JP7337080B2 - パリペリドンパルミチン酸エステル徐放性懸濁注射液の投薬レジメン - Google Patents

パリペリドンパルミチン酸エステル徐放性懸濁注射液の投薬レジメン Download PDF

Info

Publication number
JP7337080B2
JP7337080B2 JP2020543251A JP2020543251A JP7337080B2 JP 7337080 B2 JP7337080 B2 JP 7337080B2 JP 2020543251 A JP2020543251 A JP 2020543251A JP 2020543251 A JP2020543251 A JP 2020543251A JP 7337080 B2 JP7337080 B2 JP 7337080B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paliperidone
dose
paliperidone palmitate
palmitate
medicament according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020543251A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021501200A (ja
Inventor
ヨウィン リー,
チュンヂィエ シャ,
フェンジュアン チョウ,
チャンピン チュー,
カオシアン スン,
ワンホイ リウ,
リーファン スン,
イン モン,
Original Assignee
嘉奥制薬(石家庄)有限公司
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 嘉奥制薬(石家庄)有限公司 filed Critical 嘉奥制薬(石家庄)有限公司
Publication of JP2021501200A publication Critical patent/JP2021501200A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7337080B2 publication Critical patent/JP7337080B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • A61K31/519Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim ortho- or peri-condensed with heterocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0019Injectable compositions; Intramuscular, intravenous, arterial, subcutaneous administration; Compositions to be administered through the skin in an invasive manner

