JP7335469B1 - Pbat農業用フィルム分解菌およびその用途 - Google Patents

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Abstract

【課題】PBAT(ポリアジピン酸/ブチルテレフタレート)農業用フィルム分解菌株、およびそのPBAT生分解への用途を提供する。【解決手段】PBAT農業用フィルム分解菌株であって、前記菌株はPusillimonas sp. PBAT-8であり、中国典型培養物保管センターに保管され、保管番号がCCTCC M 20221378である、ことを特徴とするPBAT農業用フィルム分解菌株を提供する。前記菌株は、土壌または水域環境中のPBATプラスチックの分解用途として使用される。【選択図】なし

Description

CCTCC CCTCC M20221378
本発明は、微生物学の技術分野に関し、具体的に、PBAT(ポリアジピン酸/ブチルテ
レフタレート)農業用フィルム分解菌およびそのPBAT生分解への用途に関する。
農業用フィルムは、温度や保湿性を高め、作物の収量アップを促す効果があるため、農業
生産に広く利用されている。ポリエチレン(PE)に代表される従来の農業用フィルムは
、リサイクル率が低く、環境中での劣化サイクルが長いという問題を抱えている。廃プラ
スチック製品は土壌に蓄積され、ほとんど分解されないまま、深刻な生態系の脅威となり
続けている。ポリアジピン酸/ブチルテレフタレート(Polyadipate/but
ylene terephthalate、PBAT)は、アジピン酸ブチレングリコー
ルとブチレンテレフタレートを共重合した生分解性プラスチックであり、従来のプラスチ
ックの優れた延性、熱可塑性および生分解性などの特徴を兼ねる。近年、PBATを主原
料として製造された生分解性プラスチックが幅広く普及および使用されている。しかし、
関連研究によると、PBATの分解には特定の環境条件が必要な場合が多く、実際に使用
するときの分解効率が高くない。土壌の残留農業用フィルムは、光、機械的攪乱、土壌動
植物および微生物などの複合作用下でより分解しやすく、さらにはマイクロプラスチック
に分解され、土壌の物理化学的性質や作物の成長に影響を与えるため、農業土壌の生態系
の安全性と健全性を脅かし、そのような材料の普及および利用を制限する。したがって、
PBATマルチングフィルムプラスチックおよび二次マイクロプラスチックのグリーンマ
ネジメント技術の研究および開発を強化することが急務となっている。
微生物でPBAT農業用フィルムを分解することにより農地での農業用フィルムの残留時
間を効果的に短縮することができる。現在、PBATなどのプラスチック廃棄物の生物処
理に関する研究方法はほとんど行わておらず、有効な菌株資源も少なく、処理効率が低い
ため、そのさらなる応用には限界がある。現在、PBATの微生分解研究には、効率的な
分解菌株資源が不足で、分解効率が低く、分解メカニズムが不明確であるという問題が残
っている。
本発明の目的は、PBAT(ポリアジピン酸/ブチルテレフタレート)農業用フィルム分解
菌株およびそのPBAT生分解への用途を提供することである。
本発明の上記目的を達成するために、以下の技術的解決策を採用している。
PBAT農業用フィルム分解菌株は、農業用フィルム分解菌株Pusillimonas
sp. PBAT-8であり、前記PBAT分解菌株は中国典型培養物保管センターに
保管され、住所:湖北省武漢市武昌区八一路299号、保管番号がCCTCC M 20
221378であり、保管日が2022年9月5日である。
上記PBAT農業用フィルム分解菌株の分離選別方法は以下のとおりであり、
分離するサンプルを連続濃縮培養し、PBATのみを炭素源とする培地に接種して濃縮お
