JP7348743B2 - フィルム部材 - Google Patents
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Description
前記固形製品は、互いに独立して挙動する多数の粒状物もしくは塊状物からなり、
前記固形製品が接触する前記フィルム部材の表面が凹凸構造を有する粗面となっており、
前記粒状物もしくは前記塊状物同士が重ならないようにして平面上に載置して側断面の径Lを算出し、積算分布において50%径をL50とし、前記凹凸構造における最も近接している凸部間の1/2高さでの間隔Dの算術平均値をDAVとしたとき、前記粗面は、下記式(1);
L50>DAV (1)
で表される条件を満足していると共に、
前記凹凸構造における凹部に前記固形製品由来の液体が存在することを特徴とするフィルム部材が提供される。
(1)前記固形製品の側断面50%径L50が30mm以下の範囲にあること、
(2)前記凹凸構造において、前記凸部が格子状に配列されていること、
(3)前記凹凸構造において、前記凸部が互いに交差しないように線状に配列されていること、
(4)前記凹凸構造において、前記凸部がドット状に配列されていること、
(5)前記凹凸構造における算術平均粗さRaが15μm以上であること、
(6)前記凹凸構造において、一度前記固形製品と接触した面の固形製品の固体成分が付着していない部分における最大高さRzが10μm以上であること、
(7)前記フィルム部材が固形製品由来の液体の浸透を防止するためのバリア層を有すること、
(8)前記フィルム部材は、袋の形態で使用されること、
が好適である。
尚、この固形製品が粘着性を示さない乾燥品のような場合には、本発明を適用する意味は無い。本発明を適用しなくとも、フィルム面にほとんど付着しないからである。
本発明のフィルム部材は、特に袋の形態で、調味液等で味付けされたでウエットな食品用の固形製品の収容に極めて有用である。
本発明において、固形製品とは、互いに独立して挙動する多数の粒状物もしくは塊状物(以下、単に固形粒子と呼ぶことがある)からなるものであるが、袋詰めして販売可能なものである。即ち、納豆、焚いた米飯米などは、固形製品であっても粘着性が大き過ぎるため、袋詰めして販売されることはない。袋から取り出せなくなってしまうからである。
また、ウエットでない固形製品について本発明を適用することはできるが、先にも述べたように、このような固形製品は、フィルム表面に付着することはなく、従って、本発明を適用する意味は無い。
従って、固形粒子の表面に存在する液体量は、ある程度の量であることが必要である。このような液体量は、含浸させる液体の種類が多く、厳密に規定することはできないが、水分を含浸する場合は水分活性が0.30~0.99程度であり、油分のみを含浸する場合は固体製品の脂質が5~50質量%程度である。
尚、水分活性とは、食品中に含まれる自由水を示すパラメータであり、食品の水蒸気圧を同一条件での純水の水蒸気圧で除した値である。
図1の概略図を参照して、本発明のフィルム部材の固形製品と接触する面1には、多数の凸部(突起)3を有する凹凸構造が形成されており、凸部3の間の空間が凹部5となっており、これにより、この固形製品と接触する面1は粗面となっている。
本発明のフィルム部材では、このような固形製品と接触する面(粗面)1に多数の固形粒子7が収容されており、この固形粒子7の表面には、それぞれ、液体9が分布している。
L50>DAV (1)
上記式(1)中、L50は前記固形粒子7について測定した側断面径Lの積算分布においての50%径即ちメディアン径であり、DAVは、前記凹凸構造における最も近接している凸部3の1/2高さ(1/2h)での間隔Dの算術平均値である。
また、凹部5が液体9で満杯になっておらず、空気層が形成されていたことを確認するには一度前記固形製品と接触した面の固形製品の固体成分が付着して部分における最大高さRzを測定すれば良く、その値は4μm以上が好ましく、より好ましくは10μm以上、より好ましくは60μm以上、さらに好ましくは100μm以上である。
図3には、このような凸部3の配列パターンが示されている。
