JP2019025520A - 異種金属の接合方法およびレーザ溶接装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】Al系母材とCu系母材とを、適正化を図った溶加材を用いたレーザ溶接によって接合することにより、レーザ照射位置の厳密な制御は不要であり、しかも、高い継手強度を有する溶接継手を製造することができる、異種金属の接合方法等を提供する。
【解決手段】本発明の異種金属の接合方法は、Al合金もしくは純AlからなるAl系母材2と、Cu合金もしくは純CuからなるCu系母材3との異種金属の接合方法であって、SiおよびCuの少なくとも一方を含有するAl合金からなる溶加材5を用い、レーザ光の照射によって照射した部分を溶融・凝固させるレーザ溶接により、Al系母材2とCu系母材3とを接合する。
【選択図】図3
【解決手段】本発明の異種金属の接合方法は、Al合金もしくは純AlからなるAl系母材2と、Cu合金もしくは純CuからなるCu系母材3との異種金属の接合方法であって、SiおよびCuの少なくとも一方を含有するAl合金からなる溶加材5を用い、レーザ光の照射によって照射した部分を溶融・凝固させるレーザ溶接により、Al系母材2とCu系母材3とを接合する。
【選択図】図3
Description
本発明は、Al合金もしくは純AlからなるAl系母材と、Cu合金もしくは純CuからなるCu系母材との異種金属の接合方法およびレーザ溶接装置に関する。
一般に、Cu合金もしくは純CuからなるCu(銅)系材料は、導電性が高いことから、例えばLi(リチウム)イオン電池の電極及びブスバー(バスバー)、並びに電子デバイス、ワイヤハーネス等の電極、端子及び配線等に使用されている。近年、環境保護の観点から、ハイブリッド自動車及び電気自動車等の研究開発が急速に進められており、これらの自動車等に搭載されるLiイオン電池、電子デバイス及び電装部品等には軽量化が要求されている。そして、これらの動力源及び電装部品等の軽量化を達成するために、電極及び端子等の一部を、Cu系材料に換えて、Al合金もしくは純AlからなるAl(アルミニウム)系材料で構成することが検討されている。
即ち、上記電装部品等においては、Cu系材料からなる電極及び端子等と、Al系材料からなる電極及び端子等とが混在することになるため、これらの異種金属同士を接合する技術が必要とされている。異種金属同士の接合方法としては、例えば超音波接合、MIG溶接、摩擦攪拌接合(FSW)及びレーザ溶接が挙げられる。これらの接合方法の中で、特にレーザ溶接は、大きなパワー密度が得られることから、生産性の面で最も優れている。
レーザ溶接においては、溶接対象の2つの母材上にレーザ溶接機によってレーザ光を集光して照射する。照射されるレーザ光は、レンズ又はミラー等によって母材の表面周辺が焦点となるように、例えば円形に集光される。これにより、レーザ光が照射される部分においてレーザ光のパワー(エネルギー)が凝縮され、アーク溶接等と比較して百倍乃至千倍程度のパワー密度を得ることができる。
レーザ溶接は、高速度での溶接が可能であり、熱影響部の幅が狭いため、異種金属の接合に適している。異種金属からなる母材同士のレーザ溶接による接合方法としては、溶込み形状の制御や継手強度の改善等の観点からレーザの照射条件を最適化する検討が盛んに行われている。
例えば、特許文献1では、融点の異なる金属板を突き合せてレーザ溶接した溶接金属板の製造方法が記載されている。特許文献1の方法は、レーザービームの焦点を、突合せ位置よりも、少なくとも融点の高い方の金属板の上面側にシフトするようにレーザーヘッドを移動させてレーザ溶接を行なうものであって、レーザ溶接時における穴空きのない溶接ビード(溶接金属部)を得ることを目的としている。しかしながら、特許文献1に記載された発明は、溶接金属部に生じやすい割れや金属間化合物の発生量の抑制については検討がなされていない。加えて、特許文献1には、溶接する融点の異なる板の組合せとして、鋼板とアルミニウム系板、鋼板と銅系板、鋼板とステンレス鋼板の場合だけが挙げられ、アルミニウム系母材と銅系母材の組合せについては挙げられていない。このため、特許文献1の方法を用いてアルミニウム系母材と銅系母材とをレーザ溶接する場合、レーザービームの焦点を、突合せ位置よりも、融点が高い金属板である銅系母材の上面側にシフトするようにレーザーヘッドを移動させてレーザ溶接を行うことになるが、銅系母材は、熱伝導率及び光の反射率が高いため、レーザ光の照射によって溶融し難く、銅系母材を溶融させるためには、照射するレーザ光のエネルギー密度を大きくする必要があり、さらに、溶融部には、例えばCu9Al4等の脆性が高い金属間化合物が多く生成し、十分な継手強度を得ることができなくなるという問題もある。
また、特許文献2には、アルミニウム部材と銅部材とのレーザ溶接方法であって、アルミニウム部材への照射面積が銅部材への照射面積よりも大きくなるようにレーザ光を照射するレーザ溶接方法が記載されている。しかしながら、特許文献2のレーザ溶接方法は、突合せ継手にて照射位置を厳密に制御する必要があるため、継手形状の自由度が低く、施工上の許容度も低いものである。
本発明の目的は、上記事情に鑑みてなされたものであり、Al系母材とCu系母材とを、適正化を図った溶加材を用いたレーザ溶接によって接合することにより、レーザ照射位置の厳密な制御は不要であり、しかも、高い継手強度を有する溶接継手を製造することができる、異種金属の接合方法およびレーザ溶接装置を提供することにある。
本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、Al系母材とCu系母材とを、SiおよびCuの少なくとも一方を含有する、融点が低いAl合金を溶加材として用いた上でレーザ溶接を行なうことにより、高い継手強度を有するAl系母材とCu系母材の溶接継手の製造が可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
