JP7330841B2 - 塗布具付容器用内部パーツ及び塗布具付容器 - Google Patents

塗布具付容器用内部パーツ及び塗布具付容器 Download PDF

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Description

本発明は、内容物を収容する容器本体と内容物を塗布するための塗布具とを有する塗布具付容器用内部パーツと当該内部パーツを備えた塗布具付容器に関する。
例えば、特許文献1に開示されるように、マスカラやアイライナー等を収容する容器は、これらの内容物を収容する容器本体と、内容物を目元の所定の位置に塗布するため塗布具とを備えている。塗布具は容器本体に着脱自在に装着されるキャップに保持されている。
キャップを容器本体に装着すると、塗布具は容器本体の口部を介して内側に挿入される。塗布具の先端は、例えば、ブラシ等の内容物の塗布に適した形態とされる。特許文献1に開示の容器は、容器本体の口部に弾性傾斜壁を有するしごき部材を備えている。そのため、当該容器ではキャップを外して塗布具を容器本体から抜き出すと、このしごき部材によって塗布具に余分に付着した内容物をしごき部材によって取り除くことができる。
特開平11-155629号公報
特許文献1に開示の容器では、塗布具を容器本体から挿抜するという簡易な動作で、適量の内容物を塗布具に付着されるようにすることができる。しかしながら、この種の容器は、内容物の残量が少なくなってくると、塗布具に十分な内容物を付着させることが困難になり、内容物を最後まで使用することが困難であるという課題がある。その原因として、次のようなことが考えられる。
この種の容器に収容される内容物は速乾性が求められることが多い。つまり、内容物は揮発性の高い溶剤を多く含む。塗布具を容器本体から挿抜する都度、内周面に内容物が付着する。内容物から溶剤は容易に揮発するため、その状態で内容物が固化することがある。また、使用する都度、内容物から溶剤が揮発し、内容物の粘度が高くなる。そのため、内容物は容器本体の内周面により付着しやすくなる。これらのことから、実際の使用量以上に、容器本体内の内容物の液面が低下することになる。塗布具に設けられたブラシ等の長さよりも容器本体内の内容物の液面が低くなると、塗布具には内容物を十分に付着させることができなくなる。
また、溶剤の揮発を防ぐため、この種の容器では容器本体の口部の開口が狭く構成されている。また、口部には上記しごき部材なども設けられている。そのため、容器本体の内部に挿入した状態で塗布具を可動可能な範囲は限られており、塗布具により容器本体の内周面等に付着した内容物を掻き集めることは困難である。さらに、そのような作業を行っていると、内容物からさらに溶剤が揮発し、内容物の固化が進む。
このように、従来の塗布具付容器では、内容物の残量が少なくなってくると、塗布具に対して適量の内容物を付着させることが困難になり、内容物を最後まで使うことができないといった問題が生じていた。すなわち、容器本体に対する内容物の充填量に対して、実際の使用可能量が少ないという課題があった。
そこで、本発明は、容器本体に対して内容物を従来と同量充填したときに、従来よりも使用可能量を増加させることのできる塗布具付容器用内部パーツ及び塗布具付容器を提供することを目的とする。
本発明は、内容物が収容される有底筒状の容器本体と前記容器本体の口部から前記容器本体に挿入される塗布具とを備える塗布具付容器の内部パーツであって、前記容器本体に挿入された前記塗布具と脱着自在に係合する軸部と、前記軸部に第一ヒンジを介して前記軸部の径方向外側に連結された連結部と前記連結部に第二ヒンジを介して前記連結部の径方向外側に連結されて前記容器本体の内周面に当接する当接部と、を備え、前記塗布具と前記軸部とが係合状態にあるとき、前記塗布具の回転に伴い前記当接部が前記内周面に当接した状態で前記軸部を中心に回転すると共に、前記連結部と前記当接部は、前記軸部に当接するように前記軸部側に折り畳み可能に構成された塗布具付容器用内部パーツである。
