JP7335672B1 - 炭酸水用卓上ポット - Google Patents

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    • B67D1/00Apparatus or devices for dispensing beverages on draught
    • B67D1/04Apparatus utilising compressed air or other gas acting directly or indirectly on beverages in storage containers

Abstract

【課題】持ち運びが容易であり、且つ、経時的に炭酸水の炭酸ガスが抜けることを抑制することができる炭酸水用卓上ポットを提供すること。【解決手段】本発明は、内部の第1空間部S1に炭酸水Wが貯留された第1容器部1と、内部の第2空間部S2に炭酸ガスが貯留された第2容器部2と、第1空間部S1と第2空間部S2とを連通させるための連通管3と、炭酸水Wを注出するため注出ノズル部4と、第1空間部S1と注出ノズル部4内とを連通させるための流通管5と、を備え、第1空間部S1及び第2空間部S2は、いずれも大気圧よりも高い圧力で維持されており、連通管3には、第2空間部S2における第2圧力が、第1空間部S1における第1圧力よりも大きくなるように調整するための減圧弁3aが取り付けられており、注出ノズル部4の止め栓が開放されることにより、炭酸水Wが注出される炭酸水用卓上ポット100である。【選択図】図1

Description

本発明は、卓上に配置され、予め貯留された炭酸水を、適時に供給するために用いられる炭酸水用卓上ポットに関する。
飲食店においては、原液を炭酸水で希釈する、いわゆるソーダ割りの飲料が提供されている。
かかるソーダ割りの飲料は、通常、店員が、原液に対し、予め定めた希釈率で炭酸水を注入することにより作製される。このため、ソーダ割りの飲料を提供する店舗においては、ソーダ割りの原液の濃度が一律となっており、客の好みに応じてソーダ割り飲料における原液の濃さを調整することは、一般的には行われていない。
これに対し、例えば、炭酸水を大量に貯留したポットを、卓上に載置しておいて、客に利用してもらう方法が考えられる。すなわち、客には原液を提供し、これをポットの炭酸水を用いて希釈してもらうという方法である。
この場合、客は、原液の濃度を自分の好みに調整することが可能となる。
ところが、炭酸水を貯留するために、いわゆるピッチャーのような公知のポットを採用した場合は、貯留された炭酸水の炭酸ガスが抜け易いという欠点がある。
そうすると、この場合、ポットに注入した直後の炭酸水と、客に提供した時点での炭酸水と、提供後且つ一定時間経過後の炭酸水とでは、それぞれ炭酸の強さが大きく異なることになる。
一方で、炭酸水とは異なるが、ビール等の飲料の炭酸ガスが抜けることを抑制するサーバが知られている。
例えば、ビール容器に装着する分配手段と、加圧ガスを封入するガスボンベと、分配手段とガスボンベを連結して加圧ガスを所定の圧力に調圧して容器内の液面を加圧するガス供給手段を備えるビールサーバにおいて、ガスボンベは、1MPa未満の圧力でガスを封入するガスボンベであるビールサーバ(サーバ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、高圧ガスボンベから低圧ガスボンベへの圧力ガス移充填装置と、該圧力ガス移充填装置により圧力ガスが移充填された低圧ガスボンベを装着可能であり、かつ、ディスペンサの操作により所望量の飲料を抽出可能な卓上飲料サーバとを備えてなり、かつ、低圧ガスボンベがガス放出後再充填可能なものである飲料提供設備(サーバ)が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002-264994号公報 特開2009-35294号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載のサーバは、何れもガスボンベを備える必要があるため、持ち運びが困難であり、卓上に配置するにもスペースを要するという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、持ち運びが容易であり、且つ、経時的に炭酸水の炭酸ガスが抜けることを抑制することができる炭酸水用卓上ポットを提供することを目的とする。
本発明者は、炭酸水が貯留された第1容器部と炭酸ガスが貯留された第2容器部とを備え、第1空間部と第2空間部とを連通させる連通管に、第1圧力と第2圧力とを調整する減圧弁を取り付けることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、卓上に載置して用いられ、炭酸水を供給するための炭酸水用卓上ポットであって、内部の第1空間部に炭酸水が貯留された第1容器部と、内部の第2空間部に炭酸ガスが貯留された第2容器部と、第1空間部と第2空間部とを連通させるための連通管と、炭酸水を注出するため注出ノズル部と、第1空間部と注出ノズル部内とを連通させるための流通管と、第1容器部と第2容器部とを保持するための保持部と、を備え、第1容器部が、第1容器本体部と、第1容器本体部の開口部に取り付けられた第1蓋部とを有し、第2容器部が、第2容器本体部と、第2容器本体部の開口部に取り付けられた第2蓋部とを有し、第1蓋部には、連通管が取り付けられた第1連通継手部と、流通管が取り付けられた流通継手部とが設けられており、第2蓋部には、連通管が取り付けられた第2連通継手部と、第2空間部に外部から炭酸ガスを注入するための炭酸ガス継手部とが設けられており、第1空間部及び第2空間部は、いずれも大気圧よりも高い圧力で維持されており、連通管には、第2空間部における第2圧力が、第1空間部における第1圧力よりも大きくなるように調整するための減圧弁が取り付けられており、注出ノズル部の止め栓が開放されることにより、炭酸水が注出されるものであり、第1容器本体部が第1収納容器部に収納され、第1容器本体部と第1収納容器部との間が大気圧よりも低い圧力となっており、第1蓋部及び第2蓋部にはそれぞれ螺合部が設けられ、第1容器本体部及び第2容器本体部の内面にはそれぞれらせん状の溝部が設けられ、螺合部を溝部に螺着させることにより、保持部が第1容器部及び第2容器部をそれぞれ保持するものである炭酸水用卓上ポットである。
本発明の炭酸水用卓上ポットにおいては、第2圧力が、1.8MPa以下であり、且つ、第2圧力が、第1圧力よりも1.4倍以上大きく、第1容器本体部と第1収納容器部との間の空間の圧力が0.1Pa以下であり、第2容器本体部と、第2容器本体部を収納する第2収納容器部との間の空間の圧力が0.1Pa以下であり、第1空間部の容積が350~3500cm であり、第2空間部の容積が490~5600cm であることが好ましい。
本発明の炭酸水用卓上ポットにおいては、連通管には、更に逆止弁が設けられており、
第2蓋部に第2安全弁が設けられていることが好ましい。
また、第1容器部及び第2容器部を保持するための保持部と、開閉可能となるように保持部に取り付けられたカバー部と、を更に備え、カバー部が開かれることにより、連通管及び流通管が露出し、カバー部が閉じられることにより、連通管及び流通管が該カバー部に覆われ、第1容器部及び第2容器部の下部に、スタンド部がそれぞれ嵌合されて取り付けられることが好ましい。
また、第1容器本体部と第1収納容器部とが、直接接しないように第1連結部を介して連結されており、第2容器本体部と第2収納容器部とが、直接接しないように第2連結部を介して連結されていることが好ましい。
