JP4592773B2 - 静的冷却減圧系および加圧水型原子力プラント - Google Patents

静的冷却減圧系および加圧水型原子力プラント Download PDF

Info

Publication number
JP4592773B2
JP4592773B2 JP2008050873A JP2008050873A JP4592773B2 JP 4592773 B2 JP4592773 B2 JP 4592773B2 JP 2008050873 A JP2008050873 A JP 2008050873A JP 2008050873 A JP2008050873 A JP 2008050873A JP 4592773 B2 JP4592773 B2 JP 4592773B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
static
heat exchanger
cooling
pool
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008050873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009210283A (ja
Inventor
崇 佐藤
正典 猪野
保伸 藤木
和典 橋本
純一朗 音成
寿樹 佐藤
直子 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2008050873A priority Critical patent/JP4592773B2/ja
Priority to EP09250529A priority patent/EP2096644B1/en
Priority to US12/394,576 priority patent/US8559583B1/en
Priority to CN2009101266139A priority patent/CN101521049B/zh
Publication of JP2009210283A publication Critical patent/JP2009210283A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4592773B2 publication Critical patent/JP4592773B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C9/00Emergency protection arrangements structurally associated with the reactor, e.g. safety valves provided with pressure equalisation devices
    • G21C9/004Pressure suppression
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C1/00Reactor types
    • G21C1/04Thermal reactors ; Epithermal reactors
    • G21C1/06Heterogeneous reactors, i.e. in which fuel and moderator are separated
    • G21C1/08Heterogeneous reactors, i.e. in which fuel and moderator are separated moderator being highly pressurised, e.g. boiling water reactor, integral super-heat reactor, pressurised water reactor
    • G21C1/086Pressurised water reactors
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C15/00Cooling arrangements within the pressure vessel containing the core; Selection of specific coolants
    • G21C15/18Emergency cooling arrangements; Removing shut-down heat
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Description

