JP7331013B2 - コア、ステータ、及び回転電機 - Google Patents

コア、ステータ、及び回転電機 Download PDF

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Description

本開示は、コア、ステータ、及び回転電機に関するものである。
本出願は、2018年12月18日付の日本国出願の特願2018-236767に基づく優先権を主張し、前記日本国出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
アキシャルギャップ型の回転電機に用いられるコアとして、特許文献1の圧粉磁心が知られている。特許文献1の圧粉磁心は、扇板状のヨーク部と、ヨーク部から突出するティース部とを有する。ヨーク部とティース部とは一体成形されている。ヨーク部の外周縁及び内周縁とティース部との間の間隔は互いに同一である。
特開2017-229191号公報
本開示に係るコアは、
アキシャルギャップ型の回転電機に用いられるコアであって、
円環板状のヨークと、
前記ヨークの周方向に間隔をあけて配置される柱状の複数のティースとを備え、
前記ヨークは、
外周面と、
内周面と、
前記外周面と前記内周面とをつなぐ平面状の第一面と、
前記第一面につながる複数の凹部とを有し、
前記複数のティースの各々は、前記第一面に対して前記ヨークの軸方向に突出する外周面を有し、
前記複数の凹部の各々は、前記複数のティースの各々における前記外周面の周方向の少なくとも一部につながり、
前記第一面の外周縁及び前記第一面の内周縁の少なくとも一方と前記複数のティースの各々における前記外周面との間の最短距離の全てが4mm以下であり、
前記ヨークと前記複数のティースとは一体成形された圧粉成形体で構成されている。
本開示に係るステータは、
アキシャルギャップ型の回転電機のステータであって、
本開示に係るコアと、
前記コアにおける前記複数のティースの各々に配置されるコイルとを備える。
本開示に係る回転電機は、
ロータとステータとを備え、前記ロータと前記ステータとが軸方向に対向して配置されたアキシャルギャップ型の回転電機であって、
前記ステータが本開示に係るステータである。
図1は、実施形態1に係るコアの概略を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係るコアの一部の概略を示す上面図である。 図3は、図2のA-B-C-D線で切断したコアの概略を示す組み合わせ断面図である。 図4は、図3の破線円内の凹部近傍を拡大して示す拡大図である。 図5は、図2の(V)-(V)切断線で切断したコアの概略を示す断面図である。 図6は、実施形態1に係るコアを製造する金型の概略を示す断面図である。 図7は、実施形態2に係るコアの概略を示す斜視図である。 図8は、実施形態2に係るコアの一部の概略を示す上面図である。 図9は、実施形態2に係るコア及び試料No.1のコアを製造する金型の概略を示す部分断面図である。 図10は、実施形態2に係るコア及び試料No.1のコアを製造する金型の第一下パンチの概略を示す斜視図である。 図11は、実施形態3に係るステータの概略を示す斜視図である。 図12は、実施形態4に係る回転電機の概略を示す断面図である。 図13は、試料No.101のコアを成形する金型に備わる第一下パンチの概略を示す斜視図である。
[本開示が解決しようとする課題]
ヨークの大きさに対するティースの大きさの割合が大きくて高密度なコアが望まれている。しかし、そのようなコアの最適な形状、及び製造方法は十分に検討されていなかった。
そこで、本開示は、高密度であり、かつヨークの大きさに対するティースの大きさの割合が大きくて、生産性に優れるコアを提供することを目的の一つとする。
また、本開示は、磁気特性及び生産性に優れる回転電機を構築できるステータを提供することを目的の一つとする。
更に、本開示は、磁気特性及び生産性に優れる回転電機を提供することを目的の一つとする。
[本開示の効果]
本開示に係るコアは、高密度であり、かつヨークの大きさに対するティースの大きさの割合が大きくて、生産性に優れる。
本開示に係るステータは、磁気特性及び生産性に優れる回転電機を構築できる。
本開示に係る回転電機は、磁気特性及び生産性に優れる。
《本開示の実施形態の説明》
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の一態様に係るコアは、
アキシャルギャップ型の回転電機に用いられるコアであって、
円環板状のヨークと、
前記ヨークの周方向に間隔をあけて配置される柱状の複数のティースとを備え、
前記ヨークは、
外周面と、
内周面と、
前記外周面と前記内周面とをつなぐ平面状の第一面と、
前記第一面につながる複数の凹部とを有し、
前記複数のティースの各々は、前記第一面に対して前記ヨークの軸方向に突出する外周面を有し、
前記複数の凹部の各々は、前記複数のティースの各々における前記外周面の周方向の少なくとも一部につながり、
前記第一面の外周縁及び前記第一面の内周縁の少なくとも一方と前記複数のティースの各々における前記外周面との間の最短距離の全てが4mm以下であり、
前記ヨークと前記複数のティースとは一体成形された圧粉成形体で構成されている。
上記のコアは、ヨークの大きさに対するティースの大きさの割合が大きい。上記最短距離が上記範囲を満たすからである。
また、上記のコアは、高密度で生産性に優れる。円環板状のヨークと柱状の複数のティースとが一体であり、かつ上記最短距離が上記範囲を満たすコアを、金型を用いて圧縮成形により製造する際に上記凹部を併せて形成することで、成形圧力を高めても金型が損傷し難いからである。この凹部は、詳しくは後述するように、圧縮成形時にパンチの端面における凸部の形状が転写されることで形成される。このパンチがコアの原料粉末を圧縮する際、凸部が原料粉末に進入することによるアンカー効果によりパンチの変形が抑制される。そのため、コアを高密度化するために成形圧を高くしても、パンチの角部に発生する応力が低減される。よって、パンチの破損が起こり難い。上記最短距離は詳しくは後述するパンチの端面の外周縁及び内周縁とパンチの孔の内周面との間の長さに基づくため、上記最短距離が上記範囲を満たすコアを製造する場合、パンチの上記長さが小さい。そのため、上記最短距離が上記範囲を満たすコアを製造する際に上記凹部を併せて形成しない場合には、パンチがより一層変形し易くなる。これに対し、上記最短距離が上記範囲を満たすコアを製造する際に上記凹部を併せて形成することで、上述したようにパンチの変形が抑制される。
更に、上記のコアは、各ティースからヨークに磁束を良好に通過させられる。ヨークと各ティースとが一体成形されていることで、ヨークと各ティースとの間に磁気ギャップとなる隙間が生じないからである。
