JP7326034B2 - 天板付き什器 - Google Patents

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Description

本発明は、天板付き什器に関する。
オフィスや公共施設、自宅等の執務空間においては、執務者に作業エリア・作業平面を提供するために天板付き什器が配設されることが多い。
天板付き什器は、床面上に載置された支持体と、支持体に支持され作業平面を形成する天板と、を備える。天板の作業平面は、床面と平行であることが多い。
このような天板では、作業平面上に資料や書籍を載置して読む場合、あるいは作業平面上に載置した用紙やノートに筆記具で記載する場合には、使用者の姿勢が前傾になりがちである。このような問題に鑑みて、天板を、床面と平行な状態と、前方から後方に向かうにつれて斜め上方に傾斜する状態と、に、位置変更可能とした天板付き什器が提案されている(例えば、特許文献1~3)。
さらに、床面と平行に設けた天板を有する天板付き什器の天板に、台枠と、台枠に蝶番を介して回転可能に取り付けられた補助天板と、を有する装置を着脱可能に設置することも提案されている(例えば、特許文献4)。
実開平02-119034号公報 実開昭51-086202号公報 実開昭51-100604号公報 実公昭48-030113号公報
しかしながら、従来の天板付き什器には、以下のような問題がある。
例えば、特許文献1~3に記載の技術によれば、天板付き什器の天板を可動に形成し、さらに天板の傾斜角度を変更する機構を設ける必要がある。このため、天板付き什器の構造が複雑化してしまうとともに、什器としてのコストが高くなってしまうという問題がある。
例えば、特許文献4に記載の技術によれば、傾斜可能な補助天板を含む装置を必要に応じて着脱するので、天板付き什器自体の構造は簡素化可能である。
しかしながら、特許文献4に記載の装置は、補助天板が台枠に固定された蝶番を中心に180°以上回転するため、台枠が止着具によって天板に強固に固定される必要がある。このため、止着具が必要になるので装置の着脱作業および位置変更作業が煩雑になるという問題がある。
このように、従来の天板付き什器は、作業面の姿勢、位置などを、簡素な構成によって容易に変えることができないという問題がある。例えば、執務の種類によっては、作業面を左右方向に移動させたり、作業面の高さを変えたりすることが、作業効率上、より好ましい場合がある。
このため、執務の作業に適する作業面の姿勢、位置などの形態を簡素な構成によって容易に変更できる天板付き什器が強く求められている。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、作業面を容易に変更できる簡素な構成の天板付き什器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の態様の天板付き什器は、床面上に配置される支持体と、前記支持体に支持され上部に第1作業面を形成する平板状の第1天板部材と、前記第1天板部材の上に着脱可能に配置され、前記第1作業面の上方に第2作業面を形成する天板ユニットと、を備え、前記第1天板部材は、少なくとも前後方向において、前記天板ユニットの配置位置を規制する溝部を含むガイド部を備え、前記天板ユニットは、前記第2作業面を含む第2天板部材と、前記第2天板部材において前記第1天板部材に載置可能な下部から下方に延在して設けられ、前記溝部に挿入可能かつ前記溝部への挿入時に、少なくとも前記前後方向において前記溝部によって位置規制される延出部と、を備え、前記延出部が前記溝部に挿入されることによって、前記天板ユニットが左右方向において位置変更可能に前記第1天板部材上に載置される。
このような構成によれば、ガイド部の溝部に、天板ユニットの延出部をガイド部の溝部に挿入することによって、第1天板部材上において少なくとも前後方向に位置規制された状態で、天板ユニットを左右方向に位置変更可能に配置することができる。また、延出部を溝部の外に取り出すことによって、天板ユニットを第1天板部材上から外すことができる。
上記天板付き什器においては、前記延出部は、上下方向と交差する方向に突出することによって前記溝部から抜け止め可能な凸部を備えてもよい。
このような構成によれば、天板ユニットの抜け止めが可能になる。
上記天板付き什器においては、前記ガイド部は、前記第1天板部材において、後ろ寄りに設けられていてもよい。
このような構成によれば、天板ユニットを取り外したときに、ガイド部よりも前側における第1作業面の面積が広くなるので、ガイド部の形状によって支障が生じる執務でも、第1作業面上の広い範囲で実行可能になる。
上記天板付き什器においては、前記第1天板部材は、前記支持体に固定された固定板と、前記前後方向において前記固定板と対向する位置にて、前記支持体から着脱可能に配置された蓋板と、を備え、前記溝部の少なくとも一部は、前記固定板の後端部と、前記支持体に装着された前記蓋板の前側の第1端部と、の間の隙間によって形成されてもよい。
このような構成によれば、蓋板の下方の空間を蓋体によって開閉可能なスペースとすることができる。このようなスペースは、例えば、上から出し入れ可能であり、蓋板によって覆うことができる収容スペースなどとして利用できる。
上記天板付き什器においては、前記蓋板の下方における前記支持体には、載置物が載置可能な載置台が配置されていてもよい。
このような構成によれば、載置台上に載置物を載置することによって、載置物を載置台と蓋板との間に収容できる。さらに、蓋板を閉じることで、載置物を覆い隠すことができる。