本発明は、加圧水型原子力プラントおよびその静的冷却減圧系に関する。
一般的に、軽水炉(LWR)には、非常用炉心冷却系(ECCS)などの安全系が設けられる。この安全系として、ポンプなどの動的機器を用いた原子炉は、動的安全炉と呼ばれる。これに対して、安全系が、タンクなどの静的機器を用いた原子炉は静的安全炉と呼ばれる。加圧水型軽水炉(PWR)の代表的な静的安全炉としては、AP1000がある(たとえば非特許文献1参照)。
図7は、従来の静的安全PWR(AP1000)に用いられる原子炉格納容器の立断面図である。
AP1000において、炉心1は、原子炉圧力容器(RPV)2の内部に収納されている。原子炉圧力容器2は、2基の蒸気発生器(SG)3と、それぞれコールドレグ配管4およびホットレグ配管5により連結されている。また、1次冷却材ポンプ(RCP)6が、蒸気発生器3の下部に直接設置されている。これらの1次冷却材圧力バウンダリーを構成する機器および配管は、全て原子炉格納容器(CV)77の内部に格納されている。
AP1000の原子炉格納容器77は、ラージドライと呼ばれるPWRで最も代表的な格納容器であり、鋼製である。鋼製を採用しているのは、事故時に外気で冷却を行うためである。なお、AP1000以外のPWRプラントでは、ラージドライCVの材質はむしろプレストレスト・コンクリート製の場合が多い。
原子炉格納容器77の内部には、内部燃料交換用水タンク(IRWST)8が設置されている。この内部燃料交換用水タンク8は、コールドレグ配管4などが破断する冷却材喪失事故が発生した場合には、重力落下式ECCSとして機能する。この重力落下式ECCSは、他の静的ECCSとともに、原子炉格納容器下部をコールドレグ配管4よりも高い位置まで水没冠水する。
その後、循環スクリーンが開き、常に、原子炉圧力容器2内に水が流入し炉心燃料の冷却が安全に行われる設計となっている。原子炉圧力容器2内に流入した水が炉心燃料の崩壊熱で熱せられると水蒸気が発生し、原子炉格納容器77の気相部に充満し、原子炉格納容器77内の温度と圧力が上昇する。
原子炉格納容器77の外部には、遮蔽建屋71が設置されている。遮蔽建屋71の最上部には、静的格納容器冷却系(PCS)冷却水プール72が設けられ、その内部にPCSプール水73が蓄えられている。LOCA時には、このPCSプール水73を原子炉格納容器77の上部から散布する。また、遮蔽建屋71の外気取入口74から流入した空気がバッフル板75と原子炉格納容器77の壁面の間の空間を自然循環力で上昇し、遮蔽建屋71の最上部にある外気放出口76より大気中に放出される。このPCSプール水73の散布と、空気の循環によって原子炉格納容器77が安全に冷却される設計となっている。
このようにAP1000は、外部動力電源を全く必要としない静的安全系のみで、事故時に炉心1と原子炉格納容器77とを極めて高い信頼度で冷却可能な設計となっている。
図8は、AP1000の静的残留熱除去系および自動減圧系の系統図である。
AP1000の静的残留熱除去系(静的RHR)は、静的RHR熱交換器61を備えている。静的RHR熱交換器61は、内部燃料交換用水タンク8に貯えられた燃料交換用水66に水没するように設置されている。内部燃料交換用水タンク8は、オペレーションフロア・デッキ90よりも下方に設けられている。静的RHR熱交換器61は、冷却材供給配管62を介してホットレグ配管5に接続されている。冷却材供給配管62上には、入口弁63が設けられている。また、静的RHR熱交換器61は、冷却材戻り配管65を介して、蒸気発生器3の出口付近でコールドレグ配管4に接続されている。冷却材戻り配管65上には、出口弁64が設けられている。
通常運転時には、入口弁63は常時開とされており、冷却材供給配管62を介して冷却材が静的RHR熱交換器61に常時供給される。また、通常運転時において、出口弁64は常時閉とされている。
コールドレグ配管4は、原子炉圧力容器2に接続されており、蒸気発生器3で冷却された冷却材を1次冷却材ポンプ6の駆動力により原子炉圧力容器2内に循環させる。なお、図8では、便宜上、コールドレグ配管4を左右に分断して示している。また、図7に示したように従来のAP1000では、蒸気発生器3は2基設置されているが、ここでは、蒸気発生器3は1基のみを示している。
プラントが通常運転を行っている際は、出口弁64が閉鎖されているため、静的RHR熱交換器61内の冷却材がコールドレグ配管4の内部を通って原子炉圧力容器2内に循環されることはない。しかし、外部電源喪失や給水ポンプトリップのような過渡変化が発生して、蒸気発生器3への2次冷却水の供給が停止すると、1次冷却材は炉心1で発生し続ける崩壊熱により加熱される。このため、1次冷却材は、自然循環力によりホットレグ配管5を通り、蒸気発生器3に残存する2次冷却水を加熱する。蒸気発生器3において1次冷却材自体は冷却されて密度(比重量)を増し、コールドレグ配管4を通って原子炉圧力容器2内に戻る。原子炉圧力容器2内に戻った1次冷却材は、再び炉心1の崩壊熱で加熱されて蒸気発生器3との間で自然循環を行う。
この過程をしばらく繰り返すと、蒸気発生器3の2次冷却水は蒸発枯渇してしまい、炉心1の冷却が不可能になってしまう可能性がある。そこで、炉心1の冷却ができなくなる前に、蒸気発生器3の2次冷却水の水位低信号により、静的RHRの出口弁64が自動的に開になる。これにより、静的RHR熱交換器61内の1次冷却材が冷却材戻り配管65およびコールドレグ配管4を通って、原子炉圧力容器2内に循環される。
炉心1で発生し続ける崩壊熱は、静的RHR熱交換器61を介して内部燃料交換用水タンク8に蓄えられた燃料交換用水66に伝達され、数時間後には燃料交換用水66の蒸発が開始する。燃料交換用水66の蒸発が開始すると、原子炉格納容器2内の環境が悪化し、電気品などの通常設備に影響を与える可能性がある。しかし、安全上重要な設備は、この環境条件に十分耐えうる設計となっている。
発生した水蒸気は原子炉格納容器77内に充満し、外部循環空気およびPCSプール73の静的格納容器冷却機能によって冷却凝縮され、再び内部燃料交換用水タンク8内に還流する。PCSプール73は、3日分の崩壊熱を除去できる水量を有しており、原理的には、交流電源喪失が3日間継続しても静的RHRと静的格納容器冷却機能の組み合わせで原子炉を安全に冷却することができる。
しかし、この冷却機能の駆動源は、炉心1で発生する崩壊熱による1次冷却材の自然循環力である。このため、崩壊熱相当の熱を除去することしかできず、1次冷却材を積極的に減圧・低温化することはできない。したがって、交流電源喪失が長期化すると1次冷却材圧力バウンダリーが、150気圧程度(15.5MPa程度)の高温・高圧に維持されたままとなるおそれがある。このような状態は、原子炉の高温停止状態と呼ばれる。
原子炉の安全停止をより確実に行うためには、1次冷却材の減圧・低温化を達成することがより望ましい。このような状態は、原子炉の冷温停止状態と呼ばれる。
AP1000では、交流電源喪失が24時間以上継続した場合は、冷温停止を行うため、タイマーにより自動減圧系(ADS)が自動的に作動する。自動減圧系には、4段階あり、自動減圧系第1段51、自動減圧系第2段52および自動減圧系第3段53までは、加圧器80の上部に設置されている。自動減圧系第4段68は、ホットレグ配管5の冷却材供給配管62の分岐位置と同じ個所に設置されている。
加圧器80は、ライザー管81によりホットレグ配管5と連結されている。通常運転中は、加圧器80の内部に1次冷却材が半分程度蓄えられている。加圧器80の内部の1次冷却材82は、通常運転時はヒーターにより飽和状態にまで加温されている。このため、加圧器80内の上部には、飽和蒸気83が存在する。
ADSの自動作動は、自動減圧系第1段51、自動減圧系第2段52、自動減圧系第3段53および自動減圧系第4段68まで、順次、時間遅れをもって行われる。自動減圧系第1段51、自動減圧系第2段52および自動減圧系第3段53が作動すると、加圧器80内の飽和蒸気83は、排出管69を通って内部燃料交換用水タンク8内部のスパージャー70から放出されて凝縮する。この過程で原子炉圧力容器2がある程度減圧されると、アキュムレータ84が自動的に作動して1次冷却材の流失分を補う。アキュムレータ84の駆動源は内部に蓄えられた高圧の窒素ガス86である。これにより同じく内部に蓄えられた冷却材85は、注入弁87およびECCS注入配管54を介して原子炉圧力容器2内に注入される。この際、駆動源の窒素ガス86も原子炉圧力容器2内に流入する。
原子炉圧力容器2の減圧が進行すると、最後に自動減圧系第4段68が作動し、直接1次冷却材を放出して原子炉圧力容器2の完全減圧が行われる。原子炉圧力容器2の圧力が十分低下すると、内部燃料交換用水タンク8が、重力落下式ECCSとして、原子炉圧力容器2内へ注水を開始する。この段階で原子炉の冷温停止状態が達成される。これにより原子炉の安全停止は極めて良好に達成される。しかし、自動減圧系第4段68から流出し続ける1次冷却材は、原子炉格納容器の下部をコールドレグ配管4の高さまで完全に冠水することになる。このため、交流電源が復旧しても直ちに出力運転に復帰することが困難である。
IAEA−TECDOC−1391、"Status of advanced light water reactor designs 2004"、IAEA、2004年5月、p.207−p.231、p.279−p.306
AP1000などの従来の静的安全加圧水型原子炉の静的残留熱除去系(静的RHR)は、炉心の燃料で発生する崩壊熱による自然循環力が駆動源となっている。このため、崩壊熱以上の除熱ができず、原子炉を冷温停止することができない。
また、1次冷却材を崩壊熱で自然循環させる静的RHRでは、熱交換器の位置を1次冷却材の最高水位レベル(ほぼ加圧器の通常水位レベル)よりも高く設置することが困難である。具体的には、熱交換器は、加圧器の通常時水位よりもさらに下のオペレーションフロア・デッキの下部に設置されている。
