JP7339303B2 - 玩具 - Google Patents
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図1に示すように、玩具1は、例えばチョウチョの幼虫を模したもので、外観的に、幼虫の一端部(図中左側)の第1腹節から他端部(図中右側)の第10腹節までの形状を模したものである。具体的には、玩具1は、一端部(図中左側)の第1部品である頭部10と、他端部(図中右側)の第2部品である尾部20と、頭部10と尾部20との間を成している腹部30と、を備えている。
図2及び図3に示すように、玩具1の内部には、頭部10から尾部20まで達する連結部40が設けられており、この連結部40によって主要部品が連結されている。より詳細には、連結部40は、頭部10の後面、及び尾部20の前面に形成された半球状の凹面に、球状部40aが嵌合・係止された構成である。また、連結部40は、互いに連結可能な複数の部材が連結されて関節のように屈曲可能な構成となっている。
図4に示すように、玩具1は、頭部10、尾部20、腹部30、連結部40、臭角11、頭部下部13、胸脚14、及びヒンジ連結部15の各部品に分解可能に構成されている。すなわち、各部品は着脱可能に構成されており、図1に示す組み立て状態と図4に示す分解状態とを簡単に変更できる。例えば、頭部10の下部には、臭角11及び胸脚14を連結可能な頭部下部13がヒンジ連結部15を介して収容空間12を開閉可能に設けられ、頭部10の後方には、前述の如く連結部40を介して、腹部30及び尾部20が連結される。
玩具1は、腹部30の各腹節を曲げるように外力を加えると、何れの方向にも曲がるが、特に、図5に示すように、頭部10を上方に向ける方向に大きく曲げることができる。この図5に示す状態は、幼虫の威嚇状態(第2形態2F)であり、この第2形態2Fの状態は維持される。すなわち、幼虫の威嚇状態(第2形態2F)は、曲げ力を解除した後でもその状態は維持される。したがって、玩具1は、載置部50の上に、第1支持部38及びその最後方の第2支持部28を下にして置くことができる。
第2形態2Fの内部は、図6に示すように、連結部40を中心に上方に立ち上がるように湾曲している。特に、腹部30においては、第1種別部品31と第2種別部品32との内外表面(31i,31s,32i,32s)が湾曲面に形成され、更に、第1種別部品31、第2種別部品32、及び連結部40の後述する他の連結構造によって、隣合う第1種別部品31と第2種別部品32とが上下方向のずれを可能にして、全体的に上方に反り返るように回転される。
図7は、連結部40の連結構造を示す拡大斜視図である。
図7に示すように、第2種別連結部42は、前述したように、その長手方向に沿う軸部40jの一端側(前方側)の球状部40aと、他端側(後方側)の半球状部40bと、略中央部の円盤状の係止部40c(最先端のものは、係止部40cを有しない構成)とを備えている。半球状部40bは、後方に向かって開口した球形内面の球形凹部40dが形成され、対面する2箇所に切欠き40eが設けられ、更に、両切欠き40eの間で外面に一対の球面突起40fが突設されている。そして、この半球状部40bが、第1種別部品31の第1孔31hに装着される(図8参照)。
図8に示すように、第1種別部品31は、後方側が大きく開口する後方開口31oが形成され、前方側には、前面が略球面の外表面31sが形成され、前面中央に開口する第1孔31hが形成されたお椀形状とも言える形状である。第1孔31hは、第2種別連結部42の半球状部40bが前方側から挿入可能に構成されている。この第1孔31hは、前方側が上下方向に縦長の楕円形であり後方側(奥側)が球形の球状凹部31hcに構成されている。また、左右両側には、横断面形状が半円形の嵌入溝31hgが前後方向に形成されている。したがって、嵌入溝31hgに半球状部40bの球面突起40fを対応させて半球状部40bを挿入することで、半球状部40bが球状凹部31hcに嵌まり込むように装着される。また、この第6腹節の第1種別部品31と第7腹節の第2種別部品32の底面には、係止穴部39が設けられており、後述する支持凸部65a(図17参照)が挿入される。
