JP7328339B2 - 目立たない持ち運び及びアクセスに適合された包装された女性用衛生パッド製品、並びに製造プロセス - Google Patents

Description

女性用衛生パッドのユーザ／消費者は、製品自体が進化するにつれて、そのような製品に対する多くの様々な期待及び好みを長年にわたって進展させてきた。これらの期待及び好みとしては、（順不同で）（１）排出される月経液の全てを、通常の使用／着用時間にわたって、ユーザの皮膚から離して、かつ漏出させることなく、容易に受け入れ、吸収し、封じ込め、隔離し、効果的に保持するように、パッドが好適な吸収性能を有すること、（２）パッドは、快適性、着用者の体の動きへの適応性、及び衣類の下に着用した際に目立たないことを目的として、可能な限り薄く（嵩ばらず）、可撓性であり、かつ柔軟であること、並びに（３）パッド及びその包装は、便利で目立たない持ち運び、及び必要な時（特にユーザが外出中）に、包装の開封及びパッドへのアクセスを目立たずかつ容易に行えること、が挙げられる。多くの女性は、生理中に自宅から離れることについて、及び、自宅から離れている間は、排出された月経液の吸収及び封じ込めに関するニーズに効果的に対処するのに十分なだけの準備が整っているかについて、不安を抱いている。衣類の下で効果的に使用できる／目立たず着用できる、十分な吸収性を有するパッドを所望することに加えて、多くの女性は、家の外でパッドを持ち歩かなければならないことに関して、並びによく知らない、プライベートでない、そうでなければ快適でない場所及び／又は環境にあるトイレ又は化粧室を使用する必要がある状況において、包装されたパッドを開封し、アクセスして使用しなければならないことに関して、目立たないこと及び便利であることを望んでいる。

現在知られている製品設計、及び現在知られており、かつこれらの製品の構成要素として使用される材料に関しては、これらの期待及び好みを全て同時に完全に満たすことはできない。ユーザ／消費者市場を十分に満足させる製品を提供するために、製造元は、優先度のバランスを慎重に取り、競争に勝てるコスト／価格の制約の下で、これらの期待と好みの各々に多かれ少なかれ対応する製品機能を提供しなければならない。例えば、吸収能力を望ましく提供する吸収性材料はまた、包装されるとき及び衣類の下に着用されるときの嵩に望ましく寄与し、パッドの柔軟性を制限する場合もある。したがって、消費者満足度を最大限にするためにその製品を設計する場合、製造業者は、これらの特性に影響を及ぼす設計特徴及び材料選択にどのように優先順位を付けるのかに関する選択を行って、願わくば消費者市場の満足度を最大限にするようにバランスを取らなければならない。

その結果、包装の持ち運び、開封、及びアクセスの便利さ及び目立たなさ、並びに吸収性能との組み合わせに関する消費者の好みに、より満足のいくようにかつ同時に対処することができる、あらゆる改善の余地が常に存在する。

トップシート側が観察者に面している状態の、開かれ平らに置かれた女性用衛生パッドの平面図である。 図１の線２Ａ－２Ａに沿って取られた、図１の女性用衛生パッドの概略横方向断面図である。 吸収性層の副層を描写するために拡大された、図２Ａの図面の部分２Ｂの図である。 側部が長手方向折り線と並行して横方向にかつ内方に折り畳まれて示されている、図１の女性用衛生パッドの平面図である。 主折り先端部分が図の上部に向かって方向付けられている、ロール折り畳み構成で４つのセクションに折り畳まれた女性用衛生パッドの概略側面図である。 主折り先端部分が図の上部に向かって方向付けられている、ブックカバー折り畳み構成で４つのセクションに折り畳まれた女性用衛生パッドの概略側面図である。 主折り先端部分が図の上部に向かって方向付けられている、折り畳まれた女性用衛生パッドの概略正面図である。 開いた構成にある外被包装体の正面図である。 図５Ａの線５Ｂ－５Ｂに沿って取られた、図５Ａに示される包装体の概略断面図である。 閉じた構成にある外被包装体の正面図である。 図６Ａの線６Ｂ－６Ｂに沿って取られた、図６Ａに示される包装体の概略断面図である。 包装体内の折り畳まれた女性用衛生パッドの位置決めを示す、図６Ａに示される閉じた外被包装体の正面図である。 包装体内の折り畳まれた女性用衛生パッドの位置決めを示す、図５Ａに示される閉じた外被包装体の正面図である。 開いた構成にある外被包装体の別の実施例の正面図である。 図９Ａの線９Ｂ－９Ｂに沿って取られた、図９Ａに示す包装体の概略断面図である。 閉じた構成にある外被包装体の別の実施例の正面図である。 図１０Ａの線１０Ｂ－１０Ｂに沿って取られた、図１０Ａに示される包装体の概略断面図である。 開いた構成にある外被包装体の別の実施例の正面図である。 閉じた構成にある外被包装体の別の実施例の正面図である。 女性用衛生パッドを仕上げて包装するためのプロセスフローの実施例の概略平面図である。 図１１Ａに示すプロセスフローの一部の代替実施例の概略平面図である。 一連の折り畳まれたパッドを有して動作しているところを示す、分離ユニットの実施例の動作構成要素の概略側面図である。 分離用ミシン目を有するバックシート接着カバーシート供給ウェブの一部の拡大平面図である。 バックシート接着カバーシートを形成するために、分離用ミシン目に沿って分離された後の、図１３Ａに示されるバックシート接着カバーシート供給ウェブの一部の拡大平面図である。 適用されたフラップステッカーを支持する連続包装体フィルムストックの一部の平面図である。 図１４Ａに示される線１４Ｂ－１４Ｂに沿って取られた、図１４Ａに示される包装体フィルムストックの断面図である。 フローラッピングの準備中の、包装体フィルムストックに対する折り畳まれたパッドの配置の位置を更に示す、図１４Ｂの断面図である。 フローラップユニットから出た後の、図１５に示される要素の拡大断面図である。

定義
水平平面上で開かれ平らに置かれた女性用衛生パッドに関して、「横方向」は、長手方向に対して垂直でありかつ水平平面に平行な方向を指す。「幅」は、横方向に沿って測定される寸法を指す。

水平平面上で開かれ平らに置かれ、その最前端部から最後端部まで測定される長さを有する女性用衛生パッドに関して、「長手方向」は、長さが測定される線と平行で水平平面に平行な方向を指す。「長さ」は、長手方向で測定される寸法を指す。

女性用衛生パッドに関して、用語「前側」、「後側」、「前方」、及び「後方」という用語は、ユーザにより通常着用される位置、並びに直立時のユーザの身体の前側及び後側におけるパッドの特徴部又は領域に関する。

水平平面上で開かれ平らに置かれた女性用衛生パッドに関して、「ｚ方向」は、水平平面に対して垂直な方向を指す。パッドがユーザによって着用されている（したがって、湾曲構成である）とき、パッド上の任意の特定の点位置における「ｚ方向」は、その特定の点位置におけるパッドの着用者に面する表面に垂直な方向を指す。

女性用衛生パッドに関して、「着用者に面する」は、使用中に、同じｚ方向に沿って位置する構成要素又は構造の別の特徴部よりも着用者に近い、パッドの構成要素又は構造の特徴部を指す相対的な位置用語である。例えば、トップシートは、トップシートの反対側の外方に面する表面よりも着用者の近くに位置する着用者に面する表面を有する。

女性用衛生パッドに関して、「外方に面する」は、使用中に、同じｚ方向に沿って位置する構成要素又は構造の別の特徴部よりも着用者から遠くにある、パッドの構成要素又は構造の特徴部を指す相対的な位置用語である。例えば、トップシートは、トップシートの反対側の着用者に面する表面よりも着用者から遠くに位置する外方に面する表面を有する。

説明
図１及び図２Ａを参照すると、女性用衛生パッド１０は、液体透過性トップシート２０と、液体不透過性バックシート３０と、トップシートとバックシートとの間に配置された吸収性層４０と、を含み得る。この吸収性層は、外周部４１を有する。外周部４１の外側の周辺領域では、トップシート及びバックシートは、接着剤結合、熱接着、圧力接着などを含むがこれらに限定されない任意の好適な機構によって、積層された様式で一緒に結合され、それによって、トップシート２０とバックシート３０との間の適所に吸収性層４０を維持及び保持することができる。パッド１０は、パッドの主部分よりも相対的に大きい幅寸法によって外周部４１の外側に横方向に延在する対向するウィング部分１５を含んでもよい。ウィング部分１５は、トップシート２０、バックシート３０、又は両方ともを形成する材料の横方向延長部から形成されてよい。主部分及びウィング部分の下面を形成するバックシートの外側に面する表面は、その上に接着剤３５の堆積物を有してもよい。接着剤堆積物３５は、ユーザがパッドをその股領域内で下着の内側に接着させ、ウィング部分を下着の脚部開口部の内側縁部を通りかつその周りを包み、それらを股部領域で下着の外側／下側に接着させることを可能にするために提供され、補助的保持支持体を提供し、下着の脚縁部を汚すことから保護することを助けることができる。パッド１０が包装されると、接着剤堆積物３５は、剥離フィルム又は紙の１枚以上の剥離性シート（図示せず）によって被覆され得る。剥離性シートは、ユーザがシートを除去し、パッドを配置して使用する準備が整うまで、接着剤堆積物３５を覆い、接着剤堆積物３５が他の表面と接触しないように保護する。

パッドが本明細書に記載されるように十分にコンパクトな折り畳み及び包装を容易にすることを確実にするために、パッドの長さＬＰを３２ｃｍ以下、より好ましくは２９ｃｍ以下、更により好ましくは２６ｃｍ以下に制限することが望ましい場合がある。あるいは、又は加えて、吸収性層の長さＬＡＬ（長手方向にも測定される）を３０ｃｍ以下、より好ましくは２７ｃｍ以下、更により好ましくは２４ｃｍ以下に制限することが望ましい場合がある。

トップシート
トップシート２０は、任意の好適な液体透過性ウェブ材料で形成されてよい。再び図を参照すると、トップシート２０は、吸収性層４０の着用者に面する表面に隣接して位置付けられ、任意の好適な取り付け又は結合方法によって、そこに及びバックシート３０に接合され得る。トップシート２０及びバックシート３０は、吸収性層４０の周辺部４１の外側の周辺領域において互いに直接接合され得、また、吸収性層の着用者に面する表面及び外方に面する表面、又はパッドに含まれる追加の任意選択的な層にそれぞれ直接接合することによって間接的に接合され得る。

トップシート２０は、着用者の皮膚に好適に適合し、柔らかな感触を有し、かつ非刺激性である、任意の液体透過性ウェブ材料で形成されてもよい。好適なトップシート材料としては、着用者の身体に接触し、月経液排出物が迅速に貫通するのを可能にする液体透過性材料が挙げられる。

好適なトップシートは、織布材料及び不織布材料；有孔形成熱可塑性フィルム、有孔プラスチックフィルム、及び交絡繊維有孔フィルムを含む有孔フィルム材料；ハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルム；多孔質発泡体；網状発泡体；網状熱可塑性フィルム；熱可塑性スクリム；又はこれらの組み合わせなどの様々な材料から作製されることができる。トップシートとして利用することができるフィルムのいくつかの好適な例は、米国特許第３，９２９，１３５号、同第４，３２４，２４６号、同第４，３４２，３１４号、同第４，４６３，０４５号、同第５，００６，３９４号、同第４，６０９，５１８号、及び同第４，６２９，６４３号に記載されている。

トップシートとしての使用に好適であり得る織布及び不織布ウェブ材料の非限定的な例としては、天然繊維、改質天然繊維、合成繊維、又はこれらの組み合わせから作製された繊維状材料が挙げられる。いくつかの好適な例は、米国特許第４，９５０，２６４号、同第４，９８８，３４４号、同第４，９８８，３４５号、同第３，９７８，１８５号、同第７，７８５，６９０号、同第７，８３８，０９９号、同第５，７９２，４０４号、及び同第５，６６５，４５２号に記載されている。

いくつかの実施例では、トップシートは、米国特許第８，７２８，０４９号、同第７，５５３，５３２号、同第７，１７２，８０１号、同第８，４４０，２８６号、同第７，６４８，７５２号、及び同第７，４１０，６８３号に記載されるような房（tuft）を含んでもよい。トップシートは、米国特許第７，６５５，１７６号又は同第７，４０２，７２３号に記載されているような、個別の毛髪様フィブリルのパターンを有してもよい。好適なトップシート材料の追加の例としては、米国特許第８，６１４，３６５号、同第８，７０４，０３６号、同第６，０２５，５３５号、及び米国特許出願公開第２０１５／０４１６４０号に記載されているものが挙げられる。別の好適なトップシートは、米国特許出願公開第２０１７／０２５８６４７号に詳述されるような三次元基材から形成されてもよい。トップシートは、米国特許出願公開第２０１６／０１６７３３４号、同第２０１６／０１６６４４３号、及び同第２０１７／０２５８６５１号に記載されているように、１つ以上の層を有してもよい。トップシートは、米国特許第５，６２８，０９７号に記載されているように有孔であってもよい。

本明細書で企図されるように、トップシート２０を切り出すことができる、構成要素となる不織布ウェブ材料は、親水性にされ（又は増加した親水性を有し）、好適に柔らかな感触になるように処理されるように、天然の親水性であるか又は好適に処理された、綿、亜麻、麻、ジュート、又はそれらの混合物の繊維などのセルロース系植物繊維を含むか、又は主に（重量で）若しくは完全にそれらからなる、不織布ウェブ材料であってよい。植物由来繊維は、天然製品に対する消費者の選好に訴えるために好ましい場合がある。他の実施例では、レーヨン（ビスコース、リオセル、ＭＯＤＡＬ（Ｌｅｎｚｉｎｇ ＡＧ、Ｌｅｎｚｉｎｇ、Ａｕｓｔｒｉａの製品）及び銅アンモニアレーヨンを含む）などのセルロース系材料から誘導される半合成繊維が使用され得る。いくつかの実施例では、綿繊維を含むか、又は綿繊維から主に（重量で）若しくは完全になるカーディングされた不織布から切断されたトップシートが好ましい場合がある。いくつかの実施例では、不織布ウェブ材料は、カーディングプロセスによって形成されてもよい。いくつかの他の実施例では、不織ウェブ材料は、有限長の植物系繊維を、ポリマー樹脂から紡糸された不明確な長さのフィラメントの流れと物理的にブレンド又は混合し、形成ベルト上に配置される、例えば、米国特許第８，０１７，５３４号、同第４，１００，３２４号、米国特許出願公開第２００３／０２００９９１号、米国特許第５，５０８，１０２号、米国特許出願公開第２００３／０２１１８０２号、欧州特許第０ ３３３ ２２８号、国際公開第２００９／１０９３８号、米国特許出願公開第２０１７／００００６９５号、同第２０１７／０００２４８６号、米国特許第９，９４４，０４７号、米国特許出願公開第２０１７／００２２６４３号及び同第２０１８／０００２８４８号に記載されるような、ウェブを形成する共形成プロセスで形成されてもよい。

以下に記載されるようにコンパクトな折り畳み及び包装を容易にする薄いパッドを提供するためにパッドの嵩及びキャリパ（厚さ）を制限する目的で、トップシートは、その間に介在層が配置されずに、吸収性層と直接向かい合わせの関係で配置されることが望ましい場合がある。あるいは、介在層は、含まれる場合（二次トップシート又は捕捉層など）、３０ｇｓｍ以下、より好ましくは２５ｇｓｍ以下、更により好ましくは２０ｇｓｍ以下、なおより好ましくは１５ｇｓｍ以下の坪量を有する不織布ウェブ材料で形成されてよい。

吸収性層
いくつかの例では、吸収性層４０は、吸収性連続気泡発泡体材料の層から形成されてもよく、又はこれを含んでもよい。いくつかの例では、発泡体材料は、吸収性連続気泡発泡体材料の少なくとも第１の副層４０ａ及び第２の副層４０ｂ（図２Ｂ）を含んでもよく、副層は、互いに直接向かい合わせに接触している。そのような例では、以下でより詳細に説明する目的のために、着用者に面する副層は、相対的により大きな気泡の発泡体材料であってよく、外方に面する副層は、相対的により小さな気泡の発泡体材料であってよい。いくつかの実施例では、吸収性連続気泡発泡体材料の層が、パッドの吸収能力の大部分、実質的にほとんど、又は全てを提供することが望ましい場合がある。この特徴は、折り畳まれ包装されたとき、及び使用時に、パッドに嵩を付与するために存在する構成要素の数を最小化する。

連続気泡発泡体材料は、油中水型高内相エマルション（high internal phase emulsion、「ＨＩＰＥ」）の連続油相の重合によって製造される発泡体材料であってよい。

油中水型ＨＩＰＥは、２つの相を有する。１つの相は、重合されるモノマーと、ＨＩＰＥの安定化に役立つ乳化剤と、を含む、連続油相である。油相はまた、１つ以上の光開始剤を含んでもよい。モノマー成分は、油相の約８０重量％～約９９重量％、及びある特定の例では約８５重量％～約９５重量％の量で存在してよい。油相に可溶性であり、かつ安定な油中水型エマルションの形成に好適な乳化剤成分は、油相の約１重量％～約２０重量％の量で油相中に存在し得る。エマルションは、約２０℃～約１３０℃、及びある特定の例では約５０℃～約１００℃の乳化温度で形成され得る。

