JP7338086B1 - 積層鉄心の製造装置および積層鉄心の製造方法 - Google Patents

積層鉄心の製造装置および積層鉄心の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】剛性の高い積層鉄心を製造することができる積層鉄心の製造装置を提供すること。【解決手段】積層鉄心の製造装置10は、ダイ穴26が形成されたダイ23を有する下型20と、パンチ45を有する上型40と、パンチ45によって帯状の金属板Wを打ち抜く際に、最下降位置LPにおいて金属板Wが上下方向に移動することを規制するストリッパプレート60と、下型20に設けられ、かつ、金属板Wの下面WLに接着剤を塗布する接着剤塗布装置70と、ストリッパプレート60および接着剤塗布装置70を制御する制御装置90と、を備え、制御装置90は、ストリッパプレート60の上下方向の移動を制御する移動制御部92と、ストリッパプレート60が最下降位置LPに位置していないときに、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させる塗布制御部94と、を有している。【選択図】図5

Description

本発明は、積層鉄心の製造装置および積層鉄心の製造方法に関する。
モータ等に用いられる積層鉄心は、帯状の金属板(例えば帯状の鋼板)を所定の形状に打ち抜いて鉄心部材(コア)を形成し、形成された鉄心部材を積層して一体化することによって形成されている。例えば、かしめ、溶接、または、接着等によって、鉄心部材を積層して一体化することによって積層鉄心が形成されている。例えば、特許文献1には、接着剤を用いて複数の鉄心部材を積層し、相互に接着された積層鉄心の製造装置が開示されている。特許文献1では、ダイを有する下側ホルダに接着剤塗布装置が設けられ、帯状の金属板がストリッパプレートによってダイの上面に押し付けられる際に、接着剤塗布装置の吐出孔から吐出された接着剤を帯状の金属板に転写させている。
特許6843887号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、吐出孔から吐出されて盛り上がった接着剤に帯状の金属板を接触させることで接着剤を帯状の金属板に転写させるため、ストリッパプレートを下方に移動する際に帯状の金属板と吐出孔との間隔を厳格に管理しなければならない。また、接着剤に帯状の金属板を接触させるため、吐出孔と帯状の金属板との間隔が非常に狭くなり、接着剤を帯状の金属板の広範囲に塗布することが困難である。このため、鉄心部材同士の接着が弱くなり、積層鉄心の剛性が低下してしまう虞がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、剛性の高い積層鉄心を製造することができる積層鉄心の製造装置および製造方法を提供することである。
本発明に係る積層鉄心の製造装置は、複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、前記上型に設けられかつ最も下方の位置である最下降位置まで下方に移動可能なストリッパプレートであって、前記パンチによって帯状の金属板を打ち抜く際に、前記最下降位置において前記金属板が上下方向に移動することを規制するストリッパプレートと、前記下型に設けられ、かつ、前記金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、前記ストリッパプレートおよび前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記ストリッパプレートの上下方向の移動を制御する移動制御部と、前記ストリッパプレートが前記最下降位置に位置していないときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる塗布制御部と、を有している。
本発明に係る積層鉄心の製造装置によると、制御装置の塗布制御部は、ストリッパプレートが最下降位置に位置していないときに、接着剤塗布装置から帯状の金属板の下面に接着剤を塗布させる。上記態様によれば、接着剤塗布装置から金属板の下面に接着剤を塗布するときには、ストリッパプレートが最下降位置に位置していないため、金属板と接着剤塗布装置との間隔が広い。このため、接着剤塗布装置から塗布された接着剤は、金属板の下面の広範囲に亘って付着する。これにより、積層された鉄心部材同士の接着が強くなり、剛性に優れた積層鉄心を製造することができる。
また、本発明に係る積層鉄心の製造方法は、ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、前記上型に設けられかつ最も下方の位置である最下降位置まで下方に移動可能なストリッパプレートであって、前記パンチによって帯状の金属板を打ち抜く際に、前記最下降位置において前記金属板が上下方向に移動することを規制するストリッパプレートと、前記金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、を備えた製造装置において、複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心を製造する製造方法であって、前記ストリッパプレートが前記最下降位置に位置していないときに、前記金属板よりも下方に位置する前記接着剤塗布装置から前記金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、前記ストリッパプレートを前記最下降位置に移動させる下降工程と、前記ストリッパプレートが前記最下降位置に位置するときに、前記金属板を前記パンチによって打ち抜いて、前記鉄心部材の外形を形成する打ち抜き工程と、を包含する。
本発明に係る積層鉄心の製造方法によると、接着剤塗布工程において、ストリッパプレートが最下降位置に位置していないときに、接着剤塗布装置から帯状の金属板の下面に接着剤を塗布する。上記態様によれば、帯状の金属板の下面に接着剤を塗布するときには、ストリッパプレートが最下降位置に位置していないため、帯状の金属板と接着剤塗布装置との間隔が広い。このため、接着剤塗布装置から塗布された接着剤は、帯状の金属板の下面の広範囲に亘って付着する。これにより、積層された鉄心部材同士の接着が強くなり、剛性に優れた積層鉄心を製造することができる。
本発明によれば、剛性の高い積層鉄心を製造することができる積層鉄心の製造装置および製造方法を提供することができる。
図1は、一実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す側面図である。 図2は、一実施形態に係る積層鉄心を示す斜視図である。 図3は、一実施形態に係る下型を示す平面図である。 図4は、一実施形態に係るリフト部材を示す断面図である。 図5は、一実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す断面図である。 図6Aは、一実施形態に係る接着剤塗布装置の通常の状態を示す断面図である。 図6Bは、一実施形態に係る接着剤塗布装置の接着剤収容室に接着剤が供給されている状態を示す断面図である。 図6Cは、一実施形態に係る接着剤塗布装置のノズルから接着剤を吐出した状態を示す断面図である。 図6Dは、一実施形態に係る接着剤塗布装置のノズルから吐出された接着剤が帯状の金属板の下面に付着した状態を示す断面図である。 図7Aは、一実施形態に係るストリッパプレートが帯状の金属板に接触している状態を示す断面図である。 図7Bは、一実施形態に係るストリッパプレートが帯状の金属板に接触していない状態を示す断面図である。 図7Cは、一実施形態に係るストリッパプレートが最下降位置において帯状の金属板をダイプレートに押し付けている状態を示す断面図である。 図8は、一実施形態に係る積層鉄心の製造方法のフローチャートである。 図9は、積層鉄心の製造装置の上型の角度と各工程との関係を示した図である。 図10は、変形例に係る積層鉄心の製造方法のフローチャートである。 図11は、変形例に係る下型を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る積層鉄心の製造装置の実施形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1に示すように、本実施形態の積層鉄心の製造装置10(以下製造装置10とする)は、複数の鉄心部材5(図2参照)が積層されて相互に接着された積層鉄心8(図2参照)を製造する。製造装置10は、順送型のプレス金型である。製造装置10において、後述する複数の加工ステージ25(図3参照)に対して帯状の金属板Wが間欠搬送される。帯状の金属板Wは、例えば、コイル材(帯状薄鋼板)である。製造装置10は、下型20と、上型40と、ストリッパプレート60と、接着剤塗布装置70(図5参照)と、制御装置90と、を備えている。
