JP7478298B1 - 積層鉄心の製造装置 - Google Patents

積層鉄心の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7478298B1
JP7478298B1 JP2023151142A JP2023151142A JP7478298B1 JP 7478298 B1 JP7478298 B1 JP 7478298B1 JP 2023151142 A JP2023151142 A JP 2023151142A JP 2023151142 A JP2023151142 A JP 2023151142A JP 7478298 B1 JP7478298 B1 JP 7478298B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
die
metal plate
application
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2023151142A
Other languages
English (en)
Inventor
道治 米澤
貴司 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FCC Co Ltd
Original Assignee
FCC Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FCC Co Ltd filed Critical FCC Co Ltd
Priority to JP2023151142A priority Critical patent/JP7478298B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7478298B1 publication Critical patent/JP7478298B1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

Figure 0007478298000001
【課題】金属板の下面の所定の位置に正確に接着剤を塗布すること。
【解決手段】積層鉄心の製造装置10は、ダイ穴26が形成されたダイ23を有する下型20と、ダイ穴26に対応するパンチ45を有する上型40と、金属板Wの下面WLに接着剤を塗布する接着剤塗布装置70と、上型40および接着剤塗布装置70を制御する制御装置90と、を備え、制御装置90は、上型40の上下方向Zの移動を制御する移動制御部92と、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を開始するタイミングである開始タイミングを変更可能に構成された塗布制御部94と、を有している。
【選択図】図5

Description

本発明は、積層鉄心の製造装置に関する。
モータ等に用いられる積層鉄心は、帯状の金属板(例えば帯状の鋼板)を所定の形状に打ち抜いて鉄心部材(コア)を形成し、形成された鉄心部材を積層して一体化することによって形成されている。例えば、かしめ、溶接、または、接着等によって、鉄心部材を積層して一体化することによって積層鉄心が形成されている。例えば、特許文献1には、接着剤を用いて複数の鉄心部材を積層し、相互に接着された積層鉄心を製造する製造装置が開示されている。特許文献1では、ダイを有する下金型に接着剤塗布機構が設けられ、プレスタイミングの下死点位置になると、接着剤塗布機構の吐出ノズルから吐出された接着剤を薄肉鋼板の下面の所定の位置に塗布させている。
特開2001-321850号公報
ところで、接着剤を金属板の下面に塗布するとき、接着剤は金属板の下面の所定の位置に正確に塗布される必要がある。接着剤が正確に塗布されないと、鉄心部材同士の接着が正確に行われず、積層鉄心の強度が低下してしまう虞がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、金属板の下面の所定の位置に正確に接着剤を塗布することができる積層鉄心の製造装置を提供することである。
本発明に係る積層鉄心の製造装置は、複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、前記下型に設けられ、かつ、帯状の金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、前記上型および前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記上型の上下方向の移動を制御する移動制御部と、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面への前記接着剤の塗布を開始するタイミングである開始タイミングを変更可能に構成された塗布制御部と、を有している。
本発明に係る積層鉄心の製造装置は、上型および接着剤塗布装置を制御する制御装置を備えている。そして、制御装置の塗布制御部は、接着剤塗布装置から金属板の下面への接着剤の塗布を開始するタイミングである開始タイミングを変更可能に構成されている。上記態様によれば、接着剤の塗布を開始するタイミングを適宜変更することができるため、所定のタイミングで金属板の下面の所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
また、本発明に係る他の積層鉄心の製造装置は、複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、前記下型に設けられ、かつ、帯状の金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、前記上型および前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記上型の上下方向の移動を制御する移動制御部と、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面への前記接着剤の塗布を完了するタイミングである完了タイミングを変更可能に構成された塗布制御部と、を有している。
本発明に係る他の積層鉄心の製造装置は、上型および接着剤塗布装置を制御する制御装置を備えている。そして、制御装置の塗布制御部は、接着剤塗布装置から金属板の下面への接着剤の塗布を完了するタイミングである完了タイミングを変更可能に構成されている。上記態様によれば、接着剤の塗布を完了するタイミングを適宜変更することができるため、所定のタイミングで金属板の下面の所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
また、本発明に係る他の積層鉄心の製造装置は、複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、前記下型に設けられ、かつ、帯状の金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、前記上型および前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記上型の上下方向の移動を制御する移動制御部と、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面への前記接着剤の塗布を開始してから完了するまでの期間を変更可能に構成された塗布制御部と、を有している。
本発明に係る他の積層鉄心の製造装置は、上型および接着剤塗布装置を制御する制御装置を備えている。そして、制御装置の塗布制御部は、接着剤塗布装置から金属板の下面への接着剤の塗布を開始してから完了するまでの期間を変更可能に構成されている。上記態様によれば、接着剤を塗布する期間を適宜変更することができるため、所定のタイミングで金属板の下面の所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本発明によれば、金属板の下面の所定の位置に正確に接着剤を塗布することができる積層鉄心の製造装置を提供することができる。
図1は、一実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す側面図である。 図2は、一実施形態に係る積層鉄心を示す斜視図である。 図3は、一実施形態に係る下型を示す平面図である。 図4Aは、一実施形態に係るリフト部材およびその周辺の構造を示す断面図である。 図4Bは、一実施形態に係るストリッパプレートが金属板を下方に押圧している状態を示す断面図である。 図4Cは、一実施形態に係るストリッパプレートとダイプレートとによって金属板が挟持された状態を示す断面図である。 図5は、一実施形態に係る積層鉄心の製造装置を示す断面図である。 図6Aは、一実施形態に係るパイロットピンとパイロット孔との位置関係を示す模式図である。 図6Bは、一実施形態に係るパイロットピンがパイロット孔に挿入された状態を示す模式図である。 図6Cは、一実施形態に係るパイロットピンの挿入部の半分がパイロット孔に挿入された状態を示す模式図である。 図7Aは、一実施形態に係る接着剤塗布装置の通常の状態を示す断面図である。 図7Bは、一実施形態に係る接着剤塗布装置の接着剤収容室に接着剤が供給されている状態を示す断面図である。 図7Cは、一実施形態に係る接着剤塗布装置のノズルから接着剤を吐出した状態を示す断面図である。 図7Dは、一実施形態に係る接着剤塗布装置のノズルから吐出された接着剤が帯状の金属板の下面に付着した状態を示す断面図である。 図8は、一実施形態に係るストリッパプレートが最下降位置において帯状の金属板をダイプレートに押さえ付けている状態を示す断面図である。 図9は、一実施形態に係る上型の上下方向の位置と各部材の状態との関係を示すグラフの一例である。 図10は、一実施形態に係る積層鉄心の製造方法のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る積層鉄心の製造装置の実施形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1に示すように、本実施形態の積層鉄心の製造装置10(以下製造装置10とする)は、複数の鉄心部材5(図2参照)が積層されて相互に接着された積層鉄心8(図2参照)を製造する。製造装置10は、順送型のプレス金型である。製造装置10において、後述する複数の加工ステージ25(図3参照)に対して帯状の金属板Wが間欠搬送される。帯状の金属板Wは、例えば、コイル材(帯状薄鋼板)である。製造装置10は、下型20と、上型40と、パイロットピン50(図5参照)と、ストリッパプレート60と、接着剤塗布装置70(図5参照)と、制御装置90と、を備えている。
