JP7336728B2 - ガラスパネルユニットの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラスパネルユニットの製造方法に関し、更に詳しくは、第1パネル、第2パネル及び熱接着剤を含み、内部空間を減圧して封止するガラスパネルユニットの製造方法に関する。
特許文献1は、複層ガラスの製造方法を開示する。特許文献1に開示された複層ガラスの製造方法は、まず、所定間隔を隔てて対向配置された一対の板ガラスの周辺部を封着材で封着して一対の板ガラスの間に密閉可能な空間を形成する。次に、排気口から排気することによって空間内を減圧状態とした後、空間内に配置された領域形成材によって空間を分割して排気口が含まれない部分領域を形成する。その後、一対の板ガラスを切断して部分領域を切り出す。
特許文献1に開示された複層ガラスの製造方法にあっては、一対の板ガラスを切断するため、強化ガラス等の一対の板ガラスが、切断の容易でないガラスにより構成される場合、製造するのが困難であった。
国際公開第2013/172034号
本発明の目的は、ガラス板を切断することなく、排気口のないガラスパネルユニットを得ることができるガラスパネルユニットの製造方法を提供する。
本発明の一形態に係るガラスパネルユニットの製造方法は、接着剤配置工程と、組立品形成工程と、接合工程と、減圧工程と、封止工程と、を備える。前記接着剤配置工程は、第1ガラス板を含む第1パネル又は第2ガラス板を含む第2パネルの周縁部に枠状に熱接着剤を配置する工程である。前記組立品形成工程は、前記第1パネルに対向させて前記第2パネルを配置し、前記第1パネルと前記第2パネルと前記熱接着剤とを含み、前記第1パネルと前記第2パネルと前記熱接着剤とで囲まれた内部空間と、前記熱接着剤に形成されて前記内部空間と外部空間とを通じさせる通気路と、を有する組立品を形成する工程である。前記接合工程は、前記組立品を加熱して前記通気路が塞がれないように前記熱接着剤を溶融させ、前記熱接着剤により前記第1パネルと前記第2パネルとを接合する工程である。前記減圧工程は、前記通気路を介して前記内部空間の気体を排出して前記内部空間を減圧する工程である。前記封止工程は、減圧した状態を維持したまま、前記通気路を閉塞して、前記内部空間を封止し、密閉された減圧空間を形成する工程である。前記組立品は、前記通気路の側壁を構成する前記熱接着剤の前記外部空間側の端面が、前記第1パネル及び前記第2パネルの端面と同じ面上に位置する。
図1は、第一実施形態におけるガラスパネルユニットの概略断面図である。 図2は、同上のガラスパネルユニットの一部破断した概略平面図である。 図3は、同上のガラスパネルユニットの組立品の概略断面図である。 図4は、同上の組立品の一部破断した概略平面図である。 図5は、図4の一部拡大図である。 図6は、同上のガラスパネルユニットの製造方法の説明図である。 図7は、同上のガラスパネルユニットの製造方法の説明図である。 図8は、同上のガラスパネルユニットの製造方法の説明図である。 図9は、同上のガラスパネルユニットの製造方法の説明図である。 図10は、第二実施形態におけるガラスパネルユニットの組立品の一部破断した概略一部拡大平面図である。 図11は、第三実施形態におけるガラスパネルユニットの概略断面図である。 図12は、同上のガラスパネルユニットの製造方法の説明図である。
以下の第一実施形態~第三実施形態は、ガラスパネルユニットの製造方法に関する。以下、第一実施形態のガラスパネルユニットの製造方法について、図1~図9に基いて説明する。なお、本開示に係るガラスパネルユニットの製造方法の実施形態は、下記実施形態に限定されるものではなく、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能である。
図1及び図2は、第一実施形態のガラスパネルユニット(ガラスパネルユニットの完成品)10を示す。第一実施形態のガラスパネルユニット10は、断熱ガラスユニットである。断熱ガラスユニットは、少なくとも一対のガラスパネルを備える複層ガラスパネルの一種であって、一対のガラスパネル間に減圧空間(真空空間でもよい)を有している。
第一実施形態のガラスパネルユニット10は、第1パネル20と、第2パネル30と、シール40と、減圧空間50と、ガス吸着体60と、複数のピラー70と、を備える。
ガラスパネルユニット10は、図3及び図4に示される中間生成物である組立品100を経ることによって得られる。
組立品100は、少なくとも第1パネル20と、第2パネル30と、熱接着剤(後述する枠体410)と、ガス吸着体60と、ピラー70と、を含む。具体的には、第一実施形態では、組立品100は、第1パネル20と、第2パネル30と、熱接着剤としての枠体410と、内部空間500と、通気路600と、ガス吸着体60と、複数のピラー70と、を備える。
第1パネル20は、第1パネル20の平面形状を定める第1ガラス板21と、コーティング22と、を備える。
第1ガラス板21は、矩形状の平板であり、厚み方向の両側に互いに平行な第1面(図3における下面)及び第2面(図3における上面)を有する。矩形状をした第1ガラス板21の大きさは、例えば一辺が1360mm~2350mm、厚みが1mm~20mm程度であるが、数値は限定されない。第1ガラス板21の材料は、例えば、ソーダライムガラス、高歪点ガラス、化学強化ガラス、無アルカリガラス、石英ガラス、ネオセラム、物理強化ガラスである。
