JP7333356B2 - 二次電池の製造方法及び端子部品の製造方法 - Google Patents

二次電池の製造方法及び端子部品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、異なる材料を電気的に接続する箇所が溶接により接合される二次電池の製造方法及び端子部品の製造方法に関する。
二次電池の端子構造は、銅とアルミニウムの異材により構成される。そして、二次電池の端子構造では、異材で構成された部分を溶接により電気的に接合される。しかしながら、異材の溶接は、異種金属間化合物が生成されてしまい、必要な導電性と強度とを両立することが困難である問題がある。そこで、異種金属間化合物の生成を抑制する接合方法の一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の密閉型電池は、発電要素を内蔵せる電池ケースと該電池ケースの開口部を閉塞する封口蓋板とを具備し、該電池ケースまたは封口蓋板には注液孔が形設されており、該注液孔は封口栓が超音波溶接されることにより気密封止されていることを特徴とする。
特許第3614891号公報
しかしながら、超音波溶接では、接合形態は重ね合わせ接合に限られ、突合せ溶接ができず、設計・製造上に大きな制約があった。重ね合わせ接合では、重ね合わせ面全面を接合することは物理的に不可能で、隙間に水分が侵入すると電蝕が発生して、経年劣化により製品寿命を保証できない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、設計上の制約を緩和しながら、異種金属間化合物が超音波溶接と同等に生成されにくい異材接合を実現することを目的とするものである。
本発明の二次電池の製造方法の一態様は、電力を蓄積する電力体と、前記電力体が収納されるケースと、前記電力体が収納されたケースを密封する蓋と、前記蓋上に設けられる端子部品と、を有する二次電池の製造方法であって、第1の材料で形成され、前記端子部品となる主板を準備する準備工程と、複数の方向から溶接レーザーを一点の集光域に集光し、前記集光域を通過するように第2の材料の粉末を吹き付けて、前記集光域で溶融した前記粉末を前記主板に溶着させるレーザークラッド法によりクラッド層を形成するクラッド層形成工程と、を有し、前記クラッド層は、前記主板と前記第2の材料で形成された他の部材とを溶接により接続する溶接部分に形成される。
本発明の端子部品の製造方法の一態様は、電力体が密閉されるケースの蓋に取り付けられる端子部品の製造方法であって、第1の材料で形成され、前記端子部品となる主板を準備する準備工程と、複数の方向から溶接レーザーを一点の集光域に集光し、前記集光域を通過するように第2の材料の粉末を吹き付けて、前記集光域で溶融した前記粉末を前記主板に溶着させるレーザークラッド法によりクラッド層を形成するクラッド層形成工程と、を有し、前記クラッド層は、前記主板と前記第2の材料で形成された他の部材とを溶接により接続する溶接部分に形成される。
本発明の二次電池の製造方法及び端子部品の製造方法では、複数の方向から溶接レーザーを一点の集光域に集光し、集光域を通過するように第2の材料の粉末を吹き付けて、集光域で溶融した粉末を主板に溶着させるレーザークラッド法を用いる。
本発明の二次電池の製造方法及び端子部品の製造方法によれば、設計上の制約を緩和しながら、異種金属間化合物が生成されにくい異材接合を実現することができる。
実施の形態1にかかる二次電池の外観の概略図である。 実施の形態1にかかる二次電池をバスバーを介して直列した組電池の外観の概略図である。 実施の形態1にかかる二次電池の端子部品の製造工程を説明する図である。 実施の形態1にかかる二次電池の端子部品の組み付け工程を説明する図である。 実施の形態2にかかる二次電池の端子部品の構造を説明する図である。 実施の形態3にかかる二次電池の端子部品の製造工程を説明する図である。 実施の形態3にかかる二次電池の端子部品を用いたバスバーの組み付け工程を説明する図である。 第1の他の実施の形態にかかる二次電池の端子部品の概略図である。 第1の他の実施の形態にかかる二次電池の端子部品の組み付け工程を説明する図である。 第2の他の実施の形態にかかる二次電池の端子部品の概略図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
