一例として示す保護部材10の斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかる保護部材の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、保護部材10の正面図であり、図3は、保護部材10の側面図である。図4は、第1クッション15及び被覆エリア17に係止された支持ロッド13の一端部21及び中間部22を示す拡大正面図である。図1では、上下方向を矢印X、横方向を矢印Yで示し、前後方向を矢印Zで示す。
保護部材10(保護部材40,43を含む)は、被保護物11を覆うことでその被保護物11を保護する。保護部材10は、所定面積の可撓性ネット12(可撓性の網)と、複数の細長い支持ロッド13(金属棒又は合成樹脂棒)とから形成されている。被保護物11が上下方向へ長い場合、図2に示すように、可撓性ネット12を上下方向へ延在させた状態で保護部材10を使用する。被保護物11が横方向へ長い場合、図2の状態から被保護物10を90度回転させ、可撓性ネット12を横方向へ延在させた状態で保護部材10を使用する。
可撓性ネット12は、被保護物11の露出面全域を覆うことが可能な大きさを有する。可撓性ネット12は、後記する所定の取付手段によって被保護物11を支持する支持手段14に着脱可能に取り付けられる。なお、可撓性ネット12の大きさに特に制限はなく、被保護物11の大きさに応じてネット12の大きさを適宜決定することができる。
可撓性ネット12は、所定厚みの第1クッション15(第1クッション部)と、所定厚みの第2クッション16(第2クッション部)と、所定面積の被覆エリア17とを有する。第1クッション15は、可撓性ネット12の一端部18を一方向へロール状に巻き畳むことによって作られている。第2クッション16は、可撓性ネット12の他端部19を一方向へロール状に巻き畳むことによって作られている。
第1及び第2クッション15,16における可撓性ネット12の巻き畳み回数に特に制限はないが、ネット12の巻き畳み回数は2~4回が好ましい。第1及び第2クッション15,16には、巻き畳まれたネット12に囲繞された空間(空洞)が形成されている。第1及び第2クッション15,16は、弾性変形可能な緩衝材となる。
被覆エリア17は、第1クッション15(第1クッション部)と第2クッション16(第2クッション部)との間において直状かつ弛みなく延びている。保護部材10を上下方向へ長い被保護物11に使用する場合、第1クッション15を上方に位置させ、第2クッション16を第1クッション15の下方に位置させて被覆エリア17を上下方向へ延在させる。保護部材10を横方向へ長い被保護物11に使用する場合、第1クッション15を側方に位置させ、第2クッション16を第1クッション15の反対側の側方に位置させて被覆エリア17を横方向へ延在させる。
可撓性ネット12には、耐候性を有する樹脂製ネットが使用されている。樹脂製ネット12には、高密度ポリエチレンから作られた耐候性(屋外暴露による耐久性)を有するポリエチレン樹脂製ネット、ナイロンから作られた耐候性を有するナイロン製ネット、ポリエステルから作られた耐候性を有するポリエステル製ネット、ポリプロピレンから作られた耐候性を有するポリプロピレン樹脂製ネット、フッ素繊維から作られた耐候性を有するフッ素繊維製ネットを使用することができる。
保護部材10は、可撓性ネット12として耐候性の樹脂製ネットを使用することで、ネット12の耐久性が高く、被保護物11に対して保護部材10(可撓性ネット12)を長期間使用することができ、ネット12が風雨にさらされたとしてもネット12が錆付くことがなく、錆による被保護物11への悪影響を防ぐことができる。
可撓性ネット12(樹脂製ネット)の網目20の縦ピッチは、1~4cmの範囲にあり、網目20の横ピッチは、1~4cmの範囲にある。例えば、1×1cmの網目20や2×2cmの網目20、3×3cmの網目20、4×4cmの網目20の可撓性ネット12を使用することができる。また、可撓性ネット12(樹脂製ネット)の網目20の縦ピッチは、支持ロッド13の直径の1~2倍の範囲にあり、網目20の横ピッチは、支持ロッド13の直径の1~2倍の範囲にある。
保護部材10は、可撓性ネット12の網目20の縦横ピッチが1~4cmの範囲にあり、又は、可撓性ネット12の網目20の縦横ピッチが支持ロッド13の直径の1~2倍の範囲にあり、ネット12の網目20の縦横ピッチが小さく、網目20(開口)が狭いから、網目20からの外物の進入を防ぐことができ、ネット12の被覆エリア17によって被保護物11に対する外物の衝突や接触を防ぐことができる。
それら支持ロッド13は、第1及び第2クッション15,16と被覆エリア17とに位置して直状に延びる金属棒又は合成樹脂棒である。支持ロッド13は、被覆エリア17の撓みや弛み、捩れを防止する。支持ロッド13には、周面全体に螺子が形成された全螺子ロッド(全螺子金属棒又は全螺子合成樹脂棒)が使用されている。支持ロッド13には、異形断面ロッド(異形断面金属棒又は異形断面合成樹脂棒)を使用することもできる。
それら支持ロッド13は、可撓性ネット12の第1クッション15に位置する一端部21と、第2クッション16に位置する他端部23と、被覆エリア17に位置する中間部22とを有する。支持ロッド13の一端部21は、図4に示すように、第1クッション15を形成する可撓性ネット12の網目20にその一部が挿通されることで、第1クッション15に係止されている(取り付けられている)。
