JP2013257498A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 作業性を損なうことなく支持部材の強度の向上を図る。
【解決手段】 レンズを保持し被固定部を有するレンズ保持枠と、レンズ保持枠の被固定部が固定される固定部を有する取付部材と、取付部材が支持され取付部材に対する相対的な位置が変化されると共に作業孔を有する支持部材と、レンズ保持枠の取付部材への固定前に光軸に対するレンズ保持枠の位置を調整する調整機構とを備え、支持部材が取付部材に対して第1の位置にある状態において作業孔を介して調整機構による調整作業が行われ、支持部材が取付部材に対して第2の位置にある状態において作業孔を介してレンズ保持枠の取付部材への固定作業が行われるようにした。
【選択図】 図18
【解決手段】 レンズを保持し被固定部を有するレンズ保持枠と、レンズ保持枠の被固定部が固定される固定部を有する取付部材と、取付部材が支持され取付部材に対する相対的な位置が変化されると共に作業孔を有する支持部材と、レンズ保持枠の取付部材への固定前に光軸に対するレンズ保持枠の位置を調整する調整機構とを備え、支持部材が取付部材に対して第1の位置にある状態において作業孔を介して調整機構による調整作業が行われ、支持部材が取付部材に対して第2の位置にある状態において作業孔を介してレンズ保持枠の取付部材への固定作業が行われるようにした。
【選択図】 図18
Description
本技術はレンズ鏡筒及び撮像装置についての技術分野に関する。詳しくは、支持部材の作業孔を介しての調整機構による調整作業とレンズ保持枠の取付部材への固定作業とが異なる位置で行われるようにして作業性を損なうことなく支持部材の強度の向上を図る技術分野に関する。
スチルカメラ等の各種の撮像装置には、レンズ等の各種の光学部品や光学素子が配置されたレンズ鏡筒が装置本体に内蔵されたタイプ、レンズ鏡筒として機能する交換レンズが装置本体に対して着脱可能とされたタイプ、レンズ鏡筒が伸縮自在に設けられた所謂沈胴タイプ等がある。
このような撮像装置のレンズ鏡筒における光学系にあっては、近年、レンズ(レンズ群)を単純に組立てただけでは、良好な光学性能を確保することが極めて難しくなっている。
そこで、レンズ鏡筒の全体又は一部を組み立てた後に、内部に配置されたレンズ(レンズ群)の一部を傾斜させたり、また、レンズ(レンズ群)を偏芯させることができる調整機構を設け、良好な画質を確保するための光学調整(倒れ調整及び偏芯調整)が行われている。
また、このような光学調整を行った後に、調整後に光学性能が変化しないように、調整を行ったレンズを保持するレンズ保持枠を、例えば、紫外線硬化型接着剤等によって案内筒や移動環等の取付部材に固定することが行われている。
上記のようなレンズ(レンズ群)の光学調整を行う従来の撮像装置として以下のような例がある(例えば、特許文献1の図3参照)。
特許文献1に記載された撮像装置においては、4群レンズホルダーに保持されたレンズの位置調整を行うために、カム環(支持部材)と直進筒にそれぞれ調整孔が形成されている。
位置調整は、これらの調整孔に作業用の工具を挿入し、内部に位置された螺旋ピンと偏芯ピンをそれぞれ回転させることにより行われる。
また、レンズ(レンズ群)の調整を行う従来の撮像装置として以下のような例もある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載された撮像装置においては、1群鏡筒を直進案内筒に対して傾き調整することができる構成にされ、1群鏡筒に固定された調整部材が直進案内筒の楕円溝の長手方向における端部に係合されることにより、1群鏡筒の光軸方向における位置が定められている。
位置調整は、調整部材を作業用の工具によって回転し1群鏡筒を傾斜させることにより行われる。
また、1群鏡筒の直進案内筒への固定は、楕円溝内の偏芯コロの両脇の隙間と貫通孔から補強ビスの周囲に紫外線硬化型の接着剤を充填し、紫外線を照射して接着剤を硬化させることにより行われる。
ところが、特許文献1に記載された撮像装置にあっては、調整孔を使用したレンズの位置調整についての記載はあるが、位置調整後の4群レンズホルダーの固定に関する記載はなく、位置調整後に大きな外力や衝撃が生じると、4群レンズホルダーの位置が変化して光学性能の低下を生じるおそれがある。
この場合に、4群レンズホルダーの固定のために、例えば、接着部を設けることが想定されるが、十分な接着強度を確保するためにはカム環と直進筒の調整孔の数を増やすか調整孔の大きさを拡大して外周面側から4群レンズホルダーを接着できるような構成が必要になる。
しかしながら、調整孔の数を増やしたり調整孔の大きさを拡大した場合には、その分、カム環と直進筒の強度が低下してしまう。
また、特許文献2に記載された撮像装置にあっては、調整部材の一部に接着部を追加して設け、接着部においても接着による固定を行うことにより、位置調整後の十分な接着強度が確保されている。
ところが、特許文献2に記載されたような調整機構の外側にカム環が位置される構成においては、カム環に形成する調整用の孔の大きさを拡大したり接着用の孔を追加して形成する必要が生じる。
従って、カム環の強度が低下し、外力や衝撃等に対する信頼性が低下するおそれがある。
そこで、本技術レンズ鏡筒及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、作業性を損なうことなく支持部材の強度の向上を図ることを課題とする。
第1に、レンズ鏡筒は、上記した課題を解決するために、レンズを保持し被固定部を有するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠の被固定部が固定される固定部を有する取付部材と、前記取付部材が支持され前記取付部材に対する相対的な位置が変化されると共に作業孔を有する支持部材と、前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定前に光軸に対する前記レンズ保持枠の位置を調整する調整機構とを備え、前記支持部材が前記取付部材に対して第1の位置にある状態において前記作業孔を介して前記調整機構による調整作業が行われ、前記支持部材が前記取付部材に対して第2の位置にある状態において前記作業孔を介して前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定作業が行われるようにしたものである。
従って、レンズ鏡筒にあっては、調整機構による調整作業とレンズ保持枠の取付部材への固定作業とがともに作業孔を介して行われる。
第2に、上記したレンズ鏡筒においては、前記調整機構が前記取付部材に支持され、前記調整機構と前記固定部が光軸方向において同じ位置に存在することが望ましい。
調整機構が取付部材に支持され、調整機構と固定部が光軸方向において同じ位置に存在するこにより、固定時に熱の発生によって取付部材やレンズ保持枠に変形が生じ得る状態になった場合においても、調整後の位置に対する変形による各部のズレが生じ難い。
第3に、上記したレンズ鏡筒においては、光軸に対する前記レンズ保持枠の位置調整が望遠端状態において行われることが望ましい。
光軸に対するレンズ保持枠の位置調整が望遠端状態において行われることにより、変倍領域において光学系の感度が最も高い状態で調整が行われる。
第4に、上記したレンズ鏡筒においては、前記固定部と前記被固定部が周方向において複数設けられることが望ましい。
固定部と被固定部が周方向において複数設けられることにより、レンズ保持枠が取付部材に周方向において複数の箇所で固定される。
第5に、上記したレンズ鏡筒においては、前記固定部と前記被固定部がそれぞれ等間隔に設けられることが望ましい。
固定部と被固定部がそれぞれ等間隔に設けられることにより、レンズ保持枠が取付部材に周方向において等間隔の箇所で固定される。
第6に、上記したレンズ鏡筒においては、前記固定部として固定用の接着剤が塗布される固定孔が形成され、前記接着剤における前記固定孔より被固定部側に位置される部分に、前記固定孔より外形が大きい抜け止め部が形成されることが望ましい。
