JP7336891B2 - 中継器及び火災報知システム - Google Patents

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Description

本発明は、火災感知器等の端末機器と火災受信機との間で送受される信号を中継する中継器及びこの中継器を備えた火災報知システムに関する。
従来、火災受信機と、防爆機能を有する火災感知器とを備えた防災設備が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005-155824号公報
特許文献1には、火災感知器に防爆機能を持たせるとよいことが記載されているが、その具体的技術を開示していない。ここで、火災受信機は、建物の監視室などの人が存在する非危険場所に設置され、防爆機能が求められる火災感知器等の端末機器は、危険場所に設置される。危険場所に設置される端末機器に接続される配線にも、防爆機能が求められ、防爆機能を確保するための配線の敷設工事には種々の条件が課せられる。防爆機能を確保するための敷設工事には高価な材料及び高度な専門知識が求められ、防爆機能を有さない敷設工事と比べて、敷設工事に要するコストが大きい。また、防爆機能を有する配線は、防爆機能を有さない配線と比べて高価である。危険場所に設置される端末機器の数が多い大規模システムとなると、防爆機能を確保するための配線及びその敷設工事に係るコストの増加はより顕著となり、システム全体の施工コストの大幅な増加につながる。
本発明は、上記のような課題を背景としたものであり、危険場所に設置される端末機器に接続される敷設工事のコストを低減できる中継器及び火災報知システムを提供するものである。
本発明に係る中継器は、火災受信機と第1配線を介して接続され、かつ端末機器と第2配線を介して接続され、前記火災受信機と前記端末機器との間で送受される信号を中継する中継器であって、前記第1配線が接続される第1端子と、前記第2配線が接続される第2端子と、前記第1端子と前記第2端子との間に介在し、外部から電源供給を受けて動作して前記第2配線を本質安全防爆回路とする保護回路とを備えたものである。
本発明に係る火災報知システムは、火災受信機と、端末機器と、前記火災受信機と第1配線を介して接続され、かつ前記端末機器と第2配線を介して接続され、前記火災受信機と前記端末機器との間で送受される信号を中継する中継器と、電源部とを備え、前記中継器は、前記第1配線が接続される第1端子と、前記第2配線が接続される第2端子と、前記第1端子と前記第2端子との間に介在し、外部から電源供給を受けて動作して前記第2配線を本質安全防爆回路とする保護回路とを備え、前記電源部は、前記保護回路に電源を供給するものである。
本発明によれば、火災受信機と端末機器との間に介在する中継器は、外部から電源供給を受けて、端末機器に接続される第2配線を本質安全防爆回路とする。中継器は、外部から電源供給を受けるため、危険場所に設置される端末機器の近くに設置することができる。中継器を危険場所の端末機器の近くに設置することで、中継器と端末機器とを接続し防爆機能が要求される第2配線を短くすることができ、第2配線の敷設に係るコストを低減することができる。
実施の形態1に係る火災報知システム100の構成を説明する図である。 実施の形態1に係る中継器10の本質安全防爆に関する構成を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本発明は、以下の実施の形態に示す構成のうち、組合せ可能な構成のあらゆる組合せを含むものである。また、図面に示す装置は、本発明の装置の一例を示すものであり、図面に示された装置によって本発明の装置が限定されるものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る火災報知システム100の構成を説明する図である。火災報知システム100は、火災受信機1と、中継器10と、端末機器とを備える。本実施の形態では、端末機器として、火災感知器2と、発信機3と、ブザー5とを例示する。発信機3には、非常電話用の送受話器4が着脱される。IEC60079では、危険場所(Hazardous Area)が定義されており、この危険場所に端末機器である火災感知器2と、発信機3と、送受話器4と、ブザー5とが設置される。危険場所に設置される火災感知器2、発信機3、送受話器4及びブザー5は、それぞれ、防爆構造を有する装置である。火災受信機1及び中継器10は、非危険場所に設置される。なお、図1では示していないが、火災受信機1には、非危険場所に設置される火災感知器等の端末機器も接続されうる。
