JP2002035968A - 複合溶接方法 - Google Patents

複合溶接方法

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JP2002035968A
JP2002035968A JP2000232154A JP2000232154A JP2002035968A JP 2002035968 A JP2002035968 A JP 2002035968A JP 2000232154 A JP2000232154 A JP 2000232154A JP 2000232154 A JP2000232154 A JP 2000232154A JP 2002035968 A JP2002035968 A JP 2002035968A
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arc
welding method
laser
molten metal
welded
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Yoshinobu Makino
吉延 牧野
Katsunori Shiihara
克典 椎原
Keiji Taki
圭史 多紀
Katsunori Minami
勝則 南
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Toshiba Corp
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    • B23K26/20Bonding
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被溶接物に高品質の溶接部を効率よく形成する
複合溶接方法を提供する。 【解決手段】本発明に係る複合溶接方法は、被溶接物1
7に溶接部を形成する際、レーザ光12、アーク20、
シールドガス19に溶加棒16を加えて溶融金属部18
の流動性を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークに溶接施工
する際、レーザとアークとを組み合わせて溶接施工する
複合溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の溶接技術は、ワークの溶接部を高
品質に維持させるため、例えば特開平10−21697
2号公報に見られるように、レーザとアークとを組み合
わせた、複合溶接方法が開示されている。
【0003】この複合溶接方法では、レーザによる深い
溶込みと、アークによる溶融金属が得られる優れた点を
巧みに組み合わせたもので、図13に示すように、CO
のレーザ光1を集光レンズ2を介して被溶接物(ワー
ク)3に照射する際、溶接方向ARの前方からシールド
ガスノズル4を介してシールドガス5を照射し、また、
溶接方向ARの後方から、例えばMIGトーチ6を介し
てMIGアークを形成し、このとき、図14に示すよう
に、レーザ光1による溶込み深さ(キーホール)7が増
すとともに、被溶接物3とアーク電極8との溶融により
溶融金属部9が得られるようになっている。
【0004】このような溶込み深さの増加と溶融金属の
生成は、溶接部の品質を保証する点で、最近、注目され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図13および図14で
示した従来の複合溶接方法では、幾つかの問題があり、
その中でも欠陥部の発生がある。
【0006】レーザとアークとを組み合わせた複合溶接
方法は、例えばMIGのアークの変動が大きいと、図1
4に示すように、凝固金属部10にポロシティ11が発
生したり、あるいは、溶融金属部9の凝固中にポロシテ
ィ11やブローホール(図示せず)等の空孔欠陥が発生
し、品質保証に不安定性を欠く等の不具合、不都合が往
々にしてあった。
【0007】また、アークの変動が大きいと、溶融金属
部9の形成に安定性を欠き、上述の空孔欠陥の発生とと
もに、溶込み深さに対する溶込み量が不足し、高品質を
求める分野への適用ができなくなる等の問題があった。
【0008】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、被溶接物に高品質の溶接部を効率よく形成