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

この開示は、徐放性パリペリドンパルミチン酸エステル懸濁注射液を用いて精神病又は他の精神障害を治療する方法に関する。
関連技術の説明
パリペリドンパルミチン酸エステルは、統合失調症の治療に単独で使用されるか、統合失調感情障害において抗うつ薬の補助的療法に使用される。これは、現在、徐放性経口錠剤(Jansen PharmaceuticalsのINVEGA(登録商標))又は筋肉内(IM)投与に適した長時間作用型徐放性水性懸濁注射液(Jansen PharmaceuticalsのINVEGA SUSTENNA(登録商標))として入手可能である。筋肉内剤は、2006年以降、米国で承認され、販売されている。
パリペリドンパルミチン酸エステルは加水分解を受け、リスペリドンの主要な活性代謝物であるパリペリドンを生成する。注射製剤は筋肉内使用のものであり、安全で、忍容性が高く、高い効能があることが臨床的に証明されている。その持続放出と作用持続時間は、その遅い溶解速度とその後のパリペリドンへの加水分解に起因する。
その独特の溶解プロファイルを考慮して、現在のパリペリドンパルミチン酸エステル療法は、2回の初回負荷用量を1週間あけて与え、その後定期的な毎月の維持用量を投与することを必要とする。例えば、米国特許第9439906号を参照のこと。特に、INVEGA SUSTENNA(登録商標)には、パリペリドンパルミチン酸エステルが234mg、156mg、117mg、78mg及び39mgという降順で5通りの強度があり、それぞれ150mg、100mg、75mg、50mg、25mgのパリペリドンに相当する。そのラベルによれば、INVEGA SUSTENNA(登録商標)は、1日目にその最高強度の234mg(すなわち、パリペリドン150mg)が、その後、8日目に156mg(すなわち、パリペリドン100mg)の2回目の負荷用量が投与される。その後、117mg(すなわち、パリペリドン75mg)の毎月の維持用量が推奨される。初回の2回の負荷用量の後、活性代謝物の血清中濃度が急速に治療レベルに達し、定常状態濃度に近づくことができ、これが更にその後の毎月の維持用量によって維持されうると考えられている。維持投薬量は、個々の患者に関する忍容性及び有効性に応じて、一ヶ月当たり39~234mg(すなわち、パリペリドン25mg~150mg)で変動しうる。標準のINVEGA SUSTENNA(登録商標)レジメンを、ここでは「RLDレジメン」と呼ぶ。
INVEGA SUSTENNA(登録商標)などのパリペリドンパルミチン酸エステル療法では、治療薬血漿中濃度を迅速に達成するために、1週間あけて2回の負荷用量が必要とされる。現在の治療法は、維持期間で持効性であるにもかかわらず、患者の能力が最も低い初回の投薬段階で患者のコンプライアンスを強要する。当該技術分野では、長時間作用型パリペリドンパルミチン酸エステル懸濁注射液を投与する際の改善された投薬レジメンが必要とされている。
一実施態様に係る、予備的薬物動態(PK)モデリングと、単回の高められた負荷用量とそれに続く維持用量のシミュレーションを示す。 INVEGA SUSTENNA(登録商標)のラベルに従う投薬レジメン(RLDレジメン)と比較した、本開示の実施態様に係るPKプロファイルを実証する。 INVEGA SUSTENNA(登録商標)レジメンと比較した、ここに開示した投薬レジメンに係る、維持期間へのより長期の治療のPKプロファイルを実証する。 INVEGA SUSTENNA(登録商標)のものと比較した、実施例1に記載した製剤のインビトロ放出プロファイルを示す。 実施例1及びINVEGA SUSTENNA(登録商標)の単回のIM注射後のパリペリドンのそれぞれの平均血漿中濃度-時間プロファイルを示す。 一実施態様に係る、高められた初回負荷用量と続く毎月の維持用量を有する単純化投薬レジメンのPKプロファイルを実証する。 RLDレジメン下での動物実験から得られた血漿中濃度データのPK曲線を示す。 一実施態様に係る投薬レジメン下での動物実験から得られた血漿中濃度データのPK曲線を示す。 別の実施態様に係る投薬レジメン下での動物実験から得られた血漿中濃度データのPK曲線を示す。 異なる投薬レジメンにおける動物実験から得られた血漿中濃度データに基づく平均PK曲線を示す。 異なる投薬レジメンでの実験から得られた血漿中濃度データに基づく平均PK曲線を示す。
様々な実施態様は、代替の初回負荷用量を有する投薬レジメンであって、初回投薬フレーズの間及びその後の同等レベルの全身曝露を達成しながら、INVEGA SUSTENNA(登録商標)などの現在利用可能な療法の欠点に対処する投薬レジメンを提供する。代表的な開示は、薬物動態の結果により、代替の投薬レジメンによって同等の全身曝露を達成することが可能であることを実証している。而して、初回投薬レジメンの幾つかは、患者の利便性を改善し、よってコンプライアンスを向上させることができる場合がある。
一実施態様は、単回の高められた初回負荷用量とそれに続く毎月の維持用量を有する投薬レジメンを提供する。この単純化投薬レジメンは、初回の投薬段階での2回の負荷用量を不要にし、それにより治療効果を損なうことなく患者のコンプライアンスを高める。より具体的には、統合失調症又は統合失調感情障害の治療を必要とする患者にパリペリドンパルミチン酸エステルを投与するための投薬レジメンであって、
(1)治療の最初の日に、200mg~300mgのパリペリドンの最初の負荷用量をパリペリドンパルミチン酸エステルとして患者に筋肉内投与すること;
(2)最初の負荷用量から29日±7日目に開始し、25mg~150mgの範囲のパリペリドンの毎月の維持用量をパリペリドンパルミチン酸エステルとして患者に筋肉内投与すること
を含み、ここで、パリペリドンパルミチン酸エステルは水性懸濁製剤に製剤化される投薬レジメンが提供される。
より具体的な実施態様では、最初の負荷用量は、225mgのパリペリドンをパリペリドンパルミチン酸エステルとして含む。
好ましい実施態様では、最初の毎月の維持用量は、パリペリドンパルミチン酸エステルとして、50mg~150mgの範囲、より好ましくは100mgのパリペリドンである。その後、維持用量は、個々の患者に対する治療の忍容性及び有効性に応じて、パリペリドンパルミチン酸エステルとしてパリペリドン25mg~150mgの範囲でありうる。
更なる実施態様は、統合失調症又は統合失調感情障害の治療を必要とする患者にパリペリドンパルミチン酸エステルを投与するための更に別の投薬レジメンであって、
(1)治療の最初の日に、150mg~225mgのパリペリドンの最初の負荷用量をパリペリドンパルミチン酸エステルとして患者に筋肉内投与すること;