(2)上記コアの一形態として、
前記複数のティースの各々における前記外周面は、
前記ヨークの周方向の一方に隣り合う前記ティースの前記外周面に臨む第一領域と、
前記ヨークの周方向の他方に隣り合う前記ティースの前記外周面に臨む第二領域と、を有し、
前記複数の凹部の各々は、前記第一領域につながる部分と前記第二領域につながる部分とを有することが挙げられる。
上記のコアは、コアの高密度化とコアの生産性の向上とを図り易い。上記のコアは、パンチの角部に発生する応力の低減効果が高いからである。
(3)上記コアの一形態として、
前記複数の凹部の各々は、前記複数のティースの各々における前記外周面の周方向の全周につながることが挙げられる。
上記のコアは、コアの更なる高密度化とコアの生産性の向上とを図り易い。上記のコアは、パンチの角部に発生する応力の低減効果がより一層高いからである。
(4)上記コアの一形態として、
前記複数の凹部の各々は、前記第一面から前記複数のティースの各々における前記外周面に近づくにしたがって深くなる傾斜面を有することが挙げられる。
上記のコアは、コアの更なる高密度化とコアの生産性の向上とを図り易い。傾斜面を有する凹部は、傾斜面を有する凸部が設けられたパンチを用いて形成される。パンチの凸部が傾斜面を有することで、詳しくは後述するように、パンチの角部に発生する応力の低減効果がより一層高い。
(5)上記コアの一形態として、
前記ヨークは、前記ティースよりも前記ヨークの前記外周面側及び前記内周面側の少なくとも一方に設けられる切欠部を有し、
前記切欠部は、前記ヨークの前記外周面及び前記内周面の少なくとも一方に開口することが挙げられる。
上記のコアは、後述する回転電機を構築し易い。上記のコアは、切欠部を回転電機のケース内でのコアの位置決めに利用できるからである。また、上記のコアは、ステータにおけるコイルの巻線の端部を切欠部に引っ掛けて引き出し易い。
(6)上記切欠部を有する上記コアの一形態として、
前記切欠部は、前記ヨークの前記外周面及び前記内周面の少なくとも一方のうち、隣り合う前記ティース同士の間に対応する箇所に開口することが挙げられる。
上記のコアは、回転電機のケース内でコアを位置決めし易い。また、上記のコアは、巻線の端部を引っ掛け易い。更に、上記のコアは、切欠部の形状や大きさの設計自由度が大きい。コイルが配置されるティースから離れた箇所に切欠部が設けられるからである。
(7)上記切欠部を有する上記コアの一形態として、
前記切欠部における前記ヨークの周方向に沿った長さは、1.0mm以上10mm以下であることが挙げられる。
切欠部の上記周方向長さが1.0mm以上であれば、回転電機のケース内でのコアの位置決めなどが行い易い。切欠部の上記周方向長さが10mm以下であれば、切欠部の上記周方向長さが過度に大きすぎない。そのため、切欠部によるヨークの磁路面積の減少が抑制される。よって、磁路面積の減少による磁気特性の低下が抑制され易い。
(8)上記切欠部を有する上記コアの一形態として、
前記切欠部における前記ヨークの径方向に沿った長さは、0.5mm以上5mm以下であることが挙げられる。
切欠部の上記径方向長さが0.5mm以上であれば、回転電機のケース内でのコアの位置決めなどが行い易い。切欠部の上記径方向の長さが5mm以下であれば、切欠部の上記径方向の長さが過度に大きすぎない。そのため、切欠部によるヨークの磁路面積の減少を抑制できる。よって、磁路面積の減少による磁気特性の低下を抑制し易い。
(9)上記コアの一形態として、
前記圧粉成形体の相対密度が90%以上であることが挙げられる。
上記のコアは、高密度であるため、飽和磁束密度等の磁気特性、強度等の機械的特性に優れる。
(10)上記コアの一形態として、
前記圧粉成形体は、軟磁性粉末で構成され、
前記軟磁性粉末は、純鉄、Fe-Si系合金、及びFe-Al系合金からなる群より選択される少なくとも一種の金属からなる複数の鉄系粒子を有することが挙げられる。
上記のコアは、高密度で寸法精度に優れる。上記材質は比較的軟質であるため、圧粉成形体の成形時に軟磁性粒子が変形し易いからである。
(11)本開示の一態様に係るステータは、
アキシャルギャップ型の回転電機のステータであって、
上記(1)から上記(10)のいずれか1つのコアと、
前記コアにおける前記複数のティースの各々に配置されるコイルとを備える。
上記のステータは、磁気特性及び生産性に優れる回転電機を構築できる。ステータのコアが高密度で生産性に優れる上述のコアだからである。
(12)本開示の一態様に係る回転電機は、
ロータとステータとを備え、前記ロータと前記ステータとが軸方向に対向して配置されたアキシャルギャップ型の回転電機であって、
前記ステータが上記(11)に記載のステータである。
上記の回転電機は、磁気特性及び生産性に優れる。ステータのコアが高密度で生産性に優れる上述のコアだからである。
《本開示の実施形態の詳細》
本開示の実施形態の詳細を、以下に図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。
《実施形態1》
〔コア〕
主に図1から図5を参照して、実施形態1に係るコア1を説明する。実施形態1に係るコア1は、後述するアキシャルギャップ型の回転電機9(図12)に用いられる。このコア1は、円環板状のヨーク3と柱状の複数のティース2とを備える(図1)。ヨーク3は、平面状の第一面31を有する。第一面31は、ヨーク3の外周面30oと内周面30iとをつなぐ。複数のティース2は、ヨーク3の第一面31にヨーク3の周方向に間隔を空けて設けられている。複数のティース2は、ヨーク3の第一面31に対してヨーク3の軸方向に突出する外周面21を有する。ヨーク3と複数のティース2とは一体成形された圧粉成形体で構成されている。実施形態1に係るコア1の特徴の一つは、以下の要件(1)及び要件(2)を満たすことにある。
(1)ヨーク3が複数の凹部34を有する。複数の凹部34の各々は、複数のティース2の各々における外周面21の少なくとも一部につながる。
(2)第一面31の外周縁333と複数のティース2の各々における外周面21との間の最短距離L1(図2)の全てと、第一面31の内周縁334と複数のティース2の各々における外周面21との間の最短距離L2(図2)の全ての少なくとも一方が特定の長さである。
以下、各構成を詳細に説明する。以下の説明では、コア1におけるヨーク3側を下側とし、ティース2側を上側とする。
[ヨーク]
ヨーク3は、外周面30oと内周面30iと平面状の第一面31と平面状の第二面32とを有する(図1)。第一面31は、ヨーク3の上面となる。第二面32は、ヨーク3の下面となる。ヨーク3は、ヨーク3の周方向に並ぶティース2のうち、隣り合うティース2同士を磁気的に結合する。ヨーク3は、その中央部に上下面を貫通する軸孔39を備える。
(凹部)