一般的に、モノマーは、油相の約２０重量％～約９７重量％の、少なくとも１つの実質的に水不溶性である一官能性アルキルアクリレート又はアルキルメタクリレートを含む。例えば、この種のモノマーは、エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアクリレート、イソデシルアクリレート、テトラデシルアクリレート、ベンジルアクリレート、ノニルフェニルアクリレート、ヘキシルメタクリレート、２－エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ノニルメタクリレート、デシルメタクリレート、イソデシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、テトラデシルメタクリレート、及びオクタデシルメタクリレートなどのＣ４～Ｃ１８アルキルアクリレート及びＣ２～Ｃ１８メタクリレートを含み得る。

また、油相は、油相の約２重量％～約４０重量％、ある特定の例では約１０重量％～約３０重量％の、実質的に水不溶性である多官能性架橋アルキルアクリレート又はメタクリレートを含んでもよい。この架橋コモノマー又は架橋剤を添加して、得られるＨＩＰＥ発泡体に強度及び弾性を付与する。この種の架橋モノマーの例は、２つ以上の活性化アクリレート基、メタクリレート基、又はこれらの組み合わせを含有するモノマーを含む。この基の比限定的な例としては、１，６－ヘキサンジオールジアクリレート、１，４－ブタンジオールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、１，１ ２－ドデシルジメタクリレート、１，１４－テトラデカンジオールジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート（２，２－ジメチルプロパンジオールジアクリレート）、ヘキサンジオールアクリレートメタクリレート、グルコースペンタアクリレート、ソルビタンペンタアクリレート等が挙げられる。架橋剤の他の例は、エチレングリコールアクリレート－メタクリレート及びネオペンチルグリコールアクリレート－メタクリレートなどの、アクリレート部分とメタクリレート部分との混合物を含有する。混合架橋剤中のメタクリレート対アクリレート基の比は、必要に応じて、５０：５０から任意の他の比まで様々であってよい。

任意の第３の実質的に水不溶性であるコモノマーを、油相の約０重量％～約１５重量％、ある特定の例では約２重量％～約８重量％の重量パーセントで油相に添加して、ＨＩＰＥ発泡体の特性を改変することができる。ある特定の場合において、結果として得られるＨＩＰＥ発泡体に強靱性を付与する、「強靱化」するモノマーが所望され得る。これらとしては、スチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、イソプレン、及びクロロプレンなどのモノマーが挙げられる。理論に縛られるものではないが、かかるモノマーは、重合中（「硬化」としても知られている）ＨＩＰＥを安定化させて、より優れた強靱性、引張強度、耐摩耗性などが得られる、より均質かつより良好に形成されたＨＩＰＥ発泡体をもたらすのに役立つと考えられる。また、モノマーを添加して、米国特許第６，１６０，０２８号に開示されているように難燃性を付与することもできる。モノマーを添加して、色（例えば、ビニルフェロセン）、蛍光特性、耐放射線性、放射線不透過性（例えば、リードテトラアクリレート）を付与して、電荷の分散、入射赤外光の反射、電波の吸収、ＨＩＰＥ発泡体支柱上における湿潤可能表面の形成、又はＨＩＰＥ発泡体における他の任意の望ましい特性をもたらすことができる。場合によっては、これら追加のモノマーは、ＨＩＰＥのＨＩＰＥ発泡体への変換プロセス全体を遅延させる場合があるが、望ましい特性を付与すべきである場合は、このトレードオフは必須である。したがって、かかるモノマーを用いて、ＨＩＰＥの重合速度を減速させることができる。この種のモノマーの例は、スチレン及び塩化ビニルを含む。

油相は、ＨＩＰＥを安定化させるために用いられる乳化剤を更に含有してもよい。ＨＩＰＥで使用される乳化剤としては、（ａ）分枝状Ｃ１６～Ｃ２４脂肪酸、直鎖不飽和Ｃ１６～Ｃ２２脂肪酸、及び直鎖飽和Ｃ１２～Ｃ１４脂肪酸のソルビタンモノエステル、例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノミリステート、及びソルビタンモノエステル、ソルビタンモノラウレートジグリセロールモノオレエート（diglycerol monooleate、ＤＧＭＯ）、ポリグリセロールモノイソステアレート（polyglycerol monoisostearate、ＰＧＭＩＳ）、及びポリグリセロールモノミリステート（polyglycerol monomyristate、ＰＧＭＭ）、（ｂ）分枝状Ｃ１６～Ｃ２４脂肪酸、直鎖不飽和Ｃ１６～Ｃ２２脂肪酸、又は直鎖飽和Ｃ１２～Ｃ１４脂肪酸のポリグリセロールモノエステル、例えば、ジグリセロールモノオレエート（例えば、Ｃ１８：１脂肪酸のジグリセロールモノエステル）、ジグリセロールモノミリステート、ジグリセロールモノイソステアレート、及びジグリセロールモノエステル、（ｃ）分枝状Ｃ１６～Ｃ２４アルコール、直鎖不飽和Ｃ１６～Ｃ２２アルコール、及び直鎖飽和Ｃ１２～Ｃ１４アルコールのジグリセロール一脂肪族エーテル、並びにこれら乳化剤の混合物を挙げることができる。米国特許第５，２８７，２０７号及び同第５，５００，４５１号を参照のこと。使用することができる別の乳化剤は、コハク酸アルキル、グリセロール、及びトリグリセロールから形成されるコハク酸ポリグリセロール（polyglycerol succinate、ＰＧＳ）である。

そのような乳化剤、及びそれらの組み合わせは、それらが油相の約１重量％～約２０重量％、特定の例では約２重量％～約１５重量％、特定の他の例では約３重量％～約１２重量％を構成するように、油相に添加されてよい。特定の例では、共乳化剤を使用して、特により高い温度、例えば約６５℃超において、気泡サイズ、気泡サイズ分布、及びエマルション安定性の更なる制御を提供することもできる。共乳化剤の例には、ホスファチジルコリン及びホスファチジルコリン含有組成物、脂肪族ベタイン、長鎖Ｃ１２～Ｃ２２二価脂肪族四級アンモニウム塩、短鎖Ｃ１～Ｃ４二価脂肪族四級アンモニウム塩、長鎖Ｃ１２～Ｃ２２ジアルコイル（アルケノイル）－２－ヒドロキシエチル、短鎖Ｃ１～Ｃ４二価脂肪族四級アンモニウム塩、長鎖Ｃ１２～Ｃ２２二価脂肪族イミダゾリニウム四級アンモニウム塩、短鎖Ｃ１～Ｃ４二価脂肪族イミダゾリニウム四級アンモニウム塩、長鎖Ｃ１２～Ｃ２２一価脂肪族ベンジル四級アンモニウム塩、長鎖Ｃ１２～Ｃ２２ジアルコイル（アルケノイル）－２－アミノエチル、短鎖Ｃ１～Ｃ４一価脂肪族ベンジル四級アンモニウム塩、短鎖Ｃ１～Ｃ４モノヒドロキシ脂肪族四級アンモニウム塩が挙げられる。特定の例では、ジタロージメチルアンモニウムメチルサルフェート（ditallow dimethyl ammonium methyl sulfate、ＤＴＤＭＡＭＳ）を補助乳化剤として使用してもよい。

光開始剤は、油相の約０．０５重量％～約１０重量％、特定の例では約０．２重量％～約１０重量％を構成してよい。少量の光開始剤は、ＨＩＰＥ発泡体により良好に光を透過させ、それによりＨＩＰＥ発泡体のより深部での重合をもたらすことができる。しかし、酸素含有環境で重合が行われる場合は、重合を開始させ、かつ酸素阻害に打ち勝つのに十分な光開始剤が存在すべきである。光開始剤は、ラジカル、カチオン、及び重合反応を開始させることができる他の種の生成を伴って、光源に速やかかつ効率的に応答することができる。本開示の想到される範囲内で発泡体を形成するために使用される光開始剤は、約２００ナノメートル（ｎｍ）～約８００ｎｍ、特定の例では約２５０ｎｍ～約４５０ｎｍの波長の紫外線を吸収することができる。光開始剤が油相中に存在する場合、好適な種類の油溶性光開始剤としては、ベンジルケタール、α－ヒドロキシアルキルフェノン、α－アミノアルキルフェノン、及びアシルホスフィンオキシドが挙げられる。光開始剤の例としては、２－ヒドロキシ－２－メチル－１－フェニルプロパン－１－オンと組み合わせられた２，４，６－［トリメチルベンゾイルジホスフィン］オキシド（これら２つの５０：５０ブレンドは、Ｃｉｂａ Ｓｐｅｃｉａｌｔｙ Ｃｈｅｍｉｃａｌｓ（Ｌｕｄｗｉｇｓｈａｆｅｎ，Ｇｅｒｍａｎｙ）によりＤＡＲＯＣＵＲ ４２６５として販売されている）；ベンジルジメチルケタール（Ｃｉｂａ ＧｅｉｇｙによりＩＲＧＡＣＵＲＥ６５１として販売されている）；α－，α－ジメトキシ－α－ヒドロキシアセトフェノン（Ｃｉｂａ Ｓｐｅｃｉａｌｔｙ ＣｈｅｍｉｃａｌｓによりＤＡＲＯＣＵＲ１１７３として販売されている）；２－メチル－１－［４－（メチルチオ）フェニル］－２－モルホリノ－プロパン－１－オン（Ｃｉｂａ Ｓｐｅｃｉａｌｔｙ ＣｈｅｍｉｃａｌｓによりＩＲＧＡＣＵＲＥ９０７として販売されている）；１－ヒドロキシシクロへキシル－フェニルケトン（Ｃｉｂａ Ｓｐｅｃｉａｌｔｙ ＣｈｅｍｉｃａｌｓによりＩＲＧＡＣＵＲＥ１８４として販売されている）；ビス（２，４，６－トリメチルベンゾイル）－フェニルホスフィンオキシド（Ｃｉｂａ Ｓｐｅｃｉａｌｔｙ ＣｈｅｍｉｃａｌｓによりＩＲＧＡＣＵＲＥ８１９として販売されている）；ジエトキシアセトフェノン、及び４－（２－ヒドロキシエトキシ）フェニル－（２－ヒドロキシ－２－メチルプロピル）ケトン（Ｃｉｂａ Ｓｐｅｃｉａｌｔｙ ＣｈｅｍｉｃａｌｓによりＩＲＧＡＣＵＲＥ２９５９として販売されている）；並びにオリゴ［２－ヒドロキシ－２－メチル－１－［４－（１－メチルビニル）フェニル］プロパノン］（Ｌａｍｂｅｒｔｉ ｓｐａ（Ｇａｌｌａｒａｔｅ，Ｉｔａｌｙ）によりＥＳＡＣＵＲＥ ＫＩＰ ＥＭとして販売されている）が挙げられる。

ＨＩＰＥの分散水相は水を含み、また、開始剤、光開始剤、又は電解質などの１つ以上の成分を含んでよく、ある特定の例では、この１つ以上の成分は、少なくとも部分的に水溶性である。

水相の１つの成分は、水溶性電解質であってよい。水相は、水相の約０．２重量％～約４０重量％、ある特定の例では、約２重量％～約２０重量％の水溶性電解質を含有し得る。電解質は、主に油溶性であるモノマー、コモノマー、及び架橋剤が更に水相に溶解する傾向を最低限に抑える。電解質の例としては、カルシウム又はマグネシウムなどのアルカリ土類金属の塩化物又は硫化物、及びナトリウムなどのアルカリ土類金属の塩化物又は硫化物が挙げられる。かかる電解質は、リン酸塩、ホウ酸塩、及び炭酸塩、並びにこれらの混合物などの無機対イオンを含む、重合中にｐＨを制御するための緩衝剤を含み得る。水溶性モノマーを水相中で使用してもよく、その例は、アクリル酸及び酢酸ビニルである。

水相中に存在し得る別の成分は、水溶性フリーラジカル開始剤である。開始剤は、油相中に存在する重合性モノマーの合計モル数に基づいて最高約２０モル％で存在し得る。特定の例では、開始剤は、油相中の重合性モノマーの合計モル数に基づいて約０．００１モルパーセント～約１０モルパーセントの量で存在する。好適な開始剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、２，２’－アゾビス（Ｎ，Ｎ’－ジメチレンイソブチルアミジン）ジヒドロクロリド、アゾ開始剤、過硫酸塩－二硫酸塩、過硫酸塩－アスコルビン酸のようなレドックス対、及び他の好適なレドックス開始剤が挙げられる。特定の例では、乳化系を妨害する恐れのある早期重合の可能性を低減するために、モノマー相への開始剤の添加は、乳化直後又は乳化の終わり付近であってよい。

水相中に存在する光開始剤は、少なくとも部分的に水溶性であってよく、油相の約０．０５重量％～約１０重量％、ある特定の例では、約０．２重量％～約１０重量％を構成してよい。少量の光開始剤は、ＨＩＰＥ発泡体により良好に光を透過させ、それによりＨＩＰＥ発泡体のより深部での重合をもたらすことができる。しかし、酸素含有環境で重合が行われる場合は、重合を開始させ、かつ酸素阻害に打ち勝つのに十分な光開始剤が存在すべきである。光開始剤は、ラジカル、カチオン、及び重合反応を開始させることができる他の種の生成を伴って、光源に速やかかつ効率的に応答することができる。本開示の想到される範囲内で発泡体を形成するために使用される光開始剤は、約２００ナノメートル（ｎｍ）～約８００ｎｍ、ある特定の例では、約２００ｎｍ～約３５０ｎｍ、及びある特定の例では、約３５０ｎｍ～約４５０ｎｍの波長の紫外線を吸収することができる。光開始剤が水相中に存在する場合、好適な種類の水溶性光開始剤としては、ベンゾフェノン、ベンジル、及びチオキサントンが挙げられる。光開始剤の例としては、２，２’－アゾビス［２－（２－イミダゾリン－２－イル）プロパン］ジヒドロクロリド、２，２’－アゾビス［２－（２－イミダゾリン－２－イル）プロパン］ジサルフェート脱水物、２，２’－アゾビス（１－イミノ－１－ピロリジノ－２－エチルプロパン）ジヒドロクロリド、２，２’－アゾビス［２－メチル－Ｎ－（２－ヒドロキシエチル）プロピオンアミド］、２，２’－アゾビス（２－メチルプロピオンアミジン）ジヒドロクロリド、２，２’－ジカルボキシメトキシジベンザルアセトン、４，４’－ジカルボキシメトキシジベンザルアセトン、４，４’－ジカルボキシメトキシジベンザルシクロヘキサノン、４－ジメチルアミノ－４’－カルボキシメトキシジベンザルアセトン、及び４，４’－ジスルホキシメトキシジベンザルアセトンが挙げられる。他の使用可能な好適な光開始剤は、米国特許第４，８２４，７６５号にリストされている。

前述の成分に加えて、他の成分がＨＩＰＥの水相又は油相のいずれかに含まれてもよい。例としては、酸化防止剤、例えば、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン光安定剤；可塑剤、例えば、フタル酸ジオクチル、セバシン酸ジノニル；難燃剤、例えば、ハロゲン化炭化水素、リン酸塩、ホウ酸塩、無機塩、例えば、三酸化アンチモン又はリン酸アンモニウム又は水酸化マグネシウム；染料及び顔料；蛍光剤；充填剤粒子、例えば、デンプン、二酸化チタン、カーボンブラック、又は炭酸カルシウム；繊維；連鎖移動剤；臭気吸収剤、例えば、活性炭微粒子；溶解ポリマー；溶解オリゴマー；並びに同様物が挙げられる。

ＨＩＰＥ発泡体は、ＨＩＰＥの連続油相を含むモノマーの重合から製造される。ある特定の例では、ＨＩＰＥ発泡体層は、１層以上の副層を有してもよく、均質又は不均質なポリマー連続気泡発泡体のいずれかであってよい。均質性及び不均質性は、均質なＨＩＰＥ発泡体の場合には類似し、不均質なＨＩＰＥ発泡体の場合には異なる、同じＨＩＰＥ発泡体内の個別の層に関連する。不均質なＨＩＰＥ発泡体は、化学組成、物理的特性、又はその両方に関して異なっている少なくとも２つの異なる副層を含有してよく、例えば、これらの層は、発泡体密度、ポリマー組成、比表面積、又は細孔サイズ（気泡サイズとも呼ばれる）のうちの１つ以上に関して異なり得る。例えば、ＨＩＰＥ発泡体では、異なることが細孔サイズに関する場合、それぞれの副層の平均細孔サイズは、少なくとも約２０％、特定の実施例では少なくとも約３５％、更に他の実施例では少なくとも約５０％異なり得る。別の例では、ＨＩＰＥ発泡体層の副層における違いが密度に関する場合、層の密度は、少なくとも約２０％、ある特定の例では少なくとも約３５％、更に他の例では少なくとも約５０％異なり得る。例えば、ＨＩＰＥ発泡体の１層が０．０２０ｇ／ｃｃの密度を有する場合、別の層は、少なくとも約０．０２４ｇ／ｃｃ又は約０．０１６ｇ／ｃｃ未満、特定の例では少なくとも約０．０２７ｇ／ｃｃ又は約０．０１３ｇ／ｃｃ未満、更に他の例では少なくとも約０．０３０ｇ／ｃｃ又は約０．０１０ｇ／ｃｃ未満の密度を有してよい。層間の違いがＨＩＰＥ又はＨＩＰＥ発泡体の化学組成に関する場合、違いは、例えば少なくとも約２０％、ある特定の例では少なくとも約３５％、また更なる例では少なくとも約５０％の、少なくとも１つのモノマー成分の相対量の差を反映し得る。例えば、ＨＩＰＥ又はＨＩＰＥ発泡体の１つの副層がその配合中に約１０％のスチレンを含む場合、ＨＩＰＥ又はＨＩＰＥ発泡体の別の副層は、少なくとも約１２％、ある特定の例では少なくとも約１５％を構成してもよい。