下型20は、床面に固定される。図3に示すように、下型20には、複数の加工ステージ25が設けられている。加工ステージ25は、パイロット孔打ち抜きステージ25Xと、内形打ち抜きステージ25Aと、接着剤塗布ステージ25Bと、外形打ち抜きステージ25Cと、を含む。パイロット孔打ち抜きステージ25Xと、内形打ち抜きステージ25Aと、接着剤塗布ステージ25Bと、外形打ち抜きステージ25Cとは、順送り方向Dにこの順で配置されている。パイロット孔打ち抜きステージ25Xは、後述するパイロット孔形成用ダイプレート22Xと、パイロット孔形成用ダイ23Xと、パイロット孔打ち抜き用ダイ穴26Xと、パイロット孔打ち抜き用パンチ45X(図5参照)とを含む。内形打ち抜きステージ25Aは、後述する第1ダイプレート22Aと、第1ダイ23Aと、内形打ち抜き用ダイ穴26Aと、内形打ち抜き用パンチ45A(図5参照)とを含む。外形打ち抜きステージ25Cは、後述する第2ダイプレート22Cと、第2ダイ23Cと、外形打ち抜き用ダイ穴26Cと、外形打ち抜き用パンチ45C(図5参照)とを含む。
下型20は、下型本体21と、ダイプレート22と、ダイ23とを有する。ダイプレート22およびダイ23は、下型本体21上に載置されている。ダイプレート22は、ダイ23を保持する。ダイプレート22は、後述するパイロット孔形成用ダイ23Xを保持するパイロット孔形成用ダイプレート22Xと、後述する第1ダイ23Aを保持する第1ダイプレート22Aと、後述する第2ダイ23Cを保持する第2ダイプレート22Cとを含む。ダイ23は、パイロット孔打ち抜きステージ25Xに含まれるパイロット孔形成用ダイ23Xと、内形打ち抜きステージ25Aに含まれる第1ダイ23Aと、外形打ち抜きステージ25Cに含まれる第2ダイ23Cとを含む。ダイ23には、ダイ穴26が形成されている。パイロット孔形成用ダイ23Xには、ダイ穴26としてのパイロット孔打ち抜き用ダイ穴26Xが形成されている。第1ダイ23Aには、ダイ穴26としての内形打ち抜き用ダイ穴26Aが形成されている。第2ダイ23Cには、ダイ穴26としての外形打ち抜き用ダイ穴26Cが形成されている。ダイプレート22の上面22Tとダイ23の上面23Tとは同じ高さに位置する。より詳細には、パイロット孔形成用ダイプレート22Xの上面22Tおよびパイロット孔形成用ダイ23Xの上面23Tと、第1ダイプレート22Aの上面22Tおよび第1ダイ23Aの上面23Tと、第2ダイプレート22Cの上面22Tおよび第2ダイ23Cの上面23Tとは同じ高さに位置する。下型本体21は、接着剤塗布ステージ25Bを含む。下型本体21には、接着剤塗布用貫通孔27が形成されている。なお、図3では、接着剤塗布装置70(図5参照)の図示を省略している。
帯状の金属板Wは、製造装置10の近傍に設けられた搬送装置(図示せず)によって、下型20に間欠搬送される。帯状の金属板Wは、パイロット孔打ち抜きステージ25X、内形打ち抜きステージ25A、接着剤塗布ステージ25Bおよび外形打ち抜きステージ25Cをこの順に間欠搬送される。搬送装置は、巻かれた状態で帯状の金属板Wを保持する。搬送装置の図示しない巻き出し装置によって帯状の金属板Wは下型20に搬送され、プレス加工された帯状の金属板Wの端材は、搬送装置の図示しない巻取り装置によって下型20から搬送されて、巻取り装置に巻き取られる。なお、搬送装置の巻き出し装置および巻取り装置に代えて、製造装置10の上流側および下流側にそれぞれ配置した上下一対の回転ロールに帯状の金属板Wを挟んで搬送してもよい。
図3に示すように、下型20のダイ23は、複数のリフト部材30を有している。リフト部材30は、帯状の金属板Wを上方に付勢する。リフト部材30は、帯状の金属板Wを上方に押し上げ可能に構成されている。リフト部材30は、帯状の金属板Wがダイプレート22およびダイ23上を間欠搬送される際に、帯状の金属板Wを上方に押し上げて、帯状の金属板Wがダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tから所定の距離だけ上方に位置するように保持する。図4Aに示すように、リフト部材30は、ダイ23に設けられた付勢部材32によって、上方に向けて付勢されている。付勢部材32は、例えば、コイルスプリングである。図4Bに示すように、ストリッパプレート60が下方に移動してストリッパプレート60によって帯状の金属板Wが下方に押圧されると、リフト部材30は付勢部材32の付勢力に抗して下方に移動する。これにより、帯状の金属板Wは、ストリッパプレート60によって下型20のダイプレート22の上面22T(より詳細にはパイロット孔形成用ダイプレート22Xの上面22Tおよび第1ダイプレート22Aの上面22Tおよび第2ダイプレート22Cの上面22T)およびダイ23の上面23T(より詳細にはパイロット孔形成用ダイ23Xの上面23Tおよび第1ダイ23Aの上面23Tおよび第2ダイ23Cの上面23T)に押さえ付けられる(図4C参照)。このとき、ストリッパプレート60は、最下降位置LPに位置する。図4A~図4Cに示すように、付勢部材32は、ストリッパプレート60が付勢部材32の付勢力に抗して金属板Wを下方に押し下げている期間中、金属板Wのうちリフト部材30と接触している部分WAとストリッパプレート60と接触している部分WBとの間に位置する部分WCが水平状態を保ったまま下方に移動することを許容するように構成されている。即ち、部分WAと部分WBと部分WCとは水平状態を保ったまま下方に移動する。一方、ストリッパプレート60が上方に移動して帯状の金属板Wにストリッパプレート60の押圧力が加わらなくなると、リフト部材30は付勢部材32の付勢力によって上方に移動する。即ち、リフト部材30は、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wを押圧していないときに最上方位置PM(図4A参照)に移動可能に構成されている。これにより、リフト部材30は、帯状の金属板Wを下型20(より詳細にはダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23T)から所定寸法だけ上方に保持する。帯状の金属板Wは、間欠搬送される過程において、リフト部材30の上面30Aの上方を移動する。なお、下型20のダイ23は、リフト部材30によって帯状の金属板Wが上方に押し上げられたときに、帯状の金属板Wの上方への移動を規制する規制部材28を有する。規制部材28は、帯状の金属板Wと下型20(より詳細にはダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23T)との間隔が所定以上に広がることを規制する。
図5に示すように、上型40は、下型20の上方に配置されている。上型40は、下型20に接近および離隔可能に構成されている。上型40は、ダイ穴26に対応する複数のパンチ45を有する。パンチ45は、パイロット孔打ち抜き用パンチ45Xと、内形打ち抜き用パンチ45Aと、外形打ち抜き用パンチ45Cと、を含む。パイロット孔打ち抜き用パンチ45Xは、パイロット孔打ち抜き用ダイ穴26Xの上方に位置する。パイロット孔打ち抜き用パンチ45Xは、パイロット孔打ち抜き用ダイ穴26Xに挿通可能に構成されている。パイロット孔打ち抜き用パンチ45Xは、順送り方向Dと直交する方向である幅方向E(図3参照)に所定の間隔を開けて2つ並ぶ。内形打ち抜き用パンチ45Aは、内形打ち抜き用ダイ穴26Aの上方に位置する。内形打ち抜き用パンチ45Aは、内形打ち抜き用ダイ穴26Aに挿通可能に構成されている。外形打ち抜き用パンチ45Cは、外形打ち抜き用ダイ穴26Cの上方に位置する。外形打ち抜き用パンチ45Cは、外形打ち抜き用ダイ穴26Cに挿通可能に構成されている。パイロット孔打ち抜きステージ25Xにおいて、上型40が下降して下型20に近接した後、パイロット孔打ち抜き用パンチ45Xおよびパイロット孔打ち抜き用ダイ穴26Xによって、帯状の金属板Wが打ち抜かれる。これにより、帯状の金属板Wにパイロット孔PH(図3参照)が形成される。図3に示すように、パイロット孔PHは、幅方向Eに2つ形成される。形成されたパイロット孔PHには、パイロットピン50が挿入される。図5に示すように、内形打ち抜きステージ25A(図3参照)において、上型40が下降して下型20に近接した後、内形打ち抜き用パンチ45Aおよび内形打ち抜き用ダイ穴26Aによって、帯状の金属板Wが打ち抜かれる。これにより、帯状の金属板Wに鉄心部材5の内形が形成される。外形打ち抜きステージ25C(図3参照)において、上型40が下降して下型20に近接した後、外形打ち抜き用パンチ45Cおよび外形打ち抜き用ダイ穴26Cによって、帯状の金属板Wが打ち抜かれる。これにより、帯状の金属板Wに鉄心部材5の外形が形成されて鉄心部材5(図2も参照)が完成し、鉄心部材5は外形打ち抜き用ダイ穴26C内に順次積層される。後述するように、完成した鉄心部材5の下面には接着剤が塗布されているため、鉄心部材5が積層されることによって、上下方向Zに積層された鉄心部材5同士が互いに接着される。