本発明は、卓上に載置して用いられ、炭酸水を供給するための炭酸水用卓上ポットであって、内部の第1空間部に炭酸水が貯留された第1容器部と、内部の第2空間部に炭酸ガスが貯留された第2容器部と、第1空間部と第2空間部とを連通させるための連通管と、炭酸水を注出するため注出ノズル部と、第1空間部と注出ノズル部内とを連通させるための流通管と、を備え、第1空間部及び第2空間部は、いずれも大気圧よりも高い圧力で維持されており、連通管には、第2空間部における第2圧力が、第1空間部における第1圧力よりも大きくなるように調整するための減圧弁が取り付けられており、注出ノズル部の止め栓が開放されることにより、炭酸水が注出されるものであり、第2圧力が、1.8MPa以下であり、且つ、第2圧力が、第1圧力よりも1.4倍以上大きく、第1空間部の容積が350~3500cmであり、第2空間部の容積が490~5600cmであり、第1容器部の第1容器本体部が、第2容器部の第2容器本体部に内蔵されており、第1容器本体部及び第2容器本体部の共通する開口部には蓋部が取り付けられており、蓋部には、流通管が取り付けられた流通継手部が設けられており、第1容器本体部には、連通管が取り付けられた第1連通継手部が設けられており、第2容器本体部には、連通管が取り付けられた第2連通継手部と、第2空間部に外部から炭酸ガスを注入するための炭酸ガス継手部とが設けられている炭酸水用卓上ポットである。
本発明の炭酸水用卓上ポットにおいては、第1空間部及び第2空間部が、炭酸ガスにより、大気圧よりも高い圧力で維持されている。
そして、第1空間部に貯留された炭酸水は、流通管内にも充填され、その状態で注出ノズル部の栓を付勢している。
このため、炭酸水用卓上ポットにおいては、注出ノズル部の止め栓を開放させることにより、簡単に炭酸水を注出することが可能となっている。
ここで、炭酸水を注出することにより、第1空間部の第1圧力が低下すると考えられるが、炭酸水用卓上ポットにおいては、減圧弁により、第2空間部における第2圧力が、第1空間部における第1圧力よりも大きくなるように調整されているので、第1空間部の圧力の低下分を、第2空間部から炭酸ガスを流入させることで補充することが可能となる。
また、当該減圧弁により、第1空間部の第1圧力を略一定に維持することが可能となる。
これにより、経時的に炭酸水の炭酸ガスが抜けることを抑制することができる。また、一定量の炭酸ガスを含む炭酸水を、一定の勢いで注出させることが可能となる。
このように、炭酸水用卓上ポットにおいては、第2容器部に貯留された炭酸ガスを利用して、第1容器部に貯留された炭酸水が注出されるようになっているので、ガスボンベに常時連結されていない。このため、炭酸水用卓上ポットは、コンパクトな構造であり、持ち運びが極めて容易となっている。その結果、例えば、客の注文に応じて、容易に卓上に載置することができ、使用後は、容易にそこから回収することを可能としている。
本発明の炭酸水用卓上ポットにおいては、第2圧力を、第1圧力よりも1.4倍以上大きいものとすることにより、第1圧力の低下を十分に補充することが可能となるので、第1空間部に十分な量の炭酸水を貯留させることが可能となる。これにより、炭酸水用卓上ポットに炭酸水を補充する頻度を減らすことができる。
また、第2圧力を1.8MPa以下とすることにより、過度な耐圧性を要しないので、第1容器部及び第2容器部を比較的軽量なものとすることができる。
本発明の炭酸水用卓上ポットにおいては、第1容器部及び第2容器部がそれぞれ独立しており、第1容器本体部の開口部に、第1連通継手部及び流通継手部が設けられた第1蓋部を取り付け、第2容器本体部の開口部に、第2連通継手部及び炭酸ガス継手部が設けられた第2蓋部を取り付けた構造とした場合、炭酸ガスの出し入れ等を、対応する各蓋部の継手部で行うことができるので、容器本体部の構造をシンプルなものとすることができる。
また、第1蓋部を取り外すことにより、第1容器本体部の内部を容易に洗浄することができ、第2蓋部を取り外すことにより、第2容器本体部の内部を容易に洗浄することが可能となる。
このとき、第1容器本体部が第1収納容器部に収納され、第1容器本体部と第1収納容器部との間を大気圧よりも低い圧力とすることにより、第1収納容器部の外側の気温により炭酸水に温度変化が生じることを極力抑制することができる。
また、保持部を備えることにより、第1容器部と第2容器部とを同時に保持することが容易となり、カバー部を備えることにより、不操作時の連通管及び流通管を、外部から衝撃を受けること等から保護することが可能となる。
本発明の炭酸水用卓上ポットにおいては、第1容器本体部が第2容器本体部に内蔵されており、第1容器本体部及び第2容器本体部の共通する開口部に、流通継手部が設けられた蓋部を取り付け、第1容器本体部に第1連通継手部を設け、第2容器本体部に第2連通継手部及び炭酸ガス継手部を設けた構造とした場合、第1容器本体部と第2容器本体部とが二重構造になっているので、炭酸水用卓上ポット自体をよりコンパクトなものとすることができる。
また、開口部に蓋部を取り付けることにより、第1容器部及び第2容器部を同時に密閉することができる。
また、蓋部を取り外すことにより、第1容器本体部の内部を容易に洗浄することが可能となる。
また、第2空間部を有しているので、炭酸水に温度変化が生じることを極力抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポットを示す透過側面図である。 図2は、図1に示す炭酸水用卓上ポットの透過上面図である。 図3は、第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポットにおいて、容器部が保持部に取り付けられる状態を説明するための説明図である。 図4は、図1に示す炭酸水用卓上ポットの側面図である。 図5は、第2実施形態に係る炭酸水用卓上ポットを模式的に示す断面図である。 図6は、他の実施形態に係る炭酸水用卓上ポットを示す透過側面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本明細書において、「第1」及び「第2」は、区別するために便宜的に付したものである。
本発明の炭酸水用卓上ポットは、持ち運び可能であり、例えば、飲食店の卓上に載置して用いられる。すなわち、例えば、客の注文に応じて、容易に卓上に載置することができ、使用後は、容易にそこから回収することができる。
また、炭酸水用卓上ポットによれば、卓上にて、好みのタイミングで、好みの量の炭酸水を注出することができる。
ここで、炭酸水としては、少なくとも、水分に炭酸が溶解し、且つ、発泡していればよく、炭酸水に味覚が伴っているか否かは特に限定されない。すなわち、炭酸水には、糖分やミネラル等の成分が含まれていてもよい。
したがって、炭酸水は、原液の希釈液としての用途だけでなく、炭酸水自体が、ビール、発泡果実飲料、発泡果実酒等の飲料であってもよい。
なお、炭酸水を希釈水として用いる場合の原液としては、焼酎、ウイスキー、リキュール、ハイボール、梅酒、果実酒等のアルコール飲料原液や、果実原液等のアルコールを含まない飲料原液が挙げられる。
(第1実施形態)
まず、本発明に係る炭酸水用卓上ポットの第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポットを示す透過側面図である。なお、図1においては、保持部6及びカバー部7の側面部分の記載を透過させている。
