JP7333185B2 - 車両の接近警報装置 - Google Patents

車両の接近警報装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7333185B2
JP7333185B2 JP2019060599A JP2019060599A JP7333185B2 JP 7333185 B2 JP7333185 B2 JP 7333185B2 JP 2019060599 A JP2019060599 A JP 2019060599A JP 2019060599 A JP2019060599 A JP 2019060599A JP 7333185 B2 JP7333185 B2 JP 7333185B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
driver
stimulus
approaching object
stimulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019060599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020160876A (ja
Inventor
秀幸 佐瀬
武己 小栗
知之 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2019060599A priority Critical patent/JP7333185B2/ja
Publication of JP2020160876A publication Critical patent/JP2020160876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7333185B2 publication Critical patent/JP7333185B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、車両の接近警報装置に関する。
自動車では、その周囲を移動する他の自動車などと衝突することがある。
このため、自動車には、たとえば前方の障害物との衝突を予測し、衝突が予測される場合にはシートを振動させたり、特許文献1のように警報音を鳴らしたり、することが考えられている。
特開2017-065357号公報
しかしながら、障害物との衝突により一律に警報音を鳴らしたり、シートを振動させたりした場合、ドライバなどの乗員は、自動車に対してどの方向から衝撃が入力されるのかがわからない。この場合、ドライバなどの乗員は、警報音やシートの振動により接近してくる障害物を探す必要があり、その間に衝突が生じたりしてしまうと、衝突に対して最善的な対応ができない可能性が高まる。
このように、自動車などの車両では、安全性を追求することが求められている。
本発明に係る車両の接近警報装置は、車両を操作可能なドライバに対して、接近物を報知する車両の接近報知装置であって、前記車両に乗車しているドライバへ向けて、刺激を与える部位を切り替えて、超音波場による触覚刺激を出力可能な刺激出力デバイスと、前記刺激出力デバイスからドライバへ向けて超音波場による触覚刺激の出力を制御する刺激制御部と、を有し、前記刺激制御部は、前記車両に接近する可能性がある接近物がある場合、前記刺激出力デバイスにより触覚刺激を与える部位を、前記接近物の位置または方向に応じて切り替える。
好適には、前記車両に乗車しているドライバへ向けて、映像を投影する位置または範囲を切り替えて、映像を出力可能な投影デバイスと、前記投影デバイスからドライバへ向けて出力する警報の映像を生成する映像制御部と、を有し、前記映像制御部は、前記車両に接近する可能性がある接近物がある場合、警報の映像を投影する位置または範囲を、前記刺激制御部により触覚刺激を与える部位より上側の近傍に切り替える、とよい。
好適には、前記車両に乗車しているドライバについての触覚刺激を与える複数の部位の位置を個別に判定するドライバ判定部、を有し、前記刺激制御部は、前記車両からの接近物の方向を基準として、複数の検出部位の中から少なくとも該基準方向に近い部位を、触覚刺激を与える部位に選択する、とよい。
好適には、前記ドライバ判定部は、前記車両に乗車しているドライバについての右手の位置および左手の位置を個別に判定し、前記刺激制御部は、前記車両からの接近物の方向が前記車両の右側寄りの範囲にある場合、触覚刺激を与える部位として右手を選択し、前記車両からの接近物の方向が前記車両の左側寄りの範囲にある場合、触覚刺激を与える部位として左手を選択する、とよい。
好適には、前記刺激制御部は、前記接近物の方向が前記車両の前側の範囲にある場合、または前記車両の後側の範囲にある場合、刺激を与える部位として右手および左手を選択する、とよい。





好適には、前記車両の周辺情報および自車情報を取得する取得部と、取得された周辺情報および自車情報に基づいて前記車両に接近する可能性がある接近物を判断する判断部と、を有する、とよい。
好適には、前記判断部は、前記車両に対しての接近物の衝突が予測または検出される前に、前記車両に接近する可能性がある接近物を判断し、前記刺激制御部は、前記判断部による接近物の判断に基づいて、前記刺激出力デバイスからドライバへ向けて超音波場による触覚刺激を出力する、とよい。
本発明では、車両には、車両に乗車しているドライバへ向けて、刺激を与える部位を切り替えて、超音波場による触覚刺激を出力可能な刺激出力デバイス、が設けられる。そして、刺激出力デバイスからドライバへ向けて超音波場による触覚刺激の出力を制御する刺激制御部は、車両に接近する可能性がある接近物がある場合、刺激出力デバイスにより触覚刺激を与える部位を、接近物の位置または方向に応じて切り替える。これにより、車両に接近する可能性がある接近物がある場合、ドライバには、接近物の位置または方向に応じた部位に、触覚刺激が与えられる。この触覚刺激による直接的な警報により、ドライバは、接近警報装置の警報を逃すことなくそれを認識することができる。
これに対し、仮にたとえば単に車両に設けられる表示デバイスの表示により警報を報知した場合、ドライバは、その表示を見逃す可能性がある。また、単に車両に警報音を出力した場合、ドライバは、警報音により車両に接近する接近物があることを認識できるだけである。