もし、熱交換器が加圧器の水位よりも高い位置にあれば、冷却材は加圧器内に流入し熱交換器内には流入してこなくなってしまう。そのため熱交換器の位置を加圧器の通常水位よりも低く抑える必要がある。その結果、熱交換器と炉心との高低差が約10mと小さく制限され、重力による炉心への注入ヘッドを大きくすることが困難である。
また、AP1000の静的RHRのように、内部燃料交換用水タンクの水を使用すると、この水が蒸発することによって原子炉格納容器内部の電気品などの通常機器に影響を与えるおそれがある。さらに、内部燃料交換用水タンクの水が沸騰し、あるいは、最終段の自動減圧系が作動して1次冷却材が原子炉格納容器内に放出され、原子炉格納容器内に水蒸気が発生した後は、原子炉格納容器を静的格納容器冷却系(PCS)で冷却する必要がある。このため、遮蔽建屋の天井部に大量の冷却水を保有する必要がある。
遮蔽建屋の天井部に保有すべき冷却水の量は、プラントの電気出力が1117MWeのAP1000では特に問題とはならない。しかし、プラントの電気出力をたとえば1700MWe程度に増大し、かつ、静的RHRによる炉心冷却を3日間継続可能とするためには、約4500mもの大量の冷却水を遮蔽建屋天井部に確保する必要がある。
そこで、本発明は、加圧水型原子炉を冷温停止した際に、原子炉格納容器内部の機器に与える影響を小さくすることを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、1次冷却材で冷却される炉心を収納する原子炉圧力容器と、前記1次冷却材が流れる1次冷却材圧力バウンダリー内を加圧する加圧器と、前記原子炉圧力容器および前記加圧器を格納する原子炉格納容器とを備えた加圧水型原子力プラントに用いられる静的冷却減圧系において、冷却水プールと、前記加圧器の気相部から延びる蒸気供給配管と、前記冷却水プールに貯えられた水と前記蒸気供給配管を流れる蒸気とを熱交換させる熱交換器と、前記蒸気供給配管に設けられた蒸気供給弁と、前記熱交換器から前記1次冷却材圧力バウンダリーの液相部に延びる冷却材戻り配管と、前記冷却材戻り配管に設けられた出口弁と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、加圧水型原子力プラントにおいて、1次冷却材で冷却される炉心と、前記1次冷却材が流れる1次冷却材圧力バウンダリーを加圧する加圧器と、前記炉心および前記加圧器を格納する原子炉格納容器と、冷却水プールと、前記冷却水プールに貯えられた水と熱交換する熱交換器と、前記加圧器の気相部から前記熱交換器に延びる蒸気供給配管と、前記蒸気供給配管に設けられた蒸気供給弁と、前記熱交換器から前記1次冷却材圧力バウンダリーに延びる冷却材戻り配管と、前記冷却材戻り配管に設けられた出口弁と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、加圧水型原子炉を冷温停止した際に、原子炉格納容器内部の機器に与える影響を小さくすることができる。
本発明に係る加圧水型原子力プラントの実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、同一または類似の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明に係る加圧水型原子力プラントの第1の実施の形態における静的冷却減圧系のブロック図である。
本実施の形態の加圧水型原子力プラントは、炉心1およびその炉心1を収納する原子炉圧力容器2を有している。原子炉圧力容器2は、コールドレグ配管4およびホットレグ配管5によって、たとえば2基の蒸気発生器3と連結されている。1次冷却材を炉心1および蒸気発生器3に循環させる1次冷却材ポンプ6は、たとえば蒸気発生器3の下部に直接設置されている。
原子炉圧力容器2、コールドレグ配管4、ホットレグ配管5などの、1次冷却材が流れる1次冷却材圧力バウンダリーは、加圧器80によって加圧される。ホットレグ配管5は、ライザー管81を介して加圧器80に連結されている。通常運転中は、加圧器80の内部に1次冷却材が半分程度蓄えられている。加圧器80の内部の1次冷却材82は、通常運転時はヒーターにより飽和状態にまで加温されている。このため、加圧器80内の上部には、飽和蒸気83が存在する。炉心1を収めた原子炉圧力容器2や加圧器80は、原子炉格納容器77(図7参照)に格納される。
本実施の形態の静的冷却減圧系(PCDS)は、内部燃料交換用水タンク8、静的RHR熱交換器61、蒸気供給配管32、蒸気供給弁33、冷却材戻り配管65、および、出口弁64を備えている。静的RHR熱交換器61は、内部燃料交換用水タンク8の内部に設けられている。
蒸気供給配管32は、加圧器80の飽和蒸気83で満たされる気相部から、静的RHR熱交換器61に延びている。静的RHR熱交換器61は、内部燃料交換用水タンク8に貯えられた水と、蒸気供給配管32を流れる蒸気とを熱交換させる。つまり、内部燃料交換用水タンク8は、静的RHR熱交換器61で熱交換する冷却水を貯水可能な冷却水プールと呼ぶこともできる。蒸気供給弁33は、蒸気供給配管32に設けられている。
冷却材戻り配管65は、静的RHR熱交換器61から1次冷却材圧力バウンダリーの液相部であるコールドレグ配管4に延びている。出口弁64は、冷却材戻り配管65に設けられている。
本実施の形態の加圧水型原子力プラントの静的冷却減圧系は、たとえば加圧器80内の飽和蒸気83を静的RHR熱交換器61に直接導いて冷却し凝縮可能とした点で、図8に示したAP1000の静的RHRと異なっている。すなわち、AP1000における1次冷却材を導くための冷却材供給配管62(図8参照)および入口弁63(図8参照)は削除され、代わりに加圧器80の気相部から分岐して蒸気供給配管32および蒸気供給弁33が設置される。
本実施の形態の蒸気供給弁33は、コントロール弁であり、その開度は調節可能である。つまり、この蒸気供給弁33は、通過する蒸気の量を調節可能な蒸気加減弁である。通常時において、蒸気供給弁33は、崩壊熱相当の水蒸気を供給可能な開度で開状態とする。これにより、加圧器80内の飽和蒸気83は、蒸気供給配管32により静的RHR熱交換器61に導かれて冷却される。静的RHR熱交換器61で冷却された冷却材(凝縮水)は、該静的RHR熱交換器61内部に蓄積される。
交流電源喪失や給水喪失などの過渡変化が発生して蒸気発生器3の二次側への給水がストップし、蒸気発生器3の2次側水位の低下が発生すると、通常時には常時閉の出口弁64が自動的に開になる。これにより、静的RHR熱交換器61内部に蓄積していた冷却材が重力により冷却材戻り配管65およびコールドレグ配管4を介して原子炉圧力容器2内に導かれ、炉心1が冷却される。
炉心1で発生し続ける残留熱により加熱された1次冷却材は、加圧器80の気相部で再び水蒸気となり、蒸気供給弁33および蒸気供給配管32を通り、再び、静的RHR熱交換器61に導かれて冷却され凝縮する。この過程が繰り返されることにより、炉心1で発生する崩壊熱が継続的に除去される。
蒸気供給弁33が崩壊熱相当の開度に維持されているため、崩壊熱相当分以上の水蒸気を通すことはないので、原子炉は必要以上に減圧冷却されることはなく、高温停止状態を維持できる。この状態で、交流電源や給水の復旧が短期間で行われた場合には、原子炉を再起動することにより、直ちに通常運転に復帰することが可能である。
一方、交流源喪失が24時間程度の長期にわたり回復しない場合には、原子炉を減圧して冷温停止状態にすることが安全確保上望ましい。このような場合、従来の静的RHRを用いた原子力発電プラントでは、静的RHR単独では原子炉を冷温停止させることができない。
このため、このような従来の静的RHRを用いた原子力発電プラントでは、原子炉を冷温停止させるために、別途、自動減圧系(ADS)を作動させる必要がある。自動減圧系を最終的に自動減圧系第4段68まで作動させて開とすると、1次冷却材が原子炉格納容器の底部に流出し、コールドレグ配管4の高さにまで、完全冠水してしまう場合がある。
本実施の形態の静的RHRを用いた原子力発電プラントでは、蒸気供給弁33の開度をさらに大きくして水蒸気の供給量を多くすることにより、原子炉を減圧させることができる。電気出力が約1700MWeの加圧水型原子力発電プラントの場合、崩壊熱相当の水蒸気量は約230t/hである。一方、約300tの1次冷却材を冷温停止状態に減圧するには、約120tの1次冷却材を蒸発させて凝縮させればよい。したがって、蒸気供給弁33の開度を崩壊熱相当の約1.5倍にすると、およそ1時間で原子炉を冷温停止状態に減圧することができる。
このように、本実施の形態の静的冷却減圧系を用いることにより、自動減圧系を作動させることなく、原子炉を冷温停止させることができる。このため、原子炉格納容器2の下部が冠水する可能性を低減することができる。このため、加圧水型原子炉を冷温停止した際に、原子炉格納容器内部の機器に与える影響を小さくすることができる。
したがって、交流電源が喪失した後、24時間程度以上の長期間が経過してから交流電源が復旧した場合であっても、プラントの大きな財産損失は回避できるので、比較的短期間でプラントを出力運転に復帰させることができる。また、交流電源が短期間で復旧した場合には、直ちに通常運転に復帰させることができる。つまり、本実施の形態の加圧水型原子力発電プラントは、電源供給の信頼性が高いということができる。
[第2の実施の形態]
図2は、本発明に係る加圧水型原子力プラントの第2の実施の形態における静的冷却減圧系のブロック図である。
本実施の形態の静的冷却減圧系は、第1の実施の形態の静的冷却減圧系に、蒸気供給弁33と並列に設けた減圧弁34を追加したものである。蒸気供給弁33は、常時開で崩壊熱相当の水蒸気を通す開度に調整されている。水蒸気の流量を崩壊熱相当に正確に制限するため、蒸気供給弁33と直列にオリフィス(図示せず)を設置してもよい。減圧弁34は、常時閉としておく。
このような加圧水型原子力プラントにおいて、原子炉を高温停止に維持する場合には、蒸気供給弁33を開き、減圧弁34を閉じておく。蒸気供給弁33を開いたまま、減圧弁34を開にすることにより、蒸気供給配管32を通る蒸気量を増やすことができる。これにより、原子炉を冷温停止することができる。つまり、蒸気供給弁33などの弁の開度を連続的に調節することなく、弁の開閉によってプラントの運転状態を変化させることができる。このため、より確実にシステムの運転状態を使い分けることが可能となる。