支持ロッド13の他端部23は、ロッド13の一端部21と同様に、第2クッション16を形成する可撓性ネット12の網目20にその一部が挿通されることで、第2クッション16に係止されている(取り付けられている)。支持ロッド13の中間部22は、図4に示すように、被覆エリア17の可撓性ネット12の網目20にその一部が挿通されることで、被覆エリア17に係止されている(取り付けられている)。可撓性ネット12に取り付けられる支持ロッド13の数について特に制限はなく、ネット12の大きさに応じてロッド13の数を適宜決定することができる。
保護部材10は、支持ロッド13として全螺子ロッド又は異形断面ロッドを使用することで、全螺子ロッドや異形断面ロッドの周面が可撓性ネット12の網目20に引っ掛かり、網目20からの支持ロッド13(全螺子ロッドや異形断面ロッド)の抜けを防ぐことができ、支持ロッド13を利用して可撓性ネット12の被覆エリア17の撓みや弛み、捩れを確実に防止することができる。
保護部材10を上下方向へ長い被保護物11に使用する場合、取付手段によって可撓性ネット12を被保護物11の支持手段14に取り付けたときに、ネット12の第1クッション15が被保護物11の支持手段14の上端部の外側又は内側に当接し、ネット12の第2クッション16が被保護物11の支持手段14の下端部の外側又は内側に当接し、被覆エリア17が第1及び第2クッション15,16の間において被保護物11の露出面全域を覆いつつ上下方向へ延びる。被覆エリア17が被保護物11の外方(外側)へ所定寸法離間して位置し、被保護物11とネット12の上下方向へ延びる被覆エリア17との間に緩衝スペース24(図6,図11,図12参照)が形成される。
保護部材10を横方向へ長い被保護物11に使用する場合、取付手段によって可撓性ネット12を被保護物11の支持手段14に取り付けたときに、ネット12の第1クッション15が被保護物11の支持手段14の一方の側部の外側又は内側に当接し、ネット12の第2クッション16が被保護物11の支持手段14の他方の側部の外側又は内側に当接し、被覆エリア17が第1及び第2クッション15,16の間において被保護物11の露出面全域を覆いつつ横方向へ延びる。被覆エリア17が被保護物11の外方(外側)へ所定寸法離間して位置し、被保護物11とネット12の横方向へ延びる被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成される。
図5は、保護部材10Aを取り付けた一例として示すエアコン室外機25aの正面図であり、図6は、保護部材10Aを取り付けたエアコン室外機25aの側面図である。図7は、第1クッション15をエアコン室外機25aの筐体14aに取り付ける取付手段の一例を示す拡大図であり、図8は、第2クッション16をエアコン室外機25aの筐体14aに取り付ける取付手段の一例を示す拡大図である。
図5に示す保護部材10A(フィン保護部材)は、上下方向へ長いエアコン室外機25aの筐体14a(支持手段14)から露出する熱交換器フィン11a(被保護物11)を保護する。保護部材10Aは、第1及び第2クッション15,16が取付手段によってエアコン室外機25aの筐体14aの外側に着脱可能に取り付けられている。
第1クッション15(第1クッション部)は、筐体14aの上端部26の外側に取り付けられ、筐体14aの上端部26の外側に当接している。第2クッション16(第2クッション部)は、筐体14aの下端部27の外側に取り付けられ、筐体14aの下端部27の外側に当接している。取付手段は、フック29を有する取付ベルト28(布バンド又はゴムバンド等)が使用されているが、取付手段に特に限定はなく、保護部材10A(フィン保護部材)をエアコン室外機25aの筐体14aに着脱可能に取付可能であれば、結束バンドやマグネット、ワイヤー、クリップ材等の他のあらゆる取付手段を利用することができる。
第1クッション15では、取付ベルト28の一方のフック29が第1クッション15の可撓性ネット12の網目20に係止され(引っ掛けられ)、ベルト28の他方のフック29がエアコン室外機25aの筐体14aに取り付けられた金網に係止されている(引っ掛けられている)。取付ベルト28は、バックルによってその長さが調節可能であり、第1クッション15とエアコン室外機25aの筐体14aとの間で伸長状態(テンションをかけた状態)にある。
第2クッション16では、取付ベルト28のフック29が第2クッション16の可撓性ネット12の網目20に係止されているとともに(引っ掛けられているとともに)、ベルト28がエアコン室外機25aの筐体14aの下方に巻き付けられて筐体14aの下方に係止されている。取付ベルト28は、バックルによってその長さが調節可能であり、第2クッション16とエアコン室外機25aの筐体14aとの間で伸長状態(テンションをかけた状態)にある。なお、エアコン室外機25aの筐体14aに対する取付ベルト28の係止を解除することで、保護部材10A(フィン保護部材)をエアコン室外機25aの筐体14aから取り外すことができる。
複数の支持ロッド13は、可撓性ネット12の網目20に係止され、横方向へ所定寸法離間しつつ第1及び第2クッション部15,16と被覆エリア17とに位置して上下方向へ延びている。それら支持ロッド13は、可撓性ネット12の被覆エリア17の一方の側縁部30と他方の側縁部32とそれら側縁部30,32の間の中央部31とに配置されている。保護部材10Aは、支持ロッド13が被覆エリア17の一方の側縁部30と他方の側縁部32と中央部31とに配置されることで、それら支持ロッド13によって可撓性ネット12の被覆エリア17の一方の側縁部30や他方の側縁部32、中央部31の撓みや弛み、捩れを防止することができ、それによって被覆エリア17全域の撓みや弛み、捩れを防止することができる。
