JP7333627B2 - 床下地パネル、床下地構造及び床下地構造の施工方法 - Google Patents
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Description
在来工法による戸建住宅の床構造においては、布基礎の上に配設された土台間に大引を配設して鋼製束により適宜支持し、かつ大引間に適宜間隔で補強梁を配設し、しかる後大引および補強梁間の空間に断熱材を配設し、ついで大引および補強梁の上に構造用合板からなる床下地材を配設して床下地を形成することがなされていた。
また、在来工法では、床裏面に凹凸があったため、通気性も良好でなく、床下における換気は充分になされないおそれがあった。
更に、大引や補強梁の断熱性能は断熱材の断熱性能よりも劣ることから、床下地の断熱性能が悪いという問題もあった。
具体的には、建築基準法においては、用途(室名)別にその床版計算(設計)基準が示されており、最低980N/m2~最大11,800N/m2となっている。その範囲内において市場で多く用いられていた施工例では1,800N/m2~4,900N/m2のクラスと判断される。
そして、現状ではその「安全圏」を見込んで、トータルで概ね2,500N/m2~2,800N/m2が必要であろうという意見が大勢になっている。
この点で、一般住宅やアパートの床においては品質過剰、コストアップの要因となっている。
他方、施工時荷重が3,000N/m2以上の床においては、3,500N/m2クラスが劇場、公会堂、及び体育館等が該当し、3,900N/m2では実験室、4,900N/m2では電算室、機械室等々が該当し、これに対応するようにより重い荷重に耐えられ、施工性に優れ、それなりに経済性のある開発が求められている。
所謂、「過剰な部分は削り」、「不足な部分は補う」ということが求められている訳である。
この手法を用いて本願発明に係る床下地パネル又は床下地構造の強度を考慮すると、1,800N/m2~2,300N/m2の範囲にあることが求められ、この範囲をクリアして本願発明が完成したものである。
同時に、上記床下地構造が戸建て住宅ばかりでなく、マンション等の多層階建築物の二重床構造にも適用できるものとすることもその課題となる。
更には、床下地構造の下面における断熱効果や防音・遮音効果等をも考慮した床下地構造の提供を図ることもその課題となる。
そして、この床下地パネルの本体部は平面視略四辺形形状を有し、その一側縁部の裏面には隣接する他の床下地パネルの一側縁部を載置し固定できる連結板材を設け、この連結板材と略平行に前記床下地パネルの裏面略中央部には撓みコントロール板材を設け、この撓みコントロール板材は、その先端部に前記床下地パネルの本体部の側縁から外方に延長する延長部を有し、この延長部は、隣接して敷設される他の床下地パネルの側縁部裏面に配設され、当該他の床下地パネルの裏面に設けられた撓みコントロール板材の基端側に位置するように固定される。
従って、縦横に敷設された床下地パネルの撓みコントロール板材が縦方向又は横方向に一列に整列することとなり、この列が複数列並列した状態に床下地構造が形成されることとなるのである。
即ち、この撓みコントロール板材の延長部は隣接する他の床下地パネルと連結固定されて連結機能をも果たし、且つ、この撓みコントロール板材が一列に整列して固定され、且つ全ての他の床下地パネルも上記連結板材によってその全てが一体的に連結固定されて床下地パネルの全てが一つに一体化される。
これにより、それぞれの床下地パネルに最も負荷が掛る中央部の部位に上記撓みコントロール板材が一列に整列し且つ床下地パネルの全体が一体化することにより、当該床下地構造又は床下地パネル全体の撓み強度が最良に維持されることとなるのである。
このように本発明に係る床下地パネルによって形成される床下地構造においては、床の剛性と弾力性の両者を適切に兼ね備えたものとして実現されることとなるのである。
また、上記床下地パネルの構成も非常に簡易なものとなり、その製造容易化及び軽量化にも寄与し、施工作業の容易化及び製造コストダウンにも寄与することとなる。
本発明においては、前記撓みコントロール板材の横幅を前記連結板材の横幅よりも大きくすることにより、撓みコントロール機能の向上を意図した。
上記本体部は構造用合板を使用しており、その表面には針葉樹木材の表面に現れた木目又は繊維の方向と直交するように連結板材及び撓みコントロール板材を配設して固定することにより、その強度を最良のものとしている。
