JP7338248B2 - 後処理装置、画像形成装置、後処理制御方法および後処理制御プログラム - Google Patents

後処理装置、画像形成装置、後処理制御方法および後処理制御プログラム Download PDF

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Description

この発明は、後処理装置、画像形成装置、後処理制御方法および後処理制御プログラムに関し、特に、画像が形成された記録媒体に後処理を実行する後処理装置、その後処理装置を備えた画像形成装置、その後処理装置で実行される後処理制御方法およびその後処理制御方法をコンピューターに実行させる後処理制御プログラムに関する。
MFP(Multi Function Peripheral)等の画像形成装置で画像が形成された用紙に、ステープル針を打ち込む後処理を実行する後処理装置が知られている。例えば、特開2016-11189号公報にはシートに対して所定の後処理を行う後処理手段と、画像形成装置から搬送されたシートに対して前記所定の後処理を行う第一の後処理の実施と、手差し挿入されるシートに対して前記所定の後処理を行う第二の後処理の実施の切り替えを制御する制御手段と、次に前記第一の後処理が実行されるまでの間隔時間及び前記第二の後処理の実施に要する所要時間を決定する決定手段と、を有し、前記制御手段は、前記所要時間が前記間隔時間よりも小さい場合、前記画像形成装置が前記第一の後処理を行うことを指定された画像形成を実行中であっても、前記第二の後処理の実施を許可することを特徴とする後処理装置が記載されている。
特開2016-11189号公報に記載の後処理装置においては、第二の後処理の実施に要する所要時間が次に第一の後処理が実行されるまでの間隔時間よりも小さい場合、画像形成装置が第一の後処理を行うことを指定された画像形成を実行中であっても、第二の後処理の実施を許可する。このため、特開2016-11189号公報に記載の後処理装置は、画像形成装置で実行されるジョブを遅延させることなく、手差し挿入されるシートに後処理を行うことができる。
しかしながら、画像形成装置で実行されるジョブによっては、そのジョブが遅延してもそのジョブの実行を指示したユーザーに待ち時間が発生しない場合がある。特開2016-11189号公報に記載の後処理装置は、画像形成装置で実行されるジョブの実行を指示したユーザーに待ち時間が発生しない場合であっても所要時間が間隔時間よりも小さい場合には手差し挿入されるシートに後処理を行わないので、手差し挿入されるシートに後処理を行わせるユーザーに待ち時間が発生するといった問題がある。特に、第一の後処理が実行される間隔が所要時間より短いジョブの場合には、手差し挿入されるシートに後処理を行わせるユーザーはジョブが終了するまで待たなければならない。
特開2016-11189号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、後処理を指示した複数のユーザーそれぞれの待ち時間を短くした後処理装置を提供することである。
この発明の他の目的は、後処理を指示した複数のユーザーそれぞれの待ち時間を短くした画像形成装置を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、後処理を指示した複数のユーザーそれぞれの待ち時間を短くした後処理制御方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、後処理を指示した複数のユーザーそれぞれの待ち時間を短くした後処理制御プログラムを提供することである。
上述した目的を達成するために、この発明のある局面によれば、後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、積載トレイに積載された複数の第1記録媒体の第1束または挿入口に挿入された複数の第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、第1束に対する後処理を定めるジョブに基づいてジョブが画像形成装置で実行されている間に第2束に対する後処理の実行を許可するか否かを決定する決定手段と、画像形成装置でジョブが実行されている場合であっても第2束に対する後処理の実行が許可されている場合は後処理ユニットに第2束に対する後処理を実行させる割込制御手段と、を備え、決定手段は、ジョブが画像形成装置の備える操作パネルにユーザーにより入力される操作で定まる指示とは別の指示に従って画像形成装置により実行される場合は許可する。
この局面に従えば、第1束に対する後処理を定めるジョブに基づいて第2束に対する後処理の実行を許可するか否かが決定されるので、第2束に対する後処理を実行することにより遅延してもジョブの実行を指示したユーザーに待ち時間が発生しない確率の高いジョブの場合に第2束に対する後処理を実行することができる。このため、ジョブの実行を指示したユーザーおよび第2束に対する後処理の実行を指示したユーザーそれぞれの待ち時間を短くすることができる。その結果、後処理を指示した複数のユーザーそれぞれの待ち時間を短くした後処理装置を提供することができる。
また、操作パネルに操作を入力しないユーザーは後処理装置から離れた場所に位置し、第1束を取りに後処理装置まで移動する時間が必要となるので、ジョブが遅延してもユーザーの待ち時間が発生する確率が低い。このため、ジョブの実行を指示したユーザーの待ち時間が発生する確率が低い場合に、第2束に対する後処理の実行を指示したユーザーの待ち時間を短くすることができる。
好ましくは、決定手段は、第2束に後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止する。
この局面に従えば、第2束に後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上の場合は第2束に対する後処理の実行が禁止される。ジョブの遅延時間の上限が閾値となるので、ジョブの遅延時間が長くなりすぎないようにでき、ジョブの実行を指示したユーザーの待ち時間が発生する確率を低くすることができる。
この発明の他の局面によれば、後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、積載トレイに積載された複数の第1記録媒体の第1束または挿入口に挿入された複数の第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、第1束に対する後処理を定めるジョブに基づいてジョブが画像形成装置で実行されている間に第2束に対する後処理の実行を許可するか否かを決定する決定手段と、画像形成装置でジョブが実行されている場合であっても第2束に対する後処理の実行が許可されている場合は後処理ユニットに第2束に対する後処理を実行させる割込制御手段と、を備え、決定手段は、第2束に後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止し、後処理時間は、ジョブが開始されてから現時点までに第2束に後処理が実行されるのに要した遅延時間と現時点以降に第2束に後処理が実行されるのに要する予定時間との和である。
この局面に従えば、後処理時間は、遅延時間と予定時間との和なので、ジョブの遅延時間が長くなりすぎないようにでき、ジョブの実行を指示したユーザーの待ち時間が発生する確率を低くすることができる。
好ましくは、決定手段は、現時点からジョブが終了するまでの残時間に基づいて閾値を決定する。
この局面に従えば、残時間に基づいて閾値を決定するので、ジョブの進行度合いに応じた閾値とすることができる。例えば、ジョブの進行度合いが大きいほど閾値を小さくできる。このため、ジョブの進行度合いが小さい段階では第2束に対する後処理の実行を優先し、ジョブの進行度合いが大きい段階ではジョブの実行を優先することができる。
好ましくは、残時間は、現時点から画像形成装置によるジョブの実行が完了するまでの実行時間を含む。
この局面に従えば、実行時間は、ジョブを実行した結果出力される第1束をジョブの実行を指示したユーザーが取り出し可能になるまでの最小時間である。残時間を実行時間とするので、ジョブの実行を指示したユーザーの待ち時間が発生する確率を低くすることができる。
この発明の他の局面によれば、後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、積載トレイに積載された複数の第1記録媒体の第1束または挿入口に挿入された複数の第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、第1束に対する後処理を定めるジョブに基づいてジョブが画像形成装置で実行されている間に第2束に対する後処理の実行を許可するか否かを決定する決定手段と、画像形成装置でジョブが実行されている場合であっても第2束に対する後処理の実行が許可されている場合は後処理ユニットに第2束に対する後処理を実行させる割込制御手段と、を備え、決定手段は、第2束に後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止し、決定手段は、現時点からジョブが終了するまでの残時間に基づいて閾値を決定し、残時間は、現時点から画像形成装置によるジョブの実行が完了するまでの実行時間と、後処理が実行された第1束が排紙される排紙トレイから第1束が取り除かれるまでの放置時間をさらに含む。
この局面に従えば、放置時間は、ジョブを実行した結果出力される第1束をジョブの実行を指示したユーザーが取り出すまでの時間を予測した時間である。残時間が放置時間を含むので、第2束に対する後処理を実行可能な回数をできるだけ多くすることができる。
好ましくは、排紙トレイから第1束が取り除かれるまでのユーザー別放置時間を格納する格納手段と、ジョブの実行を指示したユーザーに対して格納されたユーザー別放置時間に基づいて、放置時間を予測する予測手段をさらに備える。
この局面に従えば、ジョブの実行を指示したユーザーに対して格納されたユーザー別放置時間に基づいて放置時間が予測されるので、放置時間の予測精度を向上させることができる。
好ましくは、決定手段による決定結果に従って、挿入口に第2束の挿入が可能な挿入可能状態と挿入口に第2束の挿入が不可能な挿入不可状態とのいずれかに切り換える切換手段と、挿入可能状態と挿入不可状態とのいずれであるかを表示する状態表示手段とを、さらに備える。
この局面に従えば、挿入可能状態と挿入不可状態とのいずれであるかが表示されるので、第2束に対する後処理が実行可能であることをユーザーに通知することができる。
好ましくは、決定手段による決定結果に従って、挿入口に第2束の挿入が可能な挿入可能状態と挿入口に第2束の挿入が不可能な挿入不可状態とのいずれかに切り換える切換手段と、挿入口に第2束の挿入を遮断する遮断手段と、挿入不可状態に切り換えられている間は遮断手段に遮断させ、挿入可能状態に切り換えられている間は遮断手段に遮断させない遮断制御手段と、をさらに備える。
この局面に従えば、挿入不可状態に切り換えられている間は挿入口が遮断され、挿入可能状態に切り換えられている間は挿入口が遮断されないので、第2束に対する後処理が実行できない場合に、挿入口に第2束が挿入されないようにできる。
好ましくは、後処理は、第1束または第2束にステープル針を打ち込む処理である。
この発明の他の局面によれば、画像形成装置は、ジョブを実行するジョブ実行手段と、ジョブ実行手段により制御され、第1記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段により画像が形成された第1記録媒体が積載される積載トレイと、複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、積載トレイに積載された複数の第1記録媒体の第1束または挿入口に挿入された複数の第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、第1束に対する後処理を定めるジョブに基づいてジョブがジョブ実行手段で実行されている間に第2束に対する後処理の実行を許可するか否かを決定する決定手段と、ジョブ実行手段でジョブが実行されている場合であっても第2束に対する後処理の実行が許可されている場合は後処理ユニットに第2束に対する後処理を実行させる割込制御手段と、ユーザーにより入力される操作を受け付ける操作パネルと、を備え、決定手段は、ジョブが画像形成手段により第1記録媒体に画像が形成される処理を定める場合であってジョブが後処理を定める場合は、ジョブが操作パネルにユーザーにより入力される操作で定まる指示とは別の指示に従ってジョブ実行手段により実行される場合は許可する。
この局面に従えば、後処理を指示した複数のユーザーそれぞれの待ち時間を短くした画像形成装置を提供することができる。また、操作パネルに操作を入力しないユーザーは後処理装置から離れた場所に位置し、第1束を取りに後処理装置まで移動する時間が必要となるので、ジョブが遅延してもユーザーの待ち時間が発生する確率が低い。このため、ジョブの実行を指示したユーザーの待ち時間が発生する確率が低い場合に、第2束に対する後処理の実行を指示したユーザーの待ち時間を短くすることができる。
好ましくは、決定手段は、ジョブが画像形成手段により第1記録媒体に画像が形成されない処理を定める場合に後処理を許可する。