できる複合溶接方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複合溶接方
法は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載し
たように、レーザにアークおよびシールドガスを組み合
わせて被溶接物に溶接部を形成する複合溶接方法におい
て、上記被溶接物に溶接部を形成する際、上記レーザ、
アークおよびシールドガスに溶加材を加えて溶融金属部
の流動性を促進する方法である。
【0010】また、本発明に係る複合溶接方法は、上述
の目的を達成するために、請求項2に記載したように、
溶加材は粉末状および棒状のうち、いずれか一方を選択
する方法である。
【0011】また、本発明に係る複合溶接方法は、上述
の目的を達成するために、請求項3に記載したように、
溶加材は、酸化物とハロゲン化物とを主成分として含む
方法である。
【0012】また、本発明に係る複合溶接方法は、上述
の目的を達成するために、請求項4に記載したように、
レーザにアークおよびシールドガスを組み合わせて被溶
接物に溶接部を形成する複合溶接方法において、上記被
溶接物に溶接部を形成する際、上記レーザ、アークおよ
びシールドガスに溶加材を加えて溶融金属部の流動性を
促進するとともに、上記レーザの照射方向から横断して
空気を供給する方法である。
【0013】また、本発明に係る複合溶接方法は、上述
の目的を達成するために、請求項5に記載したように、
レーザにアークおよびシールドガスを組み合わせて被溶
接物に溶接部を形成する複合溶接方法において、上記被
溶接物に溶接部を形成する際、上記レーザ、アークおよ
びシールドガスに溶加材を加えて溶融金属部の流動性を
促進するとともに、上記レーザの照射方向から横断して
空気を供給する一方、レーザの出口側に一つにまとめた
位置から上記シールドガスと上記溶加材とのそれぞれを
上記溶融金属部に供給する方法である。
【0014】また、本発明に係る複合溶接方法は、上述
の目的を達成するために、請求項6に記載したように、
レーザにアークおよびシールドガスを組み合わせて被溶
接物に溶接部を形成する複合溶接方法において、上記被
溶接物に溶接部を形成する際、上記レーザ、アークおよ
びシールドガスに溶加材を加えて溶融金属部の流動性を
促進する一方、上記被溶接部の裏ビート側に裏当板を設
け、この裏当板と上記被溶接物との間の隙間にシールド
ガスを充填する方法である。
【0015】また、本発明に係る複合溶接方法は、上述
の目的を達成するために、請求項7に記載したように、
裏当板は、Cu材およびセラミックス材のうち、いずれ
か一方で選択する方法である。
【0016】また、本発明に係る複合溶接方法は、上述
の目的を達成するために、請求項8に記載したように、
レーザにアークおよびシールドガスを組み合わせて被溶
接物に溶接部を形成する複合溶接方法において、上記被
溶接物に溶接部を形成する際、上記レーザ、アークおよ
びシールドガスに溶加材を加えて溶融金属部の流動性を
促進するとともに、上記溶加材を少なくとも二個所以上
から上記溶融金属部に供給する方法である。
【0017】また、本発明に係る複合溶接方法は、上述
の目的を達成するために、請求項9に記載したように、
アークは、MIGアークおよびTIGアークのうち、い
ずれか一方を選択する方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る複合溶接方法
の実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説
明する。
【0019】図1は、本発明に係る複合溶接方法に適用
する溶接装置を説明するために用いた概念図である。
【0020】本実施形態に係る溶接装置は、COのレ
ーザ光12を発振するレーザ発振器13と、レーザ発振
器13からのレーザ光12を集光する集光光学系14
と、シールドガスノズル15に収容され、酸化物にハロ
ゲン化合物を含ませた溶加棒16と、被溶接物17の溶
融金属部18をシールドするシールドガスノズル15か
らのシールドガス19と、アーク溶接電源(図示せず)
により被溶接物17にアーク20を形成する、例えばM
IGトーチ21とを備え、レーザ発振器13から発振さ
れたレーザ光12を、例えば放物面ミラー等の集光光学
系14に集光し、被溶接物17に照射するようになって
いる。
