JP3173767B2 - Ptp用蓋材シート - Google Patents
Ptp用蓋材シートInfo
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
その他食品などの包装に使用されるプレス・スルー・パ
ッケージ(以下、PTPという)用蓋材シートに関す
る。
スチックシートをポケット状に成形して作成したポケッ
ト部に内容物を収納して底材とし、接着剤を塗布したア
ルミ箔蓋材と、底材のポケット部以外の平面部とを加熱
等で接着して得た包装体、いわゆるPTPが用いられ、
底材のポケット状部を指で押すことにより、アルミ箔材
を突き破って内容物を取り出し、使用する至極便利な包
装形態として広く用いられている。
ルミ箔(無機物)、底材がプラスチック(有機物)と全
く異なった材質であるため分別処理が必要で、使用後の
リサイクルや焼却処理が非常に困難であった。そこで、
蓋材もアルミ箔からプラスチックに変更することが望ま
れてきたが、通常のプラスチックシートでは蓋材として
の強度が強過ぎて、使用(内容物の取り出し)時のプッ
シュスルー性に欠けていた。ここでいうプッシュスルー
性とは、ポケット状に成形加工された底材に錠剤等の内
容物を充填、蓋材と接着した後の内容物の取り出し時の
蓋材の破れ易さをさす。またこのプッシュスルー性をプ
ラスチックシートに発現させる方法としては、シートに
無機フィラー等の充填材を充填する方法があるが、充填
材の粒径が大きいとシート外観にザラつきが生じ、プッ
シュスルー性が均一でなくなるということが生じやすか
った。
ころは、使用後のリサイクル、焼却廃棄等の処理を簡便
にして、ゴミの発生を抑え、プッシュスルー性に優れた
プラスチック製のPTP用蓋材シートを得るものであ
る。
〜1mmのシートが、ポリオレフィン、ポリエステル、
ポリ塩化ビニル、ポリスチレンまたはスチレンコポリマ
ーの内の少なくとも1つからなる樹脂(A)100重量
部に対し、平均粒子径が5μm未満である無機フィラー
を5〜250重量部含有する樹脂組成物からなり、JI
S P8112のミューレン低圧用試験による方法で、
破裂強度が0.01〜5kg/cm2であるPTP用蓋
材シートであり、更に好ましい態様は、樹脂(A)のポ
リオレフィンがポリエチレン、ポリプロピレンまたはエ
チレン−プロピレン共重合体の内の少なくとも1つであ
り、無機フィラーがタルク、シリカ、カオリン、マイ
カ、アルミナ、ワラストナイト、クレー、炭酸カルシウ
ムの内の少なくとも1つであるPTP用蓋材シートであ
る。
ン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ス
チレンコポリマーは特に限定されず、一般に用いられる
樹脂であり、シート加工、成形性に優れ本発明に用いる
樹脂に適している。ポリオレフィンとしてはポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン、ペンテン、ヘキセ
ン、ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロペンテン等の
高重合体が挙げられるが、シート加工性、防湿性等に優
れたポリエチレン、ポリプロピレンが適し、中でも、ポ
リプロピレンは防湿性等の物性に優れ特に好適である。
またこれらのポリオレフィンは、ランダム共重合体、ブ
ロック共重合体であっても良く、ポリオレフィンとして
は、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン−プロピ
レンゴム(EPM)、EPMと側鎖に不飽和基を持つエ
チレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)は、シー
ト加工性等から特に好適である。
フタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)が適する。これらの樹脂はシートに求める物
性に応じて、一般に用いられる安定剤、酸化防止剤、滑
剤、補強剤、帯電防止剤、顔料、紫外線吸収剤、充填材
等が添加されていても良い。またポリスチレンはホモポ
リマー以外に求める物性に応じて、例えば、アクリロニ
トリル−スチレン共重合体(AS)、スチレン−ブタジ
エン共重合体(SB)、スチレン−エチレン−ブチレン
−スチレン共重合体(SEBS)等の共重合体であって
も良い。
スルー性を持つように無機フィラーを充填することが必
要で、無機フィラーとしては、タルク、シリカ、カオリ
ン、マイカ、アルミナ、ワラストナイト、クレー、炭酸
カルシウム、アスベスト、ガラス繊維、硫酸アルミニウ
ムなどが挙げられ、中でも取り扱い易さ等からタルク、
シリカ、カオリン、マイカ、アルミナ、ワラストナイ
ト、クレー、炭酸カルシウムが適する。
であることが必要で、平均粒子径が5μmより大きいと
シートのザラつきが大きくなり、プッシュスルー性が不
均一になりやすい。また無機フィラーの充填量は、樹脂
(A)100重量部に対し、無機フィラー5〜250重
量部が適切で、更に好ましくは10〜200重量部であ
る。5重量部より少ないとシートが強靱で内容物が取り
出せず、求めるプッシュスルー性が得られず、250重
量部よりも多いとシートが脆すぎて不具合が生じやす
い。
で、0.01mmより薄いと実用上適さず、1mmより
も厚いとプッシュスルー性が発現し難く、さらに好まし
くは0.02〜0.4mmである。プッシュスルー性に
ついては、JIS P8112のミューレン低圧用試験
による方法で、破裂強度が0.01〜5kg/cm2で
あり、0.01kg/cm2よりも小さいと脆すぎて実
用に適さず、5kg/cm2よりも大きいとシートの強
度が強過ぎてプッシュスルー性が発現しにくく、さらに
好ましくは0.1〜3.5kg/cm2である。
ず、樹脂(A)と無機フィラーを混合した後、熱溶融押
し出し工法、カレンダー工法、熱盤プレス工法等でシー
トを得る。また無機フィラーの分散性を向上させるた
め、樹脂と混合した後2軸押し出し工法により混練して
マスターペレットを作製した後シート化しても良い。
によって限定されるものではない。表1〜3に示した樹
脂及び無機フィラーの配合を用い、熱溶融押し出し工法
により蓋材シートを作成した。底材シートには厚み0.