下型20は、床面に固定される。図3に示すように、下型20には、複数の加工ステージ25が設けられている。加工ステージ25は、内形打ち抜きステージ25Aと、接着剤塗布ステージ25Bと、外形打ち抜きステージ25Cと、を含む。内形打ち抜きステージ25Aと、接着剤塗布ステージ25Bと、外形打ち抜きステージ25Cとは、順送り方向Dにこの順で配置されている。内形打ち抜きステージ25Aは、後述する第1ダイプレート22Aと、第1ダイ23Aと、内形打ち抜き用ダイ穴26Aと、内形打ち抜き用パンチ45A(図5参照)とを含む。外形打ち抜きステージ25Cは、後述する第2ダイプレート22Cと、第2ダイ23Cと、外形打ち抜き用ダイ穴26Cと、外形打ち抜き用パンチ45C(図5参照)とを含む。下型20は、下型本体21と、ダイプレート22と、ダイ23とを有する。ダイプレート22およびダイ23は、下型本体21上に載置されている。ダイプレート22は、ダイ23を保持する。ダイプレート22は、後述する第1ダイ23Aを保持する第1ダイプレート22Aと、後述する第2ダイ23Cを保持する第2ダイプレート22Cとを含む。ダイ23は、内形打ち抜きステージ25Aに含まれる第1ダイ23Aと、外形打ち抜きステージ25Cに含まれる第2ダイ23Cとを含む。ダイ23には、ダイ穴26が形成されている。第1ダイ23Aには、ダイ穴26としての内形打ち抜き用ダイ穴26Aが形成されている。第2ダイ23Cには、ダイ穴26としての外形打ち抜き用ダイ穴26Cが形成されている。ダイプレート22の上面22Tとダイ23の上面23Tとは同じ高さに位置する。より詳細には、第1ダイプレート22Aの上面22Tおよび第1ダイ23Aの上面23Tと、第2ダイプレート22Cの上面22Tおよび第2ダイ23Cの上面23Tとは同じ高さに位置する。下型本体21は、接着剤塗布ステージ25Bを含む。下型本体21には、接着剤塗布用貫通孔27が形成されている。なお、図3では、接着剤塗布装置70(図5参照)の図示を省略している。
帯状の金属板Wは、製造装置10の近傍に設けられた搬送装置(図示せず)によって、下型20に間欠搬送される。帯状の金属板Wは、内形打ち抜きステージ25A、接着剤塗布ステージ25Bおよび外形打ち抜きステージ25Cをこの順に間欠搬送される。搬送装置は、巻かれた状態で帯状の金属板Wを保持する。搬送装置の図示しない巻き出し装置によって帯状の金属板Wは下型20に搬送され、プレス加工された帯状の金属板Wの端材は、搬送装置の図示しない巻取り装置によって下型20から搬送されて、巻取り装置に巻き取られる。なお、搬送装置の巻き出し装置および巻取り装置に代えて、製造装置10の上流側および下流側にそれぞれ配置した上下一対の回転ロールに帯状の金属板Wを挟んで搬送してもよい。
図3に示すように、下型20のダイ23は、複数のリフト部材30を有している。リフト部材30は、帯状の金属板Wを上方に付勢する。リフト部材30は、帯状の金属板Wがダイプレート22およびダイ23上を間欠搬送される際に、帯状の金属板Wを上方に押し上げて、帯状の金属板Wがダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tから所定の距離だけ上方に位置するように保持する。図4に示すように、リフト部材30は、ダイプレート22に設けられた付勢部材32によって、上方に向けて付勢されている。付勢部材32は、例えば、コイルスプリングである。ストリッパプレート60(図1参照)が下方に移動してストリッパプレート60によって帯状の金属板Wが下方に押圧されると、リフト部材30は付勢部材32の付勢力に抗して下方に移動する。これにより、帯状の金属板Wは、ストリッパプレート60によって下型20のダイプレート22の上面22T(より詳細には第1ダイプレート22Aの上面22Tおよび第2ダイプレート22Cの上面22T)およびダイ23の上面23T(より詳細には第1ダイ23Aの上面23Tおよび第2ダイ23Cの上面23T)に押し付けられる。一方、ストリッパプレート60が上方に移動して帯状の金属板Wにストリッパプレート60の押圧力が加わらなくなると、リフト部材30は付勢部材32の付勢力によって上方に移動する。これにより、リフト部材30は、帯状の金属板Wを下型20(より詳細にはダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23T)から所定寸法だけ上方に保持する。帯状の金属板Wは、間欠搬送される過程において、リフト部材30の上面30Aの上方を移動する。なお、下型20のダイ23、リフト部材30によって帯状の金属板Wが上方に押し上げられたときに、帯状の金属板Wの上方への移動を規制する規制部材28を有する。規制部材28は、帯状の金属板Wと下型20(より詳細にはダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23T)との間隔が所定以上に広がることを規制する。
図5に示すように、上型40は、下型20の上方に配置されている。上型40は、下型20に接近および離隔可能に構成されている。上型40は、ダイ穴26に対応する複数のパンチ45を有する。パンチ45は、内形打ち抜き用パンチ45Aと、外形打ち抜き用パンチ45Cと、を含む。内形打ち抜き用パンチ45Aは、内形打ち抜き用ダイ穴26Aの上方に位置する。内形打ち抜き用パンチ45Aは、内形打ち抜き用ダイ穴26Aに挿通可能に構成されている。外形打ち抜き用パンチ45Cは、外形打ち抜き用ダイ穴26Cの上方に位置する。外形打ち抜き用パンチ45Cは、外形打ち抜き用ダイ穴26Cに挿通可能に構成されている。内形打ち抜きステージ25A(図3参照)において、上型40が下降して下型20に近接した後、内形打ち抜き用パンチ45Aおよび内形打ち抜き用ダイ穴26Aによって、帯状の金属板Wが打ち抜かれる。これにより、帯状の金属板Wに鉄心部材5の内形が形成される。外形打ち抜きステージ25C(図3参照)において、上型40が下降して下型20に近接した後、外形打ち抜き用パンチ45Cおよび外形打ち抜き用ダイ穴26Cによって、帯状の金属板Wが打ち抜かれる。これにより、帯状の金属板Wに鉄心部材5の外形が形成されて鉄心部材5(図2も参照)が完成し、鉄心部材5は外形打ち抜き用ダイ穴26C内に順次積層される。後述するように、完成した鉄心部材5の下面には接着剤が塗布されているため、鉄心部材5が積層されることによって、上下方向に積層された鉄心部材5同士が互いに接着される。
図5に示すように、ストリッパプレート60は、上型40に設けられている。ストリッパプレート60は、下型20のダイプレート22に対向する位置に配置されている。ストリッパプレート60は、上型40と共に上下方向に移動可能に構成されている。ストリッパプレート60は、最も下方の位置である最下降位置LP(図7C参照)まで下方に移動可能に構成されている。ストリッパプレート60は、パンチ45によって帯状の金属板Wを打ち抜く際に、最下降位置LPにおいて金属板Wが上下方向に移動することを規制する。なお、ストリッパプレート60は、最下降位置LPよりも僅かに上方に位置していても金属板Wが上下方向に移動することを規制することができる。ストリッパプレート60は、最下降位置LPまで移動した際に、間欠搬送される帯状の金属板Wを下型20(ここではダイプレート22およびダイ23)に押し付けて下型20(ここではダイプレート22およびダイ23)と共に帯状の金属板Wを挟持可能に構成されている。ストリッパプレート60は、帯状の金属板Wをダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tに押し付ける。ストリッパプレート60には、内形打ち抜き用パンチ45Aが挿通されるパンチ挿通孔60Aと、外形打ち抜き用パンチ45Cが挿通されるパンチ挿通孔60Cとが形成されている。上型40が下降して、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wをダイプレート22に押し付けた状態で、さらに上型40が下降すると、パンチ挿通孔60Aから内形打ち抜き用パンチ45Aが突出し、内形打ち抜き用パンチ45Aは内形打ち抜き用ダイ穴26Aに挿通されると共に、パンチ挿通孔60Cから外形打ち抜き用パンチ45Cが突出し、外形打ち抜き用パンチ45Cは外形打ち抜き用ダイ穴26Cに挿通される。
