JP7337792B2 - メロシアニン及びアクリルポリマーを含む化粧用組成物又は皮膚科用組成物 - Google Patents

メロシアニン及びアクリルポリマーを含む化粧用組成物又は皮膚科用組成物 Download PDF

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Description

本発明は、生理的に許容可能な支持体中に:
a)少なくとも1つの水性相と、
b)少なくとも1つの油性相と、
c)以下で詳細に定義される式(1)の少なくとも1つのメロシアニン化合物と、
d)少なくとも1つの特定のアクリルポリマーと
を含む、エマルジョン形態の化粧用組成物又は皮膚科用組成物に関する。
本発明の別の主題は、ケラチン物質をケアし、且つ/又はメイクアップする非治療的な美容的方法であって、前記ケラチン物質の表面に、先で定義されるような本発明に従う少なくとも1つの組成物を塗布することを含む美容的方法で構成される。
本発明はまた、皮膚の黒ずみを制限し、且つ/又は肌の色及び/若しくは肌色の均一性を向上させる非治療的な美容的方法であって、ケラチン物質の表面に、先で定義される少なくとも1つの組成物を塗布することを含む美容的方法に関する。
本発明はまた、ケラチン物質の老化の徴候を予防し、且つ/又は処置する非治療的な美容的方法であって、ケラチン物質の表面に、先で定義される少なくとも1つの組成物を塗布することを含む美容的方法に関する。
波長が280nmから400nmである放射線が、ヒト表皮を日焼けさせることが可能であること、そして波長が280から320nmである、UV-B放射線の名で知られている放射線が、自然な日焼けの進行を損なうことが知られている。曝露はまた、表皮の生体力学的特性の障害を引き起こす虞があり、これは、しわの外観によって反映されるものであり、皮膚の早期老化に至る。
また、波長が320から400nmであるUV-A放射線は、UV-B放射線よりも皮膚に深く侵入することが知られている。UV-A放射線は、皮膚の即時且つ持続的な褐色化を引き起こす。UVA放射線に毎日曝露されると、たとえ短期間であっても、正常な状態で、コラーゲン繊維及びエラスチンに損傷が生じる虞があり、これは、皮膚の微小起伏、しわの外観、及びむらのある色素沈着(肝斑、肌色の異質性)への改変によって反映される。
したがって、UVA放射線及びUVB放射線からの保護が必須である。有効な光防護製品であれば、UVA放射線及びUVB放射線の双方から保護するに違いない。
現在まで、UVA放射線及び/又はUVB放射線によって誘導される作用を克服するための多くの光防護組成物が提唱されてきた。これらは一般に、有機UVスクリーニング剤及び/又は無機UVスクリーニング剤を含有しており、これらは、それら自体の化学的性質に従って、そしてそれら自体の特性に従って、UV放射線の吸収、反射、又は散乱によって、機能する。これらは一般に、脂溶性の有機スクリーニング剤及び/又は水溶性のUVスクリーニング剤の、金属酸化物色素、例えば二酸化チタン又は酸化亜鉛と組み合わされた混合物を含有する。
現在まで、皮膚の黒ずみを制限すること、そして肌の色及び肌色の均一性を向上させることが意図される多くの化粧用組成物が提唱されてきた。そのような組成物は、UVスクリーニング剤、特にUVBスクリーニング剤を用いて得られ得ることが、日焼け止め製品の分野において周知である。一部の組成物が、UVAスクリーニング剤も含有し得る。このスクリーニング系は、色素沈着全体を促進するメラニンのネオ合成を制限且つ制御する目的で、UVB保護をカバーしなくてはならないが、皮膚の色を黒ずませている既存のメラニンの酸化を制限且つ制御するために、UVA保護もカバーしなくてはならない。
しかしながら、色に関して、そしてその機械的弾性特性に関して、皮膚の光防護に、特に皮膚の質の向上に特に適していると考えられるUVスクリーニング剤の特定の組合せを含有する組成物はない。
好都合にも、この向上は、色素メラニンの負荷も、皮膚内に既に存在するメラニンの構造も増大させない目的で、既に着色されている皮膚において特に明らかである。
実際、大部分の有機UVスクリーニング剤は、280から370nmの波長範囲で吸収する芳香族化合物で構成される。それらの太陽放射線スクリーニング能力に加えて、所望される光防護化合物はまた、良好な化粧特性、通常の溶媒中での、特に脂質、例えば油又は脂肪中での良好な溶解性、そしてまた、良好な光安定性を単独で、又は他のUVスクリーニング剤と組み合わせて有していなければならない。また、無色であるか、少なくとも、消費者にとって美容的に許容可能な色を有していなければならない。
これらの組成物のこれまで知られている主要な欠点の1つが、UVスペクトルの全体にわたってUV放射線をスクリーニングする系によって、光誘導性色素沈着及びその発生を制御する目的で、これらのスクリーニング系の、UV放射線に対する、特に波長が370nmを超える長いUVA放射線に対する効率が、不十分であるということである。
この目的のために推奨されてきた全ての化合物のうち、炭化されたメロシアニン誘導体で構成されるUVスクリーニング剤の有利なファミリーが提唱されており、これは、(特許文献1)、(特許文献2)、及び2004年4月3日出版の文献(非特許文献1)に記載されている。これらの化合物は、長いUVA照射領域において非常に良好なスクリーニング特性を有するが、溶解性が、通常の溶媒中で、特に脂質、例えば油中で十分に満足のいくものではなく、そして一部のメロシアニンについて、光安定性が不満足なものである。
通常の溶媒中でのより良好な溶解性及びより良好な光安定性を有する他のメロシアニンを探す目的で、(特許文献3)は、ヒドロキシル官能基及びエーテル官能基で構成される極性基を含むメロシアニンを提唱しており、これは良好な、長いUVAスクリーニング効率を示す。
抗日光組成物は、かなり多くの場合、水中油タイプのエマルジョンの形態(すなわち、連続水性分散相で、そして非連続油性分散相で構成される、美容的に許容可能な支持体)、又は油中水タイプのエマルジョンの形態(すなわち、連続油性分散相で、そして非連続水性分散相で構成される、美容的に許容可能な支持体)で提供され、これらは、種々の濃度にて、有害なUV光を選択的に吸収することができる1つ以上の従来の親油性及び/又は親水性の有機スクリーニング剤を含み、これらのスクリーニング剤(及びその量)は、所望のサンプロテクションファクターの関数として選択される。
出願人は、その研究中に、(特許文献3)中で同定されているメロシアニンの一部が、ある種の乳化剤の存在下で、組成物の不安定化をもたらす虞があることに注目した。
米国特許第4195999号明細書 国際公開第2004/006878号パンフレット PCT出願/EP2012/064195号明細書
IP COM Journal 4(4),16 No.IPCOM000011179D
したがって、ヒドロキシル官能基及びエーテル官能基で構成される極性のある基を含むメロシアニンを含む組成物のより良好な安定性を保証する、他のファミリーの乳化剤を選択する必要がある。
驚くべきことに、出願人は、以下で定義される少なくとも1つのポリマーを含有する乳化系により、この目的を達成することができることを発見した。
ゆえに、本発明の一主題に従えば、生理的に許容可能な支持体中に:
a)少なくとも1つの水性相と、
b)少なくとも1つの油性相と、
c)以下で詳細に定義される式(1)の少なくとも1つのメロシアニン化合物と、
d)以下で定義される少なくとも1つのポリマーと
を含む、エマルジョンの形態の化粧用組成物又は皮膚科用組成物が提供される。
本発明の別の主題は、ケラチン材料をケアし、且つ/又はメイクアップする非治療美容的方法で構成され、これは、前記ケラチン材料の表面に、先で定義される本発明に従う少なくとも1つの組成物を塗布することからなる。
本発明はまた、皮膚の黒化を制限して、肌色及び肌色の均一性を向上させる非治療美容的方法であって、少なくとも、以前に定義される少なくとも1つの組成物の、ケラチン材料の表面への塗布を含む方法に関する。
本発明はまた、ケラチン材料の加齢を処置する非治療美容的方法であって、少なくとも、以前に定義される少なくとも1つの組成物の、ケラチン材料の表面への塗布を含む方法に関する。
本発明の他の特徴、態様、及び利点は、後に続く詳細な説明を読めば直ぐに明らかとなろう。
用語「ヒトケラチン物質」は、(体、顔、そして眼周辺の)皮膚、毛髪、睫毛、眉、体毛、爪、唇、又は粘膜を意味することが意図される。
用語「生理的に許容可能な」は、皮膚及び/又はその外皮と適合することを意味することが意図され、これは、好感の持てる色、匂い、及び感触を有し、そして消費者にこの組成物を使うのを思い留まらせがちな、少しも容認できない不快感(ヒリヒリ感、緊縮性、又は赤み)を生じさせない。
用語「XからY」は、境界X及びYも含む値の範囲を意味することが意図される。
本発明に従えば、用語「予防する」又は「予防」は、所定の現象、すなわち、本発明に従えば、ケラチン物質の老化の徴候の発生のリスクを引き下げ、又は発生を遅らせることを意味することが意図される。
用語「エマルジョン」は、少なくとも2つの相互に不混和性の相(一方は分散連続相であり、他方は、前記連続相中に小滴の形態で分散している)を含む、肉眼的に均一な、動力学的に安定したあらゆる組成物を意味することが意図される。2つの相は、通常、少なくとも1つの乳化界面活性剤を含む少なくとも1つの乳化系によって動力学的に安定化する。
差異は、水中油タイプ(「順(direct)」と言われる)の、連続水性分散相で、そして非連続油性分散相で構成されるエマルジョンと、油中水タイプ(「逆(inverse)」と言われる)の、連続油性分散相で、そして非連続水性分散相で構成されるエマルジョンとの間に形成される。多重エマルジョン、例えば水中油中水又は油中水中油もまた存在する。
メロシアニン
本発明に従えば、本発明に従うメロシアニン化合物は、以下の式(1)、そしてまた、そのE/E-又はE/Z-幾何異性体形態に相当する:
Figure 0007337792000001
式中、
Rは、C~C22アルキル基、C~C22アルケニル基、C~C22アルキニル基、C~C22シクロアルキル基、又はC~C22シクロアルケニル基であり、前記基は、おそらく、1つ以上のOで中断されている。
本発明のメロシアニン化合物は、そのE/E-又はE/Z-幾何異性体形態であってもよい。
Figure 0007337792000002
式(1)の優先的な化合物は、式中:
Rが、1つ以上のOで中断されていてもよいC~C22アルキルであるものである。
式(1)の化合物のうち、より詳細には、以下の化合物。
Figure 0007337792000003
そしてまた、そのE/E-又はE/Z-幾何異性体形態から選択されるものが使用されることとなる。
