン層87からなる単層構造を有している。
バリア層86は、本体層85および第3絶縁層15、ならびに、本体層85および第4絶縁層16の間に介在されている。バリア層86は、この形態では、複数の電極層が積層された積層構造を有している。バリア層86は、この形態では、第3絶縁層15からこの順に形成されたTi層88およびTiN層89を含む。
Ti層88は、第3絶縁層15および第4絶縁層16に接している。TiN層89は、本体層85に接している。バリア層86は、Ti層88またはTiN層89からなる単層構造を有していてもよい。
第2ロングビア電極84は、この形態では平面視において円形状に形成されている。第2ロングビア電極84の平面形状は任意である。第2ロングビア電極84は、円形状に代えて、平面視において三角形状、四角形状もしくは六角形状等の多角形状、または、楕円形状に形成されていてもよい。
第2ロングビア電極84は、第3絶縁層15の主面の法線方向に抵抗層10を横切っている。第2ロングビア電極84は、第3絶縁層15および第4絶縁層16を貫通して第3絶縁層15および第4絶縁層16に埋め込まれ、第4絶縁層16の主面から露出している。
第2ロングビア電極84は、第3絶縁層15の主面の法線方向に関して、一方側の第1端部84aおよび他方側の第2端部84bを含む。第1端部84aは、第4絶縁層16の主面から露出している。第1端部84aは、第2上側配線層62の第1端部62aに電気的に接続されている。
第2端部84bは、第3絶縁層15内に位置している。第2端部84bは、第2下側配線層42の第2端部42bに電気的に接続されている。第2ロングビア電極84は、断面視において第1端部84aから第2端部84bに向けて幅が狭まる先細り形状に形成されている。
第2ロングビア電極84は、抵抗層10に対して第3絶縁層15側に位置する下側部分84c、および、抵抗層10に対して第4絶縁層16側に位置する上側部分84dを有している。第3絶縁層15の主面の法線方向に関して、上側部分84dの長さは、下側部分84cの長さ以上である。上側部分84dの長さは、より具体的には、下側部分84cの長さを超えている。
第2ロングビア電極84は、本体層90およびバリア層91を含む積層構造を有している。本体層90は、第3絶縁層15および第4絶縁層16に埋め込まれている。本体層90は、タングステン(W)または銅(Cu)を含んでいてもよい。第2ロングビア電極84は、この形態では、タングステン層92からなる単層構造を有している。
バリア層91は、本体層90および第3絶縁層15、ならびに、本体層90および第4絶縁層16の間に介在されている。バリア層91は、この形態では、複数の電極層が積層された積層構造を有している。バリア層91は、この形態では、第3絶縁層15からこの順に形成されたTi層93およびTiN層94を含む。
Ti層93は、第3絶縁層15および第4絶縁層16に接している。TiN層94は、本体層90に接している。バリア層91は、Ti層93またはTiN層94からなる単層構造を有していてもよい。
図2を参照して、接続回路形成層21は、機能デバイスおよび抵抗層10を電気的に接続する配線95を含む。配線95は、第1絶縁層13および第2絶縁層14内に選択的に形成され、デバイス領域6から外側領域7に引き回されている。
配線95は、より具体的には、デバイス領域6において機能デバイスに電気的に接続された1つまたは複数の接続配線層96を含む。1つまたは複数の接続配線層96は、第1絶縁層13の上および第2絶縁層14の上のいずれか一方または双方に形成されている。図2では、2つの接続配線層96が第1絶縁層13の上に形成された例が示されている。
1つまたは複数の接続配線層96は、デバイス領域6から外側領域7に選択的に引き回されている。接続配線層96は、第1下側配線層41(第2下側配線層42)や第1上側配線層61(第2上側配線層62)と同様の積層構造を有している。接続配線層96についての具体的に説明は省略する。
配線95は、1つまたは複数の接続ビア電極97を含む。1つまたは複数の接続ビア電極97は、1つまたは複数の接続配線層96を任意の第1下側配線層41(第2下側配線層42)や任意の第1上側配線層61(第2上側配線層62)に接続する。
1つまたは複数の接続ビア電極97は、第1絶縁層13の上および第2絶縁層14の上のいずれか一方または双方に形成されている。図2では、2つの接続ビア電極97によって1つの接続配線層96が第1下側配線層41に接続された例が示されている。
接続ビア電極97は、第1ビア電極23(第2ビア電極24)や第1ロングビア電極83(第2ロングビア電極84)と同様の積層構造を有している。接続ビア電極97についての具体的に説明は省略する。
第1上側配線層61の第2端部61bは、接続ビア電極97を介して任意の接続配線層96に接続されていてもよい。第2上側配線層62の第2端部62bは、接続ビア電極97を介して任意の接続配線層96に接続されていてもよい。
図2を参照して、多層配線構造12の上には最上絶縁層101が形成されている。最上絶縁層101は、第1上側配線層61および第2上側配線層62を選択的に被覆している。最上絶縁層101は、平面視において第1上側配線層61および第1ロングビア電極83の接続部を被覆している。最上絶縁層101は、平面視において第2上側配線層62および第2ロングビア電極84の接続部を被覆している。
外側領域7において最上絶縁層101には、第1パッド開口102および第2パッド開口103が形成されている。第1パッド開口102は、第1上側配線層61の一部の領域を第1パッド領域104として露出させている。第1パッド開口102は、より具体的には、第1上側配線層61において第1上側配線層61および第1ロングビア電極83の接続部以外の領域を第1パッド領域104として露出させている。
第2パッド開口103は、第2上側配線層62の一部の領域を第2パッド領域105として露出させている。第2パッド開口103は、より具体的には、第2上側配線層62において第2上側配線層62および第2ロングビア電極84の接続部以外の領域を第2パッド領域105として露出させている。
最上絶縁層101は、この形態では、パッシベーション層106および樹脂層107を含む積層構造を有している。図1では、明瞭化のため、樹脂層107がハッチングによって示されている。
パッシベーション層106は、酸化シリコン膜および窒化シリコン膜を含む積層構造を有していてもよい。この場合、酸化シリコン膜の上に窒化シリコン膜が形成されていてもよいし、窒化シリコン膜の上に酸化シリコン膜が形成されていてもよい。
パッシベーション層106は、酸化シリコン膜または窒化シリコン膜からなる単層構造を有していてもよい。パッシベーション層106は、多層配線構造12とは異なる種からなる絶縁材料によって形成されていることが好ましい。パッシベーション層106は、この形態では、窒化シリコン膜からなる単層構造を有している。
樹脂層107は、感光性樹脂を含んでいてもよい。感光性樹脂は、ポジティブタイプまたはネガティブタイプであってもよい。樹脂層107は、この形態では、ネガティブタイプの感光性樹脂の一例としてのポリイミドを含む。樹脂層107は、ポジティブタイプの感光性樹脂の一例としてのポリベンゾオキサゾールを含んでいてもよい。
以上、電子部品1によれば、抵抗層10が金属薄膜からなるので、抵抗層10を多層配線構造12に適切に組み込むことができる。すなわち、抵抗層10の金属材料として採用されるCrSi、TaNおよびTiNは、比較的小さい温度依存性および電圧依存性を有しており、ポリシリコンのシート抵抗よりも優れたシート抵抗値を有している。
したがって、CrSi、TaNおよびTiNのうちの少なくとも1つを含む金属薄膜を抵抗層10に採用することにより、抵抗層10の厚さを適切に低減しながら、抵抗層10の平面面積を適切に縮小できる。