図3に示すように、接着剤塗布装置70は、下型20の下型本体21に設けられている。接着剤塗布装置70は、内形打ち抜きステージ25Aと外形打ち抜きステージ25Cとの間に配置されている。本実施形態では、「接着剤塗布装置70が内形打ち抜きステージ25Aと外形打ち抜きステージ25Cとの間に配置されている」には、接着剤塗布装置70が内形打ち抜きステージ25Aに併設されている場合(例えば第1ダイプレート22Aに設けられている場合)と、接着剤塗布装置70が外形打ち抜きステージ25Cに併設されている場合(例えば第2ダイプレート22Cに設けられている場合)とが含まれる。図3に示す例では、複数の接着剤塗布装置70のノズル72をそれぞれ図示している。ノズル72は、二重のリング状に略等間隔に配置されている。接着剤塗布装置70は、接着剤塗布ステージ25B(図5も参照)に設けられている。より詳細には、接着剤塗布装置70は、接着剤塗布用貫通孔27内に配置されている。接着剤塗布装置70は、帯状の金属板Wよりも下方に位置する。接着剤塗布装置70は、帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布する。接着剤塗布装置70は、帯状の金属板Wが内形打ち抜きステージ25Aから外形打ち抜きステージ25Cに搬送される途中において帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布する。本実施形態の接着剤塗布装置70は、非接触塗布法(例えばジェットディスペンス法やスプレー法)によって、帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布する。接着剤塗布装置70において用いられる液体接着剤としては、例えば、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、シリコン系接着剤およびウレタン系接着剤等が挙げられるが、積層鉄心8を形成するのに十分な接着力が得られれば特に限定されない。また、接着剤の効果方法も特に限定されず、例えば、溶剤揮散型、湿気硬化型、加熱硬化型および硬化剤混合型等を用いることができる。
図6A~図6Dに示すように、接着剤塗布装置70は、ハウジング71と、ノズル72と、プランジャー73と、供給チューブ74と、を有する。ハウジング71は、接着剤が充填される接着剤収容室71Aを有する。ハウジング71は、供給チューブ74が挿通される挿通孔71Bを有する。接着剤収容室71Aと挿通孔71Bとは連通する。ノズル72は、ハウジング71に形成されている。ノズル72は、接着剤収容室71Aと連通する。ノズル72は、帯状の金属板Wよりも下方に位置する。ノズル72の吐出口72Aは、下型20の最上面であるダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tよりも下方に位置する(図5参照)。ノズル72は、帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を噴射する。ノズル72の吐出口72Aから噴射された接着剤は、液滴となって帯状の金属板Wの下面WLに塗布される。プランジャー73の一部は、ハウジングの接着剤収容室71Aに収容される。プランジャー73は、接着剤収容室71A内を摺動する。プランジャー73は、挿通孔71Bを開放および閉鎖可能に構成されている。供給チューブ74は、挿通孔71Bに挿通されている。供給チューブ74は、接着剤を収容する接着剤収容タンク(図示せず)に接続されている。例えば、制御装置90の後述する塗布制御部94(図1参照)が供給ポンプ(図示せず)を駆動することによって供給チューブ74を介して接着剤収容室71Aに接着剤が供給される。
図6Aに示すように、接着剤塗布装置70が作動していないときには、プランジャー73の大部分は接着剤収容室71Aに収容されている。このとき、プランジャー73によって、挿通孔71Bが閉鎖されているため、接着剤収容室71Aと挿通孔71Bとは連通せず、接着剤収容室71Aには接着剤は供給されない。図6Bに示すように、接着剤塗布装置70に信号が供給されると、プランジャー73が下方に移動し、挿通孔71Bが開放されて接着剤収容室71Aと挿通孔71Bとが連通する。これにより、矢印F1に示すように、供給チューブ74を介して接着剤が接着剤収容室71Aに供給される。図6Cに示すように、接着剤収容室71Aへの接着剤の充填が完了すると、プランジャー73が上方に移動する。これにより、接着剤収容室71A内に充填された接着剤Gがノズル72から吐出(噴射)される。このとき、プランジャー73は、挿通孔71Bを閉鎖する。図6Dに示すように、ノズル72から吐出(噴射)された接着剤Gは、帯状の金属板Wの下面WLに塗布されて、下面WLに接着剤Gが付着する。ここで、ノズル72の吐出口72Aから噴射され、液滴となった接着剤Gは、帯状の金属板Wの下面WLに塗布される(付着する)際には、吐出口72Aの開口面積よりも広い面積の範囲に広がる。
図1に示すように、制御装置90は、上型40および接着剤塗布装置70を制御する。制御装置90は、例えば、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムを格納したROMと、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAMと、上記プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置とを備えている。制御装置90は、移動制御部92と、塗布制御部94とを有する。制御装置90の各部の機能は、プログラムによって実現されている。このプログラムは、例えば、インターネットを通じてダウンロードされるものである。なお、このプログラムは、例えばCDやDVDなどの記録媒体から読み込まれてもよい。また、制御装置90の各部の機能は、プロセッサおよび/または回路などによって実現可能なものであってもよい。
移動制御部92は、ストリッパプレート60の上下方向の移動を制御する。本実施形態では、移動制御部92は、上型40を上下方向に移動させることによって、ストリッパプレート60の上下方向の移動を制御する。移動制御部92は、上型40の下型20への接近および下型20からの離隔を制御する。
塗布制御部94は、接着剤塗布装置70を制御する。塗布制御部94は、プランジャー73の移動を制御する。塗布制御部94は、ストリッパプレート60が最下降位置LP(図7C参照)に位置していないときに(より詳細にはストリッパプレート60が帯状の金属板Wをダイプレート22およびダイ23に押し付けていないときに)、プランジャー73を下方に移動させて接着剤収容室71A内への接着剤の充填を完了させる。塗布制御部94は、ストリッパプレート60が最下降位置LP(図7C参照)に位置していないときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させる。塗布制御部94は、例えば、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wを下型20(ここではダイプレート22およびダイ23)に押し付けていないときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させる。ここで、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wを下型20(ここではダイプレート22およびダイ23)に押し付けていないときとは、図7Aに示すように、ストリッパプレート60と帯状の金属板Wとの間に隙間がなく(ストリッパプレート60と帯状の金属板Wとは接触し)かつ帯状の金属板Wとダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tとの間に隙間がある場合と、図7Bに示すように、ストリッパプレート60と帯状の金属板Wとの間に隙間がある場合(即ちストリッパプレート60が帯状の金属板Wに接触していない場合)と、を含む。即ち、塗布制御部94は、下型20と金属板Wとの間および金属板Wとストリッパプレート60との間の少なくともいずれか一方の少なくとも一部に隙間が形成されているときに、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させる。なお、図7Aおよび図7Bに示すように、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wを下型20(ここではダイプレート22およびダイ23)に押し付けていないときには、リフト部材30によって帯状の金属板Wは上方に移動するため、帯状の金属板Wと下型20(ここではダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23T)との間には隙間がある。図7Cに示すように、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wをダイプレート22に押し付けている場合には、ストリッパプレート60と帯状の金属板Wとの間に隙間がなくかつ帯状の金属板Wと下型20(ここではダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23T)との間に隙間がない。