コーティング22は、第1ガラス板21の第1面に形成される。第一実施形態では、第1ガラス板21の第1面に、コーティング22としていわゆるLow-E(Low-emissivity)膜が形成されている。なお、コーティング22は、Low-E膜に限定されず、所望の物理特性を有する膜であってもよい。なお、第1パネル20は、第1ガラス板21のみにより構成されてもよい。要するに、第1パネル20は、少なくとも第1ガラス板21を含む。
第一実施形態では、第1ガラス板21の第1面に、スパッタリングによりコーティング22としてのLow-E膜が形成される。スパッタリングによりLow-E膜を形成するにあたり、第1ガラス板21へのLow-E膜の密着性を向上させるため、第1ガラス板21を高温(例えば250℃)になるまで加熱する。
図3及び図4に示すように、第2パネル30は、第2パネル30の平面形状を定める第2ガラス板31を備える。第2ガラス板31は、矩形状の平板であり、厚み方向の両側に互いに平行な第1面(図3における上面)及び第2面(図3における下面)を有する。第2ガラス板31の第1面及び第2面はいずれも平面である。
第2ガラス板31の平面形状及び平面サイズは、第1ガラス板21と同じである(つまり、第2パネル30の平面形状は、第1パネル20と同じである)。また、第2ガラス板31の厚みは、例えば、第1ガラス板21と同じである。第2ガラス板31の材料は、例えば、ソーダライムガラス、高歪点ガラス、化学強化ガラス、無アルカリガラス、石英ガラス、ネオセラム、物理強化ガラスである。
第2パネル30は、第2ガラス板31のみで構成されている。つまり、第2ガラス板31が第2パネル30そのものである。なお、第2パネル30は、いずれかの表面にコーティングを備えていてもよい。コーティングは、赤外線反射膜等の所望の物理特性を有する膜である。この場合には、第2パネル30が第2ガラス板31及びコーティングにより構成される。要するに、第2パネル30は、少なくとも第2ガラス板31を含む。
第一実施形態では、第1ガラス板21及び第2ガラス板31は、切断しにくい強化ガラス(物理強化ガラス又は化学強化ガラス)により形成される。強化ガラスにより形成される第1ガラス板21及び第2ガラス板31は、強化ガラスでないガラスにより形成される場合と比べて、例えば回転刃等により直線状に切断しにくい。また、強化ガラスにより形成される第1ガラス板21及び第2ガラス板31は、300℃を超える温度にまで上昇すると、強度が低下しやすい。このため、強化ガラスにより形成される第1ガラス板21及び第2ガラス板31は、本開示に係るガラスパネルユニット10の製造方法の各工程において、300℃を大きく超えないように処理される。
第2パネル30は、第1パネル20に対向するように配置される。具体的には、第1パネル20と第2パネル30とは、第1ガラス板21の第1面と第2ガラス板31の第1面とが互いに平行かつ対向するように配置される。
枠体410は、第1パネル20と第2パネル30との間に配置され、第1パネル20と第2パネル30とを気密に接合する。これによって、枠体410と第1パネル20と第2パネル30とで囲まれた内部空間500が形成される。
枠体410は、熱接着剤(所定の軟化点を有する熱接着剤)で形成されている。熱接着剤は、例えば、ガラスフリットである。ガラスフリットは、例えば、低融点ガラスフリットである。低融点ガラスフリットは、例えば、ビスマス系ガラスフリット、鉛系ガラスフリット、バナジウム系ガラスフリットである。
枠体410は、矩形の枠状である。枠体410の平面形状は、第1ガラス板21,第2ガラス板31と略同じであるが、枠体410の平面サイズは第1ガラス板21,第2ガラス板31より小さい。枠体410は、第2パネル30の上面(第2ガラス板31の第1面)の外周に沿って形成されている。つまり、枠体410は、第2パネル30上(第2ガラス板31の第1面)のほぼすべての領域を囲うように形成されている。
第1パネル20と第2パネル30とは、第1軟化点以上の所定温度(溶融温度)Tm1(図8参照)で枠体410の熱接着剤を一旦溶融させることで、枠体410によって気密に接合される。
ガス吸着体60は、内部空間500内に配置される。具体的には、ガス吸着体60は、長尺状であり、第2パネル30の長さ方向の端部(図4における左端側)に、第2パネル30の幅方向に沿って形成されている。つまり、ガス吸着体60は、内部空間500(減圧空間50)の端に配置される。このようにすれば、ガス吸着体60を目立たなくすることができる。また、ガス吸着体60は、通気路600から離れた位置にある。そのため、内部空間500の排気時に、ガス吸着体60が排気を妨げる可能性を低くできる。
ガス吸着体60は、不要なガス(残留ガス等)を吸着するために用いられる。不要なガスは、例えば、枠体410が加熱された際に、枠体410から放出されるガスである。