異なるＨＩＰＥから形成される別個の副層を有するように構造化されたＨＩＰＥ発泡体層は、所望の性能特性の範囲を有するＨＩＰＥ発泡体層を提供することができる。例えば、第１の着用者に面する副層が、第２の副層よりも相対的に大きい細孔サイズ又は気泡サイズを有する、第１の発泡体副層及び第２の発泡体副層を含むＨＩＰＥ発泡体吸収性層は、入ってくる流体を、第２の副層よりも迅速に吸収することができる。第１の発泡体副層は、相対的に小さい細孔サイズを有する第２の発泡体副層に重ね合わされ、これと隣接／連続していてもよいし、又は別の方法で接触していてもよい。第２の副層は、より大きな毛細管圧を及ぼし、捕捉した流体を第１の発泡体副層から引き出して、第１の発泡体副層のより多くの流体を捕捉する能力を復元させる。ＨＩＰＥ発泡体の細孔サイズは、１～２００μｍの範囲であってよく、ある特定の例では、１００μｍ未満であってよい。２つの主な平行表面を有する本開示のＨＩＰＥ発泡体層は、約０．５～約１０ｍｍの厚さ、ある特定の例では約２～約１０ｍｍの厚さであってよい。ＨＩＰＥ発泡体層の所望の厚さは、ＨＩＰＥ発泡体層を形成するために使用される材料、ＨＩＰＥがベルト上に堆積される速度、及び得られたＨＩＰＥ発泡体層の意図される使用に依存するであろう。

本開示のＨＩＰＥ発泡体層は、比較的連続した気泡となるように製造されてよい。これは、ＨＩＰＥ発泡体層の個々の気泡又は細孔が、隣接する気泡と実質的に遮られずに連通している構造を指す。そのような実質的に連続気泡であるＨＩＰＥ発泡構造体の気泡は、ＨＩＰＥ発泡構造体内の１つの気泡からその隣接する気泡へと流体が素早く移動できるようにするのに十分な大きさの気泡内開口部又は窓部を有する。本開示の目的で、ＨＩＰＥ発泡体は、少なくとも１μｍのサイズのＨＩＰＥ発泡体中の気泡の少なくとも約８０％が、少なくとも１つの隣接した気泡と流体連通している場合、「連続気泡」と見なされる。

連続気泡であることに加えて、特定の例では、ＨＩＰＥ発泡体は、ＨＩＰＥ発泡体が水性流体を吸収できるのに十分な親水性を有する。例えば、ＨＩＰＥ発泡体の内面は、重合後にＨＩＰＥ発泡体中に残る残留した親水化界面活性剤若しくは塩によって、選択された重合後ＨＩＰＥ発泡体処理法（以下に記載される）によって、又はこれら両方の組み合わせによって、親水性にされてもよい。

特定の例では、例えば、吸収性層を形成するために使用される場合、ＨＩＰＥ発泡体層は、可撓性であってよく、かつ適切なガラス転移温度（Ｔｇ）を示してよい。Ｔｇは、ポリマーのガラス質状態とゴム質状態との間の遷移の中間点を表す。概して、使用温度よりも高いＴｇを有するＨＩＰＥ発泡体は、適切に強くあり得るが、同時に比較的硬く、破損しやすい可能性がある。ある特定の例では、相対的に高いＴｇ又は過剰な脆性のいずれかを呈する本開示のＨＩＰＥ発泡体の領域は、不連続であろう。これら不連続の領域も、一般に高い強度を示すので、ＨＩＰＥ発泡体の全体的な強度を損なうことなく低密度で調製することができる。

可撓性を必要とする用途を意図するＨＩＰＥ発泡体は、ＨＩＰＥ発泡体が全体的に、使用中の温度で許容可能な強度を有する限り、可能な限り低いＴｇを有する少なくとも１つの連続した領域を含むべきである。特定の例では、この領域のＴｇは、およそ周囲温度条件で使用される発泡体については約４０℃未満であり、特定の他の例では約３０℃未満である。使用温度が周囲温度よりも高い又は低い用途で使用されるＨＩＰＥ発泡体では、連続領域のＴｇは、使用温度よりも１０℃未満高くてもよく、特定の例では使用温度と同じであってもよく、更なる例では、可撓性が望まれる場合、使用温度よりも約１０℃低くてもよい。したがって、モノマーは、可能な限り、低いＴｇを有する対応するポリマーを提供するように選択される。

本開示の想到される範囲内の吸収性層及び／又は副層を形成するのに有用なＨＩＰＥ発泡体、並びにそれらを製造するための方法としては更に、必ずしも限定するものではないが、米国特許第１０，０４５，８９０号、同第９，０５６，４１２号、同第８，６２９，１９２号、同第８，２５７，７８７号、同第７，３９３，８７８号、同第６，５５１，２９５号、同第６，５２５，１０６号、同第６，５５０，９６０号、同第６，４０６，６４８号、同第６，３７６，５６５号、同第６，３７２，９５３号、同第６，３６９，１２１号、同第６，３６５，６４２号、同第６，２０７，７２４号、同第６，２０４，２９８号、同第６，１５８，１４４号、同第６，１０７，５３８号、同第６，１０７，３５６号、同第６，０８３，２１１号、同第６，０１３，５８９号、同第５，８９９，８９３号、同第５，８７３，８６９号、同第５，８６３，９５８号、同第５，８４９，８０５号、同第５，８２７，９０９号、同第５，８２７，２５３号、同第５，８１７，７０４号、同第５，８１７，０８１号、同第５，７９５，９２１号、同第５，７４１，５８１号、同第５，６５２，１９４号、同第５，６５０，２２２号、同第５，６３２，７３７号、同第５，５６３，１７９号、同第５，５５０，１６７号、同第５，５００，４５１号、同第５，３８７，２０７号、同第５，３５２，７１１号、同第５，３９７，３１６号、同第５，３３１，０１５号、同第５，２９２，７７７号、同第５，２６８，２２４号、同第５，２６０，３４５号、同第５，２５０，５７６号、同第５，１４９，７２０号、同第５，１４７，３４５号、並びに米国特許出願公開第２００５／０１９７４１４号、同第２００５／０１９７４１５号、同第２０１１／０１６０３２６号、同第２０１１／０１５９１３５号、同第２０１１／０１５９２０６号、同第２０１１／０１６０３２１号、及び同第２０１１／０１６０６８９号に記載される発泡体及び方法を挙げることができる。

図１に反映されるように、ＨＩＰＥ発泡体から形成された吸収性層は、パッドの長手方向軸１００と横方向軸２００との交点の上に重なって、予想される排出領域内に配置された少なくとも第１のパターンを含む、１つ以上の穿孔４２のパターンを含み得る。穿孔４２は、ＨＩＰＥ発泡体吸収性層のｚ方向深さ全体を貫通して、又は着用者に面する層のみ若しくはその着用者に面する部分に部分的に貫通して、穿孔、切断、ないしは別の方法で形成され得る。本明細書に記載されるように、ＨＩＰＥ発泡体吸収性層が、別の材料で形成された介在する捕捉層を有せずに、トップシートの下に直接配置される場合、穿孔４２は、ＨＩＰＥ発泡体が毛管現象によって流体を分配及び吸収するのに十分な時間を有するまで、相対的に少量の月経液の急速な排出を受容し、一時的に保持し、分配するのを助けるためのリザーバの群として機能し得る。加えて、そのような穿孔は、吸収性層の曲げ剛性を低下させるのに役立ち、このことは、快適性を高めること及び折り畳み性を向上させることの両方に役立ち得る。このような穿孔と好適な吸収性層の例とを組み合わせた構成に関する更なる詳細は、米国特許第８，２１１，０７８号に見出すことができる。

バックシート
バックシート３０は、吸収性層４０の外側に面する表面に隣接して位置付けることができ、任意の好適な取り付け方法によってこの面に接合することができる。例えば、バックシート３０は、均一な連続層の接着剤、パターン層の接着剤、又は独立した線、螺旋若しくは点の配列の接着剤によって、吸収性層４０に固定されてよい。代替的に、取り付け方法は、熱結合、圧力結合、超音波結合、動的機械的結合、若しくは他の任意の好適な取り付け機構、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。他の例では、吸収性層４０が、バックシート３０に直接接合されないことが企図される。

バックシート３０は、液体（例えば、尿、月経液）に対して不透過性、又は実質的に不透過性であってよく、薄いプラスチックフィルムから製造されてもよいが、他の可撓性の液体不透過性材料も使用することができる。本明細書で使用する場合、「可撓性」という用語は、順応性があり、人体の一般的な形状及び輪郭に容易に適合する材料を指す。バックシート３０は、吸収性層４０内に吸収され収容された流体が、下着及び外側衣類などのパッド１０と接触し得る着用者の衣類の物品から逃れ、これに到達することを防止するか、又は少なくとも実質的に阻止することができる。しかしながら、いくつかの例では、バックシート３０は、蒸気が吸収性層４０から逃げることができるように作製及び／又は適合されてもよい（すなわち、バックシートは通気性であるように作製されてもよい）が、他の例では、バックシート３０は、蒸気が逃げることができないように作製されてもよい（すなわち、これが非通気性であるように作製されてもよい）。したがって、バックシート３０は、ポリエチレン又はポリプロピレンの熱可塑性フィルムなどのポリマーフィルムを含んでよい。バックシート３０に好適な材料は、例えば、約０．０１２ｍｍ（０．５ｍｉｌ）～約０．０５１ｍｍ（２．０ｍｉｌ）の厚さを有する熱可塑性フィルムである。当該技術分野において既知の任意の好適なバックシートが本発明と共に利用され得る。

バックシートのいくつかの好適な例は、米国特許第５，８８５，２６５号、同第４，３４２，３１４号、及び同第４，４６３，０４５号に記載されている。本明細書で使用するのに好適な単層通気性バックシートとしては、例えば、英国特許第２１８４３８９号、同第２１８４３９０号、同第２１８４３９１号、米国特許第４，５９１，５２３号、同第３，９８９，８６７号、同第３，１５６，２４２号、国際公開第９７／２４０９７号、米国特許第６，６２３，４６４号、同第６，６６４，４３９号、及び同第６，４３６，５０８号に記載されているものが挙げられる。

バックシートは、米国特許第６，４６２，２５１号に記載されるように、２つの層、すなわち、蒸気透過性の有孔形成フィルム層を含む第１の層と、通気性ミクロ孔質フィルム層を含む第２の層と、を有し得る。本明細書で使用するための二重又は多層通気性バックシートの他の好適な例としては、米国特許第３，８８１，４８９号、同第４，３４１，２１６号、同第４，７１３，０６８号、同第４，８１８，６００号、欧州特許第２０３８２１号、同第７１０４７１号、同第７１０４７２号、及び同第０７９３９５２号に記載されているものが挙げられる。

折り畳み
図１、図３及び図４Ａ～図４Ｃを参照すると、個別包装体の中に入れられるパッドに特有の折り畳まれた構成が用いられてもよい。この折り畳まれた構成は、いくつかの状況では、上述したように、吸収性層に連続気泡発泡体ＨＩＰＥ材料を利用する薄いパッドの構造によって容易にすることができる。連続気泡ＨＩＰＥ発泡体は、薄く、高度に折り畳み可能であるにもかかわらず、適切に吸収性である層を含むという利点を提供する。連続気泡ＨＩＰＥ発泡体の吸収性層は、より高い弾力性を有し、それによって、セルロース繊維及び吸収性ゲル材料（又は超吸収性ポリマー材料）であってもよい他の吸収性材料の吸収層を有するパッドよりも、折り畳みによる「固定（set）」をあまり呈さないパッドが可能になることが発見された。したがって、ＨＩＰＥ発泡体で形成された吸収性層は、包装を開封し広げた後に、その折り畳まれていない平坦な構成に、より容易にかつ完全に戻る。この特徴は、パッドを操作して下着内に位置決めするのに必要な労力を低減させるので、ユーザにとって望ましいものであることが分かっている。更に、吸収性層及びそれを形成する材料の弾力性は、吸収性層内の及び吸収性層の長さに沿った流体の移動が、折り線に沿って折り畳まれることによって作り出される永久的に圧縮／変形された領域によって中断又は妨害される可能性が低くなるのを確実にするのに役立つ。

更に、この折り畳まれた構成は、上述の（及び、相対的に大きい気泡の、着用者に面する層４０ａ、及び相対的に小さい気泡の、外側に面する層４０ｂを有する図２Ｂに示すように）２層のＨＩＰＥ発泡構造体によって更に容易化及び効率化を図ることができることが分かっている。何ら理論に拘束されることを意図するものではないが、気泡壁及び支柱の数が多く密度の高い、外側に面する層４０ｂ内の相対的に小さい気泡のＨＩＰＥ発泡体は、（以下に記載されるように）横方向折り線の外側に与えられる応力に、実質的な損傷を伴わずに耐えるために必要とされる、より高い引張強度を有し、一方、気泡壁及び支柱の数がより少なく密度の低い、相対的に大きい気泡の着用者に面する層４０ａは、より高い圧縮性を有し、横方向の折り線の内側で圧縮されることにより適していると考えられる。他の例では、１つ又は複数の個別のセクション又は部品内において、これらの構成要素が単数化された層内に存在するように、不織布ウェブの繊維と層化された及び／又は入り交じった、ＨＩＰＥ発泡体などであるがこれに限定されない比較的連続した気泡の発泡体の組み合わせを含む、異種の塊又は層アセンブリから形成されるか、又はそれを含む吸収性構造体は、上述のように折り畳まれたとしてもその流体分布及び吸収性特性を実質的に維持する、極めて可撓性であり、薄く、折り畳み可能な吸収性構造体を提供することができる。そのような層アセンブリ及び／又は異種塊の非限定的な例は、例えば、米国特許出願第１４／７０４，１１０号、同第１５／３４３，９８９号、同第１５／３４４，０５０号、同第１５／３４４，１７７号、同第１５／３４４，２３９号、同第１５／３４４，２５５号、同第１５／５８７，４５５号、及び１５／５８７，８７６号、並びに米国特許出願公開第２０１９／０２６９５６４号に記載されている。

図に示されるように、パッド１０は、最初に、側部長手方向折り線２０４の辺りで折り畳まれてもよい。ウィング１５は、この側部長手方向折り線２０４の辺りで、パッドの着用者に面する表面の上に横方向に折り畳まれる。そのような折り畳みに続いて、薄い剥離フィルム又は紙（図示せず）の１つ以上の好適なサイズのセクションが、上部にバックシート接着剤３５が堆積しているウィングの部分にかぶせられ、適用されて、接着剤を覆い、ユーザがパッドを下着に適用することを望む時まで望まない付着から保護する。完全に折り畳まれた構成でパッドにキャリパを不必要に追加することを回避するために、吸収性層又は吸収性層に含まれるポリマー発泡体材料を横断する任意の長手方向折り線に沿ってパッドを折り畳むことを回避することが望ましくあり得る。上述したように、上部にバックシート接着剤３５が堆積されているパッドの中央の、外側に面する表面もまた、剥離フィルム又は紙（図示せず）の１つ以上のセクションで被覆されてよい。

ウィング１５を側部長手方向折り線２０４の辺りで折り畳んだ後、パッドは、少なくとも前側横方向折り線２０１、中央横方向折り線２０２及び後側横方向折り線２０３に沿って、前側セクション２１０、前方中間セクション２１１、後方中間セクション２１２及び後側セクション２１３を含む少なくとも４つのセクションに更に折り畳まれてもよい。中央横方向折り線２０２は、パッドの横方向軸線２００と一致してもよいが、必ずしもそうでなくてもよい。セクション２１０、２１１、２１２及び２１３は、長さがほぼ等しくてよく、又は１つのセクションの長さを別のセクションの長さに折り込むのを容易にするように、それぞれの長さ（すなわち、横方向折り線の位置）を調整してもよい。