その効果は上記第1の発明と同じであるが、施工に際してはその一つの作業で2枚分の床下地パネルを敷設することができるために、その作業性が向上する。
尚、この第7の発明に係る床下地パネルの裏面中央部に設けた補強板材は、上記連結板材とその名称を異ならせているが、上記連結板材と同様の形態でよく、隣接する床下地パネルとの連結機能は有していないが、その機能は上記連結板材と同様のものである。
その効果は、上記第1の発明と同様である。
図1は、本発明の床下地パネルに係る第1実施形態を図示しており、その(A)が平面図、その(B)が底面図である。
上記本体部30の下辺の一側縁部裏面には、連結板材11が接合固定されている。
この連結板材11は、横幅が約90mm乃至105mm程度のもので、その厚みは上記本体部30と同等又はより厚い約28mmのものを使用することができる。
この連結板材11の厚みに関しては、後に説明する撓みコントロール板材の厚みと共に適宜所望のグレードに対応して変化させることができる。
図1(A)におけるドット(黒点)がビス又は釘を示している。
その下半分は、図示はしていないが隣接する他の床下地パネルの一側縁部(上辺側縁部)を載置して連結固定することができる。この連結固定も接着剤とビス又は釘により行う。固定強度等が最も大きくなるからである。
この空間部に後に説明する支持脚の上端に位置する支持部材が配設されることとなるからである。
これらの切欠部15は、後に説明するが、本発明に係る床下地パネル1を複数枚縦横に配設した際に、そのパネルの4つの角部の交点と、その両側縁部の中間部に孔部が形成され、その下に位置する支持脚上端の支持部材の中心部に設けた孔部を通してソケットレンチ等の回転工具のソケット部を挿入し、支持脚の高さ調整を行うことができるように設けたものである。
この第1実施形態では、上記補強板材31は上記連結板材11と同様のものを使用しており、その両端部には上記連結板材11と同様に空間部を設けて本体部30の裏面に接合固定されている。
上記両端部の空間部には、支持脚上端の支持部材が配置されることとなる。
この撓みコントロール板材12の横幅は自由に設定することができるが、この第1実施形態では上記連結板材11の横幅よりも約3倍程度大きいものを使用している。
また、その厚みは上記連結板材11と同様の厚みとすればよく、適宜所望のグレードに対応して設定することができる。
上記本体部30としては構造用合板を使用しており、その木材としては針葉樹が利用され、当該表面側に現れた木目又は繊維の方向と直交するように連結板材11、補強板材31、及び撓みコントロール板材12を配設して固定することにより、その強度を最良のものとしているのである。
そして、本発明において最も重要な点は、この撓みコントロール板材12の図中右側の先端部が本体部10の右側縁部よりも外方に延長して延長部12dを形成している点である。
形状は、必ずしも正確に正方形形状でなくともよく、多少縦横の長さの異なる四辺形形状であってもよい。
この連結板材11は、横幅が約90mm乃至105mm程度のもので、その厚みは上記本体部10と同等又はより厚い約28mmのものを使用することができる。
この連結板材11の厚みに関しては、後に説明する撓みコントロール板材の厚みと共に適宜所望のグレードに対応して変化させることができる。
図1(A)におけるドット(黒点)がビス又は釘を示している。
その下半分は、図示はしていないが隣接する同一構成から成る他の床下地パネルの一側縁部を載置して連結固定することができる。この連結固定も接着剤とビス又は釘により行う。固定強度等が最も大きくなるからである。
この空間部に後に説明する支持脚の上端に位置する支持部材が配設されることとなるからである。
これらの切欠部15は、後に説明するが、本発明に係る床下地パネル1を複数枚縦横に配設した際に、そのパネルの4つの角部の交点に四角の孔部が形成され、その下に位置する支持脚上端の支持部材の中心部に設けた孔部を通してソケットレンチ等の回転工具のソケット部を挿入して高さ調整を行うことができるように設けたものである。
この撓みコントロール板材12の横幅は自由に設定することができるが、この第1実施形態では上記連結板材11の横幅よりも約3倍程度大きいものを使用している。