これにより、平坦性を確保しながら、第3絶縁層15および第4絶縁層16の間の領域に抵抗層10を適切に介在させることができる。また、抵抗層10に対するコンタクトを第3絶縁層15に埋め込まれた第1ビア電極23および第2ビア電極24によって形成できるから、抵抗層10の上層における平坦性を適切に高めることができる。つまり、第4絶縁層16の平坦性を適切に高めることができる。
これにより、平坦性が高められた第4絶縁層16の上に第1上側配線層61および第2上側配線層62を適切に形成できる。その結果、多層配線構造12に抵抗層10を適切に組み込むことができる電子部品1を提供できる。
図8A~図8Sは、図1に示す電子部品1の製造方法の一例を説明するための断面図である。図8A~図8Sは、図2に対応する部分の断面図である。
図8Aを参照して、電子部品1を製造するにあたり、まず、デバイス領域6および外側領域7が形成された半導体層2が用意される。次に、半導体層2の第1主面3の上に、多層配線構造12のうちの接続回路形成層21が形成される。
接続回路形成層21は、第1絶縁層13、第2絶縁層14、1つまたは複数の接続配線層96、および、1つまたは複数の接続ビア電極97を含む。接続回路形成層21の形成工程についての説明は省略する。
次に、図8Bを参照して、第1下側配線層41および第2下側配線層42のベースとなる第1ベース配線層111が、接続回路形成層21の上に形成される。第1ベース配線層111の形成工程は、接続回路形成層21の上からこの順に第1バリア層112、本体層113および第2バリア層114を形成する工程を含む。
第1バリア層112の形成工程は、接続回路形成層21の上からこの順にTi層およびTiN層をこの順に形成する工程を含む。Ti層およびTiN層は、スパッタ法によってそれぞれ形成されてもよい。本体層113の形成工程は、第1バリア層112の上にAlCu合金層を形成する工程を含む。AlCu合金層は、スパッタ法によって形成されてもよい。
第2バリア層114の形成工程は、本体層113の上からこの順にTi層およびTiN層をこの順に形成する工程を含む。Ti層およびTiN層は、スパッタ法によってそれぞれ形成されてもよい。
次に、図8Cを参照して、所定パターンを有するマスク115が、第1ベース配線層111の上に形成される。マスク115は、第1ベース配線層111における第1下側配線層41および第2下側配線層42を形成すべき領域を被覆し、それ以外の領域を露出させる開口116を有している。
次に、第1ベース配線層111の不要な部分が、マスク115を介するエッチング法によって除去される。これにより、第1ベース配線層111が、第1下側配線層41および第2下側配線層42に分割される。マスク115は、その後、除去される。
次に、図8Dを参照して、第1下側配線層41および第2下側配線層42を被覆する第3絶縁層15が、接続回路形成層21の上に形成される。第3絶縁層15は、CVD(Chemical Vapor Deposition)法によって形成されてもよい。
次に、図8Eを参照して、第1下側配線層41を露出させる第1ビアホール117および第2下側配線層42を露出させる第2ビアホール118が、第3絶縁層15に形成される。
この工程では、まず、所定パターンを有するマスク119が、第3絶縁層15の上に形成される。マスク119は、第3絶縁層15において第1ビアホール117および第2ビアホール118を形成すべき領域を露出させる複数の開口120を有している。
次に、第3絶縁層15の不要な部分が、マスク119を介するエッチング法によって除去される。これにより、第1ビアホール117および第2ビアホール118が第3絶縁層15に形成される。マスク119は、その後、除去される。
次に、図8Fを参照して、第1ビア電極23および第2ビア電極24のベースとなるベース電極層121が、第3絶縁層15の上に形成される。ベース電極層121の形成工程は、第3絶縁層15の上からこの順にバリア層122および本体層123を形成する工程を含む。
バリア層122の形成工程は、第3絶縁層15の上からこの順にTi層およびTiN層を形成する工程を含む。Ti層およびTiN層は、スパッタ法によってそれぞれ形成されてもよい。本体層123の形成工程は、バリア層122の上にタングステン層を形成する工程を含む。タングステン層は、CVD法によって形成されてもよい。
次に、図8Gを参照して、ベース電極層121の除去工程が実施される。ベース電極層121は、第3絶縁層15が露出するまで除去される。ベース電極層121の除去工程は、研削によってベース電極層121を除去する工程を含んでいてもよい。
ベース電極層121の研削工程は、この形態では、研磨剤(砥粒)を用いたCMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって実施される。ベース電極層121の研削工程は、第3絶縁層15の主面の平坦化工程を含んでいてもよい。これにより、第1ビア電極23が、第1ビアホール117内に形成される。また、第2ビア電極24が、第2ビアホール118内に形成される。
次に、図8Hを参照して、第3絶縁層15の主面に付着した研磨剤(砥粒)が、薬液を用いた洗浄によって除去される。この工程では、研磨剤(砥粒)と共に第3絶縁層15の一部が薬液によって除去される。
これにより、第1ビア電極23の一部が、第3絶縁層15から突出する第1突出部23cとして形成される。また、第2ビア電極24の一部が、第3絶縁層15から突出する第2突出部24cとして形成される。
次に、図8Iを参照して、抵抗層10のベースとなるベース抵抗層124が、第3絶縁層15の主面の上に形成される。ベース抵抗層124は、CrSiを含む。ベース抵抗層124は、スパッタ法によって形成されてもよい。
次に、保護層40のベースとなるベース保護層125が、ベース抵抗層124の上に形成される。ベース保護層125は、酸化シリコンを含む。ベース保護層125は、CVD法によって形成されてもよい。
次に、ベース抵抗層124(CrSi)が結晶化される。ベース抵抗層124の結晶化工程は、ベース抵抗層124(CrSi)が結晶化する温度および時間でアニール処理する工程を含む。ベース抵抗層124は、400°以上600°以下の温度で、60分以上120分以下の間、加熱されてもよい。ベース抵抗層124の結晶化工程は、ベース抵抗層124の形成工程後、保護層40の形成工程に先立って実施されてもよい。
次に、図8Jを参照して、所定パターンを有するマスク126が、ベース保護層125の上に形成される。マスク126は、ベース保護層125において保護層40を形成すべき領域を被覆し、それ以外の領域を露出させる開口127を有している。
次に、ベース保護層125の不要な部分が、マスク126を介するエッチング法によって除去される。これにより、保護層40が形成される。
次に、ベース抵抗層124の不要な部分が、マスク126および保護層40をマスクとするエッチング法によって除去される。これにより、抵抗層10が形成される。マスク126は、その後、除去される。マスク126は、保護層40の形成工程後、抵抗層10の形成工程に先立って除去されてもよい。
次に、図8Kを参照して、保護層40および抵抗層10を被覆する第4絶縁層16が、第3絶縁層15の上に形成される。第4絶縁層16は、CVD法によって形成されてもよい。
次に、図8Lを参照して、第1下側配線層41を露出させる第1ビアホール128および第2下側配線層42を露出させる第2ビアホール129が、第3絶縁層15および第4絶縁層16に形成される。
この工程は、まず、所定パターンを有するマスク130が、第4絶縁層16の上に形成される。マスク130は、第4絶縁層16において第1ビアホール128および第2ビアホール129を形成すべき領域を露出させる複数の開口131を有している。
次に、第3絶縁層15および第4絶縁層16の不要な部分が、マスク130を介するエッチング法によって除去される。これにより、第1ビアホール128および第2ビアホール129が第3絶縁層15および第4絶縁層16に形成される。マスク130は、その後、除去される。