上記天板付き什器においては、前記蓋板の後側の第2端部には、後側の端縁から前側にへこみ前記蓋板の厚さ方向に貫通する切欠き部が形成されていてもよい。
このような構成によれば、天板付き什器の後側が、壁などに押し付けられて配置されても、蓋板の切欠き部の範囲に開口部が形成されるので、例えば、配線などを、開口部を通して第1天板部材の下側に伸ばすことができる。
上記天板付き什器においては、前記第2天板部材は、前記第1作業面からの前記第2作業面の高さが前方から後方に向かって増大するように傾斜した状態で、前記第1作業面上に載置可能であってもよい。
このような構成によれば、天板ユニットの載置時に、第2天板部材によって、前方から後方に向かって増大する傾斜を有する第2作業面が形成できる。
本発明によれば、作業面を容易に変更できる簡素な構成の天板付き什器を提供することができる。
本発明の実施形態の天板付き什器の構成例を示す模式的な斜視図である。 本発明の実施形態の天板付き什器を後方から見た模式的な斜視図である。 本発明の実施形態の天板付き什器において、蓋板を外した状態を示す模式的な斜視図である。 図2におけるA-A断面図である。 本発明の実施形態の天板付き什器における天板ユニットの構成例を示す模式的な斜視図である。 本発明の実施形態の天板付き什器における天板ユニットの装着方法を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態の天板付き什器の作用を説明する模式的な平面図である。
以下では、本発明の実施形態の天板付き什器について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の天板付き什器の構成例を示す模式的な斜視図である。図2は、本発明の実施形態の天板付き什器を後方から見た模式的な斜視図である。図3は、本発明の実施形態の天板付き什器において、蓋板を外した状態を示す模式的な斜視図である。図4は、図2におけるA-A断面図である。
図1に示すように、本実施形態の天板付き什器100は、デスク3と、天板ユニット4と、を備える。天板付き什器100は、図示略の椅子に腰掛けた執務者が使用する什器として特に好適であるが、椅子に腰掛けない執務者によって使用されてもよい。
以下では、執務者が着席して執務する場合に、執務者が天板付き什器100と対向する天板付き什器100の側面部を、正面FS(図1の二点鎖線参照)と称する。
天板付き什器100を用いて行われる執務の種類は特に限定されない。執務の例としては、例えば、資料、書籍、用紙、ノートなどの執務資料を使用して、執務者が読み書きすることなどが挙げられる。執務者は、執務を円滑に進めるために、天板付き什器100上に、例えば、照明装置5、パソコン(図示略)、ディスプレイ装置(図示略)などを配置する場合がある。特に、成長期の若年者が執務する場合には、前傾姿勢などの、体や眼に負担がかかる執務姿勢にならない執務環境を提供できることがより好ましい。
デスク3は、支持体1と、第1天板2(第1天板部材)とを備える。
支持体1は、床面F上に配置されており、第1天板2を下方から支持する。
第1天板2は、支持体1の上部に設けられている。本実施形態では、第1天板2は、全体としては平板状であり、平面視の外形は矩形状である。第1天板2は、支持体1によって、水平に支持されていてもよいし、水平面から傾斜して支持されていてもよい。
以下では、第1天板2が水平に支持された例で説明する。特に第1天板2の上面は、水平な平面であり、床面Fと平行である。
第1天板2の上面は、執務者が執務資料などを配置して執務が可能な第1作業面S1を構成している。
第1天板2の平面視形状は、正面FSから後方を見たときの左右方向に長い矩形状とされている。図1、2に示すように、第1天板2は、支持体1の上部全体を上方から覆うことができる大きさを有する。
以下では、正面FSの前に立ったときに向かって左から右に向かう方向をX1方向、その反対をX2方向と称する。水平面において、X1方向、X2方向と直交し、正面FSから天板付き什器100の後方に向かう方向をY1方向、反対に後方から正面FSに向かう方向をY2方向と称する。さらに、鉛直上向き方向をZ1方向、鉛直下向き方向をZ2方向と称する。
X1方向またはX2方向を単にX方向と称する場合がある。X方向は上述の左右方向である。Y1方向またはY2方向を単にY方向と称する場合がある。Y方向は前後方向と言ってもよい。Z1方向またはZ2方向を単にZ方向と称する場合がある。Z方向は上下方向と言ってもよい。
図1に示すように、支持体1は、脚部材1aA、1aB、1aC、1aDからなる複数の脚部材1aを備える。各脚部材1aは、第1天板2の下面から床面Fまで延びる板状または棒状の部材である。各脚部材1aの長さは互いに等しい。図1に示す例では、各脚部材1aは、X方向を厚さ方向とする板状の部材からなる。
脚部材1aAは、支持体1のX2方向およびY2方向の端部に配置されている。
脚部材1aBは、支持体1のX2方向およびY1方向の端部に配置されており、脚部材1aAとY方向において対向している。
脚部材1aCは、支持体1のX1方向およびY2方向の端部に配置されており、脚部材1aAとX方向において対向している。
脚部材1aDは、支持体1のX1方向およびY1方向の端部に配置されており、脚部材1aCとY方向に、脚部材1aBとX方向に、それぞれ対向している。
脚部材1aA、1aBの下端部の間には、Y方向に延びる下側スパン材1bLが設けられている。下側スパン材1bLのY2方向の端部は脚部材1aAと、Y1方向の端部は脚部材1aBとそれぞれ連結されている。