本発明では、ドライバに対して直接に触覚刺激を与える部位を、接近物の位置または方向に応じて切り替える。これにより、ドライバは、たとえば触覚刺激が与えられた部位の方向を見ることにより、周囲を見回したりすることなく、車両に接近する接近物を視認することが可能になる。ドライバは、接近物の位置または方向に応じた部位に触覚刺激が直接的に与えられることにより、車両に接近する接近物があることと、その接近する方向を容易に認識でき、刺激による警報の直後に即座に接近物を直接に認識することが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る近接警報装置が適用される自動車の説明図である。 図2は、図1の自動車に設けられる、近接警報装置を含む制御システムの説明図である。 図3は、図2の近接警報装置の構成要素の車室での配置の一例を説明する図である。 図4は、図2の警報ECUによる接近警報処理のフローチャートである。 図5は、刺激出力位置の判定テーブルの一例の説明図である。 図6は、近接警報装置による警報出力状態の例の説明図である。 図7は、図2の近接警報装置の処理を含む、図1の自動車の衝突検出前の一連の処理の説明図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る近接警報装置20が適用される自動車1の説明図である。
図1の自動車1は、車両の一例である。自動車1は、車室2を有する。車室2には、ドライバなどの乗員が着座するシート3が配置される。
ところで、自動車1は、ドライバの運転または自動運転により、地上を走行する。地上には、この他にも他の自動車52や歩行者などが存在し、たとえば走行する自動車1の前を歩行者が横断したりする。自動車1は、その周囲を移動する歩行者や他の自動車52などと衝突する可能性がある。このため、自動車1には、衝突を回避するような運転支援または自動運転の機能が装備され、また衝突による衝撃から乗員を保護するための乗員保護可能が設けられてきている。
また、自動車1では、たとえば前方の障害物との衝突を予測して、衝突が予測される場合にはシート3を振動させたり、警報音を鳴らしたり、することが考えられている。しかしながら、障害物との衝突により一律に警報音を鳴らしたり、シート3を振動させたりしたとしても、ドライバなどの乗員は、自動車1に対してどの方向から障害物が衝突してくるのかがわからない。この場合、ドライバなどの乗員は、警報音やシート3の振動の後に、自動車1へ向かって接近してくる障害物を自ら探す必要がある。その間に実際に衝突が生じると、乗員は、衝突に対して最善的な対応を準備することができなくなる可能性がある。
このように、自動車1などの自動車1では、さらなる安全性を追求することが求められている。
図2は、図1の自動車1に設けられる、近接警報装置20を含む制御システム10の説明図である。
図2の制御システム10は、複数の制御装置として、通信装置11、検出制御装置12、運転支援装置13、制動制御装置14、操舵制御装置15、駆動制御装置16、運転操作制御装置17、近接警報装置20、を有する。これら複数の制御装置は、自動車1に設けられるネットワーク19により接続され、相互にデータを送受する。自動車1では、ネットワーク19による車内通信のために、たとえばCAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)といった通信方式を採用する。
通信装置11は、たとえば図示外のセルラ基地局または高度交通システム用のADAS通信機を通じて、ADASサーバ装置51と通信する。ADASサーバ装置51は、自動車1の周囲を走行する他の自動車52の位置情報、マッピングデータ、などを通信装置11へ送信してよい。また、通信装置11は、この他にもたとえば他の自動車52と通信してよい。他の自動車52は、V2V(車車間)通信により、自車の位置情報などを通信装置11へ送信してよい。通信装置11は、受信した通信データを、ネットワーク19へ出力する。
運転操作制御装置17は、自動車1を走行させるためにドライバが操作する操作部材の動作を制御し、操作部材の操作データを、ネットワーク19へ出力する。操作部材には、たとえば図2に示すステアリング31、ブレーキペダル、アクセルペダル、シフトレバー、がある。ドライバは、シート3に着座した状態で、これらの操作部材を操作する。駆動制御装置16、操舵制御装置15、制動制御装置14は、ネットワーク19から手動操作データを取得し、自動車1の走行を制御する。
検出制御装置12は、自動車1に設けられる各種の検出部材の動作を制御し、検出部材の検出データを、ネットワーク19へ出力する。図2には、検出部材として、図1に示すように自動車1の前方を撮像する前ステレオカメラ32、自動車1の後方を撮像する後ステレオカメラ33、自動車1の周囲の物体を走査するライダ(LiDer)34、自動車1の加速度を検出するGセンサ35、自動車1の速度を検出する速度センサ36、自動車1のヨー方向などでの傾きを検出する姿勢センサ37、が示されている。
運転支援装置13は、自動車1を走行させるためのドライバの操作を支援する。運転支援装置13は、たとえば前ステレオカメラ32の撮像画像から自車へ接近する他の自動車52を判断し、他の自動車52についての衝突の可能性を判断する。そして、衝突が予測される場合、運転支援装置13は、衝突を回避するように支援操作データを、ネットワーク19へ出力する。駆動制御装置16、操舵制御装置15、制動制御装置14は、ネットワーク19から支援操作データを取得し、自動車1の走行を制御する。これにより、自動車1と他の自動車52との衝突を回避できる可能性が高くなる。また、運転支援装置13は、Gセンサ35の検出加速度から他の自動車52などとの衝突を判断し、衝突検出データを、ネットワーク19へ出力する。図示外の乗員保護装置は、シート3に着座するドライバや乗員を保護するために図示外のシートベルトにテンションを加えたり、エアバッグを展開したりする。なお、他の自動車52との衝突の可能性の判断や、他の自動車52との衝突の検出は、検出制御装置12により実行されてもよい。
近接警報装置20は、自動車1を操作するドライバに対して、接近物の接近を報知する。
近接警報装置20は、車内通信部21、タイマ22、3D映像投影デバイス23、ドライバ検出デバイス24、刺激出力デバイス25、音出力デバイス26、メモリ27、およびこれらが接続される警報ECU28、を有する。
