JP7339878B2 - 原子力発電プラント - Google Patents
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Description
このとき、深層防護の観点で、仮にウェットウェルベントに失敗しドライウェルベントを実施することを想定した場合、ウェットウェル気相部はドライウェルから隔離された状態となるため、水の放射線分解によって蓄積する可燃性ガスである水素及び酸素を外部に放出することができず、局所的な水素燃焼の発生が懸念される。
そして、水素燃焼防止設備は、原子炉格納容器のウェットウェルとドライウェルとの間で気体を通過させるように構成された連通管を有する、可燃性ガス濃度制御系を備える。
第1の本発明の原子力プラントは、さらに、可燃性ガス濃度制御系が、ドライウェルから吸気する吸込み配管と、吸気した水素を再結合させる再結合器と、再結合した水をウェットウェルに排水する戻り配管と、吸込み配管と戻り配管を接続するドレンラインとを有し、連通管は、ドレンラインによって構成されている。
第2の本発明の原子力プラントは、さらに、可燃性ガス濃度制御系が、ドライウェルから吸気する吸込み配管と、吸気した水素を再結合させる再結合器と、再結合した水をウェットウェルに排水する戻り配管とを有し、連通管は、吸込み配管と戻り配管を再結合器に対して並列に接続するバイパス配管によって構成されている。
第3の本発明の原子力プラントは、さらに、可燃性ガス濃度制御系が、ドライウェルから吸気する吸込み配管と、吸気した水素を再結合させる再結合器と、再結合した水をウェットウェルに排水する戻り配管とを有し、連通管は、ドライウェルとウェットウェルとを直接接続する配管によって構成されている。
これにより、シビアアクシデント発生時において、外部水源を用いた原子炉注水や原子炉格納容器へのスプレイによって真空破壊弁が水没し、且つ、その後のウェットウェルベントに失敗してしまった場合においても、水素燃焼防止設備によって、ウェットウェルに局所的に蓄積した可燃性ガスを適切に処理することができる。そして、併せてドライウェルベントを実施することで、原子炉格納容器の破損を防止することが可能となる。
これにより、長期のシナリオにおいて窒素を注入する必要がなく、ベントを実施せずにプラントを静定させることが可能となる。
水素燃焼防止設備の構成としては、ウェットウェルとドライウェルとの間で気体を通過させるように構成された連通管、ウェットウェルを吸気先及び排気先とする可燃性ガス濃度制御系、ウェットウェル内に配置した静的触媒型水素再結合器、が挙げられる。
そして、本発明の一の原子力発電プラントは、水素燃焼防止設備を、原子炉格納容器のウェットウェルとドライウェルとの間で気体を通過させるように構成された連通管を備える、または、水素を再結合させる再結合器を有し、ウェットウェルから吸気してウェットウェルに排気する、可燃性ガス濃度制御系を備える構成とする。
また、本発明の他の原子力発電プラントは、水素燃焼防止設備を、ウェットウェルの気相部の上部に配置された静的触媒型水素再結合器で構成する。
この構成において、さらに、連通管の配管は、ウェットウェルと接続する位置が、真空破壊弁の設置位置及び可燃性ガス濃度制御系の戻り配管の接続位置よりも高い位置である構成とすることができる。
水素燃焼防止設備は、ウェットウェル内における水素の燃焼を防止するために、ウェットウェルと接続された配管を介して、もしくはその配管自体であって、原子炉格納容器の外に、あるいは、ウェットウェル内に、設けられる。
(1)可燃性ガス濃度制御系のドレンライン
(2)可燃性ガス濃度制御系の吸込み配管と戻り配管を、再結合器に対して並列に接続するバイパス配管
(3)ドライウェルとウェットウェルとを直接接続する配管
(4)再結合器を有し、ウェットウェルから吸気してウェットウェルに排気する可燃性ガス濃度制御系
(5)ウェットウェルの気相部の上部に配置された静的触媒型水素再結合器
上記の(1)~(2)のように、可燃性ガス濃度制御系において水素燃焼防止設備を構成する場合には、二系統のうちの一方の系統の可燃性ガス濃度制御系において水素燃焼防止設備を構成し、他方の系統の可燃性ガス濃度制御系は、通常の可燃性ガス濃度制御系として使用する。