脚部材1aC、1aDの下端部の間には、Y方向に延びる下側スパン材1bRが設けられている。下側スパン材1bRのY2方向の端部は脚部材1aCと、Y1方向の端部は脚部材1aDとそれぞれ連結されている。
下側スパン材1bL、1bRは、Y方向に長い板状または棒状の部材である。図1に示す例では、下側スパン材1bL、1bRはX方向を厚さ方向とする板状部材である。
脚部材1aC、1aDの上端部の間には、Y方向に延びる上側スパン材1cRが設けられている。上側スパン材1cRのY2方向の端部は脚部材1aCと、Y1方向の端部は脚部材1aDとそれぞれ連結されている。上側スパン材1cRは、X方向を厚さ方向としY方向に長い板状の部材である。
下側スパン材1bRおよび上側スパン材1cRは、支持体1の上部におけるX1方向の側面の一部を形成している。
同様に、脚部材1aA、1aBの上端部の間には、Y方向に延びる上側スパン材1cL(図1、2では不図示、図3参照)が設けられている。上側スパン材1cLのY2方向の端部は脚部材1aAと、Y1方向の端部は脚部材1aBとそれぞれ連結されている。上側スパン材1cLは、上側スパン材1cRと同様、X方向を厚さ方向としY方向に長い板状の部材である。
下側スパン材1bLおよび上側スパン材1cLは、支持体1の上部におけるX2方向の側面の一部を形成している。
このため、支持体1のX1方向の側部には、脚部材1aC、1aD、下側スパン材1bR、および上側スパン材1cRで囲まれた開口部ORが形成されている。支持体1のX2方向の側部には、脚部材1aA、1aB、下側スパン材1bL、および上側スパン材1cLで囲まれた開口部OLが形成されている。
開口部OR、OLが形成されることで、開口部を有しない場合に比べて、支持体1の重厚感、圧迫感が抑制される。
脚部材1aB、1aDの上半部の間には、X方向に延びる幕板1hが設けられている。
図2に示すように、幕板1hのY2方向の端部は脚部材1aBと、Y1方向の端部は脚部材1aDとそれぞれ連結されている。幕板1hは、Y方向を厚さ方向としX方向に長い板状の部材である。幕板1hは、支持体1の上部におけるY1方向の側面を形成している。
幕板1hの上面1kは、脚部材1aB、1aDの上端よりも低い位置に配置されている。このため、第1天板2の下面と、上面1kとの間には、開口部O2が形成されている。
図1に示すように、各脚部材1aの上部の間には、水平方向に延びる中板1dが架設されている。中板1dは、平面視略矩形状の平板であり、X2方向、X1方向、Y1方向の各端部が、それぞれ上側スパン材1cL、1cR、幕板1hと連結されている。これにより、中板1dと第1天板2との間に、略直方体状の空間が形成されている。
図3に示すように、中板1dには、奥側仕切り板1fが立設されている。奥側仕切り板1fは、中板1dから第1天板2の下面まで延びており、上側スパン材1cR、1cLの間でX方向に延在している。奥側仕切り板1fのY方向における位置は幕板1h寄りである。奥側仕切り板1fによって、中板1dと第1天板2との間の略直方体状の空間が前後に区画されている。
図1に示すように、中板1d上には、仕切り板1eL、1eRが立設されている。仕切り板1eL、1eRは、中板1dから第1天板2の下面まで延びており、中板1dのY2方向の端部と奥側仕切り板1fとの間で、それぞれY方向に延在している。
中板1dおよび第1天板2の間の隙間は、奥側仕切り板1fよりも前方では、仕切り板1eL、1eRによって3つに区画されている。
上側スパン材1cLと仕切り板1eLとの間には、Y2方向に引き出し可能な引き出し1gLが収容されている。上側スパン材1cRと仕切り板1eRとの間には、Y2方向に引き出し可能な引き出し1gRが収容されている。仕切り板1eL、1eRの間の区画は空きスペースであり、収容棚などとして利用可能である。
図2、3に示すように、第1天板2は、固定板2Aと、蓋板2Bとを備える。
固定板2Aは、支持体1において奥側仕切り板1fよりもY2方向寄りの部位と、奥側仕切り板1fとを覆う矩形板からなる。図3に示すように、固定板2AのY1方向の端部である後端部2a(ガイド部)は、X方向に延びており、かつ奥側仕切り板1fよりもY1方向寄りに位置している。後端部2aは鉛直面に対して傾斜していてもよいが、本実施形態における後端部2aは鉛直面に平行な平面である。図4に示すように、後端部2aの奥側仕切り板1fからの突出長さは、d1である。
図3に示すように、固定板2Aは、脚部材1aA、1aCの上端、後端部2aよりもY2方向寄りの上側スパン材1cL、1cRの上端、および奥側仕切り板1fの上端と、それぞれ固定されている。固定板2Aの上面は、第1作業面S1の一部である前側作業面S1aを構成している。
蓋板2Bは、Y方向(前後方向)において固定板2Aと対向する位置にて、支持体1から着脱可能に配置された板部材である。蓋板2Bは一部材で構成されてもよいし、複数の部材で構成されてもよい。本実施形態では、一例として、蓋板2Bは、第1蓋板部材2R、第2蓋板部材2M、および第3蓋板部材2Lからなる。第1蓋板部材2R、第2蓋板部材2M、および第3蓋板部材2Lは、互いに連結されてはいないが、支持体1への装着時にはX方向において隙間なくこの順に配置される。図3には、第1蓋板部材2R、第2蓋板部材2M、および第3蓋板部材2Lの全体を装着時の位置からZ1方向に同距離だけ平行移動した状態が描かれている。