次に、図8Mを参照して、第1ロングビア電極83および第2ロングビア電極84のベースとなるベース電極層132が、第4絶縁層16の上に形成される。ベース電極層132の形成工程は、第4絶縁層16の上からこの順にバリア層133および本体層134を形成する工程を含む。
バリア層133の形成工程は、第4絶縁層16の上からこの順にTi層およびTiN層を形成する工程を含む。Ti層およびTiN層は、スパッタ法によってそれぞれ形成されてもよい。本体層134の形成工程は、バリア層133の上にタングステン層を形成する工程を含む。タングステン層は、CVD法によって形成されてもよい。
次に、図8Nを参照して、ベース電極層132の除去工程が実施される。ベース電極層132は、第4絶縁層16が露出するまで除去される。ベース電極層132の除去工程は、研削によってベース電極層132を除去する工程を含んでいてもよい。
ベース電極層132の研削工程は、この形態では、研磨剤(砥粒)を用いたCMP法によって実施される。ベース電極層132の研削工程は、第4絶縁層16の主面の平坦化工程を含んでいてもよい。これにより、第1ロングビア電極83および第2ロングビア電極84が、第1ビアホール128内および第2ビアホール129内にそれぞれ形成される。
ベース電極層132の研削工程の後、第4絶縁層16の主面に付着した研磨剤(砥粒)が、薬液を用いた洗浄によって除去されてもよい。第4絶縁層16の一部は、薬液によって研磨剤(砥粒)と共に除去されてもよい。この場合、第1ロングビア電極83の一部は、第4絶縁層16から突出する突出部として形成されてもよい。また、第2ロングビア電極84の一部は、第4絶縁層16から突出する突出部として形成されてもよい。
次に、図8Oを参照して、第1上側配線層61および第2上側配線層62のベースとなる第2ベース配線層135が、第4絶縁層16の上に形成される。第2ベース配線層135の形成工程は、第4絶縁層16の上からこの順に第1バリア層136、本体層137および第2バリア層138を形成する工程を含む。
第1バリア層136の形成工程は、第4絶縁層16の上からこの順にTi層およびTiN層をこの順に形成する工程を含む。Ti層およびTiN層は、スパッタ法によってそれぞれ形成されてもよい。本体層137の形成工程は、第1バリア層136の上にAlCu合金層を形成する工程を含む。AlCu合金層は、スパッタ法によって形成されてもよい。
第2バリア層138の形成工程は、本体層137の上からこの順にTi層およびTiN層をこの順に形成する工程を含む。Ti層およびTiN層は、スパッタ法によってそれぞれ形成されてもよい。
次に、図8Pを参照して、所定パターンを有するマスク139が、第2ベース配線層135の上に形成される。マスク139は、外側領域7において第2ベース配線層135における第1上側配線層61および第2上側配線層62を形成すべき領域を被覆し、それ以外の領域を露出させる開口140を有している。
次に、第2ベース配線層135の不要な部分が、マスク139を介するエッチング法によって除去される。これにより、第2ベース配線層135が、第1上側配線層61および第2上側配線層62に分割される。また、これにより、接続回路形成層21および抵抗回路形成層22を含む多層配線構造12が、半導体層2の第1主面3の上に形成される。マスク139は、その後、除去される。
次に、図8Qを参照して、パッシベーション層106が、多層配線構造12の上に形成される。パッシベーション層106は、窒化シリコンを含む。パッシベーション層106は、CVD法によって形成されてもよい。
次に、樹脂層107が、パッシベーション層106の上に塗布される。樹脂層107は、ネガティブタイプの感光性樹脂の一例としてのポリイミドを含んでいてもよい。
次に、図8Rを参照して、樹脂層107が、選択的に露光された後、現像される。これにより、第1パッド開口102および第2パッド開口103のベースとなる複数の開口141が、樹脂層107に形成される。
次に、図8Sを参照して、パッシベーション層106の不要な部分が、樹脂層107を介するエッチング法によって除去される。これにより、第1上側配線層61および第2上側配線層62をそれぞれ露出させる第1パッド開口102および第2パッド開口103が形成される。以上を含む工程を経て、電子部品1が製造される。
図9は、本発明の第2実施形態に係る電子部品151を示す模式的な平面図であって、第1形態例に係る抵抗層10が組み込まれた形態を示す平面図である。以下では、電子部品1に対して述べた構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
電子部品1は、外側領域7に形成された1つの抵抗回路11(抵抗層10)を含む。これに対して、図9を参照して、電子部品151は、外側領域7に形成された複数(2以上。この形態では4つ)の抵抗回路11(抵抗層10)を含む。抵抗回路11(抵抗層10)の個数は任意であり、機能デバイスの形態に応じて5つ以上形成されていてもよい。
複数の抵抗回路11(抵抗層10)は、それぞれ、接続回路形成層21を介してデバイス領域6(機能デバイス)に電気的に接続されている。複数の抵抗回路11(抵抗層10)は、それぞれ独立してデバイス領域6に電気的に接続されていてもよい。複数の抵抗回路11(抵抗層10)のうちの少なくとも2つは互いに並列または直列に接続されていてもよい。
この形態では、複数の抵抗回路11が第1形態例に係る抵抗層10をそれぞれ含む。しかし、複数の抵抗回路11は、第1~第6形態例に係る抵抗層10のいずれか1つをそれぞれ含んでいてもよい。
複数の抵抗回路11のうちの少なくとも2つは、同一形態例に係る抵抗層10を含んでいてもよい。複数の抵抗回路11は、異なる形態例に係る抵抗層10を含んでいてもよい。複数の抵抗回路11は、第1~第6形態例に係る抵抗層10の特徴のうちの少なくとも2つの特徴が組み合わされた形態を有する抵抗層10を含んでいてもよい。
以上、電子部品151によっても、電子部品1に対して述べた効果と同様の効果を奏することができる。
図10は、本発明の第3実施形態に係る電子部品161を示す模式的な断面図であって、第1形態例に係るヒューズ抵抗層162が組み込まれた形態を示す断面図である。図11は、図10に示す領域XIの拡大図である。図12は、図10に示す領域XIIの拡大図である。以下では、電子部品1に対して述べた構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図10~図12を参照して、電子部品161に係る抵抗回路11は、金属薄膜からなるヒューズ抵抗層162(抵抗層)を含む。ヒューズ抵抗層162は、所定の電圧(電流)によって溶融し、電流経路を開放する。ヒューズ抵抗層162は、抵抗層10の形成工程(図8J参照)においてマスク126のレイアウトを変更することによって形成される。
ヒューズ抵抗層162は、CrSi(クロムシリコン合金)、TaN(窒化タンタル)およびTiN(窒化チタン)のうちの少なくとも1つを含む金属薄膜からなることが好ましい。金属薄膜は、CrSiを含むことが特に好ましい。ヒューズ抵抗層162は、CrSi膜、TaN膜またはTiN膜からなる単層構造を有していてもよい。ヒューズ抵抗層162は、任意の順で積層されたCrSi膜およびTaN膜を含む積層構造を有していてもよい。
ヒューズ抵抗層162は、任意の順で積層されたCrSi膜およびTiN膜を含む積層構造を有していてもよい。ヒューズ抵抗層162は、任意の順で積層されたTaN膜およびTiN膜を含む積層構造を有していてもよい。ヒューズ抵抗層162は、任意の順で積層されたCrSi膜、TaN膜およびTiN膜を含む積層構造を有していてもよい。ヒューズ抵抗層162は、この形態では、CrSi膜からなる単層構造を有している。