図1に示すように、第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポット100は、内部の第1空間部S1に炭酸水が貯留された第1容器部1と、内部の第2空間部S2に炭酸ガスが貯留された第2容器部2と、第1空間部S1と第2空間部S2とを連通させるための連通管3と、炭酸水を注出するため注出ノズル部4と、第1空間部S1と注出ノズル部4内とを連通させるための流通管5と、第1容器部1及び第2容器部2を保持するための保持部6と、開閉可能となるように保持部6に取り付けられたカバー部7と、第1容器部1及び第2容器部2を支持するためのスタンド部8と、を備える。
炭酸水用卓上ポット100においては、内部に貯留された炭酸水Wが、注出ノズル部4から注出されるようになっている。
炭酸水用卓上ポット100においては、第1容器部1及び第2容器部2がそれぞれ独立している。このため、何れか一方のみを交換することが可能となっている。
例えば、第1容器部1内の炭酸水が枯渇した場合、そこに炭酸水を補充してもよく、それを炭酸水が充填された別の第1容器部に交換することも可能である。
同様に、第2容器部2内の炭酸ガスの圧力が低下した場合、そこに炭酸ガスを補充すればよい。
炭酸水用卓上ポット100において、第1容器部1は、開口した第1開口部1a1を有する円柱状の第1容器本体部1aと、当該第1開口部1a1に取り付けられた第1蓋部1bとを有する。なお、後述するように、第1容器本体部1aと第1蓋部1bとは螺着により取り付けられる。
また、第1容器部1は、その内部に、第1空間部S1を有している。すなわち、第1空間部S1は、第1容器本体部1a及び第1蓋部1bにより密閉された空間となっている。
そして、第1空間部S1には、炭酸ガスが充填され、且つ、炭酸水Wが貯留されている。なお、第1容器部1には、第1空間部S1の第1圧力を測定するための圧力計(図示しない)が設けられていてもよい。
ここで、第1容器部1において、第1容器本体部1aの材質は、耐圧性を有するものであれば、特に限定されず、公知の金属や樹脂を採用することができる。それらの中でも、第1容器本体部1aの材質としては、気密性、耐酸性の観点から、ステンレス鋼を採用することが好ましく、若しくは、耐酸性、軽量化の観点から、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂又はポリプロピレン樹脂を採用することが好ましい。
炭酸水用卓上ポット100において、第1容器本体部1aの外側には、当該第1容器本体部1aを覆うように、第1収納容器部11が設けられている。すなわち、第1容器本体部1aは、第1収納容器部11に収納されている。
なお、第1収納容器部11の材質としては、第1容器本体部1aと同質のものを採用することができる。また、第1収納容器部11の材質と第1容器本体部1aの材質とは同一であっても異なっていてもよい。
そして、第1収納容器部11は、その開口した開口部に、環状の第1連結部12が取り付けられている。
炭酸水用卓上ポット100においては、第1容器本体部1aの第1開口部1a1の外周面に、第1連結部12が、取り付けられている。なお、第1容器本体部1aの第1開口部1a1と第1連結部12との間には、気密性を向上させる観点から、Oリング、パッキン等を介在させることが好ましい。
すなわち、第1容器本体部1aと第1収納容器部11とは、第1連結部12を介して連結されている。そして、第1容器部1と第1収納容器部11との間の空間は、第1連結部12により、密閉されている。
ここで、第1容器本体部1aと第1収納容器部11との間の空間の圧力は、大気圧よりも低い圧力であることが好ましく、具体的には、0.1Pa以下であることがより好ましい。この場合、当該空間の熱の伝導性が低下するので、第1収納容器部11の外側の気温により、第1容器本体部1a内の炭酸水に温度変化が生じることを極力抑制することが可能となる。
また、第1容器本体部1aと第1収納容器部11とは、熱伝導の観点から、直接、接していないことが好ましい。仮に、両者が互いに接する場合は、その面積を極力小さくすることが好ましい。
第1蓋部1bは、第1開口部1a1に取り付けられることにより、第1開口部1a1の開口を封止する。
図2は、図1に示す炭酸水用卓上ポットの透過上面図である。なお、図2においては、連通管3及び流通管5と、カバー部7の上面部分とを透過させて記載している。
図2に示すように、第1容器部1において、第1蓋部1bには、少なくとも、第1蓋部1bを上下方向に貫通する、第1連通継手部13aと、流通継手部13bと、第1安全弁13cとが設けられている。すなわち、第1連通継手部13a、流通継手部13b及び第1安全弁13cは、第1空間部S1と、第1容器部1の外部とを連絡することが可能となっている。
図1に戻り、第1蓋部1bにおいて、第1連通継手部13aには、連通管3が取り付けられ、当該連通管3には、減圧弁3a及び逆止弁3bが設けられている。
具体的には、連通管3は、一端が、第1蓋部1bの第1連通継手部13aに取り付けられ、他端が、第2蓋部2bの第2連通継手部23aに取り付けられる。これにより、第1容器部1の第1空間部S1と、第2容器部2の第2空間部S2とが連通し、炭酸ガスの第2空間部S2から第1空間部S1への流入が可能となる。
また、連通管3においては、上記の減圧弁3aと逆止弁3bとが直列に設けられている。このとき、必要に応じて、連通管3には圧力計が設けられていてもよい。
連通管3においては、減圧弁3aが設けられているので、炭酸ガスの流通量を制限することが可能となっている。
また、連通管3においては、逆止弁3bが設けられているので、炭酸ガスが、第1空間部S1から第2空間部S2に流れ込み、第1圧力や第2圧力が安定しない状況が生じることを防止することができる。
これらのことにより、連通管3においては、逆止弁3bにより炭酸ガスが一方向に流通し、且つ、減圧弁3aにより流量が制限されることになるので、第2空間部S2における第2圧力が第1空間部S1における第1圧力よりも大きくなるように調整することが可能となっている。
なお、減圧弁3aは、炭酸ガスの流通を制限することにより圧力を調整することの他、連通管3を全開にすることも全閉にすることも可能となっている。
また、減圧弁3aは、直動式、パイロット式等の公知のものを適宜採用することができ、逆止弁3bは、スイングチャッキバルブ、リフトチャッキバルブ、ウェハチャッキバルブ等の公知のものを適宜採用することができる。
第1蓋部1bにおいて、流通継手部13bには、流通管5が取り付けられる。また、流通継手部13bには、図示しない第1開閉弁が内蔵されている。なお、第1開閉弁は、二方型、三方型等のボールバルブ、ゲートバルブ、グローブバルブ等の公知のものを適宜採用することができる。
具体的には、流通管5は、流通継手部13bに取り付けられた、第1空間部S1の外側に位置する外側流通管5aと、第1空間部S1の内側に位置する内側流通管5b(サイフォン管)とを有する。なお、外側流通管5aは、少なくとも、流通継手部13bから着脱可能となっている。
すなわち、外側流通管5aは、一端が、注出ノズル部4に取り付けられ、他端が、流通継手部13bに取り付けられる。
また、内側流通管5bは、一端が、流通継手部13bに取り付けられ、他端が、第1空間部S1に貯留された炭酸水Wに浸漬される。
これにより、第1容器部1の第1空間部S1と、注出ノズル部4内とが流通継手部13bの第1開閉弁を介して連通し、炭酸水Wの第1空間部S1から注出ノズル部4への流入が可能となる。
例えば、流通継手部13bにおいては、第1開閉弁を開放し、且つ、外側流通管5aを取り外すことにより、流通継手部13bを介して、第1空間部S1を大気に開放することができる。
また、第1開閉弁を開放し、且つ、外側流通管5aを取り付けることにより、流通継手部13bを介して、第1空間部S1と注出ノズル部4b内とを連通させることができる。
また、第1開閉弁を閉鎖することにより、流通継手部13bを封鎖することができる。
第1蓋部1bにおいて、第1安全弁13cは、第1空間部S1の圧力を開放するための弁である。