上記の(3)の直接接続する配管は、可燃性ガス濃度制御系とは別に設けられることになる。そのため、(3)では、二系統の可燃性ガス濃度制御系をいずれも通常の可燃性ガス濃度制御系として使用することができる。
上記の(4)では、水素燃焼防止設備専用の可燃性ガス濃度制御系を構成することになる。そのため、二系統のうちの一方の系統の可燃性ガス濃度制御系によって水素燃焼防止設備を構成し、他方の系統の可燃性ガス濃度制御系は、通常の可燃性ガス濃度制御系として使用する。
そして、併せてドライウェルベントを実施することで、原子炉格納容器の破損を防止することが可能となる。
これにより、長期のシナリオにおいて窒素を注入する必要がなく、ベントを実施せずにプラントを静定させることが可能となる。
この(3)において、さらに、配管(連通管)のウェットウェルと接続する位置が、真空破壊弁の設置位置及び可燃性ガス濃度制御系の戻り配管の接続位置よりも高い位置である構成としたときには、仮にウェットウェル内の水プールの水位が、事故時に講じられたマネジメントにより、可燃性ガス濃度制御系の戻り配管の接続位置より高くなった場合でも、連通管は冠水しないようにして、局所的な水素爆発を防止することができる。
原子炉圧力容器11は、ペデスタル16及び原子炉圧力容器支持スカート17によって支持されている。
原子炉格納容器12は、原子炉圧力容器11が配置されているドライウェル13、及び水プールが存在するウェットウェル14によって、構成される。これらドライウェル13とウェットウェル14は、ベント管15によって空間的に接続されている。
可燃性ガス濃度制御系21は、送風機215、ヒーター216、再結合器217、冷却器218、気水分離器219を備えており、配管によって送風機215から気水分離器219までの順に接続されている。
ドレンライン213の下端部(戻り配管212との接続部付近)は、U字形状に屈曲した、U字シール部214となっている。
原子炉圧力容器11に接続された配管の破断等の事故が発生したときに、ドライウェル13内の圧力が上昇した場合には、ドライウェル13内の蒸気を、ベント管15を通じて、ウェットウェル14内の水プールに放出して凝縮し、圧力上昇を抑制する。
また、吸込み配管211から吸気したガスに含まれる水、もしくは、吸込み配管211内を流動中に生成される水は、矢印Wに示すように、ドレンライン213を流動してU字シール部214を通過し、戻り配管212に排水される。
図1では、ウェットウェルベントライン19やドライウェルベントライン20を見やすくするために、これらのベントライン19,20と同じ図中左側にある、別の系統の可燃性ガス濃度制御系の図示を省略している。
以下の実施例では、図1に示した原子力発電プラントに、本発明に係る水素燃焼防止設備を適用して、図1に示した原子力発電プラントの構成に対して、一部の構成の変更、もしくは、新たな構成の追加を行っている。
実施例1の原子力発電プラントの概略構成図を、図2に示す。
本実施例の原子力発電プラントは、図2に示すように、図1に示した原子力発電プラントの可燃性ガス濃度制御系21に対して、再結合器217側のループ(送風機215~気水分離器219)を隔離するために、電動弁28,29を追設している。
電動弁29は、戻り配管212のうち、ドレンライン213への接続部と、気水分離器219との間に、設置されている。
そして、電動弁28及び電動弁29を閉じることによって、戻り配管212とドレンライン213と吸込み配管211を、水素燃焼防止設備として機能させる。
シビアアクシデント発生時、長時間に渡って格納容器スプレイを起動していると、ウェットウェル14に水がたまっていって、真空破壊弁18が水没する可能性がある。
さらに、ウェットウェルベントに失敗する場合を想定すると、ウェットウェル14の気相部は物理的に孤立した状況となり、水の放射線分解によって水素及び酸素が徐々に蓄積していく。
このとき、電動弁28及び電動弁29を閉状態として、可燃性ガス濃度制御系21の再結合器217側のループ(送風機215~気水分離器219)を隔離する。また、可燃性ガス濃度制御系21の隔離弁24,25及び制御用の電動弁26を開状態(図2では弁を白抜きにしている。以下の図でも同様。)とする。これにより、可燃性ガス濃度制御系21のドレンライン213によってドライウェル13とウェットウェル14とが連通するので、ウェットウェル14の孤立状態を解消できる。