この局面に従えば、ジョブが実行されても積載トレイに第1束が積載されないので、第2束に対する後処理を実行してもジョブが遅延することがない。したがって、第2束に対する後処理の実行を指示したユーザーの待ち時間をなくすことができる。
好ましくは、決定手段は、ジョブが画像形成手段により第1記録媒体に画像が形成される処理を定める場合であってジョブが後処理を定めない場合は後処理を許可する。
この局面に従えば、ジョブが実行されても第1束に対する後処理が実行されないので、第2束に対する後処理を実行してもジョブが遅延することがない。したがって、第2束に対する後処理の実行を指示したユーザーの待ち時間をなくすことができる。
好ましくは、決定手段は、第2束に後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止する。
この局面に従えば、第2束に後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上の場合は第2束に対する後処理の実行が禁止される。ジョブの遅延時間の上限が閾値となるので、ジョブの遅延時間が長くなりすぎないようにでき、ジョブの実行を指示したユーザーの待ち時間が発生する確率を低くすることができる。
この発明の他の局面によれば、後処理装置で実行される後処理制御方法は、後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、積載トレイに積載された複数の第1記録媒体の第1束または挿入口に挿入された複数の第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、を備え、第1束に対する後処理を定めるジョブに基づいてジョブが画像形成装置で実行されている間に第2束に対する後処理の実行を許可するか否かを決定する決定ステップと、画像形成装置でジョブが実行されている場合であっても第2束に対する後処理の実行が許可されている場合は後処理ユニットに第2束に対する後処理を実行させる割込制御ステップと、を後処理装置に実行させ、決定ステップは、ジョブが画像形成装置の備える操作パネルにユーザーにより入力される操作で定まる指示とは別の指示に従って画像形成装置により実行される場合は許可するステップを含む
この局面に従えば、後処理を指示した複数のユーザーそれぞれの待ち時間を短くした後処理制御方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、後処理制御方法は、後処理装置で実行される後処理制御方法であって、後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、積載トレイに積載された複数の第1記録媒体の第1束または挿入口に挿入された複数の第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、を備え、第1束に対する後処理を定めるジョブに基づいてジョブが画像形成装置で実行されている間に第2束に対する後処理の実行を許可するか否かを決定する決定ステップと、画像形成装置でジョブが実行されている場合であっても第2束に対する後処理の実行が許可されている場合は後処理ユニットに第2束に対する後処理を実行させる割込制御ステップと、を後処理装置に実行させ、決定ステップは、第2束に後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止するステップを含み、後処理時間は、ジョブが開始されてから現時点までに第2束に後処理が実行されるのに要した遅延時間と現時点以降に第2束に後処理が実行されるのに要する予定時間との和である。
この発明のさらに他の局面によれば、後処理制御方法は、後処理装置で実行される後処理制御方法であって、後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、積載トレイに積載された複数の第1記録媒体の第1束または挿入口に挿入された複数の第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、を備え、第1束に対する後処理を定めるジョブに基づいてジョブが画像形成装置で実行されている間に第2束に対する後処理の実行を許可するか否かを決定する決定ステップと、画像形成装置でジョブが実行されている場合であっても第2束に対する後処理の実行が許可されている場合は後処理ユニットに第2束に対する後処理を実行させる割込制御ステップと、を後処理装置に実行させ、決定ステップは、第2束に後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止するステップと、現時点からジョブが終了するまでの残時間に基づいて閾値を決定するステップと、を含み、残時間は、現時点から画像形成装置によるジョブの実行が完了するまでの実行時間と、後処理が実行された第1束が排紙される排紙トレイから第1束が取り除かれるまでの放置時間とを含む。
この発明のさらに他の局面によれば、後処理装置を制御するコンピューターで実行される後処理制御プログラムは、後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、積載トレイに積載された複数の第1記録媒体の第1束または挿入口に挿入された複数の第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、を備え、第1束に対する後処理を定めるジョブに基づいてジョブが画像形成装置で実行されている間に第2束に対する後処理の実行を許可するか否かを決定する決定ステップと、画像形成装置でジョブが実行されている場合であっても第2束に対する後処理の実行が許可されている場合は後処理ユニットに第2束に対する後処理を実行させる割込制御ステップと、をコンピューターに実行させ、決定ステップは、ジョブが画像形成装置の備える操作パネルにユーザーにより入力される操作で定まる指示とは別の指示に従って画像形成装置により実行される場合は許可するステップを含む
この局面に従えば、後処理を指示した複数のユーザーそれぞれの待ち時間を短くした後処理制御プログラムを提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、後処理制御プログラムは、後処理装置を制御するコンピューターで実行される後処理制御プログラムであって、後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、積載トレイに積載された複数の第1記録媒体の第1束または挿入口に挿入された複数の第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、を備え、第1束に対する後処理を定めるジョブに基づいてジョブが画像形成装置で実行されている間に第2束に対する後処理の実行を許可するか否かを決定する決定ステップと、画像形成装置でジョブが実行されている場合であっても第2束に対する後処理の実行が許可されている場合は後処理ユニットに第2束に対する後処理を実行させる割込制御ステップと、をコンピューターに実行させ、決定ステップは、第2束に後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止するステップを含み、後処理時間は、ジョブが開始されてから現時点までに第2束に後処理が実行されるのに要した遅延時間と現時点以降に第2束に後処理が実行されるのに要する予定時間との和である。
この発明のさらに他の局面によれば、後処理制御プログラムは、後処理装置を制御するコンピューターで実行される後処理制御プログラムであって、後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、積載トレイに積載された複数の第1記録媒体の第1束または挿入口に挿入された複数の第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、を備え、第1束に対する後処理を定めるジョブに基づいてジョブが画像形成装置で実行されている間に第2束に対する後処理の実行を許可するか否かを決定する決定ステップと、画像形成装置でジョブが実行されている場合であっても第2束に対する後処理の実行が許可されている場合は後処理ユニットに第2束に対する後処理を実行させる割込制御ステップと、をコンピューターに実行させ、決定ステップは、第2束に後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止するステップと、現時点からジョブが終了するまでの残時間に基づいて閾値を決定するステップと、を含み、残時間は、現時点から画像形成装置によるジョブの実行が完了するまでの実行時間と、後処理が実行された第1束が排紙される排紙トレイから第1束が取り除かれるまでの放置時間とを含む。
本発明の実施の形態の1つにおけるMFPの正面図である。 MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。 後処理装置の外観を示す斜視図である。 マニュアルステープル部を拡大して示す図である。 後処理装置の内部構成を示す図である。 後処理装置のハードウェア構成の概要の一例を示すブロック図である。 本実施の形態における後処理装置が備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。 画像形成情報のフォーマットの一例を示す図である。 後処理制御処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。 後処理制御処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。 決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 ステープル機構の正面図である。 積載トレイの平面図である。 整合機構を説明する図である。 ステープル機構を説明する図である。 ステープルユニットの回転軸の移動経路を示す第1の図である。 ステープルユニットの回転軸の移動経路を示す第2の図である。 ステープルユニットの回転軸の移動経路を示す第3の図である。 ステープルユニットの回転軸の移動経路を示す第4の図である。 変形例における後処理装置が備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態における画像形成装置について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるMFPの正面図である。図1を参照して、MFP100は、画像形成装置として機能し、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160と、画像が形成された用紙を処理する後処理装置200と、を含む。
MFP100は、画像データに基づいて記録媒体に画像を形成し、画像が形成された用紙に後処理を実行する。MFP100は、画像を形成する対象となる記録媒体として、複数種類の記録媒体のいずれにも画像を形成することが可能である。記録媒体は、紙などの用紙の他、OHP(Overhead projector)シート、布等を含む。また、以下の説明では、特に言及しない限り、記録媒体を用紙とする場合を例に説明する。
図2は、MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図2を参照して、MFP100は、メイン回路を含む。メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、外部記憶装置117と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、後処理装置200および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。さらに、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる画像データを一時的に記憶する。
通信I/F部112は、MFP100をネットワークに接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介して、ネットワークに接続されたコンピューターとの間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワークを介してインターネットに接続されたコンピューターと通信が可能である。
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータを用紙にプリントする。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
外部記憶装置117は、CPU111により制御され、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)118、または半導体メモリが装着される。本実施の形態においては、CPU111は、ROM113に記憶されたプログラムを実行する例を説明するが、CPU111は、外部記憶装置117を制御して、CD-ROM118からCPU111が実行するためのプログラムを読出し、読み出したプログラムをRAM114に記憶し、実行するようにしてもよい。