蓋板2Bが一部材で形成される場合、蓋板2Bの外形は、支持体1への装着時の第1蓋板部材2R、第2蓋板部材2M、および第3蓋板部材2Lの外形と同様とされる。以下では、特に断らない限り、装着時の形態に基づいて蓋板2Bの形状、配置位置等を説明する。
第1蓋板部材2R、第2蓋板部材2M、および第3蓋板部材2LのX方向の長さは特に限定されない。図3に示す例では、第2蓋板部材2Mの長さが最も長く、第1蓋板部材2Rおよび第3蓋板部材2Lの長さは互いに等しい。
蓋板2Bは、固定板2Aと同じ厚さを有しており、支持体1への装着時に上面の高さは固定板2Aの上面と同一である。このため、蓋板2Bの上面は、第1作業面S1の一部をなす後側作業面S1bである。後側作業面S1bは、固定板2Aの前側作業面S1aと面一である。
蓋板2BのX方向の幅は、固定板2Aと異なっていてもよいし、同一でもよい。図2に示す例では、蓋板2BのX方向の幅は、固定板2AのX方向の幅と同一である。
図4に示すように、蓋板2BのY2方向における第1端部2b(ガイド部)は、後端部2aと平行な平面である。第1端部2bと後端部2aとの間には、幅W1を有する隙間G(溝部)が形成されている。
これに対して、Y方向において第1端部2bと反対側の第2端部2cには、図2に示すように、Y1方向に開口し厚さ方向に貫通する切欠き部Nが形成されている。切欠き部Nの内側に形成される空間は、例えば、配線などを挿通する等の目的に使用できる。切欠き部Nは、第2端部2cにおいてX方向の端部に形成されていてもよいが、図2に示す例では、Y方向の両端部の間に形成されている。
図2に示す切欠き部Nは、Z方向から見ると、Y1方向の各端面2d(後側の端縁)に対してY2方向に凹んだ溝形状を有する。切欠き部Nの溝底は、第1端部2bに平行な平面からなる端面2eである。切欠き部Nの溝側面は、端面2eのX1方向およびX2方向の各端縁から、それぞれ端面2eに向かう傾斜面である。厚さ方向に貫通している。このため、X方向の両端部には、端面2eよりもY1方向に突出した凸部が形成されている。各端面2dは各凸部のY1方向の先端に形成されている。各端面2dは、湾曲面で構成されてもよいが、本実施形態では、各端面2dは、第1端部2bと平行な平面である。
このような構成により、切欠き部Nは、各端面2dから端面2eまでY2方向に凹んだ凹部になっている。
次に蓋板2Bの下方の構成および蓋板2Bを支持する構造について説明する。
図3に示すように、奥側仕切り板1fを越えてY1方向に延びる中板1dの部位は、載置台部1D(載置台)を構成している。載置台部1Dは、奥側仕切り板1fと幕板1hとの間に、適宜の載置物が載置可能な平面部を形成する。例えば、載置台部1D上には、テーブルタップ8(載置物)などが載置されたり、固定されたりしてもよい。
載置台部1Dには、適宜の載置物が載置可能であれば、適宜の開口部が適宜個数、形成されてもよい。図3に示す例においては、X1方向の端部のY1方向寄りには、厚さ方向に貫通する開口部1jRが、X2方向の端部のY1方向寄りには厚さ方向に貫通する開口部1jLがそれぞれ形成されている。図3に示す例では、開口部1jR、1jLは、載置台部1D上に載置されたテーブルタップ8のコード8b(配線)を挿通可能な大きさを有する。
図3に示す例では、コード8bは、開口部1jLを通して下方に延ばされている。コード8bの先端のプラグ(図示略)は、例えば、壁体などに設けられたコンセントに差し込むことが可能である。
載置台部1D上において、奥側仕切り板1fに隣接する位置には、蓋板2Bを支持する支持台9R、9Lが設けられている。支持台9Rは、第1蓋板部材2Rと第2蓋板部材2Mとの各端部を支持する。支持台9Lは、第2蓋板部材2Mと第3蓋板部材2Lとの各端部を支持する。
支持台9R、9Lの各上面は、蓋板2Bを支持する受け面9aと、受け面9aよりも奥側仕切り板1f寄りに形成されており底面が受け面9aよりも低い溝部9bと、を備える。
溝部9bの底面のY方向の長さは、(d1+W1)以上である。このため、Z方向から見ると、溝部9bの底面は、奥側仕切り板1fのY1方向の側面から、少なくとも隙間Gと重なる範囲まで延びている。
蓋板2BのX方向の両端部は、それぞれ、脚部材1aD、1aBの上面1iによって支持される。
図3に示す例では、蓋板2Bの裏面が同一平面に整列しているので、各受け面9aは、脚部材1aD、1aBの各上面1iと面一である。蓋板2Bの裏面に段差が形成されている場合には、蓋板2Bの上面を固定板2Aの上面と同じ高さに支持できるように適宜の段差が設けられる。
各上面1iおよび各受け面9a上には、蓋板2Bを位置決めするための係合ピン9cが突出している。図3に示す例では、各上面1iに1本、各受け面9a上に2本の係合ピン9cが設けられている。ただし、係合ピン9cの個数は必要に応じた適宜数を設置することができる。
蓋板2Bの裏面には、各係合ピン9cの配置位置に対応して、各係合ピン9cとそれぞれ嵌合する係合穴2gが形成されている。各係合ピン9cと、各係合穴2gとが互いに係合することによって、図2に示すような上述の位置に蓋板2Bが位置決めされる。
このため、第1蓋板部材2R、第2蓋板部材2M、および第3蓋板部材2Lは、水平方向には移動不能に係合されているが、Z1方向に持ち上げることによって、支持体1から取り外すことができる。
図4に示すように、蓋板2Bが支持台9L等に支持された状態では、蓋板2Bによって載置台部1Dが覆われるので、テーブルタップ8などの載置物は蓋板2Bに覆い隠されて上方から見えなくなる。
ただし、幕板1hの上端と蓋板2Bの下面との間には、Y1方向に開口する開口部O2が形成されている。このため、蓋板2Bの端面2dが、二点鎖線で示す壁21に当接された場合に、切欠き部Nおよび開口部O2を通して載置台部1D上に連通する空間が形成される。