3mmの市販のポリプロピレン(ホモポリマー、MI=
1.2g/10分・230℃)を用い、プラグ圧空方式
のPTP成形機(FBP−M2、シーケーディー(株)
製)により内容物(錠剤)を装填してPTPを得た。ま
た同様にして表4に示した配合により比較例を得た。こ
れらの評価結果を表1〜4に示した。尚、PTP成形条
件及び評価方法は次の通りである。 ・PTP成形条件:底材ポケット成形温度180℃、シ
ール温度160℃、機械速度4.8m/min. ・破裂強度測定:JIS P8112に基づくミューレ
ン破裂度試験機(東洋精機(株)製)使用 ・プッシュスルー性:PTPからの内容物(錠剤)取出
しの実用評価
化学工業(株) ・PE1:低密度ポリエチレン スミカセンL−21
1、住友化学工業(株) ・PE2:高密度ポリエチレン ハイゼックス3300F、
三井石油化学(株) ・PE3:αオレフィン直鎖状低密度ポリエチレン スミカセン−L・FA 101−1、住友化学工業
(株) ・PP・EPM:ポリプロピレンエラストマー T−31
0J、トクヤマ(株) ・EPM:エチレン−プロピレン共重合体 EP07
P、日本合成ゴム(株) ・EPDM:エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
EP57P、日本合成ゴム(株) ・PET:ポリエチレンテレフタレート ダイヤナイト
MA−530H、三菱レーヨン(株) ・PBT:ポリブチレンテレフタレート ジュラネック
ス700FP、ポリプラスチックス(株) ・PS:ポリスチレン トーポレックス585−57、
三井東圧化学(株) ・AS:アクリル−スチレン共重合体 ライタック−A
100PC、三井東圧化学(株) ・SB:スチレン−ブタジエン共重合体 アサフレック
ス810、旭化成工業(株) ・SBS:スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体 カリフレックスTR4205、シェル化学(株) ・SEBS:スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン
共重合体 クレイトンG1650、シェル化学(株) ・PVC:ポリ塩化ビニル 平均重合度800のストレー
トポリ塩化ビニル樹脂
る。 平均粒子径(μm) ・タルク ミクロエースK−1 3.2 日本タルク(株) ・カオリン ASP−400P 4.8 土屋カオリン工業(株) ・ワラストナイト FPW−800 4.0 キンセイマテック(株) ・シリカ MIN−U−SIL5 1.6 日本タルク(株) ・クレー ST−301 2.5 白石カルシウム(株) ・マイカ M−3018−03 2〜4 日本無機化学工業(株) ・アルミナ A−42−2 4.4 昭和電工(株) ・炭酸カルシウム カルシーF#6401 3.5 三共精粉(株) ・タルク2 平均粒子径10μmの市販品
材質で使用後のリサイクル、廃棄処理が簡便となり環境
保護に有益で、且つプッシュスルー性の均一なPTP用
蓋材シートが得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 厚み0.01〜1mmのシートが、ポリ
オレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レンまたはスチレンコポリマーの内の少なくとも1つか
らなる樹脂(A)100重量部に対し、平均粒子径が5
μm未満である無機フィラーを5〜250重量部含有す
る樹脂組成物からなり、JIS P8112のミューレ
ン低圧用試験による方法で、破裂強度が0.01〜5k
g/cm2であることを特徴とするPTP用蓋材シー
ト。 - 【請求項2】 該樹脂(A)のポリオレフィンがポリエ
チレン、ポリプロピレンまたはエチレン−プロピレン共
重合体の内の少なくとも1つであることを特徴とする請
求項1記載のPTP用蓋材シート。 - 【請求項3】 該無機フィラーがタルク、シリカ、カオ
リン、マイカ、アルミナ、ワラストナイト、クレー、炭
酸カルシウムの内の少なくとも1つであることを特徴と
する請求項1または2記載のPTP用蓋材シート。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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JP25835196A Expired - Fee Related JP3173767B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | Ptp用蓋材シート |
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1996
- 1996-09-30 JP JP25835196A patent/JP3173767B2/ja not_active Expired - Fee Related
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