火災受信機1と火災感知器2等の端末機器とは、中継器10を介して配線接続されている。火災受信機1と中継器10とを接続する配線を第1配線、中継器10と端末機器とを接続する配線を第2配線と称する。図1の例では、火災感知器2と接続される第2配線35及びこれに対応した第1配線31と、発信機3と接続される第2配線36、37及びこれらに対応した第1配線32、33と、ブザー5と接続される第2配線38及びこれに対応した第1配線34とが設けられている。複数の火災感知器2が火災受信機1に設けられる場合には、第2配線35に、複数台の火災感知器2が接続される。発信機3の配線についても同様のことが当てはまる。複数台のブザー5が設けられる場合には、一対の第1配線34と第2配線38がブザー5と同数設けられ、それぞれのブザー5が第1配線34と第2配線38とを介して火災受信機1に接続される。第1配線31~34及び第2配線35~38は、それぞれ、一対の正導体と負導体とで構成されている。
火災受信機1は、火災が検出された場合に、ブザー5またはライトなどの報知装置、防火扉またはシャッターなどの防排煙装置、または消火設備などに、火災の発生を知らせる信号を出力して、これらの装置を動作させる。本実施の形態の火災受信機1は、中継器10に電源を供給する電源部6を備えている。電源部6は、図示しない商用電源から受電したAC100V等の電圧をそれよりも低いDC24V等に変換した所定の電圧を電源線40に印加することによって、中継器10に電源電圧を供給する。
中継器10は、火災受信機1と端末機器である火災感知器2、発信機3及びブザー5との間に設置され、火災受信機1と端末機器との間で送受される信号を中継する装置である。本実施の形態の中継器10は、第1保護回路11と、第2保護回路12と、第3保護回路13と、第4保護回路14と、電源監視回路15とを備える。第1保護回路11、第2保護回路12、第3保護回路13及び第4保護回路14は、詳細は後述するが、第2配線35~38を本質安全防爆回路とする機能を有する回路である。電源監視回路15は、詳細は後述するが、電源線40を介して電源部6から供給される電圧を、本質安全防爆構造に適合する回路を介して、第1保護回路11、第2保護回路12、第3保護回路13及び第4保護回路14に供給する。
火災感知器2は、火災に伴う物理変化を検知すると、火災であることを示す発報電流を第2配線35に流す。火災感知器2は、たとえば、熱感知器、煙感知器、又はガス感知器である。
発信機3は、押しボタンを有する装置であり、通路の壁等に設置される。火災を発見した人によって発信機3の押しボタンが押されると、発信機3は、火災であることを示す発報電流を第2配線36に流す。発信機3には電話ジャックが設けられており、この電話ジャックには非常電話用の送受話器4が接続される。送受話器4は、火災受信機1に接続される非常電話用の電話親機8との間で音声通話を行うためのものである。発信機3と中継器10とを接続する第2配線37、及び中継器10と火災受信機1とを接続する第1配線33は、音声信号を送受信する配線である。
ブザー5は、警報音を出力する装置である。ブザー5は、第2配線38と中継器10と第1配線34とを介して、火災受信機1に接続される。
図2は、実施の形態1に係る中継器10の本質安全防爆に関する構成を説明する図である。図1で示したように、中継器10は第1保護回路11、第2保護回路12、第3保護回路13及び第4保護回路14を有しているが、図2では第1保護回路11を例に中継器10の本質安全防爆機能を説明する。
図2において、図1で示した第1配線31は、正導体31aと負導体31bとして示されている。正導体31a及び負導体31bのそれぞれには、第1端子311a、311bが接続されている。また、図1で示した第2配線35は、正導体35aと負導体35bとして示されている。正導体35a及び負導体35bのそれぞれに、第2端子351a、351bが接続されている。また、図1で示した電源線40は、正導体40aと負導体40bとして示されている。正導体40a及び負導体40bのそれぞれには、電源端子401a、401bが接続されている。
第1保護回路11は、火災感知器2の状態を検出して検出結果を火災受信機1に出力する構成として、状態検出部21と、アイソレータ22と、状態出力部23とを有する。ここで、火災感知器2の状態としては、平常状態、断線状態、火災状態の3種類がある。平常状態は、火災感知器2が火災を検知しておらず、かつ断線も生じていない状態である。平常状態では、後述する電源監視回路15から第2配線35に所定の電圧が印加されている。断線状態は、第2配線35又は第2配線35に接続される火災感知器2内の回路に断線が生じている状態である。火災状態は、火災感知器2が火災を検知した状態である。火災状態では、第2配線35に設けられた火災感知器2内の接点が閉じられる。
状態検出部21は、第2配線35(正導体35a及び負導体35b)の電圧を検出する電圧検出回路を有し、検出した電圧の値に基づいて、火災感知器2が、平常状態、断線状態、火災状態のいずれかであるかを検出する。