各凹部34は、各ティース2の外周面21の周方向の少なくとも一部につながるように設けられている。即ち、各凹部34は、第一面31と各ティース2の外周面21とをつなぐ。各凹部34は、後述する金型5(図6)の各第一下パンチ55の凸部554により形成される。凸部554は、各第一下パンチ55において、第二孔552の内周面の周方向の少なくとも一部につながるように設けられる。各第一下パンチ55が凸部554を備えることで、各第一下パンチ55の破損を抑制できる。その理由は、次の通りである。各第一下パンチ55がコア1の原料粉末を圧縮する際、凸部554が原料粉末に進入することによるアンカー効果により第一下パンチ55の変形が抑制される。そのため、第二孔552の内周角部に発生する応力が低減される。即ち、ヨーク3が凹部34を備えるということは、金型5の破損が低減されているため、コア1の生産性に優れる。
各凹部34は、各ティース2の外周面21の第一領域211につながる部分と各ティース2の外周面21の第二領域212につながる部分とを有することが好ましい(図2、図3)。第一領域211とは、ティース2の外周面21のうち、ヨーク3の周方向の一方に隣り合うティース2の外周面21に臨む領域である。第二領域212とは、ティース2の外周面21のうち、ヨーク3の周方向の他方に隣り合うティース2の外周面21に臨む領域である。臨む領域とは、ヨーク3の重心を中心とする同心円のうち、複数のティース2の内周側に接する内接円と複数のティース2の外周側に接する外接円との間の領域において、対向する領域をいう。
各凹部34が各ティース2の第一領域211につながる部分と第二領域212につながる部分とを有することで、第一下パンチ55(図6)の破損が効果的に抑制される。この場合、後述する第一下パンチ55の凸部554は第二孔552の内周面のうち第一領域と第二領域につながるように設けられる。そのため、圧縮成形時の側圧による第一下パンチ55の変形が効果的に抑制される。よって、第二孔552の内周角部に発生する応力の低減効果が高い。各凹部34は、更に、各ティース2の第一領域211の全長にわたってつながる部分と、第二領域212の全長にわたってつながる部分とを有することが好ましい。第一領域211につながる部分と第二領域212につながる部分とは、互いにつながらず分離していてもよいし、互いにつながっていてもよい。例えば、第一領域211につながる部分と第二領域212につながる部分とが互いにつながっていない場合、凹部34は、第一領域211につながる第一凹部と、第二領域212につながる第二凹部とを有することが挙げられる。各凹部34は、特に、各ティース2の外周面21の周方向の全周につながるように設けられていることが好ましい。その理由は、第二孔552の内周角部に発生する応力の低減効果がより一層高くて、金型5、具体的には第一下パンチ55の破損をより一層抑制できるからである。
本例の各凹部34は、各ティース2の外周面21の周方向の全周につながるように設けられている。凹部34の平面形状は、ティース2の外周面21の周方向に沿った環状、ここでは台形環状である。
各凹部34の断面形状は、適宜選択できる。各凹部34の断面形状とは、各凹部34の長手方向に直交する面、即ち各ティース2の軸を含み、かつ外周面21に直交する面で切断した断面の形状をいう。
本例の各凹部34の断面形状は、傾斜面341と曲面342とを有する(図3から図5)。傾斜面341は、第一面31から各ティース2の外周面21に近づくにしたがって凹部34の深さDが深くなるように傾斜する。凹部34の深さDは、ヨーク3の軸方向に沿った長さをいう。曲面342は、傾斜面341からティース2の外周面21につながる円弧状に設けられている。各凹部34の断面形状は、各凹部34の頂点を通る垂線に対して非対称形状である。傾斜面341の長さは、曲面342の長さよりも長い。
各凹部34の断面形状が傾斜面341を有することで、成形時の成形圧力を高めても各第一下パンチ55(図6)の損傷を抑制し易い。そのため、コア1の高密度化と生産性の向上とを図れる。各凹部34の傾斜面341に対応するように後述する各第一下パンチ55の凸部554が傾斜面を有する。この第一下パンチ55を用いて原料粉末を圧縮する際、凸部554の傾斜面に圧力が作用する。凸部554の傾斜面が受ける圧力は、第一下パンチ55の第二孔552側に向かって作用する。即ち、凸部554の傾斜面が受ける圧力は、圧縮成形時に第二孔552の内周面に作用する側圧を相殺する方向に働く。そのため、圧縮成形時に凸部554の傾斜面が受ける圧力を利用して、第一下パンチ55に作用する側圧の少なくとも一部を相殺することが可能になる。よって、側圧による第一下パンチ55の変形がより抑制される。したがって、第二孔552の内周角部に発生する応力がより低減される。
なお、図示は省略するものの、各凹部34の断面形状は、傾斜面と、垂直面と、角部とで構成されていてもよい。傾斜面は、第一面31から各ティース2の外周面21に近づくにしたがって凹部34の深さDが深くなるように傾斜する。垂直面は、ティース2の外周面21からヨーク3の下方に延長される。角部は、傾斜面と垂直面とが交差する。その他、凹部34の断面形状は、例えば、半円形状、三角形状、矩形状などであってもよい。「半円形状」、「三角形状」、及び「矩形状」とは、幾何学上の半円形、三角形、及び矩形だけでなく、実質的に半円形、三角形、及び矩形と見なされる範囲が含まれる。例えば、「三角形状」、及び「矩形状」には、角部に丸みを有する形状が含まれる。また、「三角形状」とはV字状が含まれ、「矩形状」とはU字状が含まれる。
各凹部34の深さDは、例えば、0.2mm以上2.5mm以下が好ましい(図4)。各凹部34の幅Wdは、例えば、0.5mm以上3.0mm以下が好ましい。凹部34の深さDは上述の通りである。凹部34の幅Wdは、凹部34の断面において、第一面31に沿った長さをいう。凹部34の断面とは、各凹部34の長手方向に直交する面、即ち各ティース2の軸を含み、かつ外周面21に直交する面で切断した断面をいう。各凹部34の深さDが0.2mm以上や凹部34の幅Wdが0.5mm以上であれば、各第一下パンチ55(図6)の破損を抑制し易い。各凹部34の深さDが2.5mm以下や各凹部34の幅Wdが3.0mm以下であれば、各凹部34によるヨーク3の磁路面積の減少が抑制される。そのため、磁路面積の減少による磁気特性の低下が抑制され易い。各凹部34の深さDは、更に0.5mm以上2mm以下が好ましい。各凹部34の幅Wdは、更に1.0mm以上2.0mm以下が好ましい。本例では、曲面342の曲率半径Rが0.5mmであり、各凹部34の深さDが0.5mm、各凹部34の幅Wdが1.6mmである。
(サイズ)
ヨーク3の厚みTyは、例えば、1.0mm以上10mm以下が挙げられ、更に1.5mm以上7.0mm以下が挙げられる(図5)。ヨーク3の厚みTyは、第一面31と第二面32との間のヨーク3の軸方向に沿った長さをいう。ヨーク3の内径は、例えば、5mm以上150mm以下が挙げられる。ヨーク3の外径は、例えば、30mm以上300mm以下が挙げられる。本例では、ヨーク3の厚みTyは、3.5mmである。ヨーク3の径方向に沿った長さWy、即ち内外径差は、20mmである。
