JP7331871B2 - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本技術は、軸方向がそれぞれ光軸方向にされた第1の環状体と第2の環状体を備え第2の環状体が第1の環状体に対して相対的に軸回り方向へ回転可能なレンズ鏡筒及び撮像装置についての技術分野に関する。
ビデオカメラやスチルカメラ等の各種の撮像装置にはレンズ等の撮影光学系を介して光学像を取り込むレンズ鏡筒が設けられ、レンズ鏡筒が光軸方向に並ぶ複数のレンズ群を有する構成にされているものがある。また、撮像装置にはレンズ鏡筒が設けられておらず、撮像装置に着脱可能にされた交換レンズ等がレンズ鏡筒として用いられる場合もある。
このようなレンズ鏡筒においては、軸方向がそれぞれ光軸方向にされた第1の環状体と第2の環状体を備え第2の環状体が第1の環状体に対して相対的に軸回り方向へ回転可能に構成されたものがある。第1の環状体としては、例えば、固定環が設けられ、第2の環状体としては、例えば、固定環に対して軸回り方向へ回転されると共に軸方向(光軸方向)へ移動可能なカム環が設けられている。
固定環にはカム溝が形成されカム環にはカム溝に摺動自在に係合されるカム突部が取り付けられ、ズーミングやフォーカシングが行われるときに、カム環が固定環に対して回転されてカム突部のカム溝に対する位置が変化され、カム環が固定環に対して軸方向へ移動される(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1に記載されたレンズ鏡筒においては、カム溝とカム突部にそれぞれ摺動可能な傾斜部が形成され、カム突部にカム溝より大きな幅の外れ防止コマが取り付けられている。レンズ鏡筒に、例えば、光軸方向への衝撃が付与されたときには、傾斜部によってカム突部が光軸方向に直交する方向においてカム溝から離隔するように変位されるが、外れ防止コマによってカム突部のカム溝からの脱落が防止される。
特許文献2に記載されたレンズ鏡筒においては、カム突部の一部としてカム溝に回転可能に係合される摺動ローラーと摺動ローラーの近傍に支持され摺動ローラーより硬度の高い変形規制ローラーとが設けられている。レンズ鏡筒に、例えば、光軸方向への衝撃が付与されたときには、摺動ローラーが塑性変形される前に変形規制ローラーがカム溝に接し、摺動ローラーの変形が防止される。
特開2016-218133号公報 特開2014-160120号公報
ところで、レンズ鏡筒においては、上記のように、カム突部がカム溝に対して摺動されることにより第2の環状体の第1の環状体に対する位置が変化されるため、カム突部やカム溝が変形してしまうと、第2の環状体の第1の環状体に対する位置精度が低下したり第2の環状体の第1の環状体に対する円滑な動作を確保することができなくなるおそれがある。
従って、衝撃が付与されたときにカム突部やカム溝に対して付与される衝撃を緩和してカム突部とカム溝を保護する必要がある。
そこで、本技術レンズ鏡筒及び撮像装置は、耐衝撃性の向上を図りカム突部とカム溝を保護することを目的とする。
技術に係るレンズ鏡筒は、軸方向が光軸方向にされると共に光軸方向に対して傾斜する傾斜面が形成されたカム溝を有する第1の環状体と、軸方向が光軸方向にされると共に前記第1の環状体に対して相対的に軸回り方向へ回転可能な第2の環状体と、前記傾斜面に摺動可能に係合される傾斜カム面が形成されたカムフォロアを有し前記第2の環状体に取り付けられたカム突部とを備え、前記カムフォロアと前記第2の環状体の間には光軸方向に直交する方向において隙間が形成され、前記カムフォロアと前記第2の環状体の間に前記隙間の大きさを変化させる方向へ弾性変形可能な弾性部材が配置され、前記カム突部が前記第2の環状体に固定されたナットを有し、前記カムフォロアが環状に形成され、前記カムフォロアは前記ナットが挿通された状態で前記ナットに支持され、前記カム溝に光軸方向を向く規制面が形成され、前記ナットには前記規制面に対向する被規制面が形成され、前記規制面と前記被規制面の間に空隙が形成されたものである。
これにより、第2の環状体に取り付けられたカム突部の傾斜カム面が第1の環状体の傾斜面に摺動可能に係合されると共にカムフォロアと第2の環状体の間にカムフォロアと第2の環状体が離接する方向へ弾性変形可能な弾性部材が配置される。また、ナットが挿入されることにより環状のカムフォロアがナットに支持される。さらに、光軸方向を向く規制面とカム突部の被規制面が空隙を挟んで対向して位置されるため、光軸方向における衝撃が付与されたときに被規制面が規制面に接してカム突部の第1の環状体に対する過度の変位が規制される。
第2に、上記したレンズ鏡筒においては、前記第2の環状体に前記第1の環状体側に開口された配置凹部が形成され、前記配置凹部によって前記隙間が形成されることが望ましい。
これにより、配置凹部によって第2の環状体とカム突部の間に隙間が形成されるため、隙間を簡素な構成によって形成することが可能になる。
第3に、上記したレンズ鏡筒においては、回転操作される操作リングと、前記操作リングを回転可能に支持する外筒とを備え、前記第1の環状体が前記外筒の内部において固定された固定環として設けられ、前記第2の環状体が前記固定環に対して前記操作リングの回転操作に伴い回転されると共に前記固定環に対して光軸方向へ移動されるカム環として設けられることが望ましい。
これにより、第1の環状体が固定体として設けられ第2の環状体が可動体として設けられるため、衝撃が付与されたときに第1の環状体に対して第2の環状体に取り付けられたカム突部が変形し易くなる。
記したレンズ鏡筒においては、前記ナットが固定用ネジによって前記第2の環状体に固定されることが望ましい。
これにより、固定用ネジによって第2の環状体に固定されたナットにカムフォロアが支持された構成にされる。
記したレンズ鏡筒においては、前記弾性部材が環状に形成され前記ナットの外周側に配置されることが望ましい。
これにより、ナットの外周側においてカム突部と第2の環状体の間に弾性部材が配置されるため、カムフォロアに付与される弾性部材の弾性力がカムフォロアの周方向において均等に付与され易くなる。