ガス吸着体60は、ゲッタを有する。ゲッタは、所定の大きさより小さい分子を吸着する性質を有する材料である。ゲッタは、例えば、蒸発型ゲッタである。蒸発型ゲッタは、所定温度(活性化温度)以上になると、吸着された分子を放出する性質を有している。そのため、蒸発型ゲッタの吸着能力が低下しても、蒸発型ゲッタを活性化温度以上に加熱することで、蒸発型ゲッタの吸着能力を回復させることができる。蒸発型ゲッタは、例えば、ゼオライト又はイオン交換されたゼオライト(例えば、銅イオン交換されたゼオライト)である。
ガス吸着体60は、このゲッタの粉体を備えている。具体的には、ガス吸着体60は、ゲッタの粉体が分散された溶液を塗布することにより形成される。この場合、ガス吸着体60を小さくできる。したがって、減圧空間50が狭くてもガス吸着体60を配置できる。
複数のピラー70は、第1パネル20と第2パネル30との間隔を所定間隔に維持するために用いられる。つまり、複数のピラー70は、第1パネル20と第2パネル30との距離を所望の値に維持するためのスペーサとして機能する。
複数のピラー70は、内部空間500内に配置されている。具体的には、複数のピラー70は、矩形(正方形又は長方形)の格子の交差点に配置されている。例えば、複数のピラー70の間隔は、最も短くて2cmである。ただし、ピラー70の大きさ、ピラー70の数、ピラー70の間隔、ピラー70の配置パターンは、適宜選択することができる。
ピラー70は、透明な材料を用いて形成される。ただし、各ピラー70は、十分に小さければ、不透明な材料を用いて形成されていてもよい。ピラー70の材料は、後述する接合工程、減圧工程及び封止工程において、ピラー70が変形しないように選択される。例えば、ピラー70の材料は、熱接着剤よりも高い軟化点(軟化温度)を有するように選択される。
次に、第一実施形態のガラスパネルユニット10の製造方法について、図5~図9を参照して説明する。第一実施形態のガラスパネルユニット10の製造方法は、少なくとも、接着剤配置工程と、組立品形成工程と、接合工程と、減圧工程と、封止工程と、を備える。なお、更に他の工程を備えてもよいが、任意である。以下に順に説明する。
第一実施形態においては、まず、図示しないが、基板形成工程が行われる。基板形成工程は、第1パネル20及び第2パネル30を形成する工程である。具体的には、基板形成工程では、例えば、第1パネル20及び第2パネル30を作製する。また、基板形成工程では、必要に応じて、第1パネル20及び第2パネル30を洗浄する。
次に、図6に示すように、接着剤配置工程が行われる。接着剤配置工程は、第1パネル20又は第2パネル30の周縁部に、枠状に熱接着剤を配置する工程である。具体的には、接着剤配置工程では、第2パネル30上に、枠体410を形成する。接着剤配置工程では、ディスペンサなどを利用して、枠体410の材料(熱接着剤)を第2パネル30(第2ガラス板31の第1面)上に塗布する。図5に示すように、熱接着剤は、平面視において、第2パネル30の端縁に沿って、第2パネル30の端縁より若干距離(例えば2mm以上10mm以下)内側の位置に、配置される。熱接着剤には、周方向の一部に隙間が形成される。この隙間は、後述する組立品形成工程により形成される内部空間500と、大気が存在する空間である外部空間とを通じさせる通気路600となる。
通気路600の側壁を構成する熱接着剤の外部空間側の端面412は、第1パネル20の端面201及び第2パネル30の端面301と同じ面上に位置する。第一実施形態では、枠体410を構成する熱接着剤は、第2パネル30の端縁より若干距離内側の位置に配置される。このため、通気路600の側壁を構成する熱接着剤は、枠体410の本体から第2パネル30の端縁まで延出する延出部411により構成される。延出部411の外部空間側の端面412が、端面201及び端面301と同じ平面(仮想的な平面)上に位置する。
なお、接着剤配置工程において、枠体410の材料の材料を乾燥させるとともに、仮焼成してもよい。例えば、枠体410の材料の材料が塗布された第2パネル30を加熱する。また、第1パネル20を第2パネル30と一緒に加熱してもよい。つまり、第1パネル20を第2パネル30と同じ条件で加熱してもよい。このような仮焼成は、行われなくてもよい。
次に、図6に示すように、ピラー形成工程が行われる。ピラー形成工程は、第1パネル20又は第2パネル30の上に、ピラー70を配置する工程である。具体的には、ピラー形成工程では、複数のピラー70を予め形成しておき、チップマウンタなどを利用して、複数のピラー70を、第2パネル30の所定位置に配置する。なお、複数のピラー70は、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を利用して形成されていてもよい。この場合、複数のピラー70は、光硬化性材料などを用いて形成される。あるいは、複数のピラー70は、周知の薄膜形成技術を利用して形成されていてもよい。第2パネル30の上に載置されたピラー70の第2パネル30の上面からの高さは、第2パネル30の上に載置された熱接着剤の第2パネル30の上面からの高さと等しい。
次に、ガス吸着体形成工程が行われる。具体的には、ガス吸着体形成工程では、ゲッタの粉体が分散された溶液を第2パネル30の所定位置に塗布し、乾燥させることで、ガス吸着体60を形成する。なお、接着剤配置工程、ピラー形成工程及びガス吸着体形成工程の順序は任意である。