保護部材10Aでは、取付ベルト28(取付手段)によって可撓性ネット12をエアコン室外機25aの筐体14a(支持手段14)の外側に取り付けたときに、ネット12の第1クッション15がエアコン室外機25aの筐体14aの上端部26の外側に当接し、ネット12の第2クッション16がエアコン室外機25aの筐体14aの下端部27の外側に当接するとともに、ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション15,16の間において上下方向へ延在し、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11a(被保護物11)の露出面全域を覆いつつ熱交換器フィン11aの外方へ所定寸法離間して位置する。熱交換器フィン11aとネット12の被覆エリア17との間には、緩衝スペース24が形成される。熱交換器フィン11aは、第1及び第2クッション15,16の間に延びる可撓性ネット17の被覆エリア17によってその全域が覆われる。
緩衝スペース24における熱交換器フィン11a(被保護物11)と可撓性ネット12の被覆エリア17との間の離間寸法L1は、50~100mmの範囲にある。離間寸法L1が50mm未満では、熱交換器フィン11aと被覆エリア12との間の緩衝スペース24に十分な緩衝域(離間距離)を形成することができず、ネット12に外物が衝突又は接触したときに、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11a(被保護物11)に達し、外物が熱交換器フィン11aに衝突又は接触する場合がある。
保護部材10Aは、上下方向へ長いエアコン室外機25aの熱交換器フィン11a(被保護物11)と可撓性ネット12の被覆エリア17との間の離間寸法L1が前記範囲にあるから、熱交換器フィン11aと被覆エリア12との間の緩衝スペース24に十分な緩衝域(離間距離)を形成することができ、ネット12に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11aに達することはなく、熱交換器フィン11aに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。
エアコン室外機25aの周辺で所定の作業が行われたときに、作業において使用する作業器具(外物)がエアコン室外機25aの筐体14aから露出する熱交換器フィン11a(被保護物11)に衝突又は接触する場合がある。エアコン室外機25aの筐体14aに保護部材10Aを設置しない場合、作業器具(外物)が熱交換器フィン11aに衝突又は接触すると、それによって熱交換器フィン11aが変形や破損、損傷するが、保護部材10Aをエアコン室外機25aの筐体14aに取り付けることで、作業器具(外物)が保護部材11aの被覆エリア17に衝突又は接触しても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11aに達することはなく、熱交換器フィン11aに外物が衝突又は接触することはない。
保護部材10Aは、第1及び第2クッション15,16の間において上下方向へ延びる被覆エリア17が筐体14a(支持手段14)から露出する熱交換器フィン11a(被保護物11)の露出面全域を覆うとともに、被覆エリア17が熱交換器フィン11aの外方(外側)へ所定寸法離間して位置するから、可撓性ネット12の被覆エリア17によって筐体14aから露出する熱交換器フィン11aに対する外物の衝突や接触を防ぐことができ、熱交換器フィン11aの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
保護部材10Aは、可撓性ネット12の所定厚みの第1及び第2クッション15,16がエアコン室外機25aの筐体14a(支持手段14)の上端部26及び下端部27に当接することで、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11a(被保護物11)の外方(外側)へ所定寸法離間し、熱交換器フィン11aとネット12の被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成されるから、ネット12に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11aに達することはなく、熱交換器フィン11aに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。保護部材10Aは、上下方向へ長い被保護物11(エアコン室外機25aの熱交換器フィン11a)の保護に最適に使用することができ、上下方向へ長い被保護物11の外力による変形や破損、損傷の防止に好適に使用することができる。
保護部材10Aは、横方向へ所定寸法離間して上下方向へ延びるそれら支持ロッド13が第1及び第2クッション15,16と被覆エリア17とに位置しつつ被覆エリア17の一方の側縁部30と他方の側縁部32と中央部31とに配置されることで、それら支持ロッド13によって可撓性ネット12の被覆エリア17の一方の側縁部30や他方の側縁部32、中央部31の撓みや弛み、捩れを防止することができ、それによって被覆エリア17全域の撓みや弛み、捩れを防止することができる。