(1)Al合金もしくは純AlからなるAl系母材と、Cu合金もしくは純CuからなるCu系母材との異種金属の接合方法であって、SiおよびCuの少なくとも一方を含有するAl合金からなる溶加材を用い、レーザ光の照射によって照射した部分を溶融・凝固させるレーザ溶接により、前記Al系母材と前記Cu系母材とを接合することを特徴とする異種金属の接合方法。
(2)前記溶加材が、Al−Si系合金、Al−Cu−Si系合金もしくはAl−Cu−Si−Zn系合金である、上記(1)に記載の異種金属の接合方法。
(3)前記溶加材が粉末状溶加材である、上記(1)または(2)に記載の異種金属の接合方法。
(4)前記粉末状溶加材の粉体を、前記Al系母材の上でかつ前記Cu系母材に接するように配置し、レーザ光の照射スポットを、前記粉体の表面上を走査させる、上記(3)に記載の異種金属の接合方法。
(5)前記レーザ光の照射スポットが走査される前記粉体は、表面に占める面積率で1%以上となるFe粉をさらに含む、上記(3)または(4)に記載の異種金属の接合方法。
(6)前記粉体は、体積比率で10%以上のフラックスをさらに含有する、上記(3)〜(5)のいずれか1項に記載の異種金属の接合方法。
(7)前記レーザ溶接における溶接条件は、パワー密度が50kW/mm2以下であり、溶接速度が1mm/s以上である、上記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の異種金属の接合方法。
(8)Al合金もしくは純AlからなるAl系母材と、Cu合金もしくは純CuからなるCu系母材との異種金属の接合のために使用されるレーザ溶接装置であって、レーザ出射ユニットと溶加材供給ユニットとを備え、該溶加材供給ユニットが、SiおよびCuの少なくとも一方を含有するAl合金からなる粉末状溶加材を収容し、かつ収容された前記粉末状溶加材を供給する溶加材供給部と、Fe粉を収容し、かつ収容された前記Fe粉を供給するFe粉供給部とを有し、前記溶加材供給部が、接合予定位置に前記粉末状溶加材を供給して前記粉末状溶加材の粉体を配置可能に構成され、前記Fe粉供給部が、前記接合予定位置に配置された前記粉体の表面上に前記Fe粉が供給配置可能に構成され、前記レーザ出射ユニットが、レーザ光の照射スポットを、前記Fe粉が配置された前記粉体の表面上で走査可能に構成されることを特徴とするレーザ溶接装置。
(1)Al合金もしくは純AlからなるAl系母材と、Cu合金もしくは純CuからなるCu系母材との異種金属の接合方法であって、SiおよびCuの少なくとも一方を含有するAl合金からなる溶加材を用い、レーザ光の照射によって照射した部分を溶融・凝固させるレーザ溶接により、前記Al系母材と前記Cu系母材とを接合することを特徴とする異種金属の接合方法。
(2)前記溶加材が、Al−Si系合金、Al−Cu−Si系合金もしくはAl−Cu−Si−Zn系合金である、上記(1)に記載の異種金属の接合方法。
(3)前記溶加材が粉末状溶加材である、上記(1)または(2)に記載の異種金属の接合方法。
(4)前記粉末状溶加材の粉体を、前記Al系母材の上でかつ前記Cu系母材に接するように配置し、レーザ光の照射スポットを、前記粉体の表面上を走査させる、上記(3)に記載の異種金属の接合方法。
(5)前記レーザ光の照射スポットが走査される前記粉体は、表面に占める面積率で1%以上となるFe粉をさらに含む、上記(3)または(4)に記載の異種金属の接合方法。
(6)前記粉体は、体積比率で10%以上のフラックスをさらに含有する、上記(3)〜(5)のいずれか1項に記載の異種金属の接合方法。
(7)前記レーザ溶接における溶接条件は、パワー密度が50kW/mm2以下であり、溶接速度が1mm/s以上である、上記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の異種金属の接合方法。
(8)Al合金もしくは純AlからなるAl系母材と、Cu合金もしくは純CuからなるCu系母材との異種金属の接合のために使用されるレーザ溶接装置であって、レーザ出射ユニットと溶加材供給ユニットとを備え、該溶加材供給ユニットが、SiおよびCuの少なくとも一方を含有するAl合金からなる粉末状溶加材を収容し、かつ収容された前記粉末状溶加材を供給する溶加材供給部と、Fe粉を収容し、かつ収容された前記Fe粉を供給するFe粉供給部とを有し、前記溶加材供給部が、接合予定位置に前記粉末状溶加材を供給して前記粉末状溶加材の粉体を配置可能に構成され、前記Fe粉供給部が、前記接合予定位置に配置された前記粉体の表面上に前記Fe粉が供給配置可能に構成され、前記レーザ出射ユニットが、レーザ光の照射スポットを、前記Fe粉が配置された前記粉体の表面上で走査可能に構成されることを特徴とするレーザ溶接装置。
本発明によれば、Al系母材とCu系母材とを、SiおよびCuの少なくとも一方を含有する、融点が低いAl合金を溶加材として用いた上でレーザ溶接を行なうことにより、レーザ照射位置の厳密な制御は不要であり、しかも、高い継手強度を有するAl系母材とCu系母材の溶接継手を製造することができる、異種金属の接合方法およびレーザ溶接装置の提供が可能になった。
以下、本発明に係る異種金属の接合方法について詳細に説明する。
<異種金属の接合方法>
本発明に係る異種金属の接合方法は、Al合金もしくは純AlからなるAl系母材と、Cu合金もしくは純CuからなるCu系母材との異種金属の接合方法であって、SiおよびCuの少なくとも一方を含有するAl合金からなる溶加材を用い、レーザ光の照射によって照射した部分を溶融・凝固させるレーザ溶接により、前記Al系母材と前記Cu系母材とを接合することにある。
<異種金属の接合方法>
本発明に係る異種金属の接合方法は、Al合金もしくは純AlからなるAl系母材と、Cu合金もしくは純CuからなるCu系母材との異種金属の接合方法であって、SiおよびCuの少なくとも一方を含有するAl合金からなる溶加材を用い、レーザ光の照射によって照射した部分を溶融・凝固させるレーザ溶接により、前記Al系母材と前記Cu系母材とを接合することにある。