次に、組立品形成工程が行われる。図7に示すように、組立品形成工程は、第1パネル20に対向させて第2パネル30を配置し、組立品100(図3及び図4参照)を形成する工程である。組立品100は、第1パネル20と第2パネル30と熱接着剤とを含む。組立品100は、第1パネル20と第2パネル30と熱接着剤とで囲まれた内部空間500と、熱接着剤に形成される通気路600と、を有する。
第1パネル20と第2パネル30とは、第1ガラス板21の第1面と第2ガラス板31の第1面とが互いに平行かつ対向するように配置して、重ね合わせられる。図5に示すように、通気路600の側壁を構成する熱接着剤の外部空間側の端面412が、第1パネル20の端面201及び第2パネル30の端面301と同じ面上に位置する。組立品形成工程により、熱接着剤が第1パネル20と第2パネル30とに接触して、図3及び図4に示す組立品100が形成される。
次に、排気ポンプ接続工程が行われる。排気ポンプ接続工程は、少なくとも減圧工程の前に行われる。第一実施形態では、排気ポンプ接続工程は、組立品形成工程の後で、接合工程の前に行われる。
図9に示すように、排気ポンプ接続工程では、排気ポンプ(不図示)により通気路600を通じた内部空間500の排気を行うため、排気ポンプと通じる吸引口810が組立品100に接続される。排気ポンプは、いわゆる真空ポンプで、内部空間500を0.1Pa以下の真空度となるまで排気することが可能である。なお、排気ポンプは真空ポンプに限定されない。排気ポンプは、排気管820を介してシールヘッド800に接続される。シールヘッド800は、内部空間を有し、内部空間と通じる吸引口810を有する。また、シールヘッド800は、内部空間と通じる開口801を有し、この開口801に排気管820が接続される。シールヘッド800の内部空間、開口801及び排気管820を介して、吸引口810から吸引された気体が排気ポンプに搬送される。シールヘッド800は、クリップ900により、組立品100に取り付けられる。シールヘッド800は、吸引口810を有する面が平面となるように形成されている。
通気路600の側壁の端面412、第1パネル20の端面201及び第2パネル30の端面301は、同じ面(第一実施形態では平面)上に位置する(図5参照)。シールヘッド800の吸引口810を有する面は、端面412、端面201及び端面301と、面接触により隙間なく接触する。第一実施形態では、シールヘッド800の吸引口810を有する面と、端面412、端面201及び端面301とが、接着剤802により接着される。接着剤802としては、いわゆるシリコン系接着剤が好適に用いられるが、特に限定されない。
なお、シールヘッド800の吸引口810を有する面と、端面412、端面201及び端面301とは、接着剤802により接着されなくてもよい。また、シールヘッド800の吸引口810を有する面と、端面412、端面201及び端面301との間に、接着剤802の代わりにシール部材(不図示)が介在してもよい。
組立品100に取り付けられたシールヘッド800の吸引口810は、通気路600と通じ、外部空間とは通じない。このように、通気路600の側壁を構成する熱接着剤の端面412が、第1パネル20の端面201及び第2パネル30の端面301と同じ面上に位置するため、シールヘッド800の吸引口810を有する面が、端面412、端面201及び端面301と、面接触により隙間なく接触する。これにより、シールヘッド800の吸引口810と通気路600とを隙間なく(すなわち外部空間と通じることなく)通じさせることができ、排気を効率よく行うことができる。
次に、接合工程(第1溶融工程)が行われる。接合工程は、組立品100を加熱して通気路600が塞がれないように熱接着剤を溶融させ、熱接着剤により第1パネル20と第2パネル30とを接合する工程である。接合工程では、組立品100を加熱して熱接着剤を溶融させ、熱接着剤により第1パネル20と第2パネル30とを接合し、通気路600を除いて密閉された内部空間500を形成する。
接合工程と、この後の減圧工程及び封止工程は、組立品100が溶融炉内に位置する状態で行われる。
接合工程では、軟化点以上の所定温度(溶融温度)Tm1で熱接着剤を一旦溶融させることで、第1パネル20と第2パネル30とを気密に接合する。接合工程は、温度変化に基づいて、第1昇温工程と、第1保温工程と、第1降温工程と、に分けられる。
第1昇温工程は、図8中のt1で示す時間に行われる工程で、溶融炉内の温度を常温より溶融温度Tm1にまで上昇させる工程である。
第1保温工程は、図8中のt2で示す時間に行われる工程で、溶融炉内の温度を溶融温度Tm1に維持する工程である。
第1降温工程は、図8中のt3で示す時間に行われる工程で、溶融炉内の温度を溶融温度Tm1より後述する所定温度(排気温度)Teまで下降させる工程である。
第1パネル20及び第2パネル30は、溶融炉内に配置され、図8に示されるように、第1保温工程において、溶融温度Tm1で所定時間(第1溶融時間)t2加熱される。