よび選別し、複数回の区切り、精製および再選別により、PBAT農業用フィルムに対す
る分解効果の高い微生物資源を選択し、PBATを炭素源とすることができる効率的な分
解菌PBAT-8を取得する。
本発明の一側面として、本発明は、上記菌株の用途をさらに提供し、前記菌株はPBAT
プラスチックの生分解用途に使用される。
さらに、前記菌株は土壌または水域環境中のPBATプラスチックの分解用途に使用され
る。
またさらに、前記PBATプラスチックはPBAT含有プラスチック製品である。
好ましくは、前記PBATプラスチックはPBAT農業用フィルム、PBAT材料含有の
包装バッグまたはPBAT材料含有の包装用フィルムである。
本発明の別の側面として、本発明は、プラスチック分解製剤をさらに提供し、前記製剤は
上記菌株を含有する。
さらに、前記製剤はこの菌株を含有する培養物、培養細菌懸濁液または発酵液である。
またさらに、前記製剤は、前記菌株PBAT-8をOD600値0.6~1.0に培養し
たものである。
従来技術と比較すると、本発明は以下の有益な効果を有する。
第1に、本発明によるPBAT農業用フィルム分解菌株資源は、PBAT農業用フィルム
の生分解に非常に有効であり、分解効率が高い。
第2に、本発明による菌株は、PBAT農業用フィルムを生分解することができ、分解後
のPBATフィルムの表面に多数の亀裂や穴が生じ、フィルムの疎水性が著しく低下する
などの特徴が観察される。
第3に、本発明による菌株およびこの菌株によるPBAT農業用フィルム分解方法は、グ
リーンで環境に優しく、操作が簡単で、コストが低く、この菌株はPBATに対する良好
な分解性を有し、環境中に残留するPBATプラスチックの生物修復に新しい資源とアイ
ディアを提供し、幅広い応用見通しを持っている。
本発明により提供されるPBAT分解菌Pusillimonas sp. PBAT-8のコロニーの形態特徴を示す図である。 本発明により提供される走査型電子顕微鏡下での菌株PBAT-8の顕微鏡形態を示す図である。 本発明により提供される菌株PBAT-8の系統樹である。 本発明により提供される6ヶ月分解した後のPBATフィルムの走査型電子顕微鏡下で(a 対照、b 接種)の形態特徴を示す図である。 本発明により提供される分解前後のPBATフィルムの水接触角の変化効果を示す図である。
本発明の具体的な実施形態または従来技術の技術的解決策をより明確に説明するために、
以下、具体的な実施形態または従来技術の説明において使用される必要のある図面を簡単
に説明するが、明らかに、以下で説明される図面は本発明のいくつかの実施形態に過ぎず
、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を得
ることができる。
本発明により提供されるPBAT高効率分解菌Pusillimonas sp. PB
AT-8は、中国典型培養物保管センターに保管され、住所:湖北省武漢市武昌区八一路
299号、保管番号がCCTCC M 20221378であり、保管日が2022年9
月5日である。
この菌株は環境中PBATプラスチックに良好な分解効果を有し、特に農業土壌中のPB
AT農業用フィルムに良好な分解効果を有する。本発明により提供される菌株は、PBA
T農業用フィルムを生分解し、分解後のPBATフィルムの表面が荒れ、多数の亀裂や穴
が生じ、フィルムの疎水性が著しく低下するなどの特徴がある。この方法はグリーンで環
境に優しく、操作が簡単で、コストが低く、環境中の残留PBATプラスチックの生物修
復に新しい資源およびアイディアを提供し、幅広い応用見通しを持っている。
本発明は、上記保管番号のPBAT-8菌株だけでなく、適度な範囲で変異しても強いP
BAT分解能力を有する菌株も保護しようとする。
実際に使用するとき、菌株を培養して発酵液(特に微生物製剤)としてその応用範囲を拡
張する。
