JP7332538B2 - 処理装置、処理装置の作動方法、処理装置の作動プログラム - Google Patents

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Description

本開示の技術は、処理装置、処理装置の作動方法、処理装置の作動プログラムに関する。
医療分野において、例えば胃バリウム検査、膀胱造影、整形整復術等の様々な施術に放射線透視撮影装置が用いられている。放射線透視撮影装置は、比較的低い線量の放射線を放射線源から被写体に連続的に照射し、これにより放射線検出器から出力された放射線画像をリアルタイムでディスプレイに動画表示する。
放射線透視撮影装置においては、被写体への被曝を抑えるために、上述のように比較的低い線量が設定される。このため被写体を透過して放射線検出器に到達する放射線の線量は僅かとなり、放射線画像はノイズが目立つものとなる。そこで、従来は、例えば特許文献1に記載されているように、放射線画像に対してノイズリダクション(以下、NR(Noise Reduction)と略す)処理を施していた。特許文献1には、NR処理として、処理対象の放射線画像に、それよりも過去に出力された放射線画像を加算するリカーシブフィルタ処理が挙げられている。また、メディアンフィルタ、ガウシアンフィルタ等の空間フィルタを用いた空間フィルタ処理も挙げられている。
特開2019-202087号公報
被写体を透過して放射線検出器に到達する放射線の線量は、被写体の体厚に依存する。放射線画像のノイズも、被写体の体厚に依存する。すなわち、被写体の体厚が厚い場合には、放射線検出器に到達する放射線の線量はより僅かとなり、放射線画像のノイズがより目立つようになる。したがって、被写体の体厚に応じた適切なNR処理が必要となる。しかしながら、特許文献1には、被写体の体厚に応じた適切なNR処理を施すことは記載されていない。
本開示の技術は、被写体の体厚に応じた適切なノイズリダクション処理を施すことが可能な処理装置、処理装置の作動方法、処理装置の作動プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の処理装置は、放射線を被写体に連続的に照射する放射線源と、被写体を透過した放射線を検出して放射線画像を出力する放射線検出器とを備える放射線透視撮影装置に用いられる処理装置において、少なくとも1つのプロセッサを備え、プロセッサは、体厚測定センサが測定した被写体の体厚を取得し、体厚が厚い程、放射線画像に対するノイズリダクション処理の強度を強く設定し、放射線検出器が出力した放射線画像を取得し、設定した強度にて、放射線画像に対してノイズリダクション処理を施す。
プロセッサは、ノイズリダクション処理として、処理対象の放射線画像である処理対象画像よりも過去に出力された放射線画像である過去画像を、処理対象画像に加算するリカーシブフィルタ処理を施すことが好ましい。
プロセッサは、処理対象画像に加算する過去画像の枚数、および過去画像に対する重み係数のうちの少なくともいずれか1つを設定することで、強度を設定することが好ましい。
プロセッサは、ノイズリダクション処理として、空間フィルタを用いた空間フィルタ処理を施すことが好ましい。
プロセッサは、空間フィルタの係数およびサイズのうちの少なくともいずれか1つを設定することで、強度を設定することが好ましい。
プロセッサは、放射線画像内の空間周波数が相対的に低い構造のエッジを強調するエッジ強調処理を施すことが好ましい。
プロセッサは、体厚が厚い程、放射線を照射するための管電流を低く設定し、設定した管電流にて、放射線源に放射線を照射させることが好ましい。
プロセッサは、放射線が照射されていない場合に、体厚測定センサに体厚を測定させることが好ましい。
プロセッサは、放射線検出器がオフセット補正用の放射線画像を出力するタイミングと同期して、体厚測定センサに体厚を測定させることが好ましい。
体厚測定センサは、タイムオブフライト方式を利用して物体の表面までの距離を表す距離画像を出力する距離測定カメラであり、プロセッサは、距離画像から体厚を換算することが好ましい。
本開示の処理装置の作動方法は、放射線を被写体に連続的に照射する放射線源と、被写体を透過した放射線を検出して放射線画像を出力する放射線検出器とを備える放射線透視撮影装置に用いられる処理装置の作動方法において、体厚測定センサが測定した被写体の体厚を取得する体厚取得処理と、体厚が厚い程、放射線画像に対するノイズリダクション処理の強度を強く設定する強度設定処理と、放射線検出器が出力した放射線画像を取得する画像取得処理と、設定した強度にて、放射線画像に対してノイズリダクション処理を施す画像処理と、をプロセッサが実行する。
本開示の処理装置の作動プログラムは、放射線を被写体に連続的に照射する放射線源と、被写体を透過した放射線を検出して放射線画像を出力する放射線検出器とを備える放射線透視撮影装置に用いられる処理装置の作動プログラムにおいて、体厚測定センサが測定した被写体の体厚を取得する体厚取得処理と、体厚が厚い程、放射線画像に対するノイズリダクション処理の強度を強く設定する強度設定処理と、放射線検出器が出力した放射線画像を取得する画像取得処理と、設定した強度にて、放射線画像に対してノイズリダクション処理を施す画像処理と、をプロセッサに実行させる。
本開示の技術によれば、被写体の体厚に応じた適切なノイズリダクション処理を施すことが可能な処理装置、処理装置の作動方法、処理装置の作動プログラムを提供することができる。
放射線透視撮影システムを示す図である。 放射線発生部および放射線検出器が、撮影台の長辺方向に沿って往復移動する様子を示す図である。 放射線発生部の角度が変更される様子を示す図であり、図3Aは左に向けられる様子、図3Bは右に向けられる様子をそれぞれ示す。 撮影台および支柱を立位状態として、車椅子に乗った患者を放射線透視撮影する様子を示す図である。 撮影台および支柱を立位状態として、ストレッチャーに乗せられた患者を放射線透視撮影する様子を示す図である。 患者およびその周囲を距離測定カメラで撮影し、放射線源から物体表面までの距離を表す距離画像を出力する様子を示す図である。 放射線源から撮影台の表面までの距離、および放射線源から患者の体表の最短点までの距離に基づいて、患者の体厚を求める様子を示す図である。 照射条件を設定する手順を示すフローチャートである。 放射線透視撮影における各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 検出動作の具体的な内容を示すタイミングチャートである。 コンソールを構成するコンピュータのブロック図である。 コンソールのCPUおよびFPGAの機能を示すブロック図である。 画像処理部の詳細を示すブロック図である。 リカーシブフィルタ処理の概要を示す図である。 メディアンフィルタ処理の概要を示す図である。 ガウシアンフィルタ処理の概要を示す図である。 リカーシブフィルタ処理用の強度テーブルを示す図である。 メディアンフィルタ処理用の強度テーブルを示す図である。 ガウシアンフィルタ処理用の強度テーブルを示す図である。 処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態のNR処理部を示すブロック図である。 体厚に応じたエッジ強調処理の強度を示す表であり、図22Aは、体厚が閾値未満の場合はエッジ強調処理を行わず、体厚が閾値以上の場合にエッジ強調処理を行う設定とする例、図22Bは、体厚が厚い程、エッジ強調処理の強度のレベルを上げる設定とする例をそれぞれ示す。 体厚が厚い程、管電流を低く設定し、設定した管電流にて、放射線源に放射線を照射させる第3実施形態を示す図である。 トモシンセシス撮影の様子を示す図である。 トモシンセシス撮影で得られた複数の投影画像から断層画像を再構成する様子を示す図である。 第4実施形態の手順を示すフローチャートである。 比較例としての従来の手順を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
