JP7336204B2 - 保護部材 - Google Patents

保護部材 Download PDF

Info

Publication number
JP7336204B2
JP7336204B2 JP2019032621A JP2019032621A JP7336204B2 JP 7336204 B2 JP7336204 B2 JP 7336204B2 JP 2019032621 A JP2019032621 A JP 2019032621A JP 2019032621 A JP2019032621 A JP 2019032621A JP 7336204 B2 JP7336204 B2 JP 7336204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
cushion
flexible net
protective member
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019032621A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020134112A (ja
Inventor
一樹 中野
崇利 岡本
聖也 久保田
洋志 熱田
和 本山
聡史 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Dan Co Ltd
Original Assignee
Dai Dan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Dan Co Ltd filed Critical Dai Dan Co Ltd
Priority to JP2019032621A priority Critical patent/JP7336204B2/ja
Publication of JP2020134112A publication Critical patent/JP2020134112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7336204B2 publication Critical patent/JP7336204B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、被保護物を覆うことでその被保護物を保護する保護部材に関する。
複数の金属条部材が格子状に配置され、縦方向に延びる金属条部材の下端部に設けられてエアコン室外機の筐体の底部から立ち上がった立上り部を圧接可能な圧接部と、縦方向に延びる金属条部材の上端部に設けられて締結部材が通されてエアコン室外機の外表面に固定される取り付け部とを備えたエアコン室外機の保護部材が開示されている(特許文献1参照)。この保護部材は、圧接部に立上り部が圧接されることで、エアコン室外機の筐体に保護部材の下端部が取り付けられるから、エアコン室外機の熱交換器フィンと立上り部との隙間の寸法に関わらず、保護部材をエアコン室外機の筐体に容易に取り付けることができる。
特開2017-172928号公報
前記特許文献1に開示のエアコン室外機の保護部材は、金属条部材がエアコン室外機の筐体から露出する熱交換器フィンの外側に位置し、金属条部材によって熱交換器フィンが保護される。しかし、金属条部材が熱交換器フィンの直近に位置し、金属条部材に外物が衝突し、それによって金属条部材が熱交換器フィンに向かって変形すると、金属条部材が熱交換器フィンに衝突又は接触して熱交換器フィンが変形し、又は、熱交換器フィンが破損や損傷して熱交換性能が低下する場合がある。
また、金属条部材の網目の縦横ピッチが大きく、網目(開口)が広いから、網目から外物が容易に進入し、網目から進入した外物が熱交換器フィンに衝突又は接触して熱交換器フィンが変形し、又は、熱交換器フィンが破損や損傷する場合がある。このように、特許文献1に開示のエアコン室外機の保護部材では、エアコン室外機の筐体から露出する熱交換器フィンを十分に保護することができない。なお、熱交換器フィンが変形すると、フィン修正器具を利用してその変形を補修しなければならず、補修に時間と手間とを要する。また、熱交換器フィンが破損や損傷すると、熱交換器フィンを交換しなければならず、交換に時間と手間とを要するのみならず、交換のための費用が発生する。
本発明の目的は、支持手段から露出する被保護物に対する外物の衝突を防ぐことができ、被保護物の外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる保護部材を提供することにある。本発明の他の目的は、エアコン室外機の筐体から露出する熱交換器フィンに対する外物の衝突を防ぐことができ、熱交換器フィンの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができるとともに、積雪によるエアコン室外機の熱交換空間の閉塞を防ぐことができる保護部材を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、エアコン室外機の筐体から露出する熱交換器フィンを覆うことでその熱交換器フィンを保護する保護部材である。
前記前提における本発明の特徴としては、保護部材が、所定面積の可撓性ネットからなる被覆エリアと、可撓性ネットに取り付けられて上下方向へ延びる複数の支持ロッドと、可撓性ネットの一方の端部を一方向へロール状に巻き畳むことから作られ、所定の取付手段によって熱交換器フィンを支持するエアコン室外機の筐体の外側であって筐体の上端部に取り付けられる所定厚みの第1クッションと、可撓性ネットの他方の端部を一方向へロール状に巻き畳むことから作られ、取付手段によってエアコン室外機の筐体の外側であって筐体の下端部に取り付けられる所定厚みの第2クッションとから形成され、複数の支持ロッドが、第1クッションに位置する一端部と、第2クッションに位置する他端部と、被覆エリアに位置する中間部とを有し、複数の支持ロッドの一端部の一部が、第1クッションを形成する可撓性ネットの網目に挿通されることで複数の支持ロッドの一端部が第1クッションに係止され、複数の支持ロッドの他端部の一部が、第2クッションを形成する可撓性ネットの網目に挿通されることで複数の支持ロッドの他端部が第2クッションに係止され、複数の支持ロッドの中間部の一部が、被覆エリアの可撓性ネットの網目に挿通されることで複数の支持ロッドの中間部が被覆エリアに係止され、保護部材では、取付手段によって第1及び第2クッションをエアコン室外機の筐体の外側に取り付けたときに、第1クッションが筐体の上端部に当接し、第2クッションが筐体の下端部に当接し、可撓性ネットの被覆エリアが第1及び第2クッションの間において熱交換器フィンの露出面全域を覆いつつ上下方向へ延びていて熱交換器フィンの外方へ所定寸法離間して位置し、熱交換器フィンと可撓性ネットの被覆エリアとの間に緩衝スペースが形成されることにある。
本発明の一例としては、それら支持ロッドが、可撓性ネットの被覆エリアの一方の側縁部と他方の側縁部と中央部とに配置されている。
本発明の他の一例としては、可撓性ネットの被覆エリアが、第1及び第2クッションの間において弛みなく延びている。
本発明の他の一例としては、可撓性ネットが、耐候性を有する樹脂製ネットであり、ネットの網目の縦横ピッチが、1~4cmの範囲、又は、支持ロッドの直径の1~2倍の範囲にある。
本発明の他の一例としては、緩衝スペースにおける被保護物と可撓性ネットの被覆エリアとの間の離間寸法が、50~100mmの範囲にある。
本発明の他の一例としては、支持ロッドが、全螺子ロッド又は異形断面ロッドである。
本発明に係る保護部材によれば、取付手段によって第1及び第2クッションを支持手段に取り付けたときに、第1及び第2クッションが支持手段に当接し、可撓性ネットの被覆エリアが被保護物の露出面全域を覆いつつ被保護物の外方へ所定寸法離間して位置するから、ネットの被覆エリアによって支持手段から露出する被保護物に対する外物の衝突や接触を防ぐことができ、被保護物の外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。保護部材は、所定厚みの第1及び第2クッションが被保護物を支持する支持手段に当接することで、可撓性ネットの被覆エリアが被保護物の外方(外側)へ所定寸法離間し、被保護物とネットの被覆エリアとの間に緩衝スペースが形成されるから、ネットに外物が衝突又は接触したとしても、ネットの被覆エリアが被保護物に達することはなく、被保護物に対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。保護部材は、支持ロッドが被覆エリアに延びるとともに可撓性ネットに取り付けられているから、支持ロッドによってネットの被覆エリアの撓みや弛み、捩れを防止することができ、ネットの被覆エリアに外物が衝突又は接触したとしても、ネットの被覆エリアが被保護物に達することはなく、被保護物に対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。保護部材は、強風時でも風が可撓性ネットの網目を通過するから、被覆エリアが風にあおられることはなく、強風時においてもネットの被覆エリアによる被保護物の被覆状態を維持することができる。保護部材は、可撓性ネットの網目から被保護物の状態を視認することができ、被保護物の変形や破損、損傷を容易に確認することができる。