保護部材10Aは、それら支持ロッド13によって被覆エリア17全域の撓みや弛み、捩れを防止することができるから、可撓性ネット12の被覆エリア17に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11a(被保護物11)に達することはなく、熱交換器フィン11aに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができるとともに、熱交換器フィン11aの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
保護部材10Aは、強風時でも風が可撓性ネット12の網目20を通過するから、ネット12の上下方向へ延びる被覆エリア17が風にあおられることはなく、強風時においても被覆エリア17による熱交換器フィン11a(被保護物11)の被覆状態を維持することができる。保護部材10Aは、可撓性ネット12の網目20から熱交換器フィン11a(被保護物11)の状態(無傷や変形、破損、損傷)を視認することができ、熱交換器フィン11aの状態を容易に確認することができる。保護部材10Aは、降雪によって雪が積もったとしても、可撓性ネット12によって雪が緩衝スペース24に進入することはなく、積雪によるエアコン室外機25aの熱交換空間の閉塞を防ぐことができる。
図9は、保護部材10Bを取り付けた他の一例として示すエアコン室外機25bの正面図であり、図10は、保護部材10Bを取り付けたエアコン室外機25bの上面図である。図9に示す保護部材10B(フィン保護部材)は、横方向へ長いエアコン室外機25bの筐体14b(支持手段14)から露出する熱交換器フィン11b(被保護物11)を保護する。保護部材10Bは、第1及び第2クッション15,16が取付ベルト28(取付手段)によってエアコン室外機25bの筐体14bの外側に着脱可能に取り付けられている。第1クッション15(第1クッション部)は、筐体14bの一方の側部33の外側に取り付けられ、一方の側部33の外側に当接している。第2クッション16(第2クッション部)は、筐体14bの他方の側部34の外側に取り付けられ、他方の側部34の外側に当接している。
第1クッション15では、取付ベルト28(布バンド又はゴムバンド等)のフック29が第1クッション15の可撓性ネット12の網目20に係止されているとともに(引っ掛けられているとともに)、取付ベルト28がエアコン室外機25bの筐体14bの上方及び下方に巻き付けられて筐体14bの上方及び下方に係止されている。取付ベルト28は、第1クッション15とエアコン室外機25bの筐体14bとの間で伸長状態(テンションをかけた状態)にある。
第2クッション16では、取付ベルト28のフック29が第2クッション16の可撓性ネット12の網目20に係止されているとともに(引っ掛けられているとともに)、取付ベルト28がエアコン室外機25bの筐体14bの上方及び下方に巻き付けられて筐体14bの上方及び下方に係止されている。取付ベルト28は、第2クッション16とエアコン室外機25bの筐体14bとの間で伸長状態(テンションをかけた状態)にある。なお、エアコン室外機25bの筐体14bに対する取付ベルト28の係止を解除することで、保護部材10B(フィン保護部材)をエアコン室外機25bの筐体14bから取り外すことができる。
複数の支持ロッド13は、可撓性ネット12の網目20に係止され、上下方向へ所定寸法離間しつつ第1及び第2クッション15,16と被覆エリア17とに位置して横方向へ延びている。それら支持ロッド13は、可撓性ネット12の被覆エリア17の上端部35と下端部37と上下端部35,37の間の中央部36とに配置されている。保護部材10Bは、支持ロッド13が被覆エリア17の上端部35と下端部37と中央部36とに配置されることで、それら支持ロッド13によって可撓性ネット12の被覆エリア17の上端部35や下端部37、中央部36の撓みや弛み、捩れを防止することができ、それによって被覆エリア12全域の撓みや弛み、捩れを防止することができる。
保護部材10Bでは、取付ベルト28(取付手段)によって可撓性ネット12をエアコン室外機25bの筐体14b(支持手段14)の外側に取り付けたときに、可撓性ネット12の第1クッション15がエアコン室外機25bの筐体14bの一方の側部33の外側に当接し、ネット12の第2クッション16がエアコン室外機25bの筐体14bの他方の側部34の外側に当接するとともに、ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション15,16の間において横方向へ延在し、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11b(被保護物11)の露出面全域を覆いつつ熱交換器フィン11bの外方へ所定寸法離間して位置する。熱交換器フィン11bとネット12の被覆エリア17との間には、緩衝スペース24が形成される。熱交換器フィン11bは、第1及び第2クッション15,16の間に延びる可撓性ネット12の被覆エリア17によってその全域が覆われる。