メモリ27は、たとえば不揮発性メモリである。メモリ27は、近接警報用のプログラム、およびデータを記録する。プログラムには、AI(Artificial Intelligence)により処理を実行するものであってもよい。プログラムには、AI処理のための学習プログラムが含まれてよい。データには、近接警報作の際に投影する映像の三次元モデルデータ、各種の判定テーブル29、などが含まれる。三次元モデルデータは、非接触操作のための映像データであり、たとえばモデルの表面を構成する複数のポリゴンデータを有する。
警報ECU28は、たとえば中央処理装置、ASIC、DSPなどのマイクロコンピュータでよい。警報ECU28は、メモリ27から近接警報用のプログラムを読み込んで実行する。これにより、警報ECU28には、近接警報装置20の制御部が実現される。近接警報装置20の制御部は、近接警報装置20の全体の動作を制御し、近接警報装置20に近接警報のための各種の機能を実現する。たとえば、警報ECU28には、近接警報のための各種の機能として、映像制御部41、ドライバ判定部42、刺激制御部43、音制御部44、が実現される。
車内通信部21は、ネットワーク19に接続される。車内通信部21は、ネットワーク19を通じて、たとえば通信装置11、検出制御装置12、などの他の制御装置との間で情報(データ)を送受する。たとえば、車内通信部21は、通信装置11から他の自動車52などの位置情報を取得する。車内通信部21は、検出制御装置12から、たとえば前ステレオカメラ32の撮像画像や、後ステレオカメラ33の撮像画像、を取得する。
タイマ22は、経過時間または時刻を計測する。
映像制御部41は、近接警報のために、投影する映像のデータを生成する映像制御部41は、メモリ27または車内通信部21から三次元モデルデータを取得する。映像制御部41は、取得した三次元モデルデータから、三次元モデルを生成する。映像制御部41は、乗員から見た車室2での三次元モデルの投影位置および向きを決定し、三次元モデル(立体モデル)から投影用の映像データを生成する。映像制御部41は、投影用の映像データを3D映像投影デバイス23へ出力する。映像制御部41は、二次元モデルデータから、二次元モデル(平面モデル)を生成して、投影用の映像データを生成してもよい。映像制御部41は、3D映像投影デバイス23からドライバへ向けて出力する警報の映像を生成する。
3D映像投影デバイス23は、自動車1の車室2による空間に、3D(三次元)の映像または2D(二次元)の映像を投影する。3D映像投影デバイス23は、たとえばホログラム方式、ミラー方式により、車室2についての中空の空間に映像を投影してよい。これにより、車室2の投影位置には、ドライバが三次元モデルを視認できるように、立体的な映像が投影される。3D映像投影デバイス23は、自動車1に乗車しているドライバへ向けて、映像を投影する位置または範囲を切り替えて、映像を出力可能である。
ドライバ検出デバイス24は、ドライバの所定の操作部位を検出する。ドライバ検出デバイス24は、たとえば2つの撮像素子が並べて配列されたドライバステレオカメラ63でよい。この場合、ドライバ検出デバイス24は、2つの撮像素子の画像により、車室2においてシート3に着座しているドライバを検出する。
ドライバ判定部42は、ドライバ検出デバイス24からたとえばドライバステレオカメラ63の画像といった検出情報を取得し、それに基づいて車室2の空間におけるドライバの所定部位の位置を判定する。ドライバ判定部42は、ドライバの所定部位の位置や動きを判定してよい。ドライバ判定部42は、たとえばAI処理により画像から乗員の指先の特徴を含む画素位置を取得し、ドライバステレオカメラ63の画像についての三角測量法により指先の位置情報を生成する。ドライバ判定部42部は、時間をずらした撮像結果から、指先の動き、たとえば移動方向、移動速度、移動の加速度などの情報を生成してよい。ドライバ判定部42は、たとえば映像の投影位置を基準としてドライバの所定部位の位置や動きを判定して、車室2の空間に投影されている映像に対するドライバの操作を判定してよい。ドライバ判定部42は、判定したこれらの判定情報を、警報ECU28の各部へ出力する。ドライバ判定部42は、操作情報を、映像制御部41、刺激制御部43、音制御部44、へ出力する。
刺激出力デバイス25は、たとえば電気信号により、乗員の操作部位に対して触感を与えることができるものであればよい。非接触に触感を与えるデバイスとしては、たとえば超音波の場を生成して、乗員の操作部位へ超音波の場または場の変動を与えることにより、操作部位の皮膚に触感を与えるものがある。刺激出力デバイス25は、たとえば手の下に離れた平面に、複数の超音波素子65が配列される素子アレイでよい。複数の超音波素子65から選択的に超音波を出力することにより、乗員の手のたとえば指先といった局所的な部位に、物体に触れているかのような触感を与えることができる。刺激出力デバイス25は、自動車1に乗車しているドライバに対して、刺激を与える部位を切り替えて、超音波場による触覚刺激を出力可能である。
刺激制御部43は、刺激出力デバイス25へ電気信号を出力し、操作に応じた超音波を複数の超音波素子65から選択的に出力する。これにより、刺激制御部43は、車室2に超音波場を生成することができる。刺激制御部43は、ドライバ判定部42により判断されるドライバの所定部位へ局所的に超音波の場または場の変動を与える。人は、超音波場にたとえば手を入れると、手の表面の皮膚により超音波場を感じ取ることができる。これにより、刺激制御部43は、車室2の空間にいるドライバの所定部位に対して、超音波場による触感の刺激を出力することができる。刺激制御部43は、刺激出力デバイス25からドライバへ向けて超音波場による触覚刺激の出力を制御する。
この他にもたとえば、刺激制御部43は、複数の圧力出力素子が配列される素子アレイを有してもよい。この場合、刺激制御部43は、複数の圧力出力素子の動作を個別に制御することにより、人の皮膚に対して圧力を作用させることができる。これにより、乗員は、所定の部位において感触を得ることができる。
音出力デバイス26は、たとえば音信号により駆動されるスピーカでよい。