また、その厚みは上記連結板材11と同様の厚みとすればよく、適宜所望のグレードに対応して設定することができる。
そして、本発明において最も重要な点は、この撓みコントロール板材12の図中右側の先端部が本体部10の右側縁部よりも外方に延長して延長部12dを形成している点である。
尚、この図に示した床構造は、多層階建築物の二重床構造に適用したものである。
このように、床下地パネル1の本体部30は、縦の長さが横の長さの2倍となっており、上記第2実施形態に係る略正方形の床下地パネル2を2個縦方向に並べて合体した形状を有しているものである。
当然、上記実施形態1のみで全てを敷設して床下地構造を形成することもできるし、同様に、上記第2実施形態に係る床下地パネル2のみで床下地構造を形成することもできる。
上記図3は、その床下地パネル1、2を併用して、床下地パネル1を千鳥状に互い違いに施工した例である。
この一つの部屋を上記実施形態2に係る略正方形の床下地パネル2(図2に記載のもの)のみによって全てを敷き詰める場合、部屋の右側縁部に位置する縦一列と下側縁部に位置する横一列の床下地パネルとしては、上記床下地パネル2と少し異なる形態のものを使用することができる。
そして、部屋の右側縁部と下側縁部が交わる右下角部の1枚の床下地パネルにおいては、上記の連結板材11が不要で且つ撓みコントロール板材12の延長部12dも不要で、その先端部も床下地パネルの右側縁部から基端側に後退した位置に配置したものを使用することができる。
この点は、上記実施形態1に係る床下地パネル1が右側縁部又は下側縁部に配置される場合にも同様のことが言える。
この図に示した通り、本発明に係る床下地構造は、床下地パネル2のみによって施工することもでき、その角部を支持脚20が支持し、図4の右斜め上側及び左斜め上側の側縁部は、例えば、戸建て住宅であれば、土台部に設けた受け部材に載置し固定することでき、多層階建築物であれば、壁面側に際根太を配設して載置し固定することができ、縦横に順次敷設されるのである。
支持脚20は、下端の基台部21とこの基台部21から垂立する支柱部22と上端の支持部材23とから成り、この実施形態では鋼製束を使用しており、その支柱部22の上端で支持部材23が上下に移動できる構成を有し、高さ調整可能なものを利用している。
この図では、床下地パネル1の角部とその両側縁部の中間部において支持脚20によって支持されている状態と連結板材11と撓みコントロール板材12の配設状態をよく見て取ることができるが、図中の中央部において上から下に向かって撓み荷重Pが負荷された際の荷重の負荷状態を仮想線である二点鎖線で示した。
撓みコントロール板材12の延長部12dは隣の床下地パネル1の側縁部に固定されている関係で、当該隣の他の床下地パネル1からの上からの反力を受け、上記荷重Pに対して抵抗する反力となり、上記荷重Pは抑制されることとなるのである。
撓みコントロール板材12は、横方向に一列に整列し、隣接する他の床下地パネル1の左側縁部の下面に配設されて当該床下地パネルの側縁部と連結固定されるのである。
支持脚20は、その下端の基台部21と、この基台部21から上方に垂立する支柱部22と、この支柱部22の上方で上下に移動できる支持面付きナット部材24と、この支持面付きナット部材24の上面に配設された支持部材23とから成る。
支持面付きナット部材24においては、そのナット部材が回動することにより支持面が上下に移動できる。つまり、ナット部材は支持面を支持しつつ回動できる。
上記支持部材23と上記支持面付きナット部材24の支持面との間には緩衝材を配設している。
この上方からの施工操作を可能とするために、床下地パネルの本体部30の4つの角部とその両側縁の中間部に切欠部15を設けているのである。
この図に示した例は、本発明に係る床下地パネルを多層階建築物の二重床構造に適用し、その壁面部分に設けた際根太に上記床下地パネルを載置し固定した状態を示している。
この場合にも、床下地パネルの本体部10の角部に設けた切欠部15の存在によって、下方で支持する支持脚20に設けた支持面付きナット部材24を上方から回動させることができる。
また、この図においては、多層階建築物の二重床構造を例示しており、際根太25の壁側には緩衝材としてのパッキン40を介在させ、床部の振動が壁面に伝達しないように構成している。
ここに示した本発明の第3実施形態に係る床下地パネル3は、基本的には上記第2実施形態のものと同様であるが、撓みコントロール板材12を連結板材11に略平行に本体部10の裏面に3本設けたものである。