次に、天板ユニット4について説明する。
図5は、本発明の実施形態の天板付き什器における天板ユニットの構成例を示す模式的な斜視図である。
天板ユニット4は、第1天板2の上に着脱可能に配置される。図2に示すように、天板ユニット4が第1天板2上に装着されると、前側作業面S1aの上方に第2作業面S2を形成することができる。第2作業面S2は、作業の必要に応じた適宜の大きさおよび形状で設けられる。以下では、第2作業面S2が、前側作業面S1aに対する傾斜平面からなる場合の例で説明する。
天板ユニット4は、第2天板4a、ストッパ4b、突起部4c(第2天板部材において第1天板部材に載置可能な下部)、および突出板6R、6L(延出部)を備える。
第2天板4aは、固定板2A上に載置可能な大きさであれば、大きさおよび形状は特に限定されない。図1等に示す例では、第2天板4aは、第1天板2よりも面積が小さい矩形状の外形を有する。
図4に示すように、第2天板4aは、天板ユニット4が固定板2A上に配置されたとき、固定板2AのY2方向の端部からY1方向に高さが増大する傾斜平面からなる第2作業面S2を形成する。第2天板4aの厚さは、一定でもよいし、一定でなくてもよい。図4に示す例では、Y2方向の端部を除いて一定である。Y2方向の端部では、第2作業面S2の裏側の下面が、Y2方向に進むにつれて第2作業面S2に向かって漸次傾斜する傾斜面4eと、第2作業面S2と平行な平面部4fと、を備える。傾斜面4eと第2作業面S2とのなす角は、前側作業面S1aに対する第2作業面S2の傾斜角に等しい。X方向から見ると、平面部4fと固定板2Aの表面との間には、Y1方向に進むにつれて漸次拡大するくさび状の隙間Tが形成されている。
図5に示すように、平面部4fにおけるX方向の両端縁には、外方に向かうにつれて薄厚となるテーパー面4gがそれぞれ接続している。第2天板4aのX方向の両端部にテーパー面4gが形成されることにより、第2天板4aのX方向の両端部に鋭い角部がなくなるので、使用者が両端部を手で持ちやすくなる。
図5に示すように、傾斜面4eには、パッド10が貼り付けられている。
パッド10は、傾斜面4eと固定板2Aとが直に接触して、互いに傷ついたりすることを防止するために設けられている。このため、ある程度の厚さを保持できる材料であれば、特に限定されない。
パッド10の材料としては、固定板2Aとの摩擦があまり大きくならない材料が用いられることがより好ましい。例えば、パッド10の材料として、フェルト、不織布、硬質プラスチック材料、フッ素樹脂などが用いられることがより好ましい。このような材料であれば、天板ユニット4を固定板2A上で水平移動する際の摩擦抵抗が少なくなるので、円滑な移動が可能になる。水平移動時にはある程度良好に滑り、静止時には適度の静止摩擦力が生じる点では、パッド10の材料として、特にフェルトが好ましい。
パッド10の個数は、特に限定されない。例えば、パッド10は、X方向に長く延びる帯状に1以上設けられてもよい。
例えば、パッド10は、傾斜面4eのX方向において、離間する位置に2以上設けられてもよい。パッド10の形状は、傾斜面4eのX方向の長さに比べて短い矩形状、円状、長円状などの形状が用いられてもよい。この場合、パッド10の配置間隔および個数は、第2天板4aにかかる負荷荷重によって傾斜面4eがたわんでも、傾斜面4eが固定板2Aと接触しないように適宜設定されればよい。図5に示す例では、パッド10は、傾斜面4e上で3個が等間隔に配置されている。
第2天板4aの下部においてY1方向の端部には、第2天板4aを前側作業面S1aで支持可能な突起部4cが設けられている。突起部4cは、前側作業面S1aからの第2天板4aの後端の高さを規定する。突起部4cは、平面部4fにおけるY1方向の端部からZ2方向に突出している。
突起部4cは、X方向に延びる板状の基部4cAと、脚部4cR、4cLとを備える。脚部4cR、4cLは、それぞれ、基部4cAのX1方向、X2方向の端部から、それぞれZ2方向に突出している。
脚部4cR、4cLの突出方向の各先端部4cBは、天板ユニット4を前側作業面S1a上に載置する際に、前側作業面S1aと当接する。
各先端部4cBは、前側作業面S1aと直に当接してもよいし、パッド10と同様な部材(図示略)を介して前側作業面S1aと当接してもよい。前側作業面S1aと直に当接する場合には、固定板2Aを傷つけないように、各先端部4cBの表面は滑らかな平面または滑らかな湾曲面を含む。各先端部4cBの表面にパッド10と同様な部材を設ける場合には、各先端部4cBの表面には、パッド10と同様な部材を貼り付ける平面部が設けられる。この平面部は、傾斜面4eと平行な平面からなる。
このような構成により、突起部4cにおいては、突起部4cにおいては、Y方向から見ると、X方向における脚部4cR、4cLの間にX方向に細長い開口部O1が形成されている。開口部O1のZ方向の幅は、基部4cAと各先端部4cBのZ方向における高さの差に対応している。
突起部4cのX方向の両端部における脚部4cR、4cLの範囲に、Y1方向の表面にそれぞれ突出板6R、6Lがネジ7によって固定されている。
図4に示すように、突出板6R、6Lは、各先端部4cBよりもZ2方向に延出したY方向を厚さ方向とする板部材からなる。突出板6R、6Lにおける延出方向の先端には、Y2方向に屈曲したフック部6a(凸部)がそれぞれ設けられている。