第1クッションが可撓性ネットの一端部を一方向へ巻き畳むことから形成され、第2クッションが可撓性ネットの他端部を一方向へ巻き畳むことから形成され、被覆エリアが第1及び第2クッションの間に延びている保護部材は、可撓性ネットの端部を巻き畳むことで第1及び第2クッションが作られるから、ネット自体を利用してネットから第1及び第2クッションを作ることができ、第1及び第2クッションとして別部材を設置する手間やコストを省くことができる。
第1クッションが被保護物を支持する支持手段の上端部に当接し、第2クッションが支持手段の下端部に当接し、被覆エリアが第1及び第2クッションの間において被保護物の露出面全域を覆いつつ上下方向へ延びている保護部材は、第1及び第2クッションの間において上下方向へ延びる可撓性ネットの被覆エリアが被保護物の露出面全域を覆うから、ネットの被覆エリアによって支持手段から露出する被保護物に対する外物の衝突や接触を防ぐことができ、被保護物の外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。保護部材は、上下方向へ長い被保護物の保護に最適に使用することができ、上下方向へ長い被保護物の外力による変形や破損、損傷の防止に好適に使用することができる。
複数の支持ロッドが横方向へ所定寸法離間しつつ可撓性ネットの被覆エリアに位置して上下方向へ延びているとともに、ネットの網目に挿通されることでネットに取り付けられ、又は、所定の連結手段によってネットに取り付けられている保護部材は、横方向へ所定寸法離間するそれら支持ロッドが被覆エリアに位置しつつネットに取り付けられることで、それら支持ロッドによって可撓性ネットの被覆エリアの撓みや弛み、捩れを防止することができ、ネットの被覆エリアに外物が衝突又は接触したとしても、被覆エリアが被保護物に達することはなく、被保護物に対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができるとともに、被保護物の外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
それら支持ロッドが可撓性ネットの被覆エリアの一方の側縁部と他方の側縁部と中央部とに配置されている保護部材は、支持ロッドが被覆エリアの一方の側縁部と他方の側縁部と中央部とに配置されることで、それら支持ロッドによって可撓性ネットの被覆エリアの一方の側縁部や他方の側縁部、中央部の撓みや弛み、捩れを防止することができ、それによって被覆エリア全域の撓みや弛み、捩れを防止することができる。保護部材は、被覆エリア全域の撓みや弛み、捩れを防止することができるから、可撓性ネットの被覆エリアに外物が衝突又は接触したとしても、被覆エリアが被保護物に達することはなく、被保護物に対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができるとともに、被保護物の外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
第1クッションが被保護物を支持する支持手段の一方の側部に当接し、第2クッションが支持手段の他方の側部に当接し、被覆エリアが第1及び第2クッションの間において被保護物の露出面全域を覆いつつ横方向へ延びている保護部材は、第1及び第2クッションの間において横方向へ延びる可撓性ネットの被覆エリアが被保護物の露出面全域を覆うから、ネットの被覆エリアによって支持手段から露出する被保護物に対する外物の衝突や接触を防ぐことができ、被保護物の外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。保護部材は、横方向へ長い被保護物の保護に最適に使用することができ、横方向へ長い被保護物の外力による変形や破損、損傷の防止に好適に使用することができる。
複数の支持ロッドが上下方向へ所定寸法離間しつつ可撓性ネットの被覆エリアに位置して横方向へ延びるとともに、ネットの網目に挿通されることでネットに取り付けられ、又は、所定の連結手段によってネットに取り付けられている保護部材は、上下方向へ所定寸法離間する複数の支持ロッドが被覆エリアに位置しつつネットに取り付けられることで、それら支持ロッドによって可撓性ネットの被覆エリアの撓みや弛み、捩れを防止することができ、ネットの被覆エリアに外物が衝突又は接触したとしても、被覆エリアが被保護物に達することはなく、被保護物に対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができるとともに、被保護物の外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
それら支持ロッドが可撓性ネットの被覆エリアの上端部と下端部と中央部とに配置されている保護部材は、支持ロッドが被覆エリアの上端部と下端部と中央部とに配置されることで、それら支持ロッドによって可撓性ネットの被覆エリアの上端部や下端部、中央部の撓みや弛み、捩れを防止することができ、それによって被覆エリア全域の撓みや弛み、捩れを防止することができる。保護部材は、被覆エリア全域の撓みや弛み、捩れを防止することができるから、可撓性ネットの被覆エリアに外物が衝突又は接触したとしても、被覆エリアが被保護物に達することはなく、被保護物に対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができるとともに、被保護物の外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
可撓性ネットの被覆エリアが第1及び第2クッションの間において弛みなく延びている保護部材は、可撓性ネットの被覆エリアが第1及び第2クッションの間において弛みなく延びることで、ネットの被覆エリアに外物が衝突又は接触したとしても、被覆エリアが撓むことや弛むことはなく、被覆エリアによって被保護物に対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができ、被保護物の外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
可撓性ネットが耐候性を有する樹脂製ネットであり、ネットの網目の縦横ピッチが1~4cmの範囲、又は、支持ロッドの直径の1~2倍の範囲にある保護部材は、可撓性ネットとして耐候性の樹脂製ネットを使用することで、ネットの耐久性が高く、被保護物に対して保護部材を長期間使用することができ、ネットが風雨にさらされたとしてもネットが錆付くことがなく、錆による被保護物への悪影響を防ぐことができる。保護部材は、可撓性ネットの網目の縦横ピッチが1~4cmの範囲、又は、支持ロッドの直径の1~2倍の範囲にあり、ネットの網目の縦横ピッチが小さく、網目(開口)が狭いから、網目からの外物の進入を防ぐことができ、ネットの被覆エリアによって被保護物に対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。
緩衝スペースにおける被保護物と可撓性ネットの被覆エリアとの間の離間寸法が50~100mmの範囲にある保護部材は、被保護物と可撓性ネットの被覆エリアとの間の離間寸法を前記範囲にすることで、被保護物とネットの被覆エリアとの間の緩衝スペースに十分な緩衝域を形成することができ、ネットに外物が衝突又は接触したとしても、ネットの被覆エリアが被保護物に達することはなく、被保護物に対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。
支持ロッドが全螺子ロッド又は異形断面ロッドである保護部材は、全螺子ロッドや異形断面ロッドの周面が可撓性ネットの網目に引っ掛かり、網目からの全螺子ロッドや異形断面ロッドの抜けを防ぐことができ、全螺子ロッドや異形断面ロッドを利用してネットの被覆エリアの撓みや弛み、捩れを防止することができる。保護部材は、全螺子ロッドや異形断面ロッドによって被覆エリア全域の撓みや弛み、捩れを防止することができるから、ネットの被覆エリアに外物が衝突又は接触したとしても、被覆エリアが被保護物に達することはなく、被保護物に対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができるとともに、被保護物の外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