CrSiをヒューズ抵抗層162に採用することにより、ヒューズ抵抗層162の厚さを適切に低減しながら、ヒューズ抵抗層162の平面面積を適切に縮小できる。これにより、平坦性を確保しながら、多層配線構造12内にヒューズ抵抗層162を適切に介在させることができる。
また、ヒューズ抵抗層162の平面面積を適切に縮小できるから、ヒューズ抵抗層162に対するデザインルールを緩和できる。すなわち、ヒューズ抵抗層162をデバイス領域6ではなく、外側領域7に適切に配置できる。よって、ヒューズ抵抗層162およびデバイス領域6の相互間における電気的影響を適切に抑制できる。ヒューズ抵抗層162が、CrSiに加えてまたはこれに代えてTaNおよび/またはTiNを含む場合であっても、上記と同様の効果を奏することができる。
また、金属薄膜からなるヒューズ抵抗層162によれば、ポリシリコン等に比べて薄いため、溶断に起因する周囲のダメージを抑制できる。ヒューズ抵抗層162は、電子回路の抵抗値調整用のトリミングデバイス、または、電子回路を過電圧(過電流)から保護する保護デバイスとして利用される。ヒューズ抵抗層162は、この形態では、電子回路の抵抗値調整用のトリミングデバイスである。
ヒューズ抵抗層162が抵抗値調整に利用される場合、ヒューズ抵抗層162の切断工程は、ウエハ試験時やパッケージング工程後において実施できる。また、レーザ照射法を実施することなく抵抗値を調整できるから、工数を削減できる。
ヒューズ抵抗層162のシート抵抗値は、100Ω/□以上50000Ω/□以下であってもよい。ヒューズ抵抗層162のシート抵抗値は、100Ω/□以上5000Ω/□以下、5000Ω/□以上10000Ω/□以下、10000Ω/□以上15000Ω/□以下、15000Ω/□以上20000Ω/□以下、20000Ω/□以上25000Ω/□以下、25000Ω/□以上30000Ω/□以下、30000Ω/□以上35000Ω/□以下、35000Ω/□以上40000Ω/□以下、40000Ω/□以上45000Ω/□以下、または、45000Ω/□以上50000Ω/□以下であってもよい。
ヒューズ抵抗層162の総重量に対するCrの含有量は、5重量%以上50重量%以下であってもよい。Crの含有量は、5重量%以上10重量%以下、10重量%以上15重量%以下、15重量%以上20重量%以下、20重量%以上25重量%以下、25重量%以上30重量%以下、30重量%以上35重量%以下、35重量%以上40重量%以下、40重量%以上45重量%以下、または、45重量%以上50重量%以下であってもよい。
ヒューズ抵抗層162は、第3絶縁層15の厚さTI未満の厚さTR(TR<TI)を有している。第3絶縁層15の厚さTIに対するヒューズ抵抗層162の厚さTRの比TR/TIは、0.001以上0.01以下であってもよい。比TR/TIは、0.001以上0.002以下、0.002以上0.004以下、0.004以上0.006以下、0.006以上0.008以下、または、0.008以上0.01以下であってもよい。
厚さTRは、0.1nm以上100nm以下であってもよい。厚さTRは、0.1nm以上10nm以下、10nm以上20nm以下、20nm以上30nm以下、30nm以上40nm以下、40nm以上50nm以下、50nm以上60nm以下、60nm以上70nm以下、70nm以上80nm以下、80nm以上90nm以下、また、90nm以上100nm以下であってもよい。厚さTRは、1nm以上20nm以下であることが好ましい。
ヒューズ抵抗層162は、この形態では、抵抗層10と同様の態様で、多層配線構造12において外側領域7に位置する部分に形成されている。ヒューズ抵抗層162を外側領域7に配置することにより、ヒューズ抵抗層162がデバイス領域6に与える電気的な影響を抑制し、デバイス領域6がヒューズ抵抗層162に与える電気的な影響を抑制できる。一例として、デバイス領域6およびヒューズ抵抗層162の間の寄生容量を抑制できる。つまり、ノイズの低減およびQ値の向上を図ることができる。
ヒューズ抵抗層162は、より具体的には、外側領域7において第3絶縁層15および第4絶縁層16の間の領域に介在されている。ヒューズ抵抗層162は、第3絶縁層15の主面の上に膜状に形成されている。第3絶縁層15の主面の上には、前述の抵抗層10が形成されていてもよい。この場合、第3絶縁層15は、抵抗層10およびヒューズ抵抗層162によって専有されていることが好ましい。ヒューズ抵抗層162は、抵抗層10に直接接続されていてもよいし、配線を介して抵抗層10に電気的に接続されていてもよい。
ヒューズ抵抗層162は、第1ビア電極23および第2ビア電極24に跨るように形成されている。これにより、ヒューズ抵抗層162は、第1ビア電極23および第2ビア電極24に電気的に接続されている。
ヒューズ抵抗層162は、第1ビア電極23、第1下側配線層41および第1ロングビア電極83を介して第1上側配線層61に電気的に接続されている。また、ヒューズ抵抗層162は、第2ビア電極24、第2下側配線層42および第2ロングビア電極84を介して第2上側配線層62に電気的に接続されている。
ヒューズ抵抗層162は、第1ロングビア電極83および第2ロングビア電極84を結ぶ直線上に位置している。ヒューズ抵抗層162は、第1ビア電極23、第2ビア電極24、第1ロングビア電極83および第2ロングビア電極84を結ぶ直線上に位置している。ヒューズ抵抗層162は、この形態では、第1ロングビア電極83および第2ロングビア電極84を結ぶ直線に沿って延びている。
図13は、ヒューズ抵抗層162の平面形状を示す平面図である。図13を参照して、ヒューズ抵抗層162は、第1方向Xに沿って帯状に延びている。ヒューズ抵抗層162は、一方側の第1端部162a、他方側の第2端部162b、ならびに、第1端部162aおよび第2端部162bを接続する可溶部162cを含む。
ヒューズ抵抗層162は、この形態では、第1端部162aおよび可溶部162cの間に介在する第1狭窄部162d、ならびに、第2端部162bおよび可溶部162cの間に介在する第2狭窄部162eを含む。
第1端部162aは、第1ビア電極23を被覆している。第1端部162aは、より具体的には、第1ビア電極23の第1端部23a(第1突出部23c)を被覆している。第1端部162aは、第1ビア電極23の主面および側面に沿って膜状に形成されている。
第1端部162aは、平面視において四角形状に形成されている。第1端部162aの平面形状は任意である。第1端部162aは、平面視において四角形状以外の多角形状、円形状または楕円形状に形成されていてもよい。第1端部162aは、第1方向Xに直交する第2方向Yに関して、第1幅W1を有している。
第2端部162bは、第2ビア電極24を被覆している。第2端部162bは、より具体的には、第2ビア電極24の第1端部24a(第2突出部24c)を被覆している。第2端部162bは、第2ビア電極24の主面および側面に沿って膜状に形成されている。
第2端部162bは、平面視において四角形状に形成されている。第2端部162bの平面形状は任意である。第2端部162bは、平面視において四角形状以外の多角形状、円形状または楕円形状に形成されていてもよい。第2端部162bは、第2方向Yに関して、第2幅W2を有している。
可溶部162cは、第1端部162aおよび第2端部162bの間の領域を帯状に延びている。可溶部162cは、第1端部162aおよび第2端部162bを結ぶ直線に沿って帯状に延びている。可溶部162cは、第2方向Yに関して、第1幅W1未満の第3幅W3を有している。可溶部162cの第3幅W3は、第2幅W2未満である。
第1狭窄部162dは、平面視において第1端部162aから可溶部162cに向けて先細り形状に形成されている。第1狭窄部162dは、第1端部162aから可溶部162cに向かう電流経路を狭める。