パッドは、横方向折り線２０１、２０２及び２０３に沿って、様々な方法で少なくとも４つのセクション２１０、２１１、２１２及び２１３に折り畳まれてよい。しかしながら、（１）単数化された折り先端部分２１４を有する折り畳まれたパッド構成１０ａを提供する、及び（２）上記のような連続気泡ＨＩＰＥ発泡体材料の２つの層から形成された吸収性層への折り損傷を最小限に抑える、という２つの、しかし関連のない目的のために、２つの折り畳まれた構成のうちの１つを適用することができる。

１つ目は、図４Ａに示される「ロール」折り畳み構成である。ロール折り畳み構成では、後側セクション２１３は、後側横方向折り線２０３の辺りに沿って後方中間セクション２１２の上に折り畳まれ、次に、セクション２１３及び２１２の両方が一緒に、中央横方向折り線２０２の辺りで前方中間セクション２１１の上に折り畳まれ、最後に、３つのセクション２１３、２１２及び２１１が一緒に、前側横方向折り線２０１の辺りで前側セクション２１０の上に折り畳まれる。前述の手順により、図４Ａに示されるように、前側セクション２１０及び前端１２が折り畳まれたパッド構成１０ａの外側に配置される、前側セクションが外側になるロール折り畳み構成が得られる。上記の代替的なロール折り畳み構成は、最初に前側セクション２１０を前側横方向折り線２０１の上に折り畳み、後方への折り畳みに進む（preceding to）ことによって形成され得、これにより、後側セクション２１０及び後端１４が折り畳まれた構成の外側に位置する、後側セクションが外側になるロール折り畳み構成が得られることが理解されるであろう。しかしながら、図４Ａに示されるような前側セクションが外側になるロール折り畳み構成は、ユーザにとってより直感的であり得る前から後ろに向かう展開を提供するので、ユーザの利便性のために望ましくあり得る。前側セクションが外側になるロール折り畳み構成、又は後側セクションが外側になるロール折り畳み構成（所望の場合）は、上記と異なる工程を介して作製されてもよいことが理解されるであろう。

第２の構成は、ブックカバー（又は本のカバー）が折り畳まれる方法に似ていることから本明細書ではそう名付けられた「ブックカバー」折り畳み構成であり、図４Ｂに示されている。ブックカバー折り畳み構成では、前側セクション２１０は、前側横方向折り線２０１の辺りで前方中間セクション２１１の上に折り畳まれ、後側セクション（second）２１２は、後側横方向折り線２０３の辺りで後方中間セクション２１２の上に折り畳まれる（これら２つの折り畳みは、同時に又は順次のいずれかの順番で生じ得る）。最後に、前方中間セクション２１１の上に折り畳まれた一部分である前側セクション２１０と、後方中間セクション２１２の上に折り畳まれた後側セクション２１３と、を含む２つの残りの部分を、中央横方向折り線２０２の辺りで折り畳んでそれらを接触させ、図４Ｂに示されるブックカバー折り畳み構成を形成する。

全ての折り畳みが横方向折り線２０１、２０２及び２０３辺りである、図示され記載されているロール折り畳み構成及びブックカバー折り畳み構成の両方において、折り畳みは、着用者に面する（すなわち、トップシート）表面が折り畳みの内側に向いた状態で形成されることが理解されるであろう。これは３つの目的を果たす。第１に、より直感的であり、したがってユーザにとってより便利な展開をユーザに提供すると考えられる。第２に、上述したように連続気泡ＨＩＰＥ発泡体の２つの副層で形成された吸収性層と協働して、折り畳みに起因する吸収性層の永久ひずみ又は吸収性層に与える損傷を最小限に抑えるのに役立つ。

第３に、ロール折り畳み構成及びブックカバー折り畳み構成の両方は、横方向折り線のうちの１つに沿った外側折り畳み縁部が、近接する折り畳まれた縁部又は端縁部が存在しない状態で単独である、孤立した及び単数化された主折り先端部分２１４をもたらすことが図４Ａ及び図４Ｂから分かる。すなわち、主折り先端部分２１４は、図４Ａの底部に示されている端縁部１２に近接した二次折り先端部分２１５、及び図４Ｂの底部に示されている近接した二次折り先端部分２１６、２１７とは対照的である。単数化された主折り先端部分２１４は、後述するように、ユーザの利便性のために、及び製品が汚染に対して、より不透過性であるということをユーザが認知するために、望ましくあり得る。

包装体
図５Ａ、図５Ｂ、図６Ａ、図６Ｂ、図７及び図８を参照すると、ユーザが簡単かつ静かに開封することができる、個々の折り畳まれた女性用衛生パッドのための包装体を提供する目的で、本明細書に描写及び説明される特徴の一部又は全てを有する包装体を提供することが望ましくあり得る。包装体５０は、図示されるように外被形状を有してよい。包装体５０は、ウェブ材料、好ましくは不織布ウェブ材料、ポリマーフィルム材料、又は不織布ウェブ材料とポリマーフィルム材料の積層体の単一シートから形成されてよい。材料の単一シートは、前面パネル５１、背面パネル５３及び閉鎖フラップ５８を提供するように構成された適切な長さ、サイズ、及び形状に切断されてよく、前面パネル５１は、図５Ａ及び図５Ｂに示される開いた構成で視認可能な、アクセスを拡大するための前面開口縁部５４を設けるように切断され、閉鎖フラップ５８は、いくつかの実施例では、図６Ａ及び図６Ｂに示すような閉じた構成にある（フラップ５８が閉鎖フラップ折り線５６の辺りで折り畳まれている）ときに、前面開口縁部５４の上に重なり、これを覆うように構成されてよい。切断された包装体材料は、図示されるように折り畳まれ、次いで、その縁部に沿って超音波的に、熱的に、圧縮によって、及び／又は接着によって結合されてサイドシーム５２を形成し、それによって、外被構造体を形成してよい。包装体のサイズを最小化するために、シーム内に存在するサイドシームに沿ったフィルム材料の余白を最小化すること、及び幅６ｍｍ以下、より好ましくは幅４ｍｍ以下、更により好ましくは幅３ｍｍ以下である、溶接／融着されたフィルム材料から形成されたサイドシームをもたらす熱接着結合機構（例えば、直接熱を加えることによって、又は超音波手段を介して）を利用することが望ましくあり得る。

包装体がポリマーフィルム材料を含む場合、フィルム材料は、目立たない包装体を提供する目的で処理される又は操作されるときにフィルム材料を比較的静かにする特性を有することが望ましい場合がある。いくつかの実施例では、フィルム材料はポリエチレンを含んでもよい。いくつかの実施例では、フィルムが形成されるポリマー樹脂は、炭酸カルシウムの粒子などの粒子充填剤又は添加剤を含んでもよい。何ら理論に拘束されることを意図するものではないが、そのような粒子充填剤は、ポリマーフィルムのノイズ発生／伝達特性を有益に低減することができると考えられる。好適なポリマーフィルム及び粒子充填剤組成物の非限定的な例は、米国特許出願公開第２０１５／０３７６３８４号、及び同第２０１５／０３７６３８３号に開示されている。

多くの現在市販されている女性用衛生パッドは、包装体内のパッドにアクセスするために、消費者が包装体をシームに沿って又は包装体材料自体を通って破壊的に引き裂くことを必要とする包装体内に個々に包装されている。そのような破壊的な開封は、包装体の開封中に不必要なノイズを発生させる可能性をもたらす、又は実際に発生させる。包装体の開封によって生成されるノイズを更に最小化するために、及び使用済みパッドを後で廃棄するための受容及び保持に使用できるように包装体構造を保つために、包装体は、実質的に破壊されることなく開封され得るように構成されることが望ましい場合がある。いくつかの実施例では、内部のパッドにアクセスすることが、存在する全てのシームの全長の５０パーセント以下、より好ましくは存在する全てのシームの全長の３０パーセント以下、更により好ましくは存在する全てのシームの全長の１５パーセント以下の合計／組み合わせ距離に沿って包装体材料を分離することを必要とするように、包装体を構成してもよい。

いくつかの実施例では、開放可能な閉鎖要素が、本明細書に記載される他の包装特徴部のいずれかと組み合わせて提供されてもよい。いくつかの実施例では、閉鎖要素は、フラップ５８の裏面に剥離性フラップ閉鎖接着剤６０ａ、又は包装体前面パネル５１の外側にパネル閉鎖接着剤６０ｃを含んでもよく、いくつかの実施例では、閉鎖フラップ５８の縁部の上に重なり、包装体５０の前面パネル５１に接着する、接着閉鎖テープ又はステッカー６０ｂを含んでもよい。いくつかの実施例では、閉鎖要素は、包装体内に収容されたパッドと接触せずにフラップを前面パネル５１に接着するのに好適な位置及び形状でフラップ５８の裏面に適用される、（例えば、図５Ａに示される位置における）剥離性閉鎖接着剤６０ａの堆積物だけであってもよい。そのような接着剤は、フラップ５８が閉じられたときに開口縁部５４全体のほとんどに沿って又は実質的に全体に沿って存在する（すなわち、フラップ縁部及び／又は開口縁部５４に沿って一方のサイドシーム５２から他方へと実質的に延在する）ようにフラップ上の位置に適用されて、包装体内の新しいパッドの汚染の機会を低減する、より完全な閉鎖を行ってもよい。いくつかの実施例では、剥離性パネル閉鎖接着剤６０ｃの堆積物は、前面パネル５１上に配置されてもよく、これは、パッドと不注意に接触する可能性を最小限に抑えるために望ましい場合がある。いくつかの実施例では、剥離性接着剤はまた、再使用可能／再固着可能であってもよく、そうすることで包装体５０は、廃棄するために使用済みパッドを保管するのにより有用となり得る。

図９Ａ、図９Ｂ、図１０Ａ及び図１０Ｂに示されるようないくつかの実施例では、外被包装体は、後部パネル５３内にシーム５５が形成されるフローラッププロセスで、パッドの周囲に形成されてもよい。図９Ｂ及び図１０Ｂに示されるように、シーム５５はフィンシームであるが、シーム５５はまた、背面パネル５３に沿って面一に位置するオーバーラップシームの形態であってもよい。フィンシーム又はオーバーラップシームのいずれかは、シームに沿って接合されたフィルムの別個の部分を熱接着／融着することによって、フィルムの別個の部分の間に好適な接着剤を堆積させることによって、又はそれらの組み合わせによって、形成され、保持されてよい。いくつかの実施例では、後部パネル５３を形成する接合されたセクション間のシーム５５における取り付けは、接着剤によってもたらされるか、又は溶接／融着によってもたらされるかに関わらず、断続的又は不連続的であり、シーム５５に沿って連続的ではなく、離間した間隔の取り付けを有し得ることが望ましい場合がある。これは、包装体形成の下流のプロセスで生じ得るような包装体の圧縮時に、完成した包装体から空気を抜くのを可能にして、包装体がシームに沿って又はフラップ閉鎖部に沿って破裂する可能性を低減するために望ましい場合がある。

図９Ａ、図９Ｂ、図１０Ａ及び図１０Ｂを更に参照すると、フラップ５８は、前側パネル５１を形成するフィルムとは別個であるのではなく、前面パネル５１を形成するフィルムと連続し、これと一体であってもよい。フラップ５８は、穿孔、レーザ刻印、機械刻印、若しくは切断の経路、又は前面パネル５１とフラップ５８とがそれに沿って容易に引き裂かれる又は互いから分離する分離経路を付与するための他の好適な機構によって、縁部５４に沿って画定され得る。フラップステッカー６０ｄを前面パネル５１及びフラップ５８に対して保持するように配置されたフラップステッカー接着剤６０ｅを有する、より大きいフラップステッカー６０ｄは、分離の経路の上に重なり、それによって、ユーザが所望するまで包装体の開封を防止することができる。ユーザが包装体を開封することを望むとき、フラップステッカー６０ｄを上方に持ち上げて剥がすことができ、接着したフラップステッカー６０ｄは、フラップ５８を一緒に引っ張って、前面パネル５１とフラップ５８とを分離の経路に沿って分離させて、アクセス開口縁部５４を形成する。いくつかの実施例では、前面パネル５１を形成しているフィルムは、製造／包装プロセス中に分離の経路に沿って、フラップステッカー６０ｄが包装体のフィルムに適用された後に、実質的にその厚さ全体を通して切断され（例えば、打ち抜きによって）、その結果、フラップステッカー６０ｄ及びその下のフラップステッカー接着剤６０ｅが、包装が完了した後の閉位置においてフラップを効果的に保持する唯一の構造となる。こうすることで、ユーザは、包装体を開封するために前面パネルのフィルムを引き裂く（これはノイズを発生させる可能性を有する）必要がなくなるため、適切なフラップステッカー接着剤組成物が含まれる場合には、特に静かなフラップ開封体験をユーザに提供することができる。いくつかの実施例では、フラップステッカーは、分離の経路全体を覆うのに好適なサイズ及び形状であることが望ましい場合がある。そのような特徴部は、使用前に新しいパッドを汚染から保護する包装体の能力を向上させ、そのような効果から得られる良好な消費者認識を作り出し、包装体を、ユーザがパッドを廃棄できるときまで使用済みパッドを受容、隔離、及び持ち運びするためのより効果的な容器／廃棄補助具にする役割を果たし得る。

図１０Ｃ及び図１０Ｄから理解され得るように、いくつかの実施例では、フラップステッカー６０ｄはリフトタブ５９を含んでもよい。リフトタブ５９は、単にフラップステッカー６０ｄの遠位端の延長部であってよい。リフトタブ５９又はその遠位部分には、少ない量の任意の接着剤６０ｅが設けられてもよく、又は接着剤６０ｅが全く設けられていなくてもよい。そのような構成では、リフトタブ５９は、前面パネル５１から離れる方向に容易に持ち上げられ、消費者によって把持されることができるので、消費者がフラップステッカー６０ｄ及び／又はフラップ５８を持ち上げて剥離し、包装体を開封することが容易となる。

図５Ａ、図５Ｂ、図６Ａ、図６Ｂ、図７、図８、図９Ａ、図９Ｂ、図１０Ａ～図１０Ｄに示され、本明細書で説明されるもののいずれかなどの包装体構成は、加えられる破壊が実質的に限定された状態で、又は更には破壊が加えられることなく、開封可能であり、また再閉鎖可能であるように構成され得るので、包装体構成は、使用済みパッドを廃棄するのに都合の良い時間までこれを隔離するためにユーザが使用済みの折り畳まれたパッドを挿入し、その周囲で包装体を再度閉鎖する廃棄補助具としての役割を果たすのに好適となることが理解されるであろう。開閉式フラップ５８が設けられる場合、フラップ５８は、フラップ自体が実質的に破壊されることなく、また包装体の他の部分（例えばサイドシーム５２）が実質的に破壊される又は分離されることなく、開封可能であるように構成され得、これにより、フラップは、アクセス開口部を覆うために効果的に再閉鎖可能となる。更に、フラップ５８及びアクセス開口部が開封後に固着可能に再閉鎖されることができるように、例えば、フラップの下の剥離可能／再固着可能なフラップ閉鎖接着剤６０ａ、あるいはフラップステッカー６０ｂ又は６０ｄの下の剥離可能／再固着可能な接着剤６０ｅなどの、再閉鎖再固着性特徴部が設けられてもよい。

図から理解され得るように、いくつかの実施例では、開口縁部５４は湾曲経路を辿ることが望ましい場合があり、こうすることで、湾曲経路に沿った応力の局在化が回避され、それによって包装体フィルムの意図しない引き裂きが回避される。いくつかの実施例では、湾曲経路は、ユーザの利便性のために、収容された折り畳まれたパッドの最大部分が露出され、サイドシーム５２の間の位置においてユーザにアクセス可能となるように構成されることが望ましい場合がある。

包装体５０は、包装体からパッドを容易かつ静かに引き抜くのを阻止するほど十分な摩擦が折り畳まれたパッド１０ａと包装体の内部との間に生じるほどぴったりすることなく、（便利で目立たない持ち運びのために）可能な限り小さくなるように、折り畳まれたパッド１０ａに対して寸法決めされることが望ましい場合がある。同様に、また、包装体からパッドを非破壊的かつ容易に引き抜く目的で、折り畳まれたパッド１０ａの外側表面と、包装体５０及び／又は閉鎖フラップ５８の内側表面と、の間に配置される接着剤の堆積物は、わずかであるか、又は堆積物は実質的に存在しないように、好ましくは接着剤の堆積物が存在しないように、折り畳まれたパッド１０ａ及び包装体５０が構成されるのが望ましい場合がある。

試作により、現在のＡＬＷＡＹＳ ＩＮＦＩＮＩＴＹパッド（Ｔｈｅ Ｐｒｏｃｔｅｒ ＆ Ｇａｍｂｌｅ Ｃｏｍｐａｎｙ（Ｃｉｎｃｉｎｎａｔｉ，Ｏｈｉｏ）の製品）と同じ設計及び材料であり、かつ連続気泡ＨＩＰＥ発泡体で形成された吸収性層を有する、通常容量の日中用女性用衛生パッドは、複数の個々に包装されたパッドが入ったより大きな包装体から取り出し、２４時間の静止期間を置いた後、本明細書に記載されるように折り畳まれ包装されて、２５ｍｍ以下、より好ましくは２０ｍｍ以下、更により好ましくは１５ｍｍ以下、又は０ｍｍ～２５ｍｍ、より好ましくは１０ｍｍ～２０ｍｍ、更により好ましくは１０ｍｍ～１５ｍｍの、水平面上に平らに置かれたときの非圧縮包装体キャリパを有し得ることが発見された。この包装体のキャリパは、ポケットに収まるその目立たない携行性、及び目立たず片手で持ち運べる容易さのために、多くの消費者によって好まれると考えられる、比較的小さい包装されたパッドを供給するのに寄与する。