支持手段がエアコン室外機の筐体であり、被保護物がエアコン室外機の筐体から露出する熱交換器フィンであり、可撓性ネットの被覆エリアが熱交換器フィンの露出面全域を覆うことが可能であり、第1及び第2クッションが取付手段によってエアコン室外機の筐体の外側に取り付けられ、取付手段によって第1及び第2クッションをエアコン室外機の筐体の外側に取り付けたときに、第1及び第2クッションが筐体に当接し、ネットの被覆エリアが熱交換器フィンの露出面全域を覆いつつ熱交換器フィンの外方へ所定寸法離間して位置し、熱交換器フィンとネットの被覆エリアとの間に緩衝スペースが形成される保護部材は、可撓性ネットの被覆エリアによってエアコン室外機の筐体から露出する熱交換器フィンに対する外物の衝突や接触を防ぐことができ、熱交換器フィンの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。保護部材は、所定厚みの第1及び第2クッションがエアコン室外機の筐体に当接することで、ネットの被覆エリアが熱交換器フィンの外方(外側)へ所定寸法離間し、熱交換器フィンとネットの被覆エリアとの間に緩衝スペースが形成されるから、ネットに外物が衝突又は接触したとしても、ネットの被覆エリアが熱交換器フィンに達することはなく、熱交換器フィンに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。保護部材は、支持ロッドが被覆エリアに延びるとともに可撓性ネットに取り付けられているから、支持ロッドによってネットの被覆エリアの撓みや弛み、捩れを防止することができ、ネットの被覆エリアに外物が衝突又は接触したとしても、被覆エリアが熱交換器フィンに達することはなく、熱交換器フィンに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。保護部材は、強風時でも風が可撓性ネットの網目を通過するから、ネットの被覆エリアが風にあおられることはなく、強風時においても被覆エリアによる熱交換器フィンの被覆状態を維持することができる。保護部材は、可撓性ネットの網目から熱交換器フィンの状態を視認することができ、熱交換器フィンの変形や破損、損傷を容易に確認することができる。保護部材は、降雪によって雪が積もったとしても、可撓性ネットによって雪が緩衝スペースに進入することはなく、積雪によるエアコン室外機の熱交換空間の閉塞を防ぐことができる。
一例として示す保護部材の斜視図。 保護部材の正面図。 保護部材の側面図。 第1クッション及び被覆エリアに係止された支持ロッドの一端部及び中間部を示す拡大正面図。 保護部材を取り付けた一例として示すエアコン室外機の正面図。 保護部材を取り付けたエアコン室外機の側面図。 第1クッションをエアコン室外機の筐体に取り付ける取付手段の一例を示す拡大図。 第2クッションをエアコン室外機の筐体に取り付ける取付手段の一例を示す拡大図。 保護部材を取り付けた他の一例として示すエアコン室外機の正面図。 保護部材を取り付けたエアコン室外機の上面図。 保護部材を取り付けた一例として示す窓枠の正面図。 保護部材を取り付けた窓枠の側面図。 他の一例として示す保護部材の斜視図。 図13の保護部材の側面図。 他の一例として示す保護部材の斜視図。 図15の保護部材の側面図。
一例として示す保護部材10の斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかる保護部材の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、保護部材10の正面図であり、図3は、保護部材10の側面図である。図4は、第1クッション15及び被覆エリア17に係止された支持ロッド13の一端部21及び中間部22を示す拡大正面図である。図1では、上下方向を矢印X、横方向を矢印Yで示し、前後方向を矢印Zで示す。
保護部材10(保護部材40,43を含む)は、被保護物11を覆うことでその被保護物11を保護する。保護部材10は、所定面積の可撓性ネット12(可撓性の網)と、複数の細長い支持ロッド13(金属棒又は合成樹脂棒)とから形成されている。被保護物11が上下方向へ長い場合、図2に示すように、可撓性ネット12を上下方向へ延在させた状態で保護部材10を使用する。被保護物11が横方向へ長い場合、図2の状態から被保護物10を90度回転させ、可撓性ネット12を横方向へ延在させた状態で保護部材10を使用する。
可撓性ネット12は、被保護物11の露出面全域を覆うことが可能な大きさを有する。可撓性ネット12は、後記する所定の取付手段によって被保護物11を支持する支持手段14に着脱可能に取り付けられる。なお、可撓性ネット12の大きさに特に制限はなく、被保護物11の大きさに応じてネット12の大きさを適宜決定することができる。
可撓性ネット12は、所定厚みの第1クッション15(第1クッション部)と、所定厚みの第2クッション16(第2クッション部)と、所定面積の被覆エリア17とを有する。第1クッション15は、可撓性ネット12の一端部18を一方向へロール状に巻き畳むことによって作られている。第2クッション16は、可撓性ネット12の他端部19を一方向へロール状に巻き畳むことによって作られている。
第1及び第2クッション15,16における可撓性ネット12の巻き畳み回数に特に制限はないが、ネット12の巻き畳み回数は2~4回が好ましい。第1及び第2クッション15,16には、巻き畳まれたネット12に囲繞された空間(空洞)が形成されている。第1及び第2クッション15,16は、弾性変形可能な緩衝材となる。
被覆エリア17は、第1クッション15(第1クッション部)と第2クッション16(第2クッション部)との間において直状かつ弛みなく延びている。保護部材10を上下方向へ長い被保護物11に使用する場合、第1クッション15を上方に位置させ、第2クッション16を第1クッション15の下方に位置させて被覆エリア17を上下方向へ延在させる。保護部材10を横方向へ長い被保護物11に使用する場合、第1クッション15を側方に位置させ、第2クッション16を第1クッション15の反対側の側方に位置させて被覆エリア17を横方向へ延在させる。
可撓性ネット12には、耐候性を有する樹脂製ネットが使用されている。樹脂製ネット12には、高密度ポリエチレンから作られた耐候性(屋外暴露による耐久性)を有するポリエチレン樹脂製ネット、ナイロンから作られた耐候性を有するナイロン製ネット、ポリエステルから作られた耐候性を有するポリエステル製ネット、ポリプロピレンから作られた耐候性を有するポリプロピレン樹脂製ネット、フッ素繊維から作られた耐候性を有するフッ素繊維製ネットを使用することができる。
保護部材10は、可撓性ネット12として耐候性の樹脂製ネットを使用することで、ネット12の耐久性が高く、被保護物11に対して保護部材10(可撓性ネット12)を長期間使用することができ、ネット12が風雨にさらされたとしてもネット12が錆付くことがなく、錆による被保護物11への悪影響を防ぐことができる。
可撓性ネット12(樹脂製ネット)の網目20の縦ピッチは、1~4cmの範囲にあり、網目20の横ピッチは、1~4cmの範囲にある。例えば、1×1cmの網目20や2×2cmの網目20、3×3cmの網目20、4×4cmの網目20の可撓性ネット12を使用することができる。また、可撓性ネット12(樹脂製ネット)の網目20の縦ピッチは、支持ロッド13の直径の1~2倍の範囲にあり、網目20の横ピッチは、支持ロッド13の直径の1~2倍の範囲にある。
保護部材10は、可撓性ネット12の網目20の縦横ピッチが1~4cmの範囲にあり、又は、可撓性ネット12の網目20の縦横ピッチが支持ロッド13の直径の1~2倍の範囲にあり、ネット12の網目20の縦横ピッチが小さく、網目20(開口)が狭いから、網目20からの外物の進入を防ぐことができ、ネット12の被覆エリア17によって被保護物11に対する外物の衝突や接触を防ぐことができる。
それら支持ロッド13は、第1及び第2クッション15,16と被覆エリア17とに位置して直状に延びる金属棒又は合成樹脂棒である。支持ロッド13は、被覆エリア17の撓みや弛み、捩れを防止する。支持ロッド13には、周面全体に螺子が形成された全螺子ロッド(全螺子金属棒又は全螺子合成樹脂棒)が使用されている。支持ロッド13には、異形断面ロッド(異形断面金属棒又は異形断面合成樹脂棒)を使用することもできる。
それら支持ロッド13は、可撓性ネット12の第1クッション15に位置する一端部21と、第2クッション16に位置する他端部23と、被覆エリア17に位置する中間部22とを有する。支持ロッド13の一端部21は、図4に示すように、第1クッション15を形成する可撓性ネット12の網目20にその一部が挿通されることで、第1クッション15に係止されている(取り付けられている)。
支持ロッド13の他端部23は、ロッド13の一端部21と同様に、第2クッション16を形成する可撓性ネット12の網目20にその一部が挿通されることで、第2クッション16に係止されている(取り付けられている)。支持ロッド13の中間部22は、図4に示すように、被覆エリア17の可撓性ネット12の網目20にその一部が挿通されることで、被覆エリア17に係止されている(取り付けられている)。可撓性ネット12に取り付けられる支持ロッド13の数について特に制限はなく、ネット12の大きさに応じてロッド13の数を適宜決定することができる。
保護部材10は、支持ロッド13として全螺子ロッド又は異形断面ロッドを使用することで、全螺子ロッドや異形断面ロッドの周面が可撓性ネット12の網目20に引っ掛かり、網目20からの支持ロッド13(全螺子ロッドや異形断面ロッド)の抜けを防ぐことができ、支持ロッド13を利用して可撓性ネット12の被覆エリア17の撓みや弛み、捩れを確実に防止することができる。
保護部材10を上下方向へ長い被保護物11に使用する場合、取付手段によって可撓性ネット12を被保護物11の支持手段14に取り付けたときに、ネット12の第1クッション15が被保護物11の支持手段14の上端部の外側又は内側に当接し、ネット12の第2クッション16が被保護物11の支持手段14の下端部の外側又は内側に当接し、被覆エリア17が第1及び第2クッション15,16の間において被保護物11の露出面全域を覆いつつ上下方向へ延びる。被覆エリア17が被保護物11の外方(外側)へ所定寸法離間して位置し、被保護物11とネット12の上下方向へ延びる被覆エリア17との間に緩衝スペース24(図6,図11,図12参照)が形成される。