また、図3(c)のパターンは、凸部3が交差しないように線状に延びているパターンであり、このような線状に延びているパターンは、線の形状が直線に限定されるものではなく、例えば直線が途中で屈曲しているジグザグ形状でもよいし、線が曲線で構成されていてもよい。
図3(d)のパターンは、凸部3をドット状にランダムに配列されているパターンである。このようなドットの形状は円形に限定されるものではなく、例えば矩形であっても良い。
例えば、図4に示されているように、凸部3の上端部に拡径した頭部3aが形成された形態、錐形状、ドーム形状、球形状などすることもでき、不規則な形態であってもよいし、フラクタル構造に代表されるような凸部3の表面にさらに凹凸が存在するような2重階層凹凸構造を有していてもよい。
尚、凸部3の間の凹部5が液体7で充満すると、凸部3による光の散乱が緩和されて、このフィルムが固形粒子と接触する前では不透明であったものでも透明となってしまう。一方、本発明では、前述した式(1)を満足するように凸部3が形成されているため、固体製品(固形粒子)が面1に接触している状態でも凸部3間の凹部5に空気層が確保されており、従って、光の散乱により、固形製品が接触する前と同程度の透明度となっている。もちろん、本発明におけるフィルム部材は不透明であっても良いし、フィルムの透明性を確保するために予め凹凸形状を可視光の波長を考慮して、設計することで固形製品の付着の抑制と透明性を両立することも可能である。ここにおける透明性とはフィルム越しに固形製品の形、色を視認できることを意味し、ヘイズ値では70%以下特に優れる場合は50%以下である。
一般に、包装材分野では、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンもしくはプロピレンと他のオレフィンとの共重合体などに代表されるオレフィン系樹脂、エチレンとビニルアルコールとの共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルが代表的である。
また、本発明においては固形製品由来の液体が凹部5内に浸透していくことが想定されるが、液体が凸部3を有するプラスチックの固形製品と接触した面の背面まで浸透してしまうことを防止するためにバリア層を設けることも可能である。
本発明において、上述した凸部3による凹凸構造は、種々の方法で作成することができ、例えば、転写法、サンドブラスト法、樹脂繊維の吹き付けを利用した方法を採用することできるし、また、原理的には、不織布の貼り付けにより、表面を不織布層とすることにより、凹凸構造を形成することも可能である。しかしながら、樹脂繊維や不織布を用いる方法では、繊維屑の発生などの問題があり、サンドブラスト法では使用するメディア(投射材、研磨材)のコンタミなどの問題があるため、転写法により形成することが望ましい。
また、図5(b)では、射出成形、押出成形等により成形されたプラスチックフィルムを、それ自体公知の加熱方法により予熱し、凹凸構造が付与されたロール43とニップロール45間で加圧しながら冷却させることにより、表面に凹凸構造が転写されたフィルム47を製造している。
さらに、図4(c)では、表面に凹凸構造が付与されたベルト61とニップベルト63の間で温度制御された複数のロール65にてプラスチックフィルムを加圧しながら冷却させている。
勿論、図示はされていないが、ホットプレス機を用いて凹凸構造が転写された金型にて押圧し、冷却させるという手段も採用することができる。
実施例においては下記固形製品を評価対象に用いた。
ウエットなさけふりかけ(脂質32.5質量%)
ウエットな牛肉ふりかけ(脂質25.0質量%)
ウエットなツナマヨふりかけ(脂質27.5%)
固形製品の付着量を評価するために下記条件で付着評価を実施した。サンプルフィルムを固定する為に白画用紙に両面テープを用いて貼り付け、5×2cmのサイズにカットし、サンプル台紙を作製する。次に固形製品50gをアズワン製/容量2000mlのディスポカップに投入し、固形製品とディスポカップの間にサンプル台紙を粗面が固形製品を接する様に埋める。その後、ディスポカップを左右に20秒振とうさせ、ピンセットを用いそっとサンプルを回収する。回収の際、サンプルは衝撃・振動を与えないように90°傾斜させてサンプル台紙から固形製品を自重により落下させる。自重で落下せず、サンプルの粗面に付着した固形製品の量を確認するためにカメラで評価面の外観を撮影した。この評価においては、下記比較例1~3(凹凸なし)と同程度の付着量のサンプルを×、明確に付着量を少ないサンプルを○として評価した。また、この際の評価対象の固形製品と各評価結果を表1に外観写真を図6に示す。