(2)治療の最初の日から15日±3日目に、50mg~100mgのパリペリドンの2回目の負荷用量をパリペリドンパルミチン酸エステルとして患者に筋肉内投与すること;
(3)最初の負荷用量から36日±7日目に開始して、25mg~150mgのパリペリドンの毎月の維持用量をパリペリドンパルミチン酸エステルとして患者に筋肉内投与することを含み、ここで、パリペリドンパルミチン酸エステルは水性懸濁製剤に製剤化される投薬レジメンを提供する。
より具体的な実施態様では、最初の負荷用量は、200mgのパリペリドンをパリペリドンパルミチン酸エステルとして含む。
好ましい実施態様では、2回目の負荷用量は、パリペリドンパルミチン酸エステルとして50mgのパリペリドンである。他の実施態様では、最初の毎月の維持用量は75mgである。その後、維持用量は、個々の患者の忍容性及び有効性に応じて、パリペリドンパルミチン酸エステルとして25mg~150mgの範囲(例えば、75mg)のパリペリドンでありうる。
[パリペリドンパルミチン酸エステル懸濁注射液]
筋肉内(IM)懸濁注射液の有効成分は、パリペリドンパルミチン酸エステルである。パリペリドンパルミチン酸エステルは、リスペリドンの主要な活性代謝物であるパリペリドンのパルミチン酸エステルである。化学名は(9RS)-3-[2-[4-(6-(フルオロ-1,2-ベンズイソキサゾール-3-イル)ピペリジン-1-イル]エチル]-2-メチル-4-オキソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-4H-ピリド[1,2-a]ピリマジン-9-イルヘキサデカノエートである。パリペリドンパルミチン酸エステルの製造方法は、パルミチン酸によるパリペリドンのエステル化の単一の合成工程と、それに続く滅菌プロセスで構成される。
パリペリドンパルミチン酸エステルは、幅広いpH範囲にわたって水性媒体に実質的に不溶性である。この低い溶解度により、原体をIM注射用の水性懸濁液として製剤化することができ、原体粒径の関数である徐放性プロファイルがもたらされる。
パリペリドンパルミチン酸エステルは、サブミクロン範囲(すなわち、ナノメートル範囲)を含む、一般に100ミクロン未満、又はより典型的には10ミクロン未満である所望の粒径に微粒子化することができる。粒径は、パリペリドンパルミチン酸エステルの溶解性に影響を与える可能性があり、溶解性が今度は活性代謝物の放出速度に影響を与えうる。典型的には、より大きな粒子は溶解するのが遅く、従って活性代謝物を放出するのが遅くなる。パリペリドンパルミチン酸エステルの微粒子化は、米国特許第9439906号に開示されているものを含む、当該技術分野で知られている方法によって実施することができる。
パリペリドンパルミチン酸エステルの粒径は、サンプル内の粒径分布によって特徴付けることができる。所定の実施態様では、粒子の90%が、粒径が100μm未満である(例えば、d(0.9)は100μmである)。他の実施態様では、粒子の90%が10μm未満である(例えば、d(0.9)は10μmである)。他の実施態様では、粒子の90%が5μm未満である(例えば、d(0.9)は5μmである)。所定の実施態様では、質量中央粒径(d(0.5))、すなわち、粒子の50%がそれより大きく粒子の50%がそれより小さい粒径が、100nm~2μmの範囲である。更なる実施態様では、質量中央粒径は、500nm~1.6μmの範囲である。更なる実施態様では、質量中央粒径は約900nm~1.2μmである。
パリペリドンパルミチン酸エステルの粒径はまた比表面積(SSA)によって特徴付けることができる。ここで使用される場合、パリペリドンパルミチン酸エステルの粒径は、2~15m/gの範囲でありうる。所定の実施態様では、粒径は5~11m/gの範囲である。他の実施態様では、粒径は、2~8m/gの範囲、又は7~10m/gの範囲、又は10~12m/gの範囲、又は10~15m/gの範囲である。
パリペリドンパルミチン酸エステルは、例えば水を含む任意の薬学的に許容される希釈剤中の懸濁液として製剤化されうる。懸濁液は、緩衝剤、等張化剤、保存料、界面活性剤、湿潤剤、懸濁剤などの一又は複数の添加剤を更に含みうる。
本発明に係る水性懸濁液での使用に適した懸濁剤は、セルロース誘導体、例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルギネート、キトサン、デキストラン、ゼラチン、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン-及びポリオキシ-プロピレンエーテルである。好ましくは、カルボキシメチルセルロースナトリウムは、0.5~2%、最も好ましくは1%(w/v)の濃度で使用される。
本発明に係る水性懸濁液での使用に適した湿潤剤は、ソルビタンエステルのポリオキシエチレン誘導体、例えばポリソルベート20及びポリソルベート80、レシチン、ポリオキシエチレン及びポリオキシプロピレンエーテル、デオキシコール酸ナトリウムである。好ましくは、ポリソルベート20は、0.5~3%、より好ましくは0.5~2%、最も好ましくは1.1%(w/v)の濃度で使用される。
適切な緩衝剤は、弱酸の塩であり、分散液を中性から非常に僅かに塩基性(pHは7.0~8.5)、好ましくは7~7.5のpH範囲にするのに十分な量で使用されるべきである。リン酸水素二ナトリウム(無水)(典型的には約0.9%(w/v))とリン酸二水素ナトリウム一水和物(典型的には約0.6%(w/v))の混合物の使用が特に好ましい。この緩衝剤はまた分散液を等張にし、加えて、その中に懸濁されたエステルが凝集する傾向を少なくする。
保存料は、安息香酸、ベンジルアルコール、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、クロルブトール、ガレート、ヒドロキシベンゾエート、EDTA、フェノール、クロロクレゾール、メタクレゾール、塩化ベンゼトニウム、塩化ミリスチルガンマピコリニウム、酢酸フェニル水銀及びチメロサールからなる群から選択できる抗酸化剤及び抗菌剤である。特に、それは2%(w/v)まで、好ましくは1.5%(w/v)までの濃度で使用できるベンジルアルコールである。
等張化剤は、例えば、塩化ナトリウム、デキストロース、マンニトール、ソルビトール、ラクトース、硫酸ナトリウムである。懸濁液は、簡便には、0~10%(w/v)の等張化剤を含む。マンニトールは、0~7%の濃度で使用されうる。しかし、より好ましくは、約1~約3%(w/v)、特に約1.5~約2%(w/v)の一又は複数の電解質が、明らかにイオンが懸濁エステルの凝集を防ぐのを助けるので、懸濁液を等張にする。特に、緩衝剤の電解質が等張化剤として作用する。
パリペリドンパルミチン酸エステル懸濁液の調製の更なる詳細な説明は、その全体が出典明示によりここに援用される米国特許第6555544号、第9439906号に見出されうる。