本発明の特により好ましい一モードに従えば、以下の構造:
Figure 0007337792000004
を有するE/Z幾何学的配置の、及び/又は以下の構造:
Figure 0007337792000005
を有するE/E幾何学的配置の化合物(2Z)-シアノ{3-[(3-メトキシプロピル)アミノ]シクロヘキサ-2-エン-1-イリデン}エタノエート2-エトキシエチル(2)が使用されることとなる。
本発明に従う式(1)のメロシアニンは、好ましくは、本発明に従う組成物中に、組成物の総質量に対して0.1質量%~10質量%、優先的には0.2質量%~5質量%に及ぶ濃度で存在する。
式(I)の化合物は、国際公開第2007/071582号パンフレット、IP.com Journal(2009),9(5A),29-30 IPCOM000182396D(表題「Process for producing 3-amino-2-cyclohexan-1-ylidene compounds」)、及び米国特許出願第4,749,643号明細書(第13欄第66行~第14欄第57行)、並びにこの点に関して引用される参考文献中に記載されるプロトコルに従って調製されてもよい。
アクリルポリマー
本発明に従えば、ポリマーd)は、式(A)及び式(B)のモノマーユニット:
Figure 0007337792000006
を含み、
式中:
は、互いに独立して、アルキル基又はアルキレン基から選択され;
基の少なくとも60質量%は、ステアリル基及びベヘニル基から選択される基であり、質量パーセンテージは、ポリマー中に存在する全てのR基の合計に関し;
全てのヒドロキシエチルアクリレートユニットの合計の、R基を有する全てのアクリレートユニットの合計に対する質量比は、1:30~1:1に及び、
ユニットA及びBの総合計は、ポリマーの総質量の少なくとも95質量%である。
好ましくは、Rは、アルキル基で、好ましくはC16~C22アルキル基で、より優先的にはステアリル(C18)基で、又はベヘニル(C22)基で構成される。
好ましくは、R基の少なくとも70質量%、優先的には少なくとも80質量%、より優先的には少なくとも90質量%が、ステアリル基又はベヘニル基である。好ましい一実施形態に従えば、全てのR基は、ベヘニル基である。別の好ましい実施形態に従えば、全てのR基は、ステアリル基である。
好ましくは、前記質量比は、1:15~1:1に及び、優先的には1:10~1:4に及ぶ。
好都合にも、ポリマー中に存在するポリマーユニットは、以前に記載されるユニット(A)及び(B)で構成される。
ポリマーは、数平均分子量Mnが、2000~9000g/molに及び、好ましくは5000~9000g/molに及ぶ。数平均分子量は、例えば以下の例に記載される方法に従う、ゲル浸透クロマトグラフィ法によって測定することができる。
好ましくは、ポリマーは、融点が40℃~70℃に及び、優先的には45℃~67℃に及ぶ。融点は、例えば以下の例に記載される方法に従う、示差走査熱量測定(DSC)によって測定される。
第1の実施形態に従えば、ポリマーが、R基の少なくとも60質量%がステアリル基であるような場合、ポリマーは好ましくは、融点が40~60℃に及び、優先的には45~55℃に及ぶ。第2の実施形態に従えば、ポリマーが、R基の少なくとも60質量%がベヘニル基であるような場合、ポリマーは、融点が60℃~70℃に及び、優先的には63℃~67℃に及ぶ。
本発明に従って用いられるポリマーは、式CH=CH-COO-R(Rは、先に記載した意味を有する)のモノマーの、そして2-ヒドロキシエチルアクリレートの重合によって調製することができる。
重合は、知られている方法、例えば溶液重合又は乳化重合に従って実行されてもよい。
重合は、例えば、米国特許出願公開第2007/0264204号明細書中に記載されている。
ポリマーd)は、本発明に従う組成物中に、組成物の総質量に対して0.05~10質量%に及ぶ、好ましくは0.1~5質量%に及ぶ、より良好には0.2~2質量%に及ぶ活性材料の含有量で存在してもよい。
油性相
本発明に従う組成物は、少なくとも1つの油性相を含む。
本発明の目的のために、用語「油性相」は、少なくとも1つの油、並びに、本発明の組成物の製剤化に用いられる脂溶性の成分及び親油性の成分並びに脂質の全てを含む相を意味することが意図される。
用語「油」は、周囲温度(20~25℃)且つ大気圧(760mmHg)にて液体形態であるあらゆる脂質を意味することが意図される。
本発明の使用に適した油は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
本発明の使用に適した油は、炭化水素ベースの油、シリコーン油、及びフルオロ油、並びにそれらの混合物から選択されてもよい。
本発明の使用に適した炭化水素ベースの油は、動物の炭化水素ベースの油、植物の炭化水素ベースの油、無機炭化水素ベースの油、又は合成炭化水素ベースの油であってもよい。
本発明の使用に適した油は、有利には、無機物炭化水素ベースの油、植物の炭化水素ベースの油、合成炭化水素ベースの油、及びシリコーン油、並びにそれらの混合物から選択されてもよい。
本発明の目的のために、用語「シリコーン油」は、少なくとも1つのケイ素原子、とりわけ少なくとも1つのSi-O基を含む油を意味することが意図される。
用語「炭化水素ベースの油」は、主に水素原子及び炭素原子を含有する油を意味することが意図される。
用語「フルオロ油」は、少なくとも1つのフッ素原子を含む油を意味することが意図される。
本発明の使用に適した炭化水素ベースの油はまた、場合によっては、酸素、窒素、硫黄原子、及び/又はリン原子を、例えばヒドロキシル、アミン、アミド、エステル、エーテル、又は酸基の形態で、特に、ヒドロキシル、エステル、エーテル、又は酸基の形態で含んでもよい。
油性相は、通常、親油性UVスクリーニング剤に加えて、少なくとも1つの揮発性若しくは不揮発性の炭化水素ベースの油、並びに/又は1つの揮発性のシリコーン油及び/若しくは不揮発性のシリコーン油を含む。
本発明の目的のために、用語「揮発性油」は、皮膚又はケラチン繊維と接触して直ぐに、1時間未満で、周囲温度且つ大気圧にて蒸発することができる油を意味する。本発明の揮発性油は、周囲温度にて液体であり、そして周囲温度、且つ、特に0.13Paから40000Pa(10-3から300mmHg)に及ぶ、特に1.3Paから13000Pa(0.01から100mmHg)に及ぶ、特に1.3Paから1300Pa(0.01から10mmHg)に及ぶ大気圧にて蒸気圧がゼロでない、揮発性の化粧用油である。
用語「非揮発性油」は、周囲温度且つ大気圧にて少なくとも数時間、皮膚又はケラチン繊維上に残り、そして特に、蒸気圧が10-3mmHg(0.13Pa)未満である油を意味することが意図される。
炭化水素ベースの油
特に、本発明に従って用いられ得る非揮発性の炭化水素ベースの油として、以下が言及され得る:
(i)植物起源の炭化水素ベースの油、例えばグリセリドトリエステル;これは一般に、脂肪酸の、そしてグリセロールのトリエステルであり、この脂肪酸は、鎖長がCからC24まで変化に富んでよく、これらの鎖は、飽和していることも不飽和であることも、そして直鎖状であることも分枝状であることも可能である;これらの油として、特に、小麦麦芽油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、胡麻油、トウモロコシ油、アプリコット油、ヒマシ油、シア油、アボカド油、オリーブ油、ダイズ油、スイートアーモンド油、パーム油、ナタネ油、綿実油、ヘイゼルナッツ油、マカダミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ポピー油、カボチャ油、ゴマ油、マロー油、クロフサスグリ油、マツヨイグサ油、ミレット油、オオムギ油、キノア油、ライムギ油、サフラワー油、ククイノキ油、トケイソウ油、及びマスクローズ油;又はカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えば、Stearineries Duboisによって販売されるもの、又はMiglyol 810(登録商標)、812(登録商標)、及び818(登録商標)の名でDynamit Nobelによって販売されるもの;
(ii)10から40個の炭素原子を有する合成エーテル;
(iii)鉱物起源又は合成起源の直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば石油ゼリー、ポリデセン、水素化ポリイソブテン、例えばParleam、スクアラン、及びそれらの混合物;
(iv)合成エステル、例えば式RCOOR’の油;式中、Rは、1から40個の炭素原子を含有する直鎖状脂肪酸残基又は分枝状脂肪酸残基を表し、R’は、特に分枝状の、1から40個の炭素原子を含有する炭化水素ベースの鎖を表し、R+R’≧10である条件にあり、例えば、パーセリン油、(オクタノン酸セトステアリル)、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、C12~C15アルキルベンゾエート、例えば、Finsolv TN(登録商標)若しくはWitconol TN(登録商標)の商標名でWitco社によって、又はTegosoft TN(登録商標)の商標名でEvonik Goldschmidt社によって販売される製品、2-エチルフェニルベンゾエート、例えば、X-Tend 226(登録商標)の名でISP社によって販売される市販の製品、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ヘキシルラウレート、アジピン酸ジイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、エルカ酸オレイル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、イソステアリルイソステアレート、セバシン酸ジイソプロピル、例えば、Dub Disの名でStearineries Dubois社によって販売される製品、アルコール又はポリアルコールのオクタノエート、デカノエート、又はリシノレエート、例えばプロピレングリコールジオクタノエート;水酸化エステル、例えば乳酸イソステアリル、リンゴ酸ジイソステアリル;及びペンタエリトリトールエステル;シトレート又はタルトレート、例えば直鎖状C12~C13ジアルキルタルトレート、例えば、Cosmacol ETI(登録商標)の名でEnichem Augusta Industriale社によって販売されるもの、そしてまた直鎖状C14~C15ジアルキルタルトレート、例えば、Cosmacol ETL(登録商標)の名で同企業によって販売されるもの;アセテート;