塗布具付容器用内部パーツにおいて、前記塗布具が前記容器本体の内部に挿入されたとき、前記塗布具が前記軸部に嵌合し、前記塗布具が前記容器本体から抜出されるとき、前記塗布具と前記軸部との係合状態が解除されることが好ましい。
塗布具付容器用内部パーツにおいて、前記塗布具が前記容器本体から抜出されるとき、前記軸部が前記口部近傍に設けられた係合解除部に押圧されて、前記塗布具と前記軸部との係合状態が解除されることも好ましい。
塗布具付容器用内部パーツが上記ヒンジを備える場合、前記軸部は、その中心に前記塗布具が挿入される挿入空間と、当該挿入空間の周囲に軸方向に長尺な複数のガイド部が間隔をあけて隣接配置されてなり、前記軸部と前記当接部とを連結する連結部と、当該連結部に設けられ、前記軸方向に突出する突出部とを備え、前記ヒンジは前記連結部に設けられ、前記ヒンジにより前記当接部が前記軸部側に折り畳まれたとき、当該突出部は互いに隣接するガイド部の間に挿入又は当接可能に構成されることも好ましい。
また、本発明は上記塗布具付容器用内部パーツが前記容器本体に収容された塗布具付容器である。
本発明に係る塗布具付容器の内部パーツは、内容物が収容される有底筒状の容器本体の内底面に配置され、前記塗布具に脱着自在に係合する軸部と、前記軸部に連結され、前記容器本体の内周面に当接する当接部とを備え、当該内部パーツは容器本体内に収容される。従って、容器本体に対して内容物を従来と同量充填したときに、当該内部パーツを設けることにより、当該内部パーツの容積の分だけ内容物が嵩増しされて、容器本体内の内容物の液面位置を高くすることができる。
さらに、当該内部パーツの軸部が、容器本体の内部に挿入された塗布具と係合状態にあるとき、塗布具が回転すれば、軸部に連結された当接部が容器本体の内周面に当接した状態で軸部を中心に回転するように構成されている。そのため、塗布具を回転させることで、内周面に付着した内容物を当該当接部により掻き取り、軸部の周囲に内容物を集めることができる。すなわち、当該内部パーツによれば、内容物が容器本体の内周面に付着したままの状態になることを抑制し、内容物の使用量が同じであれば従来よりも内容物の液面を高く維持し、軸部の周囲に内容物を集めて塗布具に適量の内容物を付着させることが容易になる。
よって、本発明によれば、容器本体に対して内容物を従来と同量充填したときに、従来よりも内容物の使用可能量を増加させることができる。換言すれば、使用することができずに廃棄する内容物量を低減することができると共に、塗布具付容器の廃棄サイクルを長くして、廃棄プラスチック量の削減も図ることもできるため、環境に対する負荷を低減することができる。
本発明の第1の実施の形態の塗布具付容器を示す側断面図である。 図1の塗布具付容器に収容される内部パーツを説明するための図であり、(a)は内部パーツが内底面に配置されている状態を示す図であり、(b)は内部パーツのみを示す上面図である。 図1の塗布具付容器に収容された内部パーツが塗布具と共に容器本体の口部まで引き上げられた状態を示す図である。 図1に示す内部パーツの斜視図であって、(a)は内部パーツの成形した状態、つまり使用時の状態を示す図であり、(b)は内部パーツを容器本体に挿入する際の状態、つまり当接部が折り畳まれた状態を示す図である。 図1の内部パーツを容器本体に収容する手順(a)、(b)、(c)を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態の塗布具付容器及びその内部パーツを説明するための図であり、(a)は塗布具付容器の底面側を示す側断面図であり、(b)は内部パーツのみを示す上面図である。 本発明の第3の実施の形態の塗布具付容器及びその内部パーツを説明するための図であり、(a)は塗布具付容器の底面側を示す側断面図であり、(b)は内部パーツのみを示す上面図であり、(c)はヒンジにより軸部に対して当接部が折り畳まれた状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る塗布具付容器とその内部パーツの実施の形態を説明する。図1に本実施の形態の塗布具付容器100を示す。図1に示すように、塗布具付容器100は、内容物が収容される有底筒状の容器本体10と、容器本体10に着脱自在に装着されるキャップ20と、当該キャップ20に保持されて容器本体10の内部に挿入される塗布具30とを備える。また、本実施の形態の内部パーツ50は、塗布具30と係合されて使用されるもので、容器本体10に収容されている。