様々な実施態様では、水性懸濁製剤は、製剤の全重量に基づく重量百分率で、(a)3~20%(w/w)のパリペリドンパルミチン酸エステル;(b)0.5~2%(w/w)の湿潤剤;(c)組成物を中性から非常に僅かに塩基性(pH8.5)にするのに十分な一又は複数の緩衝剤;(d)0.5~4%(w/w)の懸濁剤;(e)最大2%(w/w)の保存料;及び(f)全体を100%にする量の水を含みうる。好ましくは、水性懸濁液は無菌条件下で作製され、保存料は使用されない。
好ましい実施態様では、水性懸濁製剤は、ここに開示されるような粒径分布を有する微粒状パリペリドンパルミチン酸エステルの水性懸濁液である。適切な添加剤には、ポリソルベート20、ポリエチレングリコール4000、クエン酸一水和物、無水リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム一水和物、水酸化ナトリウムが含まれる。水性懸濁製剤中のパリペリドンパルミチン酸エステルの量は、39mg、78mg、117mg、156mg、234mg、312mg、351mg、390mg及び468mgであり、これはそれぞれ25mg、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、225mg、250mg及び300mgのパリペリドンに相当する。様々な実施態様では、水性懸濁製剤中のパリペリドンパルミチン酸エステルの濃度は、約15w/w%である。
[投薬レジメン]
比較できる集合的インビトロ溶解データ、前臨床動物PKデータ及びINVEGA SUSTENNA(登録商標)の利用可能なヒトPKデータを使用した予備的な薬物動態(PK)モデリングとシミュレーションに基づいて、ここに提供されるものは、INVEGA SUSTENNA(登録商標)の初回投薬レジメンのものより優れた又は同等のレベルのパリペリドンの全身曝露を達成しながら単純化された初回投薬段階を有する代替の投薬レジメンである。有利には、投薬レジメンは、特に患者のコンプライアンスが維持期間中に将来のコンプライアンスを誘導しうる十分な効果を達成するのに重要である初回投薬段階の間、患者のコンプライアンスを高めることができる。
よって、一実施態様は、単回の高められた初回負荷用量とそれに続く毎月の維持用量を有する投薬レジメンを提供する。この単純化投薬レジメンは、初回投薬段階における2回の負荷用量を不要にし、それにより治療効果を損なうことなく患者のコンプライアンスを高める。より具体的には、統合失調症又は統合失調感情障害の治療を必要とする患者にパリペリドンパルミチン酸エステルを投与するための投薬レジメンであって、
(1)治療の最初の日に、200mg~300mgのパリペリドンの最初の負荷用量をパリペリドンパルミチン酸エステルとして患者に筋肉内投与すること;
(2)最初の負荷用量から29日±7日目に開始して、25mg~150mgの範囲のパリペリドンの毎月の維持用量をパリペリドンパルミチン酸エステルとして患者に筋肉内投与することを含み、ここで、パリペリドンパルミチン酸エステルが水性懸濁製剤に製剤化される、投薬レジメンが提供される。
好ましい実施態様では、最初の負荷用量は、225mgのパリペリドンをパリペリドンパルミチン酸エステルとして含む。
ここで使用される場合、「負荷用量」は、治療過程の開始時に典型的に投与される高められた用量である。最初の負荷用量は、治療の最初の日(1日目)に投与され、その後に与えられる何れの用量よりも高い量である。典型的には、負荷用量の後には定期的な間隔で投与される維持用量が続くが、最初の負荷用量の後で維持用量の前に2回目の負荷用量が時には投与されうる。
ここで使用される場合、「毎月の維持用量」とは、直前の用量から約4週間(28日±7日)以内に定期的に投与される注射を意味する。直前の用量は、初回負荷用量でありうる。よって、この実施態様によれば、最初の毎月の維持用量は、1日目の初回負荷用量から29日目(又はその±7日のウィンドウ内)に始まる。2回目の毎月の維持用量は、直前の用量(例えば、最初の毎月の維持用量)から29日目(その±7日のウィンドウ内)に始まる等々である。
定期的な毎月の注射が行われる維持期間中、各投薬強度は同じでも異なっていてもよい。好ましい実施態様では、最初の毎月の維持用量は、パリペリドンパルミチン酸エステルとして50~150mgのパリペリドンの範囲、又はより具体的には、パリペリドンパルミチン酸エステルとして100mgのパリペリドンである。その後、一又は複数回の更なる毎月の維持用量は、個々の患者に対する治療の忍容性及び有効性に応じて、パリペリドンパルミチン酸エステルとして25mg~150mgのパリペリドンの範囲でありうる。具体的には、毎月の維持用量は、パリペリドンパルミチン酸エステルとして150mg、100mg、75mg、50mg、又は25mgのパリペリドンでありうる。好ましい実施態様では、更なる毎月の維持用量は、パリペリドンパルミチン酸エステルとして75mgのパリペリドンである。
図1は、予備的な薬物動態モデリングとシミュレーションを示している。示されるように、225mgの単回の高められた負荷用量に、28日以内に(すなわち、最初の日に投与された負荷用量から29日目に与えられる)異なる強度の維持用量が続く。PKプロファイルは、そのラベルに従ってINVEGA SUSTENNA(登録商標)投薬レジメン(つまり、「RLD」レジメン)のPKプロファイルを厳密に追跡し、これは、単回負荷用量を有する単純化レジメンの下で、十分に高い治療レベルの活性物質が達成されることを示している。
更なる実施態様は、2回の初回負荷用量が約2週間(14日)あけて投与され、その後、毎月の維持用量が続く、更に別の投薬レジメンを提供する。より具体的には、統合失調症又は統合失調感情障害の治療を必要とする患者にパリペリドンパルミチン酸エステルを投与するための投薬レジメンであって、
(1)治療の最初の日に、150mg~225mgのパリペリドンの最初の負荷用量をパリペリドンパルミチン酸エステルとして患者に筋肉内投与すること;
(2)治療の最初の日から15日±3日目に、50~100mgの範囲のパリペリドンの2回目の負荷用量をパリペリドンパルミチン酸エステルとして患者に筋肉内投与すること;
(3)最初の負荷用量から36日±7日目に開始し、水性懸濁製剤に製剤化されたパリペリドンパルミチン酸エステルとして、25mg~150mgのパリペリドンの毎月の維持用量を患者に筋肉内投与すること
を含む投薬レジメンが提供される。