音制御部44は、音出力デバイス26へ音信号を出力し、たとえば警報音を音出力デバイス26から出力する。音制御部44は、メモリ27に記録されている音声データを選択して取得し、音声データから生成した音信号を音出力デバイス26としてのスピーカへ出力する。これにより、乗員は、警報音を聞くことができる。
図3は、図2の近接警報装置20の構成要素の車室2での配置の一例を説明する図である。図3には、両手でステアリング31を握って操作するドライバが併せて示されている。
近接警報装置20は、自動車1の車室2に設けられる。
図3には、図3の3D映像投影デバイス23、ドライバ検出デバイス24、および、刺激出力デバイス25の具体的な組み合わせ例の模式的な説明図である。
図3には、3D映像投影デバイス23として、表示スクリーン61、ハーフミラー62が図示されている。ドライバ検出デバイス24として、ドライバステレオカメラ63が図示されている。刺激出力デバイス25として、素子アレイが図示されている。
刺激出力デバイス25は、中空の四角枠体64を有する。四角枠体64の4つの面のそれぞれには、複数の超音波素子65が配列された素子アレイが設けられる。四角枠体64の上下左右の面の素子アレイを動作させることにより、図示するように四角枠体64の内へ入れた手には、超音波場が作用する。これにより、人は手が触られている触感を得ることができる。
ハーフミラー62は、刺激出力デバイス25の中空の四角枠体64について、人の反対側に設けられる。ハーフミラー62は、四角枠体64の軸心に対して45度で傾けて設けられてよい。ハーフミラー62の下側には、三次元映像(立体映像)または二次元映像(平面映像)を表示するための表示スクリーン61が配置される。これにより、人からは、刺激出力デバイス25についての中空の四角枠体64の内側に、三次元映像(立体映像)または二次元映像(平面映像)が視認できる。
ドライバステレオカメラ63は、たとえばハーフミラー62の後側に設けてよい。ここで、ハーフミラー62の後側とは、自動車1の前側を意味する。ドライバステレオカメラ63の2つの撮像素子は、四角枠体64の軸心に対して対象となる位置に設けられてよい。これにより、ドライバステレオカメラ63は、刺激出力デバイス25の中空の四角枠体64に入る手などを撮像することができる。以下、必要に応じて、四角枠体64の軸心に沿った方向をZ方向とよび、それに垂直な方向をY方向およびX方向とよぶ。また、通常は、Z方向が自動車1の前後方向に沿った方向となる。
なお、図2の近接警報装置20の構成要素は、図3に示すように一か所にまとめて配置される必要はない。
たとえば、刺激出力デバイス25の中空の四角枠体64は、乗員の前に配置された場合、乗員がステアリング31などを操作する際に操作の邪魔となる可能性がある。中空の四角枠体64は、車室2の内周面に沿って四角枠状に設けられてよい。この場合、乗員が着座するシート3の前に、四角枠体64などの構造物を設ける必要がない。また、中空の四角枠体64は、必ずしも正四角形の枠形状でなくてもよい。また、刺激出力デバイス25の複数の素子アレイは、車室2の内面に直接に、全体的に配置されてもよい。
ハーフミラー62は、基本的に、刺激出力デバイス25の中空の四角枠体64を基準として、ドライバの着座位置とは反対側に設ければよい。また、映像を四角枠体64の内側の中空に投影するためだけであれば、ハーフミラー62の替わりに、フル反射ミラーを用いてよい。また、刺激出力デバイス25の中空の四角枠体64を基準として、乗員の頭部とは反対側に表示スクリーン61そのものを配置してもよい。この場合、ハーフミラー62またはフル反射ミラーは不要である。このようなハーフミラー62またはフル反射ミラーおよび表示スクリーン61は、たとえばトーボード、フロントガラス4、ルーフなどに配置してもよい。
ドライバステレオカメラ63などの検出デバイスは、ルームミラー5などに配置してよい。また、DMSなどの乗員監視装置の撮像素子により、車室2を撮像してもよい。ドライバステレオカメラ63などの検出デバイスは、乗員についての指先などの検出しようとする部位が撮像できるものであればよい。また、画像によらず、たとえば車室2をレーザースキャンして、ドライバを検出してもよい。
図4は、図2の警報ECU28による接近警報処理のフローチャートである。
警報ECU28は、自動車1にドライバが乗車している場合、図4の接近警報処理を繰り返して実行する。警報ECU28は、たとえばタイマ22により一定時間の経過が計測されるたびに、図4の接近警報処理を周期的に実行してよい。
ステップST1において、警報ECU28は、警報の要否を判断するために、自車の周辺情報や自車情報を取得する。
ステップST2において、警報ECU28は、取得した周辺情報および自車情報に基づいて、自車に接近する可能性がある接近物の有無を判断する。警報ECU28は、たとえば、取得した周辺情報から他の自動車52や歩行者といった他の移動体を抽出することを試み、抽出した他の移動体の最新位置からの移動方向および移動速度を予測し、自車情報から自車の最新位置からの移動方向および移動速度を予測し、他の移動体が自車の移動経路へ向かって移動するか否かを判断し、自車の移動経路へ向かって移動する他の移動体を接近物と判断してよい。他の移動体には、先行車、後続車、交差自動車、横断歩行者だけでなく、路側物などの移動する自車に対して相対的に移動することになる固定障害物、が含まれてよい。警報ECU28は、接近物が存在しない場合、図4の処理を終了する。警報ECU28は、接近物が存在する場合、処理をステップST3へ進める。
ステップST3において、警報ECU28は、接近前の残時間を演算により取得する。警報ECU28は、接近物が自車の移動経路へ到達する位置を予測し、その位置へ自車が到達するまでの時間を、残時間として演算してよい。
ステップST4において、警報ECU28は、接近前の残時間が、所定の閾値の時間より短いか否かを判断する。ここでの閾値時間は、衝突が予測される場合での時間より長い時間でよい。
ステップST5において、警報ECU28は、刺激出力デバイス25からすでに警報用の刺激を出力している最中であるか否かを判断する。警報用の刺激を出力している場合、警報ECU28は、図4の処理を終了する。警報用の刺激を出力していない場合、または他の目的のための刺激を出力している場合、警報ECU28は、処理をステップST6へ進める。