第2狭窄部162eは、平面視において第2端部162bから可溶部162cに向けて先細り形状に形成されている。第2狭窄部162eは、第2端部162bから可溶部162cに向かう電流経路を狭める。
第1端部162aおよび第2端部162bの間に所定の電圧が印加されると、可溶部162cがジュール熱によって溶断する。これにより、第1端部162aおよび第2端部162bが電気的に開放される。
ヒューズ抵抗層162は、種々の形態を取り得る。以下、図14A~図14Cを参照して、ヒューズ抵抗層162の他の形態例について説明する。
図14Aは、第2形態例に係るヒューズ抵抗層162を示す平面図である。以下では、図10~図13において述べた構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図14Aを参照して、第2形態例に係るヒューズ抵抗層162は、一様な幅で形成されている。第2形態例に係るヒューズ抵抗層162は、より具体的には、第1端部162aの第1幅W1および第2端部162bの第2幅W2と等しい第3幅W3を有する可溶部162cを含む。第2形態例に係るヒューズ抵抗層162は、第1狭窄部162dおよび第2狭窄部162eを含まない。
図14Bは、第2形態例に係るヒューズ抵抗層162を示す平面図である。以下では、図10~図13において述べた構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図14Bを参照して、第3形態例に係るヒューズ抵抗層162は、第1端部162aおよび第2端部162bに直接接続された可溶部162cを含む。つまり、第3形態例に係るヒューズ抵抗層162は、第1狭窄部162dおよび第2狭窄部162eを含まない。
図14Cは、第4形態例に係るヒューズ抵抗層162を示す平面図である。以下では、図10~図13において述べた構造に対応する構造については同一の参照符号を付して説明を省略する。
図14Cを参照して、第3形態例に係るヒューズ抵抗層162は、平面視において第1方向Xに沿って延びる部分および第2方向Yに沿って延びる部分を有する可溶部162cを含む。可溶部162cは、この形態では、平面視において葛折り状に延びている。
図10~図12を参照して、前述の保護層40は、第3絶縁層15および第4絶縁層16の間の領域に介在し、ヒューズ抵抗層162を被覆している。保護層40は、ヒューズ抵抗層162に沿って膜状に形成されている。保護層40は、ヒューズ抵抗層162の平面形状に整合する平面形状を有している。保護層40は、ヒューズ抵抗層162の側面に連なる側面を有している。つまり、保護層40の側面は、ヒューズ抵抗層162の側面に面一に形成されている。
図15は、図10に示す電子部品161の要部回路例である。
電子部品161は、基準電圧電極171、高電圧電極172、ならびに、基準電圧電極171および高電圧電極172の間に電気的に接続された抵抗並列回路173を含む。抵抗並列回路173は、互いに並列接続された複数の抵抗回路174A、174B、174C、174D、174Eを含む。
抵抗回路174A~174Eの個数は任意であり、達成すべき抵抗値に応じて調整される。複数の抵抗回路174A~174Eは、この形態では、第1抵抗回路174A、第2抵抗回路174B、第3抵抗回路174C、第4抵抗回路174Dおよび第5抵抗回路174Eを含む。
第1抵抗回路174Aは、基準抵抗となる第1抵抗R1を含む。第2抵抗回路174Bは、第1ヒューズF1および第2抵抗R2を有する直列回路を含む。第3抵抗回路174Cは、第2ヒューズF2および第3抵抗R3を有する直列回路を含む。第4抵抗回路174Dは、第3ヒューズF3および第4抵抗R4を有する直列回路を含む。第5抵抗回路174Eは、第4ヒューズF4および第5抵抗R5を有する直列回路を含む。
第1~第5抵抗R1~R5のうちの少なくとも1つまたは全部は、抵抗層10によって形成されていてもよい。第1~第5抵抗R1~R5のうちの少なくとも1つまたは全部は、抵抗層10以外の抵抗層(たとえばポリシリコン抵抗層)によって形成されていてもよい。第1~第5抵抗R1~R5は、互いに異なる抵抗値を有していてもよいし、互いに等しい抵抗値を有していてもよい。第1~第4ヒューズF1~F4は、ヒューズ抵抗層162によってそれぞれ形成されている。
電子部品161は、第1入力電極175、第2入力電極176、第3入力電極177および第4入力電極178を含む。
第1入力電極175は、第2抵抗回路174Bにおいて第1ヒューズF1および第2抵抗R2の間に接続されている。第2入力電極176は、第3抵抗回路174Cにおいて第2ヒューズF2および第3抵抗R3の間に接続されている。第3入力電極177は、第4抵抗回路174Dにおいて第3ヒューズF3および第4抵抗R4の間に接続されている。第4入力電極178は、第5抵抗回路174Eにおいて第4ヒューズF4および第5抵抗R5の間に接続されている。
基準電圧電極171および第1入力電極175の間に所定の電圧が印加されると、第1ヒューズF1に電流が流れ、第1ヒューズF1が溶断される。これにより、第2抵抗R2が、基準電圧電極171および高電圧電極172から電気的に開放される。
基準電圧電極171および第2入力電極176の間に所定の電圧が印加されると、第2ヒューズF2に電流が流れ、第2ヒューズF2が溶断される。これにより、第3抵抗R3が、基準電圧電極171および高電圧電極172から電気的に開放される。
基準電圧電極171および第3入力電極177の間に所定の電圧が印加されると、第3ヒューズF3に電流が流れ、第3ヒューズF3が溶断される。これにより、第4抵抗R4が、基準電圧電極171および高電圧電極172から電気的に開放される。
基準電圧電極171および第4入力電極178の間に所定の電圧が印加されると、第4ヒューズF4に電流が流れ、第4ヒューズF4が溶断される。これにより、第5抵抗R5が、基準電圧電極171および高電圧電極172から電気的に開放される。
基準電圧電極171および高電圧電極172の間の抵抗値は、第1~第4ヒューズF1~F4のいずれか1つまたは全部を切断することによって調整される。抵抗値の調整を要しない場合には、第1~第4ヒューズF1~F4は切断されない。
第1~入力電極175~178は必ずしも必要ではない。たとえば、第1~第4ヒューズF1~F4は、互いに異なる抵抗値を有し、かつ、互いに異なる電流値(電圧値)で切断されるように形成されていてもよい。この場合、切断すべき第1~第4ヒューズF1~F4の個数に応じて、基準電圧電極171および高電圧電極172の間に印加される電圧値が調整される。
基準電圧電極171および高電圧電極172の間の抵抗値は、基準電圧電極171および高電圧電極172に電気的に接続された第1~第5抵抗R1~R5の合成抵抗によって定まる。基準電圧電極171および高電圧電極172の間の抵抗値は、第1~第4ヒューズF1~F4によってデジタル的に調整される。
以上、電子部品161は、金属薄膜からなるヒューズ抵抗層162を含む。ヒューズ抵抗層162は、CrSi(クロムシリコン合金)、TaN(窒化タンタル)およびTiN(窒化チタン)のうちの少なくとも1つを含む金属薄膜からなることが好ましい。
ヒューズ抵抗層162は、所定の電圧(電流)によって溶融し、電流経路を開放する。金属薄膜からなるヒューズ抵抗層162によれば、ポリシリコン等に比べて比較的薄く形成できる。これにより、ヒューズ抵抗層162の溶断に起因する周囲のダメージを抑制できる。その結果、ヒューズ抵抗層162を、電子回路の抵抗値調整用のトリミングデバイス、または、電子回路を過電圧(過電流)から保護する保護デバイスとして適切に多層配線構造12内に組み込むことができる。
ヒューズ抵抗層162が抵抗値調整に利用される場合、ヒューズ抵抗層162の切断工程は、ウエハ試験時やパッケージング工程後において実施できる。また、レーザ照射法を実施することなく抵抗値を調整できるから、工数を削減できる。