このときのウェットウェル14に蓄積した可燃性ガスの移動を、図2の矢印Gで示す。矢印Gで示すように、ウェットウェル14に蓄積した可燃性ガスは、戻り配管212、U字シール部214、ドレンライン213、吸込み配管211を通じて、ドライウェル13に放出され、ドライウェルベントライン20を介して原子炉格納容器12の外に放出される。
これにより、シビアアクシデント発生時において、外部水源を用いた原子炉注水や原子炉格納容器へのスプレイによって真空破壊弁18が水没し、且つ、その後のウェットウェルベントに失敗してしまった場合においても、ウェットウェル14に局所的に蓄積した可燃性ガスを適切に処理することができる。そして、併せてドライウェルベントを実施することで、原子炉格納容器12の破損を防止することが可能となる。
実施例2の原子力発電プラントの概略構成図を、図3に示す。
本実施例の原子力発電プラントは、図3に示すように、図1に示した原子力発電プラントの可燃性ガス濃度制御系21に対して、吸込み配管211及び戻り配管212を接続するバイパスライン30を、ドレンライン213とは別に新規に敷設し、再結合器217側のループを隔離するための電動弁31及びバイパスライン30の開閉状態を制御するための電動弁32を追設している。
電動弁31は、戻り配管212のうち、バイパスライン30への接続部と、ドレンライン213への接続部との間に、設置されている。
電動弁32は、バイパスライン30に設置されている。
そして、電動弁31と吸い込み配管の電動弁26を閉じて、バイパスライン30の電動弁32を開けることにより、戻り配管212とバイパスライン30と吸込み配管211を、水素燃焼防止設備として機能させる。
これに対して、本実施例では、新規に敷設したバイパスライン30を使用して、ウェットウェル14に蓄積した可燃性ガスをドライウェル13に放出する。
シビアアクシデント発生時、格納容器スプレイにより真空破壊弁18が水没し、さらにウェットベントに失敗した場合に、電動弁26及び電動弁31を閉状態として、可燃性ガス濃度制御系21の再結合器217側のループ(送風機215~気水分離器219)を隔離する。そして、可燃性ガス濃度制御系21の隔離弁24,25及びバイパスライン30の電動弁32を開状態として、バイパスライン30によってドライウェル13とウェットウェル14を連通させて、ウェットウェル14の孤立状態を解消する。
この状況でドライウェルベントを実施すると、ドライウェル13とウェットウェル14に圧力差が生まれ、この圧力差を駆動力として、ウェットウェル14に蓄積した可燃性ガスをドライウェル13に放出し、最終的にはドライウェルベントライン20を介して環境に放出することで、局所的な水素爆発を防止することができる。
このときのウェットウェル14に蓄積した可燃性ガスの移動を、図3の矢印Gで示す。矢印Gで示すように、ウェットウェル14に蓄積した可燃性ガスは、戻り配管212、バイパスライン30、吸込み配管211を通じて、ドライウェル13に放出され、ドライウェルベントライン20を介して原子炉格納容器12の外に放出される。
これにより、シビアアクシデント発生時において、外部水源を用いた原子炉注水や原子炉格納容器へのスプレイによって真空破壊弁18が水没し、且つ、その後のウェットウェルベントに失敗してしまった場合においても、ウェットウェル14に局所的に蓄積した可燃性ガスを適切に処理することができる。そして、併せてドライウェルベントを実施することで、原子炉格納容器12の破損を防止することが可能となる。
実施例3の原子力発電プラントの概略構成図を、図4に示す。
本実施例では、実施例1及び実施例2のように図1に示した可燃性ガス濃度制御系21を改造することはなく、図4に示すように、ドライウェル13及びウェットウェル14を接続する連通管33を新規に敷設し、連通管33上には隔離弁34、35を設置する。
そして、隔離弁34,35を開くことによって、連通管33を、水素燃焼防止設備として機能させる。