正方形又はほぼ正方形の形状（包装体の幅に対する高さのアスペクト比が約１．０）である包装体と、矩形であるが正方形ではない包装体と、では、消費者は非正方形の包装体を好むことが分かった。その理由は十分に理解されていないが、携行性及び／又は目立たない持ち運びの認識される利便性に関連すると考えられる。したがって、収容されたパッドを有する閉じた包装体が矩形の形状であり、幅Ｗに対する高さＨのアスペクト比（図７を参照）が０．４０～０．９５、より好ましくは０．４５～０．８５、更により好ましくは０．５０～０．７５となるように、パッド及び包装体を構成することが望ましくあり得る。

ユーザの利便性を最大化するために、上述したように折り畳まれた折り畳み済みパッド１０ａは、図８で示唆されているように、（包装体が開いた構成にあるときに）主折り先端部分２１４が包装体開口部又は包装体の上部に最も近くなるように配置された状態で、包装体に収納されることが望ましい場合がある。主折り先端部分２１４を包装体開口部に対してこの向きで配置することは、例えば、親指と人差し指との間で容易かつ迅速にパッド全体を把持し、包装体から取り出すために、ユーザが素早くかつ容易に、視覚的及び／又は触覚的に識別することができる、折り畳まれた製品の単一の縁部を、ユーザに提示する。対照的に、折り畳まれたパッドの複数の縁部が開口部に現れると、パッドを把持し包装体から取り出すためのユーザの努力は、よりわずかであるがより多くの集中及び／又は労力を必要とする場合がある。この理由から、また、包装体内のパッドのこの構成がパッドを汚染に対してより不透過性にすることをユーザが認識するという理由から、ユーザは前者の構成を実質的に好むことが分かった。

ユーザの利便性を改善するために望ましい場合がある別の特徴は、折り畳まれたパッド１０ａのそれぞれの外側可視表面及び包装体材料の内側表面に、対比色又は他の目に見える特徴を付与し、それによって、開いた包装体の内側表面と、包装体に収容されているパッドの外側表面と、の間に、包装体が開封された後に可視となる視覚的コントラストを提供することである。この特徴は、ユーザが包装体内のパッドを素早く視覚的に識別して、把持し取り出すのに役立つ。視覚的コントラストは、パッドのバックシートの材料、剥離フィルム若しくは紙、包装体材料、又はこれらの任意の組み合わせに色合いを付ける、着色する、又は印刷することを含む任意の好適な技術によって付与されることができる。本明細書では、２つのそれぞれの材料の色又は色合いの間の「視覚的コントラスト」とは、２０／２０の視力（自然又は補正）を有し、実質的な色覚異常を有さない一般の観察者が、デスクワークに適した通常のオフィス照明条件において、包装体が開いた状態で、包装体内の折り畳まれたパッドの外側の色（複数可）と、包装体材料の内側の色（複数可）と、の間のコントラストを知覚することができることを意味する。あるいは、比較的近い色又は色合いの場合、「視覚的コントラスト」は、後述の視覚的コントラスト法によって決定されるδＥ^＊の値が２．０以上であるときに識別される。強化された視覚的コントラストにおいて、δＥ^＊の値が３．５以上であるのが好ましいことがある。あるいは、装飾的デザインが、包装体に収容されている折り畳まれたパッドの外側及び包装体が開いた構成にある状態の包装体材料の内側の一方又は両方に存在する場合、「視覚的コントラスト」は、デザインが一方には視覚的に存在するが他方には存在しないとき、又はデザインがそれぞれに視覚的に存在するが、デザインが任意の視覚的な点で異なっているときに識別される。

プロセス
以下に記載されるプロセス工程のうちの１つ以上は、上述の製品特徴を付与するのに有利であり得、製造効率、信頼性、及び品質保証に更なる利点を提供できることが判明した。ここで図１１を参照すると、包装され折り畳まれた女性用衛生物品を製造するためのプロセスが概略的に示されている。

図の左上で開始すると、女性用衛生パッド１０は、実質的に完成した状態にある構成（Ｉ）で、またそれらの長手方向軸線が機械方向ＭＤに向いた状態で、加工ラインから受け取られ得る。プロセスの開始時に、パッド１０には、バックシート接着剤３５がまだ適用されていなくてもよい（図２Ａ、図２Ｂ及び図３を参照）。パッド１０は、前述したように、ウィング１５を有していてもよい。パッド１０は、加工ラインから、ウィング１５をパッド１０の着用者に面する表面／トップシート表面の上に（例えば、側部長手方向折り線２０４に沿って、図１を参照）折り畳むウィング折り畳みユニット３０１まで搬送されることができる。このウィング折り畳みユニット３０１から、ウィング１５が折り重ねられている構成（ＩＩ）のパッド１０が現れる。（構成（ＩＩ）で出現するパッドの描写のより詳細な例は、図３において明らかである。）

構成（ＩＩ）で、パッドは、ウィングカバーシート適用ユニット３０３に搬送され得る。ウィングカバーシート適用ユニット３０３は、供給ロール３０２（接着剤剥離面又はコーティングを有するポリマーフィルム又は紙のロールであり得る）から、ウイングカバーシートストックを受け取り、それを個々のウィングカバーシート１６に切断し、それにバックシート接着剤の堆積物を適用し、接着剤を有する個々のウィングカバーシート１６を折り畳まれたウィング１５の上に配置するように構成され得る。ウィングカバーシート１６とウィングの折り畳まれた外側に面する表面とが接触すると、ウィングカバーシート１６に適用された接着剤は、ウィングに付着しこれに効果的に移動し、それにより、ウィング上に堆積されたバックシート接着剤３５の第１の部分となり（例えば、図２Ａ及び図３を参照のこと）、その後、パッドを下着に適用するのに備えてユーザがカバーシート１６を剥がす際に、ウィング上の適所に留まる。使用前、ウィングカバーシート１６は、接着剤を覆い、接着剤が汚染される又はユーザが意図しない表面に接着することを防止する役割を果たし得る。いくつかの実施例では、このプロセスは、接着剤をウィングカバーシート１６ではなくウィングに直接、直接的に／最初に適用するように構成されてもよい。このプロセスは、パッドがウィングカバーシート適用ユニット３０３から構成（ＩＩＩ）で現れるように構成され得る。

構成（ＩＩＩ）で、パッドは回転リピッチ（turn and repitch）ユニット３０５に搬送されてもよい。ユニット３０５は単一ユニットであってもよく、又は長手方向軸線を機械方向ＭＤに向けて移動する個々のパッドを受け取り、長手方向軸線が横断方向ＣＤに向くようにパッドを９０度回転させ、それらを調整し（phase）（すなわち、ＭＤに沿って所定の距離だけ離間させる）、それらをバックシート接着カバーシートストック１７の連続ウェブ上に置くように構成された、連動ユニットの組み合わせであってもよい。ユニット３０５はまた、供給ロール３０４からバックシート接着カバーシートストック１７を受け取り、回転されたパッドをその上に置くように構成されてもよい。ユニット３０５はまた、バックシート接着剤の堆積物をパッドに直接適用するか、又はバックシート接着カバーシート１７のストックに間接的に適用するように構成されてよく、その結果、バックシートカバーシートに適用された接着剤は、パッドの外側に面する表面（例えば、パッドのバックシートの外側に面する表面）に付着し、これに効果的に移動することにより、パッド上に堆積されたバックシート接着剤３５の第２の部分となり（例えば、図２Ａ及び図３を参照のこと）、その後、パッドを下着に適用するのに備えてユーザがバックシート接着カバーシート１７を剥がす際に、パッド上の適所に留まる。

バックシート接着カバーシートストック１７は、バックシート接着剤３５を有するパッドの領域を覆うための剥離性カバーシートとして機能するのに好適な任意のポリマーフィルム又は紙材料であってよい。更に、多くの状況において、カバーシートストック１７は、ユーザが扱ったとき（パッドを下着に適用するのに備えてバックシート接着カバーシート１７ａをパッドから取り外すときなど）に静かである、すなわち、実質的な可聴ノイズを発生させない材料であることが望ましい場合がある。この理由から、比較的静かなポリマーフィルムが、カバーシートストック１７のために選択され得る。いくつかの実施例では、フィルムは、主に、平均キャリパが０．０８ｍｍ（８０μｍ）以下、好ましくは０．０６５ｍｍ（６５μｍ）以下、更により好ましくは０．０５ｍｍ（５０μｍ）以下であるポリエチレンであってよい。ポリエチレン系フィルムは、紙及び他のポリマー系フィルムと比較して比較的静かな傾向がある。他の比較的静かなフィルム材料が選択されてもよい。

バックシート接着カバーシートストック１７は、機械方向に離間した分離用ミシン目１８が既に存在する状態で供給ロール３０４上に提供されてよい。あるいは、ユニット３０５は、ミシン目ユニット（具体的には示されていない）を含んでいてもよく、このミシン目ユニットは、ウィングが折り畳まれた状態のパッドの幅にほぼ対応する距離だけ機械方向に沿って実質的に均一に離間配置されている分離用ミシン目１８（又はバックシート接着カバーシートストックの厚さを部分的に貫通する刻印などの他の好適な脆弱線）の連続する横断方向線を提供する。カバーシートストック１７に沿った分離用ミシン目１８の間隔ＰＳは、パッド幅を越える任意の所望の余白を含んでもよいが、状況によっては、完成した折り畳まれたパッド製品のコンパクト性及び整然性の目的で、そのような余白を最小化することが望ましい場合がある。したがって、いくつかの実施例では、分離用ミシン目１８の機械方向間隔ＰＳは、パッド（ウィングは、存在する場合、折り畳まれている）の平均幅の１２５パーセント以下、より好ましくはパッドの平均幅の１２０パーセント以下、更により好ましくはパッドの平均幅の１１５パーセント以下であることが望ましい場合がある。結果として、以下に記載される更なるプロセス工程に従って完了した後、パッド製品上のバックシート接着カバーシートの幅は、それぞれ、パッド（ウィングは、存在する場合、折り畳まれている）の平均幅の１２５パーセント以下、より好ましくはパッドの平均幅の１２０パーセント以下、更により好ましくはパッドの平均幅の１１５パーセント以下となる。しかしながら、本明細書に記載されるプロセス工程の特徴又は結果として、機械方向間隔ＰＳがパッドの平均幅の１００パーセント未満となるケースはないことが理解されるであろう。

加えて、図１１において、構成（ＩＶ）の個々に方向付けられ離間した一連のパッド１０ｂは、折り畳み前のそれらの間に、バックシート接着カバーシートストック１７内の分離用ミシン目１８を有し得ることを観察することができる。パッドの長手方向軸線が横断方向ＣＤに向いた状態でバックシートカバーシートストック上にパッド１０を連続的に配置する上記の方法及び任意の変形は、パッドの長さ（Ｌ_Ｐ、図３を参照）未満の横断方向寸法を有するカバーシートストック１７を製造業者が提供することを可能にすることが理解され得る。説明のために図１１の位置（ＩＶＡ）を参照すると、カバーシートストック１７は、パッドの端部１２、１４まで横断方向ＣＤに延在しておらず、むしろこれら端部の手前に位置していることが分かる。このプロセスの特徴は、カバーシートストック材料１７の使用されていない余白がパッドの端部１２、１４を越えて延在しないことから、製造業者がより小型でより整然とした折り畳まれたパッド構成を提供することを可能にする別の方法である。

構成（ＩＶ）において、接着したバックシート接着カバーシートストック１７を有する一連のパッド１０ｂは、折り畳みユニット３０６に搬送されてよい。折り畳みユニット３０６は、一連のパッド１０ｂを２つ、３つ、４つ、又はそれ以上のセクションに連続的に折り畳んで（例えば、折り線２０１、２０２、２０３、２０４に沿って；図３、図４Ａ及び図４Ｂを参照）、構成（Ｖ）の接続された一連の折り畳まれたパッド１０ｃ（バックシート接着カバーシートストック１７に接着されている）をもたらすように構成されてよい。折り畳みユニット３０６は、構成（Ｖ）において、接続された一連の折り畳まれたパッド１０ｃに、例えば、図４Ａ及び図４Ｂに概略的に示される折り畳み構成のうちの１つが付与されるように構成されてもよい。

構成（Ｖ）において、接続された一連の折り畳まれたパッド１０ｃは、分離ユニット３０７に搬送されてもよい。分離ユニット３０７は、連続するパッドに、分離用ミシン目１８のラインに対して垂直でありそれを横切る機械方向の引張力を連続して順次加えて、バックシート接着カバーシートストック１７をミシン目１８に沿って分離させるように構成され得る。これにより、それぞれがバックシート接着カバーシート１７ａを含む一連の分離された折り畳まれたパッド１０ａが得られる。分離後、折り畳まれ分離されたパッドは、以下で説明するように、折り畳まれたパッドを、以下で説明されるように、個々の包装のために好適に選択された所定の距離だけ機械方向に沿って互いに離間させるように構成された、包装調整ユニット３０８に搬送されてもよい。

いくつかの実施例では、図１２を参照すると、分離ユニット３０７は、上流対３０７ａ及び下流対３０７ｂを含む、対向する分離ローラの２つの連続する対を含んでもよい。各一対の分離ローラ３０７ａ、３０７ｂは、コンベヤーベルトなしで動作するように構成されてもよく（そのため、パッド１０ｃ、１０ａは、各対のローラ間のニップを直接通過する）、又は各ローラの周りを循環する上部コンベヤーベルト３０７ｃ及び下部コンベヤーベルト３０７ｄのそれぞれの対応するそれぞれの上流対及び下流対を有して動作するように構成されてもよい（そのため、パッドは対応する上部ベルトと下部ベルトとの間を通過する）。上流分離ローラ対３０７ａは、それらの外周ローラ面が接線／直線速度Ｖ１で移動するように操作されてよい。下流分離ローラ対３０７ｂは、それらの外周ローラ面が接線／直線速度Ｖ２で移動するように操作されてよい。連続するパッドの分離をもたらすために、システムは、Ｖ２がＶ１を超えるように構成及び操作され得る。一連の接続された各パッド１０ｃが、対３０７ａの間のニップ又は空間から現れ、より高速で移動する対３０７ｂの間のニップ又は空間に入ると、パッドと対３０７ｂとの間又はパッドとベルト３０７ｄとの間の摩擦が、ローラの対３０７ａとローラ対３０７ｂとの間のパッド内の機械方向の張力を増加させ、各先行する出ていく折り畳まれたパッド１０ａを、分離用ミシン目１８に沿って、入ってくる／後続の一連のパッド１０ｃから分離させる。

前述の説明から、分離され折り畳まれたパッド１０ａ上のバックシート接着カバーシート１７ａの平均幅は、図１１に示されるように、分離用ミシン目間の間隔ＰＳとほぼ等しいことが理解されるであろう。したがって、上記の説明によれば、接着カバーシート１７ａの平均幅は、パッドの幅の１２５パーセント未満、より好ましくは１２０パーセント未満、更により好ましくは１１５パーセント未満（及び全ての場合において少なくとも１００パーセント）であることが望ましい場合がある。この特徴の存在を特定し、ウィング部分の折り畳み位置の変動から生じる不確実性を排除する目的で、パッドの幅は、トップシートとバックシートとの間に配置された吸収性層４０又は吸収性コア構成要素の任意の部分の最大幅とする。本明細書の目的のために、問題の製品の１０例の接着バックシートカバーシート及び吸収性層／コア構成要素の測定後に、平均を計算してもよい。

前述のプロセスの説明を考慮すると、分離用ミシン目１８の構成は、プロセスの効率的な動作、並びに得られる製品の外観にとって重要であり得る。カバーシートストック１７を貫通する分離用ミシン目１８は、カバーシートストック１７の引張強度、すなわち、分離ユニット３０７の上流のラインにおける通常の機械方向の動作張力に耐える能力を、許容できないほど損なうほど広くないことが望ましい場合がある。分離用ミシン目１８が広すぎる場合、カバーシートストック１７は、分離ユニット３０７の上流のプロセスにおいて時期尚早な、意図しない分離を起こしやすくなり得、これによりライン停止を余儀なくさせる可能性がある。これに対して、分離ユニット３０７及び下流のラインの残りの部分を通してパッドを滑らかかつ均一に、中断なく搬送するために、また、個々のバックシート接着カバーシート１７ａの分離された側縁部に整った仕上がり外観を提供するように、カバーシートストックは、分離ユニット３０７において容易に、きれいに、かつ滑らかに分離することが望ましい場合がある。これにより、縁部は、肉眼で見て比較的滑らかで、ギザギザがない外観を有することになる。

