JP7334469B2 - 粉体収納容器 - Google Patents
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Description
特に、粉体の振り出しに使用される注出口の用途にて、本願発明は顕著な効果を認める。
なお、各図においては、分かり易くする為に、部材の大きさや比率を変更または誇張して記載することがある。また、見やすさの為に説明上不要な部分や繰り返しとなる符号は省略することがある。
第一の実施形態の合成樹脂成形体について、以下に図面等を用いて説明する。
第二の実施形態による合成樹脂成形体について、以下に図面等を用いて説明する。
第三の実施形態による合成樹脂成形体について、以下に図面等を用いて説明する。
また、前記凹部を上側から見た形状(輪郭)において、最大幅の数値は約0.1~約0.7mmである。最大幅とは、前記輪郭を平行な2本の線で挟んだ時の最大の幅の数値である。ノギスにて外径を測定する方法と同様である。
また、前記凹部の面積は約0.007mm2~約0.5mm2である。
特に、粉体に対する防汚性が優れており、粒径が40μm~1000μmである粉体に対して特に防汚性が高い。
(実施例1)
実施例1は、上記の第一の実施形態に対応するものである。
射出成形法は量産性や製品精度が優れており、その射出成形性やコストを考慮すると、ポリオレフィンを主成分とすることが望ましい。
なお、前記注出口成形体30の開口部32(振り出し口)の周辺部の外側の表面領域には、図21のように表面加工部34があり、前記表面加工部34には第一の実施形態で説明した合成樹脂成形体の表面性状を備えている。
実施例2は上記の第二の実施形態に対応するものである。
その他の材質、形状、製造方法等は実施例1と同じである。
実施例3は上記の第三の実施形態に対応するものである。
その他の材質、形状、製造方法等は実施例1と同じである。
比較例1では、実施例1と同じく注出口成形体30を成形した。注出口成形体30の開口部32(振り出し口)の周辺部の外側の表面領域には、図21のように表面加工部34があり、前記表面加工部34には後述する合成樹脂成形体の表面性状を備えている。
その他の材質、形状、製造方法等は実施例1と同じである。
図12のデータから、表面粗さの算術平均高さSaは7.65μm、最大高さSzは48.80μmである。
比較例2では、実施例1と同じく注出口成形体30を成形した。注出口成形体30の開口部32(振り出し口)の周辺部の外側の表面領域には、図21のように表面加工部34があり、前記表面加工部34には後述する合成樹脂成形体の表面性状を備えている。
その他の材質、形状、製造方法等は実施例1と同じである。
図15のデータから算出される表面の算術平均高さSaは6.60μm、最大高さSzは25.40μmである。
比較例3では、実施例1と同じく注出口成形体30を成形した。注出口成形体30の開口部32(振り出し口)の周辺部の外側の表面領域には、図21のように表面加工部34があり、前記表面加工部34には後述する合成樹脂成形体の表面性状を備えている。
その他の材質、形状、製造方法等は実施例1と同じである。
図18のデータから、表面の算術平均高さSaは0.13μm、最大高さSzは2.50μmである。
比較例4は、実施例1と形状、製造方法等は同じであり、材料となるポリプロピレンにシリコーンを添加していない点のみが異なる注出口成形体30である(不図示)。
比較例5は、実施例2と形状、製造方法等は同じであり、材料となるポリプロピレンにシリコーンを添加していない点のみが異なる注出口成形体30である(不図示)。
比較例6は、実施例3と形状、製造方法等は同じであり、材料となるポリプロピレンにシリコーンを添加していない点のみが異なる注出口成形体30である(不図示)。
比較例7は、比較例1と形状、製造方法等は同じであり、材料となるポリプロピレンにシリコーンを添加していない点のみが異なる注出口成形体30である(不図示)。
比較例8は、比較例2と形状、製造方法等は同じであり、材料となるポリプロピレンにシリコーンを添加していない点のみが異なる注出口成形体30である(不図示)。
比較例9は、比較例3と形状、製造方法等は同じであり、材料となるポリプロピレンにシリコーンを添加していない点のみが異なる注出口成形体30である(不図示)。
上記の通り、実施例1~3、及び比較例1~9の注出口成形体30を準備した。また、注出口成形体30に取り付けられるガラス瓶41を準備した。