シビアアクシデント発生時、格納容器スプレイにより真空破壊弁18が水没し、さらにウェットベントに失敗した場合に、隔離弁34及び35を開状態として、連通管33によってドライウェル13とウェットウェル14を連通させて、ウェットウェル14の孤立状態を解消する。
この状況でドライウェルベントを実施すると、ドライウェル13とウェットウェル14に圧力差が生まれ、この圧力差を駆動力として、ウェットウェル14に蓄積した可燃性ガスをドライウェル13に放出し、最終的にはドライウェルベントライン20を介して環境に放出することで、局所的な水素爆発を防止することができる。
このときのウェットウェル14に蓄積した可燃性ガスの移動を、図4の矢印Gで示す。矢印Gで示すように、ウェットウェル14に蓄積した可燃性ガスは、連通管33を通じてドライウェル13に放出され、ドライウェルベントライン20を介して原子炉格納容器12の外に放出される。
これにより、シビアアクシデント発生時において、外部水源を用いた原子炉注水や原子炉格納容器へのスプレイによって真空破壊弁18が水没し、且つ、その後のウェットウェルベントに失敗してしまった場合においても、ウェットウェル14に局所的に蓄積した可燃性ガスを適切に処理することができる。そして、併せてドライウェルベントを実施することで、原子炉格納容器12の破損を防止することが可能となる。
図5に示すように、左右に設置された二系統の可燃性ガス濃度制御系21A,21Bのうち、右の可燃性ガス濃度制御系21Aの近傍に、連通管33から成る水素燃焼防止設備を構成している。
左の可燃性ガス濃度制御系21Bは、図1に示した原子力発電プラントの可燃性ガス濃度制御系21の構成と同様の構成とする。
一方、右の可燃性ガス濃度制御系21Aは、水素燃焼防止設備を構成する連通管33と独立した構成であるため、本来の可燃性ガス濃度制御系専用として使用しても、水素燃焼防止設備と本来の可燃性ガス濃度制御系を兼用しても、どちらも可能である。後者の水素燃焼防止設備を兼用する場合には、水素燃焼防止設備として、連通管33と右の可燃性ガス濃度制御系21Aとを状況によって使い分けることもできる。
実施例1乃至実施例3の各構成では、真空破壊弁18の水没後に原子炉補機冷却系が復旧した場合、図2のドレンライン213、図3のバイパスライン30、図3の連通管33によって、ウェットウェル14に蓄積した可燃性ガスをドライウェル13に放出する。
これにより、窒素注入が不要となり、ベントを実施することなく、プラントを静定させることができる。
実施例4の原子力発電プラントの概略構成図を、図6に示す。
図6では、図5と同様に、二系統の可燃性ガス濃度制御系21A,21Bを、共に図示している。
本実施例では、二系統の可燃性ガス濃度制御系21A,21Bのうち、右の可燃性ガス濃度制御系21Aにおいて、ドライウェル13内の可燃性ガスを処理し、左の可燃性ガス濃度制御系21Bにおいて、ウェットウェル14内の可燃性ガスを処理する。
この右の可燃性ガス濃度制御系21Aでは、ドライウェル13から吸い込配管211を通じて吸気し、吸気したガスを再結合器217で処理して、処理後のガスを戻り配管39を通じてドライウェル13に排気する。
この左の可燃性ガス濃度制御系21Bでは、ウェットウェル14から吸い込配管36を通じて吸気し、吸気したガスを再結合器217で処理して、処理後のガスを戻り配管212を通じてウェットウェル14に排気する。
つまり、ドライウェル13で吸気したガスは、吸込み配管211を通過して、再結合器217側のループでガス内の可燃性ガスが再結合される。
そして、再結合した水のみが、戻り配管212を経由してウェットウェル14に放出され、可燃性ガスが除去されたガスは、図中の矢印G1で示すように、新規に敷設した戻り配管39を経由してドライウェル13に放出される。
つまり、ウェットウェル14で吸気したガスは、図中の矢印G2で示すように、吸込み配管36を通過して、再結合器217側のループに流入する。
そして、ガス内の可燃性ガスが再結合器217で再結合され、再結合した水及び可燃性ガスが除去されたガスは、戻り配管212を経由してウェットウェル14に放出される。