緩衝スペース24における熱交換器フィン11b(被保護物11)と可撓性ネット12の被覆エリア17との間の離間寸法L1は、50~100mmの範囲にある。保護部材10Bは、横方向へ長いエアコン室外機25bの熱交換器フィン11b(被保護物11)と可撓性ネット12の被覆エリア17との間の離間寸法L1が前記範囲にあるから、熱交換器フィン11bと被覆エリア17との間の緩衝スペース24に十分な緩衝域(離間距離)を形成することができ、ネット12に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11bに達することはなく、熱交換器フィン11bに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。
保護部材10Bは、第1及び第2クッション15,16の間において横方向へ延びる被覆エリア17が筐体14b(支持材14)から露出する熱交換器フィン11b(被保護物11)の露出面全域を覆うとともに、被覆エリア17が熱交換器フィン11bの外方(外側)へ所定寸法離間して位置するから、可撓性ネット12の被覆エリア17によって筐体14bから露出する熱交換器フィン11bに対する外物の衝突や接触を防ぐことができ、熱交換器フィン11bの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
保護部材10Bは、可撓性ネット12の所定厚みの第1及び第2クッション15,16がエアコン室外機25bの筐体14b(支持材14)の両側部33,34に当接することで、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11b(被保護物11)の外方(外側)へ所定寸法離間し、熱交換器フィン11bとネット12の被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成されるから、ネット12に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11bに達することはなく、熱交換器フィン11bに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。保護部材10Bは、横方向へ長い被保護物11(エアコン室外機25bの熱交換器フィン11b)の保護に最適に使用することができ、横方向へ長い被保護物11の外力による変形や破損、損傷の防止に好適に使用することができる。
保護部材10Bは、上下方向へ所定寸法離間して横方向へ延びるそれら支持ロッド13が第1及び第2クッション15,16と被覆エリア17とに位置しつつ被覆エリア17の上端部35と下端部37と中央部36とに配置されることで、それら支持ロッド13によって可撓性ネット12の被覆エリア17の上端部35や下端部37、中央部36の撓みや弛み、捩れを防止することができ、それによって被覆エリア17全域の撓みや弛み、捩れを防止することができる。
保護部材10Bは、それら支持ロッド13によって被覆エリア17全域の撓みや弛み、捩れを防止することができるから、ネット12の被覆エリア17に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11b(被保護物11)に達することはなく、熱交換器フィン11bに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができるとともに、熱交換器フィン11bの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
保護部材10Bは、強風時でも風がネット12の網目20を通過するから、可撓性ネット12の横方向へ延びる被覆エリア17が風にあおられることはなく、強風時においても被覆エリア17による熱交換器フィン11b(被保護物11)の被覆状態を維持することができる。保護部材10Bは、可撓性ネット12の網目20から熱交換器フィン11b(被保護物11)の状態(無傷や変形、破損、損傷)を視認することができ、熱交換器フィン11bの状態を容易に確認することができる。保護部材10Bは、降雪によって雪が積もったとしても、可撓性ネット12によって雪が緩衝スペース24に進入することはなく、積雪によるエアコン室外機25bの熱交換空間の閉塞を防ぐことができる。
なお、図5や図9に示す保護部材10A,10B(フィン保護部材)は、建造物の新築工事期間において、エアコン室外機25a,25bの建築現場への搬入から設置、試運転、竣工までの間、エアコン室外機25a,25bに設置され、建造物が施工された竣工後にエアコン室外機25a,25bから取り外される。また、建造物の改修工事期間において、運転中のエアコン室外機25a,25bに設置され、改修工事が終了した後にエアコン室外機25a,25bから取り外される。取り外された保護部材10A,10Bは、次のエアコン室外機25a,25bに設置されて繰り返し使用される。
図11は、保護部材10Cを取り付けた一例として示す窓枠14cの正面図であり、図12は、保護部材10Cを取り付けた窓枠14cの側面図である。図11に示す保護部材11C(ガラス保護部材)は、窓枠14c(支持手段14)に取り付けられた窓ガラス11c(被保護物11)を保護する。保護部材10Cは、第1及び第2クッション15,16が取付手段によって窓枠14cに着脱可能に取り付けられている。第1クッション15(第1クッション部)は、窓枠14cに取り付けられ、窓枠14cの上端部38の内側又は外側に当接している。第2クッション16(第2クッション部)は、窓枠14cの下端部39に取り付けられ、窓枠14cの下端部39の内側又は外側に当接している。