実施例及び比較例からそれぞれ3例ずつ抽出し、パウチ形態でも付着を抑制できるか確認する為に排出試験を実施した。10×14cm、シール幅各10mmの三方シールのサンプルパウチを作製し、固形製品19.2gを充填シールした。その後、固形製品がサンプルパウチ内面に万遍なく接触するようにした後、1日正置状態で室温(25℃)下にて保管した。保管後、一方の短辺側のシール部をハサミにてカットし、長辺側シール部を両手で掴み、ハサミでカットした部分をしたに向け、パウチAをそれ以上排出されなくなるまで何度も閉開口を繰り返した。
このときの残量が1gより多いものは×、1g以下は○として評価した。また、この際の評価対象の固形製品と各評価結果を表1に、結果の一例として実施例3と比較例1の評価後外観写真を図7に示す。
凹凸の形状評価は凸部の間隔DAV測定並びにサンプルフィルムRa測定、排出試験後のRz測定を実施した。これらの評価はレーザー顕微鏡(キーエンス社製VK-X250)にて測定し、解析にはマルチファイル解析アプリケーションver1.3.1(キーエンス社製VK-H1XM)を用いて行った。
まず、凸部が格子状に配列されている場合は一つの凹部の中心を基点にして隣接するあらゆる方向の凹部の中心に向かって、凸部が互いに交差しないように線状に配列されている場合は一つの凸部の中心を基点にして隣接する凸部の中心に向かって、凸部がドット状に配列されている場合は一つの凸部の中心を基点にして隣接するあらゆる方向の凸部の中心に向かって、断面曲線を取得する。この際の断面曲線は評価長さが凹凸形状の周期長の2以上の整数倍となるようにし、後述するカットオフ値を用い粗さ曲線を取得した。
カットオフ値の選定は以下の手順で行った。まず、カットオフ値を用いずに粗さ曲線を取得しRsmを測定する。次にそのRsmの値から一時的なカットオフ値を選定した。
0.013<Rsm≦0.04のとき、カットオフ値0.08mm
0.04<Rsm≦0.13のとき、カットオフ値0.25mm
0.13<Rsm≦0.4のとき、カットオフ値0.8mm
0.4<Rsm≦1.3のとき、カットオフ値2.5mm
1.3<Rsm≦4のとき、カットオフ値8mm
最後に一時的なカットオフを用い、粗さ曲線を再取得してRsmが変化し、Rsmが上述のカットオフ値の範囲から外れていないか確認し、正式にカットオフ値を選定し、粗さ曲線を再々取得することとした。凸部間隔距離は粗さ曲線から図8に示すように凹部の下点を基準高さとしたときに、凸部の頂点に対する1/2高さHにおける凹凸の間隔Dを測定した。
前述したとおり、隣接する凹部又は凸部が複数の方向に対して存在する場合もあるが、その場合は各方向の間隔Dを測定しその中で最も間隔Dの小さい方向をそのサンプルにおけるDAVを測定する方向とした。もちろん、図3(c)や後述する実施例5、10、15のように隣接する凹凸が存在しない方向が存在する場合はその方向に垂直な方向をDAVを測定する方向とした。そしてDAVを測定する方向に対して粗さ曲線を取得し、少なくとも10カ所以上で間隔Dを測定し、その算術平均値をDAVとした。また、この測定結果を表1に示す。
DAVを測定した方向において、取得した粗さ曲線からRaを算出した。少なくとも2本以上の粗さ曲線からRaを算出し、その算術平均値をそのサンプルのRaとした。この測定結果を表1に示す。
尚、DAVと同様に高さHが3μm未満の場合には測定不可能とした。
排出評価を実施した後のパウチに対してDAVを測定した方向と同じ方向に前述した方法に倣い粗さ曲線を取得し、Rzを測定した。少なくとも2本以上の粗さ曲線からRzを算出し、その算術平均値をそのサンプルのRzとした。Rzの値から凹凸の凹部が内容品由来の液体により埋まっておらず空気層が確保されていたことを確認した。この測定結果を表1に示す。
尚、DAVと同様に高さHが3μm未満の場合には測定不可能とした。