記したレンズ鏡筒においては、前記カムフォロアに前記第2の環状体側に開口された配置溝が形成され、前記配置溝に前記弾性部材の少なくとも一部が配置されることが望ましい。
これにより、ナットの外周側においてカムフォロアに形成された配置溝に弾性部材が配置される。
記したレンズ鏡筒においては、前記弾性部材の径方向において前記弾性部材と前記カムフォロアの間に空間が形成されることが望ましい。
これにより、空間が弾性部材の弾性変形時に弾性部材の一部が位置される空間として機能するため、弾性部材の変形が規制されない。
記したレンズ鏡筒においては、前記ナットに前記弾性部材の少なくとも一部が挿入される環状の挿入溝が形成されることが望ましい。
これにより、弾性部材がナットの軸方向に変位され難くなる。
記したレンズ鏡筒においては、前記空隙が前記隙間より小さくされることが望ましい。
これにより、衝撃が付与されたときに、カムフォロアが第2の環状体に接触する前にナットが第1の環状体に接触し易くなる。
記したレンズ鏡筒においては、前記第1の環状体と前記ナットが金属材料によって形成され、前記カムフォロアが樹脂材料によって形成されることが望ましい。
これにより、第1の環状体とナットをカムフォロアより強度の高い材料によって形成しカムフォロアを第1の環状体に対して摺動性の高い材料によって形成することが可能になる。
記したレンズ鏡筒においては、前記傾斜面と前記傾斜カム面が光軸方向に対して45度傾斜されることが望ましい。
これにより、衝撃が付与されたときに傾斜カム面が傾斜面に対して摺動し易いと共に傾斜面の光軸方向における長さが過度に大きくならない。
技術に係る撮像装置は、光学像を取り込むレンズ鏡筒と取り込まれた光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記レンズ鏡筒は、軸方向が光軸方向にされると共に光軸方向に対して傾斜する傾斜面が形成されたカム溝を有する第1の環状体と、軸方向が光軸方向にされると共に前記第1の環状体に対して相対的に軸回り方向へ回転可能な第2の環状体と、前記傾斜面に摺動可能に係合される傾斜カム面が形成されたカムフォロアを有し前記第2の環状体に取り付けられたカム突部とを備え、前記カムフォロアと前記第2の環状体の間には光軸方向に直交する方向において隙間が形成され、前記カムフォロアと前記第2の環状体の間に前記隙間の大きさを変化させる方向へ弾性変形可能な弾性部材が配置され、前記カム突部が前記第2の環状体に固定されたナットを有し、前記カムフォロアが環状に形成され、前記カムフォロアは前記ナットが挿通された状態で前記ナットに支持され、前記カム溝に光軸方向を向く規制面が形成され、前記ナットには前記規制面に対向する被規制面が形成され、前記規制面と前記被規制面の間に空隙が形成されたものである。
これにより、レンズ鏡筒において、第2の環状体に取り付けられたカム突部の傾斜カム面が第1の環状体の傾斜面に摺動可能に係合されると共にカムフォロアと第2の環状体の間にカムフォロアと第2の環状体が離接する方向へ弾性変形可能な弾性部材が配置される。また、ナットが挿入されることにより環状のカムフォロアがナットに支持される。さらに、光軸方向を向く規制面とカム突部の被規制面が空隙を挟んで対向して位置されるため、光軸方向における衝撃が付与されたときに被規制面が規制面に接してカム突部の第1の環状体に対する過度の変位が規制される。

図2乃至図7と共に本技術レンズ鏡筒及び撮像装置の実施の形態を示すものであり、本図は、レンズ鏡筒と装置本体を分離して示す撮像装置の斜視図である。 レンズ鏡筒の一部を示す断面図である。 カム溝にカム突部が係合された状態を示す拡大断面図である。 カム溝にカム突部が係合された状態において衝撃が付与されたときのカム突部の状態を示す拡大断面図である。 カム溝にカム突部が係合された状態において大きな衝撃が付与されたときのカム突部の状態を示す拡大断面図である。 ナットに挿入溝が形成された例を示す拡大断面図である。 撮像装置のブロック図である。
以下に、本技術を実施するための形態を添付図面を参照して説明する。
以下に示す実施の形態は、本技術撮像装置をスチルカメラに適用し、本技術レンズ鏡筒をこのスチルカメラの装置本体に対して着脱可能な交換レンズに適用したものである。
尚、本技術の適用範囲はスチルカメラ、スチルカメラの装置本体に対して着脱可能な交換レンズに限られることはない。本技術は、例えば、撮像装置としてビデオカメラや他の機器に組み込まれる各種の撮像装置、これらの撮像装置に設けられるレンズ群等により構成されるレンズユニット等のレンズ鏡筒に広く適用することができる。
以下の説明にあっては、スチルカメラの撮影時において撮影者から見た方向で前後上下左右の方向を示すものとする。従って、被写体側が前方となり、撮影者側が後方となる。
尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
また、以下に示すレンズ群は、単数又は複数のレンズにより構成されたものの他、これらの単数又は複数のレンズと絞りやアイリス等の他の光学素子を含んでもよい。
<撮像装置の構成>
撮像装置100は装置本体200とレンズ鏡筒1によって構成されている(図1参照)。レンズ鏡筒1は、例えば、装置本体200に着脱可能な交換レンズである。尚、本技術は、装置本体の内部にレンズ鏡筒1の内部構造と同様の構造を有するレンズユニットが組み込まれたタイプやこのレンズユニットが装置本体に対して突出又は収納される沈胴タイプにも適用することが可能である。
装置本体200は外筐201の内外に所要の各部が配置されて成る。
外筐201には、例えば、上面や後面に各種の操作部202、202、・・・が配置されている。操作部202、202、・・・としては、例えば、電源釦、シャッター釦、ズーム摘子、モード切替摘子等が設けられている。
外筐201の後面には図示しないディスプレイ(表示部)が配置されている。
外筐201の前面には円形状の開口201aが形成され、開口201aの周囲の部分がレンズ鏡筒1を装着するためのマウント部203として設けられている。
外筐201の内部にはCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子204が配置され、撮像素子204は開口201aの後方に位置されている。