アイソレータ22は、入力側である状態検出部21と出力側である状態出力部23との間に介在し、両者を電気的に絶縁しながら信号を伝達する回路である。アイソレータ22は、たとえば、電気信号を光又は磁力に変換し、かつ光又は磁力を電気信号に変換するフォトカプラ又はアイソレータIC(Integrated Circuit)等を有し、信号伝達のために電力を必要とする。アイソレータ22への電源供給は、絶縁に対して状態出力部23側が電源部6(図1参照)によって行われ、状態検出部21側が電源監視回路15によって行われる。
状態出力部23は、アイソレータ22を介して入力された状態検出部21の検出結果に応じて、第1配線31(正導体31a、負導体31b)に所定の電流を出力する。
また、第1保護回路11は、火災受信機1から送信される復旧信号に基づいて火災状態から平常状態へ復旧するための構成として、復旧検出部24と、アイソレータ25と、復旧出力部26とを有する。火災感知器2が火災を検出した火災状態において、火災受信機1に対して火災からの復旧操作が行われると、火災復旧信号が火災受信機1から出力される。
復旧検出部24は、第1配線31(正導体31a、負導体31b)の電圧を監視し、電圧の変化として検出される火災受信機1からの復旧信号を取得する。火災受信機1は、例えば第1配線31の電圧を1秒間、所定の電圧に低下させ、この電圧の変化が復旧信号となる。
アイソレータ25は、入力側である復旧検出部24と出力側である復旧出力部26との間に介在し、両者を電気的に絶縁しながら信号を伝達する回路である。アイソレータ25は、たとえば、フォトカプラ又はアイソレータIC等を有し、信号伝達のために電力を必要とする。アイソレータ25への電源供給は、絶縁に対して復旧検出部24側が電源部6(図1参照)によって行われ、復旧出力部26側が電源監視回路15によって行われる。
復旧出力部26は、アイソレータ25を介して入力された復旧検出部24からの復旧信号を、第2配線35(正導体35a、負導体35b)に所定の電圧又は電流として出力する。第2配線35に接続された火災感知器2は、復旧信号を取得すると、火災状態から平常状態になる。なお、復旧信号として第2配線35への電力供給を所定時間停止して、火災感知器2への電源供給を遮断することで、火災感知器2をリセットするようにしてもよい。
電源監視回路15は、DC/AC変換部27と、絶縁トランス28と、電源出力部29とを有し、電源部6(図1参照)から供給される電源を、第1保護回路11に供給する。DC/AC変換部27は、電源端子401a及び401bに接続され、電源部6(図1参照)から供給される直流電圧を交流電圧に変換し、絶縁トランス28に入力する。絶縁トランス28は、入力側と出力側とを電気的に絶縁しながら、入力された電圧を出力側である電源出力部29に供給する。電源出力部29は、整流回路を有し、交流電圧を直流電圧に変換して、第2配線35(正導体35a、負導体35b)に出力する。なお、電源出力部29は、本質安全防爆構造に適合する回路となっている。
電源監視回路15はさらに、電源線40(正導体40a、負導体40b)の電源電圧を監視し、電源電圧の低下を検出した場合には、火災受信機1に異常を知らせる移報信号を出力する。
図2に説明したように、第1保護回路11は、第1配線31に接続される第1端子311a、311bと、第2配線35に接続される第2端子351a、351bとの間に介在し、両端子間を絶縁することによって、第2配線35を本質安全防爆回路としている。
図1に示した第2保護回路12は、第1保護回路11と同様の構成を有し、第1保護回路11と同様に電源監視回路15を介して電源部6から電源供給を受ける。
第3保護回路13は、第1配線33と第2配線37との間に介在して、両者を絶縁することで第2配線37を本質安全防爆回路とする点で、第1保護回路11と同じ機能を有する。第3保護回路13は、第1保護回路11と同様に電源監視回路15を介して電源部6から電源供給を受ける。第3保護回路13は、音声信号を送受信する第1配線33と第2配線37とを接続する回路である。第3保護回路13は、第1保護回路11の状態検出部21、状態出力部23、復旧検出部24及び復旧出力部26に相当する構成を備えていない。第3保護回路13は、火災受信機1に接続される電話親機8と発信機3に接続される送受話器4との間で送受信される音声信号を、第1配線33と第2配線37との間で伝達する回路を有する。この回路は、第1配線33から第2配線37への音声信号を絶縁状態で伝達するアイソレータと、第2配線37から第1配線33への音声信号を絶縁状態で伝達するアイソレータとを有している。ここで、危険場所に設置される送受話器4においては、使用できる電圧値に制限がある。このため、第3保護回路13は、音声信号の電圧レベルを変換する変換回路を有する。第3保護回路13の変換回路にて、音声信号の電圧値を増幅又は減少させる。このようにすることで、電圧値に制限のある送受話器4を使用する人に使用できる電圧値に制限がない電話親機8からの音声が聞こえるようにし、かつ送受話器4に入力された音声が電話親機8を使用する人に聞こえるようにすることができる。