溶融温度Tm1及び第1溶融時間t2は、枠体410の熱接着剤によって第1パネル20と第2パネル30とが気密に接合される温度及び時間であるが、通気路600が塞がれることがないように、設定される。つまり、溶融温度Tm1の下限は、熱接着剤の軟化点であるが、溶融温度Tm1の上限は、通気路600が塞がれることがないように設定される。例えば、熱接着剤の軟化点が300℃である場合、溶融温度Tm1は、280℃に設定される。また、第1溶融時間t2は、例えば、10分である。なお、接合工程では、枠体410からガスが放出されるが、このガスはガス吸着体60によって吸着される。
次に、減圧工程が行われる。減圧工程は、通気路600を介して内部空間500の気体を排出して内部空間500を減圧する工程である。
排気は、排気ポンプにより行われる。排気ポンプは、シールヘッド800の吸引口810、内部空間及び開口801と、排気管820とを介して、内部空間500内の気体を排気する。
減圧工程は、更に、温度変化に基づいて、第1降温工程と、第2保温工程と、第2昇温工程と、第3保温工程と、第2降温工程と、に分けられる。
減圧工程が行われる第1降温工程は、直前の接合工程における第1降温工程の一部と共通している。すなわち、接合工程が行われている第1降温工程の途中で、減圧工程が開始する。特に、減圧工程は、組立品100が熱接着剤の軟化点以上の温度であるときに開始されることが好ましい。なお、減圧工程は、第1降温工程においては行われず、次の第2保温工程に開始されてもよい。
第2保温工程は、図8中のt4で示す時間に行われる工程で、溶融炉内の温度を排気温度Teに維持する工程である。第2保温工程では、吸引口810、内部空間及び開口801と、排気管820とを介して、内部空間500内の気体が排気される。
排気時間t4は、所望の真空度(例えば、0.1Pa以下の真空度)の減圧空間50が得られるように設定される。例えば、排気時間t4は120分に設定される。なお、減圧空間50の真空度は特に限定されない。
第2保温工程以降の第2昇温工程、第3保温工程及び第2降温工程は、次の封止工程と共通である。すなわち、第2昇温工程、第3保温工程及び第2降温工程においては、減圧工程と封止工程とが並行して行われる。
次に、封止工程(第2溶融工程)が行われる。封止工程は、減圧した状態を維持したまま、通気路600を閉塞して、内部空間500を封止し、密閉された減圧空間50を形成する工程である。
第2昇温工程は、図8中のt5で示す時間に行われる工程で、溶融炉内の温度を排気温度Teより所定温度Tm2にまで上昇させる工程である。
第3保温工程は、図8中のt6で示す時間に行われる工程で、溶融炉内の温度を所定温度Tm2に維持する工程である。
第3保温工程においては、第2軟化点以上の所定温度Tm2で熱接着剤を一旦溶融させることで、枠体410を変形させて、通気路600を塞ぐ。具体的には、第1パネル20及び第2パネル30は、溶融炉内で、所定温度Tm2で所定時間(第2溶融時間)t6加熱される。
なお、所定温度Tm2は、溶融温度Tm1より高くしている。溶融温度Tm1が所定温度Tm2よりも低いことにより、接合工程において、通気路600が塞がれないように、熱接着剤により第1パネル20と第2パネル30とを接合しやすい。また、所定温度Tm2が溶融温度Tm1より高いことにより、封止工程において、通気路600を閉塞して、内部空間500を封止しやすい。
所定温度Tm2及び第2溶融時間t6は、熱接着剤が軟化し、通気路600を塞ぐように設定される。第2溶融時間t6は、例えば、30分である。
第2降温工程は、図8中のt7で示す時間に行われる工程で、溶融炉内の温度を所定温度Tm2より常温まで下降させる工程である。
第2降温工程の終了後、溶融炉内よりガラスパネルユニット10及びシールヘッド800が取り出され、シールヘッド800がガラスパネルユニット10から取り外される。これにより、図1及び図2に示すような完成品としてのガラスパネルユニット10が得られる。
以上のように、第一実施形態に係るガラスパネルユニット10の製造方法にあっては、通気路600の側壁を構成する熱接着剤の端面412が、第1パネル20の端面201及び第2パネル30の端面301と同じ面上に位置している。これにより、シールヘッド800の吸引口810を有する面が、端面412、端面201及び端面301と、面接触により隙間なく接触するため、排気を効率よく行うことができる。
また、第一実施形態では、排気ポンプと通じる吸引口810を有するシールヘッド800を、組立品100に直接接続することができる。また、封止工程の後、シールヘッド800を取り外すだけで、完成品としてのガラスパネルユニット10が得られる。これにより、排気口が完成品としてのガラスパネルユニット10に残らない。
次に、第二実施形態のガラスパネルユニット10の製造方法について、図10に基づいて説明する。なお、第二実施形態のガラスパネルユニット10の製造方法は、第一実施形態のガラスパネルユニット10の製造方法と大部分において同じである。このため、第一実施形態と重複する説明については説明を省略する。
第二実施形態では、接着剤配置工程において、第1パネル20又は第2パネル30の周縁部に枠状に配置される熱接着剤の配置形状が第一実施形態の場合と異なり、その他の点は第一実施形態と同じである。