図１３Ａを参照すると、分離用ミシン目１８は、滑らかかつ均一な分離を提供するために、実質的に均一な寸法及び間隔であってよい。ミシン目は、例えば穴抜型を使用して機械的に、又は、例えば適切に選択され調整されたレーザを使用して熱的に形成され得る。ミシン目は、フィルム（file）の規則的な分離をミシン目に沿って伝播させるのに十分な程度まで、フィルムを完全に又は部分的にのみ貫通していてもよい。分離用ミシン目１８は、横断方向ＣＤにおける平均長さＰＬ、横断方向ＣＤにおける平均分離距離ＰＳＤ、及び機械方向ＭＤにおける平均ミシン目幅ＰＷを有する。分離ユニット３０７の上流のカバーシートストック１７内の適切な引張強度を維持する必要性、分離ユニット３０７内でのパッドの効率的な分離を提供する必要性、及び最終製品においてきれいに分離された縁部を有するバックシート接着カバーシート１７ａを提供する必要性のバランスをとる目的で、ミシン目１８が以下の寸法及び比率の範囲を有するように、穿孔装置を構成することが望ましい場合がある：
・平均ＰＬ＝０．４ｍｍ～３．５ｍｍ、より好ましくは０．４５ｍｍ～２．０ｍｍ、更により好ましくは０．５ｍｍ～１．０ｍｍ、
・平均ＰＳＤ＝０．７ｍｍ～２．５ｍｍ、より好ましくは０．７５ｍｍ～１．８ｍｍ、更により好ましくは０．８０ｍｍ～１．１ｍｍ、
・平均ＰＷ＝０．０１５～０．１ｍｍ、及び
・平均ＰＬ／（平均ＰＬ＋平均ＰＳＤ）＝０．１５～０．７０、より好ましくは０．２５～０．５５、更により好ましくは０．３０～０．５０。

バックシート接着カバーシート１７ａの分離された側縁部の十分に拡大された平面図は、そのような寸法及び比率をほぼ反映することが理解されるであろう。図１３Ｂを参照すると、本明細書に記載される工程（かかるミシン目形成工程を含む）に従って処理されたバックシート接着カバーシート１７ａは、横断方向に向けられた側縁部を有し、図１３Ｂに示されるものと類似点がある特徴を備えた外観を有する。ミシン目が存在する場所である長さＰＬにほぼ対応する横断方向寸法を有する比較的きれいな縁部１８ｂ（直線距離測定補助具を備えた／これと組み合わされた好適な拡大装置の助けにより比較的容易に識別可能でありかつ測定可能である）と、ミシン目の間の無孔部分が存在する場所であるタブ１８ｃと、が存在し、タブ１８ｃの遠位端は、フィルムの切断されていない部分が、フィルムのそのような部分の破損点まで、機械方向に歪むことを証明している。分離プロセスは、タブ１８ｃに、ある程度不規則な長さ及び不規則な形状の遠位端縁部を付与する。しかしながら、これらの不規則性にもかかわらず、上記の範囲内の平均長さＰＳＤ及び平均ＰＬ／（平均ＰＬ＋平均ＰＳＤ）の比率、又はこれらの２つの組み合わせは、肉眼で見てそれほど目立たない比較的小さい及び／又は密集したタブ１８ｃをもたらし、バックシート接着カバーシート１７ａの側縁部の整った外観を保持する。所与の製品のＰＬ及びＰＳＤの平均値を決定するという本明細書における目的のために、問題の製品の１０個の例から得たバックシート接着カバーシートの１０個の例を、それぞれ、問題の縁部の無作為に選択されたサンプル部分に沿って、長さ１．６ｃｍにわたって測定する。次いで、各値に関し、１０回の測定値の平均を計算する。

一連のパッド１０ｃを分離ユニット３０７内で個々の折り畳まれたパッドに分離した後、個々の折り畳まれたパッドは包装調整ユニット３０８に搬送され得る。包装調整ユニット３０８は、パッドを受け取り、それらを再配置する／機械方向に沿って以下のように記載される個々の包装に好適な平均所定距離だけ離間させるように構成されている。次に、適切に離間配置された個々の折り畳まれたパッド１０ａは、図１１に示すように構成（ＶＩ）で包装調整ユニット３０８から現れる。

構成（ＶＩ）において、個々の折り畳まれた離間配置されたパッド１０ａは、フローラップユニット３１１に搬送されることができる。フローラップユニット３１１は、包装体フィルム供給ロール３０９から包装体フィルム１９を受け取るように構成され得る。いくつかの実施例では、包装体フィルムは、主に、平均キャリパが０．０８ｍｍ（８０μｍ）以下、好ましくは０．０６５ｍｍ（６５μｍ）以下、更により好ましくは０．０５ｍｍ（５０μｍ）以下であるポリエチレンであってよい。図１４Ａ及び図１４Ｂを図１１と併せて参照すると、フィルム１９内の予め形成された包装体開口部切込み又はミシン目５４ａの上に重なる、予め適用されたフラップステッカー６０ｄを既に有する包装体フィルム１９は、フローラップユニット３１１によって受け取られることができる。あるいは、包装体フィルム１９は、予め適用されたフラップステッカーを既に有して受け取られてもよいが、フィルムにはまだ包装体開口部切込み又はミシン目５４ａが設けられていない可能性があり、フローラップユニット３１１は、包装体のフィルム１９に包装体開口部切込み又はミシン目５４ａを設ける包装体フィルム加工ユニット３１０を含んでいてもよく、又は包装体フィルム加工ユニット３１０が先行してもよい。あるいは、包装体フィルム加工ユニット３１０は、包装体フィルム１９へのフラップステッカー６０ｄの適用、及び包装体フィルム１９の包装体開口部切込み又はミシン目５４ａの提供のいずれか又は両方を実施するように構成されていてもよい。

包装体開口部切込み又はミシン目５４ａは、意図される分離の経路に沿って包装体フィルム１９の厚さ／キャリパ全体を実質的に又は全て貫通する断続的なミシン目又は連続的な切込みであってよい。事前に切込が入れられた包装体のフィルムの供給元、又はそのようなミシン目形成又は切込形成を行う製品の製造業者は、ミシン目形成又は切込形成の前にフラップステッカー６０ｄをフィルムに適用することによって利点を得ることができる。ミシン目形成又は切込形成は、ロールベースの打ち抜き装置を使用して連続的に実施されてもよく、ステッカー６０ｄが存在することにより、打ち抜き刃の刃先が対向するアンビルローラーに接触して、フィルムのキャリパ又は厚さ全体を実質的に切断するように機械を調整する必要がなくなる。むしろ、フィルム１９上に予め配置されたフラップステッカー６０ｄは、打ち抜き刃がそれに対して動作する比較的柔らかい「アンビル」表面を効果的に提供することができる。切断装置内の隙間は、打ち抜き刃がフィルム１９を実質的に貫通／切断するが、フラップステッカーは貫通／切断しないように調整され得る。このようにして、打ち抜き刃の刃先は、対向するアンビルローラーの比較的硬い表面に接触する必要がないため、打ち抜き刃の寿命を延ばすことができる。

断続的なミシン目とは対照的に、開口縁部５４に沿ったフィルム内の連続した切込み５４ａは、包装体を開封するために包装体フィルム１９を（ミシン目間の切込のない部分又はミシン目のない部分で）引き裂く必要がなく、そのため包装体を開封することによるノイズが少ないという点で、消費者／ユーザに利益をもたらすことができる。

フローラップユニット３１１は、包装体のフィルム１９を連続的に取り入れるにつれて、離間配置された（調整された）個々の折り畳まれたパッド１０ａも同様に取り入れ、それらを所定の（調整された）間隔に沿ってフィルムと接触させて連続的に配置する。その場合、パッドの機械方向の間隔は、各パッドが、フィルムの横断方向ＣＤに沿った側部圧着／封止／切断線の間に、かつ、包装体の下部折り線４０１と上部折り線４０２との間に、実質的に均等に配置／整列されるように、フィルムと一致し、フィルムと位置合わせされる。そのような配置は、例えば、図１４Ａに示すパッド配置位置ＰＤＬによって例示されている。図１５及び図１６を参照すると、フローラップユニット３１１は、続いて、一連の前進するパッド１０ａの上及び周囲に包装体フィルム１９を連続的に巻き付ける（例えば、プラウ折り畳み装置によって）ように構成されてもよい。再び図１４Ａを参照すると、包装体のフィルム１９がパッド１０ａの周囲に巻き付けられた後に、包装体フィルム１９の機械方向縁部を接合する連続的な機械方向シーム５５を形成する材料を提供するために、包装体フィルム１９には、シーム限界線４０４の外側に（横断方向に）延在する余分なフィルム材料のシーム余白１９ａが設けられてもよい。フローラップユニット３１１は、接着剤を使用して、包装体のフィルムの熱融着によって、又はこれらの組み合わせによって、シーム余白１９ａに沿ってシームを形成するための装置を含むか、又はそれを伴ってよい。シーミング装置は、連続的な機械方向フィンシーム（例として、図１０Ｂの断面で示されるようなもの（シーム５５））、又は代替として、オーバーラップシーム（例として、図１６の断面で示されるようなもの（シーム５５））を形成するように構成されてよい。いくつかの実施例で前述したように、後部パネル５３を形成する接合されたセクション間のシーム５５における取り付けは、接着剤によってもたらされるか、又はフィルムの溶接／融着によってもたらされるかにかかわらず、断続的又は不連続的であり、シーム５５に沿って連続的ではなく、離間した間隔の取り付けを有し得ることが望ましい場合がある。これは、包装体の圧縮時に（例えば包装体形成の下流のプロセスで生じ得る）完成した包装体の中からの空気を抜くのを可能にして、完成した包装体を圧縮したときなどに包装体がシームに沿って又はフラップ閉鎖部に沿って破裂する可能性を低減するために望ましい場合がある。

連続的な一連のフローラップされたパッド１０ｄは、フローラップユニット３１１から構成（ＶＩＩ）で現れ、これは例として図１６でも断面図で示されている。構成（ＶＩＩ）において、一連のパッド１０ｄは、包装体圧着封止及び切断ユニット３１２に搬送されてよい。包装体圧着封止及び切断ユニット３１２は、一連の１０ｄを連続的に受け取り、次いで、側部圧着／封止／切断線４０３（図１４を参照）に対応する間隔で、包装体フィルム１９を圧着して前側パネル５１及び後側パネル５３を一緒に形成し、それぞれのパネルの包装体フィルムを接着又は融着させて、横断方向サイドシーム５２（例えば、図５Ａ及び図９Ａに図示されている）を形成し、個別包装体を、継ぎ合わされたフィルム材料の連続する追従部分と先頭部分との間で切り離すように構成されてよい。構成（ＶＩＩＩ）で個々に包装されたパッド１０ｅは、包装体圧着封止及び切断ユニット３１２から現れ、次いで、必要に応じて、多くの個別包装体の制御された収集、整然とした積み重ね、及び更なる包装のためのスタッカ（図示せず）に搬送されてよい。サイドシーム５２を形成するための前側パネル及び背面パネルの包装体フィルムの接着又は融着、並びに／又は連続する先頭包装体と追従包装体との間の切断は、熱、超音波エネルギーの直接的かつ局所的な適用、又は前側パネル及び背面パネルのフィルムの局所的な接合をもたらすのに適した任意の他の機構によって達成され得る。いくつかの実施例では、シーミング及び切断は、例えば、加熱された適切な形状のナイフ又はダイを介して同時に生じてよい。

いくつかの実施例では、図１１Ａに示唆されているように個別包装体を完全に切断するのではなく、図１１Ｂに示唆されているように、ユニット３１２は、先頭包装体及び追従包装体がユニットを通過するときに、それぞれの先頭包装体及び追従包装体の形成されたシームの間に包装体分離用ミシン目１９ａを形成するように構成されてよい。そうすることで、隣接する先頭包装体及び追従包装体のそれぞれの包装体サイドシームの間の包装体分離用ミシン目の経路内／経路に沿ったフィルムの切断されていない部分によって一緒に保持された個別包装体の連続的なチェーン１０ｆが得られる。こうすることで、所望の代替的な包装及び／又は分配様式のために、丸める、又は、例えば、所望の量をアコーディオン方式で互いに折り畳む若しくは花綱状にする（festooning）ことによって収集され得る、包装体のチェーン１０ｆを提供する。この様式で供給される包装体は、包装体分離用ミシン目１９ａに沿って引き裂くことによって互いに分離され得る。

上述したように、個々のパッドがフローラップされ、外被包装体がその周囲に形成されるプロセスは、折り畳まれたパッドが、それらの長手方向軸線を、上記のように横断方向ＣＤではなく、機械方向ＭＤに向けた状態で、フローラップユニット３１１内に搬送される、他の実施例に適用され得ることも想到される。結果として得られる個々に包装されたパッドは、包装体が開封されているときに、１つの側縁部がアクセス開口部において露出し、もう一方の側縁部が包装体の反対側の閉鎖端部に近接して包装体内にある状態で、包装体内に現れる。

視覚的コントラスト
色差の測定は、ＣＩＥ Ｌ^＊ａ^＊ｂ^＊表色系（ＣＩＥＬＡＢ）に基づく。１２００ｄｐｉで２４ビットカラーの最小値を走査することが可能で、カラーマネジメントの手動制御機能を有する、フラットベッドスキャナ（好適なスキャナは、Ｅｐｓｏｎ Ａｍｅｒｉｃａ Ｉｎｃ．（Ｌｏｎｇ Ｂｅａｃｈ ＣＡ）製のＥｐｓｏｎ Ｐｅｒｆｅｃｔｉｏｎ Ｖ７５０ Ｐｒｏである）を使用して画像を取得する。スキャナを、カラーマネジメントソフトウェア（好適なパッケージは、Ｘ－Ｒｉｔｅ（Ｇｒａｎｄ Ｒａｐｉｄｓ、ＭＩ）から入手可能なＭｏｎａｃｏＥＺＣｏｌｏｒである）を使用してＡＮＳＩ方式ＩＴ８．７／２－１９９３に準拠したカラー反射ターゲットに対して較正し、スキャナプロファイルを構築する。較正したスキャナプロファイルを、ＣＩＥ Ｌ^＊ａ^＊ｂ^＊におけるサンプリングをサポートするイメージングプログラム（好適なプログラムは、Ａｄｏｂｅ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｉｎｃ．（Ｓａｎ Ｊｏｓｅ，ＣＡ）から入手可能なＰｈｏｔｏｓｈｏｐ Ｓ４である）内で開いて、結合及び非結合区域を測定する。

較正前の３０分間、スキャナの電源をオンにする。スキャナガラス上に、ＩＴ８ターゲットを、表を下にして置き、スキャナの蓋を閉じる。ＭｏｎａｃｏＥＺＣｏｌｏｒソフトウェアを開き、スキャナに付属するＴｗａｉｎソフトウェアを使用して取得画像を選択する。Ｔｗａｉｎソフトウェア内で、アンシャープマスク設定及びそのソフトウェアに含まれ得る全ての自動色補正又はカラーマネジメントオプションの選択を解除する。自動カラーマネジメントを無効にすることができない場合、そのスキャナは、この用途には不適である。２００ｄｐｉ及び２４ビットカラーでプレビュースキャンを取得する。スキャンした画像がまっすぐであり、第１の外側表面に面する側が上であることを確認する。ターゲットの縁部に画像をトリミングし、ターゲットの周りの全ての余白を除き、最終的な画像を取得する。ＭｏｎａｃｏＥＺＣｏｌｏｒソフトウェアは、この画像を使用して、含まれる基準ファイルと比較し、Ｐｈｏｔｏｓｈｏｐと互換性のある較正したカラープロファイルを作成及びエクスポートする。プロファイルが作成された後、スキャン解像度（ｄｐｉ）は変更可能であるが、他の全ての設定は、サンプルの撮像中、一定に保つ必要がある。

各層７５ｍｍ×７５ｍｍ平方のそれぞれのサンプルを準備する。約２３℃±２℃及び約５０％±２％の相対湿度で、試験前に約２時間にわたってサンプルを予調整する。

スキャナの蓋を開け、第１の外側表面をガラスに対向させて、スキャナガラス上に第１のサンプルを配置する。白色の背景で（この試験方法では、白は、Ｌ^＊＞９４、－２＜ａ^＊＜２、及び－２＜ｂ^＊＜２を有する色と定義される）サンプルを覆い、蓋を閉じる。第１のサンプルのスキャンを取得し、６００ｄｐｉ及び２４ビットカラーでＰｈｏｔｏｓｈｏｐにインポートする。較正したスキャナプロファイルを画像に割り当て、様式をＬａｂ Ｃｏｌｏｒに変更する（Ｐｈｏｔｏｓｈｏｐの「Ｌａｂ Ｃｏｌｏｒ」は、ＣＩＥ Ｌ^＊ａ^＊ｂ^＊規格に対応する）。「スポイト」色選択ツールを選択する。２ｍｍ×２ｍｍ平方のサンプル領域内にできるだけ多くの画素を含むように、ツールのサンプリングサイズを設定する。スポイトツールを使用して、サンプル画像における１０の異なる２ｍｍ×２ｍｍ平方領域（開口を有さない）のＬ^＊ａ^＊ｂ^＊値を測定し記録する。１０の個々のＬ^＊ａ^＊ｂ^＊値を平均し、それぞれＬ１、ａ１及びｂ１として記録する。