なお、CPU111が実行するためのプログラムを記憶する記録媒体としては、CD-ROM118に限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの半導体メモリ等の媒体でもよい。さらに、CPU111がネットワークに接続されたコンピューターからプログラムをダウンロードしてHDD115に記憶する、または、ネットワークに接続されたコンピューターがプログラムをHDD115に書込みするようにして、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードしてCPU111で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部161と操作部163とを含む。表示部161は、例えば、液晶表示装置(LCD)または有機EL(electroluminescence)ディスプレイであり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部163は、タッチパネル165と、ハードキー部167とを含む。タッチパネル165は、表示部161の上面または下面に表示部161に重畳して設けられる。ハードキー部167は、複数のハードキーを含む。ハードキーは、例えば接点スイッチである。タッチパネル165は、表示部161の表示面中でユーザーにより指示された位置を検出する。
本実施の形態におけるMFP100が実行するジョブは、大きく2種類ある。第1種類のジョブは、ユーザーが操作パネル160を操作してMFP100に投入するジョブである。この場合、ユーザーが操作パネル160を操作するため、ユーザーがMFP100の近傍に位置する。したがって、MFP100に用紙に画像を形成させる画像形成処理を実行させる場合、画像が形成された用紙を直ちに手に取ることができる。第2種類のジョブは、通信I/F部112が外部のコンピューターから受信するジョブである。第2種類のジョブは、例えば、プリントデータの画像を用紙に形成するプリントジョブである。第2種類のジョブは、通信I/F部112が外部からジョブを受信するので、コンピューターを操作してジョブの実行を指示したユーザーは、コンピューターを操作しているのでMFP100の近傍に位置しないことが多い。また、MFP100が実行するジョブは、用紙に画像を形成する画像形成ジョブの他、用紙に画像を形成しないジョブを含む。用紙に画像を形成しないジョブは、例えば、原稿を読み取って画像データに変換するスキャンジョブ、データを外部に送信するデータ送信ジョブ、データを外部から受信してHDD115に格納するデータ受信ジョブ、ファクシミリデータを受信してHDD115に格納するファクシミリ受信ジョブ、ファクシミリデータを送信するファクシミリ送信ジョブを含む。
後処理装置200は、画像形成部140により画像が形成された用紙が供給される。後処理装置200は、ステープル機構を備える。ステープル機構は、複数の用紙をまとめた束にステープル針を打ち込む機構である。また、後処理装置200は、画像形成部140により画像が形成された1以上の用紙を並び替えて排紙するソート処理、パンチ穴加工するパンチ処理を実行する機構を有してもよい。
図3は、後処理装置の外観を示す斜視図である。図3を参照して、後処理装置200は、本体ケース201の側面上部にサブトレイ203およびメイントレイ205が配置され、正面にマニュアルステープル部251が配置される。
図4は、マニュアルステープル部を拡大して示す図である。図4を参照して、マニュアルステープル部251は、ユーザーが外部から用紙の第2束S2を挿入するための挿入口253と、用紙検出センサー255と、通知ランプ257と、を有する。挿入口253から本体ケース201の内側に延びる切込み部分が設けられており、ユーザーは複数の用紙の第2束Sを挿入口253から切込み部分に挿入することが可能である。用紙検出センサー255は、本体ケース201の内部の挿入口253から延びる切込み部分に配置される。用紙検出センサー255は、透過型の光学センサーである。用紙検出センサー255は、挿入口253から切込み部分に挿入される第2束Sを検出する。本体ケース201の内部には、ステープルユニット271が設けられており、第2束S2にステープルユニット271によってステープル針が打ち込まれる。なお、用紙検出センサー255は、第2束Sを検出可能であれば、透過型の光学センサーに限らず、超音波センサー、反射型の光学センサー、タッチセンサーなどでもよい。また、用紙検出センサー255は、挿入口253から切込み部分に挿入される第2束により傾きが変動するレバーとレバーの傾きを検出する接点スイッチであってもよい。
また、本実施の形態においては、挿入口253から延びる切込み部分で第2束Sが用紙検出センサー255によって検出されることに応じて、ステープルユニット271にステープル針を打ち込ませる例を説明するが、ユーザーによる操作が受け付けられることに応じてステープルユニット271にステープル針を打ち込ませてもよい。ユーザーによる操作は、例えば、ボタンスイッチを押下する操作である。ボタンスイッチは、本体ケース201のマニュアルステープル部251の近傍に配置されてもよいし、MFP100の本体に配置されてもよい。この場合には、用紙検出センサー255は不要である。
通知ランプ257は、マニュアルステープルの可否をユーザーに通知するためのランプである。例えば、通知ランプ257は、マニュアルステープルが可能な状態の間は点灯し、マニュアルステープルが不可能な状態の間は消灯する。なお、点灯と消灯の切り換えに代えて、点灯する色を切り換えることによりマニュアルステープルの可否がユーザーに通知されてもよい。例えば、マニュアルステープルが可能な状態の間は通知ランプ257を青色で点灯させ、マニュアルステープルが不可能な状態の間は通知ランプ257を赤色で点灯させる。
図5は、後処理装置の内部構成を示す図である。図5を参照して、後処理装置200は、搬送機構210と、ステープル機構270と、を備える。搬送機構210は、レジストローラー対211と、中間ローラー対213と、切換器214と、サブ排出ローラー対215と、収容ローラー対217と、パドル219と、メイン排出ローラー対221と、用紙検出センサー231,233,235と、を含む。ステープル機構270は、積載トレイ207と、ステープルユニット271と、用紙検出センサー237と、一対の整合板261L,261Rとを含む。
搬送機構210は、画像形成部140から受け付けられる用紙を搬送経路R1,R2,R3に沿って搬送する。搬送経路R1は、MFP100から排出される用紙を受け付ける連結口209から分岐点212に延びる。搬送経路R2は、分岐点212からサブ排出ローラー対215を経由してサブトレイ203に延びる。搬送経路R3は、分岐点212から収容ローラー対217を経由してメイントレイ205に延びる。分岐点212には、切換器214が配置されている。切換器214により、搬送経路R2と搬送経路R3とのいずれかが選択される。
用紙検出センサー231は搬送経路R1の連結口209とレジストローラー対211との間に設けられ、用紙検出センサー233は搬送経路R2の分岐点212とサブ排出ローラー対215との間に設けられ、用紙検出センサー235は搬送経路R3の分岐点212と収容ローラー対217との間に設けられる。
MFP100から出力される用紙は、連結口209で受け付けられ、レジストローラー対211および中間ローラー対213によって搬送経路R1に沿って搬送される。切換器214により搬送経路R2が選択される場合は、用紙は搬送経路R2に進入し、その後、用紙は、サブ排出ローラー対215によって搬送経路R2に沿って搬送されて、サブトレイ203に排出される。切換器214により搬送経路R3が選択される場合は、用紙は搬送経路R3に進入し、その後、用紙は収容ローラー対217によって搬送経路R2に沿って搬送され、メイン排出ローラー対221に到達する。
メイン排出ローラー対221は、上側ローラー221aと下側ローラー221bとを含む。上側ローラー221aおよび下側ローラー221bは、上側ローラー221aが下側ローラー221bに対して上下方向に移動可能に本体ケース201に支持されている。メイン排出ローラー対221は、オンラインステープルモード以外の通常モードのときには、上側ローラー221aが下側ローラー221bに圧接した状態で回転して、収容ローラー対217から搬送されて来る用紙をメイントレイ205に排出する。
一方、メイン排出ローラー対221は、オンラインステープルモードのときには、上側ローラー221aが下側ローラー221bから離間した状態で上側ローラー221aと下側ローラー221bの回転が停止される。上側ローラー221aが下側ローラー221bから離間した状態にあるときには、用紙は、上側ローラー221aと下側ローラー221bとの間に介在する状態になり、用紙の搬送方向後端が収容ローラー対217を通過すると、用紙が収容ローラー対217およびメイン排出ローラー対221のいずれにも拘束されなくなって自由になる。用紙の搬送方向後端が収容ローラー対217を通過するタイミングに合わせて、パドル219が回転し、パドル219の先端が用紙の上面に当たり、用紙に図の斜め右下の方向の力が付与される。この力の付与により、用紙が積載トレイ207上に強制的に落とされる。積載トレイ207は、メイン排出ローラー対221に近い方の端部よりも遠い方の端部が下方に位置するように傾斜しており、積載トレイ207上に落下する用紙は、積載トレイ207の傾斜面に沿って降下し、積載トレイ207の下端に設けられている係止部208に当たって停止する。
積載トレイ207の裏面の下側に用紙検出センサー237が設けられる。用紙検出センサー237は、積載トレイ207に積載された用紙の有無を検出する。積載トレイ207に複数の用紙の束が積載された状態で、ステープル機構270により複数の用紙の束にステープル針が打ち込まれる。その後、メイン排出ローラー対221の上側ローラー221aが下側ローラー221bに圧接した状態で回転して、積載トレイ207に積載された複数の用紙の束がメイントレイ205に排出される。
レジストローラー対211は、停止と回転とを切り換えることにより、MFP100から受け付けられる用紙を搬送するタイミングを調整する。これにより、先行の用紙と後続の用紙との間隔が調整される。レジストローラー対211が用紙を搬送する搬送速度は、MFP100が用紙を搬送する搬送速度と同じであってもよいし、高速であっても良い。
図6は、後処理装置のハードウェア構成の概要の一例を示すブロック図である。図6を参照して、後処理装置200は、後処理装置200の全体を制御するための中央演算処理装置(CPU)301と、CPU301が実行するためのプログラムを記憶するROM(Read Only Memory)302と、CPU301の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)303と、データを不揮発的に記憶するEPROM(Erasable Programmable ROM)304と、CPU301をMFP100に接続する通信部305と、搬送制御回路307と、ステープル制御回路309と、を含む。
CPU301は、ROM302またはEPROM304に記憶されたプログラムを実行する。なお、CPU301が実行するプログラムを記憶する媒体としては、ROM302およびEPROM304に限られず、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk ROM)、MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、光カード、マスクROM、であってもよい。ここでいうプログラムは、CPU301により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
通信部305は、CPU301を外部の装置と接続するインターフェースである。例えば、通信部305は、USB(Universal Serial Bus)規格などのシリアル通信するためのインターフェースである。CPU301は、通信部305を介して外部装置にアクセス可能である。外部装置は、MFP100のCPU111を含む。この場合、通信部305は、CPU111のバスに接続される。また、通信部305は、インターネットに接続するインターフェースであってもよい。この場合、CPU301は、通信部305を介してインターネットに接続されたコンピューターと通信することが可能となる。この場合、CPU301は、インターネットに接続されたコンピューターからプログラムをダウンロードしてEPROM304に記憶することが可能である。また、インターネットに接続されたコンピューターによりプログラムがEPROM304に書込みされる場合がある。CPU301は、EPROM304に記憶されたプログラムをRAM303にロードして実行する。
搬送制御回路307は、搬送機構210を制御する。搬送制御回路307は、用紙検出センサー231,233,235を制御して用紙の有無を検出し、レジストローラー対211、中間ローラー対213、サブ排出ローラー対215、収容ローラー対217、パドル219、およびメイン排出ローラー対221を回転させる。具体的には、搬送制御回路307は、サブトレイ203が選択されている場合、切換器214に搬送経路R2を選択させる。そして、搬送制御回路307は、用紙検出センサー231で用紙が検出されることに応じてレジストローラー対211および中間ローラー対213を回転させて用紙を搬送経路R1に沿って搬送し、用紙検出センサー231で用紙が検出されなくなってから所定時間経過後にレジストローラー対211および中間ローラー対213を停止させる。搬送制御回路307は、用紙検出センサー233で用紙が検出されることに応じてサブ排出ローラー対215を回転させて用紙を搬送経路R2に沿って搬送し、用紙検出センサー233で用紙が検出されなくなってから所定時間経過後にサブ排出ローラー対215を停止させる。