突出板6R、6Lの板厚は、隙間Gの幅W1よりも薄い。突出板6R、6Lの各先端部4cBから各フック部6aまでの延出量はY1方向の端部における固定板2Aの厚さよりも長い。さらに、突出板6R、6Lの各先端部4cBから各フック部6aを含む突出板6R、6Lの先端までの長さは、前側作業面S1aから溝部9bまでの距離よりも短い。
各フック部6aのY方向における曲げ内からの長さは、固定板2Aの奥側仕切り板1fからの突出長さd1よりも短い。各フック部6aのY方向における曲げ内からの長さは、隙間Gの幅W1よりも長いことがより好ましい。
このような構成により、突出板6R、6Lにおける各先端部4cBからフック部6aまでの板状部は、隙間Gに挿通可能であり、挿通時に板状部の位置は、隙間Gの幅W1の範囲内に規制される。このため、第1天板2において、後端部2aと第1端部2bとは、正面FSから見た前後方向(Y方向)において天板ユニット4の配置位置を規制する溝部である隙間Gを含むガイド部を構成している。
この挿通状態において、各フック部6aのZ方向の位置は、固定板2Aと溝部9bとに挟まれた空間の範囲内に規制される。さらに、突出板6R、6Lが隙間G内でY方向に移動しても、各フック部6aの先端は、奥側仕切り板1fから離間している。
各フック部6aのY方向における曲げ内からの長さがW1よりも長い場合には、挿通状態において、天板ユニット4を上方に引き上げても、各フック部6aが固定板2Aの下面にひっかかるため、突出板6R、6Lの上方への引き抜きが困難になる。
次に、デスク3への天板ユニット4の装着方法について説明する。
図6(a)、(b)は、本発明の実施形態の天板付き什器における天板ユニットの装着方法を示す模式的な断面図である。
まず、図6(a)に示すように、蓋板2BをZ1方向に引き上げて、蓋板2Bを取り外しておく。ただし、突出板6R、6LのX方向の離間距離によっては、蓋板2Bの一部を取り外すだけでもよい。例えば、図2に示す例のように、突出板6R、6LのX方向の間隔が第2蓋板部材2Mの長さよりも長い場合には、第1蓋板部材2R、第2蓋板部材2M、および第3蓋板部材2Lのうち、少なくとも2つを取り外せば装着可能である。
また、各フック部6aのY方向における曲げ内からの長さがW1よりも短い場合には、蓋板2Bの取り外しは省略できる。
以下では、一例として、各フック部6aのY方向における曲げ内からの長さがW1よりも長い場合であって、蓋板2Bを全部取り外す場合の例で説明する。
この後、図6(a)に示すように、各パッド10が前側作業面S1aに、突起部4cが載置台部1Dに対向する状態で、天板ユニット4を支持体1の上方から下降させる。その際、天板ユニット4を漸次Y2方向にずらすことによって、フック部6aが、固定板2Aにおける奥側仕切り板1fからの突出部分の下方に位置させて、各パッド10および各先端部4cBを前側作業面S1a上に着地させる。さらに、天板ユニット4をY2方向に移動して、突出板6R、6L(ただし、図6(a)では突出板6Rは不図示)を後端部2aに当接させる(二点鎖線参照)。
このとき、天板ユニット4は、各パッド10および各先端部4cBを介して、前側作業面S1aに載置され、第2天板4aは、前側作業面S1aによって、傾斜状態に支持される。
各フック部6aは、Z方向において固定板2Aと溝部9bの底面との間に形成される隙間の範囲内に配置されるので、天板ユニット4がX方向に移動しても、フック部6aが支持台9R、9Lと干渉することもない。
この後、支持体1における各係合ピン9cと、各係合ピン9cに対応する各係合穴2gとが、互いに係合するように、蓋板2Bを配置する(図6(b)の二点鎖線参照)。
このようにして、天板ユニット4が、デスク3上に装着された、図1等に示すような天板付き什器100が得られる。
天板ユニット4をデスク3から取り外すには、上述の装着方法を逆にたどって実行すればよい。
次に、天板付き什器100の作用について説明する。
図7は、本発明の実施形態の天板付き什器の作用を説明する模式的な平面図である。
天板付き什器100は、上述したように、蓋板2Bの少なくとも一部を取り外すことにより、天板ユニット4の着脱が可能である。
天板付き什器100では、天板ユニット4を装着した状態では、天板ユニット4の第2作業面S2と、天板ユニット4で覆われない第1作業面S1と、を用いて執務を行うことができる。天板ユニット4が取り外された状態では、第1作業面S1の全体を用いて執務を行うことができる。このように、天板付き什器100では、天板ユニット4の着脱によって、作業面を変更することができる。
蓋板2Bは、上方に持ち上げることで、係合ピン9cとの係合が解除されて容易に取り外すことができ、逆に取り付ける場合には、蓋板2Bの係合穴2gが係合ピン9cに係合する位置に蓋板2Bを配置して上から押し込むだけで容易に装着できる。
天板ユニット4を装着するには、蓋板2Bの少なくとも一部が取り外された状態で、突出板6R、6Lを固定板2Aの後端部に引っかけるように、上方から固定板2A上に載置し、この後、蓋板2Bを装着すればよい。天板ユニット4を取り外す場合にも、蓋板2Bの少なくとも一部を取り外した後、天板ユニット4を後方にずらして持ち上げるだけで、取り外すことができる。
このように、天板ユニット4の着脱には、クランプなどの装置類を用いないため着脱が容易である。さらに、着脱操作には、例えば、ドライバ、レンチ等の締結用工具も不要であり、天板ユニット4を持ち上げられれば、例えば、若年者、高齢者などであってもきわめて簡単に着脱を行うことができる。