上記パラグラフの工程を第２のサンプルに対して繰り返し、平均値をＬ２、ａ２及びｂ２として記録する。以下の式を使用して、結合区域と非結合区域との間の色差（δＥ^＊）を計算し記録する。

そして、０．０１の単位まで記録する。各サンプルセットに対して、各層の合計３つの実質的に同一のサンプルを測定する。３つのδＥ^＊値を平均し、０．１の単位まで記録する。

上記の説明を考慮して、以下の非限定的な実施例が想到される。
１．個別の包装体内に折り畳まれた構成で提供される女性用衛生パッド（１０）を含む製品であって、パッドは、液体透過性トップシート（２０）と、液体不透過性バックシート（３０）と、トップシートとバックシートとの間に配置された弾性ポリマー連続気泡発泡体材料の連続セクションを含む吸収性層（４０）と、を含み、パッドは、長手方向軸線に沿って３２ｃｍ以下の折り畳まれていない、平坦化された長さを有し、
パッドが、折り畳まれた構成であって、長さをパッドの少なくとも第１のサブ長さ、第２のサブ長さ、第３のサブ長さ、及び第４のサブ長さ（２１０、２１１、２１２、２１３）に分割する、少なくとも３回の折り畳みを規定する少なくとも３つの横方向折り線（２０１、２０２、２０３）に沿ってそれ自体の上に折り畳まれており、少なくとも第１のサブ長さ、第２のサブ長さ、第３のサブ長さ、及び第４のサブ長さは、折り畳まれた構成において、全てが直接的に又は間接的に相互に上に重なっている又は下に重なっており、
第１のサブ長さはパッドの前端（１２）に近接し、第２のサブ長さは第１のサブ長さに隣接し、第３のサブ長さは第２のサブ長さに隣接し、第４のサブ長さは、第４のサブ長さの前方部分において第３のサブ長さに隣接し、かつ、第４のサブ長さの後方部分においてパッドの後端（１４）に近接している、折り畳まれた構成で提供され、
トップシートが、３回の折り畳みのそれぞれの内側に位置し、バックシートが、３回の折り畳みのそれぞれの外側に位置し、
折り畳まれた構成にあるパッドが、単数化された主折り先端部分（２１４）を有し、
折り畳まれた構成にあるパッドが、包装体とは別個に折り畳まれ、包装体内に収容されており、
包装体が、ポリマーフィルムのセクションを含み、かつパッドを露出させるアクセス開口部を提供するように構成されている、製品。
２．パッドが総吸収能力を有し、ポリマー発泡体材料が、総吸収能力の少なくとも半分、より好ましくは少なくとも７５パーセント、更により好ましくは少なくとも９０パーセントを提供し、パッドの吸収能力及びパッドから分離された吸収性層のポリマー発泡体材料の吸収能力が、共に、当該技術分野において既知の任意の単一の方法によって測定される、実施例１に記載の製品。
３．ポリマー発泡体材料がＨＩＰＥ発泡体材料である、実施例１又は２のいずれかに記載の製品。
４．ポリマー発泡体材料のセクションが、接触している第１の副層及び第２の副層（４０ａ、４０ｂ）を含み、第１の副層が第１の平均気泡サイズを有し、第２の副層が第２の平均気泡サイズを有し、第１の平均気泡サイズが第２の平均気泡サイズよりも大きい、実施例１～３のいずれか１つに記載の製品。
５．第１の副層が、トップシートと第２の副層との間に配置され、第２の副層が、第１の副層とバックシートとの間に配置されている、実施例４に記載の製品。
６．包装体が、２つの対向して配置された長手方向側縁部と、開口縁部（５４）と、フラップ縁部（５９）と、を有する外被構造体（５０）を含み、フィルムが、長手方向側縁部に対応する２つの外被側縁部と、フィルムをポケット構造に形成する第１の横方向折り目であって、ポケット構造内にはアクセス開口部が開口縁部によって部分的に形成されている、第１の横方向折り目と、第２の横方向折り線（５６）から延在するフィルムのフラップを形成する第２の横方向折り目と、を含む外被構体に折り畳まれ、フラップが、開口縁部の上に重なり、パッドの周囲で外被を閉鎖するように大きさを決められ、構成されており、フィルムが、それ自体に接合されて、外被構造体のそれぞれの縁部を閉鎖するためのシーム（５２）を、それぞれの長手方向側縁部及び外被側縁部に沿って形成し、外被構造体がまた、フラップを閉位置に剥離可能に保持し、かつパッドを外被内に維持するための閉鎖要素を備えている、実施例１～５のいずれか１つに記載の製品。
７．パッドが、包装体内で、単数化された主折り先端部分（２１４）がアクセス開口部に近接するように方向付けられている、実施例１～６のいずれか１つに記載の製品。
８．ポリマー発泡体材料のセクションが、トップシートの真下に配置されている、実施例１～７のいずれか１つに記載の製品。
９．ポリマーフィルムがポリエチレンを含む、実施例１～８のいずれか１つに記載の製品。
１０．ポリマーフィルムが、包装体のそれぞれの内側表面及び外側表面に対応する内側表面及び外側表面を有し、内側表面が、第１の可視色又はデザイン属性を有し、パッドが、包装体が最初に開封された直後に可視である外側パッド表面を有し、外側パッド表面が、第２の可視色又はデザイン属性を有し、第２の可視色又はデザイン属性が、第１の可視色又はデザイン属性と視覚的に区別可能である、実施例１～９のいずれか１つに記載の製品。
１１．外側パッド表面と比較した内側表面が、少なくとも２．０、より好ましくは少なくとも３．５．のδＥ^＊を呈する、実施例１０に記載の製品。
１２．水平表面上に平らに置かれたときに、２５ｍｍ以下、より好ましくは２０ｍｍ以下の非圧縮キャリパを有する、実施例１～１１のいずれか１つに記載の製品。
１３．バックシート及びトップシートが、ポリマーフィルムとは別個であり、分離している、実施例１～１２のいずれか１つに記載の製品。
１４．パッドが、包装体によって構成されるフィルムに実質的に取り付けられていない、実施例１３に記載の製品。
１５．折り畳まれた構成が、ロール折り畳み構成である、実施例１～１４のいずれか１つに記載の製品。
１６．折り畳まれた構成が、ブックカバー折り畳み構成である、実施例１～１４のいずれか１つに記載の製品。
１７．ポリマー発泡体材料のセクションが、その中に穿孔のパターンを有する、実施例１～１６のいずれか１つに記載の製品。
１８．折り畳まれた構成にあるパッドが、ポリマー発泡体材料のセクションを横断するいかなる長手方向の折り目も含まない、実施例１～１７のいずれか１つに記載の製品。
１９．個別の包装体（５０）内に折り畳まれた構成で提供される女性用衛生パッド（１０）を含む製品であって、パッドは、液体透過性トップシート（２０）と、液体不透過性バックシート（３０）と、トップシートとバックシートとの間に配置された吸収性層（４０）と、を含み、
パッドが、折り畳まれた構成であって、長さをパッドの少なくとも第１のサブ長さ、第２のサブ長さ、及び第３のサブ長さ（２１０、２１１、２１２）に分割する、少なくとも２回の折り畳みを規定する少なくとも２つの横方向折り線（２０１、２０２）に沿ってそれ自体の上に折り畳まれており、少なくとも第１のサブ長さ、第２のサブ長さ、及び第３のサブ長さは、折り畳まれた構成において、全てが直接的に又は間接的に相互に上に重なっている又は下に重なっており、
第１のサブ長さはパッドの前端（１２）に近接し、第２のサブ長さは第１のサブ長さに隣接し、第３のサブ長さは、第３のサブ長さの前方部分において第２のサブ長さに隣接し、かつ、第３のサブ長さの後方部分においてパッドの後端（１４）に近接している、折り畳まれた構成で提供され、
トップシートが、３回の折り畳みのそれぞれの内側に位置し、バックシートが、３回の折り畳みのそれぞれの外側に位置し、
折り畳まれた構成にあるパッドが、単数化された主折り先端部分（２１４）を有し、
折り畳まれた構成にあるパッドが、包装体とは別個に折り畳まれ、包装体内に収容されており、
包装体が、ポリマーフィルムのセクションを含み、かつパッドを露出させるアクセス開口部を提供するように構成されており、
折り畳まれた構成にあるパッドが、単数化された主折り先端部分がアクセス開口部に近接した状態で、包装体内に配置されている、製品。
２０．パッドが、長手方向軸線に沿って３２ｃｍ以下の折り畳まれていない、平坦化された長さを有する、実施例１９に記載の製品。
２１．パッドが、長さをパッドの第１のサブ長さ、第２のサブ長さ、第３のサブ長さ、及び第４のサブ長さに分割する、少なくとも３回の折り畳みを規定する少なくとも３つの横方向折り線（２０１、２０２、２０３）に沿ってそれ自体の上に折り畳まれており、第１のサブ長さ、第２のサブ長さ、第３のサブ長さ、及び第４のサブ長さは、折り畳まれた構成において、全てが直接的に又は間接的に相互に上に重なっている又は下に重なっており、第１のサブ長さはパッドの前端に近接し、第２のサブ長さは第１のサブ長さに隣接し、第３のサブ長さは第２のサブ長さに隣接し、第４のサブ長さは、第４のサブ長さの前方部分において第３のサブ長さに隣接し、かつ、第４のサブ長さの後方部分においてパッドの後端に近接している、実施例１９又は２０のいずれかに記載の製品。
２２．包装体（５０）が、２つの対向して配置された長手方向側縁部と、開口端縁部（５４）と、フラップ端縁部（５９）と、を有する外被構造体を含み、フィルムが、長手方向側縁部に対応する２つの外被側縁部と、フィルムをポケット構造に形成する第１の横方向折り目であって、ポケット構造内にはアクセス開口部が開口縁部によって部分的に形成されている、第１の横方向折り目と、第２の横方向折り目から延在し、かつ開口縁部の上に重なって、パッドの周囲で外被を閉鎖するように大きさを決められ、構成されているフィルムのフラップを形成する第２の横方向折り目と、を含む外被構体に折り畳まれており、フィルムが、それぞれの長手方向側縁部及び外被側縁部に沿ってそれ自体に接合されて、外被構造体のそれぞれの側部を閉鎖し、サイドシーム（５２）を形成し、外被構造体がまた、フラップを閉位置に剥離可能に保持し、かつパッドを外被内に維持するための閉鎖要素（６０ａ、６０ｂ、６０ｃ、６０ｅ）を備えている、実施例１９～２１のいずれか１つに記載の製品。
２３．ポリマーフィルムがポリエチレンを含む、実施例１９～２２のいずれか１つに記載の製品。
２４．ポリマーフィルムが、外被の外側表面及び内側表面に対応する外側表面及び内側表面を有し、内側表面が、第１の可視色又はデザイン属性を有し、その折り畳まれた構成にあるパッドが、第２の可視色又はデザイン属性を有し、第２の可視色又はデザイン属性が第１の可視色又はデザイン属性と視覚的に区別可能である、実施例１９～２３のいずれか１つに記載の製品。
２５．水平表面上に平らに置かれたときに、２５ｍｍ以下、より好ましくは２０ｍｍ以下の非圧縮キャリパを有する、実施例１９～２４のいずれか１つに記載の製品。
２６．バックシート及びトップシートが、ポリマーフィルムとは別個であり、分離している、実施例１９～２５のいずれか１つに記載の製品。
２７．パッドが、包装体によって構成されるフィルムに実質的に取り付けられていない、実施例１９～２６のいずれか１つに記載の製品。
２８．折り畳まれた構成が、ロール折り畳み構成である、実施例１９～２７のいずれか１つに記載の製品。
２９．折り畳まれた構成が、ブックカバー折り畳み構成である、実施例１９～２７のいずれか１つに記載の製品。
３０．アクセス開口部が、単数化された主折り先端部分に加えて、折り畳まれたパッドの一部分を露出させるために部分的に切り取られた包装体パネルの縁部（５４）によって部分的に画定されている、実施例１～２９のいずれか１つに記載の製品。
３１．パッド長さ（Ｌ_Ｐ）を有し、かつ個別の包装体（５０）内に折り畳まれた構成で提供される女性用衛生パッド（１０）を含む製品であって、パッドは、液体透過性トップシート（２０）と、液体不透過性バックシート（３０）と、トップシートとバックシートとの間に配置された吸収性層（４０）と、を含み、
パッドが、折り畳まれた構成であって、長さをパッドの複数のサブ長さに分割する、対応する折り畳み回数を規定する少なくとも１つの横方向折り線（２０１、２０２、２０３）に沿ってそれ自体の上に折り畳まれており、複数のサブ長さは、折り畳まれた構成において、直接的に又は間接的に相互に上に重なっている又は下に重なっている、折り畳まれた構成で提供され、
折り畳まれた構成にあるパッドが、包装体とは別個に折り畳まれ、包装体内に収容されており、
包装体が、ポリマーフィルムのセクションを含み、かつパッドを露出させるアクセス開口部を提供するように構成されており、
パッドが、バックシートの外側に面する側に接着されたポリマーカバーシートフィルムのセクションを含むバックシート接着カバーシート（１７ａ）と、バックシート接着カバーシートとバックシートとの間に配置されたバックシート接着剤（３５）の堆積物と、を含み、バックシート、バックシート接着カバーシート、及びバックシート接着剤は、バックシート接着剤を露出させるために、パッドの残部に実質的な損傷を与えることなく、バックシート接着カバーシートをパッドから剥離させることができ、かつ、バックシート接着剤が、バックシート接着カバーシートの剥離後に実質的に所定の位置に留まり、バックシートに接着されたままとなるように、選択され、適合されている、製品。
３２．折り畳まれた構成にあるパッドが、単数化された主折り先端部分（２１４）を有し、折り畳まれた構成にあるパッドが、単数化された主折り先端部分がアクセス開口部に近接した状態で、包装体内に配置されている、実施例３１に記載の製品。
３３．バックシート接着カバーシート（１７ａ）が、パッド長さ未満のバックシート接着カバーシート長さを有する、実施例３１又は３２のいずれかに記載の製品。
３４．バックシート接着カバーシートが、連続製造ライン上で製造中に、それぞれのバックシート接着カバーシート材料に含まれるバックシート接着カバーシートストック材料の張力下での分離を介して、それぞれの先頭及び追従パッドの側縁部に近接したバックシート接着カバーシートストック材料（１７）の分離線（１８）に沿って、バックシート接着カバーシートを、それぞれの先頭及び追従パッドの先頭及び追従バックシート接着カバーシートから分離する特徴部を呈する、長手方向に向けられた側縁部を有する、実施例３１～３３のいずれか１つに記載の製品。
３５．分離の特徴部が、分離線に沿ってバックシート接着カバーシートストック材料中に存在するミシン目（１８ａ）を反映する、実施例３４に記載の製品。
３６．分離の特徴部が、０．４ｍｍ～３．５ｍｍ、より好ましくは０．４５ｍｍ～２．０ｍｍ、更により好ましくは０．５ｍｍ～１．０ｍｍの平均長さＰＬを有するミシン目を反映する、実施例３５に記載の製品。
３７．分離の特徴部が、０．１５～０．７０、より好ましくは０．２５～０．５５、更により好ましくは０．３０～０．５０である平均ＰＬ／（平均ＰＬ＋平均ＰＳＤ）の比率を有するミシン目を反映する、実施例３５又は３６のいずれかに記載の製品。
３８．包装体が、ポリマーフィルムのセクションを含み、かつ、長手方向サイドシーム（５２）をそれに沿って有する２つの対向して配置された長手方向側縁部と、折り畳まれた底縁部と、折り畳まれた上縁部に沿って近位部分から遠位縁部（５９）まで延在し、かつアクセス開口部を提供するために開封可能であるように構成された開口フラップ（５８）と、を有する、外被構造体（５０）を含む、実施例３１～３７のいずれか１つに記載の製品。
３９．包装体が、継ぎ合わされた側縁部の一方から継ぎ合わされた側縁部の他方まで横方向に延在するオーバーラップシーム（５５）を含む、実施例３８に記載の製品。
４０．オーバーラップシーム（５５）が、シーム接着剤によるポリマーフィルムの２つのセクションの接合を含む、実施例３９に記載の製品。
４１．開口フラップ（５８）に接着され、かつその上に重なる別個のフラップステッカー（６０）を含む、実施例３７～４０のいずれか１つに記載の製品。
４２．フラップステッカーの下にあるポリマーフィルムの部分が、フラップ閉鎖ステッカーを持ち上げた際に、ポリマーフィルムを引き裂く必要なく、ポリマーフィルムの当該部分のそれ自体からの分離を引き起こし又は容易にしてフラップを画定するように、その厚さを貫通して実質的に連続的に刻印又は切断されている、実施例４１に記載の製品。
４３．サイドシーム（５２）が、融着によってそれぞれの側縁部に沿って取り付けられている、ポリマーフィルムの前向き部分の一部と、ポリマーフィルムの後ろ向き部分の一部と、を含む、実施例３８～４２のいずれか１つに記載の製品。
４４．側縁部のそれぞれに沿ったポリマーフィルムの熱融着部分が、６ｍｍ以下、より好ましくは４ｍｍ以下、更により好ましくは３ｍｍ以下の平均幅を有する、実施例４３に記載の製品。
４５．女性用衛生パッド製品を製造するための方法であって、
コンベヤ上で機械方向ＭＤに沿って移動する女性用衛生パッド（１０）の連続した流れを提供する工程であって、パッドのそれぞれが、長手方向軸線（１００）とトップシート（２０）と、バックシート（３０）と、外側に面する表面と、トップシートとバックシートとの間に配置された吸収性構造体（４０）と、を含む、工程と、
その長手方向軸線が機械方向に垂直な横断方向ＣＤと実質的に整列するように、流れ内のパッドのそれぞれを方向付ける工程と、
機械方向に沿って移動するバックシート接着カバーシート材料（１７）の連続ウェブの供給を提供する工程であって、
バックシートカバーシート材料が、横断方向に整列された分離線に沿って、既に設けられている離間した分離用ミシン目（１８）を有している、又は
バックシート接着カバーシート材料の連続ウェブを提供した後、横断方向に整列された分離線に沿った一連の離間した分離用ミシン目（１８）が設けられている、工程と、
バックシート接着カバーシート材料の連続ウェブとパッドの外側に面する表面との間にバックシート接着剤の堆積物を提供する工程と、
流れの中の、方向付けられたパッドの外側に面する表面を、バックシート接着カバーシート材料の連続ウェブと接触させて連続的に配置する工程であって、各パッドは、実質的に、バックシート接着カバーシート材料の連続ウェブ上のそれぞれの先頭分離用ミシン目（１８）と次の分離用ミシン目（１８）との間に配置され、パッドが、バックシート接着剤の堆積によってバックシート接着カバーシート材料の連続ウェブに接着されている、工程と、
パッドをバックシート材料の連続ウェブと接触させてそのように配置する工程に続いて、各パッドを、バックシート材料の連続ウェブの一部と共に、分離用ミシン目に沿って、後続のパッドから、及びバックシート材料の連続ウェブから、連続的に分離し、それによって、それぞれが個々のバックシート接着カバーシート（１７ａ）を有する個々のパッド（１０ａ）を作製する工程と、を含む、方法。
４６．パッドをバックシート接着カバーシート材料の連続ウェブと接触させて配置する工程の後で、かつ各パッドを後続のパッドから連続的に分離する工程の前に、方向付けられたパッドを１つ以上の横方向折り線（２０１、２０２、２０３）に沿って折り畳む工程を更に含む、実施例４５に記載の方法。
４７．分離されたパッドを連続的にフローラップマシン（３１１）内に搬送する工程と、包装体フィルム（１９）にパッドをフローラップする工程と、を更に含む、実施例４５又は４６のいずれかに記載の方法。
４８．バックシート接着カバーシート材料（１７）の連続ウェブが、パッドの平均長さ（Ｌ_Ｐ）未満である横断方向寸法を有する、実施例４５～４７のいずれか１つに記載の方法。
４９．離間している分離用ミシン目（１８）が、パッドの平均幅の１２５パーセント以下、より好ましくはパッドの平均幅の１２０パーセント以下、更により好ましくはパッドの平均幅の１１５パーセント以下である平均間隔ＰＳだけ、機械方向に沿って離間している、実施例４５～４８のいずれか１つに記載の方法。
５０．前面パネル（５１）及び背面パネル（５３）を有する個別の外被包装体（５０）内に提供される折り畳まれた構成の女性用衛生パッド（１０）を含む製品であって、
折り畳まれた構成にあるパッドが、外被包装体とは別個に折り畳まれ、包装体内に完全に収容されており、
外被包装体が、矩形形状を有し、かつ、
ポリマーフィルム（１９）のセクションと、
一対の、対向して配置され実質的に真っ直ぐかつ実質的に平行なサイドシーム（５２）であって、前面パネル（５１）及び背面パネル（５３）を形成するポリマーフィルムのそれぞれの部分がサイドシーム（５２）に沿って互いに取り付けられており、シームは長さを有する、サイドシーム（５２）と、
包装体が閉じた構成にあるときに、一方のサイドシームから他方まで延在する上縁部と、
上縁部に近接する近位部分を有し、遠位縁部（５９）で終端する、閉鎖フラップ（５８）と、を含み、
包装体が、遠位縁部で閉鎖フラップを持ち上げた際に、開口縁部（５４）を有するアクセス開口部を形成するように構成されており、
閉鎖フラップ（５８）が開口縁部（５４）に重なり、また、
閉鎖フラップが、サイドシームに沿った材料を、サイドシームのそれぞれの長さの大部分、実質的に全て、又は全てに沿って分離されないままにした状態で、アクセス開口部を形成するように持ち上げられることができる、製品。
５１．閉鎖フラップが、開口縁部（５４）と重なり、これを覆うフラップステッカー（６０ｄ）を含む、実施例５０に記載の製品。
５２．開口縁部（５４）が経路長を有し、フラップステッカー（６０ｄ）が、経路長の大部分、好ましくは経路長の全体にわたって開口縁部と重なり、これを覆う、実施例５１に記載の製品。
５３．開口縁部（５４）が、外被包装体の前面パネル（５１）を形成するポリマーフィルムの一部分に、分離の経路に沿ってミシン目形成又は切込形成することによって形成される、実施例５０～５２のいずれか１つに記載の製品。
５４．開口縁部（５４）が、外被包装体の前面パネル（５１）を形成するポリマーフィルムの一部分に、開口縁部を画定する分離の経路に沿ってミシン目形成又は切込形成することによって形成され、上部に接着剤（６０ｅ）を有する重なっているフラップステッカー（６０ｄ）が、フラップを閉位置に保持する、実施例５１又は５２のいずれかに記載の製品。
５５．開口縁部（５４）がサイドシームに対して横方向に向けられている、実施例５０～５４のいずれか１つに記載の製品。
５６．開口縁部（５４）が湾曲経路を辿る、実施例５０～５５のいずれか１つに記載の製品。
５７．折り畳まれた構成にあるパッドが、サイドシームに平行に測定される第１の寸法と、サイドシームに垂直に測定される第２の寸法と、を有し、包装体が開いた構成にあるとき、湾曲経路が、サイドシーム（５２）間の位置において第１の寸法の最大部分を露出させる、実施例５６に記載の製品。
５８．折り畳まれた構成にあるパッドが、単数化された主折り先端部分２１４を有し、パッドが、外被包装体内で、単数化された主折り先端部分がアクセス開口部によって露出されるように方向付けられている、実施例５０～５７のいずれか１つに記載の製品。