塗布制御部94は、ストリッパプレートが帯状の金属板Wに接触していないときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布してもよい。塗布制御部94は、ストリッパプレート60が下型20から離隔する方向に移動しているときに(即ちストリッパプレート60が上方に移動しているときに)、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させてもよい。塗布制御部94は、ストリッパプレート60が下型20に接近する方向に移動しているときに(即ちストリッパプレート60が下方に移動しているときに)、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させてもよい。塗布制御部94は、帯状の金属板Wの搬送が停止しているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させてもよい。塗布制御部94は、帯状の金属板Wが内形打ち抜きステージ25Aから外形打ち抜きステージ25Cに搬送されているときに(即ち移動しているときに)、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させてもよい。
次に、積層鉄心8の製造方法について説明する。ここでは、積層鉄心8を構成する1つの鉄心部材5に着目して積層鉄心8を製造する方法について説明する。図8は、積層鉄心8の製造方法を示すフローチャートである。図8に示すように、積層鉄心8の製造方法は、搬送工程(ステップS10)と、下降工程(ステップS20)と、内形打ち抜き工程(ステップS30)と、上昇工程(ステップS40)と、搬送工程(ステップS50)と、下降工程(ステップS60)と、上昇工程(ステップS70)と、接着剤塗布工程(ステップS80)と、搬送工程(ステップS90)と、下降工程(ステップS100)と、外形打ち抜き工程(ステップS110)と、上昇工程(ステップS120)と、搬送工程(ステップS130)と、を含む。なお、搬送工程(ステップS10)と、搬送工程(ステップS50)と、搬送工程(ステップS90)と、搬送工程(ステップS130)と、は同時に行われる。下降工程(ステップS20)と、下降工程(ステップS60)と、下降工程(ステップS100)と、は同時に行われる。内形打ち抜き工程(ステップS30)と、外形打ち抜き工程(ステップS110)と、は同時に行われる。上昇工程(ステップS40)と、上昇工程(ステップS70)と、上昇工程(ステップS120)と、は同時に行われる。また、本実施形態の積層鉄心8の製造方法では、図9に示すように、上型40の角度(クランク角)が上死点(0°)から下死点(180°)を通過して再び上死点(360°)に戻るまでの1サイクルにおいて、搬送工程(ステップS10、ステップS50、ステップS90およびステップS130)、下降工程(ステップS20、ステップS60、ステップS100)、内形打ち抜き工程(ステップS30)および外形打ち抜き工程(ステップS110)、上昇工程(ステップS40、ステップS70およびステップS120)、接着剤塗布工程(ステップS80)、および、搬送工程(ステップS10、ステップS50、ステップS90およびステップS130)の順に行われる。
搬送工程(ステップS10)では、帯状の金属板Wは順送り方向Dに搬送される。帯状の金属板Wの一部は、内形打ち抜きステージ25A上に移動する。
下降工程(ステップS20)では、上型40が下方に移動してストリッパプレート60が下方に移動すると、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wに接触する。上型40がさらに下方に移動することによってストリッパプレート60が最下降位置LPに移動する。このとき、内形打ち抜きステージ25Aにおいて帯状の金属板Wはストリッパプレート60によってダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tに押し付けられる。これにより、ストリッパプレート60およびダイプレート22およびダイ23は帯状の金属板Wを挟持する。
内形打ち抜き工程(ステップS30)では、ストリッパプレート60が最下降位置LPに位置するときに、帯状の金属板Wを内形打ち抜き用パンチ45Aによって打ち抜いて、鉄心部材5の内形を形成する。より詳細には、上型40が下方にさらに移動することによって、内形打ち抜き用パンチ45Aおよび内形打ち抜き用ダイ穴26Aによって、ダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tに押し付けられた帯状の金属板Wが打ち抜かれ、帯状の金属板Wに鉄心部材5の内形が形成される。内形打ち抜き工程(ステップS30)では、ストリッパプレート60およびダイプレート22およびダイ23によって帯状の金属板Wは挟持されている。ステップS30は、ステップS20の途中に行われる。
上昇工程(ステップS40)では、上型40が上方に移動してストリッパプレート60が上方に移動することによって帯状の金属板Wに対するストリッパプレート60の押圧力が減少する。そして、リフト部材30によって帯状の金属板Wがダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tから離隔する。上型40がさらに上方に移動してストリッパプレート60が上方にさらに移動すると、ストリッパプレート60は、内形打ち抜きステージ25Aにおいて帯状の金属板Wから離隔する。
搬送工程(ステップS50)では、帯状の金属板Wは順送り方向Dに搬送される。帯状の金属板Wのうち鉄心部材5の内形が形成された部分は、接着剤塗布ステージ25B上に移動する。
下降工程(ステップS60)では、ステップS20と同様にして、接着剤塗布ステージ25Bにおいて帯状の金属板Wはストリッパプレート60によってダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tに押し付けられる。これにより、ストリッパプレート60およびダイプレート22およびダイ23は帯状の金属板Wを挟持する。
上昇工程(ステップS70)では、上型40が上方に移動してストリッパプレート60が上方に移動することによって帯状の金属板Wに対するストリッパプレート60の押圧力が減少する。そして、リフト部材30によって帯状の金属板Wがダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tから離隔する。上型40がさらに上方に移動してストリッパプレート60が上方にさらに移動すると、ストリッパプレート60は、接着剤塗布ステージ25Bにおいて帯状の金属板Wから離隔する。
接着剤塗布工程(ステップS80)では、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)する。より詳細には、ストリッパプレート60が最下降位置LPに位置していないときに、帯状の金属板Wよりも下方に位置する接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)する。例えば、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wに接触していないときに、帯状の金属板Wよりも下方に位置する接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)する。ステップS80では、帯状の金属板Wの下面WLのうち鉄心部材5の内形が形成された部分の所定の部分に接着剤が塗布(噴射)される。ステップS80は、ステップS70の後に行われてもよいし、ステップS70の途中に行われてもよい。ストリッパプレート60が帯状の金属板Wをダイプレート22およびダイ23に押し付けていないときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)してもよい。即ち、下型20と金属板Wとの間および金属板Wとストリッパプレート60との間の少なくともいずれか一方の少なくとも一部に隙間が形成されているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)してもよい。ステップS80がステップS70の途中に行われる場合、図9に示す例ではステップS60の完了後に直ちにステップS80が開始されるようになっているが、ステップS60の完了後に時間を空けてステップS80を開始してもよい。なお、ステップS80では、ストリッパプレート60が下型20から離隔する方向に移動(即ち上方に移動)しているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)する。また、ステップS80では、帯状の金属板Wの搬送が停止しているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)する。なお、ステップS80では、金属板Wが搬送されているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)してもよい。この際、金属板Wを搬送する搬送速度は一定でもよいし、金属板Wの下面WLに接着剤を塗布する際に搬送速度が遅くなるようにしてもよい。