図5に示すように、パイロットピン50は、上型40に設けられている。図6Aに示すように、パイロットピン50は、帯状の金属板Wに形成されたパイロット孔PHに対向する位置に配置されている。パイロットピン50は、上型40と共に上下方向Zに移動可能に構成されている。パイロットピン50は、パイロット孔PHに挿入可能に構成されている。図6Bに示すように、上型40が下降することによって、パイロットピン50はパイロット孔PHに挿入される。パイロットピン50がパイロット孔PHに挿入されることによって、製造装置10(例えば接着剤塗布装置70)に対する帯状の金属板Wの位置決めが行われる。図6Bは、パイロットピン50が最も下方に位置している状態、即ち、パイロットピン50が下死点に位置する状態を示す。上型40が下死点に位置するときにパイロットピン50は下死点に位置する。図6Bに示すように、パイロットピン50は、パイロット孔PHに挿入される挿入部50Aを有する。挿入部50Aは、パイロットピン50のうちパイロットピン50が下死点に位置するときにパイロット孔PHよりも下方に位置する部分である。パイロットピン50がパイロット孔PHに挿入された状態で、上型40が上昇することによって、パイロットピン50はパイロット孔PHから抜ける。図6Cは、パイロットピン50の挿入部50Aの上下方向Zの長さの半分がパイロット孔PHに挿入されている状態を示す。なお、図6A~図6Cでは、説明の便宜上上型40等の図示を省略している。
図5に示すように、ストリッパプレート60は、上型40に設けられている。ストリッパプレート60は、下型20のダイプレート22に対向する位置に配置されている。ストリッパプレート60は、上型40と共に上下方向に移動可能に構成されている。ストリッパプレート60は、最も下方の位置である最下降位置LP(図8参照)まで下方に移動可能に構成されている。ストリッパプレート60は、パンチ45によって帯状の金属板Wを打ち抜く際に、最下降位置LPにおいて金属板Wが上下方向に移動することを規制する。なお、ストリッパプレート60は、最下降位置LPよりも僅かに上方に位置していても金属板Wが上下方向Zに移動することを規制することができる。ストリッパプレート60は、最下降位置LPまで移動した際に、間欠搬送される帯状の金属板Wを下型20(ここではダイプレート22およびダイ23)に押さえ付けて下型20(ここではダイプレート22およびダイ23)と共に帯状の金属板Wを挟持可能に構成されている。ストリッパプレート60は、帯状の金属板Wをダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tに押さえ付ける。ストリッパプレート60には、パイロット孔打ち抜き用パンチ45Xが挿通されるパンチ挿通孔60Xと、内形打ち抜き用パンチ45Aが挿通されるパンチ挿通孔60Aと、外形打ち抜き用パンチ45Cが挿通されるパンチ挿通孔60Cとが形成されている。上型40が下降して、ストリッパプレート60が帯状の金属板Wをダイプレート22に押さえ付けた状態で、さらに上型40が下降すると、パンチ挿通孔60Xからパイロット孔打ち抜き用パンチ45Xが突出し、パイロット孔打ち抜き用パンチ45Xはパイロット孔打ち抜き用ダイ穴26Xに挿通され、かつ、パンチ挿通孔60Aから内形打ち抜き用パンチ45Aが突出し、内形打ち抜き用パンチ45Aは内形打ち抜き用ダイ穴26Aに挿通され、かつ、パンチ挿通孔60Cから外形打ち抜き用パンチ45Cが突出し、外形打ち抜き用パンチ45Cは外形打ち抜き用ダイ穴26Cに挿通される。
図3に示すように、接着剤塗布装置70は、下型20の下型本体21に設けられている。接着剤塗布装置70は、内形打ち抜きステージ25Aと外形打ち抜きステージ25Cとの間に配置されている。本実施形態では、「接着剤塗布装置70が内形打ち抜きステージ25Aと外形打ち抜きステージ25Cとの間に配置されている」には、接着剤塗布装置70が内形打ち抜きステージ25Aに併設されている場合(例えば第1ダイプレート22Aに設けられている場合)と、接着剤塗布装置70が外形打ち抜きステージ25Cに併設されている場合(例えば第2ダイプレート22Cに設けられている場合)とが含まれる。なお、接着剤塗布装置70は、内形打ち抜きステージ25Aと外形打ち抜きステージ25Cとの間に必ずしも設ける必要はない。例えば、接着剤塗布装置70を、パイロット孔打ち抜きステージ25Xに併設してもよい。図3に示す例では、複数の接着剤塗布装置70のノズル72をそれぞれ図示している。ノズル72は、二重のリング状に略等間隔に配置されている。接着剤塗布装置70は、接着剤塗布ステージ25B(図5も参照)に設けられている。より詳細には、接着剤塗布装置70は、接着剤塗布用貫通孔27内に配置されている。接着剤塗布装置70は、帯状の金属板Wよりも下方に位置する。接着剤塗布装置70は、帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布する。接着剤塗布装置70は、帯状の金属板Wが内形打ち抜きステージ25Aから外形打ち抜きステージ25Cに搬送される途中において帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布する。本実施形態の接着剤塗布装置70は、非接触塗布法(例えばジェットディスペンス法やスプレー法)によって、帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布する。接着剤塗布装置70において用いられる液体接着剤としては、例えば、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、シリコン系接着剤およびウレタン系接着剤等が挙げられるが、積層鉄心8を形成するのに十分な接着力が得られれば特に限定されない。また、接着剤の効果方法も特に限定されず、例えば、溶剤揮散型、湿気硬化型、加熱硬化型および硬化剤混合型等を用いることができる。
図7A~図7Dに示すように、接着剤塗布装置70は、ハウジング71と、ノズル72と、プランジャー73と、供給チューブ74と、を有する。ハウジング71は、接着剤が充填される接着剤収容室71Aを有する。ハウジング71は、供給チューブ74が挿通される挿通孔71Bを有する。接着剤収容室71Aと挿通孔71Bとは連通する。ノズル72は、ハウジング71に形成されている。ノズル72は、接着剤収容室71Aと連通する。ノズル72は、帯状の金属板Wよりも下方に位置する。ノズル72の吐出口72Aは、下型20の最上面であるダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tよりも下方に位置する(図5参照)。ノズル72は、帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を噴射する。ノズル72の吐出口72Aから噴射された接着剤は、液滴となって帯状の金属板Wの下面WLに塗布される。プランジャー73の一部は、ハウジングの接着剤収容室71Aに収容される。プランジャー73は、接着剤収容室71A内を摺動する。プランジャー73は、挿通孔71Bを開放および閉鎖可能に構成されている。供給チューブ74は、挿通孔71Bに挿通されている。供給チューブ74は、接着剤を収容する接着剤収容タンク(図示せず)に接続されている。例えば、制御装置90の後述する塗布制御部94(図1参照)が供給ポンプ(図示せず)を駆動することによって供給チューブ74を介して接着剤収容室71Aに接着剤が供給される。
図7Aに示すように、接着剤塗布装置70が作動していないときには、プランジャー73の大部分は接着剤収容室71Aに収容されている。このとき、プランジャー73によって、挿通孔71Bが閉鎖されているため、接着剤収容室71Aと挿通孔71Bとは連通せず、接着剤収容室71Aには接着剤は供給されない。図7Bに示すように、接着剤塗布装置70に信号が供給されると、プランジャー73が下方に移動し、挿通孔71Bが開放されて接着剤収容室71Aと挿通孔71Bとが連通する。これにより、矢印F1に示すように、供給チューブ74を介して接着剤が接着剤収容室71Aに供給される。図7Cに示すように、接着剤収容室71Aへの接着剤の充填が完了すると、プランジャー73が上方に移動する。これにより、接着剤収容室71A内に充填された接着剤Gがノズル72から吐出(噴射)される。このとき、プランジャー73は、挿通孔71Bを閉鎖する。図7Dに示すように、ノズル72から吐出(噴射)された接着剤Gは、帯状の金属板Wの下面WLに塗布されて、下面WLに接着剤Gが付着する。ここで、ノズル72の吐出口72Aから噴射され、液滴となった接着剤Gは、帯状の金属板Wの下面WLに塗布される(付着する)際には、吐出口72Aの開口面積よりも広い面積の範囲に広がる。