まず、実施の形態1にかかる二次電池の製造方法及び端子部品の製造方法は、充放電ができない一次電池であっても、充放電が可能な二次電池であっても、使用可能であるが、以下の説明では、二次電池に採用される製造方法について説明する。図1に実施の形態1にかかる二次電池1の構造を説明する斜視図を示す。
図1に示すように、実施の形態1にかかる二次電池1は、ケース10、蓋11を有する。ケース10には、電力体が収納される。蓋11は、ケース10に電力体が収納された状態でケース10を密閉状態とする。そして、蓋11には、負極端子12、正極端子13が設けられる。負極端子12は、ケース10内の電力体の負極から電力を取り出す電極であり、蓋11を貫通して設けられる負極極柱と負極かしめ具12aにより接合される。負極極柱、負極かしめ具12a、負極端子12は、レーザー溶接により接合される。正極端子13は、ケース10内の電力体の正極から電力を取り出す電極であり、蓋11を貫通して設けられる正極極柱と正極かしめ具13aにより接合される。正極極柱、正極かしめ具13a、正極端子13は、レーザー溶接により接合される。
また、蓋11には、開放弁14及び注液口キャップ15が設けられる。開放弁14及び注液口キャップ15は、超音波接合により蓋11に接合されるキャップである。なお、開放弁14は、密閉されたケース10内の内圧が一定以上となった時にケース10の内圧を低減する弁である。注液口キャップ15は、ケース10に電解液を注液する注液口のキャップである。
また、実施の形態1にかかる二次電池は、複数の電池セルを組み合わせ組電池構成とすることができる。そこで、図2に実施の形態1にかかる二次電池をバスバーを介して直列した組電池の外観の概略図を示す。図2に示すように、複数の電池セルにより組電池を構成する場合、負極端子12と正極端子13とが交互に隣接して並ぶように電池セルを配置する。そして隣接する2つの端子をバスバー21で電気的に接続する。ここで、バスバー21は、溶接により負極端子12及び正極端子13と電気的に接続される。
以下の説明では、負極端子の構造を例に実施の形態1にかかる二次電池及び端子部品の製造方法について説明する。また、以下の説明では、端子部品として、平坦な面で構成されるI端子について説明する。しかし、端子部品には、屈曲部を有するZ形状のZ端子もある。以下で説明する製造方法は、このZ端子として形成される端子部品を除外する物ではない。
図3に実施の形態1にかかる二次電池の端子部品の製造工程を説明する図を示す。図3に示すように端子部品の製造では、まず、負極端子12となる主板を準備する(図3の上段の図)。この主板は、負極端子12となる第1の材料(例えば、アルミニウム)で形成された平板である。そして、主板には、負極かしめ具12aが溶接されるクラッド層31の形成箇所となる溶接部分形成孔30が設けられる。
続いて、実施の形態1にかかる二次電池の端子部品の製造では、クラッド層31を形成するクラッド層形成工程(図3の中段の図)を行う。このクラッド層形成工程では、複数の方向から溶接レーザーを一点の集光域に集光し、集光域を通過するように第2の材料(例えば、銅)の粉末を吹き付ける。そして、集光域では、集光域で銅粉末を溶融した状態とする。そして、集光域で溶融した銅粉末を主板に溶着させる。この方法は、レーザークラッド法(或いは、マルチビームレーザークラッド法)と呼ばれる溶接法である。つまり、実施の形態1にかかる端子部品の製造方法では、レーザークラッド法によりクラッド層31を形成する。なお、クラッド層31をレーザークラッド装置のヘッドを溶接部分形成孔30の内周に沿って回転させるように移動させることで形成される。
レーザークラッド法は、母材となる主板を熔融させた熔融池を形成して、この熔融池内で母材金属の異材となる被溶接金属を溶融させる一般的なレーザー溶接方法とは異なる。一般的なレーザー溶接方法では、母材を熔融させた熔融池において被溶接金属も溶融するため異種金属間化合物が形成される問題が発生する。しかしながら、レーザークラッド法では、母材となる主板を熔融させずに、集光域において被溶接金属のみを熔融させ、熔融させた被溶接金属を未溶融の母材に付着させる。そのため、レーザークラッド法では、異種金属間化合物の生成を、超音波溶接と同等、かつ、一般的なレーザー溶接方法よりも抑制した状態で異材を互いに接合することができる。また、レーザークラッド法は、重ね合わせ接合ではないため、超音波溶接と異なり、異材を隙間なく接合できる。