固定部として固定用の接着剤が塗布される固定孔が形成され、接着剤における固定孔より被固定部側に位置される部分に、固定孔より外形が大きい抜け止め部が形成されることにより、衝撃等が生じたときに抜け止め部によって固定孔からの接着剤の抜けが防止される。
第7に、上記したレンズ鏡筒においては、前記作業孔の光軸回り方向における幅が光軸方向における幅より大きくされることが望ましい。
作業孔の光軸回り方向における幅が光軸方向における幅より大きくされることにより、作業孔が作業性の向上を図る上で十分な大きさに形成されると共に必要以上に大きくされない。
第8に、上記したレンズ鏡筒においては、前記被固定部の光軸回り方向における幅が光軸方向における幅より大きくされることが望ましい。
被固定部の光軸回り方向における幅が光軸方向における幅より大きくされることにより、レンズ保持枠の取付部材に対する固定強度が周方向において大きくなる。
第9に、上記したレンズ鏡筒においては、前記支持部材にカム孔が形成され、前記カム孔と前記作業孔が連続して形成されることが望ましい。
支持部材にカム孔が形成され、カム孔と作業孔が連続して形成されることにより、支持部材に形成される孔の面積が小さくなる。
撮像装置は、上記した課題を解決するために、内部に光学系が配置されたレンズ鏡筒と前記光学系を介して取り込まれた光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記レンズ鏡筒は、レンズを保持し被固定部を有するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠の被固定部が固定される固定部を有する取付部材と、前記取付部材が支持され前記取付部材に対する相対的な位置が変化されると共に作業孔を有する支持部材と、前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定前に光軸に対する前記レンズ保持枠の位置を調整する調整機構とを備え、前記支持部材が前記取付部材に対して第1の位置にある状態において前記作業孔を介して前記調整機構による調整作業が行われ、前記支持部材が前記取付部材に対して第2の位置にある状態において前記作業孔を介して前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定作業が行われるようにしたものである。
従って、撮像装置にあっては、レンズ鏡筒において、調整機構による調整作業とレンズ保持枠の取付部材への固定作業とがともに作業孔を介して行われる。
本技術レンズ鏡筒は、レンズを保持し被固定部を有するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠の被固定部が固定される固定部を有する取付部材と、前記取付部材が支持され前記取付部材に対する相対的な位置が変化されると共に作業孔を有する支持部材と、前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定前に光軸に対する前記レンズ保持枠の位置を調整する調整機構とを備え、前記支持部材が前記取付部材に対して第1の位置にある状態において前記作業孔を介して前記調整機構による調整作業が行われ、前記支持部材が前記取付部材に対して第2の位置にある状態において前記作業孔を介して前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定作業が行われるようにしている。
従って、調整機構による調整作業とレンズ保持枠の取付部材への固定作業とがともに作業孔を介して行われるため、作業性を損なうことなく支持部材の強度の向上を図ることができる。
請求項2に記載した技術にあっては、前記調整機構が前記取付部材に支持され、前記調整機構と前記固定部が光軸方向において同じ位置に存在するようにしている。
従って、調整機構と固定孔が近くに位置されており、固定時に熱の発生によって取付部材やレンズ保持枠に変形が生じ得る状態になった場合においても、調整後の位置に対する変形による各部のズレが生じ難く、位置精度の低下を抑制することができる。
請求項3に記載した技術にあっては、光軸に対する前記レンズ保持枠の位置調整が望遠端状態において行われるようにしている。
従って、変倍領域において光学系の感度が最も高い状態で調整が行われるため、調整精度の向上を図ることができる。
請求項4に記載した技術にあっては、前記固定部と前記被固定部が周方向において複数設けられている。
従って、レンズ保持枠が取付部材に周方向において複数の箇所で固定されるため、固定強度の向上を図ることができる。
請求項5に記載した技術にあっては、前記固定部と前記被固定部がそれぞれ等間隔に設けられている。
従って、レンズ保持枠が取付部材に周方向において等間隔の箇所で固定されるため、安定した状態で所定の固定強度を確保することができる。
請求項6に記載した技術にあっては、前記固定部として固定用の接着剤が塗布される固定孔が形成され、前記接着剤における前記固定孔より被固定部側に位置される部分に、前記固定孔より外形が大きい抜け止め部が形成されている。
従って、衝撃等が生じたときに抜け止め部によって固定孔からの接着剤の抜けが防止されるため、レンズ保持枠の取付部材に対する安定した固定状態を確保することができる。
請求項7に記載した技術にあっては、前記作業孔の光軸回り方向における幅が光軸方向における幅より大きくされている。
従って、作業孔が作業性の向上を図る上で十分な大きさに形成されると共に必要以上に大きくされていないため、調整作業における作業性の向上及び支持部材の十分な強度を確保することができる。
請求項8に記載した技術にあっては、前記被固定部の光軸回り方向における幅が光軸方向における幅より大きくされている。
従って、レンズ保持枠の取付部材に対する固定強度が周方向において大きくなるため、レンズ保持枠の取付部材に対する固定強度の向上を図ることができる。
請求項9に記載した技術にあっては、前記支持部材にカム孔が形成され、前記カム孔と前記作業孔が連続して形成されている。
従って、支持部材に形成される孔の面積が小さくなり、支持部材の強度の低下を抑制することができる。
本技術撮像装置は、内部に光学系が配置されたレンズ鏡筒と前記光学系を介して取り込まれた光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記レンズ鏡筒は、レンズを保持し被固定部を有するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠の被固定部が固定される固定部を有する取付部材と、前記取付部材が支持され前記取付部材に対する相対的な位置が変化されると共に作業孔を有する支持部材と、前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定前に光軸に対する前記レンズ保持枠の位置を調整する調整機構とを備え、前記支持部材が前記取付部材に対して第1の位置にある状態において前記作業孔を介して前記調整機構による調整作業が行われ、前記支持部材が前記取付部材に対して第2の位置にある状態において前記作業孔を介して前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定作業が行われるようにしている。
従って、調整機構による調整作業とレンズ保持枠の取付部材への固定作業とがともに作業孔を介して行われるため、作業性を損なうことなく支持部材の強度の向上を図ることができる。
以下に、本技術を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。
以下に示した最良の形態は、本技術撮像装置をスチルカメラに適用し、本技術レンズ鏡筒をこのスチルカメラの交換レンズとして設けられたレンズ鏡筒に適用したものである。
尚、本技術の適用範囲はスチルカメラ及びスチルカメラの交換レンズとして設けられたレンズ鏡筒に限られることはなく、例えば、ビデオカメラや他の機器に組み込まれる各種の撮像装置及びこれらの撮像装置に設けられる各種のレンズ鏡筒に広く適用することができる。