ステップST6において、警報ECU28は、ドライバ判定部42として、刺激出力デバイス25からの、刺激を出力する位置を判定する。警報ECU28は、まず、ドライバ検出デバイス24によるドライバのステレオ撮像画像における、ドライバの所定の部位、たとえば右手および左手の撮像位置から、右手の位置および左手の位置を判定する。この場合、警報ECU28は、ドライバの右手の位置と、左手の位置とを個別に判定する。次に、警報ECU28は、刺激出力デバイス25において、たとえばドライバの右手の位置へ刺激を出力可能な位置にある超音波素子65を、刺激を出力する位置として判定する。また、警報ECU28は、刺激出力デバイス25において、ドライバの左手の位置へ刺激を出力可能な位置にある超音波素子65を、刺激を出力する位置として判定してよい。
警報ECU28は、自車に接近する可能性がある接近物がある場合、接近物の位置または接近方向などに応じて、刺激出力デバイス25により触覚刺激を与える部位を切り替えてよい。たとえば、警報ECU28は、自車からの接近物の方向を基準として、ドライバの複数の検出部位としての右手と左手との中から、該基準方向に近い側の部位を、刺激出力デバイス25により触覚刺激を与える部位として選択することにより、触覚刺激を与える部位を切り替えてよい。
ステップST7において、警報ECU28は、刺激制御部43として、刺激の出力を開始する。警報ECU28は、刺激出力デバイス25を制御して、刺激出力デバイス25についての、判定した刺激を出力する位置から超音波を出力する。これにより、ドライバは、その右手または左手において、超音波場による触感の刺激が与えられる。
ステップST8において、警報ECU28は、映像制御部41として、刺激を出力した位置の上側の位置であって近傍となる位置への、警報の映像の投影を開始する。警報ECU28は、警報のための投影用の映像データを生成する。また、警報ECU28は、3D映像投影デバイス23を制御して、生成した警報の映像を、刺激を出力した位置の上近傍の位置へ投影する。これにより、警報ECU28は、自車に接近する可能性がある接近物がある場合、警報の映像を投影する位置または範囲を、接近物の位置または方向に対応させるように切り替えて、触覚刺激を与える部位の近傍に切り替えることができる。3D映像投影デバイス23が警報の映像を投影する位置または範囲は、刺激を出力した位置に応じて切り替わることになる。
警報の映像を、ドライバについての、触覚刺激を与える部位より上側の近傍に投影することにより、投影された警報の映像が視認し難くならない。これに対して、仮にたとえば、投影された警報の映像が、触覚刺激を与える部位の下側に投影されてしまうと、触覚刺激を与える部位の陰に映像が投影されることになり、ドライバは映像を視認できなくなる。
ここで、警報の映像としては、道路標識などで使用される黄色などによる矢印の3Dのオブジェクトや、危険マークの3Dのオブジェクトでよい。矢印の3Dのオブジェクトは、接近物を指し示す方向、または接近物から自車へ向かう方向を、向いてよい。また、警報の映像は、静止画でもよいが、接近物の方向にそって矢印が移動するアニメーション的な動画でもよい。
図5は、刺激出力位置の判定テーブル29の一例の説明図である。
図5の判定テーブル29は、メモリ27に記録される。警報ECU28は、たとえばステップST6において図5の判定テーブル29をメモリ27から読み出し、接近物の位置または接近方向などに応じて、刺激を出力する位置を切り替えるように判定するとよい。
図5の判定テーブル29は、ドライバの複数の所定部位として、ステアリング31を握る右手と左手とが設定されている場合ものである。図5の判定テーブル29は、自車を基準とした接近物の位置または方向としての、前側、右側、左側、および後側のそれぞれに対応する4つのレコードを有する。各レコードは、接近物の位置または方向の値、刺激の出力位置の値、警告の映像の投影位置の値、を有する。たとえば、図5の上から二行目の「右側」のレコードは、接近物の位置または方向の値として「右側」、刺激の出力位置の値として「右手」、警告の映像の投影位置の値として「右側の上近傍」、を有する。
警報ECU28は、たとえばステップST6において、接近物の位置または接近方向が、前後左右のいずれの範囲に属するかを判定し、判定した方向のレコードを図5の判定テーブル29から選択し、刺激の出力位置と警告の映像の投影位置を取得する。
これにより、刺激の出力位置と警告の映像の投影位置とは、接近物の位置または接近方向に応じて、切り替わる。
たとえば、接近物の方向が自車の右側寄りの範囲にある場合、触覚刺激を与える部位には、右手が選択される。
接近物の方向が自車の左側寄りの範囲にある場合、触覚刺激を与える部位には、左手が選択される。
接近物の方向が自車の前側の範囲にある場合、または後側の範囲にある場合、刺激を与える部位には、右手および左手が選択される。
なお、ドライバにおいて、触覚刺激を与える部位、および警報映像を投影する基準の部位は、右手または左手に限られない。警報ECU28は、たとえば図5とは異なる判定テーブル29に基づいて、上腕や太腿へ触覚刺激を与えたり、それらの上近傍に警報映像を投影したりしてよい。また、警報ECU28は、ドライバステレオカメラの映像に基づいて、警報直前のドライバの視線を特定し、ドライバについてのその視線の近くにある部位へ触覚刺激を与えたり、その上近傍に警報映像を投影したりしてよい。
図6は、近接警報装置20による警報出力状態の例の説明図である。
図6には、ステアリング31を操作するドライバの目線での、前方の視野が図示されている。
そして、図6(A)では、自動車1の左側から自動車1へ向かって歩行する歩行者が存在する。この場合、警報ECU28は、図4の処理により、ステアリング31を握るドライバの左手に触覚刺激を与える。また、警報ECU28は、ドライバの左手の上近傍に、歩行者が近づいてくることを示す矢印の警報映像を投影する。自動車1を運転するドライバは、ステアリング31を握る左手の触覚刺激により接近物があることを知り、矢印の警報映像により接近物の存在方向を認識し、フロントガラス4越しに接近物としての歩行者を視認することができる。ドライバは、前方に注意している視線を大きく動かすことなく、かつ、短時間の確認動作により、自車へ向かって接近してくる歩行者を容易に視認することができる。また、矢印の警報映像が自身の近くに投影されるため、ドライバは、容易に映像を視認することができる。