前述の各実施形態では、1つまたは複数の抵抗回路11(抵抗層10、ヒューズ抵抗層162)が、外側領域7に形成される例について説明した。しかし、前述の各実施形態において、1つまたは複数の抵抗回路11(抵抗層10、ヒューズ抵抗層162)が、デバイス領域6に形成されていてもよい。
また、前述の各実施形態において、1つまたは複数の抵抗回路11(抵抗層10、ヒューズ抵抗層162)が、デバイス領域6および外側領域7にそれぞれ形成されていてもよい。また、1つまたは複数の抵抗回路11(抵抗層10、ヒューズ抵抗層162)が、外側領域7に代えてデバイス領域6だけに形成されていてもよい。
前述の各実施形態では、第1上側配線層61および第2上側配線層62が、多層配線構造12の最上配線層を形成している例について説明した。しかし、第1上側配線層61および第2上側配線層62は、多層配線構造12の最上配線層でなくてもよい。この場合、第1~第4絶縁層13~16と同様の構造を有する絶縁層および第1下側配線層41(第2下側配線層42)や第1上側配線層61(第2上側配線層62)と同様の構造を有する配線層が、任意の態様および任意の周期で第4絶縁層16の上に積層される。
前述の各実施形態では、抵抗層10および/またはヒューズ抵抗層162が第3絶縁層15の主面を専有している例について説明した。しかし、前述の各実施形態において、第1下側配線層41(第2下側配線層42)や第1上側配線層61(第2上側配線層62)と同様の構造を有する配線層が、第3絶縁層15の主面の上に形成されていてもよい。しかし、このような構造は製造工数の増加や平坦性確保の難化が懸念されるため、抵抗層10および/またはヒューズ抵抗層162が第3絶縁層15の主面を専有している構造が好ましいといえる。
第1実施形態に係る電子部品1、第2実施形態に係る電子部品151および第3実施形態に係る電子部品161は、図16に示される電気的構造を有していてもよい。図16は、第1~第3実施形態に係る電子部品1,151,161の第1形態例に係る電気的構造を示す回路図である。
図16を参照して、電子部品1,151,161は、演算増幅回路201を含む。演算増幅回路201は、正側電源端子202、負側電源端子203、非反転正側電源端子204、反転正側電源端子205、出力端子206、トランジスタTrA1~TrA14(半導体スイッチングデバイス)および抵抗RA1~RA4(受動デバイス)を含む。
正側電源端子202には、電源電圧VDDが入力される。負側電源端子203には、基準電圧VSSが入力される。基準電圧VSSは、グランド電圧であってもよい。非反転正側電源端子204には、非反転電圧VIN+が入力される。反転正側電源端子205には、反転電圧VIN-が入力される。演算増幅回路201は、非反転電圧VIN+および反転電圧VIN-の差電圧を増幅し、出力端子206から出力する。つまり、演算増幅回路201は、差動演算増幅回路である。
トランジスタTrA1~TrA14は、半導体層2においてデバイス領域6にそれぞれ形成されている。つまり、デバイス領域6に形成された機能デバイスは、トランジスタTrA1~TrA14によって形成された回路網を含む。トランジスタTrA1~TrA3,TrA7~TrA10は、それぞれp型MISFETからなる。トランジスタTrA4~TrA6,TrA11~TrA14は、それぞれn型MISFETからなる。
一方、抵抗RA1~RA4は、半導体層2において外側領域7に形成されている。抵抗RA1~RA4のうちの少なくとも1つまたは全部は、抵抗層10(CrSi)によって形成されている。抵抗RA1~RA4は、接続回路形成層21(接続配線層96および接続ビア電極97)を介してトランジスタTrA1~TrA14によって形成された回路網に選択的に接続される。抵抗RA1~RA4は、ヒューズ抵抗層162によって調整された抵抗値をそれぞれ有していてもよい。抵抗RA1~RA4は、電流値設定抵抗を形成し、電流増幅率を決定する。
トランジスタTrA1のゲートには、バイアス電圧Vb1が入力される。トランジスタTrA1のドレインは、正側電源端子202に接続されている。トランジスタTrA1のソースは、トランジスタTrA2のソースおよびトランジスタTrA3のソースに接続されている。トランジスタTrA2のゲートは、非反転正側電源端子204に接続されている。トランジスタTrA3のゲートは、反転正側電源端子205に接続されている。
トランジスタTrA4のゲートには、バイアス電圧Vb2が入力される。トランジスタTrA4のドレインは、トランジスタTrA5のソースおよびトランジスタTrA6のソースに接続されている。
トランジスタTrA4のソースは、負側電源端子203に接続されている。トランジスタTrA5のゲートは、非反転正側電源端子204に接続されている。トランジスタTrA6のゲートは、反転正側電源端子205に接続されている。
トランジスタTrA7のゲートは、トランジスタTrA8のゲートに接続されている。トランジスタTrA7のゲートおよびトランジスタTrA8のゲートには、バイアス電圧Vb3が入力される。トランジスタTrA7のソースは、抵抗RA1を介して正側電源端子202に接続されている。
トランジスタTrA7のドレインは、トランジスタTrA9のソースに接続されている。トランジスタTrA8のソースは、抵抗RA2を介して正側電源端子202に接続されている。トランジスタTrA8のドレインは、トランジスタTrA10のソースに接続されている。
トランジスタTrA9のゲートは、トランジスタTrA10のゲートに接続されている。トランジスタTrA9のゲートおよびトランジスタTrA10のゲートには、バイアス電圧Vb4が入力される。
トランジスタTrA9のドレインは、トランジスタTrA11のドレインに接続されている。トランジスタTrA10のドレインは、トランジスタTrA12のドレインに接続されている。
トランジスタTrA7のドレインおよびトランジスタTrA9のソースの接続部には、トランジスタTrA6のドレインが接続されている。トランジスタTrA8のドレインおよびトランジスタTrA10のソースの接続部には、トランジスタTrA5のドレインが接続されている。
トランジスタTrA11のゲートは、トランジスタTrA12のゲートに接続されている。トランジスタTrA11のゲートおよびトランジスタTrA12のゲートには、バイアス電圧Vb5が入力される。
トランジスタTrA11のソースは、トランジスタTrA13のドレインに接続されている。トランジスタTrA12のソースは、トランジスタTrA14のドレインに接続されている。
トランジスタTrA13のゲートは、トランジスタTrA14のゲートに接続されている。トランジスタTrA13のゲートおよびトランジスタTrA14のゲートは、トランジスタTrA11のドレインに接続されている。
トランジスタTrA13のソースは、抵抗RA3を介して負側電源端子203に接続されている。トランジスタTrA14のソースは、抵抗RA4を介して負側電源端子203に接続されている。
この形態では、演算増幅回路201がトランジスタTrA1~TrA6を含む例について説明した。しかし、トランジスタTrA1~TrA3を備えない演算増幅回路201が採用されてもよいし、トランジスタTrA4~TrA6を備えない演算増幅回路201が採用されてもよい。
第1実施形態に係る電子部品1、第2実施形態に係る電子部品151および第3実施形態に係る電子部品161は、図17に示される電気的構造を有していてもよい。図17は、第1~第3実施形態に係る電子部品1,151,161の第2形態例に係る電気的構造を示す回路図である。
図17を参照して、電子部品1,151,161は、電流増幅型の定電流レギュレータ211を含む。定電流レギュレータ211は、正側電源端子212、負側電源端子213、出力端子214、トランジスタTrB1~TrB12(半導体スイッチングデバイス)、抵抗RB1~RB3(受動デバイス)およびコンデンサC(受動デバイス)を含む。