また、レンズ鏡筒は交換レンズに限られることはなく、伸縮自在に設けられた沈胴タイプや撮像装置の内部に配置されたタイプにも広く適用することができる。撮像装置においても、レンズ鏡筒が伸縮自在に設けられた沈胴タイプや内部にレンズ鏡筒が配置されたタイプにも広く適用することができる。
以下の説明にあっては、スチルカメラの撮影時において撮影者から見た方向で前後上下左右の方向を示すものとする。従って、被写体側が前方となり、撮影者側が後方となる。
尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
[撮像装置の構成]
撮像装置1は装置本体2とレンズ鏡筒(交換レンズ)3によって構成されている(図1参照)。尚、装置本体2の内部にレンズ鏡筒が組み込まれたタイプや沈胴タイプの撮像装置においては、撮像装置がレンズ鏡筒を含む装置本体のみによって構成される。
撮像装置1は装置本体2とレンズ鏡筒(交換レンズ)3によって構成されている(図1参照)。尚、装置本体2の内部にレンズ鏡筒が組み込まれたタイプや沈胴タイプの撮像装置においては、撮像装置がレンズ鏡筒を含む装置本体のみによって構成される。
装置本体2は筐体4の内外に所要の各部が配置されて成る。
筐体4の上面には各種の入力操作部4a、4a、・・・が配置されている。入力操作部4a、4a、・・・としては、例えば、電源釦、シャッター釦、モード切替摘子等が設けられている。
筐体4の後面には図示しない各種の入力操作部とディスプレイが配置されている。入力操作部としては、例えば、ズームスイッチやモード切替摘子等が設けられている。
筐体4の前面には円形状の開口4bが形成され、開口4bの周囲の部分がレンズ鏡筒3を取り付けるためのマウント部4cとして設けられている。
筐体4の内部にはCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子5が配置され、撮像素子5は開口4bの後方に位置されている。
[レンズ鏡筒の構成]
レンズ鏡筒3は、例えば、デジタル一眼レフカメラ用の交換レンズである。
レンズ鏡筒3は、例えば、デジタル一眼レフカメラ用の交換レンズである。
レンズ鏡筒3は、例えば、バリフォーカルレンズとして設けられた4群構成のズーム光学系を有し、物体側(前側)から像側(後側)へ順に配置された第1レンズ群6、第2レンズ群7、第3レンズ群8及び第4レンズ群9を有している(図2参照)。レンズ鏡筒3においては、第1レンズ群6、第2レンズ群7、第3レンズ群8及び第4レンズ群9が光軸方向における適切な位置に移動されることによりズーミングが行われ、第2レンズ群7が光軸方向へ移動されることによりフォーカシングが行われる。
レンズ鏡筒3の後端部には、装置本体2のマウント部4cにバヨネット結合されるレンズマウント10が設けられている。
レンズ鏡筒3には前側から順に何れも略円筒状に形成された固定環11、中間筒12及び後部保持環13が配置されている。
固定環11には前後に延びる3群直進ガイド溝11aが形成されている。固定環11には固定ローラー11b、11b、11bが周方向に離隔して取り付けられている。
中間筒12は後端部を除いて固定環11の後端部における外周側に位置され、後端部が固定環11の後端部に固定されている。中間筒12の後端部には挿通孔12aが形成されている。
後部保持環13は前面が中間筒12の後面に固定されている。後部保持環13の後端部にはレンズマウント10が固定されている。
上記したレンズマウント10、固定環11、中間筒12及び後部保持環13は一体的な固定部分として機能し、レンズ鏡筒3におけるベース部分である。
固定環11の内面側にはズームフォーカスカム環14が配置されている。ズームフォーカスカム環14には2群フォーカスカム溝14a、14a、14aと移動用カム溝14b、14b、14bと3群カム溝14c、14c、14cがそれぞれ周方向に離隔して形成されている(図2及び図3参照)。ズームフォーカスカム環14には連動カム溝(カム孔)14dが形成されている。連動カム溝14dは光軸方向に対して傾斜されている。
移動用カム溝14b、14b、14bにはそれぞれ固定環11の固定ローラー11b、11b、11bが摺動自在に係合されている。
ズームフォーカスカム環14には連結ローラー取付部14e、14e、14eが周方向に離隔して設けられている。連結ローラー取付部14e、14e、14eにはそれぞれ連結ローラー15、15、15が取り付けられている。
ズームフォーカスカム環14には周方向に等間隔に離隔して作業孔14f、14f、14fが形成されている。作業孔14fは周方向における幅が光軸方向(前後方向)における幅より大きくされている。
作業孔14f、14f、14fのうち、例えば、一つの作業孔14fは、連動カム溝14dに連続して形成されている。
このように作業孔14fが連動カム溝14dに連続して形成されることにより、ズームフォーカスカム環14に形成される孔の面積が小さくなり、ズームフォーカスカム環14の強度の低下を抑制することができる。
固定環11の外面側には1群カム環16が配置されている(図2及び図4参照)。
1群カム環16の前端部にはバヨネット溝16aが形成されている。
1群カム環16には1群カム溝16b、16b、16bと連動溝16c、16c、16cがそれぞれ周方向に離隔して形成されている。連動溝16c、16c、16cにはそれぞれズームフォーカスカム環14に取り付けられた連結ローラー15、15、15が摺動自在に係合されている。
ズームフォーカスカム環14の内面側には3群移動環17が配置されている。3群移動環17には第3レンズ群8を保持する3群レンズ保持枠18が後述する調整機構によって位置決めされて取り付けられ、接着により固定されている。従って、3群移動環17は3群レンズ保持枠18を取り付ける取付部材として機能する。
3群移動環17には絞りユニット19が取り付けられている。
3群移動環17は前側筒部20と前側筒部20の前端部から外方へ張り出されたフランジ部21と前側筒部20の後端部から内方へ張り出された連結面部22と連結面部22の内周部から後方へ突出された後側筒部23とから成る(図2、図5及び図6参照)。
前側筒部20には前後に延びる連通孔20a、20a、20aが周方向に離隔して形成されている。前側筒部20の後端部には周方向に延びる支持孔20bが形成されている。
フランジ部21の前端部には外方へ突出された1群ガイド片21a、21a、21aが周方向に離隔して設けられている。フランジ部21の後端部には外方へ突出されたバヨネット爪21b、21b、21bが周方向に離隔して設けられている。バヨネット爪21b、21b、21bは1群カム環16のバヨネット溝16aに摺動自在に係合されている。
連結面部22には挿入孔22a、22a、22aが周方向に離隔して形成されている。
後側筒部23には前後に延びる直進ガイド溝23a、23a、23aが周方向に離隔して形成されている。後側筒部23の前端部には3群ローラー23b、23b、23bが周方向に離隔して設けられている。3群ローラー23b、23b、23bはそれぞれ固定環11の3群直進ガイド溝11a、11a、11aとズームフォーカスカム環14の3群カム溝14c、14c、14cとに摺動自在に係合されている。
3群移動環17には4群カム環24がバヨネット結合されている。4群カム環24の前側略半分の部分には突状部24aが設けられ、突状部24aが3群移動環17の挿入孔22a、22a、22aのうちの一箇所に後方から挿入され、突状部24a以外の部分が3群移動環17の外面側に配置されている。
4群カム環24の後端寄りの位置にはテーパーカム溝24b、24b、24bが周方向に離隔して形成されている。
4群カム環24の突状部24aの前端部には4群ローラー24cが取り付けられている。4群ローラー24cは3群移動環17の前側筒部20に形成された支持孔20bを挿通されズームフォーカスカム環14の連動カム溝14dに摺動自在に係合されている。
従って、取付部材として機能する3群移動環17はズームフォーカスカム環14に支持され、ズームフォーカスカム環14は3群移動環17を支持する支持部材として機能する。
4群カム環24は後述するズーム動作に連動して3群移動環17に対して光軸方向における定位置で回転される。