本発明の組成物(好ましくは、発酵剤培養物として使用する場合)は純粋な培養物または
混合培養物であり得る。したがって、本発明では、純粋な培養物は、全部または実質的に
全部が本発明のPBAT分解菌からなるような培養物として限定される。代替形態におい
て、混合培養物は、複数種類の微生物、具体的に、本発明のPBAT分解菌株を含む複数
種類の微生物菌株からなるような培養物として限定される。
実施例1:PBAT分解菌の分離選別および同定
(1)PBAT分解菌の分離と選別
本発明で得られたPBAT高効率分解菌は、農業用フィルムを長年使用する農業土壌およ
び農業用フィルムの表面から分離して選別したものであり、具体的なステップは以下のと
おりであり、
S1、山東省東営市の長年使用の農業用フィルムの農業土壌と残留マルチングフィルムを
採取し、10gの土壌と残留農業用フィルムサンプルを秤量し、減菌済のコニカルフラス
コに入れ、生理食塩水とガラスビーズを加え、恒温振動インキュベーターに28℃、18
0r/分で2時間培養して、土壌懸濁液を調製する。
S2、土壌懸濁液を2%接種量(v/v)でカーボンフリー鉱物塩培地(MSM)に接種
し、75%エタノールで減菌したPBAT農業用フィルム破片(1g/L)を加え、30
℃、180r/分、遮光条件下で振動培養する。
S3、定期的にサンプリングして培養系のOD600値を測定し、培養系が濁った時点で
2%の接種量(v/v)で上記と同じ新しいカーボンフリー鉱物塩培地(MSM)に繰り
返して接種し、連続的に濃縮および培養する。
S4、3回濃縮培養した後培養液を勾配希釈し、異なる希釈度(1×10-3、1×10-
、1×10-5、1×10-6、1×10-7)の細菌懸濁液を調製し、希釈コーティン
グプレート法により菌株を分離し、菌液を固体MSM培地にコーティングし、固体MSM
培地に減菌PBATフィルムを被せ、急速に増殖したコロニーを選択し、区切って分離、
精製して潜在的なPBAT分解菌株を取得し保管する。
S5、得られた菌株をMSM培地に接種し、減菌PBAT膜を加えて分解実験を行い、菌
株の増殖状況とPBAT膜の分解動態および分解率を観察および記録する。
使用する分離選別用培地はカーボンフリー鉱物塩培地(MSM)であり、その成分は以下
のとおりであり、KHPO・3HO 0.7g、KHPO 0.7g、NH
NO1.0g、NaCl 0.5g、MgSO・7HO 0.5g、FeSO
・7HO 0.002g、ZnSO・7HO 0.002g、MnSO4・H
0.001gである。上記試薬を1Lの蒸留水に溶解し、1mol/LのNaOHでp
Hを7.0に調節する。前記固体MSM培地を調製するとき上記成分に1.5%の寒天を
加える。MSMA培地に減菌PBAT膜を添加して唯一の炭素源として使用する。
上記の分離と選別により、急速に増殖しPBATマルチングフィルムに対する分解速度が
速い菌株を得、PBAT-8と命名した。
(2)PBAT分解菌株の生理的特徴および分子生物学的同定
プレート上のコロニーの形態特徴を観察したところ、PBAT-8コロニーの直径が約1
~2mmであり、コロニーが円形で、エッジが整然とし、表面がしっとり滑らかで半透明
のクリームイエローである(図1参照)。
LB培地で対数増殖した細菌を収集し、遠心分離して2.5%のグルタルアルデヒドで4
時間固定し、0.1mol/LのPBS緩衝液で洗浄した後、30%、50%、70%、
90%および100%濃度のエタノールで順に勾配脱水し、TERT-ブタノールで置換
処理した後冷凍乾燥する。適量の細菌をカーボンゲル上に固定し、表面に金を散布した後
走査型電子顕微鏡で菌株の顕微鏡形態特徴を観察する。走査型電子顕微鏡で観察したとこ
り、菌株PBAT-8は1~2μmの棒状で、鞭毛などの構造物は見つからなかった(図
2参照)。
対数増殖した少量のコロニーを選択してグラム染色を行ったところ、光学顕微鏡下で、染