図1において、放射線透視撮影システム2は、放射線透視撮影装置10とコンソール11とを備えている。放射線透視撮影装置10は、例えば医療施設内の施術室に設置される。施術室は、診療放射線技師、医師等の術者OPが、胃バリウム検査、膀胱造影、整形整復術等の施術を患者Pに施す部屋である。放射線透視撮影装置10は、施術中の患者Pを放射線透視撮影する。なお、患者Pは、本開示の技術に係る「被写体」の一例である。
コンソール11は、本開示の技術に係る「処理装置」の一例であり、例えば施術室の隣室の操作室に設置される。コンソール11は、放射線透視撮影装置10の各部の動作を制御する。コンソール11は、例えばデスクトップ型のパーソナルコンピュータであり、ディスプレイ12と、キーボード、マウス等の入力デバイス13とを有する。ディスプレイ12は、放射線科情報システム(RIS;Radiology Information System)からの撮影オーダー等を表示する。入力デバイス13は、撮影オーダーに応じた撮影メニューを指定する際等に、術者OPによって操作される。
放射線透視撮影装置10は、撮影台20、術者用モニタ21、フットスイッチ22等を有する。撮影台20は、スタンド23によって施術室の床面上に支持されている。撮影台20には、支柱24を介して放射線発生部25が取り付けられている。放射線発生部25は、放射線源30、コリメータ31、および距離測定カメラ32で構成される。また、撮影台20には、放射線検出器33が内蔵されている。
放射線源30は放射線管40を有している。放射線管40は、X線、γ線等の放射線Rを発し、放射線Rを例えば撮影台20に仰臥した患者Pに照射する。放射線管40には、フィラメント、ターゲット、グリッド電極等(いずれも図示省略)が設けられている。陰極であるフィラメントと陽極であるターゲットの間には、電圧発生器41から電圧が印加される。このフィラメントとターゲットの間に印加される電圧は、管電圧と呼ばれる。フィラメントは、印加された管電圧に応じた熱電子をターゲットに向けて放出する。ターゲットは、フィラメントからの熱電子の衝突によって放射線Rを放射する。グリッド電極は、フィラメントとターゲットの間に配置されている。グリッド電極は、電圧発生器41から印加される電圧に応じて、フィラメントからターゲットに向かう熱電子の流量を変更する。このフィラメントからターゲットに向かう熱電子の流量は、管電流と呼ばれる。管電圧、管電流は、照射時間とともに照射条件(図8参照)として設定される。
コリメータ31および距離測定カメラ32は、放射線源30の下部に取り付けられている。コリメータ31は、放射線管40から発生された放射線Rの照射野IFを限定する。コリメータ31は、例えば、放射線Rを遮蔽する鉛等の4枚の遮蔽板が四角形の各辺上に配置され、放射線Rを透過させる四角形の出射開口が中央部に形成された構成である。コリメータ31は、各遮蔽板の位置を変更することで出射開口の開度を変化させ、これにより照射野IFを変更する。
距離測定カメラ32は、タイムオブフライト(TOF;Time Of Flight)方式を利用して物体表面までの距離を測定するカメラである。距離測定カメラ32は、本開示の技術に係る「体厚測定センサ」の一例である。距離測定カメラ32は、患者Pの側から見た場合、放射線源30、より正確には放射線管40の放射線Rが発生する焦点Fと略同じ位置にあると見なせる。このため距離測定カメラ32は、放射線源30から物体表面までの距離を測定する、といってもよい。物体表面は、例えば患者Pの体表、撮影台20の表面等である。焦点Fと距離測定カメラ32との距離を予め測定しておき、距離測定カメラ32で測定した距離に、予め測定した焦点Fと距離測定カメラ32との距離を加算した結果を、放射線源30から物体表面までの距離としてもよい。なお、本例においては、放射線源30から撮影台20の表面までの距離は不変である。
放射線検出器33は、放射線R、またはシンチレータによって放射線Rから変換された可視光に感応して信号電荷を発生する画素が複数配列された構成である。こうした放射線検出器33は、FPD(Flat Panel Detector)と呼ばれる。放射線検出器33は、放射線管40から照射されて患者Pを透過した放射線Rを検出して放射線画像45を出力する。放射線検出器33は、放射線画像45をコンソール11に送信する。なお、放射線画像45は透視画像とも呼ばれる。
術者用モニタ21は、スタンド46によって施術室の床面上に支持されている。術者用モニタ21には、放射線検出器33から出力されてコンソール11で各種画像処理が施された放射線画像45が、リアルタイムで動画表示される。
フットスイッチ22は、術者OPが施術室にいながらにして放射線透視撮影の開始および終了を指示するためのスイッチである。術者OPがフットスイッチ22を足で踏み込んだ場合、放射線透視撮影が開始される。そして、術者OPがフットスイッチ22を足で踏んでいる間、放射線透視撮影が継続される。術者OPがフットスイッチ22から足を離し、フットスイッチ22の踏み込みが解除された場合、放射線透視撮影が終了される。
フットスイッチ22が術者OPの足で踏み込まれた場合、放射線管40のフィラメントが予熱され、同時にターゲットの回転が開始される。フィラメントが規定の温度に達し、かつターゲットが規定の回転数となった後、電圧発生器41から管電圧が印加され、放射線管40から放射線Rが発生される。
図2に示すように、支柱24、ひいては放射線発生部25は、モータ等の移動機構(図示省略)によって、撮影台20の長辺方向に沿って往復移動可能である。放射線検出器33も、放射線発生部25の移動と連動して、撮影台20の長辺方向に沿って往復移動可能である。放射線検出器33は、その中心が放射線管40の焦点Fと一致する対向位置に移動される。撮影台20には、放射線発生部25および放射線検出器33を移動させる指示を入力するための操作パネル(図示省略)が設けられている。術者OPは、操作パネルを介して指示を入力し、放射線発生部25および放射線検出器33を所望の位置に移動させる。なお、放射線発生部25および放射線検出器33は、操作室から操作卓(図示省略)によって遠隔操作することも可能である。
図3Aおよび図3Bに示すように、放射線発生部25は、術者OPの手によって、支柱24に対して左右に角度を変更することが可能である。変更可能な最大の角度は、例えば左右ともに90°である。この放射線発生部25の支柱24に対する角度の変更も、操作室から遠隔操作することが可能である。
撮影台20および支柱24は、モータ等の回転機構(図示省略)によって、図1および図2で示した臥位状態と、図4および図5に示す立位状態との間で回転可能である。臥位状態は、撮影台20の表面が床面と平行で、かつ支柱24が床面に対して垂直な状態である。反対に立位状態は、撮影台20の表面が床面に対して垂直で、かつ支柱24が床面と平行な状態である。立位状態においては、立位姿勢の患者Pの放射線透視撮影はもちろん、図4に示すように車椅子50に乗った患者Pを放射線透視撮影することが可能である。また、立位状態においては、図5に示すようにストレッチャー51に乗せられた患者Pを放射線透視撮影することも可能である。なお、図5の場合は、撮影台20から放射線検出器33が取り外されて、患者Pとストレッチャー51との間にセットされる。
図6に示すように、距離測定カメラ32は、患者P、および患者Pの周囲を含む矩形状の撮影範囲SRを撮影して、距離画像55を出力する。撮影範囲SRは、放射線Rの最大の照射野MIFよりも十分に広い範囲であり、放射線Rの最大の照射野MIFの全体をカバーする。
距離画像55は、中央のラインLのプロファイル56で例示するように、距離測定カメラ32の取り付け位置、すなわち放射線源30の位置を0mとして表した画像である。距離画像55は、放射線源30から、患者P、撮影台20といった撮影範囲SR内の物体の表面までの距離を、各画素の画素値としてもつ。
図7に示すように、放射線源30(距離測定カメラ32)から撮影台20の表面までの距離をD1、放射線源30(距離測定カメラ32)から患者Pの体表の最短点SPまでの距離をD2とした場合、患者Pの体厚BTは、次式(1)により求めることができる。
BT=D1-D2・・・(1)
前述のように、放射線源30から撮影台20の表面までの距離D1は不変である。このため、放射線源30から患者Pの体表の最短点SPまでの距離D2を距離画像55から導出すれば、体厚BTは簡単に求められる。なお、ストレッチャー51に乗せられた患者Pを放射線透視撮影する図5の場合は、放射線検出器33の厚みをさらに減算することで体厚BTを求める。