【0021】その際、レーザ光12の溶接方向ARの前
方から被溶接物17に溶加棒16が供給され、その後方
からMIGのアーク20が被溶接物17の溶融金属部1
8に形成される。
【0022】COレーザは、以下の溶接条件になって
いる。
【0023】
【外1】
【0024】なお、集光光学系14は、ZnSe製レン
ズでもよい。この場合、焦点距離は、5インチ〜15イ
ンチ(12.7センチメートルから38.1センチメー
トル)である。また、COレーザに代えて大出力のY
AGレーザでもよい。
【0025】一方、溶加棒16は、図2に示すように、
外側のシース部22を、例えば、炭素鋼で作製するとと
もに、内部に粉末のフラックス23が充填される。この
フラックス23は、Ti酸化物:20%、Si酸化物:
10%、フッ化物:1%以下の成分になっている。
【0026】また、ワイヤ径は、φ0.6mm〜1.6
mm、ワイヤ供給速度は、300〜5000mm/mi
nになっている。
【0027】なお、MIGアークは、以下に示す設計条
件になっている。
【0028】
【外2】
【0029】また、レーザ光12と溶加棒16の設定角
度θは、θ=20°〜70°であり、レーザ光12とア
ーク20の設定角度φは、φ=10°〜45°に設定さ
れる。
【0030】図3は、レーザとアーク、例えばMIGア
ークとを組み合わせた複合溶接方法における溶融金属部
18の挙動を、従来と本実施形態とを対比させて説明す
るために用いた概念図である。なお、図3中、(A)
は、従来の溶融金属部18の当初の挙動を示す概念図で
あり、(B)は、従来の溶融金属部18の一定時間経過
後の挙動を示す概念図であり、(C)は、本実施形態に
おける溶融金属部18の挙動を示す概念図である。
【0031】従来、レーザに例えばMIGのアークを組
み合わせて溶接方向ARに向って被溶接物17に溶接施
工する場合、図3(A)に示すように、レーザ光12で
溶込み深さ(キーホール)24を形成するとともに、M
IGトーチ21からアーク20で溶融金属部18を形成
していたが、図3の(B)に示すように、MIGトーチ
21から被溶接物17へのアーク20の形成の不安定性
が要因で溶融金属部18に隆起物Dが形成されて溶込み
深さ24の幅が狭小になったり、溶融金属部18にポロ
シティ25が生成され、被溶接物17の溶接部に品質保
証ができない場合があった。
【0032】しかし、本実施形態では、図3の(C)に
示すように、レーザ光12にMIGトーチ21からのア
ーク20および溶加棒16を組み合わせたので、溶接方
向ARに向って溶融金属部18を形成する際、その流動
性が良好になり、溶込み深さ24の適正幅が確保でき、
溶融金属部18の形成中でもポロシティ25等の欠陥の
生成が防止できた。
【0033】また、溶加棒16は、供給速度を0.3〜
5.0m/minの範囲に設定すると、図4に示す実験
データから、溶接後の放射線透過試験で1級の高品質な
被溶接物17の溶接部を形成できることがわかった。
【0034】このように、本実施形態では、被溶接物1
7に溶接部を形成する際、レーザとアークとの複合溶接
に溶加棒16を加えて、溶融金属部18の流動性を良好
にしているので、溶込み深さ24も十分に確保でき、ポ
ロシティ25等の欠陥の発生も抑制でき、被溶接物17
の溶接部を高品質に維持させることができる。
【0035】図5は、本発明に係る複合溶接方法の第2
実施形態を説明するために用いた概念図である。
【0036】本実施形態は、レーザ光12と例えばMI
Gトーチ21からのアーク20とを組み合わせて被溶接
物17に溶接部を形成する際、溶加剤供給部26から粉
末状の溶加剤27を加えたものである。
【0037】この粉末状の溶加剤27は、第1実施形態
の溶加棒16と同様に、Ti酸化物:20%、Si酸化
物:10%、フッ化物:1%以下の成分になっている。
【0038】また、溶加剤27は、溶加剤供給部26か
ら被溶接物17の溶接部に投与する際、流れを良好にす
るために不活性ガス、具体的にはArガスを使用し、以
下に示す溶接条件を設定している。
【0039】
【外3】
【0040】このように、本実施形態では、被溶接物1
7に溶接部を形成する際、レーザ12とアーク20との
複合溶接に粉末状の溶加剤27を加えて溶融金属部18
の流動性を良好にしているので、第1実施形態と同様
に、被溶接物17の溶接部を高品質に維持させることが
できる。
【0041】図6は、本発明に係る複合溶接方法の第3