保護部材10Cでは、取付手段によって可撓性ネット12を窓枠14c(支持手段14)に取り付けたときに、可撓性ネット12の第1クッション15が窓枠14cの上端部38の内側又は外側に当接し、ネット12の第2クッション16が窓枠14cの下端部39の内側又は外側に当接するとともに、ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション15,16の間において上下方向へ延在し、ネット12の被覆エリア17が窓ガラス11c(被保護物11)の露出面全域を覆いつつ窓ガラス11cの外方(外側)へ所定寸法離間して位置する。窓ガラス11cとネット12の被覆エリア17との間には、緩衝スペース24が形成される。窓ガラス11cは、第1及び第2クッション15,16の間に延びる可撓性ネット12の被覆エリア17によってその全域が覆われる。
緩衝スペース24における窓ガラス11c(被保護物11)と可撓性ネット12の被覆エリア17との間の離間寸法L1は、50~100mmの範囲にある。保護部材10Cは、窓ガラス11c(被保護物11)と可撓性ネット12の被覆エリア17との間の離間寸法L1が前記範囲にあるから、窓ガラス11cと被覆エリア17との間の緩衝スペース24に十分な緩衝域(離間距離)を形成することができ、ネット12に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が窓ガラス11cに達することはなく、窓ガラス11cに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。
保護部材10Cは、第1及び第2クッション15,16の間において上下方向へ延びる被覆エリア17が窓枠14c(支持手段14)から露出する窓ガラス11c(被保護物11)の露出面全域を覆うとともに、被覆エリア17が窓ガラス11cの外方(外側)へ所定寸法離間して位置するから、可撓性ネット12の被覆エリア17によって窓枠14cから露出する窓ガラス11cに対する外物の衝突や接触を防ぐことができ、窓ガラス11cの外力による破損や損傷を確実に防ぐことができる。
保護部材10Cは、可撓性ネット12の所定厚みの第1及び第2クッション15,16が窓枠14cの上端部38及び下端部39に当接することで、ネット12の被覆エリア17が窓ガラス11c(被保護物11)の外方(外側)へ所定寸法離間し、窓ガラス11cとネット12の被覆エリア18との間に緩衝スペース24が形成されるから、ネット12に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が窓ガラス11cに達することはなく、窓ガラス11cに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。
保護部材10Cは、それら支持ロッド13によって被覆エリア17全域の撓みや弛み、捩れを防止することができるから、ネット12の被覆エリア17に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が窓ガラス11c(被保護物11)に達することはなく、窓ガラス11cに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができるとともに、窓ガラス11cの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
保護部材10Cは、強風時でも風がネット12の網目20を通過するから、可撓性ネット12の上下方向へ延びる被覆エリア17が風にあおられることはなく、被覆エリア17による窓ガラス11c(被保護物11)の被覆状態を維持することができる。保護部材10Cは、可撓性ネット12の網目20から窓ガラス11c(被保護物11)の状態(無傷や破損、損傷)を視認することができ、窓ガラス11cの状態を容易に確認することができる。
図11に示す保護部材10Cは、建造物の新築工事期間において、窓枠14cに設置された後、内装工事が終了した後、窓枠14cから取り外される。建造物の改修工事期間において、窓枠14cに設置された後、改修工事が終了した後、窓枠14cから取り外される。取り外された保護部材10Cは、次の窓枠14cに設置されて繰り返し使用される。」
図5や図9、図11に示す保護部材10A~10Cは、 第1クッション15が可撓性ネット12の一端部18を一方向へ巻き畳むことから形成され、第2クッション16が可撓性ネット12の他端部19を一方向へ巻き畳むことから形成されているから、ネット12自体を利用してネット12から第1及び第2クッション15,16を作ることができ、第1及び第2クッションとして別部材を設置する手間やコストを省くことができる。
図5や図9、図11に示す保護部材10A~10Cは、エアコン室外機25,25b(熱交換器フィン11a,11b)や窓枠14c(窓ガラス11c)の他に、わずかな衝撃によって変形や破損、損傷が生じる部品や部位を備えた装置や施設、設備に設置し、建造物の新築工事期間や建造物の改修工事期間における部品や部位の変形や破損、損傷の防止に利用することができる。
図13は、他の一例として示す保護部材40の斜視図であり、図14は、図13の保護部材40の側面図である。図13では、上下方向を矢印X、横方向を矢印Yで示し、前後方向を矢印Zで示す。図13の保護部材40が図1のそれと異なるところは、第1及び第2クッションが可撓性ネット12と別の第1及び第2クッション材41,42によって形成されている点にあり、保護部材40のその他の構成は図1のそれらと同一であるから、図1の保護部材10の説明を援用するとともに、図1の保護部材10と同一の符号を付すことで、この保護部材40のその他の構成の詳細な説明は省略する。