続いて、図3の下段に端子部品の完成図を示す。図3の下段の図に示すように、負極端子12は、主板と第2の材料(例えば、銅)で形成された他の部材(例えば負極柱)とを溶接により接続する溶接部分にクラッド層31が形成される。また、別の観点では、負極端子12は、主板と同一平面内に溶接部分となるクラッド層31が形成される。このクラッド層31は、主板に設けられた孔(例えば、溶接部分形成孔30)の内周を埋めるように円環形状で形成される。そして、円環の中心付近に極柱を貫通させる極柱貫通孔32となる。
続いて、図4に実施の形態1にかかる二次電池の端子部品の組み付け工程を説明する図を示す。図4に示すように、負極端子12は、インシュレータ41を介して蓋11の上に設けられる。そして、ケース10内から負極柱42が、蓋11、インシュレータ41及び負極端子12を貫通してケースの外に露出し、この露出した負極柱42に負極かしめ具12aが被せられる。そして、加圧治具43により負極かしめ具12aを塑性変形させ、負極端子12とクラッド層31とを密着させる。しかしながら、この状態では、低抵抗な電気的接続が確実に得られていない。そこで、負極かしめ具12aの外周に沿って溶接レーザー44を照射して、負極かしめ具12aとクラッド層31とを互いに熔融させる溶接する。このとき、負極柱42、負極かしめ具12a及びクラッド層31は、同種金属となるため、異材に対する溶接のような難しさはない。
上記説明より、実施の形態1にかかる製造方法では、端子部品の主板と、主板とは異なる金属で形成される負極柱42及び負極かしめ具12aとを溶接する溶接部分に、負極柱42及び負極かしめ具12aと同材で形成されるクラッド層31を形成する。そして、クラッド層31をレーザークラッド法を用いた溶接により形成する。
レーザークラッド法を用いた溶接によりクラッド層31を形成すると、クラッド層31には超音波溶接をした際に生じる加工痕はできない。そのため、加工痕が生じることによるクラッド層31の表面と負極かしめ具12aの接触面積が減少することはなく、電導性が悪化することはない。
これにより、実施の形態1にかかる製造方法を用いて形成された端子部品は、異種金属間化合物が形成されることが少なく異種金属で形成された主板とクラッド層31とが接合される。つまり、実施の形態1にかかる製造方法を用いて形成された端子部品は、主板とクラッド層31とが低抵抗な状態で電気的に接合される状態となる。
また、クラッド層31は、接合対象の負極柱42及び負極かしめ具12aと同材であるため、接合時の溶接レーザー44の照射条件の設定が容易である。
実施の形態2
実施の形態2では、負極端子12の主板の形状の別の形態について説明する。そこで、図5に実施の形態2にかかる二次電池の端子部品の構造を説明する図を示す。図5は、実施の形態2にかかる負極端子12のクラッド層31の形成領域付近の構造のみを示したものである。
図5に示すように、実施の形態2にかかる負極端子12は、上面視においては実施の形態1にかかる負極端子12と同じである。一方、クラッド層31が形成される部分の断面図に示すように、実施の形態2にかかる負極端子12は、主板と同材で形成されるサポート部33がクラッド層31の下面(例えば、蓋11に面する側)に形成される。
このようにサポート部33を設けることで、クラッド層31を形成する際に、サポート部33分のクラッド材の使用量を低減できる。また、実施の形態1と同様に、レーザークラッド法を用いた溶接によりクラッド層31を形成すると、クラッド層31には超音波溶接をした際に生じる加工痕はできない。そのため、加工痕が生じることによるクラッド層31の表面と負極かしめ具の接触面積が減少することはなく、電導性が悪化することはない。
また、クラッド層31には、組み付け状態において負極かしめ具12aが接触する。クラッド層31のうち負極かしめ具12aが接触する接触面の平滑性の高さが重要である。このとき、サポート部33を設けることで、実施の形態2ではクラッド層31の平滑性を高め、クラッド層31と負極かしめ具12aとの接触性を高めることができる。
実施の形態3
実施の形態3では、バスバーと接合される溶接部分にクラッド層が形成される端子部品12について説明する。具体的には、実施の形態3にかかる端子部品は、銅で形成された主板の上に、アルミニウムを材料とするクラッド層を積層する。そこで、実施の形態3にかかる端子部品の製造工程を以下で詳細に説明する。