3群移動環17の後側筒部23の内面側には4群移動環25が配置されている(図2参照)。4群移動環25には第4レンズ群9を保持する4群レンズ保持枠26が取り付けられている。
4群移動環25にはテーパーカムフォロア27、27、27が周方向に離隔して取り付けられている。テーパーカムフォロア27、27、27はそれぞれテーパーカム溝24b、24b、24bと直進ガイド溝23a、23a、23aに摺動自在に係合されている。従って、4群移動環25は3群移動環17に対して光軸方向へ移動される。
3群移動環17における前側筒部20の内面側には2群移動環28が配置され、2群移動環28には第2レンズ群7を保持する2群レンズ保持枠29が取り付けられている。
2群移動環28には前後に延びるフォーカス連動溝28aが形成されている。2群移動環28には2群ローラー30、30、30が周方向に離隔して取り付けられている。2群ローラー30、30、30はそれぞれ3群移動環17の前側筒部20に形成された連通孔20a、20a、20aを挿通され、ズームフォーカスカム環14の2群フォーカスカム溝14a、14a、14aに摺動自在に係合されている。
1群カム環16の外面側には1群移動環31が配置されている。1群移動環31には内面に前後方向に延びる1群直進ガイド溝31a、31a、31aが周方向に離隔して形成されている。1群直進ガイド溝31a、31a、31aにはそれぞれ3群移動環17のフランジ部21に設けられた1群ガイド片21a、21a、21aが摺動自在に係合されている。
1群移動環31の後端寄りの位置には1群カムフォロア32、32、32が周方向に離隔して取り付けられている。1群カムフォロア32、32、32はそれぞれ1群カム環16の1群カム溝16b、16b、16bに摺動自在に係合されている。
1群移動環31の前端部には第1レンズ群6を保持する1群レンズ保持枠33が取り付けられている。
1群移動環31の外面には1群遮光環34が取り付けられている。1群遮光環34は1群カム環16に固定されている。1群遮光環34にはズーム連動ピン34aが取り付けられている。
1群遮光環34の外面側にはズーム操作環35が配置され、ズーム操作環35は中間筒12に回転自在に支持されている。ズーム操作環35には前後方向に延びるピン直進ガイド溝35aが形成され、ピン直進ガイド溝35aにはズーム連動ピン34aが摺動自在に係合されている。
中間筒12の外面側にはフォーカス操作環36が回転自在に支持されている。フォーカス操作環36の内面側には略円環状のフォーカス連動環37が回転可能な状態で配置されている。フォーカス連動環37には、後端部を除いた部分が前後方向に延びるフォーカス連動レバー38が取り付けられ、フォーカス連動レバー38は中間筒12の挿通孔12aを挿通されて2群移動環28のフォーカス連動溝28aに前後方向へ摺動自在に係合されている。
フォーカス連動レバー38はフォーカス連動環37に取り付けられ、フォーカス連動環37の回転に伴って回転される。
フォーカス操作環36の後端側には後部外装環39が配置され、後部外装環39の内部には交換レンズ3の電気制御回路が形成された図示しないメイン基板が配置されている。
後部外装環39の内部における上端部にはフォーカス駆動用のギヤユニット40が配置されている。
[レンズ鏡筒におけるズーミングの動作]
次に、レンズ鏡筒3におけるズーミングの動作について説明する。
次に、レンズ鏡筒3におけるズーミングの動作について説明する。
ズーム操作環35が回転操作されると、ピン直進ガイド溝35aに係合されたズーム連動ピン34aに回転駆動力が伝達される。ズーム連動ピン34aに回転駆動力が伝達されることにより、1群遮光環34と1群カム環16が一体になって回転される。
1群カム環16が回転されると、ズームフォーカスカム環14に取り付けられた連結ローラー15、15、15が1群カム環16の連動溝16c、16c、16cにそれぞれ係合されているため、1群カム環16の回転に伴ってズームフォーカスカム環14が回転される。
ズームフォーカスカム環14は移動用カム溝14b、14b、14bにそれぞれ固定環11に取り付けられた固定ローラー11b、11b、11bが係合されているため、回転しながら固定ローラー11b、11b、11bに案内されて光軸方向へ移動される。
3群移動環17に取り付けられた3群ローラー23b、23b、23bがそれぞれ固定環11の3群直進ガイド溝11a、11a、11aとズームフォーカスカム環14の3群カム溝14c、14c、14cに係合されている。従って、3群移動環17は3群直進ガイド溝11a、11a、11aに案内されて光軸方向へ移動され、3群移動環17の移動に伴って3群レンズ保持枠18と第3レンズ群8が光軸方向へ移動される。
4群カム環24は4群ローラー24cがズームフォーカスカム環14の連動カム溝14dに係合されており、3群移動環17に対して光軸方向における定位置で回転される。尚、ズーム操作環35の回転可能角度は、例えば、75°に設定されているが、連動カム溝14dが傾斜されているため、4群カム環24の回転角度はズーム操作環35の回転可能角度より小さくなり、例えば、61.5°にされている。
4群移動環25はテーパーカムフォロア27、27、27がそれぞれ4群カム環24のテーパーカム溝24b、24b、24bと3群移動環23の直進ガイド溝23a、23a、23aに係合されているため、4群カム環24の回転によって直進ガイド溝23a、23a、23aに案内されて光軸方向へ移動される。従って、4群移動環25の移動に伴って4群レンズ保持枠26と第4レンズ群9が光軸方向へ移動される。
1群カム環16はバヨネット溝16aに3群移動環17のバヨネット爪21b、21b、21bが係合されているため、ズーム操作環35の回転に伴って回転され3群移動環17と一体になって光軸方向へ移動される。
1群移動環31は1群直進ガイド溝31a、31a、31aにそれぞれ3群移動環17の1群ガイド片21a、21a、21aが係合されて直進移動されるように規制されると共に1群カムフォロア32、32、32がそれぞれ1群カム環16の1群カム溝16b、16b、16bに係合されている。従って、1群移動環31は1群カム環16の動作によって1群ガイド片21a、21a、21aに案内されて光軸方向へ移動され、1群移動環31の移動に伴って1群レンズ保持枠33と第1レンズ群6が光軸方向へ移動される。
2群移動環28は静止されているフォーカス連動レバー38に直進移動されるように規制されると共に2群ローラー30、30、30がそれぞれ2群フォーカスカム溝14a、14a、14aに係合されている。従って、2群移動環28はズームフォーカスカム環14の回転によってフォーカス連動レバー38に案内されて光軸方向へ移動され、2群移動環28の移動に伴って2群レンズ保持枠29と第2レンズ群7が光軸方向へ移動される。
[レンズ鏡筒におけるフォーカシングの動作]
次に、レンズ鏡筒3におけるフォーカシングの動作について説明する。
次に、レンズ鏡筒3におけるフォーカシングの動作について説明する。
オートフォーカス動作は、ギヤユニット40に設けられた図示しない駆動モーター(DCモーター)の駆動力が図示しない減速ギヤ群によって低回転高トルクに減速されフォーカス連動環37が光軸方向における定位置で回転駆動されることにより行われる。
一方、マニュアルフォーカス動作は、フォーカス操作環36が手動操作されフォーカス操作環36の駆動力がギヤユニット40の減速ギヤ群によって減速されフォーカス連動環37が光軸方向における定位置で回転駆動されることにより行われる。
オートフォーカス動作及びマニュアルフォーカス動作の何れの動作においても、フォーカス連動環37が回転されるとフォーカス連動レバー38が一体になって回転され、2群移動環28に駆動力が伝達される。2群移動環28に駆動力が伝達されると、2群移動環28に取り付けられた2群ローラー30、30、30がそれぞれズームフォーカスカム環14の2群フォーカスカム溝14a、14a、14aに摺動される。2群ローラー30、30、30がそれぞれ2群フォーカスカム溝14a、14a、14aに摺動されることにより、2群移動環28と2群レンズ保持枠29と第2レンズ群7が一体になって光軸方向へ移動されてオートフォーカス動作又はマニュアルフォーカス動作が行われる。