急速な減圧を避けて原子炉を穏やかに減圧する設計とする場合には、減圧弁34を並列に数個設置して、順次開にして弁数を増やして行くことにより原子炉の穏やかな減圧を行うこともできる。
[第3の実施の形態]
図3は、本発明に係る加圧水型原子力プラントの第3の実施の形態における静的冷却減圧系のブロック図である。
本実施の形態の静的冷却減圧系は、静的冷却減圧系(PCDS)プール35およびPCDS熱交換器37を備えている。PCDSプール35には、PCDSプール水36が貯えられる。PCDS熱交換器37は、PCDSプール35の内部に設けられている。つまり、PCDSプール35は、PCDS熱交換器37で熱交換する冷却水を貯水可能な冷却水プールである。
蒸気供給配管32は、加圧器80の飽和蒸気83で満たされる蒸気相から、PCDS熱交換器37に延びている。蒸気供給弁33は、蒸気供給配管32に設けられている。冷却材戻り配管65は、PCDS熱交換器37から1次冷却材圧力バウンダリーを構成するコールドレグ配管4に延びている。出口弁64は、冷却材戻り配管65に設けられている。
PCDS熱交換器37は、上部ヘッダー38と下部ヘッダー39とを有し、それらの間にはO字型に形成されたO型配置の熱交換器チューブ40が設置されている。第1の実施の形態における静的冷却減圧系の熱交換器である静的RHR熱交換器61は、片側のみに熱交換器チューブを設置したC型配置を採用している。これに対して、本実施の形態における静的冷却減圧系の熱交換器で用いるO型配置の熱交換器チューブ40は、伝熱面積をより大きくできるという利点がある。
PCDSプール35は、第1の実施の形態では静的冷却減圧系の冷却水を貯水する冷却水プールとして用いている内部燃料交換用水タンク8とは独立して設けられている。このPCDSプール35は、内部燃料交換用水タンク8よりも鉛直方向の高い位置に設置される。たとえばPCDSプール35はオペレーションフロア・デッキ90よりも上部に設置されている。
1次冷却材を水のまま自然循環力によって静的冷却減圧系の熱交換器に導くためには、その熱交換器の位置を1次冷却材の最高位置である加圧器80の通常水位よりも下方に設置する必要がある。そこで、たとえばAP1000の静的RHRでは、オペレーションフロア・デッキ90の下部に設置された内部燃料交換用水タンク8を静的冷却減圧系の冷却水プールとして用いていた。
この場合、静的冷却減圧系の熱交換器の最高位置と炉心1の最高位置との高低差はわずかに10m程度しかなく、凝縮水を炉心1に注水する大きな注入ヘッドが得られない。その結果、自然循環による極めて緩慢な循環流量でしか炉心に注水することができず、原子炉を高温停止することはできるものの、冷温停止することができない。
これに対し、本実施の形態では、加圧器80内の水蒸気83をPCDS熱交換器37内に導く設計としているため、PCDS熱交換器37の設置位置は、加圧器80の位置に制限されることがない。水蒸気は気体であるため流動性が極めて高く、加圧器80内の圧力とPCDS熱交換器37内の圧力に差圧があると、この差圧を駆動源として位置エネルギーを超えていくらでも高い位置にまで上昇する。
PCDS熱交換器37の内部では、送られて来た水蒸気が外部のPCDSプール水36により冷却されて凝縮するため、常に減圧状態に維持され、加圧器80内の圧力よりもはるかに低圧状態に維持される。その結果、加圧器80内の飽和蒸気83を円滑にPCDS熱交換器37内に導くことができる。
これにより本実施の形態では、PCDSプール35をオペレーションフロア・デッキ90よりも高く設置することが可能となっている。つまり、PCDS熱交換器37の少なくとも一部が、加圧器の内部に形成された液面よりも上方になるように配置することができる。その結果、PCDS熱交換器37の最高位置と炉心1の最高位置との高低差を、たとえば約22m程度に大きくすることができる。
これにより減圧弁34を開にして原子炉の減圧モード運転を行った場合に、大量の凝縮水がPCDS熱交換器37内に蓄積しても、これを直ちに高ヘッドで炉心1内に重力によって円滑に注水することができる。すなわち、PCDSプール35をオペレーションフロア・デッキ90よりも高位置に設置した静的冷却減圧系にあっては、炉心の冷却および減圧を極めて円滑に行うことができるようになる。
[第4の実施の形態]
図4は、本発明に係る加圧水型原子力プラントの第4の実施の形態における原子炉格納容器の立断面とともに示す静的冷却減圧系のブロック図である。
本実施の形態の原子炉格納容器は、格納容器本体(MCV)7と、ダイアフラム隔壁9とを備えている。格納容器本体7は、たとえば平板に円筒を載せて、その円筒の上端を半球状の蓋で覆った形状に鉄筋コンクリートで形成されている。ダイアフラム隔壁9は、たとえば水平方向に広がっている。
格納容器本体7は、ダイアフラム隔壁9で、第1区画と第2区画とに隔てられている。ここでは、第1区画を上部容器10、第2区画を下部容器11と呼ぶこととする。本実施の形態において、上部容器10は、下部容器11よりも上方に設けられている。ダイアフラム隔壁9に、上部容器10と下部容器11との差圧が所定の圧力以上になったときに開放する真空破壊弁19を設置してもよい。1次冷却材圧力バウンダリーを構成する機器および配管は、すべて下部容器11の内部に格納されている。
また、原子炉格納容器には、圧力抑制室12が設けられている。圧力抑制室12は、圧力抑制プール13を備えている。圧力抑制プール13は、貯水可能に形成されていて、通常時にはたとえば水深約5m以上となるように圧力抑制プール水14が貯えられている。また、本実施の形態では、圧力抑制室12は、上部容器10の内部に設けられている。圧力抑制室12のたとえば上面は上部容器10の他の部分と連通するように開放されている。
さらに、原子炉格納容器には、下部容器11と圧力抑制プール13とを連結するLOCAベント管15が設けられている。圧力抑制プール13とLOCAベント管15との接続部には、水平方向に延びる水平ベント管16を設けてもよい。また、下部容器11とLOCAベント管15を連結させているため、通常時には圧力抑制プール水14が下部容器11に流れ落ちないようにダイアフラム隔壁9の一部を円周状に水深以上に立ち上げたライザー部17が形成されている。
また、格納容器本体7の外部には、静的格納容器冷却系(PCCS)建屋20が設けられている。PCCS建屋20は、たとえば燃料プール建屋28の上に、燃料プール建屋28と一体として形成される。PCCS建屋20の内部には、静的格納容器冷却系21の機器が設置されている。
静的格納容器冷却系21は、PCCS建屋20内に設けられたPCCSプール22と、PCCS熱交換器24を有している。PCCSプール22は、PCCSプール水23を貯水可能に形成されている。PCCS熱交換器24は、PCCSプール水23に水没するように配置されている。PCCS熱交換器24には、一方の端部が下部容器11に開放した吸込み配管25が接続されている。また、PCCS熱交換器24には凝縮水を下部容器11に戻す戻り配管26が接続されている。さらに、PCCS熱交換器24で凝縮されない非凝縮性ガスを上部容器10に送るPCCSベント配管27が設けられている。
LOCAなどの事故が発生すると下部容器11内に放出された水蒸気は、非凝縮性ガスととともにノード間の圧力差によってPCCS熱交換器24に導かれる。吸込み配管25は常時開の状態にあるため、事故後に弁を開けるような操作は全く必要とされない。吸込み配管25の下部容器11内の開口位置は、事故後に下部容器11が冠水する位置よりも上であればどこでもよい。
PCCS熱交換器24で凝縮された水蒸気は、戻り配管26を通って重力により下部容器11内に戻され、内部燃料交換用水タンク8などの静的ECCSの水源として使用される。PCCS熱交換器24で凝縮されない窒素や水素などの非凝縮性ガスは、PCCSベント配管27によって上部容器10内の圧力抑制プール13内にベントされる。PCCSベント配管27は、配置効率の観点から、たとえば格納容器本体7の壁面の内部に埋設されている。
PCCSプール水23は事故時にも放射能を全く含まない清浄な冷却水であり、気相部は大気放出口により大気に連通している。PCCSプール水23が加熱により沸騰し水蒸気が発生した場合は直接熱の最終的逃がし場である大気中に放出される。
本実施の形態の静的冷却減圧系において、PCDSプール35は格納容器本体7の外部に設置されている。PCDSプール35には、PCDSプール水36が貯えられている。PCDSプール水36には、PCDS熱交換器37が沈められている。
PCDS熱交換器37の上部ヘッダー38および下部ヘッダー39には、それぞれ非凝縮性ガスベント配管41,42が接続されている。非凝縮性ガスベント配管41,42は、圧力抑制プール水14に延びている。非凝縮性ガスベント配管41,42の途中には、ベント弁43,44が設けられている。つまり、PCDS熱交換器37に送られた非凝縮性ガスは、非凝縮性ガスベント配管41,42を介して圧力抑制プール水14中へベント可能となっている。
PCDSプール35は格納容器本体7の外部に設置されているため、PCDSプール水36が沸騰して大量の水蒸気を発生するようになっても、この水蒸気を直接外部空間である熱の最終的逃がし場に放出することが可能である。
格納容器本体7の内部に設けられた内部燃料交換用水タンク8(図7参照)を静的冷却減圧系の冷却水プールとして用いた場合、静的冷却減圧系が運転を開始して冷却水プール内の水が数時間で蒸発すると、原子炉格納容器内の圧力・温度上昇と環境悪化をもたらす。このため、原子炉格納容器の内部に設けられた通常の電気品などにダメージを与える可能性がある。
しかし、本実施の形態では、PCDSプール水36の蒸発により発生する水蒸気は、大気中に放出される。このため、静的冷却減圧系での除熱により発生する水蒸気が、原子炉格納器内に環境悪化をもたらすことがない。その結果、交流電源喪失が数時間で回復した後は直ちにプラントの出力運転を再開できるという極めて電源供給信頼性上の重要な効果がもたらされる。