色後の菌株が赤色を示し、グラム陰性菌である。
キットを用いて菌株のDNAを抽出し、バクテリアユニバーサルプライマーを用いて菌株
PBAT-8のPCR増幅を行った。
16S rRNA遺伝子増幅プライマーシーケンスは以下のとおりであり、
27F:5'- AGAgTT TGA TCC TGG CTC AG- 3'、
1492R:5'-gGT TAC CTTgTT ACG ACT T- 3'。
PCR増幅系(50 μL):テンプレートDNA 5 μL、Mix(2×) 25 μ
L、プライマー27F 2 μL、プライマー1492R 2 μL、ddHO 16
μL、この16S rRNA遺伝子増幅プライマーシーケンスは従来の16Sユニバー
サルプライマーである。
増幅手順:95℃で5分間予備変性し、95℃で1分間変性し、58℃で1分間アニーリ
ングし、72℃で2分間延長し、30回循環し、最後に72℃で10分間延長し、4℃で
保管する。
増幅生成物の電気泳動検出を行い、上海生工生物技術有限公司に配列決定を依頼した。
得られたシーケンスとNCBIデータベース中のシーケンスとBLASTで分析し、相同
性が近い菌株を選択し、MEGA6.0ソフトウエアを用いてNeighbor Joi
ning法で系統樹を構築した。
16S rRNA遺伝子シーケンスの比較結果から分かるように、菌株PBAT-8とP
usillimonas sp. TS35は同じ枝に属し、進化的距離も比較的近く(
図3参照)、系統樹スパン値は100で、シーケンス同一性比較が99.93%であるた
め、菌株PBAT-8とPusillimonas sp. TS35とはおそらく同属
であると考える。したがって、菌株PBAT-8をマイクロモノスポラPusillim
onas sp. PBAT-8と命名した。この菌株は中国典型培養物保管センターに
保管されている。
実施例2:菌株によるPBAT膜の分解実験
PBAT分解菌の農業土壌中のPBAT農業用フィルムに対する分解効果を評価するため
に、農地で一般的に使用されているPBATマルチングフィルムを選択して分解実験を行
い、使用したPBATマルチングフィルムは新疆西部節水有限公司から購入した。
菌株によるPBATフィルムの分解実験は以下のステップに従って行われる。
細菌懸濁液の調製:少量(接種ループで1リング摘んだ)のPBAT-8コロニーまたは
PBAT-8グリセロールサンプルをLB培地に接種して振動培養し、対数増殖まで培養
し、0.01mol/LのPBS緩衝溶液で表面に残った培地を洗浄し、MSM培地で再
懸濁し、OD600値を1.0に調節した。
PBAT農業用フィルムの表面を洗浄した後5×5cmの大きさにカットし、秤量した後
75%のエタノールで減菌した。コニカルフラスコに100mLの減菌MSM培地を加え
、3枚の減菌PBATフィルムを加え、10%(v/v)の接種量で上記PBAT-8菌
を含有する細菌懸濁液を接種した。同時に、接種しない対照処理も設定し、毎処理につい
て3つの並行試料を設定した。コニカルフラスコを恒温振動インキュベーターに30℃、
180r/分で振動培養し、定期的にサンプリングして分解前後のPBATの表面特性変
化を測定した。
PBAT膜の表面の顕微鏡形態変化は以下のように処理され:培養した後、接種処理組と
対照組のPBAT膜を採取し、減菌水で表面の余分な培地を洗浄し、2.5%のグルタル
アルデヒドで4時間固定し、30%、50%、70%、90%、100%のエタノールで
順に各回15分間勾配脱水し、TERT‐ブタノールで置換した。処理後のサンプルを乾
燥し、固定し金を散布した後走査型電子顕微鏡下で観察した。
PBATマルチングフィルムの質量変化は以下のように処理され:分解後のPBAT膜を
2%(w/v)のドデシル硫酸ナトリウム(SDS)溶液で振動し(180r/分)4時
間洗浄し、蒸留水でリンスし、オーブンで一定の重量まで低温乾燥し、分解後のPBAT