正側電源端子212には、電源電圧VDDが入力される。負側電源端子213には、基準電圧VSSが入力される。基準電圧VSSは、グランド電圧であってもよい。定電流レギュレータ211は、電源電圧VDDおよび基準電圧VSSの電位差に応じた定電流を出力端子214から出力する。
トランジスタTrB1~TrB12、抵抗RB1,RB3およびコンデンサCは、それぞれ半導体層2においてデバイス領域6に形成されている。つまり、デバイス領域6に形成された機能デバイスは、トランジスタTrB1~TrB12、抵抗RB1,RB3およびコンデンサCによって形成された回路網を含む。
トランジスタTrB1~TrB4,TrB7は、それぞれn型MISFETからなる。トランジスタTrB5,TrB6は、それぞれnpn型BJTからなる。トランジスタTrB8~TrB12は、それぞれp型MISFETからなる。抵抗RB1,RB3は、それぞれポリシリコン抵抗によって形成されていてもよい。
抵抗RB2は、半導体層2において外側領域7に形成される。抵抗RB2は、抵抗層10(CrSi)によって形成されている。抵抗RB2は、ヒューズ抵抗層162によって調整された抵抗値を有していてもよい。抵抗RB2は、電流値設定抵抗を形成し、電流増幅率を決定する。抵抗RB2は、接続回路形成層21(接続配線層96および接続ビア電極97)を介してトランジスタTrB1~TrB12、抵抗RB1,RB3およびコンデンサCによって形成された回路網に選択的に接続される。
トランジスタTrB1のゲートは、トランジスタTrB2のゲートに接続されている。トランジスタTrB1のゲートおよびトランジスタTrB2のゲートは、トランジスタTrB1のドレインに接続されている。
トランジスタTrB1のドレインは、抵抗RB1を介して正側電源端子212に接続されている。トランジスタTrB1のソースは、負側電源端子213に接続されている。トランジスタTrB2のソースは、トランジスタTrB1のソースに接続されている。
トランジスタTrB3のゲートは、トランジスタTrB4のゲートに接続されている。トランジスタTrB3のゲートおよびトランジスタTrB4のゲートは、トランジスタTrB3のドレインに接続されている。
トランジスタTrB3のソースは、負側電源端子213に接続されている。トランジスタTrB2のドレインは、トランジスタTrB1のゲートおよびトランジスタTrB2のゲートに接続されている。トランジスタTrB4のソースは、負側電源端子213に接続されている。
トランジスタTrB5のベースは、トランジスタTrB6のベースに接続されている。トランジスタTrB5のベースおよびトランジスタTrB6のベースは、トランジスタTrB5のコレクタに接続されている。トランジスタTrB5のエミッタは、抵抗RB2を介して負側電源端子213に接続されている。トランジスタTrB6のエミッタは、負側電源端子213に接続されている。
トランジスタTrB7のゲートは、トランジスタTrB6のコレクタに接続されている。トランジスタTrB7のドレインは、トランジスタTrB2のドレインに接続されている。トランジスタTrB7のソースは、負側電源端子213に接続されている。
抵抗RB3は、コンデンサCとの間でRC直列回路215を形成している。RC直列回路215は、トランジスタTrB7のゲートおよび負側電源端子213の間に接続されている。
トランジスタTrB8~TrB12のゲートは、互いに接続されている。トランジスタTrB8~TrB12のゲートは、それぞれトランジスタTrB7のゲートに接続されている。トランジスタTrB8~TrB12のドレインは、それぞれ正側電源端子212に接続されている。
トランジスタTrB8のソースは、トランジスタTrB3のドレインに接続されている。トランジスタTrB9のソースは、トランジスタTrB5のコレクタに接続されている。トランジスタTrB10のソースは、トランジスタTrB6のコレクタに接続されている。
トランジスタTrB11のソースは、トランジスタTrB8,TrB9,TrB10,TrB12のゲートおよびトランジスタTrB7のドレインに接続されている。トランジスタTrB12のソースは、出力端子214に接続されている。
本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態は、さらに他の形態で実施することもできる。
前述の各実施形態では、1つまたは複数の抵抗回路11(抵抗層10)が、外側領域7に形成される例について説明した。しかし、前述の各実施形態において、1つまたは複数の抵抗回路11(抵抗層10)が、デバイス領域6に形成されていてもよい。
また、前述の各実施形態において、1つまたは複数の抵抗回路11(抵抗層10)が、デバイス領域6および外側領域7にそれぞれ形成されていてもよい。また、1つまたは複数の抵抗回路11(抵抗層10)が、外側領域7に代えてデバイス領域6だけに形成されていてもよい。
以下、この明細書および図面から抽出される特徴の例を示す。
[項1]機能デバイスが形成されたデバイス領域および前記デバイス領域外の外側領域を含み、主面を有する半導体層と、前記半導体層の前記主面の上に積層された複数の絶縁層を含む多層配線構造であって、前記デバイス領域から前記外側領域に引き回されるように複数の前記絶縁層内に選択的に形成され、前記機能デバイスに電気的に接続された配線層を含む接続回路形成層、および、前記接続回路形成層の前記配線層を介して前記機能デバイスに電気的に接続されるように前記外側領域において前記接続回路形成層とは異なる複数の前記絶縁層内に選択的に形成され、金属薄膜からなる抵抗層を含む抵抗回路形成層を有する多層配線構造と、を含む、電子部品。
この電子部品によれば、抵抗層が金属薄膜からなる。金属薄膜によれば、抵抗層の厚さを低減しながら、抵抗層の平面面積を縮小できる。これにより、平坦性を確保しながら、多層配線構造内に抵抗層を適切に介在させることができる。特に、この電子部品では、抵抗層が外側領域に形成されている。これより、抵抗層がデバイス領域に与える電気的な影響を抑制し、デバイス領域が抵抗層に与える電気的な影響を抑制できる。よって、抵抗層を多層配線構造に適切に組み込むことができる。
[項2]前記機能デバイスは、受動デバイス、半導体整流デバイスおよび半導体スイッチングデバイスのうちの少なくとも1つを含む、項1に記載の電子部品。
[項3]前記機能デバイスは、受動デバイス、半導体整流デバイスおよび半導体スイッチングデバイスのうちの任意の2種以上のデバイスが選択的に組み合わされた回路網を含む、項1に記載の電子部品。
[項4]前記受動デバイスは、抵抗、コンデンサおよびコイルのうちの少なくとも1つを含む、項2または3に記載の電子部品。
[項5]前記半導体整流デバイスは、pn接合ダイオード、ツェナーダイオード、ショットキーバリアダイオードおよびファーストリカバリーダイオードのうちの少なくとも1つを含む、項2または3に記載の電子部品。
[項6]前記半導体スイッチングデバイスは、BJT(Bipolar Junction Transistor)、MISFET(Metal Insulator Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Junction Transistor)、および、JFET(Junction Field Effect Transistor)のうちの少なくとも1つを含む、項2または3に記載の電子部品。
[項7]前記機能デバイスおよび前記抵抗層によって形成された増幅回路を含む、項1に記載の電子部品。
[項8]前記機能デバイスおよび前記抵抗層によって形成された差動演算増幅回路を含む、項1に記載の電子部品。
[項9]前記機能デバイスおよび前記抵抗層によって形成された定電流レギュレータ回路を含む、項1に記載の電子部品。