距離D2の導出は、例えば以下のようにして行う。まず、距離D1は不変で既知であるので、距離D1未満の距離を画素値としてもつ距離画像55の領域を、患者Pの領域として認識する。次いで、認識した患者Pの領域において最も距離が短い点、すなわち最短点SPを探索し、探索した最短点SPの画素値を距離D2として導出する。なお、本例のように放射線源30から撮影台20の表面までの距離D1が不変である場合、放射線源30から患者Pの体表の最短点SPまでの距離D2を、体厚BTと見なしてもよい。
図8に示すように、放射線透視撮影に先立ち、コンソール11は、RISからの撮影オーダーを受信し、撮影オーダーをディスプレイ12に表示する(ステップST10)。撮影オーダーには、患者Pを識別するための患者ID(Identification Data)、撮影オーダーを発行した診療科の医師による施術の指示等が登録されている。術者OPは、ディスプレイ12を通じて撮影オーダーの内容を確認する。
コンソール11は、予め用意された複数種の撮影メニューを、択一的に選択可能な形態でディスプレイ12に表示する。術者OPは、入力デバイス13を介して、撮影オーダーの内容と一致する1つの撮影メニューを選択する。これにより、コンソール11は撮影メニューの指示を受け付ける(ステップST11)。コンソール11は、照射条件テーブル60を参照して、指示を受け付けた撮影メニューに応じた照射条件を設定する(ステップST12)。撮影メニューの選択後、術者OPは、放射線源30、放射線検出器33、および患者Pの位置合わせ(ポジショニング)等を行い、フットスイッチ22を足で踏み込んで放射線透視撮影を開始する。なお、照射条件は、一般放射線撮影の場合と比較して極めて低い線量の放射線Rが照射される内容である。
図9に示すように、放射線源30は、フットスイッチ22が術者OPの足により踏み込まれたタイミング、すなわち図中のオフからオンのタイミングに同期して、照射条件で設定された放射線Rの照射を開始する。放射線源30は、フットスイッチ22が術者OPの足で踏まれている間、予め設定された照射間隔IIにて、放射線Rの照射と停止を繰り返す。つまり、放射線源30は、放射線Rを患者Pに連続的に照射する。放射線源30は、フットスイッチ22の踏み込みが解除された場合、放射線Rの照射を停止する。なお、照射間隔IIは、例えば約0.033秒(フレームレートに換算すると30fps(frames per second))を上限として可変である。また、符号ITは、照射条件で設定された照射時間を示す。
放射線検出器33は、放射線Rの照射開始タイミングに同期して検出動作を開始する。放射線検出器33は、フットスイッチ22が術者OPの足で踏まれ、放射線源30からパルス状に放射線Rが照射されている間、検出動作を繰り返す。この放射線Rが照射されている間の繰り返しの検出動作によって、放射線検出器33は照射間隔IIで放射線画像45を出力する。
また、放射線検出器33は、フットスイッチ22の踏み込みが解除され、放射線源30から放射線Rが照射されていない場合においても検出動作を行う。放射線検出器33は、この放射線Rが照射されていない状態での検出動作を、予め設定された検出間隔DIにて繰り返し行う。検出間隔DIは、放射線Rの照射間隔IIよりも十分に長い時間であり、例えば1分である。この放射線Rが照射されていない状態での検出動作によって、放射線検出器33はオフセット補正用の放射線画像(以下、オフセット補正用画像という)45Oを出力する。放射線検出器33は、オフセット補正用画像45Oをコンソール11に送信する。
距離測定カメラ32は、放射線検出器33のオフセット補正用画像45Oの検出動作と同期して、距離画像55の撮影動作を行う。言い換えれば、距離測定カメラ32は、放射線検出器33がオフセット補正用画像45Oを出力するタイミングと同期して、患者Pの体厚を測定する。
なお、図9においては、放射線Rをパルス状に照射する態様を例示したが、これに限らない。フットスイッチ22が術者OPの足で踏まれている間、放射線Rを継続的に照射する態様を採用してもよい。放射線Rをパルス状に照射する態様にしろ、放射線Rを継続的に照射する態様にしろ、放射線Rを患者Pに連続的に照射していることに変わりはない。
図10に示すように、検出動作は、蓄積動作、および読み出し動作で構成される。蓄積動作は、画素に信号電荷を蓄積させる動作であり、放射線Rの照射開始タイミングに同期して開始される。読み出し動作は、画素に蓄積された信号電荷を読み出して、信号電荷を放射線画像45として出力する動作であり、放射線Rの照射終了タイミングに同期して開始される。
図11において、コンソール11を構成するコンピュータは、前述のディスプレイ12および入力デバイス13の他に、ストレージデバイス65、メモリ66、CPU(Central Processing Unit)67、FPGA(Field Programmable Gate Array)68、および通信部69を備えている。これらはバスライン70を介して相互接続されている。
ストレージデバイス65は、コンソール11を構成するコンピュータに内蔵、またはケーブル、ネットワークを通じて接続されたハードディスクドライブである。もしくはストレージデバイス65は、ハードディスクドライブを複数台連装したディスクアレイである。ストレージデバイス65には、オペレーティングシステム等の制御プログラム、各種アプリケーションプログラム、およびこれらのプログラムに付随する各種データ等が記憶されている。なお、ハードディスクドライブに代えてソリッドステートドライブを用いてもよい。
メモリ66は、CPU67が処理を実行するためのワークメモリである。CPU67は、ストレージデバイス65に記憶されたプログラムをメモリ66へロードして、プログラムにしたがった処理を実行する。これによりCPU67は、放射線透視撮影装置10の各部の動作を統括的に制御する。通信部69は、放射線透視撮影装置10の各部との各種情報の通信を担う。
図12において、コンソール11のストレージデバイス65には、第1作動プログラム75および第2作動プログラム76が記憶されている。第1作動プログラム75および第2作動プログラム76は、コンソール11を構成するコンピュータを、本開示の技術に係る「処理装置」として機能させるためのアプリケーションプログラムである。すなわち、第1作動プログラム75および第2作動プログラム76は、本開示の技術に係る「処理装置の作動プログラム」の一例である。なお、ストレージデバイス65には、照射条件テーブル60も記憶されている。
第1作動プログラム75が起動されると、コンソール11を構成するコンピュータのCPU67は、メモリ66等と協働して、線源制御部80、コリメータ制御部81、距離測定カメラ制御部82、距離画像取得部83、検出器制御部84、放射線画像取得部85、撮影指示受付部86、および表示制御部87として機能する。また、第2作動プログラム76が起動されると、コンソール11を構成するコンピュータのFPGA68は、画像処理部90として機能する。CPU67およびFPGA68は、本開示の技術に係る「プロセッサ」の一例である。
線源制御部80は、放射線源30の動作を制御することで、放射線Rの照射を制御する。線源制御部80は、術者OPが選択した撮影メニューに応じた照射条件を照射条件テーブル60から読み出し、読み出した照射条件を電圧発生器41に設定する。線源制御部80は、電圧発生器41を介して、設定した照射条件にて放射線源30から放射線Rを照射させる。線源制御部80は、放射線Rの照射開始および停止のタイミングを検出器制御部84に出力する。
線源制御部80は、自動輝度制御(ABC;Auto Brightness Control)を行う。ABCは、周知のように、放射線画像45の輝度を一定範囲に保つために、放射線透視撮影中に、放射線検出器33から順次出力される放射線画像45の輝度値(例えば放射線画像45の中央領域の輝度値の平均値)に基づいて、放射線管40に与える管電圧、管電流、照射時間IT、照射間隔II等を都度微調整するフィードバック制御である。このABCによって、患者Pの体動等によって放射線画像45の明るさが極端に変わり、放射線画像45が観察しにくくなることが防がれる。