ここで、本明細書における「上」、「下」は相対的な位置関係を示すものであり、塗布具付容器100を図1に示すように正立姿勢に配置した状態で、容器本体10が位置する側を「下」、キャップ20が位置する側を「上」と称するものとする。また周方向とは、塗布具付容器100の中心軸線(図1では符号Oで示す)を中心に周回する向きであり、径方向とは、中心軸線Oに直交する向きである。また、容器本体10、キャップ20、塗布具30、内部パーツ50の軸線は当該中心軸線Oに一致するものとする。以下、順に説明する。
〈第1の実施の形態〉
第1の実施の形態の容器本体10は略円筒形状をなし、その内側は内容物を所定容量収容可能な収容空間となっている。容器本体10に収容される内容物としては、例えば、マスカラ、アイライナー、リップグロス等の化粧料の他、薬液、接着液、洗浄液等が挙げられる。但し、内容物は塗布具によって塗布されるものであれば、その種類は特に限定されるものではない。
容器本体10は、略円板状の底部11aと、この底部11aの周囲に立設された周壁11bとにより、有底円筒状の胴部11が形成されている。胴部11の上方には肩部12を介して口部13が連結されている。口部13は円筒状を呈し、口部13は胴部11よりも小径に形成されている。当該口部13の外周面には雄ねじ14が設けられている。
本実施の形態のキャップ20は有蓋円筒状を呈し、上記容器本体10の口部13に着脱自在に外装される。具体的には、キャップ20は、天蓋部21と、天蓋部21の下方に連設される周壁部22とを有し、周壁部22の内側には雌ねじ23が設けられている。この雌ねじ23と上記雄ねじ14とは螺合する。
塗布具30は、キャップ20に保持される保持部材31と、当該保持部材31に連結される長尺な棒状の挿入部32と、その先端に当該挿入部32よりも幅広に構成されたブラシ状の塗布部33とを備えている。キャップ20を容器本体10に装着させたとき、挿入部32及び塗布部33は容器本体10内に挿入され、これらは容器本体10内に吊り下げ保持される。塗布部33の先端には後述する第二係合部33cが設けられている(図1矢視A等参照)。
容器本体10の底部11aには内部パーツ50が収容されている。当該内部パーツ50は軸部51と、軸部51に連結される当接部55とを備えている。容器本体10にキャップ20が装着された状態で、当該塗布部33は軸部51と係合し、当接部55は胴部11の周壁11bの内周面(以下、単に胴部11の内周面と称する)に当接されている。
次に、図2を参照して、塗布具30及び内部パーツ50の構成についてさらに説明する。図2(a)に拡大して示すように塗布部33は、挿入部32側から順に、幅広部33aと、第一係合部33bとを備え、その先端に第二係合部33cを備えている。幅広部33aは挿入部32に連設され、挿入部32よりも幅広に構成されている。第一係合部33bは幅広部33aに連設され先端に向かうにつれて徐々に幅が狭められている。
第一係合部33bは、内部パーツ50の軸部51と係合される。図2(a)、(b)に示すように、内部パーツ50の軸部51には挿入空間51bが設けられている。この挿入空間51bに第一係合部33bは挿入され、挿入空間51b周囲のガイド部51aにより押圧されることで、両者は係合している。
塗布具30が軸部51と係合状態にあるとき、塗布具30が回転すると内部パーツ50も回転する。このとき、内部パーツ50に設けられた当接部55が胴部11の内周面に当接しながら回転する。胴部11の内周面に内容物が付着していると、当接部55によって内容物が掻き取られ、軸部51の周囲に集められる。