第1安全弁13cにおいては、第1空間部S1の第1圧力が一定値を超えると、第1安全弁13cが開き、第1空間部S1の炭酸ガスを自動的に外部に放出するようになっている。すなわち、第1安全弁13cは、第1圧力を一定に保つ機能を有する。なお、かかる一定値は任意に設定することができる。
なお、第1安全弁13cは、第1圧力の異常時に炭酸ガスを放出する際に利用することの他、使用前の第1空間部S1に炭酸ガスを充填する際、若しくは、使用後の第1空間部S1から炭酸ガスを抜く際に利用することも可能である。
炭酸水用卓上ポット100において、第2容器部2は、開口した第2開口部2a1を有する円柱状の第2容器本体部2aと、当該第2開口部2a1に取り付けられた第2蓋部2bとを有する。なお、後述するように、第2容器本体部2aと第2蓋部2bとは螺着により取り付けられる。
また、第2容器部2は、その内部に、第2空間部S2を有している。すなわち、第2空間部S2は、第2容器本体部2a及び第2蓋部2bにより密閉された空間となっている。
そして、第2空間部S2には、炭酸ガスが充填されている。なお、第2容器部2には、第2空間部S2の第2圧力を測定するための圧力計(図示しない)が設けられていてもよい。
第2容器本体部2aの材質としては、第1容器本体部1aと同質のものを採用することができる。また、第2容器本体部2aの材質と第1容器本体部1aの材質とは同一であっても異なっていてもよい。
炭酸水用卓上ポット100において、第2容器本体部2aの外側には、当該第2容器本体部2aを覆うように、第2収納容器部21が設けられている。すなわち、第2容器本体部2aは、第2収納容器部21に収納されている。
なお、第2収納容器部21の材質としては、第1容器本体部1aと同質のものを採用することができる。また、第2収納容器部21の材質と第1容器本体部1aの材質とは同一であっても異なっていてもよい。
そして、第2収納容器部21は、その開口した開口部に、環状の第2連結部22が取り付けられている。
炭酸水用卓上ポット100においては、第2容器本体部2aの第2開口部2a1の外周面に、第2連結部22が、取り付けられている。なお、第2容器本体部2aの第2開口部2a1と第2連結部22との間には、気密性を向上させる観点から、Oリング、パッキン等を介在させることが好ましい。
すなわち、第2容器本体部2aと第2収納容器部21とは、第2連結部22を介して連結されている。そして、第2容器部2と第2収納容器部21との間の空間は、第2連結部22により、密閉されている。
ここで、第2容器本体部2aと第2収納容器部21との間の空間の圧力は、大気圧よりも低い圧力であることが好ましく、具体的には、上述した第1容器本体部1aと第1収納容器部11との間の空間の圧力と同様に、0.1Pa以下であることがより好ましい。
また、第2容器本体部2aと第2収納容器部21とは、熱伝導の観点から、直接、接していないことが好ましい。仮に、両者が互いに接する場合は、その面積を極力小さくすることが好ましい。
第2蓋部2bは、第2開口部2a1に取り付けられることにより、第2開口部2a1の開口を封止する。
図2に戻り、第2容器部2において、第2蓋部2bには、第2蓋部2bを上下方向に貫通する、第2連通継手部23aと、炭酸ガス継手部23bと、第2安全弁23cとが設けられている。すなわち、第2連通継手部23a、炭酸ガス継手部23b及び第2安全弁23cは、第2空間部S2と、第2容器部2の外部とを連絡することが可能となっている。
図1に戻り、第2蓋部2bにおいて、第2連通継手部23aには、連通管3が取り付けられ、当該連通管3には、上述したように、減圧弁3a及び逆止弁3bが設けられている。
第2蓋部2bにおいて、炭酸ガス継手部23bは、例えば、ガスボンベ等から炭酸ガスを注入する際に用いられる継手である。
炭酸ガス継手部23bには、図示しない第2開閉弁が内蔵されている。なお、第2開閉弁は、二方型、三方型等のボールバルブ、ゲートバルブ、グローブバルブ等の公知のものを適宜採用することができる。
例えば、炭酸ガス継手部23bにおいては、第2開閉弁を開放し、且つ、ガスボンベの管を炭酸ガス継手部23bに取り付けることにより、当該ガスボンベから炭酸ガス継手部23bを介して、第2空間部S2に炭酸ガスを注入することができる。
また、炭酸ガスの注入を行わない場合は、第2開閉弁は、閉鎖される。
第2蓋部2bにおいて、第2安全弁23cは、第2空間部S2の圧力を開放するための弁である。
第2安全弁23cにおいては、第2空間部S2の第2圧力が一定値を超えると、第2安全弁23cが開き、第2空間部S2の炭酸ガスを自動的に外部に放出するようになっている。すなわち、第2安全弁23cは、第2圧力を一定に保つ機能を有する。なお、かかる一定値は任意に設定することができる。
なお、第2安全弁23cは、第2圧力の異常時に炭酸ガスを放出する際に利用することの他、使用前の第2空間部S2に炭酸ガスを充填する際、若しくは、使用後の第2空間部S2から炭酸ガスを抜く際に利用することも可能である。
このように、炭酸水用卓上ポット100においては、炭酸ガスの出し入れ等を、対応する各蓋部の継手部で行うことができるので、容器本体部の構造をシンプルなものとすることができる。
また、第1蓋部1bを取り外すことにより、第1容器本体部1aの内部を容易に洗浄することができ、第2蓋部2bを取り外すことにより、第2容器本体部2aの内部を容易に洗浄することが可能である。
ここで、炭酸水用卓上ポット100における第1空間部S1の第1圧力及び第2空間部S2の第2圧力について説明する。
炭酸水用卓上ポット100において、第1空間部S1の第1圧力及び第2空間部S2の第2圧力は、いずれも大気圧よりも高い圧力で維持されている。これにより、炭酸水は、流通管5内にも充填され、更に、注出ノズル部4側を付勢した状態となっている。その結果、注出ノズル部4の止め栓を開放するだけで、炭酸水を注出することが可能となる。
炭酸水用卓上ポット100において、第1圧力の大きさは、常圧より大きくなっていればよいが、0.5MPa以上であることが好ましい。なお、第1圧力は一定の幅のある範囲であってもよい。
第1圧力の大きさが0.5MPa未満であると、第1圧力の大きさが上記範囲内にある場合と比較して、炭酸水Wが注出ノズル部4を付勢する力が弱いため、止め栓を開いた際に十分な勢いで炭酸水Wが注出されない傾向にある。
なお、第1圧力及び第2圧力は、1.8MPa以下であることが好ましい。この場合、安全性に優れると共に、過度な耐圧性を要しないので、第1容器部1及び第2容器部2を比較的軽量なものとすることができる。
第2圧力の大きさは、第1圧力よりも大きければよいが、1.4倍以上大きいことが好ましく、1.6倍以上大きいことがより好ましい。なお、第2圧力は一定の幅のある範囲であってもよい。
第2圧力の大きさを第1圧力より大きくすることにより、炭酸水Wを注出後、第2空間部S2から第1空間部S1に炭酸ガスを補充することが可能となる。すなわち、炭酸水Wの注出に伴い第1空間部S1の圧力が第1圧力よりも低下したとしても、炭酸ガスを補充することにより、第1圧力を維持することが可能となる。
また、第2圧力を、第1圧力よりも1.4倍以上大きいものとすることにより、第1圧力の低下を十分に補充することが可能となるので、第1空間部S1に十分な量の炭酸水を貯留させることが可能となる。これにより、炭酸水用卓上ポット100に炭酸水Wを補充する頻度を減らすことができる。
このように、炭酸水用卓上ポット100においては、第1圧力が維持されるので、経時的に炭酸水Wの炭酸ガスが抜けることを抑制することができる。また、一定量の炭酸ガスを含む炭酸水Wを、一定の勢いで注出させることが可能となる。