(v)周囲温度にて液体であり、且つ12から26個の炭素原子を含む炭素鎖が、分枝状且つ/又は不飽和である脂肪アルコール、例えばオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2-ヘキシルデカノール、2-ブチルオクタノール、又は2-ウンデシルペンタデカノール;
(vi)高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸、又はリノレン酸;
(vii)カーボネート、例えばジカプリリルカーボネート、例えばCetiol CC(登録商標)の名でCognis社によって販売される製品;
(viii)脂肪アミド、例えばN-ラウロイルサルコシンイソプロピル、例えば、味の素株式会社からEldew SL205(登録商標)の商標名で販売されている製品、並びにそれらの混合物がある。
本発明に従って用いられ得る非揮発性の炭化水素ベースの油のうち、特にグリセリドトリエステル、特にカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、合成エステル、そして特にイソノナン酸イソノニル、エルカ酸オレイル、C12~C15アルキルベンゾエート、2-エチルフェニルベンゾエート、及び脂肪アルコール、特にオクチルドデカノールが優先されることとなる。
本発明に従って用いられ得る揮発性の炭化水素ベースの油として、特に、8から16個の炭素原子を含有する炭化水素ベースの油、特に、分枝状C~C16アルカン、例えば石油起源のC~C16イソアルカン(イソパラフィンとしても知られている)、例えばイソドデカン(2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタンとしても知られている)、イソデカン又はイソヘキサデカン、Isopar又はPermethylの商標名で販売される油、分枝状C~C16エステル、ネオペンタン酸イソヘキシル、及びそれらの混合物が言及され得る。
また、Cognisの国際公開第2007/068371号パンフレット又は国際公開第2008/155059号パンフレットに記載されるアルカン(少なくとも1つの炭素によって異なる別個のアルカンの混合物)が言及され得る。当該アルカンは、脂肪アルコールから得られ、これはそれ自体、ココナッツ油又はパーム油から得られる。Cognis社の国際公開第2008/155059号パンフレットの実施例1及び実施例2において得られるn-ウンデカン(C11)及びn-トリデカン(C13)の混合物が言及され得る。また、Parafol 12-97及びParafol 14-97(登録商標)の各リファレンスでSasolによって販売されるn-ドデカン(C12)及びn-テトラデカン(C14)、並びにそれらの混合物が言及され得る。
他の揮発性の炭化水素ベースの油、例えば石油蒸留物、特にShell Solt(登録商標)の名でShell社によって販売されるものが用いられてもよい。一実施形態に従えば、揮発性の溶媒は、8から16個の炭素原子を有する揮発性の炭化水素ベースの油及びその混合物から選択される。
b)シリコーン油
非揮発性のシリコーン油は、特に、不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS)、シリコーン鎖から突き出ており(pendent)、且つ/若しくはシリコーン鎖の末端にあるアルキル基若しくはアルコキシ基であって、2から24個の炭素原子をそれぞれ有する基を含むポリジメチルシロキサン、又はフェニル化シリコーン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニル(トリメチルシロキシ)ジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニル(メチルジフェニル)トリシロキサン、若しくは(2-フェニルエチル)トリメチルシロキシシリケートから選択され得る。
言及され得る揮発性のシリコーン油の例として、揮発性の直鎖状又は環状のシリコーン油、特に粘度が≦8センチストーク(8×10-6/s)であり、特に、2から7個のケイ素原子を含むものが挙げられ、当該シリコーンは、場合によっては、1から10個の炭素原子を含むアルキル基又はアルコキシ基を含む。本発明で用いられ得る揮発性のシリコーン油として、特に、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、及びドデカメチルペンタシロキサン、並びにそれらの混合物が言及され得る。
また、一般式(I):
Figure 0007337792000007
の揮発性の直鎖状アルキルトリシロキサン油が言及され得る。式中、Rは、2から4個の炭素原子を含むアルキル基を表し、その1つ又は複数の水素原子は、フッ素原子又は塩素原子で置換されていてよい。
一般式(I)の油のうち、以下が言及され得る:
3-ブチル-1,1,1,3,5,5,5-ヘプタメチルトリシロキサン、
3-プロピル-1,1,1,3,5,5,5-ヘプタメチルトリシロキサン、及び
3-エチル-1,1,1,3,5,5,5-ヘプタメチルトリシロキサン、
これらは、式(I)の油に相当し、Rは、それぞれ、ブチル基、プロピル基、又はエチル基である。
フルオロ油
揮発性のフルオロ油、例えばノナフルオロメトキシブタン、デカフルオロペンタン、テトラデカフルオロヘキサン、ドデカフルオロペンタン、及びそれらの混合物もまた用いられ得る。
本発明に従う油性相は、油と混合され、又は油中に溶解した、他の脂質を含んでもよい。
油性相中に存在し得る別の脂質として、例えば、以下があり得る:
8から30個の炭素原子を含む脂肪酸、例えばステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、及びオレイン酸から選択される脂肪酸;
ワックス、例えば、ラノリン、蜜蝋、カルナウバワックス若しくはキャンデリラワックス、パラフィンワックス、亜炭ワックス、ミクロクリスタリンワックス、セレシン若しくはオゾケライト、又は合成ワックス、例えばポリエチレンワックス若しくはFischer-Tropschワックスから選択されるワックス;
シリコーンゴム(ジメチコノール)から選択されるゴム;
ペースト状の化合物、例えばポリマーシリコーン化合物又は非ポリマーシリコーン化合物、グリセロールオリゴマーのエステル、プロピオン酸アラキジル、脂肪酸トリグリセリド、及びそれらの誘導体;
並びにそれらの混合物。
優先的に、油性相全体は、この同じ相中に溶解することができる組成物の全親油性物質を含み、組成物の総質量に対して、5質量%から95質量%、優先的に10質量%から80質量%を表す。
水性相
本発明に従う組成物は、少なくとも1つの水性相を含む。
水性相は、水、及び場合によっては他の水溶性又は水混和性の有機溶媒を含有する。
本発明での使用に適した水性相は、例えば、天然の湧き水、例えばLa Roche-Posay由来の水、Vittel由来の水、若しくはVichy由来の水、又はフローラルウォーターから選択される水を含んでよい。
本発明での使用に適した水溶性又は水混和性の溶媒は、短い鎖のモノアルコール、例えばC~Cモノアルコール、例えばエタノール又はイソプロパノール;ジオール又はポリオール、例えばエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、2-エトキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、グリセロール、及びソルビトール、並びにそれらの混合物を含む。
好ましい実施形態に従えば、特に、エタノール、プロピレングリコール、グリセロール、及びそれらの混合物が用いられ得る。
本発明の特定の一形態に従えば、水性相全体は、この同じ相中に溶解することができる組成物の全親水性物質を含み、組成物の総質量に対して、5質量%から95質量%、優先的に10質量%から80質量%を表す。
添加剤
a)追加のUVスクリーニング剤:
本発明に従う組成物はまた、親水性、親油性、若しくは不溶の有機UVスクリーニング剤、及び/又は1つ若しくは複数の鉱物色素から選択される1つ又は複数の追加のUVスクリーニング剤を含有してもよい。これは優先的に、少なくとも1つの親水性、親油性、又は不溶の有機UVスクリーニング剤で構成されることとなる。
用語「親水性UVスクリーニング剤」は、UV放射線をスクリーニングするあらゆる化粧用又は皮膚科用の有機化合物又は無機化合物を意味することが意図され、これは、液体水性相中で分子の形態で完全に溶解され得、又は液体水性相中でコロイド状の形態で(例えばミセル形態で)溶解され得る。
用語「親油性スクリーニング剤」は、UV放射線をスクリーニングするあらゆる化粧用又は皮膚科用の有機化合物又は無機化合物を意味することが意図され、これは、液体脂肪相中で分子の形態で完全に溶解され得、又は液体脂肪相中でコロイド状の形態で(例えばミセル形態で)溶解され得る。
用語「不溶のUVスクリーニング剤」は、UV放射線をスクリーニングするあらゆる化粧用又は皮膚科用の有機化合物又は無機化合物を意味することが意図され、これは、水中の溶解性が0.5質量%未満であり、且つ大部分の有機溶媒、例えば流動パラフィン、脂肪アルコールベンゾエート、及び脂肪酸トリグリセリド、例えば、Dynamit Nobel社によって販売されるMiglyol 812(登録商標)中の溶解性が0.5質量%未満である。この溶解性は、70℃にて判定されて、周囲温度に戻した後に懸濁液中に過剰の固体が存在する平衡時の溶媒における、溶液中の製品の量と定義される。これは、ラボで容易に評価され得る。
追加の有機UVスクリーニング剤は、特に、ケイ皮化合物;アントラニレート化合物;サリチル酸化合物(salicylic compound);ジベンゾイルメタン化合物;ベンジリデンカンファー化合物;ベンゾフェノン化合物;β,β-ジフェニルアクリレート化合物;トリアジン化合物;ベンゾトリアゾール化合物;ベンザルマロネート化合物、特に、米国特許第5624663号明細書に引用されるもの;ベンズイミダゾール誘導体;イミダゾリン化合物;欧州特許669323号明細書及び米国特許第2463264号明細書に記載されるビスベンザゾリル化合物;p-アミノ安息香(PABA)化合物;米国特許第5237071号明細書、米国特許第5166355号明細書、英国特許第2303549号明細書、独国特許第19726184号明細書、及び欧州特許第893119号明細書に記載されるメチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)化合物;欧州特許第0832642号明細書、欧州特許第1027883号明細書、欧州特許第1300137号明細書、及び独国特許第10162844号明細書に記載されるベンゾキサゾール化合物;スクリーニングポリマー及びスクリーニングシリコーン、例えば、特に、国際公開第93/04665号パンフレットに記載されるもの;α-アルキルスチレンベースのダイマー、例えば独国特許第19855649号明細書に記載されるもの;欧州特許第0967200号明細書、独国特許第19746654号明細書、独国特許第19755649号明細書、欧州特許出願公開第A-1008586号明細書、欧州特許第1133980号明細書、及び欧州特許第133981号明細書に記載される4,4-ジアリールブタジエン化合物、並びにそれらの混合物から選択される。