[ティース]
各ティース2は、ヨーク3の第一面31に対してヨーク3の軸方向に突出する(図1から図3,図5)。即ち、各ティース2は、コア1において、第一面31の同一平面よりも上方の部分である。各ティース2は、コア1とコイル80とで後述するステータ8(図11)を構築する際、コイル80が設けられる。
ティース2の数は複数である(図1)。具体的なティース2の数は適宜選択できる。本例のティース2の数は12個である。複数のティース2は、ヨーク3と一体成形されている。そのため、ヨーク3と各ティース2との間に磁気ギャップとなる隙間が生じない。よって、各ティース2からヨーク3に磁束が良好に通過する。各ティース2は、ヨーク3の周方向に所定の間隔をあけて配置される。本例では、隣り合うティース2同士の間隔の各々は、ヨーク3の周方向に等間隔である。
各ティース2の形状は、角柱状や円柱状が挙げられる。角柱状は、ティース2の軸方向に直交する平面でティース2を切断した断面形状が三角形の三角柱状や四角形の四角柱状などが挙げられる。ティース2の軸方向とは、ティース2の突出方向であり、ヨーク3の軸方向と同じである。三角柱状としては、上記断面形状が二等辺三角形などの三角柱状などが挙げられる。四角柱状としては、上記断面形状が台形状である台形柱状や、長方形である直方体状などが挙げられる。上記断面形状は、ティース2の軸方向に一様であることが挙げられる。「台形状」、「三角形状」とは、上述の凹部34と同様、幾何学上の台形、三角形だけでなく、本例のように角部に丸みを有する形状を含めて、実質的に台形、三角形と見なされる範囲を含む。
本例では、各ティース2の形状は、上記断面形状が台形状である台形柱状である(図1、図2)。各ティース2の外周面21は、第一領域211と、第二領域212と、外周領域213と、内周領域214と有する。第一領域211及び第二領域212は、上述の通りである。本形態の第一領域211及び第二領域212は、ヨーク3の周方向に交差する。外周領域213とは、ヨーク3の外周面30o側に設けられ、第一領域211におけるヨーク3の外周面30o側と第二領域212におけるヨーク3の外周面30o側とをつなぐ領域である。外周領域213は、ヨーク3の外周面30oの周方向に沿った円弧状に設けられている。内周領域214とは、ヨーク3の内周面30i側に設けられ、第一領域211におけるヨーク3の内周面30i側と第二領域212におけるヨーク3の内周面30i側とをつなぐ領域である。内周領域214は、直線状に設けられている。各ティース2は、外周領域213の長さが長く、内周領域214の長さが短い(図2)。各ティース2の上記断面形状は、ティース2の軸方向に一様である。ティース2の形状が台形柱状であれば、断面積を大きく確保し易い。また、コア1のデッドスペースを低減し易く、占積率が高いステータ8を構築し易い。
各ティース2の大きさは互いに同一である。各ティース2の長さは、ヨーク3の長さよりも小さい。ティース2の長さ及びヨーク3の長さは、ヨーク3の径方向に沿った長さを言う。本例では、ティース2の長さは、ヨーク3の第一面31の外周縁333とティース2の外周面21との間と、ヨーク3の第一面31の内周縁334とティース2との間との各々に後述する所定の間隔が設けられる程度の長さである。各ティース2の断面積は、例えば、5mm以上800mm以下が挙げられる。各ティース2の断面積は、ティース2の軸方向に直交する平面でティース2を切断した断面の面積をいう。各ティース2の高さHtは、例えば、3mm以上40mm以下が挙げられる(図5)。ティース2の高さHtは、第一面31に対してヨーク3の軸方向に突出するティース2の突出長さである。本例のティース2の高さHtは、8.8mmである。
[ヨークとティースとの間隔]
ヨーク3の第一面31の外周縁333と各ティース2の外周面21との間の最短距離L1の全てと、ヨーク3の第一面31の内周縁334と各ティース2の外周面21との間の最短距離L2の全ての少なくとも一方の長さは、4mm以下とすることが挙げられる(図2)。ヨーク3の第一面31の外周縁333と各ティース2の外周面21との間の最短距離L1は、単に外周側の最短距離L1ということがある。ヨーク3の第一面31の内周縁334と各ティース2の外周面21との間の最短距離L2は、単に内周側の最短距離L2ということがある。上記外周側の最短距離L1と上記内周側の最短距離L2とは、ヨーク3を軸方向から平面視した場合の距離をいう。勿論、上記外周側の最短距離L1の全てと上記内周側の最短距離L2の全てとが、上記範囲を満たしてもよい。上記外周側の最短距離L1の全て、及び上記内周側の最短距離L2の全ての少なくとも一方の長さが4mm以下のとき、凹部34を備えることで金型5の第一下パンチ55の破損を効果的に抑制できる。上記外周側の最短距離L1の全て及び上記内周側の最短距離L2の全ての少なくとも一方の長さは、1mm以上が好ましく、更には1.5mm以上3.5mm以下が好ましい。上記外周側の最短距離L1の全ての長さと、上記内周側の最短距離L2の全ての長さとは、本例では互いに同一である。なお、上記外周側の最短距離L1の全ての長さと上記内周側の最短距離L2の全ての長さとは、互い異なっていても良い。本例において、上記外周側の最短距離L1の位置は、ヨーク3の第一面31の外周縁333とティース2の外周面21の外周領域213の周方向に沿って互いに対向する領域である。上記内周側の最短距離L2の位置は、各ティース2の周方向を径方向に沿った線分で二等分する箇所である。上記外周側の最短距離L1の全ての長さと上記内周側の最短距離L2の全ての長さとは、本例では3mmである。
[材質]
圧粉成形体は、軟磁性粉末を圧縮成形したものである。圧粉成形体は、主として軟磁性粉末で構成されている。軟磁性粉末は、純鉄又は鉄基合金からなる複数の鉄系粒子を有する。純鉄は、純度99質量%以上である。鉄基合金は、Fe-Si(ケイ素)系合金、Fe-Al(アルミニウム)系合金、Fe-Si-Al系合金、及びFe-Ni(ニッケル)系合金からなる群より選択される少なくとも一種が挙げられる。Fe-Si系合金としては、例えば、ケイ素鋼が挙げられる。Fe-Si-Al系合金としては、例えば、センダストが挙げられる。Fe-Ni系合金としては、例えば、パーマロイが挙げられる。上記材質は比較的軟質であるため、圧粉成形体の成形時に軟磁性粒子が変形し易い。そのため、コア1が高密度で寸法精度に優れる。軟磁性粉末は、上記鉄系粒子の表面に絶縁被覆を有することが好ましい。上記鉄系粒子の表面に絶縁被覆が設けられていれば、絶縁被覆により粒子間の電気的絶縁を確保し易い。そのため、渦電流損に起因する圧粉成形体の鉄損が低減される。絶縁被覆としては、例えば、リン酸塩被覆やシリカ被覆などが挙げられる。