(Al系母材)
Al(アルミニウム)系母材は、Al合金もしくは純Alからなっている。
Al合金としては、特に限定はしないが、例えばAl−Mn系合金(JIS 3000系合金)、Al−Mg系合金(JIS 5000系合金)、Al−Mg−Si合金(JIS 6000系合金)が挙げられ、純アルミニウムは、JIS 1000系合金が挙げられる。具体的には、A1100、A1050、A3003、A3004、A5052、A5083、A6061等である。
Al(アルミニウム)系母材は、Al合金もしくは純Alからなっている。
Al合金としては、特に限定はしないが、例えばAl−Mn系合金(JIS 3000系合金)、Al−Mg系合金(JIS 5000系合金)、Al−Mg−Si合金(JIS 6000系合金)が挙げられ、純アルミニウムは、JIS 1000系合金が挙げられる。具体的には、A1100、A1050、A3003、A3004、A5052、A5083、A6061等である。
(Cu系母材)
Cu(銅)系母材は、Cu合金もしくは純Cuからなっている。
銅合金としては、特に限定はしないが、例えばCu−Zn系合金(黄銅)、Cu−Sn系合金(青銅)等が挙げられ、純銅としては、例えば、無酸素銅、タフピッチ銅、りん脱酸銅等が挙げられる。具体的には、C1020、C1100、C1201、C2600、C5191、C6191等である。
Cu(銅)系母材は、Cu合金もしくは純Cuからなっている。
銅合金としては、特に限定はしないが、例えばCu−Zn系合金(黄銅)、Cu−Sn系合金(青銅)等が挙げられ、純銅としては、例えば、無酸素銅、タフピッチ銅、りん脱酸銅等が挙げられる。具体的には、C1020、C1100、C1201、C2600、C5191、C6191等である。
(溶加材)
[溶加材の合金組成]
本発明に係る異種金属の接合方法は、SiおよびCuの少なくとも一方を含有するAl合金からなる溶加材を使用する。溶加材の好適な合金組成系としては、例えばAl−Si系合金、Al−Cu系合金、Al−Cu−Si系合金、Al−Cu−Zn系合金またはAl−Cu−Si−Zn系合金が挙げられる。このようなAl合金からなる溶加材は、純Alの融点(660℃)よりも低い融点を有する。Al系母材と銅系母材との溶接においては、溶接部(溶接金属部および熱影響部を含んだ部分)で金属間化合物の生成量が多くなって、継手強度が低下すること、および、溶接時に高温である時間が長いほど金属間化合物の生成量が増加することがわかっている。すなわち、本発明では、上述した融点の低い溶加材を使用してレーザ溶接することで、溶接部が高温になっている時間を短くできることから、金属間化合物の生成量が抑制される結果、高い継手強度を有する溶接継手を製造することができる。溶加材の融点は純Alの融点に比べて10℃以上低いことが望ましい。
[溶加材の合金組成]
本発明に係る異種金属の接合方法は、SiおよびCuの少なくとも一方を含有するAl合金からなる溶加材を使用する。溶加材の好適な合金組成系としては、例えばAl−Si系合金、Al−Cu系合金、Al−Cu−Si系合金、Al−Cu−Zn系合金またはAl−Cu−Si−Zn系合金が挙げられる。このようなAl合金からなる溶加材は、純Alの融点(660℃)よりも低い融点を有する。Al系母材と銅系母材との溶接においては、溶接部(溶接金属部および熱影響部を含んだ部分)で金属間化合物の生成量が多くなって、継手強度が低下すること、および、溶接時に高温である時間が長いほど金属間化合物の生成量が増加することがわかっている。すなわち、本発明では、上述した融点の低い溶加材を使用してレーザ溶接することで、溶接部が高温になっている時間を短くできることから、金属間化合物の生成量が抑制される結果、高い継手強度を有する溶接継手を製造することができる。溶加材の融点は純Alの融点に比べて10℃以上低いことが望ましい。
溶加材がAl−Si系合金の場合には、Si含有量を1〜14質量%とすることが望ましい。Si含有量が1質量%未満では、融点が純アルミニウムの融点に比べて十分に低下させることができず、溶接部が高温になっている時間を短くすることができず、金属間化合物の生成を十分に抑制することができない傾向がある。一方、Si含有量が14質量%を超えると、溶加材の融点が上昇して、溶接部で生成される金属間化合物の量が増加する傾向がある。
溶加材がAl−Cu系合金の場合には、Cu含有量を30質量%以下とすることが好ましい。Cu含有量が30質量%よりも多いと、溶加材の融点が上昇して、溶接部で生成される金属間化合物の量を抑制する効果が十分に発揮できないおそれがあるからである。
溶加材がAl−Cu−Si系合金の場合には、Cu含有量を30質量%以下、Si含有量を7質量%以下とすることが好ましい。CuおよびSiの含有量の少なくとも一方が上記範囲よりも多いと、溶加材の融点が上昇して、溶接部で生成される金属間化合物の量を抑制する効果が十分に発揮できないおそれがあるからである。
溶加材がAl−Cu−Zn系合金の場合には、Cu含有量を30質量%以下、Zn含有量を7質量%以下とすることが好ましい。CuおよびZnの含有量が上記範囲よりも多いと、溶加材の融点が上昇して、溶接部で生成される金属間化合物の量を抑制する効果が十分に発揮できないおそれがあるからである。
溶加材がAl−Cu−Si−Zn系合金の場合には、Cu含有量を30質量%以下、Si含有量を7質量%以下、Zn含有量を7質量%以下とすることが好ましい。Cu、SiおよびZnの含有量の少なくとも一つが上記範囲よりも多いと、溶加材の融点が上昇して、溶接部で生成される金属間化合物の量を抑制する効果が十分に発揮できないおそれがあるからである。
[溶加材の形状]