マルチングフィルムの質量を測定し、以下の式に従ってPBATマルチングフィルムの分
解率を算出する。
PBAT分解率(%)=(初期質量-分解後質量)/初期質量×100%
PBAT膜表面の官能基の変化はフーリエ赤外分光法(FTIR)により測定され、全反
射(ATR)モードを選択し、洗浄した膜を自然乾燥した後測定した。走査波長範囲が6
50~4000cm-1、分解能4cm-1、走査回数が32回であった。
水接触角計で分解前後のPBAT膜の疎水性変化を表現した。分解後のPBATサンプル
を蒸留水で洗浄して15分間超音波処理した後、室温で風乾させた。風乾後のサンプルを
広げ、スライド表面に固定し、サンプルテーブルに置き、接触角計の水滴体積を2μLと
し、接触角計で写真を撮り、SCA20(Version2)ソフトウエアを用いて静水
滴とPBAT表面の接触角をフィッティングし分析した。3つの各処理を並行して行った

走査型電子顕微鏡の結果から分かるように、PBAT-8分解菌を接種したPBAT農業
用フィルムの表面が荒れ、生分解穴が目立ち、亀裂や剥がれが生じた(図4参照)。分解
時間の増加に従って、PBAT膜の表面にある穴、亀裂が激しくなった。対照組と比較す
ると、PBAT-8分解菌を接種した処理では、40日後にPBAT膜の分解率が6.6
1%となった。FTIRの結果から分かるように、分解時間の増加に従って、PBATの
各官能基のピーク値が培養時間の増加とともに低下する。カルボニル(C=O)官能基の
減少は、分解菌を接種した後PBATエステル結合が酵素作用下で加水分解し、主鎖が切
断され、アルコールなどの低分子やオリゴマーの生成を伴うため、PBATが分解された
ことからである。疎水性の変化もプラスチック分解の重要な指標となる。水接触角変化の
結果から分かるように、PBAT-8分解菌を接種して1ヶ月分解した後、PBAT膜の
表面疎水性が対照組に比べて著しく低下する(図5参照)。分解時間の増加に従って、P
BAT膜の疎水性が徐々に低下する傾向がある。
最後に、以上の各実施例は本発明の技術的解決策を説明するものに過ぎず、発明を制限す
るものではないことに留意されたい。

Claims (8)

  1. PBAT農業用フィルム分解菌株であって、前記菌株は極小単胞菌(Pusillimo
    nas sp. PBAT-8)であり、中国典型培養物保管センターに保管され、保管
    番号がCCTCC M 20221378である、ことを特徴とするPBAT農業用フィ
    ルム分解菌株。
  2. 前記菌株はPBATプラスチックの生分解用途として使用される、ことを特徴とする請求
    項1に記載の菌株の用途。
  3. 前記菌株は土壌または水域環境中のPBATプラスチックの分解用途として使用される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の用途。
  4. 前記PBATプラスチックはPBAT含有プラスチック製品である、ことを特徴とする請
    求項3に記載の用途。
  5. 前記PBAT含有プラスチック製品は、PBAT農業用フィルム、PBAT材料含有の包
    装バッグまたはPBAT材料含有の包装用フィルムである、ことを特徴とする請求項4に
    記載の用途。
  6. 請求項1に記載の菌株を含有することを特徴とするプラスチック分解製剤。
  7. 前記製剤は前記菌株を含有する培養物、培養細菌懸濁液または発酵液である、ことを特徴
    とする請求項6に記載のプラスチック分解製剤。
  8. 前記製剤は、前記菌株PBAT-8をOD600値0.6~1.0に培養したものである
    、ことを特徴とする請求項7に記載のプラスチック分解製剤。
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