なお、接着剤塗布装置70は、非接触塗布法により帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布しているが、これに限定されない。接着剤塗布装置70は、接触塗布法により帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布してもよい。接着剤塗布装置70は、例えば、ノズル72の吐出口72Aから盛り上がった接着剤を帯状の金属板Wに接触させて接着剤を下面WLに転写させてもよい。
図9は、上死点に位置する上型40が下死点を通過して再び上死点に戻るまでの1サイクルにおいて、上型40の上下方向Zの位置と各部材の状態との関係を示すグラフの一例である。上型40の上下方向Zの位置と各部材の状態との関係は図9に示すものに限定されない。なお、図9の縦軸は上型40の上下方向Zの位置を示し、図9の横軸は上型40の角度(クランク角)を示す。
図9に示すように、上型40が上死点に位置するタイミングT0のとき、帯状の金属板Wは順送り方向Dに搬送されている。そして、上型40が下方に移動してタイミングT1に達すると、帯状の金属板Wの搬送が完了する。即ち、タイミングT1から後述するタイミングT13までの間は、帯状の金属板Wの搬送は停止している。上型40がさらに下方に移動してタイミングT2に達すると、金属板Wに形成されたパイロット孔PHへのパイロットピン50の挿入が開始される。即ち、タイミングT2より前にはパイロットピン50はパイロット孔PHに挿入されていない。上型40がさらに下方に移動してタイミングT3に達すると、ストリッパプレート60が金属板Wに接触する。このタイミングT3において、ストリッパプレート60は金属板Wを介してリフト部材30を下方に押圧し始めるため、リフト部材30は下方に移動を開始する。また、タイミングT3に達したときには、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤の塗布を開始してもよい。上型40がさらに下方に移動してタイミングT4に達すると、ストリッパプレート60は最下降位置LPまで移動し、金属板Wを下型20に押さえ付ける。このとき、リフト部材30の下降が完了し、リフト部材30も最下降位置に位置する。上型40がさらに下方に移動してタイミングT5に達したときには、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤の塗布を開始してもよい。上型40がさらに下方に移動してタイミングT6に達すると、パイロット孔打ち抜き用パンチ45X、内形打ち抜き用パンチ45Aおよび外形打ち抜き用パンチ45Cによって、金属板Wの打ち抜きが開始される。上型40がさらに下方に移動してタイミングT7に達すると、パイロット孔打ち抜き用パンチ45X、内形打ち抜き用パンチ45Aおよび外形打ち抜き用パンチ45Cによって、金属板Wの打ち抜きが完了する。そして、上型40はタイミングT8で下死点を通過して、上方に向けて移動を開始する。
図9に示すように、上型40が下死点から上方に移動してタイミングT9に達すると、タイミングT3またはタイミングT5のときに接着剤塗布装置70から非接触塗布法により金属板Wの下面WLに接着剤の塗布を開始していた場合には、接着剤の塗布を完了してもよい。上型40がさらに上方に移動してタイミングT10に達すると、ストリッパプレート60による金属板Wの押さえ付けが完了し、リフト部材30は付勢部材32によって上昇し始める。上型40がさらに上方に移動してタイミングT11に達すると、ストリッパプレート60が金属板Wから完全に離れて、リフト部材30は最上方位置PM(図4A参照)に移動する。なお、タイミングT3またはタイミングT5のときに接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤の塗布を開始していた場合であり、かつ、タイミングT9で接着剤の塗布を完了していない場合には、接着剤の塗布を完了する。このように、非接触塗布法により接着剤を塗布する場合には、タイミングT9またはタイミングT11において接着剤の塗布を完了する。一方、接触塗布法により接着剤を塗布する場合には、タイミングT11において接着剤の塗布を完了する。上型40がさらに上方に移動してタイミングT12に達すると、パイロット孔PHに挿入されていたパイロットピン50は、パイロット孔PHから完全に抜ける。タイミングT2からタイミングT12までの間は、パイロットピン50の少なくとも一部がパイロット孔PHに挿入されている。上型40がさらに上方に移動してタイミングT13に達すると、帯状の金属板Wの搬送が開始される。即ち、タイミングT13からタイミングT1までの間は、帯状の金属板Wは順送り方向Dに搬送されている。そして、上型40はタイミングT0で上死点を通過して、下方に向けて移動を開始する。
図1に示すように、制御装置90は、上型40および接着剤塗布装置70を制御する。制御装置90は、例えば、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムを格納したROMと、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAMと、上記プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置とを備えている。制御装置90は、移動制御部92と、塗布制御部94とを有する。制御装置90の各部の機能は、プログラムによって実現されている。このプログラムは、例えば、インターネットを通じてダウンロードされるものである。なお、このプログラムは、例えばCDやDVDなどの記録媒体から読み込まれてもよい。また、制御装置90の各部の機能は、プロセッサおよび/または回路などによって実現可能なものであってもよい。
移動制御部92は、ストリッパプレート60の上下方向Zの移動を制御する。本実施形態では、移動制御部92は、上型40を上下方向Zに移動させることによって、パイロットピン50およびストリッパプレート60の上下方向Zの移動を制御する。移動制御部92は、上型40の下型20への接近および下型20からの離隔を制御する。移動制御部92は、上型40の上昇速度および下降速度を変更可能に構成されていてもよい。移動制御部92は、金属板Wの厚みに応じて最下降位置LPを変更可能に構成されていてもよい。即ち、移動制御部92は、金属板Wの厚みに応じて最下降位置LPに位置するストリッパプレート60の下面60Bとダイプレート22の上面22Tとの間隔を調整可能に構成されていてもよい。
塗布制御部94は、接着剤塗布装置70を制御する。塗布制御部94は、プランジャー73の移動を制御する。塗布制御部94は、パイロットピン50がパイロット孔PHに挿入された後(例えば図9のタイミングT2より後)に、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を開始する。塗布制御部94は、パイロットピン50の少なくとも一部がパイロット孔PHに挿入されているときにのみ(例えば図9のタイミングT2~タイミングT5)、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を開始してもよい。塗布制御部94は、パイロットピン50がパイロット孔PHから抜ける前(例えば図9のタイミングT12より前)に、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了する。塗布制御部94は、パイロットピン50が下死点に位置する状態(即ち上型40が下死点に位置する状態。図6B参照。)から、パイロットピン50が下死点から上方に移動してパイロット孔PHから抜ける前までの間(例えば図9のタイミングT8~タイミング12までの間)に、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了してもよい。塗布制御部94は、パイロットピン50の挿入部50Aの上下方向Zの長さの半分がパイロット孔PHから抜けてから(図6C参照)、挿入部50Aの全てがパイロット孔PHから抜ける前(例えば図9のタイミングT12の前)までの間に、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了してもよい。塗布制御部94は、リフト部材30が最上方位置PM(図4A参照)に移動する前(例えば図9のタイミングT11より前)に接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了してもよい。塗布制御部94は、金属板Wの搬送が停止しているときにのみ(例えば図9のタイミングT1~タイミングT13)、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させてもよい。塗布制御部94は、パイロットピン50の少なくとも一部がパイロット孔PHに挿入されかつ金属板Wの搬送が停止しているときにのみ(例えば図9のタイミングT2~タイミングT12)、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させてもよい。