固形製品を板の上に取り出し、カメラもしくは顕微鏡で撮影した粒子の光学画像を画像解析することで即断面径測定した。板は汚れや傷の写り込みがない単色のもので固形製品の色相と異なるように白色のポリプロピレン製トレイを用いた。
粒子光学画像の撮影には三洋電機社製Xacti DMX-HD1010を用い、画像解析にはキーエンス社製デジタルマイクロスコープVHX-6000に搭載されている自動面積(粒子カウント)計測機能を用いた。
形製品を取り出した際に、互いに接触もしくは重なる粒子は、少なくすることが望ましいため、粒子が崩れたり変形したりしない程度にピンセットなどを使用して動かした。カメラの倍率は粒子の大きさによって決定し、画面内に粒子が50~200個写るようにし、画面内を粒子が占める割合を20%程度とした。
また、固形製品を取り出す際に、板への張り付きおよび凝集を防ぐ目的で、イオナイザなどを使用して板の静電気を除去したり、10度程度傾斜させたりしてもよいこととした。画像解析は、撮影した粒子の光学画像を2値化して粒子の輪郭を抽出し、この輪郭の最小径を測定した。最小径は、粒子の輪郭を2本の平行線で接するように挟み、この2本の平行線の間隔が最小となるときの値とした。
2値化は明度差、色相差、彩度差のパラメータを用いて行った。粒子の最小径を測定結果から、固形製品の積算分布における50%径即ちメディアン径L50を算出した。その結果を表1に示す。
凹部に存在する液体に関しては排出試験を実施したサンプル及び排出試験前のサンプル、固形製品を用いて確認した。
観察にはFT-ラマン(Thermo社製DXR Raman Microscope)を用い、固体の固形製品が付着していないサンプル凹部に測定箇所に定め、波長532nmのレーザーを用いて、出力10mW、露光時間10秒 積算回数20回の条件でスペクトルを取得した。また、固形製品由来の液体のスペクトルを取得する為に対象の固形製品をピンセットでつまみ、スライドガラスに擦りつけることで固形製品の由来の液体を付着させた。排出試験直後のサンプル、排出試験前のサンプル、固形製品由来の液体の各スペクトルを比較し、排出試験前のサンプルスペクトルでは存在しないが排出評価後のサンプル及び固形製品由来の液体のサンプルスペクトルには存在するピークがあるか否かで固形製品由来の液体が凹部に存在するかを判定し、確認できたものを○できなかったものを×とした。その結果を表1に示す。
凹凸形状が賦形されたチルロールにPE(ポリエチレン)樹脂を押出し、凹部が50μm角の正方形で形成されているエンボスフィルムを作製した。作製したエンボスフィルムに対して、ウエットな牛肉ふりかけを固形製品として上述した各種評価、確認を実施した。
凹凸形状が賦形されたチルロールにPE樹脂を押出し、凹部が長軸1.2mm、短軸0.95mmの楕円(亀甲形状)で形成されているPE製のエンボスフィルムを作製した。作製したエンボスフィルムに対して、ウエットな牛肉ふりかけを固形製品として上述した各種評価、確認を実施した。
凹凸形状が賦形されたチルロールにPE樹脂を押出し、凸部が長軸0.75mm、短軸0.55mmのダイヤ状で形成されているPE製のエンボスフィルムを作製した。作製したエンボスフィルムに対して、ウエットな牛肉ふりかけを固形製品として上述した各種評価、確認を実施した。
凹凸形状が賦形されたチルロールにPE樹脂を押出し、凹部が長軸4mm、短軸2.2mmのダイヤ状に形成されているPE製のエンボスフィルムを作製した。作製したエンボスフィルムに対して、ウエットな牛肉ふりかけを固形製品として上述した各種評価、確認を実施した。
レーザー加工により凹凸が付与された転写板を用意し、PEフィルム(タマポリ社製、V-1)に対してホットプレスすることで、凸部の幅165μm、凹部の幅が135μmのライン&スペースのPE製凹凸フィルムを作製した。
作製した凹凸フィルムに対して、ウエットな牛肉ふりかけを固形製品として上述した各種評価、確認を実施した。
フォトエッジング法により凹凸が付与された転写板を用意し、PE(タマポリ社製、V-1)に対してホットプレスすることで、径200μm、高さ50μm、ピッチ270μmの円柱ピラー形状のPE製凹凸フィルムを作製した。
作製した凹凸フィルムに対して、ウエットな牛肉ふりかけを固形製品として上述した各種評価、確認を実施した。