<レンズ鏡筒の構成>
レンズ鏡筒1は軸方向が前後方向にされた略円筒状の外筒2と外筒2の内外に取り付けられ又は支持された所要の各部とから成る(図1及び図2参照)。軸方向は光軸方向に一致されている。
外筒2は、例えば、金属材料によって形成され、後端部を除く部分がベース筒部3として設けられ、後端部がベース筒部3より外径が稍小さい結合筒部4として設けられている。外筒2の内部空間は配置空間2aとして形成されている。
結合筒部4にはマウント用突部4a、4a、4aが周方向に離隔して設けられている。この周方向は前後方向である軸方向(光軸方向)を基準とした軸回り方向に一致する方向である。レンズ鏡筒1はマウント用突部4a、4a、4aがマウント部203に、例えば、バヨネット結合によって結合されることにより、装置本体200に装着される。
レンズ鏡筒1にはズームリングやフォーカスリングとして機能する操作リング5、5が設けられている。操作リング5、5はベース筒部3に回転可能に支持され、操作リング5、5が回転操作されることによりズーミングやフォーカシングが行われる。
レンズ鏡筒1は、例えば、複数のレンズ群6、6、・・・を有している。尚、図1及び図2には、最も前側のレンズ群6のみを図示する。レンズ群6、6、・・・は光軸方向(前後方向)に離隔して位置され、光軸方向へ移動可能な可動群と光軸方向へ移動不能な固定群とを有している。
外筒2の内部には、例えば、金属材料によって形成された第1の環状体7が配置されている。第1の環状体7は軸方向が光軸方向に一致されている。第1の環状体7は、例えば、略円筒状の固定環であり、後端部がベース筒部3の後端部に固定され配置空間2aに配置されている。
第1の環状体7にはカム溝8、8が周方向に離隔して形成されている(図2及び図3参照)。尚、カム溝8の数は三つ以上であってもよい。カム溝8は第1の環状体7の内外を貫通され少なくとも一部が周方向へ行くに従って前後方向に変位する形状に形成されている。カム溝8における前後の開口縁には、第1の環状体7の外周面7aから内周面7bへ行くに従って互いに近付く傾斜面8a、8aと、傾斜面8a、8aに連続され前後において対向する規制面8b、8bとが形成されている(図3参照)。傾斜面8a、8aはカム溝8の内周部を除く部分が面取りされることにより形成され、前側の傾斜面8aは前後方向において後方へ行くに従って外周面7aから内周面7bに近付くように傾斜され、後側の傾斜面8aは前後方向において前方へ行くに従って外周面7aから内周面7bに近付くように傾斜されている。従って、傾斜面8a、8aは外周面7aから内周面7bに近付くに従って前後方向における距離が次第に小さくなるように傾斜され、外周面7aとの連続部分において前後方向における距離が最も大きく、規制面8b、8bとの連続部分において前後方向における距離が最も小さくされている。
傾斜面8aは光軸方向に対して、例えば、45度傾斜されている。規制面8b、8bは傾斜面8a、8aより内周面7b側に位置され、内側の端縁が内周面7bに連続されている。
外筒2の内部には、例えば、金属材料によって形成された第2の環状体9が配置されている(図2参照)。第2の環状体9は軸方向が光軸方向に一致されている。第2の環状体9は、例えば、略円筒状のカム環であり、第1の環状体7の外周側において、例えば、操作リング5の回転操作に伴い第1の環状体7に対して軸回り方向へ回転可能かつ軸方向へ移動可能にされている。
第2の環状体9の外周面9a側には外方に開口された凹部10、10が周方向に離隔して形成されている(図3参照)。第2の環状体9の内周面9b側には内方に開口された配置凹部11、11が周方向に離隔して形成されている。配置凹部11は凹部10より径が大きくされ、配置凹部11の径はカム溝8の前後方向における最大の幅と略同じか稍大きくされている。配置凹部11における第1の環状体7側を向く面は内底面11aとして形成されている。第2の環状体9にはそれぞれ凹部10、10と配置凹部11、11の間で貫通された取付孔12、12が形成されている。取付孔12の径は凹部10の径より小さくされている。取付孔12は、下端部が他の部分より径が大きくされた大径部12aとして形成され、下端部以外の部分が小径部12bとして形成されている。
上記した凹部10と配置凹部11と取付孔12はカム溝8に対応して位置されている。即ち、凹部10と配置凹部11と取付孔12は何れも第2の環状体9に形成されており、第1の環状体7の外周側においてカム溝8に対応して位置されている。
第2の環状体9にはカム突部13、13が取り付けられている。カム突部13はナット14とカムフォロア15を有し、ナット14が固定用ネジ16によって第2の環状体9に固定されている。
ナット14は、例えば、金属材料によって形成され、略円筒状の筒状部17と筒状部17の軸方向における一端部から外方に張り出されたフランジ状の張出部18とを有している。筒状部17の内側の空間は螺溝を有するネジ止め孔17aとして形成され、張出部18の外周面は被規制面18aとして形成されている。
カムフォロア15は、例えば、摺動性の高い樹脂材料によって環状に形成されている。カムフォロア15の内側の空間は挿通孔15aとして形成されている。カムフォロア15には軸方向における一方に開口された配置溝19が形成され、配置溝19は挿通孔15aの周囲に形成されている。この軸方向は挿通孔15aの貫通方向である。配置溝19は周面19aと底面19bによって形成され、底面19bの内側の端縁が挿通孔15aの一方の開口縁に一致されている。
カムフォロア15は軸方向において配置溝19が形成された側の面が外面15bとされ外面15bの反対側の面が内面15cとされている。カムフォロア15の外周面の一部は傾斜カム面20として形成され、傾斜カム面20はカムフォロア15の軸方向において外面15bから内面15cに近付くに従って挿通孔15aに近付くように傾斜され、内面15c側の端縁が内面15cの外周縁に一致されている。傾斜カム面20はカムフォロア15の外周側の部分が中心軸を基準とした軸回り方向において面取りされることにより形成され、カムフォロア15における外面15b側の端部を除く位置に形成されている。傾斜カム面20は、外面15b側の端縁の径が最も大きくされ、内面15c側の端縁の径が最も小さくされ、内面15c側の端縁が内面15cの外周縁に連続されている。傾斜カム面20はカム溝8の傾斜面8aと同じ傾斜角度にされ、光軸方向に対して、例えば、45度傾斜されている。