保護部材40は、所定面積の可撓性ネット12(可撓性の網)と、複数の細長い支持ロッド13(金属棒又は合成樹脂棒)と、第1及び第2クッション材41,42(第1及び第2クッション)から形成されている。可撓性ネット12は、図1の保護部材10のそれと同一であるが、その一端部18や他端部19が一方向へ巻き畳まれることなく、その被覆エリア17が第1クッション材41と第2クッション42との間において直状かつ弛みなく延びている。可撓性ネット12(樹脂製ネット)の網目20の縦ピッチや横ピッチは、図1の保護部材10の可撓性ネット12のそれらと同一である。
第1クッション材41は、可撓性ネット12の一端部18に位置し、ネット12の一端部18に所定の取付手段(取付ベルトや結束バンド、マグネット、ワイヤー、クリップ材等)によって取り付けられている。第2クッション材42は、可撓性ネット12の他端部19に位置し、ネット12の他端部19に所定の取付手段(取付ベルトや結束バンド、マグネット、ワイヤー、クリップ材等)によって取り付けられている。第1及び第2クッション41,42は、弾性変形可能な緩衝材となる。
第1及び第2クッション材41,42はその断面形状が円形であるが、第1及び第2クッション材41,42の断面形状に特に限定はなく、あらゆる断面形状の第1及び第2クッション材41,42を使用することができる。第1及び第2クッション材41,42には、発泡ウレタンや発泡ポリスチレン、ゴムチューブ等を使用することができる他、ネット12とは別のネットを巻き畳んで作ることもできる。
それら支持ロッド13は、図1の保護部材10のそれと同一であり、第1及び第2クッション41,42(可撓性ネット12の一端部及び他端部)と被覆エリア17とに位置して直状に延びている。支持ロッド13の一端部21や中間部22、他端部23は、可撓性ネット12の網目20にその一部が挿通されることで、可撓性ネット12に係止されている(取り付けられている)。なお、支持ロッド13の一端部21や中間部22、他端部23を可撓性ネット12の網目20に挿通することなく、後記する図15,16に示すように、支持ロッド13の一端部21や中間部22、他端部23が可撓性ネット12の網目20に結束バンド44によって連結されていてもよい。
保護部材40を上下方向へ長い被保護物11(エアコン室外機やガラス窓等)に使用する場合、所定の取付手段(取付ベルトや結束バンド、マグネット、ワイヤー、クリップ材等)によって第1及び第2クッション材41,42(可撓性ネット12の一端部18及び他端部19)を被保護物11の支持手段14(エアコン室外機の筐体やガラス窓の窓枠等)に取り付ける。
第1及び第2クッション材41,42(可撓性ネット12の一端部18及び他端部19)を被保護物11の支持手段14に取り付けると、第1クッション材41が被保護物11の支持手段14の上端部の外側又は内側に当接し、第2クッション材42が被保護物11の支持手段14の下端部の外側又は内側に当接し、可撓性ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション材41,42の間において被保護物11の露出面全域を覆いつつ上下方向へ延びる。被覆エリア17が被保護物11の外方(外側)へ所定寸法離間して位置し、被保護物11とネット12の上下方向へ延びる被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成される(図6,図11,図12参照)。
保護部材40を横方向へ長い被保護物11(エアコン室外機やガラス窓等)に使用する場合、所定の取付手段(取付ベルトや結束バンド、マグネット、ワイヤー、クリップ材等)によって第1及び第2クッション材41,42(可撓性ネット12の一端部18及び他端部19)を被保護物11の支持手段14(エアコン室外機の筐体やガラス窓の窓枠等)に取り付ける。
第1及び第2クッション材41,42(可撓性ネット12の一端部18及び他端部19)を被保護物11の支持手段14に取り付けると、第1クッション材41が被保護物11の支持手段14の一方の側部の外側又は内側に当接し、第2クッション材42が被保護物11の支持手段14の他方の側部の外側又は内側に当接し、可撓性ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション41,42の間において被保護物11の露出面全域を覆いつつ横方向へ延びる。被覆エリア17が被保護物11の外方(外側)へ所定寸法離間して位置し、被保護物11とネット12の横方向へ延びる被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成される。
図13及び図14の保護部材40は、図1の保護部材10(保護部材10A,10B,10C)が有する効果に加え、第1及び第2クッション材41,42が可撓性ネット12とは別体であるから、被保護物11を支持する支持手段14の形状や材質、強度等に応じて各種のクッション材から最適なそれを選択することができ、クッション材による支持手段14の傷付きや凹み等を防止することができる。
図15は、他の一例として示す保護部材43の斜視図であり、図16は、図15の保護部材43の側面図である。図15では、上下方向を矢印X、横方向を矢印Yで示し、前後方向を矢印Zで示す。図15の保護部材43が図1のそれと異なるところは、各支持ロッド13の一端部21や中間部22、他端部23が可撓性ネット12の網目20に挿通されておらず、それら支持ロッド13が結束バンドによって可撓性ネット12の第1及び第2クッション15,16と被覆エリア17とに取り付けられている点にあり、保護部材43のその他の構成は図1のそれらと同一であるから、図1の保護部材10の説明を援用するとともに、図1の保護部材10と同一の符号を付すことで、この保護部材43のその他の構成の詳細な説明は省略する。