搬送制御回路307は、メイントレイ205が選択されている場合、切換器214に搬送経路R3を選択させる。そして、搬送制御回路307は、用紙検出センサー235で用紙が検出されることに応じて収容ローラー対217を回転させて用紙を搬送経路R3に沿って搬送し、用紙検出センサー235で用紙が検出されなくなってから第1の所定時間経過後に収容ローラー対217を停止させる。搬送制御回路307は、通常モードの場合、用紙検出センサー235で用紙が検出されることに応じて上側ローラー221aを下側ローラー221bに圧接させ、メイン排出ローラー対221を回転させ、用紙検出センサー235で用紙が検出されなくなってから第2の所定時間経過後にメイン排出ローラー対221を停止させる。搬送制御回路307は、ステープルモードの場合、用紙検出センサー235で用紙が検出されることに応じて上側ローラー221aを下側ローラー221bから離間させ、用紙検出センサー235で用紙が検出されなくなるタイミングでパドル219を回転させる。さらに、搬送制御回路307は、積載トレイ207に積載された用紙の束を排出するタイミングで、メイン排出ローラー対221の上側ローラー221aを下側ローラー221bに圧接させ、メイン排出ローラー対221を所定時間回転させる。
ステープル制御回路309は、ステープル機構270を制御する。具体的には、搬送機構210により搬送されて積載トレイ207に積載される複数の用紙の束が整合方向で整合される。整合方向は用紙の搬送方向に直行する方向である。また、ステープル制御回路309は、ステープル機構270を制御して、積載トレイ207に積載された複数の用紙の束または挿入口253に挿入された複数の用紙の束にステープル針を打ち込ませる。以下、積載トレイ207に積載される複数の用紙の束を第1束S1といい、挿入口253に挿入される複数の用紙の束を第2束S2という。
ステープル制御回路309は、第1束S1にステープル針を打ち込ませるオンラインステープルを実行する場合、ステープルユニット271を第1位置に移動させ、第2束S2にステープル針を打ち込ませるマニュアルステープルを実行する指示が受け付けられる場合、ステープルユニット271を第2位置に移動させる。第1位置と第2位置とは異なるために、ステープルユニット271が第1位置に位置する場合は第2束S2にステープル針を打ち込ませることができず、ステープルユニット271が第2位置に位置する場合は第1束S1にステープル針を打ち込ませることができない。また、ステープルユニット271が第1位置に位置と第2位置との間を移動する場合、所定の時間が必要となる。
本実施の形態における後処理装置200は、MFP100で第1束S1にステープル針を打ち込ませる後処理を定めたジョブが実行されている間にマニュアルステープルを実行する指示が受け付けられる場合にマニュアルステープルの実行を可能としている。以下、詳細に説明する。また、MFP100で第1束S1にステープル針を打ち込ませる後処理を定めたジョブが実行されている間に実行される第1束S1にステープル針を打ち込ませる後処理をオンラインステープルと言う。
図7は、本実施の形態における後処理装置が備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図7に示す機能は、後処理装置200が備えるCPU301が、ROM302、EPROM304に記憶された後処理制御プログラムを実行することにより、CPU301で実現される機能である。図7を参照して、後処理装置200が備えるCPU301は、画像形成情報取得部351と、後処理制御部353と、割込制御部355と、決定部357と、切換部359と、通知部361と、を含む。
画像形成情報取得部351は、通信部305を制御してCPU111と通信する。画像形成情報取得部351は、CPU111が出力する画像形成情報を取得する。画像形成情報は、CPU111により生成される。画像形成情報は、MFP100により実行されるジョブに関するジョブ情報、画像が形成された用紙に関する用紙情報、後処理に関する後処理情報、画像形成の状態を示す状態情報と、を含む。画像形成情報取得部351は、画像形成情報を後処理制御部353、割込制御部355および決定部357に出力する。
図8は、画像形成情報のフォーマットの一例を示す図である。図8を参照して、画像形成情報は、ジョブ情報として、実行者識別情報と、ジョブ種類と、を含む。実行者識別情報は、ジョブの実行を指示したユーザーを識別するためのユーザー識別情報を示す。ジョブ種類は、第1種類と第2種類のいずれかを示す。CPU111は、MFP100を操作するユーザーにより操作パネル160から入力される操作に基づいてジョブを実行する場合にジョブ種類に第1種類を設定する。CPU111は、外部から受信されたジョブを実行する場合にジョブ種類に第2種類を設定する。
画像形成情報は、用紙情報として、副走査方向長と、主走査方向長と、搬送速度と、紙間距離と、を含む。副走査方向長は、画像形成部140により画像が形成されて出力される用紙の副走査方向の長さを示す。副走査方向は、用紙が搬送される方向と平行な方向である。主走査方向長は、画像形成部140により画像が形成されて出力される用紙の主走査方向の長さを示す。主走査方向は、副走査方向と垂直な方向である。搬送速度は、画像形成部140から排紙される用紙が搬送される速度を示す。紙間距離は、画像形成部140から連続して排紙される先行の用紙と後続の用紙との間の距離を示す。
画像形成情報は、後処理情報として、ステープルモードと、部数と、1部枚数と、パンチモードと、を含む。ステープルモードは、ステープル針を打ち込む位置を示す。ステープル針を打ち込む位置は、例えば、用紙の端部の2つの角のいずれかを示す。また、ステープル針を打ち込む位置は、用紙の4辺のいずれかの辺に沿って複数の位置を示す。ステープルモードに位置が設定されていない場合、例えば、Nullが設定されている場合、ステープルモードは、ステープル針を打ち込む処理を実行しない非ステープルモードであることを示す。部数は、ステープル針がうち打ち込まれる束の数を示す。1部枚数は、1束当たりに含まれる用紙の枚数を示す。パンチモードは、ハンチ穴を空ける位置を示す。
画像形成情報は、状態情報として、中断予定時間と、中断時間とを含む。中断予定時間は、ジョブが中断される場合に設定され、現時点から中断される時点までの時間を示す。中断時間は、ジョブが中断される場合に設定され、中断する時間を示す。
図7に戻って、後処理制御部353は、画像形成情報に基づいて、搬送制御回路307およびステープル制御回路309を制御して、搬送機構220およびステープル機構270を動作させる。割込制御部355は、画像形成部140で第1束S1に対する後処理を定めるジョブが実行されている間に第2束S2に対する後処理を実行させる。割込制御部355は、画像形成情報に基づいて、画像形成部140で第1束S1に対する後処理を定めるジョブが実行されていることを判断する。具体的には、画像処理形成情報の後処理情報のステープルモードがステープル針を打ち込む位置が設定されている場合に、画像形成部140でオンラインステープルを定めるジョブが実行されていると判断する。
割込制御部355は、後処理制御部353が搬送制御回路307およびステープル制御回路309を制御している最中に、用紙検出センサー255が第2束S2を検出することに応じて、後処理制御部353にマニュアルステープル指示を出力する。ただし、割込制御部355は、決定部357からマニュアルステープルを禁止することを示す禁止信号が入力されていないことを条件に、マニュアルステープル指示を後処理制御部353に出力する。割込制御部355は、決定部357から禁止信号が入力されている場合は、用紙検出センサー255が第2束S2を検出してもマニュアルステープル指示を後処理制御部353に出力しない。
後処理制御部353は、マニュアルステープル指示が入力されることに応じて、画像形成部140から搬送されてくる用紙の搬送を停止し、マニュアルステープルを実行させる。具体的には、後処理制御部353は、レジストローラー対211を停止させることにより用紙の搬送を停止する。マニュアルステープルは、第2束S2にステープル針を打ち込む処理である。具体的には、後処理制御部353は、ステープルユニット271を第1位置から第2位置に移動させ、その後、ステープルユニット271を制御して第2束S2にステープル針を打ち込ませる。後処理制御部353は、ステープルユニット271を制御して第2束S2にステープル針を打ち込ませた後、所定時間経過してもマニュアルステープル指示が入力されない場合は、ステープルユニット271を第1位置に移動させ、レジストローラー対211を回転させる。後処理制御部353は、ステープルユニット271を制御して第2束S2にステープル針を打ち込ませた後、所定時間経過する前にマニュアルステープル指示が入力される場合は、ステープルユニット271を制御して第2束S2にステープル針を打ち込ませる。これにより、マニュアルステープルが連続して実行される。
なお、ステープルユニット271が第1位置に位置しなくても積載トレイ207に用紙を積載することができる場合は、用紙の搬送を停止させる期間は、積載トレイ207に第1束S1を構成するすべての用紙が積載されてからステープルユニット271がステープル針を打ち込むために第1位置に移動するまでの期間としてもよい。この場合、後処理制御部353が、用紙の搬送を停止するタイミングは、積載トレイ207に第1束S1を構成するすべての用紙が積載された時点である。
なお、後処理制御部353は、レジストローラー対211を停止させる場合、CPU111に停止信号を出力する。これにより、CPU111がジョブの実行を中断させるので、画像形成部140から用紙が供給されなくなる。このため、レジストローラー対211に2枚以上の用紙が蓄積されないようにできる。後処理制御部353は、レジストローラー対211を停止させた後に、ステープルユニット271が第1位置に到達することに応じて、CPU111に再開指示を出力する。CPU111は、再開指示が入力されることに応じて、中断させていたジョブを再開させる。後処理制御部353は、CPU111に停止信号を出力してから再開指示を出力するまでの中断時間を、決定部357に出力する。なお、中断時間は、レジストローラー対211を停止させてからレジストローラー対211を回転させるまでの時間であってもよい。
決定部357は、MFP100により実行されているジョブに基づいてマニュアルステープルを実行させるか否かを決定する。決定部357は、マニュアルステープルを実行させることを許可する場合に割込制御部355に許可信号を出力するが、マニュアルステープルを実行させることを禁止する場合に割込制御部355に禁止信号を出力する。
決定部357は、ジョブ種類判定部371と、後処理時間算出部373と、残時間算出部375と、閾値決定部377と、を含む。ジョブ種類判定部371は、画像形成情報のジョブ種類が第2種類を示す場合にマニュアルステープルの実行を許可する。ジョブ種類判定部371は、画像形成情報のジョブ種類が第1種類を示す場合にマニュアルステープルの実行を禁止する。
残時間算出部375は、現時点からCPU111によりジョブの実行が完了するまで実行時間を残時間として算出する。具体的には、残時間算出部375は、画像形成情報の部数および一部枚数から画像形成部140から排出される用紙のトータル枚数を決定し、トータル枚数と現時点までに画像形成部140から受け付けられた用紙の枚数とから現時点後に画像形成部140から受け付けられる予定の残枚数を決定する。残時間算出部375は、用紙副走査方向長と紙間距離との和に残枚数を乗算することにより用紙を搬送する予定の総距離を算出する。残時間算出部375は、総距離を画像形成情報の搬送速度で除算することにより搬送時間が求める。また、残時間算出部375は、画像形成情報の部数と現時点までにオンラインステープルが実行された回数とから残りの残部数を算出し、オンラインステープルを1回実行するのに要する単位時間に残部数を乗算することによりにステープル針を打ち込む予定のステープル処理時間を算出する。残時間算出部375は、搬送時間とステープル処理時間との和を実行時間として算出する。
閾値決定部377は、残時間に基づいて閾値を決定する。例えば、残時間の所定の割合の時間が閾値に決定される。ここでは、第1閾値を残時間の1割とする場合を例に説明する。残時間は、ジョブが実行される時間が経過するに従って減少する時間である。したがって、閾値は、ジョブが実行される経過時間が異なれば異なる値となる。
後処理時間算出部373は、MFP100によりジョブが実行されている間にマニュアルステープルが実行されるのに要する後処理時間を算出する。後処理時間は、現時点までにマニュアルステープルが実行された遅延時間と現時点以降にマニュアルステープルが実行される予定時間との和である。ここでは、予定時間を、マニュアルステープルが1回実行される時間とする場合を例に説明する。具体的には、後処理時間算出部373は、後処理制御部353から入力される中断時間を積算した値を遅延時間に設定し、遅延時間を中断回数で除算した値を予定時間に設定する。