また、塗布部33の先端に設けられた第二係合部33cは、内部パーツ50の底部52に設けられた挿入穴53に挿入される。第二係合部33cには環状に凹む環状溝33dが設けられている。一方、内部パーツ50には、当該環状溝33dに係止する係止爪54がその底部52に設けられている。この第二係合部33cと係止爪54とが係合することで、塗布部33と軸部51とは、塗布具30が上方に引き上げられたときも係合状態を維持する。そのため、キャップ20を回転させながら塗布具30を上方に引き上げたとき、内部パーツ50も回転しながら上方に移動する。従って、本実施の形態の塗布具付容器100では、当該内部パーツ50により、胴部11の底部11a近傍に付着した内容物だけではなく、胴部11の内周面の上方に付着した内容物についても当接部55により掻き落とすことができる。
なお、塗布部33の形状はブラシ状に限られるものではなく、スポンジ状、筆状等の他の形態であってもよく、内容物の種類や内容物を塗布する部位等に応じて適宜適切なものを選択することができる。また、内部パーツ50のより詳細な構成については後述するものとする。
次に、図3を参照しながら、容器本体10の口部13に設けられるしごき部材40について説明する。本実施の形態の塗布具付容器100は、図3に示すように、口部13の内側にしごき部材40を備えている。しごき部材40はゴム、熱可塑性樹脂系エラストマー、熱硬化性樹脂系エラストマー等の各種弾性材料により形成される。
しごき部材40は、容器本体10の口部13の内周面に沿って設けられる円筒状の筒状壁41と、この筒状壁41の内周面から中心軸線Oに向かって下方に突出する弾性傾斜壁42とを備えている。筒状壁41の上方には、口部13の上端側に突出し、口部13の上端を被覆するフランジ43が設けられている。また、筒状壁41の下方には膨出部44が設けられている。膨出部44は他の箇所と比較すると厚く、膨らんだような形状を呈する部位をいう。
図3に示すように、膨出部44は、容器本体10の肩部12と口部13の連結部位付近に設けられており、肩部12の内面に当接されている。上記フランジ43と当該膨出部44とは、しごき部材40が口部13から抜け落ちるのを防止するための抜け止め機構として機能する。また、筒状壁41は、当該膨出部44の下方に胴部11の側に延出する延出部45を備えている。
弾性傾斜壁42は、上記膨出部44よりも上方において、筒状壁41の内周面から下方に突出している。上面視したときに、弾性傾斜壁42の中央には開口46が設けられている。当該開口46の開口径は塗布具30の挿入部32の外径と同径又はやや小径にされている。塗布具30が口部13に挿入されるなどして、弾性傾斜壁42の端縁に力が加わると、弾性傾斜壁42が弾性変形して開口径が広がる。塗布具30を抜出する際も同様に開口径が広がる。これらのことから、塗布部33が開口46を通過することができるようになっている。
本実施の形態では、キャップ20を容器本体10から取り外す際、キャップ20の回転に伴って塗布具30も回転しながら容器本体10から引き上げられる。その際に、塗布部33の周囲に内容物が絡め取られるなどして、塗布部33に内容物が付着した状態となる。そして、塗布部33が開口46を通過する際、塗布部33は弾性傾斜壁42の端縁に密接しながら引き上げられる。その際に、塗布部33に付着した余分な内容物が取り除かれる。このようにしごき部材40を口部13に設けることにより、塗布具30を容器本体10に対して挿抜するという動作によって、適量の内容物を塗布部33に付着させることができる。
また、上述したように、塗布具30と内部パーツ50とは係合状態にある。本実施の形態では、塗布部33の先端に設けられた第二係合部33cの環状溝33dに、内部パーツ50に設けられた係止爪54が係止されている。そのため、塗布具30が引き上げられると内部パーツ50も引き上げられる。