保護部材10を横方向へ長い被保護物11に使用する場合、取付手段によって可撓性ネット12を被保護物11の支持手段14に取り付けたときに、ネット12の第1クッション15が被保護物11の支持手段14の一方の側部の外側又は内側に当接し、ネット12の第2クッション16が被保護物11の支持手段14の他方の側部の外側又は内側に当接し、被覆エリア17が第1及び第2クッション15,16の間において被保護物11の露出面全域を覆いつつ横方向へ延びる。被覆エリア17が被保護物11の外方(外側)へ所定寸法離間して位置し、被保護物11とネット12の横方向へ延びる被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成される。
図5は、保護部材10Aを取り付けた一例として示すエアコン室外機25aの正面図であり、図6は、保護部材10Aを取り付けたエアコン室外機25aの側面図である。図7は、第1クッション15をエアコン室外機25aの筐体14aに取り付ける取付手段の一例を示す拡大図であり、図8は、第2クッション16をエアコン室外機25aの筐体14aに取り付ける取付手段の一例を示す拡大図である。
図5に示す保護部材10A(フィン保護部材)は、上下方向へ長いエアコン室外機25aの筐体14a(支持手段14)から露出する熱交換器フィン11a(被保護物11)を保護する。保護部材10Aは、第1及び第2クッション15,16が取付手段によってエアコン室外機25aの筐体14aの外側に着脱可能に取り付けられている。
第1クッション15(第1クッション部)は、筐体14aの上端部26の外側に取り付けられ、筐体14aの上端部26の外側に当接している。第2クッション16(第2クッション部)は、筐体14aの下端部27の外側に取り付けられ、筐体14aの下端部27の外側に当接している。取付手段は、フック29を有する取付ベルト28(布バンド又はゴムバンド等)が使用されているが、取付手段に特に限定はなく、保護部材10A(フィン保護部材)をエアコン室外機25aの筐体14aに着脱可能に取付可能であれば、結束バンドやマグネット、ワイヤー、クリップ材等の他のあらゆる取付手段を利用することができる。
第1クッション15では、取付ベルト28の一方のフック29が第1クッション15の可撓性ネット12の網目20に係止され(引っ掛けられ)、ベルト28の他方のフック29がエアコン室外機25aの筐体14aに取り付けられた金網に係止されている(引っ掛けられている)。取付ベルト28は、バックルによってその長さが調節可能であり、第1クッション15とエアコン室外機25aの筐体14aとの間で伸長状態(テンションをかけた状態)にある。
第2クッション16では、取付ベルト28のフック29が第2クッション16の可撓性ネット12の網目20に係止されているとともに(引っ掛けられているとともに)、ベルト28がエアコン室外機25aの筐体14aの下方に巻き付けられて筐体14aの下方に係止されている。取付ベルト28は、バックルによってその長さが調節可能であり、第2クッション16とエアコン室外機25aの筐体14aとの間で伸長状態(テンションをかけた状態)にある。なお、エアコン室外機25aの筐体14aに対する取付ベルト28の係止を解除することで、保護部材10A(フィン保護部材)をエアコン室外機25aの筐体14aから取り外すことができる。
複数の支持ロッド13は、可撓性ネット12の網目20に係止され、横方向へ所定寸法離間しつつ第1及び第2クッション部15,16と被覆エリア17とに位置して上下方向へ延びている。それら支持ロッド13は、可撓性ネット12の被覆エリア17の一方の側縁部30と他方の側縁部32とそれら側縁部30,32の間の中央部31とに配置されている。保護部材10Aは、支持ロッド13が被覆エリア17の一方の側縁部30と他方の側縁部32と中央部31とに配置されることで、それら支持ロッド13によって可撓性ネット12の被覆エリア17の一方の側縁部30や他方の側縁部32、中央部31の撓みや弛み、捩れを防止することができ、それによって被覆エリア17全域の撓みや弛み、捩れを防止することができる。
保護部材10Aでは、取付ベルト28(取付手段)によって可撓性ネット12をエアコン室外機25aの筐体14a(支持手段14)の外側に取り付けたときに、ネット12の第1クッション15がエアコン室外機25aの筐体14aの上端部26の外側に当接し、ネット12の第2クッション16がエアコン室外機25aの筐体14aの下端部27の外側に当接するとともに、ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション15,16の間において上下方向へ延在し、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11a(被保護物11)の露出面全域を覆いつつ熱交換器フィン11aの外方へ所定寸法離間して位置する。熱交換器フィン11aとネット12の被覆エリア17との間には、緩衝スペース24が形成される。熱交換器フィン11aは、第1及び第2クッション15,16の間に延びる可撓性ネット17の被覆エリア17によってその全域が覆われる。
緩衝スペース24における熱交換器フィン11a(被保護物11)と可撓性ネット12の被覆エリア17との間の離間寸法L1は、50~100mmの範囲にある。離間寸法L1が50mm未満では、熱交換器フィン11aと被覆エリア12との間の緩衝スペース24に十分な緩衝域(離間距離)を形成することができず、ネット12に外物が衝突又は接触したときに、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11a(被保護物11)に達し、外物が熱交換器フィン11aに衝突又は接触する場合がある。
保護部材10Aは、上下方向へ長いエアコン室外機25aの熱交換器フィン11a(被保護物11)と可撓性ネット12の被覆エリア17との間の離間寸法L1が前記範囲にあるから、熱交換器フィン11aと被覆エリア12との間の緩衝スペース24に十分な緩衝域(離間距離)を形成することができ、ネット12に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11aに達することはなく、熱交換器フィン11aに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。
エアコン室外機25aの周辺で所定の作業が行われたときに、作業において使用する作業器具(外物)がエアコン室外機25aの筐体14aから露出する熱交換器フィン11a(被保護物11)に衝突又は接触する場合がある。エアコン室外機25aの筐体14aに保護部材10Aを設置しない場合、作業器具(外物)が熱交換器フィン11aに衝突又は接触すると、それによって熱交換器フィン11aが変形や破損、損傷するが、保護部材10Aをエアコン室外機25aの筐体14aに取り付けることで、作業器具(外物)が保護部材11aの被覆エリア17に衝突又は接触しても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11aに達することはなく、熱交換器フィン11aに外物が衝突又は接触することはない。
保護部材10Aは、第1及び第2クッション15,16の間において上下方向へ延びる被覆エリア17が筐体14a(支持手段14)から露出する熱交換器フィン11a(被保護物11)の露出面全域を覆うとともに、被覆エリア17が熱交換器フィン11aの外方(外側)へ所定寸法離間して位置するから、可撓性ネット12の被覆エリア17によって筐体14aから露出する熱交換器フィン11aに対する外物の衝突や接触を防ぐことができ、熱交換器フィン11aの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
保護部材10Aは、可撓性ネット12の所定厚みの第1及び第2クッション15,16がエアコン室外機25aの筐体14a(支持手段14)の上端部26及び下端部27に当接することで、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11a(被保護物11)の外方(外側)へ所定寸法離間し、熱交換器フィン11aとネット12の被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成されるから、ネット12に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11aに達することはなく、熱交換器フィン11aに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。保護部材10Aは、上下方向へ長い被保護物11(エアコン室外機25aの熱交換器フィン11a)の保護に最適に使用することができ、上下方向へ長い被保護物11の外力による変形や破損、損傷の防止に好適に使用することができる。
保護部材10Aは、横方向へ所定寸法離間して上下方向へ延びるそれら支持ロッド13が第1及び第2クッション15,16と被覆エリア17とに位置しつつ被覆エリア17の一方の側縁部30と他方の側縁部32と中央部31とに配置されることで、それら支持ロッド13によって可撓性ネット12の被覆エリア17の一方の側縁部30や他方の側縁部32、中央部31の撓みや弛み、捩れを防止することができ、それによって被覆エリア17全域の撓みや弛み、捩れを防止することができる。