また、減圧弁34を開にして原子炉の減圧を開始すると、原子炉圧力がある程度低下した時点でアキュムレータ84の作動設定圧力に達し注入弁87が自動的に開となり内部に蓄えられた高圧の窒素ガス86により冷却材85が原子炉圧力容器2内に注入される。この際、窒素ガス86も原子炉圧力容器2内に混入し、やがて、加圧器80の気相部に移行する。そうすると、加圧器80内の水蒸気に随伴されて非凝縮性ガスの窒素もPCDS熱交換器37内に移行してしまう。窒素ガスは非凝縮性ガスのため、PCDS熱交換器37内でいくら冷却されても凝縮されずにその場に滞留してしまう。こうなると、加圧器80とPCDS熱交換器37との間で差圧が維持できなくなりPCDS熱交換器37は機能喪失してしまう。
しかし、本実施の形態では、ベント弁43,44を必要に応じて手動で開にすることにより、PCDS熱交換器37内に滞留した窒素ガスを容易に圧力抑制プール水14内に放出してしまうことができる。
また、仮に炉心燃料の一部損傷が発生して、燃料被覆管などの金属が高温で炉水と反応する金属―水反応によって大量の水素ガスが発生したと想定したとしても、その水素ガスを、ベント弁43,44を開にすることにより大量の放射性物質とともに圧力抑制プール水14内に放出させることができる。つまり、本実施の形態の静的冷却減圧系は、大量の水素ガスが発生した場合であっても、その安全機能を達成可能である。
さらに、その際に炉内で発生した大量の放射性物質を圧力抑制プール水14内でスクラビングにより除去してしまうことが可能であり、原子炉格納容器内、特に下部容器11内が放射能汚染することを防止できる効果が得られる。
また、本実施の形態では、原子炉格納容器の事故時の冷却を行う静的格納容器冷却系21のPCCSプール22は、格納容器本体7の外部に設置されている。したがって、PCCSプール22とPCDSプール35を格納容器本体7の側壁に沿って円周状に一体化して設置することができる。プールを一体化する代わりに、連通配管(図示せず)によりお互いのプール水を連通させてもよい。
静的格納容器冷却系21は、格納容器本体7内に配管破断事故などにより大量の1次冷却材が放出された場合に、格納容器本体7を冷却する。一方、静的冷却減圧系は配管破断事故などが発生しておらず格納容器本体7内部には大量の1次冷却材が放出されていない原子炉隔離時に、原子炉を冷却する。したがって、静的格納容器冷却系と静的冷却減圧系とを同時に使用することはない。つまり、PCDSプール水36をPCCSプール22とは独立して確保する必要はない。このため、PCDSプール水36をPCCSプール水23と共用することにより、全体の冷却水量を少なく制限することが可能である。
その全量は、プラント出力が約1700MWeクラスの原子力発電プラントの場合、3日間の冷却を継続可能とするためには約4500mとなる。本実施の形態では、格納容器本体7の側壁部に隣接した低階部に設置されるため、遮蔽建屋の天井部に大量の冷却水を確保する必要がなくなる。これにより、建屋耐震設計および航空機落下事故対策が大幅に容易となり、プラント安全性が大幅に向上する。
このように本実施の形態の原子力プラントでは、原子炉を静的手段のみで三日間安全に停止できる。このため、たとえば大地震により交流電源喪失が長期化した場合でも、外部動力および外部動的冷却系に依存することなくプラントの安全性を維持することが可能となる。
[第5の実施の形態]
図5は、本発明に係る加圧水型原子力プラントの第5の実施の形態における原子炉格納容器の立断面とともに示す静的冷却減圧系のブロック図である。
本実施の形態の原子炉格納容器では、圧力抑制室12は格納容器本体7の外部に設けられる。下部容器11と圧力抑制プール13とは、LOCAベント管15によって連通している。圧力抑制室12の気相部は、気相ベント管29で上部容器10と連通している。
このように、原子炉格納容器の一部をダイアフラム隔壁9で隔てて大空間を設け、さらにこの大空間(上部容器10)と圧力抑制室12とを気相ベント管29で連通させている。これにより、上部容器10内の空間を圧力抑制室12の気相部として実質的に活用している。
また、本実施の形態では、PCCS建屋20は圧力抑制室12の上部に一体化して建造されている。PCCS建屋20の内部には、静的格納容器冷却系21が設置され、事故時の原子炉格納容器の冷却を高い信頼度で行うことができるようになっている。
事故時の原子炉格納容器の冷却を行う静的格納器冷却系21のPCCSプール22は格納容器本体7の外部に設置されている。PCCSプール水23は、事故時にも放射能を全く含まない清浄な冷却水であり、気相部は大気放出口(図示せず)により大気に連通している。PCCSプール水23が加熱により沸騰し水蒸気が発生した場合は直接熱の最終的逃がし場である大気中に放出される。
圧力抑制プール水14は、PCDSプール35よりも下方に配置される。これにより、ベント弁43,44を開にしてPCDS熱交換器37内に蓄積した非凝縮性ガスを圧力抑制プール水14内にベントする際に、一部の冷却材が随伴された場合であっても重力によりより円滑に圧力抑制プール水14内に放出される効果が得られる。
[第6の実施の形態]
図6は、本発明に係る加圧水型原子力プラントの第6の実施の形態における原子炉格納容器の立断面図である。
本実施の形態の原子炉格納容器では、第5の実施の形態と同様に、圧力抑制室12は格納容器本体7の外部に設けられる。下部容器11と圧力抑制プール13とは、LOCAベント管15によって連通している。圧力抑制室12の気相部は、気相ベント管29(図5参照)で上部容器10と連通している。
静的格納容器冷却系(PCCS)プール22およびPCCS熱交換器24は、上部容器10内に設けられている。PCCSプール水23は事故時にも放射能を全く含まない清浄な冷却水であり、PCCSプール22の気相部は大気放出口(図示せず)により大気に連通している。PCCSプール水23が加熱により沸騰し水蒸気が発生した場合は直接熱の最終的逃がし場である大気中に放出される。
PCDSプール35は、上部容器10の内部に設置される。PCDSプール水36は事故時にも放射能を全く含まない清浄水であり、気相部は大気放出口により大気に連通している。PCDSプール水36が加熱により沸騰し水蒸気が発生した場合は直接熱の最終的逃がし場である大気中に放出される。即ち、PCDSプール35は上部容器10内に内包されて設置されているが、上部容器10内の他の空間とは隔離されており、大気と連通した外部冷却プールである。
本実施例では、PCCSプール22およびPCDSプール35の両方が格納容器本体7の内部に設置されているため、安全上重要なこれらの系統が航空機落下事故に対してより強固に防護される。
圧力抑制室12は格納容器本体7の外部の最下部に設置されるため、この部分を土中埋設することによりやはり航空機落下事故からほぼ完全に防護することができる。これにより、安全上重要な設備を全て格納容器エンクロージャーの内部に内包、もしくは土中埋設することができるため、航空機落下事故に対して安全性が高い原子力プラントとなる。
なお、図6において、蒸気供給配管32、冷却材戻り配管65、非凝縮性ガスベント配管41,42は配置効率を考慮して格納容器本体7の壁面内部を通しているが、格納容器本体7の内部あるいは外部を通しても良い。
[他の実施の形態]
上述の各実施の形態は単なる例示であり、本発明はこれらに限定されない。また、各実施の形態の特徴を組み合わせて実施してもよい。
本発明に係る加圧水型原子力プラントの第1の実施の形態における静的冷却減圧系のブロック図である。 本発明に係る加圧水型原子力プラントの第2の実施の形態における静的冷却減圧系のブロック図である。 本発明に係る加圧水型原子力プラントの第3の実施の形態における静的冷却減圧系のブロック図である。 本発明に係る加圧水型原子力プラントの第4の実施の形態における原子炉格納容器の立断面とともに示す静的冷却減圧系のブロック図である。 本発明に係る加圧水型原子力プラントの第5の実施の形態における原子炉格納容器の立断面とともに示す静的冷却減圧系のブロック図である。 本発明に係る加圧水型原子力プラントの第6の実施の形態における原子炉格納容器の立断面図である。 従来の静的安全PWR(AP1000)に用いられる原子炉格納容器の立断面図である。 従来の静的安全PWR(AP1000)の静的残留熱除去系および自動減圧系の系統図である。
符号の説明
1…炉心、2…原子炉圧力容器、3…蒸気発生器、4…コールドレグ配管、5…ホットレグ配管、6…1次冷却材ポンプ、7…格納容器本体、8…内部燃料交換用水タンク、9…ダイアフラム隔壁、10…上部容器、11…下部容器、12…圧力抑制室、13…圧力抑制プール、14…圧力抑制プール水、15…LOCAベント管、16…水平ベント管、17…ライザー部、18…ポーラークレーン、19…真空破壊弁、20…PCCS建屋、21…静的格納容器冷却系、22…PCCSプール、23…PCCSプール水、24…PCCS熱交換器、25…吸込み配管、26…戻り配管、27…PCCSベント配管、28…燃料プール建屋、29…気相ベント管、32…蒸気供給配管、33…蒸気供給弁、34…減圧弁、35…PCDSプール、36…PCDSプール水、37…PCDS熱交換器、38…上部ヘッダー、39…下部ヘッダー、40…熱交換器チューブ、41,42…非凝縮性ガスベント配管、43,44…ベント弁、51…自動減圧系第1段、52…自動減圧系第2段、53…自動減圧系第3段、54,55…ECCS注入配管、61…静的RHR熱交換器、62…冷却材供給配管、63…入口弁、64…出口弁、65…冷却材戻り配管、66…燃料交換用水、68…自動減圧系第4段、69…排出管、70…スパージャー、71…遮蔽建屋、72…PCS冷却水プール、73…PCSプール水、74…外気取入口、75…バッフル板、76…外気放出口、77…原子炉格納容器、80…加圧器、81…ライザー管、82…1次冷却材、83…飽和蒸気、84…アキュムレータ、85…冷却材、86…窒素ガス、87…注入弁、89…注入弁、90…オペレーションフロア・デッキ