コリメータ制御部81は、コリメータ31の遮蔽板の動作を制御し、遮蔽板により形成される出射開口の開度を、術者OPが選択した撮影メニューに応じた開度に調整する。なお、出射開口の開度は、コリメータ31自体に設けられた操作パネル(図示省略)を通じて、術者OPが調整することも可能である。
距離測定カメラ制御部82は、距離測定カメラ32の動作を制御する。具体的には、距離測定カメラ制御部82は、放射線Rが照射されていない場合であって、放射線検出器33がオフセット補正用画像45Oを出力するタイミングと同期して、距離測定カメラ32に距離画像55の撮影動作を行わせる。
距離画像取得部83は、距離測定カメラ32からの距離画像55を取得する。距離画像取得部83は、距離画像55を画像処理部90に出力する。
検出器制御部84は、放射線検出器33の動作を制御する。検出器制御部84は、放射線透視撮影において放射線Rの照射が開始された場合、放射線検出器33に蓄積動作を行わせる。また、検出器制御部84は、放射線透視撮影において放射線Rの照射が停止された場合、放射線検出器33に読み出し動作を行わせる。これにより、放射線検出器33から放射線画像45が出力される。
検出器制御部84は、放射線Rが照射されていない場合に、放射線検出器33に検出間隔DIにて検出動作を行わせる。これにより、放射線検出器33からオフセット補正用画像45Oが出力される
放射線画像取得部85は、放射線検出器33からの放射線画像45およびオフセット補正用画像45Oを取得する。すなわち、放射線画像取得部85は、本開示の技術に係る「画像取得処理」を担う。放射線画像取得部85は、放射線画像45およびオフセット補正用画像45Oを画像処理部90に出力する。
撮影指示受付部86は、フットスイッチ22を通じた放射線透視撮影の開始および終了の指示を受け付ける。撮影指示受付部86は、受け付けた指示を線源制御部80および検出器制御部84に出力する。
表示制御部87は、画像処理部90にて各種画像処理を施された放射線画像45を、術者用モニタ21に表示する制御を行う。また、表示制御部87は、撮影オーダー、撮影メニュー等をディスプレイ12に表示する制御も行う。
画像処理部90は、放射線画像45に対して各種画像処理を施す。例えば、画像処理部90は、画像処理として、オフセット補正処理、感度補正処理、欠陥画素補正処理等を行う。
オフセット補正処理は、放射線Rが照射されていない状態で出力されたオフセット補正用画像45Oを、放射線透視撮影により出力された放射線画像45から画素単位で差し引く処理である。オフセット補正処理には、その直前に放射線画像取得部85で取得された、図9において二点鎖線の枠で囲む最新のオフセット補正用画像45Oが用いられる。画像処理部90は、このオフセット補正処理を行うことで、暗電荷等に起因する固定パターンノイズを放射線画像45から除去する。
感度補正処理は、感度補正データに基づき、放射線検出器33の各画素の感度のばらつき、信号電荷を読み出す回路の出力特性のばらつき等を補正する処理である。欠陥画素補正処理は、出荷時や定期点検時に生成される、画素値が異常な欠陥画素の情報に基づき、欠陥画素の画素値を周囲の正常な画素の画素値で線形補間する処理である。画像処理部90は、こうした諸々の画像処理が行われた放射線画像45を、表示制御部87に出力する。
図13に示すように、画像処理部90は、上記の各種補正処理を行う各部(図示省略)に加えて、体厚換算部100、強度設定部101、およびNR処理部102を有する。
体厚換算部100には、距離画像取得部83から距離画像55が入力される。体厚換算部100は、図7および式(1)で示したように、放射線源30から撮影台20の表面までの距離D1を、放射線源30から患者Pの体表の最短点SPまでの距離D2で減算して、患者Pの体厚BTを求める。すなわち、体厚換算部100は、本開示の技術に係る「体厚取得処理」を担う。体厚換算部100は、求めた体厚BTを強度設定部101に出力する。
強度設定部101は、放射線透視撮影が開始される直前に取得された、図9において二点鎖線の枠で囲む距離画像55に基づいて体厚換算部100により換算された体厚BTに応じた、NR処理部102によるNR処理の強度を設定する。強度設定部101は、強度を設定する際に強度テーブル103を参照する。強度テーブル103は、ストレージデバイス65に記憶されており、体厚BTが厚い程、NR処理の強度が強くなる内容である。このため強度設定部101は、体厚BTが厚い程、NR処理の強度を強く設定する。すなわち、強度設定部101は、本開示の技術に係る「強度設定処理」を担う。強度設定部101は、強度の設定結果をNR処理部102に出力する。
NR処理部102は、強度設定部101によって設定された強度にて、放射線画像45に対してNR処理を施す。すなわち、NR処理部102は、本開示の技術に係る「画像処理」を担う。なお、NR処理部102には、例えば上述のオフセット補正処理、感度補正処理、欠陥画素補正処理等が施された放射線画像45が入力される。
NR処理部102は、NR処理として、リカーシブフィルタ処理および空間フィルタ処理を施す。リカーシブフィルタ処理は、図14に示す処理である。空間フィルタ処理には、図15に示すメディアンフィルタ処理、および図16に示すガウシアンフィルタ処理等がある。以下、順に各処理の概要を説明する。
図14に示すように、リカーシブフィルタ処理は、処理対象の放射線画像45である処理対象画像45Aよりも過去に出力された放射線画像45である過去画像45Bを、処理対象画像45Aに加算し、その結果を処理済みの放射線画像45Cとして出力する処理である。過去画像45Bには、処理対象画像45Aとの加算前に、適当な重み係数Kが乗算される。リカーシブフィルタ処理によれば、処理対象画像45Aのノイズが、過去画像45Bにより低減される。リカーシブフィルタ処理においては、処理対象画像45Aに加算する過去画像45Bの枚数(以下、加算枚数という)を増やす程、NR処理の強度は強くなる。また、重み係数Kの値を大きくする程、NR処理の強度は強くなる。
図14は、現在出力された処理対象画像45Aに、処理対象画像45Aの1フレーム前に出力された過去画像45B(B1)、処理対象画像45Aの2フレーム前に出力された過去画像45B(B2)、・・・、処理対象画像45AのMフレーム前に出力された過去画像45B(BM)を加算する様子を例示している。また、図14は、過去画像45B(B1)に重み係数K1、過去画像45B(B2)に重み係数K2、・・・、過去画像45B(BM)に重み係数KMをそれぞれ乗算したうえで加算する様子を例示している。なお、Mは加算枚数である。
図15に示すように、メディアンフィルタ処理は、以下に述べるような処理である。すなわち、矢印左側に示す入力画像について、例えば3×3の画素の領域の画素値の中央値を抽出する。そして、抽出した中央値を、矢印右側に示す出力画像の3×3の画素の領域の中心の注目画素の画素値として置換する。この中央値の抽出および画素値の置換を、入力画像の全画素に対して行う。入力画像は、例えばリカーシブフィルタ処理済みの放射線画像45Cである。メディアンフィルタ処理によれば、放射線画像45内のスパイクノイズが効果的に除去される。また、メディアンフィルタ処理によれば、放射線画像45内の構造のエッジが平滑化される。メディアンフィルタ処理においては、中央値を抽出する画素の領域のサイズ(メディアンフィルタのサイズ、カーネルサイズともいう)を大きくする程、NR処理の強度は強くなる。
図15は、入力画像の3×3の画素の領域の画素値が61、96、41、57、165、34、24、30、31で、中央値が41であった場合を例示している。この場合の出力画像の注目画素の画素値は、入力画像の165から41に置換される。