塗布制御部94は、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を開始するタイミングである開始タイミング(図9に示す例ではタイミングT3およびタイミングT5)を変更可能に構成されていてもよい。なお、タイミングとは、クランク角を基準としたタイミングと、経過時間を基準としたタイミングとの両方を含む。塗布制御部94は、金属板Wの下面WLの塗布部分1つ当たりの接着剤塗布量(鉄心部材5同士が互いに接着するのに必要な塗布すべき接着剤の量)に応じて、開始タイミングを変更可能に構成されていてもよい。塗布制御部94は、塗布部分1つ当たりの接着剤塗布量が少ないほど開始タイミングを遅くするように構成されていてもよい。なお、ノズル72等の目詰まりによって塗布すべき接着剤の量(即ち接着剤塗布量)と実際に塗布された接着剤の量とには差が生じ得る。即ち、実際に塗布された接着剤の量は、接着剤塗布量よりも少なくなることがあり得る。実際に塗布された接着剤の量を計測するセンサを設けることにより、塗布制御部94は、金属板Wの下面WLの塗布部分1つ当たりの実際に塗布された接着剤の量に応じて、開始タイミングを変更可能に構成されていてもよい。塗布制御部94は、接着剤の粘度(ここでは接着剤の粘度に影響を与える装置自体の温度や雰囲気温度を含む)に応じて、開始タイミングを変更可能に構成されていてもよい。例えば、製造装置10は、接着剤の粘度を測定するセンサを備えており、センサによって測定された接着剤の粘度に基づいて、塗布制御部94は開始タイミングを変更可能に構成されていてもよい。塗布制御部94は、接着剤の粘度が高いほど開始タイミングを早くするように構成されていてもよい。なお、開始タイミングは、ノズル72に対して接着剤の噴射開始信号を送るタイミングであってもよい。また、開始タイミングは、ノズル72から接着剤の噴射を開始するタイミングであってもよい。また、開始タイミングは、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の転写を開始するタイミングであってもよい。さらに、開始タイミングは、ノズル72の吐出口72Aから上方に吐出された接着剤(例えば吐出口72Aから上方に盛り上がった接着剤)が金属板Wの下面WLに接触を開始するタイミングであってもよい。
塗布制御部94は、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了するタイミングである完了タイミング(図9に示す例ではタイミングT9およびタイミングT11)を変更可能に構成されていてもよい。塗布制御部94は、金属板Wの下面WLの塗布部分1つ当たりの接着剤塗布量に応じて、完了タイミングを変更可能に構成されていてもよい。塗布制御部94は、塗布部分1つ当たりの接着剤塗布量が少ないほど完了タイミングを早くするように構成されていてもよい。塗布制御部94は、接着剤の粘度に応じて、完了タイミングを変更可能に構成されていてもよい。塗布制御部94は、接着剤の粘度が高いほど完了タイミングを遅くするように構成されていてもよい。なお、完了タイミングは、ノズル72に対して接着剤の噴射完了信号を送るタイミングであってもよい。また、完了タイミングは、ノズル72から接着剤の噴射を完了するタイミングであってもよい。また、完了タイミングは、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の転写を完了するタイミングであってもよい。さらに、完了タイミングは、ノズル72の吐出口72Aから上方に吐出された接着剤が金属板Wの下面WLに転写されて吐出口72Aから離れるタイミングであってもよい。なお、このタイミングにおいて、接着剤が吐出口72Aから上方に盛り上がっていてもよい。
塗布制御部94は、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を開始してから完了するまでの期間(図9に示す例ではタイミングT3~T11)を変更可能に構成されていてもよい。なお、期間の変更には、接着剤の塗布の開始から完了までのクランク角を変更する場合と、接着剤の塗布の開始から完了までの経過時間を変更する場合との両方を含む。例えば、接着剤の塗布の開始および完了におけるクランク角は一定であっても、上型40の昇降速度(即ちプレス速度)を変更することによって、接着剤の塗布の開始から完了までの期間を変更する場合があり得る。塗布制御部94は、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了してからパイロット孔PHに挿入されたパイロットピン50が抜けるまでの期間を変更可能に構成されていてもよい。なお、期間の変更には、接着剤の塗布の完了からパイロットピン50がパイロット孔PHから抜けるまでのクランク角を変更する場合と、接着剤の塗布の完了からパイロットピン50がパイロット孔PHから抜けるまでの経過時間を変更する場合との両方を含む。
次に、積層鉄心8の製造方法の一例について説明する。ここでは、積層鉄心8を構成する1つの鉄心部材5に着目して積層鉄心8を製造する方法について説明する。図10は、積層鉄心8の製造方法を示すフローチャートである。図10に示すように、積層鉄心8の製造方法は、パイロット孔打ち抜き工程(ステップS10)と、内形打ち抜き工程(ステップS20)と、接着剤塗布工程(ステップS30)と、外形打ち抜き工程(ステップS40)と、を含む。なお、帯状の金属板Wに対しては、パイロット孔打ち抜き工程(ステップS10)と、内形打ち抜き工程(ステップS20)と、外形打ち抜き工程(ステップS40)と、は同時に行われる。
パイロット孔打ち抜き工程(ステップS10)では、ストリッパプレート60が最下降位置LP(図8参照)に位置するときに、帯状の金属板Wをパイロット孔打ち抜き用パンチ45Xによって打ち抜いて、金属板Wにパイロット孔PHを形成する。より詳細には、上型40が下方にさらに移動することによって、パイロット孔打ち抜き用パンチ45Xおよびパイロット孔打ち抜き用ダイ穴26Xによって、ダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tに押し付けられた帯状の金属板Wが打ち抜かれ、帯状の金属板Wにパイロット孔PHが形成される。パイロット孔打ち抜き工程(ステップS10)では、ストリッパプレート60およびダイプレート22およびダイ23によって帯状の金属板Wは挟持されている。
内形打ち抜き工程(ステップS20)では、ストリッパプレート60が最下降位置LPに位置するときに、帯状の金属板Wを内形打ち抜き用パンチ45Aによって打ち抜いて、鉄心部材5の内形を形成する。より詳細には、上型40が下方にさらに移動することによって、内形打ち抜き用パンチ45Aおよび内形打ち抜き用ダイ穴26Aによって、ダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tに押し付けられた帯状の金属板Wが打ち抜かれ、帯状の金属板Wに鉄心部材5の内形が形成される。内形打ち抜き工程(ステップS20)では、ストリッパプレート60およびダイプレート22およびダイ23によって帯状の金属板Wは挟持されている。
接着剤塗布工程(ステップS30)では、接着剤塗布装置70から帯状の金属板Wの下面WLに接着剤を塗布(例えば噴射)する。接着剤塗布装置70は、塗布制御部94に制御され、上述したタイミングで接着剤の塗布を開始すると共に、接着剤の塗布を完了する。
外形打ち抜き工程(ステップS40)では、ストリッパプレート60が最下降位置LPに位置するときに、帯状の金属板Wを外形打ち抜き用パンチ45Cによって打ち抜いて、鉄心部材5の外形を形成する。より詳細には、上型40が下方にさらに移動することによって、外形打ち抜き用パンチ45Cおよび外形打ち抜き用ダイ穴26Cによって、ダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tに押し付けられた帯状の金属板Wが打ち抜かれ、帯状の金属板Wに鉄心部材5の外形が形成される。形成された鉄心部材5は外形打ち抜き用パンチ45Cに押圧されて、外形打ち抜き用ダイ穴26C内に順次積層される。形成された鉄心部材5の下面には接着剤が塗布されているため、外形打ち抜き用ダイ穴26C内に既に積層された鉄心部材5上に鉄心部材5が順に積層されることによって、上下方向に積層されて互いに接着した複数の鉄心部材5を含む積層鉄心8が製造される。ステップS40では、ストリッパプレート60およびダイプレート22およびダイ23によって帯状の金属板Wは挟持されている。