好ましい実施態様では、2回目の負荷用量は、パリペリドンパルミチン酸エステルとして50mgのパリペリドンである。他の実施態様では、最初の毎月の維持用量は、パリペリドンパルミチン酸エステルとして75mgのパリペリドンである。その後、一又は複数回の更なる毎月の維持用量は、個々の患者に対する治療の忍容性及び有効性に応じて、パリペリドンパルミチン酸エステルとして25mg~150mgのパリペリドンの範囲でありうる。具体的には、毎月の維持量は、パリペリドンパルミチン酸エステルとして150mg、100mg、75mg、50mg、又は25mgのパリペリドンでありうる。
図2は、シミュレーションにおいて、上記実施態様に係るPKプロファイルがINVEGA SUSTENNA(登録商標)のプロファイル(1日目に150mgの初回負荷用量を持つものとして示される)に密接に追従していることを実証している。
図3は、シミュレーションにおいて、ここに開示された投薬レジメンによる維持期間へのより長期の治療のPKプロファイルがまた一般的な治療法に密接に追従し、改善された投薬レジメンの有効性を更に示すことを実証している。
[精神病又は精神障害の治療]
ここに開示される治療法は、リスペリドンの全ての既知の用途について、患者の精神病及び精神障害の症状を治療し又は緩和するのに適している。これらの精神障害には、限定されないが、統合失調症;双極性障害あるいは精神病、攻撃行動、不安又はうつ状態が兆候となる他の疾患状態が含まれる。統合失調症は、カテゴリー295.xxなどのDSM-IV-TRにおいて、統合失調症、統合失調感情障害及び統合失調症様障害として特徴付けられる状態を指す。
実施例1
[製剤]
ここに記載の注射可能なパリペリドンパルミチン酸エステルは、筋肉内注射用の白色からオフホワイトの無菌水性徐放性懸濁液として開発されている。表1は、様々な強度のパリペリドンパルミチン酸エステル懸濁注射液を示している。活性のあるパリペリドンパルミチン酸エステルに加えて、他の成分がそれぞれの重量とw/w百分率で列挙されている。312mg、351mg、390mg及び468mgのパリペリドンパルミチン酸エステルを含む、他の強度は、製剤中の様々な成分を比例的に調整することによって調製されうる。
Figure 0007337080000001
パリペリドンパルミチン酸エステルは、湿式粉砕を使用して無菌的に微粒子化される。無菌湿式粉砕プロセスでは、粉砕機において一種のミリングビーズを使用して、所望の粒径分布を持つ微粒子化パリペリドンパルミチン酸エステルの粒子を得る。このプロセスにおいては、滅菌濾過と無菌プロセスを使用することにより、最終生成物の無菌性が担保される。懸濁注射液は、プランジャーストッパーと先端キャップを備えた予め充填されたシリンジで提供される。キットには2本の安全針(11/2インチの22ゲージ安全針と1インチの23ゲージ安全針)もまた含まれている。表2は、パリペリドンパルミチン酸エステル懸濁注射液中の粒径分布が、市販のINVEGA SUSTENNA(登録商標)の粒径分布と同じか又は同等であることを示している。
Figure 0007337080000002
懸濁注射液のインビトロ放出は、温度25±0.5℃において50rpmで0.489%のポリソルベート20を含む900mLの0.001M HClを用い、USPタイプII(パドル)装置を使用して、パリペリドンパルミチン酸エステル徐放性懸濁液のためのFDA推奨溶解法により、評価される。結果は、実施例1のインビトロ放出プロファイルがINVEGA SUSTENNA(登録商標)のものと同一であることを示している(図4)。
パリペリドンパルミチン酸エステル懸濁注射液には、次の強度が含まれる:39mg、78mg、117mg、156mg、234mg、312mg、351mg、390mg及び468mgで、それぞれ25mg、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、225mg、250mg及び300mgのパリペリドンに相当する。
実施例2
[単回用量に基づくインビボ動物実験]
ビーグル犬での薬物動態実験では、筋肉内投与後、3.1mg/kgの実施例1の懸濁注射液(パリペリドンパルミチン酸エステルに基づく)の血漿曝露は、3.1mg/kgのINVEGA SUSTENNA(登録商標)のものと同等であることが示された。提案された開発プログラムの理論的根拠を支持して、ビーグル犬での前臨床実験を実施した。ビーグル犬を無作為に2群(5匹の動物/群/性別)に分けた。群1は3.1mg/kgで実施例1の単回のIM注射を受け、群2は3.1mg/kgでINVEGA SUSTENNA(登録商標)の単回のIM注射を受けた。血液サンプル(1.0mL)を投与前と投与後1時間、6時間、1日、2日、4日、7日、9日、11日、14日、17日、21日、24日、28日、31日、35日で収集した。パリペリドンはLC-MS/MS法で定量した。
実施例1及びINVEGA SUSTENNA(登録商標)の単回のIM注射後のパリペリドンの平均血漿中濃度-時間プロファイルを図5に示した。薬物動態パラメーターの要約を表3に示す。
Figure 0007337080000003
イヌにおける実施例1の相対バイオアベイラビリティ(AUC)は、3.1mg/kgの等価なi.m.用量でINVEGA SUSTENNA(登録商標)と比較した場合、それぞれ104.80%であり、Cmaxは101.91%であった。
実施例3
[高い初回負荷用量の毎月の投薬-シミュレーション研究]
一実施態様に係る単純化投薬レジメンは、実施例1の製剤について高負荷用量とそれに続く毎月の維持用量を含む。標準のINVEGA SUSTENNA(登録商標)投薬レジメン(RLDレジメン)と比較した場合、そのレジメンは、初期に1回のより少ない用量を必要とするもので、初回負荷用量とその後の維持用量の間の間隔を長くすることを可能にする。図6は、RLDレジメンのシミュレートされたPKプロファイルと比較した、高められた初回負荷用量に毎月の維持用量が続く、ここに開示された単純化投薬レジメンのシミュレートされたPKプロファイルを実証する。
臨床シミュレーションでは、薬物放出のより速い開始と最初の二ヶ月にわたる血漿プロファイルの少ない変動と、その後の比較可能性が示されている。次の表は、部分的AUCの内訳を含む解析をまとめたものである。
Figure 0007337080000004
実施例4
[動物試験における投薬レジメンの薬物動態実験]
ここに開示された様々な投薬レジメンの下でインビボPK挙動を分析するために、動物試験をまた実施した。
[試験動物]
20匹の健康な雄のビーグル犬(平均体重約11kg)を無作為に5群(群I~V)に分け、各群に4匹の犬を入れた。各動物には独自の番号を割り当てた(#1~#20)。
[投薬レジメン]
群Iの動物(#1~#4)と群IVの動物(#13~#16)をRLDレジメン下で試験した。群IIの動物(#5~#8)をレジメンA下で試験した。群IIIの動物(#9~#12)と群Vの動物(#17~#20)をレジメンB下で試験した。表5に、各ヒト投薬量(パリペリドンのmg)と同等の動物投薬量(mg/kgに換算)と各投薬レジメン下での投薬間隔をまとめる。