[レンズ鏡筒における調整機構]
次に、レンズ鏡筒3における調整機構について説明する(図5乃至図14参照)。
次に、レンズ鏡筒3における調整機構について説明する(図5乃至図14参照)。
レンズ鏡筒3においては、例えば、光軸に対する第3レンズ群8の位置が調整され、この調整は3群移動環17に対する3群レンズ保持枠18の倒れ調整及び偏芯調整によって行われる。尚、レンズ鏡筒3にあって、調整が全ての光学系を保持した半完成状態、例えば、各レンズ群(6、7、8、9)を保持する各レンズ保持枠(33、29、18、26)がそれぞれ各移動環(31、28、17、25)に取り付けられ、これらに固定環17、ズームフォーカスカム環14、1群カム環16及び4群カム環24が組み付けられた状態において行われる。
また、調整は望遠端状態、即ち、ズームフォーカスカム環14が3群移動環17に対して第1の位置にある状態において行われる(図11参照)。望遠端状態は変倍領域において光学系の感度が最も高い状態であり、望遠端状態において調整を行うことにより調整精度の向上を図ることができる。
調整機構は、例えば、二つの可動側調整部41、41と一つの受け側調整部42によって構成されている(図8参照)。
3群移動環17の後側筒部23には部材支持孔70、70、70が周方向に離隔して形成され、部材支持孔70、70、70にそれぞれ可動側調整部41、41と受け側調整部42が支持される(図7、図9及び図12参照)。部材支持孔70は中央部70aと中央部70aの半径方向において180°反対側にそれぞれ形成された側部70b、70bとから成る。
可動側調整部41は倒れ調整部材43と倒れ調整部材43に回転自在に支持された偏芯調整部材44とによって構成されている。
倒れ調整部材43は光軸に直交する放射方向に延びる筒状に形成され、挿入支持孔43aを有している。倒れ調整部材43はネジ支持部45と挿入部46と支持筒部47が順に外側から連続して設けられて成る。
ネジ支持部45の軸方向における外側の端部には作業用のすり割り45a、45a、・・・が周方向に離隔して形成されている。ネジ支持部45の内周面には螺溝部45bが形成されている。
挿入部46は基部46aと基部46aから互いに反対側へ突出された被規制突部46b、46bとから成る。挿入部46の基部46a、挿入支持孔43aと螺溝部45bは略同軸にて形成されているが、支持筒部47は偏芯した位置に形成されている。これにより、倒れ調整部材43を回転させたときに、支持筒部47と被作用部82の光軸方向の当接位置を変化させることができる。
倒れ調整部材43は挿入部46が3群移動環17の部材支持孔70に挿入される。このとき基部46aが中央部70aに挿入され被規制突部46b、46bがそれぞれ側部70b、70bに挿入され、3群移動環17に対して回転されることによりネジ支持部45と被規制突部46b、46bがそれぞれ部材支持孔70の各開口縁に係合されて3群移動環17に回転可能な状態で支持される。
部材支持孔70と基部46aは、回転操作が可能な程度に適度な圧入寸法となっている。また被規制突部46bも、3群移動環17に対して径方向に適度な圧入寸法になっている。さらに、偏芯調整部44のネジ部49と倒れ調整部材43の螺溝部45bも回転操作が可能な程度に適度な圧入寸法となっている。倒れ調整部材43の回転操作トルクは、偏芯調整部材44の単独での回転操作トルクよりも大きく設定されており、偏芯調整を実施するときに倒れ調整部材43が変化したり、回転移動しないように設定されている。
偏芯調整部材44は頭部48とネジ部49と被支持軸部50が外側から連続して設けられて成る。頭部48には十字状の作業用溝48aが形成されている。偏芯調整部材44はネジ部49が螺溝部45bに螺合され被支持軸部50が支持筒部47に内嵌状に挿入されて倒れ調整部材43に回転自在に支持される。
受け側調整部42は保持部材51と、例えば、圧縮コイルバネであるバネ部材52とによって構成されている(図7、図8、図10及び図13参照)。
保持部材51は倒れ調整部材43、43と偏芯調整部材44、44の調整時に3群レンズ保持枠18を3群移動環17に保持する機能を有し、先端部53とバネ受部54と軸部55と当接部56が外側から連続して設けられて成る。保持部材51は先端部53の外径がバネ受部54の外径より大きくされ、バネ受部54の外径が軸部55の外径より大きくされている。
先端部53には十字状の作業用溝53aが形成されている。バネ受部54は円形状の挿通部54aと挿通部54aから互いに反対側へ突出された係止突部54b、54bとから成る。
当接部56は断面形状が、例えば、蒲鉾状に形成され外周面56aが一部を除いて曲面状に形成されている(図14参照)。
保持部材51は挿入部54が3群移動環17の部材支持孔70に挿入される。このとき挿通部54aが中央部70aに挿入され係止突部54b、54bがそれぞれ側部70b、70bに挿入され、3群移動環17に対して回転されることにより先端部53と係止突部54b、54bがそれぞれ部材支持孔70の各開口縁に係合されて3群移動環17に回転可能な状態で支持される。
3群レンズ保持枠18には放射方向において外方に開口された第1の連結穴80、80と放射方向に貫通された第2の連結穴81とが周方向に離隔して形成されている(図9、図10、図12及び図13参照)。
第1の連結穴80を形成する底面は被作用面80aとして形成されている。第1の連結穴80を形成する後面80bには前方へ突出された被作用部82が設けられている。
第2の連結穴81は、例えば、略矩形状に形成されている。
3群移動環17の内部には付勢バネ57が取り付けられている(図7、図12、図13参照)。付勢バネ57はリング状のベース部57aとベース部57aから前方へ屈曲された弾性部57b、57b、57bとから成り、ベース部57aの一部が3群移動環17の内周部に係合されて取り付けられている。弾性部57b、57b、57bは周方向に離隔して設けられている。
付勢バネ57は弾性部57b、57b、57bがそれぞれ3群レンズ保持枠18の後面に押し付けられ、3群レンズ保持枠18が前方へ付勢されている。
倒れ調整部材43が3群移動環17に回転自在に支持され偏芯調整部材44が倒れ調整部材43に回転自在に支持された状態においては、偏芯調整部材44の被支持軸50の先端面が3群レンズ保持枠18の被作用面80aに接触される(図9参照)。このとき3群レンズ保持枠18が付勢バネ57によって前方へ付勢されているため、被作用部82が倒れ調整部材43における支持筒部47の外周面に押し付けられている。倒れ調整部材43の支持筒部47は被作用部82に点接触される。
偏芯調整部材44が3群移動環17に回転自在に支持された状態においては、バネ部材52が保持部材51のバネ受部54と3群レンズ保持枠18の外周面との間に支持されている。従って、3群レンズ保持枠18が放射方向に付勢されて被作用面80a、80aがそれぞれ偏芯調整部材44、44の被支持軸50、50に押し付けられている。このとき3群レンズ保持枠18が付勢バネ57によって前方へ付勢されているため、第2の連結穴81を形成する壁面(内周面)81aが保持部材51の当接部56に押し付けられている(図10及び図14参照)。
当接部56は曲面状に形成された外周面56aが壁面81aに接触されており、壁面81aに単一もしくは複数の位置において点接触されている。
[調整機構による調整作業]
次に、上記した調整機構による3群レンズ保持枠18の調整作業について説明する。
次に、上記した調整機構による3群レンズ保持枠18の調整作業について説明する。
調整作業は、先ず、図示しない治具を用いて倒れ調整部材43と偏芯調整部材44を一体で回転させることにより行われる。このとき倒れ調整部材43のすり割り45aと偏芯調整部材44の作業用溝48aに治具の一部が係合され、倒れ調整部材43と偏芯調整部材44が一体になって回転される。
調整は一方の倒れ調整部材43と偏芯調整部材44を一体で回転させ、また、他方の倒れ調整部材43と偏芯調整部材44を一体で回転させることにより行われる。