図16に示すように、ガウシアンフィルタ処理は、以下に述べるような処理である。すなわち、矢印左側に示す入力画像の例えば3×3の画素の領域の各画素値と、これも3×3のガウシアンフィルタ110の係数との積和を算出する。そして、算出した積和を、矢印右側に示す出力画像の3×3の画素の領域の中心の注目画素の画素値に置換する。この積和の算出および画素値の置換を、入力画像の全画素に対して行う。入力画像は、例えばメディアンフィルタ処理済みの放射線画像45である。ガウシアンフィルタ110の係数は、ガウス分布に基づいて決められている。ガウシアンフィルタ処理によれば、放射線画像45内のノイズが効果的に除去される。また、ガウシアンフィルタ処理によれば、放射線画像45内の構造のエッジが、メディアンフィルタ処理と比べてより平滑化される。ガウシアンフィルタ処理においては、ガウシアンフィルタ110のサイズ(カーネルサイズともいう)を大きくする程、NR処理の強度は強くなる。
図16は、入力画像の3×3の画素の領域の画素値が32、32、32、32、128,128、160、160、160、ガウシアンフィルタ110の係数が1/16、2/16、1/16、2/16、4/16、2/16、1/16、2/16、1/16であった場合を例示している。この場合の出力画像の注目画素の画素値は、入力画像の128から100に置換される。
NR処理部102は、こうしたリカーシブフィルタ処理および空間フィルタ処理を放射線検出器33からの放射線画像45に施すことで、放射線Rの線量が低いことに起因するノイズを除去する。なお、リカーシブフィルタ処理のみ、あるいは空間フィルタ処理のみを実施してもよい。また、メディアンフィルタ処理のみ、あるいはガウシアンフィルタ処理のみを実施してもよい。
図17において、リカーシブフィルタ処理用の強度テーブル103Rには、体厚BTに対する加算枚数および重み係数Kが登録されている。加算枚数には、体厚BTが厚い程、多い数が登録されている。具体的には、体厚BTが10cm未満の場合は3枚、10cm以上15cm未満の場合は5枚、15cm以上20cm未満の場合は7枚、・・・が登録されている。また、重み係数Kには、重み係数K1の1以外は、体厚BTが厚い程、大きい値が登録されている。具体的には、重み係数K2の場合、体厚BTが10cm未満の場合は0.5、10cm以上15cm未満の場合は0.8、15cm以上20cm未満の場合は0.85、・・・が登録されている。このように、リカーシブフィルタ処理用の強度テーブル103Rは、体厚BTが厚い程、リカーシブフィルタ処理の強度が強くなる内容である。したがって、強度設定部101は、体厚BTが厚い程、リカーシブフィルタ処理の強度を強く設定する。なお、重み係数Kは、処理対象画像45Aに対して時間に隔たりがある過去画像45Bの影響を小さくするため、処理対象画像45Aに対して時間に隔たりがある過去画像45B程、小さい値が設定されている。
図18において、メディアンフィルタ処理用の強度テーブル103Mには、体厚BTに対するメディアンフィルタのサイズが登録されている。メディアンフィルタのサイズには、体厚BTが厚い程、大きいサイズが登録されている。具体的には、体厚BTが10cm未満の場合は3×3、10cm以上15cm未満の場合は5×5、15cm以上20cm未満の場合は7×7、・・・が登録されている。このように、メディアンフィルタ処理用の強度テーブル103Mも、リカーシブフィルタ処理用の強度テーブル103と同様、体厚BTが厚い程、メディアンフィルタ処理の強度が強くなる内容である。したがって、強度設定部101は、体厚BTが厚い程、メディアンフィルタ処理の強度を強く設定する。
図19において、ガウシアンフィルタ処理用の強度テーブル103Gには、体厚BTに対するガウシアンフィルタ110のサイズが登録されている。ガウシアンフィルタ110のサイズには、体厚BTが厚い程、大きいサイズが登録されている。具体的には、体厚BTが10cm未満の場合は3×3、10cm以上15cm未満の場合は5×5、15cm以上20cm未満の場合は7×7、・・・が登録されている。3×3のガウシアンフィルタ110は、図16で示した通りである。5×5のガウシアンフィルタ110は、ガウス分布に基づいて決められた、分母X=256の25個の係数を有する。7×7のガウシアンフィルタ110は、ガウス分布に基づいて決められた、分母X=4096の49個の係数を有する。つまり、ガウシアンフィルタ110の場合は、サイズを変更することで、係数も変更していることになる。このように、ガウシアンフィルタ処理用の強度テーブル103Gも、リカーシブフィルタ処理用の強度テーブル103およびメディアンフィルタ処理用の強度テーブル103と同様、体厚BTが厚い程、ガウシアンフィルタ処理の強度が強くなる内容である。したがって、強度設定部101は、体厚BTが厚い程、ガウシアンフィルタ処理の強度を強く設定する。
次に、上記構成による作用について、図20のフローチャートを参照して説明する。第1作動プログラム75が起動されると、コンソール11のCPU67は、図12で示したように、線源制御部80、コリメータ制御部81、距離測定カメラ制御部82、距離画像取得部83、検出器制御部84、放射線画像取得部85、撮影指示受付部86、および表示制御部87として機能される。また、第2作動プログラム76が起動されると、コンソール11のFPGA68は、図12で示したように、画像処理部90として機能される。
図8で示したように、放射線透視撮影に先立って、術者OPによって撮影オーダーに応じた撮影メニューが選択され、これにより照射条件が線源制御部80によって電圧発生器41に設定される。また、コリメータ制御部81によってコリメータ31の出射開口の開度の調整が行われる。続いて、術者OPによって、放射線源30、放射線検出器33、および患者Pのポジショニングが行われる。その後、術者OPによってフットスイッチ22が踏み込まれ、放射線透視撮影が開始される。
放射線透視撮影が開始される前は、図9で示したように、距離測定カメラ制御部82の制御の下、放射線検出器33がオフセット補正用画像45Oを出力するタイミングと同期して、距離測定カメラ32により距離画像55の撮影動作が行われる。距離画像55は、距離測定カメラ32からコンソール11に送信され、距離画像取得部83で取得される(ステップST100)。
図13で示したように、距離画像55は、距離画像取得部83から画像処理部90の体厚換算部100に出力される。体厚換算部100において、図7で示したように距離画像55から体厚BTが換算される(ステップST110)。これにより体厚BTが取得される。体厚BTは、体厚換算部100から強度設定部101に出力される。なお、ステップST110は、本開示の技術に係る「体厚取得処理」の一例である。
図13、および図17~図19で示したように、強度設定部101によって、体厚BTが厚い程、NR処理の強度が強く設定される(ステップST120)。強度の設定結果は、強度設定部101からNR処理部102に出力される。なお、ステップST120は、本開示の技術に係る「強度設定処理」の一例である。
放射線透視撮影が開始された場合、図9で示したように、線源制御部80の制御の下、放射線源30からパルス状に放射線Rが照射される。また、この放射線Rの照射と同期して、検出器制御部84の制御の下、放射線検出器33にて検出動作が繰り返される。これにより放射線検出器33から放射線画像45が出力される。放射線画像45は、放射線検出器33からコンソール11に送信され、放射線画像取得部85で取得される(ステップST130)。なお、ステップST130は、本開示の技術に係る「画像取得処理」の一例である。
放射線画像45は、放射線画像取得部85から画像処理部90に出力される。そして、画像処理部90において、放射線画像45に対して、オフセット補正用画像45Oを用いたオフセット補正処理等が施される。また、NR処理部102によって、強度設定部101で設定された強度にて、放射線画像45に対して、図14で示したリカーシブフィルタ処理、および図15、図16で示した空間フィルタ処理といったNR処理が施される(ステップST140)。NR処理等が施された放射線画像45は、画像処理部90から表示制御部87に出力される。そして、表示制御部87の制御の下、術者用モニタ21に表示されて術者OPの観察に供される。なお、ステップST140は、本開示の技術に係る「画像処理」の一例である。