実施形態を説明するために用いた概念図である。
【0042】本実施形態は、加工ヘッド26から被溶接
物17に向うレーザ光12の横断方向から空気27を供
給し、例えば、MIGトーチ21から被溶接物17に構
成されるアーク20から発生する溶接ヒュームやスパッ
タを飛散させ、集光光学系(図示せず)の汚染を防止す
るとともに、シールドガスノズル15からのシールドガ
ス19を溶加棒16とともにレーザ光12の出口側で一
個所にまとめて配置し、溶融金属部18に向って供給す
るものである。
【0043】なお、スパッタやヒュームを飛散させる空
気27の圧力は1〜20kgf/cmに、シールドガ
ス19はHeを用い、その使用量を20〜200リット
ル/minにそれぞれ設定されている。
【0044】このように、本実施形態は、MIGトーチ
21から被溶接物17に投射するアーク20から発生す
る溶接ヒュームやスパッタを飛散させる空気27をレー
ザ光12の横断方向から供給するとともに、シールドガ
スノズル15からのシールドガス19を溶加棒16とと
もにレーザ光12の出口側で一個所にまとめて配置する
ので、集光光学系の汚染を防止することができ、長時間
溶接に耐える安定した溶融金属部18を形成することが
できる。
【0045】図7は、本発明に係る複合溶接方法の第4
実施形態を説明するために用いた概念図である。
【0046】本実施形態は、レーザ光12で被溶接物1
7に溶融金属部18を形成する際、被溶接物17の裏ビ
ート側に、Cu材の冷却板およびアルミナ等セラミック
ス材の板等の裏当板28を設置するとともに、裏当板2
8と被溶接物17との間に1mm以上の隙間29を設
け、この隙間29にArガス等の不活性のシールドガス
を充填し、溶融金属部18の垂れ落ちを防止するもので
ある。シールドガスの供給量は5〜100リットル/m
inに設定されている。
【0047】このように、本実施形態は、被溶接物17
に溶融金属部18を形成する際、被溶接物17の裏ビー
ド側に裏当板28を設けるとともに、裏当板28と被溶
接物17との間に形成した隙間29にシールドガスを充
填させ溶融金属部18の垂れ落ちを防止するので、溶融
金属部18の安定したビードを形成することができる。
【0048】図8は、本発明に係る複合溶接方法の第5
実施形態を説明するために用いた概念図である。
【0049】本実施形態は、レーザ光12と例えばMI
Gトーチ21からのアーク20とを組み合わせて被溶接
物17に溶融金属部18を形成する際、第1溶加棒30
aと第2溶加棒30bとを使用したものである。
【0050】第1溶加棒30aは、図2で示した第1実
施形態と同様に、外側のシース部22を、例えば炭素鋼
で作製するとともに、内部に粉末のフラックス23が充
填される。このフラックス23は、Ti酸化物:20
%、Si酸化物:10%、フッ化物:1%以下の成分に
なっている。
【0051】また、第2溶加棒30bは、被溶接物17
である母材の供材である。
【0052】また、第1溶加棒30aおよび第2溶加棒
30bは、以下に示す供給量に設定されている。
【0053】
【外4】
【0054】このように、本実施形態は、レーザ光12
の溶接方向ARに向って被溶接物17に溶融金属部18
を形成する際、第1溶加棒30aと第2溶加棒30bと
を用いて余盛りをより多くするので、溶融金属部18の
内部欠陥の発生を阻止し、健全な溶接部を形成すること
ができる。
【0055】図9は、本発明に係る複合溶接方法の第6
実施形態を説明するために用いた概念図である。
【0056】本実施形態は、被溶接物17に溶融金属部
18を形成する際、レーザ光12および溶加棒16にT
IGトーチ31からのアーク32を組み合わせたもので
ある。また、被溶接物17は、ステンレス鋼が用いられ
る。
【0057】本実施形態は、ステンレス鋼製の被溶接物
17に溶融金属部18を形成する際、MIGトーチ21
を用いると、溶融金属部18の内部にプロシティ等の欠
陥発生があることを考慮したもので、TIGトーチ31
からのアーク32を用いて溶融金属部18の内部欠陥の
発生を防止するものである。
【0058】その際、TIG溶接条件は、次のように設
定される。
【0059】
【外5】
【0060】このように、本実施形態は、被溶接物17
に溶融金属部18を形成する際、レーザ光12および溶
加棒16にTIGトーチ31からのアーク32を組み合
わせたので、被溶接物17がステンレス鋼でも、溶融金