さらに、防汚性を評価する物質(ガラス瓶41に入れる内容物)を準備した、液体としてはドレッシンク、食用油、ソースを準備した。粉体としては小麦粉、片栗粉、粉末洗剤(洗濯用)、顆粒調味料を準備した。
粉体については、株式会社キーエンス製 デジタルマイクロスコープ VHX-1000にて、粒径を測定した。
防汚性に評価方法について説明する。本願発明の合成樹脂成形体の表面性状を備えた注出口成形体を使用する状況を反映して、評価方法を決定した。
容器に内容物を充填して、その内容物を注出して使用する際に、内容物が注出口成形体30に付着する場合があるが、その内容物の付着量を防汚性の評価基準とした。即ち内容物の付着量が少ない注出口成形体30は、防汚性に優れるとの評価となる。
個々のテスト条件での判定について説明する。テスト後に、注出口成形体30に付着した内容物の重量により判定した。評価の判定基準は以下の通りである。
○:0.001g未満
△:0.001g~0.003g
×:0.003g以上
粉体の測定した平均粒径を記載しており、最小粒径は片栗粉の28μm、ついで小麦粉が45μm、粉末洗剤が900μm、最大粒径は顆粒調味料の1500μm(1.5mm)である。
小麦粉、片栗粉、粉末洗剤については、本願発明の合成樹脂成形体の効果が確認できる条件が見られるが、顆粒調味料については、すべての条件で○であり、本願発明の合成樹脂成形体の効果が確認できない。
内容物が液体の場合は、すべての条件で×であり、本願発明の合成樹脂成形体の効果が確認できない。
実施例1~3は、粉体総合判定が○になっており、本願発明の合成樹脂成形体の効果が確認できた。
比較例1~3は、粉体総合判定が×になっており、効果がないことが分かる。
また、合成樹脂成形体の表面粗さの最大高さ(Sz)は、15μmから40μmであることが望ましい。
また、合成樹脂成形体の表面粗さの最大高さ(Sz)は、20μmから25μmであることが望ましい。
比較例4~9は、いずれも材料にシリコーンを含まない注出口成形体30である。それらの防汚性の評価結果を表2に示す。
なお、シリコーンの含有量は質量比率で0.5%以上~5%以下が望ましい。0.5%未満であると防汚効果が充分に得られず、5%を超えると蓋を開かないようにするため係止部の摩擦力が不足したり、又はコストアップ要因となる。
31 フタ
32 開口部
33 注出口成形体の胴部
40 注出口成形体付き容器
41 ガラス瓶
42 ガラス瓶の口部
h3、h6、h9、h12、h15、h18 表面粗さの高さの範囲
Claims (6)
- 質量比率で0.5%以上5%以下のシリコーンを含有する合成樹脂成形体を含む注出口成形体を備える容器において、
前記合成樹脂成形体の表面に梨地状の凹凸面を有し、前記表面の表面粗さの算術平均高さ(Sa)が2.0μmから4.5μmであり、
前記合成樹脂成形体は前記注出口成形体の開口部の周辺に設けられ、
前記容器には粉体が収納され、
前記粉体の粒径が、45μmから900μmであることを特徴とする容器。 - 前記合成樹脂成形体の表面粗さの最大高さ(Sz)が15μmから40μmであることを特徴とする請求項1に記載の容器。
- 質量比率で0.5%以上5%以下のシリコーンを含有する合成樹脂成形体を含む注出口成形体を備える容器において、
前記合成樹脂成形体の表面に複数の外周部が閉じた凹部を備え、前記表面の表面粗さの算術平均高さ(Sa)が2.0μmから3.0μmであり、
前記合成樹脂成形体は前記注出口成形体の開口部の周辺に設けられ、
前記容器には粉体が収納され、
前記粉体の粒径が、45μmから900μmであることを特徴とする容器。 - 前記合成樹脂成形体の表面粗さの最大高さ(Sz)が20μmから25μmであることを特徴とする請求項3に記載の容器。
- 前記合成樹脂成形体の材質が、ポリオレフィンを主成分であることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載の容器。
- 前記合成樹脂成形体の材質が、ポリプロピレンを主成分であることを特徴とする請求項5に記載の容器。
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JP2015214144A (ja) | 2014-04-25 | 2015-12-03 | 東洋製罐グループホールディングス株式会社 | 表面に液膜を有する構造体 |
JP2018123175A (ja) | 2017-01-30 | 2018-08-09 | 三井化学株式会社 | 樹脂組成物およびその成形体 |
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