[相対密度]
圧粉成形体の相対密度は90%以上が好ましい。その理由は、飽和磁束密度等の磁気特性、強度等の機械的特性に優れるからである。相対密度は更に93%以上が好ましい。「圧粉成形体の相対密度」は、圧粉成形体の真密度に対する実際の圧粉成形体の密度の比率(%)をいう。即ち、圧粉成形体の相対密度は、[(実際の圧粉成形体の密度/圧粉成形体の真密度)×100]によって求める。実際の圧粉成形体の密度は、圧粉成形体を油中に浸漬して圧粉成形体に油を含浸させ、[含油密度×(含油前の圧粉成形体の質量/含油後の圧粉成形体の質量)]によって求めることができる。含油密度は、(含油後の圧粉成形体の質量/含油後の圧粉成形体の体積)である。即ち、実際の圧粉成形体の密度は、(含油前の圧粉成形体の質量/含油後の圧粉成形体の体積)で求めることができる。含油後の圧粉成形体の体積は、代表的には液体置換法によって測定することができる。圧粉成形体の真密度とは、内部に空隙が含まれていないとしたときの理論密度のことである。圧粉成形体の真密度は、使用した軟磁性粉末の真密度から求めることもできる。
〔コアの製造方法(I)〕
実施形態1に係るコア1は、充填工程と成形工程とを備えるコアの製造方法(I)により製造できる。充填工程は、原料粉末を金型5のキャビティに充填する(図6)。成形工程は、キャビティ内の原料粉末を圧縮成形する。まず、図6を参照して金型5を説明し、その後、各工程を説明する。
[金型]
金型5は、ダイ51とコアロッド52と上パンチ53と下パンチ54とを備える。原料粉末を充填するキャビティは、ダイ51とコアロッド52と下パンチ54とで構成される。
(ダイ)
ダイ51は、型孔511を有する。型孔511は、ヨーク3の外周面30oを形成する内周面を有する。型孔511の内周形状は、ヨーク3の外周面30oの形状に対応した形状であり、本例では円形状である。
(コアロッド)
コアロッド52は、ヨーク3の内周面30iを形成する外周面521を有する。コアロッド52の形状は、ヨーク3の内周面30iの形状に対応した形状であり、本例では円柱状である。コアロッド52は、ダイ51の型孔511の内部に配置される。
(上パンチ)
上パンチ53は、ヨーク3の第二面32を形成する下端面531を有する。上パンチ53の形状は、円筒状である。上パンチ53の中央には、コアロッド52が挿通される挿通孔532が設けられている。挿通孔532の内周形状は、コアロッド52の形状に対応した形状であり、本例では円形状である。上パンチ53の下端面531は平面で構成されている。上パンチ53の下端面531の形状は、ヨーク3の第二面32の形状に応じて適宜選択でき、本例では円環状である。上パンチ53は、ダイ51の型孔511とコアロッド52との間に嵌合される。
(下パンチ)
下パンチ54は、第一下パンチ55と第二下パンチ56とを有する。下パンチ54は、ダイ51の型孔511とコアロッド52との間に嵌合される。第一下パンチ55及び第二下パンチ56はそれぞれ、ダイ51及びコアロッド52に対して上下方向に独立して駆動可能である。
〈第一下パンチ〉
第一下パンチ55は、ヨーク3の第一面31及び凹部34とティース2の周面とを形成する。第一下パンチ55の形状は、円筒状である。第一下パンチ55は、第一孔551と複数の第二孔552と上端面553とを有する。
・第一孔
第一孔551は、コアロッド52が挿通される内周面を有する。第一孔551は、第一下パンチ55の中央に第一下パンチ55の上下方向に貫通するように設けられている。第一孔551の内周形状は、コアロッド52の外周形状に対応した形状であり、本例では円形状である。
・第二孔
第二孔552は、ティース2の外周面21を形成する内周面を有する。第二孔552は、第一下パンチ55における第一孔551の外周に第一下パンチ55の上下方向に貫通するように設けられている。第二孔552の数は、ティース2の数に対応した数であり、本例では12個である。複数の第二孔552は、第一下パンチ55の周方向に等間隔に設けられている。第二孔552には、第二下パンチ56が挿通される。
第二孔552の内周形状は、ティース2の形状に応じて適宜選択でき、本例では台形状である。即ち、第二孔552の内周面は、第一領域と第二領域と外周領域と内周領域とで台形環状に設けられている。第一領域とは、第二孔552の内周面のうち、第一下パンチ55の周方向の一方に隣り合う第二孔552の内周面に対向する領域である。第二領域とは、第二孔552の内周面のうち、第一下パンチ55の周方向の他方に隣り合う第二孔552の内周面に対向する領域である。対向する領域とは、第一下パンチ55の重心を中心とする同心円のうち、複数の第二孔552の内周側に接する内接円と複数の第二孔552の外周側に接する外接円との間の領域において、対向する領域をいう。第一領域及び第二領域は、上端面553の周方向に交差する。外周領域は、第一下パンチ55の外周面側に位置し、第一領域及び第二領域における第一下パンチ55の外周面側の端部同士を接続する。外周領域は、第一下パンチ55の外周面の周方向に沿った円弧状に設けられている。内周領域は、第一下パンチ55の内周面側に位置し、第一領域及び第二領域における第一下パンチ55の内周面側の端部同士を接続する。内周領域は、直線状に設けられている。
・上端面
上端面553は、ヨーク3の第一面31及び凹部34を形成する。上端面553の形状は、円環状である。上端面553の外周縁と第二孔552の内周面との間の最短距離が、上述した外周側の最短距離L1に対応し、上端面553の内周縁と第二孔552の内周面との間の最短距離が上述した内周側の最短距離L2に対応する。上端面553の外周縁と第二孔552の内周面との間の最短距離と、上端面553の内周縁と第二孔552の内周面との間の最短距離は、1mm以上4mm以下である。上記両最短距離は、図6の紙面左右方向の長さである。本例では、上記両最短距離が3mmである。
上端面553は、第二孔552の内周面につながる凸部554を有する。凸部554は、ヨーク3の凹部34を形成する。即ち、凸部554の形成領域、断面形状、及びサイズを適宜調整することで、ヨーク3の凹部34の形成領域、断面形状、及びサイズが調整される。本例の凸部554は、第二孔552の内周面の周方向の全周にわたってつながるようにもうけられている。
〈第二下パンチ〉
第二下パンチ56は、ティース2の上面を形成する上端面561を有する。第二下パンチ56の形状は、第二孔552の内周形状に対応した形状であり、本例では台形柱状である。第二下パンチ56の上端面561は平面で構成されている。上端面561の形状は、ティース2の端面形状に応じて適宜選択でき、本例では台形状である。第二下パンチ56の数は、第二孔552と同数であり、本例では12本である。
[充填工程]