溶加材の形状は、粉末状であることが好ましい。一般的に用いられる棒状、ワイヤー状、箔状の溶加材では、溶加材を溶融させるために必要な熱量が大きくなる。溶加材を溶融させるために必要な熱量が大きいと、銅系母材への熱伝導による伝熱量も多くなり、金属間化合物の生成量が増大する。一方、粉末状の溶加材は、棒状、ワイヤー状、箔状の溶加材に比べて、単位質量(または単位体積)あたりの表面積(比表面積)が大きくなるため、照射したレーザ光の光吸収率が高まることに加え、溶融に必要な熱量が少なくて済むため、投入する熱量を低減してもよい。その結果、銅系母材への熱伝導による伝熱量は少なくなるため、金属間化合物の生成量を抑制することができる。また、粉末状溶加材の充填率を向上させるため、平均粒径が2〜10μmである小粒径の粉末状溶加材Aと、平均粒径が50〜500μmである大粒径の粉末状溶加材Bとの2種類の異なる粒径サイズの粉末状溶加材を、質量比にして、粉末状溶加材A:粉末状溶加材B=1:95〜105で混合して使用することが望ましい。さらに、粉末状溶加材は、Al系母材の上でかつ銅系部材に接するように供給されて粉体として配置され、レーザ光の照射スポットを、粉体の表面上を走査させることが好ましい。これによって、溶接部が高温になっている時間を短くでき、金属間化合物の生成量の抑制が可能になる。
溶加材の形状は、粉末状であることが好ましい。一般的に用いられる棒状、ワイヤー状、箔状の溶加材では、溶加材を溶融させるために必要な熱量が大きくなる。溶加材を溶融させるために必要な熱量が大きいと、銅系母材への熱伝導による伝熱量も多くなり、金属間化合物の生成量が増大する。一方、粉末状の溶加材は、棒状、ワイヤー状、箔状の溶加材に比べて、単位質量(または単位体積)あたりの表面積(比表面積)が大きくなるため、照射したレーザ光の光吸収率が高まることに加え、溶融に必要な熱量が少なくて済むため、投入する熱量を低減してもよい。その結果、銅系母材への熱伝導による伝熱量は少なくなるため、金属間化合物の生成量を抑制することができる。また、粉末状溶加材の充填率を向上させるため、平均粒径が2〜10μmである小粒径の粉末状溶加材Aと、平均粒径が50〜500μmである大粒径の粉末状溶加材Bとの2種類の異なる粒径サイズの粉末状溶加材を、質量比にして、粉末状溶加材A:粉末状溶加材B=1:95〜105で混合して使用することが望ましい。さらに、粉末状溶加材は、Al系母材の上でかつ銅系部材に接するように供給されて粉体として配置され、レーザ光の照射スポットを、粉体の表面上を走査させることが好ましい。これによって、溶接部が高温になっている時間を短くでき、金属間化合物の生成量の抑制が可能になる。
[溶加材の配置方法]
溶加材の配置方法は、事前に配置してもよく、あるいはレーザ照射直前に供給される方法(図5参照)を採ってもよい。いずれの場合も、Al系母材とCu系母材の双方に溶加材が接するように配置されるのが好ましい。溶加材の配設量は、各母材の板厚や開先形状に応じて適宜調整すればよい。棒状やワイヤー状の溶加材を用いる場合は、線径を変化させることで調整が可能である。粉末状溶加材を用いる場合は、接合予定位置への粉末状溶加材の供給量を適宜調整すればよい。また、粉末状溶加材の場合には、充填率を高めるために、さらにポリエチレングリコールやポリエーテル等を含む分散材を使用することも可能である。
溶加材の配置方法は、事前に配置してもよく、あるいはレーザ照射直前に供給される方法(図5参照)を採ってもよい。いずれの場合も、Al系母材とCu系母材の双方に溶加材が接するように配置されるのが好ましい。溶加材の配設量は、各母材の板厚や開先形状に応じて適宜調整すればよい。棒状やワイヤー状の溶加材を用いる場合は、線径を変化させることで調整が可能である。粉末状溶加材を用いる場合は、接合予定位置への粉末状溶加材の供給量を適宜調整すればよい。また、粉末状溶加材の場合には、充填率を高めるために、さらにポリエチレングリコールやポリエーテル等を含む分散材を使用することも可能である。
(溶加材以外の(粉体を構成する)成分)
[Fe粉]
また、他の実施形態として、レーザ光の照射スポットが走査される粉体は、表面に占める面積率で1%以上、好ましくは50%以上となるFe(鉄)粉をさらに含むことが好ましい。Fe粉は、レーザ光の反射率が、Al系母材やCu系母材に比べて低いため、レーザ光吸収補助材として用いることができる。すなわち、粉体の表面にFe(鉄)粉を配置することにより、より低いエネルギーで溶加材(粉体)を溶融させることができるようになり、Al系母材とCu系母材とを著しく溶融させないためのエネルギー制御がより容易になる。なお、粉体の表面に占めるFe粉の面積率を1%以上としたのは、1%未満では、レーザ光が照射される粉体表面での光吸収率の向上効果が十分に得られない場合があるからである。
[Fe粉]
また、他の実施形態として、レーザ光の照射スポットが走査される粉体は、表面に占める面積率で1%以上、好ましくは50%以上となるFe(鉄)粉をさらに含むことが好ましい。Fe粉は、レーザ光の反射率が、Al系母材やCu系母材に比べて低いため、レーザ光吸収補助材として用いることができる。すなわち、粉体の表面にFe(鉄)粉を配置することにより、より低いエネルギーで溶加材(粉体)を溶融させることができるようになり、Al系母材とCu系母材とを著しく溶融させないためのエネルギー制御がより容易になる。なお、粉体の表面に占めるFe粉の面積率を1%以上としたのは、1%未満では、レーザ光が照射される粉体表面での光吸収率の向上効果が十分に得られない場合があるからである。
Fe粉の配置方法は、例えば、図1に示すように接合予定位置Wに粉末状溶加材を供給して粉末状溶加材の粉体5を配置し、その後、この粉体5の表面を覆うように配置(図示せず)してもよい。この場合、粉体5の表面を覆うように配置したFe粉の層の厚さは1mm以下にするのが好ましい。Fe粉の層の厚さが1mmよりも厚いと、レーザのエネルギーが有効に届かないFe粉が粉体上に存在し、溶加材やAl系母材への熱伝達が阻害される恐れがある。
また、Fe粉の他の配置方法としては、粉末状溶加材とFe粉とを混合し、混合したFe粉の一部が粉体の表面に露出するように配置してもよい。この場合、粉末状溶加材(粉体)に占めるFe粉の混合割合は、体積率で1〜50%の範囲とすることが好ましい。Fe粉の混合割合が1%未満では、粉体の表面に占めるFe粉の面積率を1%以上にすることができず、レーザ光が照射される粉体表面での光吸収率の向上効果が十分に得られない場合があるからであり、一方、Fe粉の混合割合が50%超えでは、溶加材が十分流動できなくなり、接合性が阻害される恐れがあるからである。さらに、鉄粉の平均粒子径は、10μm以上1000μm以下であることが望ましい。