Figure 0007337080000005
[サンプル採取]
各群の動物は、群に割り当てられた投薬レジメンに従って筋肉内注射を受けた。投与直前(0時間)、その後、6時間(1日)、24時間(2日目)、3日目、5日目、8日目(RLDレジメンを受ける群では投薬前)、9日目、11日目、13日目、15日目(レジメンAを受ける群では投薬前)、17日目、19日目、22日目、24日目、26日目、29日目(レジメンAを受ける群では投薬前)、30日目、32日目、34日目、36日目(RLDとレジメンAを受ける群では投薬前)、37日目、39日目、42日目、45日目、47日目、50日目、53日目、57日目、64日目、71日目、78日目、及び85日目の時間間隔で、各ビーグルの前肢静脈から血液サンプル(1ml/採取)を採取した。血液サンプルをヘパリン処理した遠心管に入れ、10分間遠心分離した(3500rpm)。血漿を分離し、収集し、-80℃以下で保存した。
[RLDレジメン下のPKデータ]
群I及び群IVの動物から採取したサンプルの血漿中濃度を表6に示す。
Figure 0007337080000006
Figure 0007337080000007
表6に示されたPKデータは、様々なPK曲線にプロットされる。図7Aは、群Iの動物から得られた血漿中濃度データのPK曲線を示している。図7Bは、群Iの動物から得られた平均血漿中濃度データに基づくPK曲線を示している。
図7Cは、群IVの動物から得られた血漿中濃度データに基づくPK曲線を示している。1匹の動物(#16)のデータは、そのコホートから逸脱しているように見えた。図7Dは、#16の動物のデータを考慮した又は考慮していない群IVの動物の平均データに基づくそれぞれのPK曲線を示している。
表7は、群I及びIVの動物のPK曲線から導出されたPKパラメーターをまとめたものである。標準偏差(SD)と変動係数(CV%)もまた提供される。
Figure 0007337080000008
[レジメンA下のPKデータ]
群IIの動物から採取したサンプルの血漿中濃度を表8に示す。
Figure 0007337080000009
表8に示されるPKデータは、様々なPK曲線にプロットされる。図8Aは、群IIの動物から得られた血漿中濃度データのPK曲線を示している。図8Bは、群IIの動物から得られた平均血漿中濃度データに基づくPK曲線を示している。
表9は、群IIの動物のPK曲線から導出されたPKパラメーターをまとめたものである。標準偏差(SD)と変動係数(CV%)もまた提供される。
Figure 0007337080000010
[レジメンB下のPKデータ]
群III及び群Vの動物から採取したサンプルの血漿中濃度を表10に示す。
表10に示されるPKデータは、様々なPK曲線にプロットされる。図9Aは、群IIIの動物データのPK曲線を示している。1匹の動物(#9)のデータは、そのコホートから逸脱しているように見えた。図9Bは、群IIIの動物の平均データに基づくそれぞれのPK曲線を示している(#9動物のデータを考慮した場合又は考慮していない場合)。
図9Cは、群Vの動物データのPK曲線を示している。1匹の動物(#18)のデータは、そのコホートから逸脱しているように見えた。図9Dは、群Vの動物の平均データに基づくそれぞれのPK曲線を示している(#18動物のデータを考慮した場合又は考慮していない場合)。
Figure 0007337080000011
Figure 0007337080000012
表11は、群III及びVの動物のPK曲線から導出されたPKパラメーターをまとめたものである。標準偏差(SD)と変動係数(CV%)もまた提供される。
Figure 0007337080000013
[考察]
動物実験と得られたインビボPKデータに基づいて、ここに開示された実施態様に係るパリペリドンパルミチン酸エステル懸濁注射液の投薬レジメンに関して、次の知見が得られる。
図10Aは、群I(標準のRLDレジメン)、群II(レジメンA)及び群III(レジメンB)の動物から得られた血漿中濃度データに基づく平均PK曲線を示す。示されているように、パリペリドンパルミチン酸エステルとして225mgのヒト等価用量のパリペリドンの高められた初回用量により、レジメンBは、RLDレジメンでは250mgの1回目と2回目の合計負荷(ヒトと等価の用量)であったが、RLDレジメン(Tmax≒17日)よりも早くCmaxに達した(Tmax≒14日)。レジメンBでは、負荷用量が高くされたにもかかわらず、CmaxはRLDレジメンのものと同等であり、パリペリドンの血漿中濃度が高すぎることに関連する副作用の懸念が緩和された。更に、レジメンBでは1回目と2回目の投与の間隔が長いにもかかわらず、トラフ(28日目)がRLDレジメンでの28日目の血漿中濃度に匹敵し、RLDレジメンでのトラフ(35日目)よりも実際に高かった。全体的な薬物暴露(AUC)は、3通りのレジメン全てで同等である。
図10Bは、群IV(RLDレジメン)及び群V(レジメンB)の動物から得られた血漿中濃度データに基づく平均PK曲線を示す。図10Aに示された結果と一致して、RLDレジメンの1回目と2回目の負荷用量の合計よりも少ない単回負荷用量だけであったが、レジメンBはより早くCmaxに達した。レジメンBでは、初回負荷用量が高くなったにもかかわらず、CmaxはRLDレジメンと同等であった。加えて、レジメンBでは、トラフ(28日目)は、RLDレジメンの同日濃度に匹敵し、RLDレジメンのトラフよりも高かった。
動物実験に基づくインビボデータは、実施例3に示されるシミュレーションデータと一致しているように見える(表4を参照)。
上述の様々な実施態様を組み合わせて、更なる実施態様を提供することができる。限定されないが、2017年10月27日出願の米国仮特許出願第62/578082号、及び2018年3月23日出願の米国仮特許出願第62/647333号を含む、この明細書において言及され、及び/又は出願データシートに列挙されている全ての米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願及び非特許刊行物が、出典明示によりその全体がここに援用される。様々な特許、出願、及び刊行物の概念を用いてまた更なる実施態様を提供するために必要ならば、実施態様の態様を変更することができる。
上記の詳細な説明に照らして、これら及び他の変更を実施態様に加えることができる。一般に、次の特許請求の範囲において、使用される用語は、特許請求の範囲を明細書と特許請求の範囲に開示された特定の実施態様に限定するように解釈されるべきではなく、可能な全ての実施態様を、そのような特許請求の範囲が有する均等物の全範囲と共に含むように解釈されるべきである。従って、特許請求の範囲は本開示によって限定されない。