図9(a)に示すように、半球状部40bは、球状凹部31hcに挿入された状態では、一対の球面突起40fが嵌入溝31hgに嵌った状態(図9(b)参照)で保持されている。半球状部40bは、球面突起40fを回動支点にして回動可能となっていことに加えて、第1孔31hの形状は、前方側が大きく開口した楕円形状であるので、第2種別連結部42は、その軸部40jが上下方向、特に、上方に大きく揺動することができる構成となっている。なお、軸部40jは、図9(b)に示すように、一対の球面突起40fが嵌入溝31hgに嵌っていることで、左右方向の動きは規制されている。また、第1種別部品31の内表面31iの形状は、前述したように、後方に配置される第2種別部品32の外表面に対応する湾曲面に構成されている。この内表面31iの湾曲面の形状によって、第1種別部品31は、第2種別部品32の外表面に接した状態で移動(図6参照)できる。更に、第1種別部品31の肉厚は、前方側(第1孔31hが形成された側)が厚肉に構成され、後方開口31o側に向かって徐々に薄肉になっており、後方開口31o側が変形し易い構造となっている。
図10に示すように、第2種別部品32は、後方側に大きく開口する後方開口32oが形成されたお椀形状で、前方側には、上下方向に大きく開口した長孔の第2孔32hが形成されている。この第2孔32hには、第1種別連結部41の軸部40jが後方から挿通され、球状部40aが第2孔32hを貫通した状態で第2種別連結部42の半球状部40bに連結される。また、第2種別部品32の内表面32i(図11参照)は、後方に配置される尾部20の外表面20sに対応する湾曲面に構成されている。また、第2種別部品32の肉厚は、前方側(第2孔32hが形成された側)が厚肉に構成され、後方開口32o側に向かって徐々に薄肉(図11参照)になるように構成されている。
図11(a)に示すように、第2孔32hの形状は、軸部40jの径に対して上下方向に大きく構成されている。これにより、第1種別連結部41の軸部40jが軸部40jの挿通方向に対して交差する方向(上下方向)に大きく移動可能である。また、第1種別連結部41の軸部40jは、第2孔32hの大きさ分だけ可動範囲が広くなっていること、更に、第2種別部品32は尾部20に対して上下方向に回動可能であることの相乗作用により、腹部30全体として湾曲を大きくする。
図12に示すように、頭部10の下側には、前掲の如く、頭部下部13がヒンジ連結部15を介して開閉可能に接続される。ヒンジ連結部15は、軸部15jの両端に球形部15aを備えており、一方の球形部15aが頭部10のヒンジ連結孔12hに挿入・嵌着され、他方の球形部15aが頭部下部13の下部連結孔13hに嵌着される。臭角11は、その臭角軸部11jの先端側に連結球部11cが設けられ、連結球部11cが臭角連結孔13dに嵌着される。これにより、臭角11は、頭部下部13対して回動可能に取付けられる。また、頭部下部13は、その外周縁部13tが頭部開口10oの内縁に嵌るようにして収容空間12を閉じる。そして、通常時の歩行状態(第1形態1F)においては、臭角11は、収容空間12内に収容された状態(図2参照)とする。
図13に示すように、頭部下部13を下方に引くことで、ヒンジ連結部15を支点にして開くことができる。このとき、ヒンジ連結部15は、頭部下部13を単に回動するように開くだけでなく下方に移動する。すなわち、ヒンジ連結孔12hは、上下方向に円筒状の長い孔として構成されていることで、球形部15aが上下方向に移動できる。これにより、頭部下部13は、開いたときに頭部10に対して大きく離れることができる。また、ヒンジ連結孔12hの後方側には、ヒンジ連結孔12hに連続した溝13kが形成されている。この溝13kは、頭部下部13を開いたときに、軸部15jを収容するようにすることで、頭部下部13をより大きく開動することができ、臭角11の後述の移動操作をし易くする。なお、頭部下部13が開かれた状態においては、臭角11は、収容空間12内に収まるようにその先端側を後方且つ下向きに向けた図示の状態である。
図14に示すように、頭部下部13を更に下方に引き出した後に、臭角11を、連結球部11cを支点にして前方に回転させる。そして、臭角軸部11jを一対の臭角係止突起13f間に係止すると共に、臭角係止溝13gに臭角軸部11jを嵌め込むようにする。このようにして、臭角11を頭部下部13に固定する。その後、頭部開口10oを閉じるように頭部下部13を操作する。このとき、臭角11は、臭角軸部11jが頭部10の先端溝部10tに収容され頭部10の外表面10sから前方に張り出した状態で固定される。
図15は、玩具1の販売状態の一例を示す側面図である。
図15(a),(b)に示すように、玩具1を収容可能とする例えば、開口部OPを有する球形状のカプセル容器である。この玩具収納用容器60は、第1外殻要素61と、第2外殻要素62と、第3外殻要素63と、支持要素64と、によって球形状の外殻が構成され、その内部に球形の内部スペースSPが形成されいる。また、この玩具収納用容器60は、外殻の外側にラッピングフィルム80が装着されてラッピングされている。このように球形状に構成された玩具収納用容器60は、その内部スペースSPに玩具1を分解した状態で収容することができる。また、外殻が球形であることから、自動販売機等の物品供給装置を使用して販売することができる。