[フラックス]
さらに、他の実施形態としては、接合性を向上させるため、フラックスを使用してもよい。Alの酸化被膜は強固であり、レーザで破壊してもすぐに再酸化し接合を阻害する。そこで、フラックスにより酸化被膜破壊を促進させるとより接合性が向上する。フラックスとしては、例えば、通常のAl系母材を溶接する際に使用されるフッ化物系もしくは塩化物系、またはフッ化物系と塩化物系の混合物が挙げられる。フッ化物系フラックスとしては、KAlF4、K2AlF5、K2AlF5・H2O、K3AlF6、AlF3、KZnF3、K2SiF6、Cs3AlF6、CsAlF4・2H2O、Cs2AlF5・H2O等が挙げられるが、これらは1種又は2種以上の混合物として用いられる。また、塩化物系フラックスとしては、NaCl、KCl、LiCl、ZnCl2等が挙げられるが、これらは1種又は2種以上の混合物として用いられる。この中で、特に低融点かつ非腐食性である、CsとFを含有するフッ化物系フラックスを用いるのがより好適である。具体的には、Cs3AlF6、CsAlF4・2H2O、Cs2AlF5・H2O等が挙げられる。フッ化物系と塩化物系の混合物のフラックスとしては、NaCl+KCl+Na2SiF6、NaCl+KCl+NaF等が挙げられる。
さらに、他の実施形態としては、接合性を向上させるため、フラックスを使用してもよい。Alの酸化被膜は強固であり、レーザで破壊してもすぐに再酸化し接合を阻害する。そこで、フラックスにより酸化被膜破壊を促進させるとより接合性が向上する。フラックスとしては、例えば、通常のAl系母材を溶接する際に使用されるフッ化物系もしくは塩化物系、またはフッ化物系と塩化物系の混合物が挙げられる。フッ化物系フラックスとしては、KAlF4、K2AlF5、K2AlF5・H2O、K3AlF6、AlF3、KZnF3、K2SiF6、Cs3AlF6、CsAlF4・2H2O、Cs2AlF5・H2O等が挙げられるが、これらは1種又は2種以上の混合物として用いられる。また、塩化物系フラックスとしては、NaCl、KCl、LiCl、ZnCl2等が挙げられるが、これらは1種又は2種以上の混合物として用いられる。この中で、特に低融点かつ非腐食性である、CsとFを含有するフッ化物系フラックスを用いるのがより好適である。具体的には、Cs3AlF6、CsAlF4・2H2O、Cs2AlF5・H2O等が挙げられる。フッ化物系と塩化物系の混合物のフラックスとしては、NaCl+KCl+Na2SiF6、NaCl+KCl+NaF等が挙げられる。
フラックスの配置方法は、(I)溶加材設置前にAl系母材とCu系母材のそれぞれ接合予定位置を含む部分にわたって塗布する、(II)溶加材設置後に溶加材(粉体)の表面に塗布する、(III)フラックスを粉末状溶加材とともに混合する、のいずれか1つ若しくは2つの方法の組み合わせによって行なうことができる。なお、上記(III)の場合は、フラックスは、混合粉(粉体)中に体積比率で10%以上とすることが好ましい。フラックスの体積比率が10%未満だと、酸化被膜破壊を促進させる効果が十分に得られないおそれがある。また、混合粉中に占めるフラックスの体積比率は、50%を超えると溶加材が不足して接合性が顕著に低下するおそれがあることから、50%以下にすることが好ましい。なお、フラックスを混合する場合には、粉末溶加材の体積率は30%以上であることが望ましい。粉末溶加材の体積率が30%未満だと、溶加材が不足して接合性が顕著に低下するおそれがある。
[レーザ溶接]
(溶接形状)
本発明においては、図2に示すようにAl系母材とCu系母材からなる2枚の板(下板2と上板3)を重ね合わせて配置した後、下板2上でかつ上板3との接合予定位置W(図1に斜線で示す。)に溶加材を供給して、図2に示すように粉末状溶加材の粉体5を配置し、下板2上にある粉末状溶加材の粉体5の表面上に、レーザ溶接装置(図5)のレーザヘッドから出射されたレーザ光を集光して照射される照射スポットSを走査させることにより、下板2と上板3とを接合して、図3および図4に示す溶接継手1を形成する。この場合、下板2はAl系母材、上板3はCu系母材とすることが好ましい。溶接継手1の継手形状は、図3に示す重ね隅肉形状の他、Al系母材に開先を設けた突合せ形状や、拝み継手形状等の他の継ぎ手形状を採用することも可能である。レーザ溶接は、片側より1パスで実施されることが望ましいが、接合体である溶接継手1の板厚によっては複数回溶接してもよい。複数回溶接する場合は、溶接後に再度溶加材を配置する工程を含んでもよい。
(溶接形状)
本発明においては、図2に示すようにAl系母材とCu系母材からなる2枚の板(下板2と上板3)を重ね合わせて配置した後、下板2上でかつ上板3との接合予定位置W(図1に斜線で示す。)に溶加材を供給して、図2に示すように粉末状溶加材の粉体5を配置し、下板2上にある粉末状溶加材の粉体5の表面上に、レーザ溶接装置(図5)のレーザヘッドから出射されたレーザ光を集光して照射される照射スポットSを走査させることにより、下板2と上板3とを接合して、図3および図4に示す溶接継手1を形成する。この場合、下板2はAl系母材、上板3はCu系母材とすることが好ましい。溶接継手1の継手形状は、図3に示す重ね隅肉形状の他、Al系母材に開先を設けた突合せ形状や、拝み継手形状等の他の継ぎ手形状を採用することも可能である。レーザ溶接は、片側より1パスで実施されることが望ましいが、接合体である溶接継手1の板厚によっては複数回溶接してもよい。複数回溶接する場合は、溶接後に再度溶加材を配置する工程を含んでもよい。
(レーザ照射条件)