以上のように、本実施形態の積層鉄心の製造装置10は、上型40および接着剤塗布装置70を制御する制御装置90を備えている。そして、制御装置90の塗布制御部94は、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を開始するタイミングである開始タイミングを変更可能に構成されている。上記態様によれば、接着剤の塗布を開始するタイミングを適宜変更することができるため、所定のタイミングで金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、金属板Wの下面WLの塗布部分1つ当たりの接着剤塗布量に応じて、開始タイミングを変更可能に構成されていてもよい。上記態様によれば、開始タイミングをより正確に設定することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、塗布部分1つ当たりの接着剤塗布量が少ないほど開始タイミングを遅くするように構成されていてもよい。上記態様によれば、金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、上記態様によれば、開始タイミングをより正確に設定することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、接着剤の粘度が高いほど開始タイミングを早くするように構成されていてもよい。上記態様によれば、金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、開始タイミングは、ノズル72に対して接着剤の噴射開始信号を送るタイミングであってもよい。上記態様によれば、開始タイミングをより正確に設定することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、開始タイミングは、ノズル72から接着剤の噴射を開始するタイミングであってもよい。上記態様によれば、開始タイミングをより正確に設定することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、開始タイミングは、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の転写を開始するタイミングであってもよい。上記態様によれば、開始タイミングをより正確に設定することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、開始タイミングは、吐出口72Aから上方に吐出された接着剤が金属板Wの下面WLに接触を開始するタイミングであってもよい。上記態様によれば、開始タイミングをより正確に設定することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を開始してから完了するまでの期間を変更可能に構成されていてもよい。上記態様によれば、所定のタイミングで金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了するタイミングである完了タイミングを変更可能に構成されていてもよい。上記態様によれば、接着剤の塗布を完了するタイミングを適宜変更することができるため、所定のタイミングで金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、金属板Wの下面WLの塗布部分1つ当たりの接着剤塗布量に応じて、完了タイミングを変更可能に構成されていてもよい。上記態様によれば、完了タイミングをより正確に設定することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、塗布部分1つ当たりの接着剤塗布量が少ないほど完了タイミングを早くするように構成されていてもよい。上記態様によれば、金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、接着剤の粘度に応じて、完了タイミングを変更可能に構成されていてもよい。上記態様によれば、完了タイミングをより正確に設定することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、接着剤の粘度が高いほど完了タイミングを遅くするように構成されていてもよい。上記態様によれば、金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、完了タイミングは、ノズル72に対して接着剤の噴射完了信号を送るタイミングであってもよい。上記態様によれば、完了タイミングをより正確に設定することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、完了タイミングは、ノズル72から接着剤の噴射を完了するタイミングであってもよい。上記態様によれば、完了タイミングをより正確に設定することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、完了タイミングは、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の転写を完了するタイミングであってもよい。上記態様によれば、完了タイミングをより正確に設定することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、完了タイミングは、吐出口72Aから上方に吐出された接着剤が金属板Wの下面WLに転写されて吐出口72Aから離れるタイミングであってもよい。上記態様によれば、完了タイミングをより正確に設定することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了してからパイロット孔PHに挿入されたパイロットピン50が抜けるまでの期間を変更可能に構成されていてもよい。上記態様によれば、金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、付勢部材32は、ストリッパプレート60が付勢部材32の付勢力に抗して金属板Wを下方に押し下げている期間中、金属板Wのうちリフト部材30と接触している部分WAとストリッパプレート60と接触している部分WBとの間に位置する部分WCが水平状態を保ったまま下方に移動することを許容するように構成されていてもよい。上記態様によれば、金属板Wが湾曲することが抑制されるため、鉄心部材5をより正確に形成することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、移動制御部92は、上型40の上昇速度および下降速度を変更可能に構成されていてもよい。上記態様によれば、金属板Wが湾曲することが抑制されるため、鉄心部材5をより正確に形成することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、移動制御部92は、金属板Wの厚みに応じて最下降位置LPを変更可能に構成されていてもよい。上記態様によれば、ストリッパプレート60によって金属板Wが過度に下方に押圧されることが抑制される。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、上型40に設けられ、かつ、帯状の金属板Wに形成されたパイロット孔PHに挿入されることによって接着剤塗布装置70に対する金属板Wの位置決めをするパイロットピン50を備えている。そして、制御装置90の塗布制御部94は、パイロットピン50がパイロット孔PHに挿入された後に、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を開始してもよい。上記態様によれば、パイロットピン50がパイロット孔PHに挿入されることによって接着剤塗布装置70に対する金属板Wの位置決めがされた状態で、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を開始するため、金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、パイロットピン50がパイロット孔PHから抜ける前に、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了してもよい。上記態様によれば、パイロットピン50によって接着剤塗布装置70に対する金属板Wの位置決めがされた状態で、金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了するため、金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、パイロットピン50が下死点に位置する状態から、パイロットピン50が下死点から上方に移動してパイロット孔PHから抜ける前までの間に、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了してもよい。上記態様によれば、パイロットピン50によって接着剤塗布装置70に対する金属板Wの位置決めがされた状態で、金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了するため、金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、挿入部50Aの上下方向Zの長さの半分がパイロット孔PHから抜けてから、挿入部50Aの全てがパイロット孔PHから抜ける前までの間に、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了してもよい。上記態様によれば、パイロットピン50によって接着剤塗布装置70に対する金属板Wの位置決めがされた状態で、金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了するため、金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、金属板Wの搬送が停止しているときにのみ、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布させてもよい。上記態様によれば、金属板Wの下面WLの所定の位置により確実に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、リフト部材30が最上方位置PMに移動する前に接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を完了してもよい。上記態様によれば、金属板Wの下面WLと接着剤塗布装置70との上下方向Zの距離を適切に保ちつつ、金属板Wの下面WLの所定の位置に正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、パイロットピン50の少なくとも一部がパイロット孔PHに挿入されているときにのみ、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布してもよい。上記態様によれば、パイロットピン50の少なくとも一部がパイロット孔PHに挿入されることによって接着剤塗布装置70に対する金属板Wの位置決めがされた状態で、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLへの接着剤の塗布を開始するため、金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