熱接着剤は、平面視において、第2パネル30の端縁に沿って、端縁よりはみ出さず、かつ、端縁の内側に凹まないように配置される。これにより、通気路600の側壁を構成する熱接着剤の外部空間側の端面412が、第1パネル20の端面201及び第2パネル30の端面301と同じ面上に位置する。なお、第二実施形態では、通気路600の側壁を構成する部分の端面412のみならず、枠体410の外部空間側の端面全体が、第1パネル20の外部空間側の端面及び第2パネル30の外部空間側の端面と同じ面上に位置している。このため、枠体410は、第一実施形態におけるような延出部411を特に要することなく、シールヘッド800の吸引口810を有する面を、端面412、端面201及び端面301と、面接触により隙間なく接触させて、排気を効率よく行うことができる。
次に、第三実施形態のガラスパネルユニット10の製造方法について、図11及び図12に基づいて説明する。なお、第三実施形態のガラスパネルユニット10の製造方法は、第一実施形態のガラスパネルユニット10の製造方法と大部分において同じである。このため、第一実施形態と重複する説明については説明を省略する。
第一実施形態では、排気ポンプと通じる吸引口810を、組立品100に直接接続していた。これに対し、第三実施形態では、排気ポンプと通じる吸引口810を、排気用ガラス80を介して組立品100に接続する。排気用ガラス80は、組立品100に接続される。
排気用ガラス80は、流入口81と、排気ポンプと通じる吸引口を有する部分が接続される流出口82と、流出口82及び流入口81を除いて密閉される排気用内部空間と、を有する。
具体的には、第1パネル20と接着剤90を介して接続されるガラス83と、第2パネル30と接着剤90を介して接続されるガラス84と、を有する。ガラス83とガラス84との間には、枠体410と同様の熱接着剤85が配置される。ガラス83とガラス84と熱接着剤85とで囲まれた空間が、排気用内部空間となる。熱接着剤85の一部には、隙間が形成されており、この隙間が流入口81となる。また、ガラス84には一部に貫通孔が形成されており、この貫通孔により流出口82が形成される。このような排気用ガラス80は、上述した基板形成工程、接着剤配置工程、組立品形成工程と同様の工程により、形成することが可能である。
排気用ガラス80は、流入口81と通気路600とが通じるように、第1パネル20の端面及び第2パネル30の端面と側壁の端面とに、接着剤90を介して接続される。接着剤90としては、いわゆるシリコン系接着剤が好適に用いられるが、特に限定されない。接着剤90は、第1パネル20の端面とガラス83の端面とを接着する。接着剤90は、第2パネル30の端面とガラス84の端面とを接着する。接着剤90は、通気路600の側壁を構成する熱接着剤の外部空間側の端面と、熱接着剤85の端面とを接着する。これにより、排気用ガラス80の端面を、組立品100と、面接触により隙間なく接触させることができる。
通気路600の側壁を構成する熱接着剤の内部空間500側の端部は、第1パネル20又は第2パネル30の周縁部に枠状に配置された熱接着剤よりも内部空間500側に位置している。これにより、通気路600を閉塞して接着する熱接着剤の長さを長くすることができる。
ガラス84の流出口82の周囲の外面に、排気ポンプと通じる吸引口を有するシールヘッド(不図示)が隙間なく接続される。これにより、減圧工程において排気を効率よく行うことができる。
第2降温工程の終了後、溶融炉内よりガラスパネルユニット10、排気用ガラス80及びシールヘッドが取り出され、排気用ガラス80及びシールヘッドがガラスパネルユニット10から分離される。接着剤90の部分で回転刃等により切断されて、排気用ガラス80がガラスパネルユニット10から分離される。ガラスパネルユニット10が強化ガラスを有する場合でも、切断するのは接着剤90の部分であるため、切断が容易である。
あるいは、排気用ガラス80とガラスパネルユニット10と掴んで接着剤90の部分に曲げモーメントをかけることで、接着剤90の部分が割れて切断され、排気用ガラス80がガラスパネルユニット10から分離される。
第三実施形態では、組立品100を製造するのと同様の工程で排気用ガラス80を製造することができる。
次に、第一実施形態~第三実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、ガラスパネルユニット10は矩形状であるが、ガラスパネルユニット10は、円形状や多角形状など所望の形状であってもよい。つまり、第1パネル20、第2パネル30、及びシール40は、矩形状ではなく、円形状や多角形状など所望の形状であってもよい。なお、第1パネル20、第2パネル30、枠体410のそれぞれの形状は、上記実施形態の形状に限定されず、所望の形状のガラスパネルユニット10が得られるような形状であればよい。なお、ガラスパネルユニット10の形状や大きさは、ガラスパネルユニット10の用途に応じて決定される。
また、第1パネル20の第1ガラス板21の第1面及び第2面はいずれも平面に限定されない。同様に、第2パネル30の第2ガラス板31の第1面及び第2面はいずれも平面に限定されない。