レーザの照射位置は、Al系母材を下板2とし、重ね合わせた部分ではないAl系母材の表面側に幾分オフセットした溶加材(粉体5)の表面上の位置とするのが好ましい。これは、上板3のCu系母材に比べて、Al系母材2の方が溶加材との濡れ性が悪く、Cu系母材3上に溶加材を配置して溶接すると、溶融した溶加材がAl系母材に対して十分に濡れることができず、接合することが難しい場合があるからである。
レーザの照射位置は、Al系母材を下板2とし、重ね合わせた部分ではないAl系母材の表面側に幾分オフセットした溶加材(粉体5)の表面上の位置とするのが好ましい。これは、上板3のCu系母材に比べて、Al系母材2の方が溶加材との濡れ性が悪く、Cu系母材3上に溶加材を配置して溶接すると、溶融した溶加材がAl系母材に対して十分に濡れることができず、接合することが難しい場合があるからである。
本発明のレーザ照射による加熱は、広範囲で溶加材が溶融されるように制御し、Cu系母材への熱伝導を極力抑制するのが好ましい。そのため、レーザ溶接における溶接条件は、パワー密度が50kW/mm2以下であり、溶接速度が1mm/s以上であることが好ましい。パワー密度が50kW/mm2を超えるとCu系母材への熱伝導による伝熱量が多くなり、溶接部で生成される金属間化合物の量が増大して継手強度が低下するおそれがある。また、溶接速度が1mm/s未満では、溶接部の冷却速度が小さくなるため金属間化合物の生成量が増加する傾向がある。加えて、溶接速度が2000mm/sを超えると、溶加材の溶融が不十分となって、適正な接合部を形成することができない場合が生じることから、溶接速度の上限は2000mm/sとすることが好ましい。なお、使用されるレーザは、連続波(CW)、パルス波(PW)の何れでもよい。
また、照射するレーザ光のスポット径は0.1mm以上であることが好ましい。レーザ光のスポット径が0.1mm未満では、溶加材の溶融が不十分となって、健全な接合体が得られないおそれがある。
さらに、溶接金属部4の酸化を防ぐために、レーザ溶接する際にはシールドガスを用いてもよい。シールドガスは、例えばアルゴン、窒素、ヘリウム等の不活性ガスを使用し、流量1〜60L/minの間で適宜選択される。
使用するレーザの波長は、特に規定しないが、700〜2000nmとするのが好ましい。この波長においては、Alの方がCuに比べて反射率が低く、Al系合金からなる溶加材の光吸収率が高くなるからである。
<レーザ溶接装置>
次に、本発明のレーザ溶接装置について、以下で説明する。
図5は、本発明に従う実施形態のレーザ溶接装置の概念図であって、上板、下板、ならびにレーザ溶接装置を構成するレーザ出射ユニットおよび溶加材供給ユニットの配置関係を示したものである。
次に、本発明のレーザ溶接装置について、以下で説明する。
図5は、本発明に従う実施形態のレーザ溶接装置の概念図であって、上板、下板、ならびにレーザ溶接装置を構成するレーザ出射ユニットおよび溶加材供給ユニットの配置関係を示したものである。
本発明のレーザ溶接装置10は、Al合金もしくは純AlからなるAl系母材2と、Cu合金もしくは純CuからなるCu系母材3との異種金属の接合のために使用され、レーザ出射ユニット20と溶加材供給ユニット30とを備えている。
レーザ出射ユニット20は、レーザを発振するためのレーザ発振器22と、発振し集光したレーザ光を照射するレーザヘッド24とを有し、レーザヘッド24および溶接する上板3および下板2を固定するステージ(図示せず)の一方を他方に対して相対的に溶接方向Xに移動させながら、レーザヘッド24から照射されるレーザ光の照射スポットSが、粉体5の表面上、図5では粉体5上にさらにFe粉6が配置された表面上を走査できるように構成されている。
溶加材供給ユニット30は、溶加材供給部32およびFe粉供給部34と、溶加材供給ヘッド36およびFe粉供給ヘッド38とを有している。
溶加材供給部32は、SiおよびCuの少なくとも一方を含有するAl合金からなる粉末状溶加材を収容し、かつ収容された粉末状溶加材を供給する。また、溶加材供給部32は、接合予定位置Wに粉末状溶加材を供給して粉末状溶加材の粉体5を配置可能に構成されている。
Fe粉供給部34は、Fe粉を収容し、かつ収容されたFe粉を供給する。Fe粉供給部34は、接合予定位置Wに配置された粉体5の表面上にFe粉6が供給配置可能に構成されている。
溶加材供給ヘッド36は、溶加材供給部32に収容されている粉末状溶加材を接合予定位置Wに所定量ずつ供給できるように構成されている。
Fe粉供給ヘッド38は、Fe粉供給部34に収容されているFe粉を、接合予定位置Wに載置された粉体5上に、所定量ずつ供給できるように構成されている。
また、溶加材供給ヘッド36およびFe粉供給ヘッド38は、レーザヘッド24と同期させながら溶接方向Xに先行させて接合予定位置Wに供給されるように構成されている。かかる場合、レーザヘッド24の場合と同様に、溶加材供給ヘッド36およびFe粉供給ヘッド38は、溶接する上板3および下板2を固定するステージ(図示せず)に対して相対的に移動できる構成であればよく、例えば、溶加材供給ヘッド36およびFe粉供給ヘッド38を移動させても、あるいは、溶接する上板3および下板2を固定するステージを移動させてもよい。
上述したところは、この発明の実施形態の例を示したにすぎず、特許請求の範囲において種々の変更を加えることができる。
以下に、本発明の実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(発明例1〜15ならびに比較例1および2)
長さ100mm、幅50mm、厚さ1mmのサイズを有し、A1050からなるAl系母材と、C1100からなるCu系母材の2枚の板を使用した。Al系母材とCu系母材は、図3に示すように重ねすみ肉継手となるように重ねた後に、溶加材を用いたレーザ溶接によって接合した。なお、図中の符号2を下板、3を上板として以後、表記する。
長さ100mm、幅50mm、厚さ1mmのサイズを有し、A1050からなるAl系母材と、C1100からなるCu系母材の2枚の板を使用した。Al系母材とCu系母材は、図3に示すように重ねすみ肉継手となるように重ねた後に、溶加材を用いたレーザ溶接によって接合した。なお、図中の符号2を下板、3を上板として以後、表記する。