図6に実施の形態3にかかる二次電池の端子部品の製造工程を説明する図に示す。図6に示すように実施の形態3にかかる端子部品の製造では、まず、負極端子12となる主板を準備する(図6の上段の図)。この主板は、負極端子12となる第1の材料(例えば、銅)で形成された平板である。そして、主板には、負極柱42が貫通する極柱貫通孔50が設けられる。
続いて、実施の形態3にかかる二次電池の端子部品の製造では、クラッド層51を形成するクラッド層形成工程(図6の中段の図)を行う。このクラッド層形成工程では、複数の方向から溶接レーザーを一点の集光域に集光し、集光域を通過するように第2の材料(例えば、アルミニウム)の粉末を吹き付ける。そして、集光域では、集光域でアルミニウム粉末を溶融した状態とする。そして、集光域で溶融したアルミニウム粉末を主板に溶着させる。この方法は、レーザークラッド法(或いは、マルチビームレーザークラッド法)と呼ばれる溶接法である。つまり、実施の形態3にかかる端子部品の製造方法においても、レーザークラッド法によりクラッド層51を形成する。なお、クラッド層51をレーザークラッド装置のヘッドを溶接部分となる円内を回転させるように移動させることで形成される。
続いて、図6の下段に端子部品の完成図を示す。図6の下段の図に示すように、負極端子12は、主板と第2の材料(例えば、アルミニウム)で形成された他の部材(例えばバスバー)とを溶接により接続する溶接部分にクラッド層51が形成される。また、別の観点では、負極端子12は、主板に積層される溶接部分となるクラッド層51が形成される。このクラッド層51は、円形状で形成される。
レーザークラッド法を用いた溶接を用いてクラッド層51を形成すると、クラッド層51には超音波溶接をした際に生じる加工痕はできない。そのため、加工痕が生じることによるクラッド層51表面と他の部材の接触面積が減少することはなく、電導性が悪化することはない。
続いて、図7に実施の形態3にかかる二次電池の端子部品を用いたバスバーの組み付け工程を説明する図を示す。図7に示すように、バスバーは、隣接する電池セルの正極端子13と負極端子12とを繋ぐように載置される。図7に示す例では、バスバー21は、アルミニウムで形成される。そして、バスバー21は、同材で形成される正極端子13及び負極端子12上に形成されるクラッド層51と接する。そして、バスバー21の上方から溶接レーザー52を照射することでバスバー21とクラッド層51及びバスバー21が溶接される。このとき、バスバー21と、クラッド層51及び正極端子13は、同種金属となるため、異材に対する溶接のような難しさはない。
上記説明より、実施の形態3にかかる製造方法では、端子部品の主板と、主板とは異なる金属で形成されるバスバー21とを溶接する溶接部分に、バスバー21と同材で形成されるクラッド層51を形成する。そして、クラッド層51をレーザークラッド法を用いた溶接により形成する。
これにより、実施の形態3にかかる製造方法を用いて形成された端子部品は、異種金属間化合物が形成されることなく異種金属で形成された主板とクラッド層51とが接合される。つまり、実施の形態3にかかる製造方法を用いて形成された端子部品は、主板とクラッド層51とが低抵抗な状態で電気的に接合される状態となる。
また、クラッド層51は、接合対象のバスバー21と同材であるため、接合時の溶接レーザー44の照射条件の設定が容易である。
その他の実施の形態
レーザークラッド法を用いた溶接では、微小な部位を形成することが可能である。そこで、その他の実施の形態では、クラッド層31、或いは、クラッド層51の一部に接合対象の他の部材との接合の容易性を向上させる凸部、或いは、他の部材と位置合わせを容易にする凸部を形成する。
そこで、図8に第1の他の実施の形態にかかる端子部品の概略図を示す。図8に示す第1の他の実施の形態にかかる端子部品は、実施の形態1にかかる端子部品のクラッド層31の外周に沿って凸部61を設けたものである。この凸部61は、クラッド層31の外周の少なくとも一部に形成されていてもよく、クラッド層31の外周全体に形成されていてもよい。この凸部61は、負極かしめ具12aの外周に沿う形状を有する。この凸部61を設けることで、負極かしめ具12aとクラッド層31との溶接が実施の形態1よりも容易になる。なお、凸部61は、クラッド層31と同一部材で形成される。
そこで、図9に第1の他の実施の形態にかかる二次電池の端子部品の組み付け工程を説明する図に示す。図9に示すように、凸部61があることで、溶接対象である負極かしめ具12aの外周の位置がクラッド層31の表面よりも近い距離に凸部61の端部が位置することになる。これにより、第1の他の実施の形態では、クラッド層31と負極かしめ具12aとの溶接性を高めることができる。また、凸部61があることで負極かしめ具12aの位置決めがより容易になる。