Claims (11)

  1. 1次冷却材で冷却される炉心を収納する原子炉圧力容器と、前記1次冷却材が流れる1次冷却材圧力バウンダリー内を加圧する加圧器と、前記原子炉圧力容器および前記加圧器を格納する原子炉格納容器とを備えた加圧水型原子力プラントに用いられる静的冷却減圧系において、
    冷却水プールと、
    前記加圧器の気相部から延びる蒸気供給配管と、
    前記冷却水プールに貯えられた水と前記蒸気供給配管を流れる蒸気とを熱交換させる熱交換器と、
    前記蒸気供給配管に設けられた蒸気供給弁と、
    前記熱交換器から前記1次冷却材圧力バウンダリーの液相部に延びる冷却材戻り配管と、
    前記冷却材戻り配管に設けられた出口弁と、
    を有することを特徴とする静的冷却減圧系。
  2. 前記蒸気供給弁は、通過する蒸気の流量を調節可能な蒸気加減弁であることを特徴とする請求項1に記載の静的冷却減圧系。
  3. 前記蒸気供給弁は、前記炉心の崩壊熱によって発生する蒸気に相当する量を通過させる隔離弁とこの隔離弁に並行に設けられた減圧弁とを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の静的冷却減圧系。
  4. 前記熱交換器の少なくとも一部は、前記加圧器の内部に形成された液面よりも上方に位置することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の静的冷却減圧系。
  5. 前記冷却水プールは、内部燃料交換用水タンクであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の静的冷却減圧系。
  6. 前記冷却水プールは、前記原子炉格納容器の外部に設けられて気相部が大気と連通していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の静的冷却減圧系。
  7. 前記原子炉格納容器はダイアフラム隔壁で第1区画と前記1次冷却材圧力バウンダリーを格納する第2区画とに隔てられていて、前記冷却水プールは、前記第1区画に設けられて気相部が大気と連通していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の静的冷却減圧系。
  8. 前記冷却水プールは、静的格納容器冷却系プールと連通していることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の静的冷却減圧系。
  9. 前記熱交換器に接続されて非凝縮性ガスを前記原子炉格納容器内にベントするベント配管と、このベント配管に設けられたベント弁と、を有することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の静的冷却減圧系。
  10. 前記ベント配管の前記熱交換器の反対側の端部は、圧力抑制室に貯えられた圧力抑制プール水中に開口していることを特徴とする請求項9に記載の静的冷却減圧系。
  11. 1次冷却材で冷却される炉心と、
    前記1次冷却材が流れる1次冷却材圧力バウンダリーを加圧する加圧器と、
    前記炉心および前記加圧器を格納する原子炉格納容器と、
    冷却水プールと、
    前記冷却水プールに貯えられた水と熱交換する熱交換器と、
    前記加圧器の気相部から前記熱交換器に延びる蒸気供給配管と、
    前記蒸気供給配管に設けられた蒸気供給弁と、
    前記熱交換器から前記1次冷却材圧力バウンダリーに延びる冷却材戻り配管と、
    前記冷却材戻り配管に設けられた出口弁と、
    を有することを特徴とする加圧水型原子力プラント。
JP2008050873A 2008-02-29 2008-02-29 静的冷却減圧系および加圧水型原子力プラント Active JP4592773B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008050873A JP4592773B2 (ja) 2008-02-29 2008-02-29 静的冷却減圧系および加圧水型原子力プラント
EP09250529A EP2096644B1 (en) 2008-02-29 2009-02-26 Passive cooling and depressurization system and pressurized water nuclear power plant
US12/394,576 US8559583B1 (en) 2008-02-29 2009-02-27 Passive cooling and depressurization system and pressurized water nuclear power plant
CN2009101266139A CN101521049B (zh) 2008-02-29 2009-02-27 被动冷却减压系统以及加压水型原子能发电厂