また、第2容器部2に貯留された炭酸ガスを利用して、第1圧力の低下分を補充できるので、コンパクトな構造とすることができ、持ち運びも極めて容易となる。
炭酸水用卓上ポット100において、炭酸水Wが貯留されていない場合の第1空間部S1の容積は、コンパクトでありながら、十分な量の炭酸水Wを貯留するという観点から、350~3500cmであることが好ましい。
また、第2空間部S2の容積は、コンパクトでありながら、十分な量の炭酸水Wが注出された場合であっても第1圧力を維持するための十分な炭酸ガスを貯留するという観点から、490~5600cmであることが好ましい。
炭酸水用卓上ポット100において、注出ノズル部4は、流通管5(詳しくは外側流通管5a)の先端に設けられる。
具体的には、注出ノズル部4は、炭酸水Wを注出するノズル口部4aと、炭酸水Wの流路に設けられた止め栓(図示しない)と、該止め栓を開閉させるための注出レバー4bとを有する。
注出ノズル部4においては、第1空間部S1の圧力により、流通管5内の炭酸水Wが、注出ノズル部4側に付勢されているので、注出レバー部4bを操作して、止め栓を開放することにより、ノズル口部4aから炭酸水Wが注出されるようになっている。
また、注出レバー部4bを操作して、止め栓で閉鎖することにより、ノズル口部4aからの炭酸水Wの注出は停止される。
保持部6は、第1容器部1及び第2容器部2を保持するためのものである。
図3は、第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポットにおいて、容器部が保持部に取り付けられる状態を説明するための説明図である。
図3に示すように、保持部6は、いわゆるホルダーであり、二つの穴部6aを有している。そして、各穴部6aから、第1蓋部1bの螺合部1b1及び第2蓋部2bの螺合部2b1が垂下するように、第1蓋部1b及び第2蓋部2bが保持部6に取り付けられる。このとき、保持部6と第1蓋部1b及び第2蓋部2bとは、ボルト等の留め具(図示しない)により固定される。
一方で、第1容器部1の第1開口部1a1、及び、第2容器部2の第2開口部2a1、の内面には、それぞれ、螺旋状の溝部が設けられている。
したがって、保持部6を挟持するように、第1蓋部1bの螺合部1b1に、第1容器部1の溝部を螺着させ、第2蓋部2bの螺合部2b1に、第2容器部2の溝部を螺着させることにより、第1容器部1及び第2容器部2が保持部6に保持される。
第1容器部1及び第2容器部2が保持部6に螺着されると、第1容器部1の第1蓋部1b、及び、第2容器部2の第2蓋部2bは、その一部が穴部6aからそれぞれ露出することになる。そして、上述した各継手部や安全弁は、露出した部分に位置する。
炭酸水用卓上ポット100においては、保持部6を有することにより、第1容器部1と第2容器部2とを同時に保持することが可能となる。その結果、持ち運びがより容易となる。
図4は、図1に示す炭酸水用卓上ポットの側面図である。
図4に示すように、保持部6は、側壁部6cを有しており、当該側壁部6cにより第1容器部1の第1蓋部1b、及び、第2容器部2の第2蓋部2bの周囲が覆われる。これにより、第1蓋部1b及び第2蓋部2bを、外部から衝撃を受けること等から保護することが可能となる。
図1に戻り、カバー部7は、下面が開口した箱状であり、保持部6の上側に、図示しないヒンジを介して取り付けられている。このため、カバー部7は、露出した第1蓋部1b及び第2蓋部2bに対して開閉可能となっている。
また、カバー部7には、連通管3及び流通管5が収納可能となっている。すなわち、カバー部7が開かれることにより、連通管3及び流通管4が露出し、カバー部7が閉じられることにより、連通管3及び流通管5が該カバー部7に覆われるようになっている(図3参照)。
炭酸水用卓上ポット100においては、カバー部7を有することにより、不操作時の連通管3及び流通管5を、外部から衝撃を受けること等から保護することが可能となる。
また、カバー部7の上面には、取っ手部7aが設けられている。これにより、炭酸水用卓上ポット100を持ち運びし易くなっている。
スタンド部8は、第1容器部1及び第2容器部2の下部に取り付けられている。
スタンド部8には、第1嵌合孔8aと、第2嵌合孔8bとが設けられている。そして、第1嵌合孔8aに第1収納容器部11の下部が嵌合され、第2嵌合孔8bに第2収納容器部21の下部が嵌合されることにより、スタンド部8が、これらに取り付けられる。
炭酸水用卓上ポット100においては、スタンド部8を有することにより、第1容器部1及び第2容器部2を容易に載置することが可能となる。
次に、炭酸水用卓上ポット100における炭酸水W及び炭酸ガスの充填方法、及び、炭酸水Wの注出方法について説明する。
まず、炭酸水用卓上ポット100における炭酸水W及び炭酸ガスの充填方法においては、第1容器部1の第1空間部S1に、流通管5(外側流通管5a)を外した流通継手部13bから炭酸水を注入する炭酸水注入ステップを行う。
このとき、連通管3には、逆止弁3bが設けられているので、第1空間部S1から第2空間部S2への空気の流入は行われず、第1空間部S1内の圧力が上昇する。
なお、第1空間部S1内の圧力が上昇し過ぎた場合は、第1安全弁13cが作動して、第1空間部S1内の空気を外部に放出することにより、所定の圧力に戻される。
次に、第2容器部2の第2空間部S2に、炭酸ガス継手部23bから炭酸ガスを注入する炭酸ガス注入ステップを行う。
このとき、第2空間部2の圧力が十分に高くなると、連通管3には減圧弁3aが設けられているので、第2空間部2の炭酸ガスの一部が、減圧弁3a、逆止弁3bを介して、第1空間部1に注入される。
その結果、逆止弁3aにより、第1空間部S1の圧力と第2空間部2の圧力とが所定の値となるように調整される。
なお、第2空間部S2内の圧力が上昇し過ぎた場合は、第2安全弁23cが作動して、第1空間部S1内の空気を外部に放出することにより、所定の圧力に戻される。
こうして、炭酸水用卓上ポット100に炭酸水W及び炭酸ガスが充填される。
炭酸水用卓上ポット100における炭酸水Wの注出方法においては、注出ノズル部4の注出レバー部b4を操作して、止め栓を開放することにより、止め栓に付勢された流通管5内の炭酸水Wが注出される。
このとき、上述したように、炭酸水Wの注出により、第1空間部S1の第1圧力が低下することになるが、この場合は、減圧弁3aを介して、第2空間部S2から炭酸ガスが第1空間部S1に補充されることで、一定の第1圧力が維持される。なお、炭酸水Wが十分に少なくなるまで、第2空間部S2から第1空間部S1に炭酸ガスを補充することを踏まえて、上述したように、第2圧力は高く設定される。
そして、第1空間部S1の炭酸水Wが十分に少なくなった場合は、炭酸水注入ステップと同様にして、第1空間部S1に、流通継手部13bから炭酸水を注入し、炭酸ガス注入ステップと同様にして、第2空間部2に、炭酸ガス継手部23bから炭酸ガスを注入することにより、これらを補充する。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る炭酸水用卓上ポットの第2実施形態について説明する。
図5は、第2実施形態に係る炭酸水用卓上ポットを模式的に示す断面図である。
図5に示すように、第2実施形態に係る炭酸水用卓上ポット101は、内部の第1空間部S1に炭酸水が貯留された第1容器部51と、内部の第2空間部S2に炭酸ガスが貯留された第2容器部52と、第1空間部S1と第2空間部S2とを連通させるための連通管53と、炭酸水を注出するため注出ノズル部54と、第1空間部S1と注出ノズル部54内とを連通させるための流通管55とを備える。
そして、炭酸水用卓上ポット101は、ステージ部56上に配置されており、当該ステージ部56の一端側に立設された支持板57に、炭酸水用卓上ポット101の注出ノズル部54が支持された構成となっている。