カムフォロア15の形状等について換言すると、カムフォロア15は中心軸回りに回転させた回転体である。カムフォロア15は、その中心軸の周囲の部分が中心軸回りの回転体によって切り取られた挿通孔15aとして形成され、挿通孔15aの周囲の部分が挿通孔15aを形成する回転体より径の大きな中心軸回りの回転体によって軸方向における一端側だけ切り取られた配置溝19として形成されている。さらに換言すると、カムフォロア15は、その中心軸を含む内周部において貫通した挿通孔15aが形成され、軸方向における一端側には、挿通孔15aよりも径の大きい孔(配置溝19)としてドーナツ状の回転体が形成されている。
固定用ネジ16は、例えば、金属材料によって形成され、軸部21と頭部22を有し、軸部21の一部に螺合部21aが形成され頭部22に治具挿入溝22aが形成されている。
カムフォロア15の配置溝19には弾性部材23が配置される。弾性部材23は、例えば、ゴム材料によって円環状に形成されている。弾性部材23は断面形状が弾性変形される前の状態において、例えば、軸方向が長軸方向に一致された略楕円状に形成されている。
カム突部13はカムフォロア15の挿通孔15aに内面15c側からナット14の筒状部17が挿通され、筒状部17の先端部が第2の環状体9における取付孔12の大径部12aに挿入され、固定用ネジ16の軸部21が取付孔12に挿入されて螺合部21aがネジ止め孔17aに螺合されることにより第2の環状体9に取り付けられる。ナット14は固定用ネジ16によって第2の環状体9に固定される。固定用ネジ16のナット14に対する螺合は治具挿入溝22aにドライバー等の図示しない治具の先端部が挿入されて固定用ネジ16が回転されることにより行われる。
カム突部13が第2の環状体9に取り付けられた状態においては、ナット14の被規制面18aがカム溝8の規制面8b、8bに対向して位置され、被規制面18aと規制面8bの間に空隙24が形成される。
また、カム突部13が第2の環状体9に取り付けられた状態において、固定用ネジ16は頭部22の少なくとも一部が第2の環状体9の凹部10に位置される。このように固定用ネジ16は頭部22が凹部10に位置されるため、固定用ネジ16が第2の環状体9から外方に過度に突出されることがなく、レンズ鏡筒1の径方向における小型化を図ることができる。
さらに、カム突部13が第2の環状体9に取り付けられた状態において、カムフォロア15は内面15cがナット14の張出部18に接した状態にされ、傾斜カム面20がカム溝8の傾斜面8a、8aに面接触した状態にされる。従って、カム突部13はカムフォロア15がカム溝8に摺動可能に係合される。
このとき、弾性部材23は内周面23aがナット14における筒状部17の外周面に押し付けられ、断面形状において長軸方向における両面がそれぞれ配置凹部11の内底面11aと配置溝19の底面19bとに押し付けられる。従って、配置溝19には弾性部材23の外周面23bと周面19aとの間に空間25が形成される。また、弾性部材23と配置凹部11の内底面11aとが接しカムフォロア15の外面15bと内底面11aとが接していないため、カムフォロア15の外面15bと配置凹部11の内底面11aとの間に隙間26が形成される。
ナット14の被規制面18aとカム溝8の規制面8bとの間に形成された空隙24は、カムフォロア15の外面15bと配置凹部11の内底面11aとの間に形成された隙間26より小さくされている。
尚、カムフォロア15は挿通孔15aに筒状部17が挿通されることによりナット14に支持されるが、筒状部17が挿通孔15aに圧入により挿入され、圧入された位置によってカムフォロア15のナット14に対する軸方向における位置が設定されてもよい。
また、筒状部17が挿通孔15aに挿入された状態においてカムフォロア15がナット14に対して軸方向へ変位可能にされていてもよく、この場合に、弾性部材23の弾性力によってカムフォロア15が張出部18に近付く方向へ付勢され、傾斜カム面20がカム溝8の傾斜面8a、8aに押し付けられる構成にすることも可能である。
このように、傾斜カム面20を有するカムフォロア15に弾性部材23の付勢力が付与される構成にすることにより、傾斜カム面20が傾斜面8a、8aに安定した状態で係合され、カムフォロア15のカム溝8に対する良好な摺動性を確保することができる。
また、レンズ鏡筒1にあっては、カム突部13が第2の環状体9に固定されたナット14を有し、カムフォロア15が環状に形成され、カムフォロア15はナット14が挿通された状態でナット14に支持されている。
従って、ナット14が挿入されることにより環状のカムフォロア15がナット14に支持されるため、カムフォロア15のナット14に対する安定した支持状態を簡素な構成によって確保することができる。
上記のように構成されたレンズ鏡筒1において、例えば、操作リング5が回転操作されると、第2の環状体9が第1の環状体7に対して軸回り方向へ回転される。第2の環状体9が第1の環状体7に対して回転されるときには、カム突部13におけるカムフォロア15の傾斜カム面20がカム溝8の傾斜面8a、8aに摺動され、カム突部13のカム溝8に対する係合位置が変化されて第2の環状体9がカム溝8に対して光軸方向へ移動され、第2の環状体9の光軸方向への移動に伴って所定のレンズ群6が光軸方向へ移動されズーミングやフォーカシングが行われる。
上記したように、レンズ鏡筒1にあっては、ナット14が固定用ネジ16によって第2の環状体9に固定されている。
従って、固定用ネジ16によって第2の環状体9に固定されたナット14にカムフォロア15が支持された構成にされるため、カム突部13の各部材を容易にそれぞれ所定の位置に配置することができる。
上記のように構成されたレンズ鏡筒1において、光軸方向における衝撃F1が付与されると、カム突部13に衝撃が伝達される(図4参照)。尚、図4には、理解を容易にするためにカムフォロア15等の変位状態を誇張して示している。