有機光防護剤の例として、以下にINCI名で示されるものが言及され得る:
ケイ皮化合物:
特に、Parsol MCX(登録商標)の商標名でDSM Nutritional Productsによって販売されるメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、
メトキシケイ皮酸イソプロピル、
Neo Heliopan E 1000(登録商標)の商標名でSymriseによって販売されるp-メトキシケイ皮酸イソアミル、
メトキシケイ皮酸DEA、
ジイソプロピルケイ皮酸メチル、
ジメトキシケイ皮酸エチルヘキサン酸グリセリル。
para-アミノ安息香酸化合物(para-Aminobenzoic compound):
PABA、
エチルPABA、
エチルPABAジヒドロキシプロピル、
特に、Escalol 507(登録商標)の名でISPによって販売されるジメチルPABAエチルヘキシル、
グリセリルPABA、
Uvinul P 25(登録商標)の名でBASFによって販売されるPEG-25 PABA。
サリチル酸化合物:
Eusolex HMS(登録商標)の名でRona/EM Industriesによって販売されるホモサレート、
Neo Heliopan OS(登録商標)の名でSymriseによって販売されるサリチル酸エチルヘキシル、
Dipsal(登録商標)の名でScherによって販売されるサリチル酸ジプロピレングリコール、
Neo Heliopan TS(登録商標)の名でSymriseによって販売されるサリチル酸TEA。
β,β-ジフェニルアクリレート化合物:
特に、Uvinul N 539(登録商標)の商標名でBASFによって販売されるオクトクリレン、
特に、Uvinul N 35(登録商標)の商標名でBASFによって販売されるエトクリレン。
ベンゾフェノン化合物:
Uvinul 400(登録商標)の商標名でBASFによって販売されるベンゾフェノン-1、
Uvinul D 50(登録商標)の商標名でBASFによって販売されるベンゾフェノン-2、
Uvinul M 40(登録商標)の商標名でBASFによって販売されるベンゾフェノン-3又はオキシベンゾン、
Uvinul MS 40(登録商標)の商標名でBASFによって販売されるベンゾフェノン-4、
ベンゾフェノン-5、
Helisorb 11(登録商標)の商標名でNorquayによって販売されるベンゾフェノン-6、
Spectra-Sorb UV-24(登録商標)の商標名でAmerican Cyanamidによって販売されるベンゾフェノン-8、
Uvinul DS 49(登録商標)の商標名でBASF社によって販売されるベンゾフェノン-9、
ベンゾフェノン-12、
Uvinul A Plus(登録商標)の商標名で、又はメトキシケイ皮酸オクチルとの混合物として、Uvinul A Plus B(登録商標)の商標名でBASFによって販売されるn-ヘキシル2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエート、
例えば国際公開第2007/071584号パンフレットに記載される、1,1’-(1,4-ピペラジンジイル)ビス[1-[2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]フェニル]メタノン](CAS 919803-06-8);この化合物は、有利には、微粒状にされた形態(0.02から2μmの平均サイズ)で(これは、例えば、英国公開特許第A-2303549号明細書及び欧州特許出願公開第A-893119号明細書に記載される微粉化プロセスに従って得られ得る)、そして特に水性分散系の形態で、用いられる。
ベンジリデンカンファー化合物:
Mexoryl SD(登録商標)の名でChimexによって製造される3-ベンジリデンカンファー、
Eusolex 6300(登録商標)の名でMerckによって販売される4-メチルベンジリデンカンファー、
Mexoryl SL(登録商標)の名でChimexによって製造されるベンジリデンカンファースルホン酸、
Mexoryl SO(登録商標)の名でChimexによって製造されるカンファーベンザルコニウムメトスルフェート、
Mexoryl SX(登録商標)の名でChimexによって製造されるテレフタリリデンジカンファースルホン酸、
Mexoryl SW(登録商標)の名でChimexによって製造されるポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー。
フェニルベンズイミダゾール化合物:
特に、Eusolex 232(登録商標)の商標名でMerckによって販売されるフェニルベンズイミダゾールスルホン酸。
ビスベンザゾリル化合物:
Neo Heliopan AP(登録商標)の商標名でHaarmann and Reimerによって販売されるフェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム。
フェニルベンゾトリアゾール化合物:
Silatrizole(登録商標)の名でRhodia Chimieによって販売されるドロメトリゾールトリシロキサン。
メチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)化合物:
メチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール、特に固体形態(例えば、Mixxim BB/100(登録商標)の商標名でFairmount Chemicalによって販売される製品)、又は微粒状にされた粒子の水性分散系の形態(平均粒子サイズが0.01から5μm、より優先的に0.01から2μm、特に0.020から2μmに及び、構造C2n+1O(C10Hを有する少なくとも1つのアルキルポリグルコシド界面活性剤を伴い、式中、nは、8から16の整数であり、xは、(C10)単位の平均重合度であり、1.4から1.6に及び、特に、英国公開特許第A-2303549号明細書に記載され、Tinosorb M(登録商標)の商標名でBASFによって販売される)、又は微粒状にされた粒子の水性分散系(平均粒子サイズが0.02から2μm、より優先的に0.01から1.5μm、特に0.02から1μmに及び、少なくとも1つのポリグリセリルモノ(C~C20)アルキルエステルの存在下で、グリセロール重合度が少なくとも5である)、例えば国際公開第2009/063392号パンフレットに記載される水性分散系の形態。
トリアジン化合物:
Tinosorb S(登録商標)の商標名でBASFによって販売されるビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、
特に、Uvinul T150(登録商標)の商標名でBASFによって販売されるエチルヘキシルトリアゾン、
Uvasorb HEB(登録商標)の商標名でSigma 3Vによって販売されるジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、
2,4,6-トリス(ジネオペンチル4’-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(ジイソブチル4’-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、
2,4-ビス(n-ブチル4’-アミノベンゾエート)-6-(アミノプロピルトリシロキサン)-s-トリアジン、
2,4-ビス(ジネオペンチル4’-アミノベンザルマロネート)-6-(n-ブチル4’-アミノベンゾエート)-s-トリアジン、
米国特許第6225467号明細書、国際公開第2004/085412号パンフレット(化合物6及び化合物9参照)、又は文献「Symmetrical Triazine Derivatives」,IP.COM IPCOM000031257 Journal,INC West Henrietta,NY,US(2004年9月20日)に記載されるナフタレニル基又はポリフェニル基で置換されている対称性トリアジンスクリーニング剤、特に2,4,6-トリス(ジフェニル)トリアジン及び2,4,6-トリス(テルフェニル)トリアジン、これはまた、国際公開第06/035000号パンフレット、国際公開第06/034982号パンフレット、国際公開第06/034991号パンフレット、国際公開第06/035007号パンフレット、国際公開第2006/034992号パンフレット、及び国際公開第2006/034985号パンフレットでも言及されており、これらの化合物は、有利には、微粒状にされた形態(0.02~3μmの平均粒子サイズ)(例えば、英国公開特許第A-2303549号明細書及び欧州特許出願公開第A-893119号明細書に記載される微粉化プロセスに従って得られ得る)、特に水性分散系の形態で用いられる、
欧州特許第0841341号明細書に記載される、2つのアミノベンゾエート基で置換されたシリコーントリアジン、特に、2,4-ビス(n-ブチル4’-アミノベンザルマロネート)-6-[(3-{1,3,3,3-テトラメチル-1-[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル}プロピル)アミノ]-s-トリアジン。
アントラニル酸化合物(anthranilic compound):
Neo Heliopan MA(登録商標)の商標名でSymriseによって販売されるアントラニル酸メンチル。
イミダゾリン化合物:
ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオン酸エチルヘキシル。
ベンザルマロネート化合物:
ベンザルマロネート官能基を含むポリオルガノシロキサン、例えば、Parsol SLX(登録商標)の商標名でHoffmann-LaRocheによって販売されるPolysilicone-15。
4,4-ジアリールブタジエン化合物:
1,1-ジカルボキシ(2,2’-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン。
ベンゾキサゾール化合物:
Uvasorb K2A(登録商標)の名でSigma 3Vによって販売される2,4-ビス[5-(1-ジメチルプロピル)ベンズオキサゾール-2-イル(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)イミノ-1,3,5-トリアジン。
優先される有機スクリーニング剤は、以下から選択される:
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル
サリチル酸エチルヘキシル、
ホモサレート、
オクトクリレン、
フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、
ベンゾフェノン-3、
ベンゾフェノン-4、
ベンゾフェノン-5、
n-ヘキシル2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエート、
4-メチルベンジリデンカンファー、
テレフタリリデンジカンファースルホン酸、
フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、
メチレンビス(ベンゾトリアゾリル)テトラメチルブチルフェノール、
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、
エチルヘキシルトリアゾン
ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、
2,4,6-トリス(ジネオペンチル4’-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(ジイソブチル4’-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、
2,4-ビス(n-ブチル4’-アミノベンゾエート)-6-(アミノプロピルトリシロキサン)-s-トリアジン、
2,4-ビス(ジネオペンチル4’-アミノベンザルマロネート)-6-(n-ブチル4’-アミノベンゾエート)-s-トリアジン、
2,4-ビス(n-ブチル4’-アミノベンザルマロネート)-6-[(3-{1,3,3,3-テトラメチル-1-[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル}プロピル)アミノ]-s-トリアジン、
2,4,6-トリス(ジフェニル)トリアジン、
2,4,6-トリス(テルフェニル)トリアジン、
ドロメトリゾールトリシロキサン、
ポリシリコーン-15、
1,1-ジカルボキシ(2,2’-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン、
2,4-ビス[5-(1-ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル-(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)イミノ-1,3,5-トリアジン、
及びそれらの混合物。
特に好ましい有機スクリーニング剤は、以下から選択される:
サリチル酸エチルヘキシル、
ホモサレート、
オクトクリレン、
n-ヘキシル2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエート、
テレフタリリデンジカンファースルホン酸、
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、
エチルヘキシルトリアゾン、
ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、
2,4-ビス(n-ブチル4’-アミノベンザルマロネート)-6-[(3-{1,3,3,3-テトラメチル-1-[(トリメチルシリル)オキシ]ジシロキサニル}プロピル)アミノ]-s-トリアジン、
ドロメトリゾールトリシロキサン
及びそれらの混合物。
本発明に従って用いられる無機UVスクリーニング剤は、金属酸化物色素である。より優先的に、本発明の無機UVスクリーニング剤は、平均基本粒子サイズが0.5μm以下、より優先的に0.005から0.5μm、さらに優先的に0.01から0.2μm、より良好には0.01から0.1μm、特に0.015から0.05μmである金属酸化物粒子である。
これは特に、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化ジルコニウム、及び酸化セリウム、又はそれらの混合物から選択されてよい。
そのようなコーティングされた、又はコーティングされてない金属酸化物色素は、特に、欧州特許出願公開第A-0518773号明細書に記載されている。言及され得る市販の色素として、Sachtleben Pigments社、テイカ株式会社、Merck社、及びDegussa社によって販売される製品が挙げられる。
金属酸化物色素は、コーティングされていてもよいし、コーティングされていなくてもよい。
コーティングされた色素は、化合物、例えばアミノ酸、蜜蝋、脂肪酸、脂肪アルコール、陰イオン界面活性剤、レシチン、脂肪酸のナトリウム、カリウム、亜鉛、鉄、若しくはアルミニウム塩、(チタン又はアルミニウムの)金属アルコキシド、ポリエチレン、シリコーン、タンパク質(コラーゲン、エラスチン)、アルカノールアミン、酸化ケイ素、金属酸化物、又はナトリウムヘキサメタホスフェートによる、化学的性質、電子的性質、機械化学的性質、及び/又は機械的性質の1つ又は複数の表面処置を受けた色素である。
コーティングされた色素は、特に、以下でコーティングされた酸化チタンである:
シリカ、例えば、池田物産株式会社の製品Sunveil(登録商標)、
シリカ及び酸化鉄、例えば、池田物産株式会社の製品Sunveil F(登録商標)、
シリカ及びアルミナ、例えば、テイカ株式会社の製品Microtitanium Dioxide MT 500 SA(登録商標)及びMicrotitanium Dioxide MT 100 SA、並びにTioxide社のTioveil、
アルミナ、例えば石原産業株式会社の製品Tipaque TTO-55(B)(登録商標)及びTipaque TTO-55(A)(登録商標)、並びにSachtleben Pigments社のUVT 14/4、
アルミナ及びアルミニウムステアレート、例えばテイカ株式会社の製品Microtitanium Dioxide MT 100 T(登録商標)、MT 100 TX(登録商標)、MT 100 Z(登録商標)、及びMT-01(登録商標)、Uniqema社の製品Solaveil CT-10 W(登録商標)、及びSolaveil CT 100(登録商標)、Merck社の製品Eusolex T-AVO(登録商標)、
シリカ、アルミナ、及びアルギン酸、例えばテイカ株式会社の製品MT-100 AQ(登録商標)、
アルミナ及びアルミニウムラウレート、例えばテイカ株式会社の製品Microtitanium Dioxide MT 100 S(登録商標)、
酸化鉄及び鉄ステアレート、例えばテイカ株式会社の製品Microtitanium Dioxide MT 100 F(登録商標)、
酸化亜鉛及び亜鉛ステアレート、例えばテイカ株式会社の製品BR 351(登録商標)、
シリカ及びアルミナ、そしてシリコーン処理、例えばテイカ株式会社の製品Microtitanium Dioxide MT 600 SAS(登録商標)、Microtitanium Dioxide MT 500 SAS(登録商標)、又はMicrotitanium Dioxide MT 100 SAS(登録商標)、
シリカ、アルミナ、及びアルミニウムステアレート、そしてシリコーン処理、例えばチタン工業株式会社の製品STT-30-DS(登録商標)、
シリカ、そしてシリコーン処理、例えばSachtleben Pigments社の製品UV-Titan X 195(登録商標)、
アルミナ、そしてシリコーン処理、例えば石原産業株式会社の製品Tipaque TTO-55(S)(登録商標)、又はSachtleben Pigments社の製品UV Titan M 262(登録商標)、
トリエタノールアミン、例えばチタン工業株式会社の製品STT-65-S、
ステアリン酸、例えば石原産業株式会社の製品Tipaque TTO-55(C)(登録商標)、
ナトリウムヘキサメタホスフェート、例えばテイカ株式会社の製品Microtitanium Dioxide MT 150 W(登録商標)、
オクチルトリメチルシランで処理されたTiO(T 805(登録商標)の商標名でDegussa Silices社によって販売される)、
ポリジメチルシロキサンで処理されたTiO(70250 Cardre UF TiO2SI3(登録商標)の商標名でCardre社によって販売される)、
ポリジメチルヒドロゲノシロキサンで処理されたアナタース/ルチルTiO(Microtitanium Dioxide USP Grade Hydrophobic(登録商標)の商標名でColor Techniques社によって販売される)。
また、少なくとも1つの遷移金属、例えば鉄、亜鉛、又はマンガン、特にマンガンでドープされたTiO色素が言及され得る。好ましくは、前記ドープされた色素は、油性の分散系の形態である。油性の分散系中に存在する油は、好ましくは、カプリン酸/カプリル酸のものが挙げられるトリグリセリドから選択される。酸化チタン粒子の油性の分散系は、1つ又は複数の分散剤、例えばソルビタンエステル、例えばソルビタンイソステアレート、又はグリセロールのポリオキシアルキレン化脂肪酸エステル、例えばクエン酸TRI-PPG-3ミリスチルエーテル及びポリリシノレイン酸ポリグリセリル-3を含んでもよい。好ましくは、酸化チタン粒子の油性の分散系は、グリセロールのポリオキシアルキレン化脂肪酸エステルから選択される少なくとも1つの分散剤を含む。特に、クエン酸TRI-PPG-3ミリスチルエーテル及びポリリシノレイン酸ポリグリセリル-3及びソルビタンイソステアレートの存在下での、カプリン酸/カプリル酸トリグリセリド中の、マンガンでドープされたTiO粒子(INCI名:二酸化チタン(及び)クエン酸TRI-PPG-3ミリスチルエーテル(及び)リシノレイン酸ポリグリセリル-3(及び)ソルビタンイソステアレートを有する)の油性の分散系が言及され得、例えば、Optisol TD50(登録商標)の商標名でCroda社によって販売される製品がある。