決定部357は、後処理時間を閾値と比較する。決定部357は、後処理時間が閾値以上ならばマニュアルステープルを禁止する。このため、決定部357は、ジョブ種類判定部371によりマニュアルステープルが許可される場合であっても、後処理時間が閾値以上ならばマニュアルステープルを禁止する。残時間が短い場合にマニュアルステープルを禁止することにより、ジョブを優先させて、ジョブを早期に終了させることができる。
決定部357は、マニュアルステープルを許可する場合、許可信号を割込制御部355および切換部359に出力し、マニュアルステープルを禁止する場合は禁止信号を割込制御部355および切換部359に出力する。
切換部359は、挿入口253に第2束S2の挿入が可能な挿入可能状態と挿入口253に第2束S2の挿入が不可能な挿入不可状態とのいずれかに後処理装置200の状態を切り換える。切換部359は、決定部357から禁止信号が入力されている間は挿入不可状態に切り換え、決定部357から禁止信号が入力されていない間は挿入可能状態に切り換える。切換部359は、後処理装置200の状態を通知部361に出力する。
通知部361は、後処理装置200の状態をユーザーに通知する。具体的には、通知部361は、後処理装置200の状態を表示する。さらに具体的には、通知部361は、後処理装置200の状態が挿入可能状態に切り換えられている間は、通知ランプ257を点灯させ、後処理装置200の状態が挿入不可状態に切り換えられている間は、通知ランプ257を消灯させる。これにより、MFP100の近傍に位置するユーザーに、マニュアルステープルを実行させることが可能か否かを通知することができる。
図9および図10は、後処理制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。後処理制御処理は、後処理装置200が備えるCPU301が、ROM302またはEPROM304に記憶された後処理制御プログラムを実行することにより、CPU301により実行される処理である。図9および図10を参照して、CPU301は、通知ランプ257を点灯させ(ステップS01)、処理をステップS02に進める。この段階で、MFP100でジョブが実行されていないので、ステープルユニット271を第2位置に移動させることが可能である。このため、マニュアルステープルの実行が可能な状態であることをユーザーに通知するために通知ランプ257を点灯させる。
ステップS02においては、画像形成情報が取得されたか否かが判断される。通信部305にCPU111から画像形成情報が入力されたならば処理はステップS03に進むが、そうでなければ処理はステップS24に進む。ここでは、図8に示したフォーマットの画像形成情報を取得する場合を例に説明する。MFP100が画像形成処理を定めるジョブを実行する場合にCPU111が画像形成情報を出力する。したがって、CPU111は、MFP100が実行するジョブが画像形成処理を定めない場合は画像形成情報を出力しないので、処理はステップS22に進む。画像形成処理を定めないジョブは、用紙に画像を形成しないジョブであり、例えば、原稿を読み取って画像データに変換するスキャンジョブ、データを外部に送信するデータ送信ジョブ、データを外部から受信してHDD115に格納するデータ受信ジョブ、ファクシミリデータを受信してHDD115に格納するファクシミリ受信ジョブ、ファクシミリデータを送信するファクシミリ送信ジョブを含む。
ステップS03においては、MFP100で実行されるジョブがステープルジョブか否かが判断される。ステップS01において取得された画像形成情報のステープルモードにステープル位置が設定されている場合はステープルジョブと判断し、Nullが設定されている場合はステープルジョブでないと判断する。MFP100で実行されるジョブがステープルジョブならば処理はステップS04に進むが、そうでなければ処理はステップS24に進む。
ステップS24においては、マニュアルステープル指示が受け付けられたか否かが判断される。マニュアルステープル指示は、挿入口253に第2束S2が挿入さる場合に検出される。挿入口253の近傍に設けられた用紙検出センサー255により第2束S2が検出される場合にマニュアルステープル指示を検出する。なお、マニュアルステープル指示が割り当てられたボタンを設け、そのボタンの押下が検出される場合にマニュアルステープル指示を検出してもよい。マニュアルステープル指示が受け付けられたならば処理はステップS25に進むが、そうでなければ処理はステップS02に戻る。ステップS25においては、ステープルユニット271が第2位置に移動される。そして、次のステップS26において、マニュアルステープルが実行され、処理はステップS02に戻る。具体的には、第2位置に位置するステープルユニット271により挿入口253に挿入された第2束S2にステープル針が打ち込まれる。
したがって、ユーザーは、MFP100においてジョブが実行されていない間は、マニュアルステープルを実行させることができる。また、ユーザーは、MFP100においてジョブが実行されている間であっても、そのジョブが画像形成処理を定めなければ、マニュアルステープルを実行させることができる。さらに、ユーザーは、MFP100において画像形成処理を定めるジョブが実行されている間であっても、そのジョブがステープルジョブでなければ、マニュアルステープルを実行させることができる。
処理がステップS04に進む場合、MFP100においてステープルジョブが実行される場合である。ステップS04においては、ステープルユニット271が第1位置に移動され、処理はステップS05に進む。ステップS05においては、MFP100において実行されているジョブが終了したか否かが判断される。ジョブが終了したならば処理はステップS02に戻る、そうでなければ処理はステップS06に進む。
ステップS06においては、決定処理が実行され、処理はステップS07に進む。決定処理の詳細は後述するが、MFP100で実行されるジョブに基づいてマニュアルステープルの実行を許可するか禁止するかを決定する処理である。ステップS07においては、決定処理を実行した結果によって処理が分岐する。マニュアルステープルの実行が許可されるならば処理はステップS09に進むが、そうでなければ処理はステップS08に進む。ステップS08においては、通知ランプ257を消灯させ、処理はステップS05に戻る。通知ランプ257を消灯させることにより、マニュアルステープルを実行させることができない状態であることをユーザーに通知することができる。
ステップS09においては、ステップS24と同様に、マニュアルステープル指示が受け付けたられたか否かが判断される。マニュアルステープル指示が受け付けられたならば処理はステップS10に進むが、そうでなければ処理はステップS05に戻る。ステップS10においては、用紙の搬送が停止され、処理はステップS11に進む。レジストローラー対211を停止させることにより、用紙の搬送が停止される。ステップS11においては、停止タイマーの計時を開始させ、処理はステップS12に進む。停止タイマーは、用紙の搬送が停止している時間を計時するタイマーである。
ステップS12においては、ステープルユニット271が第2位置に移動される。そして、次のステップS13において、マニュアルステープルが実行され、処理はステップS14に進む。具体的には、第2位置に位置するステープルユニット271により挿入口253に挿入された第2束S2にステープル針が打ち込まれる。ステップS14においては、間隔タイマーをリセットし、処理はステップS15に進む。間隔タイマーは、マニュアルステープルを実行してから経過する時間を計時する。ステップS15においては、所定時間が経過したか否かが判断される。間隔タイマーの値が所定時間以上ならば処理はステップS16に進むが、そうでなければ処理はステップS19に進む。ステップS16においては、ステープルユニットを第1位置に移動させ、処理はステップS17に進む。ステップS17においては、搬送が停止されていた用紙の搬送を再開させ、処理はステップS18に進む。ステップS18においては、停止タイマーが一時的に停止され、処理はステップS05に戻る。
ステップS19においては、ステップS06と同様に決定処理が実行され、処理はステップS20に進む。ステップS20においては、決定処理を実行した結果によって処理が分岐する。マニュアルステープルの実行が許可されるならば処理はステップS22に進むが、そうでなければ処理はステップS21に進む。ステップS21においては、通知ランプ257が消灯され、処理はステップS16に進む。通知ランプ257を消灯させることにより、マニュアルステープルを実行させることができない状態であることをユーザーに通知することができる。その後、ステープルユニット271が第1位置に移動され(ステップS16)、用紙の搬送が再開され(ステップS17)、停止タイマーが一時的に停止され(ステップS18)、処理はステップS05に戻る。
ステップS22においては、ステップS24と同様に、マニュアルステープル指示が受け付けられたか否かが判断される。マニュアルステープル指示が受け付けられたならば処理はステップS23に進むが、そうでなければ処理はステップS15に戻る。ステップS23においては、マニュアルステープルが実行され、処理はステップS14に戻る。具体的には、第2位置に位置するステープルユニット271により挿入口253に挿入された第2束S2にステープル針が打ち込まれる。したがって、第2束S2にマニュアルステープルを実行してから所定時間が経過するまでステープルユニット271が第2位置に存在するので、ユーザーは先の第2束S2を挿入口253に挿入してから所定時間が経過する前に後の第2束S2を挿入口253に挿入すれば、複数の第2束S2に連続してマニュアルステープルすることができる。
一方、ユーザーが先の第2束S2にマニュアルステープルを実行してから所定時間が経過するまでに後の第2束S2を挿入口253に挿入しない場合、ステープルユニット271が第1位置に移動し、用紙の搬送が再開されるので、MFP100で実行されていたジョブを再開することができ、ジョブの遅延をできるだけ短くすることができる。
図11は、決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。決定処理は後処理制御処理のステップS06およびステップS19において実行される処理である。図11を参照して、CPU301は、MFP100で実行されるジョブの種類によって処理を分岐させる(ステップS31)。MFP100から取得された画像形成情報のジョブ種類が第1種類を示すならば処理はステップS38に進み、そうでなければ処理はステップS32に進む。ステップS38においては、マニュアルステープルが禁止に設定され、処理は後処理制御処理に戻る。
ステップS32においては、残時間が算出され、処理はステップS33に進む。残時間は、現時点からMFP100によりジョブの実行が完了するまでの実行時間である。具体的には、画像形成情報の部数および一部枚数から画像形成部140から排出される用紙のトータル枚数が決定され、トータル枚数と現時点までに画像形成部140から受け付けられた用紙の枚数とから現時点後に画像形成部140から受け付けられる予定の残枚数が決定される。さらに、用紙副走査方向長と紙間距離との和に残枚数を乗算することにより用紙を搬送する予定の総距離が算出される。総距離を画像形成情報の搬送速度で除算することにより搬送時間が求められる。また、画像形成情報の部数と現時点までにオンラインステープルが実行された回数とから残りの残部数が算出され、オンラインステープルを1回実行するのに要する単位時間に残部数を乗算することによりにオンラインステープルが実行される予定のステープル処理時間が算出される。搬送時間とステープル処理時間との和が実行時間として算出される。
ステップS33においては、残時間に基づいて閾値が決定され、処理はステップS34に進む。ここでは、閾値は残時間の1割である。
ステップS34においては、後処理時間が算出され、処理はステップS35に進む。後処理時間は、現時点までにマニュアルステープルが実行された遅延時間と現時点以降にマニュアルステープルが実行される予定時間との和である。ここでは、予定時間は、マニュアルステープルが1回実行される時間である。具体的には、遅延時間を中断回数で除算した値が予定時間に設定され、遅延時間に予定時間を加算した値が後処理時間に設定される。後処理制御処理が実行される場合に、ステップS10において用紙の搬送が停止され、ステップS17において用紙の搬送が再開される。したがって、ステップS34が実行される時点の停止タイマーの値が遅延時間に設定される。
ステップS35においては、後処理時間と閾値とが比較される。後処理時間が閾値以上ならば処理はステップS36に進むが、そうでなければ処理はステップS37に進む。ステップS36においては、マニュアルステープルが禁止に設定され、処理は後処理制御処理に戻る。ステップS37においては、マニュアルステープルが許可に設定され、処理は後処理制御処理に戻る。
図12は、ステープル機構の正面図である。図12を参照して、ステープル機構270は、積載トレイ207と、一対の整合板261L,261Rと、ステープルユニット271と、を含む。積載トレイ207には、搬送機構210により搬送された複数の用紙からなる第1束が積載される。