倒れ調整部材43と偏芯調整部材44が一体で回転されると、倒れ調整部材43の支持筒部47が被作用部82に摺動され、このとき挿入支持孔43aが偏芯した位置に形成されているため、倒れ調整部材43の回転位置に応じて被作用部82の支持筒部47に対する光軸方向における位置が変化される。従って、3群レンズ保持枠18の3群移動環17に対する傾斜角度が変化され、第3レンズ群8の光軸に対する倒れが調整される。
このとき付勢バネ57の付勢力によって被作用部82が倒れ調整部材43における支持筒部47の外周面に押し付けられると共に第2の連結穴81を形成する壁面81aが当接部56に押し付けられている。
上記のように、倒れ調整部材43と偏芯調整部材44が一体で回転されて倒れに関する調整作業が行われると、次に、図示しない治具を用いて倒れ調整部材43に対して偏芯調整部材44を回転させることにより偏芯に関する調整が行われる。このとき偏芯調整部材44の作業用溝48aに治具の一部が係合され、倒れ調整部材43に対して偏芯調整部材44が回転される。
調整は一方の偏芯調整部材44を回転させ、また、他方の偏芯調整部材44を回転させることにより行われる。
倒れ調整部材43に対して偏芯調整部材44が回転されると、倒れ調整部材43の螺溝部45bに対して偏芯調整部材44のネジ部49が送られ、偏芯調整部材44の倒れ調整部材43に対する回転位置に応じて3群レンズ保持枠18の3群移動環17に対する放射方向における位置が変化される。従って、第3レンズ群8の光軸に対する偏芯が調整される。
このときバネ部材52の付勢力によって3群レンズ保持枠18の被作用面80aが偏芯調整部材44の被支持軸50に押し付けられている。
尚、上記には、3群レンズ保持枠18の第2の連結穴81aが略矩形状に形成された例を示したが、例えば、第2の連結穴81は後方に行くに従って幅が狭くなるような形状に形成されていてもよい(図15参照)。この場合には、保持部材51の当接部56が第2の連結穴81の壁面81aに2箇所で接する。
また、当接部56の形状は断面が蒲鉾状以外の各種の形状に形成されていてもよく、例えば、球状、半球状、楕円形状、四角形状、V字状等に形成されていてもよい。但し、当接部56は第2の連結穴81の壁面81aに点接触される形状に形成されることが望ましい。
[調整後の固定作業]
上記のように光軸に対する倒れの調整と偏芯の調整が終了すると、以下のように、3群レンズ保持枠18を3群移動環17に接着によって固定する固定作業が行われる。固定作業は広角端状態と望遠端状態の中間の位置である中間状態、即ち、ズームフォーカスカム環14が3群移動環17に対して第2の位置にある状態(図16参照)において行われる。
上記のように光軸に対する倒れの調整と偏芯の調整が終了すると、以下のように、3群レンズ保持枠18を3群移動環17に接着によって固定する固定作業が行われる。固定作業は広角端状態と望遠端状態の中間の位置である中間状態、即ち、ズームフォーカスカム環14が3群移動環17に対して第2の位置にある状態(図16参照)において行われる。
3群移動環17には放射方向に貫通された固定孔71、71、71が周方向に、例えば、等間隔に離隔して形成されている(図8参照)。固定孔71、71、71は固定部として機能し、調整機構の可動側調整部41、41及び受け側調整部42と光軸方向において同じ位置に形成されている。
3群レンズ保持枠18には放射方向における外方へ突出された固定用突部83、83、83が周方向に、例えば、等間隔に離隔して設けられている(図8及び図17参照)。固定用突部83、83、83の先端部にはそれぞれ放射方向に開口された被固定用凹部83a、83a、83aが形成され、被固定用凹部83a、83a、83aは被固定部として機能する。被固定用凹部83aは周方向における幅が光軸方向(前後方向)における幅より大きくされている。
被固定用凹部83a、83a、83aはそれぞれ固定孔71、71、71に近接され対向して位置されている(図18及び図19参照)。
上記のように望遠端状態での光軸に対する倒れの調整と偏芯の調整が終了した状態(図8参照)において、1群カム環16やズームフォーカスカム環14等が所定の位置まで回転されると、ズームフォーカスカム環14に形成された作業孔14f、14f、14fがそれぞれ固定孔71、71、71及び被固定用凹部83a、83a、83aに対向して位置された中間状態になる(図16及び図18参照)。
この中間状態においてそれぞれ作業孔14f、14f、14fから固定孔71、71、71及び被固定用凹部83a、83a、83aに接着剤、例えば、紫外線硬化型の接着剤90、90、90が充填される(図20乃至図22参照)。
接着剤90が充填されるときには、その流動性によって一部が固定孔71の外側において3群移動環17の内周面と固定用突部83の外周面との間に抜け止め部90aとして設けられる。また、固定孔71は外径方向に逆テーパー状の形状になっており、接着剤90の硬化後は外径方向に抜けにくい構造になっている。
固定孔71、71、71及び被固定用凹部83a、83a、83aに接着剤90、90、90が充填された後に、それぞれ作業孔14f、14f、14fを介して接着剤90、90、90に向けて紫外線を照射されることにより接着剤90、90、90が固化される。接着剤90、90、90が固化されることにより、光軸に対する倒れの調整と偏芯の調整が終了した状態で3群移動環17に3群レンズ保持枠18が固定される。
尚、接着剤90としては湿気硬化性能を有する紫外線硬化型の接着剤を用いることが望ましい。接着剤90として湿気硬化性能を有する紫外線硬化型の接着剤を用いることにより、時間の経過に伴って徐々に接着剤90が硬化されるため、接着剤90に紫外線の未照射の部分があった場合においても、未硬化による接着剤90の流れ出しを防止することができると共に接着強度の向上を図ることができる。
上記のように、衝撃等が生じたときに固定孔71からの接着剤90、90、90の抜けが防止され、3群レンズ保持枠18の3群移動環17に対する安定した固定状態を確保することができる。
尚、上記には、倒れ調整部材43が偏芯調整部材44に支持されてなる可動側調整部41と、保持部材51及びバネ部材52から成る受け側調整部42とによって構成された調整機構の例を示したが、調整機構はこのような構成に限られることはなく、光軸に対する倒れの調整を行う調整部と光軸に対する偏芯の調整を行う調整部とが異なる位置に配置された調整機構であってもよい。また、この場合において、光軸に対する倒れの調整と光軸に対する偏芯の調整とを行うことができるものであれば調整機構の構造は任意である。
上記したように、レンズ鏡筒3にあっては、調整機構の可動側調整部41、41及び受け側調整部42と固定孔71、71、71が光軸方向において同じ位置に形成されている。
従って、調整機構と固定孔71、71、71が近くに位置されており、固定時に熱の発生によって3群移動環17や3群レンズ保持枠18に変形が生じ得る状態になった場合においても、調整後の位置に対する変形による各部のズレが生じ難く、位置精度の低下を抑制することができる。特に、紫外線硬化型の接着剤90が用いられた場合に、紫外線の照射による熱の変形に対する影響が抑制され、位置精度の低下を抑制することができる。
また、固定部として機能する固定孔71、71、71と被固定部として機能する被固定用凹部83a、83a、83aとがそれぞれ周方向において複数形成されているため、3群レンズ保持枠18が3群移動環17に周方向において複数の箇所で固定され、固定強度の向上を図ることができる。
さらに、固定孔71、71、71と被固定用凹部83a、83a、83aがそれぞれ周方向において等間隔に形成されているため、3群レンズ保持枠18が3群移動環17に周方向において等間隔の箇所で固定され、安定した状態で所定の固定強度を確保することができる。
さらにまた、作業孔14fは周方向における幅が光軸方向(前後方向)における幅より大きくされているため、作業孔14fが作業性の向上を図る上で十分な大きさに形成されると共に必要以上に大きくされていないため、調整作業における作業性の向上及びズームフォーカスカム環14の十分な強度を確保することができる。
また、被固定用凹部83aは周方向における幅が光軸方向(前後方向)における幅より大きくされているため、3群レンズ保持枠18の3群移動環17に対する固定強度が周方向において大きくなり、3群レンズ保持枠18の3群移動環17に対する固定強度の向上を図ることができる。