コーティングのない酸化チタン色素は、例えば、Microtitanium Dioxide MT 500 B又はMicrotitanium Dioxide MT 600 B(登録商標)の商標名でテイカ株式会社によって、P 25の名でDegussa社によって、Transparent titanium oxide PW(登録商標)の名でWackherr社によって、UFTR(登録商標)の名で三好化成株式会社によって、ITS(登録商標)の名で株式会社トーメンによって、そしてTioveil AQ(登録商標)の名でTioxide社によって販売される。
コーティングされていない酸化亜鉛色素は、例えば以下のものである:
Z-Coteの名でSunsmart社によって販売されるもの;
Nanox(登録商標)の名でElementis社によって販売されるもの;
Nanogard WCD 2025(登録商標)の名でNanophase Technologies社によって販売されるもの。
コーティングされた酸化亜鉛色素は、例えば以下のものである:
Zinc Oxide CS-5(登録商標)の名でToshibi社によって販売されるもの(ポリメチルヒドロゲノシロキサンでコーティングされたZnO);
Nanogard Zinc Oxide FN(登録商標)の名でNanophase Technologies社によって販売されるもの(Finsolv TN(登録商標)、C12~C15アルキルベンゾエート中の40%の分散系として);
Daitopersion Zn-30(登録商標)及びDaitopersion Zn-50(登録商標)の名で大東化成工業株式会社によって販売されるもの(シクロポリメチルシロキサン/オキシエチレン化ポリジメチルシロキサン中の分散系、シリカ及びポリメチルヒドロゲノシロキサンでコーティングされた30%又は50%の酸化亜鉛を含有);
NFD Ultrafine ZnO(登録商標)の名でダイキン工業株式会社によって販売されるもの(ペルフルオロアルキルホスフェートでコーティングされたZnO、及びシクロペンタシロキサン中の分散系としての、パーフルオロアルキルエチルに基づくコポリマー);
SPD-Z1(登録商標)の名で信越化学工業株式会社によって販売されるもの(シリコーングラフト化アクリルポリマーでコーティングした、シクロジメチルシロキサン中に分散したZnO);
Escalol Z100(登録商標)の名でISP社によって販売されるもの(メトキシケイ皮酸エチルヘキシル/PVP-ヘキサデセン/メチコンコポリマー混合物中に分散した、アルミナ処理されたZnO);
Fuji ZnO-SMS-10(登録商標)の名で冨士色素株式会社によって販売されるもの(シリカ及びポリメチルシルセスキオキサンでコーティングされたZnO);
Nanox Gel TN(登録商標)の名でElementis社によって販売されるもの(ヒドロキシステアリン酸重縮合体を有するC12~C15アルキルベンゾエート中で55%の濃度にて分散したZnO)。
コーティングのない酸化セリウム色素は、例えば、Colloidal Cerium Oxide(登録商標)の名でRhone-Poulenc社によって販売されるものであってよい。
コーティングのない酸化鉄色素は、例えば、Nanogard WCD 2002(登録商標)(FE 45B(登録商標))、Nanogard Iron FE 45 BL AQ、Nanogard FE 45R AQ(登録商標)、及びNanogard WCD 2006(登録商標)(FE 45R(登録商標))の名でArnaud社によって、又はTY-220(登録商標)の名でMitsubishi社によって販売される。
コーティングされた酸化鉄色素は、例えば、Nanogard WCD 2008(FE 45B FN)(登録商標)、Nanogard WCD 2009(登録商標)(FE 45B 556(登録商標))、Nanogard FE 45 BL 345(登録商標)、及びNanogard FE 45 BL(登録商標)の名でArnaud社によって、又はTransparent Iron Oxide(登録商標)の名でBASF社によって販売される。
また、金属酸化物の、特に二酸化チタンの、そして二酸化セリウムの混合物が言及され得、Sunveil A(登録商標)の名で池田物産株式会社によって販売されるシリカでコーティングされた二酸化チタン及び二酸化セリウムの等質量混合物、そしてまた、Sachtleben Pigments社によって販売される製品M 261(登録商標)等の、アルミナ、シリカ、及びシリコーンでコーティングされた、又はSachtleben Pigments社によって販売される製品M 211(登録商標)等の、アルミナ、シリカ、及びグリセロールでコーティングされた、二酸化チタン及び二酸化亜鉛の混合物が挙げられる。
本発明に従えば、コーティングされた、又はコーティングのない酸化チタン色素が、特に好ましい。
本発明に従う追加のUVスクリーニング剤は、好ましくは、本発明に従う組成物中に、組成物の総質量に対して、0.1質量%から45質量%、特に5質量%から30質量%に及ぶ含有量で存在する。
b)他の添加剤:
本発明に従う水性組成物はまた、特に有機溶媒、イオン性又は非イオン性の増粘剤、軟化剤、湿潤剤、乳白剤、安定化剤、皮膚軟化剤、シリコーン、泡止め剤、芳香剤、保存剤、陰イオン、陽イオン、非イオン、双性イオン、若しくは両性の界面活性剤、活性剤、充填剤、ポリマー、推進剤、塩基性化剤若しくは酸性化剤、又は化粧品分野及び/若しくは皮膚科分野で一般的に用いられる他のあらゆる成分から選択される、従来の化粧用アジュバントを含んでもよい。
有機溶媒のうち、低級アルコール及びポリオールに言及してもよい。当該ポリオールは、グリコール及びグリコールエーテルから選択されてもよく、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、又はジエチレングリコールである。
言及されてもよい増粘剤として、カルボキシビニルポリマー、例えば、Carbopol製品(カルボマー)及びPemulen製品(アクリレート/C10~C30-アルキルアクリレートコポリマー)(Pemulen TR1(登録商標)又はPemulen TR2(登録商標));ポリアクリルアミド、例えば、SEPPIC社によってSepigel 305(登録商標)(CTFA名:ポリアクリルアミド/C13~14イソパラフィン/ラウレス7)又はSimulgel 600(CTFA名:アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)の名で販売されている架橋コポリマー;2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ポリマー及びコポリマー(場合によっては架橋されており、且つ/又は中和されている)、例えば、Hoechst社によってHostacerin AMPS(登録商標)の商標名で販売されているポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸)(CTFA名:ポリアクリロイルジメチルタウリンアンモニウム)又はSEPPIC社によって販売されているSimulgel 800(登録商標)(CTFA名:ポリアクリロイルジメチルタウリンナトリウム/ポリソルベート80/オレイン酸ソルビタン);2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸の、そしてヒドロキシエチルアクリレートのコポリマー、例えば、SEPPIC社によって販売されているSimulgel NS(登録商標)及びSepinov EMT 10(登録商標);セルロース誘導体、例えばヒドロキシエチルセルロース;多糖、特にゴム、例えばキサンタンガム;水溶性又は水分散性のシリコーン誘導体、例えば、アクリルシリコーン、ポリエーテルシリコーン、及びカチオン性シリコーン、並びにそれらの混合物が挙げられる。
言及され得る酸性化剤は、例えば、鉱酸又は有機酸、例えば塩酸、正リン酸、又は硫酸、カルボン酸、例えば酢酸、酒石酸、クエン酸、及び乳酸、並びにスルホン酸である。
塩基性化剤のうち、言及され得る例として、水性アンモニア、アルカリ金属炭酸塩、アルカノールアミン、例えばモノ-、ジ-、そしてトリエタノールアミン及びそれらの誘導体、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウムが挙げられる。
好ましくは、化粧用組成物は、アルカノールアミン、特にトリエタノールアミン、及び水酸化ナトリウムから選択される1つ又は複数の塩基性化剤を含む。
本発明に従う組成物は、エマルジョンのタイプに適した乳化界面活性剤を含有してもよい。
O/Wエマルジョンについて、言及されてもよい乳化剤の例として、非イオン性乳化剤、例えば、脂肪酸の、そしてグリセロールのオキシアルキレン化(より詳細にはポリオキシエチレン化)エステル;脂肪酸の、そしてソルビタンのオキシアルキレン化エステル;脂肪酸のオキシアルキレン化(オキシエチレン化且つ/又はオキシプロピレン化)エステル、例えば、ICIによってArlacel 165の名で販売されているPEG-100ステアレート/グリセリルステアレート混合物;脂肪アルコールのオキシアルキレン化(オキシエチレン化且つ/又はオキシプロピレン化)エーテル;糖のエステル、例えばスクロースステアレート;又は脂肪アルコールの、そして糖のエーテル、特にアルキルポリグルコシド(APG)、例えば、例えばHenkelによってそれぞれPlantaren 2000及びPlantaren 1200の名で販売されているデシルグルコシド及びラウリルグルコシド、セトステアリルグルコシド(場合によっては、例えば、SEPPICによってMontanov 68の名で、GoldschmidtによってTegocare CG90の名で、そしてHenkelによってEmulgade KE3302の名で販売されている、セトステアリルアルコールとの混合物として)、そしてまた、アラキジルグルコシド(例えば、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、及びアラキジルグルコシドの混合物の形態(SEPPICによってMontanov 202の名で販売されている))が挙げられる。本発明の特定の一実施形態に従えば、先で定義されるアルキルポリグルコシドの、対応する脂肪アルコールとの混合物は、例えば国際公開第92/06778号パンフレットに記載されているような、自己乳化組成物の形態であってもよい。