搬送工程(ステップS90)では、帯状の金属板Wは順送り方向Dに搬送される。帯状の金属板Wのうち接着剤が塗布された所定の部分は、外形打ち抜きステージ25C上に移動する。
下降工程(ステップS100)では、ステップS20と同様にして、外形打ち抜きステージ25Cにおいて帯状の金属板Wはストリッパプレート60によってダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tに押し付けられる。これにより、ストリッパプレート60およびダイプレート22およびダイ23は帯状の金属板Wを挟持する。
外形打ち抜き工程(ステップS110)では、ストリッパプレート60が最下降位置LPに位置するときに、帯状の金属板Wを外形打ち抜き用パンチ45Cによって打ち抜いて、鉄心部材5の外形を形成する。より詳細には、上型40が下方にさらに移動することによって、外形打ち抜き用パンチ45Cおよび外形打ち抜き用ダイ穴26Cによって、ダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tに押し付けられた帯状の金属板Wが打ち抜かれ、帯状の金属板Wに鉄心部材5の外形が形成される。形成された鉄心部材5は外形打ち抜き用パンチ45Cに押圧されて、外形打ち抜き用ダイ穴26C内に順次積層される。形成された鉄心部材5の下面には接着剤が塗布されているため、外形打ち抜き用ダイ穴26C内に既に積層された鉄心部材5上に鉄心部材5が順に積層されることによって、上下方向に積層されて互いに接着した複数の鉄心部材5を含む積層鉄心8が製造される。ステップS110では、ストリッパプレート60およびダイプレート22およびダイ23によって帯状の金属板Wは挟持されている。ステップS110は、ステップS100の途中に行われる。
上昇工程(ステップS120)では、上型40が上方に移動してストリッパプレート60が上方に移動することによって帯状の金属板Wに対するストリッパプレート60の押圧力が減少する。そして、リフト部材30によって帯状の金属板Wがダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tから離隔する。上型40がさらに上方に移動してストリッパプレート60が上方にさらに移動すると、ストリッパプレート60は、外形打ち抜きステージ25Cにおいて帯状の金属板Wから離隔する。
搬送工程(ステップS130)では、帯状の金属板Wは順送り方向Dに搬送される。帯状の金属板Wのうち鉄心部材5の外形が形成された部分(即ち端材)は、製造装置10の外部に搬送される。
以上のように、本実施形態の積層鉄心の製造装置10によると、制御装置90の塗布制御部94は、ストリッパプレート60が最下降位置LPに位置していないときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させる。上記態様によれば、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布するときには、ストリッパプレート60が最下降位置LPに位置していないため、帯状の金属板Wと接着剤塗布装置70との間隔が広い。このため、接着剤塗布装置70から塗布された接着剤は、帯状の金属板Wの下面WLの広範囲に亘って付着する。これにより、積層された鉄心部材5同士の接着が強くなり、剛性に優れた積層鉄心8を製造することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、ストリッパプレート60が金属板Wを下型20に押し付けていないときに、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させてもよい。上記態様によれば、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布するときには、ストリッパプレート60が金属板Wを押し付けていないため、帯状の金属板Wと接着剤塗布装置70との間隔が広くなる。これにより、金属板Wの下面WLの広範囲に亘って接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、下型20と金属板Wとの間および金属板Wとストリッパプレート60との間の少なくともいずれか一方の少なくとも一部に隙間が形成されているときに、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させてもよい。上記態様によれば、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布するときには、上記隙間が形成されているため、帯状の金属板Wと接着剤塗布装置70との間隔が広くなる。これにより、金属板Wの下面WLの広範囲に亘って接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wに接触していないときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させる。上記態様によれば、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布するときには、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wに接触していないため、帯状の金属板Wと接着剤塗布装置70との間隔がより広くなる。このため、接着剤塗布装置70から塗布された接着剤は、帯状の金属板Wの下面WLのより広範囲に亘って付着する。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、ストリッパプレート60が下型20から離隔する方向に移動しているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させる。上記態様によれば、ストリッパプレート60が移動する際に発生する気流の方向と接着剤を塗布する方向が一致するため、帯状の金属板Wの下面WLに接着剤をより確実に塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、帯状の金属板Wの搬送が停止しているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させる。上記態様によれば、帯状の金属板Wの下面WLの所定の位置により確実に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、接着剤塗布装置70は、内形打ち抜きステージ25Aと外形打ち抜きステージ25Cとの間に配置され、金属板Wが内形打ち抜きステージ25Aから外形打ち抜きステージ25Cに搬送されているときに金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させる。上記態様によれば、例えば、金属板Wの順送り方向Dと平面視で直交する方向に接着剤塗布装置70のノズル72を複数配置することができるため、内形打ち抜きステージ25Aと外形打ち抜きステージ25Cとを順送り方向Dに関してコンパクトに配置することができる。即ち、製造時間の短縮を実現することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、接着剤塗布装置70は、帯状の金属板Wよりも下方に位置し、かつ、帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を噴射するノズル72を有する。上記態様によれば、ノズル72は接着剤を噴射することができるため、帯状の金属板Wの下面WLのより広範囲に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、ノズル72の吐出口72Aは、下型20の最上面であるダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tよりも下方に位置する。