図6(B)では、自動車1の後側から自動車1へ向かって近づいてくる他の自動車52存在する。この場合、警報ECU28は、図4の処理により、ステアリング31を握るドライバの右手および左手に触覚刺激を与える。また、警報ECU28は、ドライバの右手と左手との間の上寄りの近傍に、後続車が接近してきていることを示す矢印の警報映像を投影する。自動車1を運転するドライバは、ステアリング31を握る右手および左手の触覚刺激により接近物があることを知り、矢印の警報映像により接近物の存在方向を認識し、ルームミラー5またはドアミラー6越しに接近物としての後続車を視認することができる。ドライバは、前方に注意している視線を大きく動かすことなく、かつ、短時間の確認動作により、自車へ向かって接近してくる後続車を容易に視認することができる。また、矢印の警報映像が自身の近くに投影されるため、ドライバは、容易に映像を視認することができる。
図7は、図2の近接警報装置20の処理を含む、図1の自動車1の衝突検出前の一連の処理の説明図である。
図7において、時間は左から右へ流れる。
図7において、接近物は、自動車1へ接近して、自動車1と衝突する。
この場合、自動車1では、まず、近接警報装置20により接近物が自動車1へ接近していることを予測し、触覚刺激と警報映像とを出力する。
次に、運転支援装置13は、衝突の可能性を予測し、警告音および警告表示を出力し、衝突を回避するための制動制御(自動緊急ブレーキ、AEB)を開始する。その後、Gセンサ35が衝突を検出すると、シートベルトやエアバッグによる乗員の保護制御が実行される。
このように近接警報装置20は、自車に対しての接近物の衝突が予測または検出される前に、自車に接近する可能性がある接近物を判断し、その判断に基づいて、接近物の衝突が予測または検出される前に、ドライバへ向けて触覚刺激を出力し、警報の映像を投影することができる。これにより、ドライバなどの乗員は、衝突する可能性がある接近物を早期に視認して意識し始めることができる。ドライバは、余裕がある早期の時点で、自ら制動操作を開始することが可能である。
また、その後に衝突の可能性の予測に基づいて衝突を回避するための制動制御が開始されるタイミングでは、その警報により衝突に備えた緊張が誘導されるとしても、それ以前から衝突の可能性を認識していることにより、ドライバは、衝突を回避したり衝突に備えたりするための動作を余裕をもって実行することができる。
以上のように、本実施形態では、自動車1には、自動車1に乗車しているドライバへ向けて、触覚刺激を与える部位を切り替えて、超音波場による触覚刺激を出力可能な刺激出力デバイス25、が設けられる。そして、刺激出力デバイス25からドライバへ向けて超音波場による触覚刺激の出力を制御する警報ECU28は、自車に接近する可能性がある接近物がある場合、刺激出力デバイス25により触覚刺激を与える部位を、接近物の位置または方向に応じて切り替える。これにより、自車に接近する可能性がある接近物がある場合、ドライバには、接近物の位置または方向に応じた部位に、触覚刺激が与えられる。この触覚刺激による直接的な警報により、ドライバは、近接警報装置20の警報を逃すことなくそれを認識することができる。
これに対し、仮にたとえば単に自車に固定的に設けられる表示デバイスの表示画面に警報を報知した場合、ドライバは、その表示を見逃す可能性がある。常に一定の表示がなされている表示デバイスに対して、ドライバが走行中に注視する可能性は高くない。また、単に警報音を出力した場合、ドライバは、警報音により自車に接近する接近物があることを認識できるだけである。
本実施形態では、ドライバに対して直接に触覚刺激を与える部位を、接近物の位置または方向に応じて切り替える。これにより、ドライバは、たとえば触覚刺激が与えられた部位の方向を見ることにより、周囲を見回したりすることなく、自車に接近する接近物を視認することが可能になる。ドライバは、接近物の位置または方向に応じた部位に触覚刺激が直接的に与えられることにより、自車に接近する接近物があることと、その接近する方向を容易に認識でき、刺激による警報の直後に即座に接近物を直接に認識することが可能である。
本実施形態では、さらに、自動車1には、乗車しているドライバへ向けて、映像を投影する位置または範囲を切り替えて、映像を出力可能な3D映像投影デバイス23、が設けられる。そして、3D映像投影デバイス23からドライバへ向けて出力する警報の映像を生成する警報ECU28は、自車に接近する可能性がある接近物がある場合、警報の映像を投影する位置または範囲を、接近物の位置または方向に対応させるように切り替えて、触覚刺激を与える部位の近傍に切り替える。これにより、自車に接近する可能性がある接近物がある場合、ドライバには、接近物の位置または方向に応じた部位に触覚刺激が与えられるとともに、その触覚刺激が与えられた部位の近傍に、警報の映像が表示される。接触刺激を与えた部位に警報の映像が重ねて表示されることにより、ドライバは、容易に接近物の方向を認識して注意を向けることができる。ドライバは、触覚刺激が与えられた部位を視認することにより、警報の映像を認識することができる。ドライバは、警報の映像を認識した後に、たとえば触覚刺激が与えられた部位の方向の外へ視線を移動させるだけで、接近物を直接に認識することが可能である。
本実施形態では、自動車1に乗車しているドライバについての触覚刺激を与える複数の部位の位置を個別に判定する。そして、警報ECU28は、自車からの接近物の方向を基準として、複数の検出部位の中から少なくとも該基準方向に近い部位を、触覚刺激を与える部位に選択する。これにより、警報ECU28は、触覚刺激を与える部位を容易にかつ確実に切り替えて、その切り替えた部位の位置へ適切に触覚刺激を与えることができる。たとえば、警報ECU28は、自動車1に乗車しているドライバについての右手の位置および左手の位置を個別に判定する。この場合、警報ECU28は、自車からの接近物の方向が自車の右側寄りの範囲にある場合、触覚刺激を与える部位として右手を選択し、その右手の位置へ向けて触覚刺激を出力することができる。また、自車からの接近物の方向が自動車1の左側寄りの範囲にある場合、刺激を与える部位として左手を選択し、その左手の位置へ向けて触覚刺激を出力することができる。