保護部材10Aは、それら支持ロッド13によって被覆エリア17全域の撓みや弛み、捩れを防止することができるから、可撓性ネット12の被覆エリア17に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11a(被保護物11)に達することはなく、熱交換器フィン11aに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができるとともに、熱交換器フィン11aの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
保護部材10Aは、強風時でも風が可撓性ネット12の網目20を通過するから、ネット12の上下方向へ延びる被覆エリア17が風にあおられることはなく、強風時においても被覆エリア17による熱交換器フィン11a(被保護物11)の被覆状態を維持することができる。保護部材10Aは、可撓性ネット12の網目20から熱交換器フィン11a(被保護物11)の状態(無傷や変形、破損、損傷)を視認することができ、熱交換器フィン11aの状態を容易に確認することができる。保護部材10Aは、降雪によって雪が積もったとしても、可撓性ネット12によって雪が緩衝スペース24に進入することはなく、積雪によるエアコン室外機25aの熱交換空間の閉塞を防ぐことができる。
図9は、保護部材10Bを取り付けた他の一例として示すエアコン室外機25bの正面図であり、図10は、保護部材10Bを取り付けたエアコン室外機25bの上面図である。図9に示す保護部材10B(フィン保護部材)は、横方向へ長いエアコン室外機25bの筐体14b(支持手段14)から露出する熱交換器フィン11b(被保護物11)を保護する。保護部材10Bは、第1及び第2クッション15,16が取付ベルト28(取付手段)によってエアコン室外機25bの筐体14bの外側に着脱可能に取り付けられている。第1クッション15(第1クッション部)は、筐体14bの一方の側部33の外側に取り付けられ、一方の側部33の外側に当接している。第2クッション16(第2クッション部)は、筐体14bの他方の側部34の外側に取り付けられ、他方の側部34の外側に当接している。
第1クッション15では、取付ベルト28(布バンド又はゴムバンド等)のフック29が第1クッション15の可撓性ネット12の網目20に係止されているとともに(引っ掛けられているとともに)、取付ベルト28がエアコン室外機25bの筐体14bの上方及び下方に巻き付けられて筐体14bの上方及び下方に係止されている。取付ベルト28は、第1クッション15とエアコン室外機25bの筐体14bとの間で伸長状態(テンションをかけた状態)にある。
第2クッション16では、取付ベルト28のフック29が第2クッション16の可撓性ネット12の網目20に係止されているとともに(引っ掛けられているとともに)、取付ベルト28がエアコン室外機25bの筐体14bの上方及び下方に巻き付けられて筐体14bの上方及び下方に係止されている。取付ベルト28は、第2クッション16とエアコン室外機25bの筐体14bとの間で伸長状態(テンションをかけた状態)にある。なお、エアコン室外機25bの筐体14bに対する取付ベルト28の係止を解除することで、保護部材10B(フィン保護部材)をエアコン室外機25bの筐体14bから取り外すことができる。
複数の支持ロッド13は、可撓性ネット12の網目20に係止され、上下方向へ所定寸法離間しつつ第1及び第2クッション15,16と被覆エリア17とに位置して横方向へ延びている。それら支持ロッド13は、可撓性ネット12の被覆エリア17の上端部35と下端部37と上下端部35,37の間の中央部36とに配置されている。保護部材10Bは、支持ロッド13が被覆エリア17の上端部35と下端部37と中央部36とに配置されることで、それら支持ロッド13によって可撓性ネット12の被覆エリア17の上端部35や下端部37、中央部36の撓みや弛み、捩れを防止することができ、それによって被覆エリア12全域の撓みや弛み、捩れを防止することができる。
保護部材10Bでは、取付ベルト28(取付手段)によって可撓性ネット12をエアコン室外機25bの筐体14b(支持手段14)の外側に取り付けたときに、可撓性ネット12の第1クッション15がエアコン室外機25bの筐体14bの一方の側部33の外側に当接し、ネット12の第2クッション16がエアコン室外機25bの筐体14bの他方の側部34の外側に当接するとともに、ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション15,16の間において横方向へ延在し、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11b(被保護物11)の露出面全域を覆いつつ熱交換器フィン11bの外方へ所定寸法離間して位置する。熱交換器フィン11bとネット12の被覆エリア17との間には、緩衝スペース24が形成される。熱交換器フィン11bは、第1及び第2クッション15,16の間に延びる可撓性ネット12の被覆エリア17によってその全域が覆われる。
緩衝スペース24における熱交換器フィン11b(被保護物11)と可撓性ネット12の被覆エリア17との間の離間寸法L1は、50~100mmの範囲にある。保護部材10Bは、横方向へ長いエアコン室外機25bの熱交換器フィン11b(被保護物11)と可撓性ネット12の被覆エリア17との間の離間寸法L1が前記範囲にあるから、熱交換器フィン11bと被覆エリア17との間の緩衝スペース24に十分な緩衝域(離間距離)を形成することができ、ネット12に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11bに達することはなく、熱交換器フィン11bに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。
保護部材10Bは、第1及び第2クッション15,16の間において横方向へ延びる被覆エリア17が筐体14b(支持材14)から露出する熱交換器フィン11b(被保護物11)の露出面全域を覆うとともに、被覆エリア17が熱交換器フィン11bの外方(外側)へ所定寸法離間して位置するから、可撓性ネット12の被覆エリア17によって筐体14bから露出する熱交換器フィン11bに対する外物の衝突や接触を防ぐことができ、熱交換器フィン11bの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
保護部材10Bは、可撓性ネット12の所定厚みの第1及び第2クッション15,16がエアコン室外機25bの筐体14b(支持材14)の両側部33,34に当接することで、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11b(被保護物11)の外方(外側)へ所定寸法離間し、熱交換器フィン11bとネット12の被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成されるから、ネット12に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11bに達することはなく、熱交換器フィン11bに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。保護部材10Bは、横方向へ長い被保護物11(エアコン室外機25bの熱交換器フィン11b)の保護に最適に使用することができ、横方向へ長い被保護物11の外力による変形や破損、損傷の防止に好適に使用することができる。
保護部材10Bは、上下方向へ所定寸法離間して横方向へ延びるそれら支持ロッド13が第1及び第2クッション15,16と被覆エリア17とに位置しつつ被覆エリア17の上端部35と下端部37と中央部36とに配置されることで、それら支持ロッド13によって可撓性ネット12の被覆エリア17の上端部35や下端部37、中央部36の撓みや弛み、捩れを防止することができ、それによって被覆エリア17全域の撓みや弛み、捩れを防止することができる。
保護部材10Bは、それら支持ロッド13によって被覆エリア17全域の撓みや弛み、捩れを防止することができるから、ネット12の被覆エリア17に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11b(被保護物11)に達することはなく、熱交換器フィン11bに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができるとともに、熱交換器フィン11bの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
保護部材10Bは、強風時でも風がネット12の網目20を通過するから、可撓性ネット12の横方向へ延びる被覆エリア17が風にあおられることはなく、強風時においても被覆エリア17による熱交換器フィン11b(被保護物11)の被覆状態を維持することができる。保護部材10Bは、可撓性ネット12の網目20から熱交換器フィン11b(被保護物11)の状態(無傷や変形、破損、損傷)を視認することができ、熱交換器フィン11bの状態を容易に確認することができる。保護部材10Bは、降雪によって雪が積もったとしても、可撓性ネット12によって雪が緩衝スペース24に進入することはなく、積雪によるエアコン室外機25bの熱交換空間の閉塞を防ぐことができる。