本発明の特定の一形態に従えば、同様に、C11~C18脂肪酸、例えば、ウンデカン酸、ラウリン酸、例えば、Stearinerie Dubois社によってAcide Laurique 98(登録商標)の、若しくはEmery Oleochemicals社によってEdenor C12-99 MY(登録商標)の商標名で販売されている製品、パルミチン酸、例えば、KLK Oleo社によってPalmera A9516(登録商標)若しくはPalmera A9816(登録商標)の商標名で販売されている製品、又はAcide Palmitique 95%(Stearinerie Dubois社によるPastilles)、又はKLK Oleo社によってPalmera B1802CG、Stearinerie Dubois社によってStearine TP 1200 Pastilles(登録商標)(Dub 50P(登録商標))、若しくはPacific Oleochemicals社によってKortacid PH 05.02(登録商標)の商標名で販売されているステアリン酸、或いはそれらの混合物、例えば、Stearinerie Dubois社によってDub Microlub 50(登録商標)の商標名で販売されているステアリン酸及びパルミチン酸、より詳細にはステアリン酸の混合物もまた使用することとなる。脂肪酸は、好ましくは、本発明の組成物中に0.1%~5%、より詳細には0.5%~3%にて存在してもよい。
W/Oエマルジョンの調製に用いられてもよい乳化界面活性剤として言及されてもよい例として、ソルビタン、グリセロール又は糖アルキルのエステル又はエーテル;シリコーン界面活性剤、例えばジメチコンコポリオール、例えば、Dow Corning社によってDC 5225 Cの名で販売されている、シクロメチコンの、そしてジメチコンコポリオールの混合物、及びアルキルジメチコンコポリオール、例えば、Dow Corning社によってDow Corning 5200 Formulation Aidの名で販売されているラウリルメチコンコポリオール;セチルジメチコンコポリオール、例えばGoldschmidt社によってAbil EM 90Rの名で販売されている製品、並びにセチルジメチコンコポリオールの、ポリグリセリルイソステアレート(4mol)の、そしてヘキシルラウレートの混合物(Goldschmidt社によってAbil WE O9の名で販売されている)が挙げられる。1つ以上の共乳化剤(有利には、ポリオールアルキルエステルを含む群から選択されてよい)もまた、そこに加えられてもよい。
とりわけ言及されてもよいポリオールアルキルエステルとして、ポリエチレングリコールエステル、例えばPEG-30ジポリヒドロキシステアレート、例えばICI社によってArlacel P135の名で販売されている製品が挙げられる。
言及されてもよいグリセロールエステル及び/又はソルビタンエステルとして、例えばポリグリセリルイソステアレート、例えばGoldschmidtによってIsolan GI 34の名で販売されている製品;ソルビタンイソステアレート、例えばICIによってArlacel 987の名で販売されている製品;ソルビタングリセリルイソステアレート、例えばICIによってArlacel 986の名で販売されている製品、並びにそれらの混合物が挙げられる。
直接エマルジョンの場合、本発明に従う組成物のpHは一般に、おおよそ3から12、好ましくはおおよそ5から11、特に6から8.5である。
ケラチン物質、例えば皮膚、唇、頭皮、毛髪、睫毛、又は爪をケアする活性剤のうち、言及され得る例として、以下が挙げられる:
ビタミン及びその誘導体又は前駆体(単独で、又は混合物として);
抗酸化剤;
フリーラジカルスカベンジャ;
汚染防止剤;
セルフタンニング剤;
アンチグリケーション剤;
鎮静剤;
デオドラント;
精油;
NO-シンターゼインヒビタ;
真皮又は表皮の巨大分子の合成を誘発し、且つ/又はそれらの分解を防止する剤;
線維芽細胞増殖を刺激する剤;
ケラチン生成細胞増殖を刺激する剤;
筋弛緩薬;
清涼剤;
張力剤、
艶消し剤;
脱色剤;
色素沈着促進剤;
角質溶解剤;
剥離剤;
モイスチャライザ;
抗炎症剤;
抗菌剤;
減量剤;
細胞のエネルギー代謝に作用する剤;
駆虫剤;
サブスタンスP又はCGRPアンタゴニスト;
脱毛阻止剤;
アンチリンクル剤;
アンチエイジング剤。
当業者であれば、皮膚、毛髪、睫毛、眉、又は爪に及ぶ所望の効果に従って、前記活性剤を選択するであろう。
勿論、当業者であれば、上述の任意選択の追加の化合物及び/又はその量を、本発明に従う組成物に本質的に付随する有利な特性が、想定される付加によって悪影響を受けない、又は実質的に受けないように注意して選択するであろう。
提示形態
本発明に従う組成物は、エマルジョン、特に水中油エマルジョンの生成について、当業者に周知の技術に従って、調製することができる。組成物は、クリーム、乳、又はジェル-クリームの形態であってよい。組成物は、場合によっては、ムース又はスプレーの形態であってもよい。
好ましくは、本発明に従う組成物は、水中油エマルジョンの形態である。
用いられてもよい乳化プロセスは、パドル又はプロペラ、ローター-ステーター、及びHPHタイプのものである。
ポリマー含有量が低い(油/ポリマー比>25)安定したエマルジョンを得るために、分散系を濃縮相に調製してから、分散系を水性相の残りの部分で希釈することが可能である。
HPH(50から800バー)によって、100nmくらい低くてよい滴サイズの安定した分散系を得ることも可能である。
エマルジョンの水性相は、知られているプロセスに従って調製される非イオン性の小胞性の分散系を含んでよい(Bangham,Standish and Watkins,J.Mol.Biol.13,238(1965)、仏国特許第2315991号明細書及び仏国特許第2416008号明細書)。
本発明に従う組成物は、多数の処置、特に、皮膚、唇、及び頭皮を含む毛髪の美容的処置、特に皮膚、唇、及び/若しくは毛髪を保護し、且つ/若しくはケアするための、そして/又は皮膚及び/若しくは唇をメイクアップするための美容的処置における用途を見出す。
本発明の別の主題は、先で定義される本発明に従う組成物の、皮膚、唇、爪、毛髪、睫毛、眉、及び/又は頭皮の美容的処置のための製品、特にケア製品、日焼け止め製品、及びメイクアップ製品の製造のための使用で構成される。
本発明に従う化粧用組成物は、例えば、メイクアップ製品として用いられてよい。
本発明の別の主題は、ケラチン物質をケアし、且つ/又はメイクアップする非治療的な美容的方法で構成され、これは、前記ケラチン物質の表面に、先で定義される本発明に従う少なくとも1つの組成物を塗布することからなる。
本発明に従う化粧用組成物は、例えば、顔及び/又は体用のケア製品及び/又は日焼け止め製品として用いられてよく、硬さは、液体から半液体、例えば乳、多かれ少なかれ滑らかなクリーム、ゲル状のクリーム、又はペーストである。化粧用組成物は、場合によっては、エーロゾル形態でパックされていてもよく、そしてムース又はスプレーの形態であってよい。
本発明に従って気化可能な流体ローションの形態の、本発明に従う組成物は、細かい粒子の形態で、加圧装置によって皮膚又は毛髪に塗布される。本発明に従う装置は、当業者に周知であり、そして、非エーロゾルポンプ又は「アトマイザ」、推進剤を含むエーロゾルコンテナ、及び圧縮空気を推進剤として用いるエーロゾルポンプを備える。これらの装置は、米国特許第4077441号明細書及び米国特許第4850517号明細書に記載されている。
本発明に従うエーロゾル形態でパックされる組成物は一般に、従来の推進剤、例えばハイドロフルオロ化合物、ジクロロジフルオロメタン、ジフルオロエタン、ジメチルエーテル、イソブタン、n-ブタン、プロパン、又はトリクロロフルオロメタンを含有する。これらは好ましくは、組成物の総質量に対して、15質量%から50質量%に及ぶ量で存在する。
アセンブリ
別の態様に従えば、本発明はまた、以下を含む化粧用アセンブリに関する:
i)1つ又は複数のコンパートメントを区切るコンテナであって、クロージング部材によって閉じられており、且つ場合によってはリークタイトではないコンテナ;並びに
ii)前記コンパートメントの内側に入れられている、本発明に従うメイクアップ組成物及び/又はケア組成物。
コンテナは、例えば、ビン又は箱の形態であってもよい。
クロージング部材は、蓋の形態であってよく、前記メイクアップ組成物及び/又はケア組成物を収容するコンテナに対する平行移動(translation)によって、又は枢動によって移動することができるように載せられたキャップを含む。
後に続く実施例は、本発明の実例となる役目を果たすが、事実上限定されない。これらの実施例では、組成物の成分の量は、組成物の総質量に対する質量パーセンテージとして与えられる。
実施例A1:化合物(1)の調製
Figure 0007337792000008
122.23グラムの3-[(3-メトキシプロピル)アミノ]-2-シクロヘキセン-1-オンを、ジメチルスルフェートで、又は代わりにジエチルスルフェートでアルキル化され、75.45グラムのエチルシアノアセテートで、おおよそ等モルの割合で、塩基の、そして場合によっては溶媒の存在下で、処理する。以下の塩基/溶媒組合せが用いられる。
Figure 0007337792000009
アルキル化反応の完了を、例えば、TLC、GC、又はHPLC等の方法によって、監視することができた。162.30グラムの化合物(14)が、茶色の油の形態で得られた。結晶化の後、生成物が、黄色がかった結晶の形態で得られた。融点:92.7℃。
実施例A2:化合物(2)の調製
Figure 0007337792000010
148.4グラムの3-[(3-メトキシプロピル)アミノ]-2-シクロヘキセン-1-オンを、有機塩基の、そして溶媒の存在下で、ジメチルスルフェートで、又は代わりにジエチルスルフェートでアルキル化して、130.00グラムの2-エトキシエチルシアノアセテートで処理した。以下の塩基/溶媒組合せを用いた。
Figure 0007337792000011
ポリマー1の調製の実施例:
ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)による分子量の判定:
ポリマーの10mg/mlテトラヒドロフラン溶液を調製することによって、サンプルを調製する。サンプルを、54℃のオーブン内に10分間置いてから、振動シェーカー内に60分間置いて、溶解を促進させる。視覚による精査の後、サンプルは、溶媒中に完全に溶解したように見える。
調製したサンプルを、2つのpolypore 300×7.5mmカラム(Agilent Technologies製)、Waters 2695クロマトグラフィ系、テトラヒドロフラン移動相、及び屈折率による検出を用いて分析した。サンプルを、0.45μmナイロンフィルタで濾過してから、液体クロマトグラフ中に注入した。較正に用いた標準は、Agilent TechnologiesのEasi Vial狭ポリスチレン(PS)標準である。