第4保護回路14は、第1配線34と第2配線38との間に介在して、両者を絶縁することで第2配線38を本質安全防爆回路とする点で、第1保護回路11と同じ機能を有する。第4保護回路14は、第1保護回路11と同様に電源監視回路15を介して電源部6から電源供給を受ける。第4保護回路14は、火災受信機1からブザー5へ出力されるブザー音出力信号を伝達する第1配線34と第2配線38とを接続する回路である。第4保護回路14は、第1保護回路11の状態検出部21、状態出力部23、復旧検出部24及び復旧出力部26に相当する構成を備えていない。第4保護回路14は、第1配線34から入力されるブザー音出力信号を、アイソレータを介して第1配線34から第2配線38へ伝達する回路を有する。
次に、火災報知システム100の動作を説明する。危険場所に設置された火災感知器2の監視領域にて、火災が発生したとする。火災感知器2は、火災の発生を検出して、第2配線35に火災信号を送信する。第2配線35に接続された中継器10は、第1保護回路11を介して第1配線31に火災信号を出力する。中継器10において、第2配線35から第1配線31への信号の伝達は、アイソレータ22を介して行われる。
中継器10から第1配線31へ出力された火災信号は、火災受信機1によって受信される。火災信号を受信した火災受信機1は、火災の発生を、音声と表示のいずれか又は両方を用いて報知する。また、火災受信機1は、ブザー5を鳴動させるべく、ブザー音出力信号を第1配線34に出力する。第1配線34に接続された中継器10は、第4保護回路14を介してブザー音出力信号を第2配線38に出力する。中継器10において、第1配線34から第2配線38への信号の伝達は、アイソレータを介して行われるため、第2配線38は本質安全防爆機能が確保される。第2配線38に出力されたブザー音出力信号は、ブザー5によって受信される。ブザー5は、ブザー音出力信号を受信すると、ブザー音を出力する。これにより、危険場所に火災の発生が報知される。
続けて、火災受信機1を監視している人により、火災受信機1に対して復旧操作が加えられたとする。そうすると、火災受信機1から第1配線31へ、復旧信号が出力される。第1配線31を介して復旧信号を取得した中継器10は、第1保護回路11を介して復旧信号を第2配線35に出力する。中継器10において、第1配線31から第2配線35への信号の伝達は、アイソレータ25を介して行われるため、第2配線35は本質安全防爆機能が確保される。復旧信号を取得した火災感知器2は、火災状態から平常の監視状態に復帰する。なお、本実施の形態では、火災受信機1から火災感知器2へ復旧信号を送信することを説明したが、火災感知器2の復旧方法はこの例に限定されない。中継器10が、状態検出部21の検出結果に基づいて、火災感知器2が火災を検知しているか否かを検出し、火災感知器2が火災を感知しなくなった場合に、復旧出力部26から火災感知器2へ復旧信号を送信してもよい。
次に、危険場所に設置された発信機3の押しボタンが押された場合の火災報知システム100の動作を説明する。危険場所にて火災を発見した人が、発信機3の押しボタンを押したとする。発信機3の押しボタンが押されると、発信機3は、第2配線36に火災信号を送信する。第2配線36に接続された中継器10は、第2保護回路12を介して火災信号を第1配線32に出力する。中継器10において、第2配線36から第1配線32への信号の伝達は、アイソレータを介して行われる。
中継器10から第1配線32へ出力された火災信号は、火災受信機1によって受信される。火災信号を受信した火災受信機1の動作は、火災感知器2によって火災が検出された場合と同じである。
次に、危険場所に設置された発信機3に接続された送受話器4と、火災受信機1の電話親機8との間で双方向通話を行う場合の動作を説明する。発信機3の電話ジャックに、送受話器4が接続されたとする。そうすると、送受話器4からの着信を示す着信信号が、発信機3を介して第2配線37に出力される。第2配線37に接続された中継器10は、第3保護回路13を介して着信信号を第1配線33に出力する。中継器10において、第2配線37から第1配線33への信号の伝達は、アイソレータを介して行われる。
第1配線33を介して着信信号を取得した火災受信機1は、音声と表示のいずれか又は両方によって着信を報知する。火災受信機1に電話親機8が接続されることで、電話親機8と送受話器4との間で双方向通話が可能となる。電話親機8と送受話器4との間で送受される音声信号は、中継器10によって中継される。中継器10は、第1配線33から第2配線37への音声信号を絶縁状態で伝達するアイソレータと、第2配線37から第1配線33への音声信号を絶縁状態で伝達するアイソレータとを有している。このため、第2配線37は本質安全防爆機能が確保される。