図15に示した玩具収納用容器60の外殻を構成する上記各要素のうち、展示用の支持部材は、図16に示すように、第1外殻要素61と、第2外殻要素62と、支持要素64と、更に、内部スペースSP内に収容された支持棒65と、により構成される。例えば、第1外殻要素61は、カプセル容器を構成したときとは上下逆さにして使用する。この逆さにした第1外殻要素61の上から第2外殻要素62を嵌め込む(切欠き部62aが支持要素固定第2孔61cを有する厚肉部分を受容するように嵌合する)ことで展示台が形成される。そして、支持要素64の一方の角度可変部64bの取付角度を、その本体部64aに対して外殻を構成していたときとよりも外側(図中下側)に開くように取付け直す。一方、他方の角度可変部64bには、支持棒65の一端側に設けられた嵌着孔65bに嵌め合わせる。なお、このとき、支持棒65の一端側において支持棒65の径方向に突出した支持凸部65aを上向きに取付け、更に、下側の角度可変部64bを支持要素固定第2孔61cに挿入固定する。
図17に示すように、玩具1は、支持棒65上に取付けた状態で展示することができる。この場合、支持棒65が植物の枝として見立てた状態であり、幼虫の歩行状態を模した展示形態である。この場合、玩具1は、例えば、前方側の胸脚14が支持棒65をつかむようにされ、且つ腹部30の係止穴部39に支持凸部65aが挿入されて連結・固定されている。なお、腹部30には、前述したように、第5腹節及び第6腹節に係止穴部39が設けられており、その何れを使用するかは、適宜選択する。
図18に示す展示形態においては、幼虫が臭角11を突出させた状態で枝から頭部10を大きく持ち上げた威嚇状態を模した展示形態である。この場合、後方側の係止穴部39と支持凸部65aとを連結することで腹部30をより大きく反り返るように展示することができる。また、この展示形態においては、尾部20を下方に曲げる。この尾部20の折り曲げにより、尾部20の第2支持部28を支持要素64の本体部64aに当接させて、玩具1の威嚇状態をより安定させて保持する。また、この場合、第1外殻要素61(台部分)と支持棒65との組立て向きは、図17に示した向きとは反対向きにしてある。これは、展示形態における重量バランスを考慮して、より安定する向きを選択した展示形態である。
1F 第1形態
2F 第2形態
10 頭部(第1部品)
10s 頭部の外表面
11 臭角(突出片)
12 収容空間
13 頭部下部(空間閉じ部)
20 尾部(第2部品)
28 第2支持部
30 腹部(第3部品)
31 第1種別部品
31h 第1孔
31s 第1種別部品の外表面
32 第2種別部品
32h 第2孔
32s 第2種別部品の外表面
38 第1支持部
40 連結部
40a 球状部
40b 半球状部
40c 係止部
41 第1種別連結部
42 第2種別連結部
Claims (24)
- 第1形態と第2形態とをとり得る玩具であって、
玩具の一端部を成している第1部品と、
前記玩具の他端部を成している第2部品と、
前記第1部品と前記第2部品との間を成している第3部品と、
前記第1部品、前記第2部品、及び前記第3部品を一体化するための連結部と、を備え、
前記第3部品は、前記連結部に連結される第1種別部品と、隣合う部品により挟持される第2種別部品とを含んでいる、
玩具。 - 請求項1に記載の玩具であって、
前記第1部品、前記第2部品、及び前記第3部品は、各々着脱可能に構成されている、
玩具。 - 請求項1または2に記載の玩具であって、
前記第1種別部品と前記第2種別部品とは、前記第1部品、前記第2部品、及び前記第3部品が一体化された状態において、互いに隣合うように配置されている、
玩具。 - 請求項1~3の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第2種別部品は、前記第1部品、前記第2部品、及び前記第3部品が一体化された状態において、前記第2部品と前記第1種別部品とにより挟持されるものを含んでいる、
玩具。 - 請求項1~4の何れか一項に記載の玩具であって、
2つの前記第1種別部品間に、前記第2種別部品が複数個挟持できないように構成されている、
玩具。 - 請求項1~5の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第2部品と前記第1種別部品は、複数の前記第2種別部品を挟持できないように構成されている、
玩具。 - 請求項1~6の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第1種別部品には、第1孔が形成され、前記第2種別部品には、前記第1孔とは形状が異なる第2孔が形成されている、