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008050873A JP4592773B2 (ja) 2008-02-29 2008-02-29 静的冷却減圧系および加圧水型原子力プラント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009210283A JP2009210283A (ja) 2009-09-17
JP4592773B2 true JP4592773B2 (ja) 2010-12-08

Family

ID=40673257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008050873A Active JP4592773B2 (ja) 2008-02-29 2008-02-29 静的冷却減圧系および加圧水型原子力プラント

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8559583B1 (ja)
EP (1) EP2096644B1 (ja)
JP (1) JP4592773B2 (ja)
CN (1) CN101521049B (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9984777B2 (en) 2007-11-15 2018-05-29 Nuscale Power, Llc Passive emergency feedwater system
JP2010085282A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Toshiba Corp 加圧水型原子力プラント
US8559584B2 (en) * 2010-12-20 2013-10-15 Westinghouse Electric Company Llc Nuclear reactor automatic depressurization system
CN102163469B (zh) * 2011-02-14 2014-04-30 中国核电工程有限公司 一种核电站非能动专设安全系统
US8867689B2 (en) 2011-02-15 2014-10-21 Nuscale Power, Llc Heat removal system and method for use with a nuclear reactor
CN102820066A (zh) * 2011-06-07 2012-12-12 葛永乐 用于核反应堆紧急停堆时的热管散热器
US9583221B2 (en) 2011-06-15 2017-02-28 Bwxt Nuclear Energy, Inc. Integrated emergency core cooling system condenser for pressurized water reactor
US9852820B2 (en) * 2012-04-25 2017-12-26 Smr Inventec, Llc Nuclear steam supply system
KR101389276B1 (ko) * 2012-07-13 2014-04-25 한국원자력연구원 원자로의 피동안전계통
CN103632737A (zh) * 2012-08-20 2014-03-12 中国核动力研究设计院 一种核电站蒸汽发生器二次侧非能动余热排出系统
MY187908A (en) * 2012-09-27 2021-10-28 China Nuclear Power Eng Co Ltd Combined active and passive secondary-side reactor core heat removal apparatus
CN103778973A (zh) * 2012-10-22 2014-05-07 中国核动力研究设计院 一体化反应堆可控压力释放系统
CN103778974B (zh) * 2012-10-22 2016-08-31 中国核动力研究设计院 一种能动和非能动相结合的余热排出系统
RU2504031C1 (ru) * 2012-10-24 2014-01-10 Открытое акционерное общество "Атомэнергопроект" Устройство для отвода избыточной тепловой энергии из внутреннего объема защитной оболочки атомной электростанции
CN103871484A (zh) * 2012-12-13 2014-06-18 中国核动力研究设计院 压水堆核电厂一回路超压保护及卸压系统
US11373768B2 (en) 2013-03-12 2022-06-28 Bwxt Mpower, Inc. Refueling water storage tank (RWST) with tailored passive emergency core cooling (ECC) flow
CN105431908B (zh) 2013-03-15 2017-09-22 BWXT m动力股份有限公司 用于长期反应堆冷却的无源技术
US10062462B2 (en) * 2013-08-28 2018-08-28 Korea Atomic Energy Research Institute Facility for reducing radioactive material and nuclear power plant having the same
US9779840B2 (en) 2013-10-28 2017-10-03 Bwxt Mpower, Inc. PWR decay heat removal system in which steam from the pressurizer drives a turbine which drives a pump to inject water into the reactor pressure vessel
US9852819B2 (en) 2014-01-22 2017-12-26 Willard Harvey Wattenburg Passive nuclear reactor cooling system using compressed gas energy and coolant storage outside nuclear plant
US10049776B2 (en) 2014-01-22 2018-08-14 Willard Harvey Wattenburg Compressed air, utility-scale, non-polluting energy storage and nuclear reactor emergency cooling system using thermal power plant waste heat
US9875817B2 (en) 2014-06-09 2018-01-23 Bwxt Mpower, Inc. Nuclear reactor support and seismic restraint with in-vessel core retention cooling features
US10529458B2 (en) 2014-07-22 2020-01-07 Bwxt Mpower, Inc. Integral isolation valve systems for loss of coolant accident protection
CN104361914A (zh) * 2014-11-19 2015-02-18 中科华核电技术研究院有限公司 非能动安全冷却系统
RU2595640C2 (ru) * 2014-12-04 2016-08-27 Акционерное общество "Научно-исследовательский и проектно-конструкторский институт энергетических технологий "АТОМПРОЕКТ" ("АО "АТОМПРОЕКТ") Система пассивного отвода тепла от водоводяного энергетического реактора через парогенератор
US9881704B2 (en) * 2015-01-28 2018-01-30 Nuscale Power, Llc Containment vessel drain system
US10354762B2 (en) 2015-10-26 2019-07-16 Nuscale Power, Llc Passive cooling to cold shutdown
CN105608979B (zh) * 2016-02-23 2019-11-15 中广核研究院有限公司 模拟蒸汽发生器二次侧余热排出系统的试验装置及方法
KR101977814B1 (ko) * 2017-06-13 2019-05-13 한국원자력연구원 원자로 냉각 및 발전 시스템
CN107403650B (zh) * 2017-08-25 2023-11-03 中国船舶重工集团公司第七一九研究所 海上浮动核电站的二次侧非能动余热排出系统
CN112242205B (zh) * 2019-07-16 2022-08-19 中核核电运行管理有限公司 一种核电机组稳压器快速降温的方法
CN112307626B (zh) * 2020-11-02 2021-09-03 西安交通大学 安全壳内多组非能动热量导出系统运行及影响分析方法
CN113380433B (zh) * 2021-05-07 2022-10-18 苏州热工研究院有限公司 核电厂非能动专设安全系统及供水系统
CN113299417B (zh) * 2021-05-25 2022-04-15 中国核动力研究设计院 核电厂停堆工况主泵运行时的安注触发方法和装置及系统