天板ユニット4の着脱は、支持体1の上方の範囲で行うことができる。このため、例えば、デスク3が部屋のコーナーや凹所に配置され、デスク3の周囲に壁や窓が迫っている場合でも、デスク3を移動することなく、天板ユニット4の着脱できる点でも、容易に着脱することができる。
さらに、装着された天板ユニット4は、フック部6aの長さが隙間Gを通過できない長さである場合には、フック部6aが固定板2Aに下方から係止するため、天板ユニット4が抜け止めされる。天板ユニット4は、隙間Gの幅であるW1の範囲で前後方向に移動できるが、例えば、W1を突出板6R、6Lの板厚と同程度にしておくことで、前後方向のがたつきをほぼなくすこともできる。この場合、天板ユニット4を取り外した状態で、第1作業面S1上を横断する隙間Gの幅を狭くすることができるので、第1作業面S1の有効面積も増大し、執務資料の引っかかりも生じにくくなるという利点もある。
第1天板2上に載置された天板ユニット4は、前側作業面S1aの上方に傾斜平面である第2作業面S2を形成できるので、例えば、執務資料を第2作業面S2上に配置することで、前傾姿勢をとることなく良好な姿勢で、執務資料を読んだり、用紙に書き込みをしたりすることができる。
このため、執務を楽に行うことができる。特に、天板付き什器100が若年者の学習用机である場合には、成長期の若年者の姿勢の悪化、視力の低下などを防止しやすい。
第2天板4aのY2方向の端部には、ストッパ4bが設けられているので、第2作業面S2上に載置された執務資料、筆記具等の載置物が、第2天板4aから滑り落ちることを防止できる。
さらに、第1天板2上に載置された天板ユニット4では、フック部6aが、支持台9R、9Lと干渉しない高さに設けられている。このため、図7に示すように、天板ユニット4は、隙間Gの長さの範囲で、X方向に固定板2A上を滑らせることで、天板ユニット4の全体をX方向の適宜位置に移動させることができる。
天板ユニット4の質量、パッド10の材料を適宜設定することにより、X方向にある程度以上の外力が作用しない場合には、慣性および静止摩擦力によって、天板ユニット4の位置は安定する。
このため、執務者は、執務の必要に応じて、天板ユニット4をX方向に外力を作用させることで、前側作業面S1a上を、隙間Gに沿って移動させることができる。これにより、執務者は、前側作業面S1aが露出する部位の位置および面積を適宜変更することができる。このように、天板付き什器100では、天板ユニット4の移動によって、第1作業面S1と、第2作業面S2との互いの相対位置を変えることによって、作業面の形態を変えることができる。
このため、執務資料の種類に応じて、種々の形態における第1作業面S1と第2作業面S2とを使い分けて効率的な執務を行うことができる。
さらに、本実施形態では、固定板2AのY1方向の端部は、天板ユニット4の抜け止めに使用できるだけでなく、例えば、照明装置5等のクランプに使用できる。その際、図3に示すように、クランプ5eは、第1天板2の外周部に突出しない。このため、天板付き什器100を壁面に押し付けて配置することが可能である。
天板付き什器100では、蓋板2Bと載置台部1Dとの間に、収容スペースが形成されている。このため、例えば、テーブルタップ8などを外部から見えないように収容することができる。この収容スペースは、蓋板2Bの切欠き部N、蓋板2Bと幕板1hとの間の開口部O2、および載置台部1Dにおける開口部1jR、1jLを通して、外部と連通しているので、これらが形成する連通口を通して、電源コード5d、コード8b等の各種配線を収まりよく容易に配置できる。この結果、第1作業面S1上への配線の露出量を低減できる。これにより、第1作業面S1の有効面積も向上できる。
本実施形態では、突起部4cに開口部O1が形成されている。開口部O1は、適宜の部材を挿通させるスペースとして使用可能である。例えば、図4に示すように、蓋板2B上に液晶ディスプレイなどの薄型の表示部20aを備えるディスプレイ20を配置する場合、表示部20aは、ベース20cから起立する支持部20bに支持される。しかし、ベース20cは、表示部20aを安定的に支持するため、表示部20aおよび支持部20bに比べて広い設置面積を必要とする。すなわち、ベース20cは、蓋板2Bから固定板2Aに跨がって延びる可能性がある。本実施形態では、開口部O1の大きさの範囲であれば、ベース20cを挿通させることができるので、ベース20cを有するディスプレイ20であっても、蓋板2B上に配置することができる。このとき、開口部O1のX方向の幅をベース20cのX方向の幅よりも広くしておけば、ディスプレイ20の位置を変えることなく天板ユニット4をX方向にスライド移動させることが可能である。
以上説明したように、天板付き什器100によれば、簡素な構成により、作業面を容易に変更できる。
なお、上記実施形態の説明では、天板ユニット4が、傾斜天板を備える場合の例で説明した。しかし、天板ユニット4はこれには限定されない。
例えば、天板ユニットは、第1作業面S1と平行な作業面を第1作業面S1の上方の一部に形成してもよい。このような天板ユニットは、例えば、天板ユニット4の平板部4fの適宜位置に突起部4cと同一の高さの脚部を設けることによって構成できる。
例えば、天板ユニットは、天板の他に適宜の装置を備えることによって、執務に必要な機能を実現してもよい。例えば、天板ユニット4の第2天板4aの少なくとも一部に半透明部を設け、半透明部の下方における隙間Tに光源を配置することも可能である。この場合、光源の電源は、照明装置5と同様に、蓋板2Bの下方に収容されたテーブルタップ8からとることができる。