特に、ドライバの右手および左手は、通常は、ドライバの前方に設けられるステアリング31を握っている。この場合、ドライバは、たとえば手の上側に表示される警報を視認した状態のまま頭部を動かすことなく、自車の前方から接近する接近物を容易に視認することができる。ドライバは、警報の映像を視認してから接近物を視認するまでの動きおよび時間を必要最小限とし、接近物をより早期に視認することが可能になる。警報前から前方を見ているドライバは、視線を動かすだけで、容易に且つ即座に、警報の表示および接近物を視認することができる。
また、接近物の方向が自車の前側の範囲にある場合、または自車の後側の範囲にある場合、警報ECU28は、刺激を与える部位として右手および左手を選択する。この場合、ドライバは、右手の刺激の有無および左手の刺激の有無の組み合わせにより、接近物が近づいてくる方向を、それを視認する前に、前後左右の区分けにより細かく把握することができる。
本実施形態では、警報ECU28は、自車の周辺情報および自車情報を取得して、取得した周辺情報および自車情報に基づいて自車に接近する可能性がある接近物を判断する。そして、警報ECU28は、自車に対しての接近物の衝突が予測または検出される前に、自車に接近する可能性がある接近物を判断する。また、警報ECU28は、接近物の判断に基づいて、接近物の衝突が予測または検出される前に、刺激出力デバイス25からドライバへ向けて超音波場による触覚刺激を出力できる。これにより、ドライバは、接近物の衝突が予測または検出される前の触覚刺激の警報により、接近物の衝突が予測または検出される前に接近物の接近を把握できる。接近物の接近を把握したドライバなどの乗員は、接近物の衝突が予測または検出される前に、それに対応し始めることができる。
以上の実施形態は、本発明の好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるのもではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
1…自動車(車両)、2…車室、11…通信装置、12…検出制御装置、13…運転支援装置、20…近接警報装置、21…車内通信部、22…タイマ、23…3D映像投影デバイス、24…ドライバ検出デバイス、25…刺激出力デバイス、26…音出力デバイス、27…メモリ、28…警報ECU、29…判定テーブル、41…映像制御部、42…ドライバ判定部、43…刺激制御部、44…音制御部、61…表示スクリーン、62…ハーフミラー、63…ステレオカメラ、64…四角枠体、65…超音波素子

Claims (7)

  1. 車両を操作可能なドライバに対して、接近物を報知する車両の接近報知装置であって、
    前記車両に乗車しているドライバへ向けて、刺激を与える部位を切り替えて、超音波場による触覚刺激を出力可能な刺激出力デバイスと、
    前記刺激出力デバイスからドライバへ向けて超音波場による触覚刺激の出力を制御する刺激制御部と、
    を有し、
    前記刺激制御部は、前記車両に接近する可能性がある接近物がある場合、前記刺激出力デバイスにより触覚刺激を与える部位を、前記接近物の位置または方向に応じて切り替える、
    車両の接近警報装置。
  2. 前記車両に乗車しているドライバへ向けて、映像を投影する位置または範囲を切り替えて、映像を出力可能な投影デバイスと、
    前記投影デバイスからドライバへ向けて出力する警報の映像を生成する映像制御部と、を有し、
    前記映像制御部は、前記車両に接近する可能性がある接近物がある場合、警報の映像を投影する位置または範囲を、前記刺激制御部により触覚刺激を与える部位より上側の近傍に切り替える、
    請求項1記載の車両の接近警報装置。
  3. 前記車両に乗車しているドライバについての触覚刺激を与える複数の部位の位置を個別に判定するドライバ判定部、を有し、
    前記刺激制御部は、前記車両からの接近物の方向を基準として、複数の検出部位の中から少なくとも該基準方向に近い部位を、触覚刺激を与える部位に選択する、
    請求項1から2のいずれか一項記載の車両の接近警報装置。
  4. 前記ドライバ判定部は、前記車両に乗車しているドライバについての右手の位置および左手の位置を個別に判定し、
    前記刺激制御部は、
    前記車両からの接近物の方向が前記車両の右側寄りの範囲にある場合、触覚刺激を与える部位として右手を選択し、
    前記車両からの接近物の方向が前記車両の左側寄りの範囲にある場合、触覚刺激を与える部位として左手を選択する、
    請求項記載の車両の接近警報装置。
  5. 前記ドライバ判定部は、前記車両に乗車しているドライバについての右手の位置および左手の位置を個別に判定し、
    前記刺激制御部は、
    前記接近物の方向が前記車両の前側の範囲にある場合、または前記車両の後側の範囲にある場合、刺激を与える部位として右手および左手を選択する、
    請求項記載の車両の接近警報装置。
  6. 前記車両の周辺情報および自車情報を取得する取得部と、
    取得された周辺情報および自車情報に基づいて前記車両に接近する可能性がある接近物を判断する判断部と、を有する、
    請求項1から5のいずれか一項記載の車両の接近警報装置。
  7. 前記判断部は、前記車両に対しての接近物の衝突が予測または検出される前に、前記車両に接近する可能性がある接近物を判断し、
    前記刺激制御部は、前記判断部による接近物の判断に基づいて、前記刺激出力デバイスからドライバへ向けて超音波場による触覚刺激を出力する、
    請求項6記載の車両の接近警報装置。

JP2019060599A 2019-03-27 2019-03-27 車両の接近警報装置 Active JP7333185B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019060599A JP7333185B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 車両の接近警報装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019060599A JP7333185B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 車両の接近警報装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020160876A JP2020160876A (ja) 2020-10-01