ステープルユニット271は、断面コの字状のユニット本体274にユニット上部273およびユニット下部275が配置される。ユニット上部273およびユニット下部275との間に第1束S1が介在することができるように、ユニット上部273およびユニット下部275とは対向する位置に配置される。ユニット本体274は、積載トレイ207の積載面と交わる接続面277を有する。ユニット上部273にはステープル針が収納される。ユニット上部273とユニット下部275との間に第1束S1の一部が入り込むように、ステープルユニット271と積載トレイ207との相対位置が定められる。第1束S1にステープル針が打ち込まれる際は、ユニット上部273が下降して第1束S1の最上面に当接し、ユニット下部275が上昇することにより第1束S1の最下面に当接する。
図13は、積載トレイの平面図である。一対の整合板261L,261Rは、図中に矢印で示す整合方向に往復して移動可能である。搬送機構210により搬送される用紙が積載トレイ207に積載される段階において、整合板261Lおよび整合板261Rが互いに反対方向に移動する。具体的には、搬送機構210により搬送される用紙が積載トレイ207に下降する直前で、一対の整合板261L,261Rの間の距離が用紙の整合方向の長さより長くなる位置になり、用紙が係止部208に当接する直前または当接した段階で一対の整合板261L,261Rの間の距離が用紙の整合方向の長さとなる。このように、積載トレイ207に用紙が搬送されるごとに、一対の整合板261L,261Rが整合方向に往復運動することにより、第1束S1が整合される。これにより、第1束S1の複数の用紙の整合方向が同じ位置となる。積載トレイ207に積載された第1束S1が一対の整合板261L,261Rにより整合させる位置を後処理位置という。
図14は、整合機構を説明する図である。図14を参照して、整合機構は、左右対称に2つの機構を有する。ここでは、左側の整合機構を例に説明する。左側の整合機構は、整合板261Lと、駆動プーリー263Lと、駆動プーリー263Lをベルト駆動する整合モーター262Lと、従動プーリー264Lと、駆動プーリー263Lと従動プーリー264Lとに懸架されるベルト265Lと、位置検出センサー266Lと、を含む。整合モーター262Lを駆動することにより、ベルト265Lが回転し、整合板261Lが整合方向に移動する。整合モーター262Lが回転する方向を切り換えることにより整合板261Lが移動する方向が切り換わる。位置検出センサー266Lは、整合板261Lのデフォルトで定められた位置であるホームポジションを検出する。
なお、本実施の形態においては、整合板261Lおよび整合板261Rに対して独立した整合モーター262L,262Rが用いられるが、ラックアンドピニオン方式により、1つのモーターで一対の整合板261L,261Rが移動されてもよい。この場合、一対の整合板261L,261Rは、互いに反対方向に移動する。
図15は、ステープル機構を説明する図である。図15を参照して、ステープル機構270は、平行に配置された2本のレール281A,281Bと、レール281A,281Bに摺動可能に取り付けられた基台272と、基台272に回転可能に取り付けられたステープルユニット271と、駆動モーター283と、駆動プーリー285Rと、従動プーリー285Lと、駆動プーリー285Rおよび従動プーリー285Lにより懸架されるベルト287と、を含む。駆動モーター283を駆動することにより、ベルト287が回転し、基台272が整合方向に移動する。駆動モーター283が回転する方向を切り換えることにより基台272が移動する方向が切り換わる。ステープルユニット271はそれが有する回転軸279が基台272により支持される。回転軸279は、基台272に対して整合方向と垂直な方向に移動可能に支持される。このため、ステープルユニット271は、基台272に対して整合方向と垂直な方向に移動可能であるとともに、基台272に対して回転可能である。
図16は、ステープルユニットの回転軸の移動経路を示す第1の図である。図16を参照して、ステープルユニット271の回転軸279の移動経路は、移動経路T1と、移動経路T1の図中右端から延びる移動経路T2と、移動経路T1の図中左端から分岐する移動経路T3および移動経路T4とを含む。移動経路T1は、整合方向に平行である。
本実施の形態においては、ステープルユニット271から下方に延びる突起が設けられ、基台272がレール281A,281Bに沿って移動するに伴って、ステープルユニット271に設けられた突起が後処理装置200の本体ケース201に取り付けられた摺動溝に沿って摺動する。これにより、回転軸279が基台272に対して整合方向に垂直な方向に移動するとともに、ステープルユニット271が基台272に対して回転軸279を中心に回転するように構成される。また、移動経路T3および移動経路T4の切り換えは、移動経路T3に対する摺動溝と移動経路T4に対する摺動溝とを選択することにより切り換えられる。
図16は、ステープルユニット271の回転軸279が移動経路T1に存在する場合を例に示している。ステープルユニット271の回転軸279が移動経路T1に存在する間は、接続面277は移動経路T1に平行な状態である。移動経路T1は、整合方向と平行であり、第1束S1の先端の辺と平行である。ステープルユニット271は、回転軸279が移動経路T1の任意の位置に存在する状態で、積載トレイ207に積載された第1束S1にステープルユニット271がステープル針を打ち込むことが可能である。
図17は、ステープルユニットの回転軸の移動経路を示す第2の図である。図17は、ステープルユニット271が移動経路T2の最右端に位置する場合を例に示している。図17を参照して、ステープルユニット271の回転軸279が移動経路T1から移動経路T2に進入するとステープルユニット271の回転軸279が基台272に対して移動経路T1と垂直な方向に移動するとともに、ステープルユニット271が回転軸279を中心に反時計方向に45度回転し、さらに、ステープルユニット271の回転軸279の移動経路T1と垂直な方向への移動が終了すると、ステープルユニットの回転軸279が移動経路T1と平行に移動する。ステープルユニット271が回転することにより、接続面277が移動経路T1と平行な方向に交わる。ステープルユニット271の回転軸279が移動経路T2の最右端にある時のステープルユニット271の位置を第1位置という。ステープルユニット271が第1位置に位置する状態で、積載トレイ207の後処理位置に積載された第1束S1の1つの角の近傍にステープルユニット271がステープル針を打ち込む。
図18は、ステープルユニットの回転軸の移動経路を示す第3の図である。図18は、ステープルユニット271の回転軸279が移動経路T3の最左端に位置する場合を例に示している。図18を参照して、ステープルユニット271の回転軸279が移動経路T1から移動経路T3に進入するとステープルユニット271の回転軸279が基台272に対して移動経路T1と垂直な方向に移動するとともに、ステープルユニット271が回転軸279を中心に時計方向に45度回転し、さらに、ステープルユニット271の回転軸279の移動経路T1と垂直な方向への移動が終了すると、ステープルユニットの回転軸279が移動経路T1と平行に移動する。ステープルユニット271の回転軸279が移動経路T3に位置する間における接続面277は移動経路T1と平行な方向に交わる。ステープルユニット271の回転軸279が移動経路T3の最左端に位置する状態で、積載トレイ207の後処理位置に積載された第1束S1の1つの角の近傍にステープルユニット271がステープル針を打ち込む。ステープルユニット271の回転軸279が移動経路T3の最左端にある時のステープルユニット271の位置は第1位置でもある。
図19は、ステープルユニットの回転軸の移動経路を示す第4の図である。図19は、ステープルユニット271の回転軸279が移動経路T4の最左端に位置する場合を例に示している。図16を参照して、ステープルユニット271の回転軸279が移動経路T1から移動経路T4に進入するとステープルユニット271の回転軸279が基台272に対して移動経路T1と垂直な方向に移動するとともに、ステープルユニット271が回転軸279を中心に反時計方向に45度回転し、さらに、ステープルユニット271の回転軸279の移動経路T1と垂直な方向への移動が終了すると、ステープルユニットの回転軸279が移動経路T1と平行に移動する。ステープルユニット271の回転軸279が移動経路T4に位置する間における接続面277は移動経路T1と平行な方向に交わる。ステープルユニット271の回転軸279が移動経路T4の最左端にある時のステープルユニット271の位置を第2位置という。ステープルユニット271が第2位置に位置する状態で、挿入口253に挿入される第2束S2の1つの角の近傍にステープルユニット271がステープル針を打ち込む。
以上説明したように本実施の形態における後処理装置200は、画像形成部140から受け付けられた用紙が積載される積載トレイ207と、複数の用紙の束が挿入される挿入口253と、積載トレイ207に積載された第1束S1にステープル針を打ち込む後処理であるオンラインステープルまたは挿入口253に挿入された第2束S2にステープル針を打ち込む後処理であるマニュアルステープルを実行可能なステープルユニット271と、を備え、オンラインステープルを定めるジョブに基づいてジョブがMFP100で実行されている間にマニュアルステープルの実行を許可するか否かを決定し、MFP100でジョブが実行されている場合であってもマニュアルステープルの実行が許可されている場合はステープルユニット271にマニュアルステープルを実行させる。
マニュアルステープルを実行することによりジョブが遅延してもジョブの実行を指示したユーザーに待ち時間が発生しない場合がある。したがって、MFP100で実行されるジョブが遅延してもユーザーに待ち時間が発生しない確率の高い場合にマニュアルステープルを実行することができる。このため、ジョブの実行を指示したユーザーおよびマニュアルステープルの実行を指示したユーザーそれぞれの待ち時間を短くすることができる。その結果、後処理を指示した複数のユーザーそれぞれの待ち時間を短くした後処理装置を提供することができる。
また、後処理装置200は、ジョブがMFP100の備える操作パネル160にユーザーにより入力される操作で定まる指示とは別の指示に従ってMFP100により実行される場合は許可する。このため、操作パネル160に操作を入力しないユーザーは後処理装置200から離れた場所に位置し、第1束S1を取りに後処理装置200まで移動する時間が必要となるので、ジョブが遅延してもユーザーの待ち時間が発生する確率が低い。したがって、ジョブの実行を指示したユーザーの待ち時間が発生する確率が低い場合に、マニュアルステープルの実行を指示したユーザーの待ち時間を短くすることができる。
また、後処理装置200は、マニュアルステープルが実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならばマニュアルステープルの実行を禁止する。このため、ジョブの遅延時間の上限が閾値となるので、ジョブの遅延時間が長くなりすぎないようにでき、ジョブの実行を指示したユーザーの待ち時間が発生する確率を低くすることができる。
また、後処理時間は、ジョブが開始されてから現時点までに第2束に後処理が実行されるのに要した遅延時間と現時点以降に第2束に後処理が実行されるのに要する予定時間との和である。このため、ジョブの遅延時間が長くなりすぎないようにでき、ジョブの実行を指示したユーザーの待ち時間が発生する確率を低くすることができる。
また、後処理装置200は、現時点からジョブが終了するまでの残時間に基づいて閾値を決定する。このため、ジョブの進行度合いに応じた閾値とすることができる。例えば、ジョブの進行度合いが大きいほど閾値を小さくできる。この場合、ジョブの進行度合いが小さい段階ではマニュアルステープルの実行を優先し、ジョブの進行度合いが大きい段階ではジョブの実行を優先することができる。
また、残時間は、現時点からMFP100によるジョブの実行が完了するまでの実行時間を含む。このため、実行時間は、ジョブを実行した結果出力される第1束S1をジョブの実行を指示したユーザーが取り出し可能になるまでの最小時間である。残時間を実行時間とするので、ジョブの実行を指示したユーザーの待ち時間が発生する確率を低くすることができる。
また、後処理装置200は、挿入口253に第2束S2の挿入が可能な挿入可能状態と挿入口253に第2束の挿入が不可能な挿入不可状態とのいずれかに切り換え、挿入可能状態と挿入不可状態とのいずれであるかを表示する通知ランプ257を備える。このため、挿入可能状態と挿入不可状態とのいずれであるかが表示されるので、マニュアルステープルが実行可能であることをユーザーに通知することができる。
<第1の変形例>
図20は、変形例における後処理装置が備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図20に示す機能が図7に示した機能と異なる点は、放置時間格納部365および予測部379が追加された点、残時間算出部375が残時間算出部375Aに変更された点である。その他の機能は図7に示した機能と同じなのでここでは説明されない。
放置時間格納部365は、画像形成情報の実行者識別情報ごとにユーザー別放置時間を計測し、実行者識別情報とユーザー別放置時間との組をEEPROM304に格納する。MFP100により実行されるジョブが終了するとメイントレイ205に第1束S1の1以上が載置される。放置時間格納部365は、MFP100により実行されるジョブが終了してからメイントレイ205に載置された1以上の第1束S1が取り除かれるまでの時間をユーザー別放置時間として計測する。