この工程では、ダイ51とコアロッド52と下パンチ54とで形成されるキャビティ内に原料粉末が充填される。原料粉末には、上述した軟磁性粉末が利用できる。原料粉末は、軟磁性粉末に加えて、バインダや潤滑剤を含んでもよい。金型5に潤滑剤が塗布されていてもよい。原料粉末に利用する軟磁性材料の粉末の平均粒径は、例えば、20μm以上350μm以下が挙げられる。上記粉末の平均粒径が上記の範囲であれば、上記粉末を取り扱い易い上に、圧縮成形し易い。上記粉末の平均粒径は、40μm以上300μm以下であってもよく、更に250μm以下であってもよい。上記粉末の平均粒径とは、レーザ回折・散乱式粒子径・粒度分布測定装置を用いて測定し、積算質量が全粒子の質量の50%となる粒径とする。
[成形工程]
この工程では、キャビティ内の原料粉末が上パンチ53及び下パンチ54で圧縮成形される。圧縮成形時の圧力が高いほど、緻密化し易く、相対密度の高いコア1が製造される。上記圧力は、例えば、700MPa以上が挙げられ、更に980MPa以上が挙げられる。
[その他の工程]
成形工程後、必要に応じて熱処理を施してもよい。例えば、熱処理によって、歪みを除去することで、低損失なコア1が製造される。又は、例えば、熱処理によって、バインダや潤滑剤を除去してもよい。原料粉末が上述の被覆粒子を含む場合、熱処理温度は、絶縁被覆の分解温度以下が好ましい。
〔作用効果〕
実施形態1に係るコア1は、ヨーク3の大きさに対するティース2の大きさの割合が大きい。その上、コア1は、成形圧力を高めても第一下パンチ55の損傷を抑制できるため、高密度であり、生産性に優れる。
《実施形態2》
〔コア〕
図7、図8を参照して、実施形態2に係るコア1を説明する。実施形態2に係るコア1は、ヨーク3が切欠部35を有する点が、実施形態1に係るコア1と相違する。以下の説明は、実施形態1との相違点を中心に行う。実施形態1と同様の構成の説明は省略する。
[ヨーク]
(切欠部)
切欠部35は、後述する回転電機9(図12)のケース92に対してコア1を位置決めしたり、後述するステータ8のコイル80を構成する巻線の端部を引っ掛けたりするための凹部である。切欠部35は、各ティース2よりもヨーク3の外周面30o側及び内周面30i側の少なくとも一方に設けられる。切欠部35は、ヨーク3の外周面30o及び内周面の少なくとも一方に開口する。切欠部35は、ヨーク3の厚み方向の全域を切り欠いて構成している。
切欠部35の形成箇所は、ヨーク3の外周面30o及び内周面30iの少なくとも一方のうち、隣り合うティース2同士の間に対応する箇所の少なくとも一箇所が好ましい。本例では、切欠部35は、隣り合うティース2同士の間に対応する箇所の各々に設けられている(図8)。即ち、切欠部35の数は、本例では12個である(図7)。本例のように複数の切欠部35を有する場合、少なくとも一つの切欠部35をコア1の位置決めに利用し、その他の切欠部35を巻線の端部の引っ掛けに利用することができる。
切欠部35のティース2側から見た平面形状は、本例では台形状である(図8)。なお、切欠部35の上記平面形状は、三角形状、矩形状、半円状などでもよい。ここでの「台形状」、「三角形状」、「矩形状」、及び「半円状」とは、上述の凹部34と同様、幾何学上の台形、三角形、矩形、及び半円形だけでなく、本例のように角部に丸みを有する形状を含めて、実質的に台形、三角形、矩形、及び半円形とみなされる範囲が含まれる。
切欠部35におけるヨーク3の周方向に沿った長さや切欠部35におけるヨーク3の径方向に沿った長さは、切欠部35の形成箇所や形状などに応じて適宜選択できる。ヨーク3の周方向に沿った長さは、単に周方向長さといい、ヨーク3の径方向に沿った長さは、単に径方向長さということがある。切欠部35の上記周方向長さとは、切欠部35の開口端における周方向に沿った長さをいう。即ち、切欠部35の上記周方向長さは、第一面31の外周縁333の延長線に沿った切欠部35の長さをいう。切欠部35の上記径方向長さは、切欠部35の最大深さをいう。即ち、切欠部35の上記径方向長さは、第一面31の外周縁333の延長線からヨーク3の径方向への切欠部35の最大長さをいう。切欠部35の上記周方向長さは、隣り合うティース2の第一領域211と第二領域212の間の最小間隔未満程度が好適である。
本例の場合、切欠部35の上記周方向長さは、例えば、1.0mm以上10mm以下が挙げられる。切欠部35の上記径方向長さは、例えば、0.5mm以上5mm以下が挙げられる。切欠部35の上記周方向長さが1.0mm以上や切欠部35の上記径方向長さが0.5mm以上であれば、コア1の位置決めなどが行い易い。切欠部35の上記周方向長さが10mm以下や切欠部35の上記径方向の長さが5mm以下であれば、切欠部35が過度に大きすぎない。そのため、切欠部35によるヨーク3の磁路面積の減少が抑制される。よって、磁路面積の減少による磁気特性の低下が抑制され易い。切欠部35の上記周方向長さは、更に1.5mm以上8mm以下が好ましい。切欠部35の上記径方向長さは、更に1.0mm以上4mm以下が好ましい。本例では、切欠部35の上記周方向長さは、6mm程度である。切欠部35の上記径方向長さは、2.5mmである。
[ヨークとティースとの間隔]
ヨーク3の第一面31の外周縁333と各ティース2の外周面21との間の最短距離L1、即ち外周側の最短距離L1の位置は、切欠部35の角部と各ティース2の外周面21の角部との間である(図8)。各ティース2の外周面21の角部は、外周領域213と第一領域211との接続箇所と、外周領域213と第二領域212との接続箇所である。上記外周側の最短距離L1の長さは、2.7mm程度である。なお、ティース2の周方向を径方向に沿った線分で二等分する箇所におけるヨーク3の第一面31の外周縁333と各ティース2の外周面21との間の長さは、実施形態1のコア1と同様、3mmである。ヨーク3の第一面31の内周縁334と各ティース2の外周面21との間の最短距離L2、即ち内周側の最短距離L2の位置とその長さは、実施形態1のコア1における内周側の最短距離L2と同様である。即ち、上記内周側の最短距離L2の位置は、ティース2の周方向を径方向に沿った線分で二等分する箇所である。上記内周側の最短距離L2の長さは、3mmである。
〔コアの製造方法(II)〕
実施形態2に係るコア1は、上述したコアの製造方法(I)と同じ工程を備えるコアの製造方法(II)により製造できる。コアの製造方法(II)では、使用する金型5が、コアの製造方法(I)で使用する金型5(図6)と相違する。具体的には、コアの製造方法(II)の金型5におけるダイ51と上パンチ53と第一下パンチ55とが、コアの製造方法(I)の金型5と相違する。図9、図10を参照して、コアの製造方法(II)で使用する金型5を説明する。以下の説明は、コアの製造方法(I)の金型5との相違点を中心に行う。図9は、原料粉末が充填される前のキャビティを上パンチ側から見た状態を示す。図9は、説明の便宜上、ダイ51とコアロッド52にハッチングを付している。