溶加材としては、A4047BWまたはAl−Cu−Si−Zn合金からなる直径1.2mmの2種類の棒状溶加材、Al−Si合金、Al−Cu−Si合金またはAl−Cu−Si−Zn合金からなる3種類の粉末状溶加材を用意した。なお、粉末状溶加材は、平均粒径が5μmの粉末と、平均粒径が100μmの粉末とを質量比1:100で混合して作製した。さらに、粉末状溶加材には、さらにフラックスとしてフッ化物系フラックスであるCs3AlF6を体積比率で20%含むものも用意した。溶加材は、下板2上に上板3の端面に接する位置に配置した。粉末状溶加材を使用する場合は、上板3の端面に接する位置に厚さが1.5mm、幅が1.5mmとなる溶接長50mmとなるように粉末溶加材の粉体5を、下板2の全幅にわたって配置した。
発明例で用いた、棒状溶加材であるA4047BWおよびAl−Cu−Si−Zn合金の組成成分、ならびに粉状溶加材であるAl−Si合金、Al−Cu−Si合金およびAl−Cu−Si−Zn合金の組成成分は以下のとおりである。
発明例で用いた、棒状溶加材であるA4047BWおよびAl−Cu−Si−Zn合金の組成成分、ならびに粉状溶加材であるAl−Si合金、Al−Cu−Si合金およびAl−Cu−Si−Zn合金の組成成分は以下のとおりである。
<棒状溶加材>
[A4047BW]
Si:12質量%、Fe:0.3質量%、残部Al
[Al−Cu−Si−Zn合金]
Cu:20質量%、Si:5質量%、Zn:5質量%、残部Al
[A4047BW]
Si:12質量%、Fe:0.3質量%、残部Al
[Al−Cu−Si−Zn合金]
Cu:20質量%、Si:5質量%、Zn:5質量%、残部Al
<粉状溶加材>
[Al−Si合金]
Si:12質量%、残部Al
[Al−Cu−Si合金]
Cu:20質量%、Si:5質量%、残部Al
[Al−Cu−Si−Zn合金]
Cu:20質量%、Si:5質量%、Zn:5質量%、残部Al
[Al−Si合金]
Si:12質量%、残部Al
[Al−Cu−Si合金]
Cu:20質量%、Si:5質量%、残部Al
[Al−Cu−Si−Zn合金]
Cu:20質量%、Si:5質量%、Zn:5質量%、残部Al
レーザ溶接には、IPG製のYLS2000を使用し、CWレーザにて溶接を行った。レーザの波長は1070nmである。スポット径は0.2mmとし、出力は2kW、1kWの2条件とした。なお、出力が2kWである場合のパワー密度は約70kW/mm2であり、出力が1kWである場合のパワー密度は約35kW/mm2である。溶接速度は、0.5mm/s、1mm/sおよび5mm/sの3条件とした。シールドガスには窒素を使用し、流量は20L/minとした。レーザの照射位置は、上板3の端面から0.2mmだけ下板2の重なり合っていない表面側にオフセットし、上板3の端面に対して平行に走査して、Al系母材とCu系母材を接合して溶接継手(接合体)を作製した。なお、溶加材を使用せずに溶接する際には、上板3の端面位置を照射した。また、一部の実施例では、レーザ光の照射前に、粉末状溶加材の粉体5の表面上に、平均粒子径が100μmの鉄粉6を吸収補助材としてさらに添加した。鉄粉6は、粉末溶加材の粉体5上のレーザ照射領域において幅0.15mm、厚さ0.3mmとして溶接長50mmの下板の全幅にわたって添加した。レーザ光の照射領域が、スポット径0.2mm×溶接長50mm=10mm2であるのに対して、鉄粉の添加面積は、幅0.15mm×溶接長50mm=7.5mm2であり、粉体5の表面に占める鉄粉の面積率は75%であった。
なお、Al系母材とCu系母材の配置関係の組合せ、溶加材の組成および形状、粉体中におけるフラックスの含有の有無および体積比率、粉体の表面上における吸収補助材(Fe粉)の存在の有無および粉体表面に占める吸収補助材(Fe粉)の面積率、ならびにレーザ溶接におけるレーザ照射条件(パワー密度および溶接速度)については表1に示す。
<性能評価>
作製した各溶接継手について、溶接金属部の溶け込み形状および引張せん断強度(破断荷重)を評価した。
作製した各溶接継手について、溶接金属部の溶け込み形状および引張せん断強度(破断荷重)を評価した。
(i)溶接部の溶け込み形状の評価
作製した各溶接継手に対して、図3に示すように溶接金属部4を溶接方向Xに対して垂直に切断した断面(図4)の溶接金属部4の溶込み形状を観察し、溶接金属部4の下板2側の脚長L1および上板3側の脚長L2を測定した。表2にそれらの測定結果を示す。なお、表2において、下板2側の脚長L1は、1.0mm以上である場合を「○」、0.7mm以上1.0mm未満である場合を「△」、そして、0.7mm未満であれば「×」として評価し、また、上板3側の脚長L2は、0.9〜1.0mmである場合を「○」、0.7mm以上0.9mm未満である場合を「△」、そして0.7mm未満の場合を「×」として評価した。
作製した各溶接継手に対して、図3に示すように溶接金属部4を溶接方向Xに対して垂直に切断した断面(図4)の溶接金属部4の溶込み形状を観察し、溶接金属部4の下板2側の脚長L1および上板3側の脚長L2を測定した。表2にそれらの測定結果を示す。なお、表2において、下板2側の脚長L1は、1.0mm以上である場合を「○」、0.7mm以上1.0mm未満である場合を「△」、そして、0.7mm未満であれば「×」として評価し、また、上板3側の脚長L2は、0.9〜1.0mmである場合を「○」、0.7mm以上0.9mm未満である場合を「△」、そして0.7mm未満の場合を「×」として評価した。
(ii)引張せん断強度(破断荷重)の測定方法
また、作製した各溶接継手について、溶接部が中心となるような幅10mmの短冊状サンプルを作製し、引張せん断試験を実施し、破断荷重を測定した。その測定結果を表2に示す。なお、表2に示す破断荷重は、1kNを超えた場合を「○」、0.6kN以上1.0kN未満の場合を「△」、そして、0.6kN未満である場合を「×」として評価した。