これにより、シビアアクシデント発生時において、外部水源を用いた原子炉注水や原子炉格納容器へのスプレイによって真空破壊弁18が水没し、且つ、その後のウェットウェルベントに失敗してしまった場合においても、ウェットウェル14に局所的に蓄積した可燃性ガスを適切に処理することができる。
これにより、原子炉格納容器12内への窒素注入が不要となり、ベントの実施を回避することができる。
実施例5の原子力発電プラントの概略構成図を、図7に示す。
実施例1乃至実施例4では、孤立したウェットウェル14の気相部に蓄積する可燃性ガスを連通する配管によってドライウェル13に放出し、ドライウェルベント20で環境に放出する、又は利用できる可燃性ガス濃度制御系で再結合させていた。
これらの実施例に対し、本実施例では、ウェットウェル14の上部に、静的触媒式水素再結合器42を設置して、この静的触媒式水素再結合器42によって水素燃焼防止設備を構成する。
これにより、シビアアクシデント発生時において、外部水源を用いた原子炉注水や原子炉格納容器へのスプレイによって真空破壊弁18が水没し、且つ、その後のウェットウェルベントに失敗してしまった場合においても、ウェットウェル14に局所的に蓄積した可燃性ガスを適切に処理することができる。
従って、ドライウェル13及びウェットウェル14の雰囲気内の可燃性ガスを、それぞれ可燃性ガス濃度制御系21と静的触媒式水素再結合器42で個別に処理することができる。
これにより、原子炉格納容器12内への窒素注入が不要となり、ベントの実施を回避することができる。
上述した各実施例では、配管に電動弁26,27,28,29,31,32,37,40を設けていたが、配管に設ける弁は電動弁には限定されず、動作上の問題がない範囲であれば、その他の弁(例えば、空気操作弁)で構成することも可能である。
Claims (4)
- 原子炉と、前記原子炉を格納する原子炉格納容器と、を備えた原子力発電プラントであって、
前記原子炉格納容器のウェットウェル内における水素の燃焼を防止するための水素燃焼防止設備をさらに備え、
前記水素燃焼防止設備は、前記原子炉格納容器の前記ウェットウェルとドライウェルとの間で気体を通過させるように構成された連通管と、前記ドライウェルから吸気する吸込み配管と、吸気した水素を再結合させる再結合器と、再結合した水を前記ウェットウェルに排水する戻り配管と、前記吸込み配管と前記戻り配管を接続するドレンラインとを有する、可燃性ガス濃度制御系を備え、前記連通管は、前記ドレンラインによって構成されている
原子力発電プラント。 - 原子炉と、前記原子炉を格納する原子炉格納容器と、を備えた原子力発電プラントであって、
前記原子炉格納容器のウェットウェル内における水素の燃焼を防止するための水素燃焼防止設備をさらに備え、
前記水素燃焼防止設備は、前記原子炉格納容器の前記ウェットウェルとドライウェルとの間で気体を通過させるように構成された連通管と、前記ドライウェルから吸気する吸込み配管と、吸気した水素を再結合させる再結合器と、再結合した水を前記ウェットウェルに排水する戻り配管とを有する、可燃性ガス濃度制御系を備え、前記連通管は、前記吸込み配管と前記戻り配管を前記再結合器に対して並列に接続するバイパス配管によって構成されている
原子力発電プラント。 - 原子炉と、前記原子炉を格納する原子炉格納容器と、を備えた原子力発電プラントであって、
前記原子炉格納容器のウェットウェル内における水素の燃焼を防止するための水素燃焼防止設備をさらに備え、
前記水素燃焼防止設備は、前記原子炉格納容器の前記ウェットウェルとドライウェルとの間で気体を通過させるように構成された連通管と、前記ドライウェルから吸気する吸込み配管と、吸気した水素を再結合させる再結合器と、再結合した水を前記ウェットウェルに排水する戻り配管とを有する、可燃性ガス濃度制御系を備え、前記連通管は、前記ドライウェルと前記ウェットウェルとを直接接続する配管によって構成されている
原子力発電プラント。 - 前記連通管の前記配管は、前記ウェットウェルと接続する位置が、真空破壊弁の設置位置及び前記可燃性ガス濃度制御系の前記戻り配管の接続位置よりも高い位置である請求項3に記載の原子力発電プラント。
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