本実施形態の積層鉄心の製造装置10では、塗布制御部94は、パイロットピン50の少なくとも一部がパイロット孔PHに挿入されかつ金属板Wの搬送が停止しているときにのみ、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布してもよい。上記態様によれば、パイロットピン50の少なくとも一部がパイロット孔PHに挿入されることによって接着剤塗布装置70に対する金属板Wの位置決めがされかつ金属板Wの搬送が停止している状態で、接着剤塗布装置70から金属板Wの下面WLに接着剤を塗布するため、金属板Wの下面WLの所定の位置により正確に接着剤を塗布することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
上述した実施形態では、下型20の下型本体21とダイプレート22とダイ23とは、別体で構成されているが、適宜一体に構成されていてもよい。例えば、ダイプレート22とダイ23とを一体で構成してもよいし、ダイプレート22とダイ23と下型本体21とを一体で構成してもよい。
上述した実施形態では、ダイ23の上面23Tとダイプレート22の上面22Tとは同じ高さに位置するが、これに限定されない。例えば、ダイ23の上面23Tは、ダイプレート22の上面22Tよりも下方に位置していてもよい。この場合、ストリッパプレート60は、帯状の金属板Wをダイプレート22の上面22Tに押し付ける。
上述した実施形態では、ダイプレート22およびダイ23は、下型本体21上に載置されているが、これに限定されない。例えば、下型本体21の上面21Tと、ダイプレート22の上面22Tと、ダイ23の上面23Tとが同じ高さに位置するように、下型本体21の上面21Tから下方に凹むように形成された凹部にダイプレート22およびダイ23を嵌め込むようにしてもよい。この場合、ストリッパプレート60は、帯状の金属板Wを下型本体21の上面21T、ダイプレート22の上面22Tおよびダイ23の上面23Tに押し付ける。
上述した実施形態では、製造装置10は、移動制御部92および塗布制御部94を備えた制御装置90を備えていたが、これに限定されない。製造装置10は、移動制御部92を備えた制御装置と、塗布制御部94を備えた他の制御装置とを備えていてもよい。即ち、製造装置10は、複数の制御装置を備えていてもよい。
5 鉄心部材
8 積層鉄心
10 製造装置(積層鉄心の製造装置)
20 下型
21 下型本体
22 ダイプレート
22A 第1ダイプレート
22C 第2ダイプレート
22X パイロット孔形成用ダイプレート
22T 上面
23 ダイ
23A 第1ダイ
23C 第2ダイ
23X パイロット孔形成用ダイ
23T 上面
26 ダイ穴
26A 内形打ち抜き用ダイ穴
27 接着剤塗布用貫通孔
26C 外形打ち抜き用ダイ穴
26X パイロット孔打ち抜き用ダイ穴
40 上型
45 パンチ
45A 内形打ち抜き用パンチ
45C 外形打ち抜き用パンチ
45X パイロット孔打ち抜き用パンチ
50 パイロットピン
50A 挿入部
60 ストリッパプレート
70 接着剤塗布装置
72 ノズル
90 制御装置
92 移動制御部
94 塗布制御部
G 接着剤
PH パイロット孔
W 帯状の金属板
WL 下面

Claims (6)

  1. 複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、
    ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、
    前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、
    前記下型に設けられ、かつ、帯状の金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
    前記接着剤塗布装置に接着剤を供給する供給ポンプと、
    前記上型および前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記上型の上下方向の移動を制御する移動制御部と、
    前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面への前記接着剤の塗布を開始するタイミングである開始タイミングを変更可能に構成された塗布制御部と、を有し、
    前記塗布制御部は、前記金属板の前記下面の塗布部分1つ当たりの接着剤塗布量が少ないほど前記開始タイミングを遅くするように構成されている、製造装置。
  2. 複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、
    ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、
    前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、
    前記下型に設けられ、かつ、帯状の金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
    前記接着剤塗布装置に接着剤を供給する供給ポンプと、
    前記上型および前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記上型の上下方向の移動を制御する移動制御部と、
    前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面への前記接着剤の塗布を開始するタイミングである開始タイミングを変更可能に構成された塗布制御部と、を有し、
    前記塗布制御部は、前記接着剤の粘度が高いほど前記開始タイミングを早くするように構成されている、製造装置。
  3. 複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、
    ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、
    前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、
    前記下型に設けられ、かつ、帯状の金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
    前記接着剤塗布装置に接着剤を供給する供給ポンプと、
    前記上型および前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記上型の上下方向の移動を制御する移動制御部と、
    前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面への前記接着剤の塗布を完了するタイミングである完了タイミングを変更可能に構成された塗布制御部と、を有し、
    前記塗布制御部は、前記金属板の前記下面の塗布部分1つ当たりの接着剤塗布量が少ないほど前記完了タイミングを早くするように構成されている、製造装置。
  4. 複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、
    ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、
    前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、
    前記下型に設けられ、かつ、帯状の金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
    前記接着剤塗布装置に接着剤を供給する供給ポンプと、
    前記上型および前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記上型の上下方向の移動を制御する移動制御部と、
    前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面への前記接着剤の塗布を完了するタイミングである完了タイミングを変更可能に構成された塗布制御部と、を有し、
    前記塗布制御部は、前記接着剤の粘度が高いほど前記完了タイミングを遅くするように構成されている、製造装置。
  5. 複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、
    ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、
    前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、