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62187291A (ja) * 1986-02-07 1987-08-15 ウエスチングハウス エレクトリック コ−ポレ−ション 原子炉の受動的安全装置
JPH0342595A (ja) * 1989-06-26 1991-02-22 Westinghouse Electric Corp <We> 原子力発電プラント用の受動的安全注入装置
JPH03246492A (ja) * 1990-02-23 1991-11-01 Hitachi Ltd 非常用復水器系
JPH0498198A (ja) * 1990-08-16 1992-03-30 Toshiba Corp 原子力プラントの炉心冷却設備
JPH05223980A (ja) * 1991-11-08 1993-09-03 Westinghouse Electric Corp <We> 管式熱交換器
JPH0611592A (ja) * 1992-03-06 1994-01-21 Westinghouse Electric Corp <We> 原子炉系格納装置
JPH0634783A (ja) * 1992-07-20 1994-02-10 Hitachi Ltd 原子炉設備
JPH09184897A (ja) * 1995-11-09 1997-07-15 General Electric Co <Ge> 原子炉用冷却装置
JP2000180582A (ja) * 1998-12-11 2000-06-30 Toshiba Corp 原子力発電プラント
JP2005156198A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Hitachi Ltd 原子炉建屋
JP2007187543A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Toshiba Corp 残留熱除去系およびその運転方法
JP2009150846A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Toshiba Corp 原子炉格納容器およびそれを用いた原子力プラント

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8817394D0 (en) * 1988-07-21 1989-07-05 Rolls Royce & Ass Full pressure passive emergency core cooling and residual heat removal system for water cooled nuclear reactors
EP0418701B1 (en) * 1989-09-19 1994-06-01 Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha Reactor core decay heat removing system in a pressurized water reactor
US5102617A (en) * 1990-09-11 1992-04-07 General Electric Company Passive cooling means for water cooled nuclear reactor plants
US5217682A (en) * 1991-05-17 1993-06-08 Atomic Energy Of Canada Limited Passive indirect shutdown cooling system for nuclear reactors
KR100189168B1 (ko) * 1995-12-01 1999-06-01 윤덕용 원자로의 피동 격납용기 냉각장치
US6795518B1 (en) * 2001-03-09 2004-09-21 Westinghouse Electric Company Llc Integral PWR with diverse emergency cooling and method of operating same
JP2007010457A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Toshiba Corp 原子炉格納容器および沸騰水型原子力プラント
CN100578682C (zh) * 2005-09-29 2010-01-06 中国核动力研究设计院 反应堆非能动专设安全设施

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62187291A (ja) * 1986-02-07 1987-08-15 ウエスチングハウス エレクトリック コ−ポレ−ション 原子炉の受動的安全装置
JPH0342595A (ja) * 1989-06-26 1991-02-22 Westinghouse Electric Corp <We> 原子力発電プラント用の受動的安全注入装置
JPH03246492A (ja) * 1990-02-23 1991-11-01 Hitachi Ltd 非常用復水器系
JPH0498198A (ja) * 1990-08-16 1992-03-30 Toshiba Corp 原子力プラントの炉心冷却設備
JPH05223980A (ja) * 1991-11-08 1993-09-03 Westinghouse Electric Corp <We> 管式熱交換器
JPH0611592A (ja) * 1992-03-06 1994-01-21 Westinghouse Electric Corp <We> 原子炉系格納装置
JPH0634783A (ja) * 1992-07-20 1994-02-10 Hitachi Ltd 原子炉設備
JPH09184897A (ja) * 1995-11-09 1997-07-15 General Electric Co <Ge> 原子炉用冷却装置
JP2000180582A (ja) * 1998-12-11 2000-06-30 Toshiba Corp 原子力発電プラント
JP2005156198A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Hitachi Ltd 原子炉建屋
JP2007187543A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Toshiba Corp 残留熱除去系およびその運転方法
JP2009150846A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Toshiba Corp 原子炉格納容器およびそれを用いた原子力プラント

Also Published As

Publication number Publication date
US8559583B1 (en) 2013-10-15
CN101521049A (zh) 2009-09-02
JP2009210283A (ja) 2009-09-17
EP2096644A3 (en) 2011-07-13
CN101521049B (zh) 2012-07-18
US20130259183A1 (en) 2013-10-03
EP2096644A2 (en) 2009-09-02
EP2096644B1 (en) 2012-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4592773B2 (ja) 静的冷却減圧系および加圧水型原子力プラント
KR101215323B1 (ko) 원자로를 포함하는 원자로 조립체, 원자로용 비상 냉각 시스템, 및 원자로의 비상 냉각 방법
US8867690B2 (en) Pressurized water reactor with compact passive safety systems
US11756698B2 (en) Passive emergency feedwater system
JP5006178B2 (ja) 原子炉格納容器およびそれを用いた原子力プラント
WO2010038358A1 (ja) 加圧水型原子力プラント
JP5911762B2 (ja) 原子力プラントおよび静的格納容器冷却系
CN108461163B (zh) 应急堆芯冷却系统和使用该应急堆芯冷却系统的沸水反应堆装置
JP6315618B2 (ja) 使用済燃料プールの代替受動的冷却システムおよび方法
JP4908561B2 (ja) 原子炉格納容器及びこれを用いた原子力プラント
JP2014081219A (ja) 原子力プラントおよび静的格納容器冷却系
KR20130000572A (ko) 안전보호용기를 구비한 피동형 비상노심냉각설비 및 이를 이용한 열 전달량 증가 방법
JP2009031079A (ja) 非常用炉心冷却系
JP5279325B2 (ja) 沸騰水型原子炉のハイブリッド安全系
JP4340521B2 (ja) 原子炉建屋
Matsunaga Sato et al.
KR20130083187A (ko) 원자로 외벽 공동 충수 시스템
Sato et al. Different variations of a passive safety containment for a BWR with active and passive safety systems
JP2009063466A (ja) Eccs削除改修abwr
Jacoud Presentation of the KERENA™ Reactor
Budylin et al. Improvement in the technology of water cooled reactor plants in the USSR

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100817

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4592773

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924

Year of fee payment: 3