上記実施形態の説明では、天板ユニット4において第2天板4aの下方に、X方向およびY2方向に連通する隙間Tが形成される場合の例で説明した。これにより、天板ユニット4は軽量に形成できる。さらに、隙間Tを収容スペースとして有効利用することができる。
上記実施形態の説明では、支持台9R、9Lと、蓋板2Bとが、係合ピン9cと係合穴2gとの係合によって着脱できる場合の例で説明した。しかし、支持台9R、9Lと、蓋板2Bとの係合構造は、これには限定されない。例えば、支持台9R、9Lに係合穴が設けられ、蓋板2Bに係合ピンが設けられていてもよい。例えば、支持台9R、9Lと、蓋板2Bとは、ピン-穴係合構造以外の凹凸係合構造を備えてもよい。例えば、凸部が多角柱、長円柱、半球、トーム状突起、錐状突起などであって、凹部がこれらと係合可能な適宜形状であってもよい。
例えば、凹凸係合構造として、1組の係合ピンを用いる場合に、凹部は、円穴と長円穴との組み合わせを用いることも可能である。
上記実施形態の説明では、ガイド部が、後端部2aおよび第1端部2bとの間の隙間Gによって形成される場合で説明したが、ガイド部は、溝部で構成されなくてもよい。例えば、ガイド部は突条で形成されてもよい。例えば、この場合、延出部は、突条と嵌合する凹溝を有していればよい。
あるいは、ガイド部は、固定板2Aの後端部に段差部を設けて形成してもよい。例えば、この場合、延出部の先端には、段差部と係合する係合部が形成されればよい。
上記実施形態の説明では、第1天板2が固定板2Aと蓋板2Bとからなる場合の例で説明した。しかし、支持体1に対して着脱可能な蓋板2Bを必要としない場合には、第1天板2全体が固定板で構成されてもよい。
この場合、例えば、ガイド部に含まれる溝部はX方向に延びる長穴で構成されてもよい。フック部6aによって抜け止めされた天板ユニット4を用いる場合には、長穴の一部において、Y1方向側の内周面に、フック部6aが挿通可能な大きさの取り外し用溝部を設けておくとよい。例えば、天板ユニット4の突出板6R、6Lを取り出しよう溝部の位置に移動してY1方向に移動してからZ1方向に天板ユニット4を持ち上げることで、天板ユニット4の取り出しが可能になる。
上記実施形態の説明では、第1天板2上に装着された天板ユニット4がX方向に連続的移動して、位置変更が可能になる構成の例で説明した。しかし、突出板6R、6Lが着脱可能な溝部が複数設けられることによって、複数の配置位置の間で選択的に位置変更可能な構成が用いられてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
1 支持体
1a、1aA、1aB、1aC、1aD 脚部材
1D 載置台部(載置台)
1f 奥側仕切り板
1h 幕板
1i、1k 上面
1jL、1jR 開口部
2 第1天板(第1天板部材)
2a 後端部(ガイド部)
2A 固定板
2B 蓋板
2b 第1端部(ガイド部)
2c 第2端部
2d 端面(後側の端縁)
2e 端面
2g 係合穴
4 天板ユニット
4a 第2天板
4b ストッパ
4c 突起部(第2天板部材において第1天板部材に載置可能な下部)
4cL、4cR 脚部
4e 傾斜面
5 照明装置
5d 電源コード
5e クランプ
6a フック部(凸部)
6L、6R 突出板(延出部)
8 テーブルタップ(載置物)
8b コード
9a 受け面
9b 溝部
9c 係合ピン
9L、9R 支持台
10 パッド
100 天板付き什器
F 床面
G 隙間(溝部)
N 切欠き部
O1、O2 開口部
S1 第1作業面
S1a 前側作業面
S1b 後側作業面
S2 第2作業面

Claims (4)

  1. 床面上に配置される支持体と、
    前記支持体に支持され上部に第1作業面を形成する平板状の第1天板部材と、
    前記第1天板部材の上に着脱可能に配置され、前記第1作業面の上方に第2作業面を形成する天板ユニットと、
    を備え、
    前記第1天板部材は、
    少なくとも前後方向において、前記天板ユニットの配置位置を規制する溝部を含むガイド部と、
    前記支持体に固定された固定板と、
    前記前後方向において前記固定板と対向する位置にて、前記支持体から着脱可能に配置された蓋板と、を備え、
    前記天板ユニットは、
    前記第2作業面を含む第2天板部材と、
    前記第2天板部材において前記第1天板部材に載置可能な下部から下方に延在して設けられ、前記溝部に挿入可能かつ前記溝部への挿入時に、少なくとも前記前後方向において前記溝部によって位置規制される延出部と、を備え、
    前記延出部が前記溝部に挿入されることによって、前記天板ユニットが左右方向において位置変更可能に前記第1天板部材上に載置され、
    前記溝部の少なくとも一部は、
    前記固定板の後端部と、前記支持体に装着された前記蓋板の前側の第1端部と、の間の隙間によって形成される、
    天板付き什器。
  2. 前記蓋板の下方における前記支持体には、載置物が載置可能な載置台が配置されている、請求項に記載の天板付き什器。
  3. 前記蓋板の後側の第2端部には、後側の端縁から前側にへこみ前記蓋板の厚さ方向に貫通する切欠き部が形成されている、
    請求項またはに記載の天板付き什器。
  4. 前記第2天板部材は、前記第1作業面からの前記第2作業面の高さが前方から後方に向かって増大するように傾斜した状態で、前記第1作業面上に載置可能である、請求項1~のいずれか1項に記載の天板付き什器。
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