保護部材43は、所定面積の可撓性ネット12(可撓性の網)と、複数の細長い支持ロッド13(金属棒又は合成樹脂棒)とから形成されている。可撓性ネット12は、図1の保護部材10のそれと同一であり、所定厚みの第1クッション15(第1クッション部)と、所定厚みの第2クッション16(第2クッション部)と、所定面積の被覆エリア17とを有する。可撓性ネット12(樹脂製ネット)の網目20の縦ピッチや横ピッチは、図1の保護部材10の可撓性ネット12のそれらと同一である。第1及び第2クッション15,16や被覆エリア17は、図1の保護部材10のそれと同一である。第1及び第2クッション15,16は、弾性変形可能な緩衝材となる。
それら支持ロッド13は、図1の保護部材10のそれと同一であり、第1及び第2クッション15,16と被覆エリア17とに位置して直状に延びている。支持ロッド13は、被覆エリア17の撓みや弛み、捩れを防止する。支持ロッド13には、周面全体に螺子が形成された全螺子ロッド(全螺子金属棒又は全螺子合成樹脂棒)が使用されている。支持ロッド13には、異形断面ロッド(異形断面金属棒又は異形断面合成樹脂棒)を使用することもできる。
それら支持ロッド13は、可撓性ネット12の第1クッション15に位置する一端部21と、第2クッション16に位置する他端部23と、被覆エリア17に位置する中間部22とを有する。支持ロッド13の一端部21は、図15,16に示すように、第1クッション15を形成する可撓性ネット12の網目20に結束バンド44によって連結され、第1クッション15に取り付けられている。支持ロッド13の他端部23は、第2クッション16を形成する可撓性ネット12の網目20に結束バンド44によって連結され、第2クッション16に取り付けられている。支持ロッド13の中間部22は、被覆エリア17に延びる可撓性ネット12の網目20に結束バンド44によって連結され、被覆エリア17に取り付けられている。
保護部材43を上下方向へ長い被保護物11(エアコン室外機やガラス窓等)に使用する場合、所定の取付手段(取付ベルトや結束バンド、マグネット、ワイヤー、クリップ材等)によって第1及び第2クッション材15,16を被保護物11の支持手段14(エアコン室外機の筐体やガラス窓の窓枠等)に取り付ける。第1及び第2クッション材15,16を被保護物11の支持手段14に取り付けると、第1クッション材15が被保護物11の支持手段14の上端部の外側又は内側に当接し、第2クッション材16が被保護物11の支持手段14の下端部の外側又は内側に当接し、可撓性ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション材15,16の間において被保護物11の露出面全域を覆いつつ上下方向へ延びる。被覆エリア17が被保護物11の外方(外側)へ所定寸法離間して位置し、被保護物11とネット12の上下方向へ延びる被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成される(図6,図11,図12参照)。
保護部材43を横方向へ長い被保護物11(エアコン室外機やガラス窓等)に使用する場合、所定の取付手段(取付ベルトや結束バンド、マグネット、ワイヤー、クリップ材等)によって第1及び第2クッション材15,16を被保護物11の支持手段14(エアコン室外機の筐体やガラス窓の窓枠等)に取り付ける。第1及び第2クッション材15,16を被保護物11の支持手段14に取り付けると、第1クッション材15が被保護物11の支持手段14の一方の側部の外側又は内側に当接し、第2クッション材16が被保護物11の支持手段14の他方の側部の外側又は内側に当接し、可撓性ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション15,16の間において被保護物11の露出面全域を覆いつつ横方向へ延びる。被覆エリア17が被保護物11の外方(外側)へ所定寸法離間して位置し、被保護物11とネット12の横方向へ延びる被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成される。
保護部材43は、図1の 保護部材10(保護部材10A,10B,10C)が有する効果に加え、支持ロッド13の一端部21や中間部22、他端部23が結束バンド44によって第1及び第2クッション15,16や被覆エリア17に取り付けられ、各支持ロッド13の一端部21や中間部22、他端部23を可撓性ネット12の網目20に挿通する場合と比較し、可撓性ネット12の被覆エリア17に撓みや捩れが生じることはなく、被覆エリア17が直状に延びるから、可撓性ネット12の被覆エリア17に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11a(被保護物11)に達することはなく、熱交換器フィン11aに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができるとともに、熱交換器フィン11aの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。