[撮像装置の一実施形態]
図23に、本技術撮像装置の一実施形態による交換レンズ式のデジタルカメラのブロック図を示す。
図23に、本技術撮像装置の一実施形態による交換レンズ式のデジタルカメラのブロック図を示す。
撮像装置(デジタルカメラ)1は、撮像機能を担うカメラブロック101と、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部102と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部103とを有している。また、撮像装置1は、撮影された画像等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部104と、メモリーカード109への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)105と、撮像装置1の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)106と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種の入力操作部4a、4a、・・・等によって構成される入力部107と、カメラブロック101に配置されたレンズやレンズ群等の光学素子101aの駆動を制御するレンズ駆動制御部108とを備えている。
カメラブロック101は、例えば、レンズ鏡筒3に設けられ、レンズやレンズ群等の光学系101aを有している。
カメラ信号処理部102は、撮像素子5からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部103は、所定の画像データーフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデーター仕様の変換処理等を行う。
表示部104はユーザーの入力部107に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデーターを表示する機能を有している。
R/W105は、画像処理部103によって符号化された画像データーのメモリーカード109への書込及びメモリーカード109に記録された画像データーの読出を行う。
CPU106は、撮像装置1に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力部107からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
入力部107はユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU106に対して出力する。
レンズ駆動制御部108は、CPU106からの制御信号に基づいて光学系101aの各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御する。
メモリーカード109は、例えば、R/W105に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
以下に、撮像装置1における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU106による制御の下で、カメラブロック101において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部102を介して表示部104に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力部107からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU106がレンズ駆動制御部108に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部108の制御に基づいて光学系101aの所定のレンズ又はレンズ群が移動される。
入力部107からの指示入力信号によりカメラブロック101の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部102から画像処理部103に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデーターフォーマットのデジタルデーターに変換される。変換されたデーターはR/W105に出力され、メモリーカード109に書き込まれる。
フォーカシングは、例えば、入力部107のシャッター釦4aが半押しされた場合や記録(撮影)のために全押しされた場合、又は、レンズ鏡筒3のフォーカス操作環36が操作された場合に、CPU106からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部108が光学系101aの所定のレンズ又はレンズ群を移動させることにより行われる。
メモリーカード109に記録された画像データーを再生する場合には、入力部107に対する操作に応じて、R/W105によってメモリーカード109から所定の画像データーが読み出され、画像処理部103によって伸張復号化処理が行われた後に、再生画像信号が表示部104に出力されて再生画像が表示される。
[まとめ]
以上に記載した通り、レンズ鏡筒3にあっては、ズームフォーカスカム環14が3群移動環17に対して第1の位置にある状態において作業孔14f、14f、14fを介して調整機構による調整作業が行われ、ズームフォーカスカム環14が3群移動環17に対して第2の位置にある状態において作業孔14f、14f、14fを介して3群レンズ保持枠18の3群移動環17への固定作業が行われる。
以上に記載した通り、レンズ鏡筒3にあっては、ズームフォーカスカム環14が3群移動環17に対して第1の位置にある状態において作業孔14f、14f、14fを介して調整機構による調整作業が行われ、ズームフォーカスカム環14が3群移動環17に対して第2の位置にある状態において作業孔14f、14f、14fを介して3群レンズ保持枠18の3群移動環17への固定作業が行われる。
従って、調整機構による調整作業と3群レンズ保持枠18の3群移動環17への固定作業とがともに作業孔14f、14f、14fを介して行われるため、作業性を損なうことなくズームフォーカスカム環14の強度の向上を図ることができる。
[本技術]
本技術は、以下のような構成にすることもできる。
本技術は、以下のような構成にすることもできる。
(1)レンズを保持し被固定部を有するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠の被固定部が固定される固定部を有する取付部材と、前記取付部材が支持され前記取付部材に対する相対的な位置が変化されると共に作業孔を有する支持部材と、前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定前に光軸に対する前記レンズ保持枠の位置を調整する調整機構とを備え、前記支持部材が前記取付部材に対して第1の位置にある状態において前記作業孔を介して前記調整機構による調整作業が行われ、前記支持部材が前記取付部材に対して第2の位置にある状態において前記作業孔を介して前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定作業が行われるようにしたレンズ鏡筒。
(2)前記調整機構が前記取付部材に支持され、前記調整機構と前記固定部が光軸方向において同じ位置に存在するようにした前記(1)に記載のレンズ鏡筒。
(3)光軸に対する前記レンズ保持枠の位置調整が望遠端状態において行われるようにした前記(1)又は前記(2)の何れかに記載のレンズ鏡筒。
(4)前記固定部と前記被固定部が周方向において複数設けられた前記(1)から前記(3)の何れかに記載のレンズ鏡筒。
(5)前記固定部と前記被固定部がそれぞれ等間隔に設けられた前記(4)に記載のレンズ鏡筒。