属部18の内部に欠陥が発生することがなく、健全な溶
接部を形成することができる。
【0061】図10は、本発明に係る複合溶接方法の第
7実施形態を説明するために用いた概念図である。
【0062】本実施形態は、被溶接物17に溶融金属部
18を形成する際、レーザ光12に溶加棒16を組み合
わせたものである。溶加棒16は、第1実施形態に示し
たものと同一成分である。
【0063】このように、本実施形態は、被溶接物17
に溶融金属部18を形成する際、レーザ光12に溶加棒
16を組み合わせているので、非貫通溶接や板厚10m
m以上の被溶接物17にレーザ溶接する場合、溶融金属
部18内のプロシティ等の欠陥発生を防止できる点で有
効である。
【0064】図11は、本発明に係る複合溶接方法を、
例えば、変圧器の開閉器用圧力容器に適用する第1応用
例を説明するために用いた概念図である。
【0065】開閉器用の圧力容器33は、消弧性ガスを
封入するとともに、固定アーク接触子、可動アーク接触
子等を収容し、送電線系統等に事故が発生したとき、可
動アーク接触子を固定アーク接触子から切り離し、電流
を逃がすもので、横長筒状の胴体34にフランジ35を
溶接接続している。
【0066】本実施形態は、胴体34にフランジ35を
溶接接続する際、レーザ光12に、例えばMIGトーチ
(図示せず)からのアークと溶加棒(図示せず)および
シールドガスを組み合わせて溶融金属部18を形成する
ものである。
【0067】このように、本実施形態は、変圧器開閉器
用の圧力容器33の胴体34にフランジ35を溶接接続
させる際、レーザとアークとを組み合わせた複合溶接方
法を用いているので、健全な溶融金属部18を形成する
ことができる。
【0068】なお、本実施形態は、変圧器開閉器用の溶
接施工に際し、本発明に係る複合溶接方法を適用するこ
とを示したが、この例に限らず、例えば図12に示すよ
うに、蒸気タービンのタービンケーシング36と水平継
手37との間にすみ肉部38を形成する際、レーザ光1
2にアーク、シールドガスおよび溶加材を組み合わせて
用いた本発明に係る複合溶接方法を適用してもよい。
【0069】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明に係る複合
溶接方法は、レーザにアークと溶加棒を組み合わせ、溶
融金属部の形成の際、ポロシティ等の欠陥部の発生を確
実に防止するので、被溶接物に健全な溶接部を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合溶接方法に適用する溶接位置
を説明するために用いた概念図。
【図2】本発明に係る複合溶接方法に適用する溶加棒を
説明するために用いた概念図。
【図3】本発明に係る複合溶接方法における溶融金属部
の挙動を、従来と本発明とを対比させて説明するために
用いた概念図で、(A)は従来の溶融金属部の当初の挙
動を示す概念図、(B)は従来の溶融金属部の後期の挙
動を示す概念図、(C)は本発明における溶融金属部の
挙動を示す概念図。
【図4】本発明に係る複合溶接方法により得られた放射
線透過試験(級)と溶加棒供給量との関係を示すグラ
フ。
【図5】本発明に係る複合溶接方法の第2実施形態を説
明するために用いた概念図。
【図6】本発明に係る複合溶接方法の第3実施形態を説
明するために用いた概念図。
【図7】本発明に係る複合溶接方法の第4実施形態を説
明するために用いた概念図。
【図8】本発明に係る複合溶接方法の第5実施形態を説
明するために用いた概念図。
【図9】本発明に係る複合溶接方法の第6実施形態を説
明するために用いた概念図。
【図10】本発明に係る複合溶接方法の第7実施形態を
説明するために用いた概念図。
【図11】本発明に係る複合溶接方法の第1応用例を説
明するために用いた概念図。
【図12】本発明に係る複合溶接方法の第2応用例を説
明するために用いた概念図。
【図13】従来の複合溶接方法を説明するために用いた
概念図。
【図14】従来の複合溶接方法における溶融金属部に発
生する欠陥部を説明するために用いた概念図。
【符号の説明】