以上説明したように、コンソール11のCPU67は、放射線画像取得部85として機能する。また、コンソール11のFPGA68は、画像処理部90として機能する。画像処理部90は、体厚換算部100、強度設定部101、およびNR処理部102を有する。体厚換算部100は、距離測定カメラ32が撮影した距離画像55から体厚BTを換算することで、体厚BTを取得する。強度設定部101は、体厚BTが厚い程、放射線画像45に対するNR処理の強度を強く設定する。放射線画像取得部85は、放射線透視撮影において放射線検出器33が出力した放射線画像45を取得する。NR処理部102は、強度設定部101が設定した強度にて、放射線画像45に対してNR処理を施す。
体厚BTが厚い場合には、放射線検出器33に到達する放射線Rの線量はより僅かとなり、放射線画像45のノイズがより目立つようになる。このため、体厚BTが厚い程、NR処理の強度を強くする必要がある。本開示の技術では、まさに体厚BTが厚い程、NR処理の強度を強くしている。したがって、体厚BTに応じた適切なNR処理を施すことが可能となる。
NR処理部102は、NR処理として、処理対象画像45Aよりも過去に出力された過去画像45Bを、処理対象画像45Aに加算するリカーシブフィルタ処理を施す。強度設定部101は、処理対象画像45Aに加算する過去画像45Bの枚数、および過去画像45Bに対する重み係数Kを設定することで、強度を設定する。したがって、体厚BTに応じた適切なリカーシブフィルタ処理を施すことが可能となる。
NR処理部102は、NR処理として、メディアンフィルタを用いたメディアンフィルタ処理、ガウシアンフィルタ110を用いたガウシアンフィルタ処理といった空間フィルタ処理を施す。強度設定部101は、メディアンフィルタのサイズ、並びにガウシアンフィルタ110の係数およびサイズを設定することで、強度を設定する。したがって、体厚BTに応じた適切な空間フィルタ処理を施すことが可能となる。
距離測定カメラ制御部82は、放射線Rが照射されていない場合に、距離測定カメラ32に患者Pの体厚BTを測定させる。放射線透視撮影においては、例えば整形整復術等、放射線Rの照射を一旦停止して、何度か患者Pの体勢を変更する場合がある。このため、放射線Rが照射されていない場合に、距離測定カメラ32に患者Pの体厚BTを測定させれば、放射線Rの照射が一旦停止されている間に患者Pの体勢に変更があっても、変更された体勢に応じた体厚BTを得ることができる。
距離測定カメラ制御部82は、放射線検出器33がオフセット補正用画像45Oを出力するタイミングと同期して、距離測定カメラ32に患者Pの体厚BTを測定させる。放射線検出器33がオフセット補正用画像45Oを出力するタイミングは、必然的に放射線Rが照射されていないタイミングである。また、放射線検出器33がオフセット補正用画像45Oを出力する検出間隔DIは比較的頻繁である。このため、放射線検出器33がオフセット補正用画像45Oを出力するタイミングと同期して、距離測定カメラ32に患者Pの体厚BTを測定させれば、確実に放射線透視撮影の前に体厚BTを測定することができる。
また、本開示の技術に係る「体厚測定センサ」として、放射線源30に取り付けられた距離測定カメラ32であって、TOF方式を利用して、放射線源30から患者Pの体表までの距離を測定する距離測定カメラ32を用いている。体厚測定センサとしては、例示の距離測定カメラ32に代えて、視差を有する2台のカメラで撮影された画像から、物体までの距離を測定するステレオカメラを用いてもよい。あるいは超音波トランスデューサから超音波を発して、物体を反射した超音波エコーによって物体までの距離を測定する超音波センサを用いてもよい。ただし、距離測定カメラ32は、ステレオカメラ、超音波センサ等と比べて、より正確に放射線源30から患者Pの体表までの距離を測定することが可能であり、また、シンプルな装置構成とすることができるため、より好ましい。
なお、図17では、加算枚数および重み係数Kの両方を体厚BTに応じて変更する例を示したが、これに限らない。加算枚数および重み係数Kのうちの少なくともいずれか1つを変更すればよい。
距離測定カメラ32に体厚BTを測定させるタイミングとしては、例示の放射線検出器33がオフセット補正用画像45Oを出力するタイミングに限らない。単純にフットスイッチ22の踏み込みが解除されている間に、距離測定カメラ32に体厚BTを定期的に測定させてもよい。
[第2実施形態]
図21において、第2実施形態のNR処理部120は、前述のリカーシブフィルタ処理および空間フィルタ処理に加えて、エッジ強調処理を放射線画像45に対して施す。エッジ強調処理は、放射線画像45内の空間周波数が相対的に低い構造(以下、低空間周波数構造という)のエッジを強調する処理である。
放射線画像45内の空間周波数が相対的に高い構造(以下、高空間周波数構造という)は、ノイズである可能性が比較的高い。対して低空間周波数構造は患者Pの骨、臓器等、観察対象である可能性が比較的高い。しかし、空間フィルタ処理は、ノイズである可能性が比較的高い高空間周波数構造のエッジだけでなく、観察対象である可能性が比較的高い低空間周波数構造のエッジまで平滑化してしまう。そこで第2実施形態では、空間フィルタ処理で平滑化されて観察しにくくなる低空間周波数構造のエッジを、エッジ強調処理によって観察しやすくしている。このため第2実施形態によれば、観察対象がより明瞭な放射線画像45を術者OPに供することができる。
NR処理と同様に、体厚BTが厚い程、エッジ強調処理の強度を強く設定してもよい。例えば図22Aの表125Aに示すように、体厚BTが15cm未満の場合はエッジ強調処理を行わず、体厚BTが15cm以上の場合にエッジ強調処理を行う設定とする。あるいは図22Bの表125Bに示すように、体厚BTが厚い程、エッジ強調処理の強度のレベルを上げる設定としてもよい。
NR処理の強度は、体厚BTが厚い程強く設定されるので、空間フィルタ処理による低空間周波数構造のエッジの平滑化の度合いも、体厚BTが厚い程高くなる。したがって、体厚BTが厚い程、エッジ強調処理の強度を強く設定すれば、体厚BTに応じた適切なエッジ強調処理を施すことが可能となる。
[第3実施形態]
図23に示す第3実施形態では、図8で示した照射条件テーブル60に代えて、照射条件テーブル130を用いる。
照射条件テーブル130は、各撮影メニューにおける管電流が、体厚BTに応じて複数設定されている点が照射条件テーブル60と異なる。管電流は、体厚BTが厚い程、低い値が設定されている。例えば撮影メニューM1の管電流は、体厚BTが10cm未満の場合はA1_1、10cm以上15cm未満の場合はA1_2、15cm以上20cm未満の場合はA1_3、・・・が登録されている。そして、A1_1>A1_2>A1_3>・・・である。例えばA1_1=50mA、A1_2=45mA、A1_3=40mAである。
線源制御部80は、照射条件テーブル130を参照して、入力デバイス13を介して指示を受け付けた撮影メニュー、および体厚換算部100からの体厚BTに応じた照射条件を電圧発生器41に設定する。線源制御部80は、電圧発生器41を介して、設定した照射条件にて放射線源30から放射線Rを照射させる。
本例のように放射線源30から撮影台20の表面までの距離が不変である場合、体厚BTが厚い程、放射線源30から患者Pの体表までの距離は短くなる。このため、体厚BTが厚くなれば、患者Pの皮膚線量の増大は避けられない。しかし、第3実施形態では、線源制御部80は、体厚BTが厚い程、管電流を低く設定し、設定した管電流にて、放射線源30に放射線Rを照射させている。このため、体厚BTが比較的厚い患者Pへの皮膚線量の増大を避けることができる。
管電流を低く設定すると、放射線Rの線量が低下する。このため放射線画像45のノイズがより目立つようになる。しかし、本開示の技術では、体厚BTが厚い程、NR処理の強度を強くしている。したがって、患者Pの皮膚線量の増大を避けつつ、ノイズが効果的に除去された放射線画像45を得ることができる。
第3実施形態は、以下の付記項1~3に示すように単独で実施してもよい。すなわち、体厚BTが厚い程、NR処理の強度を強く設定し、設定した強度にて、放射線画像45に対してNR処理を施すことをせずに、体厚BTが厚い程、管電流を低く設定し、設定した管電流にて、放射線源30に放射線Rを照射させてもよい。なお、付記項2、3に記す「管電流設定処理」および「線源制御処理」は、線源制御部80が担う。
[付記項1]
放射線を被写体に連続的に照射する放射線源と、前記被写体を透過した前記放射線を検出して放射線画像を出力する放射線検出器とを備える放射線透視撮影装置に用いられる処理装置において、