炭酸水用卓上ポット101においては、内部に貯留された炭酸水Wが、注出ノズル部54から注出されるようになっている。
炭酸水用卓上ポット101においては、第1容器部51の第1容器本体部51aが、第2容器部52の第2容器本体部52aに内蔵されており、第1容器本体部51a及び第2容器本体部52aの共通する開口部(第1開口部51a1及び第2開口部52a1)には蓋部51bが取り付けられている。
そして、第1容器部51は、その内部に、第1空間部S1を有している。すなわち、第1空間部S1は、第1容器本体部51a及び蓋部51bにより密閉された空間となっている。
また、第2容器部52は、その内部の第1容器本体部51aの外側に、第2空間部S2を有している。すなわち、第2空間部S2は、第1容器本体部51aと第2容器本体部52aとの間の密閉された空間となっている。
そして、第1空間部S1には、炭酸ガスが充填され、且つ、炭酸水Wが貯留されている。また、第2空間部S2には、炭酸ガスが充填されている。なお、第1容器部51には、第1空間部S1の第1圧力を測定するための圧力計(図示しない)が設けられていてもよく、第2容器部2には、第2空間部S2の第2圧力を測定するための圧力計(図示しない)が設けられていてもよい。
このように、第1容器本体部51aと第2容器本体部52aとの二重構造とすることにより、炭酸水用卓上ポット101自体をよりコンパクトなものとすることができる。
また、開口部が共通するので、開口部に蓋部51bを取り付けることにより、開口部の開口が封止され、第1容器部51及び第2容器部52を同時に密閉することができる。
また、蓋部51bを取り外すことにより、第1容器本体部51aの内部を容易に洗浄することが可能となる。
また、第2空間部S2を有しているので、炭酸水Wに温度変化が生じることを極力抑制することができる。
炭酸水用卓上ポット101において、第1容器部51は、開口した第1開口部51a1を有する円柱状の第1容器本体部51aを有しており、第2容器部52は、開口した第2開口部52a1を有する円柱状の第2容器本体部52aを有している。
ここで、第1容器本体部51a及び第2容器本体部52aの材質は、耐圧性を有するものであれば、特に限定されず、公知の金属や樹脂を採用することができる。それらの中でも、第1容器本体部51a及び第2容器本体部52aの材質としては、気密性、耐酸性の観点から、ステンレス鋼を採用することが好ましく、若しくは、耐酸性、軽量化の観点から、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂又はポリプロピレン樹脂を採用することが好ましい。なお、第1容器本体部51a及び第2容器本体部52aの材質は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
炭酸水用卓上ポット101においては、第1開口部51a1及び第2開口部52a1の周縁に、共通するように、環状の蓋受け部52bが設けられている。すなわち、蓋受け部52bは、第1容器本体部51aの第1開口部51a1周縁に取り付けられ、同時に、第2容器本体部52aの第2開口部52a1周縁に取り付けられている。
なお、第1容器本体部51a又は第2容器本体部52aへの蓋受け部52bの取付け方法は、特に限定されず、ボルト等の留め具を用いてもよく、溶接等により一体化してもよい。
炭酸水用卓上ポット101において、蓋受け部52bには、蓋部51bが嵌合されている。
このとき、蓋受け部52bと蓋部51bとは、例えば、ボルト等の留め具(図示しない)により固定される。これにより、第1容器部51の内部、及び、第2容器部52の内部は同時に密閉される。なお、この場合、気密性を向上させる観点から、蓋受け部52bと蓋部51bとの間に、Oリング、パッキン等を介在させることが好ましい。
なお、蓋部51bは、留め具を取り外すことにより、蓋受け部52bに対して脱着可能となっている。
炭酸水用卓上ポット101において、蓋部51bには、蓋部51bを上下方向に貫通する、流通継手部63bと、安全弁63cとが設けられている。すなわち、流通継手部63b及び安全弁63cは、第1空間部S1と、第1容器部51の外部とを連絡することが可能となっている。
また、第1容器本体部51aには、第1連通継手部63aが設けられており、第2容器本体部52aには、第2連通継手部73aと、炭酸ガス継手部73bとが設けられている。
蓋部51bにおいて、流通継手部63bには、流通管55が取り付けられる。また、流通継手部63bには、第1開閉弁が内蔵されている。
具体的には、流通管55は、流通継手部63bに取り付けられた、第1空間部S1の外側に位置する外側流通管55aと、第1空間部S1の内側に位置する内側流通管55b(サイフォン管)とを有する。なお、外側流通管55aは、流通継手部63bから着脱可能となっている。
すなわち、外側流通管55aは、一端が、注出ノズル部54に取り付けられ、他端が、流通継手部63bに取り付けられる。
また、内側流通管55bは、一端が、流通継手部63bに取り付けられ、他端が、第1空間部S1に貯留された炭酸水Wに浸漬される。
これにより、第1容器部51の第1空間部S1と、注出ノズル部54内とが流通継手部63bの第1開閉弁を介して連通し、炭酸水Wの第1空間部S1から注出ノズル部54への流入が可能となる。
例えば、流通継手部63bにおいては、第1開閉弁を開放し、且つ、外側流通管55bを取り外すことにより、流通継手部63bを介して、第1空間部S1を大気に開放することができる。
また、第1開閉弁を開放し、且つ、外側流通管55bを取り付けることにより、流通継手部63bを介して、第1空間部S1と注出ノズル部54b内とを連通させることができる。
また、第1開閉弁を閉鎖することにより、流通継手部63bを封鎖することができる。
蓋部51bにおいて、安全弁63cは、第1空間部S1の圧力を開放するための弁である。
安全弁63cにおいては、第1空間部S1の第1圧力が一定値を超えると、安全弁63cが開き、第1空間部S1の炭酸ガスを自動的に外部に放出するようになっている。すなわち、安全弁63cは、第1圧力を一定に保つ機能を有する。なお、かかる一定値は任意に設定することができる。
なお、安全弁63cは、第1圧力の異常時に炭酸ガスを放出する際に利用することの他、使用前の第1空間部S1に炭酸ガスを充填する際、若しくは、使用後の第1空間部S1から炭酸ガスを抜く際に利用することも可能である。
連通管53は、一端が、第1容器本体部51aの第1連通継手部63aに取り付けられ、他端が、第2容器本体部52aの第2連通継手部73aに取り付けられる。これにより、第1容器部51の第1空間部S1と、第2容器部52の第2空間部S2とが連通し、炭酸ガスの第2空間部S2から第1空間部S1への流入が可能となる。
また、連通管53には、逆止機能を有する減圧弁53aが設けられている。このとき、必要に応じて、連通管53には圧力計が設けられていてもよい。
これにより、連通管53においては、減圧弁3aが設けられているので、炭酸ガスの流通量を制限することが可能となっている。
また、連通管53においては、減圧弁3aが逆止機能を有するので、炭酸ガスが、第1空間部S1から第2空間部S2に流れ込み、第1圧力や第2圧力が安定しない状況が生じることを防止することができる。
これらのことにより、連通管3においては、逆止弁3bにより炭酸ガスが一方向に流通し、且つ、流量が制限されることになるので、第2空間部S2における第2圧力が第1空間部S1における第1圧力よりも大きくなるように調整することが可能となっている。
なお、減圧弁53aは、炭酸ガスの流通を制限することにより圧力を調整することの他、連通管53を全開にすることも全閉にすることも可能となっている。