また、第1パネル20の第1ガラス板21と第2パネル30の第2ガラス板31とは同じ平面形状及び平面サイズを有していなくてもよい。また、第1ガラス板21と第2ガラス板31とは同じ厚みを有していなくてもよい。また、第1ガラス板21と第2ガラス板31とは同じ材料で形成されていなくてもよい。
また、シール40は、第1パネル20及び第2パネル30と同じ平面形状を有していなくてもよい。同様に、枠体410は、第1パネル20及び第2パネル30と同じ平面形状を有していなくてもよい。
また、第1パネル20は、さらに、所望の物理特性を有して第1ガラス板21の第2面に形成されるコーティングを備えていてもよい。あるいは、第1パネル20は、コーティング22を備えていなくてもよい。つまり、第1パネル20は、第1ガラス板21のみで構成されていてもよい。
また、第2パネル30は、さらに、所望の物理特性を有するコーティングを備えていてもよい。コーティングは、例えば、第2ガラス板31の第1面及び第2面にそれぞれ形成される薄膜の少なくとも一方を備えていればよい。コーティングは、例えば、特定波長の光を反射する膜赤外線反射膜、紫外線反射膜などである。
上記実施形態では、第2パネル30の上に載置されたピラー70の第2パネル30の上面からの高さは、第2パネル30の上に載置された熱接着剤の第2パネル30の上面からの高さと等しいものであったが、特に等しくなくてもよい。
以上述べた実施形態及び変形例から明らかなように、第1の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法は、接着剤配置工程と、組立品形成工程と、接合工程と、減圧工程と、封止工程と、を備える。接着剤配置工程は、第1ガラス板(21)を含む第1パネル(20)又は第2ガラス板(31)を含む第2パネル(30)の周縁部に枠状に熱接着剤を配置する工程である。組立品形成工程は、第1パネル(20)に対向させて第2パネル(30)を配置し、第1パネル(20)と第2パネル(30)と熱接着剤とを含み、第1パネル(20)と第2パネル(30)と熱接着剤とで囲まれた内部空間(500)と、熱接着剤に形成されて内部空間(500)と外部空間とを通じさせる通気路(600)と、を有する組立品(100)を形成する工程である。接合工程は、組立品(100)を加熱して通気路(600)が塞がれないように熱接着剤を溶融させ、熱接着剤により第1パネル(20)と第2パネル(30)とを接合する工程である。減圧工程は、通気路(600)を介して内部空間(500)の気体を排出して内部空間(500)を減圧する工程である。封止工程は、減圧した状態を維持したまま、通気路(600)を閉塞して、内部空間(500)を封止し、密閉された減圧空間(50)を形成する工程である。組立品(100)は、通気路(600)の側壁を構成する熱接着剤の外部空間側の端面(412)が、第1パネル(20)の端面(201)及び第2パネル(30)の端面(301)と同じ面上に位置する。
第1の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法によれば、通気路(600)の側壁を構成する熱接着剤の端面(412)が、第1パネル(20)の端面(201)及び第2パネル(30)の端面(301)と同じ面上に位置している。これにより、シールヘッド(800)の吸引口(810)を有する面が、端面(412)、端面(201)及び端面(301)と、面接触により隙間なく接触するため、排気を効率よく行うことができる。
第2の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法は、第1の態様との組み合わせにより実現される。第2の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法では、減圧工程の前、第1パネル(20)の端面(201)及び第2パネル(30)の端面(301)と側壁の端面(412)とに、排気ポンプと通じる吸引口(810)を有する部分が、吸引口(810)が通気路(600)と通じるように接続される。
第2の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法によれば、排気ポンプと通じる吸引口(810)を組立品(100)に接続することで、減圧工程を行うことができる。
第3の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法は、第1の態様との組み合わせにより実現される。第3の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法では、減圧工程の前、組立品(100)に排気用ガラス(80)が接続される。排気用ガラス(80)は、流入口(81)と、排気ポンプと通じる吸引口を有する部分が接続される流出口(82)と、流出口(82)及び流入口(81)を除いて密閉される排気用内部空間と、を有する。排気用ガラス(80)は、流入口(81)と通気路(600)とが通じるように第1パネル(20)の端面(201)及び第2パネル(30)の端面(301)と側壁の端面(412)とに接着剤(90)を介して接続される。