なお、図5や図9に示す保護部材10A,10B(フィン保護部材)は、建造物の新築工事期間において、エアコン室外機25a,25bの建築現場への搬入から設置、試運転、竣工までの間、エアコン室外機25a,25bに設置され、建造物が施工された竣工後にエアコン室外機25a,25bから取り外される。また、建造物の改修工事期間において、運転中のエアコン室外機25a,25bに設置され、改修工事が終了した後にエアコン室外機25a,25bから取り外される。取り外された保護部材10A,10Bは、次のエアコン室外機25a,25bに設置されて繰り返し使用される。
図11は、保護部材10Cを取り付けた一例として示す窓枠14cの正面図であり、図12は、保護部材10Cを取り付けた窓枠14cの側面図である。図11に示す保護部材11C(ガラス保護部材)は、窓枠14c(支持手段14)に取り付けられた窓ガラス11c(被保護物11)を保護する。保護部材10Cは、第1及び第2クッション15,16が取付手段によって窓枠14cに着脱可能に取り付けられている。第1クッション15(第1クッション部)は、窓枠14cに取り付けられ、窓枠14cの上端部38の内側又は外側に当接している。第2クッション16(第2クッション部)は、窓枠14cの下端部39に取り付けられ、窓枠14cの下端部39の内側又は外側に当接している。
保護部材10Cでは、取付手段によって可撓性ネット12を窓枠14c(支持手段14)に取り付けたときに、可撓性ネット12の第1クッション15が窓枠14cの上端部38の内側又は外側に当接し、ネット12の第2クッション16が窓枠14cの下端部39の内側又は外側に当接するとともに、ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション15,16の間において上下方向へ延在し、ネット12の被覆エリア17が窓ガラス11c(被保護物11)の露出面全域を覆いつつ窓ガラス11cの外方(外側)へ所定寸法離間して位置する。窓ガラス11cとネット12の被覆エリア17との間には、緩衝スペース24が形成される。窓ガラス11cは、第1及び第2クッション15,16の間に延びる可撓性ネット12の被覆エリア17によってその全域が覆われる。
緩衝スペース24における窓ガラス11c(被保護物11)と可撓性ネット12の被覆エリア17との間の離間寸法L1は、50~100mmの範囲にある。保護部材10Cは、窓ガラス11c(被保護物11)と可撓性ネット12の被覆エリア17との間の離間寸法L1が前記範囲にあるから、窓ガラス11cと被覆エリア17との間の緩衝スペース24に十分な緩衝域(離間距離)を形成することができ、ネット12に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が窓ガラス11cに達することはなく、窓ガラス11cに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。
保護部材10Cは、第1及び第2クッション15,16の間において上下方向へ延びる被覆エリア17が窓枠14c(支持手段14)から露出する窓ガラス11c(被保護物11)の露出面全域を覆うとともに、被覆エリア17が窓ガラス11cの外方(外側)へ所定寸法離間して位置するから、可撓性ネット12の被覆エリア17によって窓枠14cから露出する窓ガラス11cに対する外物の衝突や接触を防ぐことができ、窓ガラス11cの外力による破損や損傷を確実に防ぐことができる。
保護部材10Cは、可撓性ネット12の所定厚みの第1及び第2クッション15,16が窓枠14cの上端部38及び下端部39に当接することで、ネット12の被覆エリア17が窓ガラス11c(被保護物11)の外方(外側)へ所定寸法離間し、窓ガラス11cとネット12の被覆エリア18との間に緩衝スペース24が形成されるから、ネット12に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が窓ガラス11cに達することはなく、窓ガラス11cに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができる。
保護部材10Cは、それら支持ロッド13によって被覆エリア17全域の撓みや弛み、捩れを防止することができるから、ネット12の被覆エリア17に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が窓ガラス11c(被保護物11)に達することはなく、窓ガラス11cに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができるとともに、窓ガラス11cの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
保護部材10Cは、強風時でも風がネット12の網目20を通過するから、可撓性ネット12の上下方向へ延びる被覆エリア17が風にあおられることはなく、被覆エリア17による窓ガラス11c(被保護物11)の被覆状態を維持することができる。保護部材10Cは、可撓性ネット12の網目20から窓ガラス11c(被保護物11)の状態(無傷や破損、損傷)を視認することができ、窓ガラス11cの状態を容易に確認することができる。
図11に示す保護部材10Cは、建造物の新築工事期間において、窓枠14cに設置された後、内装工事が終了した後、窓枠14cから取り外される。建造物の改修工事期間において、窓枠14cに設置された後、改修工事が終了した後、窓枠14cから取り外される。取り外された保護部材10Cは、次の窓枠14cに設置されて繰り返し使用される。」
図5や図9、図11に示す保護部材10A~10Cは、 第1クッション15が可撓性ネット12の一端部18を一方向へ巻き畳むことから形成され、第2クッション16が可撓性ネット12の他端部19を一方向へ巻き畳むことから形成されているから、ネット12自体を利用してネット12から第1及び第2クッション15,16を作ることができ、第1及び第2クッションとして別部材を設置する手間やコストを省くことができる。
図5や図9、図11に示す保護部材10A~10Cは、エアコン室外機25,25b(熱交換器フィン11a,11b)や窓枠14c(窓ガラス11c)の他に、わずかな衝撃によって変形や破損、損傷が生じる部品や部位を備えた装置や施設、設備に設置し、建造物の新築工事期間や建造物の改修工事期間における部品や部位の変形や破損、損傷の防止に利用することができる。
図13は、他の一例として示す保護部材40の斜視図であり、図14は、図13の保護部材40の側面図である。図13では、上下方向を矢印X、横方向を矢印Yで示し、前後方向を矢印Zで示す。図13の保護部材40が図1のそれと異なるところは、第1及び第2クッションが可撓性ネット12と別の第1及び第2クッション材41,42によって形成されている点にあり、保護部材40のその他の構成は図1のそれらと同一であるから、図1の保護部材10の説明を援用するとともに、図1の保護部材10と同一の符号を付すことで、この保護部材40のその他の構成の詳細な説明は省略する。
保護部材40は、所定面積の可撓性ネット12(可撓性の網)と、複数の細長い支持ロッド13(金属棒又は合成樹脂棒)と、第1及び第2クッション材41,42(第1及び第2クッション)から形成されている。可撓性ネット12は、図1の保護部材10のそれと同一であるが、その一端部18や他端部19が一方向へ巻き畳まれることなく、その被覆エリア17が第1クッション材41と第2クッション42との間において直状かつ弛みなく延びている。可撓性ネット12(樹脂製ネット)の網目20の縦ピッチや横ピッチは、図1の保護部材10の可撓性ネット12のそれらと同一である。
第1クッション材41は、可撓性ネット12の一端部18に位置し、ネット12の一端部18に所定の取付手段(取付ベルトや結束バンド、マグネット、ワイヤー、クリップ材等)によって取り付けられている。第2クッション材42は、可撓性ネット12の他端部19に位置し、ネット12の他端部19に所定の取付手段(取付ベルトや結束バンド、マグネット、ワイヤー、クリップ材等)によって取り付けられている。第1及び第2クッション41,42は、弾性変形可能な緩衝材となる。
第1及び第2クッション材41,42はその断面形状が円形であるが、第1及び第2クッション材41,42の断面形状に特に限定はなく、あらゆる断面形状の第1及び第2クッション材41,42を使用することができる。第1及び第2クッション材41,42には、発泡ウレタンや発泡ポリスチレン、ゴムチューブ等を使用することができる他、ネット12とは別のネットを巻き畳んで作ることもできる。
それら支持ロッド13は、図1の保護部材10のそれと同一であり、第1及び第2クッション41,42(可撓性ネット12の一端部及び他端部)と被覆エリア17とに位置して直状に延びている。支持ロッド13の一端部21や中間部22、他端部23は、可撓性ネット12の網目20にその一部が挿通されることで、可撓性ネット12に係止されている(取り付けられている)。なお、支持ロッド13の一端部21や中間部22、他端部23を可撓性ネット12の網目20に挿通することなく、後記する図15,16に示すように、支持ロッド13の一端部21や中間部22、他端部23が可撓性ネット12の網目20に結束バンド44によって連結されていてもよい。