2520000~162ダルトンに及ぶポリスチレン標準を、較正に用いた。
当該系は、PSS SECcurity 1260 RI検出器を備えている。ポリスチレン較正曲線を用いて、平均分子量を判定した。ダイアグラムの記録、及び種々の分子量の判定を、Win GPC Unichrom 81プログラムによって実行した。
示差走査熱量測定(又はDSC)による融点の判定:
この方法は、示差走査熱量測定によってポリマーの融点を判定するための一般的な手順を記載する。この方法は、規格ASTM E791及びASTM D 34182に基づき、DSC較正は、規格ASTM E 9672に従って実行される。
ベヘニルアクリレート/2-ヒドロキシエチルアクリレートコポリマー(ポリマー1):
サイドブレードミキサー、内部温度計、2つの漏斗、還流コンデンサ、及び他の2つ首用の拡張部を備えた4つ首フラスコ内で、20分間の窒素フラッシュによって系から酸素を除去した後に、175gのベヘニルアクリレート、25gの2-ヒドロキシエチルアクリレート、及び0.4gの2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)(Akzo Nobel)を、80℃にて60分にわたって、40gのイソプロパノールに、撹拌しながら加えた。混合物を、80℃にて3時間撹拌した。次に、溶媒を、減圧蒸留によって除去してから、1gのジラウロイルパーオキシドを加えて、反応を110℃にて60分間続けた。工程を繰り返した。次に、混合物を90℃に冷却して、脱塩水の流を加えてから、混合物を撹拌した。水を、減圧蒸留によって除去した。
分子量:Mn=7300g/mol、Mw=21 000、Mw/Mn=2.8
融点:65℃。
ポリマー2の調製の実施例:
ステアリルアクリレート/2-ヒドロキシエチルアクリレートコポリマー(ポリマー2):
サイドブレードミキサー、内部温度計、2つの漏斗、還流コンデンサ、及び他の2つ首用の拡張部を備えた4つ首フラスコ内で、20分間の窒素フラッシュによって系から酸素を除去した後に、155gのベヘニルアクリレート、45gの2-ヒドロキシエチルアクリレート、及び0.4gの2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)(Akzo Nobel)を、80℃にて90分にわたって、50gのイソプロパノールに、撹拌しながら加えた。混合物を、80℃にて3時間撹拌した。次に、溶媒を、減圧蒸留によって除去してから、1gのジラウロイルパーオキシドを加えて、反応を125℃にて60分間続けた。工程を繰り返した。次に、混合物を90℃に冷却して、脱塩水の流を加えてから、混合物を撹拌した。水を、減圧蒸留によって除去した。
分子量:Mn=7500g/mol、Mw=19000、Mw/Mn=2.6
融点:49℃。
製剤例1~3
以下の3つの製剤1、2、及び3を調製し、当該製剤について、本発明の組成物の安定性及び化合物(2)の光安定性を評価した。
Figure 0007337792000012
Figure 0007337792000013
エマルジョン調製方法:
水性相を、90℃にて加熱して、磁気バーを用いてホモジナイズする。その後、Aqua SF1ポリマーを組み込んで、トリエタノールアミンを用いて磁気撹拌しながら中和する。撹拌しつつ90℃の温度を維持しながら、水性フィルタをこの相に加える。
同時に、脂肪相もまた、磁気撹拌しながら90℃にて調製する。脂肪相は、界面活性剤、脂溶性のスクリーニング剤、及び保存剤を含有する。
ローター/ステータータイプのVMI乳化機(モデル:4-ブレードローター+ステーターグリッド)を用いて、3500rpmにて10分間、脂肪相を水性相中に導入することによって、エマルジョンを調製する。混合物を30℃に冷却する。冷却後、ゲル化剤を導入して、エマルジョンを、解膠装置を用いてホモジナイズしてから、フィラー及びアルコールを導入する。
スクリーニング効率を評価するためのプロトコル
サンプロテクションファクター(SPF)を、B.L.Diffey(J.Soc.Cosmet.Chem.40,127-133,(1989))によって記載される「インビトロ」法に従って判定する。Labsphere社のUV-2000S分光光度計を用いて測定した。各組成物を、1mg/cmの速度にて、均一な、そして堆積すらした形態で、PMMAの粗いプレートに塗布する。
本発明の組成物の安定性を評価するためのプロトコル
本発明の組成物の安定性を、その外観の顕微鏡的観察によって評価する。顕微鏡的外観及び粘性が、T0にて、そして周囲温度、4℃、そして45℃にて2ヵ月間安定している場合、組成物は安定していると判断する。
本発明の組成物の光安定性を評価するためのプロトコル
2時間のUVAの均等物への曝露前後の配合(formula)中のメロシアニンの分析アッセイによって、光安定性を評価する。これは、7.19×10-3W/cmのUVAフラックスの下で、100分の曝露時間に相当する。
結果:
Figure 0007337792000014
本発明に従う組成物は安定しており、且つスクリーニング効率が、本発明の範囲外の組成物よりも明らかに大きい。
同じタイプの結果が、本発明に従うポリマー2を用いて得られる。

Claims (17)

  1. 生理的に許容可能な支持体中に:
    a)少なくとも1つの水性相と、
    b)少なくとも1つの油性相と、
    c)式(1)の、又はそのE/E-若しくはE/Z-幾何異性体形態の1つの少なくとも1つのメロシアニン化合物であって:
    Figure 0007337792000015
    式中、
    Rは、C~C22アルキル基、C~C22アルケニル基、C~C22アルキニル基、C~C22シクロアルキル基、又はC~C22シクロアルケニル基であり、前記基は、1つ以上のOで中断されていてもよい、メロシアニン化合物と、
    d)式(A)及び式(B)のモノマーユニットを含む少なくとも1つのポリマーであって:
    Figure 0007337792000016
    式中:
    は、互いに独立して、アルキル基から選択され;
    基の少なくとも60質量%は、ステアリル基及びベヘニル基から選択される基であり、質量パーセンテージは、前記ポリマー中に存在する全てのR基の合計に関し;
    ユニットBの総合計ユニットAの総合計質量比は、1:30~1:に及び、
    ユニットA及びBの総合計は、前記ポリマーの総質量の少なくとも95質量%であり、
    前記ポリマーは、数平均分子量Mnが、2000~9000g/molに及ぶ、ポリマーと
    を含む、エマルジョンの形態の化粧用組成物又は皮膚科用組成物。
  2. 前記メロシアニン化合物は、Rが、1つ以上のOで中断されていてもよいC~C22アルキルであるものから選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記メロシアニン化合物は、以下の化合物:
    Figure 0007337792000017
    そしてまた、そのE/E-又はE/Z-幾何異性体形態から選択される、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記メロシアニン化合物は、以下の構造:
    Figure 0007337792000018
    を有するE/Z幾何学的配置の、そして/又は以下の構造:
    Figure 0007337792000019
    を有するE/E幾何学的配置の(2Z)-シアノ{3-[(3-メトキシプロピル)アミノ]シクロヘキサ-2-エン-1-イリデン}エタノエート2-エトキシエチル(2)である、請求項3に記載の組成物。
  5. 式(1)の前記メロシアニンは、前記組成物の総質量に対して0.1質量%~10質量%に及ぶ濃度で存在する、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. ポリマーd)において、R基の少なくとも70質量%が、ベヘニル基又はステアリル基であることを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の組成物。
  7. ポリマーd)において、全てのR基は、ステアリル基又はベヘニル基である、請求項1~のいずれか一項に記載の組成物。
  8. ポリマーd)において、ユニットBの総合計ユニットAの総合計前記質量比は、1:15~1:に及ぶことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の組成物(ただし、ユニットBの総合計とユニットAの総合計の前記質量比が、1:4である場合を除く)
  9. ポリマーd)は、数平均分子量Mnが5000~9000g/molに及ぶことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の組成物。
  10. ポリマーd)は、融点が40℃~70℃に及ぶ、請求項1~のいずれか一項に記載の組成物。
  11. ポリマーd)において、R基の少なくとも60質量%がステアリル基であり、そしてポリマーd)は、融点が40~60℃に及ぶことを特徴とする、請求項1~1のいずれか一項に記載の組成物。
  12. ポリマーd)において、R基の少なくとも60質量%がベヘニル基であり、そして前記ポリマーd)は、融点が60℃~70℃に及ぶことを特徴とする、請求項1~1のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 本発明に従うポリマーd)は、前記組成物の総質量に対して0.05質量%~10質量%に及ぶ活性材料の含有量で存在することを特徴とする、請求項1~1のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 前記組成物は、水中油エマルジョンの形態である、請求項1~1のいずれか一項に記載の組成物。
  15. ケラチン物質をケアし、且つ/又はメイクアップする非治療的な美容的方法であって、前記ケラチン物質の表面に、請求項1~1のいずれか一項に記載の少なくとも1つの組成物を塗布することを含む美容的方法。
  16. 皮膚の黒ずみを制限し、且つ/又は肌の色及び/若しくは肌色の均一性を向上させる非治療的な美容的方法であって、肌の表面に、請求項1~1のいずれか一項に記載の少なくとも1つの組成物を塗布することを含む美容的方法。
  17. ケラチン物質の老化の徴候を予防し、且つ/又は処置する非治療的な美容的方法であって、ケラチン物質の表面に、請求項1~1のいずれか一項に記載の少なくとも1つの組成物を塗布することを含む美容的方法。
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