第3の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法によれば、排気用ガラス(80)をガラスパネルユニット(10)から分離するにあたり、接着剤(90)の部分を切断すればよいため、ガラスパネルユニット(10)が強化ガラスを含む場合でも、切断が容易である。
第4の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法は、第1~第3のいずれかの態様との組み合わせにより実現される。第4の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法では、接着剤配置工程において、熱接着剤は、第1パネル(20)又は第2パネル(30)の端縁より内側の位置に枠状に配置され、熱接着剤から第1パネル(20)又は第2パネル(30)の端縁まで延出する延出部(411)が形成され、延出部(411)の端面が、第1パネル(20)の端面及び第2パネル(30)の端面と同じ面上に位置する。
第4の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法によれば、熱接着剤が第1パネル(20)又は第2パネル(30)の端縁より内側の位置に枠状に配置されるものにあっても、容易に熱接着剤の端面を第1パネル(20)の端面及び第2パネル(30)の端面と同じ面上に位置させることができる。
第5の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法は、第1~第4のいずれかの態様との組み合わせにより実現される。第5の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法では、接着剤配置工程において、通気路(600)の側壁を構成する熱接着剤の内部空間(500)側の端部が、第1パネル(20)又は第2パネル(30)の周縁部に枠状に配置された熱接着剤よりも内部空間(500)側に位置しており、この部分と第1パネル(20)又は第2パネル(30)の周縁部に枠状に配置された熱接着剤との間に通気路(600)が形成される。封止工程において、前記部分と第1パネル(20)又は第2パネル(30)ルの周縁部に枠状に配置された熱接着剤との通気路(600)が閉塞される。
第5の態様のガラスパネルユニット(10)の製造方法によれば、通気路(600)を閉塞して接着する熱接着剤の長さを長くすることができる。
10 ガラスパネルユニット
100 組立品
20 第1パネル
201 端面
21 第1ガラス板
30 第2パネル
301 端面
31 第2ガラス板
412 端面
50 減圧空間
500 内部空間
600 通気路
80 排気用ガラス
81 流入口
810 吸引口
82 流出口
90 接着剤

Claims (2)

  1. 強化ガラスにより形成される第1ガラス板を含む第1パネル又は強化ガラスにより形成される第2ガラス板を含む第2パネルの周縁部に枠状に、前記第1パネル又は前記第2パネルの端縁に沿って、前記端縁よりはみ出さず、かつ、前記端縁の内側に凹まないように熱接着剤を配置する接着剤配置工程と、
    前記第1パネルに対向させて前記第2パネルを配置し、前記第1パネルと前記第2パネルと前記熱接着剤とを含み、前記第1パネルと前記第2パネルと前記熱接着剤とで囲まれた内部空間と、前記熱接着剤に形成されて前記内部空間と外部空間とを通じさせる通気路と、を有する組立品を形成する組立品形成工程と、
    前記組立品を加熱して前記通気路が塞がれないように前記熱接着剤を溶融させ、前記熱接着剤により前記第1パネルと前記第2パネルとを接合する接合工程と、
    前記組立品に排気用ガラスが接続される工程と、
    前記組立品に前記排気用ガラスが接続される工程の後、前記通気路を介して前記内部空間の気体を排出して前記内部空間を減圧する減圧工程と、
    減圧した状態を維持したまま、前記通気路を閉塞して、前記内部空間を封止し、密閉された減圧空間を形成する封止工程と、を備えるガラスパネルユニットの製造方法であって、
    前記組立品は、前記通気路の側壁を構成する前記熱接着剤の前記外部空間側の端面が、前記第1パネルの端面及び前記第2パネルの端面と同じ面上に位置するものであり、
    前記排気用ガラスは、流入口と、排気ポンプと通じる吸引口を有する部分が接続される流出口と、前記流出口及び前記流入口を除いて密閉される排気用内部空間と、を有し、前記流入口と前記通気路とが通じるように前記第1パネルの前記端面、前記第2パネルの前記端面及び前記側壁の前記端面とに接着剤を介して接続されるものである
    ガラスパネルユニットの製造方法。
  2. 前記接着剤配置工程において、前記通気路の前記側壁を構成する前記熱接着剤の前記内部空間側の端部が、前記第1パネル又は前記第2パネルの周縁部に枠状に配置された前記熱接着剤よりも前記内部空間側に位置しており、この部分と前記第1パネル又は前記第2パネルの周縁部に枠状に配置された前記熱接着剤との間に前記通気路が形成され、
    前記封止工程において、前記部分と前記第1パネル又は前記第2パネルの周縁部に枠状に配置された前記熱接着剤との前記通気路が閉塞される
    請求項1に記載のガラスパネルユニットの製造方法
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