保護部材40を上下方向へ長い被保護物11(エアコン室外機やガラス窓等)に使用する場合、所定の取付手段(取付ベルトや結束バンド、マグネット、ワイヤー、クリップ材等)によって第1及び第2クッション材41,42(可撓性ネット12の一端部18及び他端部19)を被保護物11の支持手段14(エアコン室外機の筐体やガラス窓の窓枠等)に取り付ける。
第1及び第2クッション材41,42(可撓性ネット12の一端部18及び他端部19)を被保護物11の支持手段14に取り付けると、第1クッション材41が被保護物11の支持手段14の上端部の外側又は内側に当接し、第2クッション材42が被保護物11の支持手段14の下端部の外側又は内側に当接し、可撓性ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション材41,42の間において被保護物11の露出面全域を覆いつつ上下方向へ延びる。被覆エリア17が被保護物11の外方(外側)へ所定寸法離間して位置し、被保護物11とネット12の上下方向へ延びる被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成される(図6,図11,図12参照)。
保護部材40を横方向へ長い被保護物11(エアコン室外機やガラス窓等)に使用する場合、所定の取付手段(取付ベルトや結束バンド、マグネット、ワイヤー、クリップ材等)によって第1及び第2クッション材41,42(可撓性ネット12の一端部18及び他端部19)を被保護物11の支持手段14(エアコン室外機の筐体やガラス窓の窓枠等)に取り付ける。
第1及び第2クッション材41,42(可撓性ネット12の一端部18及び他端部19)を被保護物11の支持手段14に取り付けると、第1クッション材41が被保護物11の支持手段14の一方の側部の外側又は内側に当接し、第2クッション材42が被保護物11の支持手段14の他方の側部の外側又は内側に当接し、可撓性ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション41,42の間において被保護物11の露出面全域を覆いつつ横方向へ延びる。被覆エリア17が被保護物11の外方(外側)へ所定寸法離間して位置し、被保護物11とネット12の横方向へ延びる被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成される。
図13及び図14の保護部材40は、図1の保護部材10(保護部材10A,10B,10C)が有する効果に加え、第1及び第2クッション材41,42が可撓性ネット12とは別体であるから、被保護物11を支持する支持手段14の形状や材質、強度等に応じて各種のクッション材から最適なそれを選択することができ、クッション材による支持手段14の傷付きや凹み等を防止することができる。
図15は、他の一例として示す保護部材43の斜視図であり、図16は、図15の保護部材43の側面図である。図15では、上下方向を矢印X、横方向を矢印Yで示し、前後方向を矢印Zで示す。図15の保護部材43が図1のそれと異なるところは、各支持ロッド13の一端部21や中間部22、他端部23が可撓性ネット12の網目20に挿通されておらず、それら支持ロッド13が結束バンドによって可撓性ネット12の第1及び第2クッション15,16と被覆エリア17とに取り付けられている点にあり、保護部材43のその他の構成は図1のそれらと同一であるから、図1の保護部材10の説明を援用するとともに、図1の保護部材10と同一の符号を付すことで、この保護部材43のその他の構成の詳細な説明は省略する。
保護部材43は、所定面積の可撓性ネット12(可撓性の網)と、複数の細長い支持ロッド13(金属棒又は合成樹脂棒)とから形成されている。可撓性ネット12は、図1の保護部材10のそれと同一であり、所定厚みの第1クッション15(第1クッション部)と、所定厚みの第2クッション16(第2クッション部)と、所定面積の被覆エリア17とを有する。可撓性ネット12(樹脂製ネット)の網目20の縦ピッチや横ピッチは、図1の保護部材10の可撓性ネット12のそれらと同一である。第1及び第2クッション15,16や被覆エリア17は、図1の保護部材10のそれと同一である。第1及び第2クッション15,16は、弾性変形可能な緩衝材となる。
それら支持ロッド13は、図1の保護部材10のそれと同一であり、第1及び第2クッション15,16と被覆エリア17とに位置して直状に延びている。支持ロッド13は、被覆エリア17の撓みや弛み、捩れを防止する。支持ロッド13には、周面全体に螺子が形成された全螺子ロッド(全螺子金属棒又は全螺子合成樹脂棒)が使用されている。支持ロッド13には、異形断面ロッド(異形断面金属棒又は異形断面合成樹脂棒)を使用することもできる。
それら支持ロッド13は、可撓性ネット12の第1クッション15に位置する一端部21と、第2クッション16に位置する他端部23と、被覆エリア17に位置する中間部22とを有する。支持ロッド13の一端部21は、図15,16に示すように、第1クッション15を形成する可撓性ネット12の網目20に結束バンド44によって連結され、第1クッション15に取り付けられている。支持ロッド13の他端部23は、第2クッション16を形成する可撓性ネット12の網目20に結束バンド44によって連結され、第2クッション16に取り付けられている。支持ロッド13の中間部22は、被覆エリア17に延びる可撓性ネット12の網目20に結束バンド44によって連結され、被覆エリア17に取り付けられている。
保護部材43を上下方向へ長い被保護物11(エアコン室外機やガラス窓等)に使用する場合、所定の取付手段(取付ベルトや結束バンド、マグネット、ワイヤー、クリップ材等)によって第1及び第2クッション材15,16を被保護物11の支持手段14(エアコン室外機の筐体やガラス窓の窓枠等)に取り付ける。第1及び第2クッション材15,16を被保護物11の支持手段14に取り付けると、第1クッション材15が被保護物11の支持手段14の上端部の外側又は内側に当接し、第2クッション材16が被保護物11の支持手段14の下端部の外側又は内側に当接し、可撓性ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション材15,16の間において被保護物11の露出面全域を覆いつつ上下方向へ延びる。被覆エリア17が被保護物11の外方(外側)へ所定寸法離間して位置し、被保護物11とネット12の上下方向へ延びる被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成される(図6,図11,図12参照)。
保護部材43を横方向へ長い被保護物11(エアコン室外機やガラス窓等)に使用する場合、所定の取付手段(取付ベルトや結束バンド、マグネット、ワイヤー、クリップ材等)によって第1及び第2クッション材15,16を被保護物11の支持手段14(エアコン室外機の筐体やガラス窓の窓枠等)に取り付ける。第1及び第2クッション材15,16を被保護物11の支持手段14に取り付けると、第1クッション材15が被保護物11の支持手段14の一方の側部の外側又は内側に当接し、第2クッション材16が被保護物11の支持手段14の他方の側部の外側又は内側に当接し、可撓性ネット12の被覆エリア17が第1及び第2クッション15,16の間において被保護物11の露出面全域を覆いつつ横方向へ延びる。被覆エリア17が被保護物11の外方(外側)へ所定寸法離間して位置し、被保護物11とネット12の横方向へ延びる被覆エリア17との間に緩衝スペース24が形成される。
保護部材43は、図1の 保護部材10(保護部材10A,10B,10C)が有する効果に加え、支持ロッド13の一端部21や中間部22、他端部23が結束バンド44によって第1及び第2クッション15,16や被覆エリア17に取り付けられ、各支持ロッド13の一端部21や中間部22、他端部23を可撓性ネット12の網目20に挿通する場合と比較し、可撓性ネット12の被覆エリア17に撓みや捩れが生じることはなく、被覆エリア17が直状に延びるから、可撓性ネット12の被覆エリア17に外物が衝突又は接触したとしても、ネット12の被覆エリア17が熱交換器フィン11a(被保護物11)に達することはなく、熱交換器フィン11aに対する外物の衝突や接触を確実に防ぐことができるとともに、熱交換器フィン11aの外力による変形や破損、損傷を確実に防ぐことができる。
10 保護部材
10A 保護部材
10B 保護部材
10C 保護部材
11 被保護物
11a 熱交換器フィン(被保護物)
11b 熱交換器フィン(被保護物)
11c 窓ガラス(被保護物)
12 可撓性ネット
13 支持ロッド
14 支持材
14a 筐体(支持材)
14b 筐体(支持材)
14c 窓枠(支持材)
15 第1クッション(第1クッション部)
16 第2クッション(第2クッション部)
17 被覆エリア
18 一端部
19 他端部
20 網目
21 一端部
22 中間部
23 他端部
24 緩衝スペース
25a エアコン室外機
25b エアコン室外機
26 上端部
27 下端部
28 取付ベルト(取付手段)
29 フック
30 側縁部
31 中央部
32 側縁部
33 側部
34 側部
35 上端部
36 中央部
37 下端部
38 上端部
39 下端部
40 保護部材
41 第1クッション材(第1クッション)
42 第2クッション材(第2クッション)
43 保護部材
44 結束バンド

Claims (6)