続いて、図10に第2の他の実施の形態にかかる二次電池の端子部品の概略図を示す。図10に示すように第2の他の実施の形態にかかる端子部品は、クラッド層51の表面から突出する凸部を有するクラッド層71を有する。クラッド層71の凸部は、バスバーに設けられる位置決め穴にはめ込まれる。レーザークラッド法を用いた溶接では、このような凸部を容易に形成することができる。また、クラッド層71の凸部があることで、バスバーの位置決めの容易性を高めることができる。
超音波接合では、上面からツールが接触して加振するので、立体形状(位置決めピン部品や溶接性向上のための凸形状)部品を接合すると、形状の変形やツールの片当たりにより正常な接合ができない不具合が生ずる。そのため、超音波溶接では、平面部品を重ね接合する構造に限定されてしまう。しかしながら、レーザークラッド法を用いた溶接では、凸部を母材の歪みなく形成することができるため、他の実施の形態のような組み付け工程の容易性を向上できる凸部等の有する部品の形成を容易にすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 二次電池
10 ケース
11 蓋
12 負極端子
12a 負極かしめ具
13 正極端子
13a 正極かしめ具
14 開放弁
15 注液口キャップ
21 バスバー
30 溶接部分形成孔
31、51、71 クラッド層
32 極柱貫通孔
33 サポート部
41 インシュレータ
42 負極柱
43 加圧治具
44、52 溶接レーザー
50 極柱貫通孔
61 凸部

Claims (9)

  1. 電力を蓄積する電力体と、前記電力体が収納されるケースと、前記電力体が収納されたケースを密封する蓋と、前記蓋上に設けられる端子部品と、を有する二次電池の製造方法であって、
    第1の材料で形成され、前記端子部品となる主板を準備する準備工程と、
    複数の方向から溶接レーザーを一点の集光域に集光し、前記集光域を通過するように第2の材料の粉末を吹き付けて、前記集光域で溶融した前記粉末を前記主板に溶着させるレーザークラッド法によりクラッド層を形成するクラッド層形成工程と、を有し、
    前記クラッド層は、前記主板と前記第2の材料で形成された他の部材とを溶接により接続する溶接部分に形成される二次電池の製造方法。
  2. 前記クラッド層により形成される前記溶接部分は、前記主板に設けられた孔の内周を埋めるように円環形状で形成される請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  3. 前記溶接部分は、前記電力体の負極と電気的に接続される負極柱に設けられたかしめ具と溶接される請求項2に記載の二次電池の製造方法。
  4. 前記第1の材料はアルミニウムであり、前記第2の材料は銅である請求項2又は3に記載の二次電池の製造方法。
  5. 前記クラッド層により形成される前記溶接部分は、前記主板上に積層されるように形成される請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  6. 前記溶接部分は、隣接する電池の電極を接続するバスバーと溶接される請求項に記載の二次電池の製造方法。
  7. 前記第1の材料は銅であり、前記第2の材料はアルミニウムである請求項5又は6に記載の二次電池の製造方法。
  8. 前記クラッド層は、他の部分よりも突出した凸部が形成される請求項1乃至のいずれか1項に記載の二次電池の製造方法。
  9. 電力体が密閉されるケースの蓋に取り付けられる端子部品の製造方法であって、
    第1の材料で形成され、前記端子部品となる主板を準備する準備工程と、
    複数の方向から溶接レーザーを一点の集光域に集光し、前記集光域を通過するように第2の材料の粉末を吹き付けて、前記集光域で溶融した前記粉末を前記主板に溶着させるレーザークラッド法によりクラッド層を形成するクラッド層形成工程と、を有し、
    前記クラッド層は、前記主板と前記第2の材料で形成された他の部材とを溶接により接続する溶接部分に形成される端子部品の製造方法。
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