予測部379は、画像形成情報に含まれる実行者識別情報と組となるユーザー別放置時間に基づいて、放置時間を予測する。予測部379は、画像形成情報に含まれる実行者識別情報と組となるユーザー別放置時間の平均を放置時間に決定する。なお、予測部379は、画像形成情報に含まれる実行者識別情報と組となるユーザー別放置時間の最小値を放置時間に決定してもよい。第1の変形例における残時間算出部375Aは、実行時間に放置時間を加算した値を残時間として算出する。
第1の変形例における後処理装置は、残時間を実行時間に放置時間を加算した値にするので、ステープルジョブが実行されている最中にマニュアルステープルの実行が許可される確率を高くすることができる。また、ステープルジョブの実行を指示したユーザーは、放置時間が経過するまで出力結果である第1束S1を取りに来ない可能性が高いので、ステープルジョブの実行を指示したユーザーおよびマニュアルステープル指示をしたユーザーそれぞれの待ち時間をできるだけ短くすることができる。
第1の変形例においては、残時間は、後処理が実行された第1束が排紙される排紙トレイから第1束が取り除かれるまでの放置時間をさらに含む。このため、放置時間は、ジョブを実行した結果出力される第1束S1をジョブの実行を指示したユーザーが取り出すまでの時間を予測した時間である。残時間が放置時間を含むので、マニュアルステープルを実行可能な回数をできるだけ多くすることができる。
また、第1の変形例における後処理装置200は、後処理が実行された第1束S1が排紙される排紙トレイから第1束S1が取り除かれるまでのユーザー別放置時間を格納し、ジョブの実行を指示したユーザーに対して格納されたユーザー別放置時間に基づいて、放置時間を予測する。このため、ジョブの実行を指示したユーザーに対して格納されたユーザー別放置時間に基づいて放置時間が予測されるので、放置時間の予測精度を向上させることができる。
<第2の変形例>
決定部357は、ジョブ種類判定部371を含み、後処理時間算出部373と、残時間算出部375と、閾値決定部377と、を含まなくてもよい。この場合、決定部357は、ジョブ種類判定部371によりマニュアルステープルの実行が禁止される場合に禁止信号を出力する。
<第3の変形例>
決定部357は、後処理時間算出部373と、残時間算出部375と、閾値決定部377と、を含み、ジョブ種類判定部371を含まなくてもよい。この場合、決定部357は、後処理時間が閾値以上ならばマニュアルステープルを禁止し、禁止信号を出力する。このため、決定部357は、MFP100により実行されるジョブのジョブ種類に関わらず、後処理時間が閾値以上ならばマニュアルステープルを禁止する。残時間が短い場合にマニュアルステープルを禁止することにより、ジョブを優先させて、ジョブを早期に終了させることができる。
<第4の変形例>
挿入口253に、第2束S2が進入できないように挿入口253を塞ぐ遮断板を設けてもよい。切換部359は、決定部357から禁止信号が入力されている間は遮断板で挿入口253を塞ぎ、決定部357から禁止信号が入力されていない間は遮断版を挿入口253から退避させる。これにより、マニュアルステープルが禁止されている間は、挿入口253が遮断板により塞がれるので、ユーザーにマニュアルステープルが禁止されていることを通知することができる。また、ユーザーが誤って第2束S2を挿入口253に挿入しないようにできる。
第4の変形例における後処理装置200は、挿入口253に第2束S2の挿入を遮断する遮断板を備え、挿入口253に第2束S2の挿入が可能な挿入可能状態と挿入口253に第2束の挿入が不可能な挿入不可状態とのいずれかに切り換え、挿入不可状態に切り換えられている間は遮断板で挿入口253を遮断し、挿入可能状態に切り換えられている間は遮断板で挿入口253を遮断しない。このため、マニュアルステープルが実行されない場合に、挿入口253に第2束S2が挿入されないようにできる。
<第5の変形例>
図7または図20に示した後処理装置200が備えるCPU301が有する機能の全部または一部を、MFP100が備えるCPU111が有するようにしてもよい。
第5の変形例におけるMFP100は、ジョブを実行することにより用紙に画像を形成し、画像が形成された用紙が積載される積載トレイ207と、複数の用紙の束が挿入される挿入口253と、積載トレイ207に積載された第1束S1にステープル針を打ち込むオンラインステープルまたは挿入口253に挿入された第2束S2にステープル針を打ち込む後処理であるマニュアルステープルを実行可能なステープルユニット271と、を備え、オンラインステープルを定めるジョブに基づいてジョブがMFP100で実行されている間にマニュアルステープルの実行を許可するか否かを決定し、MFP100でジョブが実行されている場合であってもマニュアルステープルの実行が許可されている場合はステープルユニット271にマニュアルステープルを実行させる。
このため、オンラインステープルを指示したユーザーとマニュアルステープルを指示したユーザーそれぞれの待ち時間を短くすることができる。
また、第5の変形例におけるMFP100は、ジョブが用紙に画像が形成されない処理を定める場合にマニュアルステープルを許可する。ジョブが用紙に画像が形成されない処理を定める場合は、そのジョブが実行されても積載トレイ207に第1束S1が積載されないので、マニュアルステープルを実行してもジョブが遅延することがない。したがって、マニュアルステープルの実行を指示したユーザーの待ち時間をなくすことができる。
また、第5の変形例におけるMFP100は、ジョブが用紙に画像を形成する処理を定める場合であってジョブがステープル針の打ち込み処理である後処理を定めない場合はマニュアルステープルの実行を許可する。ジョブがステープル針の打ち込み処理である後処理を定めない場合は、そのジョブが実行されても第1束に対する後処理が実行されないので、マニュアルステープルを実行してもジョブが遅延することがない。したがって、マニュアルステープルの実行を指示したユーザーの待ち時間をなくすことができる。
また、第5の変形例におけるMFP100は、ジョブが操作パネル160にユーザーにより入力される操作で定まる指示とは別の指示に従ってMFP100により実行される場合、例えば、外部のコンピューターからプリントジョブを受信する場合はマニュアルステープルを許可する。このため、操作パネル160に操作を入力しないユーザーはMFP100から離れた場所に位置し、第1束S1を取りにMFP100まで移動する時間が必要となるので、ジョブが遅延してもユーザーの待ち時間が発生する確率が低い。したがって、ジョブの実行を指示したユーザーの待ち時間が発生する確率が低い場合に、マニュアルステープルの実行を指示したユーザーの待ち時間を短くすることができる。
また、第5の変形例におけるMFP100は、マニュアルステープルが実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならばマニュアルステープルの実行を禁止する。このため、ジョブの遅延時間の上限が閾値となるので、ジョブの遅延時間が長くなりすぎないようにでき、ジョブの実行を指示したユーザーの待ち時間が発生する確率を低くすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 好ましくは、前記予測手段は、前記ジョブの実行を指示したユーザーに対して格納された前記ユーザー別放置時間の平均を、前記放置時間として予測する。
(2) 好ましくは、前記予測手段は、前記ジョブの実行を指示したユーザーに対して格納された前記ユーザー別放置時間の最小値を、前記放置時間として予測する。
(3) 好ましくは、前記ジョブに関する画像形成情報を取得する画像形成情報取得手段を、さらに備え、前記決定手段は、前記画像形成情報に基づいて前記挿入口に挿入された複数の前記記録媒体の束に対する前記後処理を許可するか否かを決定する。
100 MFP、110 メイン回路、111 CPU、120 自動原稿搬送装置、130 原稿読取部、140 画像形成部、150 給紙部、160 操作パネル、200 後処理装置、201 本体ケース、203 サブトレイ、205 メイントレイ、207 積載トレイ、208 係止部、209 連結口、210 搬送機構、211 レジストローラー対、212 分岐点、213 中間ローラー対、214 切換器、215 サブ排出ローラー対、217 収容ローラー対、219 パドル、221 メイン排出ローラー対、231,233,235,237 用紙検出センサー、251 マニュアルステープル部、253 挿入口、257 通知ランプ、261L,261R 整合板、262L,262R 整合モーター、263L、263R 駆動プーリー、264L,264R 従動プーリー、265L,265R ベルト、266L,266R 位置検出センサー、270 ステープル機構、271 ステープルユニット、272 基台、273 ユニット上部、274 ユニット本体、275 ユニット下部、277 接続面、279 回転軸、281A,281B レール、283 駆動モーター、285L 従動プーリー、285R 駆動プーリー、287 ベルト、301 CPU、305 通信部、307 搬送制御回路、309 ステープル制御回路、R1,R2,R3 搬送経路、T1,T2,T3,T4 移動経路、351 画像形成情報取得部、353 後処理制御部、355 割込制御部、357 決定部、359 切換部、361 通知部、365 放置時間格納部、371 ジョブ種類判定部、373 後処理時間算出部、375,375A 残時間算出部、377 閾値決定部、379 予測部。

Claims (20)

  1. 画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、
    複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、
    前記積載トレイに積載された複数の前記第1記録媒体の第1束または前記挿入口に挿入された複数の前記第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、
    前記第1束に対する前記後処理を定めるジョブに基づいて前記ジョブが前記画像形成装置で実行されている間に前記第2束に対する前記後処理の実行を許可するか否かを決定する決定手段と、
    前記画像形成装置で前記ジョブが実行されている場合であっても前記第2束に対する前記後処理の実行が許可されている場合は前記後処理ユニットに前記第2束に対する前記後処理を実行させる割込制御手段と、を備え、
    記決定手段は、前記ジョブが前記画像形成装置の備える操作パネルにユーザーにより入力される操作で定まる指示とは別の指示に従って前記画像形成装置により実行される場合は許可する、後処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記第2束に前記後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止する、請求項に記載の後処理装置。
  3. 画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、
    複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、
    前記積載トレイに積載された複数の前記第1記録媒体の第1束または前記挿入口に挿入された複数の前記第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、
    前記第1束に対する前記後処理を定めるジョブに基づいて前記ジョブが前記画像形成装置で実行されている間に前記第2束に対する前記後処理の実行を許可するか否かを決定する決定手段と、
    前記画像形成装置で前記ジョブが実行されている場合であっても前記第2束に対する前記後処理の実行が許可されている場合は前記後処理ユニットに前記第2束に対する前記後処理を実行させる割込制御手段と、を備え、
    前記決定手段は、前記第2束に前記後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止し、
    前記後処理時間は、前記ジョブが開始されてから現時点までに前記第2束に前記後処理が実行されるのに要した遅延時間と現時点以降に前記第2束に前記後処理が実行されるのに要する予定時間との和である、後処理装置。
  4. 前記決定手段は、現時点から前記ジョブが終了するまでの残時間に基づいて前記閾値を決定する、請求項2または3に記載の後処理装置。
  5. 前記残時間は、現時点から前記画像形成装置による前記ジョブの実行が完了するまでの実行時間を含む、請求項に記載の後処理装置。
  6. 画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、
    複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、
    前記積載トレイに積載された複数の前記第1記録媒体の第1束または前記挿入口に挿入された複数の前記第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、
    前記第1束に対する前記後処理を定めるジョブに基づいて前記ジョブが前記画像形成装置で実行されている間に前記第2束に対する前記後処理の実行を許可するか否かを決定する決定手段と、