玩具。 - 請求項7に記載の玩具であって、
前記第2孔は、前記連結部を挿通可能、且つ前記連結部が挿通方向とは交差する方向に移動可能な長孔である、
玩具。 - 請求項8に記載の玩具であって、
前記連結部は、前記第2孔に対して前記連結部の軸方向の移動を規制する係止部を含んでいる、
玩具。 - 請求項1~9の何れか一項に記載の玩具であって、
前記連結部は、当該連結部の一方端部、及び他方端部に球状部が形成されている第1種別連結部と、当該連結部の一方端部に球状部、及び他方端部に半球状部が形成されている第2種別連結部とを含んでいる、
玩具。 - 請求項10に記載の玩具であって、
前記第2種別連結部に形成されている前記半球状部は、前記第1種別連結部に形成されている前記球状部、及び前記第1種別部品に連結可能に構成されている、
玩具。 - 請求項10に記載の玩具であって、
前記第2種別連結部に形成されている前記半球状部は、他の前記第2種別連結部の前記球状部、及び前記第1種別部品に連結可能に構成されている、
玩具。 - 請求項1~12の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第1種別部品、及び前記第2種別部品は、同一又は類似の形状を成している、
玩具。 - 請求項1~13の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第2部品は、前記第1部品、前記第2部品、及び前記第3部品が一体化した状態において、当該第2部品の外表面の一部が前記第2種別部品により覆われている、
玩具。 - 請求項1~14の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第1種別部品は、前記第1部品、前記第2部品、及び前記第3部品が一体化した状態において、当該第1種別部品の外表面の一部が前記第2種別部品により覆われるものを含んでいる、
玩具。 - 請求項1~15の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第2種別部品は、前記第1部品、前記第2部品、及び前記第3部品が一体化した状態において、当該第2種別部品の外表面の一部が前記第1種別部品により覆われている、
玩具。 - 請求項1~16の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第1種別部品、及び前記第2種別部品は、前記連結部よりも軟質な部材により構成されている、
玩具。。 - 請求項1~17の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第1種別部品、及び前記第2種別部品は、前記第1部品、前記第2部品、及び前記第3部品が一体化した状態において、その連結方向とは交差する方向に回転可能である、
玩具。 - 請求項1~18の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第1種別部品、及び前記第2種別部品の少なくとも何れかには、前記第1形態において前記玩具を支持する第1支持部が形成されている、
玩具。 - 請求項1~19の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第2部品には、前記第1形態及び前記第2形態において前記玩具を支持する第2支持部が形成されている、
玩具。 - 請求項1~20の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第1部品は、生物の頭部、前記第2部品は、生物の尾部、前記第3部品は、生物の腹部を模した形状を成している、
玩具。 - 請求項1~21の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第1形態は、前記第1部品、前記第2部品、及び前記第3部品を一直線状となるようにした形態であり、前記第2形態は、前記第3部品を突き出した非直線状となるようにした形態である、
玩具。 - 請求項1~22の何れか一項に記載の玩具であって、
前記第1部品には、前記第1部品の外表面から突出可能な突出片が回動可能に設けられていると共に、前記突出片を収容可能な収容空間が設けられ、
前記突出片は、前記第1形態、及び前記第2形態の形態変化に対応させて前記収容空間からの出し入れが可能に構成されている、
玩具。 - 請求項23に記載の玩具であって、
前記突出片は、前記収容空間を開閉可能な空間閉じ部に回動可能に取付けられている、
玩具。
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