ここで、塗布部33が口部13を通過しようとするとき、内部パーツ50のガイド部51a(軸部51)が弾性傾斜壁42と筒状壁41との間に挿入される。そのため、塗布具30がさらに上方に引き上げられても、弾性傾斜壁42により内部パーツ50の移動が規制される。そして、塗布具30がさらに上方に引き上げられると、内部パーツ50に設けられた当接部55と突出部57とが容器本体10の肩部12の内面に近接あるいは当接する。このように、塗布部33を口部13から引き上げようとすると、内部パーツ50の上方への移動が規制され、塗布具30と内部パーツ50との係合状態が解除される。当該しごき部材40は本発明にいう係合解除部として機能する。
塗布具30が容器本体10から引き上げられた後、内部パーツ50のガイド部51aは弾性傾斜壁42と筒状壁41との間に挿入された状態で、弾性材料からなるこれらの部材に押圧されて口部13の内側に保持される。その後、塗布具30が再度容器本体10に挿入されると、塗布部33が軸部51に挿入され、塗布具30と内部パーツ50とが係合する。そして、塗布具30の下方への移動に伴い内部パーツ50も下方に移動する。キャップ20が容器本体10に完全に装着されると、図1に示す状態になる。
次に、図4を参照しながら内部パーツ50の構成を詳細に説明する。本実施の形態の内部パーツ50は、上述のとおり軸部51と、底部52と、挿入穴53と、係止爪54と、当接部55と、突出部57とを備えている。本実施の形態では、底部52は、略円形の平板状に構成されており、上面視においてその中央に上記挿入穴53が形成されている。また、底部52には挿入穴53を取り囲むように、等間隔に複数のガイド部51aが立設されている。本実施の形態ではガイド部51aは軸方向に長尺であり、その断面は略扇形に形成されている。軸部51はこのように、軸方向に長尺な3本のガイド部51aが間隔をあけて隣接配置されて構成されているそして、ガイド部51aにより囲まれた空間が塗布具30が挿入される挿入空間51bになる。また、挿入穴53の周囲には上述した係止爪54が設けられている。
当接部55は、上述したとおり、容器本体10の胴部11の内周面に当接する部材で、断面視においてくさび形を呈する。くさび形の先端(細い側)はキャップ20を容器本体10から取り外すときの回転方向(本実施の形態では逆ねじの方向)を向いている。従って、キャップ20を容器本体10から取り外すと、くさび形の先端が周壁11bと、周壁11bの内周面に付着した内容物との間に入り込むようにして当接部55が回転する。そのため、内周面に付着した内容物は当該当接部55によって掻き取られながら、軸部51の周囲に集められる。
当接部55は連結部56を介して底部52に連結されている。連結部56は底部52の外周から径方向に突出するように設けられており、当接部55は連結部56の端部に立設されている。また、図4に示すように、各連結部56は互いに隣接するガイド部51aの間から径方向に突出するように設けられており、その上面には略三角錐台形状の突出部57が設けられている。
図4(a)に示すように、三角錐台状の当該突出部57を軸部51と当接部55との間であって、当接部55に近接して設け、その先端(角のある部分)をキャップ20を容器本体10から取り外すときの回転方向に向けて配置することで、当接部55によって胴部11の内周面から掻き取られた内容物を突出部57により底部11aに回収することが容易になる。
図4(a)、(b)に示すように、各連結部56は、底部52と第一ヒンジ58を介して連結されている。また、各連結部56は、当接部55と第二ヒンジ59を介して連結されている。図4(a)に示すように、使用(内部パーツ成形)時の状態において、第一ヒンジ58と第二ヒンジ59は伸びた状態となっている。
図4(b)に示す状態は、当接部55を軸部51に対して折り畳んだ(容器本体挿入時の)状態である。このとき、第一ヒンジ58は折り曲げられた状態で、第二ヒンジ59は伸びた状態または曲がった状態にされる。その結果、軸部51に対して当接部55が折り畳まれた状態となる。このとき、上記突出部57は互いに隣接するガイド部51aの間に挿入されて収容される。そのため、軸部51と当接部55との間に図4に示すように、当接部55と同等又はそれ以上の体積を有する突出部57を設けたときも、当接部55を折り畳んだときに突出部57が嵩張ることなく、内部パーツ50をコンパクトに折り畳むことができる。