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
体厚測定センサが測定した前記被写体の体厚を取得し、
前記体厚が厚い程、前記放射線を照射するための管電流を低く設定し、
設定した前記管電流にて、前記放射線源に前記放射線を照射させる、
処理装置。
[付記項2]
放射線を被写体に連続的に照射する放射線源と、前記被写体を透過した前記放射線を検出して放射線画像を出力する放射線検出器とを備える放射線透視撮影装置に用いられる処理装置の作動方法において、
体厚測定センサが測定した前記被写体の体厚を取得する体厚取得処理と、
前記体厚が厚い程、前記放射線を照射するための管電流を低く設定する管電流設定処理と、
設定した前記管電流にて、前記放射線源に前記放射線を照射させる線源制御処理と、
をプロセッサが実行する処理装置の作動方法。
[付記項3]
放射線を被写体に連続的に照射する放射線源と、前記被写体を透過した前記放射線を検出して放射線画像を出力する放射線検出器とを備える放射線透視撮影装置に用いられる処理装置の作動プログラムにおいて、
体厚測定センサが測定した前記被写体の体厚を取得する体厚取得処理と、
前記体厚が厚い程、前記放射線を照射するための管電流を低く設定する管電流設定処理と、
設定した前記管電流にて、前記放射線源に前記放射線を照射させる線源制御処理と、
をプロセッサに実行させる処理装置の作動プログラム。
[第4実施形態]
図24~図26に示す第4実施形態では、放射線透視撮影に加えてトモシンセシス撮影を行う。
図24に示すように、トモシンセシス撮影は、撮影台20の長辺方向に沿って等間隔で並んだ複数の照射位置IPに放射線源30を順次移動させ、各照射位置IPに対応した複数の焦点Fから放射線検出器33に放射線Rを照射させ、その都度放射線検出器33から放射線画像45(以下、投影画像45Pという)を出力させる撮影である。トモシンセシス撮影においては、放射線検出器33は、照射位置IPの中心に据え置かれる。図24は、照射位置IP8を中心とした15箇所の照射位置IP1~IP15に対応した、15箇所の焦点F1~F15から放射線Rを照射し、15枚の投影画像45Pを得るトモシンセシス撮影の例を示す。
図25に示すように、画像処理部90は、図24で示したトモシンセシス撮影で得られた投影画像45Pから、フィルタ補正逆投影法等の周知の方法を用いて、患者Pの断層面TF1~TFNに対応する断層画像45Tを再構成する。画像処理部90は、予め設定されたスライス厚SLTにて断層画像45Tを再構成する。表示制御部87は、断層画像45Tを術者用モニタ21に表示する。
図26に示すように、コンソール11においては、スライス厚テーブル500を参照して、距離画像55から換算した患者Pの体厚BTに応じたスライス厚SLTが自動設定される(ステップST500)。スライス厚テーブル500において、スライス厚SLTは、体厚が厚い程、大きい値が登録されている。スライス厚テーブル500は、ストレージデバイス65に記憶されている。
スライス厚SLTの自動設定後、図24で示したトモシンセシス撮影が行われる(ステップST510)。これにより各照射位置IPに対応した複数枚の投影画像45Pが得られる。そして、図25で示したように、画像処理部90によって、自動設定されたスライス厚SLTにて、投影画像45Pから断層画像45Tが再構成される(ステップST520)。再構成された断層画像45Tは、表示制御部87の制御の下、術者用モニタ21に表示される(ステップST530)。
図27は、比較例として従来の手順を示したフローチャートである。従来は、患者Pの見た目の体厚BTに基づいて、入力デバイス13を介して術者OPにスライス厚SLTを手動設定させていた(ステップST1000)。このため、術者用モニタ21に表示された断層画像45Tによって、スライス厚SLTが設定値でよいか否かを術者OPに判断させていた(ステップST1100)。そして、スライス厚SLTが設定値でよくない場合(ステップST1100でNO)は、術者OPにスライス厚SLTを再設定させ(ステップST1200)、ステップST520およびステップST530の処理を繰り返させていた。スライス厚SLTを再設定したうえで、投影画像45Pから断層画像45Tを再構成するには、数分程度の時間が掛かる。ゆえに従来例においては、所望のスライス厚SLTの断層画像45Tを得るまでに時間が掛かる場合があった。
対して第4実施形態では、図26で示したように、距離画像55から換算した患者Pの体厚BTに応じてスライス厚SLTが自動設定される。したがって、従来例のようにスライス厚SLTを手動設定する手間がいらず、また、所望のスライス厚SLTの断層画像45Tを得るまでに時間が掛かることもない。
放射線源30から撮影台20の表面までの距離を不変としたが、これに限らない。撮影台20と放射線源30との距離を変更可能に構成してもよい。
被写体として患者Pを例示したが、これに限らない。犬、猫等のペット、馬、牛等の家畜を被写体としてもよい。
コンソール11を構成するコンピュータのハードウェア構成は種々の変形が可能である。コンソール11を、処理能力および信頼性の向上を目的として、ハードウェアとして分離された複数台のコンピュータで構成することも可能である。例えば、CPU67に構築される各部80~87の機能と、FPGA68に構築される画像処理部90の機能とを、2台のコンピュータに分散して担わせる。この場合は2台のコンピュータでコンソール11を構成する。
このように、コンソール11のコンピュータのハードウェア構成は、処理能力、安全性、信頼性等の要求される性能に応じて適宜変更することができる。さらに、ハードウェアに限らず、第1作動プログラム75、第2作動プログラム76等のアプリケーションプログラムについても、安全性および信頼性の確保を目的として、二重化したり、あるいは、複数のストレージデバイスに分散して格納することももちろん可能である。
線源制御部80、コリメータ制御部81、距離測定カメラ制御部82、距離画像取得部83、検出器制御部84、放射線画像取得部85、撮影指示受付部86、表示制御部87、画像処理部90、体厚換算部100、強度設定部101、およびNR処理部102、120といった各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(Processor)を用いることができる。各種のプロセッサには、ソフトウェア(第1作動プログラム75)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU67に加えて、FPGA68等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、および/またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、および/または、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントおよびサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(Circuitry)を用いることができる。
本開示の技術は、上述の種々の実施形態および/または種々の変形例を適宜組み合わせることも可能である。また、上記実施形態に限らず、要旨を逸脱しない限り種々の構成を採用し得ることはもちろんである。さらに、本開示の技術は、プログラムに加えて、プログラムを非一時的に記憶する記憶媒体にもおよぶ。
以上に示した記載内容および図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、および効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、および効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容および図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことはいうまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容および図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