JP7333185B2 true JP7333185B2 (ja) 2023-08-24

Family

ID=72639476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019060599A Active JP7333185B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 車両の接近警報装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7333185B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005035488A (ja) 2003-07-18 2005-02-10 Denso Corp 車両用障害物検知装置
JP2010067020A (ja) 2008-09-11 2010-03-25 Mazda Motor Corp 車両運転支援装置
JP2013065260A (ja) 2011-09-20 2013-04-11 Denso Corp 車両用警報装置
JP2015064703A (ja) 2013-09-24 2015-04-09 株式会社デンソー 触覚提示装置
WO2018084082A1 (ja) 2016-11-02 2018-05-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 ジェスチャ入力システム及びジェスチャ入力方法
JP2018088239A (ja) 2016-11-29 2018-06-07 イマージョン コーポレーションImmersion Corporation 的を絞ったハプティック投影
JP2019527432A (ja) 2016-07-22 2019-09-26 ハーマン インターナショナル インダストリーズ インコーポレイテッド 車両用触覚通知システム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005035488A (ja) 2003-07-18 2005-02-10 Denso Corp 車両用障害物検知装置
JP2010067020A (ja) 2008-09-11 2010-03-25 Mazda Motor Corp 車両運転支援装置
JP2013065260A (ja) 2011-09-20 2013-04-11 Denso Corp 車両用警報装置
JP2015064703A (ja) 2013-09-24 2015-04-09 株式会社デンソー 触覚提示装置
JP2019527432A (ja) 2016-07-22 2019-09-26 ハーマン インターナショナル インダストリーズ インコーポレイテッド 車両用触覚通知システム
WO2018084082A1 (ja) 2016-11-02 2018-05-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 ジェスチャ入力システム及びジェスチャ入力方法
JP2018088239A (ja) 2016-11-29 2018-06-07 イマージョン コーポレーションImmersion Corporation 的を絞ったハプティック投影

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020160876A (ja) 2020-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6540663B2 (ja) 車両システム
JP6617534B2 (ja) 運転支援装置
JP4517393B2 (ja) 運転支援装置
JP6564577B2 (ja) 自動車における近接体警報知装置
JP4825868B2 (ja) 車両用警報装置
JP2010183170A (ja) 車両用表示装置
JP2001199296A (ja) 警報装置、振動体を有する運転座席、警報装置を車両に搭載した移動体
JP5708669B2 (ja) 車両用表示装置
JP6744269B2 (ja) 運転支援装置および運転支援方法
JP2005088717A (ja) 自動車用警告装置
EP3495187B1 (en) Attention attracting device for vehicle
JP2020177292A (ja) 車両遠隔指示システム
JP2020033013A (ja) 運転支援装置
JPWO2019193715A1 (ja) 運転支援装置
JP2007280352A (ja) 視線方向判定装置
CN112124089A (zh) 驻车辅助系统
JP6589734B2 (ja) 乗員状態推定装置
JP7333185B2 (ja) 車両の接近警報装置
JP5020606B2 (ja) 周辺監視装置
JP6471707B2 (ja) 運転教示装置
WO2021172491A1 (ja) 画像処理装置、表示システム、画像処理方法及び記録媒体
JP2004256033A (ja) 車両用警報装置
WO2024189766A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP7359243B1 (ja) 車両の間接視界提供システム及び車両の間接視界提供方法
KR20240059809A (ko) 후방 위험 주행 차량 회피 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220222

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20221223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230718

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7333185

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150