上記態様によれば、ノズル72の吐出口72Aと帯状の金属板Wの下面WLとの上下方向の間隔がより広くなるため、帯状の金属板Wの下面WLのより広範囲に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造方法では、接着剤塗布工程(ステップS80)において、ストリッパプレート60が最下降位置LPに位置していないときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布する。上記態様によれば、帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布するときには、ストリッパプレート60が最下降位置LPに位置していないため、帯状の金属板Wと接着剤塗布装置70との間隔が広い。このため、接着剤塗布装置70から塗布された接着剤は、帯状の金属板Wの下面WLの広範囲に亘って付着する。これにより、積層された鉄心部材5同士の接着が強くなり、剛性に優れた積層鉄心8を製造することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造方法では、接着剤塗布工程(ステップS80)において、ストリッパプレート60が金属板Wを下型20に押し付けていないときに、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させてもよい。上記態様によれば、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布するときには、ストリッパプレート60が金属板Wを押し付けていないため、帯状の金属板Wと接着剤塗布装置70との間隔が広くなる。これにより、金属板Wの下面WLの広範囲に亘って接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造方法では、接着剤塗布工程(ステップS80)において、下型20と金属板Wとの間および金属板Wとストリッパプレート60との間の少なくともいずれか一方の少なくとも一部に隙間が形成されているときに、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させてもよい。上記態様によれば、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布するときには、上記隙間が形成されているため、帯状の金属板Wと接着剤塗布装置70との間隔が広くなる。これにより、金属板Wの下面WLの広範囲に亘って接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造方法では、接着剤塗布工程(ステップS80)において、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wに接触していないときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布する。上記態様によれば、帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布するときには、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wに接触していないため、帯状の金属板Wと接着剤塗布装置70との間隔がより広くなる。このため、接着剤塗布装置70から塗布された接着剤は、帯状の金属板Wの下面WLのより広範囲に亘って付着する。
本実施形態の積層鉄心の製造方法では、接着剤塗布工程(ステップS80)において、ストリッパプレート60が下型20から離隔する方向に移動しているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布する。上記態様によれば、ストリッパプレート60が移動する際に発生する気流の方向と接着剤を塗布する方向が一致するため、帯状の金属板Wの下面WLに接着剤をより確実に塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造方法では、接着剤塗布工程(ステップS80)において、帯状の金属板Wの搬送が停止しているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布する。上記態様によれば、帯状の金属板Wの下面WLの所定の位置により確実に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造方法では、接着剤塗布工程(ステップS80)において、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を噴射する。上記態様によれば、接着剤を噴射することができるため、帯状の金属板Wの下面WLのより広範囲に接着剤を塗布することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
上述した実施形態では、接着剤塗布装置70は、非接触塗布法により帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布しているが、これに限定されない。接着剤塗布装置70は、例えば、ノズル72から盛り上がった接着剤を帯状の金属板Wに接触させて接着剤を下面WLに転写させてもよい。
上述した実施形態では、塗布制御部94は、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wをダイプレート22およびダイ23に押し付けていないときに、プランジャー73を下方に移動させて接着剤収容室71A内に接着剤を充填させているがこれに限定されない。塗布制御部94は、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wをダイプレート22およびダイ23に押し付けているときに、プランジャー73を下方に移動させて接着剤収容室71A内への接着剤の充填を完了させてもよい。また、塗布制御部94は、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wをダイプレート22およびダイ23に押し付けているときにプランジャー73を下方に移動させて接着剤収容室71A内への接着剤の充填を開始して、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wをダイプレート22およびダイ23に押し付けていないときに、接着剤収容室71A内への接着剤の充填を完了してもよい。
上述した実施形態では、下型20の下型本体21とダイプレート22とダイ23とは、別体で構成されているが、適宜一体に構成されていてもよい。例えば、ダイプレート22とダイ23とを一体で構成してもよいし、ダイプレート22とダイ23と下型本体21とを一体で構成してもよい。
上述した実施形態では、ダイ23の上面23Tとダイプレート22の上面22Tとは同じ高さに位置するが、これに限定されない。例えば、ダイ23の上面23Tは、ダイプレート22の上面22Tよりも下方に位置していてもよい。この場合、ストリッパプレート60は、帯状の金属板Wをダイプレート22の上面22Tに押し付ける。
上述した実施形態では、ダイプレート22およびダイ23は、下型本体21上に載置されているが、これに限定されない。例えば、下型本体21の上面21Tと、ダイプレート22の上面22Tと、ダイ23の上面23Tとが同じ高さに位置するように、下型本体21の上面21Tから下方に凹むように形成された凹部にダイプレート22およびダイ23を嵌め込むようにしてもよい。この場合、ストリッパプレート60は、帯状の金属板Wを下型本体21の上面21T、ダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tに押し付ける。
上述した実施形態では、積層鉄心8の製造方法において、接着剤塗布工程(ステップS80)は上昇工程(ステップS70)の途中または後に行われているが、図10に示すように、接着剤塗布工程(ステップS180)は、下降工程(ステップS60)の途中または前に行ってもよい。ステップS180では、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)する。より詳細には、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wに接触していないときに、帯状の金属板Wよりも下方に位置する接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)する。ステップS180では、帯状の金属板Wの下面WLのうち鉄心部材5の内形が形成された部分の所定の部分に接着剤が塗布(噴射)される。ステップS180は、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wをダイプレート22およびダイ23に押し付けていないときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)してもよい。なお、ステップS180では、ストリッパプレート60が下型20に接近する方向に移動(即ち下方に移動)しているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)する。また、ステップS180では、帯状の金属板Wの搬送が停止しているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)する。なお、ステップS180では、金属板Wが搬送されているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(噴射)してもよい。