[金型]
(ダイ)
ダイ51の内周面は、ダイ51の径方向の内周側に突出する凸部512を有する(図9)。凸部512は、ヨーク3の切欠部35を形成する。各凸部512の数、形状、大きさ、及び形成箇所は、切欠部35の数、形状、大きさ、及び形成箇所に応じて適宜選択できる。凸部512の数は、本例では12個である。凸部512の形状は、本例では台形状である。凸部512の形成箇所は、第一下パンチ55の外周面において、隣り合う第二孔552同士の間に対応する箇所の各々である。
(上パンチ)
上パンチ53の外周面は、図示は省略しているものの、ダイ51の凸部512が嵌合する凹部を有する。凹部の数、形状、大きさ、及び形成箇所は、凸部512に対応する。
(下パンチ)
〈第一下パンチ〉
第一下パンチ55の外周面は、上パンチ53と同様、ダイ51の凸部512が嵌合する凹部555を有する(図9,図10)。凹部555の数、形状、大きさ、及び形成箇所は、凸部512に対応する。
〔作用効果〕
実施形態2に係るコア1は、実施形態1に係るコア1と同様、高密度であり、かつヨーク3の大きさに対するティース2の大きさの割合が大きくて、生産性に優れる。その上、ヨーク3が切欠部35を備えることで、後述する回転電機9のケース92内でのコア1の位置決めに利用できるため、回転電機9を構築し易い。
《実施形態3》
〔ステータ〕
図11を参照して、実施形態3に係るステータ8を説明する。実施形態3に係るステータ8は、コア1とコイル80とを備える。コア1は、実施形態1に係るコア1又は実施形態2に係るコア1が利用できる。コイル80は、コア1に備わる複数のティース2の各々に配置される。このステータ8は、アキシャルギャップ型の回転電機9に用いられる。図11では、ステータ8が、図7,図8に示す実施形態2に係るコア1を備える場合を例示する。勿論、ステータ8は、図1から図5に示すコア1を備えていてもよい。
各コイル80は、巻線を螺旋状に巻回してなる筒状部を備える。本例のコイル80は、巻線を被覆平角線とする台形筒状のエッジワイズ巻きコイルである。なお、図11では、筒状部のみを簡略化して示し、巻線の両端部は図示を省略している。巻線の両端部は、コア1におけるヨーク3の切欠部35に引っ掛けて引き出すことができる。ステータ8は、コイル80を別途作製しておき、ティース2の外側にコイル80を嵌めることで作製できる。
〔作用効果〕
実施形態3に係るステータ8は、高密度で生産性に優れる実施形態のコア1を備えるため、磁気特性及び生産性に優れるアキシャルギャップ型の回転電機9を構築できる。
《実施形態4》
〔回転電機〕
図12を参照して、実施形態4に係る回転電機9を説明する。図12は、回転電機9の回転軸91に平行な平面であり、かつコア1の切欠部35を通る平面で切断した断面図である。回転電機9は、ロータ90とステータ8とを備える。ステータ8には、上述の実施形態3に係るステータ8が利用できる。この回転電機9は、ロータ90とステータ8とが軸方向に対向して配置されたアキシャルギャップ型のものである。回転電機9は、モータ又は発電機に利用できる。図12では、一つのロータ90が二つのステータ8で挟まれるように組み付けられるシングルロータ、ダブルステータ型のものを例示する。その他、一つのロータと一つのステータとを備える形態や、一つのステータが二つのロータで挟まれるように組み付けられる形態等が挙げられる。回転電機9は、ケース92を備える。
ケース92は、ステータ8及びロータ90を収納する円柱状の内部空間を有する。ケース92は、円筒部921と二つのプレート923とを備える。
円筒部921は、ステータ8及びロータ90の外周を囲む。円筒部921の両側にそれぞれプレート923が配置される。円筒部921には、ステータ8を位置決めする位置決め部を有することが好ましい。この位置決め部は、円筒部921の内面から突出する凸部922で構成され、コア1のヨーク3の切欠部35と係合する。この係合により、ステータ8がケース92に対して位置決めされる。
二つのプレート923は、ステータ8及びロータ90を軸方向両側から挟むように円筒部921の両端面に固定される。両プレート923は、その中心部に貫通孔を備える。貫通孔には軸受け93が設けられ、軸受け93を介して回転軸91が挿通される。また、ヨーク3の軸孔39にも軸受けが設けられ、この軸受を介して回転軸91が挿通される。軸孔39に設けられる軸受けの図示は省略する。回転軸91は、ケース92内を貫通する。
ロータ90は、複数の磁石95とロータ本体とを備える。ロータ90は、平板状の部材である。各磁石95は、例えば、ティース2の端面の平面形状に対応した平面形状を有する平板状である。ロータ本体は、複数の磁石95を支持する。ロータ本体は、円環状の部材であり、回転軸91によって回転可能に支持される。各磁石95は、ロータ本体の周方向に等間隔に配置される。各磁石95は、回転軸91の軸方向に着磁される。ロータ本体の周方向に隣り合う磁石95の磁化方向は互いに逆である。ロータ本体が回転すると、磁石95もロータ本体と共に回転する。
ステータ8は、ティース2の端面がロータ90の磁石95に対向するように配置される。ロータ90が回転すると、ティース2の端面は、回転する磁石95からの磁束を受ける。
〔作用効果〕
実施形態4に係る回転電機9は、実施形態3のステータ8を備えるため、磁気特性及び生産性に優れる。
《試験例1》
図9、図10(適宜、図6を参照)に示す第一下パンチ55の凸部554の有無によって、圧縮成形時に第一下パンチ55に発生する最大応力値(MPa)の違いを評価した。
〔試料No.1〕
試料No.1では、図9、図10を参照して説明した金型5を用いて、図7、図8を参照して説明した実施形態2に係るコア1を製造した。即ち、第一下パンチ55は、凸部554と凹部555とを備える(図9、図10)。凸部554は、第二孔552の内周面の周方向の全周にわたってつながるように設けられている。凸部554の形状は、台形環状である。凹部555は、第一下パンチ55の外周面に設けられる。凹部555の形状は、台形状である。
第一下パンチ55の上端面553の外周縁と第二孔552の内周面との間の最短距離の位置は、凹部555の角部と第二孔552の内周面の角部との間である。第二孔552の内周面の角部は、第二孔552の第一領域と外周領域との接続箇所と、第二領域と外周領域との接続箇所とである。第一下パンチ55の上端面553の内周縁と第二孔552の内周面との間の最短距離の位置は、第二孔552の周方向を径方向に沿った線分で二等分する箇所である。第一下パンチ55の上端面553の外周縁と第二孔552の内周面との間の最短距離の長さは2.7mm程度とした。第一下パンチ55の上端面553の内周縁と第二孔552の内周面との間の最短距離の長さは3mmとした。