[項10]前記抵抗層は、CrSi、TaNおよびTiNのうちの少なくとも1つを含む金属薄膜からなる、項1~9のいずれか一項に記載の電子部品。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 電子部品
2 半導体層
6 デバイス領域
7 外側領域
10 抵抗層
15 第3絶縁層
16 第4絶縁層
23 第1ビア電極
23c 第1ビア電極の第1突出部
24 第2ビア電極
24c 第2ビア電極の第2突出部
41 第1下側配線層
42 第2下側配線層
61 第1上側配線層
62 第2上側配線層
83 第1ロングビア電極
83c 第1ロングビア電極の下側部分
83d 第1ロングビア電極の上側部分
84 第2ロングビア電極
84c 第2ロングビア電極の下側部分
84d 第2ロングビア電極の上側部分
101 最上絶縁層
102 第1パッド開口
103 第2パッド開口
161 電子部品
162 ヒューズ抵抗層
TL1 第1配線厚さ
TL2 第2配線厚さ

Claims (26)

  1. 下側絶縁層と、
    前記下側絶縁層の上に形成された上側絶縁層と、
    前記下側絶縁層に埋め込まれた第1ビア電極と、
    前記第1ビア電極から離間して前記下側絶縁層に埋め込まれた第2ビア電極と、
    金属薄膜からなり、前記下側絶縁層および前記上側絶縁層の間の領域に介在し、前記第1ビア電極および前記第2ビア電極に電気的に接続された抵抗層と、
    前記抵抗層に対して前記下側絶縁層側の領域に形成され、前記第1ビア電極に電気的に接続された第1下側配線層と、
    前記抵抗層に対して前記下側絶縁層側の領域に形成され、前記第2ビア電極に電気的に接続された第2下側配線層と、
    前記上側絶縁層の上に形成され、前記第1下側配線層に電気的に接続された第1上側配線層と、
    前記上側絶縁層の上に形成され、前記第2下側配線層に電気的に接続された第2上側配線層と、を含む、電子部品。
  2. 前記抵抗層は、前記第1下側配線層および前記第2下側配線層に直列接続されている、請求項に記載の電子部品。
  3. 前記抵抗層は、前記第1上側配線層および前記第2上側配線層に直列接続されている、請求項に記載の電子部品。
  4. 前記第1上側配線層は、平面視において前記抵抗層から離間しており、
    前記第2上側配線層は、平面視において前記抵抗層から離間している、請求項1~3のいずれか一項に記載の電子部品。
  5. 前記第1上側配線層は、最上配線層を形成し、
    前記第2上側配線層は、最上配線層を形成している、請求項のいずれか一項に記載の電子部品。
  6. 前記第1上側配線層は、前記第1下側配線層の厚さ以上の厚さを有している、請求項のいずれか一項に記載の電子部品。
  7. 前記第2上側配線層は、前記第2下側配線層の厚さ以上の厚さを有している、請求項のいずれか一項に記載の電子部品。
  8. 前記下側絶縁層および前記上側絶縁層を貫通して埋め込まれ、前記第1下側配線層および前記第1上側配線層に電気的に接続された第1ロングビア電極と、
    前記下側絶縁層および前記上側絶縁層を貫通して埋め込まれ、前記第2下側配線層および前記第2上側配線層に電気的に接続された第2ロングビア電極と、をさらに含む、請求項のいずれか一項に記載の電子部品。
  9. 前記抵抗層は、平面視において前記第1ロングビア電極および前記第2ロングビア電極を結ぶ直線上に位置している、請求項に記載の電子部品。
  10. 前記第1ロングビア電極は、前記抵抗層に対して前記第1下側配線層側に位置する第1下側部分、および、前記抵抗層に対して前記第1上側配線層側に位置し、前記第1下側部分の長さ以上の長さを有する第1上側部分を有している、請求項またはに記載の電子部品。
  11. 前記第2ロングビア電極は、前記抵抗層に対して前記第2下側配線層側に位置する第2下側部分、および、前記抵抗層に対して前記第2上側配線層側に位置し、前記第2下側部分の長さ以上の長さを有する第2上側部分を有している、請求項10のいずれか一項に記載の電子部品。
  12. 前記第1上側配線層および前記第2上側配線層を被覆し、前記第1上側配線層を露出させる第1パッド開口および前記第2上側配線層を露出させる第2パッド開口を有する絶縁層をさらに含む、請求項11のいずれか一項に記載の電子部品。
  13. 前記絶縁層は、平面視において前記第1上側配線層および前記第1ロングビア電極の接続部を被覆している、請求項12に記載の電子部品。
  14. 前記絶縁層は、平面視において前記第2上側配線層および前記第2ロングビア電極の接続部を被覆している、請求項12または13に記載の電子部品。
  15. 前記第1ビア電極は、前記下側絶縁層の主面に対して前記上側絶縁層に向けて突出した第1突出部を有しており、
    前記抵抗層は、前記第1ビア電極の前記第1突出部を被覆している、請求項1~14のいずれか一項に記載の電子部品。
  16. 前記第2ビア電極は、前記下側絶縁層の主面に対して前記上側絶縁層に向けて突出した第2突出部を有しており、
    前記抵抗層は、前記第2ビア電極の前記第2突出部を被覆している、請求項1~15のいずれか一項に記載の電子部品。
  17. 主面を有する半導体層をさらに含み、
    前記下側絶縁層は、前記半導体層の主面の上に形成されている、請求項1~16のいずれか一項に記載の電子部品。
  18. 前記半導体層は、機能デバイスが形成されたデバイス領域および前記デバイス領域外の外側領域を含み、
    前記抵抗層は、平面視において前記外側領域に形成されている、請求項17に記載の電子部品。
  19. 前記抵抗層は、CrSi、TaNおよびTiNのうちの少なくとも1つを含む金属薄膜からなる、請求項1~18のいずれか一項に記載の電子部品。
  20. 下側絶縁層と、
    前記下側絶縁層の上に形成された上側絶縁層と、
    前記下側絶縁層に埋め込まれた第1ビア電極と、
    前記第1ビア電極から離間して前記下側絶縁層に埋め込まれた第2ビア電極と、
    前記上側絶縁層の上に形成された第1上側配線層と、
    前記第1上側配線層から離間して前記上側絶縁層の上に形成された第2上側配線層と、
    金属薄膜からなり、平面視において前記第1上側配線層および前記第2上側配線層の間の領域に位置するように前記下側絶縁層および前記上側絶縁層の間の領域に介在し、前記第1ビア電極および前記第2ビア電極に電気的に接続された抵抗層と、を含む、電子部品。
  21. 前記抵抗層の側方を横切るように前記下側絶縁層および前記上側絶縁層を貫通して埋め込まれ、前記第1上側配線層に電気的に接続された第1ロングビア電極と、
    前記抵抗層の側方を横切るように前記下側絶縁層および前記上側絶縁層を貫通して埋め込まれ、前記第2上側配線層に電気的に接続された第2ロングビア電極と、をさらに含む、請求項20に記載の電子部品。
  22. 前記抵抗層は、平面視において前記第1ロングビア電極および前記第2ロングビア電極を結ぶ直線上に位置している、請求項21に記載の電子部品。
  23. 前記第1ロングビア電極は、平面視において前記第1ビア電極および前記第2ビア電極を結ぶ直線上に位置している、請求項21または22に記載の電子部品。
  24. 前記第2ロングビア電極は、平面視において前記第1ビア電極および前記第2ビア電極を結ぶ直線上に位置している、請求項2123のいずれか一項に記載の電子部品。
  25. 前記抵抗層は、前記第1上側配線層および前記第2上側配線層に電気的に接続されてい
    る、請求項2024のいずれか一項に記載の電子部品。
  26. 前記抵抗層は、CrSi、TaNおよびTiNのうちの少なくとも1つを含む金属薄膜
    からなる、請求項2125のいずれか一項に記載の電子部品。
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