そのため、図5に示すように、内部パーツ50を容器本体10に収容する際は、軸部51に対して塗布具30の代わりに専用の治具60を軸部51に係合させ、当該治具60を用いて折り畳まれた状態の内部パーツ50を容器本体10の口部13に挿入することができる(図5(a)参照)。ここで、突出部57は、ガイド部51aの間に挿入するか、一時的に、軸部51に対して当接部55を当接可能にさせればよい。内部パーツ50を胴部11の側まで挿入した後、治具60により内部パーツ50を上方に引き上げると(図5(b)参照)、第一ヒンジ58が開く。このとき、内部パーツ50の成形状態への復元力によって、当接部55が径方向に倒れ、内周面に当接する。その結果、第二ヒンジ59が折り曲げられる。その後、治具60により内部パーツ50をさらに上方に引き上げると、当接部55が容器本体10の肩部12の内面に当接する。さらに治具60を上方に引き上げると、図5(c)に矢印で示すように、当接部55に加わる下向きの力により治具60と内部パーツ50との係合状態が解除されて、内部パーツ50は自重により下方に移動する。
以上説明した本実施の形態の内部パーツ50及び塗布具付容器100によれば、当該内部パーツ50を容器本体10に収容させることで、内容物を従来と同量充填したときに、当該内部パーツ50を設けることにより、当該内部パーツ50の容積の分だけ嵩増しされて、容器本体10内の内容物の液面位置を高くすることができる。さらに、上述したとおり、容器本体10の内周面に付着した内容物を内部パーツ50の当接部55により掻き取りながら、軸部51の周囲に集めることができる。すなわち、当該内部パーツ50によれば、内容物が容器本体10の内周面に付着したままの状態になることを抑制し、内容物の使用量が同じであれば従来よりも内容物の液面を高く維持し、軸部の周囲に内容物を集めて塗布具に適量の内容物を付着させることが容易になる。
よって、容器本体10に対して内容物を従来と同量充填したときに、従来よりも内容物の使用可能量を増加させることができる。換言すれば、使用することができずに廃棄する内容物量を低減することができると共に、塗布具付容器100の廃棄サイクルを長くして、廃棄プラスチック量の削減も図ることもできるため、環境に対する負荷を低減することができる。
また、上記実施の形態の塗布具付容器100によれば、内部パーツ50を具備していない場合と同様の操作により内容物を使用すれば、容器本体10の内周面に付着した内容物を軸部51の周囲に掻き集めることができる。すなわち、使用者に特別な操作を行わせることなく、上記の作用効果を得ることができる。
〈第2の実施の形態〉
次に、本発明係る塗布具付容器用内部パーツ及び塗布具付容器の第2の実施の形態について、図6を参照しながら説明する。第2の実施の形態の塗布具付容器用内部パーツ(内部パーツ70)及び塗布具付容器200は、塗布部35の形状と、内部パーツ70の形状が異なる点を除いては第1の実施の形態と略同様であるため、同様の機能を有する部位については同じ名称及び符号を用いてその説明を省略する。
第2の実施の形態の塗布部35は、第二係合部33cを備えていない点を除いては、第1の実施の形態の塗布部33(及び塗布具30)と略同様の構成を有する。
また、第2の実施の形態の内部パーツ70は、第1の実施の形態にいう挿入穴53及び係止爪54を底部52に備えていない点を除いて、第1の実施の形態の内部パーツ50と略同様の構成を有する。軸部71、ガイド部71a、当接部75、連結部76、突出部77等の構成及び機能は、第1の実施の形態の軸部51、ガイド部51a、当接部55、連結部56、突出部57の構成及び機能と略同じである(図6(b)参照)。
第2の実施の形態において、塗布具(30)が容器本体10に挿入されると、塗布部35の第一係合部33bと内部パーツ70の軸部71とが係合する。そして、塗布具30の回転に伴い、軸部71が回転し、当接部75が胴部11の内周面に当接しながら回転する。その結果、胴部11の内周面に内容物が付着している場合、当接部55によって内容物が掻き取られ、軸部51の周囲に集められる。