Claims (12)

  1. 必要とする患者における統合失調症又は統合失調感情障害の治療のための医薬であって、パリペリドンパルミチン酸エステルを含み、
    (1)治療の最初の日に、患者は、200mg~250mgのパリペリドンの負荷用量をパリペリドンパルミチン酸エステルとして筋肉内投与され;及び
    (2)負荷用量から29日±7日目に、患者は、25mg~150mgの範囲のパリペリドンの最初の毎月の維持用量をパリペリドンパルミチン酸エステルとして筋肉内投与され、
    ここで、パリペリドンパルミチン酸エステルの各用量は水性懸濁製剤に製剤化され、
    「毎月の維持用量」とは、直前の用量から29日±7日目に定期的に投与される注射を意味し、
    直前の用量は、初回負荷用量でありうる、
    医薬。
  2. 負荷用量が、225mgのパリペリドンをパリペリドンパルミチン酸エステルとして含む、請求項1に記載の医薬。
  3. 負荷用量に続く最初の毎月の維持用量が、50mg~150mgのパリペリドンをパリペリドンパルミチン酸エステルとして含む、請求項1又は請求項2に記載の医薬。
  4. 負荷用量に続く最初の毎月の維持用量が、100mgのパリペリドンをパリペリドンパルミチン酸エステルとして含む、請求項1から3の何れか一項に記載の医薬。
  5. 最初の毎月の維持用量に続いて、パリペリドンパルミチン酸エステルとして25mg~150mgのパリペリドンの範囲の一又は複数回の更なる毎月の維持用量が投与される、請求項1から4の何れか一項に記載の医薬。
  6. 一又は複数回の更なる毎月の維持用量のそれぞれが、パリペリドンパルミチン酸エステルとして75mgのパリペリドンである、請求項5に記載の医薬。
  7. パリペリドンパルミチン酸エステルが、2~8m/gの範囲の比表面積を有するサブミクロンの粒径の粒子である、請求項1から6の何れか一項に記載の医薬。
  8. パリペリドンパルミチン酸エステルが、10~15m/gの範囲の比表面積を有するサブミクロンの粒径の粒子である、請求項1から6の何れか一項に記載の医薬。
  9. 単剤療法に用いられる、請求項1から8の何れか一項に記載の医薬。
  10. 抗うつ薬又は気分安定薬に対する調整療法に用いられる、請求項1から8の何れか一項に記載の医薬。
  11. 各用量の水性懸濁製剤が、
    (a)900nm~1.2μmの範囲の質量中央粒径(d(0.5))を有する、3~20%(w/w)のパリペリドンパルミチン酸エステル;
    (b)0.5~3%(w/w)のポリソルベート20;
    (c)0.5~4%(w/w)のポリエチレングリコール4000;及び
    (d)最大2%(w/w)の保存料;及び
    (e)全体を100%にする量の水
    を含有し、ここで、製剤は7~8.5の範囲のpHを有する、請求項1から10の何れか一項に記載の医薬。
  12. 各用量の水性懸濁組成物が、w/w%で、
    15.04%のパリペリドンパルミチン酸エステル;
    0.48%のクエン酸一水和物;
    0.48%の無水リン酸水素二ナトリウム;
    0.24%のリン酸二水素ナトリウム一水和物;
    0.27%の水酸化ナトリウム;
    2.89%のポリエチレングリコール4000;
    1.16%のポリソルベート20;及び
    79.43%の水
    を含む、請求項11に記載の医薬。
JP2020543251A 2017-10-27 2018-10-26 パリペリドンパルミチン酸エステル徐放性懸濁注射液の投薬レジメン Active JP7337080B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762578082P 2017-10-27 2017-10-27
US62/578,082 2017-10-27
US201862647333P 2018-03-23 2018-03-23
US62/647,333 2018-03-23
PCT/US2018/057858 WO2019084501A1 (en) 2017-10-27 2018-10-26 DOSAGE PLAN OF INJECTABLE SUSPENSION WITH EXTENDED RELEASE OF PALIPERIDONE PALMITATE