    前記下型に設けられ、かつ、帯状の金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
    前記上型および前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、
    前記上型に設けられかつ最も下方の位置である最下降位置まで下方に移動可能なストリッパプレートであって、前記パンチによって前記金属板を打ち抜く際に、前記最下降位置において前記金属板が上下方向に移動することを規制するストリッパプレートと、
    前記下型に設けられ、かつ、前記金属板を上方に押し上げ可能に構成され、かつ、前記ストリッパプレートによって前記金属板が下方に押圧されると下方に移動するリフト部材と、
    前記リフト部材を上方に向けて付勢する付勢部材と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記上型の上下方向の移動を制御する移動制御部と、
    前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面への前記接着剤の塗布を開始してから完了するまでの期間を変更可能に構成された塗布制御部と、を有し、
    前記付勢部材は、前記ストリッパプレートが前記付勢部材の付勢力に抗して前記金属板を下方に押し下げている期間中、前記金属板のうち前記リフト部材と接触している部分と前記ストリッパプレートと接触している部分との間に位置する部分が水平状態を保ったまま下方に移動することを許容するように構成され
    前記金属板が搬送される方向である搬送方向と平面視で直交する方向である幅方向に関して、前記金属板のうち前記リフト部材と接触している部分と前記ストリッパプレートと接触している部分との間に位置する部分の長さは、前記リフト部材の長さの半分以上である、製造装置。
  6. 複数の鉄心部材が積層されて相互に接着された積層鉄心の製造装置であって、
    ダイ穴が形成されたダイを有する下型と、
    前記ダイ穴に対応するパンチを有する上型と、
    前記下型に設けられ、かつ、帯状の金属板の下面に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
    前記上型および前記接着剤塗布装置を制御する制御装置と、
    前記上型に設けられ、かつ、前記金属板に形成されたパイロット孔に挿入されることによって前記接着剤塗布装置に対する前記金属板の位置決めをするパイロットピンと、を備え、
    前記制御装置は、
    前記上型の上下方向の移動を制御する移動制御部と、
    前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面への前記接着剤の塗布を開始してから完了するまでの期間を変更可能に構成された塗布制御部と、を有し、
    前記パイロットピンは、前記パイロット孔に挿入される挿入部を有し、
    前記塗布制御部は、前記挿入部の上下方向の長さの半分が前記パイロット孔から抜けてから、前記挿入部の全てが前記パイロット孔から抜ける前までの間に、前記接着剤塗布装置から前記金属板の前記下面への前記接着剤の塗布を完了する、製造装置。
JP2023151142A 2023-09-19 2023-09-19 積層鉄心の製造装置 Active JP7478298B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023151142A JP7478298B1 (ja) 2023-09-19 2023-09-19 積層鉄心の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023151142A JP7478298B1 (ja) 2023-09-19 2023-09-19 積層鉄心の製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP7478298B1 true JP7478298B1 (ja) 2024-05-02

Family

ID=90827050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023151142A Active JP7478298B1 (ja) 2023-09-19 2023-09-19 積層鉄心の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7478298B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015519721A (ja) 2012-03-14 2015-07-09 キーンレ ウント シュピース ゲーエムベーハー 層板パケットおよびその製造方法
US20170201163A1 (en) 2014-07-09 2017-07-13 Posco Tmc Co., Ltd. Laminate unit for manufacturing bonded-type laminated core member and apparatus having the same for manufacturing laminated core member
WO2018127983A1 (ja) 2017-01-09 2018-07-12 黒田精工株式会社 積層鉄心の製造装置及び製造方法
JP2022128616A (ja) 2021-02-24 2022-09-05 大垣精工株式会社 積層鋼板製造装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015519721A (ja) 2012-03-14 2015-07-09 キーンレ ウント シュピース ゲーエムベーハー 層板パケットおよびその製造方法
US20170201163A1 (en) 2014-07-09 2017-07-13 Posco Tmc Co., Ltd. Laminate unit for manufacturing bonded-type laminated core member and apparatus having the same for manufacturing laminated core member
WO2018127983A1 (ja) 2017-01-09 2018-07-12 黒田精工株式会社 積層鉄心の製造装置及び製造方法
JP2022128616A (ja) 2021-02-24 2022-09-05 大垣精工株式会社 積層鋼板製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5160862B2 (ja) 積層鉄心の製造装置
JP6164029B2 (ja) 打抜き積層プレス機及び打抜き積層プレス方法
JP2001321850A (ja) 積層コアの製造装置及び製造方法
CN106663993B (zh) 粘接式层叠芯部件制造用层压单元及具有此的层叠芯部件制造装置
WO2018127983A1 (ja) 積層鉄心の製造装置及び製造方法
JP5890476B2 (ja) 積層鉄心の製造装置および製造方法
US20070209175A1 (en) Method, Tool and Apparatus for Producing Lamination Packs, and Lamination Pack
JP2015519721A (ja) 層板パケットおよびその製造方法
JP7269218B2 (ja) 接着剤塗布装置及び積層鉄心の製造装置
JP6594378B2 (ja) 積層鉄心の製造装置及び接着剤塗布装置
JP2013048555A (ja) 積層鉄心の製造装置
KR20150136877A (ko) 접착식 적층 코어부재 제조장치 및 접착제 도포유닛
JP7478298B1 (ja) 積層鉄心の製造装置
CN110741541B (zh) 粘接剂涂布装置及粘接剂涂布方法
KR100529687B1 (ko) 페이스트 형성방법
JP7052109B2 (ja) 積層鉄心の製造装置及び製造方法
WO2023007798A1 (ja) モータコア製造方法及びモータコア製造装置
JP6178443B2 (ja) 積層鉄心の製造装置
CN112368917B (zh) 层叠芯的制造方法、粘接剂涂布装置及层叠芯的制造装置
JP7338086B1 (ja) 積層鉄心の製造装置および積層鉄心の製造方法
JP4252677B2 (ja) 積層体の製造方法
CN113784799A (zh) 粘接剂涂布装置和具有该粘接剂涂布装置的层积铁芯的制造装置及其制造方法
JP5227664B2 (ja) 積層鉄心の製造装置及び製造方法
JP2021035242A (ja) 金属個片積層体の製造装置及び金属個片積層体の製造方法
JP2024018951A (ja) 積層体の製造装置及び積層体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230920

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20230920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7478298

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150