一方、第2の実施の形態の塗布部35及び内部パーツ70は、第1の実施の形態にいう第二係合部33c、挿入穴53及び係止爪54を備えていない。そのため、塗布部35(塗布具30)が上方に引き上げられたとき、内部パーツ70は容器本体10の底部11aに留まり、塗布部35と軸部71との係合状態は解除される。
このように本発明に係る塗布具付容器用内部パーツ及び塗布具付容器において、第1の実施の形態で説明した第二係合部33c、挿入穴53及び係止爪54は必須の構成ではない。
また、第2の実施の形態の様に、内部パーツ70を容器本体10の底部11aに留めた状態で使用する場合、容器本体10に対してキャップ20を螺合させずに、他の装着手段により容器本体10にキャップ20を脱着自在に装着させることも好ましい。また、塗布具30をキャップ20と別体に構成することも好ましい。容器本体10とキャップ20とを螺合させた場合、塗布具30はキャップ20の回転量に応じた移動量の分だけ上方に移動する。第2の実施の形態では、塗布具30が所定の量引き上げられると、内部パーツ70は容器本体10の底部11aに留まったまま、塗布部35と内部パーツ70との係合状態が解除する。そのため、当接部75の回転量が少なくなり、胴部11の内周面に付着した内容物を軸部71の周囲に十分に掻き集めることができない場合がある。そのような場合、容器本体10とキャップ20とを螺合以外の手段で脱着自在に装着させたり、キャップ20と塗布具30とを別体に構成することで、塗布具30を上方に引き上げることなく、塗布具30を介して内部パーツ70を回転させることが可能になる。すなわち、本発明では、塗布具30を容器本体10に挿入したときに、塗布部33の先端が内部パーツ70と係合すればよく、その状態で塗布具30を回転させることにより、胴部11の内周面に付着した内容物を当接部75により掻き取って、軸部71の周囲に集めることができるように構成されていればよい。
〈第3の実施の形態〉
次に、本発明係る塗布具付容器用内部パーツ及び塗布具付容器の第3の実施の形態について、図7を参照しながら説明する。第3の実施の形態の塗布具付容器用内部パーツ(内部パーツ80)及び塗布具付容器300は、塗布部35の形状と、内部パーツ80の形状が異なる点を除いては第1の実施の形態及び第2の実施の形態と略同様であるため、同様の機能を有する部位については同じ名称及び符号を用いてその説明を省略する。
第3の実施の形態の塗布部35は、第2の実施の形態と同様に、第二係合部33cを備えていない点を除いては、第1の実施の形態の塗布部33(及び塗布具30)と略同様の構成を有する。
また、第3の実施の形態の内部パーツ80は、第2の実施の形態と同様に、第1の実施の形態にいう挿入穴53及び係止爪54を備えていない。また、第3の実施の形態の内部パーツ80は、底部52に対して、第三ヒンジ88を介して、当接部85が連結されている。
当該内部パーツ80は、図7(b)に示すように、上面視において当接部85は底部52に第三ヒンジ88を介して連結された回転羽のような形状を呈する。また、当接部85は、キャップ20の回転方向(逆ねじの方向)に対して中央部が湾曲している。第三ヒンジ88により、当接部85は軸部81に対して折り畳まれ、軸部81の周囲に当該回転羽(当接部85)が巻き付き、容器本体10の口部13に挿入可能とされる。当該内部パーツ80は、第1の実施の形態にいう突出部57を具備せず、軸部81に対して当接部85を折り畳んだ状態で係止する係止手段を備えていない。そのため、内部パーツ80を折り畳んだ状態で容器本体10に挿入すれば、回転羽状の当接部85が開き、胴部11の内周面にその先端が当接する。
第3の実施の形態においても、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様に内部パーツ80の軸部81に挿入された塗布部35の第一係合部33bと軸部81とが係合する。そして、塗布具30の回転に伴い、軸部81が回転し、回転羽状の当接部85が胴部11の内周面に当接しながら回転する。その結果、胴部11の内周面に内容物が付着している場合、当接部55によって内容物が掻き取られ、軸部51の周囲に集めることができる。その他の作用効果は第1の実施の形態及び第2の実施の形態と略同様である。