このときカム突部13には光軸方向へ変位する力P1が付与されるが、カムフォロア15の傾斜カム面20がカム溝8の傾斜面8aに接しているため、カムフォロア15には光軸方向に直交する方向における力P2が生じる。従って、カムフォロア15は傾斜面8aに沿って第2の環状体9に近付く方向へ変位され、弾性部材23がカムフォロア15の変位に伴って圧縮される。
このように、カムフォロア15の第2の環状体9に近付く方向への変位に伴って弾性部材23が圧縮されるため、弾性部材23によって衝撃が吸収されて緩和され、カム溝8にカムフォロア15が過度に押し付けられることがなく、また、カムフォロア15の第2の環状体9等の他の部材との接触が回避され、カム溝8とカムフォロア15の打痕や変形の発生が防止される。
また、レンズ鏡筒1において、光軸方向において衝撃F1より大きい衝撃F2が付与された場合には、カム突部13に光軸方向において力P1より大きい力P3が付与される(図5参照)。尚、図5には、理解を容易にするためにカムフォロア15等の変位状態を誇張して示している。
このときカムフォロア15には光軸方向に直交する方向において力P2より大きい力P4が生じ、カムフォロア15は傾斜面8aに沿って第2の環状体9に近付く方向へ大きく変位されるが、空隙24が隙間26より小さくされているため、カムフォロア15の外面15bが配置凹部11の内底面11aに接触する前にナット14の被規制面18aがカム溝8の規制面8bに接触される。
このように衝撃F2が付与されたときには、カムフォロア15の外面15bが配置凹部11の内底面11aに接触する前にナット14の被規制面18aがカム溝8の規制面8bに接触されるため、カム突部13の光軸方向への変位が規制される。このとき被規制面18a又は規制面8bには接触による打痕が発生する可能性があるが、被規制面18aと規制面8bは第2の環状体9の第1の環状体7に対する回転時にカムフォロア15が摺動される部分として機能する部分ではないため、被規制面18a又は規制面8bに打痕が発生しても第2の環状体9の第1の環状体7に対する回転動作に影響を及ぼすことがない。
上記したように、レンズ鏡筒1においては、カム溝8に光軸方向を向く規制面8bが形成され、ナット14には規制面8bに対向する被規制面18aが形成され、規制面8bと被規制面18aの間に空隙24が形成されている。
従って、光軸方向を向く規制面8bとカム突部13の被規制面18aが空隙24を挟んで対向して位置されるため、光軸方向における衝撃が付与されたときに被規制面18aが規制面8bに接してカム突部13の第1の環状体7に対する過度の変位が規制され、カムフォロア15の過度の変位を抑制してカムフォロア15を保護することができる。
また、空隙24が隙間26より小さくされているため、衝撃が付与されたときに、カムフォロア15が第2の環状体9に接触する前にナット14が第1の環状体7に接触し易くなり、カムフォロア15と第2の環状体9の接触を回避してカムフォロア15の塑性変形及び傷付きを防止することができる。
<まとめ>
以上に記載した通り、撮像装置100及びレンズ鏡筒1にあっては、軸方向が光軸方向にされると共に光軸方向に対して傾斜する傾斜面8aが形成されたカム溝8を有する第1の環状体7と、軸方向が光軸方向にされると共に第1の環状体7に対して相対的に軸回り方向へ回転可能な第2の環状体9と、傾斜面8aに摺動可能に係合される傾斜カム面20が形成されたカムフォロア15を有し第2の環状体9に取り付けられたカム突部13とを備え、カムフォロア15と第2の環状体9の間には光軸方向に直交する方向において隙間26が形成され、カムフォロア15と第2の環状体9の間に隙間26の大きさを変化させる方向へ弾性変形可能な弾性部材23が配置されている。
従って、第2の環状体9に取り付けられたカム突部13の傾斜カム面20が第1の環状体7の傾斜面8aに摺動可能に係合されると共にカムフォロア15と第2の環状体9の間にカムフォロア15と第2の環状体9が離接する方向へ弾性変形可能な弾性部材23が配置される。これにより、衝撃が付与されたときにカム突部13やカム溝8に対して付与される衝撃が吸収されて緩和されるため、耐衝撃性の向上を図りカム突部13とカム溝8を保護することができる。
また、第2の環状体9に第1の環状体7側に開口された配置凹部11が形成され、配置凹部11によって隙間26が形成されている。
従って、配置凹部11によって第2の環状体9とカム突部13の間に隙間26が形成されるため、隙間26を簡素な構成によって形成することが可能になり、レンズ鏡筒1の製造コストの高騰を来すことなく耐衝撃性の向上を図ることができる。
さらに、第1の環状体7が外筒2に固定された固定環として設けられ、第2の環状体9が固定環に対して操作リング5の回転操作に伴い回転されると共に固定環に対して光軸方向へ移動されるカム環として設けられている。
従って、第1の環状体7が固定体として設けられ第2の環状体9が可動体として設けられるため、衝撃が付与されたときに第1の環状体7に対して第2の環状体9に取り付けられたカム突部13が変形し易くなり、カム突部13の変形による弾性部材23の弾性変形によってカム突部13の高い耐衝撃性を確保することができる。
尚、上記には、第1の環状体7として固定体である固定環が用いられた例を示したが、第1の環状体7は固定体に限られることはなく、レンズ鏡筒1に設けられる所定の部材に対して回転又は移動される回転環や直進環等の可動体であってもよい。この場合には、可動体である回転環や直進環等がレンズ鏡筒1に設けられる所定の部材に対して回転又は移動されると共に第2の環状体9が回転環や直進環等の可動体に対して相対的に回転される。
また、レンズ鏡筒1においては、弾性部材23が環状に形成されナット14の外周側に配置されている。
従って、ナット14の外周側においてカム突部13と第2の環状体9の間に弾性部材23が配置されるため、カムフォロア15に付与される弾性部材23の弾性力がカムフォロア15の周方向において均等に付与され易くなり、第2の環状体9の第1の環状体7に対する円滑な回転動作を確保することができると共に衝撃が付与されたときにカム突部13の全体において耐衝撃性の向上を図ることができる。