実施例1において、固形製品にウエットなさけふりかけを用いる以外は同様にして、PE製凹凸フィルムを作製し、上述した各種評価、確認を実施した。
実施例2において、固形製品にウエットなさけふりかけを用いる以外は同様にして、PE製凹凸フィルムを作製し、上述した各種評価、確認を実施した。
実施例3において、固形製品にウエットなさけふりかけを用いる以外は同様にして、PE製凹凸フィルムを作製し、上述した各種評価、確認を実施した。
実施例5において、固形製品にウエットなさけふりかけを用いる以外は同様にして、PE製凹凸フィルムを作製し、上述した各種評価、確認を実施した。
実施例6において、固形製品にウエットなさけふりかけを用いる以外は同様にして、PE製凹凸フィルムを作製し、上述した各種評価、確認を実施した。
実施例1において、固形製品にウエットなツナマヨふりかけを用いる以外は同様にして、PE製凹凸フィルムを作製し、上述した各種評価、確認を実施した。
実施例2において、固形製品にウエットなツナマヨふりかけを用いる以外は同様にして、PE製凹凸フィルムを作製し、上述した各種評価、確認を実施した。
実施例3において、固形製品にウエットなツナマヨふりかけを用いる以外は同様にして、PE製凹凸フィルムを作製し、上述した各種評価、確認を実施した。
実施例5において、固形製品にウエットなツナマヨふりかけを用いる以外は同様にして、PE製凹凸フィルムを作製し、上述した各種評価、確認を実施した。
実施例6において、固形製品にウエットなツナマヨふりかけを用いる以外は同様にして、PE製凹凸フィルムを作製し、上述した各種評価、確認を実施した。
凹凸付与していないPEフィルム(タマポリ社製、V-1)に対してウエットな牛肉ふりかけを固形製品として上述した各種評価、確認を実施した。
比較例1において、固形製品にウエットなさけふりかけを用いる以外は同様にして、上述した各種評価、確認を実施した。
比較例1において、固形製品にウエットなツナマヨふりかけを用いる以外は同様にして、上述した各種評価、確認を実施した。
実施例4において、固形製品にウエットなさけふりかけを用いる以外は同様にして、上述した各種評価、確認を実施した。
実施例4において、固形製品にウエットなツナマヨふりかけを用いる以外は同様にして、上述した各種評価、確認を実施した。
3:凸部
5:凹部
7:固形粒子
9:液体
Claims (9)
- 固形製品と接触して使用されるフィルム部材において、
前記固形製品は、互いに独立して挙動する多数の粒状物もしくは塊状物からなり、
前記固形製品が接触する前記フィルム部材の表面が凹凸構造を有する粗面となっており、
前記粒状物もしくは前記塊状物同士が重ならないようにして平面上に載置して側断面の径Lを算出し、積算分布において50%径をL50とし、前記凹凸構造における最も近接している凸部間の1/2高さでの間隔Dの算術平均値をDAVとしたとき、前記粗面は、下記式(1);
L50>DAV (1)
で表される条件を満足していると共に、
前記凹凸構造における凹部に前記固形製品由来の液体が存在することを特徴とするフィルム部材。 - 前記固形製品の側断面50%径L50が30mm以下の範囲にある請求項1に記載のフィルム部材。
- 前記凹凸構造において、前記凸部が格子状に配列されている請求項1または2に記載のフィルム部材。
- 前記凹凸構造において、前記凸部が互いに交差しないように線状に配列されている請求項1または2に記載のフィルム部材。
- 前記凹凸構造において、前記凸部がドット状に配列されている請求項1または2に記載のフィルム部材。
- 前記凹凸構造における算術平均粗さRaが3μmより大きい請求項1~5の何れかに記載のフィルム部材。
- 前記凹凸構造において、一度前記固形製品と接触した面の固形製品の固体成分が付着していない部分における最大高さRzが4μm以上である請求項1~6の何れかに記載のフィルム部材。
- 前記フィルム部材が固形製品由来の液体の浸透を防止するためのバリア層を有する請求項1~7の何れかに記載のフィルム部材。
- 前記フィルム部材は、袋の形態で使用される請求項1~8の何れかに記載のフィルム部材。
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