    前記画像形成装置で前記ジョブが実行されている場合であっても前記第2束に対する前記後処理の実行が許可されている場合は前記後処理ユニットに前記第2束に対する前記後処理を実行させる割込制御手段と、を備え、
    前記決定手段は、前記第2束に前記後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止し、
    前記決定手段は、現時点から前記ジョブが終了するまでの残時間に基づいて前記閾値を決定し、
    前記残時間は、現時点から前記画像形成装置による前記ジョブの実行が完了するまでの実行時間と、前記後処理が実行された前記第1束が排紙される排紙トレイから前記第1束が取り除かれるまでの放置時間とを含む、後処理装置。
  7. 前記排紙トレイから前記第1束が取り除かれるまでのユーザー別放置時間を前記ジョブの実行を指示したユーザーごとに格納する格納手段と、
    前記ジョブの実行を指示したユーザーに対して格納された前記ユーザー別放置時間に基づいて、前記放置時間を予測する予測手段をさらに備えた、請求項に記載の後処理装置。
  8. 前記決定手段による決定結果に従って、前記挿入口に前記第2束の挿入が可能な挿入可能状態と前記挿入口に前記第2束の挿入が不可能な挿入不可状態とのいずれかに切り換える切換手段と、
    前記挿入可能状態と前記挿入不可状態とのいずれであるかを表示する状態表示手段とを、さらに備えた請求項1~のいずれかに記載の後処理装置。
  9. 前記決定手段による決定結果に従って、前記挿入口に前記第2束の挿入が可能な挿入可能状態と前記挿入口に前記第2束の挿入が不可能な挿入不可状態とのいずれかに切り換える切換手段と、
    前記挿入口に前記第2束の挿入を遮断する遮断手段と、
    前記挿入不可状態に切り換えられている間は前記遮断手段に遮断させ、前記挿入可能状態に切り換えられている間は前記遮断手段に遮断させない遮断制御手段と、をさらに備えた請求項1~のいずれかに記載の後処理装置。
  10. 前記後処理は、前記第1束または前記第2束にステープル針を打ち込む処理である、請求項1~のいずれかに記載の後処理装置。
  11. ジョブを実行するジョブ実行手段と、
    前記ジョブ実行手段により制御され、第1記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像が形成された前記第1記録媒体が積載される積載トレイと、
    複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、
    前記積載トレイに積載された複数の前記第1記録媒体の第1束または前記挿入口に挿入された複数の前記第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、
    前記第1束に対する前記後処理を定める前記ジョブに基づいて前記ジョブが前記ジョブ実行手段で実行されている間に前記第2束に対する前記後処理の実行を許可するか否かを決定する決定手段と、
    前記ジョブ実行手段で前記ジョブが実行されている場合であっても前記第2束に対する前記後処理の実行が許可されている場合は前記後処理ユニットに前記第2束に対する前記後処理を実行させる割込制御手段と、
    ユーザーにより入力される操作を受け付ける操作パネルと、を備え
    前記決定手段は、前記ジョブが前記画像形成手段により前記第1記録媒体に画像が形成される処理を定める場合であって前記ジョブが前記後処理を定める場合は、前記ジョブが前記操作パネルにユーザーにより入力される操作で定まる指示とは別の指示に従って前記ジョブ実行手段により実行される場合は許可する、画像形成装置。
  12. 前記決定手段は、前記ジョブが前記画像形成手段により前記第1記録媒体に画像が形成されない処理を定める場合に前記後処理を許可する、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記決定手段は、前記ジョブが前記画像形成手段により前記第1記録媒体に画像が形成される処理を定める場合であって前記ジョブが前記後処理を定めない場合は前記後処理を許可する、請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記決定手段は、前記第2束に前記後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止する、請求項12に記載の画像形成装置。
  15. 後処理装置で実行される後処理制御方法であって、
    前記後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、
    複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、
    前記積載トレイに積載された複数の前記第1記録媒体の第1束または前記挿入口に挿入された複数の前記第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、を備え、
    前記第1束に対する前記後処理を定めるジョブに基づいて前記ジョブが前記画像形成装置で実行されている間に前記第2束に対する前記後処理の実行を許可するか否かを決定する決定ステップと、
    前記画像形成装置で前記ジョブが実行されている場合であっても前記第2束に対する前記後処理の実行が許可されている場合は前記後処理ユニットに前記第2束に対する前記後処理を実行させる割込制御ステップと、を前記後処理装置に実行させ
    前記決定ステップは、前記ジョブが前記画像形成装置の備える操作パネルにユーザーにより入力される操作で定まる指示とは別の指示に従って前記画像形成装置により実行される場合は許可するステップを含む、後処理制御方法。
  16. 後処理装置で実行される後処理制御方法であって、
    前記後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、
    複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、
    前記積載トレイに積載された複数の前記第1記録媒体の第1束または前記挿入口に挿入された複数の前記第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、を備え、
    前記第1束に対する前記後処理を定めるジョブに基づいて前記ジョブが前記画像形成装置で実行されている間に前記第2束に対する前記後処理の実行を許可するか否かを決定する決定ステップと、
    前記画像形成装置で前記ジョブが実行されている場合であっても前記第2束に対する前記後処理の実行が許可されている場合は前記後処理ユニットに前記第2束に対する前記後処理を実行させる割込制御ステップと、を前記後処理装置に実行させ、
    前記決定ステップは、前記第2束に前記後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止するステップを含み、
    前記後処理時間は、前記ジョブが開始されてから現時点までに前記第2束に前記後処理が実行されるのに要した遅延時間と現時点以降に前記第2束に前記後処理が実行されるのに要する予定時間との和である、後処理制御方法。
  17. 後処理装置で実行される後処理制御方法であって、
    前記後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、
    複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、
    前記積載トレイに積載された複数の前記第1記録媒体の第1束または前記挿入口に挿入された複数の前記第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、を備え、
    前記第1束に対する前記後処理を定めるジョブに基づいて前記ジョブが前記画像形成装置で実行されている間に前記第2束に対する前記後処理の実行を許可するか否かを決定する決定ステップと、
    前記画像形成装置で前記ジョブが実行されている場合であっても前記第2束に対する前記後処理の実行が許可されている場合は前記後処理ユニットに前記第2束に対する前記後処理を実行させる割込制御ステップと、を前記後処理装置に実行させ、
    前記決定ステップは、前記第2束に前記後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止するステップと、
    現時点から前記ジョブが終了するまでの残時間に基づいて前記閾値を決定するステップと、を含み、
    前記残時間は、現時点から前記画像形成装置による前記ジョブの実行が完了するまでの実行時間と、前記後処理が実行された前記第1束が排紙される排紙トレイから前記第1束が取り除かれるまでの放置時間とを含む、後処理制御方法。
  18. 後処理装置を制御するコンピューターで実行される後処理制御プログラムであって、
    前記後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、
    複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、
    前記積載トレイに積載された複数の前記第1記録媒体の第1束または前記挿入口に挿入された複数の前記第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、を備え、
    前記第1束に対する前記後処理を定めるジョブに基づいて前記ジョブが前記画像形成装置で実行されている間に前記第2束に対する前記後処理の実行を許可するか否かを決定する決定ステップと、
    前記画像形成装置で前記ジョブが実行されている場合であっても前記第2束に対する前記後処理の実行が許可されている場合は前記後処理ユニットに前記第2束に対する前記後処理を実行させる割込制御ステップと、を前記コンピューターに実行させ
    前記決定ステップは、前記ジョブが前記画像形成装置の備える操作パネルにユーザーにより入力される操作で定まる指示とは別の指示に従って前記画像形成装置により実行される場合は許可するステップを含む、後処理制御プログラム。
  19. 後処理装置を制御するコンピューターで実行される後処理制御プログラムであって、
    前記後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、
    複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、
    前記積載トレイに積載された複数の前記第1記録媒体の第1束または前記挿入口に挿入された複数の前記第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、を備え、
    前記第1束に対する前記後処理を定めるジョブに基づいて前記ジョブが前記画像形成装置で実行されている間に前記第2束に対する前記後処理の実行を許可するか否かを決定する決定ステップと、
    前記画像形成装置で前記ジョブが実行されている場合であっても前記第2束に対する前記後処理の実行が許可されている場合は前記後処理ユニットに前記第2束に対する前記後処理を実行させる割込制御ステップと、を前記コンピューターに実行させ、
    前記決定ステップは、前記第2束に前記後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止するステップを含み、
    前記後処理時間は、前記ジョブが開始されてから現時点までに前記第2束に前記後処理が実行されるのに要した遅延時間と現時点以降に前記第2束に前記後処理が実行されるのに要する予定時間との和である、後処理制御プログラム。
  20. 後処理装置を制御するコンピューターで実行される後処理制御プログラムであって、
    前記後処理装置は、画像形成装置から受け付けられた第1記録媒体が積載される積載トレイと、
    複数の第2記録媒体の束が挿入される挿入口と、
    前記積載トレイに積載された複数の前記第1記録媒体の第1束または前記挿入口に挿入された複数の前記第2記録媒体の第2束に後処理を実行可能な後処理ユニットと、を備え、
    前記第1束に対する前記後処理を定めるジョブに基づいて前記ジョブが前記画像形成装置で実行されている間に前記第2束に対する前記後処理の実行を許可するか否かを決定する決定ステップと、
    前記画像形成装置で前記ジョブが実行されている場合であっても前記第2束に対する前記後処理の実行が許可されている場合は前記後処理ユニットに前記第2束に対する前記後処理を実行させる割込制御ステップと、を前記コンピューターに実行させ、
    前記決定ステップは、前記第2束に前記後処理が実行されるのに要する後処理時間が閾値以上ならば禁止するステップと、
    現時点から前記ジョブが終了するまでの残時間に基づいて前記閾値を決定するステップと、を含み、
    前記残時間は、現時点から前記画像形成装置による前記ジョブの実行が完了するまでの実行時間と、前記後処理が実行された前記第1束が排紙される排紙トレイから前記第1束が取り除かれるまでの放置時間とを含む、後処理制御プログラム。
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