また、減圧弁53aは、上述したことと同様に、公知のものを適宜採用することができる。
第2容器部2においては、外部から炭酸ガスを注入するための炭酸ガス継手部73bが設けられている。
炭酸ガス継手部73bは、例えば、ガスボンベ等から炭酸ガスを注入する際に用いられる継手である。
炭酸ガス継手部73bには、図示しない第2開閉弁が内蔵されている。
例えば、炭酸ガス継手部73bにおいては、第2開閉弁を開放し、且つ、ガスボンベの管を炭酸ガス継手部73bに取り付けることにより、当該ガスボンベから炭酸ガス継手部73bを介して、第2空間部S2に炭酸ガスを注入することができる。
また、炭酸ガスの注入を行わない場合は、第2開閉弁は、閉鎖される。
このように、炭酸水用卓上ポット101においては、炭酸ガスの出し入れ等を、対応する各蓋部の継手部で行うことができるので、容器本体部の構造をシンプルなものとすることができる。
なお、炭酸水用卓上ポット101における第1空間部S1の第1圧力及び第2空間部S2の第2圧力の関係については、上述した第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポット100の第1圧力及び第2圧力と同じであるので説明を省略する。
炭酸水用卓上ポット101においては、第1圧力が維持されるので、経時的に炭酸水Wの炭酸ガスが抜けることを抑制することができる。また、一定量の炭酸ガスを含む炭酸水Wを、一定の勢いで注出させることが可能となる。
また、第2容器部52に貯留された炭酸ガスを利用して、第1圧力の低下分を補充できるので、コンパクトな構造とすることができ、持ち運びも極めて容易となる。
炭酸水用卓上ポット101において、炭酸水Wが貯留されていない場合の第1空間部S1の容積は、コンパクトでありながら、十分な量の炭酸水Wを貯留するという観点から、350~3500cmであることが好ましい。
また、第2空間部S2の容積は、コンパクトでありながら、十分な量の炭酸水Wが注出された場合であっても第1圧力を維持するための十分な炭酸ガスを貯留するという観点から、490~5600cmであることが好ましい。
炭酸水用卓上ポット100において、注出ノズル部54は、流通管55(詳しくは外側流通管55a)の先端に設けられる。
具体的には、注出ノズル部54は、炭酸水Wを注出するノズル口部54aと、炭酸水Wの流路に設けられた止め栓(図示しない)と、該止め栓を開閉させるための注出レバー54bとを有する。
注出ノズル部54においては、第1空間部S1の圧力により、流通管55内の炭酸水Wが、注出ノズル部54側に付勢されているので、注出レバー部54bを操作して、止め栓を開放することにより、ノズル口部54aから炭酸水Wが注出されるようになっている。
また、注出レバー部54bを操作して、止め栓で閉鎖することにより、ノズル口部54aからの炭酸水Wの注出は停止される。
なお、炭酸水用卓上ポット101における炭酸水W及び炭酸ガスの充填方法、及び、炭酸水Wの注出方法については、第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポット100における炭酸水W及び炭酸ガスの充填方法、及び、炭酸水Wの注出方法と同様に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポット100は、第1容器部1及び第2容器部2を保持するための保持部6と、開閉可能となるように保持部6に取り付けられたカバー部7と、第1容器部1及び第2容器部2を支持するためのスタンド部8とを備えているが、これらは必須ではない。
また、第2実施形態に係る炭酸水用卓上ポット101は、ステージ部1上に配置されており、当該ステージ部1の一端側に立設された支持板2に、炭酸水用卓上ポット10の注出ノズル部4が支持された構成となっているが、ステージ部1及び支持板2は、必須ではない。
第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポット100においては、第1容器本体部1aと第1蓋部1bとが螺着により取り付けられているが、これに限定されず、嵌合、圧入等で取り付けられていてもよい。
同様に、第2容器本体部2aと第2蓋部2bとが螺着により取り付けられているが、これに限定されず、嵌合、圧入等で取り付けられていてもよい。
第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポット100においては、第1容器本体部1aが第1収納容器部11に収納されているが、必須ではない。
同様に、第2容器本体部2aが第2収納容器部21に収納されているが、必須ではない。
図6は、他の実施形態に係る炭酸水用卓上ポットを示す透過側面図である。
図6に示すように、他の実施形態に係る炭酸水用卓上ポット102は、第1容器部1の第1容器本体部1aが第1収納容器部11に収納されているが、第2容器部2の第2容器本体部2aが第2収納容器部21に収納されていない点で第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポットと相違する。すなわち、炭酸水用卓上ポッド102は、第2収納容器部21を有しておらず、第2容器本体部2aが露出している。
そのため、炭酸水用卓上ポッド102においては、スタンド部8の第1嵌合孔8aに第1収納容器部11の下部が嵌合され、第2嵌合孔8bに第2容器部2の下部が直接嵌合されることにより、スタンド部8が、これらに取り付けられることになる。
なお、炭酸水用卓上ポッド102のその他の構成は、第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポット100と同じであるので説明を省略する。
第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポット100においては、連通管5に、減圧弁3aと逆止弁3bとが取り付けられているが、取付位置は、逆であってもよく、特に限定されない。
また、逆止弁を有さず、逆止弁の機能を有する減圧弁を採用してもよい。
第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポット100においては、第1蓋部1bに第1安全弁13cが設けられ、第2蓋部2bに第2安全弁23cが設けられているが必須ではない。
同様に、第2実施形態に係る炭酸水用卓上ポット101においては、蓋部51bに安全弁63cが設けられているが必須ではない。
第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポット100において、注出ノズル部4は、炭酸水Wを注出するノズル開口部20aと、炭酸水の流路に設けられた止め栓と、該止め栓を開閉させるための注出レバー部4bとを有しているが、これに限定されない。
例えば、止め栓を有するスプレー式、レバー式、プッシュ式を採用してもよい。
なお、第2実施形態に係る炭酸水用卓上ポット101においても同様である。
第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポット100における炭酸水W及び炭酸ガスの充填方法においては、炭酸水注入ステップと、炭酸ガス注入ステップとを行っているが、これらを行う前に、予め、炭酸水用卓上ポット100内を炭酸ガスに置換させてもよい。この場合、炭酸水用卓上ポット100内の炭酸ガス濃度をより高めることができるので、経時的に炭酸水の炭酸ガスが抜けたとしても、当該炭酸水に炭酸ガスを再溶解させることが可能となる。その結果、炭酸水の炭酸ガスが抜けにくくなる。
なお、第2実施形態に係る炭酸水用卓上ポット101においても同様である。