上述した実施形態では、塗布制御部94は、帯状の金属板Wの搬送が停止しているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させているが、これに限定されない。塗布制御部94は、帯状の金属板Wが順送り方向Dに搬送されているときに、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させてもよい。
上述した実施形態では、ストリッパプレート60は、最下降位置LPまで移動した際に、金属板Wを下型20に押し付けて下型20と共に金属板Wを挟持していたが、これに限定されない。例えば、ストリッパプレート60が最下降位置LPまで移動した際に、ストリッパプレート60の下面と下型20の上面との間には金属板Wの上下方向の移動を規制可能な隙間が形成されていてもよい。
上述した実施形態では、複数の接着剤塗布装置70のノズル72は、二重のリング状に略等間隔に配置されているがこれに限定されない。例えば、図11に示すように、複数のノズル72は、順送り方向Dと平面視で直交する方向に略等間隔に配置されていてもよい。
5 鉄心部材
8 積層鉄心
10 製造装置(積層鉄心の製造装置)
20 下型
21 下型本体
22 ダイプレート
22A 第1ダイプレート
22C 第2ダイプレート
22T 上面
23 ダイ
23A 第1ダイ
23C 第2ダイ
23T 上面
26 ダイ穴
26A 内形打ち抜き用ダイ穴
27 接着剤塗布用貫通孔
26C 外形打ち抜き用ダイ穴
40 上型
45 パンチ
45A 内形打ち抜き用パンチ
45C 外形打ち抜き用パンチ
60 ストリッパプレート
70 接着剤塗布装置
72 ノズル
90 制御装置
92 移動制御部
94 塗布制御部
G 接着剤
W 帯状の金属板
WL 下面

Claims (20)

  1. 複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、
    ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、
    前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、
    前記上型に設けられかつ最も下方の位置である最下降位置まで下方に移動可能なストリッパプレートであって、前記パンチによって帯状の金属板を打ち抜く際に、前記最下降位置において前記金属板が上下方向に移動することを規制するストリッパプレートと、
    前記下型に設けられ、かつ、前記金属板より下方に位置し、かつ、前記金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
    前記ストリッパプレートおよび前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記下型は、前記金属板を上方に押し上げ可能に構成され、かつ、前記ストリッパプレートによって前記金属板が下方に押圧されると下方に移動するリフト部材を備え、
    前記制御装置は、
    前記ストリッパプレートの上下方向の移動を制御する移動制御部と、
    前記ストリッパプレートが前記最下降位置に位置していないときにのみ、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる塗布制御部と、を有している、製造装置。
  2. 前記ストリッパプレートは、前記最下降位置まで移動した際に、前記金属板を前記下型に押し付けて前記下型と共に前記金属板を挟持可能に構成されており、
    前記塗布制御部は、前記ストリッパプレートが前記金属板を前記下型に押し付けていないときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる、請求項1に記載の製造装置。
  3. 複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、
    ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、
    前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、
    前記上型に設けられかつ最も下方の位置である最下降位置まで下方に移動可能なストリッパプレートであって、前記パンチによって帯状の金属板を打ち抜く際に、前記最下降位置において前記金属板が上下方向に移動することを規制するストリッパプレートと、
    前記下型に設けられ、かつ、前記金属板より下方に位置し、かつ、前記金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
    前記ストリッパプレートおよび前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記下型は、前記金属板を上方に押し上げ可能に構成され、かつ、前記ストリッパプレートによって前記金属板が下方に押圧されると下方に移動するリフト部材を備え、
    前記制御装置は、
    前記ストリッパプレートの上下方向の移動を制御する移動制御部と、
    前記ストリッパプレートが前記最下降位置に位置していないときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる塗布制御部と、を有し、
    前記塗布制御部は、前記下型と前記金属板との間および前記金属板と前記ストリッパプレートとの間の少なくともいずれか一方の少なくとも一部に隙間が形成されているときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる、製造装置。
  4. 複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、
    ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、
    前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、
    前記上型に設けられかつ最も下方の位置である最下降位置まで下方に移動可能なストリッパプレートであって、前記パンチによって帯状の金属板を打ち抜く際に、前記最下降位置において前記金属板が上下方向に移動することを規制するストリッパプレートと、
    前記下型に設けられ、かつ、前記金属板より下方に位置し、かつ、前記金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
    前記ストリッパプレートおよび前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記下型は、前記金属板を上方に押し上げ可能に構成され、かつ、前記ストリッパプレートによって前記金属板が下方に押圧されると下方に移動するリフト部材を備え、
    前記制御装置は、
    前記ストリッパプレートの上下方向の移動を制御する移動制御部と、
    前記ストリッパプレートが前記最下降位置に位置していないときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる塗布制御部と、を有し、
    前記塗布制御部は、前記ストリッパプレートが前記金属板に接触していないときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる、製造装置。
  5. 複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、
    ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、
    前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、