また、カムフォロア15に第2の環状体9側に開口された配置溝19が形成され、配置溝19に弾性部材23の少なくとも一部が配置されている。
従って、ナット14の外周側においてカムフォロア15に形成された配置溝19に弾性部材23が配置されるため弾性部材23の安定した配置状態を確保することができ、また、弾性部材23が配置溝19に配置される分、カムフォロア15と第2の環状体9を近付けて位置させることが可能になり、レンズ鏡筒1の光軸に直交する方向における小型化を図ることができる。
また、弾性部材23の断面積を大きくすることが可能になり、弾性部材23の変形量を大きくすることができ、耐衝撃性の一層の向上を図ることができる。
さらに、環状の弾性部材23の径方向において弾性部材23とカムフォロア15の間に空間25が形成されている。
従って、空間25が弾性部材23の弾性変形時に弾性部材23の一部が位置される空間として機能するため、弾性部材23の変形が規制されず、衝撃が付与されたときの各部の安定した動作状態を確保することができる。
さらにまた、第1の環状体7とナット14が金属材料によって形成され、カムフォロア15が樹脂材料によって形成されている。
従って、第1の環状体7とナット14をカムフォロア15より強度の高い材料によって形成しカムフォロア15を第1の環状体7に対して摺動性の高い材料によって形成することが可能になるため、第2の環状体9の第1の環状体7に対する円滑な回転動作を確保することができると共に第1の環状体7とカム突部13の高い耐衝撃性を確保することができる。
加えて、傾斜面8aと傾斜カム面20が光軸方向に対して45度傾斜されている。
従って、衝撃が付与されたときに傾斜カム面20が傾斜面8aに対して摺動し易いと共に傾斜面8aの光軸方向における長さが過度に大きくならないため、衝撃が付与されたときのカム突部13の第1の環状体7に対する円滑な動作及びレンズ鏡筒1の光軸方向における小型化を図ることができる。
<その他>
レンズ鏡筒1においては、ナット14の筒状部17に周方向に延びる環状の挿入溝17bが形成され、挿入溝17bに弾性部材23の少なくとも一部が挿入されてもよい(図6参照)。
このようにナット14に挿入溝17bが形成され、挿入溝17bに弾性部材23の少なくとも一部が挿入されることにより、弾性部材23がナット14の軸方向に変位され難くなり、弾性部材23のカム突部13に対する位置精度の向上及び安定した取付状態を確保することができる。
また、挿入溝17bが形成されることにより、弾性部材23のナット14に対する取付位置が明確になり、弾性部材23のナット14に対する組付作業における作業性の向上を図ることができる。
<撮像装置の一実施形態>
以下に、本技術撮像装置の一実施形態の構成例について説明する(図7参照)。
撮像装置100は、撮像機能を担うレンズ鏡筒1と、撮影された画像信号のアナログ-デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部81と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部82とを有している。また、撮像装置100は、撮影された画像等を表示する表示部(ディスプレイ)83と、メモリー90への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)84と、撮像装置100の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)85と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等の操作部202と、レンズ鏡筒1に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部86とを備えている。
撮像装置100には、レンズ鏡筒1によって取り込まれた光学像を電気的信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子204が設けられている。
カメラ信号処理部81は、撮像素子204からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部82は、所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理等を行う。
表示部83はユーザーの操作部202に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデータを表示する機能を有している。尚、撮像装置100においては、表示部83が設けられていなくてもよく、撮影された画像データが他の表示装置に送出されて画像が表示されるように構成されていてもよい。
R/W84は、画像処理部82によって符号化された画像データのメモリー90への書込及びメモリー90に記録された画像データの読出を行う。
CPU85は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、操作部202からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
操作部202はユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU85に対して出力する。
レンズ駆動制御部86は、CPU85からの制御信号に基づいてレンズを移動させる駆動源を制御する。
メモリー90は、例えば、R/W84に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU85による制御の下で、撮影された画像信号がカメラ信号処理部81を介して表示部83に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、操作部202からの指示入力信号が入力されると、CPU85がレンズ駆動制御部86に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部86の制御に基づいてレンズが移動される。