本明細書において、「Aおよび/またはB」は、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「Aおよび/またはB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、AおよびBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「および/または」で結び付けて表現する場合も、「Aおよび/またはB」と同様の考え方が適用される。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願および技術規格は、個々の文献、特許出願および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
2 放射線透視撮影システム
10 放射線透視撮影装置
11 コンソール(処理装置)
12 ディスプレイ
13 入力デバイス
20 撮影台
21 術者用モニタ
22 フットスイッチ
23、46 スタンド
24 支柱
25 放射線発生部
30 放射線源
31 コリメータ
32 距離測定カメラ(体厚測定センサ)
33 放射線検出器
40 放射線管
41 電圧発生器
45 放射線画像
45A 処理対象画像
45B 過去画像
45C リカーシブフィルタ処理済みの放射線画像
45O オフセット補正用の放射線画像(オフセット補正用画像)
45P 投影画像
45T 断層画像
50 車椅子
51 ストレッチャー
55 距離画像
56 プロファイル
60、130 照射条件テーブル
65 ストレージデバイス
66 メモリ
67 CPU(プロセッサ)
68 FPGA(プロセッサ)
69 通信部
70 バスライン
75 第1作動プログラム(処理装置の作動プログラム)
76 第2作動プログラム(処理装置の作動プログラム)
80 線源制御部
81 コリメータ制御部
82 距離測定カメラ制御部
83 距離画像取得部
84 検出器制御部
85 放射線画像取得部
86 撮影指示受付部
87 表示制御部
90 画像処理部
100 体厚換算部
101 強度設定部
102、120 ノイズリダクション処理部(NR処理部)
103 強度テーブル
103G ガウシアンフィルタ処理用の強度テーブル
103M メディアンフィルタ処理用の強度テーブル
103R リカーシブフィルタ処理用の強度テーブル
110 ガウシアンフィルタ
125A、125B 表
500 スライス厚テーブル
BT 体厚
D1 放射線源から撮影台の表面までの距離
D2 放射線源から患者の体表の最短点までの距離
DI 検出間隔
F 焦点
IF 照射野
II 照射間隔
IP 照射位置
IT 照射時間
L ライン
MIF 最大の照射野
OP 術者
P 患者(被写体)
R 放射線
SLT スライス厚
SP 最短点
SR 距離測定カメラの撮影範囲
ST10、ST11、ST12、ST100、ST500、ST510、ST520、ST530、ST1000、ST1100、ST1200 ステップ
ST110 ステップ(体厚取得処理)
ST120 ステップ(強度設定処理)
ST130 ステップ(画像取得処理)
ST140 ステップ(画像処理)
TF 断層面

Claims (11)

  1. 放射線を被写体に連続的に照射する放射線源と、前記被写体を透過した前記放射線を検出して放射線画像を出力する放射線検出器とを備える放射線透視撮影装置に用いられる処理装置において、
    少なくとも1つのプロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    体厚測定センサが測定した前記被写体の体厚を取得し、
    前記体厚が厚い程、前記放射線の照射時間は変更することなく、前記放射線を照射するための管電流を低く設定し、
    前記体厚が厚い程、前記放射線画像に対するノイズリダクション処理の強度を強く設定し、
    設定した前記管電流にて、前記放射線源に前記放射線を照射させ、
    前記放射線検出器が出力した前記放射線画像を取得し、
    設定した前記強度にて、前記放射線画像に対して前記ノイズリダクション処理を施す、
    処理装置。
  2. 前記プロセッサは、
    前記ノイズリダクション処理として、処理対象の前記放射線画像である処理対象画像よりも過去に出力された前記放射線画像である過去画像を、前記処理対象画像に加算するリカーシブフィルタ処理を施す請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記プロセッサは、
    前記処理対象画像に加算する前記過去画像の枚数、および前記過去画像に対する重み係数のうちの少なくともいずれか1つを設定することで、前記強度を設定する請求項に記載の処理装置。
  4. 前記プロセッサは、
    前記ノイズリダクション処理として、空間フィルタを用いた空間フィルタ処理を施す請求項1から請求項のいずれか1項に記載の処理装置。
  5. 前記プロセッサは、
    前記空間フィルタの係数およびサイズのうちの少なくともいずれか1つを設定することで、前記強度を設定する請求項に記載の処理装置。
  6. 前記プロセッサは、
    前記放射線画像内の空間周波数が相対的に低い構造のエッジを強調するエッジ強調処理を施す請求項または請求項に記載の処理装置。
  7. 前記プロセッサは、
    前記放射線が照射されていない場合に、前記体厚測定センサに前記体厚を測定させる請求項1から請求項のいずれか1項に記載の処理装置。
  8. 前記プロセッサは、
    前記放射線検出器がオフセット補正用の前記放射線画像を出力するタイミングと同期して、前記体厚測定センサに前記体厚を測定させる請求項に記載の処理装置。
  9. 前記体厚測定センサは、タイムオブフライト方式を利用して物体の表面までの距離を表す距離画像を出力する距離測定カメラであり、
    前記プロセッサは、
    前記距離画像から前記体厚を換算する請求項1から請求項のいずれか1項に記載の処理装置。
  10. 放射線を被写体に連続的に照射する放射線源と、前記被写体を透過した前記放射線を検出して放射線画像を出力する放射線検出器とを備える放射線透視撮影装置に用いられる処理装置の作動方法において、
    体厚測定センサが測定した前記被写体の体厚を取得する体厚取得処理と、
    前記体厚が厚い程、前記放射線の照射時間は変更することなく、前記放射線を照射するための管電流を低く設定する設定処理と、
    前記体厚が厚い程、前記放射線画像に対するノイズリダクション処理の強度を強く設定する強度設定処理と、
    設定した前記管電流にて、前記放射線源に前記放射線を照射させる放射線照射処理と、
    前記放射線検出器が出力した前記放射線画像を取得する画像取得処理と、
    設定した前記強度にて、前記放射線画像に対して前記ノイズリダクション処理を施す画像処理と、
    をプロセッサが実行する処理装置の作動方法。
  11. 放射線を被写体に連続的に照射する放射線源と、前記被写体を透過した前記放射線を検出して放射線画像を出力する放射線検出器とを備える放射線透視撮影装置に用いられる処理装置の作動プログラムにおいて、
    体厚測定センサが測定した前記被写体の体厚を取得する体厚取得処理と、
    前記体厚が厚い程、前記放射線の照射時間は変更することなく、前記放射線を照射するための管電流を低く設定する設定処理と、
    前記体厚が厚い程、前記放射線画像に対するノイズリダクション処理の強度を強く設定する強度設定処理と、
    設定した前記管電流にて、前記放射線源に前記放射線を照射させる放射線照射処理と、
    前記放射線検出器が出力した前記放射線画像を取得する画像取得処理と、
    設定した前記強度にて、前記放射線画像に対して前記ノイズリダクション処理を施す画像処理と、
    をプロセッサに実行させる処理装置の作動プログラム。
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