本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような各寸法は、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「４０ｍｍ」と開示される寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することが意図される。

相互参照される又は関連する任意の特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献（単数又は複数）と組み合わせたときに、そのようないかなる発明も教示、示唆又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。

本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図されている。

Claims (14)

1. 個別の包装体内に折り畳まれた構成で提供される女性用衛生パッド（１０）を含む製品であって、前記パッドは、液体透過性トップシート（２０）と、液体不透過性バックシート（３０）と、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された弾性ポリマー連続気泡発泡体材料の連続セクションを含む吸収性層（４０）と、を含み、前記パッドは、長手方向軸線に沿って３２ｃｍ以下の折り畳まれていない、平坦化された長さを有し、
   前記パッドが、折り畳まれた構成であって、前記長さを前記パッドの少なくとも第１のサブ長さ、第２のサブ長さ、第３のサブ長さ、及び第４のサブ長さ（２１０、２１１、２１２、２１３）に分割する、少なくとも３回の折り畳みを規定する少なくとも３つの横方向折り線（２０１、２０２、２０３）に沿ってそれ自体の上に折り畳まれており、前記少なくとも第１のサブ長さ、第２のサブ長さ、第３のサブ長さ、及び第４のサブ長さは、前記折り畳まれた構成において、全てが直接的に又は間接的に相互に上に重なっている又は下に重なっており、前記第１のサブ長さは前記パッドの前端（１２）に近接し、前記第２のサブ長さは前記第１のサブ長さに隣接し、前記第３のサブ長さは前記第２のサブ長さに隣接し、前記第４のサブ長さは、第４のサブ長さの前方部分において前記第３のサブ長さに隣接し、かつ、前記第４のサブ長さの後方部分において前記パッドの後端（１４）に近接している、折り畳まれた構成で提供され、
   前記トップシートが、前記３回の折り畳みのそれぞれの内側に位置し、前記バックシートが、前記３回の折り畳みのそれぞれの外側に位置し、
   前記折り畳まれた構成にある前記パッドが、単数化された主折り先端部分（２１４）を有し、
   前記折り畳まれた構成にある前記パッドが、前記包装体とは別個に折り畳まれ、前記包装体内に収容されており、
   前記包装体が、ポリマーフィルムのセクションを含み、かつ前記パッドを露出させるアクセス開口部を提供するように構成されており、
   前記ポリマー発泡体材料の前記セクションが、接触している第１の副層及び第２の副層（４０ａ、４０ｂ）を含み、前記第１の副層は前記第２の副層よりも前記トップシートに近く、前記第１の副層が第１の平均気泡サイズを有し、前記第２の副層が第２の平均気泡サイズを有し、前記第１の平均気泡サイズが前記第２の平均気泡サイズよりも大きい、製品。
2. 前記パッドが総吸収能力を有し、前記ポリマー発泡体材料が、前記総吸収能力の少なくとも半分を提供し、前記パッドの吸収能力及び前記パッドから分離された前記吸収性層の前記ポリマー発泡体材料の吸収能力が、共に、当該技術分野において既知の任意の単一の方法によって測定される、請求項１に記載の製品。
3. 前記ポリマー発泡体材料がＨＩＰＥ発泡体材料である、請求項１又は２に記載の製品。
4. 前記第１の副層が、前記トップシートと前記第２の副層との間に配置され、前記第２の副層が、前記第１の副層と前記バックシートとの間に配置されている、請求項１に記載の製品。
5. 前記包装体が、２つの対向して配置された長手方向側縁部と、開口縁部（５４）と、フラップ縁部（５９）と、を有する外被構造体（５０）を含み、前記フィルムが、前記長手方向側縁部に対応する２つの外被側縁部と、前記フィルムをポケット構造に形成する第１の横方向折り目であって、前記ポケット構造内には前記アクセス開口部が前記開口縁部によって部分的に形成されている、第１の横方向折り目と、第２の横方向折り線（５６）から延在する前記フィルムのフラップを形成する第２の横方向折り目と、を含む前記外被構体に折り畳まれ、前記フラップが、前記開口縁部の上に重なり、前記パッドの周囲で前記外被を閉鎖するように大きさを決められ、構成されており、前記フィルムが、それ自体に接合されて、前記外被構造体のそれぞれの側部を閉鎖するためのシーム（５２）を、前記それぞれの長手方向側縁部及び外被側縁部に沿って形成し、前記外被構造体がまた、前記フラップを閉位置に剥離可能に保持し、かつ前記パッドを前記外被内に維持するための閉鎖要素を備えている、請求項１～４のいずれか一項に記載の製品。
6. 前記パッドが、前記包装体内で、前記単数化された主折り先端部分（２１４）が前記アクセス開口部に近接するように方向付けられている、請求項１～５のいずれか一項に記載の製品。
7. 個別の包装体（５０）内に折り畳まれた構成で提供される女性用衛生パッド（１０）を含む製品であって、前記パッドは、液体透過性トップシート（２０）と、液体不透過性バックシート（３０）と、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収性層（４０）と、を含み、
   前記パッドが、折り畳まれた構成であって、前記長さを前記パッドの少なくとも第１のサブ長さ、第２のサブ長さ、及び第３のサブ長さ（２１０、２１１、２１２）に分割する、少なくとも２回の折り畳みを規定する少なくとも２つの横方向折り線（２０１、２０２）に沿ってそれ自体の上に折り畳まれており、前記少なくとも第１のサブ長さ、第２のサブ長さ、及び第３のサブ長さは、前記折り畳まれた構成において、全てが直接的に又は間接的に相互に上に重なっている又は下に重なっており、前記第１のサブ長さは前記パッドの前端（１２）に近接し、前記第２のサブ長さは前記第１のサブ長さに隣接し、前記第３のサブ長さは、前記第３のサブ長さの前方部分において前記第２のサブ長さに隣接し、かつ、前記第３のサブ長さの後方部分において前記パッドの後端（１４）に近接している、折り畳まれた構成で提供され、
   前記トップシートが、前記２回の折り畳みのそれぞれの内側に位置し、前記バックシートが、前記２回の折り畳みのそれぞれの外側に位置し、
   前記折り畳まれた構成にある前記パッドが、単数化された主折り先端部分（２１４）を有し、
   前記折り畳まれた構成にある前記パッドが、前記包装体とは別個に折り畳まれ、前記包装体内に収容されており、
   前記包装体が、ポリマーフィルムのセクションを含み、かつ前記パッドを露出させるアクセス開口部を提供するように構成されており、
   前記前記折り畳まれた構成にある前記パッドが、前記単数化された主折り先端部分が前記アクセス開口部に近接した状態で、前記包装体内に配置されており、
   前記吸収性層（４０）は、吸収性連続気泡発泡体材料の層を含み、前記吸収性連続気泡発泡体材料の層は、互いに直接向かい合わせに接触している第１の副層及び第２の副層（４０ａ、４０ｂ）を含み、前記第１の副層は前記第２の副層よりも前記トップシートに近く、前記第１の副層が第１の平均気泡サイズを有し、前記第２の副層が第２の平均気泡サイズを有し、前記第１の平均気泡サイズが前記第２の平均気泡サイズよりも大きい、製品。
8. 前記パッドが、長手方向軸線に沿って３２ｃｍ以下の折り畳まれていない、平坦化された長さを有する、請求項７に記載の製品。
9. 前記パッドが、前記長さを前記パッドの第１のサブ長さ、第２のサブ長さ、第３のサブ長さ、及び第４のサブ長さに分割する、少なくとも３回の折り畳みを規定する少なくとも３つの横方向折り線（２０１、２０２、２０３）に沿ってそれ自体の上に折り畳まれており、前記第１のサブ長さ、第２のサブ長さ、第３のサブ長さ、及び第４のサブ長さは、前記折り畳まれた構成において、全てが直接的に又は間接的に相互に上に重なっている又は下に重なっており、前記第１のサブ長さは前記パッドの前端に近接し、前記第２のサブ長さは前記第１のサブ長さに隣接し、前記第３のサブ長さは前記第２のサブ長さに隣接し、前記第４のサブ長さは、前記第４のサブ長さの前方部分において前記第３のサブ長さに隣接し、かつ、前記第４のサブ長さの後方部分において前記パッドの後端（１４）に近接している、請求項７又は８に記載の製品。
10. 前記包装体（５０）が、２つの対向して配置された長手方向側縁部と、開口端縁部（５４）と、フラップ端縁部（５９）と、を有する外被構造体を含み、前記フィルムが、前記長手方向側縁部に対応する２つの外被側縁部と、前記フィルムをポケット構造に形成する第１の横方向折り目であって、前記ポケット構造内には前記アクセス開口部が前記開口縁部によって部分的に形成されている、第１の横方向折り目と、前記第２の横方向折り目から延在し、かつ前記開口縁部の上に重なって、前記パッドの周囲で前記外被を閉鎖するように大きさを決められ、構成されている前記フィルムのフラップを形成する第２の横方向折り目と、を含む前記外被構体に折り畳まれており、前記フィルムが、前記それぞれの長手方向側縁部及び外被側縁部に沿ってそれ自体に接合されて、前記外被構造体のそれぞれの側部を閉鎖し、サイドシーム（５２）を形成し、前記外被構造体がまた、前記フラップを閉位置に剥離可能に保持し、かつ前記パッドを前記外被内に維持するための閉鎖要素（６０ａ、６０ｂ、６０ｃ、６０ｅ）を備えている、請求項７～９のいずれか一項に記載の製品。
11. 前記ポリマーフィルムが、前記外被の外側表面及び内側表面に対応する外側表面及び内側表面を有し、前記内側表面が、第１の可視色又はデザイン属性を有し、その折り畳まれた構成にある前記パッドが、第２の可視色又はデザイン属性を有し、前記第２の可視色又はデザイン属性が前記第１の可視色又はデザイン属性と視覚的に区別可能である、請求項７～１０のいずれか一項に記載の製品。
12. 水平表面上に平らに置かれたときに、２５ｍｍ以下の非圧縮キャリパを有する、請求項７～１１のいずれか一項に記載の製品。
13. 前記折り畳まれた構成が、ブックカバー折り畳み構成である、請求項７～１２のいずれか一項に記載の製品。
14. 前記アクセス開口部が、前記単数化された主折り先端部分に加えて、前記折り畳まれたパッドの一部分を露出させるように部分的に切り取られた包装体パネルの縁部（５４）によって部分的に画定されている、請求項１～１３のいずれか一項に記載の製品。

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