操作部202からの指示入力信号により撮影動作が行われると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部81から画像処理部82に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデータフォーマットのデジタルデータに変換される。変換されたデータはR/W84に出力され、メモリー90に書き込まれる。
メモリー90に記録された画像データを再生する場合には、操作部202に対する操作に応じて、R/W84によってメモリー90から所定の画像データが読み出され、画像処理部82によって伸張復号化処理が行われた後に、再生画像信号が表示部83に出力されて再生画像が表示される。
尚、本技術において、「撮像」とは、撮像素子204による取り込まれた光を電気信号に変換する光電変換処理から、カメラ信号処理部81による撮像素子204からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の処理、画像処理部82による所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理、R/W84によるメモリー90への画像信号の書込処理までの一連の処理の一部のみ、または全てを含む処理のことを言う。
即ち、「撮像」とは、撮像素子204による取り込まれた光を電気信号に変換する光電変換処理のみを指してもよく、撮像素子204による取り込まれた光を電気信号に変換する光電変換処理からカメラ信号処理部81による撮像素子204からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の処理までを指してもよく、撮像素子204による取り込まれた光を電気信号に変換する光電変換処理からカメラ信号処理部81による撮像素子204からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の処理を経て、画像処理部82による所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理までを指してもよく、撮像素子204による取り込まれた光を電気信号に変換する光電変換処理からカメラ信号処理部81による撮像素子204からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の処理、及び画像処理部82による所定の画像データフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデータ仕様の変換処理を経て、R/W84によるメモリー90への画像信号の書込処理までを指してもよい。 上記の処理において各処理の順番は適宜入れ替わってもよい。
また、本技術において、レンズ鏡筒1及び撮影装置100は、上記の処理を行う撮像素子204、カメラ信号処理部81、画像処理部82、R/W84の一部のみまたは全てを含むように構成されていてもよい。
また、レンズ鏡筒1が撮像素子204、カメラ信号処理部81、画像処理部82、R/W84のうち一部を含み、装置本体200が残りを含むように構成されていてもよい。
<本技術>
本技術は、以下のような構成にすることもできる。
(1)
軸方向が光軸方向にされると共に光軸方向に対して傾斜する傾斜面が形成されたカム溝を有する第1の環状体と、
軸方向が光軸方向にされると共に前記第1の環状体に対して相対的に軸回り方向へ回転可能な第2の環状体と、
前記傾斜面に摺動可能に係合される傾斜カム面が形成されたカムフォロアを有し前記第2の環状体に取り付けられたカム突部とを備え、
前記カムフォロアと前記第2の環状体の間には光軸方向に直交する方向において隙間が形成され、
前記カムフォロアと前記第2の環状体の間に前記隙間の大きさを変化させる方向へ弾性変形可能な弾性部材が配置された
レンズ鏡筒。
(2)
前記第2の環状体に前記第1の環状体側に開口された配置凹部が形成され、
前記配置凹部によって前記隙間が形成された
前記(1)に記載のレンズ鏡筒。
(3)
回転操作される操作リングと、
前記操作リングを回転可能に支持する外筒とを備え、
前記第1の環状体が前記外筒の内部において固定された固定環として設けられ、
前記第2の環状体が前記固定環に対して前記操作リングの回転操作に伴い回転されると共に前記固定環に対して光軸方向へ移動されるカム環として設けられた
前記(1)又は前記(2)に記載のレンズ鏡筒。
(4)
前記カム突部が前記第2の環状体に固定されたナットを有し、
前記カムフォロアが環状に形成され、
前記カムフォロアは前記ナットが挿通された状態で前記ナットに支持された
前記(1)から前記(3)の何れかに記載のレンズ鏡筒。
(5)
前記ナットが固定用ネジによって前記第2の環状体に固定された
前記(4)に記載のレンズ鏡筒。
(6)
前記弾性部材が環状に形成され前記ナットの外周側に配置された
前記(4)又は前記(5)に記載のレンズ鏡筒。
(7)
前記カムフォロアに前記第2の環状体側に開口された配置溝が形成され、
前記配置溝に前記弾性部材の少なくとも一部が配置された
前記(6)に記載のレンズ鏡筒。
(8)
前記弾性部材の径方向において前記弾性部材と前記カムフォロアの間に空間が形成された
前記(6)又は前記(7)に記載のレンズ鏡筒。
(9)
前記ナットに前記弾性部材の少なくとも一部が挿入される環状の挿入溝が形成された
前記(6)から前記(8)の何れかに記載のレンズ鏡筒。
(10)
前記カム溝に光軸方向を向く規制面が形成され、
前記ナットには前記規制面に対向する被規制面が形成され、
前記規制面と前記被規制面の間に空隙が形成された
前記(4)から前記(9)の何れかに記載のレンズ鏡筒。
(11)
前記空隙が前記隙間より小さくされた
前記(10)に記載のレンズ鏡筒。
(12)
前記第1の環状体と前記ナットが金属材料によって形成され、
前記カムフォロアが樹脂材料によって形成された
前記(4)から前記(11)の何れかに記載のレンズ鏡筒。
(13)
前記傾斜面と前記傾斜カム面が光軸方向に対して45度傾斜された
前記(1)から前記(12)の何れかに記載のレンズ鏡筒。
(14)