また、第3の実施の形態の内部パーツ80に、第1の実施の形態にいう挿入穴53及び係止爪54を設け、塗布具30が上方に引き上げられたとき、内部パーツ80と塗布具30との係合状態を維持させて、容器本体10の内周面の上方についても内容物を掻き取ることができるように構成してもよい。
以上説明した第1~第3の実施の形態は本発明の一態様に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能である。例えば、内部パーツ(50,70,80)の軸部、当接部等の構成は適宜変更可能であり、軸部と塗布具とを係合させるための方法も上記実施の形態に記載した態様に限定されるものではない。
10 :容器本体
11 :胴部
11a :底部
11b :周壁
12 :肩部
13 :口部
14 :雄ねじ
20 :キャップ
21 :天蓋部
22 :周壁部
23 :雌ねじ
30 :塗布具
31 :保持部材
32 :挿入部
33 :塗布部
33a :幅広部
33b :第一係合部
33c :第二係合部
33d :凹部
35 :塗布部
40 :しごき部材
41 :筒状壁
42 :弾性傾斜壁
43 :フランジ
44 :膨出部
45 :延出部
46 :開口
50 :内部パーツ
51 :軸部
51a :ガイド部
51b :挿入空間
52 :底部
53 :挿入穴
54 :係止爪
55 :当接部
56 :連結部
57 :突出部
58 :第一ヒンジ
59 :第二ヒンジ
60 :治具
70 :内部パーツ
71 :軸部
75 :当接部
80 :内部パーツ
81 :軸部
85 :当接部
88 :第三ヒンジ
100 :塗布具付容器
200 :塗布具付容器
300 :塗布具付容器
O :中心軸線

Claims (5)

  1. 内容物が収容される有底筒状の容器本体と前記容器本体の口部から前記容器本体に挿入される塗布具とを備える塗布具付容器の内部パーツであって、
    前記容器本体に挿入された前記塗布具と脱着自在に係合する軸部と、
    前記軸部に第一ヒンジを介して前記軸部の径方向外側に連結された連結部と前記連結部に第二ヒンジを介して前記連結部の径方向外側に連結されて前記容器本体の内周面に当接する当接部と、
    を備え、
    前記塗布具と前記軸部とが係合状態にあるとき、前記塗布具の回転に伴い前記当接部が前記内周面に当接した状態で前記軸部を中心に回転すると共に、前記連結部と前記当接部は、前記軸部に当接するように前記軸部側に折り畳み可能に構成された塗布具付容器用内部パーツ。
  2. 前記塗布具が前記容器本体の内部に挿入されたとき、前記塗布具が前記軸部に嵌合し、
    前記塗布具が前記容器本体から抜出されるとき、前記塗布具と前記軸部との係合状態が解除される請求項1に記載の塗布具付容器用内部パーツ。
  3. 前記塗布具が前記容器本体から抜出されるとき、前記軸部が前記口部近傍に設けられた係合解除部に押圧されて、前記塗布具と前記軸部との係合状態が解除される請求項2に記載の塗布具付容器用内部パーツ。
  4. 前記軸部は、その中心に前記塗布具が挿入される挿入空間と、当該挿入空間の周囲に軸方向に長尺な複数のガイド部が間隔をあけて隣接配置されてなり、
    前記軸部と前記当接部とを連結する連結部と、当該連結部に設けられ、前記軸方向に突出する突出部とを備え、
    前記第一ヒンジ及び前記第二ヒンジにより前記当接部が前記軸部側に折り畳まれたとき、当該突出部は互いに隣接するガイド部の間に挿入又は当接可能に構成された請求項1~請求項3の何れか1項に記載の塗布具付容器用内部パーツ。
  5. 請求項1~請求項のいずれか一項に記載の塗布具付容器用内部パーツが前記容器本体に収容された塗布具付容器。
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