その他の構成は、上記第1実施形態のものと同様である。
上記実施形態1乃至3に係る床下地パネル1乃至3と同様に、本発明に係る床下地構造及び床下地構造の施工方法を実現することができることとなる。
即ち、床下地パネルと、この床下地パネルの側縁部を受ける際根太又は土台側に設けた受け部材と、前記床下地パネルの角部を受ける支持脚とを備え、前記際根太又は受け部材、及び支持脚上に前記床下地パネルを縦横に敷き詰めて形成される床下地構造の施工方法において、前記床下地パネルとして使用する床下地パネルの本体部が平面視略四辺形形状を有し、その一側縁部の裏面には隣接する他の床下地パネルの一側縁部を載置し固定できる連結板材を設け、この連結板材と略平行に前記床下地パネルの裏面略中央部には撓みコントロール板材を設け、この撓みコントロール板材は、その先端部に前記床下地パネルの本体部の側縁から外側方向に延長する延長部を有し、当該延長部は、隣接して敷設される他の床下地パネルの側縁部裏面に配設され、当該他の床下地パネルの裏面に設けられた撓みコントロール板材の基端側に位置するように固定し、これにより、縦方向又は横方向に順次前記床下地パネルを敷設して床下地パネルの撓みコントロール板材が縦方向又は横方向に一列に整列するように固定して、前記撓みコントロール板材が縦方向又は横方向に複数列並列するように施工されることを特徴とする床下地構造の施工方法である。
この併用によって、上記図3において説明した通り、上記第1実施形態に係る縦長の床下地パネル1を千鳥状に互い違いに配設施工することができ、この配設方法により極めて撓み量が少なく弾力性と剛性を兼ね備えた床下地構造が施工されることとなるのである。
床下地パネルの本体部の外形形状は、略四辺形形状であればよく、略正方形でも、縦長の長方形形状であってもよい。
連結板材及び撓みコントロール板材の横幅も自由に設定することができるし、撓みコントロール板材の本数も1本のみでなく、2本又は3本程度の範囲内で、適宜自由に変更して設定することができる。
また、撓みコントロール板材の延長部の長手方向の長さも必要に応じて適宜設定することができる。
これにより、床下地の断熱効果を高めると同時に、床下のエアーの流通を良好に維持することができることとなる。
マンション等の多層階建築物の防音効果を向上させるためである。
10、30 本体部
11 連結板材
12 撓みコントロール板材
12d 延長部(撓みコントロール板材の)
15 切欠部
20 支持脚
21 基台部
22 支柱部
23 支持部材
24 支持面付きナット部材
25 際根太
26 孔部
40 パッキン
Claims (32)
- 床下地パネルと、この床下地パネルの側縁部を受ける際根太又は土台側に設けた受け部材と、前記床下地パネルの角部を受ける支持脚とを備え、前記際根太又は前記受け部材、及び支持脚上に前記床下地パネルを縦横に敷き詰めて形成される床下地構造に用いられる床下地パネルであって、
この床下地パネルの本体部は平面視略四辺形形状を有し、その一側縁部の裏面には隣接する他の床下地パネルの一側縁部を載置し固定できる連結板材を設け、
この連結板材と略平行に前記床下地パネルの裏面略中央部には撓みコントロール板材を設け、
この撓みコントロール板材は、その先端部に前記床下地パネルの本体部の側縁から外方に延長する延長部を有し、
この延長部は、隣接して敷設される他の床下地パネルの側縁部裏面に配設され、当該他の床下地パネルの裏面に設けられた撓みコントロール板材の基端側に位置するように固定され、
これにより、縦横に敷設された床下地パネルの撓みコントロール板材が縦方向又は横方向に一列に整列し、この列が複数列並列した状態に床下地構造が形成され、
前記撓みコントロール板材の横幅を前記連結板材の横幅よりも大きくしたことを特徴とする床下地パネル。 - 前記連結板材及び撓みコントロール板材を前記床下地パネルの本体部の木目又は繊維方向と直交する方向に配設したことを特徴とする請求項1に記載の床下地パネル。
- 前記床下地パネルに前記連結板材及び撓みコントロール板材を接着剤と、ビス又は釘により接合固定したことを特徴とする請求項1又は2に記載の床下地パネル。
- 前記連結板材と撓みコントロール板材の厚みを略同一としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の床下地パネル。