第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポット100における炭酸水Wの注出方法においては、第1空間部S1の炭酸水Wが十分に少なくなった場合、炭酸水及び炭酸ガスを再注入しているが、第1容器部1を炭酸水が充填された別の第1容器部に交換してもよい。
第1実施形態に係る炭酸水用卓上ポット100は、例えば、炭酸水の温度を維持するための保冷バッグに収納されていてもよい。
また、炭酸水用卓上ポット100には、保冷剤が取り付けられていてもよい。
なお、第2実施形態に係る炭酸水用卓上ポット101においても同様である。
本発明の炭酸水用卓上ポット100,101は、例えば飲食店等において、原液を希釈するための炭酸水を入れる卓上ポットとして利用できる。
本発明の炭酸水用卓上ポット100,101によれば、持ち運びが容易であり、且つ、経時的に炭酸水の炭酸ガスが抜けることを抑制することができる。
1,51・・・第1容器部
100,101,102・・・炭酸水用卓上ポット
11・・・第1収納容器部
1a,51a・・・第1容器本体部
1a1,51a1・・・第1開口部
1b・・・第1蓋部
1b1,2b1・・・螺合部
12・・・第1連結部
13a,63a・・・第1連通継手部
13b,63b・・・流通継手部
13c・・・第1安全弁
2,52・・・第2容器部
21・・・第2収納容器部
22・・・第2連結部
23a,73a・・・第2連通継手部
23b,73b・・・炭酸ガス継手部
23c・・・第2安全弁
2a,52a・・・第2容器本体部
2a1,52a1・・・第2開口部
2b・・・第2蓋部
3,53・・・連通管
3a・・・減圧弁
3b・・・逆止弁
4,54・・・注出ノズル部
4a,54a・・・ノズル口部
4b,54b・・・注出レバー
5,55・・・流通管
51b・・・蓋部
52b・・・蓋受け部
56・・・ステージ部
57・・・支持板
5a,55a・・・外側流通管
5b,55b・・・内側流通管
6・・・保持部
63c・・・安全弁
6a・・・穴部
6c・・・側壁部
7・・・カバー部
7a・・・取っ手部
8・・・スタンド部
8a・・・第1嵌合孔
8b・・・第2嵌合孔
S1・・・第1空間部
S2・・・第2空間部
W・・・炭酸水

Claims (6)

  1. 卓上に載置して用いられ、炭酸水を供給するための炭酸水用卓上ポットであって、
    内部の第1空間部に炭酸水が貯留された第1容器部と、
    内部の第2空間部に炭酸ガスが貯留された第2容器部と、
    前記第1空間部と前記第2空間部とを連通させるための連通管と、
    前記炭酸水を注出するため注出ノズル部と、
    前記第1空間部と前記注出ノズル部内とを連通させるための流通管と、
    前記第1容器部と前記第2容器部とを保持するための保持部と、
    を備え、
    前記第1容器部が、第1容器本体部と、該第1容器本体部の開口部に取り付けられた第1蓋部とを有し、
    前記第2容器部が、第2容器本体部と、該第2容器本体部の開口部に取り付けられた第2蓋部とを有し、
    前記第1蓋部には、前記連通管が取り付けられた第1連通継手部と、前記流通管が取り付けられた流通継手部とが設けられており、
    前記第2蓋部には、前記連通管が取り付けられた第2連通継手部と、前記第2空間部に外部から炭酸ガスを注入するための炭酸ガス継手部とが設けられており、
    前記第1空間部及び前記第2空間部は、いずれも大気圧よりも高い圧力で維持されており、
    前記連通管には、前記第2空間部における第2圧力が、前記第1空間部における第1圧力よりも大きくなるように調整するための減圧弁が取り付けられており、
    前記注出ノズル部の止め栓が開放されることにより、前記炭酸水が注出されるものであり、
    前記第1容器本体部が第1収納容器部に収納され、
    前記第1容器本体部と前記第1収納容器部との間が大気圧よりも低い圧力となっており、
    前記第1蓋部及び前記第2蓋部にはそれぞれ螺合部が設けられ、
    前記第1容器本体部及び前記第2容器本体部の内面にはそれぞれらせん状の溝部が設けられ、
    前記螺合部を前記溝部に螺着させることにより、前記保持部が前記第1容器部及び前記第2容器部をそれぞれ保持するものである炭酸水用卓上ポット。
  2. 前記第2圧力が、1.8MPa以下であり、且つ、
    前記第2圧力が、前記第1圧力よりも1.4倍以上大きく、
    前記第1容器本体部と前記第1収納容器部との間の空間の圧力が0.1Pa以下であり、
    前記第2容器本体部と、前記第2容器本体部を収納する第2収納容器部との間の空間の圧力が0.1Pa以下であり、
    前記第1空間部の容積が350~3500cmであり、
    前記第2空間部の容積が490~5600cmである請求項1記載の炭酸水用卓上ポット。
  3. 前記連通管には、更に逆止弁が設けられており、
    前記第2蓋部に第2安全弁が設けられている請求項1記載の炭酸水用卓上ポット。
  4. 前記第1容器部及び前記第2容器部を保持するための保持部と、
    開閉可能となるように前記保持部に取り付けられたカバー部と、
    を更に備え、
    前記カバー部が開かれることにより、前記連通管及び前記流通管が露出し、
    前記カバー部が閉じられることにより、前記連通管及び前記流通管が該カバー部に覆われ、
    前記第1容器部及び前記第2容器部の下部に、スタンド部がそれぞれ嵌合されて取り付けられる請求項3記載の炭酸水用卓上ポット。
  5. 前記第1容器本体部と前記第1収納容器部とが、直接接しないように第1連結部を介して連結されており、
    前記第2容器本体部と前記第2収納容器部とが、直接接しないように第2連結部を介して連結されている請求項2記載の炭酸水用卓上ポット。
  6. 卓上に載置して用いられ、炭酸水を供給するための炭酸水用卓上ポットであって、
    内部の第1空間部に炭酸水が貯留された第1容器部と、
    内部の第2空間部に炭酸ガスが貯留された第2容器部と、
    前記第1空間部と前記第2空間部とを連通させるための連通管と、
    前記炭酸水を注出するため注出ノズル部と、
    前記第1空間部と前記注出ノズル部内とを連通させるための流通管と、
    を備え、
    前記第1空間部及び前記第2空間部は、いずれも大気圧よりも高い圧力で維持されており、
    前記連通管には、前記第2空間部における第2圧力が、前記第1空間部における第1圧力よりも大きくなるように調整するための減圧弁が取り付けられており、
    前記注出ノズル部の止め栓が開放されることにより、前記炭酸水が注出されるものであり、
    前記第2圧力が、1.8MPa以下であり、且つ、
    前記第2圧力が、前記第1圧力よりも1.4倍以上大きく
    記第1空間部の容積が350~3500cmであり、
    前記第2空間部の容積が490~5600cmであり、
    前記第1容器部の第1容器本体部が、前記第2容器部の第2容器本体部に内蔵されており、
    前記第1容器本体部及び前記第2容器本体部の共通する開口部には蓋部が取り付けられており、
    前記蓋部には、前記流通管が取り付けられた流通継手部が設けられており、
    前記第1容器本体部には、前記連通管が取り付けられた第1連通継手部が設けられており、
    前記第2容器本体部には、前記連通管が取り付けられた第2連通継手部と、前記第2空間部に外部から炭酸ガスを注入するための炭酸ガス継手部とが設けられている炭酸水用卓上ポット。
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