  1. エアコン室外機の筐体から露出する熱交換器フィンを覆うことでその熱交換器フィンを保護する保護部材において、
    前記保護部材が、所定面積の可撓性ネットからなる被覆エリアと、前記可撓性ネットに取り付けられて上下方向へ延びる複数の支持ロッドと、前記可撓性ネットの一方の端部を一方向へロール状に巻き畳むことから作られ、所定の取付手段によって前記熱交換器フィンを支持する前記エアコン室外機の筐体の外側であって該筐体の上端部に取り付けられる所定厚みの第1クッションと、前記可撓性ネットの他方の端部を一方向へロール状に巻き畳むことから作られ、前記取付手段によって前記エアコン室外機の筐体の外側であって該筐体の下端部に取り付けられる所定厚みの第2クッションとから形成され、
    前記複数の支持ロッドが、前記第1クッションに位置する一端部と、前記第2クッションに位置する他端部と、前記被覆エリアに位置する中間部とを有し、前記複数の支持ロッドの一端部の一部が、前記第1クッションを形成する可撓性ネットの網目に挿通されることで該複数の支持ロッドの一端部が該第1クッションに係止され、前記複数の支持ロッドの他端部の一部が、前記第2クッションを形成する可撓性ネットの網目に挿通されることで該複数の支持ロッドの他端部が該第2クッションに係止され、前記複数の支持ロッドの中間部の一部が、前記被覆エリアの可撓性ネットの網目に挿通されることで該複数の支持ロッドの中間部が該被覆エリアに係止され、
    前記保護部材では、前記取付手段によって前記第1及び第2クッションを前記エアコン室外機の筐体の外側に取り付けたときに、前記第1クッションが前記筐体の上端部に当接し、前記第2クッションが前記筐体の下端部に当接し、前記可撓性ネットの被覆エリアが前記第1及び第2クッションの間において前記熱交換器フィンの露出面全域を覆いつつ上下方向へ延びていて該熱交換器フィンの外方へ所定寸法離間して位置し、前記熱交換器フィンと前記可撓性ネットの被覆エリアとの間に緩衝スペースが形成されることを特徴とする保護部材。
  2. 前記複数の支持ロッドが、前記可撓性ネットの被覆エリアの一方の側縁部と他方の側縁部と中央部とに配置されている請求項1に記載の保護部材。
  3. 前記可撓性ネットの被覆エリアが、前記第1及び第2クッションの間において弛みなく延びている請求項1または請求項2に記載の保護部材。
  4. 前記可撓性ネットが、耐候性を有する樹脂製ネットであり、前記ネットの網目の縦横ピッチが、1~4cmの範囲、又は、前記支持ロッドの直径の1~2倍の範囲にある請求項1ないし請求項3いずれかに記載の保護部材。
  5. 前記緩衝スペースにおける被保護物と前記可撓性ネットの被覆エリアとの間の離間寸法が、50~100mmの範囲にある請求項1ないし請求項4いずれかに記載の保護部材。
  6. 前記支持ロッドが、全螺子ロッド又は異形断面ロッドである請求項1ないし請求項5いずれかに記載の保護部材。
JP2019032621A 2019-02-26 2019-02-26 保護部材 Active JP7336204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019032621A JP7336204B2 (ja) 2019-02-26 2019-02-26 保護部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019032621A JP7336204B2 (ja) 2019-02-26 2019-02-26 保護部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020134112A JP2020134112A (ja) 2020-08-31
JP7336204B2 true JP7336204B2 (ja) 2023-08-31

Family

ID=72262765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019032621A Active JP7336204B2 (ja) 2019-02-26 2019-02-26 保護部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7336204B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002125810A (ja) 2000-10-23 2002-05-08 Kumiko Arakawa 通気体及びその通気体を用いたクッション
US20060260226A1 (en) 2005-05-17 2006-11-23 Ted Gower Inflatable barrier
JP2007068448A (ja) 2005-09-06 2007-03-22 Okinawa Pref Gov ハウス用保護ネットと保護ベルトの同時締め付け構造と使用方法
JP2008202805A (ja) 2007-02-16 2008-09-04 Asahi Kasei Homes Kk 室外設備機器の養生具
US20130186008A1 (en) 2004-06-18 2013-07-25 Ted Gower Structure envelope reinforcement

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002125810A (ja) 2000-10-23 2002-05-08 Kumiko Arakawa 通気体及びその通気体を用いたクッション
US20130186008A1 (en) 2004-06-18 2013-07-25 Ted Gower Structure envelope reinforcement
US20060260226A1 (en) 2005-05-17 2006-11-23 Ted Gower Inflatable barrier
JP2007068448A (ja) 2005-09-06 2007-03-22 Okinawa Pref Gov ハウス用保護ネットと保護ベルトの同時締め付け構造と使用方法
JP2008202805A (ja) 2007-02-16 2008-09-04 Asahi Kasei Homes Kk 室外設備機器の養生具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020134112A (ja) 2020-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2005251879B2 (en) Protective mesh in particular for rockfall protection or for slope stabilisation
US7975594B2 (en) Device for defense from projectiles, particularly shaped charge projectiles
US7841378B2 (en) Ballasted wind shielding system and method
US4815562A (en) Debris barrier
US4875549A (en) Debris barrier
JP2017106284A (ja) 防風防雪用ネット、及び、防風防雪用ネット柵
JP7336204B2 (ja) 保護部材
TW201435181A (zh) 落石防護柵
JP5132773B2 (ja) フェンス
JP5562720B2 (ja) コンクリート片防護ネット
KR200404512Y1 (ko) 메쉬 휀스
JP6639774B2 (ja) 落下物防護網及びその補強方法
JP5163954B2 (ja) シート構造物
EP1317589A1 (en) Method for roofing a lightweight construction and roof structure
JP7189818B2 (ja) 屋外用シート構造物
JP4865289B2 (ja) 菱形金網及びその製造方法
JP6974121B2 (ja) 可動支柱、ワイヤロープ式防護柵及び橋梁
KR102137808B1 (ko) 안전 네트 및 안전 네트용 고정 유닛
MXPA02009186A (es) Proteccion anti-granizo.
JP4452393B2 (ja) 養生シート取付金具
KR101143676B1 (ko) 건축물 개구부 보호기구
JP5150015B2 (ja) ガードレール用保護体
EP1816305A2 (en) High speed door
US20210156167A1 (en) Installing a wire fence to a post
JP4059179B2 (ja) 軒樋の取り付け構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220927

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20221121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7336204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150