光学像を取り込むレンズ鏡筒と取り込まれた光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
前記レンズ鏡筒は、
軸方向が光軸方向にされると共に光軸方向に対して傾斜する傾斜面が形成されたカム溝を有する第1の環状体と、
軸方向が光軸方向にされると共に前記第1の環状体に対して相対的に軸回り方向へ回転可能な第2の環状体と、
前記傾斜面に摺動可能に係合される傾斜カム面が形成されたカムフォロアを有し前記第2の環状体に取り付けられたカム突部とを備え、
前記カムフォロアと前記第2の環状体の間には光軸方向に直交する方向において隙間が形成され、
前記カムフォロアと前記第2の環状体の間に前記隙間の大きさを変化させる方向へ弾性変形可能な弾性部材が配置された
撮像装置。
100…撮像装置、204…撮像素子、1…レンズ鏡筒、2…外筒、5…操作リング、7…第1の環状体、8…カム溝、8a…傾斜面、8b…規制面、9…第2の環状体、13…カム突部、14…ナット、15…カムフォロア、16…固定用ネジ、18a…被規制面、19…配置溝、20…傾斜カム面、23…弾性部材、24…空隙、25…空間、26…隙間、17b…挿入溝

Claims (12)

  1. 軸方向が光軸方向にされると共に光軸方向に対して傾斜する傾斜面が形成されたカム溝を有する第1の環状体と、
    軸方向が光軸方向にされると共に前記第1の環状体に対して相対的に軸回り方向へ回転可能な第2の環状体と、
    前記傾斜面に摺動可能に係合される傾斜カム面が形成されたカムフォロアを有し前記第2の環状体に取り付けられたカム突部とを備え、
    前記カムフォロアと前記第2の環状体の間には光軸方向に直交する方向において隙間が形成され、
    前記カムフォロアと前記第2の環状体の間に前記隙間の大きさを変化させる方向へ弾性変形可能な弾性部材が配置され
    前記カム突部が前記第2の環状体に固定されたナットを有し、
    前記カムフォロアが環状に形成され、
    前記カムフォロアは前記ナットが挿通された状態で前記ナットに支持され、
    前記カム溝に光軸方向を向く規制面が形成され、
    前記ナットには前記規制面に対向する被規制面が形成され、
    前記規制面と前記被規制面の間に空隙が形成された
    レンズ鏡筒。
  2. 前記第2の環状体に前記第1の環状体側に開口された配置凹部が形成され、
    前記配置凹部によって前記隙間が形成された
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 回転操作される操作リングと、
    前記操作リングを回転可能に支持する外筒とを備え、
    前記第1の環状体が前記外筒の内部において固定された固定環として設けられ、
    前記第2の環状体が前記固定環に対して前記操作リングの回転操作に伴い回転されると共に前記固定環に対して光軸方向へ移動されるカム環として設けられた
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記ナットが固定用ネジによって前記第2の環状体に固定された
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記弾性部材が環状に形成され前記ナットの外周側に配置された
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記カムフォロアに前記第2の環状体側に開口された配置溝が形成され、
    前記配置溝に前記弾性部材の少なくとも一部が配置された
    請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記弾性部材の径方向において前記弾性部材と前記カムフォロアの間に空間が形成された
    請求項6に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記ナットに前記弾性部材の少なくとも一部が挿入される環状の挿入溝が形成された
    請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記空隙が前記隙間より小さくされた
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記第1の環状体と前記ナットが金属材料によって形成され、
    前記カムフォロアが樹脂材料によって形成された
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記傾斜面と前記傾斜カム面が光軸方向に対して45度傾斜された
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  12. 光学像を取り込むレンズ鏡筒と取り込まれた光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
    前記レンズ鏡筒は、
    軸方向が光軸方向にされると共に光軸方向に対して傾斜する傾斜面が形成されたカム溝を有する第1の環状体と、
    軸方向が光軸方向にされると共に前記第1の環状体に対して相対的に軸回り方向へ回転可能な第2の環状体と、
    前記傾斜面に摺動可能に係合される傾斜カム面が形成されたカムフォロアを有し前記第2の環状体に取り付けられたカム突部とを備え、
    前記カムフォロアと前記第2の環状体の間には光軸方向に直交する方向において隙間が形成され、
    前記カムフォロアと前記第2の環状体の間に前記隙間の大きさを変化させる方向へ弾性変形可能な弾性部材が配置され
    前記カム突部が前記第2の環状体に固定されたナットを有し、
    前記カムフォロアが環状に形成され、
    前記カムフォロアは前記ナットが挿通された状態で前記ナットに支持され、
    前記カム溝に光軸方向を向く規制面が形成され、
    前記ナットには前記規制面に対向する被規制面が形成され、
    前記規制面と前記被規制面の間に空隙が形成された
    撮像装置。
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