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021501200A JP2021501200A (ja) 2021-01-14
JP7337080B2 true JP7337080B2 (ja) 2023-09-01

Family

ID=64277882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020543251A Active JP7337080B2 (ja) 2017-10-27 2018-10-26 パリペリドンパルミチン酸エステル徐放性懸濁注射液の投薬レジメン

Country Status (6)

Country Link
US (2) US11666573B2 (ja)
EP (1) EP3700531A1 (ja)
JP (1) JP7337080B2 (ja)
AU (1) AU2018354431B2 (ja)
CA (1) CA3077224A1 (ja)
WO (1) WO2019084501A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116678982B (zh) * 2023-08-01 2023-10-27 济南辰欣医药科技有限公司 一种棕榈酸帕利哌酮杂质sm1-g的检测方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011506555A (ja) 2007-12-19 2011-03-03 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ 長時間作用型注入可能パリペリドンエステルに関連する投薬計画
JP2015518035A (ja) 2012-05-31 2015-06-25 ラボラトリオス ファルマセウティコス ロビ,ソシエダッド アノニマ パリペリドンインプラント製剤
US20170281629A1 (en) 2015-04-07 2017-10-05 Janssen Pharmaceuticals, Inc. Dosing regimen for missed doses for long-acting injectable paliperidone esters

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
UA72189C2 (uk) * 1997-11-17 2005-02-15 Янссен Фармацевтика Н.В. Фармацевтична композиція, що містить водну суспензію субмікронних ефірів 9-гідроксирисперидон жирних кислот
CA2655335C (en) * 2007-12-19 2016-09-06 Janssen Pharmaceutica N.V. Prolonged-release injectable suspensions of paliperidone palmitate, and dosage forms and delivery systems incorporating same
WO2016199170A2 (en) * 2015-06-10 2016-12-15 Cipla Limited Paliperidone palmitate particles and compositions thereof

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011506555A (ja) 2007-12-19 2011-03-03 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ 長時間作用型注入可能パリペリドンエステルに関連する投薬計画
JP2015518035A (ja) 2012-05-31 2015-06-25 ラボラトリオス ファルマセウティコス ロビ,ソシエダッド アノニマ パリペリドンインプラント製剤
US20170281629A1 (en) 2015-04-07 2017-10-05 Janssen Pharmaceuticals, Inc. Dosing regimen for missed doses for long-acting injectable paliperidone esters

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Drug Delivery System,2016年,Vol.31, No.5,pp.469-475

Also Published As

Publication number Publication date
CA3077224A1 (en) 2019-05-02
AU2018354431A1 (en) 2020-04-16
US20200297729A1 (en) 2020-09-24
RU2020113888A (ru) 2021-11-30
WO2019084501A1 (en) 2019-05-02
EP3700531A1 (en) 2020-09-02
RU2020113888A3 (ja) 2022-02-01
US11666573B2 (en) 2023-06-06
US20230248732A1 (en) 2023-08-10
AU2018354431B2 (en) 2024-01-18
JP2021501200A (ja) 2021-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5825786B2 (ja) 長時間作用型注入可能パリペリドンエステルに関連する投薬計画
JP5300194B2 (ja) アリピプラゾールの投与方法
JP6896015B2 (ja) 注射速度が増大したアリピプラゾール調合物
KR20170134583A (ko) 장기간 작용형 주사용 팔리페리돈 에스테르에 대한 누락된 용량에 대한 투여 계획
TWI838623B (zh) 與延釋帕利哌酮可注射配製物相關之投藥方案(二)
US20230248732A1 (en) Dosage regimen of paliperidone palmitate extended-release injectable suspension
KR20230116013A (ko) 서방형 팔리페리돈 주사용 제형과 관련된 투약 요법
KR20230116836A (ko) 서방형 팔리페리돈 주사용 제형과 관련된 투약 요법
KR20240049580A (ko) 서방형 팔리페리돈 주사용 제형과 관련된 투약 요법
RU2777552C2 (ru) Способ введения суспензии палиперидона пальмитата для инъекций с пролонгированным высвобождением
BRPI0713647A2 (pt) formulações farmacêuticas e composições de um antagonista seletivo cxcr2 ou cxcr1 e métodos para o uso do mesmo visando o tratamento de distúrbios inflamatórios
US20230085549A1 (en) Dosing Regimens Associated With Extended Release Paliperidone Injectable Formulations
CA2655335C (en) Prolonged-release injectable suspensions of paliperidone palmitate, and dosage forms and delivery systems incorporating same
JP2024518225A (ja) 医薬組成物及びアプレピタント注射液並びに凍結乾燥粉末注射剤
RU2819637C2 (ru) Препараты арипипразола, имеющие повышенные скорости впрыска
WO2023281404A1 (en) Controlled release injectable cariprazine formulation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230110

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20230310

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20230310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7337080

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150