製造された試料No.1のコア1は、円環板状のヨーク3と複数のティース2とが一体成形されている(図7,図8)。ヨーク3は、複数の凹部34と、複数の切欠部35とを有する。各凹部34は、各ティース2の外周面21の全周につながるように設けられている。各切欠部35は、ヨーク3の外周面30oにおいて、隣り合うティース2同士の間に対応する箇所に設けれている。ヨーク3の第一面31の外周縁333とティース2の外周面21との間の最短距離L1の位置は、切欠部35の角部とティース2の外周面21の角部との間である。ティース2の外周面21の角部とは、外周領域213と第一領域211との接続箇所と、外周領域213と第二領域212との接続箇所とである。ヨーク3の第一面31の内周縁334とティース2の外周面21との間の最短距離L2の位置は、各ティース2の周方向を径方向に沿った線分で二等分する箇所である。外周側の最短距離L1の長さは2.7mm程度である。内周側の最短距離L2の長さは3mmである。
〔試料No.101〕
試料No.101では、ヨークに各ティースの外周面につながる凹部が設けられていない点を除き、試料No.1と同様のコアを製造した。この試料No.101のコアの製造に用いた金型5の第一下パンチ55は、図13に示すように、第二孔552の内周面につながる凸部が設けられておらず、上端面553が平面状である。
製造された試料No.101のコアは、ヨークに各ティースの外周面につながる凹部が設けられていない点を除き、試料No.1のコア1と同じである。即ち、試料No.101のコアにおける上記外周側の最短距離L1の位置及び長さと上記内周側の最短距離L2の位置及び長さとは、試料No.1のコア1と同じである。
〔応力解析〕
試料No.1のコア1とNo.101のコアとを製造したときに、それぞれ第一下パンチ55に作用する応力分布をCAE(Computer Aided Engineering)により解析した。CAEの解析結果から、第一下パンチ55に発生した最大応力値(MPa)を算出した。
試料No.1の第一下パンチ55では、図10に二点鎖線円で示すように、第二孔552の内周面において、第一下パンチ55の外周面側の角部付近の小さな領域内に最大応力が作用した。その最大応力値は、936MPa程度であった。
一方、試料No.101の第一下パンチ55では、図13に二点鎖線円で示すように、第二孔552の内周面において、第一下パンチ55の外周面側の角部付近の比較的大きな領域内に最大応力が発生した。その最大応力値は、1205MPa程度であった。
試料No.1の第一下パンチ55は、試料No.101の第一下パンチ55に比較して、最大応力を20%以上低減できることがわかった。即ち、試料No.1の第一下パンチ55は、成形圧力を高めても、試料No.101に比較して、変形し難くて破損し難い。したがって、試料No.1の第一下パンチ55は、ヨーク3の大きさに対するティース2の大きさの割合が大きくて高密度なコア1を生産性よく製造できる。
本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 コア
2 ティース
21 外周面
211 第一領域
212 第二領域
213 外周領域
214 内周領域
3 ヨーク
30o 外周面
30i 内周面
31 第一面
32 第二面
333 外周縁
334 内周縁
34 凹部
341 傾斜面
342 曲面
35 切欠部
39 軸孔
5 金型
51 ダイ
511 型孔
512 凸部
52 コアロッド
521 外周面
53 上パンチ
531 下端面
532 挿通孔
54 下パンチ
55 第一下パンチ
551 第一孔
552 第二孔
553 上端面
554 凸部
555 凹部
56 第二下パンチ
561 上端面
8 ステータ
80 コイル
9 回転電機
90 ロータ
91 回転軸
92 ケース
921 円筒部
922 凸部
923 プレート
93 軸受け
95 磁石
L1、L2 最短距離
D 深さ
Wd 幅
R 曲率半径
Ty 厚み
Wy 長さ
Ht 高さ

Claims (10)

  1. アキシャルギャップ型の回転電機に用いられるコアであって、
    円環板状のヨークと、
    前記ヨークの周方向に間隔をあけて配置される柱状の複数のティースとを備え、
    前記ヨークは、
    外周面と、
    内周面と、
    前記外周面と前記内周面とをつなぐ平面状の第一面と、
    前記第一面につながる複数の凹部とを有し、
    前記複数のティースの各々は、前記第一面に対して前記ヨークの軸方向に突出する外周面を有し、
    前記複数の凹部の各々は、前記複数のティースの各々における前記外周面の周方向の全周につながり、
    前記第一面の外周縁及び前記第一面の内周縁の少なくとも一方と前記複数のティースの各々における前記外周面との間の最短距離の全てが4mm以下であり、
    前記ヨークと前記複数のティースとは一体成形された圧粉成形体で構成されている、
    コア。
  2. 前記複数の凹部の各々は、前記第一面から前記複数のティースの各々における前記外周面に近づくにしたがって深くなる傾斜面を有する請求項1に記載のコア。
  3. 前記ヨークは、前記ティースよりも前記ヨークの前記外周面側及び前記内周面側の少なくとも一方に設けられる切欠部を有し、
    前記切欠部は、前記ヨークの前記外周面及び前記内周面の少なくとも一方に開口する請求項1または請求項に記載のコア。
  4. 前記切欠部は、前記ヨークの前記外周面及び前記内周面の少なくとも一方のうち、隣り合う前記ティース同士の間に対応する箇所に開口する請求項に記載のコア。
  5. 前記切欠部における前記ヨークの周方向に沿った長さは、1.0mm以上10mm以下である請求項又は請求項に記載のコア。
  6. 前記切欠部における前記ヨークの径方向に沿った長さは、0.5mm以上5mm以下である請求項から請求項のいずれか1項に記載のコア。
  7. 前記圧粉成形体の相対密度が90%以上である請求項1から請求項のいずれか1項に記載のコア。
  8. 前記圧粉成形体は、軟磁性粉末で構成され、
    前記軟磁性粉末は、純鉄、Fe-Si系合金、及びFe-Al系合金からなる群より選択される少なくとも一種の金属からなる複数の鉄系粒子を有する請求項1から請求項のいずれか1項に記載のコア。
  9. アキシャルギャップ型の回転電機のステータであって、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のコアと、
    前記コアにおける前記複数のティースの各々に配置されるコイルとを備える、
    ステータ。
  10. ロータとステータとを備え、前記ロータと前記ステータとが軸方向に対向して配置されたアキシャルギャップ型の回転電機であって、
    前記ステータが請求項に記載のステータである、
    回転電機。
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