(6)前記固定部として固定用の接着剤が塗布される固定孔が形成され、前記接着剤における前記固定孔より被固定部側に位置される部分に、前記固定孔より外形が大きい抜け止め部が形成された前記(1)から前記(5)の何れかに記載のレンズ鏡筒。
(7)前記作業孔の光軸回り方向における幅が光軸方向における幅より大きくされた前記(1)から前記(6)の何れかに記載のレンズ鏡筒。
(8)前記被固定部の光軸回り方向における幅が光軸方向における幅より大きくされた前記(1)から前記(7)の何れかに記載のレンズ鏡筒。
(9)前記支持部材にカム孔が形成され、前記カム孔と前記作業孔が連続して形成された前記(1)から前記(8)の何れかに記載のレンズ鏡筒。
(10)内部に光学系が配置されたレンズ鏡筒と前記光学系を介して取り込まれた光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、前記レンズ鏡筒は、レンズを保持し被固定部を有するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠の被固定部が固定される固定部を有する取付部材と、前記取付部材が支持され前記取付部材に対する相対的な位置が変化されると共に作業孔を有する支持部材と、前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定前に光軸に対する前記レンズ保持枠の位置を調整する調整機構とを備え、前記支持部材が前記取付部材に対して第1の位置にある状態において前記作業孔を介して前記調整機構による調整作業が行われ、前記支持部材が前記取付部材に対して第2の位置にある状態において前記作業孔を介して前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定作業が行われるようにした撮像装置。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本技術を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
1…撮像装置、3…レンズ鏡筒、14…ズームフォーカスカム環(支持部材)、14d…連動カム溝(カム孔)、14f…作業孔、17…3群移動環、18…3群レンズ保持枠、41…可動側調整部(調整機構)、42…受け側調整部(調整機構)、71…固定孔(固定部)、83a…被固定用凹部(被固定部)、101a…光学系
Claims (10)
- レンズを保持し被固定部を有するレンズ保持枠と、
前記レンズ保持枠の被固定部が固定される固定部を有する取付部材と、
前記取付部材が支持され前記取付部材に対する相対的な位置が変化されると共に作業孔を有する支持部材と、
前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定前に光軸に対する前記レンズ保持枠の位置を調整する調整機構とを備え、
前記支持部材が前記取付部材に対して第1の位置にある状態において前記作業孔を介して前記調整機構による調整作業が行われ、
前記支持部材が前記取付部材に対して第2の位置にある状態において前記作業孔を介して前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定作業が行われるようにした
レンズ鏡筒。 - 前記調整機構が前記取付部材に支持され、
前記調整機構と前記固定部が光軸方向において同じ位置に存在するようにした
請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 光軸に対する前記レンズ保持枠の位置調整が望遠端状態において行われるようにした
請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 前記固定部と前記被固定部が周方向において複数設けられた
請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 前記固定部と前記被固定部がそれぞれ等間隔に設けられた
請求項4に記載のレンズ鏡筒。 - 前記固定部として固定用の接着剤が塗布される固定孔が形成され、
前記接着剤における前記固定孔より被固定部側に位置される部分に、前記固定孔より外形が大きい抜け止め部が形成された
請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 前記作業孔の光軸回り方向における幅が光軸方向における幅より大きくされた
請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 前記被固定部の光軸回り方向における幅が光軸方向における幅より大きくされた
請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 前記支持部材にカム孔が形成され、
前記カム孔と前記作業孔が連続して形成された
請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 内部に光学系が配置されたレンズ鏡筒と前記光学系を介して取り込まれた光学像を電気的信号に変換する撮像素子とを備え、
前記レンズ鏡筒は、
レンズを保持し被固定部を有するレンズ保持枠と、
前記レンズ保持枠の被固定部が固定される固定部を有する取付部材と、
前記取付部材が支持され前記取付部材に対する相対的な位置が変化されると共に作業孔を有する支持部材と、
前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定前に光軸に対する前記レンズ保持枠の位置を調整する調整機構とを備え、
前記支持部材が前記取付部材に対して第1の位置にある状態において前記作業孔を介して前記調整機構による調整作業が行われ、
前記支持部材が前記取付部材に対して第2の位置にある状態において前記作業孔を介して前記レンズ保持枠の前記取付部材への固定作業が行われるようにした
撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012134774A JP2013257498A (ja) | 2012-06-14 | 2012-06-14 | レンズ鏡筒及び撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012134774A JP2013257498A (ja) | 2012-06-14 | 2012-06-14 | レンズ鏡筒及び撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013257498A true JP2013257498A (ja) | 2013-12-26 |
Family
ID=49953970
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012134774A Pending JP2013257498A (ja) | 2012-06-14 | 2012-06-14 | レンズ鏡筒及び撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013257498A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016051175A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | キヤノン株式会社 | レンズ鏡筒、光学機器およびレンズ鏡筒の製造方法 |
JP2020194104A (ja) * | 2019-05-29 | 2020-12-03 | キヤノン株式会社 | 光学機器 |
JP2021081606A (ja) * | 2019-11-20 | 2021-05-27 | 株式会社タムロン | レンズ調芯機構、レンズ鏡筒、及び、レンズ調芯方法 |
-
2012
- 2012-06-14 JP JP2012134774A patent/JP2013257498A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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