以上のように本実施の形態の火災報知システム100は、火災受信機1と、端末機器である火災感知器2と、火災受信機1と火災感知器2との間で送受される信号を中継する中継器10とを備える。本実施の形態の中継器10は、火災受信機1と第1配線31を介して接続され、かつ端末機器である火災感知器2と第2配線35を介して接続される。この中継器10は、第1配線31が接続される第1端子311a、311bと、第2配線35が接続される第2端子351a、351bとを有する。また中継器10は、第1端子311a、311bと第2端子351a、351bとの間に介在し、外部から電源供給を受けて動作して第2配線35を本質安全防爆回路とする第1保護回路11を備える。第1保護回路11は、中継器10の外部から電源供給を受け、自機内に電源を有さないため、中継器10を危険場所に近づけて設置することが可能となる。中継器10を危険場所の近くに設置することで、中継器10と端末機器である火災感知器2とを接続する第2配線35を短くすることができる。危険場所に敷設される第2配線35には防爆機能が求められ、第2配線35の敷設に係るコストは、防爆機能を有さない配線の敷設に係るコストと比べて大きい。本実施の形態によれば、防爆機能が求められる第2配線35を短くすることができるため、第2配線35の敷設に係るコストを低減することができる。
本実施の形態では、中継器10に電源を供給する電源部6が火災受信機1に設けられた例を示した。このようにすることで、火災受信機1と併せて電源部6を設置できるため、電源部6の設置に係る作業が容易となる。しかし、電源部6は火災受信機1とは独立した装置に設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、火災受信機1及び中継器10に対して火災感知器2、発信機3及びブザー5が1台ずつ接続される例を示したが、これらの台数は複数であってもよい。たとえば複数台の火災感知器2が設けられる場合には、第2配線35に複数の火災感知器2が接続される。複数の火災感知器2で検出した火災信号が、共通の第2配線35を介して中継器10に伝達され、中継器10から第1配線31を介して火災信号が火災受信機1に伝達される。
また、本実施の形態では、火災受信機1は、複数の火災感知器2からの火災信号を共通の信号として第1配線31及び第2配線35を介して受信するいわゆるP型の火災受信機であるものとして説明した。しかし、火災受信機1は、火災感知器2からの火災信号を固有の伝送信号として取得する、いわゆるR型の火災受信機であってもよい。この場合、火災感知器2の状態(平常状態、断線状態、火災状態)を示す信号、復旧信号、及びブザー音出力信号は、伝送信号として火災受信機1に入出力される。
1 火災受信機、2 火災感知器、3 発信機、4 送受話器、5 ブザー、6 電源部、8 電話親機、10 中継器、11 第1保護回路、12 第2保護回路、13 第3保護回路、14 第4保護回路、15 電源監視回路、21 状態検出部、22 アイソレータ、23 状態出力部、24 復旧検出部、25 アイソレータ、26 復旧出力部、27 DC/AC変換部、28 絶縁トランス、29 電源出力部、31 第1配線、31a 正導体、31b 負導体、32 第1配線、33 第1配線、34 第1配線、35 第2配線、35a 正導体、35b 負導体、36 第2配線、37 第2配線、38 第2配線、40 電源線、40a 正導体、40b 負導体、100 火災報知システム、311a 第1端子、311b 第1端子、351a 第2端子、351b 第2端子、401a 電源端子、401b 電源端子。

Claims (3)

  1. 火災受信機と第1配線を介して接続され、かつ端末機器と第2配線を介して接続され、前記火災受信機と前記端末機器との間で送受される信号を中継する中継器であって、
    前記第1配線が接続される第1端子と、
    前記第2配線が接続される第2端子と、
    前記第1端子と前記第2端子との間に介在し、外部から電源供給を受けて動作して前記第2配線を本質安全防爆回路とする保護回路とを備えた
    中継器。
  2. 火災受信機と、
    端末機器と、
    前記火災受信機と第1配線を介して接続され、かつ前記端末機器と第2配線を介して接続され、前記火災受信機と前記端末機器との間で送受される信号を中継する中継器と、
    電源部とを備え、
    前記中継器は、
    前記第1配線が接続される第1端子と、
    前記第2配線が接続される第2端子と、
    前記第1端子と前記第2端子との間に介在し、外部から電源供給を受けて動作して前記第2配線を本質安全防爆回路とする保護回路とを備え、
    前記電源部は、前記保護回路に電源を供給する
    火災報知システム。
  3. 前記火災受信機は、前記保護回路に電源を供給する前記電源部を備えた
    請求項2に記載の火災報知システム。
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