- 前記本体部の4つの角部を面取りして切欠部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の床下地パネル。
- 前記撓みコントロール板材を前記連結板材と略平行に2本又は3本設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の床下地パネル。
- 床下地パネルと、この床下地パネルの側縁部を受ける際根太又は土台側に設けた受け部材と、前記床下地パネルの角部を受ける支持脚とを備え、前記際根太又は前記受け部材、及び支持脚上に前記床下地パネルを縦横に敷き詰めて形成される床下地構造に用いられる床下地パネルであって、
この床下地パネルの本体部はその長辺が短辺の2倍の長さを有する平面視縦長の略長方形形状を有し、その下方短辺の側縁部の裏面には隣接する他の床下地パネルの上方短辺の一側縁部を載置し固定できる連結板材を設け、
この連結板材と略平行に前記床下地パネルの裏面略中央部には補強板材を設け、
この補強板材と前記連結板材の中間部と補強板材の上方の前記本体部の裏面中央部にそれぞれ撓みコントロール板材を略平行に設け、
前記補強板材の両端部にも前記支持脚が配置されて隣接する床下地パネルを支持することができ、
前記撓みコントロール板材のそれぞれは、その先端部に前記床下地パネルの本体部の側縁から外方に延長する延長部を有し、
この延長部は、隣接して敷設される他の床下地パネルの側縁部裏面に配設され、当該他の床下地パネルの裏面に設けられた撓みコントロール板材の基端側に位置するように固定され、
これにより、縦横に敷設された床下地パネルの撓みコントロール板材が縦方向又は横方向に複数列並列した状態に床下地構造が形成されることを特徴とする床下地パネル。 - 前記連結板材、前記補強板材及び撓みコントロール板材を前記床下地パネルの本体部の木目又は繊維方向と直交する方向に配設したことを特徴とする請求項7に記載の床下地パネル。
- 前記床下地パネルに前記連結板材、前記補強板材及び撓みコントロール板材を接着剤と、ビス又は釘により接合固定したことを特徴とする請求項7又は8に記載の床下地パネル。
- 前記撓みコントロール板材の横幅を前記連結板材の横幅よりも大きくしたことを特徴とする請求項7乃至9の何れか1項に記載の床下地パネル。
- 前記連結板材と前記補強板材と前記撓みコントロール板材の厚みを略同一としたことを特徴とする請求項7乃至10の何れか1項に記載の床下地パネル。
- 前記本体部の4つの角部を面取りして切欠部を設け、且つ、前記本体部の両側縁の中間部にそれぞれ切欠部を設けたことを特徴とする請求項7乃至11の何れか1項に記載の床下地パネル。
- 前記補強板材と連結板材の中間部と前記補強板材の上方の本体部の裏面中央部に設けたそれぞれの撓みコントロール板材を2本又は3本設けたことを特徴とする請求項7乃至12の何れか1項に記載の床下地パネル。
- 床下地パネルと、この床下地パネルの側縁部を受ける際根太又は土台側に設けた受け部材と、前記床下地パネルの角部を受ける支持脚とを備え、前記際根太又は前記受け部材、及び支持脚上に前記床下地パネルを縦横に敷き詰めて形成される床下地構造において、
前記床下地パネルの本体部が平面視略四辺形形状を有し、その一側縁部の裏面には隣接する他の床下地パネルの一側縁部を載置し固定できる連結板材を設け、
この連結板材と略平行に前記床下地パネルの裏面略中央部には撓みコントロール板材を設け、
この撓みコントロール板材は、その先端部に前記床下地パネルの本体部の側縁から外方に延長する延長部を有し、
当該延長部は、隣接して敷設される他の床下地パネルの側縁部裏面に配設され、当該他の床下地パネルの裏面に設けられた撓みコントロール板材の基端側に位置するように固定され、
これにより、縦横に敷設された床下地パネルの撓みコントロール板材が縦方向又は横方向に一列に整列し、この列が複数列並列した状態に形成され、
前記撓みコントロール板材の幅を前記連結板材の幅よりも大きく設けたことを特徴とする床下地構造。 - 前記床下地パネルに設けた連結板材及び撓みコントロール板材を他の床下地パネルに接着剤と、ビス又は釘によって固定し、縦横に敷設され固定された床下地パネルの全体が一つに連接固定されたことを特徴とする請求項14に記載の床下地構造。