1 レーザ光 2 集光レンズ 3 被溶接物 4 シールドガスノズル 5 シールドガス 6 MIGトーチ 7 溶込み深さ 8 アーク電極 9 溶融金属部 10 凝固金属部 11 ポロシティ 12 レーザ光 13 レーザ発振器 14 集光光学系 15 シールドガスノズル 16 溶加棒 17 被溶接物 18 溶融金属部 19 シールドガス 20 アーク 21 MIGトーチ 22 シース部 23 フラックス 24 溶込み深さ 25 ポロシティ 26 加工ヘッド 27 空気 28 裏当板 29 隙間 30a 第1溶加棒 30b 第2溶加棒 31 TIGトーチ 32 アーク 33 圧力容器 34 胴体 35 フランジ 36 タービンケーシング 37 水平継手 38 すみ肉部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 26/14 B23K 26/14 Z (72)発明者 多紀 圭史 神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 南 勝則 神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 4E001 AA03 BB12 CA03 DA01 DC01 DC05 DD02 DD03 EA01 EA07 4E068 BA01 BA06 BC01 CG01 CH08 CJ01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザにアークおよびシールドガスを組
    み合わせて被溶接物に溶接部を形成する複合溶接方法に
    おいて、上記被溶接物に溶接部を形成する際、上記レー
    ザ、アークおよびシールドガスに溶加材を加えて溶融金
    属部の流動性を促進することを特徴とする複合溶接方
    法。
  2. 【請求項2】 溶加材は粉末状および棒状のうち、いず
    れか一方を選択することを特徴とする請求項1記載の複
    合溶接方法。
  3. 【請求項3】 溶加材は、酸化物とハロゲン化物とを主
    成分として含むことを特徴とする請求項1または2記載
    の複合溶接方法。
  4. 【請求項4】 レーザにアークおよびシールドガスを組
    み合わせて被溶接物に溶接部を形成する複合溶接方法に
    おいて、上記被溶接物に溶接部を形成する際、上記レー
    ザ、アークおよびシールドガスに溶加材を加えて溶融金
    属部の流動性を促進するとともに、上記レーザの照射方
    向から横断して空気を供給することを特徴とする複合溶
    接方法。
  5. 【請求項5】 レーザにアークおよびシールドガスを組
    み合わせて被溶接物に溶接部を形成する複合溶接方法に
    おいて、上記被溶接物に溶接部を形成する際、上記レー
    ザ、アークおよびシールドガスに溶加材を加えて溶融金
    属部の流動性を促進するとともに、上記レーザの照射方
    向から横断して空気を供給する一方、レーザの出口側に
    一つにまとめた位置から上記シールドガスと上記溶加材
    とのそれぞれを上記溶融金属部に供給することを特徴と
    する複合溶接方法。
  6. 【請求項6】 レーザにアークおよびシールドガスを組
    み合わせて被溶接物に溶接部を形成する複合溶接方法に
    おいて、上記被溶接物に溶接部を形成する際、上記レー
    ザ、アークおよびシールドガスに溶加材を加えて溶融金
    属部の流動性を促進する一方、上記被溶接部の裏ビート
    側に裏当板を設け、この裏当板と上記被溶接物との間の
    隙間にシールドガスを充填することを特徴とする複合溶
    接方法。
  7. 【請求項7】 裏当板は、Cu材およびセラミックス材
    のうち、いずれか一方で選択することを特徴とする請求
    項6記載の複合溶接方法。
  8. 【請求項8】 レーザにアークおよびシールドガスを組
    み合わせて被溶接物に溶接部を形成する複合溶接方法に
    おいて、上記被溶接物に溶接部を形成する際、上記レー
    ザ、アークおよびシールドガスに溶加材を加えて溶融金
    属部の流動性を促進するとともに、上記溶加材を少なく
    とも二個所以上から上記溶融金属部に供給することを特
    徴とする複合溶接方法。
  9. 【請求項9】 アークは、MIGアークおよびTIGア
    ークのうち、いずれか一方を選択することを特徴とする
    請求項1,4,5,6または8のいずれか1項に記載の
    複合溶接方法。
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