    前記上型に設けられかつ最も下方の位置である最下降位置まで下方に移動可能なストリッパプレートであって、前記パンチによって帯状の金属板を打ち抜く際に、前記最下降位置において前記金属板が上下方向に移動することを規制するストリッパプレートと、
    前記下型に設けられ、かつ、前記金属板より下方に位置し、かつ、前記金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
    前記ストリッパプレートおよび前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記下型は、前記金属板を上方に押し上げ可能に構成され、かつ、前記ストリッパプレートによって前記金属板が下方に押圧されると下方に移動するリフト部材を備え、
    前記制御装置は、
    前記ストリッパプレートの上下方向の移動を制御する移動制御部と、
    前記ストリッパプレートが前記最下降位置に位置していないときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる塗布制御部と、を有し、
    前記塗布制御部は、前記ストリッパプレートが前記下型から離隔する方向に移動しているときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる、製造装置。
  6. 複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、
    ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、
    前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、
    前記上型に設けられかつ最も下方の位置である最下降位置まで下方に移動可能なストリッパプレートであって、前記パンチによって帯状の金属板を打ち抜く際に、前記最下降位置において前記金属板が上下方向に移動することを規制するストリッパプレートと、
    前記下型に設けられ、かつ、前記金属板より下方に位置し、かつ、前記金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
    前記ストリッパプレートおよび前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記下型は、前記金属板を上方に押し上げ可能に構成され、かつ、前記ストリッパプレートによって前記金属板が下方に押圧されると下方に移動するリフト部材を備え、
    前記制御装置は、
    前記ストリッパプレートの上下方向の移動を制御する移動制御部と、
    前記ストリッパプレートが前記最下降位置に位置していないときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる塗布制御部と、を有し、
    前記塗布制御部は、前記金属板の搬送が停止しているときにのみ、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる、製造装置。
  7. 前記塗布制御部は、前記ストリッパプレートが前記下型に接近する方向に移動しているときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる、請求項1または2に記載の製造装置。
  8. 前記塗布制御部は、前記金属板の搬送が停止しているときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる、請求項1または2に記載の製造装置。
  9. 前記下型は、
    前記金属板が打ち抜かれて前記鉄心部材の内形が形成される内形打ち抜きステージと、
    前記金属板が打ち抜かれて前記鉄心部材の外形が形成される外形打ち抜きステージと、を有し、
    前記接着剤塗布装置は、前記内形打ち抜きステージと前記外形打ち抜きステージとの間に配置され、前記金属板が前記内形打ち抜きステージから前記外形打ち抜きステージに搬送されているときに前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる、請求項1または2に記載の製造装置。
  10. 前記接着剤塗布装置は、前記金属板の前記下面に接着剤を噴射するノズルを有する、請求項1または2に記載の製造装置。
  11. 前記ノズルの吐出口は、前記下型の最上面よりも下方に位置する、請求項10に記載の製造装置。
  12. ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、前記上型に設けられかつ最も下方の位置である最下降位置まで下方に移動可能なストリッパプレートであって、前記パンチによって帯状の金属板を打ち抜く際に、前記最下降位置において前記金属板が上下方向に移動することを規制するストリッパプレートと、前記金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、を備えた製造装置において、複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心を製造する製造方法であって、
    前記下型は、前記金属板を上方に押し上げ可能に構成され、かつ、前記ストリッパプレートによって前記金属板が下方に押圧されると下方に移動するリフト部材を備え、
    前記ストリッパプレートが前記最下降位置に位置していないときに、前記金属板よりも下方に位置する前記接着剤塗布装置から前記金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
    前記ストリッパプレートを前記最下降位置に移動させる下降工程と、
    前記ストリッパプレートが前記最下降位置に位置するときに、前記金属板を前記パンチによって打ち抜いて、前記鉄心部材の外形を形成する打ち抜き工程と、を包含する、製造方法。
  13. 前記ストリッパプレートは、前記最下降位置まで移動した際に、前記金属板を前記下型に押し付けて前記下型と共に前記金属板を挟持可能に構成されており、
    前記接着剤塗布工程において、前記ストリッパプレートが前記金属板を前記下型に押し付けていないときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる、請求項12に記載の製造方法。
  14. 前記接着剤塗布工程において、前記下型と前記金属板との間および前記金属板と前記ストリッパプレートとの間の少なくともいずれか一方の少なくとも一部に隙間が形成されているときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布させる、請求項12に記載の製造方法。
  15. 前記接着剤塗布工程において、前記ストリッパプレートが前記金属板に接触していないときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布する、請求項12に記載の製造方法。
  16. 前記接着剤塗布工程において、前記ストリッパプレートが前記下型から離隔する方向に移動しているときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布する、請求項12または13に記載の製造方法。
  17. 前記接着剤塗布工程において、前記ストリッパプレートが前記下型に接近する方向に移動しているときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布する、請求項12または13に記載の製造方法。
  18. 前記接着剤塗布工程において、前記金属板の搬送が停止しているときに、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を塗布する、請求項12または13に記載の製造方法。
  19. 前記下型は、
    前記金属板が打ち抜かれて前記鉄心部材の内形が形成される内形打ち抜きステージと、
    前記金属板が打ち抜かれて前記鉄心部材の外形が形成される外形打ち抜きステージと、を有し、
    前記接着剤塗布工程において、前記金属板が前記内形打ち抜きステージから前記外形打ち抜きステージに搬送されているときに前記金属板の前記下面に接着剤を塗布する、請求項12または13に記載の製造方法。
  20. 前記接着剤塗布工程において、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面に接着剤を噴射する、請求項12または13に記載の製造方法。
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