- 前記本体部の4つの角部を面取りして切欠部を設けたことを特徴とする請求項14又は15に記載の床下地構造。
- 前記撓みコントロール板材を前記連結板材と略平行に2本又は3本設けたことを特徴とする請求項14乃至16の何れか1項に記載の床下地構造。
- 前記支持脚が、その上下の高さを調整できるものであることを特徴とする請求項14乃至17の何れか1項に記載の床下地構造。
- 前記支持脚の基台部が建築物の基礎に固定されていることを特徴とする請求項14乃至18の何れか1項に記載の床下地構造。
- 前記連結板材と撓みコントロール板材の厚みを略同一とし、これら連結板材と撓みコントロール板材が設けられていない床下地パネルの裏面に前記連結板材と略同一厚みの断熱材を設けたことを特徴とする請求項14乃至19の何れか1項に記載の床下地構造。
- 前記床下地構造が多層階建築物の二重床構造に適用され、前記床下地パネルの下の空間に防音材を配設したことを特徴とする請求項20に記載の床下地構造。
- 前記床下地パネルとして請求項7に記載した床下地パネルを使用して床下地構造を形成したことを特徴とする請求項14に記載の床下地構造。
- 前記床下地パネルとして請求項1に記載した床下地パネルと請求項7に記載した床下地パネルを併用して、請求項7に記載した床下地パネルを千鳥状に互い違いに配設したことを特徴とする請求項14に記載の床下地構造。
- 床下地パネルと、この床下地パネルの側縁部を受ける際根太又は土台側に設けた受け部材と、前記床下地パネルの角部を受ける支持脚とを備え、前記際根太又は前記受け部材、及び支持脚上に前記床下地パネルを縦横に敷き詰めて形成される床下地構造の施工方法において、
前記床下地パネルとして使用する床下地パネルの本体部が平面視略四辺形形状を有し、その一側縁部の裏面には隣接する他の床下地パネルの一側縁部を載置し固定できる連結板材を設け、
この連結板材と略平行に前記床下地パネルの裏面略中央部には撓みコントロール板材を設け、
この撓みコントロール板材は、その先端部に前記床下地パネルの本体部の側縁から外側方向に延長する延長部を有し、
当該延長部は、隣接して敷設される他の床下地パネルの側縁部裏面に配設され、当該他の床下地パネルの裏面に設けられた撓みコントロール板材の基端側に位置するように固定し、
これにより、縦方向又は横方向に順次前記床下地パネルを敷設して床下地パネルの撓みコントロール板材が縦方向又は横方向に一列に整列するように固定して、前記撓みコントロール板材が縦方向又は横方向に複数列並列するように施工され、
前記撓みコントロール板材の幅を前記連結板材の幅よりも大きくしたことを特徴とする床下地構造の施工方法。 - 前記床下地パネルに設けた連結板材及び撓みコントロール板材を他の床下地パネルに接着剤と、ビス又は釘によって固定し、縦横に敷設され固定された床下地パネルの全体が一つに連接固定されることを特徴とする請求項24に記載の床下地構造の施工方法。
- 前記床下地パネルの本体部の4つの角部を面取りして切欠部を設けたことを特徴とする請求項24又は25に記載の床下地構造の施工方法。
- 前記撓みコントロール板材を前記連結板材と略平行に2本又は3本設けたことを特徴とする請求項24乃至26の何れか1項に記載の床下地構造の施工方法。
- 前記支持脚の基台部を建築物の基礎に接着剤及び/又はビス留めによって固定することを特徴とする請求項24乃至27の何れか1項に記載の床下地構造の施工方法。
- 前記連結板材と撓みコントロール板材の厚みを略同一とし、これら連結板材と撓みコントロール板材が設けられていない床下地パネルの裏面に前記連結板材と略同一厚みの断熱材を設けることを特徴とする請求項24乃至28の何れか1項に記載の床下地構造の施工方法。
- 前記床下地構造が多層階建築物の二重床構造に適用され、前記床下地パネルの下の空間に防音材を配設することを特徴とする請求項29に記載の床下地構造の施工方法。
- 前記床下地パネルとして請求項7に記載した床下地パネルを使用して床下地構造を形成することを特徴とする請求項24に記載の床下地構造の施工方法。
- 前記床下地パネルとして請求項1に記載した床下地パネルと請求項7に記載した床下地パネルを併用して、請求項7に記載した床下地パネルを千鳥状に互い違いに配設したことを特徴とする請求項24に記載の床下地構造の施工方法。
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