また、作製した各溶接継手について、溶接部が中心となるような幅10mmの短冊状サンプルを作製し、引張せん断試験を実施し、破断荷重を測定した。その測定結果を表2に示す。なお、表2に示す破断荷重は、1kNを超えた場合を「○」、0.6kN以上1.0kN未満の場合を「△」、そして、0.6kN未満である場合を「×」として評価した。
(iii)総合評価
上記(i)および(ii)の評価結果から、下記に示す総合評価基準に基づいて綜合評価を行なった。その結果を表2に示す。
上記(i)および(ii)の評価結果から、下記に示す総合評価基準に基づいて綜合評価を行なった。その結果を表2に示す。
<総合評価基準>
◎:上記(i)における下板および上板の脚長の評価がいずれも「○」で、かつ上記(ii)における破断荷重の評価も「○」である場合。
○:上記(i)における下板および上板の脚長の評価と上記(ii)における破断荷重の評価のうち、いずれかの2つの評価が「○」、残り1つの評価が「△」である場合。
△:上記(i)における下板および上板の脚長の評価および上記(ii)における破断荷重の評価のうち、少なくとも2つ以上が「△」であり、かつ「×」の評価がない場合。
×:上記(i)における下板および上板の脚長の評価および上記(ii)における破断荷重の評価の中に「×」の評価がある場合。
◎:上記(i)における下板および上板の脚長の評価がいずれも「○」で、かつ上記(ii)における破断荷重の評価も「○」である場合。
○:上記(i)における下板および上板の脚長の評価と上記(ii)における破断荷重の評価のうち、いずれかの2つの評価が「○」、残り1つの評価が「△」である場合。
△:上記(i)における下板および上板の脚長の評価および上記(ii)における破断荷重の評価のうち、少なくとも2つ以上が「△」であり、かつ「×」の評価がない場合。
×:上記(i)における下板および上板の脚長の評価および上記(ii)における破断荷重の評価の中に「×」の評価がある場合。
表2に示す評価結果から、本発明に係る接合方法(レーザ溶接)で作製した発明例1〜15の接合継手は、下板の脚長が0.8mm以上であり、上板の脚長が0.7mm以上であり、溶接部が良好な溶け込み形状を有し、また、引張せん断試験における破断荷重が0.6kN以上であり、高い継手強度を有していた。一方、溶加材を使用せずにレーザ溶接で作製した比較例1及び2は、溶接部が良好な溶け込み形状を有していたものの、引張せん断試験における破断荷重が0.5kN以下であり、継手強度が不足していた。
本発明によれば、レーザ照射位置の厳密な制御は不要であり、しかも、高い継手強度を有するAl系母材とCu系母材の溶接継手を製造することができる、異種金属の接合方法およびレーザ溶接装置の提供が可能になった。
1 溶接継手
2 下板
3 上板
4 溶接金属部
5 粉体(または溶加材)
6 Fe粉
10 レーザ溶接装置
20 レーザ出射ユニット
22 レーザ発振器
24 レーザヘッド
30 溶加材供給ユニット
32 溶加材供給部
34 Fe粉供給部
36 溶加材供給ヘッド
38 Fe粉供給ヘッド
X 溶接方向
2 下板
3 上板
4 溶接金属部
5 粉体(または溶加材)
6 Fe粉
10 レーザ溶接装置
20 レーザ出射ユニット
22 レーザ発振器
24 レーザヘッド
30 溶加材供給ユニット
32 溶加材供給部
34 Fe粉供給部
36 溶加材供給ヘッド
38 Fe粉供給ヘッド
X 溶接方向
Claims (8)
- Al合金もしくは純AlからなるAl系母材と、Cu合金もしくは純CuからなるCu系母材との異種金属の接合方法であって、
SiおよびCuの少なくとも一方を含有するAl合金からなる溶加材を用い、レーザ光の照射によって照射した部分を溶融・凝固させるレーザ溶接により、前記Al系母材と前記Cu系母材とを接合することを特徴とする異種金属の接合方法。 - 前記溶加材が、Al−Si系合金、Al−Cu−Si系合金もしくはAl−Cu−Si−Zn系合金である、請求項1に記載の異種金属の接合方法。
- 前記溶加材が粉末状溶加材である、請求項1または2に記載の異種金属の接合方法。
- 前記粉末状溶加材の粉体を、前記Al系母材の上でかつ前記Cu系母材に接するように配置し、レーザ光の照射スポットを、前記粉体の表面上を走査させる、請求項3に記載の異種金属の接合方法。
- 前記レーザ光の照射スポットが走査される前記粉体は、表面に占める面積率で1%以上となるFe粉をさらに含む、請求項3または4に記載の異種金属の接合方法。
- 前記粉体は、体積比率で10%以上のフラックスをさらに含有する、請求項3〜5のいずれか1項に記載の異種金属の接合方法。
- 前記レーザ溶接における溶接条件は、パワー密度が50kW/mm2以下であり、溶接速度が1mm/s以上である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の異種金属の接合方法。
- Al合金もしくは純AlからなるAl系母材と、Cu合金もしくは純CuからなるCu系母材との異種金属の接合のために使用されるレーザ溶接装置であって、
レーザ出射ユニットと溶加材供給ユニットとを備え、
該溶加材供給ユニットが、
SiおよびCuの少なくとも一方を含有するAl合金からなる粉末状溶加材を収容し、かつ収容された前記粉末状溶加材を供給する溶加材供給部と、
Fe粉を収容し、かつ収容された前記Fe粉を供給するFe粉供給部と
を有し、
前記溶加材供給部が、接合予定位置に前記粉末状溶加材を供給して前記粉末状溶加材の粉体を配置可能に構成され、
前記Fe粉供給部が、前記接合予定位置に配置された前記粉体の表面上に前記Fe粉が供給配置可能に構成され、
前記レーザ出射ユニットが、レーザ光の照射スポットを、前記Fe粉が配置された前記粉体の表面上で走査可能に構成されることを特徴とするレーザ溶接装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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